はてなキーワード: 花沢健吾とは
ジャンプでやった増田(https://anond.hatelabo.jp/20241012181121)に触発されました。30年近く愛読…というよりはたまに頭を傾げながらずっと読んでいるビックコミックスピリッツ誌から独断と偏見で漫画史や社会への影響を考えて5作品をセレクト
同じくランキングではなくて連載開始順に並べました。
高橋留美子の最高傑作にして恋愛マンガにおける最重要作品。初期のスピリッツはスピリッツという雑誌名よりも『めぞん一刻』で一般的に知られていたという。
最初の頃の響子さん、可愛くも何ともなかったのにねえ。回を重ねていくうちにルックスはかわいくなって性格は反比例するように嫌らしくなるという。
こちらは料理漫画における最重要作品。料理人を主人公からあえて外すことで「料理以外の食べ物に対する多面的なアプローチ」に成功した。
山岡士郎と海原雄山という日本漫画イチ有名な親子で知られているが読んでみるとキャラクターより原作者の方がうるさいうるさい。しかも全く調べていないのがミエミエ。衝撃的だった現時点最終話は雁屋哲の限界が露呈してしまったんだろうなあと。
連載休止直後編集部の企画で花咲さんは『のぼうの城』のコミカライズを担当したが…。食べ物は上手い方ではあるが。
柔道さらに格闘マンガといえば各スポーツマンガの中でも特に汗と男臭さが強いという伝統があったがそれを江口寿史と大友克洋とのハイブリッドな画風で遥か彼方まで吹っ飛ばした。いきなり巴投げのパンチラというね。
社会的影響でいえばこの作品以上の作品はない。何せ谷亮子というモンスターがこの影響で出現してしまったのだ。あとこの後浦沢直樹はちゃんと物語をたたむことができなくなるのは余談として。
そりゃ相原コージ『コージ苑』も偉大な作品であるし中川いさみ『クマのプー太郎』も名作ではある。とはいえ実際2コマ目に「ねたみ」というプラカードを持ったカワウソくんを見たときの衝撃が忘れられない。下ネタもダジャレも少なくて笑いと恐怖の紙一重をずっと行き来する新しさ。
ファミ通の『はまり道』サンデーの『ちくちくウニウニ』ときはそこまで感じなかったしその後の『ぷりぷり県』もそこまでの凄さはなかったが『伝染るんです』はやばい。
今のサイバラを見ると悲しくなる。高須克弥の人となりが白日になった今、高須クリニックのCMの痛い姿とか気持ち悪いし娘さんの事とか鴨ちゃんのこととかいろいろ足蹴にして今を生きているのも胸糞悪い。そんなクソババなのに『ぼくんち』はやはり歴史に残る傑作なのだ。
時々一太のことを考える。連載が終わって25年ぐらい経ってもだ。そして誰もいなくなっても二太は笑ってくれた。この話は多分その事だけを描いた作品だけだったかもしれん。だけどこの頃のマンガの中で1番涙を流した作品だった。
一応5作品に厳選したが意外と異論が少ないのではないかと思う。というかこの雑誌これらの作品から「ちょっと惜しい」作品がやたらと多すぎる気がする。
今回除外した作品
知名度や社会的影響は大きいだろうがこれはマンガ単体の評価じゃないし最近どんどん画面が汚く下手になってるのが気持ち悪い
唯一無二のアート漫画。とはいえ『猿飛』『ガンモ』ほどの知名度がない。村上隆に対する批判はマンガ界でもアレが許せない人は多数いるんだなという感想に。
『ナニワ金融道』は偉大だなと読んでて思う。多分真鍋先生と青木先生は合わないよなあ。
悩んだ作品その1。国民的アニメになり損ねたアニメも含めていろいろ惜しいし最終回も唐突に終わった記憶がある。お姉さんに似てたお母さんが年月を経るに従って今のお母さんになるというシーンに腹を抱えて笑った記憶。
悩んだ作品その2。とはいえここに書いておく事が中崎さんらしいと。定年迎えて連載辞めてもう絵の道具さえも捨てられていらっしゃると聞いて少し茫然としてた。
弘兼憲史より嫌いだし苦手。原作ドラマも含めてなんで受け入れられるのかが分からない。(『東京ラブストーリー』は坂元裕二が整えたので作品になった)それでもあすなろはまだ読める。しかし続編を最近描いたときはクソババアふざけんなという感想に至り。
レースを真正面から描いた黎明期の傑作。とはいえキャラクター造形の途中で削ってきたテーマを集めて煮込んだ『ICHIGO二都物語』の方が面白いのには…。
初回が見事すぎたし、連載開始のときわざとタイトル載せなかったのは反則だよなあ。あと実は『いいひと。』の方が好きでフジテレビふざけんな。
実は次点作を書いていた途中でUPしてしまったしトラバとブコメで記述もあったので次点の続きと言われた作品や言及があったものについて。
忘れてた(その1)ただし僕がなあばす派(学研派)だったことが主な原因かと。なあばすでの耕平ちゃんはすんごい丸くなっちゃったし。
こっちは次点として書く前にアップしてしまったので。しかしながら多分これがなければ実録系マンガもエッセイマンガもマンガ批評もなかったから歴史上重要な作品ではある。
入れ替わるなら『ぼくんち』なのは激しく同意。好みの問題というかボクの責任で
これは『伝染るんです』で言及した通り僕の思い入れの差で選ばなかったという。あと相原先生の最高傑作は『ムジナ』だと思ってます。
江口寿史アンド望月峯太郎ミーツ島本和彦という鬼才。絵がキレイな人ほどかっこいいブサイクが描けるという証明。ただ僕より上の人の方が思い入れが強い気がする。
不条理ギャグブームの最中にあってその中でも素直な笑いを提供していた印象が強いし、最近のマンガ製作マンガがすごい面白かった。歴史的ではないけどいいマンガです。
個人的な感情で言えば大好きなマンガ。いずみちゃんで性癖が壊れたしウチの妹は不破くん推しだった。あ、あと『結婚しようよ』もビターで好き。
『哭きの竜』と『昭和天皇物語』のちょうど中間点に位置する作品。中原誠のその後を予期したような描写や谷川さんからクレーム出ないかなと思ったキャラ造形が良かったがその後に羽生善治が出現し現実が超えていったのには閉口。
この人ここでも大きな足跡を残してた。『宮本』『ザワールド…』に比べると知名度は薄いがキャリアを決定づけた名作。ばあさん描かせるとエグいよなあこの人も。
忘れてた(その2)『あしたのジョー』の模写もすごいが『キャンディキャンディ』を完全模写したのには戦慄が。
長期連載化し始めて逆に評価が難しくなった気がするのは俺だけか?ダレないのがただただすごい。
近年のスピリッツを支えていたと言っても過言ではない極めて真っ当なスポーツ漫画。
ロードス島戦記と間違えて塩野七生の『ロードス島攻防記』を読んで、そのままズブズブとヨーロッパ史へと行った人向け。このあと阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』が待っておる。
いやだから例えば『まことちゃん』と『漂流教室』どっちがすごいか選べるか?というと。
アイアムアヒーローはその中でも抜け出すかなあと思ってたがなあ…。
土竜はちょっと続きすぎた気もするし他はそのままヤンサンで全うできたはずマンガだからスピリッツの評価に繋がる訳ではない。
ちなみにスピリッツが死に水を取ったマンガとしてはクロサギとイキガミ以外に『ブラックジャックによろしく/佐藤秀峰』がある。
『シャカリキ!』『め組の大吾』から読めばこの人が本当に描きたいものは天才なのは分かる。ただ同時連載には向いていない。他連載の犠牲になったような終わり方。
じっくり野球を描くというタイプではないことに気づくのが遅かったなあ。『冬物語』『部屋においでよ』の方が資質だったと今思えば。
大塚英志と長崎尚志ならどっちの方が害悪なんだろうか。Happy!だって話を途中で下方修正してたぞ。
着眼点は早く『恋に落ちたシェイクスピア』よりだいぶ前。結局話をまとめ切れずヤンマガに復帰。ただいまは休載
こういうテーマのときに真っ先にダシにされる作品。しかも終わり方が『代紋take2』と全く同じという。その後『坂の上の雲』のトレースに失敗する。
面白くてグイグイ読んでしまうんだけど、なーんか嫌いで避けている漫画家。
この文章に特に意味はないです。なんで嫌いなのかうまく言語化できないので自分なりにまとめてみました。名指しで批判みたいになってしまってすいません。
「ハチクロ」途中で嫌になって脱落。「三月のライオン」読んでみたけどやっぱ苦手だな…と思い脱落。
いきなりはてなー大好物の羽海野先生で申し訳ない。絵もフワフワ可愛いと思うんだけどなぜか好きじゃない…。ゴキブリで騒ぐところからもうダメだった。SNS上でフレンドリーなところは好印象なんだけどな。
「海月姫」の無料分を読んだときは特になんとも思わなかった。「主に泣いています」「かくかくしかじか」も普通に面白かったけどだんだんそもそも読まなくなった。
読んだら確実にすごく面白いのはわかっているのだが、時間を吸い取られる感じがして苦手。絵もすごく綺麗なのになー。ヒモザイル騒動の影響はあるのかもしれない。こういう美人でグイグイ表に出てくるタイプの女性漫画家は結構好きなんだけどな。安野モヨコとか内田春菊とかさ。
この人も時間泥棒。すごいグイグイ読ませるんだけどなんかイヤ…。女の子(の絵)が可愛くないからかな…(ヒロインの性格はすごく可愛いというかいじらしいと思います。先輩フィリピーナのお姉さんも)。そういう綺麗事だけじゃない人間の闇みたいなのを描くのが持ち味なんだろうと思うけど…。なんかもういいやっていうか…。全巻読んだのはKindleの読み放題にあったから。
「ボーイズオンザラン」ボクシング始めたあたりまで読んだと思う。「ルサンチマン」も少し。
この人もめっちゃ読ませるよね。でもなんかイヤ。この人は逆に女の子の顔はかわいいけど性格がクズでエグかった。ボーイズオンザランの前半ヒロインだけかもしれないけど。
…
以上。うーん。たぶんグイグイ読ませるところを「あざとい」と感じてしまっているのかな、感情を揺さぶる刺激的な展開が多すぎるのかもしれない…?
しつこく触られ続けて最初は気持ちよかったけど「ちょ…痛い痛い!!やめれ!!」って突き飛ばしてしまう感じ?飽きるというのとも違う気がする。
時間吸い取られる、と繰り返してるけど決して意識高い系の人間ではないんだけどな。漫画読んで役に立った!とか勉強になった!とかバカみたいだと思ってるし。面白けりゃいーんだよ。時間吸い取られてナンボでしょ。…って思ってるのにイヤなのが謎なんだよなぁ。
そもそも絵が苦手ってのはあるかもしれない。絵柄で食わず嫌いするのは損だって長年の経験でわかってるけど、いざ読んでみるとやっぱ無理!ってなるのかも。
知名度、後世への影響、漫画史的意義などを独断と偏見で考慮した上でサブカルくそ野郎フィルターで濾した二番煎じを俺も作ってみたぞ増田ァ
漫喫で『アイアムアヒーロー』を読み始めたらスゲ~面白くて、一緒にカップルシートに座っていた彼女に勧めたんだよ。
俺は読むのが遅いから1巻の途中だったけど、読むのが早い彼女に先に読ませたんだ。
ちなみに彼女の好みは、ちょいエロ系、お笑い系、アクション物。ただし、ホラーとかゾンビとか大っ嫌い。
したらば、1巻を読み終わる直前に彼女が「ぎゃー!!」と悲鳴をあげた。泣きながらバンバン俺のこと叩いてくる。
しばらくしたら、荷物をまとめて出ていって、LINEも既読にならない。えええええええええーー。
転がっている『アイアムアヒーロー』を見たら、、、、ホラー物やんかーーーーーーーーー
その夜は、抜かずの5発で許してもらいました。絶対に許さん。
町山智浩「映画監督とかアニメ作家とか漫画家、物書き、なんでも売れてる人がいたら絶対コイツのところにエロい女が来てる!」
町山「絶対思ったほうがいい。なんかすごくリアルなキャラクターが漫画とかアニメに出てきたらこいつ実在と思ったほうが」
町山「大抵実在です。結局そういう人たちって女について想像力ないから、実在以外描けないんだ」
町山「俺は庵野秀明監督とは直接知り合いじゃないけれども、俺から見ると全部実在だもんね。アニメに出てくるキャラクターね」
町山「けどどっかでその話したら、アニメしか知らないような人たちから『何言ってんですか』って反論されたの。はあ、君ら何も知らないね。大抵実在だよ。ホント」
吉田「漫画家さんはほんとわかりやすいですよ。花沢健吾先生とか全部そうですもんね」
町山「なんかこの女の子の描き方すごいリアルだな、こんな人がホントにいる感じがするな、と思ったらいるから(笑)。大抵いるから(笑)」
吉田「『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のヒロインいるじゃないですか。あれが今の奥さんってすごい話ですよね。ビッチだなんだと罵り続けた相手が(笑)」
町山「ホントに女性経験ないからまったくフィクションの女性ってのを作れないんだよね。オタクの人、サブカルの人、映画監督、作家。皆そうだけど大抵本物だよね(笑)」
町山「けど普通の読者は大抵知らないわけだ。特にアニメとか見てる、アニメファンの人たちとかホント知らないよね」
町山「まさか皆作ってると思ってるだろうけど、作ってません!作る能力ありません!オタクの人には、女性というキャラクターを」
町山「そういう気持ちでアニメを見ること!この女とヤってるぜェ~!監督このあたりでヤった!ヤってるから。ホントにヤってるから。はい(笑)」
https://togetter.com/li/1369242
これ読んだ。ほーん、と思いながら読んでて、コメ欄のフルボッコでちょっと驚いた。
コメ欄では、性格に難ありそう・読者を意識してない、という批判的なコメントが多かった。「性格に難ありそう」は、他責思考でどうして俺がこんな目に会わなきゃいけないんだ、あんな奴らの同類になりたくない、というような言い訳が延々と続くところからそう思われるのだろう。「読者を意識してない」は、自分の思う正しい漫画以外を認めず、自分の作品こそが正しい、というようなスタンスからそう思われるのだろう。書き込みの多い白ハゲ漫画というコメントがあったがその通りだ。あと、コメントの花沢健吾の登場人物っぽい、という意見には物凄く頷ける。拗らせているような、卑屈なような、それでいて妙な自信のあるようなところが似てるんだろう。
個人的な感想としては、ラストの唐突さに違和感、風俗のシーンやエロフィギュアがしつこく何回も出てくるシーンが不愉快。自分の敵をブサイクに描くのは頂けない。エロを馬鹿にしてるのは、特に気にならなかった。(でも売れない漫画家が漫画の中で言うことじゃないだろ。エロ上がりの仕事仲間や編集相手に喧嘩売って何がしたいんだろう。)
才能はあるのに運が悪く、みたいな作者の描き方はちょっと引っかかった。
好きなもの描いてる人の漫画は上手い下手に関わらず輝いてるし(同人やエロはそれ)、何か欠けてるものはあっても面白ければ売れるし(諌山とかたつきとか)、需要があれば面白くなくても売れるし、読者的には才能至上主義の時代だと思うんだよな。考え方が時代に追いついていないように思える。
作者本人のTwitterを除いたら「俺のアンチは〜っていうけど」「なんか変なのに絡まれるようになってきた」というツイートが並んでてあっ…(察し)だった。人として好きになれない人のエッセイは売れないと思う。スルースキルないとか一番幻滅される奴。批判も甘んじて受け入れましょうや。Twitterで暴れてるのはいい年してみっともない。
増田で弱者男性漫画は流行らないか話題になってたけど、男だと自分の弱さを認められないから結局あんな感じの言い訳漫画になってしまうのかなあーとか思った。
https://webnovel.jp/n/1541741088988
「世界は踊り、取り残されて」
大学四年生の女の子が単位を落とし、すべてがいやになって海を見に行く。自分を包み込んではくれない海に中指を立てて、そして自分に中指を立てるシーンでこの作品は終わる。自分が許せないから、日常の風景が許せなくなる、そんな話だ。恐らく、実際に単位を落とした作者が、自己投影しながら書いた作品なのだろう。
「世界は踊り、取り残されて」には、浅野いにおや花沢健吾の青年漫画、あるいはハードカバーの一般小説によくみられる、都会の鬱屈した日常が感じられる。僕はこういった雰囲気が好きだ。
ではなぜ、人々は陰鬱な物語を愛するのか。暗い物語の担う役割とはなにか。一つ目は「啓蒙」だ。
厨二病まっさかりの中高生は、血なまぐさいファンタジーや社会の闇など、アンダーグラウンドなものに惹かれていく。
なぜ少年少女が一様に残酷な物語を求めるのか。僕は、いずれ来たる残酷な現実に備え、苦しみを知るための本能的な衝動だと思う。
ほとんどの子供は親の庇護の中では無敵だ。苦しみや痛みや面倒事は親が振り払ってくれる。
しかし、大人になるとそうはいかない。痛みを知らないまま大人になってしまい、社会に出て初めて、人間関係や生活の不条理さ、世界の残酷さを覚えてもまともに戦えないのだ。だから、苦しみと戦えるだけの体力や精神力のある若いうちに、陰鬱な物語を求める。
物語を必要としない人間は、現実世界で理不尽さを経験することで成長していく。
残酷さや苦しみは確かに人を傷つけるが、人間の魂はそういったものを克服しなければ成長できない。
暗い物語は、僕達が傷つかない程度に、傷の痛みを教えてくれる。
明るさだけが人の救いになるわけではない。小説家になろうなどでは、鬱屈した生活を送る主人公が異世界に転移し、自分をいじめていたクラスメイトに復讐するという作品がある。こういった作品は「今の自分から抜け出したい」「惨めさを払拭したい、強くなりたい」という読者の、魂の叫びを癒してくれる。
また、僕の友人は、暗い物語を読むことで、「ダメなままでも生きてていいんだ」と肯定感を得られると話していた。その時、彼女らは陰惨さに救われている。
また、僕はイラストが趣味で、その繋がりからインターネットで小説の書き手と交流させてもらうことがある。そこでわかるのは、陰鬱な物語の書き手は、陰険と言うよりはむしろ、人間の営みの醜い部分を分析し、受け入れていけるだけの強さがあることだ。そんな作者から与えられる陰惨さは、苦しみを抱えた読者にとって、ある意味で慈愛だろう。
慈愛は「小説を読む読者」ではなく「小説を書く作者」に向かうこともある。防衛機制でいうところの「昇華」だ。
この場合は、作者の苦悩が物語にリアルに反映される。誰もが知る有名どころだと、太宰治の「人間失格」がこれにあたる。
「世界は踊り、取り残されて」では、単位を落として内定を逃し、堕落した生活を送る主人公は、海に向かって中指を立て、そして今度は自分に向かって中指を立てる。
これは象徴的なシーンだ。
「癒し」として生み出された作品において、作中の苦しみや悲しみは主人公ではなく、作者に課せられる。中指は海――作品の対象ではなく、自分――作者自身に向けられているのだ。
もちろん、この二つにあてはまらない暗い物語もある。だが、根本に人間の醜さへの受容のない陰惨さは、読者の野次馬根性を煽って購買意欲を掻き立てたい・閲覧数を稼ぎたいだけだ。それはエンターテインメントであっても物語ではない。
陰鬱な物語において、中指は誰に向くのか。その中指は同時に、救いの手となるべきである。
「世界は踊り、取り残されて」:https://webnovel.jp/n/1541741088988
夫が浮気してたんだけど、
まあちんぽこはハメてないらしいがかなり性的なLINEのやりとりをしていて私的に浮気なので便宜上浮気と呼ぶんだけど、
まさかあの温厚な夫がそんなことをするとは思ってなかったので大変びっくらこいてしまった。
サブカルクソ女時代、銀杏BOYZとか花沢健吾のボーイズオンザランとかに出て来るヤリマン女に絶望しながら勃起してる男たちを見て、「何をそんなに慌ててるんだ?女にもあんたらと同じ性欲があって、寂しい夜があって当然じゃん?」と思ってたんだけど、
まさにその男の心境なんだと思う。
あの温厚で優しい夫の性欲が、結婚相手以外の女にも向く…考えてみたら当たり前なんだけど青天の霹靂だった。私はバカだから。
それ以来仕事で遅くなると言われても不安、釣りに行くと言われても不安で、家に監禁しておきたいくらいなんだけど、そんなこと言ったらますます嫌われるから「いってらっしゃい〜♪」とにこやかに見送る。そして自慰をする。不安で不安で仕方なくて、でもできることが何もないので自慰にふける。悔しくてむなしいから夫のことは思い浮かべないようにして、逆に自分が別の男に寝取られて泣いている夫を想像する。オナニーが終わるとむなしくて仕方なくなる。現実は泣いてるの私だし…。
今日もおいしい牛すじ煮込みを作ったけど外で食べて帰るらしい。そうなんだ。飲み会いいね。楽しんできてね。私は圧力鍋を放置して3回自慰をした。明日も早いからもう寝ようかな。ほぼ日手帳にはこんなこと書けないのでここに書く。お風呂に入って来る。
と書き出したが、書いていて嘘だと気づいてそこまで書いたものを消した。
確かに大したことないや、だったが、それ以上に次いつ出来るんだろうと思っていた。
10代はむっつり性欲モンスターだった。当時は珍しいインターネットを駆使し、エロ画像を集めていた。どんな若い女の人には少なからず性欲を抱いたし、それを隠すのに必死だった。すごいコミュ障だった。
洋楽ばかり聴き、邦楽はガガガSPを愛聴し、ゆずや19なんてナンボのもんじゃいと思っていた(なぜかゴイステにはハマらなかった)
周りは童貞ばかりだと思っていた。だから下ネタを平気な顔をして、女子なんて関わらないようにしていた。
高校を卒業して浪人した頃、周りがほとんど童貞じゃない事を知った。ショックだった。
そんな状況で大学に入って、2浪コンプレックスから周りとはあんまり関わらず、童貞くさい連中と仲良くしていた。
異性に対しては変わらずコミュ障だったし、なにより金がないことがコンプレックスだった(デートで金を使う事が凄い嫌だったのだ)。
風俗に行ける奴はまだ勇気がある。嬢に笑われたらどうしよう、ぼったくられたらどうしようなんとなく不安。そんなことでウジウジと自分は前に進めなかった。
大学を卒業して、東京に出て行くとき、全てがうまくいき、仲の良い先輩が記念にと童貞をもらっていただいた。
刷り込み効果で、もうその先輩が好きでたまらなくなった(遠距離ですぐにダメになったが)
しばらくすると東京で彼女も出来た。サルのように彼女を求めた。気づくと女性に話しかけるのも全然苦じゃなくなっていった。
童貞が自分の中で美化されたのもこれくらいからだ。伊集院光やみうらじゅんに共感するようになった。童貞「くさい」ものが好きになった。童貞っぽい話を聞くとわかるーとか共感していた。
極め付けは「モテキ」に共感しまくっていた。これは童貞でモヤモヤしていた自分だと。
時代は過ぎ、結婚して、30を超えたあたりからすっかり元気がなくなってしまい、性欲も落ちてしまった。でも、童貞マインドはまだ持っていると思っていた。
しかし、今回の騒動で童貞イジリはハラスメントだという言葉にまったくピンとこなかった。
確かに童貞時代にリアルでイジられたら本気で嫌だが、ネットでの言説である。あっちの世界の奴が何か言ってるとヒガミを拗らせるか、そっ閉じで終わっていたと思う。
しかし、この記事を見て気づいた。あ、俺はもう童貞じゃないんだと。
ボクがこれをRTした理由「はあちゅう氏のセクハラ問題と童貞いじりは別と考えます」|吉田豪・連載第五回
http://tablo.jp/serialization/news002670.html
ボクが漫画家の花沢健吾先生をインタビューしたとき、童貞を引きずりつづけている花沢先生はこんなことを言っていたわけですよ。
「だから僕は正直言うと、みうらじゅんさんとか伊集院(光)さんの『童貞を笑い飛ばそう』的な、ああいうのはダメなんですよ。
ホントの童貞はそれすら......たぶんモテる童貞とモテない童貞の違いというか......。
僕の場合、本当に先行き不安な童貞だったし、どこに言っても童貞じゃないかって思われるっていう、ゴールが見えない童貞にとっては、あれはホントに『ふざけるな!』なんですよ」
「ホント、バカにしてんのかと思って。何を思い出にしてるんだっていうような」
「ノスタルジックに浸ってちょっとしんみりしちゃって、モテる側でクスクス笑うぐたいの感じなんでしょうけど、ホントに現場の人間はもっと......」
「この苦しみをわかってほしいんですけど、そんなもの向こうは興味ないんですよね......」
あぁ、そういえば、そうだった。女の子に対して童貞を告白すると、「すごーい。むしろ大切な事だよ。結婚するまでそのままでいてね!」という反応が返ってきて、すごい傷ついたんだ。
俺はいつまで童貞なんだろうと思っていた。もう24だぞ。30まであと6年だぞと焦っていた。
世の中にコンプレックスを感じまくっていたし、後輩は、イケてないアイツは、童貞くさいアイツが童貞じゃなかったらどうしようと思っていた。
いつも心にどこかで童貞を抱えていた。隠そうとし、童貞を捨てられる日を願っていた。
そうだ、そんないいもんじゃなかったんだ。自分にかけられた呪いだった。
童貞は捨てたときに、こんなもんかと感じるが、それまでに必要な勇気だったりを童貞じゃない俺たちはすっかり忘れている。ブサイクで、コミュ障で、ケチな自分が凄く嫌だったんだ。変わった趣味を持つ事で目を逸らそうとしていたけども、やっぱり童貞は嫌だったんだ。
人間、いつかは子供の心を忘れる。子供の心を忘れないって言われる奴はいるが、それはまやかしだ。その頃に感じたことを同じように感じられるわけがない。
人はそれを成長と呼ぶんだ。
今回はモアイ
流して読んでいたら分かりにくいが、読み返してみたら何となく分かった。
もちろん、それはストーカー行為の一環だったわけだが、結果として功を奏しているわけね。
自分がストーカーをしていることがバレたくないのと、ストーカー相手を警察に突き出したくないのと、爆弾犯ではない潔白を証明したいという葛藤などを考えれば、作中の主人公の言動にも納得がいく。
まあ、最後のオチからすると恐らくその後の展開は、主人公含めて全員がそれぞれ罪に問われることになりそうだ。
特に間の取り方や、セリフややり取りのチョイス、それらのリズムは好み。
ただ絵が、特に人物の表情が固いのと、ちゃんと読んでいないとストーリーを理解しにくい構成なのが難点かなあ。
短いページ数の中で、見せたいものを最低限表現できているストーリー構成なのがいいね。
ただ、必然的な短さではないと思った。
キャラの人格を読み取る背景とか作中でのやり取りとか、そこに至るまでの言動を読者に伝える描写がないから、出来事だけ描かれてもピンとこないんだよね。
おー、タイトルに偽りなしと感じた。
格闘シーンもそうだが、物語やテーマもキャットファイトに収束していて、高い構成力があると思う。
画力は上手いと言い切れるものではないんだけれども、安定感のなさや野暮ったさがかえってキャットファイトの妙さを滲ませている。
それでもイマイチ絶賛する気が起きないのは、単に私の趣味じゃないからなのか、言語化できないだけで致命的な欠点があるからなのか。
作中の相互に作用する独特の関係性や、それに伴う嗜好や劣情といったものがテーマなのかね。
WEBコミックを中心に色々と読み漁っている私からすれば、このレベルの変態的な描写は凡庸の範疇だと思ってしまうなあ。
ただ、逆に言えばこれ以上やると読者の大半は引いてしまって物語を追う所ではなくなるかもしれないから、これくらいが丁度いいのかもしれないね。
読者が理解しにくいであろう箇所に関しては登場人物に心情を吐露させることで、付いていきやすいようにしていて、配慮しているんだろうなあ。
構想の時点で目をひくが、それを通じて心理描写をちゃんと展開させているのは好感持てる。
その上で起承転結ちゃんと描いているから、読後感では今回の新人賞の中では一番かなあ。
そこが美麗にかつ圧巻に描かれてこそ、テーマに漂う歪さを表現しきれると思うので。
丁寧というか、真面目というか。
ロ○エ○漫画家
Wikipediaにやたラ詳しい
短編「ろりともだち」で一躍有名になった
小中学校の教員免許を所持していると判明したときは世間を震撼させた
体調や精神を崩しがち
母親バレしている
収録作「ろりともだち」はレーティングを超えて多方面に影響を与えた。
詳細はWikipediaに詳しいが、東浩紀やアイアムアヒーローの花沢健吾も絶賛している
また、さらに個人的なことを言えば、そういった七面倒臭いテーマ性はともかく、いろんな女の子が出てくるのがとてもお得感があって好きだ
通常エ○漫画は1話につき一人、多くても二人がほとんどであり、読み切り1話で複数キャラと~というのはなかなか難しい
それをテーマ性にからめて昇華し、キャラとのカラミのクオリティも高い※個人的な感想です
夢と現実、希望と絶望が交じり合いながら描写される逃亡劇は、その最後を見届けた後に、2時間映画を見たような満腹感をもたらしてくれる
さらに単行本では表題作についての描きおろしもあるため、お得感半端ない
また、ネットや2ch、まとめブログを見る人なら一度は見たことがあるであろう「ふくしのだいがく?にかよってるんですけど!」の話も収録されている。
なんだかんだいっても所詮ロ○エ○漫画なんだろうぜってーよまねーよこのロリコンが
と言う人もいるだろう
上に上げたもの以外は、ごく普通でテーマもクソもない話だったり、ちょっと凝ってるくらいでしかないと思うかもしれない(現に自分がそうだった
その感想はそれはそれでアリだと思う
無理に読めとも言わない
ただ語りたかっただけだ
あまり大きな声で言えないが、ロ○エ○、獣姦等々、amazonからはじき出されているなかで、
放射能チェックを装って・・・311で放射能の話題も冷めやらぬときにこのようなネタで書くというのは、ロ○エ○漫画家として「尊い」以外の感想が思い浮かばない