そこでお互いに定食を頼んだんだけど、先輩が超がつくほどの早食いで出てきたら5~6分くらいで全部食べ終わってた。
私はもともと食べるのがあまり早くないのでもたもたしていたら先輩がちょっと苦笑いをしている。
聞くと「営業だと外回りをしていてお得意さんの上役とランチをすることがある。そのときにお客さんよりも食べるのが遅いと気まずいので自然に早食いになった」ということ。
なるほど、と新卒だった私は素直にそのアドバイスを聞きその日から必死に早食いを心がける。
そして実際にある企業のお偉いさんとランチをする機会が巡ってきた。
そこで先輩の教えを守りガーッと出された食事をかっこんだところ、上役さんは苦笑い。同行していた上司は不機嫌。
あとで上司に尋ねると「女の子の早食いは見苦しい。もっと上品に食べるようにするのが営業のマナー」とのこと。
どっちやねん。
玉ねぎに気をつけるにゃ!
ふと思ったのだが今の時代、他人と会話をしなくても良い気がする。音声情報より文字情報の方が情報量が多いし読み飛ばしで必要な情報をいち早く入手できるからだ。これは互いにとって良いことだと思うが何か問題があるだろうか。最近は文字を読むのも面倒に思う。可能であれば脳に特殊な装置を付けてテレパシーで交信したい。自分が生きている間は無理だがいつかそんな時代が来ると思う。