だいぶ年下の同僚の誕生日に、おめでとうと言った。本人がこの日が誕生日です!!とめっちゃアピールしていたので、気楽におめでとうを言うモブの一人としてである。24歳になったそうだ。
「24歳か。たった一歳の違いだけど23歳よりも大人って感じだよね」
と私が言ったら、
「いやいやいや、いやー、遂に24歳になってしまいましたよ、あっという間っす!」
と彼は言った。
「高校を卒業したら時間の流れがもう本当に速くって、そうこうしているうちにこんな歳になってしまいました」
「月並みな事をいうと、三十路になったらもっとスピードアップするからね。そりゃもう怒濤のごとくに。今年だってつい最近正月になったかと思ったのにもう3月も後半に差し掛かってますよ」
「俺も気付いたら30になっちゃってるのかなぁ」
「そうだね、きっとね」
私が24歳の時、歳上の人達は若いんだから可能性無限大!もっと日々を大切に生きろと叱咤激励してきて、それが出来ない私って無能なのかなぁと思って一人で落ち込んでいた。
けどやっぱり、若くたって中々自分の力で道を切り開くなんて難しくって、否応なしに遅い来る奔流に流されてあっぷあっぷしているうちに、いつの間にか歳を取ってしまうというのは普通なのかもしれない。それはべつに責められる事ではないのだろう、と思いたい。
目まぐるしい日々だけど、いいことあるといいよね。
でも貧困生活で苦しんでいる間にいつのまにかキモくて金のないおっさんになってしまった人は自己責任としてバッシングするんですよねわかります