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2023-01-28

牛乳を捨てるぐらいなら安く売ればいいのに」ができない理由

簡単に言うと、牛乳を安くし過ぎると、酪農家が困るから

詳しく書くと以下の通りになる(読み飛ばしても大丈夫です)

小売(スーパーなど)が牛乳の小売価格を下げる

メーカー明治乳業など)が小売に売る価格が下がる

生乳指定団体関東生乳販連、ホクレンなど)がメーカーに売る価格が下がる

酪農家が生乳指定団体に売る価格が下がる


まり牛乳を安くすると、ドミノみたいに連鎖が起こり、

結果的酪農家牛乳を安く売らなきゃいけなくなる。

牛乳は必需品だから、安定供給価格安定のために国が介入してる。

でも今はその介入に失敗して、酪農家牛乳を捨てなくちゃらなくなってる。

過去バター不足のためにたくさん牛乳を国が作らせたが、

新型コロナウクライナ戦争の影響で牛乳が余ってしまった。

ただその分安くすると小売やメーカー酪農家収益が減るので、捨てざるを得なくなっているという状況だ。

(正しくは生乳だけど、分かりやすさのために牛乳と書いてます

ではどうしたらいいのか?

現状では、酪農家牛乳生産量を減らそうとしている。

その分、酪農家が困らないよう国が補助金を出している。

例えば、牛を早期淘汰(殺害)すると国から一頭あたり15万円のお金が出る。

だが、飼料の高騰や施設等の投資借金があり、廃業する酪農家が増えている。

からお金が足りていない状況だ。

国の失策なのだから、国が責任を取ってもっと積極的酪農家を支えるべきなのではないだろうか?

2021-10-28

道民がなぜ麻生にキレるのか(追記あり

北海道出身の私は普段ナショナリズム(笑)東京中心主義(笑)みたいな知性的なアテクシでいるつもりなんですけど、先の麻生発言に「え、それって全力で顔面パンチブチ込んでいいって言ってます?」みたいないかにも野蛮な怒りを抱いてしまい、知性にも穴はあるんだよな……と思いました。

まあ、こういう野蛮さみたいなのは誰しも抱えていて、右とか左とかいうのはそれをどれだけ表に出すかとか、どれだけ自覚的であるかの違いなんだろうと思います

と冷静になったつもりで改めてブコメとか棘米見てると、「あれ、何が道民の野蛮なツボを押したのか理解していない……?」というコメントがちらほらあったのが気になった。「発言は良くないが昔の北海道米が不味かったのは事実」とか「皮肉が通じていない」とかいうやつ。

まず、私は札幌出身農家の知り合いもいないということを明らかにしておくが、その私でも知っていることがある。30年前までの北海道米はとても不味かったが、それ以来飛躍的に美味くなり続けているということだ。

これはガチ教科書副読本?)にも載っている事実だ。1990年に生まれ革命銘柄きらら397は多分今でもちらっと教わるか、教科書に無くても北海道で育っている限りどこかで必ず知ることになると思う。

私自身はきらら397が生まれた頃に生まれ、父母は本州出身で、農業をやっている知り合いもいない、と「北海道米」とは近所に住んでる食料と捕食者以外の関係ではないのだが、それでも母に「昔の北海道米は本当に美味しくなくて、やっかいどう米とまで言われてたんだけどね、きらら397は本当に美味しくてね、最近ふっくりんことかゆめぴりかとかは本当に夢のようだ」という話を聞かされたのは一度や二度のことではない。

私が個人的北海道米の進化を感じたのは、00年代半ばにホクレンが出した八十九というブランド米(おぼろづき、ゆめぴりか等の特等品)を食べたときだ。それまではきらら397あきたこまちなどを食べていたが、この米は本当に「米をおかずに米を食える」レベルで、農家の人と農業試験場すげえと思ったものだ。

私はそのように育ったが、これは道民の米リテラシーとしてはほぼ最低限のものだろうと思っている。多少の差こそあれ同じような教育はみな受けている。

なので、麻生発言にキレている道民は「北海道米がマズかった」と言われたことにキレているのではなく(そんなことは麻生氏よりもよく知っている)、「農家のおかげでも農協の力でも無い」という部分にキレている。

こんな長文の結論として太字で書くようなことかよ、と思う人が大半だと思うが、マジで分かって無さそうな人がいるので書いた。

追記

こんなにわかやすく書いてもまだ分からない人がいるの?マジで

温暖化きらら397関係あるとも無いとも書いてないよね私(そこはどうでもよかったので)

きらら397が出来たのは「農家のおかげでも農協の力でも無」く、単に温暖化のおかげで自然にそうなった、と主張したい人には何も言うことはありません。

2020-03-23

ホクレンのてんさい糖って高いよね

綿半でも398円する

2016-11-23

ガイアの夜明けのツギハギ

昨日ですが、ガイアの夜明け放送され、ホクレン社員近藤さん発言で若干賑わってますね。

それ関してですが、最近テレビ番組編集における”ツギハギ”に関してどうも思う事があります

確かにツギハギというのは発言した本人の意図とは違う意図発言に捻じ曲げる事ができます

ただツギハギって番組構成上仕方ないと思うんですよ。

番組には尺があるので、インタビューをそのままフルで流すことってできないと思うんですよ。

それをツギハギだから悪意があると断定してる人が多すぎる。

問題は、視聴者にその発言が捻じ曲げられた様な意図が伝わってしまう事です。

果たして今回のガイアの夜明け発言意図的に捻じ曲げられたツギハギでしたか

これに関しては個人裁量情報を取捨選択するしかないので

番組意図をそのまま受け取るのか、ホクレンさん可哀想と思うのかはその人次第ですけどね。

私は、番組全体を見て悪意のあるツギハギにはは到底思えなかった。

実際にホクレンがやっている事(農協指定団体)以外と取引をしたら販売価格の値上げ、契約解除等)は

まりにも利己的でMMJの言うとおり、生産者消費者も考えていないだろうなと思いました。

農業をやるのであったら農協を通さないと物は売れない。

そんなシステムができちゃってるから農協メーカー農家も、消費者も全部抵抗できないのを

知っているからナメてるように思えなかった。

バターが足りない?バターに卸すと安いからね、無かったら輸入したらいい

と言わんばかりの発言テレビ取材で平気で言えるホクレン近藤さんの図太さには言葉もでませんでした。

先々週のお米回に続き、JA喧嘩を売る内容を放送をしたガイアの夜明け

どうやらスポンサーJAがいるそうで。ロックですね


MMJさん頑張ってください

2015-05-26

バター不足について調べたこと

はじめに、私は酪農のことも乳製品業界の事も、何も知らない。

そのくせ少し調べただけに過ぎないが、僅かに得た物を披露したい。

正しい知識のある人は補記(訂正)して欲しい。

バター、年7100トン不足も 15年度末で在庫4割減 - 離農者多く生乳足りず

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDJ25H2B_V20C15A5QM8000/

まず生乳についてだが、最初ナマモノである飲用に供される。

ついで生クリームヨーグルトチーズに振り向けられる。元々調整弁の役割果たしていた日持ちのするバター最後

バターには12円の補助金がついていた。新たに、チーズに15円の補助金がついた。

酪農家は乳価が最も高い飲用で買い取られることを望んでいる。余剰はせめて加工乳バター)で買い取られないと経営が苦しいと思っている。

が、現実は最も安いチーズ用にされてしまっている(後述する)。

さて、日本酪農コストが高い。経営努力が足りないのだろうか。

ほんのちょっと調べてみたところ、ニュージーランドは牧草地は北海道の約20倍、夏涼しく冬温かく、牧草も年中生える。

北海道から見たら桃源郷のようだ、と言われているらしい。

要するに、北海道戦略SLGやまもといちろうプレイレビューするような大地だ。資源の差は圧倒的だ。

牛は暑さに弱いので、夏は飲用の需要が増えて供給が減る。

冬は逆に、需要が減って供給が増える。結果、生乳が余る。

通常、生乳の余剰はバター脱脂粉乳に回される。が、バターを作り続けるにも限度がある。

在庫過剰となって限界を迎えた2006年3月末、生乳900トンが廃棄された。

これが大きく取り上げられて社会問題となり、袋叩きに遭ったため、重くみた農水省生産制限をすることにした。

牛乳の消費も年々下がり続けており、当時は余剰廃棄は必至の情勢であった。

そこでホクレンは、乳業各社に呼びかける。

乳製品で唯一消費が伸びているチーズ工場を作りませんか?」

ナチュラルチーズは2ケタ成長の市場であり、廃棄乳の問題もあり、メーカー各社は応じた。

これが現在ホクレンが最も乳価の安いチーズ用に生乳を供さざるを得なくなっている事情である

これを背景に、2008年バター不足が起こる。

ロシア中国などの需要が急速に増え、豪州干ばつにより供給が激減、EUも輸出を絞り、国際相場は跳ね上がった($2000/t(H18), $4000/t(H19))。

乳製品の国際価格http://www.j-milk.jp/gyokai/kokusai/berohe000000357n.html

……本当にバターの輸入規制撤廃したら解決するのだろうか?

平時は生乳の生産コストが25~50%である海外からバターが入ってくるかもしれない。

が、世界の需給に変動があった場合バターが入ってくる保証はない。

そのとき国内バターとその副産物である脱脂粉乳は、既に海外勢に駆逐されて誰も作ってはいないかもしれない。

市場の縮小、飼料の高騰(http://www.milkland-hokkaido.com/special/page1.html)、更新できない設備高齢化……酪農の現状は厳しい。

参考:

http://lin.alic.go.jp/alic/month/dome/2008/feb/wadai1.htm

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=25787

http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2014/mar/spe-02.htm

http://www.nyukyou.jp/update/20140717_4.html

http://toyokeizai.net/articles/-/1328

http://daskek.hatenablog.com/entry/2015/05/26/083026

http://www.milkland-hokkaido.com/special/page1.html

http://www.tokachi.co.jp/feature/special.php?k=1691ログインしなくても1~4は読める)

※追記

補助金が乳業メーカーに入るからチーズが作られるのではない。

乳価が生産コストを割っているバターや(特に乳価が低い)チーズ用に補助金が出ている。要するに生産者に出ている。

なお、生産者には配乳権がない。

バター利益率が低く、メーカー生産者も作りたくない。

縮小市場なので利益率の高いものが優先される。真っ先に切られるのがバター

> 輸入を一手に担っている独法がいったい何をしているか

生産者保護

バターの独占業務の利益は、酪農農家の加工原料乳生産者補給金に回る。

国家貿易機関として、国際約束数量(カレントアクセス)の指定乳製品等の輸入・売渡しと国内需給に応じた

指定乳製品等の追加輸入・売渡しを行っており、その輸入乳製品売渡収入平成24 年度13,358百万円)がある。

> ウ 加工原料乳生産者補給交付金交付業務

> 加工原料乳生産者補給交付金交付業務については、指定生乳生産者団体から

> 請求のあった175 万トンに21,291 百万円を支出した。

※追記2

バターの小売販売重量を確認した。

https://www.alic.go.jp/content/000115897.pdf

バターが不足した2014年2013年比較して、10月から12月末までの間の各集計で販売量が400~500トン多い。

供給に大きな問題があったというより、不安による買い込みの方が影響が大きかったのかもしれない。

※追記3

> 完全自由化して夏と冬で牛乳価格差2倍とかになる未来

バター自由化すると、価格差から国産死ぬのは皆の予想通りだと思う。

すると、酪農家廃業で「冬でも多くはダブつかない供給量」(本州のように、9割近くが飲用となる生産量)に落ち着くというパターンが考えられる。

ということは、夏には供給が完全に不足し、不足分は輸入ロングライフで補う。2倍というのは十分に考えられる。

当然ヨーグルトチーズアイスクリームも影響を受けるだろう。

※追記4

>(よく見る理屈

その通りだから放置していたが、やはり書いておく必要があると思い、既に誰も見ていないだろうが追記する。

国際価格の乱高下は、需給の不安定さによるものだ。

今も1万トンを輸入すると報じられているが、日本需要はおよそ7万トン強である

国内生産が壊滅した後、現状で既に需給の乱高下を繰り返している市場からの安定供給に疑問を思わないのは、あまりに楽観的すぎる。

乳業メーカー自身不安を抱いている(http://www.snowseed.co.jp/yukitane_news/news_hokkaido/nh2014_09/nh2014_0903.pdf)。

バターだけでも見通しが不透明だが、自由化によって追記3のように全乳製品まで怪しくなる可能性がある。

農業ジャーナリストは手放しで問題ない、自由化で解決するのだというが、成算の根拠がなく、賛同できない。

※追記5

参考資料って調べたもの全てを載せてるワケではないけど、概要だけならNHKのこれ一つで良いかも。

バター不足でモ〜大変!? どうなる 私たち食卓  http://www1.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2014/141220.html

 
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