はてなキーワード: 苦痛とは
オナニーは1日2回できるのにセックスになると気が萎えて週1回でいっぱいいっぱい
もともとかなり早漏なのに妻が感じてないので途中で萎えてしまう
自分で強く握りすぎとかいろいろ改善しようとしているがうまくできない
正月もキビキビ動いて部屋の片付けなどしたいのだが、何か雰囲気的に、こたつ入ってみかんでも食べてテレビ見てなくてはいけないような気分になってしまう。
その理由はよくわからない(寒さと普段の疲れのせいなのか?)が、とりあえず、そういうわけなので、昔から正月が嫌いだ。
そういや昔は特に、親戚回りが苦痛だった(お年玉は親に、こちらから出した分の相殺として回収されていた)。
同じくらいの親戚と遊ぶのも、友達が居ない自分には、気を使うだけでつらかった。
他人の家は当然ながら、私の部屋が無い。トイレの回数と時間が増えた。
おせちのうんちく(黒豆は云々とか)を聞いたり、親の前で今年の抱負言わさせられたりの苦痛。
それに正月は、父親が長く家に居るので、部屋に戻りたいのに、トランプしたりして遊ばないといけないのも嫌だった。
そうか、その頃から、「正月はみんなで集まって、正月らしいことをしたりダラダラしたりしないといけない」みたいな習慣が刷り込まれたのだ。
それが嫌で、冬休みに入るのさえ嫌いだった(夏休みは長期に学校から離れられるし、父親も平日は居ないのでよかった)。
そして今は、実家に帰って正月を過ごす身となったが、それにしても、正月は苦痛だ。
今は、年々と複雑度を増す実家の物を片付けたくイライラする中に、結婚の話をされてなおイライラ。
未だに、おせちだとか餅だとか、何の感想もないのに、親の作った料理の評価を求められ。
そばとかすき焼きとかも要らない。大晦日たって、24時を待たずに早く部屋で寝たい。
初売りも買いたいものは無い。それでも親に、テレビは特番ばかりでつまらんと連れて行かれる。
他人の買い物は苦痛だ。食い物や服など興味が無い上に、人混みでは耳がキンキンする。
それに比べ、コロナ禍で実家に帰らず過ごした正月は、資格勉強が進み、コンテンツも計画的に消化できて満足度の高い回だった。
正月だけでも実家に帰らないと親に告げて、これを何回か繰り返したい気分になったくらいだ。
しかし、正月はやはり重要なイベントであり、夏休みの帰省を忙しくて休みが取れぬとサボれても、正月に帰省しないとは言い難い。
本当に、実家で過ごす正月がだるい。年末出勤のある職場なら、喜んでその任を受けたいくらいに。
こうして、スマホで無駄に増田を描きながら何の意味もないテレビ特番を見るくらいなら、実家にあるものを全て片付けたい。
もしくは部屋でこもって、持ってきた文庫本でも読みたい。
上記は私の場合の一例だが、私にとって正月は、無駄に人々の連結を強化して、無駄にダラダラを押し付けてこようとするイメージがある。
その私が勝手に抱く圧迫感が私には駄目で、正月なんて大嫌いだと毎年のように思っている。
来年の抱負は、私の持つそういう「正月観」の打開とでもしたいところだが、今夜にでもカバン持って実家を飛び出さなきゃ叶わないだろな。
なんというか、泊まりの時ってヤったら結構冷めちゃうから、終わった後も一緒にいたいってなるのは稀なんだよね。
一応、そういうのを気にしなくて良い女はいるけど、ワクワクは無かったし、毎日だと正直ちょっと苦痛だったな。
ひとりで老いるのが苦しいってのがあんまり分からなくて、誰しもが長生きしたら老いるのは当たり前のことで、一緒に同じ屋根の下で老いていくことが、老いの苦痛を和らげるとは思えないんだよね。
いま自由業やってて、稼ぎはそんなに無いけど休みの日に出来る事を仕事中に出来る(仕事=趣味ではない)のでかなり気に入っている
だが世間体や結婚を気にして、貯蓄を切り崩して冬の間に新しい仕事を見つけようとしている
働き方改革が叫ばれ、自分にあったペースで仕事をするのが美徳とされているが、社会のヒエラルキーは依然として存在するため、自由業であれば少なくとも月収100万以上はコンスタントに稼いでないとまともに結婚相手も探せないと思う
今までも仕事のせいで恋人と別れる事がしばしばあり、結局ヒモ状態の方が長く関係が続くのでヒモになるのがベストだが
やはり結婚という他者(女)の価値観に合わせて生きるというのがそこそこ苦痛。安定は俺だって欲しいが、安定を得るためにどんだけの期間と努力が必要か。それを必要とさせるのはお前ら女のせい。
これ「人は死のうと思えば死ねる」をもったいぶった言い方にしただけでなんの反論にもなってないけど?
はい。私の元々の主張を曲解されないよう懇切丁寧に言い換えました。それを改めて提示する事で、この元々の意見に対する「成功率の低い自殺方法も存在する」という反論がいかに的外れであるかを理解して頂きたかった次第です。
>一番大事な結果の部分が同じなら安楽死にこだわらなくても良いんじゃないの」という話をしていたの。
→だからぁ、結果は同じでも苦痛と成功率の問題があるから安楽死という概念があるってわからない??何度も言うけどお前は妄想だけで語ってるから無意識のうちにその辺の問題を軽視してトンチキな結論に至るんだよ
「結果は同じでも苦痛と成功率の問題があるから安楽死という概念がある」という意見は「自殺は苦痛から逃れられない。ゆえにその苦痛を減らす事が安楽死の意義である」とほぼ同義だと思います。「成功率が考慮されていない」といった些末な揚げ足取りはご遠慮頂けますと幸いです。あなたの主張を理解した上で、この場においてそれは的外れだと申し上げました。
>それに対して「自殺は苦痛から逃れられない。ゆえにその苦痛を減らす事が安楽死の意義である」っていうのはちょっと論点が離れてんじゃないの。
これこそが安楽死のいちばん重要な論点だろwなんのために「安楽」って付いてんのw あ、電気椅子が安楽死だと思い込むレベルだからしゃーないかw
その主張自体が間違っていると言っているのではなくて、「自殺は結果が最も重要であるという仮定に立つのであれば、安楽死にこだわらず自殺を選べば良いのではないか」という話をしている時の反論としては的外れだ、とという意味です。あなたの反論が持つ機能は「自殺は結果が最も重要である」という「仮定」の部分に異を唱えることですが、その否定を支持する根拠は何ら提示されていない。安楽死もまた自分の意志で死を選ぶという意味での「自殺」に違いなく、であれば仮定から「結果が最も重要になる」であると導き出され、これは「安楽死の意義が過程の苦痛を減らす事にある」という事と矛盾しない。「安楽死は自殺の過程の苦痛を減らす手段であり、かつ死という結果がもたらされる事が最も重要である」という主張は破綻していない。ゆえに反論としては的外れでしょう。
>だからさぁ、「なぜ自殺ではなく安楽死なのか」っていうテーマで「死のうと思えば死ねるという事実はある」から「自殺すればいいんじゃないの」って明らかに何も考えてないじゃん
これは以下の文脈のとおりだと思うんだけど、どこが文脈無視なの???文盲はどちらかな?
>でも死にたきゃ死ねる訳だし、(良い悪いという規範の話はさておき、人は死のうと思えば死ねるという事実はある)悲しまれたり迷惑がられたりネットで叩かれたり勝手に追悼されたりする可能性を踏まえた上で死にたいなら死ねば別に良いと思いますけどね。
方法がなんであれ、人は自殺をすれば迷惑をかける。それが自殺を踏みとどまる一因として考えられる。しかし規範とは別に人は死のうと思えば死ねる事実がある。それを行使しようと思えばできるのだから、人から煙たがれる事を自覚した上でも(あるいはせずとも)行使したければすればよい。という、「個人的な考え」としっかり前置きした私の元々のスタンスです。全体の、人がなぜ安楽死を求めるかという動機に関しての勝手な想像を踏まえて上での結論としてこうあるべき、という規範を提案したという訳ではありません。
これ「は」以下の文脈のとおりだと思うんだけど、ってもう言外に他のがほとんど文脈を無視してるって自分で言ってるじゃないですか。
筋の悪い部分をしっかり無視した切り取りによる無理筋のすり替えの反論、誠にありがとうございました。
人はいきなり喧嘩腰で難癖をつけられたら気分を害されて言葉遣いが悪くもなります。
元増田言ってたのは別の人ですよ。って言っても無駄なんだろうけど。
バカを言い負かそうとして気持ちよくなってやろうと思った私が悪かったです。バカは自分の主張の的外れさに気付けない、あるいは認められない。そして自分の失礼な言葉を撤回する事もしない。そのため、話を切り上げるには私がバカを言い負かすのを諦めて早々に話を切り上げるべきであったところ、大人げなく言い返していたために無駄な時間を使わせてしまいました。大変申し訳ごさいませんでした。
自分が本来生きてはいけない存在のように感じる。死にたくないから生きてるって感じ。
今まで病気とキモ弱者男性でいくつかの死の可能性に直面しながらも今生きてる訳で、これが今のスペックそのままで発展途上国だったら確実に死んでただろうというところがその理由としてある。ある意味そっちの方が良い気がしなくもない。だって今生きてるおかげで苦痛もあり、将来的にはそっちがどんどん増えるかもしれないからだ。幼い段階で死んでれば何もない。でもこの環境で生まれて死が苦痛だからそのまま生きるしかない。
未遂という要素があって自殺と密接に関わり合っているという視点を提供したかったのならなぜわざわざ喧嘩腰になるのか。その視点も全体の文脈から言ってさして重要なものだとも思わんが……
人には自ら死ぬという選択肢が規範とは別に存在するって話をしてたのに、成功率の低い自殺方法だってある!って訳の分からん噛みつき方をしてきたのはあなたなんですけど。それに対して真正面から反論してもあなたがどんどん話をずらすからもう訳が分かりませんよ。
「自殺とは死ぬ過程をじっくり味わって楽しむ事を目的とするのではなく、死という結果を獲得する点に意義がある」からこそ、「個人的な考え」としっかり前置きした上で「一番大事な結果の部分が同じなら安楽死にこだわらなくても良いんじゃないの」という話をしていたの。別にこの考えが正しいとも言ってない。それに対して「自殺は苦痛から逃れられない。ゆえにその苦痛を減らす事が安楽死の意義である」っていうのはちょっと論点が離れてんじゃないの。「一番大事なのは死という結果だ」って部分に噛み付いてるんだろうけど、よし死のうという人間にとって死が一番重要じゃなかったら何なのよってなるだろ。 死ぬ事の目的が苦痛からの解放なんだからその理屈はおかしいって言うかもしれんけど。そんなそれっぽい反論できないか。まあそれは瞬間的な苦痛と恒久的な苦痛で少し違う話になりますからね。
文脈を無視した切り取りで無理筋の反論をしてる自覚あるでしょ。無かったらヤバいですよ。どうせこの反論の論点もスルーしてまた訳わからんこと言い出すんだろうけど……
制度として成立していれば、まあ一面的な正当性は得られる訳だし。死のうとする奴が人から何言われるか気にしてどうすんねんとは思うが。
でも安楽死にしても土壇場でやっぱ嫌ですって言ったら中止になりそうだけど。決めたンだろ?腹括って死ねや!って強行はせんでしょ。
死人に自殺のレビューは出来んし、死に損ないにしたって、どんな方法だったとして意外と苦しくなかったですなんてあんま言わなさそうだし。ネットでは練炭が楽だの実は楽じゃないだの、飛び降りは途中で気絶できれば楽だのそんなん無理だの、色々言われてるが所詮エアプの意見だ。科学的な見地なんてのも、それで納得できるか、信じきれるかといったら中々難しいんじゃないかと思う。未知の苦痛なんて恐ろしいもんだし。私も蜂に刺された事がないのでどれくらい痛いのか検討もつかなくて滅茶苦茶怖い。一度刺されてみればどれだけのもんか分かってるから未知への恐怖は無くなって覚悟が出来るけど、自殺はそうも行かない。ネットの人らが何を以て電気椅子や薬なら楽に死ねそうという考えに納得しているのかは謎だが、まあ何にしても本人が希望する方法で死にたいと言うなら外野がとやかく言う事ではなかろう(安楽死なら税金が〜安い方法で死ね!みたいな話はさておき……)。実は割と苦しい方法だったとして、死人に後悔はできんし。
これもまあ最初に言った「自分の死を他人に〜」と大分重なる話だと思う。迷惑だから自殺するなという主張に対してはまあ筋の通った反論だと思う。だからこそ安楽死をさせろと。
どんな方法でも自殺したら迷惑はかけるだろうし、でも死にたきゃ死ねる訳だし、(良い悪いという規範の話はさておき、人は死のうと思えば死ねるという事実はある)悲しまれたり迷惑がられたりネットで叩かれたり勝手に追悼されたりする可能性を踏まえた上で死にたいなら死ねば別に良いと思いますけどね。電車に飛び込みたきゃ飛び込めば良いと思うし、そのせいで遅延が起きて死ねボケカス、あっ、もう死んでるか(笑)ゴミがよ、と思うのも別に悪い事ではない思う。「死ぬのは勝手」と「人の自殺を迷惑に思っても良い」という二つは特に矛盾しないと思う。
個人的な考えとしては、安楽死なんて許せん!とは思わんけど、安楽死制度をわざわざ待つくらいなら普通に自殺すれば良いんじゃないのと思う。「胃に入れば同じ」は食の楽しみを否定するナンセンスさがあるけど、自殺は別に死ぬ過程をじっくり味わう訳でもなくて結果を求めてるんだから、「死ねば同じ」で良いんじゃないのって気がする。まあ今際の際くらい余計な事を考えずにいたいってのは分かるけど。
親からは、結婚したらこういう楽しいことがある、嬉しいことがある、みたいな話を聞いたことが全く無い。
見合いのたびに、今後つらいことがあるかもしれないけど夫婦生活はそういうものだから頑張れ、的な話しかされない。
親は、そんな嫌な気分にされた状態で、結婚したいと見合いを頑張る奴が居るとでも思っているのだろうか?
(そういうマイナスを被せても余りうるモチベーションが、この私に在るように見えるのだろうか。)
そんなんだから、私は毎回、この見合いが早く御破算にならないかなと思ってしまう。
話を続けるべきところなのに、どうせ頑張っても苦痛しか無いとブレーキがかかって、口を閉ざしてしまう。
そもそも結婚への期待がゼロなのに、そういう話でさらにマイナスとなっているので、そんなことを続けていくモチベーションが全く出てこない。
というか、モチベーションが伝えられないようなことを子供に強いるのは何なんだろう。
自分が感じた苦痛しかなかった生活を子供に強いてまで、孫が見たいものなのか?
どうせ薦めてくるんなら、適切に上手いこと言ってやる気にならせて見合いさせるようにしてほしい。
見合いというアクセルと、現実というブレーキが両方働いて、私はどうすればいいかわからない。
私は親の遊び道具じゃないのに。
というか、親にも早く「結婚なんてしたくない」と言いたいが、怖くてそんなことも言えない。
見合いの1時間でも、早く帰りたいと思うのに、誰かと共同生活なんてできないと思う。
友達と遊ぶ約束をしたこともない(いつも、約束される側だった)ので、そういう段取りを考えるのも億劫。
お付き合いを始める練習をことごとくサボってきた感じだ。
正直、話は弾まなかったし、会うのも申し訳ない感じだ。
というか、疲れた。
こんなんで、その人との生活を続けていける気がしない。
親には逆らえないので、明日にはLINEしないといけない。どうしよう。
そうそう、見合いが成立しないのは、相手のせいじゃなく、私が親に抱くコンプレックスのせいだ。
今回も相手は良い人に見える。まあ、それを見分ける能力も私には無いのだが。
正直、迷惑かけてこなければ何でもよいとは思ってる。
私が受けるべきは、見合いの前に精神的なカウンセリングだと思う。
しかし、親はそういうのを、経歴に傷がつくと嫌がる。
もう、10年ほど前に、私がそういうところにお世話になったことも忘れている。
親と私で別々にカウンセリングを受けて、お互いのモヤモヤを消さないと、見合いが何回行われようと成立しないと思う。
まあ、私はそういう逃げ切り方でよいかなとは思うから、何もしないで、親にも何も言わないで、こうしてやってきてるわけだが。
年齢でそろそろ許してくれないだろうか。
https://anond.hatelabo.jp/20221226133446
上記記事の追記です。文字数オーバーしたから記事を分離します。
色々掘り返してたら、当該書籍を問題視した編集者の削除済ラインスクショがGoogleキャッシュに残っていたので、可能な限り文字起こししてサルベージしておく。自分が当該編集者にいらついてる理由がわかると思う。
https://togetter.com/li/2008033
「何事もなく書店に並びますように。」というのは、実質的に止められる社内の人間を煽っているんでしょうか。私が最初に担当に抗議したラインのスクショです。
===========
[サルベージ1枚目。以下、ネット上のラインスクショを文字起こし。解読不能文字は■とする]
【担当編集?】お休みのところすみません、時間があるのですが、よいですか?
【画像投稿者】お休みのところすみません、質問があるのですが、よいですか?
■■は、関東大震災発生100年です。
多くの人が、この■■について真剣に勧化手、今もなお怒るヘイトクライムに心を痛め、当事者は恐れ、■■をしています。
そんななかで、あまりにも浅はかではないですか?
参考文献を観ても、震災におけるヘイトクライムについての認識が浅いことがわかります。
なお、樋口さんの発想は、別に新規なものでもなく、小池都知事の■■文提出を求める運動をする方々や、■■の観点で活動をする方にとって■に■■されてることです。ひと■も目新しいことはなく、首相■■
[1枚目ここまで]
===========
[2枚目]
【画像投稿者】わかりました。ここまではちゃんと言うことにします。
【画像投稿者】「最後まで読むと、これこれこうこうでこういうふうに書いてるでしょう」と説明してもらえませんか。
■■なら、一部分を読むだけで傷つく文章だったので、最後まで読むのが堪え難いのです。
あのような表現をしてでも伝えたいことがあるから、著者さんと一緒にこの本を作り上げたのですよね。
多くの被差別者に対して、差別表現に■■させ、これを目にしたことで■しく■く、死にたいとすら思ってしまう人がいるような素材を、多くの人が偶発的に目にしてしまう可能性を知っていて、■■して書店においてまで伝えたい。そうまでして伝えたいことがなんなのか、私は考えて欲しいのです。
とりあえずさ、いやしくも本を出版するのが仕事である編集が、自社の本に関して全部読まずに燃やそうとするのはナシだろ。ネトウヨ描写が苦痛なのは同意するが、それは描写が酷いからじゃなく小説のていをなしてないからで、編集としてそれを抑圧するのはナシだよ。
これは増田個人の考えになるが、本作が出版されないでいた方がいい理由が1つある。つまらない本を出したら作家生命を縮めるんだよ。つまらない小説を短期的利益のために出したら実売数が減って売れない作家のレッテルが貼られる。そういう理由だったら出すべきでないというのはわかる。
でも、「表現が誰かを傷つけるから」はナシでしょ。「このような表現は出版されるに堪えない」と読者が感じるのはいいよ。でも出版する権利だけは守らないと駄目だろ。ありきたりな言い方だが、どんな表現も誰かにとって不愉快な表現でありえる。傷つけないで済むならベターだけど、そもそも表現なんてのは他人を傷つけることを覚悟して出すものであって、傷つけることを理由に出版を控えるなんてのは本末転倒なんだよ。だから他人にとって不愉快な表現であることは、それ自体が表現を控える理由にはならないんだよ。
これがノンフィクションだったら話は別だよ。事実誤認だったり名誉毀損や誹謗中傷の問題だったりが絡む。でもこれはフィクションなんだよ。フィクションはどんな表現も可能であるからフィクションとしての機能を果たすのであって、巧拙や法令違反以外の理由で「何が描かれてるか」を取捨選択することは編集者がやっちゃ駄目でしょう。百歩譲ってそれができるのは担当編集だけだよ。社会正義を大事にするのはわかるけど、出版社で働く人間として、担当編集でもない人間が、編集に直談判して通らなかったから表に晒して問題視する? それは同僚に対するリスペクトが欠片もないし、何より編集として作家に対する編集としてのリスペクトがゼロ。編集が作家を守らなかったら出版社に何の価値があるんだよ! 当該編集者はマジで恥知らずだよ。そんな適当な考えで仕事してるなら編集者なんてやめちまえ。
前もって断っておくと、この文章は自分が読んだ本をあしざまに貶すために書かれている。信じてもらえないかもしれないが、自分は普段ならフィクション、特に小説に対するネガティブ感想は書かないようにしている。新刊だとネガティブな感想が売上=作家の収入にダイレクトに響きかねないからである。他人の収入に影響を与える覚悟はない。ただ、本作はもう書店に並ぶことがないのが確定しているので、その点は心配しなくていいだろうと判断したので、放流させてもらうことにした。
樋口毅宏が書いた『中野正彦の昭和九十二年』という小説がある。この本、本来なら12月19日発売だったのだけれど、イースト・プレスが発売日前に回収を決定したことで話題になった。以下、その際の回収理由である。
https://www.eastpress.co.jp/information/detail/2034
その内容の表現手法の個性から、出版にあたりしっかりとした社内議論が必要であると考えます。しかし、今回刊行に至るプロセスにおいて社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断を得ることを行っておりませんでした。同時に刊行時においても契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任の所在が曖昧だということが発覚しましたので、社内協議の上、回収対応といたしました。
この回収理由、一読して意味がよくわからないと思う。法的見解の精査とはなんぞや? 契約書の締結とは? そういう疑問がわいたので、この記事を書いている増田は書籍回収の報が出てすぐ書店に駆け込み、回収前に購入することができた。で、いざ読んでみて、「あーそういう意味ね……」と朧気ながら理由らしきものも推測することができたのだが……。
先に言っておくと、回収騒ぎの責任は100%版元にあり、その点において樋口毅宏氏に責任はない認識である。フィクションはなんでも書いていいからフィクションなのであって、版元はフィクションの書き手である作家を守らなければならない立場だろう。誰が悪いにしろ、配本が始まってる段階で回収することに対して版元は作家に対して極めて不誠実である。というか回収の原因と思しききっかけが、Twitterでイースト・プレスの社員が騒いだことっぽいのも最悪だ。最低限コンプライアンスは整えろ。大体フィクションの記述をヘイトって騒ぐんじゃねえ。
※編集者が抗議した件は→https://togetter.com/li/2008033
……が、そもそもこの本は絶対買わなくていい。作品の記述がヘイトだからではなく、単に小説として苦痛だからである。小説読んで「小説のていをなしていない」って感想が出てしまったの10年振りくらいだぞ。それくらいきつい。
正直、自分と同じ被害を誰にも受けてほしくないので、以下にきつい理由を苦痛度・ドン引き度を添えて列挙しておく。
『中野正彦の昭和九十二年』は、安倍晋三を「お父様」と仰ぐネトウヨ青年の主人公が、昭和92年=2017年の2月~11月にかけての日々を語るという構成になっている。
いきなりネタバレになるが、本文の殆どはブログに書かれた内容を引用しているという体裁である(終盤で判明する)。なので、「実際にあったニュースに対して主人公が意見を開陳する」という構成になっているのだが、そのパートが長すぎて苦痛なのである。たとえば、連載時の本文を引用すると、以下のようなものである。
https://twitter.com/byezoushigaya/status/1275385842286997505
6月8日 「驕るな! 安倍首相」現職文科幹部が本誌に激白 「不満を持っている人は大勢いる」
【緊急特集】 政権批判で“更迭”釜山総領事私的会 話をご注進したのは誰だ? 読者調査では「前川喚問」 賛成 86% 内閣支持率2 2% (週刊文春)
青天の霹靂とはこのことか。
これまで無条件で寄せてきた信頼がすべて音を立てて崩れ落ちた。記事を読むまでもない。まさか中韓による見えざる言論弾圧がここにも......?
わかった、編集長がハニートラップに嵌められてゲス不倫をしたネタで脅されているに違いない。
一刻も早く会社ごと共謀罪で逮捕→お取り潰し。芥川賞と直木賞は安倍お父様と昵懇の見城徹に譲渡すべき。幻冬舎で二大文学賞を運営していけばいい。直木賞の選考委員長はもちろん百田尚樹大先生。選考委員長に就任と同時にこれまでの全作品を対象に直木賞を獲得。芥川賞も同時受賞されるといい。
夢が広がる。希望が出てきた。
それよりきょうの菅官房長官の定例会見で気になるところがあった。
東京新聞の望月衣塑子とかいう記者が、「前川さんだけでなく、複数の告発が出ています。もう一度真摯にお考えになって、文書の公開、第三者による調査という考えはないですか」「(文科省が再調査をしないのは)安倍総理や官房長官の菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省が再調査をしないのは)安倍総理や官房長官の菅さんたちが判査という考えはないですか」「(文科省が再調査をしないのは)安倍総理や官房長官の菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省が再調査をしないのは)安倍総理や官房長官の菅さんたちが判断しているのではないのか」などと執拗に質問を重ねていったのだ。事務方が何度も「同じ趣旨の質問はやめて下さい」と頼んでいるにもかかわらず、「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いています」と返した。
おかげで通常十分程度の会見は四〇分に及んだ。菅官房長官はおまえのようにヒマではないのだ。
もしこの間に北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするのだ?おまえひとりのアピールタイムのせいで日本が崩壊したらどう責任を取るつもりなのか。
もっと空気を読め。他の新聞社、テレビ局の政治記者を見習え。一流大学を卒業して、難関と呼ばれる大手マスコミに入り、自分の意見は一切絡めず、官邸の発言を一語一句正確に国民に届けることを至上としているではないか。
ひとりだけジャーナリズムを発揮したつもりになって目立とう精神はやめろ。共謀罪が成立したら東京新聞は取り潰し。女だてらに記者をやる生意気な奴
これ自体はネトウヨ文章のよくできたパロディで、個人的にはそんなに違和感がない。
ただ、作中では毎日~2日置きにブログを更新している体裁になっているので、上記のような文章が約8ヶ月分、延々と続くのである。2-3ページとか4-50ページならまだいい。300ページある分のうち200ページだぞ。正直、きつい。きつすぎる。
あと、前述のとおり本文がブログの記載であることを終盤で明かしてるのは小説技法として失敗してると思う。事前に知っていた方が読者も読むときのスタンスの置き所が安定する筈。自分は少なくとも知っていた方がすんなり読めたと思う。
引用したような文章が続くのはまだいい。ただ、個人的にきついと思った理由がもう一つある。主人公の人となりがほとんど開陳されないのである。
主人公の中野正彦は、ピザ屋のバイトをして糊口をしのぐ男である。近所の既婚者女性と不倫関係にある一方で限られた金で風俗通いをする日々を送っていたが、作品の冒頭で彼は沖縄の基地運動をする男を暗殺する。ネットで知り合った「会長」に心酔し、彼から命じられたのだ。中野正彦は国を救うための次の指令を待って日々を過ごしている……。
こう書き出してみると、それなりに設定は盛られている。ただ、前半200ページのうち、その辺りの記述に費やされるのはおそらく30ページに満たない。そして、その描写があまりにも「薄い」。不倫や風俗パートは実質タダのサービスシーン以上の意味が見いだせない。
何より、一番気になる「どうして彼がそのようなネトウヨにハマったのか」という部分が殆ど説明されないのである。たとえば、どんな生い立ちで、どういう家庭環境で、どういう趣味嗜好でどういう性格の人物か、それが200ページかけてほとんど開陳されない。されたとしてもあまりにも薄っぺらい。
個人的な趣味の話になるが、この手の「嫌悪されるような人物を主人公にした小説」は、その人物に共感させてこそそのグロテスクなネトウヨ描写に効果が生まれると思うんだよ。その「共感」がない。結果、「ただきつい文章を読まされる」だけになっている。せめてそこは「きつい文章を書いているような人物に共感してしまう」くらいのことはしてほしかった。
正直、この本は200ページくらいから話が動くので読むなら終盤100ページでいいよ……と言いたいのだが、こっちはこっちできついのである。終盤の展開は以下のようなものである。
せめて設定考証をしろ!!マグニチュード11.3は荒唐無稽だがまだいい、高さ50メートルの津波も千葉神奈川沿岸全滅もまだ許す。東京湾沿岸から20キロメートル地点まで津波が来たら中野も壊滅しとるわ!!!Googleマップをみろ!!!!!
そこから先の被災生活の描写はそれなりに読ませるものがあるのだが、この時点で小説としては〇〇の判定を下した。ググれば、あるいは校閲に出せばツッコミの入る内容を残すな。
ここまでが「小説として」きびしい理由である。ただ、それ以外にも、ここからは個人的な感覚で「ちょっとどうかなー」って思った部分を書いておく。この辺は多分回収理由にも関わってくるのでそこそこ大事な話題でもある。
東京大震災が起きたことで東京は大パニックになって、大久保とかでは外国人、というか朝鮮人虐殺などの暴動が起きたりする。で、左派的な人達も暴動によって処刑されたりするのね。その際に殺される人の名前が実在の人物なんですよ。「江川紹子」「タマガワトオル」「青木理」の3人は確実、それ以外にもいたかもしれないが読み飛ばしてるかもしれん。
これ自体は別にやっちゃ駄目とか言うつもりはない。朝鮮人虐殺するような人は左派も吊す。それはそう。ただ、実在の人物名出して作中で処刑させちゃうのには結構ビビった。政治思想がどうとかそういう話じゃなく、実在の人物やぞ。それができるのがフィクションのいいところだけど、マジで殺したぞおいってなる。
上記でわかるとおり、本作の特徴は実在の人物名をガンガン出してくるところにある。安倍晋三をはじめとして、先に引用したところでも見城徹とか望月衣塑子とか出してるしね。
でも、本作の中で1人だけ仮名にされている人物がいる。田永クリニックを運営する田永克哉という人物である。高須克弥やんけ! 実在の人物名出して殺すまでやっといてそこは仮名にするのなんなんだよ!!!!!
「実在の人物を出して酷い展開を描く」が徹底されているなら好き嫌いや作品の是非は置いといてその心意気は買ってやろうという気持ちにもなれたよ。でも高須克弥で日和るのは流石になしだろ。いい加減にしろよ。
これ以上続けると血管がキレそうなのでそろそろまとめるが、つまり『中野正彦の昭和九十二年』には「①全体の2/3近くが薄っぺらく、読んでいて苦痛」「②ググればわかるレベルの設定考証ができてない」「③実名を出す態度が一貫してない」という3つの欠点があるわけである。
正直、本件を問題にしたイースト・プレスの編集者は失敗だったと思うよ。こんな小説として苦痛の作品、つまらなさから世間から黙殺されて仕方ないレベルで、話題にするような対応にさせたのが良くない。単につまらないよ。というか話題になったから買って読んだの失敗だった。金の無駄。金返せ。あと作品自体はヘイトではない。作品の中にヘイト描写がたくさんあるのはたしかだけど、「フィクションの描写としてのヘイト」と「作品の主張としてのヘイト」はわけて考えなきゃ駄目でしょ。
……で、ここまで整理したところで、あらためて回収理由の件に戻る。
「社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断」「契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任の所在が曖昧」ってあるけど、これ多分実在のニュースをめちゃくちゃ引用してること、実在の人物が作中で殺されたり、ネトウヨ男の語りであしざまに貶されたり(例えば、山口敬之の事件の被害者の方とか)することへの法的リスクを精査できてなかったんじゃないかなと思う。
1箇所2箇所とかならまだいいけど、前述のとおり「ネトウヨ男の語り」って体裁で実在人物をあしざまに書くパートが200ページくらいあるんよ。これは推測だけど、
みたいな展開があったんじゃないかな……と勝手に妄想してしまった。
なんというか、この本は回収されたことで本文にアクセスできずキャンセルカルチャー云々の話に回収されそうになっているのが結構つらいなと思うところで、プレスリリースのとおり実名人物出してフィクション書く時の炎上リスク全然精査してなかったって話だと思ったのである。信じるかしんじないかはあなたしだいですが……。
あと、それはそれとして作品は本当につまらないから変に神格化されないでほしい。この増田は「2200円が本当に無駄だった、金返せ」「メルカリで数千円単位で転売されているのが本当に勿体ない、100円でいい」という二つの気持ちから執筆されました。
ただ、本作は続編として「橋下徹が首相になった二〇三九年の日本を舞台に、弁護士の主人公小林大助が、死刑囚中野正彦の再審弁護人として奮闘する」という展開の『小林大助の昭和一一四年』という構想が存在するらしい。本作の出来からするとあまり期待はできないのだが、気になるは気になるので出たら買って読んでみようかなとは思う。この増田は「読まずに批判をするな」のモットーの元運営されています。
連邦準備制度理事会の利上げは、2007 年から 2009 年と同じくらい深刻な住宅不況をもたらし、将来の購入者、住宅所有者、建築業者、および不動産に関連する他の産業に苦痛を与えています。
連邦準備制度理事会にとって、これはバグではなく機能です。住宅の低迷は、連邦準備制度理事会が来年に望んでいる経済活動の低下とインフレを実現するのに役立つ可能性があります。
https://www.wsj.com/articles/housing-slump-set-to-give-fed-an-inflation-fighting-assist-11671915427
タイトルそのままの内容なので閲覧には注意されたい。一部の人にはつらい記憶を思い出させてしまうかもしれない。女性視点の体験記は数多くある一方で、男性視点のものは少ない。妻が妊娠すると男性も覚悟を決める。しかし、(過去の自分も含めて)何が起こり得るかはぼんやりとしか想像できない。稚拙ながらも自分の体験と後悔を書き残しておけば、その解像度が上がるかもしれない。そう思い投稿する。
分娩室。妻につながれた医療モニタが歪なサインカーブを描いていた。正確にはサイン波の絶対値のような概形でゼロ区間が長い。波形がピークに近づくにつれて妻のうめき声が大きくなる。これが陣痛発作だ。間欠的な小休止を挟みつつ、数分おきに発作が起こる。モニタの値が妻の痛みを表している。全力で妻をサポートしたいなら、助産師の動きを脳裏に焼き付けて、完全に模倣すればよい。一挙手一投足に意味がある。プロの動きを邪魔しないように、分娩室の俯瞰映像を想像して立ち振る舞う。男性は手が大きいので、より効果的にさすることができる。胎児の心臓が止まっていると分かったのは、6時間前のことだった。
妻がついに妊娠した。待望の我が子で、出産月のコントロールなどとうに諦めていた。妊娠後の検査は全て正常、胎児の推定体重は発育曲線のど真ん中。妊娠週数を横軸としたグラフに推定体重を書き込み、発育曲線なる2本の曲線の間にあれば正常とされる。何も定量的な説明はなかったが、胎児の体重はおそらく正規分布に従うので、上下の発育曲線は平均±数σを表しているのだろう。曲線の離れ具合から、発育が進むにつれて分散が大きくなると読み取れる。ちょうどそのど真ん中で、初めての我が子は順調に育っていた。早々に名前をつけて、膨れ上がった妻のお腹に毎日のように話しかけた。
無痛分娩に興味があった。背骨と脊髄の間にあるわずかな空間に麻酔薬を注入して分娩にともなう母体の苦痛を軽減する。一定のリスクはあるが、メリットが大きく上回る。無痛分娩のためには麻酔科医の予定を抑える必要がある(※後で知ったがこれは産院によるらしい)。出産予定日は3月末だった。つまり、無痛分娩を選択することで子の早生まれが確定する。ひょっとしたら4月生まれになる可能性もある。そんな淡い期待を胸に、私たちは自然分娩を選択した。
私は3月生まれであることがずっとコンプレックスだった。早産の早生まれ、背の順は常に先頭、鬼ごっこではいつも鬼、50m走のタイムは肥満児より遅く、ドッジボールではただの的、組体操のピラミッドでは頂上から落ちて何度も死ぬ思い。身体的・精神的な発達の遅れに由来する傾向は「相対年齢効果」と呼ばれ、特に男子の場合は生涯賃金の観点で一生の足枷となる。これは歴然たる統計的事実として知られている(ちなみに、女子もしくは学力上位の男子ならばこの呪いの例外となる。興味があればGoogle Scholarで検索してみてほしい)。子の幸せを願う親として、自分と同じ思いをさせてはならないという使命感が、自然分娩の選択を後押しした。
出産予定日に陣痛が起こり、病院に着いてから胎児の心臓が止まっていると分かった。1週間前の検診では何も異常がなかったため、その間のどこかで突然死したことになる。我が子の突然死。目の前の現実を受け入れられず、ただただ夫婦二人でむせび泣いた。
分娩室。妻から我が子が押し出されてきて、一瞬の静寂が広がる。子はすぐに医師がどこかに連れて行ってしまった。分娩室は静まりかえっている。蘇生の可能性はゼロ。突然、遠くから赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてきた。我が子の声ではない。不快な、怒りに近い感情が湧き上がる。元気な泣き声がナイフのように心に突き刺さる。どうしてうちの子は。心に深い闇が広がる。妻の一言で、自分が強い嫉妬の感情を抱いていることに気づかされた。「向こうの子は無事に生まれて良かったね」妻はいつの間にか、すべてを受け入れていた。
妻と私、そして布で丁寧に包まれた我が子。一晩を一緒に過ごすことになった。「かわいいお顔を見せてくれてありがとう」口ではそう言いつつ、顔が明らかに赤黒く変色し、傷ついた皮膚から血が流れているのに言葉を失った。病室に来る助産師達はしきりにスキンシップや沐浴を勧めてくる。私はこれが全く理解できなかった。腐敗防止のために徹底的に冷やされている我が子を触り、その金属的な冷たさを感じるだけで心が締め付けられる。おくるみの下にはきっとドライアイスがあるのだろう。定期的に交換してくれている。なぜ進んで苦しい思いをする必要があるのか。言語化できない恐怖感があった。あまりにも触らないためか、助産師が手形と足形を取ってくださった。このとき抱いていたのは恐怖感ではなく、エゴ由来のただの現実逃避であったと後に気づく。
役所での手続きは事務的には簡単で、精神的には苦痛でしかない。病院で受け取った死産届に記入し、役所に提出すると火葬許可証が発行される。予め出生届の記入方法を調べていた。死産届の様式が出生届とほぼ同じであるのに気づき、スムーズに記入できたが、子の名前を書く欄はない。様式からも現実を突き付けられた。火葬業者によっては、代理で届けを出してくれるらしい。
火葬場では地獄のような時間を過ごした。大人と違って赤ちゃんの棺はとても小さい。100サイズの段ボール箱とちょうど同じくらいの大きさだ。棺は私が運んだ。今でも100サイズの同じくらいの重さの段ボール箱を持つと当時の記憶がフラッシュバックして涙が出る。火葬後のお骨上げはただただ拷問のようだった。赤ちゃんの骨は割り箸のように細く脆い。頭蓋骨は割れたプラスチックの破片のようだ。「産道を通るために赤ちゃんの頭は形が変わるようになっている」という知識が目の前の現実と急に結びつく。赤ちゃん用の骨壺はすぐには入手できない。仕方なく、急ぎホームセンターで入れ物を購入した。「こんなのでごめんね」
我が国における年間の自然死産数は約8000程度で推移している。その他、新生児死亡や乳児死亡も含めると、毎年約1万人を超える赤ちゃんが旅立っている。これほどまでにつらく悲しいことがあるのかと、絶望に打ちひしがれていたが、同様の絶望は人知れずそこら中で起こり、大きな悲しみを背負っている人達がたくさんいることを知った。死産を繰り返した人、出産で妻と子を同時に失った人。つらい経験をした家族達が集まって語り合う自助グループが数多くあり、「グリーフケア」という名称で様々な取り組みやビジネスがなされている。関連書籍も多く(「産声のない天使たち」「誕生死」等)、図書館には必ずあるだろう。供養の方法は複数あり、水子供養の場合はずらりと並んだ小さな骨壷を目にすることになる。「天国で友達たくさんできるかな?」
ポジティブに捉えると、妻と一緒に同じ苦難を乗り越えたことで、お互いの心の結びつきが一層強くなったように思う。妻との関係性が、これまでにない、かけがえのないものに変化した。妻の人柄や屈強なメンタルに、改めて敬意を抱いた。
後悔は二つある。
第一に、無痛分娩を選ぶべきだった。出産が遅れるほど分娩リスクは高くなる。無痛分娩であれば、出産予定日よりも前に強制的に分娩させられるため、リスクが相対的に低いのではないか(正確には医師に相談されたい)。本事例では、出産予定日の1週間前には無事であったため、無痛分娩であれば死産を避けられていた可能性がある。「4月生まれになるかも」などという勝手なわがままで我が子を間接的に殺したのでは、という自責の念に駆られている。
第二に、我が子ともっと向き合うべきだった。完全に冷え切った子に触れるのには勇気がいる。スキンシップや沐浴を勧めてくる助産師がサイコパスのようにさえ思えた。これは完全に誤りである。夫婦水入らずで、最後の姿をまともに見られるのは、このタイミングしか残されていない。火葬したら骨になってしまう。家族写真・手形・足形・遺骨だけでいいのか。せめてスキンシップだけでも、精一杯向き合って、家族の思い出を作るべきだった。
皆さん、心優しいコメントをどうもありがとうございます。お察しのとおり、子が旅立ったのはコロナ禍前です。ちゃんと言葉にできるようになるまで、事実を客観視できるようになるまで約2年半かかり、同時に、受容が進むにつれて記憶が薄れるのに気づき、一気に書き出しました。的確なご指摘が多く、勉強になると同時に、自分自身の認知の歪みにも気づかされ、励まされました。
本記事へのトップコメントはこちらからご覧になれます。つらい思いをしている方が、少しでも前向きに、励まされることを願っています。https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20221225220743
年賀状を出すこと、受け取ることを楽しんでる人は年賀状を毎年やればいいが
自分は文通をするくらい手紙がすきで、はがきを送りあう文通もやっている。でも、年賀状はやっていない。年賀状をもらったらポストカードで返信する。
今年はクリスマスカードを文通相手から何枚か受け取ったが、体調を崩してしまい、子供も体調が悪くなったので今年は一枚もクリスマスカードを出せなかった
今年は年明けに冬っぽいイラストのはがきを出す予定だが、それは一月半ばになるのかもしれない。もしかしたら年内に返信するかも
しかし、文通は自分の生活を優先してやるものだから、いつはがきを出してもいい。時期を気にしなくてもいい。
https://claw2003.hatenadiary.jp/entry/2022/12/11/015724
これね。
ブコメでは、まともな意見!みたいにもてはやされてるけど、一読してどこが?と思った。
長々書くつもりはない。一番クソだなと思ったのは以下のくだり。
>オタク男性である私が見る限りですが、「未成年の性的対象化には当たらないと思われるイラスト」も、いくつか存在したからです。たとえば、以下のようなものがそうです。
> JR西日本コミュニケーションズの皆さん。駅に貼っても問題があまり生じないのは、こういったイラストです。
ばっっっっかじゃねーの
お前が結局決めてるだけじゃん。お前が気にいるか気に入らないかじゃん。お前の基準を押し付けてるだけじゃん。
なんで、この4キャラの画像を見て「環境ハラスメントだ」と感じる人のことは無視してるの?
宮永照?ってキャラなんか、結構スカート短いよ?生脚出てるよ?エロいよ?性的対象化じゃない、となぜあなたは言えるの??
この前に
>もちろん「私はあのポスターを性的だと思わない」と言う人もいるでしょうが、それは苦痛を感じる女性の声を無視してよい理由には全くなりません。
と書いてるけどさ、
じゃああなたが「この4キャラのイラストを性的だと思わない」としても、「それは苦痛を感じる女性の声を無視してよい理由には全くならない」んじゃないの?
じゃあ「苦痛を感じる女性の声」があるかないかが問題なんであってそれは男オタクであるあなたがジャッジすることではないんじゃないの???
さらに、この4キャラは問題ないとする前段に、原村和という胸の大きなキャラのイラストについては
「女性を性的対象化する表現」、しかも「未成年を性的対象化する表現」として槍玉に挙げている。
その理由は
>私のような男性オタクの間で「乳袋」と呼ばれる性的強調表現が使われています。女性の体の一部を、現実ではありえないレベルで誇張して、性的な対象物、または玩弄の対象として描く表現です。
だそうだ。
以下の画像を見てください。
https://bunshun.jp/articles/-/1475
長谷川町子先生が座る隣のサザエさんは、ぴったりと肌にくっついた服を着ているかのようにくっきりと胸のラインが出ていますね。
知らなかったら教えてあげますね、こういうのは「デフォルメ」と言うんです。
キャラクターの特徴をときに誇張して描いたり、簡略化して描くことは漫画表現におけるもっとも基本的なテクニックなんですね。
だから胸の大きいキャラの胸を誇張して描いたり、実際に服を着たに出るラインを簡略化して描くことは、「女性を性的対象化する表現」ではないんです。
オタクを自称するのであれば、これくらいは理解しておいて欲しいです。
だから巨乳はエロいからアウト、生脚はセーフと勝手な判断をして、JRに押し付けている。
クレーム入れるなとは言わない。
ゴチャゴチャと理屈をつけて社会正義ヅラをするのが気にくわない。
「自分はエロい絵が駅にあって気まずかった。今後は控えて欲しい」とだけ書けばいい。
その一意見が積み重なれば、それが時に世を動かすことはあろう。
先日twitterのトレンドにM-1グランプリ2022があったので、気になって検索したらyoutubeで公開されていた。
私はお笑いは滅多に見るタイプではないが、アンジャッシュやサンドウィッチマンが好きなタイプだ。
M-1グランプリのyoutubeチャンネルを見たら動画がたくさんあったので、とりあえず動画の枠が金であるものを見た。
さや香【決勝ネタ】最終決戦〈ネタ順3〉M-1グランプリ2022
さや香【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順5〉M-1グランプリ2022
全体的に面白い。
声が大きいのが気になったが、普通の音量でやっていたら面白さ半減な気がする。
ロングコートダディ【決勝ネタ】最終決戦〈ネタ順2〉M-1グランプリ2022
ロングコートダディ【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順4〉M-1グランプリ2022
面白いまであと2歩くらい足りない。
カベポスター【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順1〉M-1グランプリ2022
ウエストランド【決勝ネタ】最終決戦〈ネタ順1〉M-1グランプリ2022
ダイヤモンド【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順7〉M-1グランプリ2022
キュウ【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順9〉M-1グランプリ2022
ヨネダ2000【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順8〉M-1グランプリ2022
男性ブランコ【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順6〉M-1グランプリ2022
オズワルド【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順3〉M-1グランプリ2022
真空ジェシカ【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順2〉M-1グランプリ2022
ウエストランドのコメント欄を見ると絶賛するものが多く、驚いた。