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はてなキーワード: Andyとは

2022-03-28

ウィンブルドンと見せパンアンスコ)、あるいは国会での見せパン論争

テニスアンスコといえばフリフリ白パンツか、紺ブルマーイメージだ。純白のスカートから躍動する脚、チラチラのぞきブルマー。実物は見たことないのに、なぜかドキドキしてしまう。この偽装された記憶はどこから来たのだろう。

ウィンブルドン小史

ウィキペディアによれば、第1回大会センターコートに置いてあった芝生の手入れ用のローラーを新しくする資金集めを目的に、1877年7月9日から始まったそうだ。種目は男子シングルスのみのアマチュア大会だった。

1884年女子シングルスと、それまでオックスフォードで開催されていた全英男子ダブルスウィンブルドンで開催されるようになった。1913年には女子ダブルスミックスダブルスが加えられ、1968年にはプロ選手の参加が認められた。

世界中から強豪選手が参加するようになったため、地元イギリス出身者は長らく優勝できなかった。男子シングルスでは1936年のFrederick John Perryから2013年のSir Andrew Barron "Andy" Murrayまでの77年間、優勝がなかった。また、女子シングルスでは1977年のVirginia Wadeの優勝を最後に40年以上イギリス人の優勝者は出ていない。

ちなみに、このように海外勢いに門戸を開いた結果、地元勢が淘汰され消沈することを「ウィンブルドン効果」という。

開催時期は原則として6月最終月曜日から2週間で、ちょうど英国の社交の季節だ。競馬ロイヤルアスコット(「マイ・フェア・レディ」に出てくるあれ)、競艇ロイヤルヘンリーレガッタもこの時期だ。

ドレスコードが厳しいのでも有名で、原則身に着けるのは白一色である汗じみが見苦しくないようにともいわれる。ブリタニカのページなので確かだろう。

https://www.britannica.com/story/why-do-tennis-players-wear-white-at-wimbledon

女性テニスプレイヤーファッションドレスから見せパンまで

https://www.messynessychic.com/2017/07/07/from-corsets-to-culottes-the-women-who-dared-to-change-wimbledon/

元々、ウィンブルドンでは女性はロングスカートや分厚いシャツそれから帽子かぶることが要請されていた。こちらではコルセット付きだったとも(ただし白い衣装について異説を紹介していることに注意)。20世紀初頭のテニスプレイヤーは道行く女性の姿と大して変わらなかったのである。だから本気で優勝を目指すことはおろか、ちょっと大きな球を返すのさえ大変だった。当時の男性がずっと軽装だったのと対照的である

流れを変えたのはDorothea Douglass Lambert Chambersという選手で、1900年により簡素シャツネクタイ姿で登場した。7度シングルで優勝し、1908年には夏のオリンピック金メダルを取っている。彼女1910年ドレスコードやエチケットについての本を著している。

その後フランスのSuzanne Lenglenがテニス界のフラッパー(新しい女)として知られるようになった。飲み物ブランデーと入れ替えたり、強めのメイクをしたりといたずらも好きだった。負けると感情的になったことでも知られる。彼女は白のみのファッションを許容していたウィンブルドンに立ったが、エキセントリックファッションセンスでも知られていた。ミンクオコジョコートをまとい、当時としては短いスカートプレイしたのである彼女が次の世代女性たちに道を切り開いた。

そして戦後1949年、Gertrude Moran(Gorgeous Gussie)がスキャンダル引き起こした。というのも、ウィンブルドン意匠は白一色だと規定されていたのだが、そのあまりにも「明らさまな」白い衣装に観客はショックを受けた。どういうことか。試合の前にMoranは公式開催主のTed Tinlingに衣装デザインしてくれと依頼していた。一見すると規定に従った衣装に見えるのだが、実際にプレイするとフリル付きの下着が丸見えになったのだ。

これに関し、All England Club’sの委員会は「ウィンブルドンに野卑と罪を持ち込んだ」と猛烈に批判し、国会でさえ適切な衣装についての議論が起こった。Tinlingは33年のキャリアにもかかわらずウィンブルドンホスト追放された。にもかかわらず、Moranは魅力的な姿から彼女は人気だった。彼女は後に「自分はただの女の子だったが、メディアが大げさに書き立てたのだ」という趣旨発言を残している。彼女60年代まで活躍した。

見せパンの定着以降

https://www.thecut.com/2018/08/womens-tennis-outfits-convtroversy-history.html

衣装に関する議論は定期的に起きている。全ての内容を翻訳していてはページが長くなるので、見せパン関係するいくつかのみをピックアップする。

1958年アメリカのKarol Fagerousは金のラメ入りの見せパン全仏オープン披露したが、すぐさまウィンブルドン大会への参加を禁止された。「対戦相手不快にさせる」のがその理由だ。しかし、金のラメを白いレースで覆うことで参加を許可されている。

あるいは2016年ナイキデザインしたベビードール風のテニスウエアがある。しかし、選手身体を隠すのに苦労したし、ひらひらして浮いてくる。実際写真検索するとしょっちゅうパンというか見せパンが丸見えになる。なので、ナイキはすぐにその衣装改善したそうだ。

https://www.slideshare.net/guimera/wimbledon-2014-fashion-through-history

見せパンについてはこちらも参照。たとえば6番目の写真のChris Evert、1976年ピンクの見せパンや、41番のTracy Austin、1981年黄色の見せパン確認できる。50番はTatiana Golovinは赤の見せパン(短パン)で、このときウィンブルドン衣装がすべて白という規定抵触するかどうかでもめたらしい。一応、下着の色は自由だということでおとがめなしだったそうだ。56によるとMaria SharapovaSerena Williamsの赤の短パンが、そして色付きのネイル問題になったらしい。

https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/bbc-bosses-blasted-focus-female-17086364

なお、大衆紙によると2016年BBCの偉い人がテニス選手の見せパンやお尻ばかり撮影したと批判されたようだ。以前にビーチバレー記事でも書いたが、カメラ性的にならないようにする工夫というのは必要である

じゃあパンツの歴史は?

記事が長くなるのでこちらの週刊誌記事を貼っておく。

https://www.news-postseven.com/archives/20190904_1444086.html?DETAIL

エラリー・クイーンを読んでいた時に、確か「Zの悲劇」だったと思うが(いや、「レーン最後事件」だったかな?)、ペインシェンスという娘が恋人スキャンティパンティー、ショーツの別名)を買いに行く場面があった。同時代小説での証言として興味深いのでメモしておく。

https://www.elle.com/jp/fashion/fashion-column/a35747586/history-of-pantslooks2021/

また、パンツでヒットしたのでここに記す。死文化していたが、フランスでは女性スカートでないパンスタイルをはくことが法で禁じられていたとのこと。女性の権利に関して非常に進歩的である地域に見えても、案外不平等システム残滓が残っていたりするのもので、ときおり愕然とさせられる。たとえばスイス女性参政権が得られたのは驚くなかれ1991年である女性への制限男性への制限、どっちでもない人への制限、みんなで少しずつなくしていきたい。

ところで……

よくドレスコードなんかでもめる話で、ハイヒールを必ずはくよう要請される場所というのがある。なんかの映画祭でも話題になっていたことを記憶している。伝統に敬意を払うのは大事だが、はいていないと入場できないのはやりすぎのように思う。ドレスコードってのはみんなが居心地悪くならないようにするためのもので、人を縛るものとはちょっと違う。

例えば、足を怪我していたらどうするのか。もっと極端な話、脚が生まれつきない人はどうするのだ。茶化しているのではない。様々な疾患や障害があろうが困らないようにするほうが、誰にとっても生きやす社会になるはずだ。

結論

余談1

「Tennis Girl」というスカートからお尻丸出しの歴史的に有名な写真がなんと英語版ウィキペディアには掲載されている。ウィキメディアコモンズにはときおりとんでもない画像があるから驚かされる。

余談2

自分投稿ブルマ増田としてまとめてくださる方がいる。あるいは、いつも応援コメントをつけてくださる方がいる。ありがたいことだ。けれども、どうやって拾い上げているのだろう。一日に何千件も投稿されるはてな匿名ダイアリーの中から見つけるというのは大変な作業だ。すべてが注目エントリに入るわけではない。いったいどうやっているのかちょっとうかがってみたい。ブルマーというキーワードで定期的に検索をかけているのだろうか? それともそういうスクリプトが組めるのだろうか?

次回は?

気になっているテーマ複数ある。

例えば女性ショーツ(そして見せパン)の形の変遷、チアの見せパン歴史。また、古代エジプトクレオパトラカエサルと会ったときにどういう服装をしていたのか(絵画のようにトップレスになることがあったのか)、それからトップレスが許容されていていた地域時代的変遷だ。これは身分にもよるだろうし、少し複雑になるだろう。あるいは、どうしてギリシアローマの流れを引き継いだ西洋絵画では、長らく女性器と陰毛があまり表現されていなかったのか。多くの古代文明では時に具象的に、時に抽象的に表現されているのに。謎は多い。

インターネットだけでの調査にはおのずと限界もあるだろう。仕事家事時間がとれるとも限らない。

相変わらず次回はいつになるかはわからない。またいつか会いましょう。

2021-05-28

"SARS-CoV-2研究所起源説"とは?

"SARS-CoV-2研究所起源説"が盛り上がっているけれど、詳しい人は少なさそうなので説明しよう!

用語説明

SARS-CoV-2: COVID-19の原因ウィルスCOVID-19は病気名前で、SARS-CoV-2はウィルス名前であるSARSの原因ウィルスであるSARS-CoVと一応は近縁なので-2がついた。

RaTG13: コウモリ由来のコロナウィルス2013年中国雲南サンプルから発見された。ゲノムベースではSARS-CoV-2に発見当時もっとも近縁で、96%以上が相同であるとされる。後に日本タイカンボジアコウモリ試料から類似ウィルスが検出されている。

ACE2受容体: 動物側の細胞膜上の受容体の一つ。SARS-CoV-2などのコロナウィルス感染では、ここにウィルス側の受容体結合ドメイン(receptor-binding domain, RBD)が結合することで、細胞内に侵入(融合)できるようになる。ACE2受容体(に限らないが)の構造宿主動物の種によって違うため、ウィルスのRBDの構造によって宿主への感染し易さが違う。

最初にちょろっとだけ、ウィルス人工合成説の紹介と否定

SARS-CoV-2は人工的に合成されたという説がある。生物兵器説と呼ばれることも。

これはSARS-CoV-2がユニーク過ぎて、ゲノム切り貼りして作成するのがまず無理ということで否定された。新規ウィルス作成にはコピペ必須だがそのコピペ元が無いというわけだ。

主な根拠はACE2受容体のRBDの構造2019年時点でSARS-CoV-2のRBD配列は他の既知のウィルスとは全く異なり、仮にコンピュータ構造解析してゼロから生み出そうにも計算上"理想的ではない"ため難しい。

その上、2020年に初めて発見されたセンザンコウ由来のコロナウィルスのRBD配列SARS-CoV-2と共通していた。

人工合成したと仮定するなら、既知のウィルスを参考にしたわけでもなければ構造解析の結果から導いたわけでもないSARS-CoV-2のRBD配列が、ウィルス合成時点で世界中の誰一人その存在を知らない野生ウィルスのそれと一致するという、あり得ないレベルの偶然を想定しなければならない。

それ以外にも、SARS-CoV-2はフーリン塩基切断部位とO-結合型グリカンを持つが、当時既知だった近縁のコロナウィルスにそれは無かった。一方で2020年に見つかったコロナウィルスRmYN02とSARS-CoV-2はフーリン塩基切断部位を持っている。合成時にコピペ元が無いのに何故かフーリン塩基切断部位を組み込んで、実は偶然にもウィルス合成時点で世界中の誰一人その存在を知らない野生ウィルスがそれを持っていましたと考えるのはちょっとね。

故にこの説は否定され、今では頭にアルミホイル被ってる人くらいしか取り沙汰していない。

研究所漏洩

人工的に作ったんじゃなくて「野生のコロナウィルス培養研究してたらSARS-CoV-2ができちゃった。そいで漏れちゃった」or「野生のSARS-CoV-2をこっそり研究してたら漏れちゃった」という説。

証拠は無いけどなんか怪しいにゃー」くらいの立ち位置。対抗馬(野生動物起源説)が強すぎるけど、一蹴するのは時期尚早、的な?

肯定材料

武漢ウィルス研究所コロナウィルス研究が盛んで、コウモリSARSコロナウィルス切り貼りしてキメラウィルスを作ったり、新たな機能を獲得させるような研究を行うなどしていた。

SARS-CoV-2に近縁なRaTG13というコロナウィルス発見したのはこの研究所

2019年12月研究所研究室(武漢CDCラボ)の移転があり、その際に漏洩があり得たのではという疑惑

2019年11月職員3名がCOVID-19感染症ともとれる症状で入院。 ←New!

否定材料

① 前駆ウィルスの不在:SARS-CoV-2はユニーク過ぎて、既知の近縁種を培養しても得られない。また最初から研究所SARS-CoV-2そのものを秘匿していたと主張する場合、水掛け論にしかならない。

培養の困難性:SARS-CoV-2は培養細胞での培養では失われるはずの構造を持っており、マウスにも感染しにくいため実験動物による継代も困難。

普通に感染した説:3人の職員感染だが、WHO調査では1011月92コロナ様症状の患者武漢確認されてるので、この3人も同じように感染してたのではないか

前駆ウィルスの不在

ウィルス培養して研究しようにも、故意しろ事故しろそれを流出させるにも、元となる"モノ"が必要

候補として人気なのはRaTG13だ。武漢ウィルス研究所は以前からコウモリコロナウィルス研究をしてきたからだ。RaTG13を発見したのも研究所メンバーである

しかし、最近縁と言っても96%程度の類似度。分岐年代計算した研究があるが、RaTG13とSARS-CoV-2は40~70年前に共通祖先から分岐したと推測されている。

この2つは既に分岐した別種で、チンパンジー進化してホモサピエンスにならないように、RaTG13を培養してもSARS-CoV-2にはならない。

他には?SARS-CoVだろうか。猛威を振るったSARS病原体なのでよく研究されており、中国では流出事件が起きたこともある。しかし遠縁過ぎる。これを培養したら進化してSARS-CoV-2になったというのはRaTG13以上にあり得ない。ミュウ進化してミュウツーにはならない。

培養したら殺人ウィルスできちゃった♥」というストーリーでなければどうだろう。

最初からSARS-CoV-2に極めて近縁な未知のウィルスSARS-CoV-2そのもの」を研究所が秘匿して研究していたと主張するのは?

これはやったやってないの水掛け論にしかならない。不毛

培養の困難性

ラボでのウィルス培養は多くの場合培養細胞を用いて行われる。

SARS-CoV-2の持つO-結合型グリカンは宿主免疫機構への防衛機能であると知られているが、培養細胞免疫機構は無いため、培養細胞SARS-CoV-2を長期培養すればO-結合型グリカンは失われる。

故にSARS-CoV-2は培養細胞を用いた培養を経たウィルスではないことが示唆される。

必然ラボ培養されていたという説に固執するなら、それは実験動物を用いた継代ということになるが、ウィルス培養・維持目的実験動物への接種と継代が行われることはまずない。

ウィルスを保存しておきたいのに、宿主免疫ダメになるかもしれない危険を犯すわけがない(さら動物から取り出すときウィルス単離の手間もかかる)。研究するうえでも不便だ。

ウィルス動物に接種する場合はその病原性を見るためだったり、長期感染時の進化を見るためだったりするが、その場合も元のウィルス株は培養細胞などで維持する。

よしんば動物を用いたin vivo培養を是としても、SARS-CoV-2はマウスへの感染力が低いため、他の感受性の高い動物――豚、猫、コウモリ、ヒト、センザンコウ等――を使わねばならない。

培養細胞マウスも使わずに豚や猫やコウモリなんかを飼育してウィルス培養する理由合理的正当化する方法はない。

ちなみにこのSARS-CoV-2が感染やす動物はいずれも中国の生鮮市場食材として並ぶものである(ヒト除く)。

普通に感染した説

COVID-19感染症の拡大が大本営発表2019年12月より前だったというのは信憑性の高い仮説である

WHO3月レポートでは、2019年1011月武漢COVID-19様の症状を呈した人が92いたことが確認されている。臨床的にはCOVID-19ではなかったと主張されているが、WHO生データ提供されなかったため、詳細データ患者の血清等の試料要求している。ついでに12月以前の武漢血液バンク試料提供要求している。中国側に要求は呑ませたが結局まだ提出されてはいないらしい。12月以降の試料は出してくれるのにおかしいねえ。

また中国外、例えばアメリカでは12月初旬の血液サンプルからSARS-CoV-2が検出されており、中国の発表した感染時系列比較しても早すぎる。フランスでは血清の抗体調査11月採取した試料でもSARS-CoV-2陽性が確認された。

他にも11月23日に中国ツアーをしたギタリストAndy Gillが帰国COVID-19様の症状を呈し亡くなっている。

故に11月COVID-19に武漢在住の人が感染しても別におかしいことではない。中国の発表を信頼しない限りにおいては。

本当にCOVID-19の武漢での最初の発生が12月8日なら、11月職員感染は怪しいが、中国が嘘言ってるなら別に不思議ではない。

まあCOVID-19じゃなくて他の感染症の可能性もある(中国はそう言ってる)けどね。

まとめ

現状、研究所漏洩説を肯定するなら下記のごときストーリーになる。

武漢ウィルス研究所はどこからか「SARS-CoV-2に極めて近縁な未知のコロナウィルスSARS-CoV-2そのもの」を手に入れ、それを秘匿したまま飼育している豚か猫かコウモリセンザンコウウィルスを接種して感染させて維持し、それが研究所から何らかの形で漏洩して市井の人動物感染してパンデミック引き起こした。

このストーリーは超えるべきハードル(エビデンスと言ってもいい)が多く、有力な仮説とは到底言えない。

仮説の直接的な証拠が皆無で核となる主張がSARS-CoV-2の特性により間接的に否定されていることも大きい。

言ってしまえば「怪しさ特化」の仮説であり、中国信頼性の無さに依って立つ仮説と言える。

一部の科学者WHO認識している通り「可能性は低いが、証拠の欠如は欠如の証拠ではないので、引き続き調査必要」という考え方が科学的には妥当である

参考

https://www.nature.com/articles/s41591-020-0820-9?utm_medium=affiliate&utm_source=commission_junction&utm_campaign=3_nsn6445_deeplink_PID100024934&utm_content=deeplink

https://www.who.int/publications/i/item/who-convened-global-study-of-origins-of-sars-cov-2-china-part

https://academic.oup.com/cid/advance-article/doi/10.1093/cid/ciaa1785/6012472

https://link.springer.com/article/10.1007/s10654-020-00716-2

2020-12-30

テスト 昭和や令和も含む好きな音楽50選

誰向けでもない。ヘビロテした曲たち

 

  1. over driver / 編曲:Xe サークル名:Xenoglossy   ← 頻繁に聴いてる
    (原曲東方神霊廟:4面道中 デザイアドライブ 作曲ZUN)
    https://sonichits.com/video/Xenoglossy/over_driver?track=1


  2. This Momentary / Delphic   ← MVすこ
    https://youtu.be/mkmZBuidJVY


  3. Before My Body Is Dry (澤野弘之) / (DrumBass Remix) tomatomerde   ← tomatomerde 氏の DrumBass Remixめっちゃすこ
    https://soundcloud.com/tomatomerde/kill-la-kill-before-my-body-is


  4. 源平討魔伝AQUA POLIS(中潟憲雄氏)、増渕裕二 (タイトルBGM戦闘BGM A、戦闘BGM B、KAGEKIYO 源平討魔伝メドレー)
    ↓ ありがたや
    ttps://youtu.be/Wxxlpj2Cbro


  5. Sunset MilestoneDJ HIKARU   ← 南国でチルアウト🏝
    http://www.stereo-records.com/music2mp3/15612_5.mp3


  6. 我妻のテーマ久米大作   ← タイコ橋のシーンすこ。散歩捗る
    (原曲:Gnossienne No.1 作曲Erik Satie)
    ttps://youtu.be/R0ACJfsUHnw


  7. Astor Piazzolla (Libertango、Escualo、Tanguedia III 、Michaelangelo '70)


  8. ルパン三世大野雄二 ( THEME FROM LUPIN III、Lupin The Third、愛のテーマ、笑う太陽あの日絵画Love Squallle soleil d'or)
  9. EGO-WRAPPIN' (byrd、KIND OF YOUCalling Me、Crazy Fruits、かつて...。、雨のdubism、異邦人 )
    https://youtu.be/Ow5IP_mB2cE


  10. サガ フロンティア伊藤賢治 (battle#4、Last Battle Asellus、まよい)   ← サガフロリマスターアプリでも出てるよ!


  11. Over the meaning (隠れ月) / Shade   ← 隠れ月3部作めっちゃすこ
    https://nico.ms/sm16324873


  12. Merry Christmas Mr. Lawrence坂本龍一   ← ニコ動YouTubeでボカロPや色んなアーティストカバーしてて面白かった。今もあると思う


  13. 矢野顕子 (そこのアイロンに告ぐ、電話線、すばらしい日々、いい日旅立ち、Tongo Poo)   ← めっちゃ明るい、いい日旅立ち すこ
    https://youtu.be/1FHLfL9cDLc


  14. クラムボン(imaginary folklore、Re-カルアミルク、波よせて)
    ttps://youtu.be/iHVpnKpAcnM


  15. Justin Bieber ( Beauty and a Beat、What Do You Mean?、SorryFriendsLet Me Love You、2U、stayghost)
    記憶ゼロだが歌詞を丸暗記するまで Beauty and a Beat 聴いた。やたら聴きまくった理由自分でもわからない
    ttps://youtu.be/Ys7-6_t7OEQ


  16. DJ OKAWARI ( Everything's Alright、Eventually、BounceEclipse)
    Meiso "Eclipse" Prod. DJ OKAWARI
    ttps://youtu.be/v99dn_KRZPg


  17. Bring Me the Horizon (ThroneTrue Friends、MANTRA、Mother Tongue、Ludens、Bad Life)
  18. 塞壬唱片 - Monster Siren Records(Operation Pain Soot、Operation Pyrite、Awaken)


  19. The Cranberries (Zombie、Salvation、Promises、Animal Instinct、All Over Now、Wake Me When It's Over)


  20. Mortalitas I. "The Taker" / Nemesea
  21. EPICA (Cry for the Moon、Never Enough、The Last Crusade、Unleashed、A Phantasmic Parade)
  22. Nightwish (Walking In The Air、Nemo、Amaranch、ÉlanNoise)


  23. Bring Me To LifeEvanescence   ← 色んなアーティストが歌っていて楽しい
    和楽器バンド / Bring Me To Life with Amy Lee of EVANESCENCE
    ttps://youtu.be/hk1GtYK7BJM


  24. MOTHER鈴木慶一(BEIN' FRIENDSSNOW MAN、WISDOM OF THE WORLD、おにいさんのテーマ(Johnny B. Goode元ネタの曲)、EIGHT MELODIES)


  25. 埼玉 San Andreas (feat. T$W) / ‎TSW   ← カラオケに欲しい
  26. Plastic Tree (プラットホーム、讃美歌、ghostMARIA、梟)


  27. Red Hot Chili Peppers (Aeroplane、Coffee Shop、One Big Mob、WalkaboutBy the Way、Time、Can't Stop、Aquatic Mouth Dance)
  28. ONEREPUBLIC
  29. Green Day (Basket Case、Tight Wad Hill、Walking Contradiction、American Idiot、Fire, Ready, Aim)
  30. Ed Sheeran (Shape of You、Galway Girl、I Don't Care、Bad Habits、Bad Habits)
  31. The Chainsmokers
  32. Jonas Blue
  33. Madeon
  34. NOTD
  35. ALMA
  36. MoStack
  37. Marshmello (Wolves、FRIENDS、Happier、Be kind、Project Dreams、Tongue Tied)
  38. Lucky Kilimanjaro
  39. Saba (Papaya、GREY、PhotosynthesisMake Believe)
  40. remy (should i get my ears pierced?、all ur faultwhy him、he's not your boyfriendI know Why You Stay Outcloser to thirty)
  41. Noriaki(ノリアキ)
  42. 田舎でよく聞く鳥の鳴き声をEDMしました/Kakeru(バーバパパ)
  43. 人間椅子
  44. 上杉昇
  45. くるり
  46. 水曜日のカンパネラ
  47. 亡念のザムド
  48. 書上奈朋子
  49. 志方あきこ
  50. 菅野よう子(ORIGA)
  51. 梶浦由記(See-SawKalafina)
  52. Reol
  53. ダズビー
  54. Ado






【 昭和エリア 】

  1. Eddie Higgins (Autumn Leaves、Moonlight Becomes You 、Silent Ride、When You Wish Upon a Star)
  2. The Ventures (Walk Don't RunLet's Go、Pipeline)
  3. Deep Purple (Smoke on the Water 、Burn、Highway Star)
  4. Led Zeppelin (Good Times Bad Times、Immigrant Song)
  5. Michael Jackson (Thriller、Bad)
  6. Moon RiverAndy Williams
  7. The House of the Rising Sun / The Animals
  8. BACK TO THE FUTUREAlan Silvestri
  9. ゴダイゴ (ガンダーラMONKEY MAGIC銀河鉄道999)
  10. 工藤静香 (FU-JI-TSU、MUGO・ん…色っぽい、黄砂に吹かれて)
  11. 松田聖子(渚のバルコニー青い珊瑚礁天使のウィンク)
  12. 魔法の天使クリィミーマミ太田貴子 (デリケートに好きして、パジャマのままで、LOVEさりげなく、BIN・KANルージュ、美衝撃(ビューティフル・ショック))
  13. ダーティペア中原めいこ (ロ・ロ・ロ・ロシアン・ルーレット宇宙恋愛(スペースファンタジー))
  14. ガンモ・ドキッ! / スージー松原
  15. 恋の呪文はスキトキメキトキス伊藤さやか
  16. キッスは目にして!(ぽぉ) / ザ・ヴィーナス
  17. ペガサス幻想曲 / MAKE-UP
  18. かもめが翔んだ日渡辺真知子
  19. わかれうた / 研ナオコ
  20. みずいろの雨 / 八神純子


    【 平成エリア 】

2015-12-23

ポップス名盤Blue Avenue / 花澤香菜」について(長々と)語りたい

このアルバムはすごい名盤だってものすごく語りたいです。音楽にうるさい方々にも積極的に聴いていただきたいなと思う次第です。

でも、こういうのをあまりべた褒めするのって結構怖いですね。音楽の好みは人それぞれですし。

自分が最高!って思ってても世間的には全くそんなことないなんてことは本当によくあります。妙に褒めると反発をくらいかねないです。

実際、音楽雑誌とかの「2015年ベストアルバム特集」をぱらぱら読んでみても全然話題に出てなかったので。まあそんなもんです。自分視野が狭いだけです。

はいえ、それなりに注目されて評価されてるのかなってのはなんとなく勝手に思っていたので、年間ベストに入ってなくてちょっとがっかりしました。

から自分で語ろうかな、と思い至るわけですが、やっぱり、ハマってしまったあまりに冷静さを失った文章になる気がするので、書いて叩かれるのが少し怖いところはあります

からここに書きます

声優花澤香菜

アルバムについて語る前に花澤香菜という人について少し。

花澤香菜とは、声優です。人気若手女性声優です。名前くらいは聞いたことがある人が多いと思いますし、検索したほうが理解は早いです。

声優の中ではアニメの出演数がトップクラスに多いです。1年間に何十本も出ていたりします。最近は少し落ち着いてきましたけどね。

特徴は、ウィスパーボイスというか、天使のようにかわいらしい声ですね。ヒロインボイスです。個人的には少し荒げた演技も好きですが。

声に含まれ倍音成分がものすごく豊富らしいです。科学的に実証されてるらしいです。

声優なので、当然ソロ歌手デビューする前からキャラソンとか歌っていました。化物語の「恋愛サーキュレーション」という曲がレジェンド級に有名です。

あと、セキレイという作品ライブで歌った時の歌い方がネタにされてて、わりと音痴っぽい扱いを受けてました。

ソロ歌手デビュー

そして、2012年に満を持してソロ歌手デビューをするわけですが、みんな歌の方は割と心配してました。

私も深夜アニメはよく見ていて花澤香菜さんのことは当然知っていましたが、当時は特別好きというわけでもありませんでした。

しかし、プロデュースするのがROUND TABLE北川勝利だというニュースを聞いてにわかに興味が湧いたのを覚えています

ROUND TABLE、及びfeaturing Ninoは好きで聴いていましたし、声質との相性も良さそうだということで、けっこう期待していました。

その後2013年に1stアルバムclaire」がリリースされたのですが、確かに名盤でした。

北川さんをはじめ、中塚武神前暁カジヒデキ宮川弾矢野博康沖井礼二などなど、渋谷系の流れを汲むポップス好きにとってはたまらない作家陣で、花澤さんにぴったりの歌を作ってくれました。

花澤さんも声優らしく表現力豊かに歌いこなしていて素晴らしかった。「マダダーレモー」とはなんだったのか。たぶん自分の歌い方ってのを少しずつわかっていったんでしょうね。

1年後の2014年には25歳の誕生日を迎えることにちなんで25曲入りのアルバム「25」をリリースしました。ものすごいハイペースです。

この2ndアルバムでは岩里祐穂さんを作詞に迎え、花澤さんと意見を交わしつつパーソナルな部分を反映させた曲作りをしています

そのうえで、25曲という多さを生かして幅広いジャンルの曲に挑戦していきました。

そんなこんなで、アニメやらレコーディングやらライブやらで多忙を極めた後に迎えたソロ活動3rdシーズン集大成が「Blue avenue」になるわけです。

ここでようやっとBlue Avenueの話

Blue Avenueリリースされるまでに、3つの先行シングルが発売されました。

『ほほ笑みモード』

『こきゅうとす』

『君がいなくちゃだめなんだ』

しかし、この3曲を聴いて「このアルバムってこんな感じか」と思ってはいけません。

しろ、この3曲がアルバムの中で最もコンセプトから外れている曲といっても過言ではないでしょう。

Blue Avenueってこんなアルバム

では、このアルバムはどんなコンセプトで制作されたのでしょうか?

Blue Avenue」のコンセプトは一言でいえば「ニューヨーク」です。

テーマニューヨークになった経緯はインタビューで話されています

──今作のテーマは「ニューヨーク」とのことですが、なぜこのテーマを?

ニューヨークはわりと後付けなんです。アコースティックライブの「かなまつり」みたいな少人数でのライブを何度か経験して、少ない音と声で作り上げる空気感っていいなと思っていて。

3rdアルバム方向性を考えているときに、「あの自由音楽を楽しむ感じを生かすなら、ジャズをやってみるのもいいんじゃない?」って意見が上がったんです。

その中でニューヨークというキーワードが浮かび上がって。ジャズの街でもあるし、ほかの新しい音楽に挑戦するのにも「ニューヨーク」をテーマにすれば統一感のある作品になるんじゃない?って。

花澤香菜「Blue Avenue」インタビュー (1/3) - 音楽ナタリー Power Push

ジャズAORフュージョンレゲエなど、これまでのアルバムと比べると「大人」な雰囲気を持った曲が多めのアルバムになっています

そして、ニューヨークといっても70~80年代くらいのニューヨークイメージという感じがします。

それはSwing Out Sisterが参加してるのもあるかもしれませんね。

詳しい方ならば、楽曲クレジットを見ればこのアルバムがどういったアルバムなのかがわかるかもしれませんね。

ということで曲目・スタッフリストを載せたいのですが、長いので記事の末尾に載せました。

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Blue Avenueのすごいなと思うところ

こういうのをあまり主張するのもどうかと思うんですが、参加しているミュージシャンが豪華です。

クレジットを見ていただければわかるように、今までのアルバムでおなじみの作家陣に加え、シングル曲ではSTUDIO APARTMENTやくしまるえつこがサウンドプロデュースをしたり、2つのニューヨークレコーディング曲においてウィルリーやスティーヴ・ジョーダンなどの海外スタジオミュージシャンの参加、80年代から活躍するイギリスユニットスウィングアウトシスター提供曲など、一流の人たちがたくさん参加しています

まあ、極端な話、名前は知らなくてもいいと思うんですけどね。聴けばわかりますから。「I ♥ NEY DAY!」「Nobody Knows」での軽快なドラム気持ち良いなあとか、「Dream A Dream」の洋楽っぽい感じがすごい良いとか。ここでいう洋楽っぽいってのは英語圏の歌っぽいなあっていう意味ですね。洋楽日本語カバーみたいな雰囲気がありますね。それもまた味。そして、セリフパートがあって、もしかして本業声優であることを意識して作ってくれたのかなとか想像してみたり。

おなじみの作家陣もすごい良い仕事をしてくれています。というかキレキレです。特に矢野博康作曲「We Are So in Love」が光ってますね。4つ打ちフュージョンで、イントロからもうたまらないです。シンバルズの頃から思っていたんですが、矢野さんは王道のポップソングもいいんですけど少し趣味に走った感じの曲を書くと時々とんでもない名曲を生み出しますね。

一つだけ主張しておきたいのは、みんな決して無駄遣いではないということですね。すべてが良い方向に結びついています

ニューヨーク」というコンセプトがあって非常に統一感があるのが素晴らしいです。

最初に「シングル曲がコンセプトから外れている=ニューヨークっぽくない」と言っておいてなんなんだ、と思われるかもしれませんが、このアルバム面白いところは3つのシングル曲が違和感なく自然に収まっているところなんですね。

バラードの「君がいなくちゃだめなんだ」が終盤に入ることでアルバムがよりドラマチックになっています。そこから最後の曲「Blue Avenueを探して」に続くのがもう最高ですね。西寺郷太さんの歌詞がいいんですよ。

クラブミュージックの「ほほ笑みモード」ややくしまるえつこさんの個性が色濃く出ている「こきゅうとす」も、意外なくらい自然に入ってるんですよね。それは曲順が考えられているのもあるんですが、「ほほ笑みモード」がアルバムミックスになっていたりなど、音づくりにこだわっているからというのもあるのでしょう。後述しますが、このアルバムは音が良いです。

アルバムとして非常によくまとまっていて、通して聴いた後の余韻が良い感じです。

  • 音質の良さ

NYで録音した2曲は際立って音が良いんですけど、それに劣らず全体的に非常に高いクオリティの音づくりがされています。花澤さんのアルバムは1stの頃から一貫してソニーの茅根裕司氏がマスタリングエンジニアを務めていて、常にクオリティが高かったんですが、今回は最高の出来栄えなのではないでしょうか。オーディオに詳しいわけではないので断言はできないですけど。

シングル曲が違和感なく収まっているのもマスタリングによるところが大きいのでしょうか。詳しくはわかりませんが、ぜひ良いヘッドホンでじっくり聴いてほしいと思えるくらい良い音です。

ニューヨークっぽいということでAORとかフュージョンを取り入れた、と聞いても正直ピンとこない人が多いんじゃないかと思いますAORってどんな音楽かを説明できる人って実はそんなに多くないのではないかと。結構マニアックなところを突いてきてると思います(そんなことないよ、常識だよとお思いの方もいるでしょうが)。

でも、そういうジャンルとか全く分からなくても「良いな」と思えるようなアルバムになっているのではないかと思うのです。それは曲自体がそう作られているというのもあるかもしれないんですけど、やはり花澤香菜が歌うということでポップスとして完成されるというか、そこに花澤さんの歌のすごさがあるのではないかと思っています

3rdアルバムを出すまでの3年間で60曲以上のオリジナル楽曲を歌い、ライブも精力的にこなしてきたからこそその次元に達しているというか、こういう曲を楽しみながらポップスとして歌える筋力がついたのではないかなと思うのです。それこそ「25」あたりの頃の怒涛のスケジュール千本ノックのように効いてるのかもしれないですね。

1stの頃は作家の作る曲を最大限に活かすために歌うという感じ、それこそ声優としてディレクションに応えるような感じで歌っていたように思うのですが、「Blue Avenue」ではコンセプトの発端が花澤さんの意見であることからも、ちゃん歌手になってきてるのだなと感じます

当然ですが、豪華なメンツに霞むこともなく、曲に負けているだとか歌わされてるだとかいう印象を全く受けません。むしろ北川さんも他の作家さんも花澤さんをプロデュースすることで新しい扉を開けているような感じさえします。インスピレーションを与える「ミューズ」なのかもしれませんね。

私が花澤さんのアルバムの中で際立ってこれを好きなのは、花澤さんと作家陣が一緒になって制作している感じを受けるからなのかもしれません。化学反応が起きているのをひしひしと感じます

また、花澤さんは1stの頃から自作詞曲を歌っているのですが、今回も2曲作詞していて、ちょっともこなれてきたというか、アーティストとしての一面が出てきたような感じがします。

タップダンスの音が聴こえてきたら」では音楽に身を委ねることの喜びをシンプルに書いていて、歌を楽しめている感じが伝わってきます

タップダンスの音が 聴こえてきたら

軽やかなそのリズムに 身をまかせて踊るの


寄りかかる小説も どんな優しい言葉

はいらない ふみならそう 夢中になるだけさ

一方、「プール」では暗い部分を歌っている感じで、こういうのがあるとなんというか、深みが増しますよね。

花澤さんは詞を書くと少し重たい感じになってしまうみたいで、それもまた個性というか、人気声優としてバリバリ活躍している彼女の影の部分が垣間見れるようで、イイですよね。

どうやって喋ってたか

ねえ どうやって眠ってたか

どうやって歩いてたか

ねえ どうやって 笑ってたのかな

からない 思い出せないの


空っぽプール 泳ぎ続けるの

空っぽプール 泳ぎ続けてる

ライブがすごい

しかたらここまで惚れ込んでいる理由ライブを見たからなのかもしれません。花澤香菜の歌の魅力の真骨頂ライブにあるのかもしれません。

武道館公演の映像を収録した「Live Avenue Kana Hanazawa in Budokan」というBDが発売されているのですが、アコースティックライブ映像も収録されていまして、他にも素晴らしい映像特典もありまして、とても素晴らしい商品です。

花澤さんの歌って生演奏にすごく合うんですよね。地上波で「こきゅうとす」を披露したこともあるんですけど、それとは全然違いますね。ライブの「こきゅうとす」すごく良いです。

武道館ライブではバックバンド通称「ディスティネーションズ」にホーンも加わって、とても豪華なものになっています

一番の見どころはジェームス・ブラウンの「Get Up (Sex Machine)」(ゲロッパ)に合わせて花澤さんが好きなパン名前を叫ぶというパフォーマンスメロンパンメロメロ!)。冷静に考えるとすごくくだらないシャレなんですが、演奏ガチであることと、みんなすごく楽しげな様子が印象的で、とても幸せ空間が出来上がってるなあと感じました。

あと、花澤さんのパフォーマンスがいちいちかわいらしいんですよね。「Merry Go Round」の振り付けとか。

そして、アコースティックライブが素晴らしいんです。花澤さんの生歌ってこんなに良いものなのか、とため息が出ますよ。本当に、歌がヘタであるような扱いをされていたのが嘘みたいです。声量は確かにそんなにないのですが、歌の細かい表情付けがまらなく上手いです。ピアノギターだけの少ない音だと余計に際立ちますね。

こんな人に薦めたい

誰にと言われれば万人に、と言いたくもなるんですけども。

最近星野源やらceroやらで、ブラックミュージックとかシティポップとかそういう言葉がよく聞かれるようになったんですけど、このアルバムもそれと同じ文脈で語ることができるのではと思います

シティポップ」ってもはや言葉が独り歩きしだしてよく分からない感じなんですけど、街のことを歌うのがシティポップだとするなら「Blue Avenue」も十分当てはまりますよね。

また、北川勝利さんをはじめとした作家陣は、最近評価の流れがある気がする「渋谷系」や、最近流行り気味の新しい「シティポップ」の世代狭間にいる人たちなんですよね。どちらも独り歩きしてあやふや状態にある言葉ですけど。

良質な音楽を作ってきながらも長らく日の目を見なかった人たちがこうやって素晴らしいものを作り上げてくれている、というのも感慨深いものはありますね。

そして、70~80年代ニューヨークイメージってことで、けっこうオッサン向けなのかもしれません。……年間ベストに入らなかったのは革新性がないと思われたからなのかも。私は花澤香菜さんが歌うだけで十分新しいと思うんですけど。


というわけで、以上、Blue Avenueについてでした。

参考

花澤香菜Blue Avenueインタビュー - 音楽ナタリー Power Push

http://natalie.mu/music/news/111594

花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド

http://realsound.jp/2015/04/post-3000.html

曲目、スタッフリスト

01.I ♥ NEY DAY!

作詞岩里祐穂 作曲編曲北川勝利 ホーンアレンジ村田陽一
BassWill Lee
Drums : Steve Jordan
Electric GuitarDavid Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Electric Guitar : 山之内俊夫(流線形
Wind Chime, Chorus北川勝利ROUND TABLE
Chorus : acane_madder

02.ほほ笑みモードアルバムミックス

作詞岩里祐穂 作曲編曲STUDIO APARTMENT
Guitar堀越雄輔
Vocal Direction : 北川勝利ROUND TABLE
Sound produced by STUDIO APARTMENT

03.Nobody Knows

作詞岩里祐穂 作曲北川勝利 編曲北園みなみ北川勝利
BassWill Lee
Drums : Steve Jordan
Electric GuitarDavid Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Wuritzer, Claviniet, Analog Synthesizer北園みなみ
appears courtesy of Polystar Co.,Ltd.)
Wind Chime, Shaker : 北川勝利ROUND TABLE
Chorus : acane_madder

04.ブルーベリーナイト

作詞作曲編曲宮川弾
Programming, Clarinet, Saxophone, Chorus宮川弾
Guitar後藤秀人
Chorus : acane_madder

05.Trace

作詞岩里祐穂 作曲編曲 : mito
Drums千住宗臣
GuitarSaigenji Permalink | 記事への反応(0) | 15:20

 
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