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はてなキーワード: 風に吹かれてとは

2023-01-12

anond:20230112171013

当時はブルマ全盛期で、スカートの下はほぼ全員がブルマを履いていた

みんなパンツを見られたくないから、ブルマを履いているのであって、

スカートめくりこそしなかったものの、男児スカート風に吹かれてパンツが見えるラッキースケベを常に期待していたと思う。

2022-11-30

「『115万キロフィルム』に酔っ払っている人」が苦手だ

私はOfficial髭男dismの『115万キロフィルム』に酔っ払っている人が苦手だ。

とだけ述べると意図曲解される可能性が大いにあるため、まず前提を箇条書きする。

アーティスト楽曲のものへの批判ではない

Official髭男dismファン全般への批判でもない

あくまで「『115万キロフィルム』に酔い切っている人」が苦手であるという話

これらを踏まえて読んでいただければ幸いだし、前提の時点で不快感を覚えた方は他の記事を楽しんでほしい。

Official髭男dismは私も好きなバンドであり、なんなら仕事柄よく聴く方だ。

今回匿名でこの記事を書いているのも、仕事上の公平性を保つ必要があるためである

昨今のインターネットはとかく極論に取られがちなので、念入りに書かせていただいた。よろしいだろうか。

1.『115万キロフィルム』とは

ロックバンドOfficial髭男dismの人気曲で、カラオケはもちろん結婚式などで頻繁に使われている。

「僕」の一人称視点で語られ、恋愛人生映画に喩えた世界観に仕上がっている。

2.「『115万キロフィルム』に酔っ払っている人」とは

まりの人気曲である故か、この曲に苦手意識を感じる人間などこの世に存在しないと信じ切っている者たちである

こちらが「あまりきじゃない」とでも言おうものなら説教する勢いでこの曲の魅力を滔々と語り、散々論点をズラした挙句「お前がひねくれてるせい」で締めることが大半。

3.「『115万キロフィルム』に酔っ払っている人」は歌詞を冒頭から終わりまで語りたがる

酔っ払いがこの曲について語るとき、たいがい当然のように歌詞の「僕」=自分だと思っている。

曲の構成上それは構わないのだが、厄介なのは聞かされる側に「君」への感情移入を半ば強制することだ。

「こうされたら嬉しいだろう?」「こんな喩えをされたらときめくだろう?」、聞かされるたびにこちらは凄まじい同調圧力に「ソウデスネ」と答えるほかない。

このプレッシャーと並行して、なぜか酔っ払い歌詞の「うまいこと言っている部分」をあたか自分の手柄のように振りかざしてくるのだが、このコンボ効果こちらの疲労を促進する。うまいこと言っているのは酔っ払いではなく髭男である

更に、その場がカラオケであった場合は最悪の状況を想定しなくてはならない。心を込めてこの曲を歌われた日の夜、私は自室で爆音バカサバイバーループしながら頭まで布団を被って寝ることになる。

4.世界観に染まれないままこの曲を聴くとどうなるか

私は世間一般でいうところの「非恋愛体質」にあたるだろう。人付き合い自体はそれなりにするが、恋愛対象として接されると途端に回れ右してしまタイプだ。

多くの場合恋愛とは相互干渉状態を指す。心を尽くした分リターンが欲しいという恋愛人が大半ではないだろうか。もちろんそうでない人もいるだろうが、私は毎回「期待されるだけのリターンを与えられない」ので交際のものを長らくしていない。

そんな考えの人間が『115万キロフィルム』を聴くと、置いてけぼりになるのである

ここから歌詞抜粋して追いながら、具体的に[]で心情を綴っていく。

これから歌う曲の内容は僕の頭の中のこと

主演はもちろん君で[脳内で主演にされていたことに慄く] 僕は助演で監督カメラマン[少なくとも「僕」が3人いる撮影現場想像して慄く]

くだらないなと笑ったんなら[ついていけていない] 掴みはそれで万事OK![ついていけていない]

呆れていないでちょっと待って きっと気に入ってもらえると思うな[「気に入ってもらえる」から既にリターン圧を感じる]

ここまでのダイジェストを少しだけ見せるよ[もうダイジェスト版があるんだ…]

初めて喧嘩した夜の涙[のっけから喧嘩シーン] 個人的に胸が痛むけれど[心の準備をする予告編がほしかった]

ほら ここで君が笑うシーンが見どころなんだからさ[「ほら」で自分の顔を見せられるのか] ah[ご満悦なところ申し訳ないが]

どれかひとつを切り取ってサムネイルにしよう[やめてほしい] とりあえず今のところは[助演の顔に挿げ替えてほしい]

きっと10年後くらいにはキャストが増えたりもするんだろう[出産前提の圧を感じる]

今でも余裕なんてないのにこんな安月給じゃもうキャパオーバー![だから助演で監督カメラマンを一手に担っていたのだろうか]

苗字ひとつになった日も[どちらの姓を前提にしているのだろうか]

今 目を細めて恥じらいあって永遠を願った僕たちを すれ違いや憂鬱な展開が引き裂こうとしたその時には[どう解決するのだろう]

僕がうるさいくらいの声量でこの歌何度も歌うよ[??!!!!!!!?!?]

クランクアップがいつなのか僕らには決められない だから[またうるさいくらいの声量でどうにかしたらどうしよう]

風に吹かれていこう[……?] (風に吹かれていこう)[誰?!]

フィルムは用意したよ (フィルムは用意したよ)[3人の「僕」でやっているのか?すごい絵面だ]

一生分の長さを ざっと115万キロ[80年分もフィルムに先行投資するから安月給でキャパオーバーしたんじゃなかろうか]

撮影を続けよう この命ある限り[先80年分のリターンを見積もって胃が痛い]




5.結論

何も否定していないのに、一方的に捕まえてこちらの考え方をなじってくる酔っ払いが多すぎる。

恋愛体質でない人間に当然の感動を強制するのは、あまり楽曲任せで無責任だ。

『115万キロフィルム』の「僕」と「君」が成立するのは、二人に明確な信頼関係確立している場合のみである

もっと言えば、夜景ディズニープロポーズバラ花束フラッシュモブお姫様扱いも、万人が喜ぶ演出ではない。

大切なのは相手好き嫌い性質を把握することであり、ロマンティックな演出も独りで酔っていてはまるで意味がないのだ。

からこの曲の世界観に浸れない人間を説き伏せるより、主演を喜ぶ相手を探すことにエネルギーを向けてほしい。

酔っ払いへ、心の底からお願いだ。

2022-05-16

anond:20220516225900

突然の風に吹かれて 夢中で何かを探したね

→探す物忘れてんじゃねえよ

2022-05-06

歩く蓑虫

 ちょっと買い物に行って帰ってきたら、ポーチタイルの上を、蓑虫がモコモコと歩いていた。毛虫ではなく蓑虫が、歩く。モコモコと、てくてくと。身体くねくねと蛇行させながら歩くのだ。

 一、二年前まで、私はてっきり蓑虫とは木や草の小枝を編んで作った硬い蓑の中にスポッと入って暮らす虫なのかと思っていた。例えばヤドカリが貝殻を被って暮らしているような。そんな感じだと想像していたのだが、違った。

 ある日、やはり外出から帰ってみたら、ポーチ蓑虫がいた。タイルの上を歩行していたのではなく、ドアに貼りついていたのだが、うちの下の子の視界の中に入るくらいの位置にくっついていたために、「気持ちいからなんとかして」とせがまれた。

 蓑虫の、簑の出入口部分? とドアが密着しており、そのため簑はドアから斜めに突き出て見えた。私はあまり無益な殺生は好まない方なので、へばりついているだけで無害な蓑虫などほっとけばいいじゃないか子供達を諭したのだが、どうしても嫌だというので、しぶしぶ箒を手に取り、ドアをサッと払った。蓑虫タイルの上を転がり、そして道路へと続くコンクリアプローチへと落ちた。案外簑が頑丈に出来ていたお陰で、箒の威力でぐちゃぐちゃにならずに済んだ。軽いので、そのうち風に吹かれてどこかへ飛ばされて行くだろうと思い、そのまま放置して家に入ろうとした時、子供達が絶叫した。

ミノムシが、歩いてるー!!」

 見れば、簑を纏った身体を蛇行させながら、真っ直ぐ公道に向かって歩く、蓑虫の後ろ姿があった。遠目に見ると、ただの毛虫のようだ。それくらい、蓑虫本体と簑の素材が一体化しているように見える。

 蓑虫の足取りは、つい先ほど理不尽暴行を受けたことなど無かったかのようにしっかりしており、そして迷いが一切見られない。車二台がすれ違えるくらいの狭い道路を渡った先の、イネ科の雑草が茫々に生えた場所を目指し、蓑虫は歩いていく。白っぽく退色したアスファルトの上をゆく蓑虫の後ろ姿は、腐海に帰る王蟲のように堂々としつつ、孤独をまとっている。

 蓑虫道程の半ばを過ぎた頃、左方から赤い乗用車が近づいて来た。農地から住宅街に入ってすぐの所なのに、赤い車は減速する様子もない。蓑虫は大きすぎる危機に全く気づかない様子で、歩みを止めない。車からはうちの子供達がアプローチのところにいるのも見えるはずだが、かといって飛び出しに警戒する様子もなく、かなりのスピードで目の前を通り過ぎていった。一陣の風が私達に吹き付けられた。

 蓑虫は無傷で、歩調を速めることも遅めることもなく道路渡りきり、草叢の中に消えていった。

 そんなことがあって、蓑虫は歩くということを知った。たぶん、今日蓑虫は今頃、玄関のドアの地味に邪魔な所にくっついていることだろう。

 

2022-04-24

anond:20220423173601

90年代音楽自虐や諦めのオンパレードで、大体何でも鬱屈してたよ(個人見解です)!

恋愛ソングすら、鬱屈した音色がちりばめられていたよ!!

逆に鬱屈さを積極的商売道具にする人たちまでいた始末だけど、

よく言えば鬱屈した音楽がどんどん世間に出ることができた時代でした。

そんな時代にで青春を過ごしたおっさんの単なる思い出話です。

URLを沢山張ると登録できないみたいなので、リンクは絞りました。

増田が挙げたものと多分同系統です
中谷美紀:砂の果実

クロニック・ラヴをご存知なら知っている可能性が高いですが、一応挙げます

swallowtail butterflyあいのうた

これもご存知の可能性が高いド王道の曲です。

椎名林檎依存症

歌詞とOutroが最高!

自分を全て「自作自演」とはぐらかしている椎名林檎ですが、

事変前の林檎嬢は、どうしても隠しきれない本当の自分の照れ隠しとして

自作自演」という言葉を使っていたフシもあるんじゃないか

…と思わせる何かを確かに持っていたと思う!

まぁそれも含めて、自作自演翻弄されていると思うのだけれども。

新居昭乃:WANNA BE AN ANGEL

https://www.youtube.com/watch?v=n58rRVU38I4

この方はあんまり鬱屈した曲はないのですが、

曲の好みはかなり合うのではないかと思うので、

興味があれば色々聞いてほしいです。

この曲はどちらかと言うと鬱屈から抜け出た後の歌ですが、

さっきまであった鬱屈がすぐ後ろに見える…気がする。

そして、言うほど同系統じゃない気がしてきた…。

蛍:ワニガラヘビ

https://www.youtube.com/watch?v=A-kSzKb8FTQ&t=26s

爽やかかと言われると意見は分かれると思います

声が受け付けるかどうかも大変意見が分かれると思います

●若干系統は違います
Grapevine:望みの彼方

https://www.youtube.com/watch?v=3oW88_GfJ5w

筋肉少女帯と同じく、文学性を持ちながらも、

筋肉少女帯とは全く別の方向で鬱屈しているかっこいいバンド

これも筋肉少女帯と同じく今でも地道に活動を続けていて、

鬱屈した方々が中年になった姿も素敵です。

Cocco遺書

ブクマ大正義「強く儚い者たち」が挙がっているので、鬱屈+爽やかで別の曲を一つ。

最近こういうメンタリティが「メンヘラ」の一言で片づけられることが多くて、おじさんは悲しい。

電気グルーヴN.O.

あんまり鬱屈さが伝わらないとは思うが、

電気グルーヴ屈指の憂鬱な曲として今も有名!

epo:ある朝,風に吹かれて 

音は90年代初期なのでこの中では若干異色。

これも、どちらかと言うと鬱屈垣間見せつつ鬱屈から抜けた後の曲。

この方自身は、当時は結構鬱屈していたので色々聞いてみると面白いです。

THE YELLOW MONKEYJAM

王道すぎるので紹介して終わりにします。

ネタです
唐朝不要逃避

https://www.youtube.com/watch?v=iLl25wdDUVc

当時の中国メタルやってたこ自体がとんでもない鬱屈だと思う。

水中バンド:素晴らしき哉人生

鬱屈した若者です。

洋楽

この時代洋楽Nirvanaに始まり鬱屈した音楽の宝庫でした。

2000年代に入り完全にただの色物になっていったMarilyn Mansonはじめ、

nine inch nailssmashing pumpkinsなど、挙げると切りがないです。

ただ、残念なことにさわやかな曲は少ないです。

Hole: Celebrity Skin
Hole:Miss World



そして、鬱屈した気持ちアメリカ社会に対してぶつけていた方々は、

敵対していた筈のアメリカ911リアル揺らいでしまって、

何となく居心地悪くなってしまったような気がします。

まぁ、このころから洋楽聞かなくなったので、私が事情を知らないだけかもしれません。

 ■

と、色々書いているうちにブクマで同じような曲も挙がっていました、すいません。

完全におっさんの昔話です、お付き合いいただきありがとうございました。

2022-04-11

[] タンブルウィード

枯れた草が折れて寄り集まり球状になったものを指し、、それが風に吹かれて転がっている現象を指す時にも使う。

西部劇とかで、何か球状のものが転がるシーンがあるけど、それがこれ。

2021-10-05

強風の日に高台からおしっこしたい

風に吹かれてしょんべんが揺れながら飛んでいく様はさながら水の龍が空を泳いでいくよう

2021-07-01

早く11月になってほしい

俺なりにいろいろ考えてみたんだけど、結局一番好きなのは1112月なんすよ

まず、春はだめだ 虫がいるし、花粉もある

気候としてはまったく悪くないんだが、それが生命への福音になってるせいで、なんというか活気がありすぎる

みんな元気!生命生命!!って感じでこられると、ちょっと体勢をくずして、よろけてしま

梅雨〜初夏もだめ 俺は湿気が嫌いなんだ

梅雨の朝のパッとしない感じは案外好きだし、日が長いのにずっと雨で、ドヨーンとしたままずっとなんとなく明るいあの感じ(というか、この感じというべきか、まさに今だし)は悪くない 

梅雨明けのニュースを聞いた次に晴れた日の開放感もいい 水溜りに青空が反射しててさあ…なんてドラマチックな感じではないんだが、やっぱり気持ちとして晴れやかではある

でも、そもそもジメジメ雨降ってんじゃねえぞって話だよな

そんで、盛夏だ 盛夏はダメだあ

まり暑い 外出ると笑っちゃうもん

風情とか言ってられるレベルじゃないんだよな これマジ?ハハ……とか言って、半笑いで歩き出すことになる

エアコンの風は好きなんだけどな 俺は断然インドア派なので、あの人工的な、不健康な感じのする涼しさにいちばん夏を感じてしま

あと晩夏〜秋か あの辺は寂しいからなあ

なんかよくわからんけど、謎の寂しさあるんだよな

10月くらいの、よく晴れた、暑くも寒くもなくて、長袖を着てもいいくらいの気候の日、午前中に家を出て、金木犀のにおいが若干漂ってきたりすると、非常に厳しい

寂しさというか、焦燥感というか、そういう感じのなんかがありますよね ないですか?

あれマジでなんなんだ?

青春時代によく聴いた『赤黄色金木犀』の影響か?って気もするんだけど、それにしてはこう、感情としてデカすぎるし、自然すぎる感がある

アレ嫌なんすよ 意味わかんねえもん

なので、やっぱり1112月くらいが一番いいってことになる

街路樹から落ちた葉っぱが風に吹かれてウェーブ状に地面を走ってたりするじゃないすか あれがいいよな

まあ寒いんだけど、意外と息は白くならないくらいの、あのバランスもいい

景色に目をやる余裕が残る程度の寒さなので、晴れてたら空青くてメッチャエエ!と思えるし、曇ってたら曇ってたで冬らしさを味わえる

すべてをアプリシエイトできるんだよな あの辺

12月クリスマス商戦も悪くない スーパー行ってアホみたいにクリスマスソングが掛かってるの聞いて、わーもうクリスマスかあ、なんて思うあの時間を大切にしたい その辺の家にイルミネーションが出てるの見て、どんな気持ちで設営してんのかなあと思うのも良い

あの辺だよなあ あの辺がやっぱりいいんですわ

ゴリゴリの冬になっちゃうと、もはや寒い以外のことが考えにくくなってしまう その前の、思考を保ったまま冬と向き合える時期ですよ

ルビーの指環とかも絶対あの辺じゃん

あの辺なんだよな

とにかく、誰か俺を救い出してあの辺に連れて行ってくれ そういうことです

2021-06-28

もっともっと世界を愛でたい

世界というのは美しい。

すぐ目の前に美しさは存在する。

その美しさを知る方法は、

そのことに

ただ気づくだけだ。

中年のある日、世界の美しさに気づいた。

それはひょっとしたら映画の影響かもしれない。

前の日にアメリカンビャーティーという

映画を見た翌日のことだ。

あの映画では木の葉が風に吹かれて

ただ旋回しているだけの景色

涙が出そうなほど世界は美しいと感じてしまって

この気持ちをどこに持っていけばいいのか

からないほどに美しいと感じるように

僕もある日の朝、雑草に見入ってしまって

離れられなくなりそうになった。

なんという

美しさ

という言葉はない、

ただ美しさに打ちのめされる、

言葉はない。

世界はとてつもなく美しいと涙が出るほどに

それは目の前にあって

ただ気づくかどうかの話だ。

そしてそこには言葉はない。

ぼくはもっと世界を愛でたい。

そのために生きているのだ。

それが生きる一つの理由だ。

2020-12-29

近所のアル中

忙しい毎日をしばし忘れて、師走の末日。

来週から強力な寒気が日本列島雪崩れ込むらしい。

3年前に出会った中古住宅

広々としたリビングが気に入って購入したのはいいが、断熱機能が貧弱で

冬を迎えるごとに色々と対策を講じてはいるが今のところ最善手に巡り逢えていない。

もう一つ気がかりなことがある。

かいの家の家主がアル中なのだ

1日中家を出たり入ったりを繰り返している赤いジャンパーの男。

足を引き摺りながらコンビニへ向かい毎日変わらない銘柄発泡酒を購入している。

同じように足を引き摺りながら、飲み干した空き缶を街路樹や畑に向かい投げ捨てている。

頻度も半端ではなく30分に一回は徘徊している。

私はもともとアルコールを好んで摂取はしないが、その男軽蔑すべき生活反面教師

酒は完全に止めて、週に何度かのジョギングを習慣にしつつある。

だが、朝の新鮮な空気を吸おうと外に出るたびに、夕方気分転換散歩をしようとするたびに

片隅に捨てられた空き缶を目にし、多くの頻度でその男とすれ違うのだ。

その度に不幸な気持ちになる。

誰も嫌いな人のことなど考えたくはない。

好き好んで休日に苦手な上司の顔を思い浮かべながら過ごす人など居ないだろう。

長期休暇初日今日ジョギングに発つ私とアル中の彼は道端ですれ違う。

昨日より少し増えた空き缶が道端で冬の風に吹かれている。

2020-11-28

初雪風に吹かれて僕らの街通り過ぎただけ 君の優しさ風に吹かれて僕の胸通り過ぎただけ……とは言われるもの

何だこの重いベタ雪はお前らの愛も重いのかななんつって

2020-10-26

どっちの東京BABYLONだろう

本家は術の内容が描いてあって面白かったけれど、Xでは風に吹かれておしゃれにかっこよさげになんかやってる感じになっていた。他の作品ではこちらの絵師も好きなのに、ないがしろにされた気がして悲しかったんだ。

アニメビジュアルはどちらともとれない絵柄だけれど、原作よりだといいな。

家にあったのでリアルタイムではなく、さすがに共有できる友達がいない。とても嬉しい。

2020-10-15

anond:20201014215206

52歳童貞だけど10年くらい昔に風に吹かれてスカートがめくれてパンティが見えた女子高生を見かけたことがあるわ

女子高生は振り向いてまわりを確認してたので俺は軽く一礼だけしておいた

あの景色は一生の宝

2020-07-28

バスってさ

基本的時間通りにこないし

かと思えば明らかに乗ります!って感じで走ってるのに発車時刻から一秒も待たず扉閉めて出発したり

また別の時はこっちは既にバスに乗ってて急いでる時に限って停留所時間過ぎてるのにちんたら歩いてくるババア待って乗せてたり

ちなみに今は発車前のバスが止まってて外はクソ強風で天気も悪いのに発車ギリギリまでバス開けてくれなくて乗せてくれずセットした髪ぐっちゃぐちゃにしながら止まってるバスを前に風に吹かれて

全部仕方ないことって分かってるし違反でもないけどなんだかなあ

2020-07-04

モデルハウス奇譚

最近はずいぶん蒸し暑いですね。

私は梅雨のない地域で生まれ育ったので、この季節特有空気感に慣れるのにはまだまだ時間がかかりそうです。夏の間はいつも冷たい素麺饂飩ばかり食べているのでどんどん痩せていきます。軽くなった体で往来を歩いていると、蜃気楼の中に自分が溶け込んでいくようです。

目的地まではまだ距離があります。あまり暑いので、途中で見つけたスーパーで冷たいお茶を買いました。あとは、お土産西瓜も一玉買いました。

お茶を飲んだせいか、片手にぶら下げた西瓜が重いせいか、一歩足を進めるごとに全身から汗が噴き出てきます。もう夕暮れ時だというのに、気温はまだ高いままのようでした。

ふいに私の後ろからなまぬるい風が吹いて、石けんと汗が混じった自分匂いしました。私は夕焼けを背にして歩いていたので、目の前には自分の影が長く伸びていました。私はもうこれ以上歩けない気持ちになって、シャッターが閉まった八百屋さんの前にあるベンチに座り込みました。

しばらくじっとしていると、もう何年も前のことになりますが、初めて一人暮らしをした年の夏の出来事が頭の中に蘇ってきました。

****

私が初めて一人暮らしをしたのはとても大きな街でした。

人々の歩く速度や、次の電車が来るまでのスピードは信じられないほど早く、私はよくそれらに圧倒されて駅のホームにあるベンチにただ座り込み地下鉄を何本もやり過ごしたものです。そういうとき、街全体がそこで暮らしている人々をも取り込んだ一つの巨大なシステムであるかのように感じられました。そうかと思えば、人気のない道端は吐しゃ物やごみで汚れていたり、ぼろぼろの格好をした人々が呻きながら寝転がっていたりしていたし、私が駅のホームぼんやりしていても変に思われませんでした。同じようにぼんやりしている人をあちこちで見かけました。そういった意味では暮らしやすい街だったなと思います

この街に来たばかりの頃はとにかくお金がなかったので、いつも働き口を探していました。私は学がなく、またひどい吃音緘黙症をもっていたために仕事探しは難航するかと思われましたが、幸運なことにこの大きな街においては仕事にあぶれることはありませんでした。

私はその年の夏、街の端の方に位置する治安の悪いXという地域にある建設会社で働いていました。

上司の指示を受けて色々な住宅展示場に出かけていって、モデルハウスの前のパラソルの下でお客さんが来るのを待ちます。お客さんが来たらパンフレットを渡して、モデルハウスについての簡単説明質問応対をスケッチブックパソコンを使って行います。お客さんが来ても来なくてもお給料は変わりません。そんな仕事でした。当時はほとんど話すことができなかったので、なぜ採用されたのかはよくわからないのですが。

お客さんはあまり来なかったので、週末に図書館で上限まで本を借りて、それらを読んで時間をつぶしました。仕事が終わる時間は十八時頃まででしたが、土地勘がないのと、ときどきバスしか行けないような場所の展示場に行くことがあったために(それまでバスに乗ったことがなかったので)帰り道を間違えてしまい、ようやく家に辿りつく頃にはもうとっぷりと日が暮れているというのが常でした。

お客さんが来ない日は、モデルハウスの中に立ち入ることは禁じられていました。一日に二回、私が勝手なことをしていないか上司が見張りにきました。とはいえそれはいつも同じ時刻だったので、その時間だけ本をかばんに隠してパラソルの下で神妙にしていればよく、それ以外の時間のんびりと過ごしていました。

夏至を過ぎると一気に気温が高くなって、私はそれまで体験したことのない暑さに驚きました。外の気温が体温を超えたときなどは、時間を見計らってこっそりとモデルハウス玄関で涼んだものです。窓と玄関のドアを細く開けると気持ちのよい風が通りました。髪をほどくと、風に吹かれて私の汗と石けんが混じった匂いしました。

その日の最高気温は三十八度で、朝から晩までかんかん照りという有様でした。

お客さんは一組も来なかったのですが、あまりに暑くて読書に集中することができませんでした。仕事時間が終わって戸締りをしようとしたとき、雲のない空からまっすぐに差す夕日が、太陽を背にして玄関に立つ私の影を家の中まで長く伸ばしました。

それを見た瞬間、真新しい家の二階の窓から夕焼けを見てみたいという強い気持ちが私を襲いました。それまで、お客さんが来ないときに家の二階まで入り込んだことはなかったのに。

ここで働くようになって初めて、新築の家の匂いを知りました。それは、少し化学的な匂いと、新品の布や畳の匂いとが混ざった匂いです。

階段を静かに上りながら、この家に自分が住んでいる空想しました。ベランダが付いている部屋を見つけて、ここを私の部屋にしようと思いました。その部屋の窓は南西に向いていて、西日が差し込んでいました。この場所には学習机を置いて、ベッドの向きはどうしようか?壁の一面には大きな本棚を置きたいけど、背表紙日焼けをしないように扉が付いたものでなくてはいけないかもしれない。友達が遊びに来たときのために小さいテーブル必要かもしれないな。そんなことをつらつら考えているとなんだか少し悲しくなってきて、その気持ちを振り切るように窓を開けてベランダに出ました。

辺りはすっかりオレンジ色に染まっていて、建物木々や道を歩く人々の輪郭曖昧にしていました。

それらを見つめながらかすかな風の中に佇んでいると、少しずつ気持ちが落ち着いてきて、これからまた何だってできるような気がしてきました。何しろ私はこんなに大きな遠くの街にいるのだから

部屋を後にしようとしたときクローゼットの扉が少しだけ開いているのがふと気にかかりました。窓を開けたせいで風にあおられて開いてしまたかもしれません。二階に上がったことを上司に知られてはいけないので、扉を閉めるために私はそこに近づきました。

扉の隙間からは妙な匂いしました。新築の家には似つかわしくない匂いです。手垢で小口が汚れた古い辞典をめくったときや、寂れた地下鉄の駅のホーム列車が来たときにこんな匂いかいだような気がしました。大工さんが中に何か忘れていったのかもしれないなと思って、私はクローゼットの扉を両手で開きました。

****

初めに「それ」を見たとき、私は大きな置物や等身大人形の類かと思いました。しかし「それ」は紛れもなく本物であるようでした。

「それ」を目にするのは初めてではありませんでしたが、こんなに乾いていてさびしげな「それ」を見たことはありませんでした。ほとんどミイラのようになっていたので、いわゆる腐乱臭のようなものは感じられませんでした。ひどく痩せていて、夕日が肉の落ちた腕やあばら骨の浮いた胸に濃く影をつくっていました。眼窩は落ちくぼんで暗くなっていましたが、色々な方向からのぞき込むと、小さな白い虫が奥の方でひっそりと蠢いているのが見えました。

夕暮れどきの時が止まったような不思議雰囲気のためか、私の心は奇妙なほど落ち着いていました。あるいは、日中の暑さで頭がうまく働かなかったのかもしれません。

ここでの私の仕事は、パラソルの下でお客さんを待ち、お客さんが来たら簡単説明質問応対を行い、時間が来たら戸締りをすることです。もし家の中に「それ」があったときには上司に報告したり警察通報したりするように、などという指示は受けていません。私はクローゼットの扉を静かにぴったりと閉めました。

部屋を出て階段の方に向かったとき、奥の部屋から何かの気配と殺気のようなものをふと感じました。私は子供の頃に大きな野良犬対峙したときのことを思い出しました。その犬からはまっすぐな殺意が感じられましたが、奥の部屋から漂う殺意には迷いがあるようでした。そこにいる何かが心を決める前に、私は階段下り玄関のドアを開けて戸締りをして、人通りの多い道を選んで駅まで歩きました。

****

ふと気が付くともう太陽が沈むところでした。私の目の前には誰かが立っていましたが、暗くて顔がよく見えませんでした。大丈夫ですかと尋ねられて初めて、私はその人が恋人であるとわかりました。

約束した時間を過ぎても私が家に来ないので迎えに来てくれたようでした。夏でもいつも平気そうにしているはずの恋人の額には汗が浮かんで、髪が少し乱れていました。

ぎゅっと心臓をつかまれたような気持ちになって、迷惑をかけてしまたことを謝りました。彼は私の頭のところにそっと手をやって、あまりにそこが熱くなっていたらしくびっくりしていました。こんなに暑いなのだから自分がそちらの家を訪ねればよかった、すみません恋人は言いました。そうやってベンチにすわってお互いに何度も謝り合っているうちに少し涼しくなってきたので、家に向かうことにしました。

手を繋ぐと、恋人の腕の内側の皮膚が私の腕に触れました。少し汗ばんだあたたかいその皮膚は、その下に肉や血の通った血管があることを教えてくれて、私はそれで少し安心することができたのでした。

今日晩御飯は一緒にピリ辛茄子素麺を作る約束をしています西瓜はすっかりぬるくなってしまったけど、水とたくさんの氷を浮かべたお風呂に沈めておけば、夕食の支度をして食べ終わった頃にはちょうど冷えているかもしれない。そんなことを話しながら、蒸し暑い夏の夜道を二人で歩きました。

2020-06-17

anond:20200617211615

良いものを読んだ、ありがとうあなたはずっと、おじさんにとって、風に吹かれて笑う子供

ほぼ叔父に育てられた

父親モラハラで母に興味が無く気まぐれに私を殴り

母親アル中不倫中毒家事一切しない

共働きで父母どちらも炊事洗濯掃除全くしない

そんな家庭で育った


乳幼児の頃から本当に叔父に助けられて育った

叔父は母の年離れた弟で叔父大学生の時に私が生まれ

私が生まれたばかりの頃からの子育てを危ぶんだ叔父は私の世話をかって出た(らしい)

それから小学校入学するまで母の実家祖父母叔父暮らしていた

高齢者パート賃金大学生だった叔父バイト代叔父就職したら新卒給料が頼りだったので裕福とは言えない暮らしだったが穏やかだった


小学校入学とともに父母に引き取られた

地獄だった

叔父は土日に遊びに連れ出してくれたり母の実家にお泊まりさせてくれたりした

母はなぜか実家にあまり来ないので叔父祖父母といられて懐かしいごはんが食べられて嬉しかった


10代になると自分の家庭が明らかにおかしいことがわかって心が荒んだ

それでもぐれたり非行に走ったりしなかった

叔父仕事帰りに勉強を教えに来てくれていたのが大きいかもしれない

素直に勉強しようと思えたし勉強して進学するのがこの家を離れられる手段だと言葉ではなく感覚でわからせてくれた気がする


両親に学校部活関連のお金を払ってもらえない

それどころか光熱費も滞納で家が機能しない

叔父は全部渋らず出してくれた

嫁に行った姉の家に金を出すなんておかしいと中学生でもわかる

すごく申し訳無かった

叔父はこんなことのためにお金を貯めてきたんじゃないだろうに

叔父がずっと独身なのは私のせいだと思った


金銭も勉学面も叔父に支えられ大学に進学した

上京して一人暮らしすることになり父母とは縁を切った

祖父母叔父とは連絡を取り続けるつもりだったがちゃんと自立し叔父解放してあげたいと思った


私が大学合格する頃に叔父結婚した

叔母となった人は叔父よりも若いが私の状況も理解してくれて打ち解けてくれて本当に良い人で私も大好きだ


私が生まれた時の叔父の年齢と同じ年齢になった

叔父の子が生まれ

私のいとこにあたる

祖父母叔父以外親戚づきあいもなかったので初めて身内に小さい子ができた

子守りをしに頻繁に叔父宅へ行くようになった


かわいい

ものすごくかわいい

何をしていてもかわいい


寝ていてもかわいい

泣くのもかわいい

寝返りかわいい

はいずりまわるのもかわいい

つかまり立ちかわいい

不安定に歩くのもかわいい

だんだん言葉を覚えるのもかわいい

名前を呼んでくれるのもかわいい

本やおもちゃを欲しがるのもかわいい

おいしいと思ったもの必死に食べてるのもかわいい

覚えたてのひらがなで私の名前を書いてくれるのもかわいい


かわいすぎてなんでもしてあげたい

色んなものを買い与えて叔父に怒られた

社会人になったし一人暮らしちゃんとこなしているのでこれくらいいいじゃないと思う


いとこをかわいいと思うたびに泣けてくる


叔父感情表現があまり無く強く怒りもしないが大きく喜んだり幼少期でも私を判りやすくかわいがったりしなかった

なので私は叔父は同情と義務から私の面倒を見ているんだと思っていた

叔父人生に私は邪魔だと思っていた


もしかして私はものすごく愛されていたのではないだろうか


幼い頃に見たビデオを思い出す

赤ん坊の私が寝転がってごきげんに風に吹かれているだけの5分間の映像

寝返りをするわけでもない

ただ時折笑い声をあげるだけの赤ん坊

それに合わせてカメラを構えているであろう叔父が小さく笑う声がする


ただそこにいるだけのいとこがかわいくてスマホカメラを起動するたびにあのなんでもないビデオ映像を思い出す


の子が生きる過程で父母以外の拠り所を求めるなら私がそうでありたい


それが私にできる1番の叔父孝行な気がしている


2020-06-09

anond:20200609141458

Darlin'おれは臆病風に吹かれてるだけなのか

それとも見 なくてもいい闇を見たのか

2020-03-22

( ・3・) クラシック好きの上司ディランを聴きたいと言いだして 1

https://anond.hatelabo.jp/20150214223556

( ・3・) クラシック好きの上司ジャズを聴きたいと言いだして、から数か月後――

ある朝の会話

その朝、彼が職場に着くと、クラシック好きの上司は目を閉じて見えないオーケストラの指揮をしていた。腕の動きが激しさを増し、握った拳が垂直に振り下ろされる。1、2、3、4、5、6、7、8、9、1011

おはようございます」と彼は上司に声をかけた。

「なんだ、来ていたのか」と上司は目を開いて言った。「春の祭典の第二部なんだが、どうにも縦の線が揃わなくてな。リハーサル不足だ」

空想オーケストラにもリハーサルがあるんですか?」

「高度に発達した空想現実と見分けがつかないくら不自由ものだ。ティンパニ奏者とシンバル奏者はもう何年も口をきいていない。――それはそれとして、ボブの件、明日の日曜はどうだ?」

ボブというのは、ボブ・ディランのことだった。上司の娘さんが英語の授業で「はげしい雨が降る」を習ってきたらしく、それ以来、上司は彼にディランについてのレクチャー要請しているのだった。彼が娘さんに教えるのではなく、彼が上司に教え、上司が娘さんに教える。ディランことならパパに任せなさい、と目論んでいるのは明らかだった。

明日。彼は断ろうとしたが、適当な口実が見つからなかった。高齢の親戚はひと通り殺してしまっていたし、このあいだ死んだ祖父にもう一度死んでもらうには、まだ少し時間必要だった。

「じゃあ、決まりだな」

事の次第

こうして、彼は休日をつぶして上司の家を訪ねることになった。どの作品を題材にするべきか迷ったが、一日でディランキャリアを追いかけるのは無理だと割り切って、彼自身ディランを聴き始めた高校生のころに感銘を受けたものを選ぶことにした。『ブラッド・オン・ザ・トラックス』だ。このなかの数曲を検討するだけでも、一日まるごとかかってしまうだろう。たくさんのアルバムを持っていかずに済むのが救いといえば救いだった。

駅に到着

最寄駅に着くと、もう上司は車で迎えに来ていた。大きな声で名前を呼ぶので、きまりの悪い思いをしたのをわたしはよく覚えている。車に乗り、しばらく走ると、左手惣菜パンの店が見えてきた。看板にはアルファベットDELI BAKERY と書かれていた。

デレク・ベイリーCD今日こそは返していただきます」と彼は言った。

「そんなことを気にしていたのか」と上司は笑った。「大丈夫。おまえは持ってきたもの以上を持ち帰ることになるだろう」

おまえは持ってきたもの以上を持ち帰ることになるだろう。それはまるでデルポイの神託のように聞こえた。彼は運命うねりが身に迫ってくるのを感じた。しかし、現実物語とは違う。成就しない予言。読まれない遺書。途切れる伏線。それが現実だ。

デレク・ベイリーというのは、あのヴェーベルン風のギタリストだな?」

「そうです」

「あれをかけると、猫たちが爪とぎを始めるんだ。何か感じるものがあるのかもしれないな」

「猫たち、とはどういう意味ですか?」

「猫たち、とは」と上司は言い、長めのフェルマータを置いた。「猫の複数形だな」

「また拾ってきたんですか?」

「いや、拾っていない。拾ったのはちーちゃんだけだ」

「猫の方から入ってきた?」

「いや、入っていないし、出してもいない」

「じゃあどうして増えるんですか?」

「さて、どうしてでしょう」

家に到着

ちーちゃんベルリオーズリムスキー=コルサコフストラヴィンスキーお客様にご挨拶だ」と上司居間の扉を開けて言った。居間には母猫のちーちゃんと、三匹の子猫たちがいた。上司公園で拾ったときちーちゃんはすでに出産を間近に控えていたのだ。

「お母さんとは名前方向性が違うようですが」

里子に出すまでの幼名だよ。正式名前里親がつければいい」

猫たちは来客には関心がないようで、ストラヴィンスキーリムスキー=コルサコフに背後から跳びかかり、ベルリオーズは伏せの姿勢でおしりを振りながら取っ組み合いに加わる間合いを計っていた。

「みんな元気だな。よし、そっちに掛けてくれ。いまコーヒーを淹れてくる」

ブラッド・オン・ザ・トラックス』までのボブ・ディラン

( ・3・) まずはバイオグラフィからだな。ボブの経歴をざっとまとめてくれ。

――いえ、それをやっていると時間がなくなるので、今日は『ブラッド・オン・ザ・トラックス』というアルバムだけを聴きます

( ・3・) それにしたって、そのアルバム位置づけくらいは踏まえないと。

――では、Rate Your Music のページを見てください。

https://rateyourmusic.com/artist/bob-dylan

――アルバムが発表順に並んでいますね。デビューしてまもなく、1963年最初ピークが訪れます。このころのディランがお手本にしていたのはウディ・ガスリーで、ギターハーモニカ、歌というフォークスタイルで世に出ました。

( ・3・) 「はげしい風が吹く」か。

――「はげしい雨が降る」と「風に吹かれて」です。ディラン1941年まれなので、22歳前には代表作を発表していたことになります

( ・3・) 詩人早熟なんだよな、たいてい。

――1965年から66年にかけて、二回目の、そして最大のピークが訪れます演奏フォークからロックへ変わり、詩の内容も変わります

( ・3・) どう変わるんだ。

――初期の詩は、一言でいえば真面目で、真面目な人たちに支持されるものでした。そこに、散文的な感覚では理解できない要素が入ってきます。「イッツ・オールライト・マ」「デソレイション・ロウ」「ジョハンナヴィジョン」といった大作が次々に書かれるのがこの時期です。

( ・3・) 理解できない要素というのは?

――たとえば、「ジョハンナヴィジョン」はこんな感じです。

Inside the museums, Infinity goes up on trial

Voices echo this is what salvation must be like after a while

But Mona Lisa musta had the highway blues

You can tell by the way she smiles


( ・3・) 「ダビデの職分と彼の宝石とはアドーニスと莢豆との間を通り無限消滅に急ぐ。故に一般東方より来りし博士達に倚りかゝりて如何に滑かなる没食子が戯れるかを見よ!」

――どうしました?

( ・3・) 西脇順三郎だよ。よく分からない詩には、よく分からない詩で対抗だ。

――なぜ対抗しなくてはいけないんですか?

( ・3・) ただなんとなく。

――はい。続けますが、1960年代後半は、ロックが急成長する時代です。しかし、ディラン自身は、その運動の先頭に立とうとはしません。1969年の『ナッシュヴィルスカイライン』は、カントリーアルバムでした。

( ・3・) 帽子に手を添えてにっこり。

――捉えどころのない人である、というディランイメージは、このころにはできあがっていたと思います。そして、三回目のピークが訪れるのは、1975年

( ・3・) 『ブラッド・オン・ザ・トラックス』だな。

――録音は1974年なので、33歳のとき作品です。

( ・3・) 33歳。――それだけ?

――伝記的な情報はいろいろあるのですが――というか、常に伝記を参照しながら語られる作品なのですが――今回は知らないふりをします。「この女性は誰々がモデルから」といったアプローチとりません。捉えどころのない人、謎めいたよそ者であることを行動原理にしている人が、久しぶりに本気を出したらしい、くらいで結構です。

( ・3・) そう、じゃあ聴いてみようか。1曲目は――

――1曲目は後にして、2曲目から始めましょう。「シンプル・トゥイスト・オブ・フェイト」。「運命のひとひねり」という邦題がついています

( ・3・) なんで? 有名な曲なの?

――ほかの曲より易しめだからです。ディラン重要な曲を挙げるとしたら、おそらく50位以内には入ると思いますが。

第一タン

オーディオ

https://youtu.be/sGnhyoP_DSc

歌詞

https://www.bobdylan.com/songs/simple-twist-fate/

They sat together in the park

As the evening sky grew dark

She looked at him and he felt a spark tingle to his bones

’Twas then he felt alone and wished that he’d gone straight

And watched out for a simple twist of fate


――ディラン歌詞は本人のサイトで公開されているので、それに基づいて進めていきましょう。では最初のスタンから、どうぞ。

( ・3・) 訳すの? 俺が?

――訳ではなくてもいいので、どういうことが歌われているのかを説明してください。

( ・3・) 夕暮れの公園男と女がいた。女に見つめられると、男は体の芯に火花が走るのを感じた。彼が孤独を感じたのはそのときだった。彼は思った。まっすぐに歩いていればよかった、運命のひとひねりに気をつけていればよかったと。

――はい特に難しいところはなかったと思いますが。

( ・3・) そうだな。恋人たちがいい雰囲気になっているのかと思いきや、なんだか雲行きが怪しい。急に孤独を感じちゃったりして。

――人は恋に落ちると孤独を感じるものではありませんか?

( ・3・) そうなの? で、まっすぐに歩いていればよかった、というのは比喩的表現だな?

――もちろん。

( ・3・) われ正路を失ひ、人生の覊旅半にあたりてとある暗き公園なかにありき――

――?

( ・3・) ともかく、この男はあるべき道を見失って、運命の力が自分に働きかけているのを感じているわけだ。でも運命って、注意していれば回避できるものなんだろうか?

――回避できたら運命ではないような気もしますね。

( ・3・) 運命からねえ。

脚韻について

――次のスタンザに進む前に、脚韻の形式を見ておきます。2小節ごとに改行を加えると、以下のようになります

They sat together in the park

As the evening sky grew dark

She looked at him and he felt a spark

Tingle to his bones

’Twas then he felt alone

And wished that he’d gone straight

And watched out for a simple twist of fate


( ・3・) 1行目・2行目・3行目の park, dark, spark で韻を踏んでいるな。4行目・5行目の bone(s), alone もそうだ。それから6行目・7行目の straight, fate も。

――はい。この形式は次のスタンザ以降も同様です。

サブドミナントのひとひねり

https://twitter.com/kedardo/status/1241415360672219137

――ついでにコード進行確認しておきます。これは実際に鳴っている音ではなく、説明のために簡略化したコードです。元のキーはEですが、ここではCに移調しています。 [1]

( ・3・) いったい誰に対する配慮なんだ。

――まずは1小節から8小節目まで。何か気づいた点はありますか?

( ・3・) 見たままじゃないか。ド、シ、シ♭と半音ずつ下がっていって、ラに落ち着く。

――はい。ラはサブドミナントコードであるFの構成音です。しかし、まだラは終点ではありません。

( ・3・) 半音下降は続くよどこまでも。

――Fの次のコードFmです。どの音が変化しまたか

( ・3・) Fの構成音は「ファ・ラ・ド」で、Fm構成音は「ファ・ラ♭・ド」だ。長三度のラが短三度のラ♭になる。なんだか言うまでもないことを言わされているようだが、どこに誘導しようとしているんだ?

――ラからラ♭へ半音下がることによって、コードに影がさします。その箇所ではどんなことが歌われていますか?

( ・3・) 「彼が孤独を感じたのはそのときだった」

――はい。彼が孤独を感じるのは、サブドミナントコードメジャーからマイナーに変化するときなんです。

( ・3・) ああ、それが言いたかったのか。つまりコード進行歌詞の内容とが結びついている、と。

――そうです。それから、もう一点。この曲は、コードが頻繁に変わる曲でしょうか。それとも、あまり変わらない曲でしょうか。

( ・3・) また誘導が始まった。1小節から10小節目までは、2小節ごとにコードが変わる。C7からFへの進行を除けば、コード構成音のうちのひとつ半音下がるだけだし、曲のテンポゆっくりだし、あまり変わらないんじゃないか

――はい11小節から12小節目、"and wished that he'd gone straight" と歌われるところはどうでしょう

( ・3・) ここは2拍ごとにコードが変わる。あまり動かなかったコードが動きだす感じだな。

――"and wished that he'd gone straight" の "straight" は、この曲の旋律で最も高く、長く、強く歌われるところです。コードの動きと旋律との関係を見ると、11小節目に助走が始まって、12小節目の頭で大きくジャンプするようにできています

( ・3・) ……ハーモニック・リズムと言えば済む話じゃないのか?

――その用語は使わず説明していたのですが。

( ・3・) いったい誰に対する配慮なんだ。

小休止

( ・3・) はっさく食べる?

2020-01-26

anond:20200126103746

反応があり、嬉しい。

風に吹かれても」を聞いて公開されたMVを見たときは、

ここから彼女たちは復活するんだ、人間的に成長、前進した新たな世界観提示してくれるに違いない、と嬉しくなったものです。

anond:20200124193534

不協和音』が大名曲だったのが運命変えた。『二人セゾン』とか『風に吹かれても』路線で進んで欲しかったなぁ。

2020-01-04

お前らの呪いテキサス風に吹かれて消えていく

ここは匿名の場だ。俺にもお前らにも増田という名はあるが、みんなが同じ名前だと名前意味をなさないか匿名となんら変わりはない。

名がないところに何が溜まるかというと、呪いだ。なぜ呪いが名もなき場所に集まるのかというと、それは俺もお前らもみんな正気からだ。名乗りながら他人を呪うのがどれだけ狂った行為なのか、むしろここに来ることを決めた増田からこそよく分かっていることだと思う。

まれてきた呪い、愛されない呪い理不尽に苛まれ呪い、お前らはその呪いをここに吐き出していいのだ。自分から溢れ出すほどの呪い他人に吐き出さないでいられる人間こそ人間ではないのだから

呪いだなんて非科学的だ、と言えはしまい。それだけの思いを身に抱えるのならば。

から、もう少し非科学的な話をしよう。

神道には大祓詞と呼ばれる呪文がある。

この呪文物語になっている。大まかなあらすじとしては、神が国を拓き人間も生まれたが人間の罪穢れは深く、だがその穢れは神が吹いた風に流され消えてしまった、というものだ。

ウィキペディアに載っているので一度読んでみるといい。

ではインターネットに吐き出された呪いはどうなるのだろう?

それはきっとテキサス風に吹かれて消えていくのだ。

神はインターネットに風を吹かせることはできないかも知れない。だが、テキサスの風はどこであろうと吹くことができる。テキサスというのはそういう土地だ。

全ては消えていく。俺の命も、お前らの呪いも、どんな幸せも、何もかも。

から俺たちは生きていくことができる。永遠幸せがない代わりに永遠の苦しみもないのだから

俺たちがいつかテキサス出会とき、そこにあるのはただ風だけなのだから、今は好きなだけ呪いを吐き出せばいいのだ。

2019-10-27

[]2019年10月26日土曜日増田

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