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2020-04-26

詐欺捏造・偽作

台湾誌(1704年

ジョルジュ・サルマナザールはフランスまれ白人だったが、ウィリアムイネスという牧師の協力を得て「キリスト教改宗した台湾人」になりすました。「台湾人の先祖日本人である」「香草をまぶした生肉を食べている」などデタラメ風習を広め、独自の「台湾語」まで作りだした。当時のヨーロッパでは台湾ことなど全く知られていなかったので、サルマナザールは25年ものあい台湾専門家と見なされ、彼が執筆した『台湾誌』は知識人からも信頼されていた。しかし、ハレー彗星で知られるエドモンド・ハレーが、『台湾誌』に掲載された星図などから矛盾を見つけ出して突きつけたため、彼はついに自らの虚偽を告白した。

ベリンガー事件(1726年)

数学教授デリック図書館司書エックハルトは、横柄な態度のヨハン・ベリンガーに腹を立て、悪質ないたずらを仕掛けることにした。二人は石灰岩に細工をして、カエルミミズ化石彗星太陽の形をした化石、「ヤハウェ」という文字が刻まれ化石などを作り出し、ベリンガー化石採集していた山に埋めておいた。当時は化石が生まれる原因が分かっておらず、神秘的な力によって形成されると考えられていたので、いま見ると明らかにおかし化石でも、ベリンガーは本物だと信じこみ、図版を収録した書籍まで出版してしまった。話が大きくなって慌てた犯人の二人は偽造であることを明かしたが、ベリンガーはそれを中傷だと考えてまったく取り合わなかったという。

コック・レーンの幽霊(1762年)

コック・レーンにあるリチャード・パーソンズの家に、ウィリアムケントとファニーという夫妻が下宿していた。しばらくしてファニーは天然痘で亡くなったが、それ以来、パーソンズの家では何かを叩くような音や引っかくような音がたびたび聞こえるようになり、パーソンズは「ファニーの幽霊に取り憑かれた」と主張した。ファニーの幽霊は、自分ケントに毒殺されたことを訴えているのだとされた。幽霊のことはロンドン中の話題になり、見物客が連日のように集まってコック・レーンを歩けないほどだった。しか調査の結果、パーソンズ自分の娘を使って、木の板を叩いたり引っかいたりさせていたのだということが分かり、彼は共謀罪有罪となった。

トルコ人(1770年

ヴォルフガング・フォン・ケンペレンは「トルコ人」という名の人形を完成させた。それは完全な機械仕掛けチェスを指し、しかほとんどの人間より強いというものだった。「トルコ人」はヨーロッパ中を旅してチェスを指し、その中にはベンジャミン・フランクリンナポレオン・ボナパルトなどの名だたる人物がいた。多くの人間がその秘密を暴こうとしたが果たせなかった。ケンペレンの死後、「トルコ人」はヨハン・メルツェルのもとに渡りアメリカなどで大金を稼いだが、1854年火事によって焼失した。その後、最後の持ち主の息子が明らかにしたところでは、やはりチェス盤のあるキャビネットの中に人が入っていたのであった。

首飾り事件(1785年

宝石商シャルル・ベーマーは、自身が持つ高額な首飾りを王妃マリー・アントワネットに売りたいと思い、王妃の友人だと吹聴していたラ・モット伯爵夫人仲介を依頼した。伯爵夫人は、ルイ・ド・ロアン枢機卿を巧みに騙して首飾りの代理購入をさせ、王妃に渡すと言って受け取った首飾りをばらばらにして売りさばいてしまった。その後、事件が発覚して伯爵夫人逮捕された。かの有名なカリオストロ伯爵も巻き添えで逮捕され、のちに無罪となっている。また「王妃はラ・モット伯爵夫人同性愛関係にあった」「この事件王妃陰謀だった」といった事実無根の噂が流れ、マリー・アントワネットの評判は貶められた。

ヴォーティガンとロウィーナ(1796年

19歳のウィリアムヘンリー・アイアランドは、父親を喜ばせるためにシェイクスピア手紙文書を偽造するようになった。多くの専門家がそれを本物だと鑑定し、ジェイムズ・ボズウェルなどは「我らが詩人聖遺物を生きて見られたことに感謝する」と祝杯を上げたほどだった。ついにウィリアム戯曲の偽作まで行うようになったが、その戯曲「ヴォーティガンとロウィーナ」はあまりにも悲惨出来栄えだった。また、その頃にはエドモンド・マローンによる批判も広まっていた。ウィリアムは罪を自白したが、世間はそれをウィリアム父親が息子に言わせているものだと受け取った。当の父親も、無能な息子がそんなものを書けるわけがないと、死ぬまで贋作であることを信じなかった。

プリンセス・カラブー(1817年)

イギリスで異国の言葉を話す身元不明女性保護された。ある船乗りが「言葉が分かる」というので通訳となった。船乗りによれば、彼女インド洋島国王女ラブーであり、海賊に囚われていたが逃げ出してきたのだということだった。彼女地元の有力者たちのあいだで人気となり、またその肖像画新聞掲載されて広まった。しかし、その新聞を見た人から通報があり、彼女メアリー・ベイカーという家政婦で、架空言語を作り出して、カラブー王女のふりをしていただけだということが判明した。

ポヤイス国(1822年)

イギリス軍人グレガー・マクレガーは、中南米で実際に功績を上げたのち、イギリスに戻って「ポヤイス国」への移住者募集した。ポヤイス国は南米の美しい楽園で、土地は肥沃であり、砂金が採れると喧伝された。ポヤイス国の土地役職通貨などが高額で売りに出された。それを購入した二百七十人の移住者グループが船で現地へ向かったが、そこにポヤイス国など存在しなかった。荒れ地に放り出された移住者たちは次々に死んでいった。マクレガーフランス高飛びし、そこで同じ詐欺を働こうとして失敗した。さらベネズエラへと逃げて、そこで英雄的な軍人として死んだ。

ピトケアン島の独裁者1831年

アメリカ冒険家だったジョシュアヒルは、ハワイ移住しようとして失敗した後、タヒチ島からピトケアン島へと渡った。ピトケアン島は、イギリスからタヒチまで航海したのちに水兵たちが反乱を起こしたという「バウンティ号」の生き残りと、その子孫たちが暮らす絶海の孤島だった。ヒルは、自分イギリス政府から派遣された要人だと嘘をつき、独裁者として君臨した。逆らう者には容赦なく鞭を振るい、恐怖で島を支配した。それから6年後、通りすがりイギリス海軍の船に島民たちが助けを求めたことで、ついにヒルは島から追放された。

ティッチボーン事件1865年

イギリスの名門ティッチボーン家の長男ロジャーは、1854年南アメリカ沖で海難事故に遭って亡くなっていたが、その10年後にオーストラリア肉屋を営む男が「自分ロジャーである」と名乗り出た。翌年、ロジャーの母である未亡人と「ロジャー」はパリで面会した。華奢だったロジャーとは違い、「ロジャー」は体重100kgを超える粗野な男だったが、未亡人は彼こそがロジャーだと認めた。貴族を名乗りつつも労働者であった彼は、イギリス庶民からも大いに人気を集めた。しか未亡人が亡くなった後、裁判において彼は偽者であるとの裁決が下され、14年の懲役刑を課されることになった。

カーディフ巨人1869年

ジョージハル進化論を支持する無神論者だったが、聖書に登場する巨人実在について口論となり、それがきっかけで巨人化石捏造することを思いついた。石膏を巧みに加工し、毛穴まで彫り込んで、いかにも偶然発見たかのように装って大々的に発表した。専門家たちはすぐに偽物であることを見抜いたが、キリスト教原理主義者の一部は進化論への反証としてこれを支持し、また全米から多くの見物客がやってきた。フィニアス・テイラーバーナムが同様に巨人化石見世物にしはじめたことで、ハルバーナムを訴えるが、その裁判取材していた新聞記者がハルの雇った石工を突き止めて自白させたため、ハル観念して偽造を認めてしまった。

ケーペニックの大尉1906年

ドイツの靴職人ヴィルヘルム・フォークトは、古着屋で軍服軍刀などを購入し、「プロイセン陸軍大尉」に変装した。彼は大通りで立哨勤務をしていた近衛兵に声をかけ、十数名の兵士を集めさせると、ケーペニック市庁舎に踏み込んだ。フォークトは、市長秘書らを逮捕し、また市の予算から4000マルクほどを押収すると、兵士たちにこのまま市庁舎占拠するよう言いつけ、自分は悠々と駅に向かい新聞記者から取材に応じた後、列車に乗り込んで姿を消した。彼はすぐに逮捕されたが、ドイツ全土で人気者となり、時の皇帝によって特赦を受けた。

ピルトダウン人(1909年

イギリスピルトダウンでチャールズドーソンによって発見された化石は、脳は現代人のように大きいが、下顎は類人猿に似ている頭蓋骨だった。ドーソンはこれをアーサー・スミス・ウッドワードと共同で研究し、人類の最古の祖先として「ピルトダウン人」と名付けて発表した。当時は大英帝国繁栄期であり、人類発祥の地がイギリスであるという説は強く関心を持たれた。しか1949年フッ素年代測定により、ピルトダウン人の化石捏造されたものだと断定された。捏造犯人は未だに分かっておらず、『シャーロック・ホームズ』の作者であるアーサー・コナン・ドイル真犯人だという説まである

エチオピア皇帝事件1910年

後に作家となるヴァージニア・ウルフを含む6人の大学生たちは、外務次官の名義でイギリス艦隊司令長官に「エチオピア皇帝艦隊見学するので国賓として応対せよ」と電報を打ってから変装をして戦艦ドレッドノートが停泊するウェイマス港に向かった。ぞんざい変装だったにもかかわらず正体がバレることはなく、イギリス海軍から歓待を受けた。彼らはラテン語ギリシア語を交えたでたらめな言葉を話し、適当ものを指して「ブンガ!ブンガ!」と叫んだりした。ロンドンに帰った彼らは新聞社に手紙を送って種明かしをし、イギリス海軍の面目は丸潰れとなった。

コティングリー妖精事件1916年

コティングリー村に住む少女フランシスグリフィスとエルシー・ライトは、日頃から「森で妖精たちと遊んでいる」と話していた。ある日、二人が撮影してきた写真に小さな妖精が写っていたことに驚いた父親は、作家アーサー・コナン・ドイルに鑑定を依頼した。そしてドイルが「本物の妖精」とのお墨付きを与えて雑誌に発表したため、大騒動となった。50年後、老婆となったエルシーは、絵本から切り抜いた妖精を草むらにピンで止めて撮影したと告白した。しかし、フランシスもエルシーも「写真は偽物だが妖精を見たのは本当だ」と最後まで主張していた。

アルバニア王オットー1世1913年

ドイツ曲芸オットー・ヴィッテは、アルバニア公国独立の際に「スルタンの甥」のふりをしてアルバニアへ赴き、嘘がバレるまでの五日間だけ国王として即位した。ただし、そのような記録はアルバニアにもなく、当時からオットー証言は疑わしいものとされていたが、オットードイツ国内でよく知られており、新聞などでは人気を博していた。オットーが亡くなったとき、その訃報は「元アルバニア王オットー1世」に対するものだった。

アーン・マレー(1943年

オーストラリア現代詩誌『アングリーペンギンズ』に、25歳で亡くなったという青年アーン・マレーの詩が、彼の姉であるセルから送られてきた。『アングリーペンギンズ』誌はこれを大きく取り上げて天才と称賛した。しかし、これは保守派詩人であるジェームズマコリーハロルドスチュワートが、現代詩を貶めるためにつくったデタラメものだった。この事件によりオーストラリア現代詩壇は大きな損害を蒙ったが、1970年代に入るとアーン・マレーの作品シュルレアリスム詩として称賛されるようになり、以降の芸術家に大きな影響を与えるようになった。

タサダイ族(1971年

フィリピンミンダナオ島で、文明から孤立したまま原始的暮らしを続けてきたという「タサダイ族」が発見された。彼らの言語には「武器」「戦争」「敵」といった言葉がなかったため「愛の部族」として世界的な話題になった。彼らを保護するため、世界から多額の寄付が集まり居住区への立ち入りは禁止された。しかし15年後、保護地区に潜入したジャーナリストは、タサダイ族が家に住み、タバコを吸い、オートバイに乗っているのを目撃した。全ては当時のフィリピン環境大臣マヌエル・エリザルデJr.による募金目当てのでっちあげだったとされた。

ソーカル事件1994年

評論雑誌ソーシャルテキスト』は、「サイエンス・ウォーズ」と題したポストモダニズム批判への反論特集に、アランソーカルから寄せられた『境界侵犯すること 量子重力の変換解釈学に向けて』という論文掲載した。しかしそれは、ソーカルがのちに明かしたとおり、きちんと読めば明らかにおかしいと分かるような意味不明の疑似論文であり、ソーカルはそうしたでたらめをきちんと見抜けるかを試したのだった。それはポストモダン哲学者たちが科学用語濫用かつ誤用している状況に対する痛烈な批判だった。

2020-03-16

[]2020年3月15日日曜日増田

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2020-03-15

anond:20200315224143

俺はソーカルドゥルーズラカンも読んだけど

その三者を同列に並べるのがそもそも分かっていない証拠だと思うんだが。大丈夫か?ソーカル事件のこと知らないんじゃないのか?

anond:20200315223919

俺はソーカルドゥルーズラカンも読んだけど

ソーカル電波度が足りなくて面白くないか

ドゥルーズラカンだけ読めば問題ないよ

ポストモダンは「正しい/正しくない」ではなく「面白い/面白くない」の評価軸で評価すべき

あ!

ソーカル名前ドヤ顔で出してドゥルーズラカン論破した気になってるけど、実のところソーカルドゥルーズラカン別に読んだことないやつだ!!!!!!

2019-11-05

anond:20191104172645

ソーカルに対しては批判的だけど衒学なのは改めなくちゃねってことで処理しましたよ、って言っても納得しないでしょ。

2019-11-04

anond:20191103210343

ソーカル事件というのは、単に、悪意を持った人間行為に対してあの雑誌脆弱であったというだけで、

学問ジャンル自体を無くせというのは暴論やと思う。

ソーカルインチキ論文リファレンスとして、インチキの上にインチキを上塗りするような論文が出てこなかったのだから

学問ジャンルとしては問題があるとは言えないと思うねん

2019-04-20

anond:20190420003303

今はとっくにポストトゥルース時代なんだよ。

いつまで泣き言言ってるんだ。

ソーカルの焼き直しのつもりか?

2019-03-10

anond:20190310084239

追記:

ある程度の数読まれて、いろいろと気が付かれた方も多くいらっしゃったようなのでさっさと種明かしをしようと思う。結論からいえばソーカルユニバーサルメルカトル図法という語がもっとも的確にこの記事表現している。

上記文章にぼくは嘘をいくつも入れていた。

「ある本から引用した」というのがまず第一欺瞞である引用ではなくぼくの創作である。また「ちゃんと読める?俺は読めるけど。」は煽っただけの惹句である

必然的に、引用と銘打ったその後の文章はすべてがでっち上げものである。この「引用文」はシンタックス問題ないながらも言葉意味デタラメに並べ書き連ねて意味ありげにしたものである。ただしいくつか罠を張ってある。最初煽りも罠の一つであり大いに楽しんでもらえたように思う。

引用文」のはじめに出てくる「敬虔のない状態」というのはデタラメ意味不明である。「敬虔」という言葉神学キリスト教史観などの語を後に出現させて煙に巻くための布石であって、ここではそれ以上の意味はない。「構造化」も「構造主義」「認識論」につながって哲学の要素を暗示するための適当言葉である。だいたい「○○化・○○的」と言えば立派に聞こえるものだ。

「最新医療技術によっても問題提起されたこの貢献」は文の構造からみるに「神経医学における漸進的な貢献」と等価であるが、これに関して特にエビデンスはなくデタラメであるし「漸進的な貢献が最新医療技術によって問題提起される」とはナンセンスであろう。「如実に現している現状〜は自明だろう」は「そんなことも知らないの?」と煽るために付加したもので、もちろんこちらもエビデンスはなく適当である

「エリファット=フォン=ハッシュヴァルツ」なる人物架空存在でありでっちあげたものだ。19世紀後半にスウェーデンから移民というのもよくある話を適当に追加しただけである。フォンやヴァルツなどの音はそれっぽいので採用した。音がそれっぽく聞こえること以上の意味はない。「あまり知られていない」「詐欺師と言われていた」と弁解しているのはググっても出てこない理由をそれらしくするための装飾である。察しの通り、Kalmia Theory架空理論である。Kalmiaはツツジ科の花でスウェーデン植物学カルム命名したものである。つまり構造主義とは何ら関係がない。また「構造主義の前置き」とあるが正しくは「構造主義の前提条件」などとするべきである。また、構造主義は20世紀に登場した実在概念である

「誤解を恐れずに言ってしまえば」というのは、Kalmia Theoryまでの大きな嘘を覆い隠すため、ろくに調べなくてもいいように逃げ道を作ってあげたものである。続く文は「神経医学においてもキリスト教史観での認識論を改めて多角的世界認識しなければいけないというものだ」というわかりやすそうで意味不明な文である。「キリスト教史観での認識論を改める」とはめちゃくちゃであり「欧米人が考える哲学的な何か」くらいのざっくりした暴論の衒学表現である。「神経医学においても」とつけたのは更にデタラメさを助長たかったためである

「経頭蓋磁気刺激法というもの磁気増幅器を使用するために神経パルス信号」は、似ている言葉を並べただけで何も関連性はない。こちらはひとつひとつ専門用語が実際に存在しているために「そういうものがあってそういうことがある」ぐらいの気持ちで読み流されるのを狙ったものである。直後の「しかしこれが危険であるか否かというのは一般的に明瞭ではない」によってなんとなく納得するように仕向けているが、結局デタラメである。そのデタラメさは、ひとつひとつの語の意味を知ろうとすれば見抜くことができる。

ミクロ事象」の意味はない。流れで「評価」というワードを思いついたのでなんとなく経済用語でもぶちこんでおくかくらいの気持ちで追加したものである

最後に「問.」とあるのは最後煽りであって、意味などないし「引用文」の中に答えがあるはずもない。心理学で言うダブルバインドに近いとぼくは勝手に考えている。

また、この文章はぼくが適当独自創作したものであるから英文から和訳したものではない。内容が欧米っぽいことは否めないが。

2019-01-30

anond:20190129111135

無意味ないしは解読不能なのは見切ってたが、それは第一てにをは文章構造からしおかしいからで、ソーカルみたいなことしたいなら文章自体ちゃんとしないとダメでしょ。

それとも普段からこんな悪文書いてるのかな。

2019-01-29

anond:20190129111135

増田本人からネタバレがされているが、全く読解できない文章ではない。

「◯◯という単語が出てきて、そこで読むのやめた」というブコメが多いが、

この手のケムに巻いた文章の読み方を伝えたいと思う。

簡単に言えば、数学のように変数として扱うことである(厳密に言えば、定数であるがそこはご愛嬌

面白いので、すこしやってみよう。

以下、増田の元の文章

神経医学における漸進的な貢献は、敬虔のない状態では決して構造化されるものではない。

 

最新医療技術によっても問題提起されたこの貢献が、なぜそれを如実に現している現状のように構造化できなくなったか自明であろう。

 

まり知られていないが、19世紀後半にエリファット=フォン=ハッシュヴァルツというスウェーデンからアメリカ移住した哲学者がいる。哲学者と言っても当時彼女詐欺師のごとく扱われていたようだが。この哲学者哲学以外にも同時に医療神学を学び、現在でいうところの構造主義の前置きとなるKalmia Theory提唱している。誤解を恐れずに言ってしまえば、神経医学においてもキリスト教史観での認識論を改めて多角的世界認識しなければいけないというものだ。

 

倫理がなぜ神経医学において重要かというのは自明に見えるかもしれないが実はそれほど自明ものではない。ひとつ例をあげると、経頭蓋磁気刺激法というもの磁気増幅器を使用するために神経パルス信号へ異常をもたらす場合がある。しかしこれが危険であるか否かというのは一般的に明瞭ではない。こうした恣意的評価に留めるだけではミクロ事象を溢れさせてしまうことになる。だがそれに待ったをかけたコペルニクス的転回を見せた事象がある。

文意を取りたいだけなら、強調のみの用語は全部取っ払って良い。よくわからない言葉変数を置く。

神経医学の貢献は、Aという状態下ではBされない。

 

神経医学の貢献は、現状のようにBできなくなった。

 

19世紀後半にCという哲学者がいる。この哲学者Cは哲学以外にもいろいろ学び、構造主義の前段階となるD理論提唱している。Cの主張は、神経医学においても、Eを改めてFしなければいけないというものだ。

 

神経医学において倫理重要であることは自明のようであるが、実はそれほど自明ものではない。(次の例示は前の文章と同内容を主張することになるはずなのですべてカットしてしまってよい)だが、それに待ったをかけたコペルニクス的転回を見せた事象がある。

このように読解すると、どうでもいい意味ありげ言葉を取り除いてしまえば、たいして論理構造が難しい文章ではないことがよくわかる。

最後の2文を読めば良い。

まり論理展開上はこの後の文章では、「Aって常識だよね!」「いや、そのAの常識を疑おうぜ」「その常識を疑う態度を疑え」という2番目から3番目に移行する(つまり、ただ一番最初の主張に戻るだけのつまらない)主張を裏付けエピソード記述されることになる。


最後までやってひとこと。

増田面白いと思ってやったのかもしれないが、こんな下手くそ文章書いてたら癖になるから気をつけたほうが良いよ

あとソーカルうんぬんと論理構造の話は別なので、よくわからない単語に引っ張られないように。

【追記しました】おまえらってちゃんと日本語読めてるの??

ある本から引用した文章だけど、ちゃんと読める?俺は読めるけど。

神経医学における漸進的な貢献は、敬虔のない状態では決して構造化されるものではない。

 

最新医療技術によっても問題提起されたこの貢献が、なぜそれを如実に現している現状のように構造化できなくなったか自明であろう。

 

まり知られていないが、19世紀後半にエリファット=フォン=ハッシュヴァルツというスウェーデンからアメリカ移住した哲学者がいる。哲学者と言っても当時彼女詐欺師のごとく扱われていたようだが。この哲学者哲学以外にも同時に医療神学を学び、現在でいうところの構造主義の前置きとなるKalmia Theory提唱している。誤解を恐れずに言ってしまえば、神経医学においてもキリスト教史観での認識論を改めて多角的世界認識しなければいけないというものだ。

 

倫理がなぜ神経医学において重要かというのは自明に見えるかもしれないが実はそれほど自明ものではない。ひとつ例をあげると、経頭蓋磁気刺激法というもの磁気増幅器を使用するために神経パルス信号へ異常をもたらす場合がある。しかしこれが危険であるか否かというのは一般的に明瞭ではない。こうした恣意的評価に留めるだけではミクロ事象を溢れさせてしまうことになる。だがそれに待ったをかけたコペルニクス的転回を見せた事象がある。

問. その事象とは何か?

追記:

ある程度の数読まれて、いろいろと気が付かれた方も多くいらっしゃったようなのでさっさと種明かしをしようと思う。結論からいえばソーカルユニバーサルメルカトル図法という語がもっとも的確にこの記事表現している。

上記文章にぼくは嘘をいくつも入れていた。

「ある本から引用した」というのがまず第一欺瞞である引用ではなくぼくの創作である。また「ちゃんと読める?俺は読めるけど。」は煽っただけの惹句である

必然的に、引用と銘打ったその後の文章はすべてがでっち上げものである。この「引用文」はシンタックス問題ないながらも言葉意味デタラメに並べ書き連ねて意味ありげにしたものである。ただしいくつか罠を張ってある。最初煽りも罠の一つであり大いに楽しんでもらえたように思う。

引用文」のはじめに出てくる「敬虔のない状態」というのはデタラメ意味不明である。「敬虔」という言葉神学キリスト教史観などの語を後に出現させて煙に巻くための布石であって、ここではそれ以上の意味はない。「構造化」も「構造主義」「認識論」につながって哲学の要素を暗示するための適当言葉である。だいたい「○○化・○○的」と言えば立派に聞こえるものだ。

「最新医療技術によっても問題提起されたこの貢献」は文の構造からみるに「神経医学における漸進的な貢献」と等価であるが、これに関して特にエビデンスはなくデタラメであるし「漸進的な貢献が最新医療技術によって問題提起される」とはナンセンスであろう。「如実に現している現状〜は自明だろう」は「そんなことも知らないの?」と煽るために付加したもので、もちろんこちらもエビデンスはなく適当である

「エリファット=フォン=ハッシュヴァルツ」なる人物架空存在でありでっちあげたものだ。19世紀後半にスウェーデンから移民というのもよくある話を適当に追加しただけである。フォンやヴァルツなどの音はそれっぽいので採用した。音がそれっぽく聞こえること以上の意味はない。「あまり知られていない」「詐欺師と言われていた」と弁解しているのはググっても出てこない理由をそれらしくするための装飾である。察しの通り、Kalmia Theory架空理論である。Kalmiaはツツジ科の花でスウェーデン植物学カルム命名したものである。つまり構造主義とは何ら関係がない。また「構造主義の前置き」とあるが正しくは「構造主義の前提条件」などとするべきである。また、構造主義は20世紀に登場した実在概念である

「誤解を恐れずに言ってしまえば」というのは、Kalmia Theoryまでの大きな嘘を覆い隠すため、ろくに調べなくてもいいように逃げ道を作ってあげたものである。続く文は「神経医学においてもキリスト教史観での認識論を改めて多角的世界認識しなければいけないというものだ」というわかりやすそうで意味不明な文である。「キリスト教史観での認識論を改める」とはめちゃくちゃであり「欧米人が考える哲学的な何か」くらいのざっくりした暴論の衒学表現である。「神経医学においても」とつけたのは更にデタラメさを助長たかったためである

「経頭蓋磁気刺激法というもの磁気増幅器を使用するために神経パルス信号」は、似ている言葉を並べただけで何も関連性はない。こちらはひとつひとつ専門用語が実際に存在しているために「そういうものがあってそういうことがある」ぐらいの気持ちで読み流されるのを狙ったものである。直後の「しかしこれが危険であるか否かというのは一般的に明瞭ではない」によってなんとなく納得するように仕向けているが、結局デタラメである。そのデタラメさは、ひとつひとつの語の意味を知ろうとすれば見抜くことができる。

ミクロ事象」の意味はない。流れで「評価」というワードを思いついたのでなんとなく経済用語でもぶちこんでおくかくらいの気持ちで追加したものである

最後に「問.」とあるのは最後煽りであって、意味などないし「引用文」の中に答えがあるはずもない。心理学で言うダブルバインドに近いとぼくは勝手に考えている。

また、この文章はぼくが適当独自創作したものであるから英文から和訳したものではない。内容が欧米っぽいことは否めないが。

2018-09-17

メディア効果理論から

 メディア全般の子供への影響(殺人ゲームドラマで悪影響があるのか?など)に関して言えば、主要理論の変遷があった経緯がある。

 当初、メディアの影響力は極めて高く見積もられた。「強力効果説」だ。皮下注射モデルとも言われるが、薬物を注射したとき効果が発揮されるように、確実かつ速やかにメディアの影響は発揮されると思われた。有害情報が即子供に悪影響を及ぼす、という教育界隈の話は、この時代認識に基づいていることが多い。

 しかしこれは否定された。研究によって、人々がメディアの言う通りになんて動いてないことが確認されたかであるメディアの影響力は限定的であるとされ「限定効果説」が唱えられた。この説では、例えば、メディア有害情報子供に流れても、それが悪影響を及ぼすのは家庭環境が悪かった場合である。家庭環境のがメディアより先に立つという訳。

 さらにその後には、やっぱりメディアの影響が大きい場合もある、という話で「新しい効果理論」が唱えられるようになった。ここでは、メディア情報が、まずコミュニティリーダーに影響を与えた場合、その影響が拡散することで影響力があがる、みたいな話をしだした。今はここ。(といっても、もう教科書に載ってるような話だが)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/メディア効果

 個人的には、エロについても、だいたい限定効果説が正しいと思ってるのだが。

 常々変だ変だと思ってるのは、教育界脇はマジでここら辺の話を全スルーして、素朴な強力効果説を採用してることが多い。暴力的メディアを見ると暴力的になり、性的メディアを見ると性的になると思ってるし、そういう論が未だに出回る。だからゲーム脳信じるような人がごろごろいるのよ。

 教育学は、学際的すぎるのか、ハッキリ言って専門分野として怪しい部分が大きいと思う。ソーカル案件ごろごろしてる。この手のエビデンスを探すときは、元の理論の出典にまず気をつける。アメリカ教育学会とかの90年代論文とか、特に気をつけるべし。

 

anond:20180917130856

2017-10-22

https://twitter.com/i/moments/909410179329830913

これマジなん?

ソーカルみたいに「んなわけねーだろバーカ」って後でネタばらしするんじゃないの?

2017-06-20

理系は「ソーカル!」などといって人文系を罵るけど、理系だって研究不正ばっかりやん。次から次へと出てくる。

2015-05-22

詐欺捏造・偽作

台湾誌(1704年

ジョルジュ・サルマナザールはフランスまれ白人だったが、ウィリアムイネスという牧師の協力を得て「キリスト教改宗した台湾人」になりすました。「台湾人の先祖日本人である」「香草をまぶした生肉を食べている」などデタラメ風習を広め、独自の「台湾語」まで作りだした。当時のヨーロッパでは台湾ことなど全く知られていなかったので、サルマナザールは25年ものあい台湾専門家と見なされ、彼が執筆した『台湾誌』は知識人からも信頼されていた。しかし、ハレー彗星で知られるエドモンド・ハレーが、『台湾誌』に掲載された星図などから矛盾を見つけ出して突きつけたため、彼はついに自らの虚偽を告白した。

ベリンガー事件(1726年)

数学教授デリック図書館司書エックハルトは、横柄な態度のヨハン・ベリンガーに腹を立て、悪質ないたずらを仕掛けることにした。二人は石灰岩に細工をして、カエルミミズ化石彗星太陽の形をした化石、「ヤハウェ」という文字が刻まれ化石などを作り出し、ベリンガー化石採集していた山に埋めておいた。当時は化石が生まれる原因が分かっておらず、神秘的な力によって形成されると考えられていたので、いま見ると明らかにおかし化石でも、ベリンガーは本物だと信じこみ、図版を収録した書籍まで出版してしまった。話が大きくなって慌てた犯人の二人は偽造であることを明かしたが、ベリンガーはそれを中傷だと考えてまったく取り合わなかったという。

コック・レーンの幽霊(1762年)

コック・レーンにあるリチャード・パーソンズの家に、ウィリアムケントとファニーという夫妻が下宿していた。しばらくしてファニーは天然痘で亡くなったが、それ以来、パーソンズの家では何かを叩くような音や引っかくような音がたびたび聞こえるようになり、パーソンズは「ファニーの幽霊に取り憑かれた」と主張した。ファニーの幽霊は、自分ケントに毒殺されたことを訴えているのだとされた。幽霊のことはロンドン中の話題になり、見物客が連日のように集まってコック・レーンを歩けないほどだった。しか調査の結果、パーソンズ自分の娘を使って、木の板を叩いたり引っかいたりさせていたのだということが分かり、彼は共謀罪有罪となった。

首飾り事件(1785年

宝石商シャルル・ベーマーは、自身が持つ高額な首飾りを王妃マリー・アントワネットに売りたいと思い、王妃の友人だと吹聴していたラ・モット伯爵夫人仲介を依頼した。伯爵夫人は、ルイ・ド・ロアン枢機卿を巧みに騙して首飾りの代理購入をさせ、王妃に渡すと言って受け取った首飾りをばらばらにして売りさばいてしまった。その後、事件が発覚して伯爵夫人逮捕された。かの有名なカリオストロ伯爵も巻き添えで逮捕され、のちに無罪となっている。また「王妃はラ・モット伯爵夫人同性愛関係にあった」「この事件王妃陰謀だった」といった事実無根の噂が流れ、マリー・アントワネットの評判は貶められた。

ヴォーティガンとロウィーナ(1796年

19歳のウィリアムヘンリー・アイアランドは、父親を喜ばせるためにシェイクスピア手紙文書を偽造するようになった。多くの専門家がそれを本物だと鑑定し、ジェイムズ・ボズウェルなどは「我らが詩人聖遺物を生きて見られたことに感謝する」と祝杯を上げたほどだった。ついにウィリアム戯曲の偽作まで行うようになったが、その戯曲「ヴォーティガンとロウィーナ」はあまりにも悲惨出来栄えだった。また、その頃にはエドモンド・マローンによる批判も広まっていた。ウィリアムは罪を自白したが、世間はそれをウィリアム父親が息子に言わせているものだと受け取った。当の父親も、無能な息子がそんなものを書けるわけがないと、死ぬまで贋作であることを信じなかった。

プリンセス・カラブー(1817年)

イギリスで異国の言葉を話す身元不明女性保護された。ある船乗りが「言葉が分かる」というので通訳となった。船乗りによれば、彼女インド洋島国王女ラブーであり、海賊に囚われていたが逃げ出してきたのだということだった。彼女地元の有力者たちのあいだで人気となり、またその肖像画新聞掲載されて広まった。しかし、その新聞を見た人から通報があり、彼女メアリー・ベイカーという家政婦で、架空言語を作り出して、カラブー王女のふりをしていただけだということが判明した。

ピトケアン島の独裁者1831年

アメリカ冒険家だったジョシュアヒルは、ハワイ移住しようとして失敗した後、タヒチ島からピトケアン島へと渡った。ピトケアン島は、イギリスからタヒチまで航海したのちに水兵たちが反乱を起こしたという「バウンティ号」の生き残りと、その子孫たちが暮らす絶海の孤島だった。ヒルは、自分イギリス政府から派遣された要人だと嘘をつき、独裁者として君臨した。逆らう者には容赦なく鞭を振るい、恐怖で島を支配した。それから6年後、通りすがりイギリス海軍の船に島民たちが助けを求めたことで、ついにヒルは島から追放された。

ティッチボーン事件1865年

イギリスの名門ティッチボーン家の長男ロジャーは、1854年南アメリカ沖で海難事故に遭って亡くなっていたが、その10年後にオーストラリア肉屋を営む男が「自分ロジャーである」と名乗り出た。翌年、ロジャーの母である未亡人と「ロジャー」はパリで面会した。華奢だったロジャーとは違い、「ロジャー」は体重100kgを超える粗野な男だったが、未亡人は彼こそがロジャーだと認めた。貴族を名乗りつつも労働者であった彼は、イギリス庶民からも大いに人気を集めた。しか未亡人が亡くなった後、裁判において彼は偽者であるとの裁決が下され、14年の懲役刑を課されることになった。

カーディフ巨人1869年

ジョージハル進化論を支持する無神論者だったが、聖書に登場する巨人実在について口論となり、それがきっかけで巨人化石捏造することを思いついた。石膏を巧みに加工し、毛穴まで彫り込んで、いかにも偶然発見たかのように装って大々的に発表した。専門家たちはすぐに偽物であることを見抜いたが、キリスト教原理主義者の一部は進化論への反証としてこれを支持し、また全米から多くの見物客がやってきた。フィニアス・テイラーバーナムが同様に巨人化石見世物にしはじめたことで、ハルバーナムを訴えるが、その裁判取材していた新聞記者がハルの雇った石工を突き止めて自白させたため、ハル観念して偽造を認めてしまった。

ケーペニックの大尉事件1906年

ドイツの靴職人ヴィルヘルム・フォークトは、古着屋で軍服軍刀などを購入し、「プロイセン陸軍大尉」に変装した。彼は大通りで立哨勤務をしていた近衛兵に声をかけ、十数名の兵士を集めさせると、ケーペニック市庁舎に踏み込んだ。フォークトは、市長秘書らを逮捕し、また市の予算から4000マルクほどを押収すると、兵士たちにこのまま市庁舎占拠するよう言いつけ、自分は悠々と駅に向かい新聞記者から取材に応じた後、列車に乗り込んで姿を消した。彼はすぐに逮捕されたが、ドイツ全土で人気者となり、時の皇帝によって特赦を受けた。

ピルトダウン人(1909年

イギリスピルトダウンでチャールズドーソンによって発見された化石は、脳は現代人のように大きいが、下顎は類人猿に似ている頭蓋骨だった。ドーソンはこれをアーサー・スミス・ウッドワードと共同で研究し、人類の最古の祖先として「ピルトダウン人」と名付けて発表した。当時は大英帝国繁栄期であり、人類発祥の地がイギリスであるという説は強く関心を持たれた。しか1949年フッ素年代測定により、ピルトダウン人の化石捏造されたものだと断定された。捏造犯人は未だに分かっておらず、『シャーロック・ホームズ』の作者であるアーサー・コナン・ドイル真犯人だという説まである

エチオピア皇帝事件1910年

後に作家となるヴァージニア・ウルフを含む6人の大学生たちは、外務次官の名義でイギリス艦隊司令長官に「エチオピア皇帝艦隊見学するので国賓として応対せよ」と電報を打ってから変装をして戦艦ドレッドノートが停泊するウェイマス港に向かった。ぞんざい変装だったにもかかわらず正体がバレることはなく、イギリス海軍から歓待を受けた。彼らはラテン語ギリシア語を交えたでたらめな言葉を話し、適当ものを指して「ブンガ!ブンガ!」と叫んだりした。ロンドンに帰った彼らは新聞社に手紙を送って種明かしをし、イギリス海軍の面目は丸潰れとなった。

コティングリー妖精事件1916年

コティングリー村に住む少女フランシスグリフィスとエルシー・ライトは、日頃から「森で妖精たちと遊んでいる」と話していた。ある日、二人が撮影してきた写真に小さな妖精が写っていたことに驚いた父親は、作家アーサー・コナン・ドイルに鑑定を依頼した。そしてドイルが「本物の妖精」とのお墨付きを与えて雑誌に発表したため、大騒動となった。50年後、老婆となったエルシーは、絵本から切り抜いた妖精を草むらにピンで止めて撮影したと告白した。しかし、フランシスもエルシーも「写真は偽物だが妖精を見たのは本当だ」と最後まで主張していた。

タサダイ族(1971年

フィリピンミンダナオ島で、文明から孤立したまま原始的暮らしを続けてきたという「タサダイ族」が発見された。彼らの言語には「武器」「戦争」「敵」といった言葉がなかったため「愛の部族」として世界的な話題になった。彼らを保護するため、世界から多額の寄付が集まり居住区への立ち入りは禁止された。しかし15年後、保護地区に潜入したジャーナリストは、タサダイ族が家に住み、タバコを吸い、オートバイに乗っているのを目撃した。全ては当時のフィリピン環境大臣マヌエル・エリザルデJr.による募金目当てのでっちあげだったとされた。

ソーカル事件1994年

評論雑誌ソーシャルテキスト』は、「サイエンス・ウォーズ」と題したポストモダニズム批判への反論特集に、アランソーカルから寄せられた『境界侵犯すること 量子重力の変換解釈学に向けて』という論文掲載した。しかしそれは、ソーカルがのちに明かしたとおり、きちんと読めば明らかにおかしいと分かるような意味不明の疑似論文であり、ソーカルはそうしたでたらめをきちんと見抜けるかを試したのだった。それはポストモダン哲学者たちが科学用語濫用かつ誤用している状況に対する痛烈な批判だった。

2015-05-02

千葉雅也のアンチエビデンス論について」について

10+1 web site|アンチ・エビデンス──90年代的ストリートの終焉と柑橘系の匂い|テンプラスワン・ウェブサイト

千葉雅也のアンチ・エビデンス論について(最終版) | しんかい37(山川賢一) | note

 最初リンクを「アンチエビデンス論」、二つめを「アンチアンチエビデンス論」と呼ぶことにする。もちろん、この文章アンチアンチアンチエビデンス論と呼ぶ必要はない。

 千葉雅也の「アンチエビデンス論」が出たとき個人的にはそれなりに楽しく読んだけれどその評価別にして、まあ批判は出るところでは出るだろうなとは思っていた。と思っていたらしんかい37氏が「怪文書」なんて比喩まで出してけなし始め、氏がまとめた批判が二つめの「アンチアンチエビデンス論」。(最終版)となっているのは、この文章はいくつかのバージョンが発表されたらしく、(完全版)を読んだつもりがまた新しいのに更新されたということのようだ。この調子で(究極版)とか(最終版・改)とか(帰ってきた完全版)とか出してみてはどうか。そんな正論はともかく、これから取り上げるのは後者の「アンチアンチエビデンス論」についての感想、とりわけその文体についての雑感である

 しんかい氏は、まず千葉の主張をこのように要約する。

千葉は論考の冒頭で、些末なことや自明なことにも過剰なまでに論拠や説明責任を求める態度をエビデンシャリズムと呼び、こうした態度が現代には蔓延している、と述べました。さらに、インターネットの普及した現代では、人はさまざまな行動の痕跡ネット上に残してしまます。そのため、人はエビデンシャリズムによる際限のないあら捜しにさらされてしまう。千葉によると、このエビデンシャリズムは、現代社会を窒息させるものなのです。

 そして、その上で読者にこう問いかける――

まずこの主張、みなさんはどう思われますか。率直に言って、最近になってそんな過剰にエビデンスを求められる息苦しい社会に移行した、という気もしないのですが。

 不思議なのは、ここで「そんな気がするかどうか」という「実感」についての話からこの論を始められる図太さ、というか、ふてぶてしさだ。過剰に説明責任を求める態度をエビデンシャリズムと呼び、それを批判する千葉の態度をアンチエビデンスと呼ぶなら、さらにそれを批判するしんかい氏の態度は、普通に連想すれば、説明責任擁護エビデンシャリズムの擁護となるだろう――そういう予感を持って、読者は、というか私は、読みはじめた。どのような根拠でもって(説明責任果たして)氏が主張を正当化していくか、それが私がいちばん期待していたことだ。もちろん「アンチアンチエビデンス論」の議論の射程は鋭く、こうした「実感」に訴える論法を手厳しく批判している。この論の最後

エビデンスを求めようとしなければ、人の思考個人的な実感のまわりをくるくると回るだけですし、明晰さが求められないなら、言葉をつき混ぜて一貫性があるかに錯覚させるような議論がいくらでも可能になってしまます

という風にして終わるのだ。仮に、しんかい氏の主張が〈個人的な実感のまわりをくるくると回る〉だけに留まらないと仮定すれば、〈そんな過剰にエビデンスを求められる息苦しい社会に移行した、という気もしない〉と主張するに値するほどの、根拠が示されるはずである――そう期待して読む私は、またすぐに裏切られる

しかに、インターネット上の失言が多くの人に拡散され批判される、ウェブ炎上という現象は近年目立つようになって来ました。エビデンシャリズムという概念は、そうした事柄をさしてもいるらしい。

実感に則さなくても、当てはまる事例があることはすぐに認めている。いったい、しんかい氏の「実感」を裏づけする根拠は、いつになったら出てくるのだろう? (「落ち着いてください!」と隣にいた貴婦人が言う。「まだほんの初めの方の十数行を読んだばかりじゃありませんか。議論は始まったばかりです。これから先も慎重に読み進めていけば、きっと〈個人的な実感〉なんかとは無縁の、素晴らしきエビデンスとやらに出逢えるはずですよ! さあ、続きを読んでください!」)

 さらに読み進めていくと、千葉文章引用したあと、しんかい氏はこのように述べている。

このくだりを読むと、今の企業ではどんどんマニュアル化(「機械的、事務的処理を行き渡らせることで、非定型的な判断の機会を限りなく排除」)が進んでいて、ロボットのようにふるまうだけで給料がもらえる状況になってきている、といっているように思えます。えっ、世の中そんな風になってますかね。フリーターならともかく、現在でも正社員ともなればみなさんいろいろな判断要求されていると思いますけど。むしろ日本では長い不況のせいで、高度な「ケース・バイ・ケースの判断」の判断要求される仕事が、しばしばアルバイト待遇になっている気さえします。

 「思えます」! 「思います」! 「気さえします」! 実感に訴える主張のオンパレード! 「フリーターならともかく」――どのような根拠でこの要素を除外したのか? 「長い不況のせいで」――いったいいつからいつまでのことなのか? こんなにも曖昧表現で何が指し示せるというのか? 「高度な「ケース・バイ・ケースの判断」の判断要求される仕事が、しばしばアルバイト待遇になっている」――さっき例から排除されたフリーターはこの例には含まれないのだろうか? 確かに最初の例のフリーターが、元からアルバイトなんかしていなかったのなら辻褄は通るけれど……ところで、引用されている千葉文章は〈企業で、行政で、大学で。社会のいたるところで〉といった範囲の広いものであるのに、しんかい氏は勝手企業だけの話にすり替えているし、しか千葉文章に〈給料〉という言葉はひとことも出ていない。

マニュアル化が仮に進んでいるとしても、それは効率化のためであって「個人の責任回避」するためじゃないでしょう。企業に、各社員責任をいちいち回避させてあげるインセンティヴなんてありませんから

 なぜ「効率化のため」という目的だけに話を限定できたのだろう? もし仮に、企業(そもそもなぜ企業だけの話になったのか? しんかい氏がそうすり替えたからの話でしかないのではないか?)が、しんかい氏の思いつきによる目的で動いているとしても、そうすれば、そもそも前段のマニュアル化が進んでいることを否定するような数々の圧倒的「実感」とはいったい何のために書かれたというのか? これらは全てただの思いつきで、論旨を整えずにただ手当たり次第に条件反射的に反発してみただけのことで、最初から根拠なんかなかったのだろうか? 〈千葉はその不明瞭な文体のせいで不評を浴びたわけですが〉と、その次の「不明瞭な文体について」の章で氏は書いているが、確かにしんかい氏の文体千葉に比べればまったくもって明瞭ではある。場面ごとに言いたいことは分かる。ただ、自身の主張に対する根拠ほとんど書かれていなくて、全体を繋げると辻褄が合わないというだけのことだ。しかし、最初から言葉をつき混ぜて一貫性があるかに錯覚させるような議論〉がしたいのならともかく、アンチアンチエビデンス論としては、これは致命的なことではないのだろうか?

 この後も、しんかい氏は「アンチエビデンス」的な、説明責任を果たさず、ただの思いつきで主張を言いっぱなしにするだけの批評を展開している。

ぼくもひどい評論ハンターとしていろいろひどい評論を読んできたわけですが、この手の文章を書く人って粘土細工作るみたいな思考回路評論というものを考えてるんですよね。思考論理によってつなげようとするのではなく、とにかくぐちゃぐちゃつき混ぜてれば一体になるにちがいない、という信念に導かれている。

この手の人は、どうやら混ざっている粘土の種類が多ければ多いほど強い、と錯覚している節もあって、批判されるとすぐ、もっと勉強してくださいとか文脈を読んでくださいと言い出す。見ろ!こんなに多くの粘土を混ぜているんだぞ!このすごさがわからないのは、お前が粘土の種類にくわしくないからだ!というわけ。一般社会には通じない理屈ですが、文壇アカデミズムには粘土細工愛好家が一定数いて、ほう見事なマーブル模様ですのうと褒め称えたりするので、彼らの自信はますます高まっていくのです。

 対象になる文章に「粘土細工」という比喩を与えて、その粘土細工のイメージ攻撃する。ありがちな比喩の乱用だが、このあとソーカルによって批判される「科学数学」の乱用に比べれば、反証のしようがないために、確かに優れた方法ではある。

ただし、いまや世界的に、ドゥルーズ的な文体にたいする風当たりはかつてより強くなりました。

 これなどはまだいい方で、一冊の参考文献が提示されている。そのピーターバリーによる教科書引用部分だけで、どうして「世界的」な思潮についてここまで断定的なことが言い切れるのかはさっぱり分からない。

バリーが述べていたように、いまや世界的に「詩的に書く自由」は認められなくなってきたわけですが、じつは、そうした変化を引き起こしたのは、一冊の本でした。二人の物理学者アラン・ソーカルとジャン・ブリクモンの共著『知の欺瞞』。そしてこの本が刊行されたのは、九七年のことなのです。

 また「世界的」なことを一冊の本だけで理解している。しんかい氏は〈千葉が、九〇年代エビデンシャリズムからいまだ自由時代だったと称えている〉ことと、ソーカルの影響によってポストモダニスト難解な記述スタイルに〈致命傷を与えた〉話を、そのまま繋げている。〈それを踏まえると、〇〇年代以降エビデンシャリズムが強まっていったという千葉の主張と、見事に合致します〉。……。時系列ごとに並べると、受験生に嬉しい真っ白な年表ができそうだ。これも千葉世代論に比べると、中身をスカスカに抜いたからとはいえ(ほとんど粘土は混ざっていない)、確かに言いたいことは分かりやす世代論ではある。そこにエビデンスがあるかはともかく。

 だいたい、千葉ポストモダニスト的なよく分からない文体を使っている(これもしんかい氏の主観であり、論の後半にはある部分の引用について〈率直に言ってぼくにはほとんど意味が取れません。おそらく全人類にとってそうなのではないかという気がします〉などと豪快なことを言う。論の冒頭で〈発表直後はネット賞賛の声に包まれました〉という例示と「批判の声」を対比させたのは何だったのか、賞賛の声を上げた人たちは最初からしんかい氏にとっての人類には含まれていなかったのだろうか?)ことと、過去に著名なポストモダニスト問題と論争を巻き起こしたことには、いったい何の関わりがあるのか? ただの連想ゲームしかないのではないか? こうしたカテゴリー混同した主張と、「ジャック・ラカンは、虚数無理数混同している」といった事実に、どのような違いがあるのだろう? 

 しんかい氏はなぜ、ソーカル事件千葉雅也を結びつけて論じようと思ったのだろうか。「おそらく……」などと仮定を挙げてエビデンスのない主張をする気は今のところない。それよりも、根本的な疑問がある。「アンチアンチエビデンス論」において、しんかい氏は、アンチエビデンス批判するどころか、むしろそれに則った、説明責任なんてお構いなしの自由闊達批評をしている。それはそれでいいことじゃないかと思うし、それとは逆にエビデンシャリズムを徹底させた批評の道もあるのではないかと思う。しかし、今回のように、ある種の世代論や、ある人物をどのように評価するかなど、すでにある程度の文脈が与えられた人文学的なテーマ場合科学数学におけるような厳密な方法論などないし、徹底して証拠を走査することは(この私の文章のように)不毛ものになりがちなのではないだろうか。そもそも戦う土俵を間違えているんじゃないか、という疑問がある。「アンチアンチエビデンス論」において批判されている(かのように見えるが、どういう理屈でかははっきりしない)「実感の正当化だって、たとえば何らかの世代論であれば、いくつかの本から有益そうなところを引用して、それなりに理解が深まれば、反事実的条件と現実世界関係に関する考察などといった面倒そうなところから論を始めなくても、それで充分なのではないか、という気はする。これは純然たる思いつきである

 貴婦人はとっくに寝てしまったので無駄話を続けると、だいたい意味が分からないかどうかで評価するのなら、数学科学プログラミングなどの高度な専門書だって(〈一般社会には通じない理屈〉とまで表現するかはともかく)私個人にはまったく意味不明ものだし、別に大陸哲学だけの話ではなく分析哲学の本でさえ、少し高度になるといまの私にはさっぱり分からない。意味不明なことを言っているのと意味がないのは(いわゆる「説明と理解」といった哲学的テーマになるのだろうか)まったく異なるはずだし、ここを突き詰めて考えると分析哲学的にも絶対にややこしい問題に直面すると思うのだが、しんかい氏はその辺りをどうも曖昧に片づけている気がする。

 ところで、「形骸化したエビデンシャリズム」それ自体は、いつから・どの程度顕在化したかはともかく、いかにもありそうな話ではあると思っている。最近某所で話題になっている広島大学モニタリングの話とか分かりやすいんじゃないだろうか。

徹底した大学のモニタリング | 広島大学

2015-02-08

はるしにゃん君について

はるしにゃん君がセクハラやら暴言やらで話題になっている。長らく彼をヲチしてきた者として、これから彼をヲチする者のために、彼の人物像を紹介するよ。

殻辺(@hallucinyan)さん | Twitter

https://twitter.com/hallucinyan

もともと彼は立命館の経済だかに通っていたアイマス好きのオタクで、東浩紀宮台真司への憧れを募らせながら、ゲンロン界隈に溶け込もうとがんばっていた。そういえば昔はハルシナと名乗っていたな。

むりゃかみゆうとは (ムリャカミユウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%80%E3%82%8A%E3%82%83%E3%81%8B%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%86

むりゃかみゆう@非公式(@muryakamiyuu)さん | Twitter

https://twitter.com/muryakamiyuu

ハルシナ(@hallucina_)がむりゃかみゆうコスプレしてTLが大狂騒だわぁい! - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/25117

ゲンロンの前身にあたる合同会社コンテクチュアズマスコットキャラクター、むりゃかみゆうモチーフ女装なんかやってた頃は、彼にも可愛げがあった。

ニコニコ動画歌ってみたなんか上げちゃって、東浩紀への目配せがいじらしい。

組曲あずまん動画』 - ニコニコ動画:GINZA

http://www.nicovideo.jp/watch/sm9418087

で、彼はそのままゲンロンのホモソーシャルで姫をやってりゃよかったものを、欲っ気を出して同人誌編集を始めてしまった。

Amazon.co.jp: イルミナシオン: 松本 卓也, 黒瀬 陽平, 上祐 史浩, 佐藤 雄一, 有村 悠, はるしにゃん, 藤城嘘: 本

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3-%E6%9D%BE%E6%9C%AC-%E5%8D%93%E4%B9%9F/dp/B00B72IS7W/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1423375602&sr=1-2

この『イルミナシオン』所収の「イルミナシオンは愛を求めて」は、はるしにゃん君が不幸な家庭で育ち、エヴァにハマり、友人の自殺を経て、童貞卒業への闘志に芽生え、デリヘルで失敗し、メンヘラ女を食い漁るようになるまでを描いた自分語りで、彼の批判者はまずこれを読んでおいたほうがいいよ。

これは劣化版『超人計画』みたいなもので、はるしにゃん君も「滝本竜彦劣化コピーのごとき実存」とか自分で言っている。

滝本竜彦論 - A Mental Hell's Angel

http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2012/07/08/103452

これだけを見るとゲンロンに擦り寄っていた哀れなオタクがなんか覚醒したっぽいというだけの話だけど、覚醒した彼は『イルミナシオン』の刊行と前後して、アニメ批評にちょっかいを出すようになった。

杉田悠の「『けいおん』の偽法――逆半透明の詐術」という論考に準じて、はるしにゃん君はブログに「けいおん!の「内面」について」という記事を載せた。今は削除されちゃっているけど、ブコメから雰囲気は伝わってくる。っていうかなんで削除しちゃったんだろうね。そんなに批判されたくなかったのかな。

けいおん!の「内面」について - A Mental Hell’s Angel

http://b.hatena.ne.jp/entry/hallucinyan.hatenablog.com/entry/2012/07/25/200631

で、この記事に、泉信行や岩下朋世なんかの『ユリイカ』系の漫画研究家たちが反論を加えたことでちょっとした論争がおこった。

けいおん!内面論争 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/349451

はるしにゃん君によると、日常系空気系アニメであるけいおん!」には内面がなく、むちむちとした身体性によってそれが覆い隠されているんだそうだ。

その結論に至るまでの不備を指摘されているわけなんだけど、泉信行が「研究と批評は違う」みたいなことを言っちゃったせいで、はるしにゃん君は「じゃあ批評は適当でもいいじゃん」みたいなスタンスをとってしまった。これは良くないよね。

泉信行は「研究と批評は違う」とは別に「たとえ研究のような厳密性が求められない批評であっても、媒概念不周延の誤謬には注意しようね」ということを主張している。これをはるしにゃん君はガン無視し、杉田悠に助けを乞うた上、俺が批判に応えてやってるのに、みたいなことを言い出した。

当時、杉田悠が寄稿した『アニメルカ』を中心に「アニメブロガー総合スレ」というスレがあったんだけど、はるしにゃん君の大立ち回りはそこそこ話題になった。

アニメブロガー総合スレ5

http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/iga/1339336696/

953 :名無しさん名無しさん:2012/09/14(金) 22:52:30.49

たてるならハルシナヲチスレだな

テンプレ

ハルシナ杉田

@sugita_u 生活上のストレスとかあるんでしょうけど、礼儀って素朴に重要なんじゃないですか

@sugita_u 僕は杉田悠さんがアニメルカの中では相対的に優秀だと思っています

@sugita_u 僕はあなたの原稿をトゥギャッターで乗り越えました

@sugita_u 少なくとも、擁護しようとした立場の人にいきなり「カチンと来た」「仲間だなんて思ってくるな」という発言したことを謝罪する気はないんでうすね。それは失礼です。その失礼が謝罪によって解消されるか病院の薬で解決されるか、ということでよろしいですね

@sugita_u 僕としては優しかった頃、余裕のあった頃の杉田さんが好きでした。でも変わられてしまった。しかしそれが良い展開に向かう可能性もある。僕は杉田さんの幸福を数年間祈って来ました。

@sugita_u 疑問なのはどうしてそう喧嘩腰にしか喋れないんですか。「カチンと来た」「仲間だと思わないでくれ」もそうですが。人格障害だと認めますか?

@sugita_u 言っておきますが江戸猫もセイジョウもあっちから僕を切ってきたんですよ。

@sugita_u 正直言ってコミュニケーション齟齬が生じたから悪口言うって低劣だと思います

892 :名無しさん名無しさん:2012/08/31(金) 23:37:02.97

ハルシナ社交辞令を真に受けるタイプだなw

こういう奴は裏では嫌われてるって自覚ないまま消えていくよ

人の褌で相撲を取ろうとしておいて、なかなか図々しいね。でも、そこがはるしにゃん君の可愛さでもあるんだ。

https://twitter.com/hallucinyan/status/230988133540458497

僕はディベート部の部長だったので、議論と喧嘩の区別をつけています。今回の議論で僕はいみのさんに悪印象を持ったりはしていません。むしろマンガ論の沃野の広大さを教えてくださって感謝しています

ディベート部の部長だったからって何なんだよ。まあいいや。

http://togetter.com/li/349401#c643714

「虐待される美少女ブヒィィィすっぽんぽんブヒィィィ」と同人誌萌えサカッた後、「いやこれは『実在性』を剥ぎ取られた『キャラ』に『身体性』と『精神性』を『補完』する『試み』に興味を抱いたわけで」などといった「普段の僕は頭いいんです」アピールで己の「ゲスな身体性」への言い訳をするのが現代哲学や評論であるのなら、ンなもんさっさと死ねばいいのに、と思いました。

散々な言われようのはるしにゃん君を擁護しておくと、「けいおん!内面論争」での「内面」は「ポストモダン的成熟」の有無によって判断されるもので、一般的な意味での「内面」とは別物なんだよね。でも、その辺りを理解できなかったラノベ天狗なんかはいつまで経ってもグチグチ言ってるみたい。

けいおん! 内面 - Twitter検索

https://twitter.com/search?f=realtime&q=%E3%81%91%E3%81%84%E3%81%8A%E3%82%93%EF%BC%81%20%E5%86%85%E9%9D%A2&src=typd

じゃあ「ポストモダン的成熟」って何だよって話だけど、やっぱり意味不明なんだよね。定義を明示せずに言葉を振り回しているところが、いかにも批評家くずれっぽくて微笑ましいね。

さてさて、はるしにゃん君はその後も批評をがんばり続けてきた。と同時に、メンヘラを食いまくってきた。

メンヘラカラオケオフにこのあいだ行ってきたよ - A Mental Hell’s Angel

http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2013/06/16/092515

はるしにゃん君のメンヘラの食い方は、「俺はメンヘラなんだよぅ~つらいにゃんつらいにゃん~」ってメンヘラを引き寄せ、「君はラカンも読んだことがないの?ザコ?」みたいなことをいって罵倒し、依存させるって感じかな。想像だけど。

そうやって彼はメンヘラ女を集め、ヤりまくり、一方で、彼女たちを批評で救うみたいなスタンスのもと、同人誌を作っていった。

ところが、メンヘラメンヘラから、適切な治療を受けなければ死んでしまう。

Twitterメンヘラ神が死んだ件について思ったこと - まつたけブログ

http://matsutake.hatenablog.jp/entry/Twitter%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%98%E3%83%A9%E7%A5%9E%E3%81%8C%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E4%BB%B6

はるしにゃん君の仲間で、一緒に同人誌を作っていたメンヘラ神は、メンヘラであることをコンテンツにしていくうちに、自殺してしまった。

メンヘラ神の死は、それはそれは多くのメンヘラに影響を与えたんだけど、ウェルテル効果というまではいかなかった。

メンヘラネタインターネットで人気者になることについて : 戦争だ、90年代に戻してやる

http://blog.livedoor.jp/omaenoteki/archives/37553931.html

でもまあ、メンヘラを集めてコンテンツ化していたはるしにゃん君は、メンヘラ神を死に追いやった一因として、散々な批判を浴びることになっちゃった。かわいそうに。

そのせいか、はるしにゃん君はしばらく燻っていたんだけど、2014年の秋ぐらいから元気になってきたみたいなんだよね。

彼の文章も、東浩紀やら宮台真司やら千葉雅也やらに褒められるようになってきた。よかったね。

で、また最近は批評をやってるみたいだ。

セカイ系以後の生存技法――ファウスト系はどうサヴァイヴしたか - A Mental Hell’s Angel

http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2015/01/09/134549

あれこれ思想家を引用してるけど、言ってる中身はシンプルっていうか、一般的な意味での内面がないのはご愛嬌。まだセカイ系とか言ってて、まさしくゼロ年代の亡霊だ。

東浩紀の『存在論的、郵便的』『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』『動物化するポストモダン』について - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/773022

東浩紀についてなんか、かなり熱心に語っている。

ちなみに東浩紀自身の言説には内面がないどころか、自己矛盾の塊だ。

山川賢一の『動ポモのどこがクソなのか大会』 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/533391

東浩紀 対消滅語録 - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/594240

で、はるしにゃん君の文章をいくつか読めば分かるけど、彼は思想家哲学者の名前をジャブジャブ出しまくって権威付けを図ろうとしているよ。

けれど、本人が何か新しいことを言っているわけでもなくて、権威付け以外の何かに発展している例は今のところ見当たらないし、そこはがんばって欲しい。しんかい35と正面衝突してくれないかな。

さて、はるしにゃん君の権威付けは、複数哲学者社会学者が共通して言っていることを抜き出して言い換えることによって成り立っている。

でもこれは、社会学者から反感を買うこともあるんだ。

はるしにゃん君が「ルーマンラカン以下」なんて言っちゃった時は、ルーマン研究者の酒井泰斗がげっそりしていたよ。

https://twitter.com/contractio/status/197244430338633729

前者は「似てるよね分析」と呼んでいますが、後者はなんと呼びましょうかね。

RT @sskyt: 「Aは……Bと……似ている!」とか「Aは……Bを……読んでいた!」みたいな研究て全然興味持てないんだけど。

https://twitter.com/contractio/status/197247900085002240

組み合わせると、「昔の人Bが言っていたXは 最近Aが言っているYに似ているのでB偉かった」のようなかなり高度な主張が可能となる。

https://twitter.com/hallucinyan/status/547789378999681024

ルーマンの言ってることって大概ラカンが述べてるしラカンを超えてる部分があまり見当たらないというのが個人的見解で、じゃあ「ポストモダニストより社会学者から引用したほうが叩かれにくい」という政治的効率性以外の点でルーマンの卓越性ってどこにあるんだろうって思っている

https://twitter.com/hallucinyan/status/547790901955670016

そしておそらくオートポイエーシスもコンティンジェンシーもシニフィアン連鎖や対象aの問題であり、そして後期ラカン的なサントームや、男女間のセクシュアリティの差異、大文字の他者の享楽についてルーマンが叙述できているかといえばできていないと思う

https://twitter.com/hallucinyan/status/559584058137538560

単にルーマンがつまんないって言っても面白くないから「じゃあラカン先生のどこを超えてるんですか? どこも超えてないでしょ?」って煽ってるのわからないのかわかったうえでなにも言えないのか

https://twitter.com/contractio/status/559588003417296896

煽ると何が面白いんですか。

https://twitter.com/contractio/status/559588541454233600

「どっちが強いですか」で語る現代思想

https://twitter.com/contractio/status/559590072593309698

「つまんない」場合の対処は、面白い読み方に変えるか 読むのを止めるかのどっちかではないですかね。

https://twitter.com/hallucinyan/status/559588288361549824

ダサいしウザいからノイズ処理のためブロック

はるしにゃん君は「越えてる」「越えてない」で思想家を語るのが好きなんだ。すぐにブロックするところは、師匠東浩紀譲り。

そんなこんなで、批評をがんばっているはるしにゃん君は、同時にホストとしてもがんばっているみたい、と思ったら、最近言及してないし辞めたのかな。

その代わりに、イベンターやら何やらでがんばっているみたい。高円寺カフェバーでいろいろやるみたいだよ。

高円寺カフェバーグリーンアップル」のマネージャー就任&イベント告知 - A Mental Hell’s Angel

http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2015/01/28/161120

ところが、はるしにゃんの努力を邪魔する連中が現れてしまった。

成上友織, はるしにゃん君の暴言・差別発言について

http://yushiki-seijo.tumblr.com/post/107908335166

これは、はるしにゃん君と交友があったセイジョウ君からの批判だ。

はるしにゃん君の言葉を用いると、彼の言動を理解できない者は「ザコ」であり、彼に疑問を呈する者は「アスペ」であり、彼に反発する者は「ボダ」になる。

そして、はるしにゃん君はその広範な知識と、お得意の言い換えによって批判を封殺しようとしたよ。

メンヘラレイシズムについての所感と応答 - A Mental Hell’s Angel

http://hallucinyan.hatenablog.com/entry/2015/02/07/134950

まず第一に私は大学精神病理学を学んでいた。もちろんクラインラカンドゥルーズも読んだうえに、さらにアメリカのDSM的な診断マニュアルについても目を通している。そして最新の精神療法についてもサーヴェイしている。

大学精神病理学を学んでいたからといって、学位を持ってるわけでもないのだから、別にはるしにゃん君の言動は正当化されないんだけど、はるしにゃん君は批判者に病識があるという一点のみで批判を潰そうとした。批判の内容についてはほぼ耳を貸そうとせず、俺はメンヘラと正しく交流しているから、って理由で自己正当化を図っている。

そして私は単に批判しているのみならず、いわゆる弁証法行動療法であるとかメンタライゼーションといった理論と療法については高額な医学書を大量に購入してサーヴェイしているし、また、それを人口に膾炙させるために活動しているつもりである

でも、実際。

メンヘラ神は死んじゃったよね。

はるしにゃん君に全く落ち度がなかったってわけじゃないだろう。

っていうか何でメンヘラと交流するんだろうか。やっぱりヤレるからなのかな。

精神医学の知識をばら撒き、メンヘラセックスするメリット享受しておきながら、メンヘラを批判し、メンヘラ善導しているから俺はオッケーってどういうスタンスだよ。メンヘラセックスできることがメリットなのかどうかはさておき。

さらにさらに、はるしにゃん君の行く手を阻むものは次々と現れる。

はるしにゃんへのバッシング - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/777289

はるしにゃん君は2月11日に、マネージャーを務めるカフェバーで「インテリイケメンツイッタラーによる一日限定ホストクラブ」というイベントを開催しようとしていた。

明らかにメンヘラを集めて搾取しようというイベントだけど、さっきの「メンヘラレイシズムについての所感と応答」によるとはるしにゃん君は「私としては一方で啓蒙的にコンスタティヴな文章を書き、他方でパフォーマティヴには「ボダはあまり私に関わらないで」といったパフォーマンスをせざるをえない。」らしい。ホストイベントにボダ来るだろうし、キャストもボダっぽいじゃねーか。

で、はるしにゃん君はイベントキャストの知人友人にセクハラを働いていたみたいで、団結したキャスト達にそれを暴露されてしまったようだ。

ところが、このキャスト達ははるしにゃん君からドラッグを貰っていたようで、はるしにゃん君にそこを突かれると逆らえないようだ。

便乗して、同人関係ではるしにゃん君と揉め事があったホリィ・センがはるしにゃん君を批判しようとしたけれど、私怨だし、アスペだしで不発に終わってしまった。

ホリィ・セン vs はるしにゃん - Togetterまとめ

http://togetter.com/li/780221

きっとはるしにゃん君のセクハラ事実だろうし、暴言を取り消すつもりはないようだし、そして自ら公言しているように彼はドラッグをやっている。

から、彼を批判したければ、その3点を攻撃すればいいというのに、批判者はザコばかり。

からはるしにゃん君は怒っている。

はるしにゃん君の論法は、ジャーゴンに次ぐジャーゴンパラフレーズに次ぐパラフレーズ、そして脈絡なくホストクラブドラッグの話を持ち出し、相手の理解が追いつかないところが一点でもあれば封殺するというものだ。

宮台真司譲りのこの論法をどうにかできる人が現れるまで、ヲチを楽しみたい。

最近は、どうも数学をやっている人からの反発もあるようだ。

http://twitter.com/hallucinyan/status/562904272363614208

無限への飛翔 集合論の誕生 (大人のための数学 3)/志賀 浩二】を読んだ本に追加 →bookmeter.com/b/4314010428 #bookmeter

http://twitter.com/Back0126/status/562961572063375360

@hallucinyan こうやって、数学にいい加減な哲学かぶれが生まれると思うと感慨深い 数学に関しては、じっくり真摯に読むことをお勧めます

http://twitter.com/Back0126/status/562975033807884289

@hallucinyan おお、ブロックされた その程度か

http://twitter.com/hallucinyan/status/562971401674825730

言っておくけれど私は普通に高校時代に理系だったし数ⅢCも普通にやっていたので誤解なきよう。

http://twitter.com/Back0126/status/562978566921793538

@hallucinyan 高校数学を勉強したからと言って、集合論を含む専門的な数学を斜め読み程度で理解できるといういい加減な考えをバカにされてるわけです

http://twitter.com/hallucinyan/status/562971657800024064

馬鹿はすぐにソーカルがどうとか言い出すが、そもそもお前どの程度ソーカル読めてて理数的に優秀でそのうえで人文社会科学への理解あるんだという話。

http://twitter.com/Back0126/status/562978789643550720

@hallucinyan ソーカルの言明程度なら、大学数学をきちんと理解していれば誰でも理解できますよ わからないんですか?

http://twitter.com/hallucinyan/status/562972324442681344

日本におけるサイエンスウォーズでは浅田彰山形浩生位相幾何学問題があったわけですが、それも浅田は間違っていなかったという形で終焉を迎えましたし、彼もそもそも経済学部ゲーム理論やっていたわけです

https://twitter.com/gravestone11/status/563009887530405891

経済学部ゲーム理論をやっていたので数学が出来るという考え、新鮮な気持ちになれる

http://twitter.com/Back0126/status/562979281123684353

@hallucinyan しかし、浅田氏が理解していたわけではない、概ね菊池先生のフォローによるものだ、という考えが一般的なようですね

http://twitter.com/hallucinyan/status/562972928057561089

hallucinyan:そして日本において最も早くソーカル事件を紹介したのもポストモダン系の人間でありそして一定以上はきちんと真摯にそれを受け止めたように思われる。

http://twitter.com/Back0126/status/562979357300641793

@hallucinyan え?

http://twitter.com/hallucinyan/status/562974083143704578

そして「××は間違っている!」とばかり声高に言いたがる奴は大概自分から生産的なことを言えないので、きちんと内容のあること言ってその次に批判すると良いんじゃないかと思います当事者含めた全員のために。

http://twitter.com/Back0126/status/562980233218109441

@hallucinyan 間違っていることを間違っていると指摘することは、当人が生産的かどうかと無関係に指摘していいんじゃないですか?少なくとも、真偽の判定が比較的易しい数学においては

http://twitter.com/Back0126/status/562980757292191744

@hallucinyan というわけで、とりあえずこの辺りでやめておきましょう 貴方が数学に関していい加減なことを言わない限り、今後リプライしません

http://twitter.com/Back0126/status/562981991889784832

はるしにゃん(@hallucinyan)という人物が、数学をいい加減な理解に基づきいい加減に発言しているということが、概ねはっきりしたようだ

ディベート部と同じで、高校数学をやっていたからって乱暴に数学を語っていいということじゃないけど、はるしにゃん君の勢いは止まらない。

まだまだ火種はくすぶっているけど、これからもはるしにゃん君にはがんばっていってもらいたい。

2014-03-17

http://anond.hatelabo.jp/20140317091504

学生指導する場合

あの博士論文イントロ、もし文章がそのままだとしたらあり得ない。

そもそも、参考文献が全くないイントロなんてあり得ないわけで。

後は、その学生英語論文書いたことあったりすればその癖と、

少なくとも他の章と比べて明らかにおかしいとか、読んだら普通に分かる。

あの論文主査含め、誰もきちんと読んでないとしか思えない。

同じチームにいる共同研究者論文を確認する場合

これだけ画期的な、新しい結果、さらNature投稿、と言うレベルになれば、

身内としては、まず、徹底的に疑う、ということから始めるでしょう。

嫌な意味ではなく、間違ったものを出すわけにはいかない時に、間違ってるということを前提であら捜しをする、というのは当たり前の話。

その上で、アヤシイところが1つもなくなった時点で初めて外に出せる。

今回、もし、若山さんとかが本当の事を言ってるんだとしたら、

彼の所では、100%矛盾点がない、と確信できていた、ということでしょう。(どうだか分からんが)

雑誌紀要に関して査読をする場合

身内同様、まず、疑ってかかる。

少しでもおかしな所があればツッコミ、全部明らかになるまでやりとりする。

ただ、自分実験を追試することはその時点では出来ないので、

データ等は提示されたものを信じるしか無い。

勿論、研究者としての経験からデータおかしいと思えば突っ込むけど、

それでも無矛盾に説明されれば信じるしか無い。

自分所属する研究所なり研究室なりで、公開前に論文を読む機会があった場合

上の、身内、の場合と同じ。まあ、必要なければそこまで突っ込んだりしないだろうけど、ある程度、査読して、みたいに頼まれたらまず疑う、と言う姿勢

公開されてから読んだ場合

素直に読むけど、勿論、新しいものに関しては、おかしいな?と思う点があることはいくらでもある。

からこそ追試をするわけだし。

その後の不正ミスはそのような追試等であばくしかない。

実は自分哲学学部卒で、ああい世界になると、「実験結果」「実証データ」は乏しくて、でっち上げどころか、妄想すれすれの論文が掲載されることもしばしば。最近医療現場での臨床哲学などもあったりするので、必ずしもデータがない訳ではないけど、良い所、文章の出所をはっきりさせるくらいしかない訳です(あの本の何ページ、みたいな)。あとは、コピペを見抜くとか。不正不正でないもの境界は必ずしも明瞭な訳ではありません。

いや、明らかでしょ。文章そのままパクったりして参考文献もなければ不正

データなんかを持ってきて、それをさも自分で作ったかのようにしたら不正



勘違いしてる人が多いけどソーカル事件は全く別の話。

ソーカル場合は、ポストモダニストたちが、数学理論物理を、さも理解してるかのように取り入れた偉そうな論文を沢山書いてて、

でも、どう見ても理解してないだろ、と言う思いから(哲学的思想に結び付けてる部分に関してはソーカル自身は門外漢から指摘することが出来ないので)

それらの業界人間数学物理理解してるのか?ということを暴くためにデタラメ論文投稿した。

その際、実は雑誌には査読の精度がなく、素人編集者がただ載せてただけなので、その雑誌自体が実はどうしようもないもので、ポストモダニスト自体を完全に否定できたものではない。

もし、査読者が居たら、その人はポストモダニストエキスパートなはずで、その人が見逃したら明らかに数学を知らないやつらだwwwと言えたわけだけど。

まり研究者なら一瞬で分かるはずの間違いを投稿したわけ。一瞬で見抜けないような細かい捏造の様なことをしたわけではない。

今回の様な捏造は、いま、実際、それが捏造だった、とわかった所で、逆に誰もそれを証明することは出来ないわけで

(他の写真と一致した、と言う証明はできるけど、その写真STAP細胞ではない、とは言えないんでしょう、言えるとしたらそういう話が出てるわけで)

それを査読者に発見しろ、というのは無理な話。

将来的に、全ての文献がデータベース化され、スキャンしてコピペ発見を確実に出来る、とか、にならない限りこんなのは性善説に頼るしか無い。

2014-03-16

小保方事件とソーカル事件を混同するバカども

http://tocana.jp/2014/03/post_3808.html

これ、増田の記事見て書いたんちゃうか、っていうレベルの低次元なんだが。。。

(しらんけど、このサイト最近無駄はてブに乗りまくってる。低レベルすぎるのでぜひとも皆様には自制してもらいたい)


ソーカルがやったことは、ポストモダニスト論文誌に対して論文を投げたこと。

それらの業界では、数式や物理学を、さも理解しているかのように持ち出し、それを用いて事象を説明していたりしていた。

それを、実際に数学者物理学者から見ると意味不明なことが多く(ただ、哲学的な「思想」の部分はそちらの専門なので、単に否定はできるものではなかった)

では、実際どこまで数式や物理学理解しているか、ということでデタラメ論文を送った。

この「でたらめな論文」というものは、決して「捏造」ではなく、見ればすぐに間違いが分かるもの

きちんと読めばおかしい、と誰もが(少なくとも数式やその物理理論理解していれば)気づけるもの

ただし、この雑誌はそもそも査読をきちんと外部の有識者が行っていたわけではないので、100%その業界を否定できるものではない。

(もしかしたらポストモダニストの中には本当に理解していた人も少なからず居たかもしれない)

ただ、評価されている雑誌、において、その雑誌に載る意味はないのだ、ということは示せた。



一方、実験世界での捏造ははっきり言って査読たからといって見抜けるものではない。

提出されたデータがそのように示してあれば、それを信じるしか無い。

勿論、査読する側は、それまで自分が得た経験を元に、その実験から得られるデータとして余りにおかしいと感じれば拒絶することもあろうが、

基本的に、実験手法、結果の導き方、に矛盾が無ければ否定しようが無い。否定するには自分で同じ実験を行わなければならない。

勿論、そのような最先端の結果、と言うのは、一回誰かが出来た!と発表したからといってそれを全員が全員信じる、なんてことはなく、

必ず同じような実験が他で行われ、それらが無矛盾だった場合に初めて全体として認められる。

同様の実験が不可能な様な巨大実験では、かならず独立した二つのチームが別々に実験、測定を行い、結果を出す、ということも行われる。

そこで初めて論文の正確性を見ることが出来る。

2014-03-12

http://anond.hatelabo.jp/20140312072713

やだ・・・増田こわい・・・

俺が見たのは上に書いた程度のことで、ジャーナルが明らかな異変に気付けなかったっていう共通点の単純な指摘でしかないと思ってる

まあソーカル論文送ったジャーナルは査読がなかったらしいけどね

ツイッターで「ソーカル事件」と検索したけどポモい人達による具体的な生物学理系批判はまだ見てない

戦争始まるかなー?

2010-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20101227211306

増田だけど、いやまったくそのとおりだと思う。それがわかってない人たちが起こしたのがソーカルショックだと思うし。

うちの親父なんかも常々「器用貧乏はなるな」って言ってるんだけど、ごめんなさいお父さんあなたの息子は典型的器用貧乏です、、、。

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