益々酷くなっている気がする。
二人のやり取りは、まあいい。
トガタが氷の魔女なんていないって言っていたのに、やっぱりいた展開。
もちろん、氷の魔女を名乗る何者かっていう可能性もあるけれども。
問題は、トガタの氷の魔女はいない発言はメタ的にみて何だったのかってことなんだよね。
『BLEACH』の「すんません、あれ嘘言いました 言うたほど長く伸びません 言うたほど迅く伸びません」発言とかが代表例だが。
「これはこうです。実はこうでした。と思ったけれども、やっぱりこうでした」なんて過去のやり取りや情報を茶番にしたり無意味にしたりして、のらりくらりやられるのは正直あんまり印象よくない。
だって、今後もそういうことやられる蓋然性が高いと思われ、受け手に冷めた目で見られるようになったら、物語作りにおいてはマイナスに働きやすくなる。
相変わらず口は悪いし、嫌いなものは嫌いなまま。
ただ、そんな自分自身や周りとの付き合い方の認識が少し変わったということか。
棘のある言葉も感謝の言葉も、南条のためになるか区別がつかなくて井戸アプリに入れていって、そうして出来た井戸アプリの水は白と黒のマーブル調で、それはそれで綺麗かもしれないという表現は上手いね。
悪意と善意に対して、安易な是非を求めない構成なのはよかったかと。
過去にすがろうとすればするほど、逆にミジメになったり新たな傷ができるという悪循環。
ただ、そんな主人公に同情する必要がない、させる気がしない描写が所々あるのがまたなんとも。
作中で何度も主人公がどうにかしようとすればどうにかなった事柄であることが提示されるのが余計に。
2ページ目あたりで「あ、これ絶対関係ない話だ」と思ったら案の定だった。
それはそれとして、今回のようなやり取りって好きなんだよね。
今回は裏サンデー
「今でも勝てる可能性は十二分にある」 → ガキン → 「勝てる可能性はゼロね! 逃げるわよ!」 → 「おうよ!」の流れはズルい。
仲間はもちろん、当人もまるで期待していない。
ドラゴンの炎というヤバい攻撃を、ニーソだけうまいこと残すのに活用する場面といい、緊張感がまるでないというか、むしろ余裕だったりするんだろうか。
自分たちパルテビア人の優秀さを知らしめるためとは、意外にも思惑はシンプルだったな。
シンドバッドは異を唱え、パルテビア人は特別優れた人種ではない、自分の商会にも様々な人種がいて、そして活躍している。
自分自身もパルテビア人だが、それはパルテビア人だからではなく、自分という個の力だと主張。
だがバルバロッサは、だからこそ自身の主張を証明していると語る。
実際のところはシンドバッドの個の力かもしれない、様々な人種である仲間たちの力もあるかもしれない。
だが、それらを束ねているシンドバッドがパルテビア人であるという事実が、何より重いってことを言いたいわけね。
やっぱこういうのって、多側面的な観点から考えるか、あくまでフラットに事象のみを取り扱うかにしないと、余計な軋轢を生むことになる。
それにしても、これはあくまで漫画的舞台装置ではあるんだけれども、今日びあんな露骨なことがマスメディア界で罷り通るんだろうか。
……いや、むしろメディアが多様になったご時世だからこそ見過ごされている、受け手も1つ1つの事柄を精査することに関心がないのかもしれないなあ。
あと、入鹿の説得であっさり取り下げるオッサンが意外といえば意外だった。
まあ大局的に見れば、ここでゴタゴタしすぎて大事になるリスクがあるだろうから、傷口が浅いうちに撤退する打算があったのかもしれないが。
今回はモアイ
主人公の今の人格や生き方が形成されていくエピソード詰め込んだ感じ。
詰め込んでいるが故に、ゾンザイに感じる部分があったり全体的にとっ散らかっている印象が拭えない。
でも、単純に絵のレベルもそうだけれども、コマ割とか演出とか唸る部分があるんだよね。
こういうストーリーで、明確な是非や結論を出さないってのはいいね。
あまり理屈を捏ねすぎないようにしつつ、受け手に理解や共感を与えるのって難しいだろうから。
回想が度々挟まれるのにそこまで読みにくいと感じないのは、ちゃんと全体的な構成だったりテーマを意識し続けているからなんだろうか。
何だか全体的に堅苦しさを感じるなあ。
ストーリー構成自体は出来ているから、余計にそういう部分が悪目立ちしているように見えてしまうのだろうか。
あんまりエキセントリックなことをやりすぎても趣旨がブレるかもしれないから、これ位のほうが丁度いいのかなあ。
独自の感性、心情といったものを描く作品は『自殺しちゃったともだち』もそうだったけれども、こちらはより刺々しい感じ。
今回は少年ジャンプ+
他にも理由はいくらでもあるだろうに、気づく理由がそれでいいのか。
まあ、アグニ自身も薄々分かってはいて、確信に至るきっかけみたいなものなんかね。
妹じゃないのは以前から他の登場人物からも明言されて分かりきってはいたから、それをアグニ自身が確信するってのが、物語上必要な通過儀礼みたいなもんなんだろうな。
ネネトとサンのやり取り、何か心情を言語化しすぎて、説明臭く感じてしまった。
信者の団体であるボスは祝福者だろうと思っていたが、やはり祝福者だったか。
心を読めるらしいが、前回は銃弾打ち返していたので、心を読めるからって並大抵の芸当じゃないぞ。
あー、さしずめ言霊というやつか。
自分の吐露していた悪意の言葉を、決壊した井戸アプリがそのまま人格を脅かしたってことね。
ストレス発散のために本心から出していた、井戸アプリに閉じ込めていた言葉。
悪意そのものは本心からでも、そこから紡ぎだされるものは心にもない言葉だったという構図は中々上手いと思う。
で、それで作り変えられた皆の人格を戻すために、今度は善意をアプリに込める、と。
まだ話は続くが、テーマに対してちゃんとアンサーを出したって感じだなあ。
だまし討ちすることによる疑いにより、任務に支障が出ることを危惧して~という、プルートウならではの合理的な判断による干渉なのがいいね。
それを証明するかのように、蝶のプルートウ絶対殺すマンっぷりがすごい。
止むを得ず出た苦肉の策で、「信じてください」という言葉をプルートウが使うのが何とも感傷的。
もう少しプルートウの出番があれば、それに浸れるのに、何とも残念というか。
すげえ平和だ。
生息する生物が、全て単為生殖とかでオスがいないというのが、何か不穏なフラグを感じるが。
これまでが過酷だったから、こういう展開で息抜きするとホっとするね。
それにしてもカナタの答え、登場人物にもツッコまれているがほんと酷いな。
腹の中に生活用品を詰めてバッグ代わりにしているとは。
まあ、最近それなりにギャグ的なノリではあってもフードファイトやってたから忘れていたが、たべるってこういう次元の存在だったね……。
そして、その状態のたべるが繰り出す技は、なんと呼吸するかのように無意識に食べるという。
いや、無茶苦茶ではあるんだけれども、そうすることによってフードファイト中の会話や、突如始まる回想をしても問題ないという理屈に一応なっているのがスゴい。
今回はコミックウォーカー
私が子供のころ、「コーヒー=大人の飲み物」みたいな認識があって、そういう憧れで飲んだりすることはあったんだよね。
そういうのは子供の世界の小さい枠組み的な考えだと思ったんだけれども、結局コーヒーを選り好みするような大人にはなっていないなあ。
コーヒーひとつあげつらって社会的な優位性を築こうとするのって、すごく前時代的だと思ったが、むしろコーヒーがポピュラーに飲まれている今のほうが、その傾向強いのかもしれないなあ。
正直、コーヒーをそんなに飲まない身からすれば、主人公の「美味しいけど まぁコーヒーだな」という感想は妥当といわざるをえない。
愛飲している人を貶すつもりはないけれども、私みたいなのからすればコーヒーはコーヒーでしかないんだよね。
とりあえず飲めるレベルであれば多少の優劣なんて気にしないし(そもそも普段は飲むことがないんだけれども)。
この戸狩姫咲を、孤高の天才みたいなキャラ付けをしたいのは分かるんだけれども、非常識かつ不愉快な振る舞いをしていて読者からみてウケはよくないだろう。
そういう振る舞いをする相手が悪役だったりするならともかく、そういうわけでもないからねえ。
そのキャラ主体で物語を動かして、カタルシスがないまま1話終わらせるって、勇気あるなあ。
うーん、ノックスの十戒とかを理由に非難するつもりはないけれども、“そういうタイプ”かあ。
ヒロインを連れ去る方法が高い身体能力のみというのもアレだが、その後の手紙の匂いで成分を分析、とうとう超能力使って因果律まで変えるとか。
『魔人探偵脳噛ネウロ』などを筆頭に、「なんちゃって推理モノ」はそれはそれで嫌いではないけれども、大したトリックすらないという点で、こちらはもっと「よく分からない何か」になっているね。
他のコミックウォーカーで読めるもののいくつかもそうだが、こういうプリンと醤油みたいな組み合わせって流行っているのだろうか。
『衛宮さんちの今日のごはん』という作品の存在を知ったときも、「『Fateシリーズ』に『グルメ』とか、節操がない組み合わせだなあ」と思ったので、今更かもしれないけれども。
まあ、節操があろうがなかろうが本質的には構わないとは思うんだけれども、そういう部分に引っかかり感じて損をすることがあるんじゃないかなあ。
俺は没入感より利便性重視なプレイスタイルだけれども、多少不便になっても没入感を重視するっていうのも理解できる。
ベクトルは違っても、間違いなくゲームを楽しむ姿勢としてアリなので。
あと、「初見殺しで死ぬべきです」っていうポリシーは面白いね。
もちろんその中で好き嫌いや選り好みはあるけれども、シナリオはもちろんレベルデザインにおいても「作り手に翻弄される楽しさ」ってものはあると思うし。
今回はガンガンオンライン
あー、こりゃ。
異食のグルメ漫画っていうジャンルは否定しないけれども、この描き方ではテーマに必然性がない。
ただのグルメ漫画でも成立する内容。
こういうの読むと、「ダンジョン飯」あたりは設定漫画といわれることもあるけれども、やっぱり練られた作品だと感じてしまうなあ。
何だかフワフワとした概念的なモノが、そのまま敵になったり武具になったりするっていうのが、如何にもグルグルって感じだなあ。
しかも、それがちゃんと後半の攻略のアンサーになるという構成も唸る。
それはリアリティのない理屈ではあるんだけれども不条理感はなくて、あの状態でも最低限の筋は通っているのが可笑しさに繋がるんだよね。
さりげなく会話に発展したり、ちゃんと自分の人格を乗せた話題振りとかしてると、大分打ち解けたなあと感じる。
それにしても、今まで皆無だった姉弟関係に瞬時に気づく人が出てくるとはなあ。
メタ的に見れば気づいてもおかしくなかったとはいえ、分かりそうな理由が端的に「遺伝子が一緒って感じがする」ってのも、それはそれで。
駒の配置やら動かした方やら、初心者がやりがちな失敗とか、斬新な発想とか見てると微笑ましくなるな。
いや、いい大人がそれやると微笑ましいどころではないかもしれないが。
で、天衣の過去判明。
まあ、そのあたりだろうね。
今回は少年ジャンプ+
なにせこれまでのルナのバックボーンも心理描写も薄いから、あまり気持ちが入らない。
あと、信者らしきやつが銃弾をバットで打ち返すシーン、中々楽しいと思うんだけれども、派手に描いてなくて勿体無いなあと思ってしまう。
で、それを考慮して気遣った行為をすると、存分に甘えるか無下にする。
いいキャラしている。
実物は無理なんで、本から耐性を得ようとするときの絵面の不味さよ。
「幽☆遊☆白書」でとあるキャラが「無修正のポルノをつきつける時を想像する様な下卑た快感さ」というセリフを思い出す。
いや、無修正のポルノでもなければ、突きつける相手も悪魔なんだけれどもね……。
それにしても、どてらのイモ臭いデザインをキラキラした子が着るのは、音楽に意図的に入れられた不協和音の如く効果を発揮するなあ。
今回のアプリはシンプルかつ強力な効果というわけでもない、かつ制限つきであるが故に、使用者の人格と物語が色濃く反映されてていいね。
まあ、展開は予想通りではあるんだが、最終的な落とし所をどうするかだな。
これまでのエピソードから考えてバットエンドにはならないとしても、じゃあならないようにしつつ、話としてそれなりにどう締めるか。
今回は露悪的な作風だから、最後にスッキリさせてくれないとこれまでこの漫画を読み続けていた「i・ショウジョ+」の読者はヒいてしまう可能性があるからね。
次回に引っ張っておいて、感慨もなくあっさりバラすという。
いや、正体は丸分かりだったから、こうするのが妥当だとは思うが。
まあ、さすが大食い界のトップだけあって、いいこと言って説得してくれる。
ギャグ漫画的にはどうなのかとは思うが、こういう部分で引き締めるのって個人的には大事だと思う(以前の[WEBコミック感想]で、とある漫画を「まるで騒ぐのをやめたら受け手が読むのをやめると思っているんじゃないかってくらい、ネタの入れ具合が過剰だ。漫画にだって、息継ぎは必要なんだぜ」と書いたことがあって、ボケが面白くてもメリハリがないと個人的にはワンランク評価下げるんだよね)。
そして新たな延長戦は時間無制限で、多く食べられた方が勝ちだというサドンデス方式。
他にも主人公を用意するという路線ならば、その方向性はいいと思う。
正直、現主人公は潔癖すぎるというか、あの環境下で聖人であろうと振舞うのがコンセプトにそぐわないというか、設定のせいもあり、かえって歪にうつる場面もあるしね~。
今回は裏サンデー
姫川先生の時オカもムジュラのコミカライズも当時読んだ身としては、これ見るといよいよ「キター」という感慨になるんだよね。
これまでも原作を踏まえた上で独自のオリジナル描写があってそれはそれでよかったけれども、トワプリ自体が異色の世界観だから実感が湧きづらかったというのもある。
おお、こういうのも描けるんだ。
人間の暗い情念と、それをどう実行するかっていう内容が凝ってて感心した。
私は作品を評価するとき、観念的な部分で合う合わないを決めることはあっても作品の出来自体は別と考えている。
例えば、今回は「合わない」けれども、総体的には評価したい出来だった。
まあ、どちらが勝つかは予想通り。
さすがに、今回ばかりは予想通りじゃないと期待はずれでもあるし。
スマートに勝ったように見えるが、一発でもモロに貰えばアウトな攻撃である以上、ギリギリだったともいえるし。
関節の決まらない相手をどうするかっていうと、骨を折ればいいじゃないというコロンブスの卵的発想は、まあ意外でも何でもないというか考えればそれしかないよねーとも。
ひでぇ!
散々バンジージャンプのことを語って、いざ跳ぶ瞬間になって回れ右するような肩透かしだよ。
まあこのあたりが理想と現実の狭間を反復横とびしなければならないマンガにおいては、落とし所として妥当ではあるんだろうね。
でもブスだからその人のすべてが嫌いだという人は少ないように、人間は総体的に評価される。
のだけれども、比重として大きくなりがちなのはどうしようもないわけで。
観念的な是非を語り続けても、その潜在的な認識はどうしようもないことを現実問題として分かっているからこそ、取り繕うのが現在の社会の正義であり、それもまた真実。
だから、作中の展開もある意味で「共同幻想」の範疇ではあるといえるから、責めるものではない。
ただ、私としてはアクセルを踏み切れないなら、最初から難しいテーマを弄んだり大言壮語を吐かないほうがいいと思ってしまう。
カンニングしたところで正解があるとは思えない設問に、なぜここまで執拗な制裁を加えるのかってなると、まあカンニングされたら困る何かがあるからってことになるんだろうね。
で、モブキャラもそれに気づき始めているあたり、ここに来るだけのことはあるってことがほんのり描写されているね。
設問自体は、やはりただのアンケートっぽいようだが、じゃあこの試験の意図がどこにあるかなんだよね。
ハンターハンターの「沈黙」みたいなのはできれば勘弁して欲しいけれども(あれも理屈としては理解できるんだけれども、問題としてズルいという印象が拭えないんだよね)。
まあ、それ以前にピンチだけれども、どう切り抜けるんだろうか。
どっちかっていうと、グルメというより、経営と家族コメディみたいな感じか。
主人公と妹たちが、親から任されたもんじゃ焼き屋を切り盛りしつつ、なんやかんやしていくんかね。
常連などが協力してくれる展開だとか、地元に根付いた店という設定がいい感じだな。
まあ、この方向性はウケるかどうかはともかくとして、間違ってはいないと思うよ。
いってはなんだが、もんじゃ焼きは絵としては映えないから、別のところで面白く見せる必要があるからね。
訛りで喋りながら気合の頭突きをお見舞いする場面はそこだけ抜き出す分には唸るんだけれども、敵が迂闊すぎる、大したことないっていう印象の方が強くなってしまうな……。
前の敵が身一つですごく強いタイプだったから、二人がかりで搦め手まで使って、片方は殺し屋でもない奴にやられ、もう片方はフラットな状態で戦った途端に瞬殺とかいう体たらくだと、ちょっと肩透かしと思ってしまう。
なんかメタ的に穿った見方をするなら、「前回の敵が異質すぎただけで、主人公はトップクラスに強い奴だし、警察も足手まといってわけではないんですよ」ということを説明するために適度な強さの敵をあてがわれた感じ。
今回は少年ジャンプ+
今回、随分と露悪的な作風にしてきたなあ。
これまでも鬱屈とした要素が多少含まれるエピソードもあったが、全体的な構成がここまでのは初じゃないか。
アプリ自体も、長いことやってきたせいもあって少しズレた機能が続いていたのに、随分と明瞭だし。
もちろん、最終的な落とし所次第ではあるけれども。
そのくせインタビューでは緊張しっぱなしとか、ただのファンになってしまっているじゃないか。
ルポとしてはちょっと不満足な内容だが、サクライ先生のテンションから熱量は伝わってくるね。
後はジャンプ流!読もうって感じか。
まあ、感想は書かないけれども、買おうかなあ。
あと、ブリーフにサイン書いてもらうのとか、妙にほっこりした。
今回は親たち視点。
そもそも手がかりがないので、どうしようもないという状態だったか。
1ヶ月経っていて冷静に思考するようになっているのか、割と落ち着いている人が多いね。
そういえば謀殺疑惑があったが、どいつも怪しいといえば怪しいんだよね~。
まあ、フードファイトってのは食べにくさとかも競技ポイントになりうるだろうから、それ自体は割とアリだとは思うんだよね。
それにしても、明らかに無茶なことをやって、無理を通していたのに、いきなり我に返ったみたいに現実世界に引き戻すギャグ手法はさすがベテランだと感じた。
で、結局いやがらせみたいなピザを出しまくった挙句、ストックがないせいで引き分けという展開。
もちろん、こんな不完全燃焼展開を誰も許すはずがなく、ピザ屋に猛講義。
鶴の一声とばかりに謎の観客が出てくるが、ナレーションでも「正体は……?」みたいなのが出て、「え、今更ここでそれを引っ張るの?」て思ってしまった。
今回はモアイ
前回はイブニング新人賞だけれども、今回はモーニングゼロ月例賞の感想ね。
絵柄もそうだけれども、世界観の構築とかで個性を出して、ストーリー構成では読者が引かないように丁寧に描いているという印象。
河童の住処に行くまでが中だるみを感じるが、後半の独自の世界観やそれなりに理屈の通った価値観というものから、起承転結を真面目に描きたい性分なんだろうね。
個性に敏感でありつつも、そのあたりの理知的な感性は好感持てる。
ただ、まあそういうところが面白さに直結するようには、あまり描かれているとは言えないのが残念ではあるかなあ。
後半だけ読む分にはともかく、前半はお世辞にも読んでて面白いと感じる部分がほぼなかったし、必然性がある描写も少なくて無駄だと思えた。
そこらへんコンパクトに纏められたら、私の中での評価ももう少し上がるんだがなあ。
テーマや紡がれるものをマンガという形にするまで持っていた作者の熱量は評価したい。
ただ、描きたいことや、語らせたいことが一杯溢れて、そのままマンガにしたみたいな無頓着さが気になる。
ネームを多少小奇麗にした下書きレベルの画と、ごちゃごちゃしたセリフ量、なのにページ数まで多いのが、私がそう感じる要因だろうね。
よほどストーリーや登場人物に魅力を感じなければ、ほとんどの人は途中で読むのが苦痛になってくるんじゃなかろうか。
人物や背景、セリフが詰まってて、でも詰め込みすぎというわけでもなくて、このバランス感覚は好みだ。
例えばスイカを食べる一連の動作に数コマ使っているにも関わらず、無駄とは感じなくて魅了してくれる。
難点は編集長の選評にあるが、読者がもう少しだけ汲み取りやすい台詞、演出が欲しいって点かなあ。
ある程度は受け手に委ねるスタイルという可能性もあるが、どこをどう解釈すればいいのかっていうのが分かりにくい場面があるのは確かなので。
今回はモアイ
流して読んでいたら分かりにくいが、読み返してみたら何となく分かった。
もちろん、それはストーカー行為の一環だったわけだが、結果として功を奏しているわけね。
自分がストーカーをしていることがバレたくないのと、ストーカー相手を警察に突き出したくないのと、爆弾犯ではない潔白を証明したいという葛藤などを考えれば、作中の主人公の言動にも納得がいく。
まあ、最後のオチからすると恐らくその後の展開は、主人公含めて全員がそれぞれ罪に問われることになりそうだ。
特に間の取り方や、セリフややり取りのチョイス、それらのリズムは好み。
ただ絵が、特に人物の表情が固いのと、ちゃんと読んでいないとストーリーを理解しにくい構成なのが難点かなあ。
短いページ数の中で、見せたいものを最低限表現できているストーリー構成なのがいいね。
ただ、必然的な短さではないと思った。
キャラの人格を読み取る背景とか作中でのやり取りとか、そこに至るまでの言動を読者に伝える描写がないから、出来事だけ描かれてもピンとこないんだよね。
おー、タイトルに偽りなしと感じた。
格闘シーンもそうだが、物語やテーマもキャットファイトに収束していて、高い構成力があると思う。
画力は上手いと言い切れるものではないんだけれども、安定感のなさや野暮ったさがかえってキャットファイトの妙さを滲ませている。
それでもイマイチ絶賛する気が起きないのは、単に私の趣味じゃないからなのか、言語化できないだけで致命的な欠点があるからなのか。
作中の相互に作用する独特の関係性や、それに伴う嗜好や劣情といったものがテーマなのかね。
WEBコミックを中心に色々と読み漁っている私からすれば、このレベルの変態的な描写は凡庸の範疇だと思ってしまうなあ。
ただ、逆に言えばこれ以上やると読者の大半は引いてしまって物語を追う所ではなくなるかもしれないから、これくらいが丁度いいのかもしれないね。
読者が理解しにくいであろう箇所に関しては登場人物に心情を吐露させることで、付いていきやすいようにしていて、配慮しているんだろうなあ。
構想の時点で目をひくが、それを通じて心理描写をちゃんと展開させているのは好感持てる。
その上で起承転結ちゃんと描いているから、読後感では今回の新人賞の中では一番かなあ。
そこが美麗にかつ圧巻に描かれてこそ、テーマに漂う歪さを表現しきれると思うので。
丁寧というか、真面目というか。
今回はコミックウォーカー
とはいえ紡がれる内容は、大した理屈じゃあないからイマイチのれないけれども。
まあ、結局の所は凡百のグルメ漫画になってしまいやすいのは、このご時世では仕方ない。
どういうコンセプトにしようが、現実世界で食べることを主体にした時点でそれは避けられない。
あれだ、あれ。
とはいっても、設定やらストーリー構成見る限りでは、そういう部分はあまり前面に出ていないという印象だが。
転生、というより乗り移ったって感じなのだろうか。
それとも演技という可能性も提示されていて、その謎含めて展開させていくんだろうかね。
まあ、二次創作に対してどういう対応を原作者がとるかは、客観的に見ればアンサーはないとは思う。
大らかにOKサインを出す人もいれば、あまり好意的な態度ではないが目に付かない範囲内ならば構わないという人、明確にNOという人もいる。
ただ、このあたり原作者がどういう態度でいるかってのは、二次創作のしやすさに繋がるだろうね。
で、主人公がアシをやっている所の先生は、プロを目指すならばオリジナルの同人誌を出すコミティアでやったほうがいいらしい。
なぜなら、元から好意的であることが多い作品を使って描いても自らの実力をはかりにくいから、一から作品を描いて評価されてこそ、だという。
まあ一説には創作のアイデアは既に出尽くしていて、後は組み合わせ次第という説もあるが、それと二次創作は違うだろうしね~、この先生の理屈はトゲトゲしいが理解できる。
その後出てくる別の先生は、どちらがいいとは明確にいえないとフォローしているので、このあたりは正解はないってことなんだろうけれども、こういう言葉の説得力って実績という二文字が重くのしかかってくるから残酷だよね。
今回は裏サンデー
やり取りのズレ具合がいいね。
シリアスなのに、そうさせる気がないって按配。
ノリといい、そんな雰囲気じゃないだろうに、完全に不意打ちだった。
不覚にもやられた身としては評価せざるを得ないが、客観的にみるなら雰囲気を一貫するべき場面だったよなあとは思う。
気持ちの持っていき方に困る。
なまじっかキリのいいオチにしていないのはエピソード単品としてはカタルシスが薄いが、テーマを踏まえると教訓めいていてこれでいいんじゃないかな。
他者を許容できないような人間が、自分の分身と対面したときその分身の人格を許容できるのか、っていう着眼点は面白い。
できれば、それを最後の語りで説明するのではなく、ストーリー構成で表現しきることができればよかったが。
まあ、エピローグみたいなものだから、今回の本編に対してさして語ることはない。
総括。
紡がれる理屈の是非というものは、作中でも語られたように側面的な話であって、是非はとやかく語らない。
空想舞台を用意してフィクションという逃げ道を残しつつも、それでも「稼ぐ」というテーマに対して真摯に描き続けた作品かと。
デュランも中々に青くさい人間で、「ヘビのたまご」ってのはこいつのことも指していたのか。
当事者に許されたくないってのは、自分自身が許せないってことの裏返しってことね。
それにしても、12話という区切りもあってか、今回はいわば第一部完くらいのノリだったな。
普通の学力テストのようなことはせずとも、この会社の面接にくる時点でそういう部分での能力が高いことは分かりきっているので、見るべきは別の所っていう理屈なのは分かる。
しかし、それは分かっても筆記テストの問題文の意図は分からないまま。
カンニングしている奴を過激に制裁したのは、まあタブーってことなのだろうけれども、テストの正解は何なのだろうか。
正直、いくらでもモノは言いような感じにできそうだが、できれば納得のいく「これがベストだ」と思えるような解答を期待したい所。
今回は少年ジャンプ+
今回、割と分かりやすい読み味。
驚異的な再生能力+引火したら対象が燃え尽きるまで燃え続ける炎を纏っているというのが、ここにきて第三者の目線で如何に驚異的であるかってことが描写されている(まあ、今さら感もあるが)。
味方から見れば神、敵から見れば悪魔っていう構図が実に分かりやすい。
アグニの明朗な戦う理由もいいと思うんだけれども、胡散臭さというか茶番感が拭いきれないのは、ヒネすぎた作風と露悪趣味のツケかなあ。
今回はガチャの話か。
動画サイトとかでも、ガチャするだけなのに割と受容あったりとかね。
業が深いよなあ。
バランスブレイカーや、環境の話まで出てきてネタになる程度にはマイルドではあるけれども。
話自体は、まあゲームに何を求めてプレイするかっていうことだろうね。
それが巡り巡って、初心を思い出すって構成なのはフィクションだなあと思いつつも綺麗な見せ方だとは思う。
ブログとかのゲーム引退宣言とかみていると誤解しがちだけれども、ゲームに限らず継続していたものをやめるのって、そんな劇的な理由なんてないことが主だよ。
日課のジョギングのように、いいものだと思いつつ、いつやめてもおかしくないとも思っている状態のことがほとんど。
理念だのとか、そういうのは取り繕った説明用の理由であって、実の所は本質ではないんだよね。
だからこそ、思い出したときにまたプレイ再開することだってある。
是非の話じゃなくて、そういうものってこと。
うーん、なんだかなあ。
テーマ自体が低俗である以上、それを低劣な価値観でもって紡がれると、面白い面白くない以前に、そういう無頓着な作風が先に気になってしまう。
もちろんとあるアイドルという個人の立場から見た、側面的な価値観ではあるという言い訳を用意しているとはいえ、結局のところ語られている内容は下品だしね~。
ポリコレ的な観点から是非を語るようなマネをしたくはないけれども、このご時世にあえてやる理由があると思えるほどの出来ではないかなあ。
少なくとも、これを手放しで賞賛できるような感性でいるのは私には無理。
今回はとなりのヤングジャンプ
大会は、まあ誰が残るかは予想通りだから、ダイジェストで問題ない。
絵面のインパクトでは豚神も凄い。
そんなバトルスタイルなのに、人格自体はSランクの中で割とヒーローっぽいのが逆に不思議にも見えてしまう。
なにはともあれ最終回。
総括。
私の中でスピンオフというものは役者だけを同じにして違う舞台で演じるみたいなものだと考えているので、その役目は十分に果たしたんじゃないかと。
料理始めたてって出来栄えに波があるから、上手くできた時に割と嬉しいってのはよく分かる。
でも、素でちほに渡すための弁当を自分が持ってきてしまって、それが昼になるまで気づかないって浮かれすぎ。
まあ、秀がところどころ抜けた部分があるのは、今までの出来事でその傾向があったけれども。
今回は裏サンデー
知りすぎている気もしなくはないが。
ギルド仲間が実は人工AIで、その人工AIを守るために人権を得るっていう理屈はまあいいとして、その後がぶっ飛んでいるな。
いや、人工AIではなくて、人間というものを再定義するっていう理屈はまだいいんだが、そのためにやることが黒い鳥を使って仲間を犠牲にしているわけだからね、事実上。
一つの教祖ができる、その人格形成含めてそれっぽいエピソードをちゃんと作っているのは感心する。
辻褄がある程度あればいいみたいな作風。
今回はコミックウォーカー
ラノベはほとんど読まないので分からないが、少なくとも漫画に限っていえば、最近の異世界転生や、異世界に飛ぶモノはほとんどこのステータス表示だとか、ゲーム的演出をやるよね。
元がゲームの世界で、そこに飛び込んだからっていう理由はまだいいとして、これといって大した理由もないのにこの演出やるのもあるからね。
メタ的にみて分かりやすいってことなんだろうけれども、私の印象としてはこれは発明というより、怠慢だという印象のほうが強くなる。
まあ、それはともかく本編の話をしようかな。
とはいっても、理解者に拾われるだとか、モブキャラによるディスりだとか、フィクションにありがちな差別的発言だとか、ここまで材料が軒並み凡庸だと個別に評価できることが少ない。
んでもって、ゲームのステータス表示を参考にどう立ち回るか、みたいな話になってきていて、ここも極めて凡庸。
もちろん、全く同じだというつもりはないけれども、例えばパンケーキの素材が高級品だろうが、トッピングが多少違っていようが、美味しさという評価にほぼ優劣はつかないんだよなあ。
それでも美味しいといってくれるのは、パンケーキが大好きで現在進行形で食べたいと思っている人だけ。
もっと画期的な部分で個性を出して、明らかに他と違うパンケーキを提供しなければ覆らない。
今回は少年ジャンプ+
子供のころ、「何でもできるからって、何でもさせてはいけない」みたいなことを言われたことがあるのを思い出す。
何を対象に、誰に言われたかも思い出せないが、スマホってのもそれに当てはまるよなあ。
使いたいときに使えなくなるのが一番困るのに、それが往々にしてあるアイテムであるという認識が薄い。
本編の話は、シビれることで充電可能に、なら電気あんまなら電気ってつくくらいだからシビれるだろうっていう馬鹿な発想に不覚にもやられた。
しっかり酷いオチもついて、前回のぶっ飛んだエピソードよりは、これくらいの方が私的には丁度いいかなあ。
名前をつけるときは、その場のノリでつけると大抵あとで頭をかきむしりたくなるのに、その愚行を犯す人間は後をたたないよなあ。
様々な人物の思いが錯綜したり、色々な要因が重なった結果とはいえ、ミクニ自身に責任が全くないかといえばウソになるしなあ。
これだけカオスなことになっているのに、それらがミクニに集約されるってのが面白い。
まあ、かなり強引な展開だと思うが。
そんな中、敵役のささやかな激励ともとれる発言が、ミクニを鼓舞するっていうのはいいね。
私に露悪趣味はないんだよね。
それでも、総体的な評価にはしないから読んでいるわけだけれども、ちょっと雲行きが怪しくなってきたな。
そういうトーチャーポルノ的な部分もコンセプトに含めているのだろうけれども、メタ的にみて過剰ともいえる演出には眉をひそめたくなるなあ。
今後も露悪趣味全開でやり続けるならそれはそれで結構だけれども、メタ的に犠牲にしなくてもいいものまで犠牲にするのは、「ファイアパンチ」の作者と似たような悪癖を感じる。
前回とほぼ同じパターン。
でも、厄介なピザ対策にやっていることは前回と違って明らかに無茶苦茶だっていうのが面白いね。
まあ、展開そのものは同じパターンなので、構成面での面白みは薄いが。
次回もなんか変なピザ出てくるようだけれども、これでまた同じパターンだったら、さすがに多少違っていてもウンザリするかもしれない。
今回はコミックウォーカー
今に始まったことではないがレベル高いな……。
様々な性癖の意識の高さを、ここまで言語化しつつ個性化するって並大抵のことではないと思うんだが。
もちろん、もっと大局的に漁ればディープに取り扱ったものはあると思うんだけれども、このレベルのが一般誌で描かれているってのがスゴイ。
架空のTSっていう要素を風俗にするという、それだけで出オチなものをジャンルの醍醐味まで含めて語りつつ、ギャグにもちゃんとするとか。
今回はガッツリ紹介されたな。
人気の観光名所にあやかっている上、それが見向きもされていないってところに悲哀を感じる。
最近、「ねじの人々」という漫画で、漫画の登場人物の美醜について語られていたこともあって、どう評価すべきか戸惑うタイトル、テーマの漫画だな。
内容は、学級カースト下位の女子である主人公が、ある日クラスメイトのカースト上位に注目されるっていうストーリーか。
とはいっても、主人公がネガティブ思考で、謙虚というよりは卑屈感のほうが強くて、毒気がないといったらウソになるが。
まあ、そのあたりは意図的にやっているんだろうし、コンセプト的に仕方ないんだけれども、どうしても作風から漂うポルノじみた承認欲求をくすぐる要素が、鼻につく人は多いのかもしれない感じはする。
まあ私は、ポリコレ的な、コンプライアンス的な理由で合う合わないを表明することはあっても、それで作品の総体的な評価までを決めるタイプではないので、とりあえずは数話は読んでみてストーリー構成なり作風が合うかを確かめようかな。
今回は少年ジャンプ+
一撃のパンチでアグニが住宅側に吹っ飛ばされて大炎上し、あっという間に阿鼻叫喚の地獄に。
これがファイアパンチという奴か……。
まあ、そのパンチがアグニではなくて、敵側のパンチによってもたらされるってのが笑えるが。
その光景を眺める時の表情が呆然といった具合で、かえってリアリティがあるかもしれないな。
ユダの諦めは、現状に元々ウンザリしていたからってのもあるのだろうけれども、大氷河の事実と、今回の積み木を土台から跡形もなく壊されたような結果がきっかけってことなんだろうかね。
タバコを捨てる描写は最初ピンとこなかったが、そういえば少し前の話で再生能力を持った祝福者の吐くタバコの煙を、周りがありたがるみたいな描写があった気がする。
要は今回のあの描写は、タバコを捨てるイコール特別な祝福者として崇められたことへの脱却という解釈でいいのかな。
正直あの部分って、そんな強調して描かれた場面じゃなかったから、ここでタバコを捨てる描写入れられてピンと来るほど印象に残っている読者ってどれだけいるのかなあ。
それとも、コミックスとかで一気に読む場合は、また印象変わってくるのだろうか。
黒霧……。
罰ゲームを食らいまくった状態の黒霧の姿には、不覚にもツボってしまったが。
私はこういうのはツボじゃなかった筈なんだけれども、どこの琴線にふれたんだろう。
それと相まって読後感自体も悪くない。
逆に言えば、それ位しか特筆して褒めるところが見つからないってくらい、特徴がない。
な、なんといえばいいんだろう、今回のエピソード。
メインキャラのアクが強かったのもあるんだけれども、展開といいアンサーといい、理屈といい、紡がれるものが私の中にスッと入ってこない。
すごく歪に感じた。
1話と2話でバックボーンが語られたキャラが、早速バトルロワイヤルして、片方が感慨もなく死ぬというのは、作風であったりこの漫画の方向性を読者に伝える上では機能しているとはいえる。
ただ、まあそれが読者の何割が求めている展開かっていうと疑問符がつくが。
登場するキャラに愛着が湧くかっていうのは購読していく上でのモチベの一つになりやすいから、今後も愛着が湧く前にこういう展開で物語から退場するようなら、気持ちの持っていきように苦労しそうだ。
今回は裏サンデー
今回はもうすぐ新装開店に向けての、目標の収支だとか、コストの話だとか、メイド喫茶という商売目線での話ね。
まあ、今回の話用に取って付けたかのような、付け焼刃みたいな浅い話ではあるが。
とはいっても、そんなディープな話されても恐らくほとんどついていけないし、作風的に求められてもいないだろうから、これ位でいいと思う。
要は「リアリティは重視しないが、全く無視する気もない」って解釈で読ませてもらう。
まあ、今後の展開次第では、私のスタンスは齟齬をきたすかもしれないが。
娘にとった厳格な態度が完全に裏目に出た、と。
しかも、身内の死に対して、まるで仕事を失敗したときみたいな言い訳。
そりゃあ結果論だし、客観的に見ればその言い訳は間違っていない。
でも、言動の結果として招いた事態であることは事実だし、自身に少しでも呵責があるならその言い訳は父親としては勿論、人としてもいただけないよなあ。
まあ、真意が明確に描写されていない段階だし、キャラクターの人格描写が多側面的な作風なので、一概に是非を決めるべきではないのだろうけれども、如何な理由があっても最悪な印象は覆らないのは仕方ないよな、これは。
今回は、学校での友人関係や、食べ物の好き嫌い、そして親子関係。
これら要素が独立せず、それぞれが相関した結果、どれもが良好になっていくというストーリー構成は、中々の完成度。
皮肉でも何でもなく、とても真面目な作りに感心する。
小綺麗にまとまっていて私は評価するけれども、特筆した独自性がこれといってないから、あんまりウケがよくなさそうなのが気になるんだよなあ。
今回はとなりのヤングジャンプ
前回、解散の危機というところで、社長はひとまず近々ある握手会をやってから考えてみろと言う。
場面は変わって風呂場での隼人と忍が、仮に解散したらどうするかと話す。
忍はデビューしていなかったころ、とある先輩アイドルのファンから話を聞き、アイドルという仕事は人々に活力を確かに与えているということを知る。
それに胸を打たれたから今もアイドルを続け、これからも例えグループ解散しても続けると語る。
仮にアイドルじゃなくなっても、それに携わる仕事に就きたいってあたりに意志の強さを感じるね。
まあ、もちろん側面的な話であって、滋郎のケースと対比して描かれているわけではないが。
それにしても、最後とうとう面と向かって隼人が告白していたが、メタ的にどう落とし所を探るんだろうかね。
なんだか、今の状態でその言動はさすがに迂闊というか無頓着に感じられるが、次回にそこらへんも描かれるんだろうか。
先輩奮闘。
アウトローな奴らにも顔が知られてて、情報を得ていくあたりに要領のよさが出ているね。
吉田は吉田で、捕らえられながらも出来ることをやって成果をあげているのがよろしい。
ゴテゴテとした見た目で並んでいる絵は壮観だ。
で、コラム。
兜などのデザインはちゃんとモチーフがあるらしく、それが語られているんだが、滅茶苦茶長くなってボツくらったらしい。
というわけで紹介されていた作者ブログで読んでみたが本当に長くて、そりゃボツになるわ(笑)
読み応えは確かにあるけれども。
大抵フィクションだと、このテのコスプレって年増キャラが着ていることのほうが多いイメージだからかな。
今回、さらっとサブキャラの相関が語られたが、恐らく今後掘り下げられないのが残念だ。
タイトルにもなっているのに忘れていて、秀人と気持ちが軽くシンクロした。
秀人がふと思い出す程度ってのは、ちほとの生活にそれだけ慣れたってことで、余計に寂しさを覚えるな。
今回はガンガンオンライン
今回は猫カフェ、かつ語り部が前回と違っているのか。
さすがに彩音だけで、話をどうこうするっていうのは厳しいだろうしね。
まあ、それはともかく「ボッチショイサーカス」というあまりにも強引過ぎるワードだよ。
しかも、これを見開きでやられたとき、目を白黒せざるを得なかった。
2話にしてこんなネタとは、私はひょっとしてトンデモない漫画を読んでいるじゃないかと不安になってきた。
タイトルの俗っぽさだけで抵抗感が出てしまうあたり、私もまだまだと思ってしまった。
或いは年なのかなあ、そんなつもりはないんだけれども。
内容自体は、「オフパコ」っていうワードが平然と出てきて、私が思わず「ゲエエ」って声が出そうになった点を除けば、キャラクターのリアクションや掛け合い自体には意外にも毒気がそこまでなくて、まあ楽しく読めそう感じではあるかな。
そこらへんのサイトはたまに徘徊するけれども、あんまり触れてはいないなあ。
いや、突如覚醒するだとかよりはマシだけれども、どちらにしろご都合主義感が出てしまうなあ。
まあ、もうコンセプトの時点から難ありな作品だから、このあたりに逐一文句言っても仕方ないかもしれないが。
どちらかというと、現時点ではスポーツとミステリーが反復しているような状態なので、こちらもそういうつもりで読んでいくかな。
そういえば最近、WEBコミックサイトの編集と一般の漫画誌の編集の違いや優劣を語る話がホッテントリにあったなあ。
所詮、WEBコミックサイトを巡回しているだけの身だから大層なことはいえないけれども、少年ジャンプ+で連載されてて、つい最近打ち切りになった「群馬アイドル神話 馬セブン」。
あれを一般の漫画誌の編集部なら、売り物になると考えてGOサインは絶対出さなかっただろうなあとは思う。
まあ、そんな話もほどほどに、感想書こう。
今回はやわらかスピリッツ
またも過去編。
もともと剣術を学んでいたので強くはあったけれども、人を斬る抵抗感があったため実力を発揮しきれないってのは、まあよくある話ではあるが実際問題リアリティの観点から見ても説得力はあるね。
家畜を斬って練習し、最終的に師匠を殺すことで抵抗感を払拭するという構成だが、この師匠も親戚ってのが中々にシビアだね。
そもそもこの訓練も、家族を殺した奴らに復讐するためだから、側面的には皮肉ともとれる。
まあ、そのストーリー構成自体はいいんだけれども、絵面といい、ちょっと生理的な嫌悪感が読んでできつかったね、今回。
今に始まったことではないといえば、そうなんだけれども。
ZQN騒ぎの真相が判明。
やっぱり島にはZQNがいなくて、そういう風に仕向けた、と。
そのほか、亜矢が助けるのに手間取った理由も判明。
それで亜矢を助けに~となれるような人格でもなく、あくまで船を停めて待つという選択が精一杯ってのがイイね。
人間がこれまでの言動をそう簡単に逆転させられないリアリティが如実に出ている。
だが、亜矢は完全に死角を突かれて、今にも攻撃を受けそうって場面で今話終了。
このままだと主人公がどうにかしないと厳しそうな展開だが、どうなるんだろうかね。
うーん……?
なんか妙だな、今回。
正面から挑んで腕に刺さった釘を狙われるってのは、ちょっと迂闊どころでは済まないというか、無理がある。
見る限り一戦目は主人公が負けているんだけれども、二戦目からは時間が飛んでいて、間が描写されていないから主人公がその劣勢をどう切り抜け、その後二人に追いついたかってのが不明瞭すぎる。
あのままだと殺されるから、恐らく一旦逃げたと思うんだけれども、まさか見逃したわけがないよなあ。
主人公の状態から推察するに、結構手酷くやられたってことで、もしかしたら描けない様なことがあったんじゃないかと無粋なことを考えてしまう。
おばちゃんの、持ち逃げした金の使い道の真相が判明して、これの理由自体はまあよろしいかと。
ただ、あからさまに不自然な描き方が散見されるというか、描くべきところをカットされたんじゃないかって印象が、今回漂ってていまいちノれない。
今回は少年ジャンプ+
総括、とはいっても、これの感想で「「もとからクソ漫画しか描けない作者に、わざとクソ漫画を描かせた」みたいな薄ら寒さ」と書いたことがあるが、要はそんなもん。
メタろうが、開き直ろうが、逆立ちしようが、クソなものはクソ。
このテの作風で、遥かに構成が優れてかつ高い画力の漫画なんてのは他にもあるわけで、絵もダメ、ストーリー構成もテキトーではなあ。
まずは画力を上げて、真面目にテーマやギャグマンガにちゃんと向き合った上で、こういう作風に手を出して欲しい。
単行本を買えば復活もありうるらしいが、もちろん私はネタでも買わない。
現実問題、必ずしも作品の出来と売り上げがイコールとは限らないが、それでも私は可能ならばそれを比例させるべきという考えなので。
前回、カットされるかもとか書いたけど、本当にカットされたか。
一応、どうやって勝利したかってのが説明されたのはよかったが。
相手のパスコードを推理するのではなく、こちらの考えたパスコードに誘導させるってのは面白いね。
まあ、いくら傾向があるからといって、ああいう遠まわしな誘導でズバリいけるかっていうと、大分ご都合感があるとは思うが。
殺す夢を克服したかと思いきや、今度は殺される夢か。
それで抗おうとすれば、今度は知り合いを殺す夢に発展とは、きっつー。
心にもない言動が出てしまうってのも、追い込まれる感が出てて、危うさが垣間見えるな。
それでも、事情は把握してなくても寄り添ってくれる同級生や友人の言葉で、主人公が活力を取り戻す部分は中々に感心した。
青臭いことは否めないが、言動や描写に無理やり感があまりなくてよろしいかと。
笹木では普通にやっても勝てないだろうなと思ったが、そういう決着だったか。
実際、ガチでやっても勝てなかったという事実と、坂上は勝てたっていうことが笹木の「自分はふさわしくないのでは」という不安を募らせたんだな。