はてなキーワード: ローカル番組とは
マジでふざけんな。
簡潔に言うと配信者です。
緊急事態宣言が出てもカラオケに行ったり、遊びに出掛けていました。
毎週、否、毎日。
部屋で配信やってんだよ
( 泳げたいやき君)♪
母はまたかよと呆れ...
父は無関心。(時々、遊び過ぎだと怒るけど)
私が「OO県またコロナ出たのに大丈夫なの?XXくん(姉の友人の子供)大丈夫なの?危ないから止めた方が良いよ。」と忠告しても聞かない。
しまいにゃ「あたしの金だから良いじゃん!遊んじゃダメなんかよ!!」と逆ギレ。
そして某日、
「OO市OOの......」
(まさか...)
嫌な予感は的中。
濃厚接触者の中に姉がいました。
「OOとXXがコロナになった」
携帯を持つ手が震えました。
母に見せたら顔面真っ青、
必死に止めて阻止しましたが、怒りはおさまらず姉に「二度と帰って来るな!」と電話で絶縁宣言。
それに対して姉は「あ、そうですか。じゃあずっとOOちゃん家にいるわ。」
アラフォー間近の女だよ?
妹の私は歌い手でもないし、インスタやポケカラはやっていないけれど、そこまでしてカラオケしたり、遊びたいの?
「コロナ映え」ってか?
頭おかしいんじゃねーの?
つーか旦那は何してんだよ...
本当に最悪。
特定とかに巻き込まれて家族全員が晒されたりしたらどうすんだよ...
整形して逃亡したいが金はない。
無理心じゅー?
やりたくねーわ。来年延期になった映画とか観たいし死にたくねーわ。
身内に配信者がいると怖いですよ。
有名になりたいのか下着姿とか載せたりしてるわ家の周りの写メも投稿してるわ...
まるでパチンカスだ。
まぁ、姉は元パチンカスだが。
インターネットというのは素晴らしい物でその気になれば世界中の誰とでも交流する事が出来る。
僕は日本語以外の言葉を知らないので外国の方とは意思の疎通が出来ないけど、生きている間には出会えないだろう日本全国の人ともネットでは文字で触れ合える。
その事について最近一つ解決出来ない問題があるような気がしてきた。これはインターネットというツールの問題ではなく、利用しているのが皆普通の人だから起こる事だけど。
というのもインターネットはその気になれば大体の情報は手に入るし、どんなに距離が離れた所に居る相手ともやり取りは出来るけど、その相手が知らない事に関してはどうしようも無い。
例えばある地方でのみ放送されているローカル番組について語れるのはその地域に住んでいる人だけだ。例えインターネットがあろうとも、その番組を見れない地域に居る人はどうしようもない。
僕は最近とあるマイナーな作品にハマっている。休日の朝に放送していて、前作にあたる作品が本来想定されていたであろうターゲット以外の幅広い層に受けて異例の大ヒットをした事は記憶に新しい。
しかし前作と比べると僕の好きな新作の知名度は皆無にも等しい。内容がより低年齢向けになった、というだけではなく放送日時が変更された事も大きいのだと思う。僕は見ていないが裏番組がどれも人気らしい。
好きだから見ている。しかし感想は中々書けない。他の人の感想も読めない。単純に見ている人が少ないから。作品を非難されるよりはずっとマシだ、と思っても誰とも意見の交感が出来ないのは寂しいな…と思う。ニチアサは魔境だ。
都会の夜景を見るととっても病む。
田舎ではできないこと、田舎では会えない人がいっぱいあってとても泣きたい気持ちになる。
ありがたいことに私の家は田舎の中でも裕福な方なので(東京に引っ越せるほどのお金はないって意味)現場以外でも頻繁に東京へ行く。その時考えるのは自担今どこで何してる?誰といる?ってことばっかり。夜、高層ビルが並ぶ道をとぼとぼ歩いてたらこんなに好きで同じ地にいるのに巡り会えない私の人生くそじゃん死にたいって泣きながら何もしないで帰ったこともあったなあ(めちゃくちゃイタくてびっくり)現場で東京に行った時は大丈夫だけど特に何も無く服や欲しいものを買いに行っただけの時めちゃしんどい。未成年の学生のクソガキが何ほざいてんだって思われると思うけど地図で見たら東京ってめっちゃちっちゃいのになんでいざ自分がそこにいると広いの?すれ違う人をみながら思うのは今すれ違った大人数の中に1人は自担の事務所関係者だったり関係者と知り合いだったりするんだって考える。
よく、○○くんと飲んだことありますとか○○くんの元カノの友達ですとかそんなほぼ2次元的な話をお持ちになられてる方は一体全体何者なんですか?こちとら芸能人に遭遇なんてことすら地元のローカル番組の司会者くらいなんですけども。前世でどんないいことをしたんでしょうか。
そしてまた自担の彼女になった人は自担から好きという言葉を貰った人ってことなわけで。ヲタクが好きだって言ってもありがとうしか返ってこない当たり前だけど(まあまあ私の自担くんはみんなのこと愛してま〜すとか言ってくれちゃう子ですけど)
少女漫画みたいな運命的な出会いとか、そんなバカバカしいこと望んでる訳じゃなくてアイドルであろうと普通のオフの自担くんと出会ってそこら辺の普通のカップルみたいに家でごろごろして平和に幸せに暮らしてただ普通とは違うのが彼はアイドルですっていうだけみたいなそんなんでいいんだよ。(十分な高望み)
淳さんがツイッターで唐突に「今から北海道の○○に行くので地元の皆さんは○○を持って集合してください」と呼び掛け、果たして平日の急な呼び出しに地元の人は集まってくれるのか?という番組である。
おれの地元で集合の呼び掛けがあり、それを知った友人から誘われ行くことにした。お互い平日休みでよかった。
身バレするのが嫌なので何を持って行ったかは言わないが、行くと100人はくだらない人数が集まっていた。全員がロケに参加すべく指定された物を持っているのだ。全員ロケに参加したら何時間かかるかわからない。淳さんも忙しいだろうし、テレビ局もある程度時間を決めているだろうし、その中から面白そうな人だけイジってある程度撮れ高OKになったらすぐ撤収するだろう、おそらく俺はイジってもらえないな、と期待をせず長蛇の列に並んだ。
そして淳さん到着。それまで静かだった集合場所が一気に沸いた。
テレビ局スタッフの「写真撮影はOKですが、ネットの生中継はやめてください」と呼び掛けるやいなや、その場の全員がスマホを向けてパシャパシャ。
あー、なんかスタッフ許可はあったけどみんな嫌な感じで撮ってるなー、と思ったけど淳さんは一切嫌な顔せず、「みんなどんどん撮って!」とサービス精神の駄々漏れ状態である。
さて、いざ撮影開始。「うわー!すごい人数いるねー!」と驚いていたが、この番組史上最大の人数だという。
「じゃあ、一番前の人から始めよっか!」と面白そうな人をランダムで選ばず、律儀に一人づつイジり始めたのである。
若い女性も、不審者っぽい様子のおかしいオッサンも、小学生も、分け隔てなく一人一人じっくり時間をかけて平等に接していくのである。
マジかよ!いつ終わるのかもわからない途方にくれるような作業、真面目にやるのかよ!
俺だったら最初の10人目くらいで言うことなくなるだろうし、帰りたくなるわ。
集まった一人一人を時間をかけて接し、相手を傷つけない程度にしっかり笑いをとる。このへんのバランス感覚はさすが。毎回新鮮なリアクションで接し、観ている者を飽きさせないのだ。
あれだけしっかり相手にしてもらったら本当に来てよかった!と思う。予想以上に大満足である。とにかくサービス精神旺盛の一言では片付けられない働きっぷりだ。
淳さんがこんなに働いてるのに、こっちは無料で体験できるのである。贅沢にもほどがある。
途中救急車が近くを通り撮影が一旦中断しても、カメラも回ってないのに淳さんは休憩せず喋り続け笑いをとり続けている。
最終的に、ロケが終わるまで6時間もかかった。その間、たまに水を飲むくらいで一切休憩せず立ちっぱなしでぶっ続けに集まった一人残らず全員の相手をしたのだ。しかもずっと笑いをとりつづけながら。
これがプロの仕事か。俺には到底できそうもない。ネットでは評判の悪い人だけど、いざ目の前にした時、誰もがファンになると思う。こんな人モテて当然だわ。
ちなみに、俺は身体を張るネタを披露し、集まった素人の中では一番の笑いをとることができたと自負している。スタッフの人からも後で「すごい良かったよ!」と声をかけていただき、放送でも一番の長尺で放送された。
ちなみに個人的に面白かったのは、テーマに沿ったものを一切用意せずとりあえずテレビに出たいだけで集まったノープラン男連中である。
「お前、よくそれで来れたな!」というノープランぶりで、何をやっても滑り続け、クイズタレント名鑑でコウメ太夫がイジられている時のような噛めば噛むほど味が出る面白さがあったが、そういった人たちは一切放送では紹介されてなかった。こういう時こそ芸人の本領発揮といった感じで、淳さんの芸人としての面白さが存分に発揮されてただけに、残念。
俺は録画機器を持っていないので、実家でHDDレコーダーで録画してもらい番組を保存してもらっていたのだが、俺が出ているということを忘れた親が消してしまった。再放送されないかな。
いまから十数年前、高校生の頃に「M-1甲子園」というイベントに出た。
よしもとが主催、イオンが協賛の高校生の漫才コンテストであり、吉本が素人の高校生の中から未来のスター発掘するという意図がある大会なのだが、いろいろ不可解な思いをしたので書こうとずっと思っていて、昨年末のとろサーモン久保田の上沼恵美子への暴言、立川志らくのM-1での審査を評したブログがホッテントリになったタイミングで書きたかったが師走の忙しさで書く時間がなく無下にしてしまった。
もうタイミングを逃したのだが、今年のM-1まで取っておいても書くのを忘れてしまいそうなので、今このタイミングで書かせてもらう。
俺が高校生だった十数年前、地元のイオンでM-1甲子園なるイベントの予選があるので出場しようと友人から誘われた。
俺は中学の文化祭で、生徒が体育館でステージで催し物を披露するコーナーで中2から2年連続漫才をし、2年連続投票の結果優勝した。それまでギター覚えたてのヤンキーが稚拙な演奏を披露しイキがる場でしかなく、ヤンキー以外の出場は暗黙の了解で禁忌とされていた雰囲気の中において、ヤンキーの許可なくそこに割って入った俺の漫才が優勝したのだ。
中1の頃はオタク扱いされスクールカースト最底辺だった俺が、中2の文化祭からは学校の人気者となれたのだ。その年頃の女子というのはスポットライトを浴びた男だったら誰でも良いようで、それまで俺のことをゴミのような目で睨みつけ忌み嫌っていた女子どもが急に俺のことをチヤホヤしていたが、俺は奴らのことを恨んでいたので硬派気取ってまるで無視していた。今考えたらやれたかもしれない。
高校生になってから文化祭の時の相方とは違う高校に進んでしまい、相手も部活に勉学に励みたいとのことで漫才は続けられなかったところ、別の漫才をやりたかったという友人が俺をM-1甲子園に誘ってくれた訳だ。
予選通過したら東京で決勝があり、優勝したら賞金20万円貰えるらしいのだが、まあ、中学の時の相方は笑いのセンスもよく、俺の書いたネタに文句も言わずそのまま受け入れてくれ、相性もよかったので満足いくネタが披露でき爆笑をかっさらうことができたのだが、M-1甲子園に誘ってきた奴は笑いのセンスがまるで無いどころか俺の作ったネタにいちいち文句を出し、その割に自分でネタは書かず俺のネタをベースにまったくつまらない方向に改変を要求し、お笑いをやるっつってんのに道化を演じるのが嫌なようでかっこつける言動ばかり取りたがり、人を笑わせたいというよりスポットライトを浴びてただ女子にモテたいだけという性欲しか感じられない奴で、ああこりゃあクソ滑りするなあ予選絶対通過しねえなという未来しか見えなかったが既にM-1甲子園にエントリーしてしまったので後の祭りだった。
俺は学生ながらに雑誌の読者投稿コーナーや深夜ラジオでネタが採用され、ネット大喜利で優勝を経験している職人だったので、ネタ作りに関しては自信があったのにも関わらず俺の意図した笑いどころが全却下された挙句ただ男子高校生ふたりつまらない立ち話をするだけの漫才とは言えない地獄のような内容しか用意できずM-1甲子園の予選の日はやってきた。今もその日を鮮明に記憶している。
当日、そいつは気になっている女子をつれてきて、もうすぐ始まるつってんのに、つまらない内容だがネタ合わせだけはしておきたい俺を尻目に女子と2人でイチャイチャとイオンのゲームコーナーでずっと太鼓の達人をしていた。
高校生なので楽屋などなく、これから始まるショッピングモールの広場に用意された舞台周辺に出場するっぽい高校生がぞろぞろ現れ始めた。俺も1人そこで待っていると、出場するっぽい奴が近づいてきて「あれ?見ない顔ですね?普段どこでやってるんですか?」と声をかけられた。
見ない顔?普段どこで?純粋な素人の高校生が集まっていると思っていたのだが、こいつら普段どっかの舞台出てんのか?
質問の意味がわからないので「人前で漫才やるのはこれが初めてですね〜」と答えると、「あっ…」といった顔をしてそいつは離れていった。
通りすがりの子連れ家族の父ちゃんに「これから漫才やるんですか〜?誰が出るんですか〜?」と聞かれ「高校生の漫才コンテストです」と答えると、「なんだ〜素人か〜絶対つまんねえな〜誰が見るんだそんなの」と吐き捨てられた。俺がこれから出るんだよ!という不快になる一幕もあった。
するとイオンのイベント担当みたいな人が出てきて「これから始めます」と胸につける番号札みたいなのを配りだしたので、急いでゲームコーナーから相方を引っ張り込んできた。
審査員は吉本芸人だ。各地方に吉本の事務所があり、うちの地元の吉本芸人が審査員として招かれており、イベント開始直前に腰を低くしたイオンのスタッフに先導されながら会場へとやってきた。
すると、それまで会場でそれぞれバラけてダラダラしていた、これから出場する高校生達が一斉に一列に並び、もう夕方なのに「おはようございます!」と業界丸出しの挨拶で綺麗にお辞儀をした。
それに対し審査員の吉本芸人は「おう、頑張れよ」と一言いうと審査員席に着座した。
そんなん知らん俺はもちろん並ばず業界の挨拶もせず、ポカーンですよ。こいつら、全員吉本の息かかってるやんけ!
その瞬間、この大会の意図を把握した。これは、吉本の息がかかっている、将来吉本所属が決まっている高校生を集めて、あくまで素人として吉本が世間に紹介するイベントなんだと。
予選出場の高校生コンビは全部で10組、俺の他にポカーンとしていたのは1組だけだったので、確実に素人と言えるのは俺とその1組のみで、残り8組は吉本の息がかかってる連中なのだ。
じゃあ、どう転んだって完全な素人は絶対に予選通過しねえじゃねえか。これから俺が滑るのはわかりきっているとはいえ、一気に冷めてしまった。
いざ漫才が始まると、さすが審査員の芸人におはようございますと礼する連中だけあって普段から仕込まれているのだろう、みんなしっかりとしたネタをして、横で観ている俺は笑ってしまった。
けど、他の吉本の息がかかってると思われるコンビは、他のコンビのネタには一切笑わず鬼のような目で睨みつけていた。怖っ。
で、いざ俺の出番がきたが、ボケもなく笑いどころのないネタがウケるはずもなく、少数集まった観客が舞台に目を向けず全員が手元の携帯を見ているという、生きた心地のしない地獄のような時間だった。死ぬかと思った。
漫才が終わり、審査員が苦笑いをしながら「独特な世界観ですね」とだけ言った。
その後の出番だった「おはようございます」を言わなかったコンビもやっぱり面白くなかった。
もちろん吉本高校生の中から東京行きが決まり、もうこいつとは二度と漫才しねえと決めて、素人であるはずの高校生たちの不可解な行動に疑問を持って帰った。
次の日エゴサーチをしてみると、2ちゃんねるの芸人板で俺がクソつまんねえとボロクソに叩かれていた。死ぬかと思った。
その数週間後。
深夜に何気なくテレビをつけていると、地元ローカル番組で吉本若手芸人のネタを見て笑ったら罰ゲームというコーナーが始まった。
ローカルタレントがニヤニヤしながら口に牛乳を含み、そこに出てきたのはイオンで漫才をやった高校生たちだった。
えー!?もう「吉本若手芸人」って言い切っちゃってるじゃん!!じゃあもうこいつら素人じゃないじゃん!!
高校生という紹介もなく、あの日イオンで見た連中全員がその番組で「吉本芸人」としてネタを披露していた。
息かかってるどころか、地元ローカル局とはいえテレビの仕事受けちゃってる時点でプロだよね!俺の予想は正解に近かったのだ。
ええ、こいつらプロじゃんと思った俺は地元吉本の所属芸人一覧をネットで確認したが、あの高校生達は誰も所属芸人に名を連ねていない。
なんなの?やっぱり素人なの?どっちなの?謎は深まるばかりである。
その数日後、この連中は「素人なのかプロなのか」の事実が判明する。
学校から帰ってきてバイトに行く準備をしながら夕方のローカルワイドショーを見ていると、地元の芸人を夢見る高校生に密着した特集がはじまった。
そこで特集されている高校生は漫才コンビではなくピンなのだが、ただつまらないダジャレやギャグをするのみで舞台では滑り続け、ライブで勝ち上がれなく悩んでいるという。
仕組みはこうだ。吉本の事務所には芸人を夢見る高校生が次々駆け込んできており、ライブで勝ち上がれば晴れてプロとして吉本に所属できる仕組みで、そのピン高校生はプロを目指しているがライブで滑り続けてなかなか勝ち上がれないのだという。
吉本の稽古場みたいなところでネタ見せをして、社員なんだか作家なんだかわからないがその様子を見ていた大人からつまらない、それじゃ勝ち上がれないぞと叱責されそのピン高校生は悔し涙を流していた。
そのシーンで、あのイオンで見た高校生たちも映り込んでいた。特集は「頑張れ○○くん!未来のスターとして応援します!」と締めくくられた。
つまり、吉本所属のプロとは言い切れないが、「吉本預かり」として普段から吉本の舞台に出演していて、稽古場では吉本の人間からも指導されている。それで、たまにテレビにも「吉本芸人」として出演しちゃう。
もうこれは素人とはいえないのではないか。完全に吉本の息かかっちゃってるんだもん。
その当時、M-1甲子園で決勝を勝ち進んだコンビが実は松竹芸能所属(事務所ページにもプロフィールが記載されていた)だとわかり、M-1甲子園の「プロは出場不可」というルールを破っているのではないかとお笑いファンの掲示板で炎上していたのだが、それ言ったら出場している高校生の大半が半分プロみたいなもんじゃねえかと思った。
やっぱり、この大会は「素人の高校生の中から未来のスターを発掘」なんて意図じゃなくて、「吉本預かりの芸人を世間に認知してもらう」大会でしかなかったのだ。
その頃は世間で圧倒的な若手お笑いブームだったこともあり、素人の大会と銘打ったM-1甲子園ですらネットではちょっとした話題になっていたのだが
俺が高校を卒業する頃には審査内容の不透明性などが指摘され盛り下がる一方で、ネットで話題になることが全くなくなってしまった。
高校を卒業したら芸人になりたいと漠然と思っていたが、こんな経験をしたので絶対に吉本に入ることだけはないなと考えていた。
高校卒業後、イオンで見た彼らのコンビ名でググって現状を調べてみたのだが、そこから吉本に所属することなく芸人の道を諦めそれぞれ大学に進学したり就職したりしているようだった(そいつらのブログを見つけたのだが解散報告などをしていた)
そんな俺も相性の良い面白い相方を見つけることもできず、ピンでやる度胸もなく、そのまま普通にサラリーマンとなった。
その後M-1甲子園は「ハイスクールマンザイ」というダサいイベント名に改名し、一時はその様子が全国放送などされていたようだが全く話題になることがないのでもうとっくに終わったイベントかと思っていたら、今調べたら去年もやってたみたいだ。
北海道に住んでいるが、北海道にもそれなりにローカルタレントがいる。
大体は北海道出身で、そのまま北海道でタレントになった人たちなのだが、中には「なんで北海道出身じゃないのに北海道でローカルタレントに?」といった人たちもおり、北海道ローカルの番組やCMに出演しても違和感がある人達がいるので紹介したい。
お笑いと言っても、北海道に住む我々は漫才だのコントだののネタを見たことがなく、夕方の北海道ローカルワイドショーで地元の飯屋のリポートしてる様子か、深夜の大泉洋の番組にチョロっと出演している様子しか見たことがなく、よくわからない存在である。
北海道ローカルタレントなのに関西弁で喋っているので違和感バリバリで、なんでこの人達北海道のローカルタレントなの?と疑問を持ちやすいが
もともと二人共北海道大学の学生で大学時代は北海道に住んでおり、大学卒業後そのまま北海道でタレントになったそうである。
それならまだ納得がいく。
近年はHTBが朝から夕方まで北海道ローカルで情報番組・ワイドショーをやっており、毎日朝から夕方まで出ずっぱりである。
ほぼHTBのワイドショーでしか見ないことから、中学高校生にとってはお笑い芸人というよりもHTBのアナウンサーという印象しかない。
が、大泉洋の番組にチョコチョコ出演しており、半日はHTBに出演しているので知名度はそこそこある。
元祖はイモト、最近はブルゾンちえみ、みやぞんが日テレの番組にしか出演していない「日テレ専属芸人」となったように、HTB専属タレントといった印象である。
お笑いといっても、北海道に住む我々は漫才だのコントだののネタを見たことがなく、深夜のパチンコ番組、風俗情報誌一社提供のすすきのの夜のお店紹介番組で司会をやっている様子しか見たことがなく、よくわからない存在である。
北海道ローカルタレントなのに関西弁で喋っているので違和感バリバリで、なんでこの人北海道のローカルタレントなの?と疑問を持ちやすいが
もともと吉本興業で裏方として働いており、吉本が札幌に事務所を作るにあたって札幌吉本勤務となり、徐々に自分が表に出たいと思うようになり吉本から独立し、札幌で個人事務所を設立しそのまま北海道のローカルタレントとなったようだ。
よく北海道のローカル深夜番組に出ているのだが、上記のとおりパチンコ打ってるかすすきののキャバクラを紹介してるか札幌の飯屋で飯食ってるかだけで、お笑い芸人といった印象は全くない。
自身の事務所には一応北海道出身の芸人がおり、所属芸人と共に一時期深夜にドッキリ企画などをする「しんや家族」という純粋なバラエティ番組をやっていたが、そのクオリティがあまりにも低く、一切話題になることなく即番組終了となってしまい、また「パチンコ・キャバクラの人」になってしまった。
しかし、北海道の各テレビ局が深夜に放送している北海道ローカルのパチンコ番組・キャバクラ番組ですら東京から有名なタレント・芸人を呼ぶようになってしまい、北海道ローカルタレントを使わなくなり、ローカル深夜番組からも姿を消してしまった。
10年以上続いていた「よるたま」という、風俗情報誌一社提供のすすきののキャバクラやラーメン屋などの飲食店を紹介する番組をクビになり、武井壮とAV女優が「ケツで風船何個潰せるか」「視聴者の性の悩みを聞く」などのバラエティ企画をする「武井壮のよるたま」という、すすきの情報が一切ないただのバラエティ番組にリニューアルされてしまった。
武井壮がAV女優に下ネタ丸出しのセクハラ発言をしてはしゃいでいる様子は、北海道民に衝撃を与えた(番組内で武井壮自身も度々「この仕事は東京の人に知られたくない」とコメントしていた)。
しかし、またかみむらしんやメインの番組へと元通りになったが、即終了してしまい、現在すすきの紹介番組自体がなくなってしまった。
現在は徐々にテレビ出演も復活し深夜のパチンコ番組・ゴルフ番組をメインとしており、2017年からギャンブルもキャバクラも関係ない純粋なお笑い番組「しんや一族」という番組を深夜に開始したが、
その内容が「アスクゲート」という、近年北海道のビルを片っ端から購入して急成長している不動産・人材派遣会社の社長と共にかみむらしんやが北海道の飯屋を巡り、飯食ったあとに出演者同士でカードを引き、ドクロを引いた者が全員分を奢るというだけの絶望的につまらない内容で、飯食ってる最中のトークですら絶望的につまらなく、一体誰が見ているのか謎である。おそらくこの番組を見ているのは北海道で俺一人だけだと思う。
完全にスポンサーのアスクゲートの出たがり社長を接待しているだけの番組である。社長がテレビに出てくる意味が全くわからん。
もう20年近く北海道の深夜番組に出続けているが、北海道内での知名度は全くなく、「かみむらしんや」と言っても誰にも通じない。顔を見せても「…誰?」という反応である。
長年北海道のローカルタレントをやっていてそれなりにテレビ露出があるのに不遇すぎて可哀想になってくる。
丑三つ時のパチンコ・キャバクラ番組なんて誰も見ていないという証拠である
上記二組はまだ北海道でローカルタレントやっている理由はわかるのだが、まったくわからないのがこの人。
完全な北海道ローカルタレントというより、半全国区タレント、半北海道ローカルタレントといった立ち位置。
サンミュージック所属で、普段は東京でタレントやったりバンドやったりしていて、元々はカンニング竹山やダンディ坂野など、サンミュージック所属芸人のバーターとしてしかテレビで見ることは無かったのだが、
2010年代になり唐突に北海道のローカル番組に起用されるようになり、そのうち北海道ローカルCMなどにも出演、STVラジオで北海道ローカルの看板番組まで持つようになった。
自身の北海道ローカルラジオ番組「藤岡みなみのおささらナイト」はラジコで地方番組も聞けるようになった影響から2015年頃に全国的に話題になり、全国のラジオオタクが毎年買う雑誌「ラジオ番組表」のランキング「好きなラジオDJ・AM部門」で1位を獲得した。
この頃はJUNK・オールナイトニッポンなどでも「北海道に面白いラジオ番組があるらしい」と言及されるほどだったが、最近はあまり話題を聞かなくなった。
北海道出身でもなく、別に縁もゆかりもないのだが、何故か北海道を全面に押し出しローカル番組に出演しているので、違和感しかなく、また、北海道ローカルで活動するようになった切掛も全く謎な、謎しかない人である。顔は可愛い。
元・お笑いコンビ「タイムトラベラー」の人。タイムトラベラーとして、雷波少年「麺ロードの旅」出演。その後、オンエアバトルなどに出演するがパッとせずコンビ解散、2000年台後半は千葉県松戸のローカルタレント(松戸のケーブルテレビ限定)として活動していたようだが、2010年代になり唐突に北海道旭川市へ移住。旭川市限定のローカルタレントとなる。
旭川市は、北海道第二の都市といわれるが観光地など動物園しか無い田舎で、地元放送局などコミュニティFMと地元ケーブルテレビしかなく、旭川でタレント活動など無理がある。
しかし、その両方に出演し、旭川の焼肉屋「大手門」の広告塔となり、旭川のローカルタレントとして活動している。地上波では全く見ない。
東京出身であり、全く北海道と縁もゆかりもないのだが、何故北海道の、しかも札幌ではなく旭川に移住し、旭川限定でタレント活動しているのか謎である。
北海道でタレントとして食っていくなら地上波ローカル番組に出演できる可能性のある札幌に住むしかないのに。
どう考えても旭川でタレントだけで食っていくのは無理であり、普段何をやっていて、何で稼いでいるのかまったく謎である。
先月からYouTubeで自身のチャンネルをやるようになった。あまり面白くない。
旭川に住んでいても地元のコミュニティFMや地元のケーブルテレビ番組を見る人は少なく、北海道どころか旭川市内でも完全に知名度がない。
知っているのは北海道内でも俺一人だけだと思う。
ブログをやっているが、片っ端から旭川市内の飯屋を巡ってレビューしているだけ、
自身のウィキペディアページは本人が書いているのではないかと思うほど妙に活動経歴が詳しい。そして書き方がなってない。
旭川市の放送局はコミュニティFMとケーブルテレビしか無いと書いたが、
地元の旭川市の紙メディアはけっこうあり、旭川市限定の雑誌でも「グラフ旭川」「北海道経済」「メディアあさひかわ」と3誌もある。
しかも、その中でも「北海道経済」「メディアあさひかわ」は経済誌と言いつつも中身は地元ゴシップと醜聞記事ばかりであり、
「スーパー○○の社員が給料未払いと告発したところそのスーパーでしか使えない商品券を給料として渡された」「市役所の備品のデジカメに女性職員の裸写真、飲み会で破廉恥騒ぎ」「○○病院はヤブ医者ばかり」「○○高校の校長、不倫で校内分裂状態」(記事では全て実名記載)と怪文書オンパレードで、つまらない田舎を生き抜くにはちょうど良い暇つぶしになる。
役所の人間どころか一般人の醜聞・誹謗中傷を無責任に書き散らした雑誌が市内のコンビニ・スーパーのどこでも購入できるのがどうかしている。
旭川には「3・6(さんろく)街」と呼ばれる繁華街があるのだが、そこの店を「市民の憩いの場」と妙に持ち上げる記事も多く、地元ラブホテル・風俗の広告もやたらと掲載されており、
「3・6街にはある合言葉を言えばホステスをお持ち帰りできるパブがある。詳しくは言えないが読者諸兄は自身で探してほしい」などといったアホみたいな記事も載ってて最高に楽しいので、
この件についてはまた別途詳しく記述したい。
「サッカーにおいてファウルのアピールは1つのトリックプレーである。転倒時に大げさな痛がり方をすることを批難する者もいるが、それはその選手が下手くそだからだ」
その言葉を体現するように、転倒時の痛がりっぷりが抜きん出ていたのがイッタ・イマージだった。
彼のサッカー選手としての実力は決して華やかとはいえなかったが、痛がり方だけは圧倒的な存在感を放ち、その様子がカメラに映されることが多かった。
それを見た他の選手たちや観客の中には「見てるこっちまで痛くなる」と、痛みを錯覚する者もいたのだとか。
その割に、彼は現役時代に一度もケガが原因で交代したことがなく、故障もしたことがない恵体。
そうして15年間ずっと現役で居続けた、ある意味ですごい選手だったという。
「……で、引退後は自国の観光大使として隣国を巡り、今に至るというわけっすね」
カジマの説明を話半分で聞いていたが、つまり痛がりのプロってわけだな。
ボーナスチャレンジの話を聞いたときは、ローカル番組にしては大盤振る舞いだなと思ったが、そういうことか。
これを企画したヤツ、どうやら俺たちを勝たせる気は毛頭ないらしい。
いわばプロモーションの一環だ。
「テーマは“フリースタイル”です。お好きな方法で痛がってください。では先攻カジマ選手、どうぞ」
全国を魅了するほどのイタガリアンに、一般人の俺たちが勝てるわけがない。
「えー……どうしよう」
さすがのカジマも、この状況に相当なプレッシャーを感じているようだ。
これ以上、恥をかかせないためにギブアップさせるべきか。
半ば諦めていた、その時。
「兄貴ー!」
弟の声が聞こえたので、その方向に視線を向ける。
すると、俺の目の前に「賞金2倍」の文字が書かれたフリップが目に入った。
諦念の相が出ていた俺を見かねて、どうやら弟が書いてくれたらしい。
……そうだ、つけ入る余地はあるはずだ。
いくら痛がることが上手いといっても、それは元サッカー選手としての副次的な能力であり必須スキルではない。
リアクション芸人みたいに痛がりのプロというわけでも、面白いわけでもないだろう。
「カジマ、これはチャンスだ。痛がりのプロともいえるイッタ・イマージに、お前の痛がりを見てもらえるんだぞ」
カジマの頭の中で、随分と前向きな解釈が行われているようだ。
まあいいや、そっちのほうが都合がいい。
「よし、じゃあ1回戦でやった木の棒、その“応用編”で行くぞ!」
「おっす!」
「じゃあ、行きまーす!」
俺は1回戦と同じように木の棒を構える。
「くたばれ!」
そして、ほぼ同じ動作で木の棒を振りぬいた。
「あ``あ``!?」
脛めがけて振りぬいた木の棒は、誤って狙いより上に当たってしまう。
股間にある“第三の足”にだ。
「ああ~っと! これは痛そうだ~~!」
「~~~~っっっ、ちょっとマスダぁ~!」
カジマは俺に怒りの声をあげるが、その姿と声量は情けない。
「ハハハハハッ!」
そんなハプニングに会場は盛り上がる。
当然、これはワザだ。
同じテーマが出てきた時、二回目はコレで行こうと以前から決めていた。
同じことはやればやるほど退屈になりやすい。
だが変に奇をてらおうとするくらいなら、同じことをやったほうがいいのも確かだ。
期待はそう簡単に裏切れない。
だが予想は裏切れるんだ。
「ははは……さぁ~て、ちょっとしたハプニングはありましたが、気を取り直して後攻イッタ・イマージ氏、どうぞ!」
俺たちのやれることはやった。
後はイッタ・イマージ次第だ。
俺は彼の痛がりを知らないから分からないが、いくらサッカー選手とはいえ先ほどのカジマを超えるのは難しいはず。
イッタ・イマージがつたない日本語で、痛めつけ役のスタッフと喋っている。
今回のために覚えてきたのだろうか。
大げさに痛がるサッカー選手なんてロクなもんじゃないと勝手に思っていたが、意外と真面目な人なのかもしれない。
「じゃあ、行きます!」
どうやら俺たちと同じ木の棒で行くらしい。
カジマのを見た上で、あえての真っ向勝負か。
よほど自信があるとみえるが、さすがに見くびりすぎじゃないか?
「おりゃあああ!」
「~~~~~~っっっ」
しかし、見くびっていたのは俺のほうだった。
それを思い知らせるかのように、その実力を見せ付けてきたんだ。
「お~~! さすがのイッタ・イマージ! 貫禄の痛がりっぷり!」
イッタ・イマージはその場に崩れ落ちると、殴られた足を押さえてもがき苦しむ。
生で見ているせいもあるのかもしれないが、圧倒的な迫力だ。
まるでサッカーのグラウンドがそこにあるかのように錯覚させるほどに迫真の痛がり。
会場の盛り上がりも最高潮を迎える。
エンターテイメント性という意味では、カジマの痛がり方も負けてはいない。
「ねえ、あれって本当に痛いんじゃないの?」
「確かに、そう思えるほどだ」
「いや、そうじゃなくてマジもんの……」
本当にあそこまで痛がるほどなのだと、俺たちまで思ってしまった。
その時点で、自ら敗北を認めているようなものだ。
完敗だ。
俺たちに悔しがる資格はない。
所詮、リアクション芸人の真似事でしかない俺たちでは勝てるはずもなかったんだ。
「いや~、素晴らしいイタガリアンっす」
そう言いながらカジマは、握手目当てにイッタ・イマージに近づく。
だが彼の顔を見た途端、なぜかカジマの動きが止まった。
「ん? どうしたカジマ?」
「イッタ・イマージさん……き、気絶している」
後に知ったことだけど、イッタ・イマージは痛みを感じやすい体質だったらしい。
俺たちがそこまで痛いと思わないレベルでも、イッタにとってはリアルに痛かったんだから。
『あなたたちは痛みに慣れすぎて、鈍感になってるのよ……』
少し前に母が言っていたことを思い出す。
今回の一件で、俺たちは“痛みに鈍感”であることの意味、その危険性を改めなければならなかった。
「ねえ、いまさら気づいたんすけど……」
イッタ・イマージが救急室に運ばれていくのを眺めていると、ふとカジマが呟いた。
「隣国の観光大使をこんな目にあわせるのって国際問題になるんじゃ……」
だが生憎、俺はそれに答えられるようなものを持ち合わせていない。
「……どうだろうな。まあ少なくとも、それが国際問題になると思っている人たちの間では問題になるだろうとは思うが」
「違ぇよ。つまり俺たちが気にしたところで仕方ないってこと」
今回、痛くも痒くもなかった俺では、そう言うのが精一杯だった。
結局、痛みを知らなきゃ本当の意味では学べないのかもしれないな。
まあ、そのためにわざわざ痛みを知りたいとも思わないが。
そんな感じで俺たちは着々と勝利を重ねていく。
そして、あっという間に決勝戦を迎える。
「優勝は……カジマ選手!」
「うおおぉぉっ! やったっすー!」
そして優勝を決めた。
……随分な話の端折り方をしてしまったが、これには理由がある。
まず地元の一般人のみ参加という制約上、レベルがそこまで高くない。
俺の観測範囲内ではあるが、地元でこの番組に参加するような人間でイタガリアンの適正がある奴はほぼいないんだ。
だが、その中でもカジマは適正がそれなりにある人間だったと確信していた。
前も言ったが、こいつは自己顕示欲が強い。
一般人がテレビになんて出たら大抵は緊張してしまい、普段のパフォーマンスを発揮することは難しくなるだろう。
だが、カジマは「目立てる」という感覚を優先させるのでリアクションを躊躇しない。
それでも多少はプレッシャーを感じていると思うが、程よい緊張感はパフォーマンスをむしろ向上させる。
特にこの日のカジマは、プロのアスリートでも珍しいと思えるほどに絶妙なコンディションだった。
更に身も蓋もないことをいうと、カジマは“絵になる容姿”を持っているのが何より大きい。
そんな奴がリアクション芸人さながらの痛がりっぷりを見せるのだからウケるに決まっている。
目立ち方の良し悪しを上手く判断できないのが弱点ではあったが、それは俺が手綱を握ればいい。
そして計算どおり、見事カジマはそれに応えてくれたってわけだ。
「さあ、今回から優勝者にはボーナスチャレンジの権利が与えられます!」
「何だよそれ、聞いてないぞ」
それが自分の落ち度ではなく、あずかり知らぬところで起きたことなら尚更である。
「スペシャルゲストと対戦していただき、買った場合はなんと賞金が倍!」
如何にも番組的な都合で捻じ込まれたような、思いつきの要素だ。
だが俺にとって嬉しい誤算ではあった。
これで山分けしてもかなりの金が手に入るぞ。
「加えて次回のイタガリアンにレジェンド枠として参戦もできます!」
と思ったが、やはりやめたほうがよさそうだ。
賞金が倍になるのは魅力的だが、次回もまた参戦しなきゃいけなくなったら憂鬱だ。
「あの、このボーナスチャレンジって絶対やらないとダメですか?」
「え……ああ、別にここで負けたとしても賞金が没収になったりとかはしませんよ」
「いや、そうじゃなくて、ボーナスチャレンジそのものをやりたくないって意味なんですが」
「……えー」
俺はそう司会者に尋ねるが、あまりにも予想外の質問だったらしくて困った反応をしている。
まあ、そりゃそうだ。
そもそもこの番組に出て優勝するような人間が、このボーナスチャレンジを断る理由はないからだ。
俺の参加動機が不純なのが悪い。
賞金が増えるなら結構なことだし、次回の参戦権は俺だけ辞退すればいいだろう。
「さあ、今回のボーナスチャレンジで戦うスペシャルゲストはこの方でーす!」
司会者がそう告げると、会場の正面にある扉から煙が吹き上がった。
ちゃちな空砲の音と同時に、扉が開かれる。
いや、誰だよ。
ローカル番組にそんな大層な有名人が来るなんて期待していないが、変にハードルを上げておいてこれは……
「まさかイタガリアンに出てくれるなんて、あまりにも予想外!」
しかし会場は彼の登場に大盛り上がり。
まさか、俺が知らないだけなのか。
「マスダ、知らないの? ネットでも一時期ミーム化した人なのに」
正直、カジマのいうネットミームは、かなり限定された範囲での話なことが多いから鵜呑みにできない。
だが、他の人の興奮ぶりを見る限り、実際に有名な人物のようだ。
「そいつは何でそこまで有名なんだ?」
なるほど、サッカー選手だったのか。
しかし、あの国ってサッカーがそんなに強いわけでもないし、そこまで熱狂的なイメージもなかったと思うが。
その国の元サッカー選手が何でそんなに有名なんだ。
「オイラとしては出場したい気持ち強いんだけど、参加条件を満たせなくて……」
なるほど、あの優柔不断な態度の裏にはそういう理由があったか。
「参加します」とのたまっておいて「参加できませんでした」では格好つかないからな。
それにしても、あの番組の参加条件ってそんなに厳しかっただろうか。
それなりに健康で、年齢基準さえ満たしていれば参加できたはずだが。
「条件って、何がダメなんだ」
「アシスタント、パートナーがいるんす。出場者を痛めつけるための」
なんだそりゃ。
「今までそんなレギュレーションなんてなかったと思うが」
「番組スタッフが一般人の参加者を痛めつける行為はどうか、ってクレームが出てきたらしくて」
だから痛めつける役も任意の参加者から募る方式にした、ってことか。
ローカル番組でもそういう目配せをしなきゃいけないんだなあ。
……いや待てよ。
パートナーか。
「よし、分かった。俺がお前を痛めつけてやろう」
俺は演技派ではないし、痛いのも好きではないから乗り気じゃなかったが“そっち”ならアリかもしれない。
番組の花形は痛がる方なのだから大してカメラに映らないだろう。
そして俺自身は痛くも痒くもない。
賞金を山分けすることを考慮しても、それならやってもいいと思えた。
「ええ~、マスダがあ?」
カジマが白々しい反応をする。
こういう無駄なやり取りを挟むのは嫌いってわけじゃないが、こっちにその気がない時までしてくるのは癪だ。
「俺がそう切り出すことを期待したから、そんな話をしたんだろう」
「まあ、そうっちゃあ、そうなんすけど……マスダが痛めつけるのかあ……」
こうしてカジマは『イタガリアン』への出場を決め、俺はそのパートナーとして出るってわけだ。
「参加しない」と言っておいて、実質的に参加していることに少し疑問を持たなくもなかったが、それは賞金の前では気にすることではない。
「カウントダウン、3、3、2、2……」
「あー、なんだかんだいって緊張するっすねえ~」
収録が近づく中、カジマが俺にだけ聴こえるようにそう呟く。
しかしそれを言えるってことは、カジマのコンディションは万全であることを意味する。
優勝は貰ったな。
「さあ、今回も人気コーナー『イタガリアン』のお時間が始まりました~」
司会のコールとともに、いよいよ収録が始まった。
俺はカジマの影に立つようにして、カメラに極力映らないように、印象が残らないように努める。
どうせここら辺のくだりはダイジェストで流れるだけだろうとは思うが。
実際はどうあれ、パブリックな場ではノーと答えるのを俺たちは知っている。
そして、その答えが欺瞞であると反射的に思える程度には容認された、ありふれた光景であることも。
利己的に考えるなら、車にぶつからないと分かりきっている状態でも立ち止まるのは、実質的に時間の無駄だからだ。
だが、その“車にぶつからないと分かりきっている状態”、その認識を俺たちは共有できているのだろうか。
……なんて話をしていると、今回は交通に関する話かと思うかもしれないが、生憎ハズレだ。
“痛み”だ。
如何に簡単なクイズを出題できるかで競うんだが、参加者たちの分析によって攻略法が編み出されていくと内容がマンネリ化。
それを避けるためにルールを複雑にしていくが、そのせいで大半の視聴者はついていけなくなった。
結局『ライト・クイズ』は一年ほどでなくなり、番組側は新たな企画を作る必要に迫られる。
まずは『命の洗濯屋』という企画で、「疲れている人に様々な気晴らし方法を提供する」という趣旨だった。
だが、その実は無名の芸能人と一般人による観光番組の延長でしかなく、明らかな低予算感も相まって打ち切り。
そこで次に出たのが『あえての粗探し』という、賞賛の声が多い作品に対して批判点もあげていこうという企画。
他の番組がほとんど取り上げないようなレビューが見れるとして、これは割と好評だった。
だがある日、作品のファンによる抗議活動が行われ、その番組のファンとの間で争いが発生。
それが刑事事件にまで発展してしまい、番組は「不毛な対立煽りを助長した」として、已む無く打ち切りとなる。
その後は色々と迷走をするが、それを止めたのは『ライト・クイズ』での成功体験だった。
そうして出来たのが『イタガリアン』。
要はリアクション芸人がやっているようなことを、ゲーム形式で一般人もやってみようという企画だ。
これが見事に当たった。
『ライト・クイズ』での反省も踏まえてルールはシンプルにし、審査基準もあえてユルくすることで間口を広げた。
リアクション芸人たちのような体験が出来ることで番組は大盛り上がり。
更には、これがきっかけで俳優デビューする人まで出てきたことで一躍、有名企画となった。
ここまで話しといてナンだが、俺は正直この番組をそこまで面白いとは思っていない。
同級生の一部で盛り上がっているので、情報として知っているだけ。
じゃあ、俺はなんでこんな話をしたのか。
それは今回、その番組がロケ場所として、俺たちの住む町を選んだからだ。
ここ最近、ポリコレがどうの男女差別がどうのとよく言われているけども、そんなに若い女の子が頷き役で添え物になってるテレビ番組って多いかなあ…と考えてみると、それらの番組はたいてい東京のキー局の番組なのだった。
完全な印象論でしかないけど、関西のローカル番組って「へー!そうなんですか!?」「えっ!?すごーい!!」「おいしそー!!」っていう役は関西ジャニーズJrや若手の(時にはベテランの)芸人さんが担ってるんですよね。
可愛い若いだけの女の子ってさほど需要ないんですよ。可愛い若い女の子が来ると、「えっ普通の感想やな」「はーよろしいなあ可愛い女の子はそんなコメントでギャラもらえて」みたいな反応されることもあったりして、なにかもうひとつ求められる。そもそも美しいモデルさんや女優さんは関西にはいない。
実際、実力を認められた若い女の子や女性アナウンサーは結婚しようが子供を産もうが普通に産休育休をとって戻ってきており、それでレギュラーを去ることも非常に少ない気がする。お天気お姉さんが産休とっているケースもある。そして年をとったからといって退職もしていない。ちなみに「おもろい女の子」の需要が他の地域よりはあるので、女性芸人さんも普通にモテるし結婚してる傾向にある。
関西のテレビ番組って、ひょっとして一番テレビを視てる層である関西のおばちゃんの声がすごくデカいんかなあと思う。そもそも関西テレビ界の女帝として上沼恵美子がいて、すぐ下にハイヒールがいて、やすとも、なるみちゃんがいるわけで。
つまり関西でテレビを視聴する分にはそんなに男女差別を気にする必要ないんですよね。だからポリコレ棒で殴るべきは東京のおっさんだと思うんですよ。
「テレビはあまりみません」っていうひとでもテレビは買うんだなといまみた鳥の発言で思った。
無職でヒマを持て余すとテレビはよくついている。そしてやっぱり無職でも働いていたとき同様テレビはおもしろくはないなと。いまは消したけど、それは出かけようかなと思ったからでそれまではずっとついていた。そしてテレビがついていないと静かでさびしい。さびしくないという理由のためにテレビはついている必要はある。
テレビはもっと気軽におっぱいがみられるおっぱいチャンネルがあるといいんじゃないかと思った。乳首をみせなくてもグラビアでもいいから水着ではしゃいでるイメージDVDをバックにただニュースや各種情報を字幕で流して環境音楽みたいなBGMを流す感じのチャンネルがあればいいんじゃないか。BSあたりでやってみてほしい。ショップチャンネルを全部水着でやるとか。メンズショップチャンネルという形で。
以前、ケーブルテレビのローカル番組で定点カメラの公園からただ桜が咲いている町並みを中継している番組があった。それを10分でも20分でもみてた。こっちの場合は生中継というのがみそ。
だからグラビアアイドルが水着で新聞のニュースをたどたどしく読むのでもOK。
なんなら童話を朗読するというのでもいい。生中継ってのがみそだけどな。
そんなものはキャスで下着姿で中継しているのをみろって話ですよね。それはそれで人気があるよね。でも、素人の内輪受け丸出しのは飽きるよやっぱり。
さて、俺が参加した理由はもう一つあり、それは勝算の高さだ。
この『ライト・クイズ』という番組、始まってから間もないことや所詮ローカル番組ということもあって、出場選手のレベルがあまり高くない。
テレビに映れれば儲けもん位のミーハーな人間がほとんどだからな。
だからこそ俺は狙い目だと感じて、あらかじめルールの把握や対策、準備をしっかりとしてきたのだ。
それはこちらも同じだ。
油断もしないし手心も加えない。
「先攻、オサカさん。問題をどうぞ」
こいつが出してくるなら映像作品に関するものだと思うが、どんな風に出してくるつもりだろうか。
「ドラマ『ランニングデッド』で、ゾンビ役のエキストラが水を飲んでしまっているシーンがあります。そのシーンは何話?」
オサカは自信満々に出題するも、会場はざわついていた。
オサカは他人の話より自分が何を話すかばかりに頭を使うタイプのオタクだが、まさかここまでとはな。
「そ、それではマスダさん。解答をどうぞ」
司会者の声に続くように、キィーンと珍妙な音が会場に響きわたる。
そして俺はすぐさま答える。
「1話」
「さて、いかがでしょう、オサカさん」
「……正解です」
オサカはなぜか満足気だが、どうもこのライト・クイズの趣旨をあまり理解できていないようだ。
そりゃあ、オサカにとっては簡単だ。
そしてオサカの話をよく聞かされる俺にとっても。
「さて、簡単度の集計結果が出ました……やはりゼロです! マスダさんの持ち点はほぼ減りませんでした」
自分や自分の周りにとっては今さらなことであっても、他の誰かにとっては新たな知見かもしれないということは往々にしてあることだ。
オサカの失態は大きく、それを取り戻すことは不可能に近かった。
彼が番組の趣旨と自分の趣味を理解していないおかげで、俺は難なく2回戦に進出することができたのであった。
名前は「ライト・クイズ」といって、番組内で行われるゲームからとられている。
そして今回、その放送場所に俺たちの住んでいる町が選ばれたのだ。
この番組はロケ地に住む一般人がゲームに参加するタイプで、リーグ戦を勝ち抜いて優勝すれば10万の賞金がもらえる。
狙わない手はないよな。
「さあ、今週も始まりました。第5回、『ライト・クイズ』選手権! 今回の選手たちはこちら!」
だが、ここは放送の際に毎回カットされるか、ちょろっと流される程度。
つまり身内の間で盛り上がるため、ささやかな自己顕示欲を満たすためだけの、テレビ側からすれば実質的に無駄な時間だ。
「兄貴~! 俺の分まで勝ってくれ~!」
どうやら弟も応募していたようだが、年齢制限のせいでハジかれたらしい。
やりにくい相手が減って、俺は内心ホッとしていた。
このルール説明だが、選手たちには事前の打ち合わせで説明がされており、その時に細かい部分での決まり含めて入念に行う。
構成上必要なこととはいえ、俺たち出場選手にとっては手持ち無沙汰な時間でもある。
「バトルは1対1。
先攻、後攻をランダムに決め、交互に問題の出題側と解答側を入れ替えて戦います。
出題者の問題に対し、解答者は出来る限り早く答えましょう。
解答に要した時間によって持ち点が減り、もし制限時間内に答えられなかったり間違った場合は大きく減るので注意してください。
これは審査員と観客の投票で決まり、それによって持ち点は更に減ります。
そうして続けていき、先に持ち点がなくなった方が負けです」
要は解答者のときは早く答えて、出題者のときは簡単な問題を出せばいいということだ。
解答だけではなく、問題の内容すら一般参加の人間にやらせるっていうのが、ローカル番組ならではの工夫を感じられるな。
「では第1回戦、開始! 先攻はオサカさん、後攻はマスダさんです」
ギリギリ、やってても許せるのが、火野正平が自転車で旅するやつ
民放は壊滅
平日の夜なら、適当にチャンネル回せば、見るともなしに見れるやつは何かあるんだけどさ
日曜の朝はニュース番組いろいろやってるし、見れるのあるけどさ
土曜の午前中なんなの?
なんでこんなやる気ないの?
普段テレビ見ない人でも、休日の午前中くらい見たりすると思うんだけど、このやる気のなさ
力抜くなら、平日の早い時間にしたほうがよくない?
なんで土曜の午前中サボるの?
世間では王様のブランチがそこそこ人気あるっぽいけど、あんな東京のローカル番組が全国で面白いわけない
東京に台風来たり雪降ったりすると全国放送で大騒ぎするけど、あれと同じやわ
月曜ドォーモ毎週土曜の朝やってたら、見るか?
俺からすると、東京の情報番組放送するくらいなら、全国のローカル情報番組を週替わりで放送してくれた方が面白いと思う
まあ、ブランチはどうでもいいとして