はてなキーワード: 土曜日とは
子供もできて平凡ながら幸せな日々を送っているが、1数年前の独身時代がふと懐かしくなる。
今でもやりたいのが(体的にもう無理だろうけど)1日3回飲み。
【金曜日】
仕事を終え帰ってきたら早めに就寝。
【土曜日】
5時起床。散歩に行く。
7時に朝から自家製のレモンサワーを出している洒落た料理店に行く(今もあるかな)
8時前に帰宅。帰り道に買ってきたビール350と500を冷凍庫に入れてシャワーへ。
8時15分頃からビールと岩下の新生姜を食べながらアニメや音楽の動画を見る。
9時30分頃眠くなるので就寝
11時頃起床。シャワーを浴びて近所で買い物を済ませる。この時また缶ビール350×2本と298円のピザと298円のとろけるチーズを買う。
12時30頃帰宅。ピザにチーズをのせてオーブンへ。焼き上がるまでの10分弱でシャワーを浴びる。
13時前からビールを飲んでピザを食べて漫画読んだり本読んだりアニメ見たりする。
14時30分頃就寝。
15時30頃起床。シャワーを浴び、着替え等諸々準備して駅前のロッカーに入れてランニング(5km)へ。
17時前に家に戻りランニングで着ていたものを洗濯機へ。回して外へ。
17時過ぎにお気に入りの焼き鳥屋へ行き、その日午前中買った漫画を読みながら生ビールを飲んで焼鳥を食べる。
18時過ぎ別の店へ。
19時頃店を出る。この時たまたま友達に会ったり、飲みの誘いがあったり、自分から誘う時は大体0時過ぎまで飲むが、何も無い時は帰宅。その時必ずハイボール350×2本とサラミを買う。
19時30頃帰宅。シャワーを浴びる。ハイボールをダラダラ飲んで21時過ぎに就寝。
【日曜日】
この日も土曜日と同じ。
社長と旦那がめちゃくちゃ仲良くて二人ともヤンキー気質だし女好きだからキャバクラに毎週土曜日に遊びに行く
遊びに行くのはいいし土曜日の夜は一人で過ごせるからいいと思ってる
けどなんか寂しいしムカつくのはなんでなんだろう
一般の女性との浮気なんて絶対にしないしそんなダサいことあんな男らしい旦那がするはずはないけど、キャバクラだし多めにみてる。ちなみに風俗もOK。
旦那も社長と遊んできてスッキリして帰ってくるのはいいことだしそれのおかげで仕事もやる気になって働いてきてくれる
嫁という認識よりも彼女としての認識が勝ってしまい嫉妬や寂しさを感じてしまうのだろうかとたまに思う時がある
旦那は絶対に浮気(セックス)なんてしないし、したとしても絶対にバレないようにしてくれる信用はあるから
社長と遊びに行くのはとてもいいことだと思うしいつもお金がだしてくれる社長には頭があがらないし、ありがとうって思う
だけどなんで寂しいのかなって思ったら私が一人で「勝手に」家で待ってる選択肢をしているから寂しさと楽しみやがってという「嫉妬」があるからなんだなと思う
だから土曜日は一人でどこか遊びに行きたいと思って遊びに行っても元々朝方だから夕方には帰ってきて家事して愛しの猫と犬の世話してお家で自然と旦那の帰りを待っちゃう。
帰ってくる時間は深夜過ぎてて汗臭くて洗濯したベットシーツの上でタバコとお酒臭い服のまま寝てしまうけど、、、
かといって「旦那の洗濯とかご飯作るのやめたら?」というアドバイスももらう。
私もそうしたらいいと思うんだけど、家にいる犬と猫のお世話=部屋掃除だから洗濯物やご飯をしないという選択肢ができない。
猫のご飯はカリカリだけど犬のご飯は手作りにしてるようにしてるし犬や猫の毛が服についたら部屋が毛だらけになってくしゃみしゃうし、
犬に関しては保護犬で鼻の先っちょがえぐられてて家の中でほこりとか毛をふわふわさせたくない。(鼻がだめになると目ヤニが出る犬なので)
犬と猫のことを考えると旦那のキャバ遊びを「いってらっしゃい」と見送る選択肢しかないと思う。私はそのぐらい動物が大好きだし猫と犬のことをみてると笑顔になる。
これで妊娠と出産して子供できたら旦那はもっとキャバ遊びして最終的には知らない女性とホテルとか行くんだろうなあと考えてしまうぐらいに今旦那に対しての信用がない。
旦那はもちろん大好きだし愛してるけど期待するのはやめようと思った。
旦那が私のことを必要としてるのもわかってるし、必要としているからこそ、社長ともしっかり遊んでお金を稼いできてくれるのはとても感謝する。
旦那と出会う前はいつも一人で犬と猫だけがいればそれで寂しさも感じなかったのに旦那と出会って結婚して昔みたいに寂しがり屋になっちゃったから
カウンセリングでもなんでもして、自分のメンタルが一人でいても大丈夫という強さを持とうと思った
今はひたすら猫や犬の可愛い笑顔を見つめながら旦那や家族や自分を大事にしていこうと思う
頑張らないとな〜
でもこれは増田のみんなに聞きたいんだけど、「キャバクラでお酒を飲みながら仕事の話」ってできるの?
いつも「仕事だから多めにみてください」って言われるんだけど。
男だったら正直に「キャバクラで社長と飲んで遊びに行きたいです」のほうが潔くていいんだけどなんで旦那っていう生物は嫁が「行かせたくない」っていう選択肢ばかりを選ばせてくるんだろう
完全に利権ですね。
この女性もなカネ目当て。
colaboを批判しない以上、カネ目当て以外はないです。
仁藤夢乃 Yumeno Nito
@colabo_yumeno
Colaboとつながる女性が、大手家事代行サービス運営会社で受けたセクハラ被害について、労働組合と声を上げています。
上司から肉体関係を執拗に迫られ、苦痛と不安で休職がつづいていますが、事実調査や結果の報告、再発防止の徹底のないまま、賃金補償を拒否されています。
https://twitter.com/colabo_yumeno/status/1145543957008416769?s=20
全く同じじゃないですか。
バカなの?
https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/20230622-00354798
映像制作・クリエイティブ業界で働く人のための労働相談ホットライン
6月23日(金)17時~21時、6月25日(日)13時~17時
03-6699-9359(平日17時~21時 日祝13時~17時 水曜・土曜日定休)
*筆者が代表を務めるNPO法人。訓練を受けたスタッフが労働法・労働契約法など各種の法律や、労働組合・行政等の専門機関の「使い方」をサポートします。
03-6804-7650(平日17時~21時 日祝13時~17時 水曜・土曜日定休)
info@sougou-u.jp
*個別の労働事件に対応している労働組合。労働組合法上の権利を用いることで紛争解決に当たっています。今回したXさんも加盟しています。
最初気づかなかったが、どうやら彼女は歩きスマホをしていたようだ。
ふと気づくと、そのお姉さんと後ろを歩いていたワイたちに対し、
前からイケオジが歩いてきた。何もなければこの三人は綺麗にすれ違う距離感である。
イケオジは、ロマンスグレーの長髪で、柄シャツを着ていた。ポールスミスにありそうな柄だ。
すると突然不思議なことが起きた!
お姉さんは、まるで吸い込まれるようにイケオジの方向へ進行のベクトルを向けた!
信じられないぐらい綺麗に、お姉さんがイケオジへ吸い込まれていく!
きっとミサイルが戦闘機に向かっていく時ってこんな感じなんだろうな!
イケオジもびっくりだった。目をかっぴらいていた。
オジも立ち止まる、回避するといった行動ができなかったみたいだった。
これ以上開かないであろうと思われるオジの大きな瞳には
二人は衝突した。
ようやくスマホから目を上げた彼女は、一瞬怪訝そうな顔をしてオジを見つめたが、
すぐスマホに目を戻し、何もなかったかのようにその場を立ち去った。
イケオジとワイは、しばし口を半開きにしながら、お互い見つめあった。
ADHDと診断され、ストラテラを飲むようになってから2ヶ月が経過しました。大人の発達障害で処方されるもう一つの薬、コンサータと比較するとゆっくり効いてくると言うことだったのですが、40mgを1日3回、合計120mg飲むようになった今でも正直飲む前とあまり変わっていない印象です。小学生の頃から気になっていた昼間の異様な眠気もそのままです。
飲み始めの頃は若干思考がクリアになった感はあったのですが、2ヶ月経った今では飲んでも飲まなくても頭の中がごちゃごちゃしてる感覚や、仕事中に感じる焦燥感はそのままです。一応今週土曜日にもう一度病院に行く予定があるのですが、ストラテラ・・・というかそのジェネリックと一緒に即効性があるコンサータも処方してくれると言うことなので試してみたいと思います。ただ3割負担でもけっこう高いので、診断書をもらって自立支援医療の申請手続きもやっておこうと思います(一応手帳の方も申請するつもりですが、診断からまだ半年経過していないので早くて今年の10月くらいに手続きをすることになりそうです。
[土曜日]
13:00 平日の疲れにより前日から眠り続け、この辺りでトイレに一度起きる。食欲は無く、そのまま再度眠る。
15:00 今週も眠り続けてしまった現実に絶望しながら起床。動かぬ頭で細々と最低限の家事をする。
18:00 小腹が空いてくるので食料の買い出しにスーパーへ行く。
19:00 適当に買ってきた店屋物で食事。ネットを眺めている内に時間が過ぎる。
23:00 体が重い。風呂に入る元気はないのでそのまま就寝。
[日曜日]
10:00 とりあえず目は覚めるが何もする気が起きないのでそのまま布団の中にいる。眠って起きてを繰り返す。
14:00 体を起こす。インスタント食品で朝昼を一緒に済まし、前日やりきれなかった家事やら片づけをする。
16:00 夕方になると耐え難い眠気が襲ってくる。こうなると何も考えられず椅子の上でうたた寝。
19:00 貴重な休みを何もせずに終えるいつもの週末に絶望しながら目覚めて夕飯を食べる。
23:00 何をするでもない内に気が付けば深夜。布団の中へ。
趣味や楽しみは何も無くなった。家庭を持つ機会などあろうはずもない。
今、だ。
まさに今。
普段リモートワークでゆるゆる働いている私だが、先々週の終わりから連日出張が続いている。
デスクワークがメインのはずなのに、ほとんど1日中外出している。
デスクワークの時間がほとんどとれず、日課のジョギングもまったくできず、相当にストレスが溜まっている。
出張の移動も新幹線3時間とか特急2時間を1日で往復とか、三半規管がとことんやられるようなやつばかりで身も心もヘロヘロだ。客先に行くたびにデスクワークの量は増えるのに、ほとんど手をつけられていない。
今日も客先に6時間程度滞在し、(待ち時間が大半で絶望した)帰ってからだとやらないだろうとカフェ代を自分で出して4時間ほど死ぬ気でデスクワークをしてまた1時間かけて帰ってきた。
帰ってきたら干してたパジャマが雨で濡れてた。
夕方に帰宅するつもりだったし、天気予報は曇りだったので甘く見てた。悲しみながら取り込む。
恋人はもう寝ている。
机の上にチラシや恋人の私物が散乱していてものすごく腹が立ってしまった。生理だからだ。
恋人はゴミを出かける際に出してはくれるが、こういう細かいことはやってくれない。「やってくれたら出すよ」というスタンスだ。
私の機嫌をとりたいときや、心に余裕があるときはしてくれるけれど。
今は、向こうも忙しいのかそんなことはしてくれない。私はゴミの日ごとにキッチンや風呂の排水溝のゴミを取りたいので風呂を沸かすまでの間になんとか掃除をする。手がハイターくさい。
最低でも2日に1日は選択をするのだけれど、昨日恋人がたまたまたくさん洗濯物を出したのでいつもより多い。今日はやりたくない。
昨日恋人が洗濯物をたくさんカゴに入れながら「明日洗ってくれる!」となんか私に託してた。
「私は明日いないからやらないし、必要を感じたらあなたが洗ってくれたらいいんだよ」と言ったが、結局やらなかったらしい。
私は別に洗濯係ではない。洗濯物は週末しかやらない恋人の習慣に合わせられないので自分のペースでやってるだけだ。なのに、洗濯物を回すのはいつも私だけ。恋人は手伝ってと言えば干すのは手伝ってくれる。私の干し方が雑で気に入らないらしい。住み始めた頃、夜中に回すのも気に入らないらしかったので「だったら別でやれば」と言ったらそれは断られた。ちっ、うるせえな。
…このように、忙しいと機嫌が悪くなって恋人の悪いところがものすごく目立つ。雨降ってるよとラインよこすなら洗濯物を取り込んでくれたらよいのにと、眠っている彼に立腹する。
机の上のものを片付けてくれと言ったのは土曜日だ。昨日言ったら今日の朝やると言って、そのまま出ていってしまった。腹が立つ。
平日は私が彼の分も料理を作ることが多いのだけど、最近彼は面倒くさがって私が食べたいと言っても休日料理をしない。私が好きでもないラーメンを一緒に食べに行こうと誘ってくる。土曜日、外出先でラーメンを食べたいと言うので「私はあなたが今日晩ご飯をいらないと言ったから出かける前にご飯をたくさん食べてきたのでお腹が空いてない、一人で行けばどうか」と、もちろんもっと普通の言葉で返したら不機嫌になっていた。二人で食べたいから私が行かないならいいらしい。
ほら、忙しいとこんな風に相手の嫌なところばかり見えてくる。一緒に暮らしてるから、腹の立つ対象がどうしてもまず彼に向いてしまう。
普段は本当に仲良しだし、向こうも疲れてなければ家事とかはすごくしてくれる方だと思う。出張中は洗濯物も取り込んでくれるし、下手くそだがたたんでもくれてる。
忙しくて心の余裕がないだけで、この有様だ。
さて、本題に戻るが、子育てなんてもっと忙しいでしょ。無理だよ。ということだ。
この程度でこんなにも家の中にイライラしているのだ。仮に産んだとしても間違いなく共働きだし、今書いた状態より忙しく、自分の思い通りにいかないことばかりだと思う。思い通りに行くことの方がないんだろう。その時の自分の心の状況を考えると、それだけで恐ろしい。パニックになって当たり散らしてるんじゃなかろうか。
リモートワークメインでゆるく働いている通常時は、恋人に対してここまで腹が立たない。いや、ムカつく気持ちにはなるが、心に余裕があるので腹立つ!が先行せず、丁寧に落ち着いて相手に伝えることができる。それなら相手も案外ちゃんと聞いてくれる。
こんな、仕事が忙しい&生理くらいで腹立つで頭がいっぱいになってしまうくらいなら、子どもなんて絶対無理だろうな。いつもイライラしてしまいそうだと、してもいない子育ての不安で押しつぶされてしまう。
私は体が弱いから、ストレスですぐ体調を崩す。顔面麻痺、難聴、ニキビ、エトセトラだ。
赤ちゃんを抱っこするのは得意だし、子どもはなぜか大体私に懐いてくれる。(小さき子は心を許すとトイレの大の処理をさせたり風呂に入れろと言ってきたりする笑)
とても可愛い。こんな尊いものが、もし自分の遺伝子からつくられたらと思うと、それはとんでもなく最高な出来事だ。
でも、きっと私は、子育てをしたらどこかのタイミングで余裕をなくし、過去類を見ないほどイライラしてしまうだろう。
そう思うと、私が子どもを持つなんて無理だろうなと思ってしまう。
恋人は今現在無精子症なので、正直この人と付き合ってる限り、仮に望んでも無理なのだが。
この程度でイライラするのだ。きっと私には無理だ。そう思うことで、「このままでは人生を子どもを産むことなく終えるだろう」という現状になんとか折り合いをつけようとしているのかもしれない。
今、この文章は新幹線の自由席で書いている。この自由席は本来であれば1週間後に乗っていたはずのものだ。今日とは言わずもう少し後に乗っていたはずだった。
大学を卒業してから新卒として入った会社に3年ほど勤め、退職を決意。
次の職場も何とか決まり、そこに移籍する前の有休消化期間。謂わば今は少し早めの夏休みだ。
そうなるとさすがに旅に出たくなるもの。
俺自身そんなアクティブな人間ではないと思っているが、有休消化期間が長ければ長いほど旅に出ないと勿体無いよねという風潮も何となくある気がする。
そうなってくると自分にはちょうど良い当てが1つあった。それは大学時代の友人。
かつて学科が同じだったそいつとは大学に入ってすぐに打ち解け、恐らく大学生活の中で一番一緒に遊んでいた。
大学1年からの付き合いで現在社会人3〜4年目辺りなのでもう何だかんだ7〜8年の付き合いにはなる。
そいつはと言うと、当初は俺と近しい地域で社会人をやりつつ彼女と同棲していたのだが、個人的な事情等もあってその仕事を退職。現在は彼女を連れて自身の故郷に帰り、そこで別の仕事をしている。
友人が前職を退いたのが今年の頭くらい。そして故郷に帰る直前の別れのタイミング、俺は友人にとある約束をした。
正直今言うとこれは冗談半分だった。その頃の自分の立場はと言うと、現職にブーブー文句を言いながらも怒られつつ何だかんだ仕事を辞める気配は無い人間。
転職活動はしていたものの、一向に次が見つかる気配が見えない。というか活動をする余裕もないくらいに精神を仕事にすり減らされていた。
そんな状況のため、転職できてももうしばらく先の話だろうなと考えていた。
春頃に次の会社とご縁があり、思いがけずに内定を頂いてしまった。本当にありがたい話。
そして現職から身を引く作戦も始動させる必要が出てきたため、何人かの人とお話をした後に退職手続きが完了。
立つ鳥跡を濁さずって言葉があるけど正直俺はその逆。割とウンコぶち撒けてその場を去るような辞め方をしたクソ害鳥だったが、それは今回の本題ではないので割愛。
とにかくにも有休や休日出勤をしていた分の代休が合計1ヶ月は溜まっていたため、さすがに何か特別めいたことをしないと勿体無いなという状況になった。
ここまで読んでお察しの方はいるかと思うが、俺には彼女がいない。悲しい悲しい独り身。
有休消化期間の旅に行こうぜ!なんてノリにフットワーク軽めで付き合ってくれる友人がすぐ見つかる程の陽キャでもない。
そこで先述の言葉に戻る訳だ。俺は友人にコンタクトを取り、そいつの地元に遊びに行かせていただく運びとなった。
この友人の彼女さんというのがすごい出来た性格の方で、俺なんかともニコニコ愛想良く仲良くしてくれる存在。
友人が引っ越す際に「遊びに来るなら新居の部屋は複数あるから是非泊まりに来てくれ」と言ってくれた際も彼女さんはその言葉に乗せて「楽しいんで是非来てください!」と言ってくれるほど。
もちろんそこには男女の一つ屋根の下での生活があるため、幾ら無神経クソ害鳥の自覚がある俺でも宿泊の予定を立てる前に最終確認の連絡をする。
それでも結局前向きな返事は変わらずだったのでお言葉に甘えさせて頂き、宿泊の用意をして友人の故郷に足を伸ばすことに決定。
大まかな遊びプランをLINEでグループ作成の上で話し合い、俺は1週間程度滞在させていただくことに。
滞在期間に友人カップルの休みである土日は計4日訪れるため、その4日で故郷と故郷近辺の地域を観光することになった。
休み期間の前半を家の片付けや家から足を伸ばした範囲で満たせる趣味、数少ない俺と飲んでくれる後輩等との食事、そして脳死ダラダラタイム等で消化。
そして月半ばくらいの金曜日に旅行の支度をし、家を飛び出して野暮用の買い物を済ませる。
電車→新幹線→電車というルートで友人宅を目指し、夜分遅くに何とか人生初めての地へ到着した。
早速快く出迎えてくれた友人カップルにささやかなお土産と引越し祝いを渡し、その日はチビチビとお酒を飲みながらボードゲームをして大いに盛り上がった空気感のまま就寝。
最初の土曜日は友人の故郷の有名な観光地を車で巡ろうということになっていたため、某動物園や海沿いの市場に出向いた。
動物園への道すがらの車内で音楽を流して楽しくお話しながら目的地を目指した。
動物園に到着するちょっと前には00年代のドラマの話題になってそのドラマたちの主題歌を流したり、友人の彼女さんが好きな00年代のジャニーズアイドルの曲を流してノスタルジックになったり。
彼女さんが鬼滅の刃が好きという話から現在の主題歌がそこまで評判良くないという話題にもなり、その曲を流したり。(俺は嫌いじゃないからね。マンウィズとmiletファンの方すみません。)
彼女さんは今の曲も別に嫌いじゃないけど私は遊郭編が好きで良い話だったからその時の主題歌がハードルとして高すぎた、みたいなことを言っていた。確かに。
到着した動物園では多種多様な生き物に目を輝かせ、もうしばらく人間以外の生き物は見なくてええわと言うくらい堪能した。ちなみに俺が一番好きな動物は体調不良でお休みだった。泣いた。
海沿いの市場でも買い物と簡単な食事をさせていただき、そこで実家や後輩に対してのお土産を送ったりもした。
その日の夜はみんなで酒を飲みながら楽しくゲーム。桃鉄をやって争いになりかけた。若干なっていた。友人がベロベロに酔って彼女を煽りすぎていた。
こればっかりは他人との仲を引き裂く桃鉄が全部悪いです。僕たちは何も悪くありません。
そして翌日。日曜日は友人故郷の隣の地域がその地区屈指の大都市であるため、電車で向かってそこの街をぶらぶらしての観光。
詳しい経緯は説明を省くが友人のお母様とも合流して食事をご一緒させていただいたり、有名な観光地を巡ったり。
そして繁華街の中にある有名なご当地のお店で晩御飯。某有名漫画家の方も度々訪れるというその店でご当地の味を楽しみ、「いや俺今旅人だわ〜〜〜」という心地良い感覚をビールの泡と共に胃に流し込む。
間違いなくその瞬間の俺は社会人としての苦しみ等嫌なことを全て忘れ、心地良い空気感の中に包まれていた。
友人と友人の彼女さんも翌日月曜日であるにも関わらず、俺の旅に付き合ってくれてご当地の飲食を堪能していた。良い旅のムードが確実に出来ていた。
出来ていたんですけどね。その時までは。
食事を終え、店を出る。時間的にもちょうど良い。このまま故郷に帰還し、お二人は翌日仕事等で外出。その時間帯俺は独りぼっちで外をブラつき、二人が帰ってくるまで外にいるという段取りの予定。
このまま帰っても良かったのだが、その考えは友人の悪魔の囁きによって打ち砕かれる。
「ここから徒歩で行ける距離に◯◯(日本屈指の風俗街)と××(日本屈指の趣がアレな地区)があるけど行ってみない?」
心踊った。全然金あるなら普通に1人で風俗行きたい。ただその時の俺はそうそう余裕がある訳ではなかった。だからそこの風俗街がどんな空気感なのか見るだけになるが、それでも心踊る。
後々調べたらそこって利用する気も無いヤツのひやかし歩き禁止らしい。マジで反省しています。
ただ、大きな問題がある。
友人の彼女を連れて行くのはいかがなものか。いかがなものかっていうか普通にダメだろ。
恐らく大多数の女性が見たら不快感を抱く光景であることは間違いないだろうし、同性愛者でもないその友人彼女さんに何のメリットも無いし。
ちなみにこちらも後で調べたら女性の方がひやかし目的で歩くことは禁止だったみたい。色々ダメじゃん俺たち。
後で振り返ればこういった妥当な判断を幾らでもできるのだが、その時はダメでした。酒ゲキ弱男の俺はアルコールに飲まれていました。
勇み足で◯◯と××に歩みを進める友人に向かって「Aちゃん(友人彼女)連れて行くのもアレだしさ、2人は帰って俺だけ見に行くか3人で見に行くか、Aちゃんの顔色見て判断した方がいいんじゃない??」と提案。
夜分遅くの繁華街から故郷までの電車での遠い道のりを女性1人で帰らせるのも宜しくないと思った俺と◯◯や××を見に行きたいという気持ちの俺が脳内で話し合った結果、そのような提案に。
ただ、そもそもこの見物の言い出しっぺは友人。友人がその勇み足を簡単に止めて「じゃあ、俺は彼女と先帰ってるわ。好きに見に行ってきな」と俺だけを送り出すはずもなく。普通に食い気味で「Aも連れて行きます」と判断。
というか何なら最低な話、アルコール飲まれモードの俺も普通にノリノリだったので「私は一応最低限の提案はしましたよ。その上で友人が彼女をこの俗人甚だしい歩みに付き合わせるのであればそれはお二人同士の問題です」というニュアンスを含んだ責任転嫁の丸投げ行為に等しい建前だけの薄っぺらい気遣いモドキな発言でしかなかった。
最低限の提案通り越してもうほぼ友人に3人で行くって言わせるための誘導尋問に近いよねもはや。
シラフの今思う正解は何かって?
そんなん「そんなもの見ずに3人で帰りましょう」に決まっておるじゃろ。
常連客どもの歌声がお構いなしに路上に響くスナック街を抜け、少し歩くとそれは見えてきた。
暗闇の中、幻想的にボヤァっと光る街灯。店の名前が書かれた質素な看板が通りに無数に連なっている。
風俗街って言うか遊郭って感じなのかな、表現としては。前日ちょうど鬼滅の刃の遊郭の話をしていたが、まさか翌日に本物を目にするとは。
そこの通りは各店オープンな感じで女の子が呼び込みをしている賑やかな空気感。その地域を知っている方はもうこの一文でどこに行ったのかお分かりだとは思う。
目を輝かせて首を激しく左右に振る俺。うわレベル高え〜、と高揚感が止まらない。性欲に対する行動がキショ中学生すぎる。死んだ方が良い。金無い社会人がこれやっているという状況がそもそも情けない。
ふと、横をチラッと見る。友人のテンションが意外と上がっていなかった。言い出しっぺの割におとなしいなと思った。その答えはすぐ横を見たら明白だった。
友人の彼女さんが怖い目をして俯いて歩いていた。
察した頃にはその通りも終盤に差し掛かる時。そして少しばかり歩いて完全にそこを抜けた後、彼女さんは友人に対してキレた。
「こういう場所とは思わなかった。何でこんなところ連れてくるのか。お前らだけで行けば良いだろこれ。」
そんな感じの内容でキレていた。前日に鬼滅の刃の遊郭編のことを嬉々として語っていた子が遊郭見させられてキレている。
それを聞いた時点で俺と友人は内心「風俗街ってことは今日の会話の中で何回も言ってたやん」とは思った。なんなら思ったというか友人は口に出して彼女にそう言った。
そしたらそんなこと聞いていない、私が認識していたのは××(趣がアレな地区)の方だけだとキレ返された。
そもそも悪ノリで女の子付き合わせてる時点で何言おうと俺と友人サイドが100%悪いんだけどね。100:0でこちらの過失だよ完全に。
気まずい空気のまま最寄りの駅まで歩みを進める。俺は友人に「××は行かないの?」と小声で聞いた。この空気で行くわけねえだろバカかこいつは。
道中、その地域の名物の建物があったので「そういやこの建物昔出張でこの都道府県来てた親父が嬉々として写真送って来たわ」的な話をした。
それが琴線に触れたのかその直後、友人彼女は俺に顔を向けて「増田さんも共犯ですからね!悪いのはコイツ(友人)ですけど!!」とキレてきた。初めてこの子にキレられた。怖い。
引き続き気まずい空気感の中、最寄り駅に到着。そしてそこで死の宣告に等しい一言が友人彼女の口から発せられた。
「増田さん。すみませんが今晩のところはどこかホテル泊まってくれませんか?私はコイツ(友人)に話があるので。」
俺は何も考えず二つ返事で「ハイ」と口にした。怖かった。普段怒らない人が怒ると怖いとはこのことか。
そして友人宅まで長い時間をかけて帰還し、何とかホテルを確保できた俺は一旦荷物をまとめるために一時的に寄らせてもらうことに。
ただ、俺は酔いが冷めてきていた帰り道すがらで考えていた。
多分もうこれ以上の滞在は無理だろうな、と。
きっとこの荷物まとめ作業は一時的な撤収のためのものでは無いだろう。完全なる帰り支度となるだろう。
友人は一応コッソリと「何とか説得するわ」とは言ってくれたものの、何となくここで旅はおしまいだなという空気感がその場にそこはかとなく漂っていた。
一応友人彼女も感情的になっていた先刻とは打って変わり、表面上は落ち着きを取り戻していた。そして俺に告げる。
「一応増田さんが旅を楽しんでくれるよう最大限考えて話し合いはしますけど…。すみません、正直もう帰ってもらう前提で考えといてください。」
完全に同じ認識でいたので逆にホッとした。間違いなく俺は帰ったほうがいい。
こちらが100%悪いのに終盤まで気遣いをして頂ける辺り、改めて性格良い方なんだなと実感する。ホンマ何でこの性格の人を怒らせられるねんこのバカ男2人は。
荷物をまとめ終わり、玄関のところで帰る前提の挨拶を2人に済ませる。一応念のため翌朝にでも話し合いの結果を報告ちょうだい、の一言も付け加えた。
仮に話し合いで状況が大逆転して予定通りもう少し泊まっていて良いですよとなったところで、もう俺にそこから更に1週間泊まるバイタリティは残されていなかったような気はするけど。
そしてホテルに向かい、フカフカで寝心地良いはずの布団で寝付きも悪く、翌朝5時台に目が覚めた。
寝ぼけ目で見たLINEでも状況を飲み込むことに迷いは無かった。やっぱ話し合いした結果、無理でしたの報告。
女性が性的な商品みたいになっている光景にショックを隠せなかったとのこと。
友人からは全部俺が悪い、お前はむしろ被害者だからごめんという謝罪の文章が書かれていた。お前が俺を許してくれるなら付き合いは切れないと思うので、と。
ただ、帰ることが決まった以上は電車と新幹線の時間、あと何より予算的にも遅くまでの滞在はできない。
俺もサシで飲んでその場の気持ちだけでも清算しておきたかったが、それは断念した。
その日、ホテルのチェックアウトを済ませた後に1人でその地域の歴史的なお城を少しばかり観光し、ご飯を軽く食べて立ち去った。
全ては自業自得故の裁断。そこに名残惜しいとか怒りとかそんな簡単に言語化できる気持ちは残っておらず、とりあえず家に早く帰りたいとの思いだけで電車に乗った。
そして新幹線に辿り着いてから書き始めたこの文章も終盤となった今。無事に自宅の最寄駅に到着した。
楽しさと罪悪感が入り混じった数奇な初夏の思い出がそこには残っている。
終盤が怒涛の展開すぎてもしかしたらこれは全部夢だったのかもとさえ思っている。俺はハナっから友人と遊んでなどいなかったのかもしれない。
でもそれでも良い。そんな悲しい結末だったとしても俺は耐えられる。何故なら俺は長男だから。厳密には姉がいるから炭治郎と違って一番上じゃないけど。
そういえば。帰りの新幹線で例の鬼滅の刃の主題歌を聴いていたが、曲が二番のサビに差し掛かるとマンウィズがこんな歌詞を歌っていた。
“解き放て今 僕らが起こした火を 舞い上げ走れば明日が変わるはず”
よかったのは
1 夫婦二人には部屋数がちょうどいい。寝室、自分の部屋、嫁の部屋、リビング。
実家は田舎の一戸建てだけど母一人になったら大きすぎて持て余し気味の模様。
2 猫2匹に目に届きやすい。ベランダに出ても3階なので逃げ出さない。
3 全部屋フローリングなのでルンバがフル稼働できる。土曜日にはモップをかける。
悪かったのは
1 駐車場が機械式なので入れづらい。ホイールを擦るとショックでかい。
3 マンションの役員みたいなのが回ってくる。金払ってでも断りたい。
4 布団をしまう大型収納がない。圧縮して無理やり突っ込んでる。
子供がいないから、部屋数も特に問題ないし、お互いのプライベートも確保できる。
中古マンションだとこまめにチェックして、うまく出物に当たればよいのではないかなと思った。
そりゃ新築が1番いいのだろうけど、ローンの額も気楽でよいし
疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。ある土曜日、気のおけない友人と一緒にランチを楽しんでいると、彼女と同じ部署の男性の話になった。ねえ。彼女があまりにも浮いた話をしないものだから、どうかわたしの愚痴をお聞きになってください。
なんでも友人がね、その同じ部署の彼を、ある日カフェで見かけたんだけど。その時、彼が店員の女の子に話しかけてたんだって。髪の感じが変わった? って彼が女の子に聞くと、「その子が、はい変わりました」って元気に答えるの。すると彼は、似合ってるねと褒めたんだって。
その女の子、飛び上がるようにして、「ありがとうございます!」って声を上げたらしいんです。同僚に言わせると、それが気持ち悪かったみたい。いい大人が、あんなに若い女の子に声をかけて。それが気味悪いんだって。そう言ってました。
わたしは、それは個人が決めることじゃないですか。ほかの人が干渉すべきことなんですか? そんなことを言ったと思います。友人は何も言わない。次の話題にどうぞ、といったところ。
仕事の帰り道、わたしはコンビニに寄ります。お気に入りのサンドイッチと無味の炭酸水を手に取って並んでいたら、前にいる男の人の番がきた。そのレジには、ちいさくって可愛らしい女子店員さんがいた。くりくりとした目で、どこかおぼつかない感じで。この子を見たことはなかった。
そしたら、その男の人が、こんばんはって挨拶をしたの。その子に。それで、その子も「こんばんは」って、不安そうに挨拶を返してた。すると、彼がまた言うのです。もう慣れた?って。
「まだ全然です」とその子が返すと、すぐに慣れるよ、頑張ってね、だって。「ハイ」とだけ返してその子は、彼の商品のバーコードを機械で読み取っていた。
気持ちが悪い、と言った友人の気持ちが少しだけわかったかもしれない。男の人って、女の子と話すのが好きなんだと思う。お喋りしたいとか、デートしたいとか、セックスしたいとか、そういうのじゃなくて、もっと格別な何か別の感情があるんだと思います。
それでまた、気のおけない友人と会う機会があったので、聞いてみた。女子店員に話しかける男性をどう思う、ということを。
マキノさん、と彼女は言った。まともに生きてきた人間はね、自分よりもはるかに年下の子とか、話しかけなくてもいい人と雑談をしたりしないの、ときっぱり言った。
そう。そうかもねと感じて、あの同僚の人はどうなったんですかと問うてみる。友人は、知らない、興味もないし見ていたくもないと澄ました顔で。
かくいうわたしも、まだ専門学生の頃、スーパーマーケットでレジ打ちをしていたことがある。そこで常連の男性に声をかけられた。天気の話から始まって、専門の学科を聞いてきて、応援してるとか、頑張ってとか、いろいろ言われたかなあ。
声を聴いていて、「優しそう」と感じた記憶はあるけど、それだけ。いつもわたしのレジに来て、そうとうに短い時間のなかで、とりとめのない話をする。ただ、それだけ。
そんなわたしの話を聞いて、気のおけない友人はまた言うのです。そんなのはね、女の子と話したいから話してるだけなんだって。男の人はね、保険がほしいんだって。自分が誰かに好かれているという保険が。とくに「女の子に好かれてる」という保険がほしくてたまらない。
それがあれば、男の人は辛い時でもがまんできるんだって。それがないと、辛い時に心がぽっきりと折れて、二度と元に戻らないんだって。
だから、男の人はみんな、彼女がいてもいなくても、結婚しててもしてなくても、女の人に好かれる努力をやめない。モテる努力という費用を支払って、女の子にモテたことのある過去の自分、という保険を買ってる。
そんなことをされて、女の人はいい迷惑なんだって。気のおけない友人は言ってました。
自分のことを言われているようで心が苦しい。わたしも誰かに好かれていたい、と何となく思うことはある。嫌われてると思うと少し残念な気持ちになるし、でもその人の「嫌い」という感情を大事にしないといけないとも感じる。でも、やっぱりちょっと嫌だな。
それはエゴなのかもしれないって。結局、自分のことが一番大事だから、人に嫌われるのがいやなんだよね。相手のことよりも、自分のことを考えてるんだよね。
誰かに話しかけるのは、その人の自由だよ。それにどう返すかも相手の自由。その人が決めるの。いえ、その人達が決めることです。
誰かが誰かと話をするのがおかしいって、それって、それって、差別なんじゃない? とわたしは気のおけない友人に話してみたのです。空気を読めずに。いや違う。むしろ読んでる。
あのね、マキノさん。と友人は言った。人間って、相手の気持ちを想像することが大事なんじゃない? いい年をした大人が、話しかけられた相手の子の気持ちを想像できないって、それは変じゃないですか。そういう人って、親の気持ちもわからないし、友達の気持ちもわからないんじゃないですか。だから、自分よりもはるかに年下の子に話しかけるんじゃないですか。
ねえ、マキノさんはどう思いますか? これはそのまま「常識」の問題じゃないですか? 社会に共通している考え方を、その人たちは持ってますか?
とまあ、そんなことが先日ありました。
他人を想像するのって難しいね、とわたしは最後に答えた。その男の人達の行動はただしいのでしょうか。でも、社会に生きる多くの人が間違いだって認めたら、やっぱりだめなんだろうなあ。
あの時の、コンビニの女子店員さんが頭の奥に浮かんだ。今度、わたしも話しかけてみようかな。あの男の人の気持ちと、できれば、あの女の子の気持ちがわかるのかもしれない。期待がいっしょに浮かんだ。
「例のことちゃんとやっとんか。来週月曜報告」
とかいうクソメールきてた。さぼってたから何も報告することない。って返事かいといた。
それから怖くてメールチェックしてない。もっと重要で緊急なメールきてたら
どーすんねん(・・?って思うけど、まあしゃーないわな。
今年度はあっちの委員もやってるから、そんなクソ仕事なげられてもやる暇ないわ。
あの委員は手当がつくから、やりがいある。てあてってよまずに「てとう」ってよむらしい。
ちゅーか、業績評価は低くてもいいから、仕事時間っていうか量を極限までへらせないかな(・・?
今日は、シャキシャキキャベツのベーコンエッグサンドモーニング(税込879円)
食べながら、パソコン開いてPC作業というか、今この日記も書いているけどそんな感じ。
いつも10:15とか10:20とかギリギリで家を出て、モーニング間に合うかダッシュで戦うこともしばしば。
平日の夜も23時過ぎまでやってるので、在宅仕事終わりにジョナサンで転職活動の準備したり
ジム終わりに行ったりとかなりお世話になっている。
もうかれこれ3年くらいかな。
月に少なくとも2,3回は通う。
・土日の朝にいるおばちゃん
そして
がいなくなった。
いつもマスクで顔わかんなかったけど、黒髪の学生のお姉ちゃん最近見かけないな。
ふと思った
昔のことに整理がついた。いつもお世話になっているはてなで語りたい。
ちょっと長くなるけどごめん。ピュアな気持ちが赤裸々に表現されているなんてことはないので安心してほしい。若かりし頃の日記を見ながら書いている。
かつては花の高校生だった。今はすっかりアラサーが身に付いている。
地元の小中学校を卒業してからは、家から十キロほど離れた高校に通っていた。進学理由は、そう、友達三人がその高校を志望していたから。制服もかわいかった。だから私も志望した。今思えばその程度の理由だけど、自分には大事なことだった。
偏差値が高い学校ではなくて、みんな専門学校とかに行く感じの、ごく平凡な高校だった。同じクラスで大学に進んだ子は5人もいない。そんな中で、晴れて高校生になった私は、コンビニのアルバイトに挑戦することにした。同じクラスの女子でアルバイトをしている子は少なかった。早く大人になりたかったのもある。
七月の始めだった。近所のセブンイレブンに応募した。夏は暑くて元気が出ないから嫌いで、新しいことを始めたくはなかった。けど、上の友達の一人がどうしても同じお店がいい!! というので、一緒に挑んでみることにした。
60才ほどのお爺さんがオーナーで、二人一緒に面接を受けたのを憶えている。パイプ椅子に座って面接を受けた。それで、志望動機を聞かれて、私は「社会勉強したいです」と言った。お小遣いが欲しかったのが本当だけど、別に嘘はついていない。
友達のMちゃんは、「タウンページを見て応募しました!!」と言っていた。「タウンワークのこと?」とオーナーに問い返されて、隣の部屋の大学生達が大笑いしていた。ほかにも同じくらいの時期にアルバイトで入った子達がいた。
八月頃だった。働いていて、ある男性に気が付いたのは。
その人は、がっしりした体形で、作業服を着ていた。あまり汚れはない。夏頃は薄い緑の作業服で、冬になると白い作業服の下からワイシャツとネクタイが覗いていた(作業服の下にワイシャツを着ている人がいるよね。わかるかな…? 建設コンサルタントみたいな)。黒いカバンを持っていて、手のひら大のキイロイトリのストラップがひとつ付いていた。
ある時だった。その人のレジを受けたのが何度目かの時だ。私がいるレジの前に来た時、「こんにちは」と声をかけてきた。その時、私はどうすればいいかわからなかった。ひとまず「こんにちは」と返して、何点かの食料品のバーコードを読み取っていった。
レジ袋を渡す際、少しだけ手が触れた。変な感じがして手を引っ込めた。
その後も、その人は週に1,2回は私のいるレジに来た。その度に、「こんにちは」や「こんばんは」と挨拶をする。私は黙ってることにしていた。挨拶は返さない。マニュアルにないのもあるけど、なんだか変な感じがした。
ほかのアルバイトの子は、みんな「落ち着いてる」とか「男らしい」とか言っていて、でも私にはわからなかった。嫌な人じゃないとは思っていた。
その人のことをMちゃんに話してみた。すると、Mちゃんも同じように挨拶されているとのこと。そういう人みたいだった。彼女は、ちゃんと男の人に挨拶を返していた。何度か見たことがある。Mちゃんと一緒のシフトになることは珍しかったけど、作業服の男性(当時の苗字を取ってKさんにする)に「こんにちは」と挨拶されると、「こんにちはー!!」と元気に返していた。
Mちゃんは人気があった。はつらつとしたキャラクターの子だった。30才になった今でもかわいい。異性にモテる子で、小柄で明るくて元気だった。不細工ではない。本当にいい子だった。
八月の終わり頃だった。生まれて初めて美容院に行った。当時実家には、両親と私と弟がいたんだけど、毎回千円カットだった。弟はスポーツ刈りで、私は簡単なボブカットだった。Mちゃんは小学校の時から美容院に連れて行ってもらっていて、うらやましいと思っていた。
で、私も晴れて、初めてもらったお給料で美容院に行ってみた。当時の私は物を知らない子だった。美容院にかかる料金も知らなかった。恥ずかしくて友達に聞くこともできなかった……。
入口では綺麗な人がこっちに来て、「初めてですか?」と聞かれた。緊張しながら「カットお願いします。ブローなしで」と言った。Mちゃんの受け売りだった。「シャンプーはしますか?」と問い返されたので、「お願いします」と伝えた。
こうして私は、まるで違う人になったみたいなショートヘアを手に入れた。料金はシャンプー込みで五千円だった。
それで、次の土曜の昼にコンビニでレジをしているとKさんがやってきた。彼の順番がくると、「ん!?」という声が店内に響いた(はずだ。さすがに記憶があいまい)。ちょっとびっくりした。
「増田さん、髪切った?」
どうしようかと思った。まだ、親以外の誰からもコメントをもらっていない。なんだか怖くなって、「はい……切りました」って小さい声で答えた。そうしたら、
「似合ってるね!!」
と、Kさんは言うのだ。自信満々の目つきで。
あの頃は、Kさんが特殊な人だと思っていた。まだ16年しか生きてなかったけど、彼のような人を見たことはなかった。でもその時、理由がわかった気がした。彼を特殊だと感じた理由が。
瞳だ。力強かった。当時、私と同じクラスの男子はもちろん、周りの大人や、教師でさえあんな瞳の人はいなかった。Kさんの目力はダントツだった。
「ありがとうございます…」
途切れ途切れだったと思う。恥ずかしいけど、嬉しかった。レジの中で私は小さくなっていた。心臓の音が大きくなってきて、震える手でKさんが選んだ商品を読み込んでいた。お釣りを返す時に、緊張のあまり10円玉を床に落としてしまった。急いで拾って、拭くのも忘れて返した。
別に、その人に会うためでは全くない。そんなことは全然ない。ただ、雇用契約書を交わす時のオーナーとの約束で、「平日は2日と、土日のどちらかにシフトに入る。お盆や正月もシフトに入る。試験期間中は休み」という約束を守っていただけ。
月に何度か、Kさんは話しかけてきた。他愛のない話で、10秒くらいで終わる。ほかの話しかけてくる男の人と違って、こちらが返しやすい問いかけや、共感を呼びかける言葉が多かった(雨が多いね、名札が曲がってる、ゴキブリの死体が落ちてる、会計金額が2000円ぴったりとか)。
和やかな日々が続いていた。学校の勉強は難しくなかった。偏差値が高くないところだった。風紀が乱れているとか、そういうことはなかったけど。制服を着崩す人は少ないし、部活動をやってる人もたくさんいた。女の子が可愛い、ということで有名な広島県東部の公立高校だった。思い出話が多くなってごめん。こんな時しか話せる機会がないので許してほしい。
その年の冬だった。放課後にMちゃんから相談を受けた。夕日が教室を照らしている時間帯で、ほんのりとまぶしかった。Mちゃんと一緒にやっている文化部の活動が終わった後だった。彼女が自分の机に座っていて、私は自分の椅子をそこに移動させていた。
Mちゃんがカバンの中から取り出したのは、手紙だった。薄い青色の封筒だったと記憶している。小さい便せん2枚に渡って手紙が添えられていた。
「これ、あの人からもらった」
とMちゃんが言った。Kさんのことだ。話を聞くと、一昨日の夜にKさんがコンビニに買い物に来て、帰り際にMちゃんに渡したという。それで、Mちゃんは受け取った。
もやもやとしていた。何かが燃える感じが、ぶすぶすと胸の奥から込み上げてくる。あの時、私の表情は歪んでいたかもしれない。へんな感情だった。心臓から血管へと、血液が流れ出ている感じがわかって、心臓から流れ出たその血が体の中を巡っていった。そういう感覚があった。
「増田さん。これどうすればいい?」
そのまま席を立って、教室を出て、靴箱まで下りるところの階段で涙が込み上げてきた。別にKさんのことが好きなわけじゃなかった。当時、私に「付き合ってよ」と告白してくる男子もいた。Kさんはただのお客さんだった。何の感情もない。本当だ。
今思うと、わかる。女として負けたのだ。Mちゃんに。だから気分がもやもやした。当時は「女としての負け」という考え方はなかった。でも、心の中で感じていたのは、まさにそれだった。
コンビニを休むようになった。それまでは試験期間中しか休んでなかったけど、行く気がしなくなっていた。休んでいる間は、別に普通だった。学校は楽しかったし、部活は週に二回しかなかったし、それ以外の日はまっすぐ家に帰っていたし、稼いで貯めたお金は好きな音楽や漫画や雑誌に使っていた。
美容院には通い続けていた。三ヶ月に一度。何度もお風呂で髪を洗っていると、セットしてもらった髪がシワシワになる。そうなったら行くことにしていた。周りのおしゃれな子に合わせて、大人の女性が読むような本も買った。
高二の梅雨時だった。Mちゃんがコンビニを辞めると聞いたのは。マクドで、同じ中学出身のみんなで騒いでいる時にMちゃんがそんなことを言った。別に理由はないらしい。
そんなことはないはずだ。だって、冬頃からMちゃんは太りだしていた。以前はスラっとしてこぢんまりしていたのに、今ではすっかり丸くなっていた。お腹が出ていて、制服を着ていても目立つ。以前はハムスターだったのに、今はチンチラだった。
Mちゃんが「オーナーが困ってるよ」と私に言った。ほかにも欠員が出て苦しいらしい。もう何ヶ月も休んだし、そろそろ出てみることにした。
Kさんは、やっぱり週に何度か来店していた。冷凍食品やホットスナックや炭酸水やビールを買っていく。最初は「久しぶりだね」と聞いてきたので、「はい、お久しぶりです!」と作り笑いを返した。
昨年入った高校生は、みんな辞めていた。先輩の大学生やパートさんに聞いてみたけど、そんなものらしい。オーナーは「働くという行為に耐性がつく子が少ない」「もっと楽なアルバイトを探す子も多い」と愚痴をこぼしていた。
それから、Kさんと話す頻度が増えていった。前よりも話すのが楽しくなっていた。Mちゃんが辞めて気分が楽になったのも正直ある。
その夏だった。一度、ファッションカラーというのをしてみたかった。夏休み限定で。完全に金髪にするんじゃなくて、線状にスッと部分的に染めるのをしてみたかった。
馴染みになった美容院に行って、当時流行っていたロングヘアの横髪の方に金色のラインを入れるのをやってもらった。後ろの毛先もちょっと染めた。
次の日、コンビニでレジを受けているとKさんが入ってきた。土曜日で、ジーンズとTシャツのラフな格好だった気がする。
「はい。変えました」
「うん、うん。変わってるね」
「どーですか?」
「似合ってるね!」
この時、息がしにくくなって、左手を前に出して2,3回すばやく振った。小さい声で会計の金額を告げて、お札を受け取って釣銭を取ろうとしたところで、また落としてしまった。お釣りを拾う時、休日だったので当たり前だけど、Kさんがカバンを持ってないことに気が付いた。キイロイトリ(リラックマ…)のストラップを思い浮かべて彼の前に立った。
Mちゃんの気持ちがわかったかもしれなかった。何も言わずにお釣りを返した。Kさんはほんのり笑っていた。2023年の今と違ってマスクをしていない。朗らかな笑顔だった。懐かしい。
でも、怖い時もあった。同じ年のことだったけど、私は中年のお客さんに怒られていた。声が聞き取りにくくて、タバコ選びに二度も失敗したからだ。Kさんがレジの三番目に並ぼうとしていた。
ずっと怒られ続けていて、ようやく終わるかと思ったけど、やっぱりまだ続いていた。すると、Kさんが割って入ってきた。「すいません。あと二名ほど並んでるんですが」とフォローしてくれた。
でも、その中年のお客さんはキレてしまった。「兄さんは関係なかろうが。おい!!」とヒートアップしてた。「関係あるでしょ」とKさんが返していた。
ほかに店員もいなくて、話のやり合い(ほとんど平行線)が続いている中、いきなりだった。Kさんが「あぁ!!?」と怒鳴ったのだ。彼はおじさんにこんなことを言っていた。
「さっきからお前、つまらんことをグチグチグチグチと……俺はのう、お前に手を出そうとするんを、ずっと我慢しとるんやぞ!!」
「……兄さん警察呼ぶよ」
「呼べ!!」
「……」
おじさんが退散すると、Kさんもバツが悪そうにしていた。ほかの子が応援に来たので、私は向こうのレジに行った。
もうすぐ高3になる頃だった。変化があったのは。
Kさんに手紙をもらった。夜9時くらいで、お客さんもほかの店員も誰もいなかった。会計を終えた後で、「増田さん、増田さん」と声をかけてきて、カバンの中から手紙を取り出した。
何も言わずに受け取って、家に帰って読んでみた。以下内容。
・増田さんはよく動いていてすごいと思う
・どんな人なのか知りたい、食事に行きたい
・今年中に引っ越すのでその前に
・興味があるならメールがほしい
当時は彼氏がいた。初めての彼氏だった。同じ学校で、お調子者タイプの男子だった。
そこまで好きではなかったけど、告白されて悪い気はしなかったし、嫌な人でもないから付き合っていた。クラスの中でも悪い立ち位置の子じゃなかったのもある。
ある夜、その彼氏とKさんとを心の中で比べてみた。別に、どちらがいいとか結論は出なかった。いや、見た目も中味もKさんの圧勝なんだけど、今の彼を嫌いにはなれなかった。それで、交際中の人がいる以上は、Kさんに何も答えない方がいいなって思った。
もし仮にKさんと会ってみて、一緒にご飯を食べて、もし仮に告白とかされて、付き合いはじめたとしても・・・・・・すぐにフラれるだろうなって、ベッドの中で思った。
Kさんは雰囲気が優しそうで、見た目も悪くない人だった。ほかのアルバイトの子も皆格好いいって言ってた。自分は相手にされない、付き合ってもすぐに幻滅されると思った。
高3に上がってからも、これまでどおりKさんとの関係が続いた。私のいるレジに並んで、たまに会話をする。天気の話が多かった。あとは、私のメイクとか、髪型とかが変わった時は気づいてくれた。ほかのお客さんがいない時に限って会話をしていた(迷惑になるから?)。
当時、高校を出た後の進路は美容の専門学校を考えていた。そこまで大した志じゃない。高校に入学した頃は、見た目が『じゃが芋』だった私も、メイクやファッションを覚えてだいぶましになっていた。『メインクーン』になっていた。
自分でいうのはどうかと思うけど、本当に私は変わったのだ。高1の時の写真と高3の時の写真を比べると、じゃが芋から進化した存在になっていた。別人みたいだった。
その年の秋になると、第一志望の専門学校に入るために、コンビニの隣にある地域集会所で毎日勉強していた。いつも親が仕事帰りに迎えにきてくれる。当然Kさんと会うことはできず、悶々とした気分になった。
入学試験のちょっと前だった。集会所を出て、お腹がすいていてコンビニに何かを買いに行こうとしていた。すると、ちょうどKさんがお店から出てきたところだった。自転車に乗ろうとしていて、コンビニの駐車場に入った私を呼び止めた。
「お疲れ様です」と声をかけてきて、私も「お疲れ様です」と返した。「今日も寒いね」には、「本当寒いですね」と返した。「元気そうでよかった」には、「はい、めっちゃ元気です!」と返した。泣きそうだった。嬉しかった。
その時、Kさんが「増田さん。俺、今日で最後なんだ」と手短かに言った。「今週末に引っ越す。今日でコンビニは最後だから。じゃあ、元気で」と、Kさんは自転車に乗った。
私が「こちらこそ、ありがとうございました」って言うと、「増田さんはいい社会人になると思う。もし、大人になってどこかで会うことがあったら何か奢る。約束な」って、自転車に乗って私の家とは反対方向に駆けていった。
あれから十年以上が経った。今は結婚二年目で、生活に慣れてきた頃だ。子どもはまだいない。そろそろ社会人として復帰しようかと考えている。コンビニで働こうか、それとも昔いた会社の契約社員のポジションを探そうか思案している。
実は、あの別れの日から数年後にKさんに会うことがあった。当時の私は、美容の専門学校を卒業した後、都会の方で美容とは関係のない仕事に就いていた。求人情報誌への掲載の営業で、とある喫茶店に出入りしてたんだけど、ある日そこでKさんがサンドイッチを食べているのを見た。その時は、作業服じゃなくてスーツだった。後日聞いたところだと、会社からの出向で政令指定都市に赴任しているとのこと。
「お久しぶりです。元気でした?」と声をかけてみたけど、Kさんはちょっと悩んだ様子だった。かくいう私もメイクが濃すぎたし、髪も長くなっていたから、気づくのに時間がかかったみたいだ。向こうも驚いてたっけ。やっぱり優しそうな雰囲気で、笑顔がまぶしかった。あの日の約束どおり、後日ご飯をおごってもらった。
この日記を書こうと思ったきっかけは、早朝に旦那を送り出した後で、昔の自分を思い出したからだ。玄関で、旦那のカバンに付いているぬいぐるみのストラップを眺めていて、思うところがあった。
とりとめのない内容だったけど、以上になる。最後まで読んでくれた方がいたらうれしいな。