2020-04-17

名のある漫画賞にスルーされ続けるも評価爆上がりの漫画『ハコヅメ』

正式タイトル『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』

2020年4月17日時点、Amazonで一巻が138の評価数、星平均は4.4。

その後は評価数は次第に落ち着いていき30〜40代評価数になるも星平均は落ちず高評価キープ。

そして9巻から叙々に評価数が上がり、現在最新刊11巻では1巻以来の評価数3桁入り(101)、星平均は4.9。

一体何が起きているのか?

大きなネタバレには触れないように、どんな漫画なのか解説しつつオススメしたいと思います

評価数の時点で気になった人は以下読まずにGO

https://www.amazon.co.jp/dp/B07C5JVDTP

まず基本的にどんな漫画かと言うと、ハコヅメは地方の県警に勤める一般的警察日常を描いた漫画です。

警察と言えば、度々大事件の主役としてわかりやすドラマ化され易いですが、ハコヅメはそうした警察ものと一線を画していて、描かれる主役は大事件で大活躍する格好いい警察!ではなく警察の生々しいヒューマンドラマ警察あるあるです。

知らない人からすれば、『あ、普段警察の人ってこんな緩い感じなんだ』と空気感を知れたり、『捜査ってこうしてるんだ』とか、『警察ブラックすぎwww』とかなりますし、警察の人からすれば『あるあるwww』となる漫画です。

どうしてそんな漫画が描けるかと言うと、これにはハコヅメ誕生の経緯が深く関わっています

作者の泰三子さんは婦警として約10年勤められていましたが、『警察ってしっかりした人じゃないとなれないですよね』と言われた事をきっかけに、“警察しょうもない人たちが頑張っている”と言う実情的な警察広報したいと思い至るも、警察内部からそんな広報内容を上げるとだらしないところ、しょうもないところは削られ、理想警察像を描かされ兼ねないと言うことで、警察退職し、安定した収入を捨ててまで本腰入れて生々しい警察を描かれたのが、この『ハコヅメ』です。

なので、どんな警察ものよりも生々しく、しょうもない面も見せて、しかしただの暴露本ではなく、と絶妙バランスで描かれています

次に漫画としての面白さ、なぜ高評価なのかに迫って行きたいと思います

警察と言うと硬そうなイメージですが、上記の通り、基本気の抜けた描写コミカル描写しょうもないところ、職業柄の下ネタなど挟んでいてギャグ寄りで読みやすいです。

例えば、激務すぎて警察辞めたいと言うボヤキ、自分より出世しそうだからと成績優秀な新人警官を潰しにかかる上官、部下のセクハラされたと言う訴えの内容が下らなすぎて揉み消したがる副署長、真剣な話の時にはハードボイルドな顔をするなどなど、ネタとしてあけすけに描かれてます

そして、警察といえば想像するに難くないと思いますが、仕事ハードな場面、死亡事故殺傷事件と言った場面もあり、いつものコミカルな場面から急転直下と言えるような展開など、話の緩急も魅力の一つです。

ただ重い話で終わるのでもなく、最後ギャグで締めたりと感情が二転三転するような構成が多く、話の展開の巧みさも評価されています

またハードな場面では教訓となるような話も多いです。代表例として公式Twitterで公開している『トラウマ』と言う回があり、ねとらぼさんでも記事化されています

チャイルドシートを使わない人に絶対読んで欲しい」 警察漫画『ハコヅメ』が痛々しい交通事故エピソード特別公開

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1902/20/news119.html

と言う事で、警察日常を描き、普通に評価されていた職業漫画『ハコヅメ』ですが、誰もがただの日常ものと思っていたところで、少しずつ大筋の話が動き始めます

実はあれは伏線だったんだ、これもそうだったんだと言う細やかに散りばめられた発見や話の展開が、元々高かった評価を更に上げ、11巻にして再びの評価数3桁、最高の星平均評価を得るに至りました。

来たる4/23、そんな大筋の話に乗りに乗ったハコヅメ最新12巻、発売です。

https://www.amazon.co.jp/dp/B086Y8GZKP

以下余談です。

漫画賞にノミネートさえされず、逃した件についてですが、初期は漫画が読みづらい、絵が下手などの意見もあり、また大きな展開はなく日常的な職業漫画と言う感じだったので、賞にはリーチしなかったのかなと思いました。

ただ作者が元警察と言うハード職業で鍛えられてか、根の真面目さが凄く出ていて、漫画についてしっかり勉強したと思われる箇所が多く、基本的仕事や上達スピードが早いようです。

1巻と今では絵が全然違ったり、そこに話の巧さ、本職じゃないと描けない空気なども相まって、本当に優秀な職業漫画へと昇華されています

また刊行ペースがずっと2ヶ月に1巻ペースだったこともあり、1巻発売よりちょうど2年にして12巻です。

昨年の漫画賞を逃した経緯としては、発刊数の多さが仇になったのかなと思いました。

ちなみにこんなハコヅメですが、唯一得た漫画系の大賞があります

ケンドーコバヤシさんの番組、漫道コバヤシ漫画大賞2019。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/variety/ser2232/2232110056/?d=i

FODでしか見れませんが裏話もあり面白かったです。(※重大なネタバレもあるので12巻まで読後がオススメです。)

この漫画を読んだ人なら誰もが言うドラマ化についても触れられていました。

コロナ流行により現事情ではわからない話になってしまいましたが、この時ドラマ化のオファー殺到していたようです。

またいつか、この映像化が日の目を見ることを、そして泰三子先生健康に、この漫画を描き切られることを願っています

  • そんな不遇の名作というよりは「普通に人気のある作品のひとつ」というイメージだな。 いちおう2019年文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選ばれてるよ。 http://archive.j-mediaarts...

    • リプありがとうございます。 漫画好きを自称する友人が知らなくて、その友人がお勧めしてくる漫画を検索したら この漫画がすごい 次にくる漫画大賞 漫画大賞 この辺りで賞とってるも...

      • 守護天使エピソードはちょっと長くやりすぎだと思う そんな丁寧に伏線張って語るような作品じゃないでしょこれ

        • 内容の受け取り方は人それぞれなので、それも一つの感想だなと思います。 個人的には長編も短編も、作者が描きたいことが描き切れたらいいなと、この先も楽しみにしています。

  • キャラの書き分けができてなくて下手くそだと思ってたから長らく読んでなかったし、今でもレギュラーキャラ以外が出る回はわけわかんなくなるから読み飛ばすわ まあ変にこなれた絵...

    • 絵が下手っつーか、気持ち悪い絵だなとしか思わなかった 作者が元警察官ってのが売りなら、作者は原作だけやって作画は別の人がやる方が良かったんじゃないか?

      • 目が気持ち悪いのと絵が下手なやつ特有のバストアップ多用ばっかだしな

  • 名のある漫画家って誰だ? もしかして 栗本和博先生か?

  • comicdaysのweb配信で読んでる。面白いよね。 ときどきキツい話も出てくるけど。 漫画で警察組織を書くと善悪がはっきりする場合が多いけど、この登場人物はみんな極端な善人でも悪人で...

  • 漫画の賞って、そもそも自社の漫画を宣伝したり箔付けしたりするものってイメージだけど、それは俺の偏見で、ちゃんといい作品を評価する役目を果たしてるのかな。

  • 作者が書いてんのかコレ

  • 進撃の巨人とどっちが面白いの?

  • あんな美少女警察官だったら30人ぐらいの警察官から同時並行で口説かれていないとおかしい

    • 正直画力が向上して川合は普通に可愛くなってしまい、おこぼ感が落ちたと思う 1巻とかの前髪ぱっつんデコ出し女子の方がおこぼ感はあったよなあ 今の川合に女として見られたことが...

  • 一巻の絵が合わなかったわ

  • コミックDAYSにあるから読んだけど絵柄が肌に合わない あとテンションがなんか苦手

  • AVのタイトル読み上げるヤツかな?

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん