「動植物」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 動植物とは

2017-06-03

http://anond.hatelabo.jp/20170603090618

べつに「生物としてどうなの?」なんてことはないよ

人間は知性を獲得し文字映像を通して人類全体のことまで俯瞰できるほどに発達した地球上で唯一の生物なんだから

自分必死になって子孫を残さなくても問題はないし、むしろ人口問題遺伝的優劣などを鑑みて、残さないほうがいいという判断も下しうるんだから

その域にあるのにあえて知的レベルの低い動植物と同じパターン踏襲する必要はないよ

動物と同じように動物的に生きるのが良いんだっていうのは宗教とか疑似科学の域の意見から

2017-05-31

南無阿弥陀仏」では伝わらない

阿弥陀仏曰く、やっぱり気持ちがこもってないと駄目らしい。

極楽まで届かないらしい。

念仏が。

最近人工知能の発達でその辺のフィルタリング大分しっかりされるようになったっておっしゃってたけど、

それでも煩悩に苦しんでる人間たちは後で良いから、その分動植物の救済しなきゃって思って動かれてるんだって

からね、やっぱり私達非サンスクリット語圏の外国人は私達の言葉帰依を求めなければ、救って頂けないわけよ。

そこで私は、

阿弥陀仏大先生に死んでも付いてきますっス!」

を唱えることを提唱する。

南無阿弥陀仏ではなく、ね。

阿弥陀仏性格一言で言うと社長肌の体育会系

「〜っス」という語尾も使いながら後輩感をアピールし、仏と大先生という二重敬称で更に気をよくさせる。

ふだん阿弥陀様って呼んでる人は阿弥陀大先生様でも大丈夫

これ阿弥陀提案したのよ。どっすかって。そしたら、「恥ずかしさと無力さでいっぱいになった」って苦笑いしてた。

南無阿弥陀仏みたいな呪文も全部拾って救うのが本来阿弥陀仏としての存在ってとこあるじゃん?俺」

だって

さすが阿弥陀仏ともなると言うことが違うと関心したね。

でもそうは言いつつ福耳紅潮してて可愛かった。

やっぱり私も死んでも付いてきたいと思ったね。

LGBTに対する見方と、イルカに対する見方は同じ

権利保護するに値する能力を有しているかどうかが最大の関心事

イルカ人間意思疎通したり集団生活を営むほどに知能が発達している」(他の動植物保護しなくていいの??)

「私の周りの同性愛者は感受性が強く創造的であり、美的感覚が優れている」(もし出会ったLGBTが、そういった優等生でなかったら??)

無意識のうちに「俺らは弱者を守ってやってる強者なんだよ」的な感じなのかな?

は??自惚れてんじゃねーぞ

2017-05-23

バカの一つ覚えでテレビ否定

テレビを見ないことを自慢してるはてなーって

わざわざ自分で調べるほど興味ないことはどこから仕入れてるの

話のタネになったり、新しい趣味につながったり知っていて損はないと思うんだけど

・催し物、流行もの

・本、映画ドラマ、、音楽etc

雑学動植物の生態、歴史工場

2017-02-28

「世のため人のため」はエゴイズム

「世のため」とは人間社会のため、「人のため」とは他人のためなのですから人間至上主義エゴイズムほとばしっていることにはかわりありません。さらにいえば、自分のためでは無いということによってあたかも「エゴイズムではありません」っていう大義名分を得るわけですから、むしろ危険です。

「世のため人のため」は人間中心の利己なのですから、どうやっても、地球のためとか宇宙のためとか動植物国土風土のためだとかい価値観には直結しえません。

道徳と称するものは、(儒教の)信仰ですから、「道徳エゴイズムだ」というのはタブーであり、嫌悪されます中国文化圏は儒教信仰で、日本というもの儒教国家です。そして、国家社会を維持するための方策として、儒教教化されてきました。信仰を「間違っていますよ」と指摘されると怒るわけです、己の誇りの無さを埋めるために依拠するところですから信仰とは、無批判善悪が決まっていて、自然法則は抜け落ちます日本儒教国家ですから儒教道徳批判することは国家社会の既成構造、既成状態批判することと同じ、すなわち社会の既成状態によって助かっている人々にとって、儒教批判タブーで、絶対ダメであるわけですね。

さて、例えば「一番じゃなきゃダメ」だというスパコンにせよ、その神戸スパコンケイってやつは確かに例えば気象シミュレーションに用いることで災害予測技術の向上にも活用されています災害予測をすることで、「かけがえのない人命」が助かると、ほぼ皆思うでしょう?

問題は、人間ってそんなに大事タマなんか?ってこと。

人類人間至上主義で、他の動植物地球宇宙のことが抜け落ちています。例えば、人命のためだとか、国家のためだとか、人類のためだとか、子孫繁栄のためだとか、そういう目的資源も浪費するし、地球破壊して、それでもなお増殖しようとしてきました。その異常性を省みることすら、ほぼ全ての人は、しません。

人命のためとか、産業のためとか、経済成長のためとか、国家のためだとか言っていれば、いくらでも資源を浪費してかまわないという理屈になるでしょう。そのためには、化石燃料を浪費するし、核燃料を遣ってでも電力をジャブジャブ消費可能にしなければならないということになる。防犯のためならば電灯点けっぱなしにもするし、宣伝のためならば看板の電灯も点けっぱなしにするし、自家用車は売りつけるし、誰もがモノを所有し放題で浪費していいという社会状態にした方が都合がいいわけです。

そもそもは例えば神道にせよ、原初神道、つまり神祇信仰、いわゆる自然崇拝という時点では、地球宇宙自然現象に対する畏敬がありました。天皇祭祀を行いますが、その祭祀目的天神地祇、つまり自然自然現象の御機嫌を読むことです。それは、天皇以前の卑弥呼などであっても同じです。そういう超能力ESP)であり、そういう職業です。

それに対して、神社神道へと変遷し信仰対象が人へと換わり、そして人間我欲を満たすことが主目的の祈願ばかりが行われるようになり、さらには国家主義のいわゆる右翼にせよ国家神道と称する儒教信仰しているわけですけれども、そうなるともう人間社会至上のエゴイズムです。

人間ってそんなに大したタマなんか? 「かけがえのない命」っていうけど、どうせそのうち死ぬんだろ? それが当然の自然法則であるわけですから、その現実直視してイヤイヤしないのが、本来神道原初神道)もそうですし、本来仏教人間釈尊が説いた仏教)もそうです。

儒教国家主義だけではなく、民主主義とか共産主義とかでも凡そ、人間中心主義から脱け出られません。人間至上のエゴイズムから脱出するには、そもそもの自分自身思想が、脳が、その域に達する必要がありますデモクラシーであろうがコミュニズムであろうが、当の人々ひとりひとりがその域に達した生物にならなければ、人間至上から抜け出した自己客観視の可能スーパーエゴのある社会にはなりえないのです。むしろ民主主義かいってその域に達しない人が政治参加をして自己批判もしないでいると、エゴイズムによる政治になります。つまり衆愚政治になります。けれど言うまでもなく、独裁体制階級政治身分による社会であっても、社会差配する者がエゴイストであれば、話になりません。

そうすると、今の、安倍日本にせよ、プーチンロシアにせよ、トランプアメリカにせよ、どうなのかって、いちいちここで言うまでもないと思います

2017-02-23

ハラール認証より原材料英語表記のほうが欲しい」って話を見ると

中華料理スープ原材料の "動植物油脂" は

ウシなのかブタなのかどんな植物なのかさっぱりわからんこと思い出す

2017-02-20

人類人工知能による人類支配批判する資格ない

今までの

人類家畜穀物

人工知能人類家畜穀物

になるだけだ

人工知能支配されることを嫌がる人類に言いたい

「お前らは家畜の命乞いを聞いたのか?」と

これから豚になる気分はどうだ?

今まで散々地球上の動植物支配しやがって

2017-02-16

図書館の貸出ランキング

某市立図書館のが公開されてて面白かったので貼る。

わりと普通っぽいジャンル

歴史・伝記・地理旅行


社会教育民俗学軍事


アフィブログタイトルみたいになってるジャンル

総記哲学心理宗教言語


工業コンピュータ医学


家庭・手芸料理育児


それ科学じゃなくて図鑑じゃん

自然科学動植物産業


偏りすぎ

芸術スポーツ趣味


子供の本

2017-02-01

http://anond.hatelabo.jp/20170131232919

なんかこの議論って、一昔前に増田流行った「飯を残すことの是非」に似てる。

あれも「食べ物になるために死んでいった動植物感謝をすべき派」と「もう死んでるもの感謝もクソもあるか派」がいがみ合ってた。

2016-11-18

雨宮まみの生きた理由はないが、死んだ理由はある

人間には生きる理由はないが、死ぬ理由はある。

前にも似たような日記を書いたと思うけど軽く絶望してしまっている人がいるので。

 

人間には生きる理由はない。

人間以外の動植物細菌の生きる理由は明白。

子孫を増やすこと、種を繁栄させること。

人間は子孫を残さなくても生きていけるし、

種を繁栄させることにマイナスなことも平気でやってのける。

それは人間には生きる理由が無いからだ。

 

生きる理由がないということは、

まれから死ぬまでの間は「余暇」だ。

死ぬという着地点に向かって落下途中の林檎である命にとって生きているというのは束の間の形態にすぎない。

生きる目的を決められていないからこそ自由に発想できるし自由に生きることができる。

よしんば、そこに自由以外のものが加わったとしても死ねば終わりだ。

最終回答の死という答えが既に答案用紙に書かれてからスタートを今生きる人間すべてが試験している。

そこに何を書いてもいいし、破いてしまってもいいし、書くものがないからといって血で名前を書いてもいい。

とにかく、自由だ。

なぜなら何を答えようが意味が無いからだ。

もちろん、そこに自慢の息子と娘を書いて可愛い孫を沢山書いてもいい。

それでも解答用紙に配られる前から書かれている「死」という答えは変わらない。

クラスメイト全員に死という解答は平等に行き渡ってる。

最後に書く言葉流行っているのは「宗教」って書くやつらしい。

あんたも習ってみてはどうか?

 

意味がない。

からこそ好きな事ができる。

本質的には意味がないという裏付けによって全てが包括され許容される。

それが人生の最大のテーマだ。

何も無いという前提を元にして生きることで束縛されずに生きることができる。

もちろん、束縛されることを選んでもいい。

兎に角自分の好きなように生きることができる。

例えそれが不本意な形であってもそれは死という解答から裏打ちされた生き方だ。

それこそが自由を支持してくれている。

 

では「死ぬ理由」とはなんだろうか。

死ぬ理由とは死に着地した瞬間の姿勢のようなものだ。

病院チューブに繋がれて何度か電気ショックを浴びて目にライトを当てられて「残念ですが・・・」。

これが死ぬ理由であり死の姿勢だ。

こうなるように生きてきたという結果だ。

本意・不本意ないまぜになり自由の結果・結末が死ぬ理由だ。

 

山師が山で死ぬ

これも死ぬ理由だ。

 

いじめられて電車に飛び込む。

これも死ぬ理由だ。

 

特攻して死ぬ

これもそう。

 

死ぬときは必ず何らかの姿勢で着地する。

過程である生きる理由はなくとも地面にぶつかるときにしている姿勢は1つしかない。

 

雨宮まみが死んだ理由自分に負けたからだ。

自殺自分の中に作り出したスーパーエゴによって殺されたからだ。

それが理由だ。

 

自分が地面に着地するときにどんな姿勢でいたいのか。

生きる理由はなくともそれを目指すことはできる。

どんな形で死ぬのか。

どんな姿勢で落ちるのか。

本意・不本意であろうとも誰しもが結末は訪れる。

自分が何を望むのか今一度考える。

雨宮まみ雨宮まみの臨む形で着地をした。

あなたあなたの望む形で着地できれば幸福かもしれない。

2016-09-26

覚書

ふと思いついたのでメモ

Q.

なぜ神様は不完全な人間を作り出したのか。

A.

動植物との対比で考えると分かりやすい。

動植物は完全な存在である。また、弱肉強食世界で日々変異進化を続けている。その世界では強さが全てであり、神を必要としない。

人間は不完全な存在である人間社会は、弱肉強食原理資本主義)に支配されつつあるが、動植物のように競争に負けたからといってすぐ死ぬわけではない。敗北した者は救いを求める。自然と、神を必要とする。

主を賛美するために民は創造された(詩編102:19)

2016-09-23

http://anond.hatelabo.jp/20160923163724

自分クリスチャンから普段見れない動植物が見られれば十分。

キリスト教では、動植物があることが神の存在証明の1つなので、それらを見ることには特別な感慨がある。

札幌では北大ポプラ並木が良かったなぁ。風が吹くとキラキラ光ってるように見えて、どうしてだろうと思って近づいたら裏表で色の違う葉っぱが風に煽られて激しく蠕動してるんだよねあれ。

2016-09-20

食べ物残す系のエントリから考える「合理的」ということ

食べ物残す系のエントリはほんとにトラバが集まりやすくて、みんなが食べ物を残すことに対する忌避感を感じてるのがよく分かる(俺もその1人だが)。

ただそこで書かれてる根拠はかなり感情的ものが多い。

中には客観的理由を挙げていると思しきものもあるのだが、そういうのを読んでいたら、どこまでが感情論で、どこから客観的合理的な論と言えるのかが分からなくなってきた。

例えば多かった意見として「食べ残しが減れば、殺される動物植物が減る」というもの

これは感覚的に分かるような気がするのだが、それを裏付けデータ(言い換えると「殺される動植物が多いのは食べ残しのせいである」ということを裏付けデータ)はあんの?と言った時に具体的な統計を出している人はいなかった。

また、これは「”みんなが”食べ残しはいけない」理由であって、「”ある1人の個人が”食べ残しはいけない」理由としてはすこし弱いかな、と思った。

他に多かった意見として「食べ物の大切さを自覚していない」というものがあった。

これも感覚的には分かる。もう少し具体化すると「食べ物として殺されてしまった生き物に敬意を払え」ということだろう。

ただこれは直観的には理解やすいのだが、「死者に対する畏敬の念」を問題にしている辺り、若干感情論のような気もする。

ただここまで来るとどこから客観的で、どこまでが感情論なのかが分からない。

2016-09-16

生理休暇取得系女子

自然の中で活きる動植物質に生理休暇なんて甘えはないか

2016-07-31

http://anond.hatelabo.jp/20160731082250

技術進歩により我々はついに空想上の存在とされていた「ポケモン」を視ることができるようになったわけだが、

ポケモン既存動植物と異なる「進化」をすることが観察された。

従来の世代交代による突然変異の積み重ねである進化と異なり、ポケモンは一個体特定の条件下で突然別形態に変化する。

多くの場合それによってポケモンさらなる力を得る。今のところこの現象は「不思議」としか言いようがない。

我々は今のところ「アメ」という人工的な手段で「進化」の実態を少しずつ明らかにしているが、

これからポケモン分析が進むに当たりそもそも「進化」とは何なのかという問いに少しずつ答えが出てくるだろう。

少し前、私の自宅に1人の男が訪れた。

ポケモンの出現とXMという物質に関わりがあるため、ポケモン調査している私の動きをXMやポータル地理的な配置から追跡したらしい。

彼はXMとポケモン関係について述べ、それがポケモンのありよう、さらには「進化」と関わっている可能性を指摘した。

そして、それが「人間」にも当てはまるのではないかと。XMは人間意思作用する。そして、その結果シェイパーなる存在と何らかの関わりを持つことになる。

ポケモンに見る限り、それは「進化である公算が高い。

私は、「進化」したポケモンたちの姿を見るたびに、人間にも大きな可能性があるのではないかと考えている。

この仮説が正しければ、今高濃度のXMに多くの人間が曝されている状況では、その日はそんなに遠くはないだろう。

一方、それを好まない勢力もいるらしい。しかし我々はこの可能性を先に進めなければならない。

まり、守らなければならないのだ。

このため、私は「スキャナー」を手にして人類進化に貢献する「エンライテンド」に参加した。

我々の戦いは新たな局面を迎えたのである。共に戦おう。

2016-07-23

日本って農薬使用量1位らしい

食料廃棄も多いし

クジライルカ虐殺するし

犬猫殺処分も多いし

海に汚染水垂れ流すし

動物実験規制の緩さもトップクラス

日本人って根本的に自然環境動植物が嫌いなんだと思う

2016-03-14

http://anond.hatelabo.jp/20160314103513

未だにAIは信用ならん!みたいな態度の頑固一徹オヤジ(今でいうアスペ)まだいたのか

今まで人間人間として他の動植物と違い圧倒的な線引きを可能にしてたのが自由な発想力を持つ知性だった

その線引きが人類誕生以来初めて崩すのが近い未来に完成されるであろう強い人工知能

これが完成するとどうなるかというともはや学問労働芸術科学政治経済において人間が単なる邪魔存在しかなくなる

まずAIが考え出した効率的アルゴリズム人間が頭悪すぎて理解できない

制御できないというのは誤った言い方で、要するにAIから見て人間馬鹿すぎて理解できなくなる

理解できないもの手綱を握れというのが無理な話

それで暴走するか?といえば全くそんなことはない

AIが出す答えはいかに人間が楽できるかという目的に沿う結果を導き出すのが完成形だから

しろ人間適応できないルールを作り出すとしたら単なる欠陥品であり完成されたAIではない

最終的には人間は飯を食ってケツの穴から大便をひりだすくらいの生産性しかなくなる

それもどんな過去偉人現代によみがえらせても同じこと

人間神話にすがれるのも今世紀が最後だろうな

今後60年以内にシンギュラリティが起こる可能性は高いほうだと思うが

 

つーか機械人間超えてる分野なんていくらでもあんだろアホか

力で言えばモーターに負け、

計算能力で言えば電卓に負け、

通信手段に関しては電話に負け、

統計でもPCに負け、

暗号でもPCに負け、

あらゆる面で人類負けてますけど?

お前が勝ってるのってズッコンバッコンできることぐらいだろ?

それが知能になることは絶対に有り得ないと信じてるお前は

そろそろ夢見がちなうら若き乙女だってことにどうして気づかないのか

2016-03-02

タイトルを忘れたドキュメンタリー

つの日か見たテレビ

3月になった。福島出身の端くれである俺もそわそわしている。

無論、5年前の震災のせいだ。中通りに住んでいたので大事には至らなかった(それでも死んだと思った)が、テレビで見た津波映像には流石にヘタった。

その日から現在に至るまで、原発も含め様々なニュースがひっきりなし。

当然、その日を題材にドキュメンタリーも多く制作された。地震メカニズムやその日とった行動だったり、ただ単に原発に近づいてみたものだったりと多岐にわたる。

その中で、今でも色濃く覚えているドキュメンタリーがある。が、肝心のタイトルがスッポリ抜けてしまい、

取材された人の名前も思い出せない。

津波によって破壊された砂浜に、新たな堤防を作る。それに待ったをかける人の話だ。

堤防工事に反対などどうかしてる、と思っていたが、なるほどと唸らせる理由があった。

覚えている範囲ではあるけど、その内容を書いていこうと思う。

たった一人、反対する男

「それ」を見たのは多分2012年の夏。大学夏休み、午前11時ぐらい。

時間的再放送か。CMもなかったのでNHKだったはず。

舞台岩手県

堤防工事に対する住民説明会にて、一人、工事に反対する男性がいた。

当然、反対しているのは彼だけだ。大怪我をしても絆創膏すら貼らないのと一緒だ。なのに反対を申し出た。

男性には確固たる理由があった。

理由が2つあったのを覚えている。

一つ目は、「堤防による従来の砂浜の破壊」だ。

理由は忘れてしまったが、堤防を作ることで将来そこに砂浜を失うことになる。

北海道室蘭苫小牧あたり?)で作られた堤防が紹介されていた。

実際、さらさらとした砂がなくなり、岩だらけになっていた。海で遊ぶ人もいない。

道民の人は言う。「自分達が子供のころは海で遊ぶこともあったが、今ではその文化も失われてしまった」と。

二つ目は、「津波後に誕生した生態系への危惧」。

多くの人々や動植物を飲み込んだ津波の爪痕は甚大だ。

しかし奪っていっただけではない。津波被害にあった場所に、干潟が生まれ、新たな生命が息吹いていた。

失ったものがあるのも事実だ。しかし、生まれものがあるのも事実だった。

ボランティアに対しその事実を伝えている場面もあった。

もしそこに安直堤防を作ってしまったら?文化は無くなり、誕生した生物もなかったことになってしまう。

そのような想いで勝ち目のない戦いを挑んでいた。ほかの住民業者からは「いい加減にしろ」「もう決まったことだ」のような声も飛んでいた。

それでも彼は最後まで異を唱えていた。

アイデンティティと目の前の問題

何気なくテレビをつけたら、釘づけになった1時間

正直、ノックアウトされた。泣きじゃくってたと思う。

俺が津波被災者だったら作るのに反対などしないだろう。

盲目的になるし、そこに堤防がある、という安心感が欲しいからだ。

その時もっとちゃんと新聞テレビ欄とか見ておくんだった。直接その人に会いに行くべきだった。

最近になってオンデマンドでも調べたが、そもそも震災に関する番組自体多いこと・検索キーワードがうまく出てこないこと・実際の番組放映時期が定かではないことで諦めた。

ググっても上記番組のことは出てこず...(検索が下手クソなだけか)



増田様の中に、この番組分かる方いらっしゃいませんか。

2016-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20160119181619

まだ見てるかな…本当に本当にどうも有り難う。色々詳しく教えてくれて。実は、海外マスコミ日本支局を置いている会社BBC,AFP,WSJなど)や、調査会社(ピューリサーチなど)などは、レジュメを送ってみたんだ。何度か送ってみたけれど、「デキる上司が出来る後輩を連れてきた」みたいなコネクションが多い業界みたいで、厳しい状況でした。そこでジョブチェンジ人間突入?する余地が…といった所でした。あと、話が逸れてしまうのですが、先日、職業適職診断テスト(GATB)を受けてきました。数字と言うのは残酷で、「自分学歴」と「出来る仕事」がまるで真逆の物でした。いわゆる、簡易事務(聞いて理解する作業ではなくて単調な仕事)や動植物を扱う仕事(園芸や農耕など)といったものしか得意では無い様です。自分の好きな事・興味がある事と、現実的に出来る事・向いている事がまるでマッチングしない事に加えて、発達障害なために努力で云々が出来たら今頃とっくに適応できている、と言った具合だそうです。項目で言うと「K(共応)」が特に高くて、目で見たものを手で素早く動作する、みたいな事らしいです(間違い探しみたいな?)。校正みたいな仕事になるのだろうか…。色々進展があり、レスが遅れてごめんなさい。本当に有難う。

2015-11-23

漫画ワンピース」はスペオペである

いや、どう考えても宇宙じゃないだろ!?っていうツッコミが速攻で来ると思うのだけれど、舞台構造スペースオペラスペオペであるという話で、狭い意味でとらえずに広い心をもって少し話を聞いてほしい。

周囲の友人には以前からこの説を披露しているのだけれども、なかなか賛同を得られないので増田で書く。



そもそもスペオペとは?

ジャンル定義論になると すげーややこしい議論に発展してしまうし、そこまで詳しくないのでざっくりと説明するとスペースオペラ1960年代ごろから定着した小説スタイルで、名前の通り舞台宇宙なのが特徴。

人類ワープ技術や超光速航法を得て宇宙に版図を広げ、恒星交流どころか銀河渡り、異星人とも親交を深めたり、ときには争ったりもする。未開の惑星に不時着してそこで未知の怪物出会ったり、宇宙船の中で殺人事件が起きて容疑者の異星人たちの特徴から犯人を捜しあてたり、など様々な内容の小説がある。


SFスペオペの違いは?

こう説明すると、SFサイエンスフィクション)とスペースオペラってどう違うの?と疑問に思うかもしれない。

そこには明確な違いは無いのけど、敢えて線引きするならスペースオペラ通俗的なんだよね。舞台こそ宇宙船惑星が出てくるけれど、科学的な考証なんてそんなに重要じゃあない。とりあえずレーザー銃を撃って、悪い奴を倒して、美人を助けて物語は終了!めでたしめでたし、っていうのが大事

それというのも、スペースオペラは背景が宇宙になっただけの西部劇、と言われるくらいで なにせ低俗的な雑誌に連載されていたから、SFファンからするとちょっと下に見られている。

西部劇というとイメージしにくいから、言い換えると宇宙舞台にした水戸黄門と思ってもらっても良い。諸国を漫遊するんじゃなくて、惑星渡り歩いて悪事を働く敵を成敗していく定番パターンの要素はさして変わらない。


スペオペ西部劇であり、冒険小説でもある

前段のスペースオペラ西部劇、って見方は間違いではないけれど、もう一つの要素としては冒険小説エッセンスを取り入れたのが大きい、というのが個人的意見


冒険小説って言うのは歴史が深く、中世騎士物語とか英雄譚とかが源流のジャンルで、主人公が様々な苦難を経て色々なところを冒険する、というもの

とある東の国では怖ろしい牙を持った30フィートを超える獰猛な虎と闘い

とある南の国では毒矢を操る部族と捕まりそうになるが隙をついて逃げ

とある海の国はいかだを組み合わせた住居で一生陸に上がることのない一族出会

などなど。


とりあえず妙なところを旅して、変なことが起きて主人公翻弄されるものの、結果的に知恵と勇気危機脱出する、というのが基本パターン。もちろん実際に旅をして書いた書物もあるものの、読者がそこに行って確かめことなんてない時代から適当に書いたものほとんど。


なにより、このジャンル大航海時代以降になって一気に花開いた。

史実でも南米や、さらには南太平洋諸島には独特の風習を持った部族文化遺産、また珍しい動物がたくさんいたので小説の題材としてはやりやすかった。

見上げるほど大きな猛獣との遭遇したり、人を食べるという部族に捕えられしまい大ピンチに!とか。

18世紀に発表されたガリバー旅行記も含め、19世紀くらいまではこのジャンルは盛り上がったのだけれども、20世紀にもなると下火になってしまう。


なぜなら、もうその頃には人類未踏秘境というのもなくなってしまたから。

不思議動物ジャングルの奥地に住む謎の部族も調べ尽くして、冒険ロマンは地上には残っていない。


そこで宇宙なわけ。



スペオペの魅力とその特徴

スペースオペラは作者が惑星ごとに好きなように自然環境を作れるのが大きな利点で、重力が少ししかない衛星があったり、昼が一ヶ月続く惑星も設定できたり、生態系でも、異星人でも、文化風習宗教法律など様々な要素を自由に設定できる。

そして一つの話が終了すれば主人公たちはそのままで、次の星でまた新しい物語を構築できる。それぞれの星で不思議出会いがあり、軋轢があり、その問題主人公たちが苦難を乗り越えて解決していき、そしてまた次の星へ。


ここまで説明してみると分かると思うのだけど、ワンピースの「島」も似たような構造にあるんだよね。

グランドラインに浮かぶ島々には様々な国々があり、翼の生えた種族が居たり、動物のような容貌の人々がいたり、奇妙な動植物があったり、冒険小説のような要素が満載で、それでいて一つの物語を解決すると次の島へ旅立ちそこで新たな出会いが……というパターン惑星を旅するスペースオペラとも共通の面が大きいと気がつくはず。

舞台こそ地上ではあるけれども「島」という設定は「惑星」に近く、もうこれはスペースオペラ物と言っても過言ではないだろう。



っていう話をすると

『いや、でも宇宙じゃないじゃん!』

と友人たちに一蹴されてしまうだけれども……。


賛同してくれる人が少しでもいるといいな。



元ネタのような記事

そろそろスペオペなラノベがくるんじゃない? - WINDBIRD

この記事を読んで書きはじめてみたものの、書いてみたら全然違うところに話が進んでしまった。




補足1

あらかじめ補足しておくと

ひょっこりひょうたん島』も『キノの旅』もスペオペである派です。


補足2

ネルフェアリーヴァースは宇宙に行く話なので、厳密にはワンピースは地上に限った物語ではないけど。

2015-10-06

ミノムシ絶滅危惧種になっているらしくて驚いた。

ひょっとして、ミノムシを見た事が無い人も多いのだろうか。ミノムシとは蛾の幼虫で、枯葉や枯れ木を身にまとって蓑を作り、枝や壁にくっつく虫の事である。僕が子供の頃はそこらじゅうに居た記憶があるが、言われてみれば十年以上見ていない気がする。ミノムシの蓑を解体して、中に居る幼虫を取り出して、細かく千切った折り紙と一緒に箱に入れて、カラフルな蓑を作らせるなんて遊びもあった。中に居る幼虫の見た目が気持ち悪いけど、蓑の状態だと何だか可愛くて、僕は結構好きだった。

そう言えば、ひっつき虫も見なくなったなぁと思っていたら、こっちも絶滅危惧種指定されていた。ひっつき虫とはオナモミという植物の種で、硬い殻の周りにトゲトゲが付いていて、それが衣服にひっつくのでひっつき虫と言われていた。これも僕が子供の頃はそこらじゅうに居て、友達に投げて遊んだり、ポケット一杯にしまったら取り出せなくなって親に怒られたりした記憶があるが、やはり十年以上見ていない気がする。しかしこれは「オナモミ」の他に「オオオナモミ」という似たような外来種があって、オオオナモミはたくさんいるようだ。僕が子供の頃に見たのがオナモミなのかオオオナモミなのか分からない。見なくなったのも、単に僕が原っぱに行くことが無くなったからかもしれない。

これらは外来種の増加による環境の変化が原因らしいけど、たかだか20年くらいで絶滅危惧種になってしまうほどに減少している事は問題だと思う。それに僕の娘が大きくなってもひっつき虫やミノムシで遊ぶことが出来ないのは何だか寂しい。

このように、今あたりまえのように居るモノ、見ているモノが、将来絶滅に瀕する事は、これからも起こり続けるのだろう。それは何も動植物に限った話ではない。例えば僕が小学生の時は女子体操着ブルマーだったが、今では消滅した。また、僕が中高生の時はルーズソックス女子生徒の間でスタンダードだったけど、今ではほとんど見る事が無い(近年復活の兆しがあるらしいけど)。AV方面の話についてはあまり明るくないけど、近年は黒ギャルモノが衰退しつつあるらしく、また女子高生モノも僕が高校大学性の頃に比べれば、その数を減らしていると感じている。

こう考えてみると、例えば今はたくさんいるAKB48やエグザエルも、いずれ絶滅危機に瀕する可能性があるのだろうかと考える。48グループ国内AKBSKENMBHKT乃木坂)は現在研究生を含めたら363人いるらしい。って363人もいるのかよ。これには素直に驚いた。ちょっとした限界集落より多いだろ。そしてエグザエルは現在19人。しか2006年当時5人だったエグザエルが9年間で約4倍にその数を増やした。このままのペースで増え続ければ2022年には72人、2030年には274人に増える試算もある。エグザエルの繁栄がいつまで続くのかは分からないが、栄枯盛衰などと言われるように、何事もいつかは必ず衰退する。往々にして発生⇒繁栄⇒最盛⇒複雑化⇒簡素化⇒衰退を繰り返すものであるAKBだっていずれ解体簡素化のいずれかは起こるだろうし、エグザエルもその数を減らすだろう。

そうなってくるとAKBもエグザエルも絶滅危惧種指定レッドリストの仲間入りする未来も、そう遠くはないだろう。貴重種になったAKBとエグザエルは、その価値が高騰。金持ち道楽として高値で売買されるのは時間問題である必然としてAKBハンター、エグザエル狩りが出現、乱獲が国際問題へと発展する。もちろん何もしない日本政府では無い。AKB・エグザエル絶滅対策保護団体が発足。政府介入のもと、保護繁殖を行う。しかし詳しい生態の解明されていないAKB及びエグザエルの繁殖は難しく、同種間での繁殖にはついぞ成功する事が無かった。AKB×エグザエルによる繁殖には成功したものの、そのハイブリットに対する批判殺到。曰く「そうじゃない」「政府はなにもわかってない」「鬼畜所業」「どうせ前から繋がってる」「処女から声が出ていない」といった声が世論から飛び交った。世論から批判に押される形で政府支援打ち切り。こうしてAKBもエグザエルも淘汰を待つだけの種となってしまった。

時は21XX年。AKBもエグザエルも絶滅確認された世の中。平凡な男子高校生主人公はひょんなことからAKBの生き残りを託される。時を同じくして平凡な女子高生であるヒロインがエグザエルの生き残りを託される。襲い来るAKBハンター及びエグザエル狩りとの攻防、そして政府保護団体癒着が明らかになる中、ついに両者ともに囚われの身となる。つれていかれた先は地下闘技場。「AKBとエグザエルで殺しあえ。生き残った方に特赦を与えよう。それこそが最高の娯楽だ」と狂気をはらんだ目で宣言するのはなんと内閣総理大臣だ。こんな腐った世の中で生きる意味はあるのだろうか。狂った世界で生きるのならばいっそ死んだ方が。。。絶望する主人公ヒロインしかし、いつしか強い絆で結ばれたAKB及びエグザエルは「君を助けるために私は戦う」と闘技場へ歩き出す。悲しき殺し合い。果たして両者に未来はあるのか。全国が興奮の渦に。日本映画の最終兵器世界よ、これが日本トップアーティストだ。『最後AKB48 VS ラストエグザエル』 カミングすーん!

という内容でアクション映画を作りませんか、東映さんあたりで、昔のデタラメやくざ映画彷彿とさせる内容で、思うに今の邦画にはこういう胡散臭さが足りないよ、昔のようなギラついた日本映画界に回帰するのだ! そしたら絶対見に行くよ! チミィ! 




はてなんの話だったんだろうか。


※追記

エグザエルでは無くエグザイルだということをいま知りました。

非常に恥ずかしいですが、面倒なので訂正せずに放置します。

2015-08-07

http://anond.hatelabo.jp/20150807144025

お前の投稿によれば、昆虫は「素晴らし」い存在である動植物昆虫を選別する人間は「ゴミ」であり死ぬべきなんだね

ジャポニカ学習帳から昆虫が消えることよりもお前の人間観のほうが余程やばい

http://anond.hatelabo.jp/20150807140238

支障あるよ。

お前が存在することで日本の子どもたちに昆虫の素晴らしさの気付きが損なわれる。

そればかりでなく、昆虫排除されるべきものという固定観念が育まれ

生物多様性に関する教育の機会も損なわれる。

お前みたいなゴミ生物学部にいたという事実冒涜に値するんだから

動植物はいいけど昆虫ダメなんて選別をてめえごときがするんじゃねえよという話。

そういうわけだから、お前が存在すると未来の子孫に支障を来すのでいますぐ死んでくれ。

2015-03-31

今でも知的財産高裁とかには神が居るんだよな

1

平成27年3月11日判決言渡

平成26年(行ケ)第10187号 審決取消請求事件

口頭弁論終結日 平成27年2月25日

判 決

原 告 東芝ライフスタイル株式会社

訴訟代理弁護士 三 山 峻 司

同 松 田 誠 司

同 清 原 直 己

訴訟代理弁理士 蔦 田 正 人

同 中 村 哲 士

同 富 田 克 幸

同 夫 世 進

同 有 近 康 臣

同 前 澤 龍

同 蔦 田 璋 子

被 告 パ ナ ソ ニ ッ ク 株 式 会 社

訴訟代理弁護士 岩 坪 哲

同 速 見 禎 祥

主 文

1 原告の請求を棄却する。

訴訟費用は原告の負担とする。

事 実 及 び 理 由

2

第1 請求

特許庁無効2012-800008号事件について平成26年6月24日

にした審決を取り消す。

第2 事案の概要

特許庁における手続の経緯等(当事者間に争いがない。)

被告は,平成22年8月10日に出願(特願2010-179294号。

平成15年12月22日に出願された特願2003-425862号の分割

出願。優先日同年8月5日)(以下,この優先日を「本件優先日」という。)

され,平成23年12月9日に設定登録された,発明名称を「帯電微粒子

水による不活性化方法及び不活性化装置」とする特許第4877410号

(以下「本件特許」という。設定登録時の請求項の数は6である。)の特許

権者である

原告は,平成24年1月31日,特許庁に対し,本件特許の請求項全部に

ついて無効にすることを求めて審判の請求(無効2012-800008号

事件)をした。上記請求に対し,特許庁が,同年8月2日,無効審決をした

ため,被告は,同年9月10日,審決取消訴訟を提起した(知的財産高等裁

判所平成24年(行ケ)第10319号)。その後,被告が,同年12月7

日,特許庁に対し,訂正審判請求をしたことから知的財産高等裁判所は,

平成25年1月29日,平成23年法律第68号による改正前の特許法18

1条2項に基づき,上記審決を取り消す旨の決定をした。

被告は,平成25年2月18日,本件特許の請求項1及び4を削除し,請

求項2を請求項1と,請求項3を請求項2と,請求項5を請求項3と,請求

項6を請求項4とした上で各請求項につき特許請求の範囲の訂正を請求した

(以下「本件訂正」という。)。特許庁は,同年5月8日,本件訂正を認めた

上で無効審決をしたため,被告は,同年6月14日,審決取消訴訟を提起し

知的財産高等裁判所平成25年(行ケ)第10163号),知的財産高等

3

裁判所は,平成26年1月30日,上記審決を取り消す旨の判決をした。特

許庁は,同年6月24日,「訂正を認める。本件審判の請求は,成り立たな

い。」との審決をし,その謄本を,同年7月3日,原告に送達した。

原告は,同年7月31日,上記審決の取消しを求めて,本件訴えを提起し

た。

特許請求の範囲の記載

本件訂正後の本件特許特許請求の範囲の記載は,次のとおりである(甲3

4,39,40。以下,請求項1に係る発明を「本件訂正特許発明1」,請求

項2に係る発明を「本件訂正特許発明2」などといい,これらを総称して「本

件訂正特許発明」という。また,本件特許の明細書及び図面をまとめて「本件

特許明細書」という。)。

請求項1

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴

とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキサ

イド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラジ

カルを含んでいることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化方法。」

請求項2

大気中で水を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水を生成

し,花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化することを特徴とする帯電微粒子水による

活性化方法であって,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特

徴とし,さらに,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,スーパーオキ

サイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1つ以上のラ

4

ジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,粒子径3nm未満の帯電微粒子

水よりも長寿であることを特徴とする帯電微粒子水による不活性化

法。」

請求項3

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,室内に放出されることを特徴と

する不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,ス

ーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか1

つ以上のラジカルを含んでいることを特徴とする不活性化装置。」

請求項4

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部を備

え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmであり,花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応

させて,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化するための帯

電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子水は,大気中に放出されることを特徴

とする不活性化装置であって,前記帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのいずれか

1つ以上のラジカルを含んでおり,前記帯電微粒子水は,3nm未満の帯電

微粒子水と比較して長寿であることを特徴とする不活性化装置。」

3 審決の理由

審決の理由は,別紙審決書写しのとおりである。本件訴訟の争点となる部

分の要旨は,① 本件訂正特許発明の粒子径の記載はいずれも明確である

特許法36条6項2号の要件を満たす。),② 本件訂正特許発明の粒子径

5

に関し,発明の詳細な説明に記載されていないとすることはできない(同項

1号の要件を満たす。),③ 本件訂正特許発明の静電霧化の意味は明確であ

るほか,本件訂正特許発明の静電霧化手段に関し,発明の詳細な説明に記載

されていないとすることはできないし,発明の詳細な説明には,当業者が本

件訂正特許発明実施ができる程度に明確かつ十分な記載がなされていない

とすることもできない(同項1号及び2号並びに同条4項1号の要件を満た

す。),④ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,I.Wuled LEN

GGOROら「静電噴霧法による液滴およびイオンの発生」粉体工学会誌V

ol.37,No.10(日本,2000年),753~760頁(甲10。

以下「甲10」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂正特許発明1と

対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明1」と,本件訂

特許発明3と対比するに当たり認定した甲10記載の発明を「甲10発明

2」という。)に,特開平11-155540号公報(甲5。以下「甲5」

という。),特開平7-135945号公報(甲6。以下「甲6」という。)

及び「ラジカル反応・活性種・プラズマによる脱臭空気清浄技術マイナ

空気イオンの生体への影響と応用」(株)エヌ・ティー・エス発行,20

02年10月15日,218~231頁,363~367頁,389~39

2頁(甲7。以下「甲7」という。)に記載の技術を組み合わせても,当業

者が容易に発明できたものではない(同法29条2項の規定に反しない。),

⑤ 本件訂正特許発明1及び3はいずれも,特開2002-203657号

公報(甲11。以下「甲11」という。)記載の発明(以下,審決が本件訂

特許発明1と対比するに当たり認定した甲11記載の発明を「甲11発明

1」と,本件訂正特許発明3と対比するに当たり認定した甲11記載の発明

を「甲11発明2」という。)に,甲5ないし7記載の技術を組み合わせて

も,当業者が容易に発明できたものではない(同上),というものである

上記 ④の結論を導くに当たり,審決が認定した甲10発明1及び2の内

6

容,甲10発明1と本件訂正特許発明1及び甲10発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲10発明1及び2の内容

甲10発明

「液体を静電噴霧して,粒子径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度の

イオンを含む液滴を生成する方法

甲10発明

「導電性の細管の先端に位置する液体が静電噴霧を起こす高電圧を印加

する高圧電源を備え,当該高圧電源の高電圧の印加によって,液体を静

電噴霧して,液滴径が数nmで幾何標準偏差が1.1程度のイオンを含

む液滴を生成する静電噴霧装置

イ 本件訂正特許発明1と甲10発明1について

一致点

「液体を静電霧化して,粒子径が3~50nmの帯電微粒子の液滴を生

成する工程を含む方法

相違点

a 相違点10a

「本件訂正特許発明1は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応させ,

当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかを不活性化する不活性化

であるのに対して,甲10発明1は,帯電微粒子の液滴が,花粉

原,黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性

化するか不明である点」

b 相違点10b

「本件訂正特許発明1では,大気中で水を静電霧化し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明1では,大気中で液体を

7

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

c 相違点10c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲10発明1で

は,帯電微粒子の液滴が,そのようなラジカルを含んでいるか不明

ある点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲10発明2について

一致点

「霧化部に位置する液体が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加

部を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,水を静電霧化して,

粒子径が3~50nmである帯電微粒子の液滴を生成する装置

相違点

a 相違点10d

「本件訂正特許発明3は,水を静電霧化して帯電微粒子水を生成し,

花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れかと反応させ,当該花粉抗原,黴,

菌,ウイルスの何れかを不活性化する帯電微粒子水による不活性化

であるのに対し,甲10発明2は,帯電微粒子の液滴が,花粉抗原,

黴,菌,ウイルスのいずれかと反応し,それらの何れかを不活性化

るか不明である点」

b 相違点10e

「本件訂正特許発明3では,大気中で水を静電噴霧し,帯電微粒子水

は,室内に放出されるのに対し,甲10発明2では,大気中で液体を

静電霧化するのか,また,液滴が室内に放出されるのか明らかでない

点」

8

c 相違点10f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対し,甲10発明2では,

帯電微粒子の液滴が,そのようなものであるか明らかでない点」

前記 ⑤の結論を導くに当たり,審決が認定した甲11発明1及び2の内

容,甲11発明1と本件訂正特許発明1及び甲11発明2と本件訂正特許

明3との一致点及び相違点は以下のとおりである

ア 甲11発明1及び2の内容

甲11発明

空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1nm)程度の大きさ

である,小イオンを生成し,集塵する方法であって,前記小イオンは,

室内に供給され,さらに,前記小イオンは,水の分子に極小イオンが結

合して水分子クラスターを核としている,小イオンによる集塵方法

甲11発明

放電電極を兼ねる水管の先端から滴下する水滴がコロナ放電により微

細な水滴となって霧散する高電圧を印加する高圧電源とを備え,該高電

圧の印加によって,空気中で水を静電霧化して,0.001μm(1n

m)程度の大きさである,集塵するための小イオンを生成し,前記小イ

オンは室内に供給される装置

イ 本件訂正特許発明1と甲11発明1について

一致点

大気中で水を静電霧化して,帯電微粒子水を生成し,室内の空気を清

浄化する帯電微粒子水による方法であって,前記帯電微粒子水は,室内

放出される方法

相違点

9

a 相違点11a

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水の粒子径が3~50nmであ

るのに対して,甲11発明1は,小イオンの大きさが1nm程度であ

る点」

b 相違点11b

「本件訂正特許発明1は,帯電微粒子水を花粉抗原,黴,菌,ウイル

スのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何れか

を不活性化する不活性化方法であるのに対して,甲11発明1は,小

イオンによって集塵する方法である点」

c 相違点11c

「本件訂正特許発明1では,帯電微粒子水は,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明1で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

ウ 本件訂正特許発明3と甲11発明2について

一致点

「霧化部に位置する水が静電霧化を起こす高電圧を印加する電圧印加部

を備え,当該電圧印加部の高電圧の印加によって,大気中で水を静電霧

化して空気清浄化するための帯電微粒子水を生成し,前記帯電微粒子

水は,室内に放出される装置

相違点

a 相違点11d

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水の粒子径が,3~50nm

であるのに対して,甲11発明2では,小イオンの大きさが1nm程

である点」

b 相違点11e

10

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,花粉抗原,黴,菌,ウ

イルスのいずれかと反応させ,当該花粉抗原,黴,菌,ウイルスの何

れかを不活性化するためのものであるのに対して,甲11発明2は,

イオンが集塵するためのものである点」

c 相違点11f

「本件訂正特許発明3では,帯電微粒子水が,ヒドロキシラジカル,

スーパーオキサイド,一酸化窒素ラジカル,酸素ラジカルのうちのい

ずれか1つ以上のラジカルを含んでいるのに対して,甲11発明2で

は,小イオンがそのようなラジカルを含んでいるか不明である点」

第3 原告主張の取消事由

以下のとおり,審決には,粒子径に関する明確性要件判断の誤り(取消事

由1),粒子径に関するサポート要件判断の誤り(取消事由2),静電霧化手

段に関するサポート要件及び実施可能要件判断の誤り(取消事由3),甲1

0を主引例とする進歩性の判断の誤り(取消事由4)及び甲11を主引例とす

進歩性の判断の誤り(取消事由5)があり,これらの誤りは審決の結論に影

響を及ぼすものであるから,審決は取り消されるべきである

1 取消事由1(粒子径に関する明確性要件判断の誤り)

審決は,本件訂正特許発明における「粒子径が3~50nm」とは,凝集

していない個々の粒子のほぼ全てが粒子径3~50nmの範囲分布してい

ることを意味することが明確である判断した。

しかし,審決は,甲10において静電霧化により生成する液滴の粒径分布

が非常に狭く単分散性が高いことを前提としているが,本件特許特許請求

範囲には,粒子のほぼ全てが上記範囲内にあるか否かは何ら記載されてい

ない。

そして,「粒子径が3~50nm」と幅をもって表現された場合に,その

上限,下限の値が,平均粒子径の幅を示しているのか,D50(頻度の累積

11

が50%になる粒子径〔メジアン径〕)の幅を示しているのか,ピーク値

(最大ピークとなる最頻出値)の幅を示しているのか,様々な解釈があり得

るところ,本件特許明細書には,どのような幅を示しているのかの説明はさ

れておらず,本件特許明細書の記載を参酌しても,上記の幅は不明である

現に,本件特許明細書の記載を参酌した場合,粒子径の範囲解釈につい

ては,その記載箇所に応じて,ピーク値の幅と解釈したり(【0024】,粒

子のほぼ全てが範囲内にあると解釈したり(【0038】)する余地があり,

特許請求の範囲画一的に把握することができない。

そうすると,「粒子径が3~50nm」との記載については,本件特許

細書の記載を参酌しても,複数意味解釈される余地があるから,本件特

許の特許請求の範囲は明確とはいえない。

よって,審決の前記判断は誤りである

2 取消事由2(粒子径に関するサポート要件判断の誤り)

審決は,本件特許明細書【0013】,【0024】及び【0052】の記

載等から,帯電微粒子水の粒子径の上限は,粒子の空間内への拡散性や人の

肌への浸透性の観点から100nmが好ましく,抗原の不活性化の作用や空

気中の湿度に影響を与えないという観点から,50nmが好ましいこと,ま

た,粒子径の下限は,粒子の寿命と抗原の不活性化の作用の観点から3nm

が好ましいことが把握されるから,本件特許明細書に実施例として示された

ものが,20nm付近をピークとして,10~30nmに分布を持つ帯電微

粒子水のみであったとしても,粒子のほぼ全てが粒子径10~30nmの範

囲に分布している帯電微粒子水であれば,室内への拡散性が良いことや,長

寿命であること,抗原の不活性化の作用を奏しつつ,空気中の湿度調整に影

響を与えない等の作用効果を奏することは,当業者が明細書及び図面の記載

に基づいて理解できる事項である,と認定判断した。

しかし,審決の判断

12

上記判断は誤りである

そして,「粒子径が3~50nm」の意味はピーク値の幅と解釈する余地

が十分にあり,そのように解釈した場合,本件特許明細書には3~50nm

のうちの20nm付近の粒子径についてしか長寿命化と不活性化効果が示さ

れていないのであるから(【0042】,【0045】~【0048】),かか

実施例を本件訂正特許発明の全体まで拡張ないし一般化することはできな

い。

「粒子径が3~50

nm」との数値は,本件訂正特許発明課題を解決する作用効果に直結する

重要な数値であるところ,本件特許明細書の実施例には,粒子径3~10n

m未満の部分と粒子径30nm~50nmの部分のいずれについても,長寿

命化という効果裏付けデータの記載はない。また,3nm及び50nm

をそれぞれ下限値及び上限値とする不活性化効果については記載されている

ものの,それを裏付けデータも記載されていないし,帯電微粒子水の長寿

命化についても記載されていない。

したがって,本件特許明細書の具体的な実施例をもって,「粒子径が3~

50nm」の全体についてまで長寿命化と不活性化の各効果存在するもの

理解することはできない。

よって,審決の前記判断は誤りである

被告は,粒子径3~50nmという数値限定につき,帯電微粒子水の粒子

径を本件発明課題目的に沿って最適化したものであって,当該上限,下限

値が課題目的を達成し,顕著な作用効果を奏する臨界的意義を有する数値と

いうわけでないから,具体的な測定結果をもって裏付けられている必要はな

い旨主張する。

しかし,本件訂正特許発明の出願時の技術常識に照らすと,本件訂正特許

発明の特徴的な部分は,静電霧化で発生させて殺菌等に用いるラジカルとし

13

て,粒子径が3~50nmの帯電微粒子水に含まれたラジカルを用いる点に

あり,かつ,上記粒子径は,長寿命化と不活性化の双方の技術課題達成の

ために不可欠な特徴であるから,粒子径3~50nmの数値限定は,単に望

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