「芸能事務所」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 芸能事務所とは

2019-07-22

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/668573/

代替わりした社長ちゃんとしてるから『(契約を)ちゃんとやろう』ってなって。そしたら、我々は野放し状態で育ってきてるから『ヤダ。こんなん書かない』って言ったの。しかも、細かい字でビャ~ッて書いてるヤツがあって。『こんなズルいことある? 今まで15~20年やってきてんのに、こんなん知らんって』って。そしたら、笑福亭笑瓶さんも同じ感じだったの。『なんやねん、これ。いまさら』って」と、契約を結ぶことを面倒に感じたようだ。

https://biz-journal.jp/2018/01/post_22105_entry.html

――芸能人仕事についてはどうお考えですか。

大﨑 芸能人個人事業主社員ではないので、それはまた別の話です。会社社員雇用契約とは違います。ただ、タレントA君がいて、月額30万円の給料レコードを出したら印税額を払いますよ、ということになれば、そこで雇用契約は成立している。そういう意味での労働者とはいえますね。

――吉本場合、そういう契約にすることはないんですか?

大﨑 ないんですよ。アイドルなどの場合事務所専属実演家契約書を結ぶのが一般的ですが、お笑い芸人にはないんです。ただ、西川きよしさんなどのベテランとは「劇場に年間☓☓回出演してください。その分に対してはこのぐらい払います」という紙ぐらいありますが、よその芸能事務所が結んでいるような、いわゆる実演家契約書はありません。だからときどきうちの芸人が「会社契約てへんからいつでも辞めれるし。なんやったら俺、吉本ちゃうし」などと冗談で言っていますが、その通りなんです。だから「あした辞める」と言ったら、「そうか」で終わる。

(中略)

――吉本芸人はよく「吉本事務所がこんなに(マージンを)取るんだ。サンミュージックはこれだけなのに」などとネタにしています。その割には、ほかに移籍する人が少ない印象です。

大﨑 僕はよそがどういう支払い方をしているのか、ほとんどわかってないんですが、じゃあ実際に吉本を辞める芸人いるかというといないので、それなりに適正配分をしているんじゃないかと思っているんですよ。

会見見てるとよく芸能事務所社長になれたなと思うくらいダメそう

2019-07-21

会社経営者が「松本興行」の現実的な構想を考えてみる

一連の騒動を経て本日放送ワイドナショー松本人志さんが「松本興行」の設立吉本側に提案したと言われていた。具体的には、社内に別部署として、松本興行を作り自分保証人として不祥事に関わった芸人達を引き受けるとのことだ。

この提案自体は漢気と愛情に溢れ、私も支持するのだが、会社組織としては実現不可能だろう。仮に、形はつくれたとしても望んだ機能吉本社内で持たせることは不可能と思う。

なぜなら、吉本興行という会社組織の中にいる以上、最終的には吉本責任を負うし、そのために吉本側も最終的には自社の”組織論理”を優先せざるを得ないからだ。この”組織論理”の優先度はどこの会社でも同じだし、責められるものでない。いいとか悪いとかない。

ではどうすべきか。私も会社経営に携わる実務家の一人として具体案を考えてみた。

まず、吉本側に兼業を認めさせた上で、松本さんが松本興行会社株式会社)として設立し、代表取締役就任出資額は松本さんが株式過半数を握り、残り半分を参画する芸人の方々(今回の不祥事関係者)で折半(手元資金がない方には松本さんが個人融資)。

設立後、松本興行吉本包括的業務委託契約を結び、芸人業務受託する。契約間中は今までのコンビ名、芸名使用可とする(吉本側としてもリスクメンツを考えれば、この条件飲むかと)。業務委託契約を独占的なものにするか、吉本以外から受託可能にするか、また仕事量の最低保証などはすべて交渉次第(復帰までいろんな仕事した方がいいから独占にしないほうがいいかも。けど交渉は急いだほうがよいかと)。

いずれにせよ、今後、松本興行に入る仕事は全て松本さん経由で受託。当然、松本興行独自コンプラ広報機能も持たせ、当然所属芸人業務上の最終責任松本興行とし、説明責任果たしていく(世論を納得させるためには広報トップ松本さん本人。そしてできれば、松本さんが個人資産を突っ込んで久保弁護士顧問につけ反社に対して鉄壁ディフェンスを築く笑)。

一方、吉本側は松本さんの兼業を認め、松本興行交渉を開始する条件として、松本さんに吉本本体取締役就任を打診するのがいいかと。そうすれば、吉本松本興行共存共栄になるように仕事をまわしていきやすいだろう(利益相反の調整はデリケートそうだけど)。

その後、松本興行として仕事をコツコツこなしていき実績を積み、世に対する禊を済ませてたら、会社全体を吉本に売却すればいい。その時、設立の際に出資した芸人の方々には、今回の不祥事で逃した収入を補って余りある金銭が手元に入るだろう。もちろん芸人としてのキャリアも維持できる。長期的には経済的プラマイゼロ。今回の極限状態芸事にはプラスだと思うので、人生経験全体として収支をプラスに持っていけるだろう。

別のシナリオとして、松本さんの人望で松本興行ビジネスが急拡大する可能性もある。その時にはビジネス感覚に優れた尻アイドル倉持由香さんや元NGT山口真帆さん、女優能年玲奈さん等、若くして芸能ビジネスの根幹に触れる貴重な体験をされた方々を巻き込みながら、新しい総合芸能事務所として覇を唱える。。。というのは私個人妄想で願望だ。

以前、明石家さんまさんが12年ぶりに島田紳助さんと共演した際、お互いの過去を話すなかで「笑顔地獄を見たらもう勝ち、人生」と言われていた。

自業自得とはいえ、今回の不祥事に関わった芸人の方々は地獄を見ている最中だと思う。

ただ、けじめをつけていく限り取返しがつく状況だと思うし、上記のようにやり方次第では芸人としてのキャリアに厚みをもたらすチャンスにもできると思う。

ぜひ地獄を見ながら笑顔でいてほしいと思う。

吉本騒動テレビ面白い

この週末、AbemaTV宮迫、亮の会見を見たのを皮切りにたけし、ダウンタウン松本、アッコと色々テレビウォッチしている。

この問題、実のところ一から十まで大した話ではない。

知ってか知らずか反社の人から金を受け取ったこと、会社が保身のために問題を起こした社員を切ったこと、それ自体は世の中にありふれているだろうし、これがマスメディアと大きく関わる会社の話でなければ大して注目されることもなかっただろう。

しかし、マスメディアに大きく食い込んでいる吉本興業の話であり、芸人から所属事務所への前代未聞のクーデター様相を呈したこの状況であり、テレビでこの話に言及する吉本芸人を始めとする芸能人の誰もが軽々に口を開けない煮詰まった状況になっている。

たけし、松本、アッコといった所謂大物達がシリアスに――かつ暗黙にそれぞれの立場を踏まえて――語っているのが面白く、見応えがある。

会社擁護すれば大炎上するし、かといって表立って社長批判するわけにもいかない吉本芸人達の言葉にも緊張感がある。

言うまでもなく世の中もっと重大なトピックスは色々あるわけだが、結局のところ人は自分に直接影響のある話以外に当事者意識は持てないのであって、これはなかなかテレビで見る機会のない空気感だなと思いながらテレビを見ている。

それにしても一発の会見でこれだけの状況を演出した宮迫と亮は大したものだと思う(二人は片方だけでは演技くさすぎ、馬鹿正直でここまで盛り上がらなかっただろうから偶然なのかこの二人が組み合わさったことが妙味を生んでいると言われているが俺もそれに同意する)。

明日社長の会見もまた、「芸能事務所所属する芸能人問題を起こしたとき本人に謝らせ、社長は謝らない」という一般社会からすると有り得ない慣例を打ち破るものであり、事態がどう転がっていくのか、予定調和蔓延するテレビにおいて珍しい「筋書きのないエンターテイメント」として注目したいところである

anond:20190721072650

法治国家大衆心理重要なのは何も矛盾しないと思うぞ…?

大衆心理宮迫側に傾けば、今後、芸能事務所芸人についても、何らかの立法措置が取られるだろうよ。

現時点で、吉本側の違法性を追求するのは無理でしょ。

だけど、、大衆相手宮迫テレビ局も、大衆相手商売をあてにしている以上、最終的には大衆心理を味方につけられた側が勝ちになるのは、どう頑張ってもそうなんじゃない?

anond:20190721054612

ヤクザヤクザでないか悪寒がするかどうかで見分ける能力は、明らかに特殊技能だと思うけど、芸人にそういう能力必要なら、芸人になる前にそういうテスト芸能事務所が受けさせるべきっていう話になるだけ。

だいたい、どんな見分ける能力でも精度100%にはならんぞ。ボールストライクを見分ける能力仕事に直結して、そのために大金もらっているプロ野球選手だって、低い確率で見誤ることはある。

どうして、芸人仕事に直接関係ないヤクザヤクザでないか悪寒で見分ける能力で、芸人評価されなきゃいけないんだ?

anond:20190721060527

おや?論点が変わってきたぞ?

労基法違反するようなブラック経営をしている会社で働いているアルバイトバカ動画SNSアップロードした場合と、労基法ちゃんと守って経営している会社で働いているアルバイトが同じことをした場合とじゃ、当然、後者アルバイトの方が批判を集めるだろうね。ブラック経営会社アルバイト場合は、会社にもなんか悪い点があったんじゃないかと勘繰る奴が出てくるだろうね。

芸人労基法違反するどころか、そもそも実態としては雇用であっても雇用契約すら結ばずに、「マネジメント契約」とかい口約束押し付け最低賃金を下回る値段で働かせているんだから不祥事を起こしたところで会社側に批判が集まって当然だろ?

さて、宮迫の元芸能事務所ぐらいの大手になれば、当然、広告会社経由で、昼夜ネットサクラをやって、芸能事務所批判的な意見を潰していく人間が雇われているはずだ。

君がその一人かは知る方法もないが、増田にもそういう人員が入って、批判的な意見組織的に抑え込まれている…と思っていいだろうね。

anond:20190721053414

「育つかどうかわからない奴に投資する事業」と「育った芸能人マネジメントをする事業」は違う事業だろ。

芸能事務所が育った奴のスケジュール管理とかのマネジメント事業としてうまくできるんだったら、事業としてやればいい。育った芸人が、自分をうまくマネジメントしてくれる芸能事務所に直接マネジメント費用を払って、好きにマネジメントしてもらえばいい。

これもプロスポーツと同じだろ。

anond:20190721043858

宮迫テレビに出られるかどうかは知らん。

が、今回の件で芸能事務所擁護するのはどうもなぁ…やり方はいくらでもある。

素人を発掘して育ててプロモーション打つ」のに金かかるんだったら、普通に、相応の高額な授業料を取ればいい。と同時に、本当に芸能の才能あるが貧乏なやつには、芸能事務所側が授業料相当の金を貸してやる契約を結ぶ。で、本人が出世したら、普通に貸してやった金を返済してもらう形で金をとる。芸能事務所は、育った後にいつまでも口出しすることはない。

プロスポーツの分野でも同じだろ。賞金稼げないうちは、プロに高いレッスン料払って教えてもらう。子供のレッスン料を親が借りたりして何とか工面する。高額なレッスン料をもらう代わりに教えたプロは、教えた子が育って一人前になった後に金を要求することはない。

なんで芸能事務所けが、「書類なしで口頭だけ」「無料で育ててやるが、育った後も金よこせ」とかい無茶苦茶なやり方が許されるんだ?

ネットの力というけれど

いまだに能年玲奈ドラマに出られないし新しい地図テレビに出られないし赤西テレビに出られないしさ。他にも色々いるだろうけど思いつかないけども。

ネットの力で裏側が明らかになっても結局テレビには出られないじゃん?と思う。

宮迫さんまさんの事務所に入ったとして、でもテレビには出られないんじゃないのかい

素人を発掘して育ててプロモーション打って人気出たら即独立バンバンテレビ映画出ま〜す、なんてやられたら芸能事務所商売上がったりだろうことは理解できるしさ、芸能事務所テレビ番組制作する過程で昵懇になるのも理解できるしさ。(吉本は金かけて育てたりプロモーション打ったりはしてない気がするけども)

出演者は全てオーディションで決めるとか?あと制作キャスティングに関して上から口出しするのを一切禁じるとか?うーん無理そう。

anond:20190721011911

法的にも全然違うぞ。アルバイト雇用されていれていて労災とか企業の手厚い保護があるのに、業務時間を使ってバカ動画をアップしたら、せっかく受けている手厚い保護に仇で返していることになるから批判される。

芸人は実質雇用されているようなものなのに、芸能事務所には雇用されていないことになっていて業務委託という形になっている。今回も契約解除であって「解雇」ではない。

事故っても労災下りない。企業側が元から、強い立場を利用して、芸人保護するお金を払っていない。だから批判されてる。

大前提が違うわけ。

民放各社のチキンレースが始まっている

いち早く旧来のステークホルダー大手芸能事務所とのズブズブの関係)を切ることができた局は、視聴者から圧倒的な支持を得て、今後数十年間他局をリードできるほどの先行者優位を築くことができるかもしれない。

ただし、万が一他局が追随せずステークホルダーが力を持ち続けた場合、生きる道自体が閉ざされるかもしれない。

先を越されたくはないが、一番に動いてリスクを背負うのも嫌だ。

いわゆるイノベーションジレンマ典型だと考えれば、ここで抜き出てリードを奪うのは、シガラミのない新興勢力……つまりネットメディア辺りになろうかというところだが、果たして……?

2019-07-20

状況を全然追ってないのでわからん今北産業

芸人が依頼主の身元の確認もせずに、しか事務所を通さず仕事を受けたのが悪いのか?

それとも、芸能事務所管理責任が問われるものなのか?そもそも事務所芸人とはどのような内容の契約をしているのか?

「ギャラが少ないせいで闇営業してしまった」は正当な理由になるのか?それで契約している身なら文句は言えないのでは?人気があればファン世論から同情され味方につけて情状酌量余地にはなるかも知れないが。そもそもフリーでやればよいのでは?ただ芸能界って事務所がやたら強そうなのでフリー難しそうだけど。ハブられ干され案件も多いし。

サラリーマンに例えると「生活のやりくりに困って、禁止されている副業をコッソリやってしまった、しか業務内容が反社ニアミスだった」みたいな感じ?

好きな同級生アイドルだった

もう終わりにするつもりなので、今の気持ちを書き留めたくなったからここに書く。

私の好きな人アイドルだ。芸能系とかじゃない、普通科高校同級生だ。同じクラスになったのは一度だけだ。多分向こうからしたら顔すら曖昧認識だろうと思う。それは無理もなく、彼は明るい人間で、運動部活躍していたそうだから中等部の頃からとても目立っていた。かたや私は文化部で、部員の少ない部活だったから具体的な名前は避けるが、まあ、文芸部とか生物部とかあのへんだと思ってくれたら大体正解だ。彼がヒエラルキーの頂点なら私は最下層だ。彼の情報も大概は言伝のそのまた言伝を盗み聞きして得たようなもので、生きる世界が違いすぎる。まあそんなことこんなところでくだを巻いている時点でお察しだと思うが

好きな理由は色々ある。主にとても彼の身体が好きだった。手脚が長くて太いところと、骨盤位置が高いところが特に。正直私は(当時は)女みたいだった彼の顔をまったく美形とは感じていなかったが、アイドルになるくらいだしきっと美形なんだろう。入学して間もない頃に校内で歩いてる彼を見かけて好きになった。それからしばらくして、彼が教室のドアを音をたてないように閉めているところを見て本当に好きになった。我ながらわけがからないと思う。その頃から私は彼の周囲を嗅ぎまわり彼に関する情報をかき集めては妄執にとらわれるようになった。彼に絶対迷惑をかけないようにというのは念頭に置きつつ、あまりここで書きたくないようなこともした。人生で一番猿に近づいた時期だ。でもこの頃が一番幸せだった。

具体的な時期を書くのは避けるが、彼が芸能事務所に入ったことを知ったのは多分同級生のなかでも結構遅かった。同じ部活の後輩が自慢げにSNSに書いていたのを見て知った。その時は驚きこそしたが「まあまあ」と思った。どうでもいいとか思っていた。恥ずかしながら私は(今もだが)そういう芸能界みたいなのに疎くて、なんだかよく聞く読者モデルとかそういうものなんだろうと考えていたからだ。

そこから特にイベントも無く、たまに彼のクラスの前を通って窓の隙間から彼の姿を見ては満足することに終始した。それで結構幸せだった。だがいつからか彼が学校にあまり来なくなったあたりからその楽しみも失われた。ただでさえ少ない遭遇の機会が気付けばゼロに近い値になった。

私はネットが好きなくせに意識的アイドルとしての彼を調べることを避けていたが、そこで初めて彼の名前検索した。ショッキングだった。知らないことがたくさん書かれていた。あんなに知りたかった彼の身長血液型家族構成がすぐに判明した。それが誰でも読める状態であるというのが衝撃だった。ツイッター検索すると私と同じように彼のことが好きな人が把握しきれないくらい無数にいたのも胃液が口から飛び出そうになるくらいストレスだった。学校にあまりいなくなった理由は、多分彼のアイドル仕事が忙しくなったからだった。簡単なことだったし私はそんなことも知らなかった。でもネットで読めた彼の言葉を何日もかけて読み込んで、彼は私の認識していた通りの彼であることがわかり幻滅しなかった自分に心底ほっとした。何を言ってるかわからないと思うが涙が出る程嬉しかった。

それから私は偶然スマホを水没させて数日インターネットを絶ったのをきっかけに、私はもう彼のことを忘れるようと努力しはじめた。インターネットを介して彼を知るほどまた好きになってしまって、でももう私だけの彼じゃないと思うと酷く辛くて何も手につかなくなった。学校集会などでたまに彼を見かけることもあったが意識的に見ないようにした。この頃から受験勉強にも追われ、親しかった友人は内部進学を決めたので自然と外部受験の私とは疎遠になり、本当に孤独で、静かな場所に一人でいるとずっと彼のことを考えてしまうからなるべく雑音の多い場所勉強をして時間を潰すようになった。成績は上がった。親がとても喜んでいるのが複雑だった。そしてテスト順位が忙しい彼とたいして変わらないことをクラスメイトの会話を介して知ったときは暗い興奮を感じた。おかしな話、彼はすごい奴なのだと誇らしかった。

そういう期間が長くあって、それはそれで精神の安定した時期でもあったのだが、決定的なことがあって全てが終わった。いつのことかはぼかす。

きょうだいテレビを見ているそば勉強をしていたら、よく知った声が聴こえてきて、画面を見たら偶然彼が出演していた。文字にすればそれだけのことだった。でもそれが、今までで最大の耐え難いほどのショックだった。そのショックの出処はわからない。なんでこんなに悲しいんだろうと考えることすら悲しくて悲しくてやりきれない気持ちになった。

それから色々なことをとめどなく考えた。今まで思考を避けていたぶん苦しくて数日頭痛が止まらなかった。もし私が彼と同じクラスになることがたくさんあったら同じ部活に入っていれば何か変わっていただろうかと考えることもあったが、きっとどう運命が変わったって私と彼が交わることはなかったのだと自分にわからせるのはそれなりに時間を要した。

自分は、彼がもう恐ろしいほど遠い世界人間になってしまたことを、スマホの画面や私の視界のような小さく個人的ものではない、大きなテレビ画面に映っている彼を見て、初めてそこで自覚して動揺してしまったのだと、客観的に考えればわかる。だがあの時の私は錯乱状態でそんなことがわからずただ真っ暗な悲しみの中でどうすることもできなかった。

そしてある日学校帰りに街で彼の顔がプリントされたグッズ?をカバンに着けている同年代くらいの女を見かけて反射的にふらふら着いて行ってしまった。彼女地下鉄に降りていった。私はもしかしてと感じて彼の名前検索してしまって、彼の出演するライブが丁度その日あると知った。今思えばなんでそんなことをしたのかわからないが、私は気付いたら地下鉄に乗ってその会場に向かった。調べた最寄り駅で降りるとなんだかそれらしい女達がたくさんいて、私はそれだけでオドオドしてしまって早足で彼女らを追い抜くようにしてホームを出た。彼女らのざわざわした話し声の中に時々彼の名前が現れて心臓バクバクして背汗が止まらなかった。地上に出てからもっとたくさんの彼の、もしくは彼と同じグループの人のファンらしき人間がたくさんいて、それらは皆一様に同じ方向に歩いていて、あっちかあの方向に彼がいるのかだからみんなあっちに歩いているのだ、と私も突き動かされるようにそれに倣った。よく晴れていたからかなんなのか、汗が止まらなくてしょうがなかったことを鮮明に覚えている。

辿り着いた先は大きな建物だった。綺麗だけど変な匂いがするところだった。ぞろぞろとファンらしい女達がいて、たぶん入場待ちみたいなことなんだろうか。この全員が彼のことを好きなのだと思うと漠然とした恐怖に襲われ、あまり近づけず遠巻きにそれを見ていた。彼の顔がプリントされた様々なものが何度も視界を過った。巨大なモンスター対峙したような無力感に襲われて、私はここへ来て何をするつもりだったんだ?と自分自分を責めた。

すると、わりと近からず遠からずな場所に立っていた二人組の女達がちらりとこちらを見た。偶然かと思ったが次は力強く二度見されて、確実に私を見ていることがわかった。私は怖くなって俯き携帯を触っていると彼女らは何事かひそひそ話始めた。ほとんど聞き取れないような声量だったが「あの制服」と言っているのだけははっきりとわかった。

次の瞬間に私は来た道を引き返していた。話しかけてこようとしているような素振りもあったがそれでも走って逃げてしまった。奇異の目だった。あそこにいた彼女らの大半の容姿はとてもかわいい女の子といった風で、私はあの場で死ぬほど浮いていた。気付いてしまった。私が彼を好きでいるのはおかしくて迷惑ことなのだ。そうはっきりと自覚して、今まで何年間も彼のことが好きだった幸せ記憶フラッシュバックして、その幸せと同じ分の後悔が押し寄せてきて潰れてしまいそうになった。体力が無いのに全力で走ってしまたか息切れて、もう惨めで惨めで涙と塩辛い唾液が止まらなくて、駅のトイレで吐いた。

私はこの日の夜に、初めてはっきりと「もう好きでいることをやめる」と決めた。今まで彼への感情から逃げることはあっても「やめる」とは明言していなかった。そう決めてしまうと、急速に自分の中を占めていた彼の存在が萎んで、不思議なくらい気持ちは落ち着いた。

でもまだ自分の中に彼が残っていた。完全には消えなかった。こうやって彼とのことを物語的に書くことで自分の中で完結させて切り離そうと思った。それは私の勝手であるからどう責められても仕方ないと思う。彼が特定されるような記述はなるべく避けたつもりだし多少筋が曲がらない程度に嘘も交じっているが、別にもうどうなってもかまわないと感じているのも本音のところで、最後に彼に迷惑をかけてみたいと思っている自分がいる。でも一生私のことを知らないでいてほしいのも本当だ。一貫性がない。だいぶ長くなった。推敲だとかもしてないから色々おかしいと思う。もう好きではないけど、彼を好きでいたこの数年間はたぶん一生忘れないと思う。

最後に。何かの間違いでここに辿り着いてしまった彼へ。これからも頑張ってください。応援は出来ないけど、あなた人生神様が後押ししてくれるようここから祈っていますあなたの全てが上手くいきますように。

2019-07-18

anond:20190718170026

もう終わりにするつもりなので、今の気持ちを書き留めたくなったからここに書く。

私の好きな人アイドルだ。芸能系とかじゃない、普通科高校同級生だ。同じクラスになったのは一度だけだ。多分向こうからしたら顔すら曖昧認識だろうと思う。それは無理もなく、彼は明るい人間で、運動部活躍していたそうだから中等部の頃からとても目立っていた。かたや私は文化部で、部員の少ない部活だったから具体的な名前は避けるが、まあ、文芸部とか生物部とかあのへんだと思ってくれたら大体正解だ。彼がヒエラルキーの頂点なら私は最下層だ。彼の情報も大概は言伝のそのまた言伝を盗み聞きして得たようなもので、生きる世界が違いすぎる。まあそんなことこんなところでくだを巻いている時点でお察しだと思うが

好きな理由は色々ある。主にとても彼の身体が好きだった。手脚が長くて太いところと、骨盤位置が高いところが特に。正直私は(当時は)女みたいだった彼の顔をまったく美形とは感じていなかったが、アイドルになるくらいだしきっと美形なんだろう。入学して間もない頃に校内で歩いてる彼を見かけて好きになった。それからしばらくして、彼が教室のドアを音をたてないように閉めているところを見て本当に好きになった。我ながらわけがからないと思う。その頃から私は彼の周囲を嗅ぎまわり彼に関する情報をかき集めては妄執にとらわれるようになった。彼に絶対迷惑をかけないようにというのは念頭に置きつつ、あまりここで書きたくないようなこともした。人生で一番猿に近づいた時期だ。でもこの頃が一番幸せだった。

具体的な時期を書くのは避けるが、彼が芸能事務所に入ったことを知ったのは多分同級生のなかでも結構遅かった。同じ部活の後輩が自慢げにSNSに書いていたのを見て知った。その時は驚きこそしたが「まあまあ」と思った。どうでもいいとか思っていた。恥ずかしながら私は(今もだが)そういう芸能界みたいなのに疎くて、なんだかよく聞く読者モデルとかそういうものなんだろうと考えていたからだ。

そこから特にイベントも無く、たまに彼のクラスの前を通って窓の隙間から彼の姿を見ては満足することに終始した。それで結構幸せだった。だがいつからか彼が学校にあまり来なくなったあたりからその楽しみも失われた。ただでさえ少ない遭遇の機会が気付けばゼロに近い値になった。

私はネットが好きなくせに意識的アイドルとしての彼を調べることを避けていたが、そこで初めて彼の名前検索した。ショッキングだった。知らないことがたくさん書かれていた。あんなに知りたかった彼の身長血液型家族構成がすぐに判明した。それが誰でも読める状態であるというのが衝撃だった。ツイッター検索すると私と同じように彼のことが好きな人が把握しきれないくらい無数にいたのも胃液が口から飛び出そうになるくらいストレスだった。学校にあまりいなくなった理由は、多分彼のアイドル仕事が忙しくなったからだった。簡単なことだったし私はそんなことも知らなかった。でもネットで読めた彼の言葉を何日もかけて読み込んで、彼は私の認識していた通りの彼であることがわかり幻滅しなかった自分に心底ほっとした。何を言ってるかわからないと思うが涙が出る程嬉しかった。

それから私は偶然スマホを水没させて数日インターネットを絶ったのをきっかけに、私はもう彼のことを忘れるようと努力しはじめた。インターネットを介して彼を知るほどまた好きになってしまって、でももう私だけの彼じゃないと思うと酷く辛くて何も手につかなくなった。学校集会などでたまに彼を見かけることもあったが意識的に見ないようにした。この頃から受験勉強にも追われ、親しかった友人は内部進学を決めたので自然と外部受験の私とは疎遠になり、本当に孤独で、静かな場所に一人でいるとずっと彼のことを考えてしまうからなるべく雑音の多い場所勉強をして時間を潰すようになった。成績は上がった。親がとても喜んでいるのが複雑だった。そしてテスト順位が忙しい彼とたいして変わらないことをクラスメイトの会話を介して知ったときは暗い興奮を感じた。おかしな話、彼はすごい奴なのだと誇らしかった。

そういう期間が長くあって、それはそれで精神の安定した時期でもあったのだが、決定的なことがあって全てが終わった。いつのことかはぼかす。

きょうだいテレビを見ているそば勉強をしていたら、よく知った声が聴こえてきて、画面を見たら偶然彼が出演していた。文字にすればそれだけのことだった。でもそれが、今までで最大の耐え難いほどのショックだった。そのショックの出処はわからない。なんでこんなに悲しいんだろうと考えることすら悲しくて悲しくてやりきれない気持ちになった。

それから色々なことをとめどなく考えた。今まで思考を避けていたぶん苦しくて数日頭痛が止まらなかった。もし私が彼と同じクラスになることがたくさんあったら同じ部活に入っていれば何か変わっていただろうかと考えることもあったが、きっとどう運命が変わったって私と彼が交わることはなかったのだと自分にわからせるのはそれなりに時間を要した。

自分は、彼がもう恐ろしいほど遠い世界人間になってしまたことを、スマホの画面や私の視界のような小さく個人的ものではない、大きなテレビ画面に映っている彼を見て、初めてそこで自覚して動揺してしまったのだと、客観的に考えればわかる。だがあの時の私は錯乱状態でそんなことがわからずただ真っ暗な悲しみの中でどうすることもできなかった。

そしてある日学校帰りに街で彼の顔がプリントされたグッズ?をカバンに着けている同年代くらいの女を見かけて反射的にふらふら着いて行ってしまった。彼女地下鉄に降りていった。私はもしかしてと感じて彼の名前検索してしまって、彼の出演するライブが丁度その日あると知った。今思えばなんでそんなことをしたのかわからないが、私は気付いたら地下鉄に乗ってその会場に向かった。調べた最寄り駅で降りるとなんだかそれらしい女達がたくさんいて、私はそれだけでオドオドしてしまって早足で彼女らを追い抜くようにしてホームを出た。彼女らのざわざわした話し声の中に時々彼の名前が現れて心臓バクバクして背汗が止まらなかった。地上に出てからもっとたくさんの彼の、もしくは彼と同じグループの人のファンらしき人間がたくさんいて、それらは皆一様に同じ方向に歩いていて、あっちかあの方向に彼がいるのかだからみんなあっちに歩いているのだ、と私も突き動かされるようにそれに倣った。よく晴れていたからかなんなのか、汗が止まらなくてしょうがなかったことを鮮明に覚えている。

辿り着いた先は大きな建物だった。綺麗だけど変な匂いがするところだった。ぞろぞろとファンらしい女達がいて、たぶん入場待ちみたいなことなんだろうか。この全員が彼のことを好きなのだと思うと漠然とした恐怖に襲われ、あまり近づけず遠巻きにそれを見ていた。彼の顔がプリントされた様々なものが何度も視界を過った。巨大なモンスター対峙したような無力感に襲われて、私はここへ来て何をするつもりだったんだ?と自分自分を責めた。

すると、わりと近からず遠からずな場所に立っていた二人組の女達がちらりとこちらを見た。偶然かと思ったが次は力強く二度見されて、確実に私を見ていることがわかった。私は怖くなって俯き携帯を触っていると彼女らは何事かひそひそ話始めた。ほとんど聞き取れないような声量だったが「あの制服」と言っているのだけははっきりとわかった。

次の瞬間に私は来た道を引き返していた。話しかけてこようとしているような素振りもあったがそれでも走って逃げてしまった。奇異の目だった。あそこにいた彼女らの大半の容姿はとてもかわいい女の子といった風で、私はあの場で死ぬほど浮いていた。気付いてしまった。私が彼を好きでいるのはおかしくて迷惑ことなのだ。そうはっきりと自覚して、今まで何年間も彼のことが好きだった幸せ記憶フラッシュバックして、その幸せと同じ分の後悔が押し寄せてきて潰れてしまいそうになった。体力が無いのに全力で走ってしまたか息切れて、もう惨めで惨めで涙と塩辛い唾液が止まらなくて、駅のトイレで吐いた。

私はこの日の夜に、初めてはっきりと「もう好きでいることをやめる」と決めた。今まで彼への感情から逃げることはあっても「やめる」とは明言していなかった。そう決めてしまうと、急速に自分の中を占めていた彼の存在が萎んで、不思議なくらい気持ちは落ち着いた。

でもまだ自分の中に彼が残っていた。完全には消えなかった。こうやって彼とのことを物語的に書くことで自分の中で完結させて切り離そうと思った。それは私の勝手であるからどう責められても仕方ないと思う。彼が特定されるような記述はなるべく避けたつもりだし多少筋が曲がらない程度に嘘も交じっているが、別にもうどうなってもかまわないと感じているのも本音のところで、最後に彼に迷惑をかけてみたいと思っている自分がいる。でも一生私のことを知らないでいてほしいのも本当だ。一貫性がない。最悪だ。だいぶ長くなった。推敲とかもしてないから色々おかしいと思う。もう好きではないけど、彼を好きでいたこの数年間はたぶん一生忘れないと思う。

最後に。何かの間違いでここに辿り着いてしまった彼へ。これからも頑張ってください。応援は出来ないけど、あなた人生神様が後押ししてくれるようここから祈っていますあなたの全てが上手くいきますように。

2019-07-14

もし自分芸能事務所をやる立場だったら、女のタレントを売り出したいと思うよな。

手を出すとかそんなのなしでも。

そこを男のタレントを売り出す事務所っていうのは、やっぱマネジメントホモなんだろうなって思うわ。

2019-07-01

芸能事務所って営業先の信用調査してるの?

営業の先が反社会的勢力だったことが話題になってる

事務所を通さな仕事から依頼者の信用調査ができて無かった、芸能事務所に依頼できないような組織から芸人に直接依頼したというのは想像できる

ただ、芸能事務所って依頼者の信用調査ってどの程度やってるの?

暴力団関連企業なんて区別つかないと思う

今って銀行口座を開設するときに「私は反社会的勢力ではありません」って誓約書があるよね

芸能事務所も、あんな感じで依頼者から誓約書もらってるのかな

2019-06-24

2.5次元俳優イベントに行ってなんか違うなと思った


結論を先に言うと

私は疑似恋愛したいわけじゃないし

俳優オモチャにしたいわけでもないことに気付いた

結論、この界隈は私の行き着きたいところではないことに気付いてしまった

私は元々演劇を見るのが大好きだった

でも特別好きな俳優劇団があるとかではなくて

人に誘われたりしたらなんでもホイホイ見に行っているタイプだった

頻度は月に1、2回だろうか

子供の頃からだったのでほとんど習慣と化していた

その中で2.5を見る機会があって、最初は「なんか金はかかってるのに演者レベルが低い」と正直に言うと思った

もっとかけられる予算が少ないけど演じている人の熱意が強い作品もあるじゃないですか?)

でもしばらくした後に映像でその公演を見かけて、その時に彼らは見違えるように成長していた

私は(あ、これが面白いんだ)って気付いて2.5に通い始めた

原作はあまり知らないものが多かったが

演劇を始めたばかりの新人だった子たちが通う度に成長していく様子に楽しさを覚えた

あとみんなめっちゃ美形だから目が幸せだった

この感覚は2.5以外の演劇ではあまり感じられない機会だった(おそらく2.5以外で演劇やってる人達ってその大半が「演劇がやりたい」って強い気持ちでやってるから技術的な不足を感じることが少なかった。2.5の俳優ほとんどは元々は演劇がやりたいという動機でこの世界に入ってないんじゃないだろうか?技術的な不足があることが新鮮で面白かった)

そこからなんやかんやあって1人の俳優が気になりはじめた

彼は真面目で人一倍努力であるように見えた

めきめきと成長をみせる彼にいつも感動させられ、その姿勢人間的に尊敬できると思った

彼は見た目がよく、出身大学も有名な大学だった

でも夢があり就職せずに芸能事務所に入ったと言っていた

そんな彼の個人イベントがひらかれることになった。同じ人が好きなまわりがみんな行くというので行きたいかもしれないと思って行ってみたんだけど

(サラっと行ってみたと書いたがチケットはかなりの争奪戦で、転売から買ったわけではないがなんやかんやでそこそこの金額を払った)

行ったら会場には着飾った若い女の子たちがいっぱいいた

その前から彼の出演する他の劇場には身綺麗にした女の子たちがたくさんいて

それ自体には良い印象を抱いていた

でもその会場にいた女の子たちは「身綺麗」ではなく「華美」で、なんかその着飾り方が下品で安っぽくてアホみたいだった

ロリータ1歩手前のどこで買ったのかわからない3800円くらいで売ってそうな安っぽいワンピース(後述するが服が安っぽいのが悪いんじゃないからそこは誤解しないでほしい)

そんな女子とたちの会話が漏れ聞こえて来た

「たくさん通って推し俳優くんに覚えてもらわなきゃ!」

彼女たちはいわゆる「ガチ恋勢」なのだろう

それを知った時、私はこのアホみたいな女子チケット戦争してたのかと思うとばからしくなってしまった

このアホみたいな着飾り方した女の子俳優と繋がりをもって彼女になりたいと思ってるのかもしれないけど

当たり前だけどすでに彼女はいるだろうし、この中から彼女を探すとは思えない

(とくにその俳優さんは真面目でファン女の子に手を出さなそうタイプだった。実際にもそういう「繋がりをもってくれない」「硬い」「同性の友達でも普段から付き合う人を選んでいる」と“繋がりたい”ファン界隈から噂があった。私はそういう生真面目なところに好感を抱いていたし、魅力を感じていた。絶対ファンに誠実でいて欲しいと思っているわけではないが、たとえ見せかけだけだとしてもそういう姿勢でいてくれることに人として尊敬できると思った。たとえばアルバイト店員に置き換えたら裏で客の悪口を言っていたとしても、表で真面目に接客していたら、私は店員として優秀だと判断する。裏で悪口を言っているのを知っても、店員としての職務を十分に果たしてくれているなら私はそれでかまわない。それと同じだ)

そのためにするのが3800円の下品ワンピースで数万するチケット(何割か、結構割合転売に出されていたのに席は満席だったから何割かは10万近くの金を出していたのだろう)を買うこと??

もうなにもかもズレズレでよくわからない

そして輪をかけたように彼女たちは語り始めた「私たちみたいにオシャレしてきてない人たちなんなの?ダサい。そんなんじゃ認知されない」(お前の方が勘違いダサいわ!

好きな原作アニメタイトルが好きで2.5からその俳優イベントに来た人が言った「オシャレしてないオタクがちらほらいる〜」(お前もたまたま2.5に行き着いただけの元2次元オタクじゃねーか!)

もうみんなバカじゃねーかと思った

いや、バカなんじゃないんだよな

なんか“幼稚”

オタクを脱してオシャレに目覚めたとたん(それも勘違いオシャレ)普通カジュアルな格好の人をdis

女子中学生かよ〜〜!!!

いや彼女たちのファッションをそんなにdisりたいわけじゃない

(正直なところ数万のチケット買ったりグッズを買い漁るならそんな安い服じゃなくて1着5万前後上品で華やかなワンピースくらい買えよ!と思うけどファッションをメインに叩きたいわけじゃないからこの件は終わる)

でも俳優くんがアホな男だったらこの若くて3800円ワンピ女の子簡単に落ちてしまうのかなと思うと

なんかも〜男も女もレベルが低いというか

私はきっとこの子たちとかなり年が離れているせいかそのレベルの遊びに興味示せないというか

その疑似恋愛ごっこには全然興味もてないんだよな〜

ってことに気付いてしまった

(非ガチ恋勢をdisするのも意味わかんない。ガチ恋したいならそういうダサいと感じる人はライバルになり得ず都合のいい存在なのではないか?結局恋に恋しているのだ。推し俳優のために努力する自分が好きなのだ

若手俳優界隈がガチ恋営業だとかそういう話も聞いたけど

あんまりそういうことしなさそうな真面目そうな俳優さんにも、こういうリアコまがいの勘違い女がたくさん沸くことにげんなりしてしまった

の子たちは彼の何が好きで来ているんだろう?

どこに目をつけて見てたら真面目に仕事する彼に、覚えてもらいたいとか繋がりたいとかそういう感情が出てくるんだろう

どこに魅力を感じているのか?

それが判明するのはイベントの後だった(イベント自体は楽しかった。推しくんは今日も頑張っていた)

イベントの後に同じ人が好きな人数人で居酒屋に集まった

イベントの内容を楽しく振り替えるさなか、一人の子が言った

推しくん、まだ○○の夢あきらめてないんだね」

イベントの中で彼が言っていた。2.5俳優ではない別の本来の夢を叶えたいと。

そのことに触れて彼女は言った

「はやくあきらめてほしい」

するとその席にいた私以外の全員が同意し始めたのだ

(え)と私は思った

意味がわからなかった

続けざまに他の子が声を上げた

「ずっと2.5次元俳優だけをやってほしい」

私の違和感は強くなった

私は彼の人間的な部分に感銘を受けて好きになった

彼が望むなら、今は2.5俳優経験を積んで、ゆくゆくは本来の夢が叶えてほしかった

その同調の流れに私は黙り込んだ

それから私は2.5界隈がわからなくなった

2.5の深い部分は、3次元の男を知らない女たちの幼い恋愛ごっこなのか

若手俳優たちに求めるものは、彼の幸せではなく、自分たちのコスプレオモチャでいてくれることなのか

もちろんみんながみんなこうではないと思うけど

なんて残酷なんだろう



私には某有名アイドルグループにハマっていた時代もあったが

2.5の女の子たちより全然ガチ恋勢の男の子も少なかったし

かにアイドルを「人間的に尊敬して推している」人たちが多かった

ましてやアイドルの先にある本当の夢を「あきらめてほしい」なんて言う人はいなかった

あーあ。

しかった2.5が楽しくなくなっちゃった

もう似たようなイベントチケット5,6枚とっちゃったよ

どうしようかな

俳優くん自体は頑張ってるから応援したいけどなあ

同人作家に雇われて1年バイトしたときの話

バレたらいろいろ大変だから数字ストーリーもややダミー混ぜてあります

ドロドロした話は無いです。

敬愛していた上司が急に脱サラして海外商売始めるって聞いて、おそらく次上司になるであろう人間が嫌いだったので勢いで会社円満退社

貯金はあるし実家ぐらしなの半年は遊ぼうと思って友人何人かに「遊びたい、友達作りたいって」LINEを送ったら、いろんな飲み会に誘ってくれてそこで同人作家をやっているという人と知り合った。

その人は普通におもしろい人でその後も何人かで遊びにいったりしてたら、「コミケの列整理のバイトしない?」って誘われてヒマだったんでホイホイ承諾、そこが地獄だとも知らずにな...

 

会社時代お盆正月ゆっくり休みたいし、自分自身オタクと言ってもゲーマーアニメそんなんでもなかったので、コミケは一度も行ったことがなかった

 

その凄まじさたるや筆舌に尽くしがたい

 

配置された場所は内壁と呼ばれる場所で、自分たちも周りも結構行列ができる可能性があるらしい、混んでくると隣のサークルと列がごっちゃになったりするから、その列を整理してほしいというミッションを賜る

作家からはとにかく「2列になって詰めて」と連呼しろアドバイスされた。

増田で言うのもなんだけど、お前らもうちょっとなんとかならんのか?www アドバイス通り「2列になって詰めて」って結構な音量で連呼したよ俺は

ほとんどが無視だよ無視! 実際に隙間つくったり列乱してるところを直接注意しないと動かない、もしかして君たち自分大丈夫だとか思って無視してんの?

8割以上がまともに並べてないからね? 2列縦隊とか小学校から習ってるでしょ? 

さらに列がぎっしりになってるところを横断しようとするやつ、どう見ても隣のそのまた隣のサークルも列作ってるから通れないよ? ちゃんとした通路通ったほうが絶対早いよ

 

今となっちゃ必死なのはわかるけどね

 

その日は喉はガラガラになったし、必死オタクノーマナーっぷりも辟易したけど、達成感はあった

打ち上げで肉食ってPS4ゲーム1本買えるくらいの日給までもらって結果的に楽しかった

 

その数日後にその作家から連絡があって「先日のコミケを含めた同人作品をいろんなサイト委託しようと思うんだけど

仕事新刊作業に追われて管理ができないから手伝ってくれない?」と話をもちかけられ詳しく聞いてみると

虎の穴とかの店舗のほかにネット通販みたいなサイト過去作を売ろうと思ってるが、税理士に提出するために数字ちゃん管理しなきゃいけない

文系作家にはその作業地獄なので手伝ってほしい、バイト代は売上から出すからと言われて断る理由もなかったんで承諾

 

今のネット同人通販委託サービスって金の部分に関しては結構しっかりしてて、管理画面は結構きっちりしてるし売上管理自体はそんなに面倒じゃなかった

たまに客からサポートメールみたいのが送られてきて、それは右から左作家に送って返事をコピペするだけ

もともとバリバリ営業職だったからでエクセルは得意だし複数あるサイトの売上を詳細にまとめて税理士指定する形式に整えるの難しくなかった

一応毎日3回ずつそれぞれのサイト管理画面にアクセスはするけど、実作業は月に3~4日程度だったか

 

何がおどろいたって売上額のエグさ、後から知ったのだが内壁サークルってのは言ってみれば上の下クラスの規模らしく

コミケ当日も1冊1000円の本が1000~1500冊近く出るのが普通らしい、そりゃ気前よく焼き肉奢るよな!

俺が経理をしていた期間だけでもハイクラスの国産乗用車1台分くらいは入ってた(車種は適当想像してね)

 

出版社を通さず作家活動をして、ファンが払った金がそのまま作家に入る、出版社芸能事務所には相応のメリット存在意義があるけど

多くの人が趣味でやってるとはいえお金が入ればモチベーションに直結するし、いい仕組みだよなーと思った わからんけど

コスプレイヤーさんなんかも自分セルフプロデュースして本売って有名になって雑誌の表紙になったりしてるって言ってたけど

生活に困窮しないだけの収入が先にあるからメジャーになっても自分立ち位置が下手(したて)じゃないのが強いなって営業職脳的にはそう思った

 

恥ずかしながら俺はコミケってエロ漫画博覧会だろ?って思ってたんだけど、たった2回しか参加してないけどコミケ会場には作品愛とリスペクトに溢れてたよ

自分が好きだと思うモノを作った人と、それを求めて来てくれる人が集まって欲望むき出しで跋扈する その原動力性癖だとしてもだ

販売側と客って関係ではなく、趣味を同じくするものたちのお祭りだった

少なくとも俺はあの会場の空気嫌悪感を感じることはなかった (一部のノーマナーはどの世界にも存在する)

今はもう会社員やってるからコミケに行ったりしないけど、いい経験だったよ

2019-06-21

推しイベント死ぬほどつまらない

 

 

 

推しイベント死ぬほどつまらない。

イベントに行った帰り道、私はいつもこう思ってしま無性に悲しくなる。いくらロマを集めようがチェキを撮ろうがプレをあげようが、一度浮かんだ「つまらない」という感情簡単に消えることはない。それぐらい根深問題なのである

推しは今まで計6回イベントを開催していて、私はファンになったのが遅かったからその内4回しかいけていないのだが、その中でちゃんと楽しかったと心から思えたイベントぶっちゃけ1回だけであるしかも別の俳優との合同イベ)。この間に他の俳優バーイベにも友達の誘いで何度か行ったことがあったが、そっちのが断然楽しかった。推しじゃないかフラット気持ちで見られた~とかじゃなくて、ちゃんと「イベント」としての体裁がなされているイベントで泣けるほど楽しかった。

それに対して推しイベントはどうだろう。毎回開始時刻から大幅に遅れて物販が始まるし、チェキの時も座席順で呼ばないせいで割り込み関東オタク現場頻度からどう見ても関東圏在住のくせに地方ヅラして早帰りしようとするオタク総称)みたいなのが大量発生する。でもつまらない理由はそれだけじゃないと思う。下記に2点原因を挙げてみた。

 

・司会がいないため時間が押しまくる

以前は真っ当に仕事をしてくれる司会の方を呼んでくれたので、ちゃんタイスケ通りに内容が進行していた。しかし何をトチ狂ったのか、最近は司会を呼ばずにマネージャー影ナレMCを務めており、ファンの反応が見えない中で見切り発車型に司会進行をするせいでも~~~~~とにかく時間が押しまくる。あと推し自身トークがド下手なのに延々長ったらしく話すせいでどんどん時間がなくなる。そのせいでこっちはイベ中に帰りの電車新幹線時間を気にする羽目になる。

正直私は推し、というか一般的若手俳優MC能力とかないと思っている。特に私の推し事務所俳優マネージャーもみんなMC能力がゲボゲボのカッスカスにないので(それ自体は悪いことではないが)、若手俳優グダグダ司会進行を見せられる事務所イベは毎回常に虚無感が漂っている。よっぽどトークが上手い人じゃない限り、司会ナシでイベント開催するとかほんとに無謀だからやめてほしい。

    

・何かと推しファン接触させようとしてくる

かに個別ファンイベントだし、接触できたら嬉しいとは思う。でもそれはチェキ握手など一対一でやるからいいのであって、壇上にオタク晒しあげてゲームをするとかそういうことでは断じてない。いちいちステージを降りて会場をドタバタ駆け巡る推しが見たいわけでもない。運営はここらへんを勘違いして、安上がりの手抜き企画お茶を濁そうとしている気がしてしまう。

この前のイベント特にひどくて、一部前半(だいたい40〜50分)はず〜〜〜〜〜〜っと推し抽選で当たったファンゲームだかなんだかをしてるのをただ眺めるだけだった。地獄かと思った。しか推しが壇上を降りて客席でなんかするのが基本だったから、前列のファンの方々はもっと楽しくなかったと思う。抽選に当たったファンの方も、ものすごく申し訳なさそうというか、居たたまれなそうな顔をしながらゲームをしていてかわいそうに思った。これを自信満々に「ファンとの交流を深めよう!のコーナー」とか言う運営は本当に人の心があるのだろうか。マジで誰が得するんだよ。

 

 

とりあえず原因をざっと2点挙げてみた。あまり考えたくないことだが、イベントの随所から推し事務所ファン推し自身ものすごく軽視しているように感じる。確かに推し漢字もろくに読めないくらバカだし話はめちゃくちゃ長いし定期的にボヤる。でも彼なりにそういうところを改善しようとしているし、ファンに対して誠実であろうとする姿勢はいつも伝わってくる。ファンもそれがわかっているから、彼を推している(と思いたい)。それなのに、そういう姿勢茶化す事務所が、ファンのことを都合よくお金を落としてくれるオタクしか思っていないような事務所が、俳優ファンも両方バカにしてつまらないイベント企画しているのかと思うと怒りよりも最早やるせなさを感じてしまう。

いややっぱ怒りしかない。オイ!!!!!!大手芸能事務所だかなんだか知らんけど、女優ゴリ押しばっかでろくに俳優マネジメントできないくせに偉そうにすんなボケ!!!!!!ゴリ押し女優幹部で6万のコース料理食ってる金があんなら、公演や撮影やってる最中なのに休み返上して事務所イベに登壇してくれている俳優分の弁当代に回せや!!!!!!!!!!!!!!!!どうせエゴサして見てんだろ知ってっからなとっとと改善しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

事務所にムカつきすぎてめちゃくちゃに取り乱してしまった。でも今後若手俳優関連のイベント企画する運営の方にはこれだけは徹底してほしいと思う。

①司会(我が強くなくて、タイスケ管理ちゃんとできる できれば面白い人)を呼ぶ

ファンを衆目に晒さな

この二点だけである。物販時刻通りに開始しろとかもう言わないから、とにかく楽しいイベントを作ろうという気持ちを持ってほしい。てかイベント自体が楽しければ正直私は接触はそこまで求めていない。イベントがめちゃくちゃつまらいから、どうにか接触機会を増やしてプラマイゼロに持っていこうとしているだけなのである。まあ結局マイナスだけど。

 

 

  

とにかく私が言いたいのはそれだけです。次のイベント楽しいといいな~。

 

 

 

 

やっぱり、結婚は金と若さとの交換だけとは思えない

ワイ40歳、29歳の婚約者ができる。ちなこの年まで未婚。相手客観的に見れば、MARCH関関同立出身大手ホワイト企業正社員料理上手、飽きやす衝動性の強い性格だが、ある程度の掃除もできて、友達も多く、肌は年相応でかつて芸能事務所所属していたほど平均以上にかわいくて、セックスにも積極的重要)。少子化時代に一人は子供ほしい!と言ってるし。幸いにもこの年までため込んできた金もあるし仕事もある。これがマッチングってやつだよね。あー金だけはためてきてよかった。

https://anond.hatelabo.jp/20190621090819

2019-06-20

anond:20180406194605

AKBシステムでは、AKB事務所AKSから外部の芸能事務所移籍できればグループ外の仕事が増えて給料も増えるし卒業後も面倒を見てもらえる。

しかし大半のメンバーAKS所属してるから卒業フリーになる。

フリーになればよほどの知名度か実力あるいはコネがなければ収入なんて見込めないし、フリーでもグループ時代より稼げるだけの力があるなら卒業と同時にどこかしらの事務所から声がかかる。

その自信がなければ(芸能以外で食べていくつもりもなければ)グループにいて給料もらって生きてった方が得策。

2019-06-19

旦那10代の頃は芸能事務所スカウトされるくらいそれはもう美男子だった

でもかわいい感じというか、細くて目が大きくて顔も短い中性的タイプだったか老いが怖かったみたい

男は30過ぎたらワイルド系にシフトすればいいとか思ってたけど、自分には無理かもと焦ったらしい

35になった今、筋トレスキンケア超がんばってる

あと脱毛ホワイトニングもしてるし、体臭のために食べ物も気をつけて運動もよくしてる

こうまで頑張ってやっと「かっこいいおじさん」になれるんだなあと見てて思う

あんなに頑張ってるし、結果も出てると思うけど同窓会行くと「昔はかわいかったのにね〜」って女子に言われてる

おじさんの美容って大変なんだなあ

2019-05-06

若手俳優Sくんに関して、闇落ちしかけたやばいオタクの手記

ワンクッション。

俳優Sくんと私との出会いと私の思いを綴っただけです。各方面配慮はありません。

登場する友人とはリア友で、Sくんファンでもありますが最推しは別の俳優さんです。彼女に頼まれ、この文章を公開することを決断しました。名前や日付は操作していますが内容は事実です。もう一度言います、各方面配慮はありません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2017年10月7日

普段そんなにテレビを見ない私が偶然目にしたのは、某芸能事務所若手俳優グループ結成記者会見だった。なにこれ?私のタイプイケメンがいっぱい並んでるんですけど?!とTwitterで呟いたところ、友人からLINEが飛んできた。「それ私の推しいるんだけど、今度の初イベント行かない?」なんかよく分からなかったし知らない世界だったが、彼女の誘いならと同意した。

事前にネットで調べて、メンバー確認した。舞台特撮に出ている人気俳優さんもたくさんいたが、私にとっては知らない俳優さんばかりだった。ただ顔写真を眺める中で、すごく顔がタイプ俳優さんがいた。S、と名前があった。デビューしたてで実績はないようだが、なぜかフロントメンバーにいた。彼をチェックしてみるかと軽い気持ちで、私は友人と共にグループの初イベントに臨んだ。


2017年12月10日

イベント当日。Sくんは慣れていない様子で、ほとんど喋らなかった。先輩の俳優さんがいっぱいいたからかもしれないが、マイクのないところで仲のいい俳優さんと話したりしていて、あまり前に出ることはなかった。こういうの好きじゃないんだろうか。芸能人向いてないんじゃないだろうか。そうとさえ思った。正直、あまり印象はよくなかった。

その日は終了後にハイタッチ会があり、私はSくんのターンで思い切って声をかけた。「めちゃめちゃイケメンですね!」時間も短かったし、そんなようなことを言ったと思う。彼は苦笑いのような微妙な表情を浮かべた。ただそれだけのことだった、彼だってデビューして初めてのイベントで慣れていなかっただろうし疲れていたのかもしれない。私の声のかけ方がいけなかったのかもしれない。でも私はすごくショックだったし、怖かった。


2018年1月28日

つの間にかグループファンクラブに入っていた私、友人に連れられ2ndファンイベント。Sくんは前回よりも慣れてきた様子で、笑顔が見られた。先輩俳優との絡みも増え、特技のギターや歌の披露も前回より緊張が少ないように見えた。

そして客降りの時だった。隣りの友人が手を振ったとき、Sくんはこっちに手を振り返してくれた。2人でびっくりしたし、すごく嬉しかった。だが私は前回の恐怖が拭えず、ハイタッチ会では彼に何も声をかけることができなかった。


2018年3月18日

そして3rdファンイベント事件はおこった。よくあるオタク勘違いだよと言われるかもしれない。でも少なくとも私と友人の2人の中では確信している大事な思い出だから、許してほしい。

それはサインボールを客席に投げ入れるコーナーだった。私達は運良く割と前方の席で、運良く斜め前辺りにSくんが立った。私達はSくんに手を振った。Sくんは私達を見てくれた。そしてこっちに向かってボールを投げてくれた。軽いボールは惜しくも私達から少しズレたところに落ちた。ドンと響くような悲しみをこらえSくんの方を見ると、彼は私達に向かって、ごめんねというように手を合わせた。私はボールを取れなかった悲しさよりも、嬉しさで泣きそうだった。もちろん彼は私達のことなんか覚えていないだろうけど、私にとってはあの1stの彼がここまでしてくれたことが感激だった。

その日のハイタッチ会で、私はまた思い切って声をかけた。「めちゃくちゃかっこいいですね!応援してます!」彼はありがとうと、今度はさわやかな笑顔を返してくれた。


その後もSくんの初舞台となるグループ旗揚げ公演を見に行ったり、(事務所のやり方が最悪で密かにボイコットしたこともあったけど)ブロマイドやグッズを買ったりした。だが無名の彼の露出は多くなかった。彼はSNSをあまり更新しないタイプだったし、私はもっといろいろなSくんの姿を見たかった。早く現場でSくんに会いたかった。早く売れて有名になってほしかった。

そんな中で発表されたのが、とある人気2.5次元舞台への出演決定だった。本当に驚いた。原作ほとんど知らなかったが、彼の役が人気キャラであることくらいは知っていた。発表のときにみんなが「誰?!」となっているのを見て、「見てろよ」と私はニヤニヤした。

それから必死原作勉強してチケットを探した。運良くお譲りいただけて公演を見たとき、あのSくんがこんな大きな舞台で輝いているのがとても嬉しくて誇らしかった。歌の上手いSくんの声がイベントホールではなく劇場に響くのがとても嬉しかった。iTunesCDで彼の歌を聞けるのが、雑誌に彼の名前と姿が載るのが、とても嬉しかった。


2019年4月13日

Sくんは続編の公演へも同役で出演が決まっていた。最速先行もFC先行も落ちて伝手をたどり、友人と2人、なんとか劇場にたどり着いた。だが観劇の前にもまた戦場だった。ランブロ文化は滅びろ。人気キャラを引き当てても、彼演じるキャラブロマイドとの交換がとにかく見つからない。選べるタイプのグッズもまず彼のキャラ完売うそだろ。比べるのはあれだが、原作ではもう一人のキャラの方が人気だった。そのキャラを演じる俳優さんも、Sくんより歴もファン数も圧倒的に上なはずだった。私は既に泣きそうになりながら野口英世を羽ばたかせた。

もちろん劇はとても楽しかったが、ここでは感想を省かせてもらう。

最後の客降りだった。Sくんは客席に降りずにステージ上だった。そして私は彼が板の上から最前列に紙吹雪を振りまくのを見た。私は3階席で泣いた。彼がとても遠くなってしまったようで、堪えきれなかった。お芝居を見にきたのであって、こんなことで泣くのはおかしいと思った。劇場に入れなかった人もたくさんいるはずなのに泣くのはおかしいと思った。でも耐えきれなかった。

オタクとしてこんな真っ黒な気持ちになったのは初めてだった。Sくんには売れて有名になってほしいと思っていたし、思っている。でも売れないでほしいと思ってしまった。なんでこんな人気キャラ役なんだとも思ってしまった。彼が売れて人気が出ることはファンとして喜ばしいことのはずなのに、純粋に喜べなかった。そんな自分自分でショックを受けた。こんなことを思ってしまうなんて、ファンとして恥ずかしいと思った。 いやファンを名乗ったらいけない気がした。

今の私は3rdイベの思い出にすがり、デビュー最初イベントブロマイドを持っていて、初舞台初日を見たという事実を振りかざしてマウントを取りたがる、真っ黒なオタクしかない。


それでも私は、ちょっとマイペースコーヒーブラックが好きで温度低そうだけど熱いものを持っていてぱっちり二重な彼が、やっぱり好きなんだ。

アーティスト志望だったはずがなぜ2.5次元なのかという疑念もある。Sくんが本当にやりたいことができますように。心や体の調子を崩したりしませんように。いつか彼名義のCDを買える日が来ますように。そう願う気持ちだけは純粋でいたい。事務所さん頼みますよ。

それから、できれば今のところ以外の事務所でお願いします。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん