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2024-09-12

anond:20240912032827

昨日は国賠控訴高裁でも勝ったが?

国家に勝つほどだぞ?

国家に勝てる奴なんか1割ぐらいしかいないんだぞ?

来週は太田啓子判決で再来週は神原判決

また暇空が勝つことが怖くて仕方なくて現実逃避してんな

2024-09-10

痴人の愛』以前に「なおみ」という女性はいたのか?

日本人女性名前「なおみ」は『痴人の愛』によって広まったという説がある。

たとえば以下の記事ではこのようにまとめられている。

英語の名前 “Naomi” はもともと日本語ではなく英語だった!? | 日刊英語ライフ

この記事では「日本のナオミが海外のNaomiとどう関係しているのかハッキリとわかる文献のようなものもありませんでした」と結論されている。

ところが近年では「日本のなおみは海外のNaomiに由来する」と断言している記事も出てきているようだ。

これらの言説は真実なのだろうか。

前述の記事でも引用されているが、『痴人の愛』には以下のような文章がある。

彼女はみんなから「直ちゃん」と呼ばれていましたけれど、或るとき私が聞いて見ると、本名奈緒美と云うのでした。この「奈緒美」という名前が、大変私の好奇心に投じました。「奈緒美」は素敵だ、NAOMI と書くとまるで西洋人のようだ、と、そう思ったのが始まりで、それから次第に彼女に注意し出したのです。不思議もの名前ハイカラだとなると、顔だちなども何処か西洋人臭く、そうして大そう悧巧そうに見え、「こんな所の女給にして置くのは惜しいもんだ」と考えるようになったのです。

「Naomi」と「なおみ」が似た発音であることを谷崎潤一郎意識していたのは確実である

問題は、「Naomi」から「なおみ」という名前を考えついてヒロイン名前にしたのか、それとも「なおみ」という名前を知って「Naomi」のようだと考えて作品に取り入れたのか、ということだ。

というわけで『痴人の愛』以前の女性名「なおみ」の例を探してみよう。

痴人の愛』は1924年大正13年から連載された作品なので、それ以前の人名録のようなものが欲しい。

また、名前だけでは男の「なおみ」である可能性もあるので、性別併記されているとよい。

そこで見つけたのが『日露戦史 軍国彰勲録』である

これは日露戦争に徴兵された人々の軍歴を記したもので、日本各地のバージョンがあるようだが、この版では長野県が中心のようだ。

出版明治44年なので確実に『痴人の愛』以前だし、「妻」「長女」など続柄が書かれているので男性なのか女性なのかも判断できる。

ここに記載されている「なおみ」を抜き出してみよう。

土屋正吉 父文右衛門 母亡ミワ 妻ナオミ 兄国助

金沢右中 父長四郎 母サダ 妻ミユキ 長女なをみ

武捨作蔵 妻ちさと 長女なをみ

とりあえず3名。

少なくとも『痴人の愛』以前から女性名としても使われていた、という証明はできた。

もちろん「名付けランキングの上位に入るようなポピュラー名前だった」というほどではないだろう。

しかし、特定地域からピックアップされたなかに三名もいるなら、ごくごく少数の珍名だという感じもしない。

なお古い例としてはフレデリックイーストレイク結婚した明治2年まれの「太田なをみ」がいる。

ただし、彼女キリスト教改宗しているので、そこで(Naomiにもとづいて)改名をした可能性もなくはない。

また、少し時代は下るが昭和初期の『人事興信録』でも、明治まれの「なおみ」を何人か確認できた。

ちなみに「なおみ」が「名付けランキングの上位に入るようなポピュラー名前」になってくるのは1967年ごろからである

こちらについては1967年デビューした佐良直美の影響が指摘される(「佐良直美自体芸名である)。

明治から昭和に至るまで「なおみ」という名の女性がそこそこ存在していたことはわかった。

だが『痴人の愛前後でどのくらい増えたかはわからない。

そもそも痴人の愛』を読んで、自分の子供に「なおみ」と付けたくなるだろうか?という疑問もある。

痴人の愛』の奈緒美は、主人公結婚しているにもかかわらず、若い男たちと遊び歩いているような女性である

そこから「ナオミズム」という言葉が生まれ新時代女性象徴となったというような話もあるが、当時の辞書には、

因習的な貞操観念なき変態性欲的恋愛をいう

などと書かれており、どう考えてもポジティブ意味ではない。

ふと思ったが、「〜み」「〜美」という命名は当時(『痴人の愛』以前)から一般的だったのだろうか。

「なおみ」だけがポンと出てきたなら、西洋の「Naomi」由来というのは説得力がある。

しかし、他にも「〜み」という名が多いなら、同じ要領で「なお+み」という名付けがされても不思議ではないだろう。

というわけで再び『日露戦史 軍国彰勲録』に出てくる名前を集計してみた(ただし「とみ」「なみ」などの二字名は除外)。

  • 「勝美」「カツミ」「かつみ11
  • 袈裟美」「ケサミ」「けさみ」3名
  • 「キヨミ」「きよみ」2名
  • 「睦美」2名
  • 「初美」1名
  • 「喜遊美」1名
  • 「たけみ」1名
  • ことみ」1名
  • 「アキミ」1名
  • カスミ」1名(霞?)
  • 「喜美」1名(よしみ?きみ?)
  • 「真美」1名(まさみ?まみ?)

「〜み」「〜美」型の名前は決して珍しくなかった、と言えそうである

とはいえ、これは「なお+み」という名付けが自然だったことの傍証しかならないだろう。

結論として、『痴人の愛』以前にも「なおみ」という女性がそれなりに存在した、とは言える。

痴人の愛』をきっかけに日本に「なおみ」という名が広まったかどうかは、データがないのでわからない。

「なおみがNaomi由来である」という言説は、否定する根拠も、肯定する根拠もないままである

2024-09-08

anond:20240908023824

なんで成功が条件かわからんけどカツノリはずっとNPBコーチやってるし一茂はセカンドキャリアとしてタレントしてるんだから大成功の類だろ

選手としては現役では福也がオリでもハムでもローテ投手だし太田椋もまだまだ期待の若手

2024-08-30

anond:20240830072610

井口ファンの間では田中を「狂気」「異常」とイジるのが定番なんだけど、あくまテレビMCの平々凡々とした印象とのギャップが大きいということであって、個人的にはそこまで「狂気」「異常」だとは思ったことはない。

3人の子供を育てる家庭人でもあり、あくま社会常識絶対にはみ出ないレベルから、みんなも気楽にいじっているのであって、実際のところはせいぜい「変わった人」ぐらいだろう。そもそも表面的には常識人な人ほど中身は変人、というのは経験的にも割とあるあるだと思う。

からyoutube番組田中セクハラ加害者役にしたのはまずかった。「常識人の枠に収まっている変人」だから面白くイジれるのに、本当に異常者しちゃったら全く笑えない。実際視聴回数も全く伸びてない(そもそも全体的につまらなすぎで、正直もうやめてほしい)。

太田ネタ作りで田中を「お前は常識がないんだよ!」と詰めることが多いけど、じゃあ田中以外の普通の繊細な常識人と組んだら、絶対相方は3日で鬱になっているよね。太田もそれは十分わかっていると思うけど。

爆笑問題田中について

ウエストランド河本太の『人生相談する側チャンピオン』】第1回 爆笑問題さん! 僕はこれからどうすればいいですか!?

https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2024/08/29/124290/

これを読むと、お笑い論にもかかわらず、田中のほうが太田よりたくさんしゃべっていることに意外に感じた人も多いかもしれない。爆笑問題ラジオとかを長年聴いていると、田中イメージ世間とはかなり異なる。

穏やかで明るい性格という基本は同じだが、一つは常識人なのは表面的だけで中身は相当の「変わり者」だということ、二つには太田役割を渡しているけど結構毒舌家だということ、そして三つには想像以上にお笑いへの情熱やこだわりを持っていること。

ウエストランド井口田中世間的なイメージ実態とのズレをネタにしているけど、田中変人な部分は異常者やクズ人間というわけではなく、野良猫を追いかけて迷子なるみたいな、基本的に微笑ましいレベルではあるので、そこを突っ込んでもあまり笑いになっているとは思えない。

2024-08-25

anond:20240824195712

有識者っぽい人の一言解説 / X

https://x.com/yota1967/status/1826484158782115905

これは恐らく単純な未実現利益への課税案ではなくて、米民主党バイデン政権下で法案出してるULTRA方式による課税で、資産課税当局仮想の無議決権のエクィティ持分を付与し、資産売却時にその持分から税を徴収する仕組みです。アメリカめっちゃ頭いい人がいます租税研究7月号に紹介書きました


情報ソースに近そうなもの
  • Kamala Harris backs Biden’s tax proposals — including a tax on unrealized capital gains / MarketWatch

https://www.marketwatch.com/story/kamala-harris-backs-bidens-tax-proposals-including-a-tax-on-unrealized-capital-gains-66c55df2

Biden’s Treasury Department said it’s proposing “a minimum tax of 25 percent on total income, generally inclusive of unrealized capital gains, for all taxpayers with wealth (that is, the difference obtained by subtracting liabilities from assets) greater than $100 million.”


日本語報道 / COINPOST

https://coinpost.jp/?p=552986

1億ドル(145億円)以上の資産を持つ富裕層に対しては、換金されていない投資の含み益に対しても、キャピタルゲインとして25%の税を課す提案がなされている。

2024-08-22

一年半前は暇空を叩くのは許されない空気だったのに

暇空を叩くのは悪のコラボ擁護者のフェミとナニカグループ!という扱いで総攻撃された

今はすっかりそんな奴らも大人しくなったな

暇空は結局colaboに敗訴したし

暇空を信奉して乗っかってcolaboやいろんなものへの誹謗中傷をしていたオタク、いまだにしてるオタク反省した方がいい

フェミ草津の件で謝らない!とか言う資格ねえぞ

こっちはお前らが村木厚子さんを悪の総本山扱いしたことも五ノ井さんをハニトラ、スパイ呼ばわりしたこと太田啓子弁護士著作権侵害犯罪者呼ばわりしたことも覚えてんだからな。堀口氏には現在進行形攻撃してるし

2024-08-15

女だけど臭いと言われたことがある

から、一連の激怒する男性達の気持ちわかるよ。悲しいし腹立つよね…じゃああんたは一個も臭い所ないんですか?とまで思ってしまうよね…。

増田は夫から口臭」と「足臭」を指摘されたよ。夫は潔癖で匂いにうるさい(ちょっと乾きの甘いタオルにすぐ気がついたり、少しでも排水溝になんかゴミがあると気がつく)んだよ。

でも自分は痩せ型で運動もしてるから代謝も良く、汗ケアはしてるつもりで、臭いなんて言われたことない(むしろ昔「増田さんいい匂いするから…」と異性に告白されたことまであるから頭殴られたぐらいショックだった。何なら未だに結構傷ついてる。でも指摘してくれてありがとう気持ちももちろんある。複雑。

口臭はめちゃくちゃケアして調べたけど結局胃から来てた。その時重いプロジェクトを任されてたストレスで胃が荒れて口内炎出来まくってた時だった。毎朝太田胃酸を一杯飲んで口臭ケアしたら夫から全く臭くなくなったと言われた。

足臭は暑すぎて靴下を一日中履かないで過ごすことが増えたら指摘された。あと産後でたぶんホルモンバランスおかしい。朝、昼、夜のお風呂で3回足を洗う→デオナチュレでケアで臭くなくなった。たぶん靴下履けば解決するんだけど、暑すぎて足洗う方が楽なのでそうしてる。

臭いって言われるのがこんなにこんなに傷つくとは思わなかった。例のアナウンサーもそうだろう。この反動があっては今後指摘しづらくなる。でも日本人無臭信仰はなくなるとも思えない。

んで、ここからが本題。

これだけAIが発達したんだからハラスメントになりかねないニオイの指摘はAIにしてもらうのはどうか。

公衆電話ボックスみたいな所に入って、体全体の香りと臭う部分(服全体、ワキ、足の裏、呼気)をチェックしたら客観的に数値で判断してくれるの。

んで、気になる箇所があったらその場でケア用品が通販できたり、病院の予約ができたりするの。

ニオイは病気発見できるツールです!みたいな触れ込みで健康診断かに付随したり、商業施設かに設置すれば買い物付き合いの暇なお父様たちがやるのでは???

誰か実現して〜!

2024-07-20

日本奴隷はいたらしい

魏志倭人伝によると、邪馬台国女王卑弥呼が亡くなった際に100人以上の奴婢をいっしょに葬ったとされる。

卑弥呼以て死す。大いに冢〈ちょう〉を作る。径百余歩。徇葬〈じゅんそう〉する者、奴婢百余人

https://museum.bunmori.tokushima.jp/museum_documents/museumnews/mnews014/014_2-3_cc.html


飛鳥時代においては中国を範とした律令国家が形成され、その中で奴婢制度が定められた。(大宝律令 701年)

これは延喜格(907年)まで続いた。

https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/111E0000017-14-3.pdf

公的身分としての奴婢制度は廃止されても、飢饉借金を苦にした人減らしのための人売りは長く横行した。

鎌倉時代の『吾妻鏡』延応元(1239)では、人身売買禁止原則と、飢饉におけるその緩和特例が見られる。

A 寛喜三年餓死のころ、飢人として出来の輩は、養育の功労につきて、主人御計らいたるべきの由、定め置かれおわんぬ。

B およそ人倫売買の事、禁制ことに重し。

C しかれども飢饉の年ばかりは、免許せらるるか。

D しかるにその時減直の法につきて、糺し返さるべきの旨、沙汰出来の条、はなはだその謂れなきか。

E ただし両方和与せしめ、当時の直法を以て糺し返すに至っては、沙汰の限りにあらざるか。

 延応元年四月十七日   平 

             散位(太田康連)

             前甲斐守(大江康秀)

             前山城守

             前大和守(宇佐美祐時)

             沙弥(二階堂行盛)

https://wallerstein.hatenadiary.org/entry/20081121/1227250694

戦国時代に至るまでも人身売買は横行した

閑吟集(1518年)に成立した小歌歌謡

人買船は沖を漕ぐ、とても売らるる身ぢやほどに、静かに漕げよ船頭どの


この状況は豊臣秀吉人身売買禁止令を出すまで続き、以降は年季奉公制が主流となる

ただし、性奴隷については以降も活発に人売り人買いが横行したらしい


これから読みたい日本における奴隷制度の本めも

雑兵たちの戦場

・〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公

人身売買奴隷拉致日本

室町今日ハードボイルド : 日本中世のアナーキー世界

2024-07-19

Colabo✕暇空茜『Colaboタコ部屋訴訟判決要約

暇空茜がnoteで公開している判決文を、ChatGPTにOCR処理してもらった後、NotebookLMにて『目次』を生成した。

 


 

訴訟事件概要

令和4年(ワ)第30091号 損害賠償請求事件

 

口頭弁論終結日: 令和6年4月16日

 

原告: 仁藤夢乃一般社団法人Colabo(代表理事 仁藤夢乃

被告: 水原清晃

 

訴訟代理人:

 原告 - 弁護士 神原元、角田由紀子、端野真、堀新、太田啓子、岸本英、伊久間勇、河西拓哉

 被告 - 弁護士 垣鋭晶、訴訟代理人弁護士 邊美陽子松永成高

 

第1 請求趣旨

原告仁藤への損害賠償請求:550万円および遅延損害金

原告Colaboへの損害賠償請求:550万円および遅延損害金

被告による投稿の削除

被告による謝罪文掲載

 

第2 事案の概要

 原告らは、被告自身ブログサイトおよび動画投稿サイトにおいて、原告らに対する名誉毀損にあたる投稿を行ったとして、損害賠償投稿の削除、謝罪文掲載を求めた。

 

 1. 前提事実

  (1) 当事者

   ・原告仁藤:10女性支援活動を行う社会活動

   ・原告Colabo:10女性自立支援目的とする一般社団法人

   ・被告Twitterブログサイト動画投稿サイト管理し、原告らに関する投稿を行った者

  (2) 本件各投稿

   ・被告は、ブログおよび動画投稿サイトにおいて、原告Colaboの活動に関する記事動画投稿した。

   ・投稿内容は、原告Colaboが10女性を劣悪な環境の家に住まわせ生活保護受給させているというものだった。

 

 2. 争点及びこれに関する当事者の主張

  (1) 本件各投稿原告らの社会評価を低下させる事実摘示したものといえるか(争点1)

   ・原告投稿原告らが10女性を利用し生活保護費を不正に取得したとの印象を与え、社会評価を低下させる。

   ・被告投稿公開情報に基づく意見論評であり、事実摘示ではない。摘示されたとしても、非難されるべき事実ではない。

  (2) 本件各投稿につき真実性又は真実相当性の抗弁が成立するか(争点2)

   ・被告投稿公益目的とするものであり、摘示事実真実性または真実相当性があるため、違法性は阻却される。

   ・原告被告投稿原告らを誹謗中傷するためのもの公益目的はなく、摘示事実真実ではない。

  (3) 原告らが本件各投稿による社会評価の低下を受忍すべきであるか(争点3)

   ・被告投稿原告Colaboの公金使用に関する監視を促す目的であり、原告らは社会評価の低下を受忍すべき。

   ・原告被告の主張する不正の疑いは監査の結果、否定されており、原告らが社会評価の低下を受忍すべきではない。

  (4) 原告らの請求権利濫用に当たるか(争点4)

   ・被告原告Colaboは不正を行い、被告情報発信による不正発覚を防ぐために訴訟を提起したものであり、権利濫用

   ・原告被告の主張は監査の結果、否定されており、訴訟不正発覚を防ぐ目的ではない。

  (5) 原告らの損害の有無及びその額(争点5)

   ・原告投稿により社会的信用が大きく損なわれ、損害額は500万円を超える。

   ・被告:損害は原告らの不当な活動が原因であり、投稿との因果関係はない。

  (6) 本件各投稿の削除及び謝罪文掲載必要であるか(争点6)

   ・原告投稿根拠のない誹謗中傷であり、削除が必要名誉回復のため謝罪文掲載必要

   ・被告:削除、謝罪文掲載ともに必要ない。

 

第3 当裁判所判断

 認定事実

  ・原告らの活動内容、原告仁藤と被告紛争経緯、原告Colaboの活動資金問題原告らの活動の現状、本件訴訟の経過等について詳述。

 

 争点1(本件各投稿原告らの社会評価を低下させる事実摘示したものといえるか。)について

  ・本件各投稿は、原告らが経済的に困窮している女性を利用して利益を得ているとの印象を与える内容である判断

 争点2(本件各投稿につき真実性又は真実相当性の抗弁が成立するか。)について

  ・原告Colaboが公開している情報からは、本件各投稿摘示事実真実であると認めることはできず、被告真実と信じる相当な理由も認められないと判断

 争点3(原告らが本件各投稿による社会評価の低下を受忍すべきであるか。)について

  ・原告Colaboの活動資金問題理由に、原告らが社会評価の低下を受忍すべきとはいえないと判断

 争点4(原告らの請求権利濫用に当たるか。)について

  ・原告らによる訴訟提起が被告情報発信を委縮させる目的で行われたと認めるに足りる証拠はないと判断

 争点5(原告らの損害の有無及びその額)について

  ・原告Colaboには150万円、原告仁藤には50万円の損害賠償が認められると判断

 争点6(本件各投稿の削除及び謝罪文掲載必要であるか。)について

  ・本件各投稿の削除は相当であるが、謝罪文掲載は相当とまでは認められないと判断

 

第4 結論

 原告らの請求を一部認容し、被告に対し、原告仁藤へ55万円、原告Colaboへ165万円の損害賠償の支払いと、投稿の削除を命じた。

 

出典: https://note.com/hima_kuuhaku/n/n88a879d916b8 (20240718_判決_墨消し済み.pdf

2024-07-14

anond:20240714110417

太田には、「それは自民党に入ると言うことですか?」みたいに石丸構文弄りをしてほしかったけど

番組は若手希望の星って演出だね

2024-07-05

伊藤和子太田啓子を今まで混同していた

太田啓子の顔始めてみたが、可愛い

太田啓子が告白してきたら付き合ってもいい

暇空がこれから太田啓子を訴えるらしいけど、これ太田啓子の側が正しいと顔見てわかった

暇空は落雷にでもあって急に邪悪さを失って真人間になってやり直せばいいよ

太田啓子は俺が引き取るよ

2024-06-28

今日の暇空茜敗訴、裏で石丸伸二が司法を捻じ曲げたのが原因

暇空茜の不当敗訴

判決速報240628

令和5年ワ3848 16部甲

原告 水原清晃

被告 北原みのり

餘多分宏聡裁判長

棄却

http://blog.livedoor.jp/advantagehigai/archives/66238431.html

どんな事件

colaboの支援者と名乗る匿名アカウントが、「暇空なんかいつでも殺せる」というポストをリポスト

身の危険を感じた暇空は元のポストをした者も、リポストしたcolabo支援アカウントも訴えることにした

アカウントは連絡先を北原みのりの住所にしていたため暇空は犯人北原だと察し北原を訴えた

しか北原は「私ではない」とひたすら否定多忙理由に出席を拒否し延期が続く

やがて太田啓子が「colaboを支援する者たちの集まりでつくったアカウントで住所は北原にしてるが、実際にXに投稿してるのは私だ」と唐突にいい出した

発言者が誰であれ殺害予告しかない文なのに、今回不当に棄却となり暇空が敗訴した


裁判長石丸支配下

名字】餘多分

【読み】よたぶん,よたわけ

【全国順位】 67,034位

【全国人数】 およそ20

広島県西部である安芸発祥ともいわれる、治水の功により浅野侯より賜名字である

近年、東京都広島県にみられる。

https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E9%A4%98%E5%A4%9A%E5%88%86

現在、暇空は石丸伸二と対立関係にあり石丸から多数の攻撃を受けている

石丸広島で生まれ育ち広島の市で市長をやっていたことはよく知られたことだ

暇空が広島出身者に殴られている時に、広島に由来する名字を持つ裁判長が不当な判決を下す

これが偶然のはずがない

石丸支配司法にも及んでいる証拠

名字というのは、山のそばなら山野さん、川のそばなら川辺さんと自然発生するものが多いが、餘多分は江戸時代末期に広島大名であった浅野長勲が創作臣下に与えたもの起源で新しい

浅野長勲は多くの肩書を持つが、安芸広島新田藩第6代藩主でもある

安芸広島、そう石丸市長だった広島県安芸高田市のかつての名だ

これが偶然であるはずがない

石丸は急に出てきて目立つようになりそのバックボーンが怪しまれていたが、つまり石丸祖先浅野長勲なのだろう

廃藩後に華族となることを辞退し市井にまぎれた浅野家の末裔の一人が石丸伸二である

浅野末裔はけして権力を捨てて庶民になったわけではない

から工作することを選んだのだ

浅野家と餘多分家は今でも密かに主従の関係であり、殿様である石丸の指示に従い法秩序を捻じ曲げてでも不当な判決を出した

石丸伸二の元のイメージカラーは緑だった

石丸は、百合子のイメージカラーが緑であるめかぶりを避けて紫にした

なのは、金づるとして支配下に置いている華僑たちが好む色だから

では元の緑色は何の意味を持つの

これは浅野家の家紋を見ればすぐにわか

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E9%87%8E%E6%B0%8F#/

この家紋は「浅野違い鷹の羽」という

石丸のかつてのイメージカラーそのままの、緑色

彼が緑を掲げると広島臣下たちは「我らの殿だ」と認識する

数百年をかけて広島の人々の血に刻まれた「主人」の色が緑なのだ

広島日本国への恨みの感情が強い反日

石丸はなぜ中国日本に引き入れようとしているのか

仁藤らと組んで日本崩壊計画に与しているのか

それは先の大戦の恨みを先祖から引き継いでいるからだ

広島県民は独特の風俗を持ち、日本国に属しているという感覚はほぼなく、現代においても廃藩置県前の「殿様」に仕えているという意識が強い

広島原爆が落とされたのは「日本」のせいだ、犠牲にされた、そんな思いか日本への憎しみが深い

原爆による反米感情根深く、それが中国との強い結びつきを生み出した

石丸がもし都知事になれば、東京のために働くことも日本のために働くこともけしてありえない

全ては「殿様」の所有地である広島のため、アメリカを倒してくれる中国のために消費される

石丸に仕える裁判官は餘多分一人ではない、これからも暇空への不当判決が続くだろう

2024-06-27

6月28日は暇空茜VS北原みのり裁判判決

裁判の経緯

新橋九段フェミが本当に巨大闇組織持ってるなら暇空なんかぶっ◯した方が早いだろ」(つまり巨大闇組織存在しないという主張)

colaboを支える会「ぶっ◯発言リツイートします」

暇空「あんなのリツイートするなんて脅迫だろ!支える会の中の人って北原みのりに違いない 北原事務所の住所公開してるし開示なしでいきなり訴えるぞ」

北原「ファツ!? いきなり訴状が届いた!身に覚えないんだが」

太田啓子「ファッ!? colaboを支える会の中の人って私なんだが」

暇空「ファッ!? 絶対嘘だ もう訴えちゃったのに取り下げたくない」

新橋九段「ぶっ◯について暇空に訴えられた 他の発言には支払い命令出たが、ぶっ◯発言文脈読めば脅迫じゃないと認定され棄却された」

北原「元の文が脅迫じゃない認定された上に、リツイートしたアカウントですらない私がなんで訴えられてるんだよ」

暇空「あれは脅迫だし中の人北原だ!」

結果は明日

anond:20240627200545

アンフェたちは家族や同僚に胸張って暇空に投票するよう呼びかけてるぞ?

フェミとは覚悟が違うんだよ

この国をもう一度取り戻すために命かけてるんだよ

出馬表明

家族にひまそらあかねを伝えた時

その人の動画を見るのを控えなさいと言われました

私は対面で言葉を伝えるのが下手くそです

そのあとはオタ活としての選挙応援を続けました

それしかできないからです

https://x.com/timidity774/status/1805591437318439033


家族(60代、やや右よりな印象)と話した。

案の定

ひまそら?誰?という感じ。

「いれるなら小池じゃね?他まともなの居ないやん。」

最後理解してもらえたが、大事なのは、ひまそら氏の実績でも知名度でも、他の候補者のヤバさでもなく、「自分の」その人に対する信用です。

ひまそら氏の紹介をしてもまあ通じない。

そもそも顔出してへんやん

さつよことか

→そんなん候補者誰でも背負ってない?

→色々説明もあまり理解されず

・誰?

→6億、口が悪い、対東京都肩書作家、めち

やばいやつやんwwww

ということで、短期間でひまそら氏を理解して貰うのには時間がない。

なので、自分の信用を売って理解してもらうしかない。

ひまそら氏の言う、自分言葉で伝えるというのはそう言うことと思います

自分が信じるひまそら氏を信じてもらえるように、知り合いに声をかけ続けます

https://x.com/periferaljap/status/1805506175385190846


今回の都知事戦は短期決戦‼️

やれることはなんでもやるぞ!

妻と娘(選挙権有)には、

候補者のひまそらあかねってこの本書いた大人気の作家で〜

から入って熱弁しまくった笑

普段こんな話滅多にしないから、二人ともビックリしてたが家族全員でひまそら氏に入れるぞ👍

https://x.com/R7R77777/status/1805973900960100788


都民の同僚に#ひまそらあかねを勧めべく誰に投票するのか尋ねたら、悩んでいるけど実績のある小池さんと言っていた。どんな実績か確認すると子供1人(同僚の子はまだ乳幼児)に毎月5,000円、高校無償化しているからとのこと。目先のバラマキは子育て世代にとって魅力的だと。

同僚の彼は6億円を勝ち取った#ひまそらあかねを知らないし、東京都相手国家賠償請求や6年ぶりに住民監査請求が通った事も知らない。こういった有権者に刺さる説明が出来ない自分もどかしい

https://x.com/bose753/status/1806265873419964692


俺は都民じゃないか都知事選の投票出来ない。でも「ひまそらあかね」を応援したいか職場都内在住の仲良いおじさん連中にお願いしてきた。

俺君がそんなに応援してるなら協力するよ〜って快く受けてくれた。

真面目に仕事して人間関係作っておいて良かったって心から思ったよ。

https://x.com/offthewall888/status/1805222094554423726


母と妹に"ひまそら"さんの投票のお願いをした。

母は訝しむ感じだったが。妹は強烈だった

ひまそらとかミソジニーじゃん!考えをあらためろ!と罵られた。

自分の妹が北原みのり太田けいこと同じような言動を口に出すことが余りにも辛く涙がでた。

大人が泣き出したことで私の真剣気持ちが通じ

ちゃんと調べてみるよ。それで投票すべき人物だと思ったら検討する」と言ってくれた

自分なり参考になる動画note資料も送った。

投票してくれるは分からないが、自分なりの精一杯の努力だった

https://x.com/cyaobi0555/status/1805369451191451900


都民の方と直接接点のない僕ですが

東京で働いている姉にお願いしました。

東京都不正と戦っている

ひまそらという人がいる。

調べて納得してからでいい

都民の方との話題都知事選が上がったら

名前を出して欲しい」

了承して貰えて感謝

まれ……!

https://x.com/kuroganemugen/status/1805967576293577156



疎遠だった姉にひまそらさんを広めてもらうために電話しました。姉は神奈川住みですが、職場都内なので、職場の人にひまそらさんのことを話題に出してみると言ってくれました。

SNSテレビもあまり見ない姉は、ひまそらさんのことをまったく知りませんでした。オタクの私とは違い、姉は政治に興味がない所謂普通のまともな人です。そんな姉が、石丸名前は知ってました。やばいなってその瞬間思いました。

もちろんネットツールも駆使しますが、それと並行して、私たちはとにかく現実でひまそらさんの名前を広めるしかないんだと思います最後までがんばるます

https://x.com/nanbannoniku/status/1805237019918139679



会社の人に『娘さん、東京住まいでしたよねー』

『なぁに?都知事選?』

さっそくひまそらさんの話をして、詳細はメール送るんでお願いしま

『わかった、言ってみるね』

都外でも出来る事

不特定多数への拡散も少しでも話せる人には伝える事もやっていきます

https://x.com/rontyan2525/status/1805928866961412489

2024-06-23

anond:20240622123122

恥ずかしながら臭かった側だ

妻(当時は彼女)に「ごめんだけど口臭するよ、胃が悪い感じがする」と言われて超ショックだったけど歯磨き、フロス、舌磨き、マウスウォッシュを丁寧にするようになり、毎朝ブレスケア二つぶのんで、ちょっと胃が調子いかな?という日は朝イチで太田胃酸を飲んでる

からは本当に良くなったありがとうと言われたけど今は妻に感謝だよ

俺の家系胃腸が弱く、親父は胃がんサバイバーだし、当時仕事ストレスやばかったかシンプルに胃からだったと思うけど、口周りのケア普通にやると気持ちいいし今は習慣になったよ

明るい感じ+心配してる様子だったら言われた側も素直に受け止められるからうまい感じで言ってあげてくれ

2024-06-19

フェミニストの主張はどんどん取り入れるべき

加速主義的に考えれば、外山文子筑波大学准教授神山お茶の水女子大学講師のような主張をどんどん取り入れて実行し、あるいは太田啓子弁護士や仁藤夢乃アルテイシア難波ユカリ斉藤章佳精神保健衛生士ののような先進的で正しい無謬の主張徹底すれば、必ず、大きなしっぺ返しが生じるので、私は彼らをより過激に、より強くなるように応援していますね。

2024-06-01

殿堂入り

SSS ピカドン

───────────────────── 核 の 壁 ─────────────────────

SS 天皇陛下マッカーサーアインシュタイン

───────────────────── 政 府 の 壁 ─────────────────────

S 朴さん(闇市) 、B29、角砂糖ピストル隆太、ゲンを校門前で呼び止めた女、校門の壁、中岡家の柱

A 死を覚悟したゲンヒロポンムスビ、上級米兵マイクヒロタ、特別高等警察 、倉持勇造、中尾重蔵、政(ヤクザ)、横道徹(DQN)、隆太の実弾(不発)

B ゲン(青年期)、隆太、友子(姫)、光子 、浩二、熊井二郎(特攻兵)、秀(ヤクザ)、相原勝男、ションベンカーブ、ヒロタの拷問を受けているスパイ平山松吉(ナイフ)

C ムスビ、政二さん(ギギギモード) 、ゲンの父、ゲンの母(包丁)、ヤクザ、クロ(隆太にタマを潰された奴)

D クソ森、ゲン(幼少期) 、怨の字骸骨、進次、昭、ババアの糞壺(肥溜め)、ノロ天野星雅(野生解放)

E 朴さん、鯉を飼ってるおっさん、政二さん(平常時) 、ドングリ、マイトの竜 、江波のクソババア 、太田先生ゲンに桃をくれたおばさん

───────────────────── 戦 闘 要 員 の 壁 ─────────────────────?

F 江波人、ラッキョウ、勝子 、英子、夏江、天野星雅(画家)

G ゲンの母、鮫島親子、竹槍 、ノロ叔父平山松吉(新聞記者)

H 大場三次、友子、倉田(ABCC)

2024-05-23

クリスティーナという名前は「キリスト教徒」を意味する言葉が由来らしい

Wikipediaの「クリスティーナ」のページを見ると、「その他」の項に「女がヤリたくなるセリフ」という意味不明な記述がある

おそらく荒らし行為だろう

履歴を見ると2022年10月17日更新された後、2024年1月9日タイミングでこの荒らしによる変更がなされている

ほとんど誰も見ないページだとしばらく気づかれないこともあるのだなあ

グレタ・クリスティーナという名前無神論者がいるらしい

クリスティーナ(キリスト教徒)なのに無神論者という面白味を感じる

痩せている太田さん、太っている細川さん、みたいな(もっと良い例がありそうだ)

ペーパーマリオRPGクリスチーヌがかわいいので名前の由来などを調べた副産物日記

2024-05-15

anond:20240515134242

財団法人男性試験センターとかナントカ男性審議会みたいなもんができたとして、誰が設問を監修するんだ?というのが最大の問題

太田啓子ならまだマシな部類で、清田隆之や勝部元気がそういうポストに着いてみろよ

2024-05-12

詩とか俳句短歌について思うことメモ

もう人生の折り返し点をすぎて久しい。目を通す文字は、仕事書類ばかりとなった昨今。

でも小学校高学年から中学生にかけての頃に、文学少女に憧れた時期があった。

書店の奥のほうにいっては新潮文庫コーナーで、適当に数冊手に取っては解説に目を通したりしていた。

まれて初めて自分で買った詩集は、井上靖詩集だった。小学校5年生か6年生の頃だと思う。

頁を開いたとき、これは詩なの?というのが最初感想だった。普通に文章だったからだ。

調べてみると、井上靖の詩は、散文詩という形式らしい。なにが自分の知っている詩と違うのだろうというところで

「韻」という言葉もその時初めて知った。

井上靖詩集を手に取ったのは、国語教科書に載っている著者の本でなるべく読みやすそうなものを探したからだった。

というわけで、あすなろ物語のついでに手にしたのが、人生最初詩集だった。

小中学生の頃、国語の授業で、詩や短歌に少し関心をもった私は、韻を踏む、という作法が苦手だった。

季語などルールがあったり、韻で楽しめなければならない、みたいなもの短歌俳句だとすると、ちょっと縁がないなと。

特に覚えているのは、中学校の時習った在原業平短歌に、かきつばたを詠みこんだものがあるが、韻だけでなく、言葉ニュアンスにいろいろな仕掛けを作らないと詩として成立しないのかと思うと到底自分には向いてないジャンルだった。しかし、そうはいっても、短い言葉で何かを表現してみたいという思いは消えず、ひそかに詩集をつくって引き出しの奥底にいれていた。


井上靖の詩のなかに

幼少の頃、川辺の石段の下で手を洗っているとき不意に石鹸が手元を離れ、深みに落ちていったという情景の詩があった。その喪失感をその後の人生でも刻まれているという内容だった。これなら自分でも書けるかもしれない、と思った。

自分世界表現の仕方や詩の味わい方を学べたのも井上靖の詩の影響が大きかった。

例えば、雪という詩がある。


 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

 こういう二行の少年の詩を読んだことがある。

 十何年も昔のこと、『キリン』という童詩雑誌

 みつけた詩だ。雪が降って来ると、

 私はいつもこの詩のことを思い出す。

 ああ、いま、小学校教室という教室で、

 子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。

 この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。

 勤勉、真摯調和

 そんなものともどこかで関係を持っている。

井上靖詩集運河」より

中学生の私は、なるほどと思った。

詩というのは、雪が降って鉛筆の字が濃くなったという描写やその言葉なかにあるのではなくて、物語は書かれてない背景のなかにあるのだなと。

鉛筆の字という描写だけだったら、だから何?という感想しかない。しかし、鉛筆を持つ誰かの表情を想像し、その背景を想像して足してあげることで一枚の絵になる。

井上靖の次に手に取った詩集もよく覚えている。

武者小路実篤だった。やぱり散文詩だった。

当時、大好きだった先輩が「友情」を読んで感動したといっていたので、友情ともう一冊詩集を手に取った。その後しばらくして、私の失言が原因で先輩は私からフェイドアウトしていった(つまりフラれた)ので文学をダシに先輩と仲良くなろうという作戦は失敗した。しかし、武者小路実篤の詩はそんな私をなぐさめる言葉にあふれていた。

いじけて 他人にすかれるよりは 欠伸(あくび)して他人に嫌われる也 夏の日。 嫌う奴には嫌われて わかる人にはわかってもらえる 気らくさ。


ほどなくして、種田山頭火という自由律俳句というジャンルを知った。

山頭火面白い普通俳句じゃないところがいい。規律から解放されるってすばらしいことだと。

定型詩嫌いな私にとっては、ある意味で、俳句短歌エントリーポイントとなって、

新聞の俳壇や短歌欄に時々目をやるようになった。

いわばお勝手からこっそり入門したような形だ。

しか俳句は、季語の煩わしさにどうしてもなじめず、自分には遠い世界のままだった。

いつしか手にしていたのは、興津要解説する江戸川柳 誹風柳多留だった。古典落語にはまり始めた時期だった。

剣菱という酒を飲むことを江戸時代の人が剣菱る(けんびる)と言っていた、など、現代言語感覚と近い、興味深いことがいろいろと書かれていた。

エロい川柳結構好きだった。今でいうサブカルチャーだ。

その後は巴毎晩組み敷かれ

木曽義仲の元を離れ、和田義盛に見初められ身柄を預けられた巴御前、ネトラレ系の元祖ともいうべき味わい。思春期の私はこうした江戸時代川柳妄想たくましく想像し、手が動いた。五七五だったら、こっちの世界のほうが楽しい

一方、短歌のほうは、というと、当時の朝日歌壇は毎週とても楽しみにしていた。

俵万智サラダ記念日ベストセラーになったからというのとは全く関係なく、プロではなく、市井のいろいろな人が短歌を詠んでいるということが興味深かった。

例えば、こんな一首。

わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり

あさま山荘事件を起こした連合赤軍幹部坂口弘収監中の東京拘置所から毎週のように短歌朝日歌壇投稿していた頃だ。

朝日歌壇では他にも穂村弘がいた。短歌表現する世界の幅広さを朝日歌壇で知った。

そして渡辺松男太田美和が常連投稿者として名を連ねていた。

風花って知っています

さよならも言わず別れた陸橋の上

渡辺松男太田美和は実社会で互いに関係があるわけではなく、それぞれの思いを歌に込めていたのだと思うけど、なぜか不思議と互いに呼応し合うものがあった。これは当時の歌壇リアルにみていた人にしかからないことだけど。雨の森や樹々など独特の世界観を表現する渡辺松男に対して、雨の日に部屋にこもれば憂鬱発酵すると詠んだりする太田美和。

生活で恋をしていた私は太田美和の言葉自分を重ね合わせた。


でもこのころが私の文学少女期のおわりだった。

大学卒業したものの、就職できずに苦しむ時期がやってきた。就職氷河期というやつだ。

生活が一変した。

書店で立ち寄るのは、奥の文庫コーナーではなく、店の前の新刊コーナーであり、資格取得のコーナーだった。

購読紙も朝日新聞から日経新聞に代わり、東洋経済となった。

世の中からどんどんと取り残されてゆく焦りでいっぱりになっていた。

山頭火武者小路実篤もへったくりもない、そんなことより面接資格だ!という日々。

就職が決まってからは、病気になったら人生終わりだし、干されたら終わり。もう一歩先に、もう一歩とただひたすら走り、走らされる人生が始まった。

たまに思い出しては、現代短歌最近の潮流を知りたくなって、枡野浩一の本を手に取ってみたりはしたものの、ピンとこなかった。

若い頃あれほど好きだった渡辺松男も改めて著作をみると作風が変わったのかと思うほど、何一つ言葉にくすぐられることなく、不感症になっていた。変わったのは自分のほうだ。


それから数十年、あるとき気が付くと、新しい家族が増え、家が建ち、旅行などしている。

そういえば何十年も詩や短歌を目にしていない。寺山修司の本は引っ越しのどさくさでどこかにいってしまっていた。

思春期のことを遠く思い出すようになった。実家の部屋の引き出しにはまだヘンな自作ポエム集が眠ってるはずだ・・。自分死ぬ前にはなんとしても奪取してこないといけない。

中年になっていいかげん自分限界を悟って、ふっと一息いれた、という形だ。

ふと思い出すのが、最初に買った井上靖詩集

 ―― 雪が降って来た。

 ―― 鉛筆の字が濃くなった。

この二行の子供の詩を、何十年も経って思い出す井上靖感覚がとてもよくわかるようになった。


これは人生の楽しみを食に見出して、ワインをたしなむようになってから思ったことでもある。

詩を楽しむということとワインを楽しむことには、ひとつ共通点がある。

どちらもウンチク語ってめんどくさい奴がいる、という意味じゃない。

鉛筆の字が濃くなる、という情景として、勤勉で真摯子供の姿を思い浮かべる、という

文として書かれていることと、書かれていない想像の背景の補完的な関係は、ワイン食事、一緒に食事するひととの関係によく似ている。

ワインの味や香りは、それだけで勿論、それぞれのワインに特徴があるし、品種ビンテージ気候土壌などさまざまな情報がある。

しかワインのおいしさを決めるのはそれだけではない。過去に飲んだ記憶とか、一緒に食べているもの、そしてそのとき話題、体調などに大きく左右される。

だって同じことで、喉が渇いているときの一杯と会議中にやり込められているときの一杯は全然違うはずだ。

マリアージュという言葉があるように、ワイン一種調味料として機能するため、食べ合わせ重要だ。

またワインプロファイル情報あるかないかも味を左右する。

ブラインドで呑むワインはどんな高級ワインだろうが、初見ワインしかない。ワインの特徴まではわかってもそこまでだ。

逆に偽の情報表現かに補完してしまえば、コンビニ販売しているワインを高級ワインと偽って出してもたいていの者には気が付かれないだろう。

ワインを色やら香り、余韻など物理的に因数分解した表現ができても、美味しさは客観的規律として表現することはできない。

詩も同じだと思う。規律ばかりを語るひとがあまりにも多い。本居宣長には悪いけれど、歌をつくるのは道だとしても楽しむのは道じゃないと思うんだよね。

井上靖が「小学校教室という教室で、子供たちの書く鉛筆の字が濃くなりつつあるのだ、と。この思いはちょっと類のないほど豊饒で冷厳だ。」というとき井上靖にとってその詩に初めて出会ってからの何十年間が効いてくる。井上靖は詩は規律ではなく、詩との出会い方だと教えてくれた人だ。

その情景を自分のなかでセットできるかどうかは、鑑賞眼の問題ではない。

どちらかというと、そのような情景がセットされてしまう、長年の思いの蓄積、その詩と出会ったときメンタル、いわば偶然の力だと思う。

渡辺松男太田美和が並んで歌壇掲載されていたあの空気感にしても、あのとき限りのものだったのだろう。

失恋をして武者小路実篤の詩に慰めれられた思い出もそう。まさに一期一会

先ほど、卒業してから詩どころではなくなったと書いた。

そのとき自分が置かれれる状況やそれまでの経験によっては、詩に対して、鈍感になることだってあるのだ。


ところで、先日、Yahoo芸能ニュースをみていたら、TBSプレバトというバラエティー番組で、俳句を競う企画があって、ある芸人俳句先生から5点と酷評されたと報じていた。

お題は「文房具」で彼女が読んだのは

消しゴムが 白き水面に ボウフラを

というもの。作者は「頑張って勉強して、消しゴムを何回も消すと、消しカスがたくさん出る。それが白いノートにたくさん積もっていると、ボウフラのように見えるという句です」と意味説明したものの、腹が立つ、とまで評者先生にののしられている。

ちょっと間抜けた感じはするものの、正直、なんでそこまで素人俳句酷評されなければならないか理解できなかった。だが、番組演出脚本としてはそれがオチなのだろう。

演出もさることながら、これは、他の出演者俳句が以下のようなものだったことも影響しているように思えた。

迎え梅雨 紙端に滲む 友の文字

虹の下 クレヨンの箱 踊り出す

天王山 黒ずむ袖に 薄暑光

薫風や 隣の君と 教科書

こんなふうに優等生を気取った俳句がずらりと来たら、それは「お約束」として、こき下ろすしかないのかもしれない。

バラエティー番組のなかで俳句を味わうということはつまり、こういうことなのだ。その芸人に対するイメージ作品クオリティが補完されてしまうのだ。

しかし、この句が仮にお笑い芸人ではなく、どこかの学校児童生徒が作ったものであったとしたらどうだろう。

消しゴムをかける姿は、情景としては授業中であることを示唆している。5月番組文房具からまだ気持ちフレッシュだ。だけどがんばろうという気持ちは長続きしない時期でもある。

ぼうふらにみえるほど消しゴムをかけるくらいだから、授業中、何度も消していて、その間、ノートをとる手が止まることになっただろう。

それでも授業はお構いなしに進んでいく。溜まってゆく消しごむのカスからは、授業についていく焦りとともに、生徒のひたむきさ、間違って消すことが多い生徒のどんくささも垣間見られる。

いかげん疲れたかもしれない。めんどくさいと思ったかもしれない。

一方で白い水面(ノート隠喩)は、清潔さや純粋さを象徴している。

ふと手を止めた瞬間に、そこにボウフラがいるようにみえた、というのは、一瞬立ち止まってボウフラ?などとくだらないことを想像してしまった自分の不純さや切れた集中力で抜けてしまった気力(投げ槍感)との鋭い対比となっている。

と、このように解釈すれば、俳句としてむしろ「ボウフラを」で間抜けた形で止めた意味が出てくる。そこから先は、苦笑いなのだ

ボウフラを季語と認めるかどうかはわからない。しかし、純粋に詩としてみれば、消しゴムとボウフラという組み合わせは非常にユニークだ。

また、どんくさいもの弱者がボウフラというノート上のより小さい存在視線フォーカスする、という手法小林一茶方法とも通じるところがある。

番組の評者は、この芸人俳句酷評したうえ、次のような添削をしたという。

しかすはボウフラみたい夏休み

夏休みかよ。口論の途中で勝手に話の前提を変えられたときのような不快感を覚える添削だった。消しかすって文房具じゃないし。

しかし、誰しも詩に対して鈍感になる、そういうことはある。端的にあれバラエティ番組からね。

ただ、私の場合、やっぱり俳句には縁遠いのだろうと思った。俳句がメインのカルチャーであろうとする、優等生を選ぼうとする、そのいやらしさも嫌だ。上品そうな季語を競うかのような世界一種ルッキズムだ。夏休みかいって勝手おめかしさせようとするんじゃねーよ。

そういうところがまさに、かつて私が川柳などのサブカルに引き寄せられるひとつ動機だった。ボウフラにシンパシーを感じる感受性は恐らくはかつて親しんでいた落語川柳で身につけたものだろうからゆりやん一句を悪くないと思うのは邪心かもしれない。そもそも番組ADがテキトーにつくりましたってオチかもしれないんだけどね。

300円でおいしく飲めるワインもあれば、駄作でも楽しめる作品もある。そういうことだと思う。

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