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はてなキーワード: ギリシア語とは

2019-03-01

anond:20190301152130

ショーペンハウアー

世界には喜びより苦しみの方が多い。数千人の幸福と喜びは、一人の人間苦痛を補う事はできない。そして全体的に考えると生命は生まれない方がより良いだろう。


ネタ

ネターは人口爆発問題について言及している。ベネターは地球上の理想人口ゼロであるとしている。


カブレラ

Julio Cabrera は出産人間危険で痛みに満ちた場所に送り込む行為だと述べている。生まれた瞬間から死に至るプロセスが開始される。Cabreraは出産において我々は生まれてくる子供同意を得ておらず、子供は痛みと死を避けるために生まれてくる事を望んでいないかも知れないと主張している


アケルマ

カリム・アケルマは、人生の中で起きうる最良のことは最悪なこと―激痛、怪我病気、死による苦しみ―を相殺せず、出生を控えるべきであると主張している。



ザッフェ

我々は満足させる事ができない欲望精神的な要求を持っている。人類がまだ存続しているのはこの現実の前に思考停止しているからに他ならない。 Zapffeによると人間はこの自己欺瞞をやめ、その帰結として出産を止めることによって存続を終わらせる必要がある


てめえが名前を挙げた学者の中に出産肯定してるやつはいないんだが?




四諦

ハリ・シン・ガウルによるブッダ解釈

Hari Singh Gourは彼の本The Spirit of Buddhismの中で、とりわけ四諦とパーリ律の始まり考慮し、以下のようにブッダの教えを解釈している。

ブッダ曰く、人生が苦しみである事は忘れられがちである。人が子供を作る。従ってそれが老いと死の原因である。彼らが苦しみの原因がその行いにあると気付いたならば、彼らは子供を作るのを止めるだろう。そうして老いと死のプロセスを止めるべし。

四諦のものは反出生主義とは関係ない上に、この解釈すら、出生否定してる。


マニ教

マニは悪から逃れることを説き、そのためには人間繁殖までをも否定した



キリスト教 マルキオン派

wikiのマルキオンに反出生主とあるだけで、実態に関するちゃんとした情報がわからなかった、あるんなら出してくれや

キリスト教 禁欲

これを反出生主義と結びつけて考えるような記述はどこにも見当たらなかった、が、

そもそも禁欲って、基本性交とかそこらへんに関するものであって、出生は関係ないだろ

ボゴミル派

マニ教的な善悪二元論を説く。人間の魂は、悪しき肉体に拘束されている、この世の物質的なものは全て悪魔(サタナ、ギリシア語サタンの意)の手で作られたものである、救いのためには全ての物質的なもの否定せねばならない。


カタリ派

おめでとう、これが唯一の反証だよ、つってもこれも、死ぬ間際に(生殖含む)禁欲すれば、天国行けるっていう

まれてくる子供の苦しみとかも関係ない、俺からしたら反出生主義って言っていいのかかなり怪しい代物だけどな


まあ、つまり現在生きてる学者でてめえの言うような

出産を控えるべきなのか?

出産を完全にやめるべきなのか?

問題となるのは出産かそれとも性交か?

みたいなこと言ってるやつは居ねえんだよ

つか、おまえ書き方からして、内容が少々違うってだけで、多様な解釈があるって捉えてんだろ。

恣意的解釈してんのはどっちだよ



まあ、カタリ派の例だけ持ってきて、ほら!条件付きで子供産める反出生主義者もいるじゃん!って言ってもいいけどな、まあ、そう言うなら、俺の負けでいいよ、俺はカタリ派が反出生主義だとは思わんし

もうカタリ派滅んでるけどな

2019-02-24

まーた「性的まなざし」論か

number_55

@room_number_55

ツイッター規約ざっと読んでみたけれど、

未成年定義は18歳未満

対象イラストCG文字含む

違反アカウントは即凍結。新規アカウント取得も不可

・申告を推奨

ってことでいいのかな?

非実在青少年の年齢をどうやって判断するか(見た目? 設定?)がハッキリしないのが気になるが…

午後1:05 · 2019年2月24日 · Twitter for iPhone

https://twitter.com/room_number_55/status/1099520769405546496

ななしぃ@七志乃七介 @Nanacie_ 2日前

webisu_vip キリスト教的に欧米は「だれでも、情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである」(マタイによる福音書 5:28)って考えですものしかし人は抑圧を受け過ぎると暴走する面がどうしても存在します。仏教思想まで禁止してませんから、この辺の考えは諸外国キリスト教思考とはかなり相容れないものだと思われます

返信 4

https://togetter.com/li/1319696

新約聖書』(しんやくせいしょ、ギリシア語: Καινή Διαθήκη, ラテン語: Novum Testamentum)は、紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教正典。また、イスラム教でもイエス(イーサー)を預言者の一人として認めることから、その一部(福音書に相当するもの現在まれているものとは異なり、アラビア語で「インジール」と呼ばれる)が啓典とされている[1]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E7%B4%84%E8%81%96%E6%9B%B8

最近、この手の西海岸サービス規約レベルイラスト排除がすごい進んでるんだよな。日本いくら騒いでも、意思決定西海岸キリスト教徒によって行われる以上はまなざし論の侵攻を遅らせることはできても押し返すことができない。どうしたもんかね。やはりブロッキングしかないのか? はてなハイク日本人が閉じこもればはてな京都本社と俺たちの京都府警がすべてを決定することになるわけだから

2018-09-11

ずっと自分は金がない普通の家の人だと思っていた

 小中は公立を出た。田舎に育ったので、レベルの高い公立校に行けない子がいく、レベルの低い私立高校を出た。で、適当に入れた私大入学した。その間、一切勉強しなかった。いや、一度だけ中3の一月に焦って受験勉強をした。もちろん間に合わず志望校は落ちた。が、少しだけ遅れて成果が出た。高1の夏の全国模試偏差値70を全科目で超えた。その後、全く勉強せず、遅刻サボりを繰り返して何とか卒業した。

 大学受験は家から一番遠いという理由だけで、大学を選んだ。入れた私大偏差値はたぶん50くらい。今は少し上がったらしい。

 中学の成績がいつも真ん中あたりだったので、自分偏差値50あたりの、いいかえれば「普通の人」だと思っていた。大学を出たあと、仕事を少しして、海外大学院を修士だけ出て、いま旧帝大博士課程にいる。その間、趣味でつくった文章編集者の目に止まるなどして、急に、環境が変わった。周囲の社会階層が上昇していって、いまは、いわゆる上級国民ばかりになった。友人たちは教授医者弁護士官僚大企業役員の子弟で、就職先は公官庁大企業ばかり。英語は出来て当然で、みなドイツ語フランス語もできる。ぼくは語学が苦手なので英語しか出来ない。あとはせいぜいギリシア語ラテン語辞書を使って読める程度だ。

 博士課程にいるが、学振に落ちたので、翻訳仕事などをして日銭を稼いでいる。先日、単身赴任から帰ってきた友人にあった。月収100万超の彼は飲み仲間で、バカ話をしては呑んで終わる間柄である。その中で、社会資本やら教育格差の話になった。なんとかしたいと思いつつも、何をどうすればいいのか分からない。

 大阪底辺中学校生徒の家庭教師をした友人いわく「家に本がない」子も多いと聞いた。当然、本棚もないのだろう。その家の子は、親からスマホの従量欲しさに殴られて、端末を取り上げられたこともあるらしい。

 大学全入時代というが、実際には、半分の人の選択肢しかない。偏差値など、その半分の中での曖昧な目安にしか過ぎない。しかし、そこに象徴される社会的分断は、想像しているよりも大きなものなのだ。たとえば「ラフマニノフ」と聞いて、ぼんやりとでも芸術関連のことばだと気付くか否かは、どうしても環境に寄るのではないか、と小説家の友人が言っていた。そうかもしれない。そういえば、ラフマニノフは一枚も持っていない。

 ぬるいオタクでもあるので、趣味仲間にはいろんな人がいる。それはすごく楽しい。同時に、恥をかくこともある。ネット仲間の知り合いで初めて会った人が「工場勤務です」というので、研究開発だろうと思って話していたら「ライン作業です」と言われてしまった。自分想像力の無さを恥ずかしく思った。

 親はよく「金がない、金がない」と言っていた。小4のとき引っ越してきた友人の家は金持ちだった。ずっと連絡していないが、誰もが知るPCサプライメーカー社長だった。また父親の友人に、趣味クルーザー釣りに連れていってもらったことがあった。父の友人には、ニューヨークの画商や官僚がいた。彼らに比べれば「金がない」という意味だったのだろう。たしかバブルの頃に、毎週、生け簀のある料亭で食べていたし、家にはマッキントッシュ真空管アンプが数台あった。祖父現金で、さらっと一億用意するのを見たこともある。ごく幼い頃の記憶だ。

 ずっと自分は金がない普通の家の人だと思っていた。無論、何が普通かなどわからない。ただ努力をしないまま、適当大人になった。結果として自分が貧しくなることは覚悟していたが、それ以上に、社会崩壊していく速度のほうが速かった。社会資本がなんちゃら、教育資本がうんたらかんたら。ニュースで見かけ、たまに出会う、自分の「普通」とは違う人々について、チャラチャラと考える。何とか人の役に立てるようになれないだろうか。答えは出ない。

2018-09-08

社会資本教育資本が何ちゃらチャラチャラ

 小中は公立を出た。田舎に育ったので、レベルの高い公立校に行けない子がいく、レベルの低い私立高校を出た。で、適当に入れた私大入学した。その間、一切勉強しなかった。いや、一度だけ中3の一月に焦って受験勉強をした。もちろん間に合わず志望校は落ちた。が、少しだけ遅れて成果が出た。高1の夏の全国模試偏差値70を全科目で超えた。その後、全く勉強せず、遅刻サボりを繰り返して何とか卒業した。

 大学受験は家から一番遠いという理由だけで、大学を選んだ。入れた私大偏差値はたぶん50くらい。今は少し上がったらしい。

 中学の成績がいつも真ん中あたりだったので、自分偏差値50あたりの、いいかえれば「普通の人」だと思っていた。大学を出たあと、仕事を少しして、海外大学院を修士だけ出て、いま旧帝大博士課程にいる。その間、趣味でつくった文章編集者の目に止まるなどして、急に、環境が変わった。周囲の社会階層が上昇していって、いまは、いわゆる上級国民ばかりになった。友人たちは教授医者弁護士官僚大企業役員の子弟で、就職先は公官庁大企業ばかり。英語は出来て当然で、みなドイツ語フランス語もできる。ぼくは語学が苦手なので英語しか出来ない。あとはせいぜいギリシア語ラテン語辞書を使って読める程度だ。

 博士課程にいるが、学振に落ちたので、翻訳仕事などをして日銭を稼いでいる。先日、単身赴任から帰ってきた友人にあった。月収100万超の彼は飲み仲間で、バカ話をしては呑んで終わる間柄である。その中で、社会資本やら教育格差の話になった。なんとかしたいと思いつつも、何をどうすればいいのか分からない。

 大阪底辺中学校生徒の家庭教師をした友人いわく「家に本がない」子も多いと聞いた。当然、本棚もないのだろう。その家の子は、親からスマホの従量欲しさに殴られて、端末を取り上げられたこともあるらしい。

 大学全入時代というが、実際には、半分の人の選択肢しかない。偏差値など、その半分の中での曖昧な目安にしか過ぎない。しかし、そこに象徴される社会的分断は、想像しているよりも大きなものなのだ。たとえば「ラフマニノフ」と聞いて、ぼんやりとでも芸術関連のことばだと気付くか否かは、どうしても環境に寄るのではないか、と小説家の友人が言っていた。そうかもしれない。そういえば、ラフマニノフは一枚も持っていない。

 ぬるいオタクでもあるので、趣味仲間にはいろんな人がいる。それはすごく楽しい。同時に、恥をかくこともある。ネット仲間の知り合いで初めて会った人が「工場勤務です」というので、研究開発だろうと思って話していたら「ライン作業です」と言われてしまった。自分想像力の無さを恥ずかしく思った。

 親はよく「金がない、金がない」と言っていた。小4のとき引っ越してきた友人の家は金持ちだった。ずっと連絡していないが、誰もが知るPCサプライメーカー社長だった。また父親の友人に、趣味クルーザー釣りに連れていってもらったことがあった。父の友人には、ニューヨークの画商や官僚がいた。彼らに比べれば「金がない」という意味だったのだろう。たしかバブルの頃に、毎週、生け簀のある料亭で食べていたし、家にはマッキントッシュ真空管アンプが数台あった。祖父現金で、さらっと一億用意するのを見たこともある。ごく幼い頃の記憶だ。

 ずっと自分は金がない普通の家の人だと思っていた。無論、何が普通かなどわからない。ただ努力をしないまま、適当大人になった。結果として自分が貧しくなることは覚悟していたが、それ以上に、社会崩壊していく速度のほうが速かった。社会資本がなんちゃら、教育資本がうんたらかんたら。ニュースで見かけ、たまに出会う、自分の「普通」とは違う人々について、チャラチャラと考える。何とか人の役に立てるようになれないだろうか。答えは出ない。

2018-03-03

大学新入生のための)第二外国語案内

大学受験も大体終わった頃のようなので、何となく書く。筆者は以下の言語すべてが流暢という訳ではもちろんないが、まあ平均的な高校生英語を知っている程度よりはそれぞれの言語について知っているつもりだ。ただし、大学教師でもなければ語学で食べているわけでもないので適当に割り引いて読まれたし。

のっけから本題とずれるが、これから大学生になる人が外国語学習において力を注ぐべきなのは英語学習であって第二外国語ではない。各国語(あるいは文学)を専攻しないならば、第二外国語を学ぶのは大体多くても2年くらいだろうが、授業を聴いているだけならば間違いなく卒業する頃にはすっかり忘れているだろうから実際的には毒にも薬にもならないと言ってよい。それでも外国語を学ぶことはその使用者文化垣間見せてくれるし、ヨーロッパ言語であれば英語理解を深めてくれる部分もある、かも知れない。

というわけで結論だけ先に述べれば「直感で好きなのを選べばよい(どうせたいした違いはない)」。もう少し付け加えるならば「フランス語はやや覚えることが多く、単位を落とす人がそこそこいる。英文法になじんでいる人間にとっては中国語文法はややとっつきづらい。逆に英文法がどうも嫌いだという人は中国語チャレンジしてみてもいいかもしれない。以上を逆にとらえるとドイツ語スペイン語無難選択肢だろう」くらいだろうか。

以下各国語についてのコメント文法:A(簡単)- D(難) 発音:A(簡単)- D(難) 実用性:A(役立つ)- D(全く無駄) で一応つけてはみたものの、印象なのであしからず

ドイツ語

文法:B 発音:A 実用性:C

かつては第二外国語筆頭だったろうが、学習者は減少している。大学の二外として言うのであれば、初期学習簡単なので一番無難であると思われる。英語と同じゲルマン語に分類され、文法はまあ似ているのでそれほど違和感なく入っていける。また、発音もよく知られるようにだいたいローマ字読みであり簡単。また、日本人にとって、クーゲルシュライバー(ボールペン)などの一部の単語は(ドイツ人理解することができない)クールで魅力的な響きをもつ

歴史的な経緯からドイツ語が通じるのはほぼドイツだけで、ビジネスで関わるようなドイツ人であればまず英語が話せるのでドイツ語実用性は低い。とはいえ、EUの中で最も力を持つ国ではあるし長期的に学習することを考えるのも無駄ではないだろう。

フランス語

文法:B 発音:B- 実用性:B

こちらもメジャーで、その意味では無難文法ハードルになるのは、やはり動詞活用であろう。例えば英語だとgo三人称単数でgoesと活用する。フランス語場合、{単数、複数} x {1,2,3人称}の6パターン活用をするのが普通で、さら現在形、過去形etcと6種類ずつ活用を覚えることになるので英語ドイツ語に比べると暗記が必要な部分は増える。二外としてみる場合、大してモチベーションもないのにこれを暗記するのが大変という場合が往々にして起こりえて、単位を落としやすいように見える。

発音については、英語ほどスペルとの対応が不規則ではないと言われるが、発音しないのに表記される文字が多く初学者にとっつきにくいものである。またこれが上の動詞活用スペルを覚えにくくするものでもある。

以上の点から、二外として単位を取るだけならばあまりオススメはできない気がする。ドイツ語に対して利点があるとすれば女の子が多そうなイメージがあるくらいだろうか。ただ、ある程度学習が進むと上で書いた文法発音の困難はたいした問題ではなくなる。また、歴史的経緯から英語の語彙は(同じゲルマンであるドイツ語よりもフランス語との方が共通点が多いので、英語が十分できる人間にとっては、入門を果たした後ある程度読めるようになるための労力はドイツ語より少なくて済む。

実用性という点では、アフリカ植民地がたくさんあった関係アフリカで多く使われるため国際協力云々といった仕事に興味がある人にはフランス語知識は有利に働く。

中国語

文法:B-C+ 発音:C 実用性:B+

いろいろな問題を抱えつつもとにかく巨大かつ成長中の国で、さら地理的なこともあって学習者は増えているようだ。

まず、発音が難しい(厳密に言えばどの言語も難しいだろうが)。よってリスニングが難しいので単位取得にはマイナスかもしれないが、逆にだからこそ授業でとるべき言語とも言えるかもしれない。文法についてはひとことで説明するのは難しいのだが、なんと言っても全く活用しない(=漢字は形を変えない)ので英語と同じノリで文法理解しようとするとなかなか腑に落ちない。原因をいくつか挙げると、一つの文字がいろんな品詞で使われることや「目的語」の概念英語と若干違った意味で使われるといったところだろうか。また、文法ルールが複雑というよりもどのルールをどこで使えばいいのかがよくわからないという難しさがある。

こういう難点はあるものの、暗記するのはまあ文字くらいで、日本人にとっては文字習得する苦労があまりないので二外の単位取得くらいだったら一番労力が少なくて済む(かも)という面もある。ある程度要領が良い人で、外国語勉強をしたくない、というひとには選択肢に入るだろう。

実用性という意味では、もちろんペラペラになればそれなりに重宝されるだろうが(ただし英語もできるという前提で)、そこまで行くのはまあ大変だろう。日本語ができる中国人は大量にいるので、ちょっとやそっと中国語ができても、それだけではあまり使い道がない(と言われている)というのは留意すべきか。

スペイン語

文法:B 発音:B+ 実用性:B

文法の複雑さという意味ではフランス語と似たり寄ったり(どちらもロマンス語に分類される)。ただし、発音がおおむねローマ字読みでありその分暗記はしやすいように感じる。二外としては大きな困難がない言語であると思う。実用からみても、話者の多い言語でありそれなりに有望だろうが、下手にスペイン語ができるからといってメキシコで働くことになったりするのは怖いかもしれない。

スペイン語も読めるようになるまでは英語知識が役に立つが、おそらく難しいのは聞いて話すことで、一般早口で話されるので実際に会話できるようになるまでに必要な労力はどの言語でも変わらないなあ、と感じる。

ちなみあまり二外の選択肢にない気がするがイタリア語も同じロマンス語であり、スペイン人イタリア人場合によってはそれぞれがそれぞれの国の言葉で話して理解できるようであるポルトガル語の方がスペイン語に近いらしい)。少し勉強しただけの印象だとイタリア語の方が文法発音も少しルールが複雑である。それよりも大きな違いはイタリア語特定の分野をのぞけば実用性があるとは言えないという点だろう。もっとも、プロとして高い能力を持った人も少ないらしいので全く仕事につかえないという訳ではないだろうが。

ロシア語

文法:C 発音:C 実用性:B−

実用性は近いからなんとなくドイツ語単品よりは仕事ありそう(ただし地理的限定される。北海道とか新潟とか)、というくらい(あくまで印象です)。

まず文字が違うのでそれを覚える苦労があり、発音も難しく、文法も複雑である語学時間を割きたくない人にはお勧めしない。二外としての利点を挙げると、大体少人数の全学部合同クラスなので、知り合いの幅が広がって楽しそうだった、という風に記憶している。難しい言語ではあるが、その分授業も緩くすすむ場合が多く、選択者の評判はおおむね良好だった。

個人的にはドイツ語フランス語の後に学習した方が諸々楽な気がするので、二外としてはやはりオススメではない。ただ、ロシアという国に何となくロマンを感じる人は適当勉強してみるのはオススメしたい。

番外

古典語について個人的印象。括弧は実際問題発音しないので...

ラテン語文法:C- 発音: (A) 実用性:C- (ヨーロッパ言語文法的特徴について見通しをつけるのに役立つ気がする)

古典ギリシア語文法:D 発音:(B) 実用性:D (特定目的があるなら別ですが)

以下蛇足

くどいようだが、(少なくともほとんどの人にとって)なんといっても英語勉強をする方が先決だ。日本人が中高大と英語勉強しても話せないのは教育が云々といっていろいろな試みがなされているが、第一の原因は勉強不足であるそもそもセンター試験で安定して9割くらいとれないのであれば高校までの勉強が不足しているし、話せるようになるにはセンター9割からさらにそれなりの努力必要だ。日本人ほとんどはセンター9割*に達していないうえに、大学に入ると勉強を止めてしまう。これでは「中高大で英語を学んだ」とは到底言えないだろう。(*あくまで一例。要は高校までの学習内容をきちんと身につけているかということ)

また、機械翻訳が発達して語学力はいらなくなるという意見もあるかもしれないが、すくなくとも10年以内に(話を英語に限ったとしても)英語を全く理解せずに英語話者と口頭でコミュニケーションがとれるようになることはないだろう。先のことはわからないとはいえ、機械翻訳の発達を強調して語学学習無意味を説く人はノストラダムス予言を当てにして何の努力もせずともよいと言っていた人(いるかは知らんが)と大差ない。ただし、コストパフォーマンスの面から翻訳が金にならなくなっているのは既に事実であり外国語で食っていくのはコンスタントに難しくなっていくというのも正しいだろう。自分は「英語はただのツールなんだから必要になればすぐに身に付く」という言説は全くの嘘だと思っているが、そうはいっても金になる技術を身につけるのはそれはそれで重要であるのも事実で、英語だけできても仕事がないというのはある程度正しい。同時に、別に誰もが英語をぺらぺらになる必要もない訳で、「英語が先決」と書いたのはあくま外国語学習という範疇に限れば優先すべきは英語であるという意味なので、自分時間配分の優先度を考えた上で外国語学習をしてほしい。

2018-01-05

anond:20180104132743

なぜ「古典」が試験科目なのか考えてみた。

歴史的に、日本ヨーロッパ伝統に成り立つ大学という制度を導入・輸入した。

そのヨーロッパでは、人文系学問ならば、古典語(ラテン語ギリシア語)は大学入学のための必須科目である

この形式が雛形となって日本に持ち込まれたとしたら、日本場合、現状のような「古典」が必須になったことと繋がるかな?

ヨーロッパ規範は、いまや世界中にばら撒かれているから、自分物差しがどこに由来するのか意識すらしない。

2017-07-25

欧州人名

日本語だと王様名前とか各国名だけど、一般的書籍だと平気で自国語風にしてるので、「えーと、こいつはあいつのことだよな」って感じになる。

英語だとチャールズフランス語だとシャルル、ドイツ語ならカールチェコ語ならカレル、ラテン語ならカロルスあたりはまだいい。

アーサーがラテン語アルトリウス、フランス語でアルチュールもまだいい。

でも、ギリシア語ステファノスラテン語でステファヌス、英語スティーブはまだ分かるが、ハンガリー語のイシュトヴァーン、スペイン語エステバンフランス語のエティエンヌあたりはどういう音韻変化か良くわからない。

2016-06-07

聖書は何語で書かれたか/イエスは何語をしゃべっていたか

「shi3zの長文日記」がホッテントリに入っていますが少し言葉足らずかなあ…

http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20160607/1465246379?_ts=1465261918

”また、いま普及している聖書基本的にさまざまな本の断片を集めた合本であるため、訳者によっても微妙解釈が違う。そもそも原著ヘブライ語で、ヘブライ語聖書からそのまま翻訳しているわけでもなくて、一度英語になったもの翻訳したりするわけだから話がさらにややこしい。”

上記は旧約聖書にはあてはまります新約聖書にはあてはまりません。

日本聖書協会より引用

http://www.bible.or.jp/know/know07.html

旧約聖書ヘブライ語で記されている。ごくわずかの部分はアラム語である。”

ですが

新約聖書ギリシア語で記された。このギリシア語はヘレニズム時代地中海世界共通語となったコイネ-と呼ばれるギリシア語で、古典ギリシア語とは異なるものである使徒たちによってキリスト教が伝えられていったのは、このコイネ-・ギリシア語世界であったので、新約聖書コイネ-・ギリシア語で記されたのである。”

イエスが生きた時代パレスチナ日常会話はアラム語であり、ローマからオリエント世界における国際共通語ギリシャ語でした。

一般イエスが実際に発した言葉アラム語で、その言葉使徒が書留め、書簡に記したり布教使用したのはギリシャ語だったと考えられています

イスラエル民族カナンの地(パレスチナ)に定着してからヘブライ語使用したが、後にアラム語が使われるようになった。このアラム語アッシリアバビロニアペルシアで用いられていた。エズラ記のアラム語部分はペルシア王との間に交わさた手紙である民衆理解できなかったことを示す記録が列王記18:26にある。アラム語は次第にイスラエルに浸透するが、バビロニア捕囚はそれに大きな役割を果たしたと考えられる。ギリシア支配時代以降ヘブライ語聖書その他の宗教文書に用いられ、一般にはアラム語日常化していった。イエス時代パレスチナではアラム語が用いられていた。福音書記者イエスの語られた言葉の中に、ごく少数ではあるがギリシア語と並行してアラム語を保存している。「タリタ・クム」(マルコ5:41)「エッファタ」(同7:34)「アッバ」(同14:36)「エロイエロイ、レマ、サバクタニ」(同15:34)がそれである。”

2016-05-18

オカルト板で

久しぶりに2chでスレ立てしてみた。

不思議な話や怖い話が好きだし、少し貢献のつもりで、

あわよくば、まとめとかに取り上げられたら良い自己満足になると思ったからだ。

で、レスがだいぶついて来て、ちょっと疲れてきた。理由は、とにかく、自分の主張を喚きたいだけな奴、自分が持っているイメージ(実際は存在しない)だけで批判したい奴が現れたから。個人的に、オカルトは娯楽としてすごく楽しい。旧帝の文系修士を持つ程度の浅学な身ではあるが、人々の間で、どのように事実理解され、どんな相互作用で新解釈が生成されていくのか、興味深いと思っている。しかし、言葉は悪いが、あまりの頭の悪さに辟易としてしまった。

オカルト好きということが、端的に、情報リテラシーの低さ、もっと言えば識字率問題であると思った。イメージとしては、単語文法を最低限だけ理解できるサルが、画面の向こうにいて、とにかく衝動のままに喚いている。字を読み、打てるだけ。それでも良いのかも知れないが、LINEのりんなでさえ、もう少しまともな受け答えをするんではないかと思った。端的に事実誤認も多い。典拠として査読付き論文を挙げたら、wikipediaに書いてあると反論されると、ちょっと白目剥きそうになった。基礎文献を指示しても読みやしないし、知りもしない。たぶん、ドイツ語ラテン語ギリシア語はおろか、英語でさえ出来ないのだろう。

そう思うと、道端で乾いている枯れた雑草の欠片に真剣に向き合っているような気分になり、我に返った。まだ猫をなでながら、犬をモフりながら、ひとりごとを言う方がよい。オカルト陰謀論にハマり、一日画面の前に張り付いている人というのは、または彼らの思考回路なり論法というのが、まさにオカルト的だなと思った。

なんというか哀れだ。

ということで、休憩おわり。仕事にいってくる。

2015-12-31

台東区HP言語表記間違い探し

http://www.city.taito.lg.jp/index.html

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151229/k10010356241000.html

あくまで一部。探せばもっとたくさん間違いがあるはずで実際ここで指摘した以外にもおかしい文はあるので他の言語でもふるって指摘すべし。

やっぱ役所公式サイト機械翻訳使っちゃダメだよ。

2015-09-04

[] アレロパシー

アレロパシー英語: Allelopathy)とは、ある植物が他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり、あるいは動物微生物を防いだり、あるいは引き寄せたりする効果総称邦訳では「他感作用」という。ギリシア語の αλληλων (allēlōn 互いに) + παθος (pathos 感受) からなる合成語である1937年ドイツ植物学であるハンス・モーリッシュにより提唱された。

  

アレロパシーは、連作障害の原因の1つと考えられている。セイタカアワダチソウなどの帰化植物が勢力を拡大する要因の1つでもある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC

2015-05-22

詐欺捏造・偽作

台湾誌(1704年

ジョルジュ・サルマナザールはフランスまれ白人だったが、ウィリアムイネスという牧師の協力を得て「キリスト教改宗した台湾人」になりすました。「台湾人の先祖日本人である」「香草をまぶした生肉を食べている」などデタラメ風習を広め、独自の「台湾語」まで作りだした。当時のヨーロッパでは台湾ことなど全く知られていなかったので、サルマナザールは25年ものあい台湾専門家と見なされ、彼が執筆した『台湾誌』は知識人からも信頼されていた。しかし、ハレー彗星で知られるエドモンド・ハレーが、『台湾誌』に掲載された星図などから矛盾を見つけ出して突きつけたため、彼はついに自らの虚偽を告白した。

ベリンガー事件(1726年)

数学教授デリック図書館司書エックハルトは、横柄な態度のヨハン・ベリンガーに腹を立て、悪質ないたずらを仕掛けることにした。二人は石灰岩に細工をして、カエルミミズ化石彗星太陽の形をした化石、「ヤハウェ」という文字が刻まれ化石などを作り出し、ベリンガー化石採集していた山に埋めておいた。当時は化石が生まれる原因が分かっておらず、神秘的な力によって形成されると考えられていたので、いま見ると明らかにおかし化石でも、ベリンガーは本物だと信じこみ、図版を収録した書籍まで出版してしまった。話が大きくなって慌てた犯人の二人は偽造であることを明かしたが、ベリンガーはそれを中傷だと考えてまったく取り合わなかったという。

コック・レーンの幽霊(1762年)

コック・レーンにあるリチャード・パーソンズの家に、ウィリアムケントとファニーという夫妻が下宿していた。しばらくしてファニーは天然痘で亡くなったが、それ以来、パーソンズの家では何かを叩くような音や引っかくような音がたびたび聞こえるようになり、パーソンズは「ファニーの幽霊に取り憑かれた」と主張した。ファニーの幽霊は、自分ケントに毒殺されたことを訴えているのだとされた。幽霊のことはロンドン中の話題になり、見物客が連日のように集まってコック・レーンを歩けないほどだった。しか調査の結果、パーソンズ自分の娘を使って、木の板を叩いたり引っかいたりさせていたのだということが分かり、彼は有罪となった。

トルコ人(1770年

ヴォルフガング・フォン・ケンペレンは「トルコ人」という名の人形を完成させた。それは完全な機械仕掛けチェスを指し、しかほとんどの人間より強いというものだった。「トルコ人」はヨーロッパ中を旅してチェスを指し、その中にはベンジャミン・フランクリンナポレオン・ボナパルトなどの名だたる人物がいた。多くの人間がその秘密を暴こうとしたが果たせなかった。ケンペレンの死後、「トルコ人」はヨハン・メルツェルのもとに渡り、ふたたびアメリカなどで大金を稼いだが、1854年火事によって焼失した。その後、最後の持ち主の息子が明らかにしたところでは、やはりチェス盤のあるキャビネットの中に人が入っていたのであった。

首飾り事件(1785年

宝石商シャルル・ベーマーは、自身が持つ高額な首飾りを王妃マリー・アントワネットに売りたいと思い、王妃の友人だと吹聴していたラ・モット伯爵夫人仲介を依頼した。伯爵夫人は、ルイ・ド・ロアン枢機卿を巧みに騙して首飾りの代理購入をさせ、王妃に渡すと言って受け取った首飾りをばらばらにして売りさばいてしまった。その後、事件が発覚して伯爵夫人逮捕された。かの有名なカリオストロ伯爵も巻き添えで逮捕され、のちに無罪となっている。また「王妃はラ・モット伯爵夫人同性愛関係にあった」「この事件王妃陰謀だった」といった事実無根の噂が流れ、マリー・アントワネットの評判は貶められた。

ヴォーティガンとロウィーナ(1796年

19歳のウィリアムヘンリー・アイアランドは、父親を喜ばせるためにシェイクスピア手紙文書を偽造するようになった。多くの専門家がそれを本物だと鑑定し、ジェイムズ・ボズウェルなどは「我らが詩人聖遺物を生きて見られたことに感謝する」と祝杯を上げたほどだった。ついにウィリアム戯曲の偽作まで行うようになったが、その戯曲「ヴォーティガンとロウィーナ」はあまりにも悲惨出来栄えだった。また、その頃にはエドモンド・マローンによる批判も広まっていた。ウィリアムは罪を自白したが、世間はそれをウィリアム父親が息子に言わせているものだと受け取った。当の父親も、無能な息子がそんなものを書けるわけがないと、死ぬまで贋作であることを信じなかった。

プリンセス・カラブー(1817年)

イギリスで異国の言葉を話す身元不明女性保護された。ある船乗りが「言葉が分かる」というので通訳となった。船乗りによれば、彼女インド洋島国王女ラブーであり、海賊に囚われていたが逃げ出してきたのだということだった。彼女地元の有力者たちのあいだで人気となり、またその肖像画新聞掲載されて広まった。しかし、その新聞を見た人から通報があり、彼女メアリー・ベイカーという家政婦で、架空言語を作り出して、カラブー王女のふりをしていただけだということが判明した。

ポヤイス国(1822年)

イギリス軍人グレガー・マクレガーは、中南米で実際に功績を上げたのち、イギリスに戻って「ポヤイス国」への移住者募集した。ポヤイス国は南米の美しい楽園で、土地は肥沃であり、砂金が採れると喧伝された。ポヤイス国の土地役職通貨などが高額で売りに出された。それを購入した二百七十人の移住者グループが船で現地へ向かったが、そこにポヤイス国など存在しなかった。荒れ地に放り出された移住者たちは次々に死んでいった。マクレガーフランス高飛びし、そこで同じ詐欺を働こうとして失敗した。さらベネズエラへと逃げて、そこで英雄的な軍人として死んだ。

ピトケアン島の独裁者1831年

アメリカ冒険家だったジョシュアヒルは、ハワイ移住しようとして失敗した後、タヒチ島からピトケアン島へと渡った。ピトケアン島は、イギリスからタヒチまで航海したのちに水兵たちが反乱を起こしたという「バウンティ号」の生き残りと、その子孫たちが暮らす絶海の孤島だった。ヒルは、自分イギリス政府から派遣された要人だと嘘をつき、独裁者として君臨した。逆らう者には容赦なく鞭を振るい、恐怖で島を支配した。それから6年後、通りすがりイギリス海軍の船に島民たちが助けを求めたことで、ついにヒルは島から追放された。

ティッチボーン事件1865年

イギリスの名門ティッチボーン家の長男ロジャーは、1854年南アメリカ沖で海難事故に遭って亡くなっていたが、その10年後にオーストラリア肉屋を営む男が「自分ロジャーである」と名乗り出た。翌年、ロジャーの母である未亡人と「ロジャー」はパリで面会した。華奢だったロジャーとは違い、「ロジャー」は体重100kgを超える粗野な男だったが、未亡人は彼こそがロジャーだと認めた。貴族を名乗りつつも労働者であった彼は、イギリス庶民からも大いに人気を集めた。しか未亡人が亡くなった後、裁判において彼は偽者であるとの裁決が下され、14年の懲役刑を課されることになった。

カーディフ巨人1869年

ジョージハル進化論を支持する無神論者だったが、聖書に登場する巨人実在について口論となり、それがきっかけで巨人化石捏造することを思いついた。石膏を巧みに加工し、毛穴まで彫り込んで、いかにも偶然発見たかのように装って大々的に発表した。専門家たちはすぐに偽物であることを見抜いたが、キリスト教原理主義者の一部は進化論への反証としてこれを支持し、また全米から多くの見物客がやってきた。フィニアス・テイラーバーナムが同様に巨人化石見世物にしはじめたことで、ハルバーナムを訴えるが、その裁判取材していた新聞記者がハルの雇った石工を突き止めて自白させたため、ハル観念して偽造を認めてしまった。

ケーペニックの大尉1906年

ドイツの靴職人ヴィルヘルム・フォークトは、古着屋で軍服軍刀などを購入し、「プロイセン陸軍大尉」に変装した。彼は大通りで立哨勤務をしていた近衛兵に声をかけ、十数名の兵士を集めさせると、ケーペニック市庁舎に踏み込んだ。フォークトは、市長秘書らを逮捕し、また市の予算から4000マルクほどを押収すると、兵士たちにこのまま市庁舎占拠するよう言いつけ、自分は悠々と駅に向かい新聞記者から取材に応じた後、列車に乗り込んで姿を消した。彼はすぐに逮捕されたが、ドイツ全土で人気者となり、時の皇帝によって特赦を受けた。

ピルトダウン人(1909年

イギリスピルトダウンでチャールズドーソンによって発見された化石は、脳は現代人のように大きいが、下顎は類人猿に似ている頭蓋骨だった。ドーソンはこれをアーサー・スミス・ウッドワードと共同で研究し、人類の最古の祖先として「ピルトダウン人」と名付けて発表した。当時は大英帝国繁栄期であり、人類発祥の地がイギリスであるという説は強く関心を持たれた。しか1949年フッ素年代測定により、ピルトダウン人の化石捏造されたものだと断定された。捏造犯人は未だに分かっておらず、『シャーロック・ホームズ』の作者であるアーサー・コナン・ドイル真犯人だという説まである

エチオピア皇帝事件1910年

後に作家となるヴァージニア・ウルフを含む6人の大学生たちは、外務次官の名義でイギリス艦隊司令長官に「エチオピア皇帝艦隊見学するので国賓として応対せよ」と電報を打ってから変装をして戦艦ドレッドノートが停泊するウェイマス港に向かった。ぞんざい変装だったにもかかわらず正体がバレることはなく、イギリス海軍から歓待を受けた。彼らはラテン語ギリシア語を交えたでたらめな言葉を話し、適当ものを指して「ブンガ!ブンガ!」と叫んだりした。ロンドンに帰った彼らは新聞社に手紙を送って種明かしをし、イギリス海軍の面目は丸潰れとなった。

アルバニア王オットー1世1913年

ドイツ曲芸オットー・ヴィッテは、アルバニア公国独立の際に「スルタンの甥」のふりをしてアルバニアへ赴き、嘘がバレるまでの五日間だけ国王として即位した、と吹聴した。そのような記録はアルバニアにもなく、当時からオットー証言は疑わしいものとされていたが、オットードイツ国内でよく知られ、新聞などで人気を博していた。オットーが亡くなったとき、その訃報には「元アルバニア王オットー1世」と書かれた。

コティングリー妖精事件1916年

コティングリー村に住む少女フランシスグリフィスとエルシー・ライトは、日頃から「森で妖精たちと遊んでいる」と話していた。ある日、二人が撮影してきた写真に小さな妖精が写っていたことに驚いた父親は、作家アーサー・コナン・ドイルに鑑定を依頼した。そしてドイルが「本物の妖精」とのお墨付きを与えて雑誌に発表したため、大騒動となった。50年後、老婆となったエルシーは、絵本から切り抜いた妖精を草むらにピンで止めて撮影したと告白した。しかし、フランシスもエルシーも「写真は偽物だが妖精を見たのは本当だ」と最後まで主張していた。

アーン・マレー(1943年

オーストラリア現代詩誌『アングリーペンギンズ』に、25歳で亡くなったという青年アーン・マレーの詩が、彼の姉であるセルから送られてきた。『アングリーペンギンズ』誌はこれを大きく取り上げて天才と称賛した。しかし、これは保守派詩人であるジェームズマコリーハロルドスチュワートが、現代詩を貶めるためにつくったデタラメものだった。この事件によりオーストラリア現代詩壇は大きな損害を蒙ったが、1970年代に入るとアーン・マレーの作品シュルレアリスム詩として称賛されるようになり、以降の芸術家に大きな影響を与えるようになった。

タサダイ族(1971年

フィリピンミンダナオ島で、文明から孤立したまま原始的暮らしを続けてきたという「タサダイ族」が発見された。彼らの言語には「武器」「戦争」「敵」といった言葉がなかったため「愛の部族」として世界的な話題になった。彼らを保護するため、世界から多額の寄付が集まり居住区への立ち入りは禁止された。しかし15年後、保護地区に潜入したジャーナリストは、タサダイ族が家に住み、タバコを吸い、オートバイに乗っているのを目撃した。全ては当時のフィリピン環境大臣マヌエル・エリザルデJr.による募金目当てのでっちあげだったとされた。

ソーカル事件1994年

評論雑誌ソーシャルテキスト』は、「サイエンス・ウォーズ」と題したポストモダニズム批判への反論特集に、アランソーカルから寄せられた『境界侵犯すること 量子重力の変換解釈学に向けて』という論文掲載した。しかしそれは、ソーカルがのちに明かしたとおり、きちんと読めば明らかにおかしいと分かるような意味不明の疑似論文であり、ソーカルはそうしたでたらめをきちんと見抜けるかを試したのだった。それはポストモダン哲学者たちが科学用語濫用かつ誤用している状況に対する痛烈な批判だった。

2014-07-26

http://anond.hatelabo.jp/20140726152949

多分、「基礎」の定義が違う。

社会学政治学(その学習テキストとして公務員試験問題が適切かは疑問が残るが)の

「基礎」だって、まずは概論的な参考書や解説書から入るのが普通

ピアノも「概論的な参考書や解説書」つまり、「初心者用の基礎」から

入るのが早いってお話

哲学科の一年生にいきなり「純粋理性批判」読ませたって大抵は読めないよ。

アポステリオリ」の意味すらわからないんだから

ピアノだって同じでしょ。初心者にわかやすく噛み砕いた「基礎」から与えるべき。

原典」は基礎じゃねえよ。

よくこういう勘違いしたアホが「ひたすら原著に当たった」とかドヤ顔で言うけど

それわりとバカのやることだよね。理解のために必要な前提条件をある程度詰め込んでから

原著に当たらないと、そりゃもう時間無駄

特に訳書の場合は。だって用語意味わかってねーと読めないもの日本語場合特に

まぁ、「元から英語ドイツ語ラテン語古典ギリシア語くらい読める教養があります」ってんなら話は別かも知れんけど。

そもそも、原典を読むにはそれまでの学問の流れや歴史的背景を理解してる必要があるだろ。

2013-10-25

http://anond.hatelabo.jp/20131025005804

ヘブライ語聖書ギリシア語翻訳するときに、

ただ「若い女性」を示す言葉を「処女」と訳してしまったがために

いらぬ混乱が発生してしまった。

2011-12-18

[][]1

defect 欠点

[語源] de-(=from […から])+L.facere(=to make [作る]) = 離して(欠けて)作る → 欠けている

defeat敗北させる

[語源] de-=dis-(=away[離れて]、down[下に])+L.facere(=do [なす、作用する])

deficit不足額

[語源] de-(=apart [欠けている])+L.facere(=to make[作る]、do[なす、作用する])

=======================================================================

despair絶望、やけ

【語根の基のラテン語(L.)・ギリシア語(Gk.)】

L.sperare=to look for, expect(望む、期待する)

desperado凶悪漢

desperate望みの無い

======================================================================

desire

[語源] de+sider = 星が見えなくなる → 惜しむ、欲する、要求する

======================================================================

provoke

刺激する、挑発する

[語源] pro(=forth 外へ)+L.vocare(=呼ぶ) = 感情を呼び出す

advocate

主唱者、擁護者

[語源] ad(=to)+L.vocare(=呼ぶ)+-ate(=名詞を作る) = 助けに呼ばれる人(主義や人のために叫ぶ)

evoke

呼び出す

[語源] e=ex、亡霊、記憶などを外に呼び出す

invoke

加護を祈る、切願する

[語源] call in(=呼び入れる)、in-(=on)+L.vocare(=呼ぶ) = 神に呼びかける

revoke

取り消す、無効にする

[語源] re(=back 戻す)+L.vocare(=呼ぶ) = 呼び戻す、呼び返す

vocabulary

語彙、語集

[語源] -ary(=集合体)

vocation

天職職業(神から呼び出されたもの)

2011-11-09

信用できない統合医療・補完医療代替医療を見分けるポイント

西洋医学に対して~と、頑なに現代医療のことを「西洋医学」と蔑称する。

・●●の語源ギリシア語で云々、と名称にさも権威があるかのように自称する。イメージ戦略からか何故かギリシア語が多い。

・トータルで、全身の調和、身体全体を見て、と個別部位に集中しない治療であることを強調する(頭痛に対して足などかけ離れた部位に刺激を与える治療などに根拠を与えるためと思われる)

・その一方、癌やアトピー更年期障害など現代医療で劇的に改善ができない特定病因に効果があることを匂わせる。癌が含まれる確率は非常に高い。

自然治癒力を高め、という一節が入る場合が多いが、その医療行為が具体的に自然治癒力の向上にどう効果があったのかを示すデータがあがったためしはない。

自然ナチュラルロハス、といった耳触りのいい言葉が多用されるが、それらの単語を厳密に自己定義することは無い。大体がその医療行為にとって都合のよい状態をもって"自然"と称することが多い。

・どこかのオマージュなのか「近年見直されている」という接頭語がつく。

・現代医療西洋医療記述される)と併用されることは薦められないが、同種の代替医療との親和性は高く、単独の代替医療行為だけで医院開業されていることは稀である

2009-04-05

ギリシア語

文字は覚えられたが発音でつまずく。

この辺はラテン語の方が楽だ。

2009-03-31

http://anond.hatelabo.jp/20090331125602

エネルギーという語はドイツ語のEnergieが日本語に持ち込まれたもので、その語源となったギリシア語のἐνέργεια energeiaは「仕事」を意味する単語ἔργον ergonに前置詞enをつけたἐνεργός energosに由来する。

エネルギー」って言葉自然科学発祥っていえるんじゃない?

DNA」とかも、もともとは物質名だけど、「○○のDNAを受け継いだ」といった用法も時々見られる。

2009-02-28

http://anond.hatelabo.jp/20090228021108

タイムスリップしたときのためにラテン語勉強するのはわかるが、聖書を暗記する必要はどこに・・・?聖書以外にもラテン語で書かれた書物はたくさんあるので、聖書である意味がわからない。

また、聖書研究目的であるなら、ラテン語ギリシャ語を学ぶべき。当時から、ラテン語はあくまで普及版で原典ギリシア語であることは周知事実だったのだから。

2008-12-12

http://anond.hatelabo.jp/20081212144047

本当に哲学をやろうとすれば、壁はものすごく厚いよ。ラテン語ギリシア語は当たり前。英独仏語は最低限で、できたらイタリア語もやった方がいい。

さすがに日本教授連中でこんなのなかなかいないけど、たまにいるんだよ。怖い先生が。何でも読んじゃった人。読めるだけではダメで、ちゃんと理解しなきゃいけないのはもちろんだが、そこまでやった人が本当にたまにいる。これが怖い。もう絶対にごまかせない。

そういう人がいる限り、いいんだよ。別に数学できなくたってね。

大概の人はオナニーにならざるを得ない。まあ、オナニーでも良いと思うけど。それで自分で考えてくれるんだったら。

2008-11-21

http://anond.hatelabo.jp/20081120235822

原典を原語であるギリシア語で読んでれば何も言われないよ。

何を読んでいるかさえ教養のある人間にしか分からないから。

2008-11-10

http://anond.hatelabo.jp/20081110014147

普遍語として英語国語に取って代わる時代の話をしてる気が。つまり、どんなに人口が増え、経済成長しても、

国語以外に、世界中で話し書かれる英語というものが出来ることでじゃあ自国の言語って本当にいるの?という時代になるって話。

ちなみにフランスというが、まず抑えておくのはEUの出現、ヨーロッパという概念の再復活は英語によって加速したこと。

エリート層が共通言語として英語を使うことでヨーロッパという意識が強まり、それがアメリカに対置する経済圏を作り出し、

それにより忘れられたかつての大国がプライドを取り戻したって事実。これが一点。つまりフランスの誇り、ヨーロッパの誇り

とやらは英語によって生み出されたものといってもいいこと。

次にそうとはいってもフランスは自国語優遇してるよね?だが、これは革命以来のフランス的な平等感からきているものが大きい。

フランス国民とはフランス国籍を持ち、フランス語を使える人間であること。それ以外の理由で国民でないとするのは平等に反する」

ということ。(もっとある気がするけど、日本みたいに血族主義ではない)つまり、フランス語国民国家としてのフランス存在理由

の大きなものの一つであるってこと。だから、自国を瓦解させないためには優遇せざるえない。

上2行だけでも読んでくれればうれしいけど。俺的にはローマ人はギリシア語だけでよかったじゃんってなんで2ヶ国語話してたの?

ってアプローチから攻めるのがいいと思う。読まないことには始まらないけどさw

2008-10-18

そんなに英語に苦しみたいの?

こないだ日本旅行したらしいアメリカ女の子によると、東京地下鉄ではみんな英語勉強していてぎょっとしたそうな。そんなに語学に苦しみたいのなら、ちょっと書いとくか。って僕も苦手なんだが。しかし、サディストが多いんだねw(でも、文法だけ取れば英語はまだそれほど難しくないかもしれない)

1 安易な学習方法はない

最近、知らない単語でも辞書を引かずに読める方法とかいうのがあったが、発音なんて、んなもの慣れたらすむ話。

知らない単語でも辞書を引かずに意味がわかるようになるには、それまでに散々辞書を引いたり単語を丸暗記したりしてはじめてそういう勘がはたらくようになる。その昔、英文学先生が、何十年も英語をやっていてまだ辞書を引かねばならんかとぼやいておられた。諦めが肝心。もっとも、英文学だからそういうことになるわけで、我々のようになんとか英語が使えたらいいなあというレベルなら、そこまで諦める必要もない。

2 辞書は圧倒的に紙の辞書

そりゃ電子辞書は便利。軽くてすぐに 検索できるし。

それでも、紙の辞書の優位性は変わらない。

その1、用例が豊富辞書意味を知るためにあるのではない。用例を読むためにある。

その2、書き込みができる。どんどんよごして、自分の記憶を確かにするには紙の辞書しかない。

その3、ぼろぼろになる。ぼろぼろになるまで使い込んだら、それなりに言葉がものになった証拠。この自信が外国語進歩にはとっても大事。(もっとも、僕は辞書を枕にしてたらぼろぼろになったけどw)

だいたい、辞書を引く早さなんて、慣れたらそうそう電子辞書に負けないと思うんだがな。それに、言葉を見つけるまでの間にその単語をつぶやいてたり、あるいは別の単語に寄り道するのが大事なんじゃないか。

3 他の外国後も勉強してみる

終風先生は、いつもラテン語ギリシア語の語感がわからなきゃとおっしゃるが、そんなものは哲学をやってないとわからない。カエサルだのプラトンだの原語で読む物好きはそういない。

でも、英語ばっかりやっていてもどっかで行き詰まる。これがつらい。

ならいっそのこと、ほかの外国語をやってみたらどうだ。欧米語なら文法もあるていど共通しているし、それに単語も結構つかえる。さらに、ある程度やったうえで英語に戻ると、あら不思議、知らないうちに理解が深まってるものだ。

それに、全く言語体系の違う日本人が複数の欧米語を知っているというだけで、結構尊敬されるのだ。

4 最後は中身と開き直り

最終的には、外国語で何をいうかであって、ぺらぺらしゃべれることじたいには大して意味がない。英語に堪能で中身のない人間は、アメリカにもイギリスにもやまほどいる。ではなくて、彼らとは異質の人間である日本人して、あるいはアジア人間して、あるいはだれとも違う個人である自分として、何を考えていてどう発信するかがより重要なのだ。

しょうしょう極端な意見でもかまわない。正しい日本イメージをもってもらおうとおもっても、そんなものはどこにもない 。それよりも、自分自身の意見をぶつけてみて、面白いと思われることのほうがはるかに重要だと思う。

英語母国語としない人は、たとえヨーロッパの人でも、かなり無茶苦茶英語を使う人もいるし、それを自分で笑ってたりする。なにも臆することはない。無茶苦茶でもなんでも、自分の考えや感情が、伝えたい相手に伝わりさえすれば、それで言葉のようは足りる。開き直りが肝心ではないか。

2008-03-27

学ぶべき言語を聞いたが

で、英語漢文しか俺は分からないんだが誰かこれ全部マスターしてる奴居るの?

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