はてなキーワード: ナマモノとは
BLなるものを小学4年生の時に知った。それはそれは魅力的で私はBLにはまっていった。こんなに面白いものがあるのかと言う気持ちであった。あるとき生身の人間を腐女子の目線で見るようになった。「A男先生かっこいい!!B男先生といちゃいちゃラブラブしてる!!」などと呆けたことを考えた。でもわたしはあるときこの思考の弊害に気付いた。私はある人を好きになった。その人を好きになったのは、今思うと「BLにおいて私が一番グッとくる受けっぽい」からだった。しかし当時の自分はそんなこともつゆ知らず「これが恋愛感情なのだ」と思い込んでいた。単にそれが「ナマモノを想像して脳内幸せハイテンションホルモンが大量分泌されていただけ」であったのに。そしてそのホルモンは一時的なものでとても冷めやすい。飽きがすぐに来るのだ。恋愛感情が何なのか、私は今でもわからない。こうやって書いている今の私でも、人に恋するのは「BLにおいて私が1番グッとくる受けっぽい」一面を見たときだけである。そしてその感情は一時的で、すぐに終わる。そうやって、ああ、私は人を愛したことがないのだなぁと思って、人となど関わりたくなくなってしまう。
>あれ、腐女子には言わないの?
自分は言っているし、言われている場も幾らでも見ているよ。オタ系のネットなんかだと。
むしろ女の方が「性的なことを口にするのははしたない(=男は性的なことを口にしないと恥ずかしい、インポ扱い)」だから、
叩かれやすいかもね。
元増田が例に出しているけど、
二次元ものならまだしも、ナマモノ(3次元、所謂リアルの男性、有名無名問わず)だと角が立つからねー。
実際に職場の男性2人でBL妄想をしている腐女子(同人誌らしきものを作って職場の女子に配ってとかなんとか)に迷惑をしている男の人が
2ちゃんでスレ立ててたのを纏めたのを見たけど、まー腐女子ひでぇだったしね。
腐女子側がセクハラ(報告者男性→BL腐女子OLへの)だって逆にさわぎたててた、みたいな展開だったかと。
報告者も同僚男も勿論ノンケ。報告者が話盛ってた感じでもなかったから、職場環境の悪さが伝わって来て、余計に悲惨だった。
それ以前に、二次元作品でも、元々の作品のファンには男女いるわけで、その男女のファンから、勝手なBL妄想している腐女子は普通に叩かれてるよ。
進撃の巨人とかの二次創作で、勝手にホモカップル作っている腐女子とかに対してね。
腐女子がオナニーの為(実際に抜いているかどうかは知らんが、目的としてはオナニー以外のなにものでもないだろこれ)に
原作設定を無視、キャラ崩壊、アリもしない捏造カップルに捏造設定と、原作を自分のオナネタの提供元にしか考えていないレベルのバカだとな。
普通に原作読んで(アニメ見て)喜んでいる、作品をこよなく愛する男女のファンから叩かれているけれども、
腐女子側はなぜか「「萌え豚や百合厨(の男オタ)」の「女叩き」と勘違いしている例が多い。
そんなに自分の性暴力性を認めたくないのかな、って思うけど。傍から見てると。
要は、「男だから」「女だから」って、情報発信源の性別の問題じゃないと思う。
20代の頃は夏冬参加してたけど、もういい年だし、
炎天下で待機とか重い荷物持って広い会場歩き回るのとか体力的にきついから、最初は参加を迷ってた。
実際、アスファルトの上で2時間座っていたら、日傘をさしていても気分が悪くなってきて焦った。
しかし、入場すると目の前いっぱいに広がる光景に、本当に疲れがふっ飛んだ。
わあ~!これよ、これ!楽しい!
ってなって、顔がにやにやしていることに気付いて慌てて引き締めた。
私は最近とあるジャンルにはまり、二次創作を読みたくてたまらなかった。
しかしナマモノなため、ネットで検索しても普通には見つけられない。
ヤフオクで出品された同人誌を、表紙だけ眺める寂しい日が何ヵ月も続いた。
結局前日になって行くことを決めた。
本当に行って良かった。
サムネイル化された小さな表紙を見ただけで惹かれたサークルさんの本か買えたことも嬉しかったし、
ネットでのあまりの見つからなさに、もうジャンルとして斜陽なんじゃないかという予想に反して
同類のジャンルの中では2番目の大手で、壁サークルがあったことも嬉しかった。
「売ってほしい」と「買ってほしい」が全く同等で、
こちらは「少額のお金でこんな楽しい、個人的に作ったものを分けてもらえるなんて」と思っているのに、
向こうは満面の笑みで、本のみならずあれやこれやとオリジナルのおまけをつけてくれる。
本もおまけも工夫が凝らされていて、楽しさのエネルギーが凄い。
そして帰宅してじっくり読んでいると、やっぱり行って良かったと思う。
コミケのとき、参加者の位置情報を追跡したら日本中に散らばっていて、
誰かが「8月は東京が神在月」と言ってたけど、買い専の私からすると本気でそう思う。
こんな凄い話を書く人がOLさんだったり学生さんだったり、しかも日本中に散らばっていてはとても見つけられない。
周囲に同人文化がない身には本当にありがたいイベントだと思う。
というようなことをつらつら考えている。
現場では爆買いしたつもりだったのに、2日で全部読み終えてしまった。
それでも何回も繰り返し読んでいる。
ああ楽しかった。
南半球へ渡る。
21世紀!?よくわかんないけどなんかすごいんだな!?という思いでテレビを見ていた。
あと「いろぶん」っていう面白い文房具の紹介をしてるサイトがすきだった。
中学入学と同時にケータイを買ってもらう。直後にパケ死して3ヶ月ぐらい没収された。
すきなカップリングがあまりにも供給がなかったためにWordでホームページを作ろうとする。
(mixiは本当はだめだけどみんなやってた。友達に招待してもらって、一応15歳だか18歳っていう設定でやってた。)
たしかこの年に初めて「ネットで出会った人」と友達になる。オフ会にパンダ柄のニット帽を被って行った。
5年後ぐらいにめちゃくちゃバカにされた。
全然オタクがいなくてギャルとヤンキーばっかりで超びびってた。ナマモノ同人を知る。
FC2ホームページ上に自分のホームページを作る。フォレストページにケータイ用サイトも作った。(V系ナマモノ)
それとは別にmixi、前略プロフ、リアル(ケータイ用のブログのことね)、写メ日記をやってた。alfooとか、chip!とか。
みんな「だれでも見れるリアル」「10人ぐらいしか見れないリアル」「親友()しか見れないリアル」を持っていた。
初めて彼氏ができて、脱オタク脱バンギャして、「JK」をやってた。
mixiコミュを見て回って、リアルを更新して、プリクラ撮ったら前略を更新して、リアルを更新して、の繰り返し。
初めてセックスして、「なんか思ってたんと違う...」ってなる。BLはファンタジー。
とりあえず登録したけど全然面白さが分からなくてしばらく放置。
だんだんmixiの友達がTwitterに移っていってしまったので、わたしもモバツイでTwitter見てた。見るだけ。
センターの直前に「大丈夫だ、問題ない」のMADを頭がおかしくなるほど見てた。たぶん頭がおかしくなってた。
高校の卒業式の次の日が震災だった。布団の中でひたすらTwitterを見ていた。
(サーバーの下敷きになって死にそうみたいな某氏の自演って当日だったっけ?見た記憶あるよ)
Twitterすごい!って感動した。
たくさんの情報が自分から探さなくても自分の目に届くということは、わたしにとってすごくすごく新鮮なことだった。
入学式が1ヶ月伸びた。
その間に同じ大学に入学する人とmixiで知り合い、会って遊んで、Twitterで交流するようになった。
ある男の子にChromeやThunderbirdを教えてもらった。
まだdocomoにはiphoneがなかったのでガラケーをガラケーに機種変。(後でめちゃくちゃ後悔する。)
大学に入学して初めて自分のパソコンを持つ。MacBook Air。
Twitterばっかりやってた。デマもパクツイもまとめブログもRTしまくってた。
同じ教室にいた人をTwitterで見つけて(というかわたしが見つかって)、なんやかんやあって付き合う。
ギークだった。
その人に教えてもらってUSBメモリをUSBとは言わなくなったし、Wikipediaをウィキとは言わなくなった。
以来、お気に入りもお気に入られもほとんどないけどはてなは毎日見てるよ。すきだよ。
なにしてたかなぁ
どうでもいいことがめちゃくちゃにつらかった記憶がある。
プログラミングできない(Rubyの配列で躓いた)事とか、サービスやアプリを作れない自分は価値がないと思ってた。
つらい時はインターネットが見れなかった。
そういえばたまにやきとんオフ行ってた。
めちゃくちゃに精神を病んでた。
一度だけはてなブログに思いの丈をババババーッ!と書きなぐった。
それでちょっとだけ冷静になって、次第に元気になっていく。
Twitterで出会い厨したりした。得るものがなかった。(jizouさんではない)
色々あったし、今も色々あるけれど、生きててよかったー!って思うし、
こうして増田にこの記事を書いていることがとてもとても楽しいよ。
2011年頃と比べると全然Twitterに投稿しなくなった。けど見てはいる。
とうらぶ二次創作おいしいです!pixivも今年に入ってから使うようになったし、
そのくせ少し調べただけに過ぎないが、僅かに得た物を披露したい。
正しい知識のある人は補記(訂正)して欲しい。
バター、年7100トン不足も 15年度末で在庫4割減 - 離農者多く生乳足りず
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ25H2B_V20C15A5QM8000/
ついで生クリームやヨーグルト、チーズに振り向けられる。元々調整弁の役割を果たしていた日持ちのするバターは最後。
バターには12円の補助金がついていた。新たに、チーズに15円の補助金がついた。
酪農家は乳価が最も高い飲用で買い取られることを望んでいる。余剰はせめて加工乳(バター)で買い取られないと経営が苦しいと思っている。
が、現実は最も安いチーズ用にされてしまっている(後述する)。
さて、日本の酪農はコストが高い。経営努力が足りないのだろうか。
ほんのちょっと調べてみたところ、ニュージーランドは牧草地は北海道の約20倍、夏涼しく冬温かく、牧草も年中生える。
要するに、北海道は戦略SLGでやまもといちろうがプレイレビューするような大地だ。資源の差は圧倒的だ。
通常、生乳の余剰はバター・脱脂粉乳に回される。が、バターを作り続けるにも限度がある。
在庫過剰となって限界を迎えた2006年3月末、生乳900トンが廃棄された。
これが大きく取り上げられて社会問題となり、袋叩きに遭ったため、重くみた農水省は生産制限をすることにした。
牛乳の消費も年々下がり続けており、当時は余剰廃棄は必至の情勢であった。
そこでホクレンは、乳業各社に呼びかける。
ナチュラルチーズは2ケタ成長の市場であり、廃棄乳の問題もあり、メーカー各社は応じた。
これが現在、ホクレンが最も乳価の安いチーズ用に生乳を供さざるを得なくなっている事情である。
ロシアや中国などの需要が急速に増え、豪州干ばつにより供給が激減、EUも輸出を絞り、国際相場は跳ね上がった($2000/t(H18), $4000/t(H19))。
(乳製品の国際価格:http://www.j-milk.jp/gyokai/kokusai/berohe000000357n.html)
平時は生乳の生産コストが25~50%である海外から、バターが入ってくるかもしれない。
が、世界の需給に変動があった場合、バターが入ってくる保証はない。
そのとき、国内でバターとその副産物である脱脂粉乳は、既に海外勢に駆逐されて誰も作ってはいないかもしれない。
市場の縮小、飼料の高騰(http://www.milkland-hokkaido.com/special/page1.html)、更新できない設備、高齢化……酪農の現状は厳しい。
参考:
http://lin.alic.go.jp/alic/month/dome/2008/feb/wadai1.htm
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=25787
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2014/mar/spe-02.htm
http://www.nyukyou.jp/update/20140717_4.html
http://toyokeizai.net/articles/-/1328
http://daskek.hatenablog.com/entry/2015/05/26/083026
http://www.milkland-hokkaido.com/special/page1.html
http://www.tokachi.co.jp/feature/special.php?k=1691(ログインしなくても1~4は読める)
※追記
乳価が生産コストを割っているバターや(特に乳価が低い)チーズ用に補助金が出ている。要するに生産者に出ている。
なお、生産者には配乳権がない。
縮小市場なので利益率の高いものが優先される。真っ先に切られるのがバター。
バターの独占業務の利益は、酪農農家の加工原料乳生産者補給金に回る。
> 国家貿易機関として、国際約束数量(カレント・アクセス)の指定乳製品等の輸入・売渡しと国内需給に応じた
> 指定乳製品等の追加輸入・売渡しを行っており、その輸入乳製品売渡収入(平成24 年度13,358百万円)がある。
> 加工原料乳生産者補給交付金の交付業務については、指定生乳生産者団体から
> 請求のあった175 万トンに21,291 百万円を支出した。
※追記2
https://www.alic.go.jp/content/000115897.pdf
バターが不足した2014年、2013年と比較して、10月から12月末までの間の各集計で販売量が400~500トン多い。
供給に大きな問題があったというより、不安による買い込みの方が影響が大きかったのかもしれない。
※追記3
バターを自由化すると、価格差から国産が死ぬのは皆の予想通りだと思う。
すると、酪農家の廃業で「冬でも多くはダブつかない供給量」(本州のように、9割近くが飲用となる生産量)に落ち着くというパターンが考えられる。
ということは、夏には供給が完全に不足し、不足分は輸入ロングライフで補う。2倍というのは十分に考えられる。
当然ヨーグルト、チーズ、アイスクリームも影響を受けるだろう。
※追記4
>(よく見る理屈)
その通りだから放置していたが、やはり書いておく必要があると思い、既に誰も見ていないだろうが追記する。
今も1万トンを輸入すると報じられているが、日本の需要はおよそ7万トン強である。
国内生産が壊滅した後、現状で既に需給の乱高下を繰り返している市場からの安定供給に疑問を思わないのは、あまりに楽観的すぎる。
乳業メーカー自身も不安を抱いている(http://www.snowseed.co.jp/yukitane_news/news_hokkaido/nh2014_09/nh2014_0903.pdf)。
バターだけでも見通しが不透明だが、自由化によって追記3のように全乳製品まで怪しくなる可能性がある。
某農業ジャーナリストは手放しで問題ない、自由化で解決するのだというが、成算の根拠がなく、賛同できない。
※追記5
参考資料って調べたもの全てを載せてるワケではないけど、概要だけならNHKのこれ一つで良いかも。
バター不足でモ〜大変!? どうなる 私たちの食卓 http://www1.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2014/141220.html
主にニコニコ動画で肉声を吹き込むのが嫌だからという理由で使われるsoftalk、通称ゆっくり。
霊夢と魔理沙の茶番がよく繰り広げられるということはユーザーなら周知の事実だと思う。
しかし、何故つまらないんだ?としばらく考え込んでしまった。説明できるだろうか。
*
Q人がする会話はナマモノなのに対して、ゆっくりは会話が人工物だから?
確かに、予定されている笑いというものは興醒めだ。
色々あるけど、夢を叶えるゾウが笑いという面から見たらよくできている。
*
Qじゃあ、ゆっくりが使われている時点でユーザーが茶番があると思っているから?
作品のキャラが同じように活動する漫画や小説でも明確な役割分担はある。
例えば、銀魂の主人公や神楽はボケ、メガネはツッコミのように。茶番だけど、ぼちぼち面白い。
*
ボーカロイドでは?siriでは?吉田くんでは?モヤさまのショウ君では?
ショウ君やsiriや吉田くんは話し方が割と面白いとは思うんだけど、
softalkは音量や声の高低、捲し立てるスピードも調節できるんだし、因果関係があるとは思えない。
*
これは物凄い暴論なんだけど、現時点での推論としては、
1ニコニコユーザーに単にコミュ障が多いからつまらないのではないか
→リア充だったら動画を作るほどのめり込まないし、作ったとしても肉声が多そう(すごくステレオタイプ)
2ナマモノを提供しない分、緻密に起承転結やツボを抑えていかないと興醒めするのではないか
→この緻密なプロット作りは素人にはかなりハードルが高い気がする。
32に加えて、気軽に動画を作れることと、面白い茶番が作れることを履き違えているコミュ障が粗悪な茶番を量産しているのではないか
っていうのが割と合ってるんちゃうかと思うのが正直なところ。
ナマモノの扱いは基本的に超デリケートなので、迂闊に手を出さないのが鉄則。
看過できないブコメがスターを集めているので、変に感化されて庶民が手を出さないように釘を差しておこう。
(id略) この種の揉め事を嬉々としてまとめ、コメントしてきた古参や有名どころが徹底無視のうえ沈黙しているのを見て癒着ぶりを思い知ったし、これまでとは違う意味で心底失望した。後ろ盾のない人を選んで叩いてるんだね。
http://b.hatena.ne.jp/entry/mememememiti.hatenablog.com/entry/2015/03/05/204424 略は引用者による
(id略) 岡(略)さんだけじゃなくこの件村(略)もh(略)氏もt(略)さんもし(略)氏もき(略)氏もいつもの炎上時のブクマメンバーがだーれも言及しないのがとても怖い。たまたまみんな北朝鮮にでも行ってるのかな?斗(略)の時とは大違い
http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20150306/1425602466 略は引用者による
例えば、Wikipedia。存命中の人物に関しては慎重に取り扱われています。
なぜなら、現行の日本の法律は、例え事実であったとしても名誉毀損が成り立つし、有名な人ほど弁護士に相談するからです。
対して、フェイクも含むいわゆる「ウォッチされる揉め事」は、どこまでいっても匿名で架空の物語です。
つまり、それは「嘘かもしれないけどほっこりする」という物語であって、Facebookの感動系記事となんら変わりがないわけです。
というわけで、現在進行中の揉め事には当事者が居て、言及すれば当事者になってしまう状況下では、触らないのがお作法です。
踊り子さんには手を触れない、というよりも、踊り終わった後に「あの踊りはナカナカだった」と言及するのが基本です。
その意味で、とめとめしい人は、キチンとその旨を(迂遠な形ではあれ)ブログで記事にしておられましたね。
例えば、夏目漱石のこゝろに倣い、ここでは仮名として、MさんとOさんという2人の人物が居るとします。
と、言う仮定の話をしたとしても、「これは明らかに私を指してMと言っている」と裁判で証言された時に、これに反論するのは非常に困難です。
伏せ字であっても誰もがそれを想像する場合、裁判所は字句通りには解釈せず、基本的には理念に則って裁きます。(地裁は適当だけど)
((被害者の氏名こそ明示してないが、第一審判決挙示の証拠を綜合するとそれがAに関して為されたものであることが容易にわかる場合であることが認められる。だから該記事は被害者の特定に欠くるところはないというべきである。昭和27(あ)3760 昭和28年12月15日 最高裁判所第三小法廷 刑集 第7巻12号2436頁 理由より))
また、例えば「Xさんは私と同じく批判をしておられたので、是非賛同者として裁判に向けて一緒に戦ってくれないか」と依頼が来た時点で、ウォッチャーとしては死を迎えます。
それは、当事者になってくれという依頼であって、受けようが断ろうが、既にウォッチャーの立ち位置とは異なるからです。
ここでは、最近人格的にも体格的にも丸くなられた、やまもとい<検閲されました>さんを引き合いに出しますが、
彼の関わり方が非常に参考になります。
推測ですが、センシティブな話題に関しては、弁護士に軽く相談してからブログに上げておられるでしょう。
また、名誉毀損で訴えられてもたかだか50~100万円程度なら大したことないわ、と裁判慣れしておられる様子すら見えます。
基本的にウォッチャーやコメンターというのは、外野席に座ったオッサンのヤジと一緒です。
モノをグラウンドに投げ込めば警備員につまみ出されるし、レーザーポインターで目を狙えば逮捕されるでしょう。
ただ、いくら下世話な趣味だと後ろ指をさされようが、「あの起用は無いわ」と仲間内で話す分には問題ないわけです。
と、すると、相手の発言を拾ってきて論評するか、事実だと仮定すればどうなるか、と言う話しか当然出来ないわけです。
発言があれば、矛盾や、事実誤認や、考え方の残念さ、の指摘は出来ます。
また、借金があったとし、その認識に双方問題ないのであれば、その金は返せ、という一般論しか話せないわけです。
「仮に事実だとすれば」と明言したとしても、法律的には何ら関係がありません。
事実の有無、真偽を問わず相手の名誉を毀損すれば、刑法上の名誉毀損罪(ただし親告罪)にあたります。
(公共の利害に関し、公益目的でかつ真実であると証明できた場合を除く)
また、民法上の不法行為にもあたり、民事上の損害の回復手段は、金銭による賠償が大原則です。
つまり、ざっくり50~100万円程度の賠償額を負う可能性があるわけです。
(なお、相手の感情を害しただけでは名誉棄損にあたらないとされることが多い)
明らかに訴えられない自信がある場合だから(例えばプロ野球選手がファンを相手取って裁判沙汰にするとは通常考えられないので)外野からヤジを飛ばせるのであって、火中の栗を拾うのは愚かな人間だけです。
顧問弁護士に気軽に相談できないような庶民は、基本的に君子危うきに近寄らずの精神で。
虎穴に入らずんば虎児を得ずとは言うが、その虎児(大抵PV)は割に合うの?という計算はしましょう。
だから、ウォッチャーなればこそ嗅覚・距離感覚は鋭いですし、ある程度誰にでも一線はあるでしょう。
解決した揉め事を外野からワイワイ言うのと、現在進行中の顔の見える事案に触れるのは、だいぶ違いますよ、というお話でした。
意外に絶対に泣き寝入りしないとりあえず裁判からの人も居るので、気軽に一線踏み越えると大事になりますよ。
(そもそも真偽の定かでない情報を公に品評する事そのものがリスクです)
60万円以下の金銭の問題は、本人による少額訴訟で解決するのが一番早いです。
また、警察は基本的に相談事は受け付けてくれますし、法テラスは無料で相談できます。
(個人的にはプロには相応の対価を払ってアドバイスいただくのが良いとは思いますが)
なおフィクションでも、「石に泳ぐ魚」で最高裁の判例が出ているので、慣れた弁護士なら示談まで持っていけるでしょう。
そして、そこで無理めだと言われたら、基本的にはそういう事例だ、という事です。
が、経緯を見て愕然とした。
twitterの個人のつぶやき文章ソースのみで炎上しているからだ。
しかもそのツイートをした料亭の娘も、店に来た客から「いじられてた」という話を聞いて行動に移したという。
秋田県の県魚でもある“ハタハタ”、1回でどれくらい食べるのか観客に聞いたところ「3匹」という答えが返ってきたが、昨日いったお店は1匹しか出てこなかった……という内容だった模様。
店側としてはスキマスイッチ側のいろいろな要求(来店時間が大幅に遅れて普段はやらない深夜まで営業したり、料理もライブ前日だからナマモノはだめとかでコース内容も急に変更した)に対応して、心を尽くしてもてなした
「ハタハタが1匹しか出なかった……」と言われたが、通常は2匹のところを予約したイベンターが予算の都合上で1匹にしてという指定があったので、1匹しか出せなかった
ライブの後で来店したお客さんに、
「あ、あなたがあの弄られてた女将さんwwめっちゃ笑われてましたよ!」
http://getnews.jp/archives/823597
この中で、一番信頼をおける情報は
ライブに行ったと自称する客が「あ、あなたがあの弄られてた女将さんwwめっちゃ笑われてましたよ!」と言ったという事だ。
・前日にスキマスイッチ側が店に来て、色々お願いを受けたコース料理を食べた
・次の日、ライブに行ったという客から「あ、あなたがあの弄られてた女将さんwwめっちゃ笑われてましたよ!」と言われた
という情報しか持っていないわけで(元ツイートにも確証について言及している部分はない)弄られたという言葉すら直接聞いていない。
「来店したライブ参加者の客」が糞だということしかわからない。
娘「観客の前で名指しでディスるってないよね…」
という言葉も、自分や身内が直接言われたところを見たわけでも、聞いたわけでも、録音音声を確認したと言及していない。
他にもいろいろ店を悪く言われたとツイートしているが、どこから聞いたのか全くわからない。「らしいんですが・・・」という言葉が添えられている。
記事内にも店の名前を出したという話はない。信ぴょう性が全然ない。
さらに、出ている言葉の解釈の仕方を変えれば、別に普通の言葉に聞こえるような文章になるのだ。
↓
「昨日行ったお店では(コースだったので)1匹しかなかった。だからたくさんは食べられなかった」この後に「だから今度伺ったらハタハタだけたくさん頼みたいね」と繋いでも十分成立するだろう。
良く解釈すればこう聞こえるのだから、悪く解釈すれば際限なく貶すことができる。
この話に出てくる「ライブに行ったという客」の人間性による改変の可能性も大いにある。
俺は料亭の娘もスキマスイッチも信用していない。だからこそ、この一連の話に信頼できる情報が少なすぎると感じる。
んで女性向けだと
・ジャンプ=集英社など巨大出版社のものが多く子供向け作品も多い、そういう所がホモ同人に許可出すわけがない
・内ゲバ激しく二次創作認めない原作の同人やってたりしたら仲間内で袋叩きに遭い通報されるのが目に見えるため
・許可取ればOK、だとしても腐女子同士の「ホモなのに原作側に許可取るとかありえねーだろ恥を知れ」と言う足の引っ張り合いになりそう
・男性向けより遥かに「ジャンル」に拘るので、自分の萌えジャンルが禁止となったら
「とりあえず二次創作OKな他ジャンルでお茶を濁す」のではなく「同人そのものを辞める」人も多いだろう
ってな事になってごく一部のジャンル以外は壊滅だろうなー。
ナマモノ(芸能人等実在人物の同人)界隈はどうすんだろ。元々権利的には二次元より遥かに厳しい世界だけど。
男性向けは割り切ってエロ二次OKのジャンルでエロ同人やってく人が多そうだけど、
書店での大量販売なんかは「非営利」とみなすには厳しいので禁止、って所も出てきそう。
となると同人で食ってた大手が儲からなくなり激減、それに引っ張られてた中小手にも影響出るだろうな。
書店販売もOKな極一部ジャンルに集中するか、オリジナルメインになるか。
あともう一つ突っ込むと
大人向け以外でも、例えば娘が描いたプリキュアの絵をネットにあげて、それが通報されてしまったらさすがにかわいそうだという意見が広がるだろう。
娘の絵をネットに上げるようなバカ親がライセンスなんて取るわけないじゃん。そんな知識もある訳ない。
そもそもプリキュア世代の(=未就学児の)絵なんて原型留めてないレベルだけど、そんなもんに著作権問えるんだろうか。
この界隈には決して絡むまいとしていたが、どうしても我慢しきれないので書く。
まず言っておこう。自分はチキンだ。誰かを面と向かって罵倒する度胸はないし、そもそも嫌だ。
真偽が定かでないことは保留するし、「事実だったら」というエクスキューズで人を叩くのは良くないと思っている。
だから、所謂ナマモノと呼ばれる「実在の人物を基にした、どこまで誇張されているか判らないもの」に対しては触れたくなかった。
だが、流石にこれは美化しすぎだ。いくらなんでもそれは良くない。
その後、彼は自分を切り売りすることでたちまち注目を集め、一躍時の人となった。一見危なっかしくもあり、同時にそれが緻密な計算によるものにも思えた。
あの人の素晴らしいところは、誰1人として邪険に扱ったり誹謗中傷したりしなかったところだ。こんな人がはてなにいただろうか。
邪険に扱ったり誹謗中傷をしないことだけが、相手を尊重することではない。
「ごめんなさい、あなたに理解させるように僕はうまく説明できなかった」と言うことが、侮蔑の台詞であることもある。
優しい言葉で、オフレコだと言われた話を「僕は認知します」と〆ることが、誹謗中傷に該当しないだろうか。
(通常、認知という言葉は、子供が出来たときに自分の子であると認めるという意味だ。それは、何を意味した単語だと周囲が受け取るだろうか)
一般的には重大な個人情報である病歴を披瀝した上で、離婚しますと淡々と語ることが、邪険に扱わないことだろうか。
笑顔で、優しい顔で、「止めてくれ」という相手に対して「何時でも力になるよ」とコメントすることは、本当に優しいだろうか。
前向きな提案に聞こえる「はてな村カテゴリーを作ろう」という提案は、「ファンが居て交流したいから、オマエのプラットフォームを利用させろ。バナー広告でいくら貰ってるか知らないが、定期的にトップに見えるところに自分の会社のエントリーを載せるぞ。リクルートするぞ。カネは出さないが、要望は当然言うぞ」というずいぶん自分勝手な言い方を、翻訳して前向きに見えるようにオブラートで包んだだけじゃないだろうか。
しかもそれが、線引きの難しい個人のブログを経由してと言う形でだ。
用法用量を守らないような薬の飲み方をしているように吹聴することは、自虐に聞こえるが交通違反自慢と同じだ。危険なのだ。
「いや、僕の自業自得なんですよ。大阪に行ったからペヤングしか食べられなくて厳しいけど」ということが、「オマエのせいでカネが無くなった」と変換して相手に伝わらないと、本当に思って書いていただろうか。
貴殿は馬鹿だからこれ以上話しても無駄ですねという言葉は誹謗中傷に聞こえ、僕の配慮が足りなかったから伝わらなかったという言葉は紳士に聞こえるとするなら、それは間違っている。
netcraftさんのしたことには、面白い事もあった。会社の経営は大変だろうし少なくとも現在運営されているのであれば十分に能力がある方なんだろう。
でも、やってはいけないことも多くあった。
少なくとも、忘年会でオフレコの話をみんなにしたという記事については「誰も邪険に扱わないし、誹謗中傷はしていない」とは断じて言わせない。
まともな顧問弁護士であれば即座にストップをかけるレベルの内容を記事を何本も書いていただろう。
はてなブログには、今日食べた美味しい食事の写真をアップしているだけの日記もたくさんある。
彼らは一切他人に迷惑をかけていないし、誰かに責任を負わせるような物言いもしないし、褒め殺しもしなければ危険な薬のみ方も示さない。
そんなひとはいくらでもはてなブログに居る。ただ、ブックマークを集めないだけだ。
netcraftさんは、面白い記事も沢山書いていた。他人から責められるような酷い記事も書いていた。
肯定も、否定もするのが、「はてな」という場所の正しいあり方のように思う。
もちろん心身の回復を祈っているが、今後は、他人を傷付けるか判断が付かない記事は、顧問弁護士や身近な人間に相談してからアップすべきだと思う。
繰り返しになるが、良い記事もたくさんあった。酷い記事もあった。はてなのプラットフォームにただ乗りするような広告もあった。
(小さく矮小かもしれないが)はてなの築き上げたブランドやPVを横から奪って広告することが、正しい事だとは思わない。
それらがすべてnetcraftさんであり、過度に美化したり、過度に貶めたりすることは、良くないと思う。
自分の商品を売ったり、自分の会社を売り込むのに、はてなブックマークのホットエントリーを使っているとはてな運営が判断すれば、
それはスパムだと扱われても、仕方がないのではないか。
個人的には、能力のある人が「はてな村」には在村していると思うので、はてなクローンを作ってゆるく交流すれば良いと思う。
netcraftさんを美化する「http://anond.hatelabo.jp/20141215184650」は個人の感想だが、それは誰かを傷付けていると、自分は思う。
無自覚であることや善意であることは、相手を傷付けて良い免罪符にはならないと自分は思うし、はてなブックマークを利用している人達もそう思っていてくれることを願う。
twitterやpixivに載せる趣味程度で、好きなミュージシャンのイラストを描いたりしてるんだけど
あるとき大好きなミュージシャンの絵を描いてアップしたら、それを見た友人に
「増田には彼がこういう風に見えてるんだwww」と笑われてしまった。
それ以来、絵を描こうとするとその言葉がフラッシュバックしてしまってどうもペンが進まない。
確かに私の絵柄は少女漫画系。
フィルター全開ってやつで好きな人ほど実物とかけ離れる自覚もある。
ただ自分でそう自虐することはあっても、人に面と向かって笑われたのは初めてだったから地味に結構凹んでる。
そうだよお肉の付き方がすっかり中年のそれになってて髪型に無理が出てきてる三十路でも私にはいつまでもキラキラかっこかわいい王子様に見えてるんだよ!と開き直れたらいいのに。
本人の模写みたいなリアル風の絵柄に変えれば済む話なんだろうけど…上達したいからとかじゃなく人に笑われたくないからって理由で自分の絵柄を変えなきゃいけないんだろうか。ましてや売り物にするわけでもないただの趣味のイラストで。
乗り越え方が分からない。
追記
ナマ同人は危険じゃないとか大っぴらにやりましょうとは言ってないです。
ナマは特別に危険、と言いまくる根拠はどこにあるのか、という話です。
名誉毀損や肖像権侵害にあたる(から二次より危険)、という方は過去に問題になったのが二次・半ナマばかりな状況をどう説明しますか?
個人的にこれは、「質」的危険度=ナマ>それ以外、「量」的危険度=それ以外>ナマ、なだけだと思っています。
要は内容だけを考えればナマのほうが危険と言えるが、一般への露出具合、中古書店や委託売買等の点でナマ以外のジャンルのほうが問題になった事例が多い=危険性も高い、ということかと。
それを考慮せずに「とにかくナマは危険!」と言い、自重したらしたで「腐女子のローカルルールw」等と貶められる今の状況はおかしいと思っています。
二次より危険だからではなく実在人物の感情に配慮すべきだから、という理由は、じゃあ架空のキャラなら好きにしていいの?となってしまい、私には受け入れられません。
kiyo560808
まさにそんな感じです。書き方下手で伝わらなかった。二次もナマと同等に小規模な活動に限定すべきだし、権利者への配慮を持つべきだろうと。
Harnoncourt
ナマは危険のソースの1つは俺かも(汗。80年代に光GENJI本を売ってたらイベントで苦言を呈されました。肖像権の問題。写真を載せてなかったからお咎め無し。こういった話が拡大して伝わってるだけだろう。
ありがとうございます。良ければ本の内容(年齢制限の有無やBLかどうかなど)を教えていただきたいです。事務所の方がイベントにいらっしゃったということでしょうか?
http://anond.hatelabo.jp/20140728144957
冷静な読解ありがとうございます。
なるほど、著作権侵害より名誉毀損のほうが「賠償額が大きい」からより危険、ということですね。
http://anond.hatelabo.jp/20140728123942
モラル=対象の感情的に「架空のキャラを侵害するより実在人物への侵害のほうが抵抗が強い」のは理解してるって。
しかしそれは感情の話であって、「ナマの方が危険」の根拠にはならないでしょって話。
このエントリでは「どっちがより嫌か」ではなく「どっちがより危険か」の話をしてる。なぜならナマが問題になる時いつも「危険危険!」とばかり言われるから。
で、私の主張としては「どちらも同程度に危険だし、権利者に配慮すべき」と言ってるの。
もしあなたが二次萌え時代にSNS投稿したり書店委託したりしてたのなら、それはモラル的にOKだと思ってたの?
個人的にlisagasuさんの反応が気になっていましたが、当方の言いたいことは汲み取っていただけたようで安心しました。
批判的なブコメがほとんどでしたが、参考になったしありがたかったです。
では、再び地下に潜ります。
http://anond.hatelabo.jp/20140727004534
基本的にはここでの定義の「同人」であれば皆危険であって、ほぼ「ジャンル」の問題ではなく「同人」全てに共通の危険である、ということでいいと思います。
ただ「ほぼ」と書くのは、一点だけ「訴えられる覚悟」を持った際に、ナマモノジャンルに限って、リスクがより大きくなる可能性が有るからです。
二次元の二次創作の場合、(コラージュ等の著作人格権侵害でない限り)侵害しているのは著作権であって、これは財産権の侵害です。
財産権侵害では、訴えられた場合の賠償は、最悪でも同人の売上全額+α、くらいで済む可能性が高いでしょう。
一方ナマモノの場合、侵害しているのは人格権であって、これは自然権の一部であって財産権ではありません。
従って、名誉毀損や精神的苦痛が賠償根拠として成立する可能性があり、同人の売上とは無関係な多額の賠償命令が出る可能性が有ります。
実在の人物を対象にするから名誉毀損では?との考えもありますが、これも判例はなく個別の判断になると思います。
確かに、実際の判例が無い以上、あくまで可能性でしかありませんが、法律論的に人格権侵害で争える事案なのは確かですし、
訴えられる可能性そのものはケースバイケースであって、ジャンルで違うという代物ではないでしょうが、告訴が成立した際の賠償上限が
大きく違うかもしれない、ということです。
(追記しました。長くなったので別エントリ→http://anond.hatelabo.jp/20140728214143
あと半ナマ=映画やドラマ等で実在の人物が演じた架空のキャラを元にした二次創作、です。すみません。)
最近、中古同人誌ショップがウェブで大々的にナマ同人を宣伝し問題視されました。ショップはすでに謝罪し宣伝ツイートを削除しています。
これに関して、ナマジャンルで活動する者として普段から思っていたことを書くいい機会だと思ったので匿名で投稿することにします。あくまで個人の主張であり、こうすべきなどの押しつけではありません。あと長いです。
なお、以下は「同人そのものに反対、全同人は滅びろ」という方向けの文章ではありません。ナマは二次より危険だと考える人に、本当にそうだろうか、と問いかけるためのものです。
※この文章内では
同人=権利者が許可していない同人活動
とします。許可を得た二次創作同人や一次創作は含まれません。あとほぼ女性向けの話題です。
ナマ=実在の人物を元にした同人、二次=二次元キャラを(以下同)。
店頭でもウェブでも、ナマ同人誌は今までも販売されていました。現プロ作家が過去に出したナマ同人誌も写真付きで宣伝されていたり。念のため言っておくと、当方の観測範囲ではこれらはすべて中古同人誌ショップであり、書店での委託販売ではありません。もちろんヤフオク等でも作家に無断で売買されています。
同人誌にはほぼ全て「中古書店やヤフオク等への出品はご遠慮ください」と明記されています。しかし、この注意書きはナマに限ったことではなく二次同人誌にもあります。ナマだけを問題視し騒ぐのはおかしい。
問題視するとすれば中古ショップが禁止されている同人誌を扱うことや、該当店舗で売買する購入者たちについてでしょう。言うまでもなく、これもナマか二次かを問いません。中古売買は同人を楽しめる建前かつ大前提のはずの「個人の趣味の範囲」を逸脱していないか?という問題であり、ナマのルールを守れ!とかナマ独自の問題ではないはずです。
「ジャニーズ同人を出していたサークルが事務所に呼び出され土下座させられた」という噂はかなり昔から耳にしますが、ソースとなる情報を目にしたことは一切ありません。(当該ジャンルに詳しい方でソースを示せる方はご提示いただければ幸いです。)ジャニーズ以外のナマジャンルでも似たような言説が飛び交っていたりしますが、どれも都市伝説の域を出ません。そしてこれらの言説の多くは実際にナマをやっているジャンル者ではなく、他ジャンルの人たちが「~らしいよ」という伝聞調で広めている印象があります。
→wiki(※この件は情報ソースが錯綜していることで有名らしいので、一応こちらも→ポケモン同人誌事件の情報ソースについて)
→wiki
wikipedia:Legal issues with fan fiction
国内でも海外でも権利者から通告が来たり逮捕に至ったのはすべて二次または半ナマジャンルです。ナマの事例は見つかりません(※もし海外ナマの事例をご存知の方は補足お願いいたします)。
いいえ、ナマモノは危険です。ただし、二次ジャンルと同じように危険なだけです。言うまでもなく、無許可の二次創作は訴えられていないだけで全て権利侵害には変わりありません。「ナマだけが特別に危険」という思い込みは間違いです。ジャニーズだからよりいっそう危険、ということにもなりません。
実在の人物を対象にするから名誉毀損では?との考えもありますが、これも判例はなく個別の判断になると思います。少なくともはっきりナマは二次より危険、と言える根拠は乏しいです。
上で見たとおり公に問題視されたのは二次・半ナマだけです。仮にこれがナマジャンルでは主流である「サーチ単位で検索避け、イラストSNS等を使わない、ツイッターでは鍵をかける、同人誌専門店への委託販売はしない」etcの自主的ルールを徹底してきた結果としたら、そのルールは一概に無意味とは言えないのかもしれません。
ちなみに過剰な検/索/避/けや当て字伏せ字は2ちゃん同人板の文化であり、ナマ同人の文化ではないです。同人板では週刊少年ジャンプ=飛翔など二次も伏せ字されますし、801板では伏せ字への反発も強いです。
ブコメにナマジャンルで掟破りすると苛烈な制裁をされる、とありました。 たしかにナマでは極力露出を控える活動方法が主流なので、そこから外れる人は目立ちます。しかし目立つことをして叩かれるのは二次ジャンルでもよく見ますし(人数が多いから叩きも多い)、実際に当該ジャンルで活動してもいない人が狂信的な魔女狩り集団かのように言うのはただの偏見です。ちなみに私のジャンルでは.htaccessの検索避けすらしていないサイトさんもいますが叩きはありません。
「ナマはルールが厳しい」というのもまた、内部をよく知らない外野が勝手に一括りにしてレッテル貼りしているのではないでしょうか。
他ジャンルのことは分からないから無知としても、都市伝説が一人歩きするのはなぜか。もしかしたらそれは、ナマに比べれば二次は安全!と思いこみたい心理ではないのか。ポケモン、サンライズ、ディズニーなど、危険といわれるジャンルを自分から切り離し、「私たちは(○○と比べて)安全だからいいんだ」と心の中で言い訳をしてはいないか。…このへんは想像ですが。
言うまでもなく、このジャンルは大丈夫、などはただの思い込みです。ジャンルは免罪符になりません。
「権利者に見つかって訴えられる危険」程度の意味としたら、繰り返しますが、過去の事例からすると二次ジャンルでも同じく危険です。「架空のキャラを作った作者や関係者に見つかるより、実在の人物本人のほうが危険」と言える根拠ははっきりしていません。肖像権が関わるからというブコメもありましたが、断言できるほどではない。
もちろん実在の人物が見る可能性があると拒否感が強いという心情は理解できます。しかし心情だけを根拠にナマだけが危険危険と騒ぐのは正しい態度ではありません。「当人が見ると気分を害するから」という理由にしても、二次キャラの作者や関係者なら気分を害してもいいとは私は思いません。
同人は自由にやれるからこそ楽しいものです。しかし、同人の自由は常に違法性を抱えています。ニトロプラスの同人ルール改定からも読み取れるとおり、現在の同人界隈は巨大化しすぎており、ともすれば「趣味の範囲のファン活動」という大原則が忘れられがちです。将来的にはTPPの影響などもあるだろうし、都市伝説やデマではなく、海外の事例も含めて正しく判断すべきです。
個人的にはごく小規模な活動でも同人の楽しさはじゅうぶんに味わえています。こういう活動はしない、と決めたのも自分の考えであり、ナマだから、ルールだから、ではありません。
誰かが決めた「ジャンルのルール」や「空気」に盲目的に従っているのは二次者も同じではないでしょうか。SNSに作品を発表したり、同人誌を委託販売したりする前によく考えなければならないのはどのジャンルでも同じです。自由な活動だからこそ、一人一人がよく考えて行動していければいいと願っています。