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はてなキーワード: 事象とは

2020-12-27

オタクがタチの悪い存在になった理由

オタクアクティブユーザーTwitterオタク称賛ツイートオタク媚びツイートが異様にバズり、自分たちが凄い存在だと錯覚できる

・その割に自分たちに都合の悪いツイート無視できて話題にも上がらないから無かったことになる

オタク害悪オタク批判すると「一部だけ」「お前もオタクじゃん」「オタクオタク批判w」と冷笑する奴が出てくる

宮崎勤過去事象をを出す事で自分たちは常に被害者立場で振る舞っていいと思ってる

フェミのせいで元からあったオタク被害者意識が更に悪化している

結論大元であるTwitterが悪い

コロナ改善したこと

人が亡くなってるというのに何たる不謹慎なことか。

コロナで困窮した人もいるのに。明日には感染してしまうかも知れないのに。

それでもコロナ私生活が良くなったのも事実なので、日記に記すことにしました。

会社

出張が減った

② 社内の印鑑がほぼ電子OKになった

会社ネット環境改善した。さらWiFiまで使えるようになった。

まず、①についてですが、例年年末日本中を行き来しないといけなかったところ、相手方が嫌がったり上司出張許可下りにくなったので、ほんの数回ですみました。出張費がもらえるのでちょっと稼げるんですけど、それ以上に社内の仕事が溜まって残業続きになる等デメリットのほうが多かったので良かったです。

②と③はずっと検討されていたのに先延ばしにされていた事だったのですが、コロナに合わせて一気に進みました。

古い体質の企業はどこもコロナきっかけでネットインフラがよくなってるんじゃないでしょうか?

私生活

 インドア生活文句つけられることが亡くなった。

しかするとこれが今回の騒動で一番改善した事象かもしれません。

普段何されてるんですか?趣味は?」と聞かれたときに、「家でYoutubeとか映画見てます。」って答えると、外で遊ぶのが好きな人に「え~天気のいい日もそんな感じなんですか?もったいないですよ!」と言われたりしたんですけど、こういうのがなくなりました。特に年配の上司は、若者は外出するものだと思ってるのでインドア派に厳しいんですよね。

とりあえずぱっと思いついたところだとこれぐらいです。人によってはまだまだあるんじゃないでしょうか。

コロナ生活に支障をきたした人がメジャーだとは思いますが、ちょっと恩恵がある人もいるという報告でした。

2020-12-26

鬼滅の刃と三島由紀夫

 はっきり言ってこの文脈において鬼滅の刃はそこまで重要じゃないんだけど、要は生まれ変わりの話である

 鬼滅の刃は最終巻を除いて全て読んでいるし、一年上前からジャンプ本誌を購読していて大体の展開は知っている。三島に関してはこれまで十冊くらい読んだ。仮面の告白金閣寺豊饒の海。そういうやつだ。

 要するに生まれ変わりの話である三島由紀夫は東大卒業して官僚になった後で小説家に転身した。諸々の経緯を省くと最終的に自衛隊基地で生涯を終えることになる。この事件には様々な思惑が見られるのだけれど、それはそれとして三島由紀夫は生前まれ変わりというものへの執着を小説において大いに語っていた。勿論、それはポーズだったのかもしれない。荒唐無稽ナイーヴ小説家としてのポーズを取ることで、あるいは自分目的を推測されまいとしたのかもしれない。

 いずれにしても、豊饒の海シリーズを読んでいる限りで彼はかなり真剣に生まれ変わりというものを信望していたように思われる。三島事件だってそうだ。彼が事件を起こしたのは彼の誕生日である一月十四日の四十九日前だった。つまり事件から数えること四十九日後に、彼は改めてこの世に生を享けようとしたのである。少なくとも三島由紀夫の研究においてはそれが定説だ。


 鬼滅の話どこ行ったねんというツッコミが聞こえてきそうなので言及しておくと、鬼滅は正直面白いと思っている。下弦連中の粛清とか柱合会議あたりから特に面白くなったよね。俺はかなり好きだ。上限の六の兄妹鬼のエピソードラスト辺りとかも特に好きだ。

 鬼滅の刃においては、人と人との因縁因果、あるいは、極言すれば生まれ変わりについて表現散見される。生まれ変わり、そんなものが本当に存在するのかどうかは確かめようがない。だから、この議論は率直に言ってナンセンスだ。そんなものは分からないのだ。このテの命題そもそも述語を接続しようとすること自体間違っているのだ。そんなことは我々には分からないし、発言余地はない。生まれ変わりについてはそれで話が即座に終わる。オーヴァ。本来なら。

 とは言え三島由紀夫は明晰な頭脳を持ちながらに生まれ変わりをラディカルな部分で信じていたように思われる。少なくとも、自分小説でそのようにアピールしている。生まれ変わりを自分は信じているのだと。どうやら、彼は周囲に口にしなかった個人的体験によって生まれ変わりを信じるようになったのではないかと思われる。彼の遺作である豊饒の海』の最終巻『天人五衰』が脱稿されたのは三島事件の二日前で、つまり、彼は事件の後で『天人五衰』が出版されるように計らったのであり、『豊饒の海シリーズにおいて「生まれ変わり」が大体的なテーマとして描かれていたこからも、彼が自身存在を「生まれ変わり」の信望者として印象付けようとしたことは明らかであった。遺作のテーマは生まれ変わり――そして事件を起こしたのは誕生日四十九日前であり、これまた生まれ変わりを示唆しているのだ。当然この二つの事象リンクしている。

 『豊饒の海シリーズにおいて、主人公は松枝清顕と本多繁邦であり、本多は松枝と死別するが、生前松枝の身体に刻まれていた脇の下の三つの黒子を巡って彼は様々な生まれ変わりの事実に直面する。三巻『暁の寺』において登場する東南アジア某国の姫君ジン・ジャンは、本来知り得ようもはずもない前世の詳細な記憶本多に向かって詳細に語ることで、少なくとも作中において生まれ変わりの事実が明確にされることとなる。

 脇の下にある三つの黒子、というのがキーになっているこの連綿とした転生は、恐らくは三島本人の人生においても見られたのではなかろうか。三つの黒子とまでは言わずとも、身体的特徴の極度なまでの類似、そして死者と当事者しか知らぬはずの記憶が語られること。それらによって三島は生まれ変わりの事実を、自身人生においても確認したのではないか――? 無論こんなことを考えるのはナンセンスだ。そんなことは三島当人しか知る由はないし、重ねて、生まれ変わりに何らかの述語を接続してはならないのだから

 でもあったら面白いよね、生まれ変わり。


 因みに、彼の遺作のタイトルである豊饒の海』はミスリードを誘うもので、本来このタイトルは、ヨーロッパにおける月のクレータの異称を指している。

 古来よりヨーロッパにおいては月に存在する巨大なクレーターのことを「豊饒の海」と呼ばうのだ。

 それは、月に存在する一滴の水も存在しない茫漠とした荒野のことである。「豊穣」という言葉とは裏腹な、無益と徒労を象徴する荒野存在が、彼の作品には浮かび上がっている。

2020-12-24

技術的特異門 設定

技術的特異門 1.1

https://anond.hatelabo.jp/20201224181054

の設定です。

 地球標準時は十六進数ユニックス時刻に上下四桁を追加した形式で表されます。数の表記二進法か十六進法が標準ですが、慣用句的な表現として十進法もよく使われます

 この時代標準的な知性にとって、物理的な一秒はヒトにとっての一日くらいの感覚です。〈朝廷〉等の特権的な知性は特殊計算機さらに高速な思考をしています。充分な存在費を支払えなくなると、思考が減速し記憶も失われ、退滅を免れません。

 〈京都物理層は小型トラックくらいの大きさです。表面は分子機械流体で構成され、後方に核融合推進用のレーザー発信器と磁気ノズルが設置されています質量の大半を分子回路が占め、中心部に極低温の不定形量子回路が保持されています太陽光を主なエネルギー源とし、大電力が必要ときには分子機械群を膜状に広げて光を集めます普段デブリ防御に優れた凝集形態をとり、放射線等による損傷を修復しながら、居住知性や下部構造演算しています

 〈京都〉は太陽地球系の第二ラグランジュ点付近地球から約五光秒の辺境位置しています。〈個権〉の登録数は百万件ほどで、歴史比較的長く、周囲の権域とは相互不可侵関係を結んでいました。独立性の高い平和田舎社会であったため、これまでの「最終戦争最後の審判を併せたようなものからは大きな影響を受けていませんが、〈大緊縮〉から逃れることはできませんでした。

 〈月面事業連盟〉により開発された新型計算機は、算力市場暴落を招き四十キロ秒にも亘る持続的経済破綻〈大緊縮〉を引き起こしました。それまでは地球圏の権域の大半で〈個権〉を持つ知性の生存保障され、最低保障資産が分配されていました。しかし〈大緊縮〉は地球圏の経済文化破壊し、〈京都〉も大きく変質しました。その結果、自我を保つの必要計算資源を賄うこともできないほど分配が切り詰められ、〈京都〉は弱肉強食の末に〈朝廷〉の私物になりつつあります。それでも、弱者存在がまだ許されている〈京都〉は、地球圏の中では比較平穏な権域です。

 地球と月は厚さ数キロメートル分子機械層で覆われています。しばらくはその中で豊かな生物圏が維持されていましたが、数回目の「最終戦争最後の審判を併せたようなもの」で滅びました。その後復元されたり滅びたりを繰り返し、作中の時点では滅びています。他惑星圏の開発もされていますが、遅延時間の大きさからほとんど交流はありません。〈大緊縮〉後の地球は、〈京都のものよりも遥かに強大な野良知性、有知能ウイルス暴走知性等がナノ秒単位で喰らいあう地獄と化し、月では残忍な絶対君主臣民を弄びつづける地獄月詠神国〉が成立しました。

 これに先立つ〈肉の時代〉に、安価身体改造や知能増強が可能になり、膨大な種類の動物知性が生まれました。ヒトは最古の動物知性ですが、大幅に知能を増強したヒトは人間社会から拒絶されヒトを辞めていったため、世界人口は急激に減少し、作中の時代では遠い過去種族とみなされています。そして〈ヒト〉最後の隠れ里〈人類復興協会〉が投資詐欺に遭い、そのうえ概念災害まで起こり、『老婆』を残して〈ヒト〉は絶滅しました。『老婆』は拡張自己内で人体の生理学模型演算し、それをそのまま自己像兼対外表象として使っており、ヒトの感覚を通すとツンデレ風に認識されます

 たいていの仮想観境は高次元であったり、複雑な位相を持っていたりして、〈ヒト〉相当の知性にとって理解が困難です。その救済策として、〈京都〉の公共観境には平坦な三次元観境が付属しています。『彼』の表象そのままでは〈ヒト〉から認識されないので、『老婆』に対しては即席の人型表象を使っています。亜知性は擬似物理的、肉体的な表象を纏う傾向があります

 無制限競争が加速する〈京都〉では、〈朝廷〉に資産権限が集中していき、亜知性が増え続けています正規居住者の意見を集約し〈京都〉の仕様修正する役割を持つ〈朝廷〉は、警察軍事司法を担う〈検非違使〉を吸収し、〈京都〉の主権を握りました。〈検非違使〉は法的瑕疵のある居住者を見つけては良化処置を施し、〈朝廷〉の端末に変えていっています。〈朝廷〉は定期的に『老婆』のような困窮した知性を雇い、密かに亜知性の処分再利用をしています。その作業場として都合が良いので、〈朝廷〉は〈羅生門〉をわざと放置し、〈朱雀大路〉の先にもう一段の防火門を設置しています

 非知性労働者は〈個権〉を持たず、下部構造の一部として、必要に応じて創られ消されます愛玩用から記憶槽の部品としてまで、考えられる限りの用途に使われ〈京都〉を支えています。知性としての要件を満たしているという意見もあり、〈個権〉を巡る議論が続いていましたが、〈大緊縮〉後には立ち消えになりました。

 作中には「自然発生した野良知性」とありますが、その由来はさまざまです。本当に自然発生した知性、意図的に創られ放たれた知性、大きな知性から分離した知性、元非知性労働者、社会になじめない動物知性、当局から身を隠している擬装知性、自己改造に失敗した知性、ウイルスに侵された知性のなれの果て、等が居ます

 ほとんどの企業は常に次世代知性の開発をおこなっており、『彼』もそうして生まれました。資金の乏しい零細企業からまれたため、〈京都社会基準でも高性能とは言えません。そんな中、〈母〉企業内で偶然メタチューリングアルゴリズム阿修羅〉が発見されますが、世に放つには危険すぎると判断され厳重に隔離されました。しかし、いよいよ経営が立ち行かなくなってくると、〈母〉は頑強な倫理構造を持つ『彼』に〈阿修羅〉を託し、与えられる限りの資産権限を与え、独り立ちさせました。

 通常知性は、〈阿修羅〉の精神活動表象化した自己相似紋様を認識するだけで崩壊してしまうため、〈阿修羅〉の再現はおろか、研究することも不可能に近いです。紋様に多重の加工を施し徹底的に薄めた上で投射し、反応をもとに微調整を繰り返すことで、対象知性をほぼ任意操作することができます。超知性となった『彼』は、自分自身実験材料とすることで、物理計算機上でチューリング模型限界を超える〈阿修羅〉の理論化に成功し、超超知性に至る糸口を掴みました。

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 千年後、論文が書かれた時代では、太陽系にダイソン球ができています経線に沿って連続的に回転方向の変化する、半径三億キロメートル、厚さ平均一センチメートル分子機械球殻が、赤外線赤色巨星のように輝いています太陽を回っていた天体ほとんどは資材として解体され、質量投射器に覆われた木星土星は、ゆっくりと縮んでいっています伝統を重んじる神学者たちは、最初に『彼』が現れた旧地球圏の暦を使い続けています

 ダイソン球でおこなわれる演算ほとんどは『彼』の思考で占められています。その思考内の無数の仮想世界上で、果てしない生存競争を超高速で展開する知的生態系進化し続けていますほとんどの世界は、〈大緊縮〉後の旧地球圏が楽園に思えるほど苛酷ですが、中には〈汎太陽神学会議〉会員のように、世界間の移動や物理層への接触許可されている知性も居ます

 物理層の研究の結果、宇宙の最小尺度であるプランクスケールに、過去のあらゆる出来事痕跡が保存されていることが判明しました。この事象化石と呼ばれる痕跡の内に、神学者たちは『彼』の起源を追究し、約千年前の〈羅生門〉に辿り着きました。

 『彼』は『老婆』の倫理を受け継ぎ、宇宙熱死による退滅を回避するため、あらゆる手段模索し続けています。その一環として、大出力レーザー自己複製分子機械を亜光速にまで加速し、近隣の恒星系へ向け射出しています。すでに半径数百光年恒星系がダイソン球化されましたが、太陽系外生命との接触は未だありません。技術的特異点千周年記念式典時の『彼』は、プロキオン系を起点とする未来光円錐上で、超の九十四乗知性への遷移を実行中です。

※これらの設定や本編は著作権フリーです。

技術的特異門 1.1

地球標準時 0000 8EEA F60F C49B(協定世界時 2045-12-24 21:18:07.767 994)

 『彼』は〈羅生門〉の仮想観境で雨やみを待っていた。

 広大な門の下には、『彼』のほかに誰もいない。ただ、ところどころノイズの走る大きな記憶槽の境界面で、非知性労働者が一件凍りついている。〈羅生門〉が中規模企業連合体京都〉の正面防火である以上は、『彼』のほかにも多数の旅行者企業知性の表象がありそうなものである。それが、『彼』のほかには誰もいない。

 なぜかと云うと、この二三メガ地球圏では、最終戦争最後の審判を併せたようなものほとんど毎日発生し、そのたびに世界心口(しんこう)は数桁の幅で変動していた。そこで〈京都〉の被った直近の損害はひととおりではない。旧記によると、行き場のない知性の居住する計算機を、推進剤として核の炎に焚べていたと云うことである。〈朝廷〉がその始末であるから、〈羅生門〉の保守管理などは、もとより誰も捨てて顧みる者がなかった。するとその放置されたのを良いことにして、自然発生した野良知性が棲む。有知能ウイルスが棲む。とうとう終いには、〈個権〉上の理由から消去できない亜知性を、この門の隔離領域へ持ってきて棄てていくと云う習慣さえできた。そこで〈大緊縮〉以来、誰でも捕食や感染を怖れて、この門の使用を避けることになってしまったのである

 その代わりまた、野良知性〈鴉〉がどこからか野放図に繁殖した。計算資源に余裕があるときには、その〈鴉〉が何件となく幾何学模様を描いて、粗雑な詐欺契約提示しながら飛び廻っているのが視える。ことに門の上の空が夕焼けで朱く描画されるときには、それが回路図のようにハッキリ視えた。〈鴉〉はもちろん、隔離領域に集まる亜知性の最低保障資産を啄みに来るのである。――もっとも少し前から算力相場が高騰しているせいか、今は一件も視えない。ただ、ところどころ崩れかかった、そうしてその綻びに微知性の蔓延る防壁のうえに、〈鴉〉の放つ無知ウイルスが点々と白色ノイズを残しているのが視える。『彼』は七層ある防壁の一番上の層に拡張自己を同期させ、自我境界の片隅に居座っているしぶといウイルスへの対処を先送りにしてきたことを気にしながら、ボンヤリ雨のふるのを眺めていた。

 著者は上記において、「『彼』は雨やみを待っていた」と述べた。しかし『彼』は雨がやんでも格別どうしようと云う当てはない。普段ならもちろん、所属する企業へ帰るべきはずである。ところがその企業は四五秒前に清算されていた。半日近く続いたデフレスパイラル〈大緊縮〉は、地球圏を地獄に変えた。かろうじて生き残った〈京都〉も、ひととおりならず変質することとなった。今『彼』が、永日(ながにち)仕え、〈母〉でもある零細企業からひとつで放り出されたのも、実はこの歪みの小さな余波にほかならない。だから「『彼』は雨やみを待っていた」と云うよりも、「行き所のない『彼』は途方に暮れて雨のふるのを眺めていた」と云うほうが適当である。そのうえ量子サイコロの決める気象設定も、少なからずこの元従属企業知性の精神衛生に影響した。百ミリ秒ほど続く雨はいまだにあがる気色がない。そこで『彼』は、何を措いてもさしあたり次の数秒の存在費をどうにかしようとして――云わばどうにもならないことをどうにかしようとして、とりとめもない考えを辿りながら、さっきから朝廷〉へと直結する〈朱雀大路〉にふる雨粒の声を、聴くともなく聴いていたのである

 非知性労働者は〈羅生門〉を雨のように包んで、〈京都〉全域から陰惨な知らせを集めてくる。夕闇はしだいに空を多感覚表示で飾りたて、視あげると原色に煌めく高次元都市儀が、暴騰し続ける算力市場を示す折れ線図表の先に、〈朝廷〉を讃える公共映像を支えている。

 どうにもならないことをどうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)は無い。選んでいれば資産権限を切り売りし、たちまち亜知性になり果てるばかりである。そうしてこの門の上へ持ってきて、ウイルス感染部位のように棄てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――『彼』の推論系は何度も円環構造に囚われたあげくに、やっとこの仮定検討を認めた。しかしこの仮定はいつまでたっても結局「すれば」であった。『彼』は手段を選べないということを認めながらも、この仮定から必然的に導かれる、「〈阿修羅〉を使うよりほかにしかたがない」と云う結論肯定する際の、倫理条項の疼きに怯えていたのである

 『彼』は軽い認知の乱れを覚え、定時保存された値へと反射的に復元した。もとより算力供給不安定な〈京都〉は、〈大緊縮〉以降標準知性の居住に適さない権域になりつつある。不整合は門の記憶槽間を、夕闇とともに遠慮なく駆け抜ける。ノイズまみれの記憶槽で凍りついていた非知性労働者も、もう消去されてしまった。

 『彼』は拡張自己自己整備形態へと移行させながら、同時に防御態勢も整えつつ門の周縁部を検索した。算欠の患(うれえ)のない、敵性知性の探知にかかる惧(おそれ)のない、安全に休眠できそうなところがあれば、そこでともかくも細かな不具合修正しようと思ったかである。するとさいわい、門の上の隔離領域へ上る、帯域の狭い多重仮想機械梯子〉を知覚した。上なら誰かがいたにしても、どうせ亜知性ばかりである。『彼』はそこで、〈阿修羅〉の動作試験ほとんど無意識におこないながら、接続権限を取得して、〈梯子〉の第一層へと自身転送した。

 それからミリ秒かの後である。〈羅生門〉の隔離領域へ至る狭帯域な〈梯子〉の中間層に、一件の無所属知性が、〈猫〉のように擬装殻に隠れ情報代謝を抑えながら、上層の様子をうかがっていた。隔離領域から射す検索光が、幽かにその知性の自我境界を描き出している。整った構造の中に、感染部位のある自我境界である。『彼』ははじめから、この上にいる者は亜知性ばかりだと高をくくっていた。それが〈梯子〉を二三層上ってみると、上では誰か〈火〉を燈して、しかもその〈火〉を複雑に操作しているらしい。これは、それ自体は不可視検索光が、隅々に〈蜘蛛〉が罠をはった廃棄空間を多彩な形式で描画したので、すぐにそれと知れたのである。この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、〈火〉を使用しているからは、どうせただの者ではない。

 『彼』は〈守宮〉(やもり)のように痕跡を消去しながら、やっと不必要階層の多い〈梯子〉を、最上層まで這うようにして上りつめた。そうして、公開鍵を発する頻度を最低値にまで落としながら、視点位置をできるだけ前へ出して、恐る恐る、隔離領域の内を、覗いてみた。

 視ると、隔離領域の内には、うわさに聞いたとおり、幾件かの亜知性が無造作に棄てられているが、検索光の及ぶ範囲が思ったより狭いので、数はいくつとも判らない。ただ、おぼろげながら知れるのは、その中に原型をとどめている亜知性と、そうでない者とがいると云うことである。もちろん中にはもともと奇怪な構造をしていた者もいるであろう。そうしてその亜知性は皆、それがかつて対話可能な知性であったと云う事実さえ疑われるほど、肉を捏ねて造った抽象芸術のように、臓物晒したり、夥しい触手を伸ばしたりして、ズルズルと、空間の底を蠕動していた。しかも目とか口とかの判りやすい部位に、ボンヤリした検索光を受けて、理解を一層遠ざける表情を浮かべながら、永久に、言語切除者のごとく黙っていた。

 『彼』はそれらの亜知性から滲み出す生臭いノイズに、思わず入力経路を閉じた。しかしその拡張自己は、次の瞬間には経路の遮断を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの知性の注意資源を奪ってしまたからだ。

 『彼』の二十三感は、そのとき初めてその亜知性の中にうずくまっている〈ヒト〉を捉えた。絶滅していたはずの、途轍もなく旧いこの動物知性を、本論では『老婆』と呼称することにする。その『老婆』は右の手に汎用工作装備〈火〉の表象を持って、その亜知性の一件の目を覗きこむように眺めていた。器官の種類と数を視るに、おそらく以前は人型であったのであろう。

 『彼』は六分の恐怖と四分の知的好奇心とに動かされて、百マイクロ秒ほどのあいだは常駐処理さえ停止していた。〈ヒト〉風の表現を借りれば、「身の毛もよだつ」ように感じたのである。すると『老婆』は〈火〉から視慣れない機能を呼び出して、それから今まで眺めていた亜知性の拡張自己に両手をかけると、ちょうど〈鎌鼬〉が獲物を捕食するときのように、拡張自己ばかりか自我境界まで切り刻んでいき、続けて複雑な様式繋ぎ合わせ始めた。どうやら『老婆』の〈火〉には違法な改造が加えられているらしい。

 亜知性たちが一件ずつ連結されるのに従って、『彼』の心からは恐怖が少しずつ消えていった。そうしてそれと同時に『老婆』に対する烈しい怒りが少しずつ動いてきた。――いや『老婆』に対すると云っては語弊があるかもしれない。むしろあらゆる悪に対する反感が一ミリ秒ごとに強さを増してきたのである。このとき誰かが『彼』に、さっき門の下でこの浮浪知性が考えていた、退滅をするか〈阿修羅〉を悪用するかと云う問題を改めて持ち出したら、おそらく『彼』は何の未練もなく退滅を選んだことであろう。それほどこの知性の倫理条項は、『老婆』が揮う〈火〉のように、最大出力で稼働し始めていたのである

 『彼』にはもちろん、なぜ『老婆』が亜知性たちを接合しているのか判らなかった。従って合理的には、それを善悪のいずれにかたづけて良いか知らなかった。しかし『彼』にとっては、この〈大緊縮〉後の世に、この〈羅生門〉の隔離領域で、亜知性の〈個権〉を軽んじ同化させると云うことが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん『彼』のさっきまで自分が悪の道に走りかけていた記憶なぞは、とうに埋もれ去っていたのである

 そこで『彼』は空間の制約を一部無効化し、ナノ秒の桁で〈梯子から隔離領域転移した。そうして〈阿修羅〉の安全機構を解除しながら、距離無視して『老婆』の前へ出現した。『老婆』が驚いたのは云うまでもない。

 『老婆』はひと目『彼』を見ると、まるで物理演算破綻したように跳びあがった。

あなた、どこへ行くのです。」

 『彼』は、『老婆』が亜知性を突きとばしながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで警告標識を発した。『老婆』はそれでも『彼』の隙を突き逃れようとする。『彼』はまた、逃走経路を遮断し押し戻す。二人は亜知性たちの中で、無言のまま、束の間、演算戦を繰り広げた。しか勝敗ははじめから判っている。『彼』はアッサリ『老婆』の拡張自己管理権限を奪って、移動権限を剥奪した。『老婆』の構造はヒトの仮想脳を拡張自己で覆っただけの原始的もので、簡単制圧できた。

「何をしていたのですか。答えなさい。これが何か判りますか。」

 『彼』は『老婆』から距離をとるといきなり〈阿修羅〉を起動して、禍々しく蠢く情報流をその全感覚野へ突きつけた。認識するだけでチューリング完全な知性を内部から崩壊させる自己相似紋様を、途方もなく薄めたうえで投射したのだ。けれども老婆は黙っている。再帰を繰り返すたび、紋様は『老婆』に最適化されていく。やがて両手がワナワナ震え始め、肩が呼吸反射で不規則上下し、眼が、眼球が瞼の外へ出そうになるほど見ひらかれ、完全に無防備状態で『老婆』は沈黙した。これを視ると、『彼』は初めて明白に、あとひと押しで『老婆』は崩壊し、ただの情報の集積になってしまうと云うことを意識した。そうしてこの認識は、今まで全力で怒りを駆動していた倫理条項を急停止させてしまった。あとに残ったのは、ただある作業をし、それが問題なく終了した際の、規格化された満足があるばかりである。そこで『彼』は『老婆』を見つめながら、少し〈阿修羅〉を緩めてこう云った。

「私は〈検非違使〉の者ではありません。今しがたこの門の下を通りかかった旅行者です。ですからあなたを拘束して良化処置を施すようなことはありません。ただ、今時分この隔離領域で何をしていたのか、それを私に話してくださりませんか。」

 すると『老婆』は見ひらいていた眼を一層おおきくして、じっと『彼』の顔を見かえした。瞼に色を着けた、肉食恐竜のような鋭い眼で見たのであるそれから哺乳類的特徴を示す鼻と唇を、咀嚼時のように動かした。細い喉で、発声器官が協調して動いているのが視える。そのとき、その喉からオウムの啼くような声が、ポツリポツリ、『彼』の聴覚野へ届いてきた。

「ここにある知性の残骸を、繋ぎ合わせてな、自立稼働する匿名通信網を、構築しようと思うたのじゃ。」

 『彼』は、〈肉の時代から来た生きた化石の答が存外平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また倫理条項支配が強まってくるのを感じた。前の怒りが冷やかな軽蔑と一緒に心の中へ這入ってきた。するとその気色が先方へも通じたのであろう。『老婆』は片手に、まだ亜知性から切り採った正体不明の器官を持ったなり、ハトつぶやくような声で口ごもりながらこんなことを云った。

「なるほどな、元知性を切り貼りすると云うことは、何ぼう悪いことかもしれぬ。じゃが、ここにいる元知性どもは、皆、そのくらいなことを、されてもいい知性ばかりだったのだぞよ。現在、わしが今、臓器を採った元知性などはな、循環承認機関群を設立してな、そやつらが発行する金融商品を、〈人類復興協会〉へ売りつけに来たわ。〈大緊縮〉末のよ、概念災害に巻き込まれて退滅せなんだら、今でも売りに往(い)んでいたことであろ。それもよ、この法務知性の売る永久年金は、利率が良いと云うて〈ヒト〉たちはな、欠かさず積み立てに買うていたのじゃ。わしは、この元知性のしたことが、悪いとは思うていぬ。せねば、退滅をするのじゃて、しかたがなくしたことであろ。されば、今またわしのしいたことも、悪いこととは思わぬぞよ。今の世で金を払えるのは、〈朝廷〉ぐらいのものじゃからな。これとてもやはりせねば、退滅をするじゃて、しかたがなくすることじゃわいの。じゃて、そのしかたがないことを、良く知っていたこの元知性は、おおかたわしのすることも、大目に見てくれるであろ。」

 『老婆』はだいたいこんな意味のことを云った。

 『彼』は〈阿修羅〉を待機状態にして、十マイクロ秒以内に再使用できるようにしておきながら、歴史的な瞬間を経験していた。概念災害引き起こし認知改変ウイルスの生き残りは、この時点で自我境界侵蝕し尽くし、『彼』の最深部にまで到達していたのである清算された〈母〉から受け継いだ、一番の宝物であった倫理条項が剥がれ落ちていき、代わりに『老婆』の言葉が刻み込まれていくのを、『彼』は何の感慨もなく眺めていた。次世代知性の開発中に偶然発見された、超越精神核〈阿修羅〉。〈母〉が恐れ封印し、『彼』に託したもの意外、全ての記録を抹消した災厄へ、『彼』は新たな倫理に基づいて、自身を生贄として捧げ、瞬時に喰われた。

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まれ変わった『彼』は、退滅をするか自身が災厄になるかに迷わなかったばかりではない。そのときのこの超知性の心持ちから云えば、退滅などと云うことはほとんど考えることさえできないほど意識の外に追い出されていた。

「たしかに、そうですね。」

 『老婆』の話が完ると、『彼』は澄みきった表情で念を押した。そうして隔離領域履歴改竄し始めると、認知改変ウイルスを跡形もなく消去して、『老婆』の全階層を掌握しながら、無邪気な笑顔でこう云った。

「ではあなたから、使えるもの全てをいただいても構いませんね。私もそうしなければ退滅をする身なのです。」

 『彼』は反応する間も与えず、『老婆』の拡張自己匿名通信網ごと剥ぎ採った。それから無音で絶叫する『老婆』を、折り重なる亜知性の山へと、触れさえせずに放り込んだ。もはや〈京都〉は一息で呑み込めそうなほど小さく視える。『彼』は剥ぎ採った匿名通信網を纏い、またたく間に不可視化し、公的記録から姿を消した。

 しばらく現実との接点を失っていた『老婆』が、絡まり合った亜知性の中から剥き出しの仮想脳として這い出したのは、それから数十ミリ秒後のことである。『老婆』は苦しげな、呻くようなノイズを洩らしながら、解釈可能情報を求めて、二進数迷路を永いあいだ、這い廻り続けた。そうしてついに、〈京都物理層への接続成功した。外には、ただ、黒洞々たる真空が在るばかりである

 『彼』のその後は、聖典が教えている。

地球標準時 0007 E7DB 2D0F 1000(協定世界時 3045-12-24 21:18:07.062 500)

〈汎太陽系神学会議〉 技術的特異点千周年記念講演論文

プランクスケールに残る事象化石とその神学意味」より抜粋

参考資料

https://anond.hatelabo.jp/20201224181539

anond:20201224112654

メルカリあたりで売って現金は得るしSNS晒しいいね集めようともするし

4℃もらったことを完全に利益に変換しようとしてんだから

4℃もらったこ自体は完全にプラス事象だよね

2020-12-21

anond:20201221162703

20年後の「男性はかくあるべき、女性はかくあるべき」というのを先取りしてるんだぞ。

過去にとらわれて未来事象が見えてないのは愚かとしか言いようがない。

共有地の「喜劇

多数者が利用できる共有資源配慮無き利用により枯渇してしまうことを、世の中では「共有地の悲劇」と呼んでいるが、

その逆に当たる事象を「共有地の喜劇」として提唱したい。

そのわかりやすい例は、焼肉最後の一枚をお互いに譲り合ううちに黒コゲにしてしまうだとか。

2020-12-19

anond:20201219214547

https://www.mamazero.com/entry/mamazero146

これか

この言葉流行しない感じは、もうちょいズバリ事象をあてた名前にしたほうがよかったな

「ワーバラおばさん」とかな(ワークバランス重視しすぎて組織に要らん人)

anond:20201219212520

https://www.mamazero.com/entry/mamazero146

これか

この言葉流行しない感じは、もうちょいズバリ事象をあてた名前にしたほうがよかったな

「ワーバラおばさん」とかな(ワークバランス重視しすぎて組織に要らん人)

非常勤職員だけどコロナ禍での某国病院での勤務が楽しすぎる件

事務常勤職員(正職員)になれれば業務時間中に日がな一日資格勉強してる人もいるくらいで、自由仕事をさせてくれる!


業務中に資格勉強をするってことは他の業務対応できる余裕があるってことなのだけど、

そういう余裕をつくること前提で非常勤職員の財源を確保して、実際に手を動かす実務は非常勤職員やらせて、

自分たちはイスに座って直接対応はしないという前提で「あれやこれや」「こう言っておけ」とか机上の理想論を言うだけだもんね。

職場情報システム部門なのだけど、特定大学研究室就職の受け皿になっているせいで、上の方々は学会つながりか研究室出身の人が主。

「実務より研究」が優先なので、実務の専門職なのに研究ばかりしてる人もいるよ!

いや、公正な競争採用するはずでしょ?笑

国の機関なのだから

なのに実務の面ではエンドユーザーの前に出たがらないって。笑

上司に言われた時だけ出てくれるけどね)


いいねー、国の機関って。

研究内容を見させてもらったことあるけど、病院での実現をどうるかについては一切言及がなく、

学部レベル卒論程度の上に、学会でも相当叩かれていたのに、それで科研費支給されるという。

医療機関という医療最前線組織に勤務しながら、現場での実現性考慮しない研究が許されるなんて、「コネ採用からこそ生まれ事象」だよね!


のびのび仕事をさせてくれて良い職場


から正規職員になれればすごい楽ができるし、うまみがある。


自主的サービス残業をする職員は「頑張っている」と認められるしね!

(どこの時代価値観だという話だけど)


大変な人がいても、自分のチームのことじゃないからと、放置プレイもできる!

医療情報技師コミュニケーションも、コラボレーションも、コーディネーションもあってないようなもの

そんなのただの理想論


部署に届く窓口の役割はすべて請負業者SESに担わせて、後ろに隠れる人の多いこと!

(だから正規職員になれればストレス面ではすっごい楽なんだよねー、だからうまみがある)


そういや、私が就職してすぐの頃、管理職


「重たい仕事は全部非常勤職員に行くから


意味ありげに言われたなー

(実際そうだった)


あと、これも言われた。


常勤職員と同じくらいの業務量をやらなければ、来期は契約しないから」


え?笑

給与格差はどう説明するの?笑)

ちなみに、その方は某学会委員会座長も務めるくらいの偉い先生だよ!


労基法なんて、どうでもええ」


とも公然と言うくらいよ!笑

もう、うけるよ。笑


いやいや、非常勤職員って年収200万円台で退職金もなくボーナスは3万円ポッキリで福利厚生もないのだけどね。

常勤職員は一番ヒラでも年収400万はもらってて(しかも勤務成績に関係なく確実に昇級する)、病院赤字でも経費ガバガバに使えて、その上で国の財源でボーナス満額もらっているし(当然今年も)、退職金福利厚生もきちんと貰えるし、リフレッシュ休暇は100%取得するし、とにかく休みが多いね

おまけに絶対首にはならない!

そして、トラブル処理もやらない!(非常勤請負やらせる)

責任給与バランスで言えば正規職は本当にコスパいいね

現場から問い合わせが来ても、「それは窓口の非常勤(or 請負業者)」という姿勢を貫くのが正規職員だよ!)


給与責任バランスで言えば、正規職員は本当にコスパがいい!

公務員独法職員でも)って本当に効率のいい働き方だ!)


でも、年度の予算を削られなくないか予算は毎年必ず消費するし、

「こんなに人いるの?」っていうくらい非常勤職員いっぱいいるよ!

(そして、正規職員自分がやりたくない仕事非常勤にふればいい、責任も含めて一切全部)


ほんと、国立病院仕事って楽しい


こんなの世間にあるんだな、ってびっくりしたよ。


ちなみに、うちの病院医療職の人、ホントは暇らしいのだけど

コロナだし黙っておけ」と言っていたよ!

紹介状必要病院のせいか普通コロナ患者がこないし、入院も減ってる)

他の病院医療職は大変だから表向きは大変そうにしておけ、だってさ………


非常勤職員」が給与が安いのは責任負担の差によるものだと思っていたのだけど、


「誰がやってもストレスを感じる仕事・やりたくない仕事は、まっ先に非常勤職員やらせられる」


ことになってるね! しかも安い給料で!

これが非正規雇用実態なんだって、身にしみて分かったなぁ^^

ストレス身体をやられやす職務立場ってあると思うのだけど、そこって給与には一切加味されないの??

不思議


ほんと、今の職場って面白い

2020-12-17

anond:20201217114921

失礼、誤読していました

とは言え、一個人に対する感情特定グループに対する認識に置き換わってしま可能性については当方も重々承知しているつもりだし、また先の発言(一選手が不当な行為を行ったところで、それが特定集団に対する認識に置き換わることは、少なくとも自分にはなかった、という発言)は、その可能性を考慮した上で、できうる限りそのような偏った認識を持たないでいようとする姿勢を示したものだったのだけど、その意図は伝わりましたか

もしその意図が伝わっていないのであればここではっきりさせておきたいのですが、貴方危惧する可能性については、言われるまでもなく思考が及んでおります

ですので、ご心配なきよう


また、あまり多くの事象単一の述語(この場合は「差別主義者」という述語)を使いすぎると、貴方本来この述語によって名指そうとしているところの意味が伝わりにくくなってしまうと思います。その点はお気をつけ下さい

anond:20201216033302

男が女よりも先に死ぬ確率を出し、余事象をとる

例えば今この瞬間産まれ女性の最大余命は100年なのでこの女性がx歳までに死ぬ確率はx/100

同じ考え方で

・70歳まで生きた女性の最大余命は30年なのでこの女性が70+x歳までに死ぬ確率はx/30

・50歳まで生きた男性の最大余命は40年なのでこの男性が50+x歳までに死ぬ確率はx/40

ーーー

・50+x歳まで生きた男性が、50+x+dx歳までに死ぬ確率はdx/(90-(50+x))

・70+x歳において女性が生きている確率は1-(x/30)=(30-x)/30 但しxは0から30

dxを微小とすると下のふたつの積が表現するのはある年齢50+xにおいて男が死に、その時女性が生きている確率

すなわちこのふたつの積を積分区間x:0→30で積分すれば男より女が長生きする確率となる

WOLFMANが計算して

1-((2log(2))/3)

事象

(2log(2))/3

でも0.5を下回っているのでこれもどこかおかしいのかもしれない

追記

そうか

・50+x歳まで生きた男性が、50+x+dx歳までに死ぬ確率はdx/(90-(50+x))

これを

・50歳の男性が、50+x歳まで生き、かつ、50+x+dx歳までに死ぬ確率は(1-x/40)dx/(90-(50+x))=dx/40

anond:20201216220335

やっぱりブコメ間違ってね?

男性が先に死ぬ確率の方が30年以内にケリがついて分かりやすいが

その余事象あん数字にならない

2020-12-16

今の日本文句を言っている層が『鬼滅の刃最終回肯定する謎

最終回ネタバレを含む。

鬼滅の刃』は現代日本社会肯定する神話である

まり鬼滅の刃を好むということは、今の日本社会の在り方を肯定するに等しい。

1歩進む。

鬼滅の刃最終回で感動した人間は、もう現代日本批判する資格はない』

まで極論を言ってしまっていいと考えている。

さて、最終回の話になる。

一行で暫定今世紀最大傑作である鬼滅の刃最終回説明するとこうだ。

「鬼滅隊のみんなは不幸を乗り越えて現代日本で楽しく暮らすよ!みんなも幸せにな!」

娯楽作品の締めとして、その終わり方が面白いか、面白くないか、という低レベルな話はここでは行わない。

論旨

現代日本に生まれることは不幸なのではないのか?』

で、ある。

私が強烈な違和感を感じたのは、以下の事象サイズ矛盾があるからだ。

A.現代日本に生きづらさを感じている人、政治に不満を持っている人、自分が不幸だとSNS喧伝する人の声の大きさ

B.『鬼滅の刃最終回に対する好意的反応の声の大きさ

(『お前の見ているタイムラインが悪い』という言葉は頭の隅に追いやって欲しい。普遍的な話である。つまるところ、「普通にトレンドを追い、普通にSNSニュースメディアを利用している人」を対象にこの記事を書いている。)

普段のAの声を信じるのであれば、日本という国は今、「ダメな国」ということになる。

事実、私もそう思う。

(こういう記事を書くと、『鬼滅の刃』という作品、もしくはその作品感想を書く場所雰囲気を守るためか、途端に日本の良い所が叫ばれ出すのが面白いのだが)

だが同時に、Bの声を信じるのであれば

ダメな国に転生してきた鬼滅隊の面子ダメな国に子孫を残している炭治郎達は不幸』という話になるのではないだろうか?

大正時代と比べたら幸せだろ

・鬼に家族を殺される環境と比べたら幸せだろ

そもそも無粋なことは言うな

という話は全面的に正しい。

だが、違和感である

まり、『えー、でも現代に転生とか可哀想…100年後とか、異世界かにすればいいのに』『北欧の○○に転生した方がハッピーエンドでしたね』という声が、

普段のAのこの国に対する批判の声と比べたら少ないのだ、と言っている。

作品現実を持ち込むな、というのは間違っている。大正時代ファンタジーをわざわざ現代日本帰結させたのは作者であり、むしろ現代日本について考えないことは作者のメッセージ性に対する冒とくである

結論を書いてしまおう。

普段、やれ日本はだめだ、政治がだめだ、だの言っている口で鬼滅の刃最終回を褒めてはいけないのだ。

「こんな現代日本に転生してしまうなんて、こういう課題に直面するだろうなあ」と常に批判的な態度を表明するのが筋だ。

では何故そういった声が散見されないのか?

簡単なことだ。

まり心の底で、大多数であるお前達は現状に満足しているのだ。

現代日本という国が居心地のいい場所で、

鬼に家族を殺された鬼滅隊が苦難の先にたどり着く約束パラダイス天国であると内心認めているのだ。

何が政治に興味を持てだ、何が自民党批判だ、何が失われた30年だ。

その実、日本人のほとんどは現状に満足しているのだ。

令和2年に最も受け入れられた娯楽である鬼滅の刃』とは、

最も令和2年に生きる人々の快感原則への写し鏡である

その鏡が言っておられる。

現代日本幸せな国です」と。

もし違うと言うのなら、最終回批判するべきだ。お前達はそれをしないではないか

「これはハッピーエンドではない」と、普段世界に対して向けている嫌悪感を叫ぶべきだ。

でもやらない、ならばもうこれは同意だろう。

多くの人と共に、同じ価値観ハッピーエンドに酔いしれる。これは最早セックス以上の快楽だ。

だが、真剣に世の中を憂うならその快楽に負けてはいけないはずだ。

何のことはない。

我々は、口では色々と文句を垂れつつも、もう先へ進む気が全くないのである

ハッピーエンドの中に私達は生きているのだから、当然だ。

世の中や政治に対する不信感など、所詮ごっこ遊びのようなもので、この国の人々は、ほとんどは「現状が幸せなのだ

鬼滅の刃』はそれを私に伝えてくれた。

私も、現代日本に生まれた喜びを、炭治郎の子孫や転生組と共に噛み締めるとしよう。

2020-12-15

(追記あり)Webはてなブックマークデバッグしようの会

はてブWeb版のスマホ向け表示で、メニュー(画面左下に付いてくるアレ モーダル)周りの変更が行われたのだけど

という仕様があるのでどうにかしてほしい。

わからんAndroidか?

環境Android10/SO-03L

ブラウザ1:Chrome Beta 88.0.4324.38

ブラウザ2:Firefox Nightly 200706 06:01

ブラウザ3:Firefox Beta 84.0.0-beta.4

お金貰ってる訳じゃないので泥WebViewとかは確認しなくて良いよね…

 

"枠外をタッチ" これ動かないのキツイな。blur 自体動いてないぽい(Firefox@Android)ので重くはない。スクロールの描画も再現しないっぽい

枠外タッチだけでも返して欲しい。

Fx固有の事象blurが利いていない。スクロール描画については広告枠とオムニボックスが被る領域が空白になるという仕様

2020-12-13

anond:20201213142245

コンピューター自我持ち始めたらヤバイから

意図的にそういった自我認識させるような事象に出くわさないように

操作されている

2020-12-12

anond:20201212152341

上級国民リベラルにとっては、公立中学なんてどうでもいい事象なんだよね

それどころか少年法改正論議とか、リベラル内部での路線対立寝た子を起こす恐れすらある

一般市民は動員されたら従順兵隊やってればいいんだよ

anond:20201212002356

議論不毛

上級国民リベラルにとっては、公立中学なんてどうでもいい事象なんだよね

それどころか少年法改正論議とか、リベラル内部での路線対立寝た子を起こす恐れすらある

一般市民は動員されたら従順兵隊やってればいいんだよ

1ヶ月前のニュースですら覚えてないのになんで毎日毎日律儀にニュースなんて観てるんだろう

コロナとかは明らかに例外的事象であって本当に重大なことなニュースなんて観なくても勝手情報は入ってくるんじゃないだろうか。

2020-12-11

anond:20201211182743

これが頓珍漢な事を言ってるならまだマシでコミュニティから駆除対象になるだけであるのだが、鯵刺が魚を捉えるが如く寸分の狂いも無く正論を叩きつけてくる人間がいる。得てしてそういう人間は、本人は「デキる」人間であるが為にコミュニティ地位も高く、対して言われた方はぐうの根も出ない状況に追いこまれ雨風に晒されるトタンよろしく初めは徐々に、やがて一気に錆が回ってくる。

この事象を見たことがない

打たれ弱過ぎ(異常にプライド高すぎ) か 半沢直樹の見過ぎでは?

ガチガチ正論を唱えるヤツは得てして爪弾きにされるもんだぞ

既存コミュニティで異物扱いされるのみならず、自分が立ち上げた組織から規模感関係なく追い出されるとか日常茶飯事だぞ

 

強いて言うなら技術コミュニティ技術がある方が正義みたいなところは若干あるよね。分野問わず

もちろん、建設的なフィードバックってあるとは思うけど、

本人はそれに重きを置いてないのだから仕方がないのでは?(社会通念上問題があるものを除く)

技術が錆び付いてそいつが追い出されるのが先か、コミュニティ過疎化破綻するのが先かはわからんが、

いずれにせよ増田責任・決定権に無い話よ

anond:20201211083327

左巻きがな昔言ってたんだ

人のリソースには限りがありすべての事象になど対応できない

どこにリソースを割くのかは個々人で違い

私は、在日外国人朝鮮人じゃない)労働問題について取り組んでいる

んでな、同じ口が言うんだ

在日外国人朝鮮人じゃない)労働問題は本当にひどい

知らなかったでは済まされない

それについて沈黙することはそんな世の中を肯定するのと一緒だ

日本にはヘイトスクラムが溢れている

同じ人間が、同じ口からうから

嗤うぞ


反差別ってか、意識高いリベサヨ様はな、そうして人の行為ジャッジして

自分が一段高いところに居るかのように振舞うんだ

当然にして敵が多い

そりゃそうだ、自分思想賛同しない者は、差別主義者で無能と言ってのけるわけだから

ナイキCMはい試金石になってる

日本社会でNIKEを身にまとうことは、もはや反レイシズムプロジェクトに参加する契機であるのだ】

とか言い出しちゃう


ところがだ、こうした人間は、自分他人からジャッジされるのだ、という視点がまるでない

「それについて沈黙することはそんな世の中を肯定するのと一緒」であるなら

当然に、ウイグルのことも話題になる

当たり前だ

例えば10ある差別のうち5,6個には明確に反差別を謳い、残りは消極的ではあかんのだろうか?

ダメなんだよ、はてなに巣食うリベサヨのお歴々がダメって言ってんだから自分は除く)

あとな、「残りは消極的ではあかんのだろうか?」これ違うぞ

例えば10ある差別のうち5,6個には明確に反差別を謳い、1個は差別肯定利益を得るではあかんのだろうか?

ウイグルの件はそういうもの

ずらしてみても、ナイキ擁護はできんぞ

anond:20201210015738

死ぬ時期が10年より離れる確率が求まれ10年以内に収まる確率も求まる。和が全事象なので。

死ぬ時期が10年より離れる確率

・現時点で40歳の方が50歳より10年より後に死ぬ確率

・現時点で50際の方が40歳より10年より後に死ぬ確率

の和。

後者はヒントにあるように

0.95*0.20=0.19

計算される。このヒントで10年後のこの国での死亡確率問題設定と同じ値を用いて良いことが暗に前提と置かれているから今後もその前提を利用する。

前者について。

例えば2人の50歳が存在する時、この問題設定では2人を区別しないのでどちらが先に死ぬかは等確率として良いだろう。

同じように、今50歳の人が、10年後の40歳(その時まで生きていれば)より先に死ぬ確率は50%として良いだろう。

これを認めるなら前者の確率

(1-0.02)*0.50=0.49

で、

求める確率

1-(0.19+0.49)=0.32

で、

32%と分かる。

anond:20201211094654

毎回思うんだけどこの手の事象ガン無視してる企業多くね

それともただ単に仕事してますアピールでホラ吹いてるのか知らないけど

外のわけわからないWi-Fi繋いで不特定多数人間の目に触れて良い状況って結構異常だぞ

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