「エリク・モンバエルツ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: エリク・モンバエルツとは

2022-12-09

eternal_reflectionさんへのお返事が長くなったので。

1 代表選手の間に「ジャパンズウェイ」の共通認識がないような

ジャパンズウェイ的なるもの」は、私の理解だと、コレクティブな、いち早く奪い、すぐに攻撃に移り、前へ前へと攻撃する、いわゆるショートカウンターの種類になるようなサッカーかと思う(違ったらすいません)。

今回のW杯試合後のインタビューなどを見聞きする限り、今回の代表メンバーの中にもこれを必ずしも肯定的に捉えていない選手複数いた。これは、その選手が悪いということではなく、「共通認識がない」ことの現れではないだろうか。指導者層がこの問題について選手との間にコンセンサス形成できていないのでは、と邪推をしている。

その邪推根拠の一つとして、森保監督選手選定がある。ご本人のインタビューを見聞きする限り、そして私個人としても、「ジャパンズウェイの体現」ではなく勝つための(便宜的な)サッカーだったのではと思うし、勝つことが第一かつ最大に求められる日本代表に関しては当然だと思う。一方で、準備段階ではどうだったか東京五輪でやったサッカーは「ジャパンズウェイ」的なものだった?違うと思うし、その前の親善試合でも、戦術選手選定の試行錯誤でもあろうから責める理由ひとつもないが、芯があったようには思えなかった。繰り返すが日本代表勝利至上命題(じゃないと話題に上らないからね…)なので森保さんを批判する気にはならない。相手の良さを消すサッカーはねぇ、強いけどね、個人的にはつまらないサッカーやるよなーと思うけど。それは私が思ってるだけで今回とは関係ない話。

ともあれ、日本代表は4年に一回これをやっている。W杯に出られるようになって以降、毎度毎度、一部の選手から「俺の考えは少し違った」が必ず出てくる。「ジャパンズウェイ」という共通サッカーを作り上げていく気があるようなチーム運営には見えない。繰り返すが選手監督への批判ではなく、「そういうチーム運営をしている様子がない」という、運営の態度への批判である

2 そもそもジャパンズウェイ以前というか、サッカー試合における共通認識的な何か」の存在が、「必要だ」ということに、気づいていない選手指導者(や何なら指導者予備軍の解説者たち)も結構多い気がする。

どちらかというと本題はこちらで、1については単なる試合ごと、大会ごとの戦術論と揚げ足取りしかない。

示していただいたレポートはサカオタたちの間でも話題になって興味津々にあーだこーだ言ったものだが、あのレポートには割と当たり前のことしか書いていない。当たり前のことを明文化することはとても大切な偉業の一つだと思うが、すでに日本には獲得されつつあることについては比較的具体的な一方で、どうやって獲得したらいいかわからんのではなかろうか…と心配している「サッカーインテリジェンス」とか「考えるサッカー」といったあたりについては、ふわっとした内容だと思う。

我々批判側のブコメイライラする程度には私なんかよりもずっとサッカーに詳しいのだろうから当然「岡田メソッド」にも目を通しているだろう。あれが今日本にある「サッカー知能獲得メソッド」的なものなんじゃないかと思うんだが、もっと良いメソッドJFA確立しているんだろうか。だとしたら私の批判はおっしゃる通りの的外れで偉そうな言説でしかないけど。もう開発済なのかな。それならいいんだけど、もうそメソッド開発されててそれでこんな感じなんですか?という気もしないでもない。まぁ育成は時間がかかるから…とは思うけどね。

一方でさらに言えば、人選への不信に関しては、主に技術委員長監督である。お二人とも「サッカー知能を育てる」タイプではないと思うのだ。特に技術委員長反町さんは、監督がとても上手だが、サッカーインテリジェンスを獲得させるよりは短期的なディシプリンで何とか強いチーム作っちゃおう、みたいな監督だったと思う。森保さんも、反町さんほど極端じゃないにせよ同じタイプ監督だしスカウティングがうまくて相手の良さを封殺するのが上手な「受け上手」な監督だ。人選はそれでいいの?単にコレクティブなサッカーを「仕込む」のがうまい人を選んでるだけなのでは…という疑念がつい。

そして、こちらもまた運営体制への批判だ。代表監督仕事ぶりを評価するのは技術委員長である。そして技術委員長仕事ぶりを評価するのは当の技術委員長であるJFAはずっとこの組織代表チームを運営していて、ハラヒロミ技術委員長だった時に、ご自身で「この体制あんまりよくないんと思うんだよね~、俺の評価は誰がするのかってなっちゃう」と言っていた。14年に博実さんが退いた後ずっと体制が変わってない。これはあまり良いことだとは思えないのだが、どう思います

私は横浜Fマリノスをずーっとじーっと見続けている者でもある。マリノス2014年にシティフットボールグループになって以来、外国人監督招聘し続けている(シティ意向でということでもなく、助言を受けマリノスが決定している。強化担当外国人だったこともあるけど今は日本人)。

最初に来た監督エリク・モンバエルツは、フランスでU代表監督などをしていた「育成型」の監督だったからというのもあるのかもしれないが、それこそ練習風景トップチームなのにこんな基本的なことをやるのか、というメニューがかなり多かった。「来たボールを受ける体や顔の向き、受けるチームメイトはどの場所にいればいいか」など基本的なことを、とても細かく練習していた。練習を見に行くと、顔の向きをしょっちゅう直されている選手もいたし習得できずに力業(走力とか)で何とかしようとした選手も多かった。「そういう基本的な決まり事」の必要性が、慣れによって封殺されてしまっていたのだと思う。

思えばこれはオシムザッケローニも言っていたことで、どうやらこのレベル日本は「できていない」と外国人監督からは見えるのだと思う。

ジャパンズウェイはショートカウンターサッカーを仕込むってことじゃないよね?こういう「基本的な知能」を身につけるための育成のメソッドって、ちゃんとあってJFA理解して実践しているのだろうか。

してるんなら4年後また楽しみではあるんだけど。4年前も8年前も12年前も16年前も、似たようなことを思っていたんだよ私は。いつまでも選手の個の成長頼オンリーなのは、やっぱりちょっとしんどいよ。組織は何をしてるんだという思いはどうしても出ちゃうわけよ。同じこと繰り返してっから

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん