はてなキーワード: 進研ゼミとは
逆に私にとっては、普通の子を出来る子にする方が簡単じゃなかった。本人に勉強への自発的意欲があって家庭の協力があれば偏差値60超くらいまではいけたけど、そこから先は元々の素養がないとダメかなぁという感じだった。個人的な体感だと65を超えるのは元々の素養が大きく左右するなぁと思っていた。
学校に通うこと自体が苦痛で勉強すると学校のこと思い出すから家で授業の復習はしないようにしてた。
塾なんてあり得なかったよね。同学年の子に会ったり自分の知力をいちいち図られたりするの、恐怖というかストレスでしかなかったもんね。
人から何かを習うの今でも苦手だわ、「無能」の型に押し込められてわかりきったことを何度も説き伏せられるの本当に苛々する。
それでもテスト受けて平均点より低い点数をとることはなかったけど、流石にヤバいかなと思ってたまに目を通す程度だった進研ゼミを活用するようにはなった。
進研ゼミは副学教材として微妙という意見もあるらしいけど、それなりに自発的に勉強したつもりで結局偏差値60より上に行けなかったんだよ俺。
「ああ、俺には勉強の才能もないんだ」って敗北を感じたよね。
体育で嘲笑され、校則で帰宅部が許されないからって仕方なく入ったクラブでもお荷物扱い。友だちもろくにいなくて休み時間はいつも寝たふり。
そんな俺でもちょっとやる気出して勉強すれば素養があるからいい線いけると内心思ってたんだよね。
俺にも存在する価値があって、肩身狭く惨めに生きる必要なんてないはずだって思ってた。
それが結局粗末に扱われて然るべきの無能だって証明されただけなんだもんな。
だから高校入ってから勉強なんて全くしなかったよ、人と関わるのが嫌で世間から風当たりうけたくなかったから中退回避には必死だったけど。
「欠落した部分なんてないのにただなんの才能も持たない無能だったが為に周りから馬鹿にされて惨めに生きる俺みたいな人間を誰も救えないし救おうとも思わない」
って言う極々当たり前のことを増田を読んで改めて痛感したわ。
https://anond.hatelabo.jp/20180317085745
追記
進研ゼミやったくらいで勉強した気になってた自分の思慮の浅さも含めて「やっぱ俺って馬鹿にされて然るべき人間」なんだって当時は考えてた。
上りの川込みの船の速度と下りの川込みの船の速度を出して(これはただの割り算ですぐ出せるね)、
それを足して2で割る … 船の静水速度
それを引いて2で割る … 川の流水速度
なのだそうだ
流速算の公式に機械的にあてはめるだけだから40秒で解ける、という進研ゼミな理屈らしい
船の上り航行速度UpShip = 船の静水速度ShipSpd - 流水速度RiverSpd (1) 船の下り航行速度DownShip = 船の静水速度ShipSpd + 流水速度RiverSpd (2) (2)を変形して、ShipSpd = DownShip - RiverSpd (1)に代入すると、 UpShip = (DownShip - RiverSpd) - RiverSpd RiverSpdについて解くと、UpShip = DownShip - 2RiverSpd 2RiverSpd = DownShip - UpShip RiverSpd = (DownShip -Upship) / 2
直接的にはない。業績に影響が出て初めて株価に影響があると言える。
このモデルでは、顧客が商品を購入する場は財・サービス市場である。
ただ、今回気にしている株価は、そのどちらでもなく、株主が発行済みの株の売買をする場=株式市場である。
株式市場では、顧客という登場人物は現れない。(と思うが、あまりはっきり分からなかった)
(参考図 他力本願 フロー循環 http://nomura.nagoya/?p=76)
財・サービス市場では、商品・サービスの需要供給で価格が決まる。
商品に不満がある場合は今後需要が減る方向になると考えられる。
需要供給曲線で考えると、需要が減るので、需要曲線自体が移動し、供給と均衡する点(価格)が下がる。
(参考 進研ゼミ http://chu.benesse.co.jp/qat/3519_s.html)
ただしこちらの需要供給は様々な要因から決まるので一概には言えない。
要因の大きな一つとして企業の業績が挙げられる。
これは株の配当金(インカムゲイン)が企業の利益を基に分配されるためだ。
そのため、決算のタイミングで株価が大きく変動することはある。
実際、カドカワは今年8月の決算にて営業利益減の報告を行い、その日は大幅に株価を下げている。
(参考 Yahooファイナンス カドカワ 9468 3カ月チャート https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=9468.T&ct=z&t=3m&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v)
ただし、企業の業績を通じて間接的な関係を持っている。これによる影響は無くはないが反映はずっと遅い。
株価は様々な要因から決まるため、決定的なことは分からないが、関連していそうな所を調べた。
事件の翌日に、日経に取り上げられた内容では前日比45円安(3.3%)まで下げたと発表された。
しかし、冒頭に示した通り、2日後には元値に戻している。
(参考 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL26HTI_W7A920C1000000/)
株価チャートの75日移動平均線を見ると、減少トレンドとなっている。
しかしこれは降板事件以前よりの継続であり、降板事件の影響は不明である。
(参考 みんなの株式 9468 http://minkabu.jp/stock/9468/chart)
自社株買いは、流通している株が減る=株価が上がるという性質上、株価の下支えとなる。
しかし降板事件直後~9/30までは、自己株式の取得を一時的に止めていたようで、その期間では株価は堅調な動きを見せている。
(参考 有報速報 カドカワ株式会社自己株券買付状況報告書 https://toushi.kankei.me/c/19535/d/S100BG4E)
カドカワの株式は機関投資家の保有割合が多いため、そもそもニュースなどによる影響を受けにくいという意見があった。
区分 | 所得株式数の割合(%) |
---|---|
金融機関・金融取引業者 | 27.43 |
法人 | 18.45 |
外国 | 25.07 |
個人 | 29.06 |
(出典 カドカワ IR 有価証券報告書 3月期 http://pdf.irpocket.com/C9468/jwgy/WV9L/NWVj.pdf)
個人から筆頭株主の川上氏の8.02(%)と自己株式分1.83(%)を引くと個人の株主比率は19.21(%)となる。
またこの有報以降の大きな変化点として、自社株買いを進めている点、外国法人(ダルトン・インベストメンツ・LLC)が7.07%取得し筆頭株主第2位になっている点より、個人投資家の占める割合はさらに低くなっていると考えられる。
長期投資目的の金融機関や、業績・各種指標を基にした外国人投資家はニュースによる影響を受けにくいとした場合、
降板事件で影響があるのは個人投資家部分のみで多くとも20(%)未満となる。
個人投資家全体が失望するということはまずないので、最大でもその半数程度(10%未満)として考えた場合、
その人たちが仮に株式を投げ売ったとしても、株価の暴落を期待するには若干弱い数字であると言える。
阿部マリオに感動してた個人としては、これからは政府の追い風で日本のコンテンツ大国化が始まるんだぜ!と勝手に思っていたけれど、
色々調べていくうちにCoolJapan政策の最悪な実態(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8306)や
コンテンツビジネスが実は衰退しているとの分析(https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/m1048.html)なんかがあったりで、心底ガッカリしてしまった。
それでも国内の既存ビジネスモデルが弱体化している中で、カドカワ(川上氏)は積極的に手を打っているように思う。
わたしかと思った。私は3月に処女捨ててもうすぐ二ケタになる一ケタ程度の経験回数だけど。
https://anond.hatelabo.jp/20170624001937
「腰細いな」って言われた=これBLで見た!
ってまるで進研ゼミの広告少年よろしく初めての時は全部BLで当てはめていた。自分が受け側の立場であるということを理解してセックスを実感してた。
わたしはあまり「かたい」「おおきい」等の単語は言わない代わりに(硬いしたぶん大きいけど単純にこっぱずかしくて)
BLで見たことは本当なのか検証したくなる。背中は本当に感じるのか、剃毛プレイをしてみたい、等々。
冗談ぽく提案して断られることの方が多い。やっぱり現実はBLのようにはいかない。
とはいえ数回セックスを重ねてみると、セックスってエロい事だけじゃなくてコミュニケーションだってことが分かったので
相手に弱いところを晒せるところとか晒してもらえるところに嬉しさを感じられるようになった。
カイジ「本当に必要な解説だけをピックアップして、それでいてわかりやすい...それだけじゃない.....!
子供が飽きないための工夫を施してやがるっ ...!
そうか...わかったぞ!! 8+250=258だ!!!! くっ...!鉛筆が止まらねぇ...!!
学力が...日本での己の価値を決める学力が... どんどん上がりやがる.....!!!!」
進研ゼミ「それだけじゃない...巻末を見たま え...!!」
カイジ「赤ペン先生...?なんだっこれは.....! 新手のギャンブルか?!」
そのテストで貴様が出した点数に応じてシールがもらえるのだ...
カイジ「なに?!キンキラに光ってやがる... 美しすぎる...!犯罪的だ!!!!
どういうことだ?!テストを出したらこれがもらえるのと言ってるのか?!」
進研ゼミ「あぁ。毎回一枚もらえるのさ...!
そして満点ならば......8枚っ!!!!!
カイジ「そ、そんな馬鹿なっ.....!暴挙っ! 資本主義の上位層が遊び半分にけしかける暴挙っ!!!!
こんなに美しいシールがテスト一枚でそんなにもらえるだと....!!!!
今日、常磐線の夜20時頃の電車であったことを記したいと思う。
180cm以上ありそうな背の高い女性のことを
『君、そんなにタッパ(身長)あったら、スーパーモデルになれるよ!アメリカでスーパーモデルになるには180cm必要だし』と、
長州力に尊敬の念を抱いているような髪型の白髪がいいかんじの60代の人が熱っぽく話しかけていた。
しかし、傍若無人な態度で大きい声で、豆知識を交えて、一方的に話しかけていた。
しかも、両手に透明な資源ごみを集めてますみたいな袋を持っていた。
しかしそんなことはお構いなしに、長州力風の男は車内轟く大きさで熱っぽく
「あんたスーパーモデルだよ、俺のこと無視してるのかわからないけど」
あれ、この場面進研ゼミでやったところだ。という感じで、僕の中に急速に思い出されてきた映像が流れた。
電車内で女性が嫌がっているところを助けてから恋がはじまる、電車男だ。
ここで僕がうまく対応できれば、このスーパーモデルの人と恋が始まるかもしれない。
とここまで妄想をしたが、実際には行動に起こせず。
始終見守りたかったけど、
僕は途中で降りてしまったので、この先、二人ないし新キャラが絡むリアルな物語を知らない。
あの二人がどうなったのか知っている人がいらっしゃったら、コメントください。
実際、こういう場面(声の大きなおじさんが一方的に話しかけている)でどう対応するのがいいのだろうか。
このおじさんの中にある「おい……見てるか谷沢……お前を超える逸材がここにいるのだ……!! それも……2人も同時にだ」という安西先生と同じ気持ちになっている人を止めるイメージがわかなかった
それなら、身の危険をていして、スーパーモデルと長州力の真ん中にしれっと立っていて、あたりをさける方がよかったのだろうか。
この行動をしたら、僕に「おれはモデルがみたいんだよ」と暴力的な手段にでるのではないだろうか?
感情任せで確信をもっちゃっているおじさんの対処法も勉強したい。
論理で交渉するのはどう?とおもったりするけど、会話は共通理解だと思ってるから、論理が通用しなさそうな人には効果ないかなと。。。
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読みづらい中、コメントしてくださった方、御覧になった方、ありがとうございます。m(_ _)m
(編集:2017/05/28 ご指摘ありがとうございますw
編集:2017/05/30
)
http://anond.hatelabo.jp/20170405022829
上から目線な言い方になってたら申し訳ないけど、元増田君はやっぱりちゃんと努力ができて頭の良い男性なんだと思ったよ!どういう会話・状況で困ったのかを具体的に示して、謙虚にアドバイスを求めているところとか仕事とかもきっと丁寧なんだろうなと思った!
>例えば、その場に居ない、かつ、ほぼ私の知らない友人の記念日を祝ったら、その子が感動して泣いた。(元増田くんのトラバより引用)
これね、あるある、よくあるよね、「進研ゼミでやったやつだ!」くらいよく出てくるやつだね。「へー」としか言いようがないやつね!
元増田君ならきっと良い女性に巡り合うと思ったけど、それでもその出会った時に成功する確率を高めるために役に立てたらいいなと思ったので下記「返答に困る会話への返し方パターン3選」、私の独断と偏見ですが書いておくね!まだ見てるか分からないけど…
意外と相槌って自分が思ってるより人から見ると反応薄く見えるものなんだよね。特に物静かな男性。結構面白いと思って「へえー」とか言ってても、人から見ると表情の変化とかも薄くて、「あれ、つまんなかったかな?」って内心不安にさせてることはあるんだよね~。
しかも、「つまんなかったかな?」って思われると、それ以上は話してくれなくなるの。だってこれ以上つまんないやつって思われたくないじゃん。
そこで「大げさ相槌」ですよ。
以前営業やってたんだけど、お客さんの話はかなり大げさに「知らなかったです!!そうなんですね!!!(目を見開いて驚きの表情)」とか「確かにおっしゃる通りです(眉をひそめて大きくうなずく)」とか「すごいですね!!!(深く感心した表情)」とか「それはめちゃくちゃ面白いですね!!!!(満面の笑顔と明るい笑い声)」とかって自分が普段出してる音量の倍の音量で大げさに相槌打ってます。
そうするとお客様は、「あ、この話、この人の興味を引いたんだな!」って思ってどんどん勝手に話してくれて、営業に使える情報たくさんもらえます。
大げさでわざとらしいんじゃ・・・って思うじゃん?それが意外とわざとらしくないんだよね。
もちろん、静かでおとなしい男性が好きな女の子もいるし、元増田君がもしそういうタイプだったらそういう個性を消すことになる諸刃の剣でもあります。
ただ相手の話に興味があることを一番簡単に分かりやすく示せるのがこれなので、普段は静かでも、会話してる中であるタイミングだけ一回これやってみるとかで相手の話をもっと引き出せるかも。
褒められて嫌な気持ちになる人はほとんどいないというのと、こういう中身無い話する女の子は特にひねくれた一面も無いので褒められたら否定しつつも心の中では素直に受け取るタイプが多いから有効です。
褒める時はおおげさじゃなくてさらっとね(褒め言葉は相槌と違って言葉自体に力があるので大げさに言うより控えめに言った方がほんとっぽくて効果がある)。
・例1:
女「友達のお祝いをしてあげたの」
男「友達想いなんだね。準備とか大変だったでしょ?」
・例2:
女「昨日上司に怒られちゃって最悪」
男「それでも負けないでちゃんと頑張っててえらいなあ!」
・例3:
男「寝てないのにそんな肌綺麗なの!?」
たとえここから会話続かなくても、人の良いところを素直に褒めてあげられる包容力のある男性という印象を残すことが出来るよ。女の人は共感してもらったり褒められることで相手の男性が自分を受け入れてくれる器があると感じやすいです。
「恋愛工学」はDisれって言うけど、そういうの慣れてない男に急にDisられても不快なだけなの。若くてまだまだ遊びたい!って女には有効かもしれないけど、20代後半以降とかの落ち着きたい女性は、優しくて穏やかで包容力のある男性を求めてることが多いから下手にDisるよりこっちの方が絶対愛されると思います。
会話をどんどん膨らませて盛り上がりたい場合はこれ。例えば「友人の誕生日をお祝いしてあげたら友人が感動して泣いた」という話には、キーワードとして「友人」「誕生日」「お祝い(サプライズ)」「感動」「泣く」という5つが含まれているんだよね。
そしてこの5つのキーワードはそれぞれ深堀する余地が多分にあって質問の仕方によっては無限に会話を膨らませられるんだよ!
なお、相槌もせずいきなり「キーワード深堀り」をしちゃうとただの自己中だと思われるので相槌はもちろんしてからね。以下の例ではファースト相槌を全て「へえ~、いいね!感動屋さんなんだねその子。」で統一します。
・例1「誕生日」:
女「友人の誕生日をお祝いしてあげたら友人が感動して泣いちゃったの」
男「へえ~いいね!感動屋さんなんだねその子。他の友達の誕生日とかもそうやって祝ってあげてるの?」
女「うん、やったりやらなかったりだけどだいたい祝ってるかな!」
男「へえ~いいね。ちなみに女ちゃんの誕生日はいつなの?あ、待って、当てるわ!8月!(笑)」
以下本当の誕生日を教え合う等…
・例2「お祝い(サプライズ)」
女「友人の誕生日をお祝いしてあげたら友人が感動して泣いちゃったの」
男「へえ~いいね!感動屋さんなんだねその子。お祝いとかサプライズとか愛があっていいよね~。女ちゃんはサプライズされるの好き?」
女「どうだろう!そうかも(笑)」
このキーワード深堀は自分の中に引き出しが無いとなかなかむずいかもしれないけど例2みたいに連想ゲーム形式でどんどん話題が進むという特性もあります。
彼女がその「友人の誕生日お祝い」の話をもっとしたそうだったら聞けばいいし、「泣いちゃったの」で終わりなんだったらこうやって「キーワードを深堀して質問」していくと会話が途切れず彼女からいろんなことを聞き出せます。
以上3選でした。
人はとにかく自分の話をするのが大好きなんだけど、でもそれはアカベコに話してるんじゃ意味ないんだよね。ちゃんと興味持って聞いてくれてる人がいるから楽しい訳で。
上記3つのどのパターンも、「君に興味があるよ」「その話面白いよ」というメッセージを伝えることが目的なのね。
あと前提として、「本当に興味を持つ」というのは意外と重要だと思うよ。少なからず「良いな」って増田君が思った女の子なんだから、その子の考え方とか過去の行動とか知りたいでしょ?俺とは違う考え方なんだ!とか俺と一緒だ!とかいちいち驚いたり共感したりしながら「本当に」楽しんで聞いてみたらどうかな。
きっと話してる方も楽しいし、そうすると「この一緒に話してる楽しい人の事もっと知りたい」って相手もなってきて会話が自然と成り立つと思うよ!
ありきたりのことしか書いてないけど、少しでも役に立ったらうれしいなあ。頑張ってね。
1 ざっくり言うと
(1)中学受験を視野とするため、今年の4月から小4になる長女を入塾させることにした。
(2)入会金を払い、父親である私が1月に行われた事前説明会に参加した。
(3)いざ説明会を聞くと、これからの学習がかなり大変に感じられ、
漠然とした中学受験のイメージが、リアリティを伴った不安感に変わった。
2 塾選び
とある全国チェーン展開をしている塾の入塾テストを受けて、娘は合格をしていた。
・中堅クラスの進学実績は悪くない
あんまり地頭の良い子ではないため、桜蔭や女子学院等のような高望みはせず、
中堅クラスの中学を目指すことができれば御の字であると考えた。
また、あんまり高望みをして、レベルの高い塾に行くと、周りの秀才に気圧されて
くたびれてしまい、良い結果を生まないことが考えられた。
(私の娘は負けず嫌いである。ただし、勉強はできる方ではない。)
そこで、サピックスのような進学実績トップクラスの塾ではなく、
・結構近い
徒歩で5〜6分で行ける。
小学4年生とは言え、塾がおわって家に帰り着く時刻は
夜8時近くになるので、できるだけ近い方がいい。
他にもっと近い塾はあったが、進学実績がイマイチだったのでこの塾にした。
中学受験が特殊であることは前から知っていたが、その範囲も膨大である。
例えば社会一つをとっても
塾では小4で地理、小5で歴史、小6で公民を教わることになる。
塾を途中から始めるとなると、自力で地理や歴史を勉強しなければならない。
3 入塾説明会
・ほとんどお母さんが参加していた。夫婦で参加している人もいたが、父親は2〜3割くらいであった。
・先生が、1時間まるまる喋りまくりであった。逆に言うと、それだけ情報量が多い説明会であった。
・山のようなテキストを見て、「うわぁ、娘のテキスト多すぎっ・・・!」と思った。
・3月には合格実績発表会等が予定されており、ほぼ毎月何かしらの保護者向けのイベントがあるようであった。
4 所 見
びっくりしたことに、応用クラスになっていた。内心は嬉しかった。娘も喜んでいた。
が、入塾テストが国語60算数48という偏差値であり、いかに算数を向上させるか、
娘は勉強をする習慣があまりついていない。そこそこの量をパパッとやって
今までの娘の進研ゼミに対する姿勢なんかを見ても、放置していれば、
おそらく絶対にやらないだろうから、かなり親が関与する必要があると思った。
具体的に知ってるのは84年生まれ向けの中学講座だけだから前後がどうなのか知らないが。でもそもそもCMが筋肉少女帯とかエイリアンとかだったんだよなあ。
テキストの他にフルカラーの冊子があって、これの内容が結構サブカル色濃くて毎月楽しみだった。
なんか映画の特集では『風と共に去りぬ』から『フェイス/オフ』とか押井守の『アヴァロン』まで新旧作を紹介してたし、名セリフ紹介ではなぜか『ニューヨーク1997』の「俺をスネークと呼べ」が写真付きで載ってた。
ロボットアニメ特集ではエヴァを軸に簡単な系譜と当時の人気アニメについて書かれてて『アキハバラ電脳組』を知ったし、人気OVAランキングとかもワクワクしたなあ。
マンガ特集ではさらに小冊子が付録でついてきたし、新作フィギュア紹介とか財力的にどう考えても中学生向きじゃない特集もあった。
性に関する特集もあって、それぞれのオナニーの仕方が投稿されていたと思う。勃起の抑え方で「母親の顔を思い出す」という読者投稿を顔写真付きで紹介していたことも強烈に覚えている。
こんな感じで中学生向けにしては不思議な濃さで、学習教材よりもサブカル方面の教育の方が身についてしまったが、なんだかんだで金もない当時としては簡単な情報収集ができたしいろんな面白いものを教えてもらってありがたかった。
下手に自己分析とかし始めると
と無気力になって、貴重な10代を蔑ろにしてしまう可能性もあるよ。
まあ自分のことだけどね。
ルックスは、良くて三浦春馬(14歳の母とか出てて影のあった時代、全然顔は似てないよ)で、
大抵は実写版ちびまる子の藤木だとか言われるような陰気な感じ。
教科書なんて絶対開かなかったし、同級生に会うのが怖くて外出は極力避けた。
親から再三「不登校になると社会からドロップアウトする」と言われたからか通学はやめなかった。
進研ゼミを暇つぶしに解くだけで平均点+10点ぐらいは最低でも取れるというレベル。
学年順位で言えば240人中30位以内。増田と比べるとちょい下くらいかな?
本気出せばもうちょっといけるはずでそれが強みになると思ってた。
だから2年生の2学期からはテスト対策だけはそれなりにするようになった。
それ以上あれば文句なしに頭が良いと言えるはずで、当時の俺にとって絶対的な指標だった。
提出物を全くといっていいほど出さなかった俺の評価はズタボロだ。
三者面談を重ねる中で偏差値60以上の学校はまず無理だという現実を突きつけられた。
自分の決めたあの偏差値のラインは、俺が頭が良いという長所を有するための最低条件だったのだ。
それをクリア出来ない以上、唯一の長所を手に入れることは叶わない。
その時はそうとしか思えなかった。
なんの取り柄もないゴミである為、誰からもまともに相手にされずぞんざいに扱われるのが相応な人間なのだ。
そんな人間が努力したところで何もなさないことぐらいは俺でもわかる。
そんな風に考えていた。
俺は自分がなんの取り柄もないゴミであることが確定してしまったと思い込んだのだ。
勉強もろくにせずに挑んだ受験でちょうど偏差値60の高校に合格した。俺は嬉しいはずもなく、周囲のねぎらいは嫌味にすら感じられた。
高校受験で自分を開花させることができなかった俺は、自分に降りかかる不快な体験は全て自分のせいなのだとし、終始無気力で情緒不安定な鬱屈した高校生活を過ごした。
高校は地元町からそう離れていないので同じ中学からの進学者は二桁以上になる。
彼らが中学時代の俺について有る事無い事広めてくれたことおかげで、中学時代に塾や部活動に関わることが少なく他校生との交流がなかった俺は瞬く間に孤立した。
幸い部活や学外で友人はできたが、終始教室内では嘲りの対象で、「こいつがいるとその場が陰気臭くなる」「こいつさえいなければいいクラスなのに」と後ろ指をさされながら十代後半の3年間を過ごした。
ゴミだなんだと卑屈になった俺はやはり勉強に身が入らず、先生の助力のおかげで留年もなく、なんとか大学への進学を決めて卒業した。
今思えば入学時にそこまで卑屈にならなければいけない所以などなかった。馬鹿にされるところはあったにせよ、こんな俺にも魅力となるところもあったろう。
そんな自分を愛する心を、おぼつかない中学生の思慮で排斥してしまったのだ。
俺が中学生に何か言えるとすれば、下手に自分を分析なんかするなと言いたい。
自分が思っている以上に社会には様々な価値観や世界があって、君たちが見て来たものだけで自分を規定してしまうのは勿体無いと。
君たちの間でまかり通っていることが必ずしも正しいわけでないとも言いたい。
分析ということは他人にわかるよう簡潔にまとめあげるということだ。
自分のことは自分しかわからないし肯定もできないのにそんなことしていいのか?
分析なんかしなくていい、ただ自分の気持ちを自分で否定することがないよう努めればいい。
中学生ができることは、今じゃなくでもいいから、自分の気持ちに素直に行動できるように、卑屈にならないように、前に向かって進んでいくだけなんだ。
そして大人は10代の初々しい感性を傷つけないよう、挫けそうなときに優しく彼らの気持ちを受け止めてあげなければいけないのではないだろうか。
ウェルカム トゥ BEAT(ビート)板 | WAO! English BEAT特設ブログ BEAT板
なんだか軽快すぎて中途半端にちゃらんぽらんな雰囲気のブログがヒットしてしまった。
英語発生促進アプリ「ワオイングリッシュビート」の特設ブログで、。その名前がBEAT板。
リンク先はそのBEAT板の「ウェルカム トゥ BEAT(ビート)板」という記事。
どうやら「ビート板」で引っかっかってきたようだ。
とりあえず読んでいくと、小野ほりでいがよくやっている様なゆるいキャラクターが掛け合いを行う形式で、ブログのコンセプトが説明されていた。
その、赤坂泰彦と小林克也のミックスみたいな英人とハッチポッチステーションのパペットみたいな髪型のエマによる凡庸なやりとりを読み解いたところ、このブログは英語学習の指南の他に外国人との話題作りのためのネタを紹介してくれるらしい。
「美容」「エステ」「グルメ」など大人の女性がハッピーになれる情報
の紹介の最後にインド式英語のワンポイントレッスンを差し込むとのこと。
想像から遠く離れたサイトがヒットし、テンションが少し下がってしまったが、エマのセリフである一言がやたらと気になってしまった。
ちなみにブログのライターは「WAO! English BEAT」のストーリーで学ぶ
インド式英語「ナゴヤ・マシーン」に登場するキャラクターたち。
もちろん私もライターよ
ナゴヤマシーンってなんだよ。
架空のキャラがライターっていうのを見たのは進研ゼミ以来だよ。
万が一炎上したらなんかややこしいことになりそうだぞ、おい。
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」という映画をご存知だろうか?
名だたる映画で撮影監督を務めたのち「アダムスファミリー」で監督デビューしたバリー・ソネンフェルド。
ラッパーとしてグラミー受賞を果たす成功を収めたのち「バッドボーイズ」や「インディペンデンス・デイ」への主演により俳優としても飛ぶ鳥を落とす勢いだったウィル・スミス。
両者が当時大ヒットした「メン・イン・ブラック」に続くディザスター・ムービーとして手を組んで制作した映画が「ワイルド・ワイルド・ウエスト」である。
スチームパンク調のウェスタン映画という斬新さと巧みなVFXで話題を集め興行収入も上々だったのだが、内容は酷評されその年のゴールデンラズベリー賞を5部門も受賞してしまった残念な映画である。
素晴らしいスタッフのもと、期待感を抱かせる派手な映像を用意しながら、結果的に駄作の烙印を押されたこの作品は、「なんか惜しい映画ランキング」が存在したのならばトップ10に食い込むだろう。
で、今回はこの迷作が引っかかることを期待したわけだが、実際は「ビート板」に引っ張られすぎた。
水泳に関係するサイトが引っかかればまだ納得もできたが、トップ3のうち2つは学習教材のPRのためにつくられたブログである。
進研ゼミに書かれてたおぼえかたで「あおからあかがさんせい」を覚えるのにおかあさんで覚えるといいってのがあっていまだに覚えてることに驚いた
友人が不眠になった。
生活に支障が出たとのことで、メンタルクリニックに通いはじめたところまではよかったのだが、他にメンタルクリニックに通っている友人から、その薬はあなたには強すぎるとか、飲み続けると薬なしでは眠れなくなるとか、そういう類のアドバイスをされたらしい。
友人はそのアドバイスを信じて、病院を変えたり薬をすべて漢方に切り替えたりして生活している。
そして現在もまだ、不眠に悩まされている。
友人が言うには、現在は眠剤を減らしたことによる反発性不眠という状態らしい。友人のように、反発性不眠に悩まされる人から聞いたそうだ。
友人の話は、彼女の友人がこう言っていた、という内容ばかりだ。担当医がこう言った、という話はほとんどされない。
私が知識のない健康な門外漢であることや、あまりあれこれ文句を付けて話自体してもらえなくなるのを避けているのが原因なのかもしれないが、彼女の口から担当医に聞いたアドバイスは聞こえてこない。
そして、彼女の友人たちも、薬や病状にたいする知識はありそうだが、メンタルクリニックの医者をあまり信用していないように聞こえる。
メンタルクリニックに通う患者は、なぜ医者を信用しないのだろうか。
普通、風邪を引いて1週間も2週間も治らなければ、かかりつけの医者に相談すると思う。友人も風邪を引けば内科に行き、処方された薬をそのまま飲んでいるようだから、内科医に対してはきっと信頼があるのだろう。
けれど、メンタルクリニックのことになると、医者よりも、彼女の友人たちを信頼しているのでは? と思えるような口ぶりで話すのだ。
私はこれがどうしても納得できない。
もちろん、メンタルクリニックの医者との相性は、内科医との相性よりも繊細な問題になってくることはわかる。
ただ、だからと言って医者ではなく、自分と同じ立場の友人を医者よりも頼りにするというのはすこしずれているのではないだろうか。
薬の量や内容に不満や不安があるのなら、まずは医者に相談したりするのが道理なのではないだろうか。
友人の周りには、「この医者に聞いてこうしたら病状がよくなりました!」などの、進研ゼミのような成功体験を話してくれる人はいないのだろうか。
人生50年と言われた時代ならもう折り返し、何もすること無く連休が終わるので振り返る。古い記憶は思い出すのが難しく、新しい記憶ほど濃く出てしまうのは仕方ない。
進研ゼミをやってたこともあり勉強はそれなりに、いやそもそも小学校の範囲なんて普通に聞いてればどうにかなるだろうと。
運動は苦手というか嫌いで部活はインドア系、今で言う程の虐めは無かったがからかわれたりされるキャラ。同じ目立たな系グループや、全方位社交的タイプの人や、辛うじてまだ友人と呼べる人がいた。
この頃、パソコン(PC-9821)を買って貰った。もちろん建前は一家共用のもの、だけど実際に使うのはほぼ自分だった(PC-98というところかしてお察しください)。
当時のパソコン通信もやるようになり、「馬鹿(なことを言う奴)は叩かれる」という現代に通ずる教訓を得ることができた。
そして勉強。生来のズボラさ、真面目系クズの因子があるとこの辺で勉強に付いていけなくなる。当然、落ち零れ始めると進研ゼミはテキストも開かない、課題提出もしないまま高3まで継続することになる。
この頃、一人だけ自分に対して話しかけてくれる女の子がいた。「○○って好きな人とかいるの?どんな人?だれだれ?」と妙に絡んできたり、将来はパソコン使う仕事がしてみたいとか話したら、教室の班内で日記的なものを順に書き教師に提出するノートで(明らかにそんな興味はなさそうなのに)「パソコンの仕事がしてみたい」と書いたり、それなんてエロゲ的な知識からするとフラグと思えなくも無いが目に見えないフラグなんて何の意味も無いし気付くわけが無い。しかし今でも夢に見ることがある。お陰で、上述したエピソードどころかその存在すらも夢の中で自分が妄想したものではないかとすら疑い始めている。
この辺りから、顔を知っているという程度の知人はいても友人というほど親しい存在がいなくなっていた。放課後に誰かと遊びに行くこともなく、パソコンにかまけていたんだと思う。
中学時代の女の子は帰り道が一緒になったときに声を掛けてくれたりたまに話してくれたりもしたが、いつしかそれも無くなり、逆に自分が無意識に目で追っていることに後で気付いた。
大学受験は散々だった。理系なのに数学の内容が全く理解できない時点で終わってる。結局、3月過ぎの最終日程で、得意な現国一教科受験が可能なFラン大学の新設情報系学部へ滑り込みを果たした。
(高い)金さえ出せばアホでも行けるという周囲の評判通り、他学部ではチャラそうな男女が目に付いたが、一日自由に誰の目を気にすることも無く快適なパソコンとネットが使えるというのは大変に魅力的で暇さえあれば通い、家では新作エロゲをひたすらプレーしていた。
ゼミのメンバは(イベント毎があれば何かしたがるリア充的な彼ら特有のノリで)大変に気さくで飲みに行くこともあったが、それ以外の場ではやはり話す人も無く、遊びに行く友人も無く、淡々と3年で必修単位を取ることに徹した。卒業1年後、ゼミの同窓会的な催しの連絡があり行ったが、その後は音信不通となった。
氷河期と呼ばれる時代は辛い。私はこの時点まで使う必要がないことから携帯電話を持っていなかったが、さすがに差し障りが大きいということで親名義のものを譲って貰った。
就活は自己分析に始まり自己否定に終わる。誰もが思ってもいない建前を並べ、何処でも良いから内定を寄越せという本音を隠そうとするがそれでも否定され、自分が社会に不必要な存在であると言うことを実感させられる。
「性格分析の結果だと、凄く明るくて社交的なのに全然違うね?」と宣うぐらいなら、性格検査なんていうアホな試験をさせるべきでは無い。何処の世界に就活で、自分は暗くて内向的なコミュ障ですとアピールする奴がいるというのだ。
「凄く優秀そうなのに、どうしてまだ未内定なのか不思議です」、その理由はすぐ横にいる人事に聞けばいい(これを言われた面接で落とされた)。
しかし50、60、と面接の回数を重ねると利点が一つだけ有る。心身が疲弊しきって、面接程度ではもはや緊張を覚えなくなるのだ。相手も本気で新卒に何かを求めているわけじゃない、地雷かどうかを見極めているだけだ。グループ面接で聞き飽きた他人のエピソード第一位は「サークル or バイトのリーダーとしてイベント or 仕事を成功させた」だが、横で聞いてる自分ですらまたかよと思うのに採用担当者ともなればもうやめてくれと思うんじゃ無かろうか。
そんな無我の境地が奏功したのか、一社だけ内定を得ることができた。自分のやりたかったこと(開発)とは微妙に異なるがIT系ではあるので運が良かった。
アキバをオタクの聖地だなんて今でも言うのか知らんが、半導体からアニメまで界隈に集い、ここに慣れてしまうと他が物足りなくショボく見えてしまうのは仕方ないことだと思う。毎週通うために回数券で切符を買っていた。
仕事の方は、残業70~90H/月程度だったがこの頃は羽振りがまだ良く残業時間にうるさくは無かった。むしろ残業代の形で還元されることもあり、周囲含めて生活残業が多かったのだと思う。
しかしそんな給与は1円も貯金すること無く、エロゲやアニメDVD、同人誌、マンガ、CDへと消えていった。
社会人何年目かで、アキバで出会ってしまったのがいわゆるドールだった。フィギュア的な造形でありながら、フィギュア以上の表現力を持ったそれにすっかり魅せられてしまった。
ドールは大量生産に向かないためか通常に買う場合でも一体6~10万、過去の人気ドールともなるとヤフオクで20万、30万、もしくはそれ以上という異常な価格となる。しかし買えない価格では無い。そう、社会人にとっては多少無理をすれば大抵のものは買えてしまう。
ある時、どうしても欲しいドールがあり、初めてキャッシュカードに付属したキャッシング枠を使った。そしてクレジットカードと同じように後日それを返すだけ。
人間の感覚というのは本当に恐ろしいもので、一度味をしめると慣れが生じる。経験が油断を生み、警戒心を歪ませる。
間が悪いことにこの頃、親会社への出向が解除となり入社以来縁がなかった自社に戻ることになった。子会社にとって残業時間管理は死活問題、定時を過ぎて用が無ければ帰れとしつこく言われ、何年かぶりに明るい時間の帰宅をした時は戸惑うしか無かった。
残業時間が減れば残業代が減る。残業代が減れば収入が減る。収入が減れば欲しいものが買えなくなる。ここで話は戻り、足りないなら借りるしかないということになる。
最初のキャッシュカードの使用枠はいつの間にかなくなり、別の消費者金融のカードを作っていた。最初は50万だけだったのが、100万、200万となり、気付けば借金は3社で計400万近くなっていた。
消費者金融における総量規制により年収の1/3以上を借りられなくなるという話を聞いたとき、ようやく現状を省みることができた(総量規制に便乗した、いわゆるおまとめローンの案内が来た)。
多分、一種の買い物依存症だったのだろうと思う。買うという行為自体に満足感を覚え、DVDやマンガなどは買ったときのレジ袋のまま部屋に放置していたというのがその証拠だろう。酒や煙草は全く嗜まないこともあり、溜め込んだストレスを知らず知らずのうちに買い物という方法でしか解消できなくなってしまっていた。
この400万近い借金の返済には6年を要した。途中、1円単位で小金を集めて用意することもあったが一度の遅延もなく(信用情報上、大きな借金がある時点で不利なのにさらに遅延があると極めて不利になるので絶対に避けたかった。また、大きな借金があっても遅延無く支払っているのであれば継続的に安定した収入があると見做される)、むしろ終盤には収入が増えて余裕ができたこともあり予定より三ヶ月ほど早く完済が叶った。
あれほど金が無い、金が無いと言っていたのに今では200万程の残高がある。しかし三十路を過ぎた男が200万しか貯金が無いというのは余りに情けない。
しかも20代の頃はただ闇雲に浪費を重ね、何かを極めたわけでも、引き換えに何か誇れるものを得たわけでも無い。そして30代の前半は今月分を返済したら幾ら残るかを考えるだけで過ぎてしまった。
社会人になってから自名義で契約した携帯電話としてiPhoneを持っているが、その番号を知る知人、友人、家族はいない。掛ける相手もいないので履歴は全てセールスの着信で、発信履歴はない。
一度、中学校の同窓会案内が転送されてきたことがある。当時はそれどころではなかったのと、中学時代の同級生に特に思い入れも無かったこともあり返信すらしていなかったが、引越の時にその案内書がでてきた。よくよく見ると同窓会の告知するwebサイトの案内があり、ふとした興味で何となく覗いてみた。いわゆるBBS、当日の写真といったものがあり、聞き覚えのある名前を発見することができた。
写真は年相応になった懐かしい(…とはあまり思えなかったが)面々、年老いた教師、といったものだったが、BBSの方は久闊を叙するメッセージの狭間に「当日は子供の世話が…」「嫁の都合で…」といった文言が有り衝撃を受けた。恐らく当時は26、27ぐらいの年齢だと思うが、見覚えのある名前がそういう状況になるというのはなるほど奇妙なものだ。赤の他人の話であることに違いはないのに、すぐ横で出し抜かれたような気がしてしまうのだ。
今となってはもう友人も恋人も結婚も望むべくもないし全てが遅すぎた。もし来世があり、草や木に生まれなかったのなら次はもう少し人間らしい人生を送ってみたかったと戯れに考えてしまう。