はてなキーワード: マーケティングとは
マクドナルドの業績悪化のニュースが頻繁に聞こえてくる。それは良いとして不思議なのが、反応の多くが「批判」であり(ヤフコメは勿論、はてブもそうである)、さらに批判の多くは「昔は良かったマクドナルドが今はこんなに・・・」という文脈なことである。「良かった昔のマクドナルド」は藤田田のマクドナルドであり、原田泳幸のマクドナルドである。そう。それはそれで皆さんが叩きまくった両社長のマクドナルドである。
たしかに藤田田、原田泳幸両氏は、終盤では手法が消費者から飽きられアイディアは枯渇し、施策の迷走が見られ、その印象から今では全否定のような書き込みも目立つが、日本マクドナルドを実力値以上に牽引してきた手腕は確かにあると思われる。日本の外食というのは生き馬の目を抜く業界である。古いビジネス流行語で言えばレッドオーシャンの代表格といえる。参入障壁がもっとも低い業界であり、個人経営店が大規模資本のチェーン店を向こうにまわして費用対効果込みで切り伏せるほぼ唯一の業界である。
外食業界では勝ち組と言われる企業ですら薄利であり、更には長く勝ち続けることもできない。「勝者なき血みどろの戦場」である。
・すかいらーくは低価格店ガストのヒットで上昇カーブの寿命を永らえたが2000年代には沈没し、野村、その後米国系ファンドに買収された。
・吉野家は倒産から立ち直ったもののBSE問題を契機に再度沈没しまるで今のマックのように経営不振を取り上げられ続けた。今は立ち直ったイメージがあるが前年決算は売上1800億円に対して最終利益はわずか9億円、何かひとつ事故なりあればあっという間に赤字転落である。
・吉野家を凌駕した業界の新覇者ゼンショーは労働問題を契機に沈没し昨年は100億円を超える赤字に沈んでいる。
・創業から成長が小説にもなった立志伝中のワタミも労働問題を契機に沈没し、昨年は100億円を超える赤字に沈んでいる。
モスフードは健闘しているかのように言われるが670億円の売上に対して最終利益はわずか6億円台。ロッテリアはファンドの傘下。日本ケンタッキーは昨年5億円の赤字、三菱商事が経営してこの状況である。ファミレス復活などと言われるロイヤルも1200億円売って最終利益は18億円。最近では東京ちからめしが彗星のように店舗を100店舗以上に増やし、彗星のように13店舗(たった今HPで数えた)まで減らしたことはまだ東京都民の記憶にあるはずである。なぜ堅実だった三光マーケティングが牛丼を焼いただけでイケると思ってしまったのか、理解に苦しむ。ロードサイドのハイエナ率いるステーキのけんも業績が悪化しているという。
このくらいにしておこう。キリがない。
マクドナルドは、システムは洗練されているが提供するものは十年一日の米国発ファーストフードチェーンであり、少なくとも食の世界では米国への憧れが消えた90年代以降にあって世界でもっとも厳しい日本の外食市場で今まで大健闘してきた、というのが正しい評価ではないかと思う。現在のカサノバマックの状況はちょっと酷すぎるが、原田氏後期の状況は不振というよりもそれが実力値であり、実力値にアジャストが起きたにすぎないと思う。ライトサイズまでリストラされて経営者変えればまたそれなりになるだろう。
1980年代くらいまでのマックは今のスターバックスのポジショニングであったのだろう(当時のことをよく覚えていないので想像だが)。当初日本で成功させたのが藤田氏であり、マックが日本で飽和し日常と化して飽きられた頃に再度息を吹き返させたのが原田氏である。原田氏も10年近くたって飽きられたわけだが、当時原田マジックは確かにあったのだ。2人に肩入れしているわけではない。私個人としては彼らの主義主張にあまり好感を持っていない。しかしながら事実の評価は正当になされるべきと考える。業績のかなり落ち込んだ原田マックを引き継いだはずのカサノバ社長が更に底なしに業績を悪化させているのは一つの証左である。日本の外食のプロでない人がなぜ経営できると思ったのか、過去に日本で勤務していたというがどこまで自身が現場で深く市場と格闘していたのか、本社のこの判断誤りは内部で責任を問われるに相当である。失敗が予想され、予想通り失敗している。アメリカやカナダとは市場がまったく違うのだ。
日本の外食を知っているやり手を経営者に据えれば原田マックの後期くらいには復活できると思われるので、外部に売却するというマックグローバルの方針のニュースを見たときには「え???早過ぎないか?」と思ったが、今後店舗整理で日本のマックはまだまだ損失を計上すると思われ、親会社決算に損失が反映されるのを避けたいのだろう。現在の持ち株比率は49.99%で連結はせずにおさえているけれど、損失は取り込まれるからね。持分法で簿かは切り下がっているから売却損も大きくは出ないし(更に優待目当ての個人投資家で株価は割高だというし)、立ち直って将来買いなおすと、キャッシュ的には安値で売って高値で買い戻すわけだから損だが、PL的には高値で買い戻しても損失が計上されるわけではない(のれんに計上されるだけで減損されない限りPL損は出ない。損を出す頃には次の経営者である)。米国投資家のEPSへのプレッシャーはとても強いし、短期思考の米国流経営ならではである。
日本の外食市場が世界で最も厳しい、というのは感覚値の話で、これを定量的にサポートすることは難しいが、ひんぱんに海外に出張する人なら同様に思うのではないかと思う。アジアを除く海外では安く食事できる外食の種類がそもそもあまりないし、ファーストフードの店舗は往々にして荒れている。店員の態度も、愛想があるないとか、そういったこと以前の水準である。下記のページをみつけたのだが、各国人口比のマクドナルドの店舗数が掲載されている。大量閉店前の2014年のデータではあるが、アングロサクソン系(US、CA、AU、NZ)以外の国では日本の人口比の店舗数が最も高い。一方食事のうまい国はおしなべて低い(FR、IT、SP)。日本は一応ミシュランの星数が世界最高だというので、食事のうまい国に入ると思われる。さらに内需の規模があるため群雄が割拠しており、サービスの品質もマックのマニュアルに頼らなくても非常に丁寧で高い。日用品市場で日本の消費者は世界一厳しいと言われるが、これはおそらく外食でも同じで、1000円以下の食事で定員の態度から清潔さからすべて完璧に近い水準を求めるのが日本の消費者であり、ライバルもそこで戦って鍛えられている会社たちなのである。
http://www.world401.com/data_yougo/mcdonalds.html
ところで本エントリを書きながらUSのマック本社の決算も見てみたのだが、今のレートでざっくり換算して、売上3兆円強、最終利益5700億円といったところである。たしかにこの3年ほど停滞しているようであるが、この絶対水準で業績不振と言われているのだからツライよな、と思った。
日本では学歴社会だなんだの言われて久しいが、中々面白い記事を見つけた。(フランス パリマッチ紙による西側(日本は除く)主要国家の学歴と職種、業種などの相関に関するデータ)
http://www.parismatch.com/Actu/Economie/DataMatch-L-Etat-est-il-un-vivier-de-patrons-856209
インフォグラフィックなので言葉が分からなくてもちょっと感覚はつかめるかもしれないが、気になった箇所を抜粋する。
フランス大企業の社長の平均年齢は56歳、94%は修士以上(注)、その内、40%がエコール・ポリテクニック、32%がHEC、25%がENA。真ん中の円も特に特徴あるのだけど、フランスの大企業の社長は24%がパブリックセクターでキャリアの最初を歩んでいる(一方で他の国は数%)
イカニモ労働者貴族と1%のハイパーエリートの為の国というところか。
さて他の国に目を移すと、キャリアスタートとしてはドイツはエンジニア、イギリスはマーケティング、ファイナンス、アメリカは法律かマネージメントだそうな。
深澤 私が最初に「草食男子」と名付けたのは2006年でした。「今どきの若い男性は、上の世代よりも、いい部分や面白い部分がたくさんある」という思いから、「リスペクト男子」とか「しらふ男子」と名付けたなかのひとつが「草食男子」だったんです。
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深澤 最初の2年くらいは「そんな男はいないし、ありえない」と言われていました。それがブレイクした理由は2つです。1つは女性誌が「私たちがモテない理由は草食男子です」と一気に取り上げるようになったこと。もう1つは車が売れなくて、マスコミや広告代理店が犯人探しをしたところ「草食男子が物を買わないせいだ!」と。つまり、命名者である私の意図とはまったく反対の意味で流通するようになってしまいました。
さらに私がメディアで顔出しするようになったら、「もてない中年女である深澤が、若い男に相手にされなかったから、草食男子と名付けて恨みをはらしている」と言われたり。そう言いたい気持ちはよくわかるのですが(笑)、いい意味で名付けているので誤解なんですよね。ただ結果としては、「上の世代や女性に対して、ていのいい若者や男性叩きの言葉を与えてしまったな」という反省もあり、申し訳なく思っています。
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深澤 海外からの取材には3つの波がありました。1つめは「自分たちの国でも増えている」というアジアから。2つめは欧米から「やっぱり日本男性はおかしい」というステレオタイプな批判があって、「そうではないんだ」と説明したり。最後に、欧米の女性ジャーナリストやオタクジャーナリストがやってきて、「先進国でありながら、草食のような生き方が許されるのは、マッチョな欧米社会からするとうらやましい」と。欧米全体が草食化するとまでは思いませんが、彼らを洗練された生き方だと思う人たちも少なくないようです。
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原田 消費しないとか、ネガティブに見られがちですが、実は日本をまっとうに見られる世代が出てきているのでしょうか。
深澤 そう思います。「今の世の中は怖い」って言いますけど、一番安全な時代なんです。日本の殺人率は戦後最低になりました。若い世代は飲酒運転もしないし、交通事故も減っています。薬物で検挙されているのは中高年の方が多い。人も殺さない、交通事故はおこさない、薬物もしない。でもそうすると新聞には「若者の草食化」って書かれるんです。若者をたたくことでガス抜きしたいんでしょう。たとえば若者が留学しないと言われますが、実際にはアメリカに行く留学生が減っているだけですから。
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日経トレンディネット < 「草食男子」世代を攻略するマーケティングとは~対談・深澤真紀 > より引用
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20111021/1038394/
価格ももちろんなんだけど、ファンに対するマーケティング(兼ファンサービス)も結構かかる部分で、コンテンツ供給側は、人によっては割りと予算を大幅に超える大仰なアイデア(でもファンは恐らく喜んでくれる)を持ってきたりする事も多い。非常に数値化が難しい部分でもあるんだ。あと供給サイドに力がありすぎてパワーバランスが取れないことも多いよ。
ゲームもそうだし、アニメ、スポーツ、映画など様々なコンテンツに関わるエージェンシーで働いていた。若い頃はとても充実していて、自分が小さい頃から見ていたコンテンツに関われる事がとても楽しかった。
仕事柄、有名人、芸能人、漫画家、アニメ監督、ゲームクリエイターと接する機会も多く、それもとても20代の駆け出し社会人としては楽しい仕事だった。
でもある時辞めることにした。
よくある人間関係などが理由ではない。むしろ今でも付き合いのあるいい人達だ。
一番の原因は、こういうクリエイティブな産業にビジネスサイドとして関わることの難しさである。ビジネスサイドは大きくロイヤルティの計算をしなければならず、割と一生懸命、法律であったり需要予測などを立てなければならない。(私は営業ではなくて、営業は別の会社で行う)
コンテンツという仕事は極論すると、クリエイタとファンだけが楽しめる仕事だ。ファンはクリエイターへのリスペクトもありつつ、出来るだけ安く簡単にコンテンツを消費したい。クリエイタ達もその声に応えたいのは山々だが、我々も生活があるので、徹底的にビジネス理論に沿ったマーケティングなどを行う必要があり、そこにはビジネスサイドだけが悪者になり、利害の対立を解消する必要がある。
てかマイルドヤンキーってマーケティングなの?ちょいワル親父はSafariあたり主導の間違いなくマーケティングだけど(だからアイコンといえる人物が存在する)
マイルドヤンキーはどっちかっつーと分類したい人たちが勝手に唱えてただけじゃないのかね。若干嘲笑感のある言葉だし。どうなんでしょうか
10人規模のこじんまりとした会社につとめているんだけど、今年の3月に転職してきた女性がいた。仮にAさんとする。
高校卒業後、地元の会社で働いていたんだけど、上京してアパレル関係に転職し、その後そこそこ知られている上場企業で営業をしていたが、うちの上司の知人からの紹介で、私の会社に入ってきた。
うちの会社は本当に小さいんだけど、とある商品を扱う業界で独自の立ち位置を築いている。それなりに堅調に業績をのばしていたところ、もう少し取引先を増やすために営業体制を強化したいねということで、社長のつてでその人を新しい営業として雇うことになったのだ。
上場企業の営業……と言われると、なんとなく「髪の毛巻いているキラキラバリキャリ女子」がやってくるのかなと思って、いまだに森ガールみたいな格好が好きで北欧っぽいインテリアに囲まれて暮らしている社会人3年目の私は戦々恐々としていたんだけど、やってきたのは、短めの黒髪ボブにすっぴん、服装はいつもシンプルなパンツスタイル、中学からバスケを続けている、という体育会系の空気をまとった34歳の女性だった。
森ガールみたいな格好と北欧が好きとはいえ、基本オタクで女子校育ちの私は「タイプは違うけど、こういう人なら仲良くなれるかも……」と思った。うちの会社は本当に社長の人脈だけで保ってきた会社だから、営業経験のある人がやってくるのは心強い。Aさんが話すこれまでに手がけた仕事の実績や、地元の話などもおもしろく、私をふくめた社員たちは多大な期待で迎え入れた。
しかし、これがやばかった。Aさんは半年にわたって私たちを悩ますことになる。
最初に違和感を感じたのは、Aさんが「やたらと他の人の仕事に口を出し始めた」ことだった。
営業とは関係ない他人の業務のやり方に「前職では〜」「常識的に言えば〜」とやたら口を挟んでくる。私は弊社では4年目でAさんより先輩だけど、社会人経験が長く、大きい会社にも勤めていたAさんの言うことにはそれなりに一理あるのかな、と思い、最初したがっていた。
しかし、そのくせ、こちらがAさんの業務にかかわることで質問をすると「いや、それは知識があればそういうふうに考えないんですよ。営業の世界では常識なんですけど」というようなことを言ってきて、論理的な根拠などは説明してくれない。
口を出すのは業務そのものだけではない。職場でのふるまいの一つ一つにも、Aさんは「小さい会社の社員はこれだから……」と批判をしだした。
朝礼のときに新人の子が隅の席に座っていたら、「会社で一番歳の若い人間が一番隅にすわっているなんてありえない」と言ってくる(なぜか私に)。
たしかにあまり見た目に頓着していないバイトの女の子について、「あの子を見てると、人間って見た目が大事だなあって思うよね」というメールを送ってくる(なぜか私に)。
見た目も仕事もきちんとしているバイトの子にすら、「なんかさー、動きが男にこびていて嫌なんだよね」という悪口を言う。
私の化粧がちょっと簡略化されている日には、「社会人女子として化粧はマナー。いい加減にしろ」と言ってくる(自分はスッピンなのに?)。
来客用の紙コップがめずらしく切れたので近所に買いに行く話をしていたら、「前職ではちょっとの経費を削減するためにこまめに電気を消したり、紙コップは大量にまとめ買いしたり、隅々にまで気を使っていました。この会社のコスト意識はちょっと低いんじゃないでしょうか」と言ってくる(ふだんはアスクルで仕入れていて、このときは運悪く切れただけだ)。
定時にはかならず間に合うように来ている人に対して、「若手は普通は15分前には着席しているのが当たり前」と文句を言う。
そして人にいろいろ言うわりに自分のほうは、仕事中でもまったく仕事に関係ない猫の動画を観ていたり、恋人と別れただとか最近気になっている人がいるなどという話を仕事中にメールしてくる(興味のない人の恋バナほど苦痛なものはないと学んだ)。
さらに前職の同僚の誰それが結婚したけどすぐ離婚したとか、婚約していたと思ったら婚約者に浮気相手がいて妊娠が発覚して婚約破棄されたとか、誰と誰が不倫していたとか、私達の全然知らない人間の不幸話をしきりにシェアしてくる。
みんなで雑談をするときにも、そういう不幸話を話して、「ねえ、どれが一番嫌?」というような持って行き方をするから、話しかけられるたびに憂鬱になった。
個人的に「やっぱこの人やばいんじゃないかな……」という気持ちが高まったのは、私の誕生日だった。小さな会社なので、社員の誕生日には誕生日ケーキを用意する習慣があり、私の誕生日にはAさんが素敵なケーキを用意してくれたのだが(そのケーキは確かに美味しかった)、残ったロウソクを私が放置したという理由で怒りの長文メールを送ってきたのだ。え、残り物のロウソクって、祝われた人が持って帰るべきものなの? 社会の常識だった? それにしてもそんなに怒る?
定時より早い時間に打ち合わせが入っていたときに私が「あ〜定時前に予定があると、『なんか仕事した』って気になっちゃいますね。午後休とっちゃおうかな」と冗談で言ったときもブチ切れメールが来た。「私はいつも定時前から準備をしているし、世の中にはあなたよりもっと早い時間から仕事をしている人もいるし、あまりにも意識が低い発言だ」みたいな内容だった。意味がわからなかった。
あと、一度、会社のおじさんとAさんが似たような灰色の服を着て出社していたときに、私が間違えてAさんが通りがかったときに「あ、◯◯さん、ちょっと聞きたいことが〜」と呼びかけてしまったことがあるんだけど、すぐ謝ったのに、おそろしい形相で頭を叩かれた。「え、いくら何でも殴ることないんじゃないですか?」と反論したら、「犬や猫だってしつけないときかないでしょう」と返された。たしかに私は粗忽なところが多々あり、「気が利かない」と怒られることも多いんだが、会社の同僚に「犬や猫」と言われるとは思わなかった。
「まあちょっとクセの強い人なんだろうけど、わざわざ大きいところをやめて、来てくれたんだから」と我慢していたのが、いよいよ「たとえ仕事ができるにしても、この人はどう考えても会社の雰囲気を乱している。このままでいいのだろうか」と社員たちが考えだすようになり、重大な事実が発覚した。そもそも、Aさん、営業の仕事ができなかったのだ。
やたら打ち合わせに出たりランチミーティングを入れているくせに、うちの商品を扱ってくれる会社が、一向に増えない。「今日も新しいところを5件はしごしてきた」とか言うくせに、社長ひとりでやっていたときに比べて取引先は数件しか増えず、売上も横ばい。
信頼している知り合いの紹介ということで様子見をしていた社長も、社員からの評判のイマイチさがいよいよ高まっているということで面談。いろいろ話すうちに、これまでの業務内容についてどんどんボロが出てきて、結局「営業経験はあるけれど、この会社の扱っている商品へのアプローチに対しては、私は成果を出せない。そもそも、この業界についての知見がないことは最初から話していた。それなのに私を雇ったそちらが悪い」というようなことを言い出し、社長と大げんかした。
Aさんは社長と大げんかした日、深夜0時にLINEをしてきて、「今ちょっと電話いい?」と聞いてきた。よくねえよ、と思ったけど、めんどくさいので電話に応じた。自分がいかに仕事に一生懸命取り組んできたか、社長が最初に提示してきた仕事内容と自分が実際にさせられた仕事がいかに違ったか、前職との文化の違いにいかに戸惑ったか、「増田さんも君のせいで困っている」と言われたがそれは本当なのか、などということをえんえん2時くらいまで話された。「聞いていた仕事内容と本当に違ってもうしかたないって言うんなら、やめたほうがお互いのためだと思うし、やめたくないなら求められている仕事内容をやるしかないんじゃないですか」と答えた。ちょっとかわいそうに思ったので、「Aさんがうちの会社のために、いろいろ考えてくれてるのはみんなわかってますよ」と励ました。でも電話を切ってからすごいむかついてきて、自分がAさんのどういう行動に違和感を持っていたかを説明したメールを書いて翌朝送った。次の日に返信がきて、すべての件について長文で言い訳が連ねられていた。「あなたがぶっちゃけてくれたから私も言うけれど、なぜ増田に厳しく言うのかといえば、社会人歴も浅い、しかもうちの会社のみ経験のあなたが心配なのよ。苦労すると思ってるから言ってるの。実力も才能もあると思ってるから、10年後のことを考えて言ってるの」と書いてあった。とてもそうは思えなかったので、返信はしなかった。Aさんは会社をやめた。10月のことだ。
あんなに仕事のできない人、退職して一体どこに行くんだろうと思っていたら、なんと、誰でも知っているような上場企業のマーケティング部だという。転職1日目に、彼女がLINEで喜々として報告してきた。え、同じ営業での転職でも「知見がないからできない」とか言ってた人が、今度はマーケティングって、なおさらできないんじゃないの? 聞けば、それもやはり知り合いのツテで、正式な面接を経たものではなく、フリーランスでの契約なのだという。美人でおじさんを転がす、というタイプではまったくないんだけど、体育会系の空気を身につけて自信満々に実績を語るから、なんかおじさんに気に入られやすいのだと思う。
Aさんがうちの会社を離れてから、職場環境は驚くほど快適になった。毎朝嫌な夢を見て目を覚ますこともなくなった。もうAさんにはかかわりたくない。
マジで一切かかわりたくないんだけど、十年来の友人から毎日彼女の愚痴が届く。そう、彼女が転職した先には、私がずーーーーっとAさんのことを相談していた友達がいるのだ。
うちの会社にいたときの愚痴を散々聞いてもらっていたぶん、相手の愚痴にも耳を傾けねばならない。ただ、そちらの企業はとても健全で人事体制がととのっており、しかも営業やマーケティングをしている人間も多いので、働き始めて2ヶ月で、彼女の仕事のできなさに気づいているのだという。「試用期間中にどうにかしたいよね」と友人は言っていた。
やっぱり、端々の態度がおかしい人って仕事もできないものだ。そのことにもっと早く気づくべきだった。知り合いづてで後から聞いた話によれば、彼女が弊社に来る前に在籍していた会社の人たちも、だいぶ迷惑を被っていたらしい。Aさんがいなくなって、会社の雰囲気はだいぶ取り戻されたけれど、半年間Aさんに払われた給料とか、Aさんが信頼を失わせた取引先とか、私ふくめた社員の士気とか、そういうものは戻ってこない。私も転職しようかなあ……。
ってことかな?
で、すでに指摘されまくってるように、ゾーニングってことば自体はマーケティング以外にも様々な文脈で使われてきてるんで
「ゾーニング」ってことばの定義自体を相手から奪おうとしてもしゃーないわけよ
「望まない人間の目に絶対にいれないことなど不可能」にって筋ならまだなんとかなるかもしれんが
大体元増田自体、「ゾーニングはしてた!」って相手の土俵に乗ってるしね
あとは、「そこまで徹底的に隠す必然性はない」って方向かね
これならまだ議論になる
☓モテないのではない モテたくないのだ! ! カラスヤ サトシ
キャリアデザイン入門〈1〉基礎力編 (日経文庫) 大久保 幸夫
科学と宗教 (サイエンス・パレット) Thomas Dixon
生きることのレッスン 内発するからだ、目覚めるいのち 竹内 敏晴
パイロット 万年筆 カクノ FKA-1SR-GYF 細字 グレー PILOT
☆なぜ、「怒る」のをやめられないのか 「怒り恐怖症」と受動的攻撃 (光文社新書) 片田 珠美
なぜ、この人と話をすると楽になるのか 吉田尚記
スティーブ・ジョブズ-偶像復活 ジェフリー・S・ヤング
マーケティング戦争 全米No.1マーケターが教える、勝つための4つの戦術 アル・ライズ
☆「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち (oneテーマ21) 堀田 純司
トップリーダーが学んでいる 「5年後の世界経済」入門 いま知っておくべきこと、やるべきこと 中原 圭介
高橋是清と井上準之助―インフレか、デフレか (文春新書) 鈴木 隆
金融の世界史: バブルと戦争と株式市場 (新潮選書) 板谷 敏彦
[新版]MADE IN JAPAN 下村 満子 盛田 昭夫
☆とことん観察マーケティング 野林徳行
世界のしくみが見える世界史講義 (Knock‐the‐Knowing) 茂木 誠
歴史が面白くなる 東大のディープな世界史 (2) 祝田 秀全
住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書) 川口 マーン 惠美
リデルハート戦略論 間接的アプローチ 上 B・H・リデルハート
光の子と闇の子―デモクラシーの批判と擁護 ラインホールド ニーバー
機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる ブライアン クリスチャン
☆「強い会社」はセグメント情報で見抜きなさい 「ソニーは金融業」「TBSは不動産業」――財務諸表で読み解く各社のプラチナ事業 長谷川正人
いや、おかしいでしょ。なんでPlaceが流通になるの。なんとか頭文字を合わせようとしただけじゃないの。
で、さらに顧客志向のマーケティングミックスとして後に生まれたのが4C。
サービスのマーケティングミックスでは4Pに3つのPが加えられ、7Pになる。
Physical Evidenceが分かりにくすぎる。2単語になってるし。
さらに共生マーケティングにおける4Cは上記の4Cとは違うとか、共生マーケティングの分野には7Cs COMPASS MODELなるものもあるとか。
7Cs COMPASS MODELが何を言ってるか分かる人います?
無理やりかっこよく頭文字を合わせてなんの得があるというのか。
TIME誌の「今年一番のゲーム」から落選というニュースを聞いていてもたっても居られなくなった.
オレはスプラトゥーンしか現在有効なゲームソフトを持っていない.
(他はサポート終了とかハードが壊れたりとかで,ゲームソフトを買うのは実に10年ぶり,プレイするのは実に7年ぶりだ)
他にWii Uで買う価値のある,プレイに時間を費やす価値のあるソフトを見いだせない.
確かに小学生の頃,親にねだってもついに買ってもらえなかったスーパーマリオには食指が動くが,いまはそんなもんよりも少しでも長くスプラトゥーンをプレイしたい.
だが,あくまでネットだけの盛り上がりであるという印象を禁じ得ない.任天堂の宣伝が足りない.
いイカね,イカは少しでも明るい集魚灯に寄ってくるのだよ.
だから函館のイカ釣り漁船は,北朝鮮の街灯の総計より明るい(ソースは無い)集魚灯を持って海に繰り出すのだよ.
TVCMもよく出来てるとは思うが,本物のイカ釣り漁船の集魚灯みたいな明るさを放ってはいない.
オレの知人ででスプラトゥーンにハマった人々は皆,普段から話の種を求めてネットを渉猟し,「スプラトゥーン? これ面白そう!」と,自発的に「スプラトゥーン」という餌に食いついたイカばかりだ.かく言うオレもそうだ.
だいたいこれだけネットでは社会現象になってるのに,テレビではサガケーンで一言触れられて終わりって,本当にこれだけで終わっていいのか!?
開発期間より短い期間で飽きられていいのか!?
劇場版『ハーモニー』の公開から一週間が経過し、『ハーモニー』LINEスタンプとか『ハーモニー』Tシャツといった危険信号を無視して戦場に足を踏みいれたオタクも大半が死んだ。不満はいろいろとみかけるが、もっとも多いのは「謎のピンクの日本」と「ラストの『愛してる』」のふたつのようだ。ところがどっこい、このふたつは同じものである。
賢明なる読者におかれてはマイケル・ラザフォードの『1984』を思いだしていただきたい。本作においてはビッグ・ブラザーの支配する全体主義国家がモノトーンに近い暗い色調で、対照的にウィンストンが恋人と逢引きするシークエンスが鮮やかな色調で撮影されている。原作ではこいつらが明るくて前向きの元気ハツラツの若者だったら全人類のハーモニクスはおきなかったといわんばかりの〈次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループ〉の老人たちが、劇場版では思わぬ躍進をとげ、全人類の情報をにぎり管理する巨魁となっていた驚きはまだ記憶にあたらしいと思う。そう、劇場版『ハーモニー』の主題は全体主義との対決なのである。「『ハーモニー』のテーマは全体主義との対決じゃないだろ」といわれても、それは脚本を書いた山本幸治にいってほしい。となると日本がピンクの単色で描かれていた理由もわかろうというものだ。対照的に学生時代の回想は背景の自然を強調して鮮やかな色彩で描かれている。劇場版ではトァンとミァハはAからはじまりセックスまでしているのが、いかにも国家と個人の対立らしい。『1984』でウィンストンと恋人は逢引きするたびにセックスして、むしろセックスするために会っているのではないか、さすが1948年、現代の草食系の若者とはちがうと思うがそれはどうでもいい。
劇場版をみてなんで意識を消滅させるかわからなかった観客も多いようだが、それもそのはず、意識を消滅させる根本の動機である生命主義社会への違和感とか、生きづらさにたいするトァンの独白はばっさりカットされている。劇場版で意識を消滅させるのは、単純明快に「ヤツらに管理されない」という〈次世代~〉の老人たちへの反逆である。シュタウフェンベルクはその手先なのでもちろん同情の余地はないし『働きマン』の上司よろしく最後の最後で態度を変えてトァンをねぎらったりもしない。というわけで、根本的に意識を失いたくはないわけである。しかし〈次世代~〉の老人たちの管理支配体制を脱するために意識は消滅させなければならなくて、トァンが「でもミァハは、私が好きだったミァハのままでいて。愛してる、ミァハ」といってミァハを射殺するわけである。なので、『Ghost of smile』の歌詞も惜別を唄うものとなっている。死んで悲しむくらいなら殺すまえに意識を失っても生きていたいかどうか確認くらいしたらとツッコむのは無粋である。
では劇場版『ハーモニー』は原作とはちがうはなしなのかといわれたらそのとおりである。とはいえマーケティングを考えれば当然で、J・G・バラードにならった個人の精神世界がそのまま世界に直結する内宇宙(インナー・スペース)の物語でも、ノイタミナをみている女子大生に「生きづらいから全人類の意識を消滅させる」といったら、「ナイーヴすぎる」とか「周りがみえてない」とか「『ガキ使』をみれば意識が必要だってわかるよ」とかいわれて終わりである。もし「テクノロジーと情報過剰の帰結として自動車事故でセックスを疑似体験する」などといおうものなら、「なにそれ。キモ」といわれるのがオチである。
それでは劇場版『ハーモニー』が原作への理解にもとづいて制作される可能性はなかったのか。たとえばタルコフスキー監督である。リリシズムと内宇宙(インナー・スペース)への理解があり、ついでに日本通のタルコフスキーなら『ハーモニー』を完璧に映画化してくれるにちがいない。タルコフスキーなら映画を『007』さながらのニジェールのドンパチではじめたりはしないだろう。学生時代のトァンが自宅でふつうに起居するところからはじめて日常生活をしばらく撮影するにちがいない。そしてトァンと出会うシーンになるが、だいたいこんなカットのはずだ。
①ベンチに座るミァハ(遠い)
②トァンの後ろ姿
① ② ③
そこでミァハとの会話がはじまる。途中からキアンもくわわるが、ともあれえんえん一時間くらいずっと会話がつづく。そこでようやく十三年後になりキアンが自殺する。トァンも政府高官だとわかるだけで詳しい説明はないだろう。物語が淡々と進んでコーカサスに登攀し、なんか濛々たる霧に覆われて半分くらいみえなくなっているバンカーにはいる。もちろん内部は水浸しだ。ミァハとトァンの対話がはじまるが、水中に没している十字架を写すカットが意味深に挿入され、「ちょっと待ってくれ」といいたくなるが映画はとまらない。ミァハとトァンの対話がまた長い。そして最後で唐突にトァンがミァハを射殺し、瀕死のミァハをずるずると屋外まで引きずっていって、だんだん白霧が濃くなってゆきホワイトアウトする。ショットが替わり、チェチェンの広大な大地を少女が遠景に去ってゆくところを長々と写し、クレジットが表示される。BGMに思いっきりヘンデルの「メサイヤ」が流れ、オタクたちが「やっぱり宗教モチーフで全人類のハーモニクスが『最後の審判』に読み替えられてたじゃねえか!」といきりたつが当のタルコフスキーは原作者と同じく夭折していてこの世にいない。いたらいたでコーカサス山脈に撮影に都合のいい海や湖がないからブチ切れそうだ。というかミァハたちの会話がえんえんと一時間もつづく劇場版『ハーモニー』なんてどう考えてもつまらないし、正直なところ①②③とか書きはじめたあたりからどうでもよくなっていた。劇場版『ハーモニー』はあれはあれでいいと思う。
「よくわからないから」は完全に想定外だった‥‥‥。とは言え業者側も知ってること前提でマニア向けな商売してる感あるのでこれは仕方ないな。安さばっかり打ち出して、具体的なところとなるとさっぱりだからな。