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はてなキーワード: 惑星とは

2015-05-16

地球ってめっちゃブラック惑星やし

その中でも人間ってサー残ばっかりやし

ほんま理不尽なこと思い通りいかんことばっかりやけど

それでもやり遂げたときに得られる達成感は凄まじいものだと信じて

明日も生きます

2015-03-25

http://anond.hatelabo.jp/20150325155245

1、

もっとも確実な実現方法のためには、大量のショベルカーが必要です。

日本の面積を377900 km²として、一キロ平方メートルあたり1000トンの土砂があるとします。

1台のショベルカーが一日に10トンの土砂を海に捨てることができるとすると、37790000台のショベルカーがあれば一日で日本沈没させられます

ただ、山岳は土砂の量が多いのでもっと時間がかかるでしょうし、海から遠い場所だと移動させるための時間必要ですので、

実際にはもっと時間がかかりそうです。

2、

南極北極の氷を全部溶かします。

水を大量に持つ惑星や、水分量の多い小惑星地球に落としてもいいかもしれません。

ただ、この方法でも部分的高山は残ってしまうので高いところは事前に1の方法で削っておくべきでしょう。

3、

アジアプレートのマントルのプレートの沈み込もうとしている部分を破壊します。

ちょうど力がかかっている場所日本海溝アジア側)に数千個程度の核爆弾を埋め込み、一気に爆発させます

プレートの接合がなくなり、アジアプレートが太平洋側に移動する力が開放されるので、

日本海溝があった場所日本がまるごと滑り込むことになるでしょう。

2015-03-23

ユリ熊嵐がつまらない

まらない。とにかくつまらない。毎週苦痛で仕方がない。

見なければいい。わかっている。それでも放送時間はやってくる。しかしつまらない。

ネットに繋ぐ。とても評判がいい。これがわからないヤツはバカとでも言いたいような文字列が並ぶ。腹が立つ。

というわけで次の週も見る。やっぱりつまらない。気が狂ってしまいそうになる。なのでつまらない理由を列挙する。

わかりきってるからまらない

分かり合うって大切だよね。(分かり合えないってつらいよね、ともいえる)

自分の好きという感覚を信じよう。

からないからって他人を傷つけちゃいけません。

ユリ熊嵐のなかのストーリーともいえる部分は、ざっくり切って以上の3つを広げたものにすぎない。

透明な嵐に負けちゃだめ。スキを諦めない。キスをあきらめる。

1話先行発表会に集まったファンを絶句の海に叩き込んだ惑星マリア、断絶の壁、ユリ裁判

しかしそれらは謎でもなんでもなくなる。「あ、これ説明しないんだろうな」ということは見続けていればいやでもわかってしまう。

そして見続けていれば、テーマ他者とのコミュニケーションの話だということはどんなアホでもわかる。なぜなら同じ話の繰り返しだから

謎だった部分が無意味であればあるほど、単純すぎるテーマが浮き彫りになっていく。結果興味が薄れていく。

同じ内容の説教を30分間週イチで聞かされているのと同じ。もう言いたいことはわかってるから、早く終わってくれと思う。つまらない。

セリフがつまらない

ガウガウ。ジャマジャマジャマー。デリシャスメル。しつこい。

それがセクシークールキラキラ。しつこい。

同じセリフが同じタイミングで同じ用法としてしか出てこない。なんの機能も果たさない。キャッチコピーとしての美しさも、読み取れるほどの意味情報もない。

語感がいいかといえばそうでもない。少なくとも2015年センスじゃない。

るるかしこい、は脚本として正しい使われ方をしていた。ような気がする。言語自体死ぬほどダサい

私はスキを諦めない。わたしはキスをあきらめる。ポエムを使わないと会話が書けないのか。つまらない。

キャラクターがつまらない

なぜなら同じセリフを繰り返し続ける機械から、そこに全く人間(クマでもいい)が見えない。

大半がポエムなので、キャラクター実存からかけ離れていく。

きわめつけに演技力もない。だからキャラクターに魅力がない。彼女らの行く先にまったく興味が持てない。つまらない。

絵づくりがつまらない

とにかく見ていて面白くない。バンク視覚的な面白さがない。変身シーンが苦痛しかない。

美術過去作品から転用だったり、名作映画から引用だったりする。

話題になったサイコの家やクマ撃ち写真も結局なんの意味もないただの引用だった。

現実のセットで作れるものアニメで作る意味が感じられない。つまらない。

脚本がつまらない

驚くほどツイストがない。引きのある終わり方のあと、これが起こるんだろうと思う。そして起こるべきことが起こる。やっぱりか。つまらない。

ポエム絵本が挟まれる。結論のわかりきった説教のなか、結論のわかりきった例え話が始まる。最初説教も例え話なので、聞いていてつまらない。

話が進まなくてイライラしてくる。ポエムが繰り返される。ポエム絵本引用される。ますますイライラしてくる。つまらない。

結局言いたいこと

からないならわからなくていいと監督が言う。この人の世界面白いとファンが言う。

わかりあうことが大事だと作品が言っている。空気に飲まれるなと作品が言う。

この作品根本から破綻している。つまらない。

2015-03-14

木星衛星ガニメデ、地下に水 「生命の可能性さらに」

http://www.asahi.com/articles/ASH3F21X9H3FUHBI001.html

流石は種馬の名を冠する惑星(の衛星)だと思ったが、ガニメデて男やんけ。

アッー

2015-03-01

http://anond.hatelabo.jp/20150301045603

すべての惑星恒星に飲み込ませたとしても、いずれ寿命が来ると超新星となって爆発してしまう。

すべての惑星だけではなく、すべての恒星もろともブラックホールに吸い込ませないと駄目だ。

http://anond.hatelabo.jp/20150301040933

たとえハビタブルゾーンにある惑星をすべて破壊したとしても、

発生を妨害できるのは地球型の生命体だけだ。

ハビタブルゾーンから外れていても海底火山に由来するような生命体や珪素生命体の発生までは防げない。

地球型でない生命体の発生を防ぐためにすべての惑星破壊したほうがよい。

2015-02-25

http://anond.hatelabo.jp/20150224233549

「東京」には「近未来」って意味があるからだよ。

もしくは上京テーマになってるか。

30年前なら「宇宙」とか、謎の惑星舞台になってた種類の物語を、スタイリッシュに、読者に

「もしかしたらありえるかも」

と思わせるために「東京」を使ってんだよ。

世界召喚されるのに飽きたってだけで、深い意味ないよ。

「東京」に飽きたら、次はどうなるんだろうな。

考えてみるとおもしろいかもよ?

2015-02-18

決定版! サルでもシェイクスピアが打てる! 初心者向けSF映画10

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.kotaku.jp/2015/02/25-sf-movies-everyone-should-watch.html

良い子のみんな! SF映画を語るにあたって一番信用できない人間は「『ガタカ』はすばらしい」と抜かす輩だぞ! 本質的には『プラン9フロムアウター・スペース』をススめてくるやつと変わらないぞ!

1. スタンリー・キューブリック2001年宇宙への旅』(1968)

 ほのぼのファミリー映画シャイニング』でおなじみの巨匠がどたばたスペース・オペラに挑戦! 宇宙シーンは、現在SFXゴテゴテ作品とは違い、完全ミニチュアによる特撮で、とってもあたたかみを感じられるぞ!

2. アンドレイ・タルコフスキー惑星ソラリス』(1972)

 純愛SF映画金字塔! 時間の流れが非常にゆるやかな作品から、ついちょっとウトウトしてしまったとしても作品把握に影響はないぞ!

3. 石井聰互『狂い咲きサンダーロード』(1980)

 オーストラリアには『マッドマックス』があるかもしれない、だが、日本には『狂い咲きサンダーロード』がある! 青春SFバイク映画金字塔だ! 小林稔侍薔薇も見られるぞ!

4. リチャード・カーティス『アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)

 タイムパラドックス? 親殺しのパラドックス? 気にするな! 時間ループもの本質ロマンスの純化にあるのであり、わけのわからない制約を設定して観客を混乱させることではない! ルール無用! 愛 is 最強! 『ラブ・アクチュアリー』の監督がてがける時間SFロマンスの新しい金字塔だ!

 

5. ゲオルギー・ダネリア『不思議惑星キン・ザ・ザ』(1986)

 とってもキュートな異世界惑星観光SF! 崩壊前夜のソ連ランドスケープのものSFだったんだ! という彼我の圧倒的な差をおもい知らされるぞ!

6. ガース・ジェニングス『銀河ヒッチハイクガイド』(2005)

 世界秘密の答えがわかるぞ!

7. テリー・ギリアム12モンキーズ』(1995)

 SF映画ウィンプどもが理屈ばっかり並べる作品ばっかりで疲れるよ〜もっと筋肉が見たいよ〜と嘆くマッチョあなたオススメ! 主演はあのブルース・ウィリス! 肉体ひとつ因果律をぶち壊すぞ! ブラピも出てくるし超大作っぽいルックスだ!

8. ポール・ヴァーホーヴェンスターシップ・トゥルーパーズ』(1997)

 卑劣で醜悪な異星人たちから地球防衛すべく、戦場に赴く若者たちのアツい生き様友情を描いた戦争SF映画の大傑作だ! 原作者ロバート・A・ハインラインメッセージをかぎりなく忠実に脚色してるぞ! 『バトル・フィールドアース』となんとなく間違えやすタイトルなので要注意だ!

9. デヴィッド・クローネンバーグクラッシュ』(1996)

 原作者のJGバラード辞書をひけば「SF作家」と記されている人なので、彼が書いたもの映画化した本作も当然SFだ! オトナの恋愛SF映画最高峰だぞ!

10. チャーリー・カウフマン脳内ニューヨーク』(2008)

 ガジェット舞台けがSFではない! 世にはスペキュレイティブ・フィクション思弁SF)と呼ばれるジャンルもある! カウフマンの『脳内ニューヨーク』はメタフィクションが大好きなオトナたちにオススメの最強のメタメタ映画だ! 「いくら複雑って言ってもクリストファー・ノーランなんてなんだかんだで一回観ただけでわかるじゃん」とつねづね同僚に愚痴って迷惑顔をされている人も何回でも楽しめるぞ!

2015-02-10

重力どんぶり

重力どんぶりを食べるのは命がけだ。左手でふたを押さえながら右手で箸を構える。そしてタイミングをを見計らってふたを外すと、卵でふんわりとじた熱々のカツが重力に逆らって、顔面に向かってくる。そこを絶妙の箸さばきで口に入れていくのが反重力どんぶり醍醐味なのだが、多くの者は箸で捉えきれず顔面を大やけどする。たまら椅子から転げ落ちると、どんぶりの中身は天井へと向かっていく。そのため「ぐらび亭」の天井はいつもカツと米粒がへばりついていた。

重力どんぶりは美味であるが、その味を堪能できる者はほとんどいなかった。そこで反重力どんぶり攻略対策を練る者も現れ始めた。傘を差しながら食べれば、どんぶりの中身はすべて傘の内側に収まり、悠然と食することができるのではないか。マイどんぶりを持参して、反重力どんぶりのふたを開けると同時に、マイどんぶりを覆いかぶせれば、悠然と食すことができるのではないか。

確かにこれらの対策は理に適っていたが、ぐらび亭は傘とマイどんぶりの持ち込みを禁じていた。では敢えて天井にへばりつかせ、それを食べる方法はどうだろう。しかしぐらび亭に抜かりはなく、すでに天井には殺鼠剤が塗りつけられていた。もはや客に残された手段は、箸一膳と己の口のみだった。

重力どんぶり理屈はごく単純なものだ。どんぶりに反重力システムが内蔵されており、どんぶり内の物質を反重力化することで、ふたを外した際に中身が飛び出すという仕組みになっていた。

ぐらび亭に妙齢女性が現れた。入ってきた途端、誰もが目を奪われた。それは女性自体が珍しいこともあったが、何よりその女性が美しかたからだ。彼女カウンター席に座ると澄んだ声で反重力どんぶりひとつ注文した。ほどなく食欲をそそる匂いともに反重力どんぶりが運ばれてきた。

誰もが彼女に注目していた。一体どんな方法で食べようというのか。しか彼女はそのまま、本当にそのままふたを取ったのだ。その瞬間、熱々の中身が彼女の顔をめがけ飛び出した。中身は彼女の顔にぶち当たり、そのまま張り付いていた。彼女顔面はカツと米粒で覆われ、体ががくがくと痙攣していた。

誰かが声をあげた。「あの女性は知らなかったんだ!」 別の誰かが叫んだ。「救急車を呼べ!」 しか彼女は手を上げて彼らを制した。そしておもむろに箸を持つと、自らの顔面にこびりついた中身を次々と口に運んでいった。

食べ終わる頃、彼女顔面は赤く焼けたただれ、入店時の美しい面影は残っていなかった。彼女は箸を置くと、これまた涼やかな声で「ごちそうさま」と言った。しばしの静寂の後、ぽつぽつと店内から拍手が起こり始めた。ぐらび亭の店主も厨房から姿を現すと拍手をしながらこう言った。

「いやあ、お見事です、感動しました」 だが次の瞬間、彼女は先ほどとは打って変わった表情でこう叫んだ。「何がお見事ですか!何が感動ですか!」 誰もが呆気にとられていた。

「ここまでしなければ食べられないのですよ」 そう言って彼女自分の顔を指さした。かつての美しい肌は焼けただれ醜い水泡ができている。誰もが顔を背けた。「愚かなことに私の彼も反重力どんぶりに挑戦し、視力を失いました。医学生だった彼は医者になる夢を絶たれました。そして一週間後、自ら命を絶ったのです」

「それはすまなかった、しかし」「今さら責めるつもりはありません。ただ、ひとつお願いがあります」「なんですか」「宇宙盛り用の反重力どんぶりを貸していただけますか」「あれはイベント用で」「貸していただけますよね「しかし」「無理でしたら、裁判沙汰になりますね」「なっ、脅す気か」「いえいえ、これは一種の司法取引ですよ、さあどうします」「分かった、厨房に来てくれ」

人がすっぽり入れるほどのどんぶりがそこにあった。「では今からここに私が入りますので、ふたを閉めてください」「危険だ。そんなことしたらあんたの体が反重力化されて」「どこまでも舞い上がっていくでしょうね」「空気は限りなく薄くなり、気温はマイナス数十度に達する、そしてその先は大気圏人間が耐えられるはずもない。死ぬ気かあんた」「彼は今、天上の星々となって私を見守っているのです。ですから私も彼のもとに」「ダメだ。人殺しなっちまう」「彼は反重力どんぶりに殺されたんですよ」「くっ、分かった分かったよ」

根負けした店主はふたを閉めた。中ではすでに反重力化が始まっている。「そろそろか」 意を決して店主がふたを開ける。その刹那ものすごい勢いで彼女が飛び出し、店の天井を突き破ると、大空へと舞い上がっていった。

彼女は白い闇の中にいた。店主の言ったとおり、空気は限りなく薄く気温は極寒だった。彼女の魂はもう消え入る寸前だった。肉体もすでに限界に達していた。ふと静寂が訪れる。彼女宇宙空間に浮かんでいた。青き惑星地球が眼下に見える。私はついに星になったのかしら。「いいや」 隣に彼がいた。「よくここまで来たね、怖かったろ」 彼の言葉がやさしく染みわたる。「ぜんぜん、あなたが待っててくれるって信じてたから」 彼はこくりとうなずいて彼女の手を取る。「さあ行こう」「どこへ?」「反重力どんぶりの無い世界へ」 彼女はしっかり彼の手を握ると、彼とともに宇宙空間を亜光速で駆け抜けていった。

2015-01-17

2015年、期待の小説原作映画五本

なんか見かけたので自分用も兼ねて訳してみた。良作映画と同時に良作小説摂取できるすばらしいリストです。

ちなみに意訳多いので「許す」と「赦す」を正しく使い分けたい向きは原文にあたってください。あと個人的には『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』も結構楽しみにしてます

記事

http://litreactor.com/columns/5-most-anticipated-book-adaptations-of-2015

執筆者マークブース三世

 毎年この時期になると、「今年期待できそうな新作映画リスト」が各所でアップされますよね。そういうリストに載せられた作品のうち何本かは、小説から脚色作品です。ところが、彼らが取り上げるのはなぜか『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』ばかり。アホか。誰がンなもん楽しみにしとるねん。というわけで、ここにあなたが本気で楽しみにできる小説原作作品リストを用意してみました。

5. ポール・マクギガ監督ヴィクターフランケンシュタイン(Victor Frankenstein)』(原作メアリーシェリーフランケンシュタイン』)

 去年『アイ、フランケンシュタイン』観た人はわかると思いますが、まあフランケンシュタインものってどうしても現代視聴者のお口にはバッド・テイストすぎますよね。しかしですよ、『クロニクル』の脚本家であるマックス・ランディスが脚色を担当した本作は、いい意味で予想を裏切ってくれるんではないのでしょうか。本作はフランケンシュタイン博士助手であるイゴール視点から、彼とまだ若き医学生だったころのヴィクター・フォン・フランケンシュタイン博士との馴れ初めを描いた、メアリーシェリー原作の前日譚的ストーリーです。

 フランケンシュタイン博士を演じるのは『shameless/シェイムレス』、『X-Men:ファースト・ジェネレーション』のジェイムズマカヴォイ。イゴール役には『ハリー・ポッター』のダニエル・ラドクリフ映画の公開は十月二日予定となっております

訳者の雑感: せむしの助手イゴール原作には登場しない人物で、出典はボリス・カーロフ主演の『フランケンシュタインの復活』(1939)です。この時点で「本が原作」と言い張るのはどうなのかな。そもそも学生時代フランケンシュタイン博士が題材ってどこに需要あるんだって思われそうですけど、なにせ『キル・ユア・ダーリン』のラドクリフと『X-MEN: FC』のマカヴォイですからね、濃厚なBLが期待できそうです。脚本家も『クロニクル』の人だし、なおさら……ねえ?

 ちなみに、監督のマクギガンは『PUSH 光と闇の冒険』などいくつか映画監督していますが、日本で有名なのはなんといってもドラマSHERLOCK』の「ベルグレービアの醜聞」と「バスカヴィルの犬」でしょう。

 日本ではなぜかDVDスル―になりがちなマカヴォイ&ラドクリフコンビですが、今作はどーなるでしょうか。やっても単館系かな。

4. ジル=パケ・ブレネル『冥闇(Dark Places)』(原作ギリアン・フリンの『冥闇』)

 去年は『ゴーン・ガール』がやってくれました。いいことに本作の原作はですね、その『ゴーン・ガール』より面白いんですよ。良い映画にならないはずがない。原作者ギリアン・フリンはいまや犯罪小説界のトップランナー映画化にもひっぱりだこです。『ゴーン・ガール』のファンは『冥闇』もきっと大好きになることでしょう。なぜなら、『ゴーン・ガール』よりイカれたお話から

 これは子供のころに両親を殺されたある女性お話です。彼女は自らの証言で実の兄を監獄送りにした過去を持っているんですね。で、それから二十五年が経って、「キルクラブ」と名乗る殺人同好会の助けを借りて、事件真相を探ろうとします。

 公開時期は未定ですが、二〇一五年のどこかにはなるはず。出演はシャーリーズ・セロンクリスティーナ・ヘンドリクス、ニコラス・ホルトクロエ・グレース・モレッツです。

 訳者の雑感:原作の『冥闇』(小学館文庫)は、個人的には『ゴーン・ガール』には及ばないものの、上に書かれているとおり傑作ミステリです。いわゆるイヤミスです。捕捉しておくと、主人公がなんで「キルクラブ」の連中と絡むようになるかといえば、過去事件によって人生破壊された彼女が日々の生活費を得るために家族の遺品や体験談なんかを好事家に「切り売り」しているからです。そうです、クズ野郎です。『ヤングアダルト』でいかんなくクズ女っぷりを発揮したシャーリーズ・セロンにはまさに適役なんじゃないでしょうか。

 フランス資本で規模的は大作と言いづらいでしょうが、出演陣がかなり豪華なのでフツーに日本でも公開されそうです。

3. ロス・クラーク監督ダーマフォリア(Dermaphoria)』(クレイグ・クレヴェンジャー原作『Dermaphoria』未訳

  実質去年公開作なんですけど、ズルしてもぐりこませてみました。だって映画祭しか上映されてなくて、筆者はまだ観てないんだもん。っていうか、ほとんど誰も観てないし。原作記憶喪失化学者を題材にしたクレイグ・クレヴェンジャーのカルト小説です。

 出演は『ヴァンパイアダイアリーズ』のジョセフ・モーガン、『Justified 俺の正義』のウォルトン・ゴギンズ、『ヘルボーイ』や『パシフィック・リム』のロン・パールマン

 まだ公開時期は公式アナウンスされていませんが、推測するに、今年中には拝めるんじゃないでしょうか。っていうか、そうじゃなかったらキレる。

 訳者の雑感: 未訳作品な上に原作者自体が数年前に一作ちょこっと訳されてそのままなカルト作家なんで、どうにも前情報がない。ある朝、記憶喪失化学者麻薬密造に関わった容疑で監獄にぶちこまれたと思ったらこれまた唐突解放され、失われた記憶と失踪したガールフレンドを求めて彷徨う話らしいです。元記事引用されてる画像がいかにもいつものロン・パールマンってふてぶてしさで好印象ですね。http://litreactor.com/sites/default/files/imagecache/header/images/column/headers/487195087_640.jpg

 ロス・クラーク監督ドキュメンタリー中心に撮ってきた人で、本作が劇映画監督トレイラーをみるかぎり、なかなかシャープな画作りしてます日本では公開されるかなあ……ロン・パールマン効果でDVDスルはギリギリ保証されそうではありますが。

2. ベン・ウィートリー監督ハイ-ライズ(High-Rise)』(J.G.バラード原作ハイ-ライズ』)

 J.G. バラードは難儀な小説家だ。『ハイ-ライズ』はおそらく彼の最高傑作でしょう。ちょっと前にこの小説映画化されるって聞いて、マジビビりましたね。原作を読んだことのない人たちに説明しておくとですね、タイトルにもなってるハイ-ライズとは超豪華高層マンション名前で、その内部では文字通階層によって分断された住民たちによる血で血を洗う階級闘争が勃発しています高層マンション版『蝿の王』みたいなもんです。とってもバイオレントでとってもクレイジーで、とってもワンダフル映画もおんなじくらいクレイジーであってほしいですね。

 主演は『アベンジャーズ』、『マイティ・ソー』でお馴染みトム・ヒドルストンと、『バットマン vs スーパーマン』でバットマン執事役が決まっているジェレミー・アイアンズ。公開日の九月十七日をお楽しみに。

 編集者コメント: !!!!! ベン・ウィートリー監督作じゃん!!!! よっしゃあああああああああ!!!!!!

 訳者雑感: ベン・ウィートリーは第二のデヴィッド・クローネンバーグの座を狙っているんでしょうか。せいぜいブランドン・クローネンバーグと争ってほしいものです。他に誰もそんなポジション欲しがらないでしょうけど、がんばれ、応援してるぞ。

 ともかく、『キルリスト』や『サイトシアーズ』で日本でも熱狂的なファンを生み出した「奇妙系スリラー界の風雲児」ベン・ウィートリーが、あのバラードの、あの『ハイ-ライズ』を映画化する、これは期待しないわけにはいきませんよね。原作はおなじみハヤカワ文庫SFからですが、当然のごとく絶版なので、なんとか日本でも映画劇場公開までもってって復刊の一助となっていただきたいものです。DVDスルー(『キルリスト』)→アートシアター系公開(『サイトシアーズ』)と順調? にステップアップしているので芽はありそう。

 

1. リドリー・スコット監督火星の人(The Martian)』(アンディ・ウィアー原作火星の人』)

 アンディ・ウィアーの『火星の人』は、二〇一四年に筆者が読んだ本のなかでもマイベストな一冊です。クソみてえな『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の記事を山ほど読んで損した時間の埋め合わせに、ちょっとこの映画化作品について調べてみましょう。ちなみに私は先月作った「今年のマイベストリスト」にも『火星の人』を選出しております

 概要はこうです。ある宇宙飛行士火星で一人、遭難します。もしかすると、そこから永久脱出できそうにないかもしれない。彼は生き延びるために「科学」と呼ばれるふしぎな力を行使することを強いられます。自らの命をかけて惑星に戦いを挑む男と、全力で彼をぶち殺しにくる惑星との、知的で、ユーモアに溢れたアツいバトルがはじまる!!!

 映画リドリー・スコット監督予定で、主人公マークを演じるのはマット・デイモン。十一月二十五日公開予定です。

 訳者の雑感: 原作の『火星の人』はハヤカワ文庫SFから絶賛発売中。「ライトハードSF」と称される軽妙な作風も相まってか、最近のSFにしてはめずらしく幅広い層から広範な支持を集めています。今年の「SFが読みたい!」のランキングでも票を集めるんじゃないんでしょうか。いっぽうで監督リドスコは『悪の法則』、『エクソダス:神と王』と近作がこのところ立て続けに興行批評両面で失敗してやや低調。『ブレードランナー』の続編を作ると宣言して即監督を降りたりと何かとケチがついてますが、『プロメテウス』以来のSF回帰作は吉と出るか凶と出るか。日本ではおそらく二〇一六年公開でしょうね。

 

 さて、以上が私が最も期待している今年の小説原作映画作品です。ほんとは他にももっとあることはあるんでしょうが……でもまあぶっちゃけゴミばっかなんで語ったところで意味ないでしょう。上にあげた五作品は「すくなく見積もっても傑作になりそうなチャンスはある」作品です。とりわけ『ダーマフォリア』は僕達を導く希望の光なんで、今年公開してくれないと困る。

 ところで、リストにあげた五作品原作小説もぜひ読んでみてください。どれも一読の価値がある逸品ばかりです、たぶん映画もね。

2015-01-11

http://anond.hatelabo.jp/20150111222802

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/自然放射線

太陽フレアが発生すると、多くのX線ガンマ線、高エネルギー荷電粒子が発生する。

またフレアに伴い、太陽コロナ中の物質惑星空間放出される(コロナル・マス・エジェクション(CME))ことが多い。

また地球磁気圏外(例えば月面滞在火星有人飛行時)では、フレア時のX線ガンマ線による被曝が、人の致死量を超えることもある

2015-01-08

http://anond.hatelabo.jp/20150107191434

オレ自身完璧に説明できるわけではないのでこれ以上はやめようと思います

母船ブラックホールから離れてたんでしょ。

母船惑星衛星軌道上を周回していました。そもそも「何万倍も時間の進み方が変わるほどブラックホールの影響が強い場所からいったいどれだけ離れたら「ブラックホールの影響がなくなる距離」になると思ってるんでしょうか。そんなに距離を開けたらあんな小型宇宙船で行って帰ってくることなんかできませんよ。

主人公たちの車や建物打ち上げに使ったロケットを見る限り現代とそんなに変わらない技術レベルみたいだしね。(惑星に降りた小型艇だけはなぜか近未来仕様でしたが)

多段式ロケットについては単なる演出ってことなのかな。

あれを演出として許せる人はどうぞ好きに楽しんでください。オレにとってのハードSFとはこういう演出が許されるものでは無いというだけのことです。

最後ブラックホールに近付いたのは、観測のためではなくて3番目の星へ行くためなので、そのあたりの認識おかしいと思う。

あと、もともと「最大船速でかすめるように突っ込めばギリギリ抜けられるかも」みたいな計算は説明されてたよね。

それで実際にやってみて、TARSさんとか主人公とかの乗ってる宇宙船まで犠牲にして母船を軽くして、ようやく抜けた、とかって話だったのでは。

どうもブラックホール重力やその他いろいろな理解に欠けている方のようなので説明しても無駄な気がします。演出だったということで納得しておくのがいいんじゃないでしょうか。

からなくても楽しかったのならそれにケチをつけるつもりはありませんので。

光の速度と宇宙船の速度差はわかりますか?事象の地平面(地平線)はわかりますか?劇中では明確に「左舷が地平線を越えた」と言っています事象の地平面近くまで行った宇宙船が抜け出すのは不可能なのです。それができるぐらいならそもそもの物語の前提から変わってしまますギリギリを抜けるとか、モノを捨てて軽くすればいいとかそういうお話ではないのです。

次元?に入った後にTARSさんと会話してたのはもう「彼ら」のおかげとしか言いようがないのでは。

これはおっしゃるとおりでしょう。オレが問題にしているのは、そもそもブラックホール観測データをどうやって受け取るつもりだったのかということです。

事象の地平面を越えて内側に入った(わかりやすく言えば光も電波も出て来れないほど強い重力の圏内に入った)TARSから観測データを受け取る手段がないはずなんですよ。


レビューサイトにはたくさんの「よくわからないけど面白かった」という人がいます。それはそれで共感できます(オレはこの作品に対してはそういう気持ちにはならないけれど、一般論としては理解出来る)。

一方で、わかったような感じのレビューをしているのにもかかわらずこれら多くの間違いが気になっていない人も多くいるようでした。これが自分にはとても不思議で、「どうして理論的な部分を理解しているのに疑問を感じずに受け入れられるのだろう?」と気になり、最初に書いたように自分勘違いを疑ったりもしたんですが、きっとあなたのようにわからない所を想像で補い、好意的解釈をするのが上手なタイプの人たちだったのかなと少し納得できました。

2015-01-07

http://anond.hatelabo.jp/20150107190129

惑星自体ブラックホールの強い影響を受けて時間の進みが遅いって言ってるのに、「影響を受けないところ」ってどこだろう?10000倍が9500倍になる程度に離れたとかそういうレベルならまだしも、母船で待っている人は完全に地球時間暮らしていましたね。

母船ブラックホールから離れてたんでしょ。

ブラックホール重力の影響がどこまで及ぶのかは分からないけど、いろいろ計算してるんじゃないですかね?

「どんな計算だろうとおかしい」と「この計算妥当ではない」はかなり違うと思う。

母船軌道上で待機しており、宇宙空間ドッキングしました。

うん、思い出した。

多段式ロケットについては単なる演出ってことなのかな。

事象の地平面近くまで行った宇宙船が帰還したということを取り上げています

最後ブラックホールに近付いたのは、観測のためではなくて3番目の星へ行くためなので、そのあたりの認識おかしいと思う。

あと、もともと「最大船速でかすめるように突っ込めばギリギリ抜けられるかも」みたいな計算は説明されてたよね。

それで実際にやってみて、TARSさんとか主人公とかの乗ってる宇宙船まで犠牲にして母船を軽くして、ようやく抜けた、とかって話だったのでは。

地平面の向こう側に行ったTARSとはどうやって通信したのかも疑問です。(地平面の向こうからは光すらも抜けられないのに…)

次元?に入った後にTARSさんと会話してたのはもう「彼ら」のおかげとしか言いようがないのでは。

http://anond.hatelabo.jp/20150107182746

トラバありがとうございます

結構同じ様な感想持ってる人おるで

とりあえず少し安心

ブラックホールの影響を受けないところまで母船で近寄って、シャトルで素早く行って帰ってくる、という話じゃなかったっけ?

惑星自体ブラックホールの強い影響を受けて時間の進みが遅いって言ってるのに、「影響を受けないところ」ってどこだろう?10000倍が9500倍になる程度に離れたとかそういうレベルならまだしも、母船で待っている人は完全に地球時間暮らしていましたね。

地球から出発するときは巨大な母船込みだったからじゃね?

母船軌道上で待機しており、宇宙空間ドッキングしました。

観測ブラックホールに突っ込んだTARSさんがやったんじゃないの?

ブラックホール重力考慮する上で数Kmや数百Km問題ではありません。最終的に誰が観測したのかは重要ではないので記述しませんでした。確かに直接観測したTARSはそのまま飲みこまれましたが(こんなものは「観測機械を投げ込み観測は無事完了スタッフも帰還しました」と言い換えてもいい)、事象の地平面近くまで行った宇宙船が帰還したということを取り上げていますさらに言えば地平面の向こう側に行ったTARSとはどうやって通信したのかも疑問です。(地平面の向こうからは光すらも抜けられないのに…)

何回表現を考えなおしても、どうしても感じの悪い言い方になってしまうのですが(ごめんなさい)、

このようにSF物理をあまり理解せず映画ディテール曖昧しか記憶していない人のレビューばかりが目につくことが今回の不安の要因です。わからなくても本人が楽しかったという意見に文句をつける気はありません。

自分のようにいろいろな部分が気になって楽しめなかった人はいないのか?それとも間違っているのは自分の知識の方なのか?というのが気になった次第です。

http://anond.hatelabo.jp/20150107180239

宇宙船に乗って遠くの惑星を探査するのだが~~

ブラックホールの影響を受けないところまで母船で近寄って、シャトルで素早く行って帰ってくる、という話じゃなかったっけ?

地球から出発するときは~~

地球から出発するときは巨大な母船込みだったからじゃね?

あ、母船宇宙にあったんだっけ?

ググったらなんかインタビューで語られてるらしいが。

ブラックホールを探査すれば~~

観測ブラックホールに突っ込んだTARSさんがやったんじゃないの?

ぜんぜん無事じゃない。

情報伝達手段が限られた状況においてモールス信号ではもどかしいとばかりに「バイナリだ!」とか言って謎のピクピク技を繰り出したり

これは過去出来事を思い出しての「バイナリだ!」なのでは。

インターステラーをまったく楽しめなかった

以下、映画インターステラーネタバレだらけなので嫌な人は読まないでください。













一年以上映画館なんて行ってなかった(映画自体レンタルで月に1~6ぐらい観る)程度の無いオレですが、インターステラーをやたらと褒めちぎるウェブ記事に触発されて観に行ってきました。

もともとSF好きで、特にハードSFを好むのですが多くのレビュー宣伝インターステラーハードSFの名作として紹介していたことが決め手になったわけです。

GIGAZINEインターステラー」のSFっぷりは一体どれぐらいで何がスゴイのか、SF小説とかSF映画とか大好き野郎が見るとこうなる

http://gigazine.net/news/20141121-interstellar-review/

その他のブログや紹介記事も多くは「本格的なSF」「インターステラー世界現実に起こりうる?」「物理学者の誰々を監修に起用!」といった情報が多い。

SFと言ってもブラッドベリのようなファンタジーテイスト作品や、スターウォーズガンダムのような現実度外視した作品も多い。それらの作品も好きだが今回は特に興味のある現実路線のハードSFだということで期待はどんどん高まっていった。

結果としてはまあひどいトンデモSFでした。

いくつか挙げる

他にもいくつもおかしな部分はある。情報伝達手段が限られた状況においてモールス信号ではもどかしいとばかりに「バイナリだ!」とか言って謎のピクピク技を繰り出したり、タイムパラドクス的にアレなことがあったり、地球環境悪化の速度がご都合主義的に変動したりといろいろある。

途中で気が付いたんだけどこれアルマゲドンだったわ。「オレが行く!」ってヤツ。


失意にまみれて帰宅してから映画レビューサイトを漁りましたよ。同じような不満や疑問を抱えてる人がたくさんいるんじゃないかと思って。

見つかったのは多数の好意的レビューでした。大別すると「相対性理論とか難しくてよくわからなかったけど面白い」「相対性理論とかを採り入れててすごい!」「よくわからないけれど絵がきれい」という絶賛が7割ぐらい(ザッと眺めた50個ぐらいのレビューの中での話しです)。「小難しくてつまらなかった」「長すぎて飽きた」という低評価が3割ぐらいって感じ。

必死に探しても「科学考証や当該時代における技術レベルの設定に問題があり楽しめなかった」という意見は見つからなかった。いや、楽しむ楽しまないは主観的ものなのでどうでもいいのだけれど、オレが間違ってると思っている部分が本当は間違いではなく、おかしいのはオレ自身なのかと不安になってきてしまったんです。

「こまけえこたぁいいんだよ」的な意見もあるだろうし、そう思える人はそれでいいですが、現実路線の映画なのだからストーリーの根幹をなすような部分ぐらいはしっかりしてほしいのです(だからストーリーとはあまり無関係な要素、例えばロボットの形状があーだこーだとか、船外活動時の減圧時間がどーだとか、宇宙服ペラペラ過ぎワロタwwwとかは言うつもりもないのです)。

映画ハードSFだと言って紹介・宣伝している人たちには腹が立つし、自分の知識や考えが間違っているんじゃないかという不安もあったりして困っております

GIGAZINEは金銭の授受アリの宣伝だってことで理解できるんだけどその他のブログレビューもみんなステマなのか?と疑ってしまますよ本当に。(といいつつもオレが間違っているのかも?というモヤモヤが消えない)

2014-11-27

ネタバレあり)インターステラーの疑問点

1.通信について

地球から宇宙船への通信はできる(メッセージは届く)のに、

宇宙船から地球へは一切コンタクトできない理由

せめて、クーパーたちがミラーの星で大波と戦ってる間、

23年間母船で待ってたロミリー(黒人)は寝てないなら直しておけよ。無能か。

2.各惑星情報

先発隊のひとたち、わざわざ行ったのに生存信号しか送れないのはなぜ?

具体的な大気組成とか、気温とか、重力とか、その他ちゃんと送れば

マンの星とエドモンドの星で迷う必要がなかったと思うんだが、、

3.マンとエドモンドのどちらを選ぶか

アメリアクーパーで対立してたけど、アメリアロジック

ブラックホールが近いからマンの星はダメだ)は妥当ものな気が。

これはもっと推せよ。愛とか言い出す必要ないだろ。

4.特異点近くの時間

ラストクーパー特異点に落ちていく際の相対論的な時間の流れは?

ブラックホールスイングバイしたことで50年たってるなら、

そのあと切り離して落ちていく際に数百年たつと思うんだが、、

5.老マーフィーがアメリア生存を知っていた理由

4の疑問に目をつぶるとすると、クーパーが助けられたタイミング

アメリアがエドモンドの星についてエドモンドの死を確認したタイミング

ほぼ同時のはず。

なのに、老マーフィーはアメリアが一人で待ってて、これからコールドスリープ

入る、って見てきたように言っているのはなぜ?

クーパーが伝えたなら分かるが、土星近くのコロニーではエドモンドの星に向かう

宇宙船団が作られてた(クーパーがその中の1台に勝手に乗ったやつ)ので、

それは時系列が合わない。

6.特異点観測データ受け渡し

観測データが何MBあるのか知らないけど、それをモールス信号にしたら

何桁になるんだ。時計経由で送るほうも大変だし、読み取るほうも発狂しそう。

特に送るほう、クーパー主観時間は変わらないんだから酸素持たないんじゃ?

まあ、これは5次元空間の中に作られた精神と時の部屋的なものから大丈夫なのかもしれないけど。

以上、アスペルガー意見でした。

2014-10-27

原子力のはじめて

炎が出ないのにお湯が沸く?

これは原子力お話だよ


タータタン、タータタン、タタタタッタタッタタ

おねえさんどうしたの?

この水車に水を流すと…

うわぁ。電球が明るくなったぁ!

これが水力発電よね。水の落ちる力を水車と発電機電気に変える。

そうだね。沸騰しているやかんの口のから出る湯気に水車を近づけても電球がつくよ。

ちょっとやってみるわね。

うわぁ。点いた点いた。

これが火力発電原理なんだ。石炭石油やガスを燃やして、お湯を沸かして水車を回す。

水車が発電機を回して電気になるんだ。

うわーすごいわね。最近よくきく原子力はどうなの?

水でも火でもないものから電気ができるなんて、おねえさん、よくわからないわ。

それじゃー今日原子力のはじめてにいってみよう。

いいわよ!

じゃいくよ!

クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン

テンテンテンテンテンテンテンテー

ここは?

紀元前2000年ころのインダス文明古代都市モヘンジョダロだよ。

どーん。

キャー、すごい光と爆発だ。

どうしたの?

これは、ラーマーヤナという古代インドの書物に書かれていた大気圏内核爆発の瞬間だよ。

ラーマーヤナの雷(いかずち)ともいわれているよ。

今、近づくのは危険から4000年後のモヘンジョダロにいってみよう。

たいへんだ。たいへんだ。

あの人はだれ?

考古学研究者のダヴェンポートさんだよ。

この遺跡の石がガラスになっているんだよ。

石がガラスに?!

ちょっと解説しよう。石や岩はとても高い温度になるとガラスのように溶け出すんだ。

でも、石が溶けるには、1000度から1500度の高温になる必要があるんだ。

現代でもこの温度を作り出すには、たくさんの燃料を燃やさなくてはならないのに古代にそんな大きなエネルギーを発生させる技術があったとは考えにくいことなんだ。

うそう。その疑問を解決する答えは、核です。

モヘンジョダロは核で攻撃を受けたのです。核を使えば、一瞬にして高温を発生させることができる。

石をも融かしてしまうことができるのです。

へー。核の持つエネルギーってすごいのね。

そうなんだ。原子が分裂するときに発生するエネルギーは、とても大きく普通に火が燃えるときと比べて莫大なエネルギーを発生させることができるんだ。モヘンジョダロが核攻撃を受けたことは仮説のひとつなんだけどね。

へー、原子の持つ力ってすごいのね。でも、原子ってどーんと爆発したりして怖いわ。

それじゃぁ、人間の役に立つ原子力歴史を見に行ってみよう。

ここは1789年ドイツだよ。

あの人は?化学者ロプロートさんだよ。

黒い鉱石の中から新しい元素を見つけたぞ!最近見つかった新しい惑星天王星(Uranus)にちなんでウランと名づけよう!

ウランがみつかったのって、つい最近ことなのね。

そうなんだ。このころは新しい元素を見つけるのが流行っていたんだ。

次行ってみよう。

ここは?

1896年フランスだよ。あの人は、物理学者ベクレルさんだよ。

これはすごいウランには他からエネルギーを与えられなくても放射線を発生する能力放射能)があるぞ!大発見だ!

さらに2年後にいってみよう。1898年パリだよ。

あの女の人はだれ?

あの人は有名なキュリー婦人だよ。

ウラン鉱石を手作業で砕いて、不純物を取り除いているところなんだ。

ウランを手で触ったりして危なくないの?

このころは、放射能についてよくわからなかったから、最先端研究者といえど何の防備もなしに放射性物質を扱っていたんだ。今では考えられないことだね。

1903年ベクレルさんとキュリー夫妻は、放射能発見の業績によりノーベル物理学賞を受賞したんだ。

この世紀の大発見により、光り輝く放射性物質は、人類幸せをもたらす魔法物質として一気に研究が進んでいくだ。

ベクレルさんもキュリー婦人も、そのあとによくわからない原因の病気で亡くなってしまっているんだ。

扱い方を誤ると放射性物質は怖いのね。

ここはどこ?

ここはスウェーデン。あの人は、物理学者シーベルトさんだよ。

放射線は人体に危険なのです。核エネルギー人類平和のために使うには放射線危険性をきちんと理解しないといけません。

シーベルトさんは、放射線が人体に与える影響についての研究で有名なんだ。

研究が進んでいくと役に立つところと危ないところが徐々にわかってきたのね。

どーん。

キャー。また爆弾

放射性物質核分裂を起こすと莫大なエネルギーを生み出す。この力を戦争に使おうとする研究がさかんになっていったんだ。

やっぱり、原子力って怖いじゃない。

そうなんだ。太平洋戦争ときに使われたのは、この技術を応用した核爆弾だったんだ。アメリカは、核の力で日本長崎広島を一瞬にして消し去ってしまったんだ。

ここは?

1949年アメリカだよ。

あの人はだれ?

あの日本人は、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士だよ。

あっちの人は、だれ?

あの人は、アインシュタインさんだよ。

えー、あのアインシュタインさん!

湯川くん、湯川くん!君に会えてうれしいよ!

でも、ぼくはとんでもないことをしてしまった。

原爆開発の引き金をひいてしまったんだ。

こんな僕だけど、許してください。

ぜんぜん、役に立つ原子力じゃないじゃない。アインシュタインさんでさえ後悔しているわ。

それじゃあ、原子力発電の元になる原子炉をはじめて作った人のところにいってみよう。

ここは1942年アメリカだよ。

あの人は、イタリア出身フェルミさんだよ。

一気に爆発せずに核分裂反応を一定にすることに成功したぞ!やったーやったー!

フェルミさんたちは、黒鉛ブロックを積み上げた中にウランを入れ、核分裂連鎖反応を起こすことに成功したんだ。カドミウムから作られた制御棒を使って、出力が一定になるように調整できるようにしたんだ。熱をコントロールできるだけで、電気はできなかったんだ。

でも、すごいじゃない!フェルミさん。

そして、ここは、1953年12月8日ニューヨーク国連本部だよ。

あの人はだれ?

あの人は、アメリカアイゼンハワー大統領

平和のための原子力

歴史の何ページかには、確かに『偉大な破壊者』の顔が時おり記録されてはいる。ただし、歴史書全体を見れば、そこには人類の果てしない平和希求と、人類が神から与えられた創造能力が示されている。

原子力平和のために使うんだ!

アメリカは、冷戦下、ソ連との軍拡競争の中で、核ミサイルを中心とした軍事向けの原子力生活に役立つ発電に使う平和利用原子力の2本立ての核開発を行っていったんだ。

その方針の下、同盟国の暮らしを豊かにするために原子力技術を使った発電を広めていったんだ。

ここは、1954年ソ連のオブニンスクだよ。

ここで、世界初原子力発電実用化されたんだ。

そのあと、1956年イギリスで、1958年にはアメリカ実用化されたんだ。

日本では、1966年茨城県東海村日本初の原子力発電所スタートしたんだ。

戦争が終わってから21年目のことだったんだ。

戦争原爆を落とされた日本国内では、原子力に対して強いアレルギーがあったんだ。

反対運動もすごかった。

原子力は、石油石炭電気に続く「第3の火」として平和で豊かな生活に役立つものとして宣伝されたんだ。

新聞では「ついに太陽をとらえた」という原子力平和利用アピールする記事掲載され徐々に原子力への期待が高まっていったんだ。

それが今の日本の発展につながっているんだね。

ちょっと待って、原子力電気に変わる秘密を教えてもらっていないわ。

おねえさん、ごめんごめん。

原子力発電所では、ウラン核分裂で発生した熱を利用して、お湯を沸かしてタービンと呼ばれる水車のおばけを回しているんだ。

あれれー。やっぱり水車が回って、発電機を回してエネルギー電気に変えるのね。

でも、原子力のすごいところは、1グラムウランから石炭3t、石油2000リットル分の熱を取り出すことができるんだ。

これはとてもすごいことなんだけど、実際は取り出したエネルギーの3割が電気に変わって、残りの7割は廃熱として海に捨てているんだ。ちょっともったいないね。

ただいまっと!

なーんだ。核融合とかプラズマとかすごいことしているのかと思ったら、原子力もお湯を沸かして発電していたのね。ちょっとがっかりしちゃったなぁ。

から見える東京の夜が明るいのも原子力のおかげなんだよ。

この夜景原子力の賜物なのね。やっぱり原子力ってすごいのね。おねえさん、ロマンチック夜景を見て、原子力を見直しちゃった。




もう放送できないね…。

2014-09-02

旧ドラえもんの映画、良い所で終えられたのは今でも凄い事だと思う

その名も「ワンニャン時空伝」は、個人的旧ドラえもんのラストを飾るに相応しいんじゃないかと今でも思ってる。

その前まではロボット王国とか太陽王伝説とか風の勇者とか古い奴だと、パラレル西遊記とかアニマル惑星日本誕生みたいに

おどろおどろしいのもあるけれど、それはそれとして名作ではある。

というのも新ドラえもん映画は確かに面白いんだけど、ちょっと物足りない。

そもそも何度も見返したくならない。

何故かは分からないけれど、少なくとも旧ドラ映画のようなワクワク感や安心感、泣ける場面とかが極端に少ないからだと思う。

シムラー後ろ後ろみたくスネオジャイアンが後ろを振り返った瞬間の驚愕や恐怖が、今のドラえもんには致命的なまでに不足しがちだった。

夢幻剣士では、のび太を含む多くのレギュラーキャラクターが死んだり石化したけど、今のドラえもんにはそれがまるでない。

この場面ではこうしないと、と思う場面で何もなかったりするのが今のドラえもんから、雲の王国みたいにドラえもんが一人ガスタンク突撃ちゃう

皆の危険が危ない(笑)状況下で涙を誘う決死行が、皆で協力して敵に立ち向かうだけの陳腐な話になりがちで、そのせいか中々新ドラえもんを認められない自分がいる。

旧ドラえもんが終わったのは悲しかったけど、一方で〆が素晴らしい終わり方だったと今でも思ってる。

何回でも繰り返し見返したくなるのはその作品が名作だから

名探偵コナン監督変わる前と後とじゃ、全然作風も展開も違うし、二転三転した大事件に更に大きな山があると見せたのは第一期、やたら爆発とか大事故、震災風味の割に事件自体はかなりショボいのが第二期、第三期はそれよりも更に題材とか展開も悪い。

故に筆者が懐古的になってしまうのにはそれなりの理由がある。

話を戻すが、旧ドラえもんの名作率は異様に高い。

それは何故かというと、ドラえもん本来面白さに加え、原作者が事あるごとに環境問題社会宗教政治テーマにしたプロパガンダドラえもん世界に巧く馴染ませてる事にあると思う。

それは宮崎駿ジブリとそれ以外のジブリの違いと同じだと考える。

漠然としたものだが、はっきりしたテーマが掲げられているかである

宮崎ジブリのそれは、大人たちが忘れた子供時代の感動や喜怒哀楽描写が織り交ぜられている。

昔はこうだった、あの家の裏手には○○といった動物がいて伝説があって、民話があってといった具合に話の展開のしやすさがかなり丁寧で複雑で繊細だと言う事だ。

要は子供の時不思議だったものが大人になるとそうでもなくなる感覚を風刺したものに近い。

同じくドラえもんにも何故この問題が起きたのか、という原因探しをして最後にはどうすればこの問題をこれからずっと考えていけるのかを作中で問い、視聴者にも解かせようという試みが為されているのだ。

例えば、アニマル惑星では環境問題を挙げて人間が犯し続ける環境汚染をどうすれば解決できるかを諭し、雲の王国では動物密猟自分勝手森林伐採をどうすれば辞めさせられるかを考えさせるといった塩梅である

旧ドラえもんにはそうした未来へ問いかける問題テーマにした物が多い。

逆に新ドラえもんには華やかさやスペクタルの大きさや劇場型犯罪やらに重点を置きすぎてドラえもん人間の子供達と一緒に考えながら、

どうすれば地球を優しい世界に出来るのかを考える事を忘れてしまっている。

それが結局新ドラえもん旧ドラえもんに追い付けない理由なのではないか、と思っている。

2014-08-30

違う、太陽系は渦巻きではない [BAD ASTRONOMY翻訳記事]【勝手修正版】

Twitter を見てると、太陽系天体螺旋運動するこのデマ動画が、いまだにRTされたりして拡散しているのでうんざりしてきた。

太陽系 公転」「太陽系 運動」「太陽系 移動」「太陽系 回転」などで検索すると、この動画を真に受けて紹介しているブログなどが検索上位にヒットしてきて、さらに誤解を広める一因となっている。

あまつさえニコニコ動画にも転載され、字幕までつけられている。

結論から言うと、これはトンデモ信者思い込みだけで作った信憑性ゼロ動画である映像の出来だけはよいからか、昨年の3月からかなり広まっており、天文学者フィリッププレイト氏がブログでその間違いを指摘した記事を出している。プレイト氏は『イケナイ宇宙学 間違いだらけの天文常識』の著者で、世にはびこる間違った天文宇宙ネタを斬って解説するブログ Bad Astronomy で知られている人。

この記事和訳版が以下にあり、大変ありがたいのだが(動画話題になってすぐのタイミング和訳まで出たのは本当に感謝している)、残念なことに誤訳が目立つという指摘があり、いまもって修正されていない。

翻訳が不自然な箇所を以下にテキストで逐一指摘してくれている方がいたが、行きつ戻りつ確認しながら読むのが大変なので、勝手ながら指摘箇所を中心に翻訳修正して以下にまとめ直した。いまだに信じて動画を広めてしまっている人に「それ間違いですよ」と指摘しようにも、記事誤訳が多かったりするとちょっとなぁ、となるので。

なお、もし元の翻訳記事が適切に修正されれば本記事は消すつもりだが、和訳した方は当時Twitter で指摘されてこの校正テキストを読んだはずなのに、もう1年半ほど放置されているのであまり期待していない。

間違いを打ち消すために、まともな太陽系の公転運動を描いた動画があれば知りたいものである


違う、太陽系は渦巻きではない [BAD ASTRONOMY翻訳記事]

なめらかな動きでコンピューターアニメーション太陽の周りを周る惑星の動きを、天の川銀河を周る太陽軌道のように解説する動画について、ツイートメールがたくさん来ている。とてもきれいな動画に、説得力のある音楽、ていねいな作りの画像

しかし、問題ひとつある。間違っているのだ。間違いは表面的なものではなく、間違った前提からきた根本的なものだ。中にはいくつかの有益視覚情報があるが、私は(銀河サイズの)話題のタネだと思っておくよう警告する。

なぜか? 彼の主張の基礎は、「惑星太陽中心の軌道を描いているのではなく、銀河の周りを渦巻き状に移動している」というものだ。

私は普段、こうした話題の間違いを暴くような面倒なことはしない。奇抜な主張はいつでもあるし、たいていは自滅していくからだ。しかし、この件についてはたくさんの人が私に知らせてきたし、明らかにかなり人気を博している――たぶん表面上は正しく見えるし、画像も大変きれいだからだろう。また、科学を知りつつもそこから離れて久しい人たちによって広まっているのではないかと見ている。このような話題を扱うときには、いつも少し深く掘り下げる手間がかかる。

そこで、シャベルを取り出してみよう。

制御不能のらせん

まずは動画を見てみよう。数分程度のものだ。

動画の作者DJ Sadhuは明らかにコンピュータグラフィックスの才能がある。しか科学は……まあ。私にはすぐさまこの動画が何を目指しているのかわかった。彼は率直に、太陽系太陽中心モデルは間違っている、と述べている。しかしながら、この Sadhuの主張ははなはだしく間違っている。重力存在しないと言っているようなものだ。

地動説とは、太陽太陽系の中心にあるという考え方で、惑星はその周りを周っている(他にもいくつか大事なことがあり、たとえば惑星軌道は楕円であるとか、軌道は同一平面上にあるのではなくて互いに傾いているとか)。この考え方は、地球太陽系の中心だという古い天動説にとってかわった。天動説は、それをちゃんとした物理モデルだと考えると、あらゆる種類の奇妙な仮定をしてやらないとちゃんと機能しない、とてつもなく複雑で考えすぎの物理モデルになってしまう(タイレノールなどの頭痛薬があるなら、epicyclesの項を見てみよう)。地動説はそれよりもずっと物理的に正しいし、ずっとうまく機能している。

私は、どちらのモデルにもそれぞれの使い道があると言いたいのだ。もし特定惑星が天のどこにあるのか知りたいなら、天動説の座標を使うことになる。われわれは地球に住んでいて、地球は動かずに天の車輪が頭上を回転して動いているように見える、それは理にかなっている。しかし、もし惑星宇宙探査機を送りたいなら、太陽中心のシステム必要なのだ地球惑星も両方とも動いていると考える方が、はるか計算は簡単になる。

Sadhuは、地動説が間違っていて、実は惑星は渦を描きながら太陽を周る動きをしているのだと主張している。彼が実際に言わんとしているものは、渦ではなくらせんである。この2つは名前が違うだけでなく、物理的な動きもその特徴も全く異なる。らせん軌道を描く粒子は、太陽系のようにお互いには干渉していなくてもよいが、渦を描く粒子は抗力と摩擦を通じて互いに干渉している。

しかし、意味論的な論争はよそう。もう一度動画を見てみよう。Sadhuは太陽惑星を先導しているかのように、太陽惑星よりも前方に出て銀河を回っているかのように描いている(2番目のビデオだともっとそれは明白だ)。これは単に誤解を招くだけでなく、完全に間違っている。惑星は、われわれが銀河系の中を巡るときときどき確かに太陽の前に出たり、ときどきその後ろをついてゆく(太陽を周回する軌道上のどこにいるかによる)。実際に夜空の惑星を見たことのある人にとっては明白な真実である。なぜなら夜空の一部は、地球太陽銀河系を周るときの進行方向にあたるわけだが、惑星はその部分にだって観測されるのだ。

ここでも、細かいことをあれこれ議論するのはやめよう。後述するように(「こうした考え方はどこからもたらされたのか?」の項)、惑星銀河系内を動くとき太陽の後ろをついていくという考え方は、Sadhuがらせんについて述べるとき思考基盤となっている。しかしまずは、もうちょっと見てみよう。

テイク2

太陽銀河の中を移動していく様子を示している、彼が二番目に公表した動画では、もっとひどい状況だ。

公平のために言うと、今回彼は惑星の動きについて「らせん状」だと正しく記述している。しかし、まだ惑星太陽の後ろをついていくように描いていて、これは間違っている。また特に動画の冒頭では、太陽中心モデルと、らせん運動についての彼の説明を具体的に比較しており、誤った「太陽主導」の考え方を補強している。

彼の動画における太陽中心モデルの動きを注意深く見てみよう。銀河を周る太陽が動く方向は、惑星軌道平面と同じに描かれている。しかし、こうではないのだ。太陽系の平面は、車の前方への動きに対してフロントガラスが作る角度のように、銀河系に対して約60度で傾いている。

これは本当に重要な点だ。らせんモデルでは、銀河を周る太陽の動きにあわせて、太陽を垂直に周回するような惑星が描かれている。お好みなら「正面向き」といってもいい。これが間違っている。なぜなら、惑星軌道は60度で傾いていて、90度ではない。惑星とき太陽の前に、ときに後ろになる。これだけで、らせん描写が正しくないことがわかる。地動説という現実モデルにおいても、順行-逆行運動というもの存在し、現実の空できちんと観測できる〔訳注:詳しくはこちら参照〕。

しかしそれだけではない。動画では、太陽銀河を周ることを見せていて、らせんに沿って上昇、下降している。最初動画のように、一部正しいところもあるが、大方は事実からかけ離れている。

われわれの銀河は、中心部が膨らんでいる平たい円盤で、端から端まで約10光年距離がある。この円盤は無数の星を内包し、その重力が合わさって、銀河中心を周る軌道太陽を留めている。ちょうど、太陽重力惑星軌道に留めているのと同じだ。

太陽銀河系を一周する軌道の長さは、およそ2.4億光年ではない。銀河を周回するときには、だいたい動画にあるように、太陽は実際ぴょこぴょこアップダウンを繰り返している(とはいえ大体1周につき4回ぐらいなのに、Sadhuは動画内で数十回もアップダウンするように描いている)。〔訳注:太陽系が銀河系内を周回する軌道の図参照(垂直方向は強調されている)〕

このような運動が起きるのは、銀河円盤での重力の働き方のせいだ。ここが非常にクールなところだ。円盤よりほんのわずか上にあるものは、円盤に向かって全体的に下へと引っ張られる。円盤が巨大な物質の板である想像してみて、太陽がその円盤よりも上にあるとする。円盤重力太陽を下へと引っ張る。星と星の間は遠く離れているので、太陽円盤の間を通り抜けて下へ降りていく。そうすると今度は、下に来てしまった太陽円盤がまた引っ張り上げる。このとき太陽の動きはだんだん遅くなり、そして止まり、向きを逆にしてまた円盤へと急激に突入する。太陽は、銀河円盤の中心から上下にそれぞれ200光年ぐらいの浮き沈みをするが、円盤1000光年の厚みをもっているので、結局私たち銀河円盤の中にしっかり留まっている。しかしこうした摂動永遠に続き、太陽大海コルクのように浮き沈みを続ける。

太陽銀河を周回しているので、合わさった動きはすてきな波のパターンになり、浮きつ沈みつ回転木馬のようにまわり続ける。ゆえに、Sadhuはこの部分に関しては(多かれ少なかれ)正しい。

だいたいはね。しかしここに3つ目の要素が加えられている。ひねったらせんを描く太陽道筋を、彼は歳差運動性質だとしている。この部分は間違っている。非常に間違っている。

歳差運動物体が回転するときてっぺんをぐらぐらさせる動きで、回転の中心軸からずれた向きの力をてっぺんに加えたときに起きるものだ。コマてっぺんを突くとぐらつく、それが歳差運動だ。地球自身も太陽と月の重力に引っ張られて歳差運動をしており、その軸の1回の揺れ周期は2万6000年だ。

明らかにSadhuは、動画の中でこれを表現している。しかし、ぐらつきは太陽にまったくなんの影響も与えていない。それはただ、地球が何かしているだけだ。しかし、Sadhuは銀河を周る太陽の動きに付け加えていて、それは意味をなさない。動画では銀河を周るコークスクリュー(コルク栓抜きのような螺旋運動)を描いているが、ときには銀河の中心に寄り、ときには遠くへ離れる動きを何度も何度も繰り返している。回転木馬のたとえでいえば、馬が真ん中で回って、上下に、また左右に動いているようなものだ。しかし、それは太陽の本当の動きではない。左右の運動なんてない(軌道ごと何度も銀河の中心に向かったり離れたりするなんて)。Sadhuの示すコークスクリューパターンは、間違っているのだ。

動画解説文において、Sadhuはかなり頻繁に、座標系と力と運動を混乱させている。

彼はなぜこんな正しくない運動を描くのだろうか。それを掴むため、彼が元にした文献をあたってみた。

こうした考え方はどこからもたらされたのか?

動画彼のサイトによると、SadhuはPallathadka Keshava Bhatという人から学んだそうだ。Bhatによる「らせんの渦巻き:太陽系の動的プロセス」(“Helical Helix: Solar System a Dynamic Process”〔リンク切れのためこちら参照〕)と題された文章にこの考え方はすべて説明してあり、細かすぎる点は指摘しないが、ちんぷんかんぷんものだった。まじめな話、どれもまったく意味をなさない。Bhatは地動説は間違っていると主張しているのだが、その主張を補強するために、虚偽のアイディアを次から次へと用いているのだ。彼の主張の間違いを暴くためにページを割くこともできるが、ここは短くまとめてみよう。

私はBhatの主張を何度も読んで、可能な限り好意的に考えようとした。私がかき集めたところでは、彼が言っているのは、太陽の動きによって、太陽を先頭にして惑星が後をついていくという形で、惑星銀河系内でコルク栓抜き状のらせん運動をする、よって地動説は間違っているというものだ。Sadhuの動画解説文によると、こうした動きをうまく描いているという。しかし、どれも完全に間違っている。もしそれが正しいのなら、外惑星(太陽から地球よりも遠くにある、火星木星など)は太陽の反対側に遠く離れて見えないだろう。しかしいつだって私たちには見えている。

それに、私たちは何度もほかの惑星宇宙探査機を送っていて、どれもいまだその軌道上にある。もしBhatがいうように地動説が間違っているのなら、探査機はいつになっても目的惑星に到達できない。探査機を送るための軌道計算が間違っていることになるからだ。探査機道筋計算するとき銀河を周る太陽の動きを考慮する必要なんて全くないから、Bhat氏のいうことは正しくない。

太陽太陽系の先頭で、惑星はその後ろをついていくという主張も、明らかに間違っている。太陽は、Bhatが主張し(Sadhuが動画で示して)いるように、銀河系を突き進む弾頭のように太陽系を主導したりしていない。惑星太陽の周囲を周り、全体が一つのユニットとして銀河系を60度の傾きで移動している。これは、銀河軌道に沿って惑星とき太陽の前になり、ときに後ろに続くということだ。

これはそう、道を歩くあなたの頭の周りを、端にボールの付いた紐がぐるぐる周っているようなものだ(この円は60度傾いている)。ボールときに頭の前になり、ときに後ろになる。道を歩くときには常にあなたと一緒だが、歩く速さには関係なく、相対的にはあなたと同じ速さでいつも移動している。あなた自分の動きを線で表すとすると、ボールは傾いたらせんを描くだろう。これこそBhatとSadhuが説明しようとしたことなのだが、しかし間違った説明になってしまった。

Bhatは、その文章の中でいくつもの間違いと論理的誤ちを犯している。たとえば、Sadhuの地球歳差運動誤用についてBhatが何と言っているか読み取ろうとした。しかし、とても不明瞭で(それに単純なミスもあり、彼は歳差運動の周期を22万5000年としているが、実際には2万6000年)ゴルディアスの結び目を解いているみたいだった。まだほかにも。彼は、もし地動説が正しいなら、日食は1カ月に1回起きなければならないと考えている(46ページと134ページを参照。ちなみに日蝕が一ヶ月に1回起きないのは、月の軌道が傾いているため)。また、彼は「太陽中心軌道不可能である意味しなければならない」と結論付けた部分で、地球太陽の周りを周る回転について根本的な勘違いをしているようだ(文書の30ページを参照のこと)。実質、私が読んだ文章の1ページごとに基本的根本的な間違いがあった。

そしてこれが、Sadhuの(間違っているにしてもステキな)動画が基礎としているものなのだ、いいかい? いっておくが、もしSadhuのサイトをのぞいてみたら、あらゆる種類の……んー、おかし陰謀論……9.11陰謀説からケムトレイルから、デイヴィッド・アイク(本気で爬虫類型異星人がデンバー空港の地下に住んでいて世界を支配していると主張している)が怒り狂いそうなのから名前しかない程度のものまで見つかるだろう。私は、彼のほかの考え方を念頭に置くことにした。

続きと、進行中のこと

DJ Sadhuの動画は、とてもステキで、そのうちいくつかは真実を元にしたものだ。しかし、私の意見ではBhatのゆがんだ宇宙に対する見方のせいで、その核心が失われてしまっている。

彼の動画は正しいように見える。クールであるように見える。ものごとはこうでなくっちゃ、というセンスに訴えかけるものがある。しかし、物事がどうあるべきかと、実際にどうなのかということはいつも重なり合うわけではない。宇宙は本当にクール場所で、とてもよく出来た一連の法則に基づいて動いている。私たちはこうした法則を「物理」と呼んでいて、それは数学記述されている。そしてそういうこと全部を理解しようとする試みが、科学である

クールものがすべて科学ではない。しか科学の全てはクールだ。これは普遍的法則ではないかもしれない。けれども、私の見てきた限り、これは真実なのだ

2014-08-29

見たこともない天体や微細現象のことをあなたはどうして信じているの

http://anond.hatelabo.jp/20140828222646

太陽系惑星太陽の周りをまわっているといわれ、科学の本の口上や数式上ではつじつま合うし、それと矛盾しなさそうな図解も沢山されているけど、きみはそれを直接見たことはあるのかな?実は、現在のわれわれの知識レベルは、むかしの人が太陽地球の周りをまわっていると思っているレベル理解かもしれないよ、未来の人からしたら。超ひも理論だの、なんだか新しい概念もあるし。量子力学世界は数十年前は、まるで宗教ものボーア原子モデルも厳密には嘘だったわけで、われわれが信じ込んでいる科学モデルのたくさんの図解も、欧州教会あたりにたくさんある宗教画みたいなものかもね。

科学も「科学教」じゃないのかな?「科学は再現性がある」っていわれるけど、本当?普遍はなずが、しばしばくつがえされるのはどうして?そもそも、普遍的ものをわれわれは発見できるのか?

2014-08-18

[]8月18日

○朝食:ジャージャーうどん

○昼食:ジャージャーそうめん

○夕食:たんめん

睡眠時間:6時間(+お昼寝4時間

調子

お昼寝しすぎた。

それ以外は普通

Halo: Reach

はい、というわけで、今日からまた新しいゲームです。

今回プレイするのは、Halo三部作の前史にあたる、Halo: Reachです。

とりあえずミッション02「ウィンター非常事態」を攻略

うーむ、いきなり滾る展開で手に汗握るぜ!

この惑星リーチの攻防戦っていうのは、Haloシリーズではよく台詞に出てくるものなので、

それがついに自分の手で体験できるのかと思うと、それだけで滾ってくる。

さらに動かすのが、マスターチーフと同じスパルタンとなれば尚更です。

かなり久しぶりにエリート兵と戦ったり、変わらないやきうのお兄ちゃんたちと戦ったりと、Haloシリーズを満喫できた。

いやあ本当、Halo最高ですよ、最高。

じっくりゆっくりプレイしていきたい。

2014-08-06

http://anond.hatelabo.jp/20140806071859

まるで惑星を滅ぼした文明をいくつも知っているかのような言いっぷりだな

俺はまだ1つも見たことがないんだが

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