小さい頃、割と頭が良かった。賢いね、と言われるのが嬉しくて、知識を吸収した。夢のような将来の夢を掲げた。こんなに賢いんだからなれるんじゃない?と言われ調子に乗った。
親もお受験に熱心だったし、結果的にそれなりの進学校に入学した。変わらず将来の夢を掲げて勉強した。
この時、既に何となく気づいていた。私は周りの優秀な子達より、要領が悪い。
けれどそれは、勉強の仕方を知らないだけだと首を振った。首を振って、頑張った。
今更あの夢は諦めるなんて言える空気じゃなかった。それに、なりたくないわけじゃなかった。
現役では無理だった。浪人したら、案外あっさりと目標の大学に入れた。
なーんだ、私やっぱり頭良いんだ!そう思った。馬鹿だった。
いざ、入学してみると、周りのレベルはとんでもなく高かった。だからと言って彼らが勉強しかしてない訳では無い。むしろ逆。遊びに恋にサークルに、勉強する時間ある?って感じなのに、
勉強してない、やべーって笑いながら、私が逆立ちしても取れない点数を取って合格していく。
私は沢山落ちた。私、身の丈に合ってない所に来た。今更知っても、遅かった。
勉強出来るわけじゃないんだ、私。ようやく理解した。空っぽになってしまった。何も持ってない。ステータスというか、キャラ付けになるもの。歌も一般人レベル、絵も一般人レベル。料理もできない、英語も話せない。何も持ってない。
この頃、同人にハマった。推しカプが出来て、彼らのことについて誰かと話したかった。Twitterをはじめた。けれどただ神絵師の絵をリツイートして最高、と呟いてるだけじゃ友達は増えない。それに私も推しカプを表現したかった。絵は描けないけど、小説なら書けた。だって日本人だから。
初めて書き上げた小説に、コメントがついた。嬉しかった。この人が読んでくれてるってだけで次も書けると思った。次も書いた。見てくれる人が増えた。Twitter上での友達も増えた。また、見てくれる人が増えた。私が向いてるの、これだったんだ、と思った。思えば中学の頃、小説家になりたかった時期もあった。そっちに進んでおけば良かったかな、なんて。
違う。
私なんか、何も凄くなかった。面白い話が次から次へと湧いて、それを直ぐに言葉にできて、その文章がまた綺麗で。
そういう天才が、数え切れない程いた。
私がいる狭い世界でさえ、そういう凄い一般人が溢れてるんだから、この世の中で私の小説なんて下の下の下じゃん。そう思った。
けれど、そんな凄い人が皆、私よりずっと前から書いてる人なら。それならきっと、目標に出来た。
でも違った。みんな、同じ時期にハマったり、私より遅くハマった人で、それなのに凄い勢いでいいねやブクマやフォロワーを増やしていく。
私は違う。頑張って考えてこれいいなって思ったネタを何度も練り直して、それをさも今思いつきましたって顔して呟くの、とてもしんどい。凡人なのに、凡人だから、みんなと同じ凄い人のフリするの、しんどいよ。
私、何も持ってないんだなあ。
これから先、何かを手に入れられるのかな。
お先真っ暗だ。
女の子かな? おじさんも、君くらいの年のころハァ、創作活動で芽が出なくて辛かったな でも君はまだ若い女の子…ハァハァ、だからたぶん、今は自分の目の前のことでいっぱいなんだ...
20歳で何か手に入れた人なんて、ほとんどいないよ そして、手に入れた人でも、こから失う可能性あるからw とりあえず、「私は凡人」とす思うなよ 「私、超天才☆」と思うんだよ で...
よう俺 俺も気づいてるけど、それでもいつか芽が出るかもな〜と思うことにしてるよ 自分くらいは自分のこと信じてあげないと
増田さんには増田さんにしかできない表現があるよ。
おめでとう! やっと自己の本質に一歩近づけたね! 他人との比較優位性を求める生き方よりも、自分の価値観を素直に直視する生き方へ進もう。