はてなキーワード: 救難信号とは
普段イラストレーターというほどではないが、Skebとかでイラストの依頼を受ける程度の趣味絵描きです。
結構前の話。さっき見たら、その子はもう活動停止してチャンネルも消えてた。
めっちゃ面白かったからファンア描いたりサムネの素材とか作って提供してたんだけど、
どんどん「それ本来絵描きにちゃんと依頼して有償でやる話じゃ?」みたいな事を要求しだした。
(SDキャラ描いたらアニメーション作れない?とか、動く配信用の枠とか)
まぁそれで喜ぶならと思って作ったんだけど、見栄えが良い分登録者の伸びも良くなった。
自分もイラスト描いてフォロワーに拡散したりして、言い方は悪いけどキャリーする形で応援していた。
その後はしばらく変な要求も無く
(このゲーム遊びたいんだけど余裕があったらサムネ用のイラストとか・・・レベル。それくらいなら普通に落書きで描けるし、
ある日、いきなり方向性が変わった。
それまでリスナーとのやりとりが面白い雑談だったり、マシュマロ読みだったのが、
急に飲酒配信始めたり、リアルの仕事の愚痴を垂れ流すような配信ばかりになった。
飲酒しながら歌枠とか、飲酒しながらホラゲ(台パン・舌打ちばかり)とか、とにかく空気が変わった。
リスナーの層も入れ替わってきて、何かと一気飲みを煽るような配信になってきた。
そういう配信に自分のイラストや素材は使ってほしくないとはっきり連絡用のDiscordで伝えたところ、
しょうがないから素材置き場に使ってたオンラインストレージを閉じたところ、クッソDMやらなんやらで粘着するようになった。
本人なのかファンネルなのか知らないが、毎日アホみたいな内容のDMとかマシュマロが来た。
今思えば、拒絶する前に
最近何かあったのかとか、心配してあげるべきだったのかもしれない。
救えたといえば思い上がりも甚だしいが、彼女なりの救難信号だったのかもしれない。
通話で直接話を聞ける立場だったのだから、何か出来たのかもしれない。
転生もよくある界隈だけど、また配信楽しんでてくれたら嬉しいな。
2020年7月頃から颯爽と現れてその舌鋒からブクマカ業界の耳目を集める B:id:Tai-cHiさん。
ブクマカ2020年新人王が期待される大物の予感であったが、最初の2020年7月14日のいくつかのブクマを見るとONE PIECEのルフィのアイコンでおなじみだった B:id:onepiece-framework さんのヲチ垢で、この B:id:Tai-cHiに転生前の垢で彼と手斧の投げ合いをしてた事が判明した。
https://b.hatena.ne.jp/Tai-cHi/20200714
なお、 B:id:onepiece-framework さんも既にプライベートモードになっており、その詳細を知る事ができないが、彼のTwitterの2020年7月14日のツイートからその戦いの火蓋が切られた事が窺える。
https://twitter.com/2chdephp/status/1282828340223594499
まさか逃亡するとは思ってなかった。逃亡するという事は、自分の書き込みの誤りを認めたからだろう。
午前9:04 · 2020年7月14日·Twitter for iPhone
午後6:52 · 2020年7月14日·Twitter for iPhone
インターネットは匿名ではありません。なぜなら、必ずプロバイダーを経由しないとインターネットにはアクセスできないからです。
単に、本人を特定するのに40〜50万かかるというだけです。払える人にとって、インターネットは匿名ではないのです。
午後7:10 · 2020年7月14日·Twitter for iPhone
弁護士にリンクを見せたら、100%誹謗中傷に該当すると言われた。裁判で争うしかない!
午後7:27 · 2020年7月14日·Twitter for iPhone
刑事告訴は、警察・検察や労働監督署に判断されてしまいますが、民事訴訟は、訴状を提出すれば、必ず訴訟を起こすことができます。
相手の顔と名前と住所が知りたければ、告訴するのが確実です!泣き寝入りは止めましょう!
午後10:11 · 2020年7月14日·Twitter for iPhone
会社で契約している顧問弁護士事務所に正式依頼した。やっぱ法人契約は強い!
個人でも月数千円から弁護士事務所と契約できるので、いざという時のために契約しておいた方が良い。
飛び込みの依頼より通年契約してくれてるクライアントの方が弁護士にとって大事だから。
午後3:44 · 2020年7月15日·Twitter for iPhone
一方、B:id:Tai-cHiさんもまけてはおらず全面的に争う姿勢を見せており、さらにこの垢で通常通りブクマカ活動を開始して他ブクマカと手斧を投げ合う等の既視感のある好戦っぷりを披露している。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4688520142376717346/comment/Tai-cHi
貴方様がご自分の顔と名前を紐付け開陳した上で先に人様を脅迫・侮辱しまくったことが原因であり、現在進行形で行なっていらっしゃるという事実をお忘れなく。記録は採っている。どちらに非があるか歴然。
この味わい深い節回し、B:id:Tai-cHiさんのブコメ内容や傾向には見覚えが…いったい、id:Tai-cHiさんの転生前の垢は誰なのか…関係者の間では、ある名物ブクマカが7月中旬くらいに突如プライベートモードになっており、この件と何か関連性があるのではないかとの指摘がされている(前号参照 anond:20200729191915)。
あっ……
対して、B:id:onepiece-framework さんのプライベートにする前のマイページはというと。
自己紹介 その口から吐かれる毒には、どんな人間も瀕死になる。
えっ……
こうしてついに名物ブクマカ同士が法廷闘争に突入(寸前)という展開となったが、識者の間では「以前のはてな村はブクマカ同士の揉め事があるとすぐに村内を駆け巡り野次馬ブクマが集まり下手したらホッテントリ入りしたものだが、今は全く無関心になってしまった。時代は変わった」との嘆きの声が上がっている。
なお、この件が勃発した7月14日と15日は新型コロナのクラスタとなったアイドル人狼虚無イベント関連、株式会社はてな社員に新型コロナ感染者が出たというエントリが激アツであった。
②中国大連在住の b:id:xlc さん、日本の社畜どもを尻目に今日もニッコリ定時前退社
中国の大連在住のブクマカである b:id:xlc さんが、日本からの心配を他所に定時前退社をした。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4689292704927665954/comment/xlc
こんな生きづらい日本には帰りたくない。中国で生活を始めてもう9年目、いかに日本がストレスフルな社会か理解できたよ。さて、今日も定時で帰るか。(実は定時10分前退社)
中国で働けるなんて羨ましい!自分も衰退後進国の日本を脱出して、いつかは移住するんだ!
とはいえ、うっかり中国を批判するブコメを書いてしまったらという事を考えると、言及先のニュースからこのブコメはなかなかアクロバティックな為、なんらかの救難信号なのではないかとの見方が一部でされている。
氏の他のブコメを参照すると中国の新型コロナ対策は日本とは比べ物にならないくらいかなり徹底しているとの事であるが、信憑性は定かではないものの他のもっとやばげなウイルスのニュースもあったりして、色々と本当に大丈夫なのかと懸念もあがっている。
https://www.ntdtv.jp/2020/07/44467/
中国に長年居住しながらほぼ日本国内のヲチブコメ、香港やウイグルの件でも日本国内ウヨクの言動にしか言及しない(できない?) b:id:xlc さんですらメタブページではネトウヨ認定されるはてな村の方が中国より恐ろしいのではないかとの声も一部からあがっており、波紋を呼びそうだ。
③B:id:standup1973 さん、はてなidも404で幽霊になってもスターを配給
2020年春あたりから突如その盛んだったブクマカ活動を終了、そのままはてなidごと404になってしまったキュアサンシャインアイコンの名物ブクマカ・ B:id:standup1973 さんが、ブクマカにスターを進呈している所を通りすがりのブクマカにより発見された。
https://b.hatena.ne.jp/entry/4689705430059045474/comment/Fubar
お盆ではてブに帰ってきてるという訳でもなく、こまめにスターだけは配給してるとの報告もあり、幽霊となってもスターだけは配り続けるその姿は「お前、ブクマカの中のブクマカだよ!」との声が上がっている。
スターを多く獲得するのがいいブクマカではない、スターを配給するブクマカがいいブクマカなのである。
また、訴訟沙汰になって本垢をプライベートにして、ヲチ垢でつくったはずのものすら通常ブクマせずにはいられない B:id:Tai-cHi さんの中の人も、ナチュラル・ボーン・はてなブックマーカー(NBHB)と言えるだろう。
id:zaikabou さん、ありがとうございます。ブログ拝見しました。
id:onepiece-framework さんが7月10日以降にブクマカ諸氏のブコメに好戦的に物申すブクマして id:kincity さんがそれに応戦、結果上記の展開を迎えたって流れのようですね。
今思い出してもとてもきらきらしていて、本当にあったことなのだろうか、と思うほど素敵な時間だった。
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私は高2の時にいじめられていた。とはいえ、「いじめ」と聞いて想像しただろうものほど凄惨なものではない。
せいぜい"嘘告"(嘘の告白をすること)の標的になったりとか、単語帳を隠されたりとか、それくらいだ。
全ての声が自分を馬鹿にしている気がして、休み時間には机に突っ伏しながら耳を塞いで流れる血の音を聞いていた。
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そんな私も、いわゆるいじめアンケート的なものでSOSを発信したことで、状況は変わった。2年生のうちはなにも変わらなかったのだが、これがきっかけで私が救われたのは間違いないのだ。
あと、いじめてきたやつらに謝られた気もするが、よく覚えていないなぁ、ということを今思い出した。
前提として、私の学校では2、3年のクラスは変わらず持ち上がりだった。
しかし、恐らくは私の救難信号がきっかけで、3年のクラスは変わることになった。
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新しい環境を与えてもらった私は、自分を変えることにした。いじめられた原因は自分にあると思ったからだ。
ただ、いじめの原因はいじめてきた奴らにあるし、自分が"悪かった"とも思ってはいない。
しかし、当時の私が弱そうで、暗くて、ひとりぼっちで、抵抗しなさそうで、いじめてもリスクがなさそうなクソゴミ陰キャだったのは事実だったのだ。だから、変わることにした。
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手本にしたのは自由奔放な友だちだった。人の目を気にする私に「他人のことなんてみんなそこまで気にしてないよ」みたいなことを言ったやつだった。いじめられていたときは「はぁ?」と思ったものだが、これを信じてみることにした。
他人のことなんてみんな気にしてないから、自分を卑下しすぎず、相手を信用して"対等に"いることを心がけた。
当時の日記を見たら、
とも書いてあった。
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そんな感じで、ギャルとか、一軍女子とか、すごい明るい体育会系とかに話しかけられても、ビビっているのを隠して必死で会話した。
正直なところ、とても怖かったと思う。
変な人だと思われたらどうしよう、キモいって思われるかも、また人に笑われる、そういう気持ちとの戦いだった。
キモいとも思っていないようだった。ちゃん付けで呼んでも不快な顔なんてしなかった。会話を重ねていくと話しかけられる頻度も上がっていった。
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本当に優しかった。
今でも涙が出そうなくらい、優しい人ばかりだった。
今までもそうだったのかもしれないが、高3で初めて気づいたのだった。
人は意外と優しい。
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そんな環境で私は、
から、
"人間"
に戻っていった。
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自分が人間に戻る中で、周りもまた人間だと気づいていったと、今思う。
"ギャル"は「掃除場所が一緒で破天荒なYちゃん」だったし、"一軍女子"は「体操でペアになるお洒落なTちゃん」、"体育会系"は、「席が近くの明るいMちゃん」だった。
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そこに優劣やカーストなんかなくて、みんな対等だった。そして、クラスメートで、友だちだった。
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彼女は"クソゴミ陰キャ"の私にも明るく話しかけてくれて、初めから友達のように接してくれた。その明るさと、多少の強引さが私を引っ張ってくれた。
Mちゃんがきっかけで、彼女の友達のNちゃん(彼女も運動部だった)ともぎこちない会話を積み重ねて仲良くなった。Nちゃんは今でも付き合いがある。
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部活も引退して久しい11月には、私たちは"友達3人組"で、一緒に帰るようになっていった。
休み時間にお菓子を交換して、テスト難しかったね、なんて笑い合った。
それも1人じゃない。
小学校のときに『挨拶は義務』といい感じで半強制的に挨拶させられていたが、このとき初めて挨拶の価値に気付いた。
挨拶は友だちの確認であり、繋がりが切れないようにする小さなコミュニケーションだと感じた。
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12月には「1秒でも長く、このクラスでいたい。」と記している。
毎日が本当に幸せだった。死にたいなんて全く思わなくなっていた。本当に眩しい日々だった。
うまく会話できたことが嬉しくて、幸せな気持ちいっぱいで帰った青空の日を思い出す。
きっと他の人には普通のことばかりだったけど、私にとっては全ての出来事が宝石のように輝いていた。
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大学に入り、私はさらに変わろうと思い、自分なりの大学デビューをした。お洒落を一から勉強して、自分なりに陰気を消そうと努力した。入学してすぐ声をかけ、友達を作った。
優しい環境が私を人間にし、そしてそこで出会った人たちから様々なことを学んだからできたことだった。
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成人式があった。
私はいかなかった。
いじめてきたやつらに会いたくなかった。同じ空間にも居たくなかった。今の自分が、高校時代の自分の顔や態度をするのも嫌だった。
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高校3年生のあの1年間は、私にとってかけがえのない宝物である。
しかし、その日々はもう戻らない。
この先も同窓会には行かないだろう。
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私の中だけで、過ごした日々も出会った人たちも永遠になっていく。
思い出は美化され、輝きを増す。
そうしてできた"夢のような時間"を思い出して、今これを書いている。
夢のようだけど、当時の日記見ると本当にあったんだなぁってまた涙が出てしまう。
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就活、頑張るかぁ。
現代は子育て無罪の時代だよね。子供こそが人生の全てだと考えることが明示的・暗黙的に奨励され、「子供のため」という理由がつけばあらゆることが許され、子供のために生きていると自負する人々が自分の全ては肯定されたと言わんばかりに肩で風を切って歩いている。
子供や子育てに否定的なことを一言でも発すれば瞬時に取り囲まれて袋叩きにされる。子育て漫画の登場人物にされてツイッターとかで拡散させられるのだ(ところであの手の子育て漫画は全部同じに見えて区別がつかないのだけど、よくもまあ皆あそこまで酷似したものを何万件も作り出せるなと感心する)。
本当に心からそれらをやりたいと思ってやっている人たちもいるだろうが、そこまで多くの人が揃いも揃ってそう思っているのだろうか?子育てなんてものは元々はもっと日常の中に自然にあって取り立てて言及するようなものではなかっただろうに、いつから海外旅行や高級ブランドと同じような機能を持つアイコンになったのだろうか?
みんな本当はつらいんじゃないかなと思う。つらいからそれは物凄く大切なもので人生の真実でそれに勝るものはないのだと思い込むしかないのではないか。思い込んでいれば脳はやがてそれを真実だと感じるようになるし。家族・子育てに否定的なエントリーにつく無数の袋叩きブコメ群を見ていると、あれは人々の心の救難信号なのではないかと思えてくる。
第五福竜丸以外にも危険区域内で多くの漁船が操業していたことが明らかとなった。この水爆実験で放射性降下物を浴びた漁船は数百隻、被曝者は2万人を越えるとみられている。
実際、同年9月に久保山無線長がC型肝炎で死亡[7]した際に、日本人医師団は死因を「放射能症」と発表したが、アメリカ政府は現在まで「放射線が直接の原因ではない」との見解を取り続けており[8]、またこの件に対する明確な謝罪も行っていない。
第五福竜丸は被曝後、救難信号 (SOS) を発することなくほかの数百隻の漁船同様に自力で焼津漁港に帰港した。これは、船員が実験海域での被爆の事実を隠蔽しようとする米軍に撃沈されることを恐れていたためであるともいわれている[10]。
今初めてウィキ読んだけどこれあんまやないか。日本史の教科書で漁船が被曝しました、で済まされたのクソすぎる。歴史ぐらい正しく教えろや。
「サッカーにおいてファウルのアピールは1つのトリックプレーである。転倒時に大げさな痛がり方をすることを批難する者もいるが、それはその選手が下手くそだからだ」
その言葉を体現するように、転倒時の痛がりっぷりが抜きん出ていたのがイッタ・イマージだった。
彼のサッカー選手としての実力は決して華やかとはいえなかったが、痛がり方だけは圧倒的な存在感を放ち、その様子がカメラに映されることが多かった。
それを見た他の選手たちや観客の中には「見てるこっちまで痛くなる」と、痛みを錯覚する者もいたのだとか。
その割に、彼は現役時代に一度もケガが原因で交代したことがなく、故障もしたことがない恵体。
そうして15年間ずっと現役で居続けた、ある意味ですごい選手だったという。
「……で、引退後は自国の観光大使として隣国を巡り、今に至るというわけっすね」
カジマの説明を話半分で聞いていたが、つまり痛がりのプロってわけだな。
ボーナスチャレンジの話を聞いたときは、ローカル番組にしては大盤振る舞いだなと思ったが、そういうことか。
これを企画したヤツ、どうやら俺たちを勝たせる気は毛頭ないらしい。
いわばプロモーションの一環だ。
「テーマは“フリースタイル”です。お好きな方法で痛がってください。では先攻カジマ選手、どうぞ」
全国を魅了するほどのイタガリアンに、一般人の俺たちが勝てるわけがない。
「えー……どうしよう」
さすがのカジマも、この状況に相当なプレッシャーを感じているようだ。
これ以上、恥をかかせないためにギブアップさせるべきか。
半ば諦めていた、その時。
「兄貴ー!」
弟の声が聞こえたので、その方向に視線を向ける。
すると、俺の目の前に「賞金2倍」の文字が書かれたフリップが目に入った。
諦念の相が出ていた俺を見かねて、どうやら弟が書いてくれたらしい。
……そうだ、つけ入る余地はあるはずだ。
いくら痛がることが上手いといっても、それは元サッカー選手としての副次的な能力であり必須スキルではない。
リアクション芸人みたいに痛がりのプロというわけでも、面白いわけでもないだろう。
「カジマ、これはチャンスだ。痛がりのプロともいえるイッタ・イマージに、お前の痛がりを見てもらえるんだぞ」
カジマの頭の中で、随分と前向きな解釈が行われているようだ。
まあいいや、そっちのほうが都合がいい。
「よし、じゃあ1回戦でやった木の棒、その“応用編”で行くぞ!」
「おっす!」
「じゃあ、行きまーす!」
俺は1回戦と同じように木の棒を構える。
「くたばれ!」
そして、ほぼ同じ動作で木の棒を振りぬいた。
「あ``あ``!?」
脛めがけて振りぬいた木の棒は、誤って狙いより上に当たってしまう。
股間にある“第三の足”にだ。
「ああ~っと! これは痛そうだ~~!」
「~~~~っっっ、ちょっとマスダぁ~!」
カジマは俺に怒りの声をあげるが、その姿と声量は情けない。
「ハハハハハッ!」
そんなハプニングに会場は盛り上がる。
当然、これはワザだ。
同じテーマが出てきた時、二回目はコレで行こうと以前から決めていた。
同じことはやればやるほど退屈になりやすい。
だが変に奇をてらおうとするくらいなら、同じことをやったほうがいいのも確かだ。
期待はそう簡単に裏切れない。
だが予想は裏切れるんだ。
「ははは……さぁ~て、ちょっとしたハプニングはありましたが、気を取り直して後攻イッタ・イマージ氏、どうぞ!」
俺たちのやれることはやった。
後はイッタ・イマージ次第だ。
俺は彼の痛がりを知らないから分からないが、いくらサッカー選手とはいえ先ほどのカジマを超えるのは難しいはず。
イッタ・イマージがつたない日本語で、痛めつけ役のスタッフと喋っている。
今回のために覚えてきたのだろうか。
大げさに痛がるサッカー選手なんてロクなもんじゃないと勝手に思っていたが、意外と真面目な人なのかもしれない。
「じゃあ、行きます!」
どうやら俺たちと同じ木の棒で行くらしい。
カジマのを見た上で、あえての真っ向勝負か。
よほど自信があるとみえるが、さすがに見くびりすぎじゃないか?
「おりゃあああ!」
「~~~~~~っっっ」
しかし、見くびっていたのは俺のほうだった。
それを思い知らせるかのように、その実力を見せ付けてきたんだ。
「お~~! さすがのイッタ・イマージ! 貫禄の痛がりっぷり!」
イッタ・イマージはその場に崩れ落ちると、殴られた足を押さえてもがき苦しむ。
生で見ているせいもあるのかもしれないが、圧倒的な迫力だ。
まるでサッカーのグラウンドがそこにあるかのように錯覚させるほどに迫真の痛がり。
会場の盛り上がりも最高潮を迎える。
エンターテイメント性という意味では、カジマの痛がり方も負けてはいない。
「ねえ、あれって本当に痛いんじゃないの?」
「確かに、そう思えるほどだ」
「いや、そうじゃなくてマジもんの……」
本当にあそこまで痛がるほどなのだと、俺たちまで思ってしまった。
その時点で、自ら敗北を認めているようなものだ。
完敗だ。
俺たちに悔しがる資格はない。
所詮、リアクション芸人の真似事でしかない俺たちでは勝てるはずもなかったんだ。
「いや~、素晴らしいイタガリアンっす」
そう言いながらカジマは、握手目当てにイッタ・イマージに近づく。
だが彼の顔を見た途端、なぜかカジマの動きが止まった。
「ん? どうしたカジマ?」
「イッタ・イマージさん……き、気絶している」
後に知ったことだけど、イッタ・イマージは痛みを感じやすい体質だったらしい。
俺たちがそこまで痛いと思わないレベルでも、イッタにとってはリアルに痛かったんだから。
『あなたたちは痛みに慣れすぎて、鈍感になってるのよ……』
少し前に母が言っていたことを思い出す。
今回の一件で、俺たちは“痛みに鈍感”であることの意味、その危険性を改めなければならなかった。
「ねえ、いまさら気づいたんすけど……」
イッタ・イマージが救急室に運ばれていくのを眺めていると、ふとカジマが呟いた。
「隣国の観光大使をこんな目にあわせるのって国際問題になるんじゃ……」
だが生憎、俺はそれに答えられるようなものを持ち合わせていない。
「……どうだろうな。まあ少なくとも、それが国際問題になると思っている人たちの間では問題になるだろうとは思うが」
「違ぇよ。つまり俺たちが気にしたところで仕方ないってこと」
今回、痛くも痒くもなかった俺では、そう言うのが精一杯だった。
結局、痛みを知らなきゃ本当の意味では学べないのかもしれないな。
まあ、そのためにわざわざ痛みを知りたいとも思わないが。
プレイ開始から3ヶ月ちょい、とうとう導きの青い星をクリアした。
闘技大会と金冠のトロフィーが残っているが、苦行でしかないのでここで一区切りとする。
実は7年前にMHP3が大流行した際にも買ったが、序盤で挫折した経験がある。
広いフィールドを探し回って、何とか見つけてペイント玉をぶつけるという糞つまんない作業を経ないと戦闘すらできない。
みんなこれを面白いと思ってるの? マジで? という感想しか出なかった。
クエストも「○を○体倒せ」みたいなのが延々並んでて、作業感が強すぎてとうとう投げてしまった。
結局は若い子が友達とわいわい遊ぶゲームであって、おっさんは対象外なのか…。
なのでMHWも買うかどうか大いに迷ったが、またまた世間に流されてつい買ってしまった。
とにかく導虫が快適すぎる。
最初こそ痕跡集めは必要だが、調査が進めば即モンスターまで誘導してくれる。
こういうのでいいんだよ!
痕跡も結構あちこちにあるので、適当に走り回ってれば割とすぐ見つかる。
運が良かっただけかもしれないが、一つの装備を作るのに5,6回くらいしか戦闘しなかった。宝玉は手形もあるし。
何より救難信号を出せば上手い人がすぐ倒してくれるので楽。
今作のマルチは経験者からは色々言われてるようだけど、ぼっちにしてみれば大変良くできていた。
最初に一通り試した後は、とにかく死なないこと優先でライトボウガンを選んだ。
本格的に使い始めた頃には斬裂が弱体化されてしまったが、とにかく遠距離からチクチクやって何とか進めることができた。
しかし時間はめっちゃかかるし、時間切れになることも度々あった。
なので上位になった頃に、MHP3でも使っていた双剣に切り替えた。
チャーアクなんかは確かに強いが、高出力属性解放斬りを外すと「がああ!」って感じで無茶苦茶ストレスがたまる。
そして敵が転んだら乱舞。非常にシンプル。
フリーズチェーンⅡが作れたので大体それで進んだ。終盤には古龍用に残滅の爪も作成。
とはいえ同じ武器だけなのも飽きるので、他の属性は別の武器にした。
火→弓
雷→太刀
何となく作っただけだが、結果としてキリン戦には火の弓(ジャナフアルカウス)が大いに役立った。
水スラアク(シュラムドラウト)もアンジャナフの頭を斬るのに便利だった。
太刀は結局最後まで見切り斬りが上手くいかなくてあまり使ってない。
歴戦テオ、歴戦ジョーあたりはすぐ死ぬので、ガンランス(ロイヤルバースト)で何とか切り抜けた。
防具はとにかく耳栓5を頑張って作って、後は適当に強いのを組み合わせる感じ。
レウスに毒を食らう→解毒剤飲もうとするも、自分一人しかいないから攻撃される→死ぬ。
なお閃光弾はない。
こんなんどうしろっての?
ストレスしか貯まらないし、2回ほどやって後はスルー。さくら装備も諦めた。
十分遊んだので、後は新モンスターが追加されたらやる程度になると思う。
MHP3も再挑戦してみようかなあ。
大体のことをプラスに考えることができれば、
⇒通常:並んで歩くんじゃねぇよ!馬鹿なの!?
電車で座る席が無い
⇒通常:あー、座りてえぇぇえ!
1時間も待たされてんだけど!
⇒通常:こんなとこ2度とくるか!もう帰る!
幸せ:とりあえず待ってることを伝えて、スマホのゲームでもやろ~
隣のおじいさんがずっと舌打ちしてくる
モンハンで敵を見つけられない、倒せない、救難信号で来た誰かが2連続で死んだ
⇒通常:なんだよこのク・ソ・ゲー・が!
⇒通常:ドタキャンって何!? ほんと何なの!!
幸せ:買いたかったものあるし、久々に一人で出かけよ!楽しみだな~
ラノベ原作アニメとしてはキャバルリスクの被りっぷりが話題になっているけども、鎌池和馬原作『ヘヴィーオブジェクト』の酷さも相当なものであると思う。
ヘヴィーオブジェクトのアニメを見た、まともな人間はこう思うはずである。
喋りすぎだ、と。
この点に関しては、同原作者による禁書目録の主人公、上条さんの長台詞=説教を参照して「鎌池だから仕方ない」という意見が少なからずあるようだ。
しかし俺は、上条さんの説教は「味」として楽しむことが出来るのに対して、ヘヴィーオブジェクトの長台詞は単に冗長なものとしか思えない。
本稿は、上条さんの長い説教は「アリ」なのに、ヘヴィーオブジェクトの長台詞は「ナシ」なのはなぜかということを考察するものである。
ちなみに俺は禁書目録は数年前に十数巻あたりまで読んで、ヘヴィーオブジェクトはアニメ3話まで観てから原作1巻の該当部分を読んだだけなので、思い出補正とかが作用している可能性は大いにある。
ヘヴィーオブジェクトアニメ3話までで最も問題になるのは、2話の「お姫様救難信号出してるのに長々喋りすぎ問題」と、3話の「敵基地に潜入してるのに大声で喋りすぎ問題」である。
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ヘイヴィア「だったらお前は、あのオブジェクトと戦えんのかよ! あの化物にたった一人で立ち向かって、お姫様を助けだすとかそんなのできたら最高だよ!! でも実際にどうにかできんのか! えぇ!? 人間なんか、レーダーに補足された瞬間に塵になっちまう。もう俺らに出来ることなんかねぇんだよ」
クウェンサー「あのお姫様は、そんな化物と戦ってくれてたんじゃないのか? 大の男がこれだけ集まっても震え上がるような、照準合わされただけでショック死しちまうような、そんな化物から俺達を守るために、たった一人で戦ってくれてたんだろうが!! 貸せ!! 貸せ!! そのライフル!!」
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この部分は原作だとこうだった。
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「だったら、テメェはあのオブジェクトと戦えんのかよ!?」
「綺麗事だったら誰でも言える!! あの馬鹿デカいオブジェクトにたった一人で立ち向かってお姫様を助け出すとか、そんなの出来たら最高だよ!! でも、実際問題どうにかできんのか!! あんなもん、レーダーで補足された瞬間に生身の体なんか塵も残さず吹き飛ばされちまうじゃねえか!!」
ボロボロになったヘイヴィアに両肩を掴まれ、クウェンサーは思った。
(……ちくしょう)
どうしようもない、恐怖だった。
(怖いに決まっている。誰がなんて言ったって、どれだけ希望的な観測を並べたところで、度胸なんか湧くかよ。オブジェクトなんて化物だ。あんなもん相手に真正面から立ち向かうなんて間違ってる。少しでも近くにいたくない。ヘイヴィアの言う通りだ。どんなに綺麗事を並べたところで、この気持ち悪さがそうそう簡単に消える訳ないだろ……)
だが、クウェンサーの足は退却するためには動かなかった。
「……あのお姫様は、そんな化け物と戦ってくれていたんじゃないのか?」
「ッ」
「大の男がこれだけ集まっても震え上がるような、ちょっと照準を合わせられただけでショック死してしまうような化物から!! 俺たちを守ってくれるために、たった一人でオブジェクトに乗って戦ってくれてたんだろうが!!」
そう。
たとえオブジェクトなんて馬鹿げた兵器に乗っていたって、怖いに決まっている。あんな化物と立ち向かうのに、恐怖を感じない訳がない。
あの少女は、出撃の直前にこう言っていた。
勝てるかどうかは分からない、と。
特に真剣な調子ではなかったから、深い意味などないのだと思っていた。だが違う。もしもあれが何気ない表面にまで噴出してしまうほどの、大きな不安を抱えていたせいだったとしたら。とにかく誰にでもいいから言葉を放って、少しでも不安を払拭したいだけだったとしたら。
クウェンサーは思う。
自分はここでどう動くべきだ。
「……貸せ」
怪訝な顔をするヘイヴィアにもう一度、
「貸せ!! そのライフル!!」
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長い。長すぎである。アニメが原作の台詞を助詞レベルまで削っていたということがわかる。
しかし、俺は原作を読む最中はアニメほどには「喋ってないでさっさと行動しろ」と感じなかった。
それは恐らくセリフに輪をかけて地の文と括弧書きの心内文が長いためである。
地の文と心内文に関しては、どれほど長くても読者は東京大学物語のごとく(その間0.1秒)などと都合よく解釈することができる。特にここで描かれるような緊迫した場面では尚更である。
そのプロセスを経て文字数に対する時間感覚が混乱した状態であれば、長台詞を発語するための時間も無視することができるような気がしてくるのである。
この小説マジックを用いたシーンをそのまま映像にすれば「何くっちゃべってんだ」と思われるのは当然であり、これは脚本と監督の落ち度である。
では、作者に落ち度はないのか。
そんなことはない。以下はアニメ3話で「敵基地に侵入しているのに大声で喋りすぎ」と言われた部分の原作における描写である。
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「タイムオーバーだぜヒーローッ!! 三〇秒でここから出ないと袋の鼠だ!!」
「一分待て!!」
「何をゴソゴソやってんだよ! 爆破できねえのは分かったろ!?」
「あと四十五秒だ!!」
多くの足音が近づいてくるのを、ヘイヴィアは耳にした。恐らくクウェンサーは、目の前で取り上げられそうな希望にすがろうとして、冷静な判断能力を失っている。もう殴りつけてでもここから脱出しようかと考えたその時、ようやくクウェンサーがヘイヴィアのところまで戻ってきた。
「行こう。まだ間に合うか!?」
「どっかの馬鹿が道草食ってたせいでスリリングなことになってるよ!! こっちだ!!」
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アニメだとここは全力で叫んでいる。だが、少なくとも声優は悪くない。語尾に「ッ!!」が付けられていたならばそれは叫び台詞であると考えるのは当然である。
ただ、この部分を読んだだけなら、ニコニコのコメントが言うように「※実際は小声で話しています」というフォローが辛うじて出来ないでもない気がする。それを掬い取れなかったアニメスタッフが悪いのだ、と。
しかし原作はそんな幻想もぶち壊してくれる。原作では、小声の台詞とそれ以外はきちんと区別して表記されているのである。
以下は原作では35ページ、アニメでは1話にあった、和服上官に呼びつけられた時の二人の会話の原作における記述である。
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「(……どうするんだよヘイヴィア! だからやめようって俺は言ったんだ!! これならレーションどころか三日間雪の塊だけ頬張ってた方がまだマシだったんじゃないか!!)」
「(……うるせぇな畜生!! くそ、ほんとに一八歳かこの女。今時の洗浄に生身の兵隊は必要ねえとは思ってたけどよ、あいつに限って言えば握り拳でオブジェクトと戦えるんじゃねえのか!?)」
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この台詞はアニメでもきちんと囁き声で演じられている。他にアニメ3話の敵基地で捕縛されたシーンでも「(……俺が飛び出したら伏せろ。そっちに除雪用のトラクターあるだろ)」などと書かれている。
要するに、原作に従えば主人公たちは敵基地で相手の足音が聞こえる位置にいても実際にお互い叫びあっていたのであり、アニメスタッフはそれを忠実に映像化しただけなのである。
では、ヘヴィーオブジェクトにおける長台詞は、上条さんの「説教」と比べて何がダメだったのか。
俺はその原因を「鎌池の長台詞癖と、主人公をペアで行動させることの食い合わせの悪さ」に求めたいと思う。
上条さんは基本的に一人で行動するので、その長台詞=説教の相手は、自分がまさに直面している相手≒敵(ステイル、御坂、アクセラレータ等)であった。
無論その場合も、「うるせえ話長えよ(グサ」となる可能性はあるのだが、その可能性はむしろ「殺される可能性と引き換えにでも相手を全力で説得しようとする上条さん馬鹿だけどカッケー!」という評価に繋がっている。
しかし主人公をペアで行動させると、その長台詞=説教が敵ではなく相棒に向かってしまうために「馬鹿だけどカッケー!」ではなく単に「こいつ馬鹿じゃね?」というシーンが出来上がってしまうのではなかろうか。
禁書目録と毛色を変えたかったのは分かるけど、主人公をペアで行動させたければ、鎌池の説教体質も変えなければならなかったのではないかと思う。