2019-07-21

吉本騒動テレビ面白い

この週末、AbemaTV宮迫、亮の会見を見たのを皮切りにたけし、ダウンタウン松本、アッコと色々テレビウォッチしている。

この問題、実のところ一から十まで大した話ではない。

知ってか知らずか反社の人から金を受け取ったこと、会社が保身のために問題を起こした社員を切ったこと、それ自体は世の中にありふれているだろうし、これがマスメディアと大きく関わる会社の話でなければ大して注目されることもなかっただろう。

しかし、マスメディアに大きく食い込んでいる吉本興業の話であり、芸人から所属事務所への前代未聞のクーデター様相を呈したこの状況であり、テレビでこの話に言及する吉本芸人を始めとする芸能人の誰もが軽々に口を開けない煮詰まった状況になっている。

たけし、松本、アッコといった所謂大物達がシリアスに――かつ暗黙にそれぞれの立場を踏まえて――語っているのが面白く、見応えがある。

会社擁護すれば大炎上するし、かといって表立って社長批判するわけにもいかない吉本芸人達の言葉にも緊張感がある。

言うまでもなく世の中もっと重大なトピックスは色々あるわけだが、結局のところ人は自分に直接影響のある話以外に当事者意識は持てないのであって、これはなかなかテレビで見る機会のない空気感だなと思いながらテレビを見ている。

それにしても一発の会見でこれだけの状況を演出した宮迫と亮は大したものだと思う(二人は片方だけでは演技くさすぎ、馬鹿正直でここまで盛り上がらなかっただろうから偶然なのかこの二人が組み合わさったことが妙味を生んでいると言われているが俺もそれに同意する)。

明日社長の会見もまた、「芸能事務所所属する芸能人問題を起こしたとき本人に謝らせ、社長は謝らない」という一般社会からすると有り得ない慣例を打ち破るものであり、事態がどう転がっていくのか、予定調和蔓延するテレビにおいて珍しい「筋書きのないエンターテイメント」として注目したいところである

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