はてなキーワード: 浪人とは
殺してくれ もうだめだ
俺にはなにもない
自己肯定感が欲しい
ここ最近はうまく行ってたと思ったのに
俺にずっと産まなきゃよかったといってきた母親は俺だけが頼りだと、重すぎる期待をかけてくるし
ずっと一日中モヤモヤするのに受験生だから勉強しなきゃいけないし
学校に行くと希望に満ち溢れた同級生を見て、なにもない自分が馬鹿らしくなるし
父親がいつ勉強に関するお金を出さないと言ってもおかしくないから浪人できない、だから勉強しないといけないから構ってられないと恋人にいうと怒られてもう普段通りに接してくれないし
助けてくれる人はもちろんいないし、誰も話を聞いてくれないし
それなのに死ねない
もうだめだ
殺してくれ
19歳、浪人中の夏だった。
僕は幼い頃から空気が読めず、からかわれてばかりいた。今なら発達障害と診断がおりるかもしれない。
ヤンキーだらけの中学校で、教室の隅に転がるゴミみたいな扱いを受けながらも、成績だけは良かったことが僕の唯一の拠り所だった。だが、進学校に入学して地頭がいい連中の中に入れば、真面目さだけが取り柄の僕では敵わない。
早々と童貞を捨てたようなコミュ強や、高3の夏まで部活に打ち込んでいたクラスメイトが現役でMARCH以上に合格する中、僕の浪人が決まった。プライドばかり高い僕は、当時の2ちゃんの学歴板に毒されていたこともあって、人生に負けたと思い込んだ。
ショックを引きずったまま入った予備校では、声の大きい派手なグループが幅をきかせ、友達はできなかった。
春が過ぎ夏になっても、模試の判定は良くならない。家と予備校を往復するだけの毎日だが、世間の楽しそうな人たちが目に入らずにすむからその方が気楽だった。
通っていた予備校は駅と花火大会の会場の真ん中にあった。予備校の建物から出ると、狭い歩道は浴衣姿のカップルだらけ。露店も出ていて呼び込みの声も騒がしい。押し分けても押し分けてもはしゃいだ様子のカップルが押し寄せてきて、まったく駅に近づかない。肩がぶつかった強面の男に舌打ちされた。
惨めだった。毎日楽しいこともなく、女の裸なんてディスプレイ越しにしか見たことのない僕が、なぜこいつらに遠慮しなければならないんだ。刃物だと一人か二人しか殺せないから、マシンガンがいい。高いところから会場を埋め尽くしたカップルを打ちまくり血の海にできたらどれだけ爽快だろう。自分より幸せそうな人を殺す想像に、罪悪感はなかった。
今思えばまだ19歳。未来に絶望する歳じゃないし、花火大会なんてたった1日のことだ。でもそう思う余裕がなかった。
想像だけで済んだのは、ただただ親に恵まれていたからだと思う。浪人を快く認めてくれ、予備校から帰る時刻になると母は夕食のメニューをメールで教えてくれた。雑談をしながら家族で囲む食事が、心の支えだった。
その後、第一志望には落ち、格下だと思っていた大学に入学した。そこで気の合う友達に出会えた。卒業後、合った仕事に就くこともできた。だから当時の鬱屈はすっかり記憶の隅に追いやっていたが、川崎の事件でふと思い出した。
もしも親ガチャで爆死していたら、大学でも孤立していたら、仕事が見つからなかったら、犯人は僕だったかもしれない。そして、この先も人生に絶望するようなことがあれば、また僕はマシンガンを求めてしまうかもしれない。
小さい頃、割と頭が良かった。賢いね、と言われるのが嬉しくて、知識を吸収した。夢のような将来の夢を掲げた。こんなに賢いんだからなれるんじゃない?と言われ調子に乗った。
親もお受験に熱心だったし、結果的にそれなりの進学校に入学した。変わらず将来の夢を掲げて勉強した。
この時、既に何となく気づいていた。私は周りの優秀な子達より、要領が悪い。
けれどそれは、勉強の仕方を知らないだけだと首を振った。首を振って、頑張った。
今更あの夢は諦めるなんて言える空気じゃなかった。それに、なりたくないわけじゃなかった。
現役では無理だった。浪人したら、案外あっさりと目標の大学に入れた。
なーんだ、私やっぱり頭良いんだ!そう思った。馬鹿だった。
いざ、入学してみると、周りのレベルはとんでもなく高かった。だからと言って彼らが勉強しかしてない訳では無い。むしろ逆。遊びに恋にサークルに、勉強する時間ある?って感じなのに、
勉強してない、やべーって笑いながら、私が逆立ちしても取れない点数を取って合格していく。
私は沢山落ちた。私、身の丈に合ってない所に来た。今更知っても、遅かった。
勉強出来るわけじゃないんだ、私。ようやく理解した。空っぽになってしまった。何も持ってない。ステータスというか、キャラ付けになるもの。歌も一般人レベル、絵も一般人レベル。料理もできない、英語も話せない。何も持ってない。
この頃、同人にハマった。推しカプが出来て、彼らのことについて誰かと話したかった。Twitterをはじめた。けれどただ神絵師の絵をリツイートして最高、と呟いてるだけじゃ友達は増えない。それに私も推しカプを表現したかった。絵は描けないけど、小説なら書けた。だって日本人だから。
初めて書き上げた小説に、コメントがついた。嬉しかった。この人が読んでくれてるってだけで次も書けると思った。次も書いた。見てくれる人が増えた。Twitter上での友達も増えた。また、見てくれる人が増えた。私が向いてるの、これだったんだ、と思った。思えば中学の頃、小説家になりたかった時期もあった。そっちに進んでおけば良かったかな、なんて。
違う。
私なんか、何も凄くなかった。面白い話が次から次へと湧いて、それを直ぐに言葉にできて、その文章がまた綺麗で。
そういう天才が、数え切れない程いた。
私がいる狭い世界でさえ、そういう凄い一般人が溢れてるんだから、この世の中で私の小説なんて下の下の下じゃん。そう思った。
けれど、そんな凄い人が皆、私よりずっと前から書いてる人なら。それならきっと、目標に出来た。
でも違った。みんな、同じ時期にハマったり、私より遅くハマった人で、それなのに凄い勢いでいいねやブクマやフォロワーを増やしていく。
私は違う。頑張って考えてこれいいなって思ったネタを何度も練り直して、それをさも今思いつきましたって顔して呟くの、とてもしんどい。凡人なのに、凡人だから、みんなと同じ凄い人のフリするの、しんどいよ。
私、何も持ってないんだなあ。
これから先、何かを手に入れられるのかな。
お先真っ暗だ。
怒った親が手を出すのは当たり前の世代って、どの辺までだろうな
俺は広島出身の就職氷河期世代だけど、同級生みても親に殴られた経験持ってる奴は多かった
出身校は修〇高校って言う、その頃は県内でも知られた進学校だったけど、子供のころに親に殴られたとか同級生でも普通だったね
その後、なんやかんやで浪人して東京大学に入ったんだけど、そこでも親が怖かったって話は普通にしたよ
中学校の体育教師に殴られるとか、怖い先生が居たって奴も少なくはなかった。
公立中学に通ってたけど、いじめから不登校になるような子が出なかったのも、いじめがあったら教師が問答無用で殴ってたし
それでいじめられる子が守られていたのも大きかったね。
なんなら、近所のおっさんですら、怒って叩くって事はあった時代だったと思う
何でもかんでも体罰=犯罪って時代になって、子育てが犬のしつけと同じ水準で語られる時代を生きてる最近の子と
親に限らず大人が怖かった俺らの時代とでは、明らかに社会の在り方が変わったなと思うんだけど、どこで変わってしまったんだろうね。
旦那の卑屈さが辛い。
旦那とは新卒の頃友達の紹介で出会った。一個上の優しくて真面目でおおらかでのんびりした人。同じ愛知県出身で、東京の大学に来て、そのまま就職して地元に帰らなかった人。
何年か付き合って無事結婚し今年で結婚5年目。去年まではのんびり楽しく暮らしてたが、最近旦那が、自分を卑下する発言が多くなり辛くなってきた。
それまで私達はお互いの年収の話をしたことがなかった。生活費はお互い決めた額を同額を出してそこから使い、余ったら貯金というスタンスだった。結婚式もしなかったし、お金のかかる趣味もなくて、出しあった生活費も自分の手元に残してあった分も、普通に生活してれば余るぐらいだった。
結婚前の話し合いでお互い子育てする自信がないという話になったことから、子どもは作っていない。だから教育費もかからない。なんとなくでしかやってなかった貯金も、30歳までの額を見たら自分達の老後の資金ぐらい大丈夫そうだなと思ったし、あんまりお金のことを深刻に考えたことがなかった。
転職のきっかけは理不尽なことが重なったことと、尊敬していた先輩がやめたこと。仕事内容自体は嫌いじゃないけどキャリアが描ける部署じゃなく、先が見えないなか同じ環境で踏んばる気力がなくなってしまった。つまり家庭事情は全然関係ない。
転職にあたって日常会話のなかで少し旦那にも相談することはあった。恥ずかしながら目標があって辞めたわけではないので、同じぐらいの給料がもらえればいいかと思って求人サイトに登録していると、それを見た旦那が「その給料で雇ってとらえるところはないと思う」と言ってきた。たぶんこれがはじまり。
退職を決めた年の私の給料は残業代込み額面で550万程度。特に高いわけじゃないけど、何か特殊な技術や資格があるわけでないので充分もらってたと思う。
「女性で、文系で、30歳で、転職したらその金額はもらえないよ」と旦那だけじゃなく周りから何度も心配されたし、確かにそれは的を得た意見だった。実際自分が狙っていた中小企業だとそういう求人は少なかった。でも運よく狙いの企業に入ることができて、給料はほぼ据え置きにしてもらえた(額面では20万ほどあげてもらえたが見なし残業で残業が増えたのでトントンだと思う)。
私の転職が決まった頃から、彼の自分を卑下する発言が増えていった。
最初に「すごいね、俺なんか踏み出す勇気ないし特に誇れるものもないから」と言われたときは誉めてもらったんだと思って頑張るねと答えた。今でも覚えてるけどお祝いに作ってくれた夕飯の餃子を食べてた時だ。私は餃子が大好きで外でもよく食べるけど、彼の作る餃子は特別においしい。
外食すれば「あんまり稼いでないからいいとこで食べさせられなくてごめん」
(私が選んだ店でも)
家でご飯食べてると「俺の方が給料低いんだから俺が作るべきだよね、ごめんね」
(生活費折半なのに、逆に私が給料低かったら家政婦扱いなの?)
親子連れを見れば「俺が金持ちだったらなんの苦労もなく子どもを育ててやれるのに」
(子どもいらないって言ってたのに…)
(海外行かないのはどちらかというとお互いの休みの予定が合わないことが大きい)
不動産屋の前を通れば「友達が家買うって言ってたけど俺はそんな稼げないしなぁ」
共通の友達と一緒に遊んでてもことあるごとに「増田ちゃん俺より稼いでるからさ」
(脈略なくいうのでとても反応に困る)
最初は年収比に応じて生活費を出せと言われているのかと、自分の生活費の比率を挙げることも提案したけど、これは完全に悪手だった。言った瞬間傷つけたと分かる顔をしたし、これまでの発言は年収コンプレックスを発揮してるのだと思い当たった瞬間でもあった。
考えてみれば昔から学歴コンプのきらいはあった。彼は理系のMARCHクラスで、客観的に見ればコンプになるような学歴ではないんだけど、これは環境によるものが大きいと思う。
地方はどこも同じような傾向があるかもしれないけど、私たちが育った愛知県の公立高校は国立大至上主義で、東大名大合格実績がものを言う。彼のような進学校の理系では名大、最低でも名工大に行かないと、と本気で言われる場所だった。学費の問題ではなく、面子の問題でそう言われる。
私も似たような境遇だけど女だったことも親が東京出身なこともあり、あまり強く国立コンプはもたなかった(そうなると今度は女子に下宿させてまで東京の私大行かせるの?とか言われるのだけど)。
大学出たてで出会った頃、彼から「社会に出てから相手探すより同じ大学の男のが将来性あるんじゃない?もったいない」とか何度か言われたことを思い出す。「浪人せずに私大に決めたから地元の友達に会いたくない」ともよく言っていた。
その度に学歴よりも今どういう人なのかとか何を頑張ったかじゃない?みたいにそれらしいことを言ってきたけど、なんて返すのが正しかったのかよくわからない。
「もっと頑張ればよかった」は最近の彼の口癖だが、とても真面目な人で生活もちゃんとしてて仕事もサボってるわけじゃない。外聞を気にしてるんだろうけど、学歴も、職歴も、年収も別に悪くないはず。主観で頑張らなかったと後悔しているのであれば、頑張ってねとしか言えない。
私は未だに彼の年収を正確に聞いていないけど、諸々の会話から450~500ぐらいだろうと思ってる。向こうも、折半の生活費を出しても暮らしに余裕はあると思う。お金のかかる趣味を持ってないのはお互い様なので、たぶん。
どうしたらいいんだろう。
前みたいに楽しく暮らしたい。
いちいち卑屈にならないで欲しい。
サンドイッチ買って公園で食べて、ぼんやりして、それで楽しいじゃん。
レンタカーで名古屋まで交代で運転して、SAでご飯食べたり好きな音楽聞いたりしながら帰省するの楽しいじゃん。
生活に困ってないし家族もいるし友達もいるし余剰金もある。これ以上何が必要なの?
結婚するとき、この幸せな気分を一生覚えておこうと思った。この優しい人を一生大切にしようと思った。
文章にしてると本当に些細な愚痴に思えてくる。こんなことで嫌なりかける自分が更に嫌だ。
でも辛い。
なんて言って欲しいの?どうしたら満足してくれるの?
直接聞けばいいのはわかってるけど、私から出す生活費を増やすと提案した時の顔が忘れられず、君の収入コンプが辛いなんてはっきり伝えたらそれこそ終わりそうな気がしている。
ノー勉で東大入るやつもいれば予備校通いまくってFランのやつもいるからなんとも言えんけど
私自身(いま大学4年です)は現役時は高校の授業の予習復習をがんばってマーチに合格した。翌年、宅浪+夏期講習と冬期講習で早慶に入った。何となく、状況が似てそうだなあと思うので私の意見を書いてみると
受験は学力+入試対策のノウハウなので、学校で入試対策が行われるなら不要。あるいはノウハウが不要なくらい学力が高いなら不要。それは模試や過去問を解けばわかる。
基本的には完全自習よりは大手予備校の夏期講習くらいは受けといた方が効率いいと思う。受験に対する知見の蓄積がレベル違うから。浪人のとき、去年予備校行けばよかったなあってすごく思ったよ。
テトリスという匿名ダイアリーを読んで、ほとんど同じような経験をしていたのを思い出した。
突然すぎる家庭環境の変化に耐えかねて、警察沙汰になるようなイタズラを外で繰り返していた。
ひねくれすぎて、小学校の友達に卑屈な態度をとっていたせいで学校内で虐められた。
やがていじめから逃げるようにして、学校帰りゲームセンターに通い、コインゲームにハマっていった。
知らないおじさんからもらったメダルや拾ったメダルで、ただひたすらにコインゲームをやっていた。
今にして思えば、あのコインゲームのスペースは寂しい人たちの集まりだった。
いじめられっこや家庭内で放置された子供、それから家に居場所のない老人。
そこで新しいコミュニティを築いた。同い年の不良から老人まで幅広い世代の人たちと交流し、そこでいろんな人に優しくしてもらった。
中学校を卒業するまでゲームセンター通いは続いて、高校へ入学と同時にゲームセンター通いは止まった。
増田と同じように大学受験に失敗して浪人が決まった時、ゲームセンター通いが再開した。
結局この時も、大学が決まるまで2年間通い続けた。
大学に入ってからも春休みや夏休みなど大型連休で精神的なバランスが崩れるたび、ゲームセンターに足を運んだ。ひたすらにコインゲームを続けた。
彼女に振られたとき、家庭内が不穏なとき、大学の課題がキツイとき、強いストレスを受けるたびにコインゲームに没頭した。
社会人になっても長い休みを見つけるたびに足は自然とゲームセンターへと向かう。
3000円を両替機に突っ込み、メダルをジャラジャラさせながらプッシャー機にメダルを落としてゆく。
きっとこれからも強いストレスや不安を感じるたび、ただただ無心でコインゲームに没頭する。
それがテトリスの増田と同じ、傷ついた心の回復方法であり、安定剤なのだろう。
近頃だんだんと数を減らしてゆくゲームセンターとコインゲーム。
全てが消えてしまった時、私はどうやって傷を癒せばいいのだろうか。
思い返せば学校生活から、人とうまくやるのが苦手だった。育った環境は特に劣悪でもなく、23区のあまり裕福ではないほうで、いじめを受けながらも、それなりに義務教育を終えた。ただし、いじめを受けると、それなりに人付き合いが苦手になるが、現在そのことが影響を深く与えているとは考えにくい。
その後勉強のできる都立高校に進んだ。校則が一つもない学校で、当然服装やら髪型の規則もない。しいて言えば、ちゃんと学校にある程度来ることと、補導されないこと、それと校内では下履きに履き替えることくらい。友達とさぼって映画を見に行ったり、年齢制限をゆるく見てくれるお好み焼き屋に行ったり、近所の公園で浪人生に逆ナンパされたりと、人生初のリフレッシュができた。図書館で山ほど本を読んで、週3回剣道をして、ようやく人生が軌道に乗り始めた。
それほど頭は悪くなかったようで、そこそこの大学の英文科に入ることができた。映画サークルに入り、何本か映画を撮ったり出演したり、地味だったがそれなりに楽しく生活できていた。
兄弟が4人もいたので、アルバイトも高校生のころからちょくちょくしていた。多少を家計の足しに、それと自分の物欲のために。高校生のころコンビニで2年弱、大学生からはファミレスで1年、塾講師で3年。
多分、今に至るきっかけはファミレスのころにうまくいかなかったことに起因している。そして大学生活にも一因がある。
ファミレスでは、厨房でドリンクやデザートを出す仕事をしていた。厨房内では仲良く働いていたが、何となくウエイター/ウエイトレスの人とうまく話ができないまま1年が経ち、そこから人と話すのが苦手になっていた。同じくらいの女性とどんな話題を共有すればよいのか、向こうも話しかけてはくれないし、こちらも話すきっかけがない。
厨房の人がとても優しかったのは今でもいい思い出だ。一緒にワカサギ釣りに旅行に行ったのが懐かしい。釣ったワカサギを持って、お店で揚げて食べたのもいい思い出。
大学1年生の性欲やらが多感な時期に、自分の口下手と話題のなさが鬱屈を与えたのだろうか。
カート・ヴォネガットの短編小説やチャールズ・ブコウスキー、初めて英語で読めた小説の「クール・ミリオン」、高校生から好きで読み漁っていたアメリカ文学、自分やサークルで作った映画、鉄男や小沢健二やNumber Girlやマイケルジャクソン、クラブでかかっていたNirvanaやStrokes、軽自動車で行ったフジロック、そんなものは誰の興味にもならないと決め込んでしまった自分がよくなかったのだろう。
1年経って結局そのファミレスが潰れてしまったが、「あの人の日とか失敗、つまんないし」といったようなことをぼそっと聞こえるように言われたのが今でもフラッシュバックする。
その後、3年弱塾講師のアルバイトをした。個人指導塾で、入って3日目に、「この研修に行くと5000円がもらえる」と言われて行った研修。一言も発言できなかったことを思い出す。
自分が抱える生徒の多くは、本指名から外れてきた子が多かった。成績もみんなそれほど良くなく、自分にも人を教えるスキルが足りなかった。結局浪人させてしまった生徒のことを時々思い出す。本当に悪いことをした。一人で赤本を解いて、わからないことを聞きに来るというスタンスを取らせればよかったのに、自分が無駄に介入してしまったことが悔やまれる。
そのバイト先で覚えたのが、お酒に頼ることだった。安い居酒屋で終電まで飲んで、げらげら時間を共有できる。それが社会人になってもコミュニケーションの核となってしまう。
文学部ながらも、BBSや簡単なアプリを作ることができたので、ソフトハウスに就職できた。2年半いたが、デスマーチで体調を崩してうつになり、結局辞める。
新人研修のころやその後の付き合いもお酒が基本だった。キックオフ、とりあえずリリース、最終FIX、とかのタイミングでようやっと胸襟を開いた話ができる。それまでは、ほうれんそう以外の会話もなく、とにかくメールに頼るようになっていた。
時々生意気な意見を言ったり、人のプログラムを勝手にリファクタリングしたこともあった。
記憶がないなか、帰巣本能で家に帰るのもよくあった。タクシー代を貯めていれば相当の金額になっていたのではないかと思う。
少し休んで、プログラマとして別会社に復帰した。総務と経理以外はほぼ男性の会社で、よく飲んだ。
その会社でようやっとまともな生活を取り戻すことができ、結婚もできた。
3年ほどプログラマをしていたが、目の前に座っているおじさんプログラマの1/10しか生産性がないことがわかり、社内異動で説明書のライターに転職する。
車好きやキャンプ好き、バイク好き、元ミュージシャンが異様に多い会社で、よく泊まりで出かけていた。自分よりも年上が多いから、みんな自分の事を話してくれる。お酒どうこうもなくその人を知ることができる、いい機会だった。ある人が定期購読していた、日経ソフトウェア数年分を借りてJava以外のスクリプト言語(自分はPython)を学ぶBoot Strapとして使わせてもらったり、ほんとうに幸せな日々を送ることができた。
その会社は、株式公開に伴う人員削減で、半数以上人がいなくなった。自分も窮屈なライターを続けるのが辛くなって辞めて、割増の退職金をもらった。以降半年近く、妻以外の人と話すことなく、引きこもりながら割増退職金に付随する給料をもらっていた。働かずに給料をもらえるのがこんなに苦痛だったのか。
いい加減引きこもりにも飽きて大会社に転職するチャンスをもらった。その間に障碍者手帳をもらい、障碍者枠での就職活動をすることにした。
大会社は大会社だった。エリートはエリートで、二級以下の低級労働者の自分は、その程度の扱いしか受けない。大学のランキングを引きずる社内で、
自分はまず
・学歴劣る
・それまでの成果は劣る
・白髪ばっかり目立つ
・とにかくあいつは劣る
という状態になった。
新卒の指導をしても、まるで彼が改善しない。自分を責め続け、ぎっくり腰になった。みんなが、「彼はそうだから」と言ったが、彼をある程度に育てることができず、結局リリースした。リリースしたらとたんにぎっくり腰がよくなった自分の無責任さにびっくりした。
あと、それほど多く飲み会がない。飲んでも自分のような飲み方は誰もしない。場をわきまえ、何となく優しくやっている。
なんで、しらふで天気の話ができないんだろうとか、自分の好きなことを少しでも話せないんだろうとか、毎日悲しくなる。
行動をしないと、周囲も変わらない。一か月以上、挨拶と仕事の最低限のやりとり以外はしていない。たかだか席替えでこんなに弱ってしまうとは。派遣の期限がきてしまう子がいなくなってしまうことにこんなに心が揺さぶられてしまうとは。
ごめん。こんな人間は、やまゆり園の加害者の気持ちでは必要のない人間だったんだろうね。でも、家族と過ごす時々の時間を過ごしてもいいのかな。
上野千鶴子は「東大理Ⅲも不正してる」と言っているのだが、例の祝辞を褒めている人は理解しているのだろうか。
上野千鶴子と順序を逆に説明すると、まず受験生は女子の方が偏差値が高い、ということを主張。
そしてその理由、証拠を3つあげて説明している。(上野千鶴子が正しいかはともかく、バズった増田はそういう意味で文意が全く取れていない。)
だから、医学部でも女子の受験生の方が偏差値が高いでしょ、と言ってるわけ。
にも関わらず、東大理Ⅲの合格率は男子の方が高いわけだ。1.03なのだから。
祝辞でもあるので結論の部分はぼかして、はっきりは言っていないのだが。
⒈ 女子は浪人を避けるから(これが正しいとして)偏差値より少しランクを下げて受験する。つまり、同じ入試であれば「女子受験生の方が偏差値が高い」
⒉ 男女の偏差値分布は同じはずだが(東大受験レベルでも正しいとして)、一番偏差値の高い、誰でも入れるなら入りたいはずの(が正しいとして)東大では、女子の方が少ないということは、より成績上位者しか受かっていない。ということは合格者の(ポテンシャルとしての)偏差値は女子の方が高いはず。それでこの差なのだから、「女子受験生の方が偏差値が高い」だろう。
最後の部分は書いてないが、たぶんそういうことだ。文脈的に。まあ、それぐらい東大合格者の男女比率が違うのだから、これぐらいの推論は許されるだろう。
⒊ 男女の偏差値は変わらないのに、4年生大学に進学する率が男子の方が高い。ということはより成績上位の女子しか進学しない。ということは、必然的に平均すると「女子受験生の方が偏差値が高い」(これは大学入試全般の話だが。東大理Ⅲも同様であろう、とまでは言ってないがそういう論旨なのだろう。文脈的に)
後半で東大は拓かれている、と述べていることから考えると、本当に上野千鶴子が入試不正があったと思っているかは疑問だが、そういう形の煽り方をしているわけだ。
そこは是非理解しておきたい。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 82 | 17916 | 218.5 | 38 |
01 | 26 | 3396 | 130.6 | 42 |
02 | 22 | 3650 | 165.9 | 58.5 |
03 | 19 | 4647 | 244.6 | 51 |
04 | 13 | 533 | 41.0 | 24 |
05 | 24 | 7094 | 295.6 | 31 |
06 | 20 | 5076 | 253.8 | 43.5 |
07 | 22 | 3244 | 147.5 | 70 |
08 | 41 | 5896 | 143.8 | 56 |
09 | 80 | 6600 | 82.5 | 49 |
10 | 81 | 11447 | 141.3 | 52 |
11 | 72 | 9682 | 134.5 | 52.5 |
12 | 82 | 10132 | 123.6 | 54.5 |
13 | 89 | 12366 | 138.9 | 54 |
14 | 83 | 11895 | 143.3 | 41 |
15 | 60 | 14059 | 234.3 | 50.5 |
16 | 89 | 8564 | 96.2 | 53 |
17 | 132 | 21442 | 162.4 | 57.5 |
18 | 127 | 18697 | 147.2 | 53 |
19 | 104 | 15393 | 148.0 | 46.5 |
20 | 58 | 9350 | 161.2 | 49 |
21 | 90 | 9990 | 111.0 | 46 |
22 | 123 | 13437 | 109.2 | 57 |
23 | 123 | 12755 | 103.7 | 52 |
1日 | 1662 | 237261 | 142.8 | 50 |
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6173639(3875)
↑ 「統計的に有意でない」というのは「差がない(=平等)」という意味ではありません。
↑意味不明
↑「医学部とそれ以外の学部で女子の入りにくさに差があるというのには、何らかの原因があるのではないか」ということ。「背景にもっと大きな差別問題はある」からこそこの祝辞は東大の入学式にふさわしい。
↑「女子が男子より優れている」とは言っていない。「女子の合格率が男子のそれより低いのは、女子が男子より劣っているから」ではないと言っている。
↑そうですね。
↑「多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきた」はつまり「翼を折られなければ羽ばたけたはずだった」ということ。
↑突然も何も、祝辞の最初から女子学生・男子学生を一般化して取り扱ってきたでしょう。 性差別を批判する文脈では当然です。
とは言え「東大の男子学生がもてる」という言い方も差別的だというのはそうだと思います。「イカ東」みたいな言葉もありましたし。
↑東大の男子学生は「他大の女は頭が悪い」と思っていそうってことでしょう。ここの部分で何を言いたいのかは僕もよくわかりませんでした。
↑実情を知らないようですが、そんなことはありません。東大女子が入れないようにしているのは東大男子です。
これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。
学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。
↑東大のオフィシャルな場で東大批判をするのがいいんでしょう。「東大合格おめでとう!東大万歳」なんて祝辞気持ち悪すぎます。
↑確かに
↑第1人者を自称しているんですから、そうなんじゃないですか?
学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。
あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。
あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
↑私立医学部の入試不正なんて差別の一例に過ぎないってことでしょう。
↑「がんばっただけでは報われなかった。まわりの人や環境に感謝しましょう」ということでしょう。こういう趣旨の祝辞わりとよく聞きませんか?
あと毒親から逃げてきた人もいるかもしれませんが、ごく少数でしょう。この祝辞は最初から最後まで「大多数の」東大生に言及しています。
↑そうですね。
↑そういう人たちを助けてやれってことだよ!
↑そんなことは言ってないでしょう。ここでは「恵まれない人々を助けるための学問をやれ」ということではなく、どんな(分野に進もうとも)周りにいる恵まれない人々のことを慮る人間になれということです。たとえブラックホールやニュートリノを研究しようとも。
↑東大生には弱者もいるし恵まれた人間もいるということでしょう。またある面では恵まれていても、別のある面では弱者ということでしょう。
「息子と娘両方いるけど、大学の学費を一人分しか出せないからそれは息子に出して娘は短大で我慢させる」とか
「息子なら一人暮らし代出してでも東京の大学に行かせるけど娘は自宅から通学できる範囲の学校にしか行かさない」とか
勿論浪人も息子は予備校代出すけど娘は現役しかだめ、ってのも多い
本当に世間知らずなんだな
とにもかくにも数学が苦手な女子が男子に比べて多すぎる。この事実がトップレベルに勉強できる女子を少なくしている要因と言っても過言じゃあねえわな。中学受験塾で塾講師してたけど、小学生からすでにこの傾向があるし。女子は本当に算数が足かせとなって志望校ランク下げるっていう。
で、国立大学ののトップ校は文系理系とも数学が必須だから、そこでまず足切りされてるのはあるよね。そこに女子は浪人しないとかの要素もあいまってトップ校に女子が少ない問題が起きてる感じ。
横からですが、統計的部分に対する元増田の指摘は妥当だと思いますよ。
社会的に性差があることは事実として受け入れるとして、このスピーチにおける男女間で入試に合格しやすいかどうかに関する言及は根拠薄弱だと思います。
女性がどれくらい浪人を避けて余裕のある大学を受験するかに関する定量的調査結果がないと、男女間において合格率に有意差がほとんどない現状の数値から東大理3入試に性差があるという結論を得ることは厳しいでしょう。
このスピーチを上野女史は科学者として読んだのか、活動家として読んだのかによって評価が分かれる気がします。
科学者のとしての発言としては元増田が言うように駄文なんだと思います。
女性の権利を叫ぶ活動家として読んだのならば、明らかな論理の矛盾を放置しツッコミから議論を拡散するところまでの手管は流石と言わざるを得ません。ただ、結局どうすれば性差が解消に向かうのかについては、何もわかりませんが。。。
読めてない、の一言で済ませようと思ったけど、それだけだとわからないだろうから具体的に指摘するね。
六年間の推移が1.17→0.76→1.31→0.95→1.04→1.04でその平均が1.03なので仮説検定をすれば有意でない
上野千鶴子の主張は「女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高い」なので、合格率が同程度であるなら選抜に男女バイアスがある可能性は否定されない。
女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、
「女子受験生は男子受験生より偏差値が高い」と「(学生全体の)偏差値の正規分布に男女差はない」は両立する。
女子学生の偏差値分布と男子学生の偏差値分布に差がなくても、例えば女子学生の上位1%と男子学生の上位2%が東大を受験した場合、女子受験生の平均偏差値の方が高くなる。
「女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める」ってそういうことでしょ。
↑「娘の翼を折らないようにしてきた」という父親の事例を挙げて得られる結論がどうして「多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきた」なんだよ。
優秀な女性が活躍できた理由が「父親に翼を折られなかったから」だとすれば、日本において女性が男性に比べて活躍の度合いが小さいのは、「翼を折られてきたから」だと言えるのでは。(前提の真偽について異論を挟む余地はあるが。)
そのようにみなされている現状がある、ということでしょ。当然ながらフェミニズムを掲げる上野千鶴子本人の思想がそうであるわけはない。
面倒なのでこの程度にするけど、全体的に読解が悪意に満ちている。批判的に読むのと揚げ足を取るのは違うというのは知ってるよね。
というか、祝辞に含まれるいくつかのデータやエピソードについて思うところはないの?
元増田の学問的な厳密さに対する潔癖さは称賛に値するけれど、そのような潔癖さが東大内においてさえ見られる男女差別に向けられないのはなぜなの?