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はてなキーワード: 西洋料理とは

2024-09-30

 ふと目を上げると、左手の丘の上に女が二人立っている。女のすぐ下が池で、向こう側が高い崖の木立で、その後がはでな赤煉瓦ゴシック風の建築である。そうして落ちかかった日が、すべての向こうから横に光をとおしてくる。女はこの夕日に向いて立っていた。三四郎のしゃがんでいる低い陰から見ると丘の上はたいへん明るい。女の一人はまぼしいとみえて、団扇を額のところにかざしている。顔はよくわからない。けれども着物の色、帯の色はあざやかにわかった。白い足袋の色も目についた。鼻緒の色はとにかく草履はいていることもわかった。もう一人はまっしろである。これは団扇もなにも持っていない。ただ額に少し皺を寄せて、向こう岸からいかぶさりそうに、高く池の面に枝を伸ばした古木の奥をながめていた。団扇を持った女は少し前へ出ている。白いほうは一足土堤の縁からさがっている。三四郎が見ると、二人の姿が筋かいに見える。  この時三四郎の受けた感じはただきれいな色彩だということであった。けれどもいなか者だから、この色彩がどういうふうにきれいなのだか、口にも言えず、筆にも書けない。ただ白いほうが看護婦だと思ったばかりである。  三四郎はまたみとれていた。すると白いほうが動きだした。用事のあるような動き方ではなかった。自分の足がいつのまにか動いたというふうであった。見ると団扇を持った女もいつのまにかまた動いている。二人は申し合わせたように用のない歩き方をして、坂を降りて来る。三四郎はやっぱり見ていた。  坂の下に石橋がある。渡らなければまっすぐに理科大学の方へ出る。渡れば水ぎわを伝ってこっちへ来る。二人は石橋を渡った。  団扇はもうかざしていない。左の手に白い小さな花を持って、それをかぎながら来る。かぎながら、鼻の下にあてがった花を見ながら、歩くので、目は伏せている。それで三四郎から一間ばかりの所へ来てひょいととまった。 「これはなんでしょう」と言って、仰向いた。頭の上には大きな椎の木が、日の目のもらないほど厚い葉を茂らして、丸い形に、水ぎわまで張り出していた。 「これは椎」と看護婦が言った。まるで子供に物を教えるようであった。 「そう。実はなっていないの」と言いながら、仰向いた顔をもとへもどす、その拍子に三四郎を一目見た。三四郎はたしかに女の黒目の動く刹那意識した。その時色彩の感じはことごとく消えて、なんともいえぬある物に出会った。そのある物は汽車の女に「あなたは度胸のないかたですね」と言われた時の感じとどこか似通っている。三四郎は恐ろしくなった。  二人の女は三四郎の前を通り過ぎる。若いほうが今までかいでいた白い花を三四郎の前へ落として行った。三四郎は二人の後姿をじっと見つめていた。看護婦は先へ行く。若いほうがあとから行く。はなやかな色のなかに、白い薄を染め抜いた帯が見える。頭にもまっ白な薔薇を一つさしている。その薔薇が椎の木陰の下の、黒い髪のなかできわだって光っていた。  三四郎ぼんやりしていた。やがて、小さな声で「矛盾だ」と言った。大学空気とあの女が矛盾なのだか、あの色彩とあの目つきが矛盾なのだか、あの女を見て汽車の女を思い出したのが矛盾なのだか、それとも未来に対する自分方針が二道に矛盾しているのか、または非常にうれしいものに対して恐れをいだくところが矛盾しているのか、――このいなか出の青年には、すべてわからなかった。ただなんだか矛盾であった。  三四郎は女の落として行った花を拾った。そうしてかいでみた。けれどもべつだんのにおいもなかった。三四郎はこの花を池の中へ投げ込んだ。花は浮いている。すると突然向こうで自分の名を呼んだ者がある。  三四郎は花から目を放した。見ると野々宮君が石橋の向こうに長く立っている。 「君まだいたんですか」と言う。三四郎は答をするまえに、立ってのそのそ歩いて行った。石橋の上まで来て、 「ええ」と言った。なんとなくまが抜けている。けれども野々宮君は、少しも驚かない。 「涼しいですか」と聞いた。三四郎はまた、 「ええ」と言った。  野々宮君はしばらく池の水をながめていたが、右の手をポケットへ入れて何か捜しだした。ポケットから半分封筒がはみ出している。その上に書いてある字が女の手跡らしい。野々宮君は思う物を捜しあてなかったとみえて、もとのとおりの手を出してぶらりと下げた。そうして、こう言った。 「きょうは少し装置が狂ったので晩の実験はやめだ。これから本郷の方を散歩して帰ろうと思うが、君どうです、いっしょに歩きませんか」  三四郎は快く応じた。二人で坂を上がって、丘の上へ出た。野々宮君はさっき女の立っていたあたりでちょっととまって、向こうの青い木立のあいから見える赤い建物と、崖の高いわりに、水の落ちた池をいちめんに見渡して、 「ちょっといい景色でしょう。あの建築の角度のところだけが少し出ている。木のあいから。ね。いいでしょう。君気がついていますか。あの建物はなかなかうまくできていますよ。工科もよくできてるがこのほうがうまいですね」  三四郎は野々宮君の鑑賞力に少々驚いた。実をいうと自分にはどっちがいいかまるでわからないのである。そこで今度は三四郎のほうが、はあ、はあと言い出した。 「それから、この木と水の感じがね。――たいしたものじゃないが、なにしろ東京のまん中にあるんだから――静かでしょう。こういう所でないと学問をやるにはいけませんね。近ごろは東京があまりかましくなりすぎて困る。これが御殿」と歩きだしながら、左手建物をさしてみせる。「教授会をやる所です。うむなに、ぼくなんか出ないでいいのです。ぼくは穴倉生活をやっていればすむのです。近ごろの学問は非常な勢いで動いているので、少しゆだんすると、すぐ取り残されてしまう。人が見ると穴倉の中で冗談をしているようだが、これでもやっている当人の頭の中は劇烈に働いているんですよ。電車よりよっぽど激しく働いているかもしれない。だから夏でも旅行をするのが惜しくってね」と言いながら仰向いて大きな空を見た。空にはもう日の光が乏しい。  青い空の静まり返った、上皮に白い薄雲が刷毛先でかき払ったあとのように、筋かいに長く浮いている。 「あれを知ってますか」と言う。三四郎は仰いで半透明の雲を見た。 「あれは、みんな雪の粉ですよ。こうやって下から見ると、ちっとも動いていない。しかしあれで地上に起こる颶風以上の速力で動いているんですよ。――君ラスキンを読みましたか」  三四郎憮然として読まないと答えた。野々宮君はただ 「そうですか」と言ったばかりである。しばらくしてから、 「この空を写生したらおもしろいですね。――原口にでも話してやろうかしら」と言った。三四郎はむろん原口という画工の名前を知らなかった。  二人はベルツの銅像の前から枳殻寺の横を電車の通りへ出た。銅像の前で、この銅像はどうですかと聞かれて三四郎はまた弱った。表はたいへんにぎやかである電車がしきりなしに通る。 「君電車はうるさくはないですか」とまた聞かれた。三四郎はうるさいよりすさまじいくらいである。しかしただ「ええ」と答えておいた。すると野々宮君は「ぼくもうるさい」と言った。しかしいっこううるさいようにもみえなかった。 「ぼくは車掌に教わらないと、一人で乗換えが自由にできない。この二、三年むやみにふえたのでね。便利になってかえって困る。ぼくの学問と同じことだ」と言って笑った。  学期の始まりぎわなので新しい高等学校帽子かぶった生徒がだいぶ通る。野々宮君は愉快そうに、この連中を見ている。 「だいぶ新しいのが来ましたね」と言う。「若い人は活気があっていい。ときに君はいくつですか」と聞いた。三四郎は宿帳へ書いたとおりを答えた。すると、 「それじゃぼくより七つばかり若い。七年もあると、人間はたいていの事ができる。しかし月日はたちやすものでね。七年ぐらいじきですよ」と言う。どっちが本当なんだか、三四郎にはわからなかった。  四角近くへ来ると左右に本屋雑誌屋がたくさんある。そのうちの二、三軒には人が黒山のようにたかっている、そうして雑誌を読んでいる。そうして買わずに行ってしまう。野々宮君は、 「みんなずるいなあ」と言って笑っている。もっと当人もちょいと太陽をあけてみた。  四角へ出ると、左手こちら側に西洋小間物屋があって、向こう側に日本小間物屋がある。そのあいだを電車がぐるっと曲がって、非常な勢いで通る。ベルちんちんちんちんいう。渡りにくいほど雑踏する。野々宮君は、向こうの小間物屋をさして、 「あすこでちょいと買物をしまからね」と言って、ちりんちりんと鳴るあいだを駆け抜けた。三四郎もくっついて、向こうへ渡った。野々宮君はさっそく店へはいった。表に待っていた三四郎が、気がついて見ると、店先のガラス張りの棚に櫛だの花簪だのが並べてある。三四郎は妙に思った。野々宮君が何を買っているのかしらと、不審を起こして、店の中へはいってみると、蝉の羽根のようなリボンをぶら下げて、 「どうですか」と聞かれた。三四郎はこの時自分も何か買って、鮎のお礼に三輪田のお光さんに送ってやろうかと思った。けれどもお光さんが、それをもらって、鮎のお礼と思わずに、きっとなんだかんだと手前がっての理屈をつけるに違いないと考えたからやめにした。  それから真砂町で野々宮君に西洋料理のごちそうになった。野々宮君の話では本郷いちばんうまい家だそうだ。けれども三四郎にはただ西洋料理の味がするだけであった。しかし食べることはみんな食べた。  西洋料理屋の前で野々宮君に別れて、追分に帰るところを丁寧にもとの四角まで出て、左へ折れた。下駄を買おうと思って、下駄屋をのぞきこんだら、白熱ガスの下に、まっ白に塗り立てた娘が、石膏の化物のようにすわっていたので、急にいやになってやめた。それから家へ帰るあいだ、大学の池の縁で会った女の、顔の色ばかり考えていた。――その色は薄く餅をこがしたような狐色であった。そうして肌理が非常に細かであった。三四郎は、女の色は、どうしてもあれでなくってはだめだと断定した。

anond:20240930171536

2024-09-27

追記フレンチという一生モノの沼を薦めたい

追記

こんな文章が、思ったよりもバズってびっくりしたので、ツイッターで「フレンチ自作沼(アカウント名は@French_jisaku)」というアカウント作成しました。

フレンチ自作界隈の人がいたらフォローしてもらえると嬉しいです。


以下でいただいたコメントの一部に返信していきます

おおよそ素晴らしいことが書いてあるけど③だけ解像度が低い気が…というのも、料理というのは基本的には科学と同じで味に再現性を持たせる必要があり、そのためには分量を正しく理解し守る必要がある(この分量の正確さをレシピなしでも把握できているのがプロ)。その上で、③では"短時間だとミスった時のリカバリができず"とあるけど、正確な分量を計って料理をすれば大きな失敗はなく連鎖的に料理崩壊することはまずあり得ない。短時間作業でのミスとして、例えばイタリアンならカルボナーラの卵に火を通し過ぎる等の失敗はあるかもしれないが、少なくともそれで全体が大きく崩れることはない。

ありがとうございます

崩壊”という表現は強かったな、というのと、単に私がインド料理中華料理にそこまで沼ってないからかもしれません。

これを書いた時に脳裏にあったのはスパイステンパリングでした。スパイステンパリングは、スパイスごとの香気成分抽出温度がすごいシビアかつ、そこをのがすと苦い種になってしまうという実感があったので、テトリスに近いな、という印象を持っていました。

イタリアンパスタ場合も、フレンチに比べると複数行程同時並行かつ短時間で仕上げるので、ルポゼの間にソースを仕上げればOKフレンチよりはシビアな印象がありますね。

お客さんに作り方聞かれても説明できないよ

まず用語が通じないしブランシールやエキュメやミルポワがなんであるから説明しなきゃいけないかもしれないだろ

(簡単日本語にできるものしか挙げなかったが例えばミジョテとかだとちょっと説明的に訳すしかない)

フレンチを作り始めればわりと用語は覚えるかな、と思ってます。なぜなら私がそうだったからです。

動画を見て、レシピ本を見て、実際につくっていくうちにミジョテとかシノワ、パッセ、タミゼ、クラリフェ、リソレ、アセゾネとかその辺の頻繁に出てくる用語自然に覚えるんじゃないかなと思っています

なので、これを読んだ人はあまり気にせずにフレンチを作るところから始めてもらえると嬉しいです。

別に店に行ってシェフに話しかける必要だってないです。多分作ってると店にはいきたくなるとは思いますが。

日本一般大衆レストランフランス料理を作ることなんて勧めるもんじゃない

勧めるなら家庭料理

一生ものの沼としてのフレンチを紹介したかったので、家庭料理入り口にするアプローチはやめました。

まず家庭料理だと、プロの味を食べて自作との差分を楽しむことができないのが一つ。

あと、ミクニさんのレシピもそうですが、基本的には短手番なレシピが多いので、時間が溶けていくような趣味にはならないかな、という理由もあります

あと、誤解なきようにお伝えしておきますが、自作をどこまで極めてもプロを超えることはないです。

理由は三点あって、

そもそも調理技術絶対にかなわない:せいぜい二か月に一回作る素人と、365日作っているプロではまったく比較にならない技術差があります

②フォンやソースは大ロットで作ったほうが美味しい:ソースやフォンの味と仕込む量は比例するため、一回に10L仕込むプロと、せいぜい1Lしか仕込めない素人では味に差が出ます

③入手可能食材品質に差がある:プロが扱う品質食材一般人が入手することは極めて困難です。例えばジビエプロ契約した猟師さんから送ってもらえますが、素人楽天で買うしかありません。魚もピンのもの(例:分厚いアマダイ)は素人向けには販売していません。

ただ、あくま趣味なので、プロの味を超えられなくても、何ら問題ないと思っています

藤井くんに勝てると思ってやっている将棋沼の住民はいないでしょうし、ツールドフランスに出場できるとおもっているロードバイク沼の住民もいないでしょう。


(本文)

https://anond.hatelabo.jp/20240925202106

記事はこれ。この増田、ならびにこれを読んで高い飯を食ってみたいなーとおもった人に、全力でフレンチを薦めたい。

それも、ただお店に食べに行くのではなくて、

自分フレンチを作ったうえで、お店にもいく”

という楽しみ方を紹介したい。

対象者

・この楽しみ方はある程度の自炊スキルがあることが前提となる。

・具体的には、包丁を多少扱うことができて、強火と弱火の違いが判る、大さじや小さじの意味が分かる程度には自炊ができる人向けのエントリである

〇楽しみ方(スタートキット編)
①まずはフレンチを作ってみよう。

・お店で出てくるような、ある程度本格的かつ王道レシピのほうがよい。

・具体的には牛肉ソースボルドー赤ワインソース)とか、真鯛ソースヴァンブラン白ワインソース)くらいから始めるとよい。

・あまりシンプルレシピすぎると②の楽しみ方ができないため、「簡単!おうちビストロメシ!」みたいなのは避けた方がいい。

・具体的には以下の二つのYoutubeチャンネルを見ることから始めるとよい

George ジョージ https://www.youtube.com/channel/UCP2gnyy_-ToZeIDw6qeI6HA

Bocuse at Home by シェフ星野晃彦 https://www.youtube.com/@bocuseathomebyteruhikohoshino

・複雑な料理も避けた方がいい。具体的にはパイ包みやパテ系の死ぬほど複雑で構築的なメニューは、最初は避けた方がいい。100%失敗するのと、複雑すぎてどこが失敗したのかが切り分けできないので。

自分の作ったものと同じメニューを食べに行こう。

・①で自分の作ったメニューと同じものを実際に食べに行こう。①の答え合わせの感覚だ。

・いきなりロブションとかのハイエンドグランメゾンに突っ込むのではなく、ランチで5000円程度の店に行くのが無難

・なぜならば、この段階ではフレンチへの解像度が低すぎるため、グランメゾンフレンチを食っても、値段相応のよさがわからいから。

自作プロ作の違いを分析しよう。

・実際にプロの作ったものを食べるといろいろな気づきがある。なぜなら自分で作ったことがあるので、解像度が段違いになっているから。

ほとんどのケースでは、プロが作ったもののほうが圧倒的にうまい。なぜか考えるのがこのパートの楽しみ方だ。

・例えば真鯛ポワレソースヴァンブラン白ワインソース)を食べたとする。「自分でやると身がぱさぱさになっちゃったな……。火入れの仕方の違いなのか、鯛のポテンシャルの違いなのか、何が違うんだろう。鯛を見た感じ、身の分厚さは変わらないか火入れの仕方が違うのかもしれない。ソースもとっても香りが豊かだな、なんかハーブを入れているのかな……。ソースにはかなり酸味をつけているな、自分でやるときもこれくらい酸味をつけてみるか……。」みたいなことを考えながら食うと、漫然と食べているよりも圧倒的に美味しく感じる。

シェフに聞こう

厨房が激しく忙しいとき以外は、「とっても美味しかったです。もし可能なら、シェフに話を聞きたいんですが……」といえばだいたいシェフに話を聞ける。

自分が美味しいと感じたポイントと、どうやってそれを実現しているのかをシェフに尋ねてみよう。③で自分分析した内容の答え合わせをするのだ。

・鯛はどう火入れしているんですか?(フライパンだけ?フライパンオーブン?)とか、聞きたいことは山のように出てくるはず。

上記①~④を繰り返す。最初比較難易度の低い料理から始めて、だんだんと複雑な料理ステップアップしていく。

多分二年くらいやってから、いわゆるグランメゾンにいくと、その高度な技術と美味しさ、芸術的なまでのアイデア力に感動するはず。

〇なぜフレンチがいいのか

この項目では、なぜカレーでも中華でもイタリアンでもなく、フレンチオススメするのかを説明したい。

時間をつぶすのに最適

・上にはったYoutubeチャンネルを見てもらえばわかると思うが、ソースから自分で仕立てるとなると、平気で二日三日かかる。

段取り設計材料調達→下ごしらえ(ソースベース作成、肉のマリネなど)→仕上げ(火入れ、付け合わせの作成)で、週末まるまるつぶせたりする。

・ネトフリみて時間溶かすよりは遥かに充実感がある。

しかも待ち時間もそれなりに長い(ソースベース作成時など)ので、ネトフリも捗る

勉強がしやすく、深めやす

フレンチそもそもエスコフィエとかいオッサンが100年以上前フレンチ技術レシピを体系化し、公開したことで爆発的に広まった料理(いまでいうオープンソース化)。なので、他のジャンルに比べると圧倒的に体系化されていて学びやすい。

・また、日本フレンチ大国なので、日本語ソースも非常に多い。大型書店で、料理コーナーにいくと、和食の次くらいにフレンチ料理本が充実していると思う。

・他ジャンルに比べると、中級者に進むとき勉強のしやすさが段違いである。例えばカレー中華にハマるオッサンは多いと思うが、この二つのジャンル食文化のゆたかさのわりには日本アクセス可能学習ソースがきわめて少ない。初級レベルでは問題にならないのだが、深めようとしたときには、日本語文献の乏しさに加えて、そもそも体系化されていないので、学習難易度が跳ね上がる。

・作るときの深めやすさに加えて、食べるときの深めやすさも段違いである。フレンチをやる人は大体みんな調理学校基本的調理技術を身に着け、それなりのレストラン就労しているから、安価なお店でも高価な店でもベースとなる技術は同じ場合が多い。

・例えば鮨の場合は、2000円の回転ずしと二万円の鮨では全然別の技術が用いられている。根本的に握り手のキャリアルートが違うからである。2000円の回転寿司バイトロボット操作して握るし、二万円の鮨は専門的な店で修行を積んだ職人が握るのである。一方でフレンチ場合は二万円の店で働いていた人が独立してビストロやって2000円のランチをだしていることは余裕でありうる。

相対的に低い難易度

・そりゃバズレシピかに比べると難易度は圧倒的に高いよ。

・だが、他ジャンルに比べると美味しい味を作りやすいと感じる。

・これはA.多数の工程時間をかけて積み重ねていくという調理プロセスと、結果として、B.足し算の料理である、ということに起因する。

A.多数の工程を順に組み合わせていくという調理プロセス:例えば中華特に四川系)やインド料理イタリアンは多数の工程を短時間で重ねていくことがおおい。短時間だとミスった時のリカバリができず、連鎖的に料理崩壊していくことになる。ゲームとしてはテトリスとかぷよぷよにちかい。一方でフレンチ場合は一個一個の作業を丁寧にこなしていけばそれっぽいものができあがる。こっちはマインクラフトっぽい。

B.足し算の料理フレンチは味の要素が多い。肉のうま味や、ワインの酸味、甘味バターの脂質やハーブ香りを積み重ねていく料理である。そうすると必然的に美味しさのストライクゾーンは広くなる。食材の持つうま味も苦味も臭みも、すべて一皿に詰め込むのがフレンチの基本思想である。これが和食だとどうか。和食は徹底して引き算の料理である食材の持つ性質のうち、客に見せたい部分以外をすべて除去し(野菜をゆでこぼすのとかね)、組み合わせるのが基本思想である。味の要素が少ない分、ピントを合わせるのも非常に難しくなる。引き算に失敗したり(例えばえぐみが出るとか)、そもそも見せたい部分を間違えてました、とかね。

④基礎的な調理技術が幅広く身につく

料理を作るのに必要技術が割とまんべんなく身につく。

調理学校カリキュラムとかを見てもらうとわかるけど、大体西洋料理和食に分かれていて、西洋料理技術ベースフレンチである

フレンチを一通りやると、肉や魚の火入れも格段に上手になる。小麦粉を使ったルーが使いこなせればシチューカレー簡単に作れるようになる。ソースオランデーズが作れればカルボナーラはお手の物だ。

〇楽しみ方(中級者へのステップアップ編)

スタートキット編の楽しみ方を一年くらい続けていると、一通りのものは作れるようになっているはず。

・具体的には、肉の火入れは肉を触ればわかるようになるし、魚も皮をパリッと焼くのはお手の物、くらいにはなっているはず。なんとなく手癖でソースボルドレーズとかソースヴァンブランくらいは作れるようになっていると思われる。

・そこから先にステップアップするなら、プロ(の中でもレジェンドシェフ)の書いている本を読むのが一番よい。

レジェンドシェフ料理本を読む→作る→お金をためてレジェンドシェフの店に行く→もう一回作る、を繰り返せば無限時間が溶けていく。

基本的には近所の大型図書館(住んでる自治体旗艦図書館)にいって、フレンチ料理本コーナーで厳つい雰囲気を出している奴を手に取ればOK

最後に、僕の個人的おすすめ書籍を紹介して終わる。

おすすめの本

フランス料理 王道探求』 手島純也

現在シェイノというグランメゾンにいる手島さんの料理

・僕のバイブル

説明も多く写真豊富で読んでいるだけで楽しい

ソース -フランス料理ソースのすべて』 上柿元勝

アランシャペルの下で長年働いていたこれまた有名なシェフシェフの間でも当初をバイブルに挙げる人は多い。

辞書的に使うのもよい。また、一個一個ソースを作ってクリアしていくだけでも楽しい

みんなもフレンチ、作ってみような。

フレンチ自作界隈が周りにいなくてさみしいので、この界隈が盛り上がってほしい気持ちがある。

2023-12-24

クリスマス玉砕!総決起大会

何故か近所のスーパー鶏もも肉を焼いた奴とか売ってたよこで、アメリカ産の豚バラブロックグラム98円でバーゲンセール状態になっていた。

そこで、陳建一レシピの本格回鍋肉を作ることにした。

本日我が食卓は砦は無く豚、西洋料理ではなく中華、そしてデザート牛乳寒天の予定である

日本天皇を中心とした神の国であるからして、クリスマスなんぞは玉砕すべきである

2023-06-08

anond:20230608092211

食べ慣れてても別に美味しくない

高い和食でも結局メインはお肉とか西洋料理材料技法に頼る場合が多いし

日本料理自体が大した料理じゃないんだよ

2023-03-14

anond:20230314013145

手元の「応用自在調理の基礎―フローチャートによる系統的実習書 (西洋料理篇)」 https://www.amazon.co.jp/dp/476060247X確認したけど、コンソメに塩は入ってないな。

市販コンソメキューブに多少塩が入ってるかもしれないが、体積からし絶対に量が足りてない。

2023-02-04

チャーハンレンゲで食うのは果たして正解なのか

よくある陶器プラスチックメラミンみたいなレンゲだと

レンゲの淵の厚みとゴハンの粒感の小ささがマッチしないんだよな。

すくうときにモタついてスタイリッシュ&エレガントに食えない。

もっとエッジの効いたレンゲを開発するか、いっそスプーンで食うのが正解に近いのではないか






追記

おもいのほかトラバブクマ集まったな。みんなサンキュー

レンゲについてはまだまだ論ずべきものが多々あるんだけど例えば

レンゲの形ってアレけっこうな深さがあるから食う時に上唇を意識的に動かすとか、もしくは口に運ぶときにかなり手首のスナップ上下の動きをつけないと一口キレイに食いにくいんだよな。

 まあそういった技術に依らずにレンゲの形の難点を克服するために多くの人間チャーハンを「吸う」という裏技に手を染めてしまってる現状があるんだが。

 チャーハンを吸うことによりあの料理から発せられる得も言われぬエモい香気をふんだんに含んだ気体がダイレクトに鼻腔まで到達するというのがまたチャーハン中毒性を高めているんだよな。

 だからレンゲのものの形状に関してはエレガントさマイナス1点、味覚プラス3点、お年寄りが吸うと危険マイナス1点でかろうじてプラス1点といったところかな。

②あとはトラバにもあるけどレンゲのものがすくいにくい形状なことに加えて器が平皿ということでどうしても目的量のチャーハンをすくいとるために皿の上でのレンゲムーヴという無粋なストロークが発生するんだよな。

 ただこれはブクマにもあるとおり中華料理店の活気を演出する音のスパイスでもあるわけだからこれをストレスととるか趣(おもむき)と取るかは人による問題だよな。

③ワイはレンゲには他を寄せ付けない強みもあると思っていて、やはりそれは陶器という材質なんだよな。

 金属のようなシャープものではない、滑らかな口当たりと、陶器磁器もつ断熱性能の高さはアチアチの中華料理を楽しむにおいて非常にポイントが高い。

 西洋料理はアチアチよりもぬるめの温度でサーヴされるからスプーンでも気にならないのだろうけど、やっぱアチアチの中華になるとスプーンで食うときにかすかなコレジャナイ感はどうしても生まれるんだよな。


以上のような論点から総合的な結論をだすとまぁウマけりゃどうでもいいじゃんってことになるんだけど、

そういうとこをこだわった感じのツウな食器を開発したらツウな界隈にウケるかもしれないよな。

2021-08-25

フレンチイタリアン敷居が高い

例えば、カレールーの箱の裏に書いてある通りに作れば、一応及第点のものが出来る。

その上で、具を小間切れ肉と玉ねぎだけにしてしまえば、包丁使うのは玉ねぎ切るだけで煮込みは省略という、まさに簡単で美味しいレシピとなる。


このうち、特に重要なのが包丁を使う手間で、キッチンシンクが低すぎる状態料理する方としては、包丁仕事を極力無くしたいのだ。

ちなみにフードプロセッサーはない。

他に圧力鍋も低温調理器もないし、クソ田舎スーパーコンビニで買える食材しか入手できない環境


その意味では、中華料理でも麻婆豆腐は神レシピと言っていい。

あれも、絶対に切らなきゃいけないのは豆腐ネギだけとか、これ以上ないくらい素晴らしい料理だ。


しかし…フレンチイタリアンには、こういう簡単かつ時短レシピマジでない。

あれも切る、これも切るみたいなのばっかりな時点で、作る気が一気に失せる。

どうにか作れそうなのはパスタくらいだけど、正直全然興味ないし。

やっぱ西洋料理敷居が高いなあと痛感させられる。


追記

なんかいっぱいブコメトラバが付いてるんで、気になったものだけ返答してみる。


×敷居が高い

ハードルが高い

でした。日本語ムズカシイネ。


カレーだけど、日本カレーって手早くできて美味しいのも魅力じゃん?

そりゃブコメにある通り、フレンチ技法小麦粉バターブラウンルーから作るのが正統派なんだろうけど、素人がそんだけ時間かけても、かけた時間だけ美味しくなる保証はないわけで。

もし奇跡的に美味しく出来ても、そんだけ時間かけたら美味しくなるのは当たり前だし、個人的カレーにそこまで時間かけたくないわ。


麻婆豆腐CookDoじゃなく、豆板醤甜麺醤買って作ってる。てかこの2つとニンニクだけは、どんなレシピで作ろうがマストっていう。

ちなみにニンニクチューブおろしニンニク包丁使いたくないから。

あと幸いなことに、豆鼓もウチの地元で小袋のやつが買えるので、刻まない代わりにキッチリ20粒数えて入れてる。

別になくたって問題ないけど、口に入れた瞬間の味の深みが違う。うまく風味が出た場合昇天モノの味わいになること請け合い

かに発酵調味料は偉大。間違いない。


イタリアンは、トマトニンニク唐辛子の扱いががそもそも難しくて、パスタに興味なくした理由でもある。

トマトの酸味・ニンニクの臭みを出さず、旨味とコクがあるトマトソースを作れなかった時点で、乳化したペペロンチーノとか、半熟クリーミーカルボナーラとか以前の問題

あと唐辛子は種と胎座取るのめんどい。でも取らないと辛くて食えねえし。


フレンチソースって、なんであんなに魅力的な味なのに、それ以上に発狂レベルで作るのめんどくさそうなんだろうね?

エスパニョールとか、あんなの火力命のプロ仕様中華以上に、プロ厨房で仕込むの前提だったりするし。

日本含む東アジア東南アジアは、気候的に「うっかり腐らせた/カビたものを試しに味見したら美味しかった」が多発したおかげで旨味たっぷり発酵調味料が発達したっぽいから、それがフランスとの決定的な違いになった気がする。しらんけど。

2021-08-10

東京実家の出前ラインナップが地獄

カレー韓国料理麺類しか期待できるものがない😱

 

もう東京首都を名乗るの辞めろよ😡もしくは渋谷港区中央区だけ首都を名乗るべき😡

 

これは外で食べるより家で食べた方が美味いとか言う世間知らずが生まれるのも道理ですわ

大味+安食材のチェーン店ばかりでマジで家で食った方が単純に美味いと思われるもの

 

まずヴィーガンの店が1店舗も無いとかマジでどーなってんだよ

別にきじゃ無いけどモスグリーンバーガー GREEN BURGERの提供店すら無いんやが?

実家スーパーラインナップ(ヨーカドー等)死んでるのは確認済みなので

ヴィーガンメニュー通販ストックか常に電車乗らないといけないやん wwwww

ファーーーーーーーーーwwwwww

 

牛肉を扱う店も銘柄牛は軒並み4000円越え。しかも部位選べないカルビとかロースとかザブトしかない

今、ワイが住んでる地域2000円も出せば食えるンゴ。部位もしんしんとかともさんかくとか自由に選べるンゴ

銘柄指定じゃない黒毛和牛かつオーソドックスな部位なら1200円も出せば食えるンゴ

これは牛肉は油っぽいとか不味いとか言うアホが生まれるのも必然

 

銘柄豚肉もワイが住んでる地域なら1000円以下で食えるンゴ

ただシンプルポークステーキロースポークとんかつ焼肉しゃぶしゃぶ生姜焼きなどは別として、

濃いめの味付けの豚肉料理はしっかり下処理をして適度に脂肪があれば銘柄国産関係なく

普通に美味いので豚肉はそこそこ妥協できる

けど出前のラインナップは豚丼とかなんだよな・・・・プルドポークとかチャーシューとかじゃなくて

銘柄豚じゃないならよっぽど手間掛かった豚丼以外頼むわけ無いンゴ

 

鶏肉そもそも地鶏銘柄鷄を扱った店が1店舗も無い

スパイスをしっかり使ってる鶏肉であれば国産であればそこそこ美味しく食べれる

ちゃんと下処理・カットを考えた加工肉ではない炭火焼き鳥ならそこそこ美味しい食べれる

・・・のだけど外食ラインナップは無限唐揚げ地獄+たまに親子丼wwww

ファーーーーーーwwwwwwwwww

そもそも東京実家スーパー親子丼にして美味しく食べれそうな鶏肉売ってないんだよな

唐揚げチキンナゲットタコスミートとかしっかり目ならともかくなぁ・・・

 

 

ヴィーガンモスメニューすらナシ、肉類は全滅ですが、次にお店のジャンル行きましょう

 

▼魚系の和食(寿司・鰻・懐石割烹料理)

→ 魚嫌いなのでノーコメント。なお懐石割烹料理で出前対応してる店無かった

 

イタリアン

→ 真面目なイタリアンひとつもナシ。肉バルの延長でピザも出してるみたいな印象

 (なお肉バルの延長でみたいなノリだけどコンフィすら扱ってないよ)

 ただ、ピザの美味さは生地チーズ

 石窯の店やなんか面白いことしてるっぽい生地の店はあったので自宅で作って食べるよりはたぶん美味しいハズと期待したい

 バッファローチーズとかチーズを選べる店も東京の賃料にしては値段頑張ってる気がしたけど

 ワイが住んでる地域だとそんなん当たり前なのでっていう・・・

 各種コンテスト入賞店や各種公認フツーに出前出来るしそもそも徒歩や

 

フレンチ

カジュアルすら1店舗も無し

  ただワイが住んでる地域フレンチは店に直接出向いてお持ち帰りしかやってない

 

洋食屋さん(日本風西洋料理)

→ チェーン点ではない老舗の真面目な洋食屋さんが数店舗、出前に対応してた

 けど真面目であればあるほど洋食屋さんごとの個性って薄いよなっていう・・・

 確実に手間が掛かっている+自分で作るよりも美味しいけど、日本風西洋料理特別好きでは無いので特に感動はせず

 

お好み焼きもんじゃ焼たこ焼き

→ 1店舗しかない。嘘やろ?原価安いから頼まない人が多いのかなぁ・・・

 スーパー惣菜スーパーで買えるお好み焼きもんじゃたこ焼き粉で作ったヤツより美味いことを期待したい

 なお、銀タコは好きじゃないです

 

ケバブ

チキンケバブ扱っている店が1店舗あるのみ。嘘やろ・・・

 

とんかつ

基本的に肉質と使う油で味は決まるけど、唐揚げ的な要素も無くはないとんかつ

  とんかつ茶漬けみたいなのは面白くて好きなんだけどそういう店は無し

  とんかつ揚げるの片付け面倒ではあるけどうーーん・・・

 

ベトナム料理

 → 香菜通販して普通に家で作った方が美味そう。出前対応メニューが少ない

  焼きビーフン春巻

  バインミーとか電車乗らないと食べれなくなるみいね😭

 

タイ料理

 → 基本的スパイスタイレトルト調味料通販して普通に家で作った方が美味そう

   グリーンカレーレッドカレー・ガオパオライスばかり

  カオマンガイはあったりなかったり

  1店舗だけ食べてみるまでわからないけど高級(本番)志向のお店がある模様

  ゲーンマッサマンガイガイヤーンを食べるには電車乗らないと行けなくなるのね😭

 

ロシア料理

 → 1店舗も無し

  ただワイの住んでる地域デリバリーは非対応

 

メキシコ料理

 → 1店舗も無し。日本風タコスのみなならソフトタコスであるみたい

 

タコス

 → 沖縄タコライスを扱っている店ならある。沖縄タコスの方が好きなんだよなぁ

  沖縄タコスメキシコタコスともアメリカンタコスとも違うよ

 

 

⭐️ここからは多少期待出来るラインナップ ↓

 

カレー

 →カレーにおいてのみ首都を名乗っても許したるわ

  ワイが今住んでいる地域ネパールカレーと謎のインドカレーが主流でカレー不毛の地なのだけど

  普通にちゃんとしたインドカレー選べるしミールス・ドーサやスリランカスタイル選べる

  ほんと東京で頑張ってるインドの方多いんだなぁってしみじみ🤔

  高級志向インドカレーは無いけど今住んでる地域不毛から考えれば十分かな

 

  スープカレーは食べてみるまでわからん、ひょっとしたら家で食べたほうがうまいかも?

  今住んでる地域インドカレー不毛の地だけど、

  スパイスカレースープカレーはなかなかレベル高い(値段も高い)のでスパイスカレーは家で作ることになるかも

  

 

麺類

 → 食べログGoogleマップで高レート叩き出している有名店は非対応ものの、いろいろお店ある

  白鶏系に期待したい。単純に鶏ガラ自分でとるのって現実的じゃないよね

 

 

韓国料理

 → ものすごくたくさん店舗ある。サムギョプサルとかは自分銘柄豚肉買って作った方が美味いけど

   キンパとかビビンパとかスープ類は頼んだほうが簡単で美味いよね

   やたら充実していてスープ類でこれないの?は無い印象

   これで焼肉類も美味しそうorコスパ良かったら言うこと無しだったんだけどなぁ

 

 

結論

料理が多少得意になるか痩せそう

2020-10-14

在宅勤務後のクラムチャウダー

秋も深まると温かい食べ物が恋しくなってくる。なかでも好きなのはクラムチャウダーで、アサリのコクのある味とホワイトソースが合わさった絶妙な味がたまらない。去年はサイゼリヤメニューにあったので、行くといつも頼んでいた。

今年は(まだ?)ないようなので、自分で作ろうと思った。店で頼むクラムチャウダーで残念なところが一つだけあって、もっとアサリが食べたいのにあまり入っていないことだ。自分で作ったら好きなだけ入れられるはずだ。

クラムチャウダー レシピ」で検索してみたら、思ったよりも色々な材料が書いてあり、バター小麦粉ホワイトソースから自作する必要がありそうで、ハードルが高いなと思った。

ここでもう挫折しそうになっていたのだが、どこか、何かでクラムチャウダーと似たような味のものを家で食べていたような気がして、引っかかっていた。

そうだ、シチューだ。シチューの素を買ってアサリをぶち込めば、クラムチャウダーっぽいものができるんじゃないか生産性が高い最高の時短料理アイディアだ。

仕事帰りに早速スーパーに行き、ボイル済みでむき身のアサリを1パック、特濃シチューの素、カレー用の野菜を買ってきた。白ワインアサリを炒めると香りが良くなるらしいが、ワイン普段飲まないので何が良いのかよくわからない。酒コーナーの端っこに置いてあった白ワインの小さなボトルを買ってきた。

鍋にオリーブオイルアサリ白ワインを入れて火にかけると、すでに西洋料理っぽい香りがして、テンションが上がった。

カレー用の野菜を投入し、少し炒めてからお湯を流し入れて煮込む。

その後でシチューの素を入れようとしたが、どれだけ入れていいのかわからない。箱の説明を見ると、5皿で1箱全部入れろと書いてある。5皿も食えないだろうと思って、半分だけ入れた。

シチューの素が溶けると、それっぽい見た目のものが出来上がってきて、さらテンションが上がった。

これでもうクラムチャウダー完成じゃないか自分天才じゃないかと思った。

だが、かき混ぜているうちに、なんだか糊みたいに粘りが出てきた。

シチューの素を入れすぎたか?と思い、少し味見してみると、しょっぱくていまいちコクがなかった。

ここで大量に水を入れると、失敗したカレーのように水っぽくなるだけで、シーフード系だと生臭くて食えなくなるはずだ。

肉を消してコクを出す隠し味といえば、鶏肉でさえコーラを入れれば柔らかくこくのある味になるのだからいけるはずだと思い、冷蔵庫に残っていたミスティコーラを入れたら、鍋の中が飴色になった。

これで勝てるはずだと思い、火を止めて、出来上がったものを口に入れると、アサリの味とコーラケミカルな味が口の中で戦って、涙が出てきたが、吐きそうになりながら全部食べた。

それっぽいものはある時点までできていたので、次はバター具材を炒めてから行けばなんとかなりそうな気がする。

2019-09-16

別名の事を「一名」とも言う

飛び地とかが好きなんだけど、Wikipediaを見てたらビル・タウィールっていういずれの国家によっても領有権が主張されていない無主地っていうのを見つけて読んでたんだよね。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB

エジプトスーダンイギリス支配下だったころにイギリスが引いた境界線があって、どっちもその境界線国境だって主張している。1899年境界線1902年境界線範囲ちょっとうから、どっちを使うかで主張が一致していなくて、ビル・タウィールっていう何もない土地自国に含める境界線だと、もっと広くて港町とかがあるハライブトライアングル自国に入らないから、どちらの国も領有権を主張していないんだって

1902年境界線を決めた理由を見るとスーダンに分がありそうだけど、今はエジプト実効支配していて、遺恨が残りそうだねぇ。


そんな事はいいんだけど、この記事を読んでいたら川の名前のワジ・タウィールに括弧がついていて「وادي طويل 、一名 Khawr Abū Bard」って書いてあったんだよね。وادي طويلっていうのはたぶん現地語の表記なんだろうけど、Khawr Abū Bardって何?一人だれかいるってわけじゃないよね?って思って辞書引いたら、別名の事なんだってさ。

わかんねーよ!別名って書けよ!

たことなかった表現だったかWikipediaでどのくらい使われているか検索してみたんだけど、9割程度は一人の意味で使われているようだった。別名の意味で使われているのも古い文献から引用が多いね

あとは昔の人の名前にも多かった。たとえばこれは野中兼山の説明

諱は良継(よしつぐ)、一名は止、尚字を良継とする史料もある。通称は初め伝右衛門、主計、伯耆と改め、最後に伝右衛門に復した。幼名は左八郎、兼山は号で、後に高山と改め、致仕して明夷軒と号した。

通称とは何が違うんだろうね?諱とか幼名とか号とかに並んでいると一名という特別名前の種類があるのかと思ってしまうけど、ただの別名っていうのはややこしいね。「尚字」もそういうなにかに見えたけど「なお、あざな」だった。ややこし。

石川県白山市にある松任城は別名がおもしろい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E4%BB%BB%E5%9F%8E

別名 一名蕪城、鏑木城

近くには白山市立蕪城小学校がある。一名が別名の事というのがあまり知られていない事が伺える。

あとは書籍タイトルに含まれているものもいくつかあった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%95 の出典にあるのは『軽便西洋料理指南 : 実地応用 一名・西洋料理早学び』

現代風に書いたら『【実地応用】軽便西洋料理指南 ~西洋料理早学び~』といった感じだろうか。

書籍名に入った一名は、他のものサブタイトルのように見える。

今どきな文で使われているものひとつだけ見つかった。

ヴァンセンヌ女子学園という学校学生が名乗るニックネームのようなものを一名と言うらしい。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Princess_Evangile_%E3%80%9C%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%B9_%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%9C

エロゲじゃん!!

2018-08-28

朝日新聞野球害毒論

新渡戸稲造 第一高等学校校長(連載1回目)

野球という遊戯は悪くいえば巾着切りの遊戯、対手を常にペテンに掛けよう、計略に陥れよう、ベースを盗もうなどと眼を四方八方に配り神経を鋭くしてやる遊びである。ゆえに米人には適するが、英人やドイツ人には決してできない。野球は賤技なり、剛勇の気なし」

川田正澂 府立第一中学校校長(連載2回目)

野球弊害四ヵ条。一、学生の大切な時間を浪費せしめる。二、疲労の結果勉強を怠る。三、慰労会などの名目の下に牛肉屋、西洋料理等へ上がって堕落の方へ近づいていく。四、体育としても野球は不完全なもので、主に右手で球を投げ、右手に力を入れて球を打つが故に右手のみ発達する」

乃木希典 学習院

「対外試合のごとき勝負に熱中したり、余り長い時間を費やすなど弊害を伴う」

金子魁一 東京大学医科整形医局

「連日の疲労は堆積し、一校の名誉の為に是非勝たなければならぬと云う重い責任の感が日夜選手の脳を圧迫し甚だしく頭に影響するは看易い理である

磯部検三 日本医学校幹事

あんなにまでして(ここでは渡米試合のことを指す)野球をやらなければ教育ができぬというなれば、早稲田慶應義塾はぶっつぶして政府請願し、適当なる教育機関を起こして貰うがいい」「早稲田慶應野球万能論のごときは、あたかも妓夫や楼主が廃娼論に反対するがごときもので一顧の価値がない」

松見文平 順天中学校校長

「手の甲へ強い球を受けるため、その振動が脳に伝わって脳の作用を遅鈍にさせる」

2018-07-02

ナイフって下品だと思う

ステーキ食う時にナイフフォーク使うじゃん。

あのナイフでギーコギーコと力入れて食うの、すごく下品だと思う。

食事中に力を入れ肉を断つというのが、まさに蛮族って感じじゃない?

最初から切っとけばいいのに。

直前まで切らないほうが味がいいとかあるのかな?

でもそれって微々たるもんでしょ。

その程度なら多少犠牲にしても良いんじゃないのか。

例えば熱々の汁物すすらないじゃないか西洋料理は。

そうやって食事全体の美しさを重んじるのが西洋食文化じゃないのか。

ダブルスタンダードを感じるよ、あのナイフという食器には。

2018-06-04

anond:20120527195958

お勧めしない。

ハンバーグ玉ねぎ微塵もフードプロセッサでやるものではない。ミンサーと包丁でやらないと酷いことになる。

細切れ肉では無くすり身になるし玉ねぎはアクが出まくって酷いことになる。

お勧めハンドミキサータイプのブレード付いたやつ。鍋に突っ込んで煮汁野菜を回せば(漉すともっとよい)ポタージュだ。

洗うのも超簡単洋食西洋料理ならこっちのが沢山使うよ。

フードプロセッサはあたり鉢の代用品としての役割が大きいのでそっち系料理をするなら買うと良い。かまぼことかすり身系など。

2017-03-13

文士の愛した伝統西洋料理 南蛮銀圓亭の秘密はこの後すぐ!

こんな感じでテレビコマーシャルを数分流すこと、よくあるよね。

テレビ放送等、特に民放で、頻繁に使われる言い回し

視聴者をつなぎとめるため、本当に「すぐ」ではない場合に使われることが多い。

本当に「すぐ」の場合は使われないことが多い。

このあとすぐとは - はてなキーワード

あるよね、あるよね、イェーーーーーーイ!ジャスティス

2016-01-09

シーフード系ってメニューに載ってるくせに今日は無いとか言い出す店が多い

大抵仕入れの関係だとは思し、それは理解しているのだが…。たまに仕入れのザックリとした粗さがめんどくさくなって、そもそも提供のものを辞めちゃった西洋料理店とかにイラッとする。おまえさーみたいな感じ。二度といかない。

2015-09-23

初心者向けワイン攻略法

ワインが苦手という増田がいたので、苦手あるいは飲み慣れていない人向けのワイン攻略法みたいなものを書いてみる。

無理して攻略する必要があるのかと言われれば、別にないと答えるしかない。

しかしながら、西洋料理(主に仏・伊・西料理)はワインと一緒に食べることで美味しさが一層引き立つことは間違いないわけで、お酒を飲めるにも関わらずこの至福のハーモニーを知らないまま一生を終えるのはあまりにも勿体ない。

はいえ、ワインって何だか難しそうで敷居が高いうえに高価なイメージもあると思う。

たかが酒にそんなにお金かけてられない、というのもあると思う。

そこで、ワインを気軽に楽しむための手がかりみたいなものをここに書いておく。

つい先日、「日本上陸!高コスパワイン!!」と銘打たれた700円のワインを買ったものの不味くて1/4しか飲めなかった自分への自戒を込めて。(残したもの料理用に使う)

なお、ここでは赤ワインのみを対象とする。ワインと聞いてパッと思いつくのはやっぱり赤ワインだろうから

飲む時期

赤ワインは大体14℃から18℃が適温とされている。

まず、これが曲者だ。

冷蔵庫は温度が低すぎる。そのため渋みが強まってしまい、味も縮こまってしまう。

よって、室内に置いておくしかないのだが、夏場は室温が高すぎて、これまた美味しくなくなってしまう。

当然、ワインセラーなんてものは愛好家以外持ってないので、飲む時期を選ぶしかない。

シャツ一枚だけではちょっと肌寒いな、そう感じたらワインを買ってみよう。

夏場に赤ワインは飲まない。これが鉄則。

購入場所

百貨店で買うのが一番無難だと思うが、ちょっとワインを飲みたいなと思ったときに、ワインを買うことを目的百貨店に行くこと自体億劫だ。また、そもそも百貨店が近くにない、という場合もある。

ネットは安いし便利だが、送料を考えるとまとめ買いする必要がある一方でそんなに大量のワイン必要ないという問題が出てくる。

そうなると、現実的ワイン購入の場所リカショップスーパーかということになる。

食料品の買い物のついでにサラッと購入するのがもっとも敷居の低いやり方だ。

なお、セイコーマートというスーパー(?)が良いとの噂を聞くが、私の住んでいる地域にはないのでよく分からない。

価格

できるだけ安く買いたいというのが一般的心理だと思うが、物事には限界というものがある。安いワインだと500円くらいで売っているが、はっきり言ってマズイ。劇マズだ。

この価格帯のワインを買って飲むと、「ああ、やっぱりワインって不味いな。しょうがない、発泡酒飲むか」ということになってしまう。

まともなワインを飲むにはやはり最低1,000円は必要だ。

1,000円から1,200~1,300円あたりが割高感を覚えずに購入できる値段帯ではなかろうか。

まともな4合瓶の日本酒と同等の値段帯であることも大きなポイントである

銘柄

まず、大前提として、大手酒造メーカーが輸入しているワインはまずもって美味しくない。ボトルの裏側のラベルに輸入元が表示されているはずだから、そこは必ずチェックすること。誰もが知っている会社名が記載されていたらそっと棚に戻しておこう。スーパーなんかだと、置いてあるワインが全て大手メーカー輸入品ということもあるので、そのような場合はすっぱりと諦めるべし。

また、安定剤アカシア)が添加されているワインもだいたい美味しくない。これも裏ラベル表記されているのでチェックのこと。

低価格帯のワイン個人的お勧め輸入業者は「モトックス」と「スマイル」。次点で「稲葉」、「三国ワイン」といったところ。もし、これらの名前を見かけたら、一度購入してみることをお勧めする。

次に、どこの国のワインがよいか、という点について。

よくチリワインコスパ最高とか言われる。これはあながち間違っていないとは思う。ハズレを引く可能性が低いからだ。1000円前後価格帯において不味いチリワインというのは記憶にない。逆に、イタリアスペインあたりは結構地雷が混じっている。フランスボルドーを除外すればそんなに悪くない。南アフリカもよいと思う。オーストラリアはあまりよい印象がない。また、この価格帯の国産ワインは論外。

葡萄品種については、覚えるのが面倒くさいと思うのでこだわらなくてよいと思う。葡萄品種ごとにワインを造っているメーカーもあるので、美味しいと感じたワインがあれば、同じメーカーの他品種ボトルを飲んでみればよい。

おすすめワインは、ベタだけれど、チリのコノスル。自転車のラベルが貼られているワインだ。大体どこのスーパーでも置いてあるし、値段も800円くらい。葡萄品種も主要なものは網羅しているので、飲み比べてみるのも面白い

最後に一番のおすすめを。

それは2009年ボルドーだ。

フランスワインボルドーは除外するようにと言ったが、2009年だけは別格。

ボルドーワイン生産年ごとの味の触れ幅が大きく、当たり年以外は大抵美味しくない。

だが、2009年は飲みなれていない人でも美味しく感じるほど出来がいい。

もうあまり見かけることはないと思うが、ボルドーワイン1000円から売られているので、もし見かけたら迷わずゲットしてほしい。

さらに付け加えるなら、ボルドーと並ぶフランスワインの名醸地、ブルゴーニュには手を出さないこと。1000円台のブルゴーニュには地雷しか存在しない。

飲み方

飲むときには家で一番大きいグラスに入れて飲もう。並々といれずにグラスの1/4から1/5くらいの量を入れて飲む。本当はワイングラスで飲むのが一番よいので、興味が出てきたらグラスが薄くて容量が大きいやつを買ってみよう。安いものなら1000円くらいから売っている。

ワインオープナーソムリエナイフと呼ばれるタイプのものが一番使い勝手がよい。地味に栓抜きとしても使えるのがありがたい。こちらも1000円くらいから売っている。

以上、これから赤ワインが美味しくなる季節なので、一度軽い気持ちワインを買ってみてはいかがだろうか。

ただし、ボージョレヌーボーには手を出してはいけない。あれは普段ワイン漬けになっている人がお祭り感覚で飲むものであって、決して美味い飲み物ではない。たとえ「有志以来一番の当たり年!」と銘打たれていても買ってはいけない

なお、最終的にはネットで購入するのが一番お得で楽チンなんだけれど、ワインセット(10本で1万円など)を購入するのは避けたほうがよい。経験上、美味しいワインが入っている割合は3割から5割くらいだ。ネット評価の高いワインを調べて買ったほうが満足度は高いと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20150908031756

2014-05-07

中華料理

中国料理調理法には数多くの流派がある。そのうち最も影響力があり、代表的ものとして社会的公認されている料理山東料理(魯菜)、四川料理(川菜)、広東料理(粤菜)、福建料理(閩菜)、江蘇料理、(蘇菜)、浙江料理(浙菜)、湖南料理(湘菜)、安徽料理(徽菜)があり“中国大料理”と称されている。これらの料理系譜の独特な調理法は、調理法形成過程、その地方歴史と切り離して語ることはできない。またその地方地理的条件、気候条件、特産資源、飲食習慣などの影響も受けている。八大料理擬人化表現として、江蘇、浙江料理は清楚な素面江南美人山東安徽料理は古風で質朴な北方健児、広東、福建料理風流典雅な貴公子四川湖南料理は造詣深く才気あふれた名士と表現されている。中国“八大料理”の調理法はそれぞれ長所を有し、長い歴史が生み出したものである

一 山東料理(魯菜)   

宋朝以降、魯菜は“北方食”の代表となった。明、清時代には魯菜が宮廷料理の主流となり、北京天津東北各地に対して大きな影響を与えた。現今の魯菜は済南、膠東両地方地方料理が発展したものである。その特徴の爽やかな香り、新鮮な柔らかさ、純粋な味で世に知られ、コンソメ(清湯)とクリームスープ(奶湯)の調理法に長じ、コンソメは淡白上品クリームスープは純白で濃厚である。済南料理は煮炒め、遠火焼き、油炒め、揚げ物に長じ、有名な料理には“糖酢(甘酸っぱい味付け)黄河鯉魚”、“九転大腸”、“湯(スープ)爆(煮炒め)双脆”、“焼海螺(ホラガイ)”、“焼牡蠣”、“烤(焙り)大蝦”、清湯燕巣“などがある。

  

二 四川料理(川菜)   

秦末から漢初期にかけて初期的に形成され、唐、宋代に急速に発展し、明、清代にはその名声が全国に広まり現在では世界中四川料理レストランを見出すことができる。正統四川料理成都重慶地方料理代表される。精選された原材料、規格の重視、主従明確な盛付けの彩り、鮮やかなハーモニーを誇っている。酸味、甘み、痺れ感、辛味、巧みな油味、濃厚な味付けが特徴で、調味料として三椒(唐辛子、胡椒、花山椒)と生姜は欠かすことができない。他地方には余り見られない辛味、酸味、痺れ感のある料理として人口に膾炙し、四川料理独特の風格は“一皿一味、百皿百味”と賞賛されている。調理法は焙り、遠火焼き、揚げ炒め、蒸し物に長じる。四川料理総合的な味付け、濃厚なだし味に特徴があり、塩味、甘み、痺れ感、辛味、酸味の五味を基本として、さらに各種の調味料を配合し基本的家庭味、巧みな塩味、魚香味、レイシ味、複雑な妙味など23種類の複合味付けが) 確立されている。代表的料理には“大煮干絲(干し豆腐の千切り)”、“黄燜(醤油と酒の煮込み)鰻”、“怪味鶏塊”、“麻婆豆腐”などがある。   

三 広東料理(粤菜)   

前漢時代にすでに粤菜の記載があり、南宋時代には皇帝付きコックが広州に随行する影響を受けた後、明清時代に急速に発展し、さらに対外通商開始後は西洋料理長所を吸収するとともに粤菜も世界に普及し始め、現在ニューヨーク市だけでも数千の広東料理店を数えるに至っている。広東料理広州、潮州、東江の三地方料理代表として形成されている。原材料の種類は豊富で新奇を好むので変化に富み、旨み、若い柔らかさ、爽やかさ、滑らかさを重視している。一般に夏秋には淡白を求め、冬春には濃厚に傾く。味付けにはいわゆる五滋(香り、歯ざわり、臭み、滋味、濃厚さ)、六味(酸味、甘み、苦味、塩味、辛味、旨み)の別がある。調理法はソテー、揚げ物、餡かけ、煮込み、揚げ炒めなどに長じ、盛付けの彩りは重厚で、その滑らかさは飽きが来ない。蛇、ハクビシン、猫、犬、サルネズミなどの野生動物調理で名高く、有名な料理には“三蛇竜虎大会”、“五蛇羹(濃厚な吸い物)”、“塩火局(蒸し煮)鶏”、“牡蠣牛肉”、“烤乳猪(子豚)”、“干煎(油煎り)大蝦碌”、“冬瓜盅(杯)”などがある。 

四 福建料理(閩菜)   

福建料理福建省閩候県に起源を発し、福州、泉州アモイなどの地方料理代表として発達してきた。その特色は色調が美しく、淡白で滋養があることで名高い。調理法は油炒め、餡かけ、ソテー、煮込みに長じ、特に“酒糟味”は独特である。福建は東南の沿海に位置しているため、ハモ、アゲマキ、イカ、イシモチナマコなどの海鮮が豊富で、それらを原材料とした調理法に独自のものがある。有名な料理には“仏跳墻”、“酔糟鶏”、酸辣爛魚“、“焼片糟鶏”、太極明蝦“、清蒸加力魚”、“荔枝(レイシ)肉”などがある。 

五 江蘇料理(蘇菜)   

南北朝時代発祥し、唐宋以降は浙江料理と覇を競って“南方食”の二大大黒柱となった。江蘇料理蘇州揚州南京、鎮江の四大菜代表として構成されている。濃厚さの中に淡白さを有し、ふんわりとして香り高く、スープだしは濃厚であるが嫌味が無く、口当たりは柔らかで甘みのある塩味がその特色である調理法は煮込み、遠火焼き、蒸し焼き、油炒めに長じる。調理する時には原材料を厳選して配色、盛付けを重視し、四季の別がある。蘇州料理は甘みに特徴があり、彩りのハーモニーが素晴らしい。揚州料理は淡白で口

当たりがよく、主食材の味がうまく引き出され、切り込み法に優れて味がよく滲みこんでいる。南京、鎮江料理は濃厚な味付け、精緻な造りで、特にアヒル料理はその名が高い。有名な料理には“清湯火方”、“鴨(アヒル)包魚帳翅”、“松鼠桂魚”、西瓜鶏“、“塩水鴨”などがある。   

六 浙江料理(浙菜)   

杭州、寧波、紹興、温州などの地方料理代表として発達してきた。その特徴は淡白、香り高さ、歯ざわりのよさ、若い柔らかさ、爽やかさ、旨みにある。浙江は魚、蝦類の産地であり、また山紫水明の有名な観光名勝地であるため、民間伝承の有名料理も多く、造りも精緻で変化にも富んでいる。調理法は油炒め、揚げ物、揚げ炒め、餡かけ、蒸し物に長じている。盛名を誇る料理には“西湖酢魚”、“生爆鱔片(タウナギ)”、“東坡肉”、“竜井(竜井茶)蝦仁(エビの剥き身)”、“干炸(粉衣揚げ)響鈴”、“叫化童鶏(若鶏)”、“清湯魚圓(魚のすり身団子)”、“干菜(乾燥野菜)燜肉”、“大湯黄魚(イシモチ)”、“爆墨魚(イカ)巻”、“錦繍魚絲”などがある。 

七 湖南料理(湘菜)   

湘江流域、洞庭湖周辺、湖南省西部山間地帯料理代表として発達してきた。その特徴は材料の幅が広く、油濃く鮮やかで、唐辛子燻製肉を多用する点にある。味付けは新鮮で香ばしく、酸味辛味が強く、柔らかく口当たりがよい。調理法塩漬け肉、魚、燻製、蒸し焼き、蒸し物、煮込み、揚げ物、油炒めに長じる。有名料理には“腊(塩漬け肉)味合蒸”、“麻辣子鶏”、“紅煨魚翅(フカヒレ)”、“湯泡肚(臓物の胃)”、“氷糖湘蓮(蓮の実)”、“金銭魚”などがある。   

八 安徽料理(徽菜)   

長江沿岸、淮河沿岸、徽洲の三地方料理代表として構成されている。その特徴は原材料選定が質朴で、火の使い方を重視し、油がきつく色鮮やかで、スープだし、原材料本来の味を維持するところにある。安徽料理は山海の珍味で名高く、南宋の頃には早くも“沙地馬蹄鱉、雪中牛尾狐”が有名料理として知られている。調理法は遠火焼き、煮込み、煮物に長じている。有名料理には“符離集焼鶏”、“火腿(ハム)炖甲魚(スッポン)”、“腌鮮桂魚”、“火腿炖鞭笋(竹の地下茎)”、“雪冬焼山鶏”、“紅焼果子狸(ハクビシン)”、“奶汁肥王魚”、“毛峰燻鰣魚(ヒラコノシロ)”などがある。

中日对照烹调食品用语  北京料理 

北京烤鸭:北京ダック 北京式鴨の丸焼き

宫爆田鸡:かえる唐辛子の炒め  

羊肉:羊肉のしゃぶしゃぶ  

炸虾球:えび肉団子のフライ  

酱爆鸡丁:鶏肉味噌炒め  

蛰皮鸡丝:クラゲ鶏肉のあえもの   

烧三白: 鮑、鶏肉アスパラガスの煮物 

牛尾汤:牛尾スープ  

香茹玉米汤:とうもろこしとマシュルームのスープ  上海料理  

酱烧青蟹:蟹の味付煮    

西湖醋鱼:淡水魚の蒸しあんかけ  

生炒鳝鱼片:田うなぎのこまきり炒め

糖醋排骨:骨付スブタ  

黄焖鸡块:鶏肉唐揚げの煮物

 红烧甲鱼:スップンの甘煮

  四川料理  

鱼香肉丝:魚の味を出した豚肉唐辛子炒め  

回锅香肉:豚肉香り炒め  

麻婆豆腐:マーボーどうふ  

豆瓣鱼:魚の唐辛子味噌    

成都子鸡:鶏肉成都風炒め  

樟茶肥鸭:楠の木と茶の葉でいぶした鴨

 

  广州料理  

腰果虾仁:クルミとえびの炒めもの  

脆皮鸡:広東式揚げ鶏  

锦绣排翅:ふかのひれのうま煮  

鲍鱼香茹:鮑とマシュルームのあんかけ  

豉汁蒸鱼:マナガツオとモロミの蒸し物  

生炒鲜干贝:生貝柱の炒め物 

广州炒饭:中国式ベーコン焼肉入りの五目チャーハン 

中国についてアナタはきっと強く好奇心を持っていますね~(^ω^)(^ω^)(^ω^)まあ、もっと詳細の中国基本情報は下のサイトをご参照ください。

http://www.japinchina.com/

メールアドレス:cs1@japinchina.com

2013-01-12

http://anond.hatelabo.jp/20130112002246

一級酒が何だかよくわからないが、普通は甘いお酒(あんまり呑まないから知らないけど、グラッパとかブランデーとかハーブリキュール系とか?)とか辛いお酒(バーボンとかテキーラとかウイスキーとか)って、食前と食後に呑むものなんじゃないかな。

つまみにあわせるなら日本酒だし、西洋料理にあわせるなら普通ワイン(といいながら僕はワイン苦手なのでしばしばスパークリングウォーターに逃げるが)、酒にもTPOがあるんだからTPO外してまで無理に高いもの呑まなくても。

2012-10-17

http://anond.hatelabo.jp/20121017152537

横だけど、単に欧米コンプレックスなんじゃね

西洋料理にぐちゃぐちゃなのがあれば、ぐちゃぐちゃも文化的だと思えるようになる、的な。

http://anond.hatelabo.jp/20121017143358

増田が非文化的と思うのは、

1.食べるときに思い切り攪拌する行為

2.見た目のぐちゃぐちゃ感

どっち?

1なら、西洋料理には今ぱっとは思いつかないかな…

2なら、割とあるんじゃない。他の増田も言ってるドリアとか

ラザニアとか、チーズ加熱系は結構見た目ぐちゃぐちゃな感じのが色々ありそう。

具材によってはピザリゾットなんかでも。

2007-11-07

Re: http://anond.hatelabo.jp/20071106225312

本当にスイーツってリアルで使ってる人いるの?

白雪(@シスター・プリンセス)が使ってたような気がする。

リアルじゃない。

あと、手元の広辞苑だと

デザート【dessert】(1)西洋料理で、食事の最後に出す菓子果物など。

となっているので、

  1. 食事の最後に出されるものとは限らない
  2. 果物をそのままでは出さない

という点から、デザート=スイーツにはならないかと。

追記

思い出した!

http://kokoron.madoka.org/mirror/studio-ring.html これの一番下

22秒のところで「甘いスイーツで」と言っている。

この曲が使われたエロゲおやつのじかん)は2004年12月24日発売。

つまり、エロゲオタたちは2004年の時点でスイーツ(笑)脳だったんだよ!

 
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