はてなキーワード: 月並みとは
昨日(9月5日)、たまたま予定が空いたので朝、ふらっと裁判傍聴に行ってきた。
傍聴券が当たったのはほんと奇跡。
まあ大抵のことは、産経新聞の目黒女児虐待死、母親被告人質問詳報を読んでくれ(https://www.sankei.com/affairs/news/190905/afr1909050041-n1.html)
なのでここには記事には記載されていない事や記載されてても私の印象に残ったことを書いていこうと思う。
あくまでも私の記憶を元に私の主観も入ったものなので記憶違いや私の解釈による違いなどあると思うのでそのことを前提に読んでください。
結愛ちゃんだけを診ていたのかと思ったら、子育て支援ということで母親とも1時間2時間話すこともあったよう。
・自己肯定感が低く、私はバカだから、という発言が印象に残っている。(確かに、午後の被告人質問でも「バカだから」「バカみたいに」が多発)
・雄大被告から「太った女は醜い」と言われていて、食事にかなり気を使っていた。ご飯にこんにゃくを混ぜようかという相談をされた。そのため、栄養指導を受けるようにつないだ。
・過食嘔吐をして下剤を服用していると優里被告から言われ、精神科に繋いだが一回目だけで二回目以降に繋がらなかった。他の精神科も紹介したが行かなかった。
・優里被告の自己肯定感がとても低く、とてもパワーバランスの悪い夫婦という印象。(パワーバランスが悪いということを何度か言っていた。)
・被告は結愛ちゃんが大好きだったし、結愛ちゃんも被告が好きだった。食事も全部手作りのようだった。
・雄大が帰ってきたら出来立てを食べさせなかれない、お弁当をちゃんと手作りでしなければならないと~しなければならないという雄大被告からの脅迫観念が強い印象。
・子供を大切に思っており、冷たいわけではないが、子供と距離があるように感じた。どのように接すればいいのか分からないといった印象で病院では結愛ちゃんが片付けができたら褒めたり、ハイタッチをしたりしてどのように接すればいいのかということを見せたりしていた。
・結愛ちゃんが一時保護されたいと言われたさいに児相が一時保護をしなかったことについて、やはり一回分離をするとその後、どのように家庭に戻すのか、親との信頼関係やケアをしていくのか難しい面もある。私とは意見の違いがあるが理解はできる。現状の制度の中でできることをしていたと思う。
・離婚したほうが楽かもしれないという相談をされたことがある。ただ、やはり世間体や他の色んなことを考えてふんぎりがつかなかったよう。
・逮捕されたときに警察から「雄大の呪縛から解かないと」と言われ、最初なんのことか分からなかった。(警察でさえ、雄大被告の影響を認識してたのね)
・結愛が一時保護された際は、雄大被告がA4の紙2枚の受け答えのマニュアルを作り、全部読んで覚えろと言われた。その後はそれを取り上げられて使われてる熟語の意味のテストから始まり、ちゃんとマニュアルを覚えたかテストをされた。その後、雄大被告が不起訴なり、ほんとうに雄大被告のことを聞いてれば大丈夫なんだと感じた。
・雄大は女は小食のほうがいいと思っており、コンビニのお弁当を一個食べたさいに「女なのにありえない」と言われ、雄大の前で食事が取れなくなった。キャベツしか食べれなくなった。
・雄大の前でどうしても一緒に食べなければならないときは、半分だけ食べて、雄大に渡す。雄大は「お願いですから半分食べてくださいって言え」って言っていて、そう言うと喜ぶ。そして食べる。(私、ドン引き)
・精神科は、最初に行った際に過食嘔吐と下剤服用を伝えたら「驚かないから何錠飲んでるか教えて」って言われて、「2錠」と伝えると「なんだ。大丈夫だよ。すごい人はね、一回に30錠とか飲むんだから」と言われて、雄大から努力が足りないと毎日のように言われ、人間としても女としても母親としても認められてなくて、でも私は頑張ってるって思ってたけど、やっぱり雄大の言ってることは本当でこんな努力の足りない人間が精神科に通うのは恥ずかしいことなんだと思った。(号泣しながら)(お医者さんは励まそうとしたんだろうけど、伝え方って難しいね)
・ほかに紹介された精神科は少し遠いことなどもあり、行かなかった。(精神科医に行っても意味がないと1回目の精神科受診で思っちゃったんだね。)
・雄大に説教をされたあとに気持ちの切り替えが早いほうで、ニコニコしてると怒られ、真顔だと不貞腐れてると怒られ、泣いてても怒られた。
・結愛にも弟にも赤ちゃん言葉を使ったり、「喉乾いてない?」など聞くと子供扱いをするなと怒られ、ハグなども怒られた。
・雄大が結愛に怒ってるときに「ママにも謝れ」と言って、結愛を私に謝らせたさいに「私はそんなの別にいいよ~」というと雄大に怒られた。それから結愛は私にも謝ってくるようになった。
・結愛の食事制限が始まってからは、朝、まだ雄大が寝てる間にお風呂場で隠れて、前日の夜にカサカサと音がしないために分けておいたお菓子やドライフルーツなどを与えていた。
・結愛ちゃんと朝4時起きるようにと雄大被告に言われていたので起きたふりをしていた。起床時間は大体朝7時半くらい。
・東京に引っ越してから、朝、結愛と勉強をするときはテーブルにハンカチを敷いて、鉛筆を置く音などがして雄大を起こさないようにしていた。
・相談ができたとしたら唯一、両親かもしれない。ただ雄大被告が私の両親をバカにしており、お前みたいな両親が育てたからお前みたいなバカができたんだ。いつまでもすねをかじってるなと言われたから相談できなかった。
・結婚したときから、ずっと離婚したほうがいいのか悩んでいた。
・雄大被告に反論すると「専業主婦のくせに」「育児もろくにできないのに言い返すな」などと言われた。
・私は聞いた記憶がないのですが(最後は集中力が切れてきたので)、検察側質問「子どもは「おかあさん、お腹空いた」と言わなかったですか?」 優里被告「おかあさん、お腹空かないの、とは聞かれました」(参照 https://twitter.com/myksrkw/status/1169762734696624128)
【追記】
・結愛と一緒にお風呂に入るのは禁止されており、雄大被告がいないときにだけ時々一緒にお風呂に入ることがあった。
ネットでは、優里被告が雄大被告から精神的DVを受けていて、洗脳状態だったという主張に対して、千葉県野田の事件以降、子供が虐待死したら夫からの精神的DVを主張するのがブームなんじゃないか、責任逃れという意見もあった。
身の回りでも夫のモラハラなどを主張してる奥さんの話を聞いてみると、確かにあまり人の話を聞かない傾向がある夫だけど、奥さんの伝え方が悪かったり、前提となる価値観が違いすぎたりするだけで、モラハラというほどか??ということもあったりはする。
しかし、今回のケースは、少なくとも取り調べをした警察も弁護側も夫からの強い影響力は認識していて、実際に暴力や暴言、妻や子へのコントロールはあったのだと感じた。
私は身の回りに福祉関係者がそれなりにいたりして話を聞く機会も多く、どちらかというと、もっと行政にできたことはないか、矯正より更生が必要、制度があっても自分から助けを求められない人もいるから積極的に行政が出ていかなければとは思っている。
もちろん、今回も関係者はもっとできたことがあるのではないか、必要な制度改正もあるとは思っている。
今回傍聴していて、被告人は私バカだからと何回も裁判でも言っていたが、確かに裁判で熟語や質問の意味が理解出来ずに何回も聞き返していたりして、あまり頭は良くないんだろうなとは思った。
傍聴全体を通じて感じたのは、『ケーキの切れない非行少年たち』で書かれているような被告人の認知機能の弱さを感じた。ある程度、先を予想するというか。目の前のことでいっぱいになってしまうというか。今日の審理(9月6日)では死ぬとは思ってなかった。と言ったそうだが、本当に思ってなかったんだろうなと思う。
結愛ちゃんを大切に思っていたし、愛してはいた。だけど、その大切な存在のために自分がなにをすべきなのかちゃんと判断できてない。
そして、今回一番感じたのは安きに流れる性格というか雄大被告に流されるままみたいな被告人の性格を感じた。先ほど書いた認知機能の弱さと関連してくるのかもしれないけど。
最初に書いたように私は今でも矯正より更生が必要だと思ってるし、もっと現状の制度が良くなればいいと思う。
ただ、今回傍聴して、月並みな言葉だけど裁判で審理をしっかり行って、自分の行ったことを突き付けられたり、自分で振り返って後悔しないと形を変えてまた似たようなことを起こすんじゃないかと感じた。
そのためにはある程度、重い刑も自分のしたことを(やらなかったこと)をしっかり反省するために必要なんじゃないかと感じた。
今まで、類似ケースでこの人だってある意味、被害者。罰してもしょうがない。それよりも支援をと考えてたけど、自分の考えがすこし変わって驚いた。
今も優里被告もある意味、被害者だと思うし、支援も充実させないとは思うけど、本人にも変わらなければならないところはある。
ちゃんと変わるためにもしっかり裁判を行って、罰される必要があると思った。
もちろん、優里被告がしっかり反省するために雄大被告の影響もしっかり審理したうえで。
私が精神的DVにあったことがないと言われたらそれまでだけど。
・なかなか児相も親との関係もあったりして簡単には介入できないと再認識。ブログやTwitterで児相に子供を連れ去られたって騒いでる人たちは本当に結構ヤバいなと思った。
・傍聴希望者の数しゅごい。400人弱くらい多分いた。当選したのは奇跡。
・被告人、髪の毛とっても綺麗。天使の輪がある。まあ裁判用に黒染めしたんだろうからその効果かもしれない。逮捕時のほうが荒れてた。
・裁判所内はスマホの電波がとっても悪い。なんであんなに遅いのか。
・たまに証拠がプロジェクターで映し出されるが、文字が小さすぎて傍聴席からは見えない。
・裁判所内ではスマホの撮影禁止なんだけど、特に傍聴券抽選のあたりでは結構裁判所職員がしっかり監視。写真撮って消させられてる。
・報道席以外にも報道関係者がとっても多い。人を雇ってるんだろうなーと。自分の当選も一瞬売ったらいくらかと考えてしまった。でも聞いたら迷うから聞かない。
・法廷画家が3~4組くらいいた。みんなサラサラと書いて席を立っていく。鉛筆一本で縦線横線、線の太さ細さであれだけ表現できるのしゅごい。
・同じ日に青汁王子の裁判もあったらしく、報道関係者はそっちにも出入りしなきゃならないみたいだった。
・法廷画家は場合によっては、10分、5分、3分とか時間制限があるときがあるみたい。
・法廷内は電子機器の完全持ち込み禁止で金属探知機でチェックがあるため、報道関係者は一言一句全部ノートに手書き。それを10時から5時まで。傍聴券のために並ぶなら午前9時過ぎから。閉廷後も文字起こしとかあるだろうし。本当に大変だなと思った。(休憩もたまにあるけど。)
父がどうやら一週間程度で死んでしまうっぽい。
70代半ばなので、死んでおかしい歳ではないが、ちょっと当初の想定よりも早い。
悲しいんだけどさ、実感わかないし、どう悲しんでいいのかもわからず、家族で実務を進めている。
携帯解約しておこうとか、口座から現金抜いておこうとか、写真を用意しようとか、お棺に入れるものを用意しようとか。
本当に、人ってのは急に死ぬもんだな(まだ生きてるけど)
延命措置はどうしますかとか言われても、そんな話をしてもいなかったし、本人に希望もわからん。
ただ、ここでがんばらせることは子のエゴかなと、断った。
こんなことを聞かねばならない医師には同情する。大変な商売だな。
もうちょっと、いろいろと親とは話しておけば良かった。
そんな月並みなことをやはり思うんだな。
まあ、死んじまうししょうがない。
失礼。
直接伝えるとダメなオタクの典型みたいになっちゃうから、あなたが見ていないであろうここに書くね!だから見ないでね!
あなたに限らず、あなたのいる界隈の人が話す家族エピソードのなかには聞いていていわゆる毒親だったり虐待だったりという言葉が頭でちらついてしまうものがあります。
ただ他人の家族関係というのは本当に傍からは分からないもので、結局はあなたが本心でどう思っているか、というのが大事なわけです。(たまに「こんなこともあったけど親に感謝してる」的な人に対して「憎むべき」なんて言葉をかける人もいるけど、個人的にはそれは違うと思う)あなたが今後の目標としていう親孝行もファンとしてしっかり見届けていこうと思ってます。
あなたの親は(増田だしぼかすけど)なんというか「出たがり」の人でファンの中でも少し有名な存在になりましたね。私はこれきっかけであなたがいつか傷つかないか心配です。あなたが話した親子の過去のエピソードや、今のあなたの親の動向をみていて、あなたが親の利益(承認欲求とかも含め)のために利用されないか、搾取されないかと危惧してしまっているのです。
ただ、他人であり、あなたのこともファンとしてしか知らずあなたの親にあったこともない私には(たとえ増田であっても)縁を切れなんて言うことはできません。でも、月並みだけど、これだけは言わせてほしい。
あなたがこの先親の言動で少しでも嫌なことが有れば、絶対に伝えるなり、周りに相談するなりしてほしい。あなたがそうすることと、あなたがいろんな形で育ててくれた恩を返すことはなにも矛盾しないことを理解していてほしい。
まあ正直そんなことはとっくの昔に分かっているような気もしますが。あなたは素直で思ったこと言っちゃう人なので、それがいい風に転んでくれればなあと思っています。
顔のない女はモテる。
例えば椎名林檎である。彼女の顔を思い浮かべようとするとき、それ自体よりもMVで着ていた服やそのときの髪型や新しい亀田誠治やら花束で殴られている伊澤一葉ばかりが出てこないだろうか。そこまで詳しくなくとも意外と苦戦するはずだ。デビューから20年は経っているというのに新曲のMVを発表すればYouTubeの急上昇ランキングに躍り出る程のアーティストである。なのに、あの女はいったいどういう顔をしていたのだっけ?
この現象は、名前だけ知っているというような人より、椎名林檎が好きで新曲や動向を逐一追っているようなファンの方に発生することが多い。
なぜか? 彼女はMVごとに顔を変えているからだ。「獣ゆく細道」ではたおやかな着物の女を、「流行」ではツンとしたモデルを、「鶏と蛇と豚」ではもはや人外を演じている。椎名林檎というとその独特さや他にない雰囲気に目が行くが、その裏に、徹底して曲のイメージに自身を叩き込むセルフプロデュースの巧みさと強さがある。個のなさとアイデンティティの強さが両立している。
だからこそ椎名林檎は時代にモテた。レーベルにモテた。テレビにモテた。なにより聴衆にモテた。顔のない女に誰もが好き勝手な像を見出し、その歌に強く表れる「椎名林檎」にまんまと魅了されたのである。
では夢見りあむはどうか。
断言しよう、夢見りあむにも顔がない。
夢見りあむの設定自体はとてもインパクトがあるものだ。ファッションメンヘラ、クズ、社会不適合──彼女を形容するさまざまな言葉がTwitterに溢れたが、未だかつてこんな言葉で括られたアイドルは余りいないだろう。
ハイスペックな家族に劣等感を抱いている。自己肯定感が低い。ドロップアウトの経験がある。学校は辞めたいし、努力するのは嫌い。だからこそ努力して輝くアイドルが好き。
読んでいて覚えはないか。これは自分だし、あの人ではないだろうか。つまり、現代社会によくいる疲れた人間たちそのものではないか。
ピンクと水色の髪を持たず、また輝くような容姿も大きい胸も無くとも、上記の点で夢見りあむと共通するなんらかを持つ人間は沢山いる。「夢見りあむは俺/私だ」と思う人も少なくないだろう。多くの人間が夢見りあむに自分を見る。そうこうしているうちに野次馬は増え、好き勝手な像を結びはじめる。ある人間は1歩踏み出した世界線の自分を、ある人間は自分の担当が昇るシンデレラの階段に泥を塗る売女を、ある人間は総選挙というシステムを破壊する最後の爆弾を夢見りあむに見る。そうなればもはや夢見りあむの個性など関係ないのではないか。人間たちによって夢見りあむの顔が奪われていったのだ。
夢見りあむは流行になり、顔のない女になった。
夢見りあむは総選挙3位になった。充分な大番狂わせである。この影響は計り知れない。
夢見りあむには声がつく。楽曲も制作される。そうなればもはや、彼女は顔のない女ではいられなくなるだろう。他のアイドルと同じ舞台に引きずり降ろされるのだ。彼女が月並みなキャラクターに収まるか、もしくはまた何か特異さを発揮するか。私としては前者だと思うが、いずれにせよ、夢見りあむが流行であったという事実は消えない。
……なんというか、夢見りあむを作った人間がいて、もしここまで見越していたとしたら、頭が下がる。なんという手腕。なんという悪趣味。椎名林檎の「流行」には「感情が誘うより早い私の気分を喰らい 代用を仕立て上げて さようなら名プロデューサー」という歌詞があるが、たしかに名プロデューサーとはそんなものなのかもしれない。
ベビーカーで満員電車に乗ることの是非を書いた記事がいくつかバズっていてたのですが、「お前が好きで子供を作ったんだから他人に迷惑をかけず勝手に育てろ」という発想をしている人が多いことに衝撃を受けました。
「結婚しない自由」「子供を作らない自由」が個人に与えられているのは事実ですが、「社会の維持のために、一定数以上の子供を産み育てていくことが必要」なことも揺るぎない事実です。
たとえあなたが一生結婚せず子供を作らない生き方としても、あなたの生活の維持のために誰かが子供を産んで育てなければなりません。
誰かの給料や報酬は、消費者が何らかの商品やサービスの対価として払った代金がまわりまわってきたもの。
子供が減れば社会の構成員が減り、消費者が減り、まわりまわってあなたの収入が減ります。
年金も減ります。労働者が減って必要な社会インフラさえも維持できなくなるかもしれません。
「子供を産まない自由」はあっても、「社会の構成員として子供を育てない自由」は無いのです。
こんな当たり前のことを理解できていない「年を取っただけの子供」が一定数存在する社会になってしまったことを慨嘆しています。
百歩譲って(今の子供が大人になるころには存命している可能性が低い)高齢の方がそのような発想になるならばまだわかりますが、これから数十年間は社会で生まれ来る子供たちに支えられて生きていくあろう若い世代にも自己中心的な思想が蔓延してしまったら手遅れです。
私は社会の構成員として、そして子を持つ親として人の温かさに触れることが多いため、まだまだ日本の大人を信じています。いえ、信じたいです。
満員電車でベビーカーを見たときに舌打ちをしそうになったならば、「年をとっただけの子供」になってしまうかどうかの瀬戸際にいると思ってください。
19歳から20歳にかけて付き合いのあった男のことをいまだに考える
若かったと一言で済ませてしまうこともできるけれど、そうはしたくないなとも思う
一生懸命だった。インターネットで知り合って、いわゆるセックスフレンドになった。わたしも彼もそれを望んだのだ。誰とも付き合いたくなかった。当時のわたしに幸せになる権利なんてなかったし、幸せにしてもらおうだなんて思っていなかった
知り合って数ヶ月後の雨の日、しわくちゃで彼の家に行ったらもういいから俺と付き合えば?と言われた
そうか、もういいのかと思って付き合うことにした。
あとからわかったことだが、彼にはずっと付き合っている恋人がいたらしい。ただ単に10歳も歳の離れた女で遊んでいたのだと考えることもできるけれど、たぶんほおっておくのが可哀想になってしまったのだと思う。中途半端に助けてしまうほどには優しい人だった。
そんな風に始まった関係だから当然うまくはいかなかった。彼はわたしを信用しなかったし、わたしも決して彼を信じはしなかった。それまでしていたセックス遊びに意味はなかったのでとりたて他の人と会ったりはしなかったけど、そのかわり信じてもいない彼を片時たりとも離さなかった。最初からわたしも彼も誰でもよかったのだと思う。
わたしは生きていくために浮き輪みたいな誰かが必要だったし、彼もまた自分を生かすために死なせてはならない誰かを求めていたのだろう
終わった日は暑くも寒くもなかったと記憶している。別れる時彼は、お前の好きなものを少しは増やせたか、と聞いた。一個も好きなものなんて増えてないと答えたことをいまでもほんのすこしだけ後悔する。
牡蠣だけ食べられるようになった
牡蠣だけは好きになったと言ったら彼の優しさやわたしの醜さも少しは救われたんだろうか。
しばらくして牡蠣は食べられなくなった。
ジョウ先輩の話は予想以上に長く、結局バスが目的地に着いても終わらなかった。
しかし、途中で中断するのも気持ちが悪いと、ジョウ先輩とセンセイの間で意見が一致した。
俺もセンセイの手前、「急ぎの用はないですが、早く家に帰りたい気分なんです」とは言えない。
ということで、三人で適当な場所で降りて、どこへ向かうともなく歩きながら会話を始めた。
「……つまり、あなたのお父さんが『キュークール』に熱を上げすぎていると」
ジョウ先輩の父とは、フォンさんのことだ。
なので最近のフォンさんの動向は、俺もちょっとだけ聞いた覚えがあった。
「確かに、いたたまれないですね。中年の身内が流行りに乗っかる姿は、子にはキツい」
「いえ、それ自体は気にしていませんの。何か夢中になれるものがあるのは素晴らしいことですわ」
では、何が問題だと思っているんだろうか。
「父は……些か無理をしているようですの。心と体の間に溝ができてしまっている」
ジョウ先輩が言うには、フォンさんの『キュークール』に対する振る舞いは、身の丈にあったものではないんだとか。
その“身の丈”がどんな形と大きさをしているかはイマイチ要領を得ないが。
まあ、話がこじれるだけなので口には出さないが。
「父は内心、『キュークール』をそこまで評価していないんですの。けれどアレを愛し、そんな己の姿を周りに誇示する。そうすることで父は“何か”を守っているようですわ」
「“何か”、とは?」
「それは分かりません。ただ、無理をして『キュークール』に“熱中しているフリ”をしている、それは確かですわ」
「子の勘、って奴ですか」
「確かな経験則です。ワタクシのこのスタイルは、元を辿ればアニメのキャラクターがきっかけ。それを自分の中で十数年かけて浸透させたんですの。そんなワタクシだからこそ断言できますわ。父は馴染んでいないし、これから馴染むこともない、と!」
そこまで言い切るからには、きっと“何か”あるのだろう。
壊れていない家電製品をゴミ置き場に放つが如く、フォンさんは恥や外聞を捨てている。
オサカの奴も『キュークール』をやたらと語っていたが、あいつはブログでレビュー記事を書いているので、そこからくる言動だってのが分かる。
ではフォンさんの場合はどうだろうか。
単に『キュークール』に滅茶苦茶ハマっている人……とするには、あまりにも目に余る。
「父には己の自我と向き合い、思うまま受け入れ、相応に振舞って欲しいだけですわ。ワタクシがそうであるように」
素直に納得するにはジョウ先輩のケースは特殊な気がする。
「そうか……では、私が君のお父さんに尋ねてみよう」
センセイが予想外のことを言い出す。
「……センセイ殿が、ですか?」
ジョウ先輩の話を随分と聞きたがると思っていたが、そこまで首を突っ込みたがるほど興味があったのか。
「ええっ、本気ですか。センセイって、そんなにお節介な人間でしたっけ」
「仕事柄、知らんぷりともいかなくてね。その『キュークール』ってのは、ラボハテの息がかかったアニメなんだろ?」
なるほど、だからセンセイは関心が強かったのか。
……いや、それがどう関係しているというんだ。
俺がそう訪ねると、センセイは「しまった」と言った顔をする。
「……まあ、そんなところ。相手が言いたがらないのに、あまり詮索するものではないよ、マスダ」
明らかに取り繕っているのは気になるが、俺は言われたとおり詮索しないことにした。
これ以上の面倒くさい展開は避けたい。
金曜の夜。
恥ずかしながら婚約破棄をされた。仕事も上手くいかない時期だったこともあり、正直人生を終わりにしようかと思った。
帰り道、家に帰りたくなくて朝まで川沿いをひたすら歩いて足が動かなくなるまで歩いた。家に帰れば、昨日までの思い出が全て無くなってしまう現実感に耐えられないと思ったからだ。まるで帰る場所までも奪われたような感覚だった。
生まれた場所や育ちの影響もあってどこかに遊びに行くことが恐らく人よりもずっと少ない人生だった。毛嫌いしていたディズニーランドも三十路手前のこのいい歳になってから初めて楽しいことを知った。月並みだけど、この楽しさはずっと続くものだと思いこんでいた。少なくとも金曜の夜、急になくなったりはしないと。
なぜこんな全てを奪うようなひどいことをするのだろうと思った。だけど、突き詰めればやっぱりそれば自己中心的な考えで、全ての責任というか、このことを招いた原因は自分にあるのだと思う。
恋愛でも仕事でもいかなることも最終的には誰も助けてはくれない、というのが自分のこれまで生きてきて見出した一つの教訓だ。皆、自分の人生を豊かにすることで必死だし、そもそも当事者じゃないから代わりになって救ってくれるわけでもない。
ただ、もし似たような状況にいる人や今後同じようなことが逆の立場で起こったとしたらどうか。僕は自分の人生を捨ててでも、誰かの気持ちを踏みにじることはしたくないし、なんとかしようと試みる人間でいたい。
夜中ずっと歩き続けて、朝方住んでいるマンションにたどり着いた。
玄関前の廊下は朝焼けの光を綺麗に反射していて、それを見て無数の光景が目に浮かび、胸が苦しくなった。
思い出は、廊下に溶け込んでいる。
耐え切れないしこの感情を絵やらにぶつける画力もなかったので文章にしようと思う。
まず、最初に言っておくと題名の通り私は『スパイダーマン』という作品に本格的に触れたことがこの世に生まれてから一度もない。 スパイダーマンに対しての知識はきっと普通の人と大差がないと思う。普通に知ってるし、普通に知らない。スパイダーマンは正義の味方で蜘蛛の糸を出すことが出来て壁に張り付くことができて 知っていることと言えばその位だ。 蜘蛛に咬まれた事でその能力を手に入れたという重要な最初の事実さえも今回映画を見て「そうだったのか」と思った程である。 高校時代から友人で、Lineをろくに返さない私を遊びに誘ってくれて幅広いジャンルにドハマリしているTが『デッドプール』にハマった時にスパイダーマンの派生あるんだ、しかも多いなと思ったし、多分Tが誘ってくれなければスパイダーパースという作品に触れないまま日常を過ごしていただろう。重ねて感謝しかない。誘ってくれてありがとう。
さて、前述したとおり当方全く「スパイダーマン」に対しての知識がないまま、更に愚かながら予習も何も一切せずに「Tが誘ってくれたから行く~」ぐらいのノリで行った事をここに明言しておきたい。アカデミー賞を取っていた事さえ知らなかったし吹き替声優陣も何も一切調べずに挑んだのだ。最初に中村の声が聞こえた時に好みの声でテンションがあがり序盤でしょんぼりするという感情のジェットコースターだった。
ここまでつらつらと文章を打ち込んでいるのだが、語彙力というものがないので最終的に行き着く結論は『全人類観て』である。それぐらいしか言えないのが悔しい。 スパイダーバースの魅力やスパイダーマンの魅力について語れる人はこの世にごまんと存在するだろう。知りたい方は観るか調べてレビューを見て観るかしてほしい。
この文章ともいえない文字列は私が『自県でもうやらないスパイダーバースを先日見納めだがもう耐え切れなくて隣県まで行こうか悩んでいるので冷静になる為に書いている』ただの文字列なのである。
文章に纏めるのが下手なのだが終着点を決めないと永遠に未練がましく文章を打ち続けてしまいそうなので要点を何個か上げて分けて話したいと思う。
3 無知故の楽しみ方をしたと思う話
4 勢いで3回見に行った話
5 最後に
4/1 追記
前述した通り (再登場)私は全くスパイダーマンについて予備知識もなかったし今回の映画についても全くCMすら見たことがなかった。
Tに前々からデッドプールに誘われていてデッドプール自体は映画の前の宣伝映像で見たことがあり面白かったのでその系統で楽しめるだろうと思っていたのだ。(因みにその時も現在もデッドプール自体は未視聴) 吹き替え声優陣も把握しないまま行った。 何度も言うけど中村が良い声だった。まあそんなわけで冒頭中村が喋ってくれたおかげというわけでもないが吹替最高~ ! DVDとか買ったら字幕も見たい
話を戻そう。初対面の世界、とは言ったもののノリノリで歌を歌い親から学校の準備はできたの!?と怒鳴られる主人公、マイルス·モラレスを見た時にアメコミ映画初な私は素直に「どんな素っ頓狂な始まり方するのかと思ったら普通だ(失礼)」という感想を抱いていた。なんか最初からぶっ飛んでるイメージだった。 この作品しか知らないから何も言えないけど。 そこからよくある家族、遠くの学校に平日は居る、マイルスは街の人気者だという事。めっちゃ優秀な陽キャだという事。 (陰の者の感想) 父親と上手くいっていない事など楽しく知りました (感想) 叔父さんという重要人物が居るのだがそこは見てから知って欲しい。そこまでは語るつもりは今打っている時点ではないので。そんな所謂「普通」の「周りから信頼からの厚く成績も良い」が「窮屈に暮らしている」男の子に良い意味で“親しみやすい普通のキャラクター"だなと思っていた。この子がスパイダーマンになるのかぁと思いつつ。あと声が好き。小野賢章好き。 そして紆余曲折があり、いよいよ出会う中村スパイダーマン。(?)良い声をしてる。中村の何を知っているんだという感じだが中村がやった声の中で3本指に入るくらい好きな声してた。そこからゴブリンやら何やらいかにもな悪役と戦い、この物語のキーとなる事件を解決しにいく中村マンの背中を見た私(CMなど一切見ていない)この中村マンに小野マンが教えられ一緒に悪者を倒していく物語なんだな!ようしわかったぞう!すべて理解した(脳死)状態。正直あの時は中村と小野の声の良さに酔いしれていた。次の瞬間まさかの中村マンの死。 呆然とした、どうなるんだこれと思ったちょい前の5つのポータルがみたいなのも聞いてなかった(2回目にあ~ここってなった)中村ァ!って感じで普通に悲しかった。死亡確定して小野ルスがなんたらキーを壊すまでの流れ最高に好きなのだが観てもらいたい。 そして宮野マンと出会う。 ここで私がやっと理解した。「あっこれ複数のスパイダーマン出るやつ! (察し)」 やっと理解した私は今現在各スパイダーマンの例の台詞を聞かないと生きていけない体になっているのだがそれはまあ後に語れる機会があったら語ろうと思う。かなり重要な気がする。それから出会っていく悠木マン(悠木碧はなんであんな自然な声が出せるんだろうか大好き)含めた良い声スパイダーマンたちにキャパオーバーしないか不安だったが大丈夫 何一つ分からない私に優しく人一人「例の台詞」と共に自己紹介してくれた。 有難い。
そんなわけでそれぞれ初対面のスパイダーマン達を前に私は戸惑いもせずにただワクワクとした気持ちにさせられた。
今思ってもめちゃくちゃ凄い事だと思う というわけで何も知らない私が見ても何も心配いらないむしろ何も知らないで見る人は何も知らないで見る人なりの
楽しみ方が出来て楽しかった。記憶なくしてもう一回見たいという気持ちにさせられる。FGOの新宿と同等かそれ以上に記憶無くして観たい。
最初に私は普段演出に対してすげぇと思うだけで何も意識してないと言っておく。凄いと思う物には大興奮するしここすごい!となるがこの映画は全部凄かったのでもう観てとしか言いようがないのだ。でも演出やらどうしても語りたいところがあったのでちょっとだけ打ち込みたいと思う。前述で分かっている通り語彙力はない。日記。 私自身アメコミに世界に明るくない事もありアメコミというとイメージが某ジャンプ作品などで使われるオトマノペ? (BOM) とか(AAA)だとかそういうイメージだった。あとキャッチーな色使いとか?知識が本当に薄くて逆に申し訳なくなるレベル。取りあえずそれくらいしかなかったのだ。ただマイルスが蜘蛛に噛まれてからの翌日のシーン。 心の声が吹き出しというがモノローグというかなんと説明すればいいのか分からないが(□に囲まれているモノローグ的なアレ)あれを見た時に震えるほど感銘を受けた。難しい言葉を使ってみたが意味を間違えて使っているとアレなので自分の言葉で表現すると「うぉ、アメコミっぽい」となった。実際それがアメコミっぽいかは定かではない、定かではないがその演出を見て、もといそこからの演出を見て「これ日本作品にはできないやつだ」と思った。その演出に使われている色も蛍光イエローでこの題名の通り見た瞬間痺れたのだ。ここの時点で何回目か分からないが円盤は買うなと決意を固めた。あと予告の映像の中にも入っていた電車が来ているホームを飛び越えるシーン(日本語がおかしいかもしれないがニュアンスで伝わって欲しい。分からなかったら予告観てほしい)あそこで私でも分かるくらいTHE·アメコミカットがはさまれている。 不自然なほどに自然に、しかしそこが確実に目立つように。 自分の中で今までにないなと思った場面だった。 アメコミだからこその演出なのだろうと思った。 もう何言っても月並みな言葉しかでないのが悔しいしこの魅力を伝えられないのがもどかしい。もう諦めて観てください。後生だから。
アメコミの映画を観てないのにアメコミ感じてんだ?と思われるだろう。もう私にもわからないんだ不甲斐ない私の為に映画を観てくれないか?ネタバレになるかもしれないがあと一つ特筆したいシーンがある。それはマイルスが練習で建物の屋上から落ちるシーン、そして上へ飛ぶ?上がる?シーンである。もうここのシーン本当覚えててほしい 本当 まじで後生だから覚えてて 観て私でも分かる「AAAAAA」と「Fooooo」である もうその文字の現れ方や使い方など「実際の漫画でもこうなんだな」と思う。めっちゃアガる。アガった。あと落ちるまでのカットやら色々 凄い もう多くは語らない、観て もう見たくて泣きそうなんだけどサントラというかあれ買っていい?アマゾンのカートに入ってるから多分うっかり決済してしまうのだろう
何回も言うよう私自身予備知識が全然なかった。ピカピカの新参者である。なのに何故こんなに推せるか.推しているかというと映画自体が素晴らしかったのも
もちろんあるのだが無知故の楽しみ方があるからである。知っている人、調べた人より楽しめたとかそういうのではない。ただ知らなくても十二分に楽しめたよということを伝えたい。全てを知らなかったから全てを知っている人とはまた違う目線で見れたよという事も伝えたい。どちらが上だとか楽しめるだとか正義だとかそういう事を言いたいわけではなく前情報あってもなくても楽しめるこの映画を知って欲しいし、全然知らないからという理由で劇場に行くのを渋っている人が居たら貴方こそ是非見るべきだと言いたい。 全てを知って観る人も、ネタバレを見てから見る人も、あらすじだけ知って観る人も、何一つ知らないで見る人も、実際に見て感じてこの映画に触れてほしい。私も毎日触れたい。足りない。
勢いが大事とは言うものの自県での上映終わり5日前に友人と観に行き、感動した私はレイトショー1回、4DX/3Dを一人で一回観た。
今年一午後休の有意義な使い方をした。友人と映画を観るようになった私は色んな作品を見て「面白かった」だとか「あと2回は観たい」だとか感想を言うのだ。でも基本友人にチケットを取ってもらい甘え続けている私は一人でその2回目·3回目を見ることは殆どない。だがこの映画を見た次の日職場で脳内スパイダーバースみたいという感情に支配されていたしレビューを見て初めてアカデミー賞取ってたんだと気付き映画の上映時間、空席を調べ自分への慰めにここで初めて予告を見て(良い子は真似しないでね)なんとか一日を凌ぎながら生きていた。予告でもあった例の台詞をスマホに録音し延々とリピートしていた。訂正する。今もしてる。あと妹巻き込んでごめん。面白いよな私と一緒に隣県行こうぜ。だめかそっか どこかの誰かが私の分まで観に行ってくれると嬉しいです。
それだけが私の望みです
正直チラシの裏の駄文にも満たない感情任せの文だったので今になって恥ずかしくなっている。コメントを読ませてもらい貶す表現は良くないし自分としてもそういうつもりはなかったが言い方が悪すぎて自分で読み返してもそうとしか取れない文章になっていたので修正、あと諸々修正した。ただ単に「今まで見たことのないものが観れた、これがアメコミかと思いその表現の仕方も凄かった」ということを言いたかった。申し訳ない。
無知故の楽しさ云々言っているがネタバレしているという所も素直にそうだなと思った。苦し紛れにタイトル直した。勢いで吐き出す場所を探し勢いで書き殴ったものなのでネタバレ踏んだ方は申し訳ない。申し訳ないけど観て。
さて、数日前かいくらか前かにこの文章にも満たない思いの丈を書いたのだが正直に全て蛇足に過ぎない。仰る通りである。ただスパイダーマン知らない人間が居て、スパイダーバース観た瞬間なんか狂ったように楽しんでるな、知らないけど暇だし観てみようかな円盤レンタル始まったら借りてみようかなぐらいの気持ちで流し読みしてくれていいのだ。むしろこんなものを読んでくれてありがとう。そういうことを言いたかった気がする。劇場で観て欲しいが時すでに遅しの場合は円盤で頼む、ごめん。
この文章をこれから読み返す予定も編集する予定もないので最後に心残りがあったものをスッキリさせたいと思う。どうしてもこれが言いたかった、例の台詞だとか言っていたけれど最後にこれで締めたかった。
私の場合、第一志望に合格できなかった不本意さは入学後1年間は消えませんでした。
私と同じように、第一志望に合格できなかったからここに来た、というような人は多かったし、仮面浪人して別の大学に行ってしまった人もいました。
高校時代に出来なかったことが出来るようになり、日々の暮らしに慣れていく中で段々どうでもよくなってきたからではないかと思います。成り行き任せであまり積極的な理由ではありません。
今から振り返ると、不本意な気持ちを持ち続けていた時間がとてももったいなかったと思います。いくら第一希望ではなかったとはいえ、大学は大学だし、高校や浪人時代とは全く違った環境を実現していたのだから、高い学費の元を取るぐらいの気持ちを持てばよかったと思います。
特にもったいなかったこととして、第一志望じゃないからうちの大学はたいしたことないという気持ちが強すぎたという面があります。
私は自分のいた大学を過小評価していました。そのことに気づいたのは卒業後、何年も経ってからでした。
過大評価するのも考えものですが、自分の今通っている大学を過小評価することは、いろんな意味で自分の活動の幅、生きる可能性を狭めてしまいます。
結局月並みな意見ですが、新しい大学のなるべくいいところ、今まで出来なかったけど今なら出来ることを見つけていくといいんじゃないかと思います。
きっといいことがあるのでがんばってください。
だいぶ年下の同僚の誕生日に、おめでとうと言った。本人がこの日が誕生日です!!とめっちゃアピールしていたので、気楽におめでとうを言うモブの一人としてである。24歳になったそうだ。
「24歳か。たった一歳の違いだけど23歳よりも大人って感じだよね」
と私が言ったら、
「いやいやいや、いやー、遂に24歳になってしまいましたよ、あっという間っす!」
と彼は言った。
「高校を卒業したら時間の流れがもう本当に速くって、そうこうしているうちにこんな歳になってしまいました」
「月並みな事をいうと、三十路になったらもっとスピードアップするからね。そりゃもう怒濤のごとくに。今年だってつい最近正月になったかと思ったのにもう3月も後半に差し掛かってますよ」
「俺も気付いたら30になっちゃってるのかなぁ」
「そうだね、きっとね」
私が24歳の時、歳上の人達は若いんだから可能性無限大!もっと日々を大切に生きろと叱咤激励してきて、それが出来ない私って無能なのかなぁと思って一人で落ち込んでいた。
けどやっぱり、若くたって中々自分の力で道を切り開くなんて難しくって、否応なしに遅い来る奔流に流されてあっぷあっぷしているうちに、いつの間にか歳を取ってしまうというのは普通なのかもしれない。それはべつに責められる事ではないのだろう、と思いたい。
目まぐるしい日々だけど、いいことあるといいよね。
◎書いた人の背景
・待ち合わせ時間は守る方。
・周囲は遅刻癖のある人間が多いが、付き合いが長いやつに関しては諦めている。
・子供の頃は3分早く友人宅に着いてもその場で待ち、申告した時間丁度にインターホンを鳴らすことに愉悦を感じていた。
・とはいえ自らも時折遅刻する。結婚式でも危なかったことがある。
◎案件
日中、Twitterで遅刻常習犯からの言い分が炎上していた。
個人叩きや感情論につなげたくは無いのでリンクは貼らないが、下記のようになる。
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・+30分はデフォなので許してほしい
・あと何分で着くか聞かれるけどとりあえず100%到着するのは確実なので安心してほしい
・最終的には時間じゃなくて「到着したか否か」で評価してほしい
""
これを受けて私のTLでもあれこれ言われていたが、基本的に感情論に根差しているように見えたのと、「遅刻常習犯は何故繰り返すのか」について冷静な分析が行われていなかったので個人の見識でここに書く。
なお、なるべく感情論を抜いて書いたつもりだが、タイトルにある通り比較的遅刻しない側なので、どうしてもバイアスがかかってしまうことをお断りしたい。
また、文面から友人関係かそれに準ずるフランクな関係と判断したので、「じゃあ退勤時刻も守れよ」という遅刻派閥の言い分は労働問題としてよそでやっていただきたい。
まずこの点を押さえておきたい。
対面でなら口頭で、LINEなどのメッセージサービスなら既読が付くかメッセージを送ることで相互に了解したことになるだろう。
これは形式的には口約束だが、民法上は口約束も契約に含まれる。
(参考:http://www.shinginza.com/keywords/kuchiyakusoku.htm)
書面が無いと言った言わない論争になるので重大な案件に関しては書面に残すというだけの話だ。
定義としては「当事者の合意によって結ばれる法律的行為」とのことだが、日常的には「互いの行為のやり取り」といった具合になる。
「作業の分担を依頼する」「店で金銭を支払って商品を受け取る」「所定の手続きを踏んで認可や証明書を得る」など、「ある行為に対して一定の行為で返す」といった営みが日々繰り返されている。
代金を支払ったのに商品が渡されない、代金を払わずに商品を持っていく、というのはどちらも社会的に問題視されるが、これは当人が無意識であっても契約違反だからだ。
我々は意図せず、契約が履行されることを前提として行動している。
この観点からすると遅刻は契約不履行ということになり、社会一般的には悪とみなされるだろう。
「社会一般的には」と但し書きしたのは、互いに遅刻を咎めないコミュニティに生きる分には問題ないからである。
ただ、本案件は異なる文明の衝突によって生じた炎上であり、広く認知された以上は社会一般的な見地から分析するのが妥当だろうという話である。
なお、「そもそも集合時間を了承していない」と述べる人物も想定されるが、LINEで既読をつけるなどした上でこう主張する輩は真正のクズなのでもうかかわらない方がいいと個人的には思う。
◎遅刻の原因はどこにあるのか
今回の件で個人的に最も気になったのはこの点だ。
遅刻という結果には必ず原因がある。
遅刻しない人間がいるということは、遅刻する人間には何か違う行動をしているはずだ。
私のTLや当該ツイートのリプライ欄にはあまりここに言及したものが無かったので、私個人の遅刻経験談を元に分析してみる。
様々な原因が挙げられたが、これを3つに大別することができると考える。
A:不注意
集合時刻を勘違いしていた、電車の到着時刻を勘違いしていた、集合場所をよく確認しないで赴いたら思いほか遠かった、などが該当する。
個人的にはこれが最も頻度として高い。
B:準備不足
着る予定だった服が見つからない、持っていくつもりのアイテムが見当たらない、財布や鍵が見つからない、などが該当する。
C:過小評価
バス停や駅まで案外時間がかかった、荷物の準備や身だしなみに予想外に時間をもっていかれた、などが該当する。
もう少し早く辿り着けるつもりだった、準備できるつもりだった、という想定の甘さは、「自分ならこれくらいでできるだろう」という自己評価の不用意な高さと表裏一体だ。
これは後述する人物的背景の考察に深く関わってくるが一旦置く。
遅刻する際、ABCそれぞれの要因が複雑に、かつ多段階的に関与することで約束に間に合わなくなると考えた。
待ち合わせまでのルートも様々だが、今回は公共交通機関を利用して目的地へ至るモデルを考えたい。
具体的には「自宅⇒最寄りのバス停⇒最寄りの駅⇒電車の乗り換え1回⇒目的の駅」というルートだ。
このモデルは待ち合わせパターンの最低限な多様性を含んでいるので、目的地が遠ければ乗り換え回数を増やせば対応できる。なんなら電車の乗り換えも無くてよいくらいだ。
徒歩圏内や自転車・自家用車での移動はシンプルなので、上記モデルで検証する問題点で対応できる。
ではこのモデルを詳細に分解してみる。煩雑になるがご容赦願いたい。一部は順不同になる。
・起きる
・着替える
・歯を磨く、髪形を整える
・鞄に物品をつめる
・トイレを済ませる
・家を出て鍵をかける
・バス停に向かう
・バスに乗り、最寄りの駅に着く
・電車に乗り、乗り換え駅に着く
・乗り換えを行い、目的の駅に着く
・目的地に着く
列記してみて今分かったことだが、私が想定する行動プロセスは過半数が家を出るまでのものになった。
一つ一つのプロセスについて、上記のABCで落とし穴を想定すると下のようになる。
・起きる
⇒AC:前日夜更かしする、起きられるつもりで起きられない、アラームセット忘れ
・着替える
⇒BC:服を用意していない、当日何とかなるつもりでいざ当日に悩む
・歯を磨く、髪形を整える
⇒C:もっと早く終わるつもりでいる
・鞄に物品をつめる
・トイレを済ませる
・家を出て鍵をかける
⇒BC:思ったより便の出が悪い、トイレでスマホを使っていつの間にか、持ったつもりの鍵がない
・バス停に向かう
・バスに乗り、最寄りの駅に着く
・電車に乗り、乗り換え駅に着く
・乗り換えを行い、目的の駅に着く
・目的地に着く
⇒ABC:バス停までの歩行時間を過小評価する、事前に交通機関の時刻を調べない、乗り換え時間を甘く見積もる
現実にはもっと多種多様な段階を経る人がいると思われるが、段階が増えるほどリスクも増える。
そして、このシンプルなモデルでも私が想定できていない落とし穴がもっとあると思う。
遅刻する原因は、上記の落とし穴のどれかに嵌まり、時間をとられることで発生すると考えられる。
従って、遅刻しないためにはこれらを逐一つぶしていく(もしくはすっ飛ばす)必要がある。
どのように改善するかは個人の資質と、対人関係に依存するので一般的に論じることは難しそうだ。
ただし、遅刻が本質的に契約不履行であることを考えると、契約履行のために改善コストを支払う気がないという人物像は見えてくる。
前述の落とし穴箇条書きを見ると、Cが多いことに気づくだろう。
このことから、かかるコストの過小評価、裏を返せば自分の能力に対する過大評価をしがちな人物が遅刻の常習犯になりやすいのではないか、という推測が湧いてくる。
より穿った表現をすれば、「自分なら何とかなる」「自分が正しい」というやや傲慢で事項中心的な人物ではないだろうか。
ここで元のツイートを再掲する。
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・+30分はデフォなので許してほしい
・あと何分で着くか聞かれるけどとりあえず100%到着するのは確実なので安心してほしい
・最終的には時間じゃなくて「到着したか否か」で評価してほしい
""
待ち時間を適当に過ごしてくれという主張は、相手に時間をロスさせているという想像力が欠如している。
実際リプライ欄を見ると、「遅刻する人は趣味など自分の時間を大切にする人」というリプライにいくらか賛同がなされているが、相手にも「大切な自分の時間」があることを忘れて「適当に過ごして」などと表現している辺りが根深い。
最終的には時間じゃなくて到着云々は、そう主張するならそもそも約束する時点でそのような契約内容にして同意を得るべきだ。
ちなみにリプライ欄の他の意見としては「時間に余裕を持っても結局アレコレ始めて遅刻する。相手は待っていてくれるから大丈夫。」「時間守るくらいでマウント取れていい身分ですね」などがあった。
邪推に邪推を重ねるが、恐らく実際に何か秀でた部分があって自己評価が高かったり、一目置かれているおかげで黙認されるなど「何とかなってきた」という経験がこういった人格を醸成するのではなかろうか。
リプライ欄を見る限りでは強ち間違っていない気もするが、わざわざ炎上案件に飛び込む人物にはそういうバイアスがかかっているだろう。
◎ではどうすればいいのか?
この浮世の地獄を脱出するのに最も良いのは互いに関わらないことだが、残念なことにそれは現実的ではなく、だからこそ地獄の様相を呈している。
よくある案としては「1人だけ30分前を伝える」というものがあるが、これは30分前を提示した人間が30分前に現れない場合やはり契約不履行なのでお勧めしない。
「こっちが15分前に来てるんだからお前もそうしろよ!」などとキレている定刻派もいたが、それは契約内容に含まれない。重要なのは約束した時刻にその場にいるというその一点のみだ。
・ものごとには原因があること。
これらを前提として、後はそれぞれの関係性の中で落としどころを模索するしかないだろう。
とくやりてむ。
わたしの想いを。
拝啓、某くん
初めて大きな失敗をした君が「周りからの目線に押し潰されるようだった」と胸中の苦しみと一緒に溢したほんの少しの涙が、恋慕の始まりでした。
客もまばらに乗っていた中央線が、確かにあの時二人だけの世界になったような。何もかもから取り残されたような。
決して私だけのものではない、皆の王子様の”ほんもの“が、私だけに確かに垣間見えたあの瞬間。
きみに恋をしました。
きみに幸せになってもらいたいと願いました。
あの時のわたしは正直ちょっぴり嬉しかったんです。みんなの王子様が私だけに吐露してくれた自分自身の断片が。日頃の取り繕っている彼の比ではない崇高な輝きが。
九月にわたしが自分の不甲斐なさに耐えきれなくなって電話した時、
「忘れたのかあの約束を」
「覚えてるのは俺だけなのか」
むしろ覚えているのは、その言葉に縋って生きていたのは私だけだと思ってたのに。
初秋の星が綺麗だった夜空の下で、公園のベンチに座ってこみ上げる何かを噛み締めながら、心の中で唱えた。
やっぱりきみは王子様だ。
そのカリスマ性が、その気遣いの上手さが、年相応の単純さが、嘘のつけない正直さが、どうにも眩しすぎて、きらきらしすぎて。
好きな人には幸せになってもらいたい。勿論自分と付き合ってほしい気持ちはあるけど、到底自分なんかではと劣等感に苛まれるし、実際そうであるから。釣り合わないのを理解しているのにも関わらず無闇に関係を壊すなんてことはしたくない。
どうか、可愛くて素敵で、きみをきちんと幸せにしてあげられる女の子と素敵な生涯を歩んで、結婚式に呼んでほしい。ビシッと決めるのはきみには似合わないよと軽口を叩きながら、色々な人に祝福されて幸せになる君を見て、ああ好きだったなと泣きたい。きみが幸せで本当によかったと泣きたい。
話しながらこみ上げてきたものは、きっとチゲ鍋の辛さのせいだ。
というわけで、
きみの輝きはたくさんの人を幸せにすることができる
だから
きみも素敵な人と素敵な人生を歩んで
幸せになってください
四月からはお互い今みたいに会うこともなくなってしまって、もうきっと話をすることもだいぶ減るだろう
意気地なしで弱気で卑屈で、そのうえ実力もないから、きみに助けてもらうばかりの一年で、ほんとうに迷惑かけてばかりでごめんなさい きみに何もできてなくて足を引っ張ってばかりでほんとにごめんなさい
でも
人生のほんの一ページ分でも、わたしと過ごしてくれてありがとう
かけがえのない時間でした きみと2人で色んなことを話す時間が大好きで 愛おしくて 宝物でした
きみからもらった言葉も想いも全部わたしの中にたくさん取っておいてあるんだ
これからの人生たくさん笑ってたくさん泣いてたくさん失敗してたくさん成功して
自分の夢を掴んで
どうか 幸せになってください
結婚式には呼んでね えへ
わたしより