はてなキーワード: 暴露本とは
近頃平野君と神宮寺君の、というか脱退ジャニーズ関連のニュースが世間を騒がせている。
ジャニーズが卒業・脱退・解散する、というニュースを聞くたびに、私は手越のことを思い出して苦しくなる。
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なんでこのタイミングで書き起こそうと思ったかというと、前述のキンプリの騒動をはたから見る中で、そろそろ一度振り返ってみてみてもいいんじゃないかと思ったからだ。
というか、オルタネートを書いた加藤さんではないけれど、あの出来事から3年という長い月日がたって感情的ならずに思出せるようになって、でもこれ以上離れてしまったらきっと気持ちも記憶も色あせてしまうから、「今」が最初で最後のタイミングなんじゃないかと思った。
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何を話すかといわれると難しいが、結局のところ手越のことをどう思っているかというお気持ちと思い出をたどるための文章である。
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どこから話そうか迷ったが、時系列順で話すのが一番いいのかもしれない。
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なんか女子が騒いでるなあという感じで、当時の関心ごとといえばサッカー観戦、ポケモン、イナズマイレブン、受験勉強、ライトノベル、あとはおままごととかだろうか。
でもVS嵐も、イッテQも、地獄先生ぬ~べ~も、鉄腕ダッシュも見ていたし、キスマイの光のシグナル(ドラえもんの主題歌だった)も大好きだった。
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彼女は歌がうまくて、カラオケが好きで、そして増田担だった。彼女とカラオケに行くと、親友は必ずNEWSの歌を入れる。
当時4+FANの合いの手のリズムがわからなくて苦戦したのをいまだに覚えている。
友達が歌う曲をどうせなら一緒に歌えるようになりたいと思うのがカラオケ好きの性である。
親友に頼んでNEWSのCDを貸してもらい、聞いてみたのが多分2017年。
まずNEWSの歌にはまった。
アルバムを4つくらい借りたのでそりゃ一曲くらい好きな曲もできるし、テゴマスは当時から歌がうまかった。
歌番組の時に親友からアナウンスがあったので、時間が合えば見ていた。
当時日テレっ子だった私は、イッテQで手越を、everyで小山さんを知っていた。
気づけば親友からはテレビドラマやバラエティの番組情報のアナウンスも入るようになり、私はNEWSをしっかり好きになっていた。
親が厳しかったためにファンクラブは入れず、ライブも行けなかったが、私は私なりの最大風速でNEWSのことが好きだった。
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それから2020年まで、のんびりと、自分なりの距離感ではあったが「好き」を貫いていた。
2020年2月、NEWS LIVE TOUR 2020 STORYの当落発表があった。
2017年のNEVERLAND、2018年EPCOTIA、2019年のWORLDISTA、最後に2020年STORY。
4つのライブの頭文字をつなげると「NEWS」になるこの4作品は、通称「4部作」と言われるもので、NEWSにとっても、ファンにとっても思い入れの深い、大事な大事なライブだった。
「STORY(アルバム)」にはファンの将来の夢が収録された楽曲や、メンバーからファンに向けてつづられた思いのこもった楽曲、9人時代からの気持ちに言及するような楽曲、インタビューなどがふんだんに盛り込まれていた。
チームNEWS全員にとって本当に大切なアルバムで、私たちはSTORYのライブの成功を心から願っていたし、心から信じていた。
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様々なイベントの中止が決まっていった。
「来月にはこのパンデミックが収まる」と信じて駆けずり回ってくれた方がどれだけいたのだろう。
大きな会場を抑えてファンのために準備してくれていた。
ライブ直前のラジオ内で行われたマジカルバナナ的なゲームでは、「準備万端といえば?」「「「「STORY!!!」」」」と4人で口をそろえて言ってくれていた。
河川敷をランニング中、桜の舞う中で聞いたその言葉を今でも覚えている。
しかし準備万端だったはずのライブは一公演一公演丁寧に中止を重ねていき、結局全公演中止になってしまった。
実はあの当時、ファンの間でうっすら「STORYが終わったらNEWSは解散or 何かしら節目を迎えるのでは?」という空気があった。
実際どうだったのかは本人たちに聞かないとわからない。
それでも、STORYに込められた気持ちはそれだけ大きかったのだ。
「この作品が最後なのかもしれない。そんなことはあってほしくないけれど、もしそうであれば、悲しいけれどきっとどうにか受け入れることができると思う。」
時が来れば必ず報われると思っていた努力が、世界規模の不幸によってぶち壊されてしまう気持ちは痛いほどわかる。
この辺は一回全員back number 『水平線』と 「入学から、この世界だった僕たちへ。」を聞いてきてほしい。
当時高校生だった私も何度も泣いた。
当時仲の悪かった母親に背中をさすられながら、夜中に号泣したこともある。
高校生活の中で最も大事な思い出になるはずだった最後の合宿が、文化祭が、体育祭が、すべてがなくなってしまうやるせなさに、どれだけ頑張っても結局行われなかったそれらにたいして、声をあげて泣くことしかできなかった。
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彼らは底抜けに明るかった。
少なくとも明るくあろうとしてくれた。
まあ彼らに救われたことに関して詳しく書こうとすると長くなるので割愛するが、ジャニーズWESTと出会ったことで私のジャニーズの世界は大きく広がっていた。
NEWSはびっくりするぐらいジャニーズ内での縦のつながりがない。
気がする。
あったらごめん。
小山さんと手越からちらほら後輩の名前が挙がっていたくらいで、残りの二人に関しては正直ほとんど思い出せない。
加藤さんは正門君と如恵留くんがまあ居るか?と思ったが、名前が出始めたのはコロナ後かもしれない。
少なくともグループ全体でかかわりの深い後輩グループみたいなのはなかったと思う。
NEWSしか見ていなかった時代、全員顔と名前が一致していたのは正直NEWSと嵐とTOKIOだけだった。
ジャニーズWESTはそこが大きく違った。
関西での縦の結びつきは、とんでもなく強かった。
WESTと仲のいいだれだれが出ているなら、時間もあるし見てみよう、という感覚で、芋づる式に「顔と名前とざっくり性格くらいまでなら把握している」程度のジャニーズが増えていった。
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とまあそんな時期、手越が飲んでた。
外で、女の子呼びつけて。
「ねーわ」って思った。
でもまあ手越だし。
そういうやつだし。
そりゃ謹慎くらいするべきやろうけど。
文春では退所報道とかもあった。
正直なところ不安も大きかった。
Johnny’s world HAPPY LIVE with YOUが発表され、NEWSが3人で出演すると知ったときは動揺した。
見るのが怖かった。
それでもNEWSが好きだったから、あとこれは余談だけど、同じ日の出演者がジャニーズWEST(推し)とHey! Say! JUMP(当時好きだった女の子の推し)だったのでその日の配信チケットを買わない選択肢はどちらにしろ無かった。
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泣いた。
それはもうボロボロ泣いた。
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「クローバー」:NEWSからファンへのメッセージソング、4人それぞれが自分のパートの歌詞を書いた。手越のソロパート前半は歌わず、後半は3人で向かい合って歌った。
「weeeek」:6人時代からずっと歌っているライブの定番曲であり、代表曲。
「UR not alone」:4人の代表曲。ライブの最後やアンコールで必ずうたわれる名曲。ラスラビの手越のソロパートはこちらも歌唱ナシ
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手越のソロパート部分を歌わないという選択をした三人を見て、三人は手越の帰る場所を守ってくれているのだと思った。
ほかの2グループがアイドルらしいきらびやかな衣装で華やかな曲を歌っていて、言い方を変えれば自分たちのファン以外の子たちにも楽しんでもらえるような、それでいて自分たちのファンにも愛を届けられるような、そんなバランスの取れたセトリを組んできたのに対して、NEWSははなからNEWSのファンと、それから手越のことしか見ていなかった。
状況が複雑な中、語ることを選ばなかったのかもしれない。
当然だろう。
でもそれと同じくらい、手越さんが一番輝くステージで、ライブという空間で、歌を歌うことで、私たちに、彼に、語りかけようとしてくれたんじゃないかと思う。
私は手越の部分の空席をあえて作るその演出を「3人は手越が返ってくると考えている、これはその表明である。何も案ずることはない。もう少ししたらまた4人のNEWSになる」と受け取った。
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違った。ダメだった。彼は帰ってこなかった。
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3人での配信ライブが行われた次の日、「18時半に手越に関する重大ニュースがある。おそらく退所報道である」という情報がリークされた。
昨日の配信ライブで得た確信なんてものはいつの間にか崩れ去っていた。
どうしてもその事実を受け入れたくなくて、夕方17時に布団に入った。
ただの現実逃避だ。
知るタイミングを遅らせたからと言って事実が変わるわけではないのに。
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朝起きて、ニュースを見た。
不思議とこの日の朝からの記憶はあいまいで、もしかしたら無意識で封じ込めてしまっているのかもしれない。
泣いた気がする。
気がするだけだ。
3人の側があれだけお前の居場所を作って待っていてくれたのに、なんて不義理なんだ。
あれだけ一生懸命準備してきたものを放りだして「今」退所しなきゃいけない理由があるのか。
事務所じゃできないことって何なんだ。
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でも結局彼がわからない。
今書いている恨みつらみが、どの時点で私の中に生まれた感情なのかも正直わからない。
「やめたくなかった」「まだ続けたかった」という発言も散見されていた時、「じゃあやめなきゃよかったじゃん」「今ならまだ間に合うから、戻らせてくださいって頭下げて戻ってきてよ」と思っていた。
それと同時に、私たちを、四部作を、3人を、すべてを放りだして知らない人たちと知らないところへ行ってしまったことに激しく怒っていた。
暴露にもならないような浅い内容の暴露本を出したことにはぶちぎれていた。
それでも、彼が好きな気持ちもまだあった。
心のどこかで彼を信じていた。
彼を嫌いになることで、彼がいた時代の楽しかった思い出たちまで嫌いになるのは嫌だった。
気持ちの整理がつかなくても手越は勝手にズンドコ進んでいっちゃうし、NEWSの3人も少しずつ動き始めていた。
少しずつ「3人のNEWS」が当たり前になっていって、人数が少なくなっていった自虐もたまに挟まるようになっていって。
あといつの間にかNEWSがKinKi Kidsに次いで上から二番目になっていたことにびっくりした。
ずっと中堅くらいの意識だった。
そういえばもう嵐もTOKIOもV6もSMAPもタキツバもいねえや。
あとたまに忘れちゃうけど、エイトのほうが一年デビュー遅いですよ、これは増田さんへ。
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脱退後のインタビューで、「多くの人は、アイドルや事務所という“魔法”にかかっている」と手越が話していた。
違う。
多分違うと思う。
“ただの手越祐也”ではなく、“ジャニーズ事務所のNEWSのアイドル手越祐也”だったから、私たちはあなたの素行を、すべてひっくるめて、「アイドルの個性」と思って愛することができた。
むろん愛すべきところがたくさんある人だ。
花が開いたようにパッと明るく咲く笑顔が大好きだった。
周りを巻き込んで笑わせてしまうような、自分の信じているものに対する絶対の自信からくるあの笑顔が大好きだった。
人の心に直接刺さるような、それでいて華やかで、のびやかで、何にも縛られないような歌声も好きだった。
いつだかジャニーズみんなでTOKIOの『宙船』を歌ったとき、一人きりで上ハモを担当していた。
あの時の誇り高さは、あれだけの大人数でも埋もれない美しい歌声は、きっと一生忘れない。
運動能力の高さと、周りの空気を作り上げてどんな難題だってこなしてしまうところは、天性のアイドルだと思っていた。
彼以上に「アイドル」という言葉が似合う人間はいないんじゃないかとすら思っていた。
どこにも行かないとは思っていなかった。
それでも、あなたの安住の地が、優しいあなたの探してた場所が、僕らの愛したここであればいいと思っていた。
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今でも正解がわからない。
「NEWSにいたころの手越が大好きだ」「2020年以降のことに関しては絶対に許せない、許さない」という、相容れない感情がいつまでもぐるぐる渦巻いている。
カラオケでSUMMER TIMEのMVなんか見ちゃうとやばい。
あのMV全員ビジュ良いけどその中でも手越さん可愛すぎないか?
気づいた人がいるかどうかはわからないけれど、私いままでこの文章の中で二回だけ「手越さん」呼びをした。
この段落での一回と、3人での配信ライブの内容に言及したときの「でもそれと同じくらい、手越さんが一番輝くステージで、ライブという空間で、歌を歌うことで、私たちに、彼に、語りかけようとしてくれたんじゃないかと思う」という文章の中。
この三年間、私は手越を恨み続けてきた。
コロナ前までは「手越さん」と呼ぶことも少なくなかったが、退所後はかたくなに「手越」と呼び続けてきた。
ちなみに残りのメンバーはずっと「小山さん」「増田さん」「加藤さん」「山P」「錦戸君」呼びだし、ほかのグループの人のことも呼び捨てをすることはめったにない。
これはささやかな反抗だった。
私は、「私はあなたを許さない」という気持ちを込めて「手越」と呼んできた。それでも、彼のことを愛おしいと思うときには思わず「手越さん」と呼んでしまうのだ。
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結局私は彼に対するこの矛盾した気持ちを抱えたまま生きていくしかないのだ。
退所前後の一連の行動は許していない。
きっと一生許せないけれど、彼が健康で、幸せでいてくれるといいなと思う。
今の彼のことを応援しているファンのことを盲目だとも思わない。
彼にはそれだけの魅力もある、訴求力がある。
あの奔放さを、考えなしな一面を、どうしようもない自我の強さを、許すことができるのであれば私だって今の彼の活動を応援したい。
もう一度あの伸びあがる歌声を聞きに行きたいし、はちゃめちゃさで成り立ってしまう天才的なバラエティ感覚を享受したい。
でもだめだ。
許せないのだ。
何一つ。
愛していたからこそ。
信じていたからこそ許せないのだ。
それでも愛しているのだ。
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結局この話に結論なんてない。
せっかくなのではてなに挙げてみるが、誰かに届くかどうかなんて考えてない。
ただ、こういう折り合いのつけ方をした人間もいる。
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https://article.auone.jp/detail/1/5/9/124_9_r_20220602_1654158764798043
清水さんの暴露本によって発覚し、飯田さんは2019年にバンドを脱退しました。
ついに結婚されたお二人だが、ほぼ同世代であるアラサーの私的には「反対とか賛成を言える権利はない」というスタンスだ。
(まぁ友人から「こういう人と結婚しようと思うんだけど」と相談されたら祝福しづらいけど)
色々な疑いやあれやこれやがあるのは承知だけど、心穏やかに過ごせますようにとは祈っている。
世間では、某妃みたいにインタビューであることないことぶっちゃけたり、王子みたいにわけわからん暴露本出したりしやしないかと危惧されているけど、
あのお二人はそんなケチな真似しないと信じたい。
信じたいけど、個人的に一番いやだなぁと思うのが「お子様の皇位継承権」だ。
皇室典範に則れば、お二人の間にお子様が生まれても、その子は生まれながらに一般人で男子だろうが継承権はないことになっている。
ただ、人権がどうとやかましいアメリカの熱気にやられて、「女系の子供にも平等に継承権がないのは差別だー」とか騒ぎ出したら、あの後手後手の宮内庁には手に負えないかもしれないという気がする。
国内で勝手に騒ぐならまだしも、遠く離れたアメリカから、声のクソでかい人権団体をバックに「日本は差別国家!時代遅れ!」とかギャーギャーやられたら、
今更SNS運用がああだとか言っているおじいちゃん達が適切に対処できるはずがない(と思う)。
この一連の騒動で、女性宮家とか女系天皇論は下火になったと思うが、本当に炎上するのはこれからかもしれないと思うと、ちょっとゾッとする。
(個人的には、女性差別とかそういうものを超越した”神聖にして侵すべからず”の領域だと思っているので)
お二人には穏やかに幸せに過ごしてほしいと一国民として祈りつつ、アメリカのこうした団体に祭り上げられたりしませんように……と祈ってしまう自分は心配性なのか、余計なおせっかいなのか。
匿名ダイアリーって「増田」って略すんですね。謎の親近感です。
勘のいい人なら分かると思いますがわたしはNEWSのファンです。
かつてはもうひとり、いたはずの推し。
彼にまだ希望を見いだそうとする自分と、一刻も早く切り捨てたい自分がいました。
けれどそれもやがて落ち着いてきて「見えないところで元気でやっていてくれよ」と思っていたんです。
しかし、最近になってふたたび傷を抉られることが増えたので、いたたまれずどこかに気持ちを吐露したくなったのです。
*
ジャニーズには「担当」という文化があり、有り体にいえば「最推し」に近いものですが、今回これが誰かというのは本題には関係ないし、要らぬバイアスとなるので明言しません。
が、少なくとも辞めた彼の「担当」ではないです。
まあ箱推しというやつだと思ってください。
*
NEWSとNEWSファン(ファンの間ではチームNEWS、と最近呼称されることが増えました)にとっての記念すべきライブツアーが先日オーラスを迎えました。
『STORY』
それは、『NEVERLAND』『EPCOTIA』『WORLDISTA』と、「NEWS」の文字を冠する4作に及ぶアルバムを引っ提げたツアーの完結編でした。
ツアーは年に1度、4年がかりの大物です。
しかし『STORY』は延期となり、実際は足掛け5年の大プロジェクトとなりました。
それがついに感動のフィナーレを迎え、余韻に浸りつつも、次も楽しみだなあとワクワク。
ですが、このフィナーレに水を刺される出来事があったのです。
辞めた彼、の現在のファン達による、歪んだ解釈による……「下げ」や「勘違い」をわたしは目にしてしまいました。
目にしなければ良かったのでしょう。
ですが、わたしはどうしても彼にまだ希望を持っていて、彼なりにひとりでの活路を見出す瞬間(あるいはもう二度と立ち上がれない瞬間)を見るまでは落ち着けなかったのです。
今の彼は、あまりにも中途半端に映るので、わたしの気持ちもずっと宙ぶらりんなのです。
わたしの持て余した気持ちはさておき、見てしまった言葉はとにかくショックでした。
NEWSが理由なく貶められている言葉(彼との対比のためという馬鹿げた理由はありますが)
未だに、いつか4人に戻る、あるいは何かの拍子にまためぐり合うという幻想なのか、3人のステージに対して勝手に彼の姿をねじ込む様子
ツアー直後発表された新曲にさえ、彼のパートをねじ込もうとする人
延期になって「2020」のタイトルのままだったツアーが終わったことで「あけおめ!」と言ったら、それも言葉尻を取って難癖をつけるなど
……3人にも、1人にも、大変失礼です。
彼自体にも通じるのでしょうが、彼の現在のファン達があまりにも無神経で、わたしは大変にショックを受けました。
多くのNEWSファンが(あんな辞め方をしたのだから)彼に戻って来て欲しいわけではないし、
彼自身が会見や著書で述べていた言葉を読み解く限りは、ひとりの力を試したいということですので、戻ってくるつもりもないでしょう。
彼が生放送でグループ時代のソロ曲をリクエストされ困っていたという話を聞きました。
彼の退所(翌)日を独立記念日として祝おうという話で盛り上がっていました。
彼が落ち込んでいる様子をSNSで示唆した時も心配する声はなく、彼以上のポジティブモンスターたちは、何やら的外れなリプを送っていました。
顔色や、酒で浮腫んだ顔にも気付かない。
彼のことを見ているファンがいるようには思えません。
彼も心配する声を誹謗中傷と取ったのかYouTubeのコメントから消したり、愚かなことをしていますが……
その結果残った人たちは「彼を推している自分が好き」な人たちのような気がしてなりません。
そして彼がどう思っているかはお構いなしで、いたずらに自分の欲望を押し付けているように見えます。
彼はすごい。1人でも、3人よりすごい。
そう言いながらも、4人に戻る日を願っていたりする。
それでいて、3人のことを下げる。
矛盾してませんか?
下げるのもダメですが、下げるなら「1人になってよかったね」と彼に言う方が道理に適っています。
「やっぱ3人じゃだめだ、彼がいないと」
それは3人で進んでいるNEWSにも、
1人で行くと決めて1年経つ彼にも、
すっっっっっっっっっっごく、失礼。
NEWSに幻影を求めるのは、何故ですか。
彼が決めた道を応援すると言いながら、
彼がグループの名前を無闇に出すのは辞めたり、グループ時代の曲は歌わないと明言したりしているのに、
彼が後ろを向かないと決めたことを
後ろから引っ張るのはなぜですか。
もうすっかり別々の道なのです。
わざわざ草むら掻き分けてこちらまでくるのは、彼ではなく、彼のファンです。
彼のファンが掻き分けてくるから、わたしはその隙間から見えてしまいました。
わたし以外にもいっぱいいたでしょう。
彼も最初のうちはそうでしたが、今は彼なりに模索しているように見えます。それがいいのか悪いのか、判断がつくほど彼の動向をつぶさに追ってはいませんが。
少なくとも、彼自身の行動で「まだ元カノ引きずっている人」みたいなのは減っている気がします。
草むら掻き分けるどころか、火炎放射器で道切り拓くレベルで、こちらに攻撃してくるので、どうしても、普通にファンをしているだけで、何かしら感じます。
アリーナ席で特効の炎横だった時ぐらいの熱さです。
誰が得するんでしょうか。
アリーナ席はお得ですが、今はただの道端で特効の炎です。
嫌です。
*
長くなりましたが、まだ続きます。
ごめんなさい。
この一投稿で終わらせたくて。
『STORY』についていたJr.のひとりが、オーラスの日に「これをもって卒業する」という話をしました。
自分はJr.のファンではないし、NEWS以外のジャニーズのライブのことはよくわからないのですが、こういう時間を設けられるのは珍しいことのようです。
おそらくかなりの人数が観ている中、Jr.はNEWSや他のJr.たちに「がんばれよー」と見送られていました。
Jr.のひとりはオーラスで感極まったのもあってか、中盤戦にも関わらず大号泣していました。
そういえばこの文章を書いている途中でちょうどその卒業したJr.、ハルキくんが、Twitterを告知しました。
ずっと芸名を使い、裏方に徹し、写真なども上げずになんと2年前からやっていたようでした。
周りの仕事仲間や友人もよく情報を漏らさなかったなと驚きました。
今日までJr.のファンである友人ですら知らなかったのですから、相当です。
そういう信頼を感じるからこそ「相談の上」の言葉にも納得が行きました。
きちんと相談して、かつNEWSのライブだけは、4部作だけはやり遂げたいと、そういう意思を感じました。
だからこそ「がんばれよ!」と送り出してもらえるのだと。
Jr.のファンである友人がそのことをツイートした時、なぜか前に辞めた彼のファンから反応があったんです。
文脈を捉えず「3人以外の4部作への思いがある人」というような話を「彼」のことだと思った人や、
Jr.の彼だけそういう風に温かく送り出して、こっちはなんの礼もないなんて3人はひどいだとか、
なんともまあ、呆れました。
壮大なプロジェクトの最終回を捨てていった人よりひどい人がいるでしょうか。
わたしは忘れていません。
ついて来れないなら仕方ない、と言った彼のことを。
だからどうか見えないところで元気にやっていてね、と。
そう思うのが精一杯だったんです。
けれど見えないほど遠くに「スピード感」を持って走り去ってはくれないし、
ロックンロール…転がり落ちていくわけでもなく、
スターダムを駆け上がり、再び相見えるかも、と思わせるわけでもなく、
悲しかった。
わたしはまだNEWSのファンになる前、テゴマスの曲が好きで、音楽プレーヤーにアルバムがぜんぶ入っていました。
けれどジャニオタの友だちがいるわけでもないので、わたしは「ファンクラブに入ったらライブに行ける」という発想もありませんでした。
そもそも好きなアーティストのライブに行く、という発想すらなかったけど。
NEWSのファンになった時、ファンクラブ入ってればいつかテゴマスのコンサートにも応募出来るんだ!
と、思いました。
わたしがファンになってから今日に至るまで、テゴマスのコンサートは15周年ライブの1曲だけでした。
今後も行ける日は来ないでしょう。
こういう時、いつか復活するかも、と本当なら言いたい。
NEWSが好き、と言いながら辞める人に。
ついて来れないなら仕方ないという人に。
今後あの3人とも、事務所とも関わって欲しいとは思えません。
STORY参加出来なくてごめん。
急に辞めてごめん。
暴露本みたいな本出してごめん。
……3人にもまだ言ってないかもしれません。
自粛になって今が辞める時だと思った。
みんなに正直に今までのことありのまま伝えたかったけど、うまく伝えられなくてごめん。
……そういう言い方をしました。
そんな人のことをもう信頼できません。
しかし、最近はNEWSの話題を不用意にすると色々良くないと思ったのか、控えているように感じます。
だからまた、わたしは穏やかに「早く遠くで元気にやってね」と思います。
3人を、誰かとの比較でもなく、シンプルに、純粋に推したいからです。
それは彼じゃなくて、彼のファンがやっていることではあります。
ライブには散々文句を言いながら、それを超える飲食に関わるイベントを全国で展開しようとする彼は応援をするファンが、です。
でもそういうファンを育ててしまったのは、間違いなく、偶像たる、矛先たる彼本人です。
そういうファンの存在で、彼自身に魅力を感じても躊躇した人もいるかもしれません。
(まあそういうファンはどんなところにもいますが、彼のファンは異様です、数が)
結果として受け止めるのは、彼ですし、結果を変えるのも彼の言動ひとつで決まることだと思います。
いまの本人の動き次第では変われます。
でもきっと、いい方向に向かうように動くことはきっとないだろうと思っている自分もいます。
それほどに、彼に対する信用はもう無いのです。
*
今の彼に対する信頼のなさはもうどうしようもないと思っています。
せめてどうか遠くで元気に、これに尽きます。
しかしそういった言動によって過去も塗り替えられてしまいました。
そして今の彼の素行が見えることで、じゃああの時のアレも実は……と不安に思わせる要素になってしまった。
そんな不安や落胆がチラつくから、わたしは4人時代の音源や映像を見るときはかなり気合いを入れて臨まねばなりません。
あの時4人は最強で確かに素晴らしく、間違いなくいい思い出です。
今3人になっても変わらずNEWSは最強でいてくれます、わたしにとって。
4人のことを無しにするとか、あの時より3人がいいとか、そういう話じゃなくて、どっちもNEWSで、いつだって最新が最強、それだけのことで良かったんです。
そんな気持ちさえ踏みにじってしまった彼の言動をわたしは一生許さないでしょう。
わたし(あるいはわたしたち)に「3人の方がいいし!むしろ今最強だし!」と言わせた彼の愚行を、一生恨むでしょう。
いつだって9でも8でも6でも4でも3でも、その瞬間の「NEWS」が、かっこいいと思えたら良かったんです。
「4のNEWS」の思い出を塗り替えてしまった、切り出して、開いてしまった、歴史を壊すような行為をわたしは、許したかった、時間の経過とともに許せそうだった。
3人がNEWSの歩みを進めて行くのを見てわたしはそれはもう、最高の気分でした。
思い出すだけで泣けるぐらい、感動しました。
そこに横槍を入れて、比較してわざわざ下げて、そのことで彼を上げる材料にされた。
それでまた、思い出をズタズタに引き裂かれたと思いました。
NEWSを話題に出さなくとも、人を慮るところのない言動や、知ったかぶり、そして謝ることをしない様子。
わたしも覗きに行ってしまうのだからまた、風穴を開ける側の人間なのかもしれません。
しかしわたしは、3人と比べて、などではなく、彼が人として普通にだめな人だと思います。
人として、です。
その人として懸念がある行動を見かけるたびに、
それを指摘しないファンが、NEWS(とそのファンには)には何か言ってくるたびに、
辞め方によって、会見によって、暴露本によって、
今の姿が退所してからのものではなく、ひた隠しにされてきただけだと知ったから。
そういう真実をありのまま教えてくれたことを一生根に持ちます。
だってわたしはもう「昔の4人」を見るたびに傷を抉られないといけなくなってしまったのだから。
わたしのけじめとして色々書きました。
それは君のせいです、手越くん。
せめてわたしは君に無関心になりたいよ。
彼は2012年から2018年までジャニーズJr.としてジャニーズ事務所に所属していた前田航気という青年である。
「7MEN侍」というジャニーズJr.内のユニットのメンバーでもあり、テレビ番組出演やアイドル雑誌に載ったことも何度もある、レッスンに2〜3度出入りしてバックレたような有象無象ではない、言わばバリバリジャニーズJr.として本格的に活動していた人物だ。
その彼が、海外メディアのインタビューにこのように答えている。
「ジャニー喜多川氏によるアイドルの虐待について言えば、彼は同性愛者であり、ジャニーズJr.の何人かは、彼(ジャニー氏)がデビューメンバーに関する決定権を持っていたので、彼と性的関係を持ちたいと思っていました。
これが虐待と見なされるかどうかはわかりませんが、ジャニーズJr.と喜多川氏の間に性交があったことは確かです。」
ジャニー喜多川による所属タレントへの同性愛行為は、週刊文春により報道され、ジャニーズ側は名誉毀損として民事訴訟を起こし、その過程で2004年に裁判所によって事実認定されている。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジャニー喜多川
このようなグロテスクな背景をもつ事務所のアイドルを何故ジャニヲタたちは平気で応援しているのか?と疑問に思っていた人々も少なくなかろう。
私は、その理由の一つとして、これまでの告発が60年代から80年代を舞台とした「遠い昔の出来事」で、ピンときていなかったのではないかと思う。
SMAP以降のグループのファンになった多くのジャニヲタにしてみれば、ジャニーズアイドルが虐待を…と聞いても、登場人物は懐かし映像でたまに出るか出ないかくらいの芸能人で、さっぱり実感が無かったはずだ。
ジャニー氏が高齢であることから「さすがに今はそんなことはないでしょ」という気持ちもあったのではないか。
また、これまでの告発当事者が、家出同然にジャニーズ事務所に転がり込み、芸能界で翻弄され半ば身を持ち崩してから暴露本で「半生を語る」という形式で告白していたため、金銭目当てにゴシップを吹聴しているように受け止めていた部分もあるであろう(https://www.cyzo.com/2019/08/post_212091_entry.html)。
しかし、前田航気氏の証言が事実ならば、つい10年以内のごく最近まで、ジャニー氏が80歳を過ぎてからも、デビューを夢見る少年と経営者というパワーバランスの中で性行為が行われていたということである。
また、前田氏は実名顔出しでインタビューに答えており、Twitterアカウントも持っている。
有名私大からアメリカでのインターンを経て一般企業に就職が決まっていることをツイートしており、金銭や売名目的とも考えづらいだろう。
ボルトンさんの暴露本がでて、韓国が「安倍が米朝終戦宣言を妨害した!」って怒るくらいコミットしてたのに、当時の朝日新聞は、日本は蚊帳の外とか悪口書いてたし。
私はNEWSのファンだ。なんであんなにスキャンダルの多いアイドルを?って人に言われるけど、すきなものは仕方ないです。私には魅力的に見えてる、今も。
手越はリハーサルまで終了し、後は本番を控えるだけのコンサートツアーを放ったらかしにして退社した。
今年のツアーは4部作の完結編で起承転結の「結」にあたる作品だった。
正直手越はこのツアーを終えたら脱退するのかな?という感覚はあった。これは今思い返してみればというものではなくて、明確に当時からあったのだ。私の周りのオタクも口には出さないが薄々感じていたのではないかと思う。
新型コロナウイルスの拡大により、ツアーは延期になった。そこから先はお察しの通りに事は進んだ。
退所後の手越はあるいみ「手越らしく」残る3人のファンや4人のNEWSのファンだった人、そしてジャニーズアイドルとしての手越祐也が好きだった人の神経を逆撫し続けていた。
ああ、3人と事務所は手越を野放しにしていると思っていたのは間違いだったのだな、管理した上で溢れ出てくる奔放さだったのだなと思わせるほどに、1人になった手越は自由に、やりたいように振る舞った。まさに迷走。
暴露本もそのひとつ。手越は全て赤裸々に話す事が必ずしも誠実とは限らないということをわかってなかった節がある。赤裸々に話したほうはスッキリするかもだけど、こっちは聞きたくないことを嬉しそうに話していたようだ。褒めればいいってものじゃないし、書き起こしたライターにも問題があるのか、上から目線で書かれてるように見える。
まあここまで長々と手越への不満に近い感情を書いてきたが、オタクというのは良くできたもので2ヶ月たつと新しいNEWSに慣れ始めるのである。
同時に手越への関心も薄まり、怒りとかそんな感情はもうない。そもそもオタクが怒る資格なんてない。かつてのファンとして、成功してくれればいいなとは、ささやかながら思っている。
ジャニオタ人格を切り離した現代社会を生きるものとしての視点から今回の脱退をみると、まあ、仕方ないよなぁとも思うのだ。
元来アイドルというのはファンによって成り立つ一方でファンによって縛り付けられる。
オタクは無責任にもアイドルやグループの永遠を願う。アイドルにとっての本当の幸せとは何かなんて知りようもない。オタクの幸せとアイドルの幸せは本当の意味で両立できるのだろうか…
転職したいなぁーキャリアアップしたいなーとジャニーズアイドルだって思うのではないか
ジャニーズは旧世代に取り残されたかのように終身雇用制度を押し付けられている。ファンの手で。転職を重ねてキャリアアップしていく(と言われている)時代である。無理があるよなぁ終身雇用…
(まあ、あの事務所はあんまりやりたいことやらせてくれないのは終身雇用が無理な理由の一つとして大きいよね)
アイドルやグループに続いて欲しいと願う事は、応援し、好きな人に対して全時代的な働き方をするよう押し付けている。アイドルに対して、彼ならもっとできるはずの何かを諦めさせようとしている。そのことをオタクとして理解しとくべきだと思う。
イキって金や仕事や女を自由に好き放題したいのって凄い気持ちいいし、そりゃ誰もがやりたいんだろうけど
イキって周りから恨みかったり犯罪行為に近いことやったりして楽しみたいなんて
相当なリスク管理と危機管理ができる頭と自制心がないと無理だし、実際そんなことができて維持し続けられる人間なんて
元々そういう任務で別の目的があってわざとイキり太郎やってる高度な訓練受けたプロの諜報員だとかくらいしかありえないと常々思う
スパイの暴露本とか読んでたらそんな風なキャラでイキるのなんて最長でも3年が限界で姿を消して逃げ道用意してこっそり消えるゴール考えないと、殺されるか死ぬか刑務所行きだって書いてあったし
イキるのって凄い効率悪いよなそう考えたら、なんでイキりたがるんだろう
2020年4月17日時点、Amazonで一巻が138の評価数、星平均は4.4。
その後は評価数は次第に落ち着いていき30〜40代の評価数になるも星平均は落ちず高評価をキープ。
そして9巻から叙々に評価数が上がり、現在最新刊11巻では1巻以来の評価数3桁入り(101)、星平均は4.9。
一体何が起きているのか?
大きなネタバレには触れないように、どんな漫画なのか解説しつつオススメしたいと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07C5JVDTP
まず基本的にどんな漫画かと言うと、ハコヅメは地方の県警に勤める一般的な警察の日常を描いた漫画です。
警察と言えば、度々大事件の主役としてわかりやすくドラマ化され易いですが、ハコヅメはそうした警察ものと一線を画していて、描かれる主役は大事件で大活躍する格好いい警察!ではなく警察の生々しいヒューマンドラマ、警察あるあるです。
知らない人からすれば、『あ、普段の警察の人ってこんな緩い感じなんだ』と空気感を知れたり、『捜査ってこうしてるんだ』とか、『警察ブラックすぎwww』とかなりますし、警察の人からすれば『あるあるwww』となる漫画です。
どうしてそんな漫画が描けるかと言うと、これにはハコヅメ誕生の経緯が深く関わっています。
作者の泰三子さんは婦警として約10年勤められていましたが、『警察ってしっかりした人じゃないとなれないですよね』と言われた事をきっかけに、“警察はしょうもない人たちが頑張っている”と言う実情的な警察を広報したいと思い至るも、警察内部からそんな広報内容を上げるとだらしないところ、しょうもないところは削られ、理想の警察像を描かされ兼ねないと言うことで、警察を退職し、安定した収入を捨ててまで本腰入れて生々しい警察を描かれたのが、この『ハコヅメ』です。
なので、どんな警察ものよりも生々しく、しょうもない面も見せて、しかしただの暴露本ではなく、と絶妙なバランスで描かれています。
次に漫画としての面白さ、なぜ高評価なのかに迫って行きたいと思います。
警察と言うと硬そうなイメージですが、上記の通り、基本気の抜けた描写、コミカルな描写、しょうもないところ、職業柄の下ネタなど挟んでいてギャグ寄りで読みやすいです。
例えば、激務すぎて警察辞めたいと言うボヤキ、自分より出世しそうだからと成績優秀な新人警官を潰しにかかる上官、部下のセクハラされたと言う訴えの内容が下らなすぎて揉み消したがる副署長、真剣な話の時にはハードボイルドな顔をするなどなど、ネタとしてあけすけに描かれてます。
そして、警察といえば想像するに難くないと思いますが、仕事柄ハードな場面、死亡事故や殺傷事件と言った場面もあり、いつものコミカルな場面から急転直下と言えるような展開など、話の緩急も魅力の一つです。
ただ重い話で終わるのでもなく、最後はギャグで締めたりと感情が二転三転するような構成が多く、話の展開の巧みさも評価されています。
またハードな場面では教訓となるような話も多いです。代表例として公式がTwitterで公開している『トラウマ』と言う回があり、ねとらぼさんでも記事化されています。
と言う事で、警察の日常を描き、普通に評価されていた職業漫画『ハコヅメ』ですが、誰もがただの日常ものと思っていたところで、少しずつ大筋の話が動き始めます。
実はあれは伏線だったんだ、これもそうだったんだと言う細やかに散りばめられた発見や話の展開が、元々高かった評価を更に上げ、11巻にして再びの評価数3桁、最高の星平均評価を得るに至りました。
来たる4/23、そんな大筋の話に乗りに乗ったハコヅメ最新12巻、発売です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B086Y8GZKP
以下余談です。
漫画賞にノミネートさえされず、逃した件についてですが、初期は漫画が読みづらい、絵が下手などの意見もあり、また大きな展開はなく日常的な職業漫画と言う感じだったので、賞にはリーチしなかったのかなと思いました。
ただ作者が元警察と言うハードな職業で鍛えられてか、根の真面目さが凄く出ていて、漫画についてしっかり勉強したと思われる箇所が多く、基本的に仕事や上達スピードが早いようです。
1巻と今では絵が全然違ったり、そこに話の巧さ、本職じゃないと描けない空気なども相まって、本当に優秀な職業漫画へと昇華されています。
また刊行ペースがずっと2ヶ月に1巻ペースだったこともあり、1巻発売よりちょうど2年にして12巻です。
昨年の漫画賞を逃した経緯としては、発刊数の多さが仇になったのかなと思いました。
ちなみにこんなハコヅメですが、唯一得た漫画系の大賞があります。
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/variety/ser2232/2232110056/?d=i
FODでしか見れませんが裏話もあり面白かったです。(※重大なネタバレもあるので12巻まで読後がオススメです。)
この漫画を読んだ人なら誰もが言うドラマ化についても触れられていました。
法律ギリギリの苛酷な労働環境、杜撰なスケージュル管理などを赤裸々に書いた暴露本は物議を醸しました。
田尾:以前から意識にズレは感じていました。『Mの活劇』は皆で作りあげるものなのに。
菜華役の田尾さんは、暴露本を書いた経緯をそう語りました。
田尾:現場で働くスタッフたちの苦悩を、世間の皆様に知って欲しくて書いたんです。
津久田:(彼女が暴露本を出したことについて)驚きはしませんでしたね。同級生だし、長いこと一緒に仕事をしてる仲でもありますから。
増林:あの子はそういうので承認欲求を満たしたり、お金を稼ぎたがるタイプ。普段から不満が漏れ出てた。
影田:ちょくちょく講習会なんか開いちゃったり、ニュース番組でコメンテーターとして出演したり、「とうとう、そっちに行っちゃうんだ」っていう。
『Mの活劇』チームと、撮影現場の雰囲気は良くも悪くも変わりませんでした。
AD:現場の空気を悪くしてた常習犯は彼女(田尾さん)でした。部屋が乾燥してるだとか、ケータリングが気に入らないだとか。テイク数が増えると、露骨に態度に出てくる気難しい人でした。
プロデューサー:本の内容自体、上手く誤魔化してはいるけど極めて恣意的で、要はただの愚痴です。そういう自覚が多少あるからこそ、一般大衆を味方にしようと考えたのでしょう。
ディレクター:彼女は某所で意識の高いことをよく言っていますが、本を書いたきっかけは出番が少ないことと、ギャラが減ったことへの当てつけでしょう。そもそも端役だから出番が少ないのは当たり前だし、ギャラが少ないのは彼女が演じるキャラクターの関連商品が売れないからです。
津久田:あの本も、八割がたゴーストライターが書いてるだろうね。あの子、学校の読書感想文いつも最低評価だったから。
「よし、そろそろ行くか」
最後の一人が蕎麦を食べ終えるのを確認して、俺はおもむろに立ち上がった。
「えー、もう行くの? ドキュメント番組終わってからでもいいじゃん」
「こういう番組は、どうせ最後は前向きなこと言って終わりだ。後はせいぜいVTRを見た人が、それっぽいこと言うぐらいだろう」
皆が上着を着始めているのに、弟はコタツに入ったまま、ぶーたれる。
日の出を見ることは以前から決まっていたし、そのために俺たちは集まった。
何より、それを真っ先に提案したのは弟だ。
「早めに行かないと混むかもしれないし。どうせ日の出を見るなら、いい場所で見たいだろ?」
「そうかもしれないけどさあ、なんか体が動くことを拒否してるんだよ。自分でも上手く説明できないけど、何か医学的な理由があるに違いない」
だからといって、容赦するつもりはないが。
「このまま、なあなあにすればワンチャンあると思っているのかもしれないが、言いだしっぺが不参加なんて許さんぞ」
弟は体のほとんどがコタツに取り込まれており、頭以外は露出していない状態だった。
そこに身内への慈しみは存在しない。
「ぎゃあっ」
抵抗むなしく弟は引きずり出された。
竹島:あの頃は人間扱いしてくれなかった。エベレストに登らされたとき、この仕事を請けたのは失敗だと思いました。
この時の『Mの活劇』の撮影について、Mのスタントである竹島秋雄はこう語ります。
竹島:監督のこだわりと言えば聞こえはいいですが、どちらかというとワガママでしょうね。たった十数秒のシーンのために、わざわざ実際に登る必要はなかった。
監督:初期の『Mの活劇』はショート作品だったので、とにかくインパクトが大事だと考えていました。
この制作スタイルはシーズンごとに落ち着き、起承転結を意識した構成になっていきます。
監督:脚本が完成しないんです。大まかなプロットは複数あって、ストックも常にあります。しかし、それを物語として構築する作業にとても時間がかかりました。
脚本家:1話ごとの放送時間が延びたのが主な原因でしょう。通常、こういう作業には複数の脚本家がチームを組んでやるのですが、元はショート作品だった『Mの活劇』では監督との二人三脚なんです。
そうして完成しても、予期せぬ障害が発生したことも珍しくありません。
監督:意図せず時事ネタになってしまった時は頭を抱えました。編集も終わってた段階だったので、かなりショックでしたね。
そう苦笑しながら、お蔵入りとなった台本と記録媒体を我々に見せてくれた。
監督:この話自体が、当時放送できなかったフィルムを探すって話だから皮肉なもんです。
そのストーリーとは、諸事情で封印された「幻のエピソード」を現スタッフたちが追い求めるというもの。
なんとかフィルムは見つかるのだが、火の不始末によって燃えてしまう。
中身を見ることなく、結局は「幻のエピソード」となってしまうという展開でしたが、このシーンが問題視されました。
監督:現実で、とあるスタジオがマジで火事になっちゃって、不謹慎だからって放送局に拒否されましたよ。
脚本家:そこまではいかずとも、周りで話題になっていることと制作中のテーマが似てしまうなんてのはよくありました。
監督:こちらとしては乗っかっているつもりはないし、そういう風に思われたくもないから時期をズラしたりしてるのに、なぜか再燃して結局はカブるという。
そうした予定外から生まれる急ピッチ制作は、作品の質にも表れます。
テーマが前のめりすぎたり、尻切れトンボなエピソードが出来ました。
監督:枚挙に暇がないけど、くどいというか説教臭いというか。主張がセリフに落とし込めていない感じが今でもする。
脚本家:特に試行錯誤していた中期は、その傾向が強い気がしますね。
他にも課題はありました。
役者たちとの連携が上手くとれず、現場では何度か不和も起きたといいます。
それが世間に認知されたのは、出演者の一人が書いた暴露本でした。
「それ面白い?」
「少なくとも眠くはならん」
皆は口々に「えー」と声を洩らす。
これを持ってきた時、既に年を越していたのが問題だった。
時計の短針は1の数字を指しており、食べるタイミングとしては完全に手遅れだ。
「別に年を越した後に食ってもいいんじゃないかって思うんだよね。“年越し蕎麦”って呼ばれてるんだからさ。年を越す前に食べるか、後に食べるかなんて、この名前だけじゃ確定しない」
そんなこと言い出したら年越し蕎麦自体、どうしても食わなきゃダメってもんじゃない。
しかし出された以上、食わないわけにもいかないので、俺たちは番組を尻目に麺をすするしかなかった。