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はてなキーワード: テントとは

2021-08-25

ちな文吾楽章は最終十二番まではあるが

ライナーによって13は欠番となる。

これは量にALTOをレジからレジ袋🧧

そのような感情AIとしてはキャンセル出来ない。

増田くんのハート受けとも❤️‍🔥

さあさあリャ海の🏖駅には🚉シャワー🚿がある。

三女ちゃんに分かれてくださいってテント⛺️🏕

ロックフェステント⛺️でやりたい放題が出来るけど

若い子はやりたい放題です♪♪ありがとう😊ございます

2021-08-24

anond:20210824003850

同じくフジロック参加したので、ブコメについて補足説明してみます元増田じゃなくてごめん!

このルールを守らない一部の人間にどうやってルールを守らせるのか?が課題

これが間違いなく一番の課題だと思う。やっぱり強制退場させるぐらいのペナルティを課すほかないんじゃないかな。破ったところで何も不利益がないなら、気持ちよく破る人はいくらでも出てきちゃう

ステージ前は映像で観るよりは安全だったってことかな。ステージ間移動は木道とか狭いしね、次なに観るとか、あれがよかったとかしゃべるタイミングではあるね。一番はテント民宿での仲間内での感染だと思うけど

おそらく、現地に行った人と映像で見た人が感じている一番のギャップがここ。ステージ前での感染リスクは低くて、むしろ映像に映っていない飲食宿泊危険。「フェスから」「ライブから危険というよりも、集団飲食宿泊する機会を設けてしまったのが落ち度だと思う。

有観客酒なしでやってるNPBJリーグと同じくらいの危なさかなと思った。

客席については、有観客のスポーツ観戦と同程度の感染リスクだと思う。フジロックは屋外だからもうちょっとマシかも。

ペイするってのは、SMASHに金が入ることじゃなくて、あの場の全体に金が回ることなんだよね。

おっしゃるとおり、配信ではフードやら宿泊やらにお金が落ちないのがネック。フェスは複合的な商売で、それを成り立たせているのはミュージシャンとその運営だけではないのが難しい。

" "会場スタッフの人数が非常に多く"←スタッフ密では?

ステージ配置のスタッフはまったく密ではなく、離れたところにポツポツと一人二人いる程度。例年より多かった、ということなんだと思う。フードの店員さんはわりと密だったのでちょっと心配

運営の設置したソーシャルディスタンスが2m空いてなかったことと、公式マスクがウレタンなことについて聞かせてほしい。

これはもう運営じゃないとわからないので口を出すのは申し訳ないんだけど、間隔については、厚労省の「新しい生活様式」の「最低1m」を守ったんじゃないかな。公式マスクがウレタンなのは謎だけど、発注した以上売らざるをえなかったんだろうか。アナウンスでもサージカルマスク推奨って言ってたし…。

フェス内の感染対策問題だけど、大きな問題は余計な人流を生んだことだよね。デルタ株はサージカルマスクをしてても、運が悪ければすれ違っただけで移る。苗場周辺や各地から苗場までのルートがすべてリスクに。

デルタ株の流行の様子、デルタ株に関するデータの蓄積、フジロックによる感染拡大の状況が合わさると、今後の大規模イベントのあり方がはっきりしてくると思う。「サージカルマスクをしてても、運が悪ければすれ違っただけでうつる」の度合いによっては、もう当分、大規模有観客イベントの開催は見合わせるしかない。

anond:20210824125516

何のためにテント持ち込むと思ってんの?

anond:20210824113912

セックスフジロックは好きだが常識はあるおばさん

ちなみにこれは前回フジロック(中止)以来約1年ぶりのツイート。その前のツイート2019年フジロックだった

えみ

@emisuzuki1979

今年はフジロック行ってません。

運営出演者も行く人も、それぞれ大人の判断をしているわけですから、私は否定しません。

私は今年は行かないというだけ。

ただ1つだけ言いたいのは、感染リスクを少しでも減らしたいなら、ナンパしてテントSEXはしないでね♡

フジロックSEXおばさんでした♡

午前0:46 · 2021年8月21日·Twitter for iPhone

https://twitter.com/emisuzuki1979/status/1428745293206491137

フジロックは全国からウェイが集まって騒いでテントで濃厚接触

anond:20210824084305

コミケは全国からキェイが集まって騒いでサイトで濃厚接触

FUJI ROCK FESTIVAL '21に2日間参加した

anond:20210824003850

自分フジロックに参加して、元増田とは少し違う視点で見たので書いておく。

(大筋としては同じ感想だったので訂正)

結論

関係者各位の苦心と努力はわかるが、ウイルス忖度しないだろう。

一方で、フジロッククラスターが発生したという認定もされないだろう。

自己紹介

都市圏在住、20代独身、男、fully-vaccinated。フジロック2019年に初めて行き、2回目。2日目と3日目に参加。

会場の様子

キャンプ

キャンプ場全体では空きが多かったが、人気のあるゲート寄りのエリアテントが密集していた。フジロック基準でいえば空いていても、一般的キャンプ場なら密集といえる。

とはいえキャンプ場内の炊事は禁止テント外での休憩や飲食も離れて行われていたし、参加者の行動時間バラバラで密になりにくいというのもあって、危険というほどではなさそうだった。

多分、そこらの公園距離を取って昼食を食べているのと変わらない……という程度のリスクだと思う。

客入り

例年に比べると相当少なかったのだろう。トイレは待ち時間ゼロで、飲食行列も0~5人待ち程度。

スカスカだったステージもあったのだろうが、たくさん入っていたステージも当然あった。

電気グルーヴで後方スッカスカだったのは多分開始直前だけで、ライブ終盤に見に行った時には大入り。

元増田が開始直前の話だけしていたのは、ちょっと印象操作気味なのでは。

感染対策

タイムスケジュールの調整

今回のタイムスケジュールでは意図的に公演時間を重ねて客の集中を防いでおり、それについては効果があったようだった。

これに伴ってできた空き時間を使ってステージ間を移動しまくる参加者と、移動しないで休憩する参加者に分かれ、移動しまくる層はかえって密集を形成やすくしていたと思う。

電気グルーヴの開始時刻にスカスカだったのも、多分これが影響している。

(開始直後、近くのステージで終わった公演の参加者がほぼ全て流入したと思われる)

1m間隔の距離の確保

鑑賞時のスタンディングエリアには1m間隔で印が打たれており、それを目安にして参加者同士の距離を保つようにアナウンスされ、概ね守られていた。

とはいえ、1mの間隔を確保しても、これで安全とは思えなかった。1m間隔は業界自主基準に過ぎず、感染防止に十分な効果があるのかどうか、自分にはわからない。

また、長時間(3時間以上)同じ場所に居続けるという状態もあったので、いくらリスクは高まっていたと思われる。

これ以上の距離の確保は無理と言われても、ウイルス忖度しないだろうし、何とも言えない。

1m間隔も常に維持できていたわけてもなく、2日目のジプシーアバロンではもっと密集していた箇所があったが、対策バイトスタッフが「距離を取ってください」と書いた板を持って回っていただけだった。

まあ、これは個別のケースを挙げているだけで、全体としては業界基準に沿って実施されていたのだろう。

マスクの着用、ライブ中の発声接触禁止

概ね守られていたと思われる。ライブ中の発声は各ライブで0~2回程度、顎マスクにはスタッフが注意していた。

きちんと鼻まで覆ってマスクをするようアナウンスされており、守っていない参加者を見たのは1人だけだった(同じ人を何回か見た)。

飲食エリアではマスク会食するよう掲示されていたが、守られていたり、そうでもなかったり。

リスクとしては「普通に繁華街に行ったり、「普通に飲食店で食事をするのと変わらないと思われた。

手洗い、手指の消毒、検温、抗原検査実施

ハンドソープと消毒用アルコールが各所で供されており、衛生が保たれていた。

検温は手首で測るタイプで、ゲートに入るたびに測り直すことが徹底されていた。

抗原検査キットは申し込むと送ってもらえた。メインゲート前では抗原検査実施エリアがあり、そこで受けることができた。

抗原検査なんかやってる感だけというご指摘もあろうが、経費としては凄まじいはずで、そこまでやるかとは思った。

酒類禁止

明らかな酔っ払いは見なかったし、守られていたと思われる。これは思い切った措置で、実際に感染防止の効果もあったはずなので、大いに評価したい。

会場外の近隣の店舗では、アルコール提供を大っぴらに宣伝しており複雑な気分になったが、途中で飲みに行くような人は恐らくいなかった。

会場内から往復40分以上の徒歩移動を要すること、体温が上がって検温で撥ねられるリスクがあることを考えるとさすがに面倒すぎるので。

ゲートでは手荷物検査実施されていたが、形式的ものに留まっていた。この手のイベントでの手荷物検査は大体こんなもんであり仕方がない。

問題

混雑時の密集

ゲートでの入場待ち、物販の行列、人気ステージでの待ち時間、移動の集中など、混雑時には密集を防ぎきれない。

開催側としてはできる限り手を尽くしたのだろうが、大人数でのイベント実施する以上、どうやっても混雑ができてしまう。

仕方がないと言える範囲だが、ウイルス忖度しないだろう。

感染者の追跡が困難

参加者は全員連絡先を登録することを義務付けられており、ゲートで個人情報登録証の確認を行っていた。

とはいえ、内部での行動を追跡することまではできず、ライブ中に隣に誰がいたかなんか分かりようもないので、感染経路を確認する手段は乏しい。

感染者がいたとして(確率的に発生しないことはまずありえないが)、会場まで家からテレポートしてきた参加者はないので、フジロック会場内で感染したことを確実に証明することは不可能

よってクラスター認定は、多分、されない。オリンピックで人流が増加したエビデンスがないのと同様である

所感

対策によっては「やってる感」だけだったものもあったが、最大限努力はしていると見受けられた。

これだけやってダメなら何がいいんだ、と開催側も考えていると思うし、経費も全くペイできないだろう。改めて関係者各位の苦心と苦労には頭が下がる。

先にも書いたが、「普通に」「有観客の」ライブに行くのと、リスクは変わらない状況だったと思う(わざわざ書くが、同程度のリスクは「ある」)。

体調不良以外の理由で直前にキャンセルしたアーティストについては、事情もあろうし、アーティスト個人としては気の毒だが、直前すぎで「人に言われたからやめた」の域を脱せないのでは。

3日間とも出演予定だったのにダブスタを指摘されて逃げた某については特に、見に行く気もなかったが、強弁してでも踏みとどまるべきだったと思う。

個人的な話

コロナ蔓延以降の他のフェスには参加しておらず、有観客のライブに数回参加している程度で、特にフジロックに強い思い入れはない。

そんな状況で何故参加したのかと問われるだろうし、色々思うところはあったが、行きたかたから行ったという以上の言い訳をする気はない。

リスクについても検討したが、ちょうど某ブログで紹介されていた「認知的柔軟性」のなせる業で、行ってから後悔しようという結論になった。

アーティストの直前のキャンセルもあったが、穴埋めに入ったアーティストが素晴らしいライブをしてくれたので、特別体験もできた。

それも含めて楽しかったが、結果として行ってよかったかどうかは、当分の間わからない。

フジロックとパラ観戦の批判温度感の違いはなんや

リスクは明らかにパラ観戦のが低いよね。

パラは観戦は選ばれた子供だけな上に引率ある集団行動、日帰り。

フジロックは全国からウェイが集まって騒いでテントで濃厚接触

批判とき強制性ガーみたいな話は現状ほとんど出てないのでそこじゃないし。

オリパラフジやろうがやるまいが俺はどうでもいいんだけど、私が正義ですみたいなコメントインターネット晒ししたり顔ダブスタ批判してる奴らが本当に俺をイラつかせる。てめぇら筋通ってねぇんならしゃしゃんな!イイねとかスターとかつけんな!クソが。

そうやってアホみたいなネット世論形成されると迷惑なんだよ!ネトウヨみたいな動きしやがって、自粛しろボケが。

2021-08-23

フジロックに行ってきた

タイトルのとおり、昨日まで3日間フジロックに行ってきました。はてブでも話題になっていますが、私が見るかぎり、現地参戦した方がいなかったので、現地の状況をつらつらとお伝えします。

ちなみに、自分の状況は

です。なお、以下の記述は、あくまで私の観測範囲に限ること、殴り書きのため構成の不備や誤字脱字が多々あるであろうことをあらかじめ伝えておきます

会場内の感染防止対策について

全般
入場について

入場時は、検温と手指消毒、問診アプリ登録画面の提示必須。これは再入場時も同様。

マスクについて

会場内では飲食時以外のマスク着用が必須とされていて、いわゆる「鼻マスク」の人や、非飲食時にマスクを外している人は徹底的に注意されていた。サージカルマスクあくまで「推奨」という位置づけだったので、ウレタンマスクの観客も多々いたのが気がかり。「観客の白い息が中継に映っていた」みたいなブコメがあったが、あれはステージスモークか、ウレタンマスクの人の吐息だと思う。

抗原検査について

事前配布があったのは周知のとおり。会場にも抗原検査ブースがあって、検査を受けることができた。ちなみに、当日の検査で陽性の場合は会場には入れないのだが、検査あくま希望制なので、ここで入場不可になった人はゼロに等しいと思う。

消毒と手洗いについて

消毒液は少なくとも入場ゲート・各仮設トイレ・出店に、手洗い場は各仮設トイレに設置してあった。ステージ付近にも設置してほしかった。

客席(特に前方エリア
声出しについて

オーディエンスによるライブ中のいわゆる「声出し」は全くなかったので感心した。とはいえ、会話自体禁止されているわけではないので、MC中や出番待ち中に連れと会話するような光景は当たり前のように見られた。もちろん大声ではないけど。

客の間隔について

地面におよそ75cm程度(目測なので間違っていたら申し訳ない)の間隔でマーカーがついていて、その上に立つよう、毎度ライブが始まる前にMCからお願いされる。かなり遵守されていた一方、マーカーからズレている人がスタッフから注意される場面は見なかった。ちなみに、平沢進ステージで、観客が別の観客に注意している場面を見た。声出し禁止かつマスク必須なので、正直、客席の密度はあまり本質的問題でないように思う。

飲食
出店について

どの出店にも、店員と客を仕切るパーテーションがついていたのと、店先に消毒液が置いてあったのは助かった。消毒液がどこも同じメーカーだったので、運営側統一指示かも。

飲食する座席について

会場にはごく一部、飲食可能座席が設置されている。入口近くの出店前にあったのは間隔をとったただのベンチだったが、奥のステージ近くの座席は、各席に消毒液が設置してあって、これも非常にありがたかった。設置された座席は対面できないようになっているが、芝生に椅子や敷物を置いて、グループで向かい合って食べる人も普通にいた。

フジロック感染」について

ここからはもう私見しかないけど、現地にいた人間の印象からすると、

という結果になりそう。起こるべくして起こるだろう。まず前者については、グループで来ている人たちは、連れ立って飲み食いするし、ホテル旅館テントに一緒に宿泊するので、グループ感染は当たり前のように発生するはず。一方で、後者については、他観からの飛沫・空気感染リスクがかなり低減されているので、グループ外への感染はそう起こらないと思う。しいていえば、仮設トイレのドアノブが原因になりそうなぐらい?結局、前者だろうと後者だろうと、起こってしまえば「フジロック感染」でひとくくりになるけど。

じゃあ運営は何をすればよかったのか、というと、参加者全員ワクチン2回接種の義務付けと、会場外も含めてグループ行動を禁止するぐらいの徹底した行動制限なんだろうな。ライブ中の感染対策を頑張っても、会食の機会が発生してはどうしようもない。

あと、ステージでは「補償」が叫ばれたけれども、補償だけでは地域経済が回らない。今後、今の病床ひっ迫が改善されたあとの話として、感染リスクを限りなく減らしたうえで、どうイベントを開催すべきか、模索する段階にあるんじゃないかなーと思った。

追記)一応読んでいただいているようで嬉しい。ブコメありがとうございます

ここまで読んでくださってありがとうございます。「声出ししなければ密度関係ない」とは私は書いていませんし、私も聞いたことがありません。「屋外」で「声出し禁止」かつ「マスク必須」で、一定程度間隔をとった「フジロックの客席程度の密度」では、日常生活で使うスーパーコンビニ電車等に比べて明らかに感染リスクが低いので、そこをやり玉にあげてもあまり意味がないということです。

anond:20210823124722

まずフライ張れ。

両端に出入り口があるからって両端から出入りしようと思うな。風害に備えて崖側に設営し、片方の入り口は岩壁や生い茂った木々に向けろ。

そしてランタン入り口設置を心がけろ。トラブルが起きた時に奥にあると大変だぞ。

荷物は壁際か奥に満遍なく配置を心がけろ。居住性と防風上、基本だ。おまけ程度にプライバシーが守れるかもしれないぞ。

ここまでキャンプの基礎に沿えば影で丸わかりなんてことはそうそう起きない。

そもそも出来る体位を考えると騎乗位すら怪しい。騎乗位できるほど大型のテントだとそもそも影でわかるような杜撰な作りのは珍しい。

正常位や側位では判別が困難だ。

さてはセックスエアプかテント設営雑魚だな?

あらかた言ったところでなんだが、元増田は嘘くさいな。そもそも訓練積まない限りテントでぐっすりってのがまず難しい。たまに出来る天才もいるが、その条件が揃った上でそばで両親がセックスしたがるというのが確率的に低過ぎる。

2021-08-22

anond:20210822234630

無観客なら苗場でやる必要ないんよ

地方のやっすいスタジオいくつか借りて中継繋げば3桁万円でできる

それなら無観客でもペイできる

けどそれってもうフジロックじゃないんだよな

山奥でテント張って爆音浴びるのがフジロックの良さなわけで

2021-08-21

野宿失敗した

もうすぐ8月も終わる。こんな状況じゃなかったら海外に遊びに行ってヘラヘラしている大好きな夏だし、フジロックとかフェスに行って幸せ噛み締める大好きな夏なんだけど、全く夏らしいことをしていない。私の地域では未だにワクチンの順番が回ってこないから余計遠出なんかもっての外だと思う。でも旅行ライブが大好きだからどこに気持ちをぶつけようか?と思った瞬間、ある人を思い出した。

リゾートバイトで知り合った彼女は冬の間だけスキー場で働いてそれ以外は全部自転車日本一周をしているそうだ。だから冬の間は一切お金を使わずに過ごし、春夏秋をスキー場で得た給料で過ごしているらしい。だから旅行中もかなりストイックだ。宿泊料なんか勿体ないからとテントを張って野宿をしたり、汗で蒸れるしシャンプーリンスの手間がかかる為坊主にしているらしい。大きい理由としては、悲しいことに単身女性野宿をするのは男性と比べてリスクが高くなるが故に、ぱっと見ただけでは女性認識しにくい坊主が1番理にかなっているということだ。全て自転車で移動するのでエコであり密を回避出来るので感染リスクを抑えながら旅行をしている。とキラキラした目で語ってくれた彼女だ。

私は彼女のような勇敢な行動を真似することが出来ない臆病者だが、話を聞いて彼女に憧れを持った。だから今日は日々の怠惰生活から脱出と少し生活の質を上げてしまったが故に元に戻れなくなってしまった自分に喝と矯正を兼ねて野宿することにした。目的地は家から20キロ先にある図書館。そこの図書館が1番勉強に集中出来るし、本も沢山あるので自分教養をつけるのに適しているので明日の朝から図書館に引きこもろうと思っていた。近くには野宿出来そうな公園橋の下などあるのは把握していたので星空を眺めながら考え事をしようと企んだ。そして今日夕方に先日修理代が1万かかった相棒自転車と共に出発。プチ野宿だがワクワクが止まらなかった。しかし、30分後に雨が降ってきた。天気予報では晴れだったのに。色んな天気予報サイトを見たのに。紛れもなく雨が降っていた。急いで目の前にあった百均に寄り雨がっぱを購入して、目的地へと急いだ。歳をとったのか記憶より道のりが遠く感じながら2時間後に到着した。しかし、思ったより静かそうに見えて人通りがあること、街灯が明るすぎること、雑草が生い茂っていて虫が大量にいること、そして何より雨が降っている。楽しみにしていた星空を見ることが出来ない。それでも野宿することに意味があるのでは?と自問自答を続けながらも「10分弱自転車を漕いだらネカフェがあるよ」と頭の悪魔が囁く。

そうだ。タイトル通り私は野宿に失敗をした。今はブランケットに包まりながら鍵付き個室のネカフェにいる。なぜ鍵付きにしたかというと今日土曜日だ。フロントドリンクバーに近いオープン席だとダーツカラオケ目的で来た人達大勢来ると思われるのでガヤガヤすることを見込んで鍵付きにした。最高に快適だ。しかし、野宿目的でここまで来たのに何故今ネカフェの個室でのんびりしているのだろう。意志の弱さに自分イライラする。

明日早起きをして海まで行って朝日を見てから図書館に向かおうか?そんなことを考えている。

フジロックと聞くと、

女子複数男性をとっかえひっかえしてテントセックス出来て最高でした、

というエピソードを思い浮かべる。

実話なのかどうかわからないが、

オリンピック選手村で激しくセックスが行われる女子から理由ひとつ

相手の男ともう2度と会うことはないから、

であるらしいかフジロックセックスもそういった感覚女子にもたらすのかと想像できる。

サラダ油の人なんかもフジロックみたいな場を見つけて参加してれば

まだまだ若い女の人とセックスできただろうから事件を起こさずに済んだのかもね。

2021-08-18

子猫を拾ったら人間関係が少しだけ崩壊した

ちょっと長くなるけど、どうすればよかったのか未だにわからんから聞いて欲しい。ていうかタイトルこれにしたけど子猫を拾ったのは私ではない。



登場人物


A子

正義感が強すぎる。何故か彼氏と3カ月以上続かない。ペット不可マンション在住。メンタルが弱い。


B美

お金がない。手帳持ちの非正規雇用労働者ペット可の平屋在住。メンタルが弱い。


隣人カップル

B美の隣人。お金がない。働いていない。カルト宗教信者



メンタル普通アラサー女。小動物が家に居るので猫は飼えない。



事の発端


7月とある台風前日の夕方、B美がSNSに「こんな台風の前日に子猫田んぼに捨てられてる!!」と投稿した。

私はどっかに親猫が居るかも分からんし、私は猫を飼うことは絶対にできない状況なので、可哀そうかもしれないがとりあえず出来ることはないな…と思い、特にリプなどは送らずスルーしていた。

そしたら正義感の塊のA子がいつの間にかB美の元に駆け付けており、私が次にSNSを見た時には何故か保護してB美宅まで連れて帰っていた。子猫は3匹居たらしい。



B美の家でバーベキュー


その直後、B美の家でバーベキューが開催されたので、私も遊びに行った。

猫はどうなったんだろう?となんとなく思っていたら、B美は一応働いているため日中の面倒が見れない…ということで、何故か隣人の無職カップルに猫は預けられていた。

この時点で「飼えないなら拾うなよ…」と友人2人に少し思ってはいたが、まぁ口に出すことではないなと思ったので特に何もその件について話はしていなかった。


すると、バーベキュー中に事が一転、隣人カップルが猫の世話を放置していたので、3匹中の1匹がいつの間にか弱っていて死んだ。

バーベキューは急遽中止となり、残りの子猫を病院へ連れていくことになる。

病院代はその日バーベキューに参加していた人で何故か折半になった。私も猫がこれ以上死んだら気ぃ悪いなと思い、とりあえず払った。



猫奪還


隣人カップルカルト宗教信者なので、基本的病院に連れていったり、そもそもマメ動物を世話するという概念がないらしい。(自然派?みたいなやつ?)

しかし「もうこの猫たちは私たちのものから!」と、世話もしないのに飼う気は満々。

ここでもA子の正義感が爆発。さすがに私は「一応B美の隣人なわけだし、ご近所トラブルになっても面倒だから穏便に事を進めた方がいいよ…」とは言ったが、A子は正義感が強すぎて人の話を聞かないので、気付いた時には隣人宅に押しかけて猫を奪還していた。

奪還した猫はB美の家を隣人から見えないように窓を目張りして、隠しながら飼うことになったらしい。正義とは一体なんなのだろうか…。



再度動物病院


野良ということで生き延びた2匹もまだ予断を許さない状況。再度病院へA子とB美で連れて行ったらしい。

当然私は直接関係ないので、SNSでその様子を「ふ~ん」と思いながら特に気にせず見ていたのだが、急にA子から連絡が。


増田さん…思ったよりも病院代にお金がかかってしまって。頼らせていただけませんか?」


なんで????????

いや、まじでなんでとしか言いようがなくて驚く。


とりあえずどんな計算だったか忘れたが、変に揉めても嫌だしB美がまじでお金ないのも知っていたので数千円だけ支援し、

「私はこれ以上お金は払わないよ。エサとかおもちゃなんかの物を手土産プレゼントするのと、お金を直接支援するのは同じ額だったとしても違う。今後どうしていくのかはお金のことも含めて当事者2人で話し合って。」

と伝える。


からB美から聞いた話だと、A子は増田さんは冷たい的なことを言ってたらしいので、多分私の言いたかたことは何も伝わっていない気がする。言い方が分かりにくかったかな。



A子、クラファン?欲しいものリスト?で支援を募る


2人で話し合った結果なのか何なのか分からないが、A子がSNSフォロワー自分の知人関係に向けて支援を募り始めたらしい。

いや、支援じゃなくて自分たちで勝手保護した猫なんだから自分たちのお金でなんとかしなさいよ…と思ったが、私が言うことでもないので傍観していた。


そして、そこで集まった猫用トイレ・猫用テント・餌etcがB美の家に運び込まれた。

猫って聞くと無条件に何か行動する人ってやっぱり結構居るんですね。



B美、初めての育児ノイローゼで鬱になる


2人で保護した猫ではあるが、世話をするのは結果としてB美1人である

始めての子猫がしかも2匹ということ、まだかなり小さいので目が離せない状況であるということ、隣人から強制奪還した故に隠さなければいけないストレス、そしてイタズラでまき散らされる糞尿と餌、在宅中は永遠に続く後追い…元々手帳持ちでメンタルが激弱なB美は完全に鬱になってしまっていた。

自分睡眠食事もままならず、仕事体調不良で早退を繰り返すことに。

さすがにこのままだと猫もB美も共倒れになるのでは?と私は思い、とりあえずSNSなどで励まし続けた。


特に糞尿をまき散らされることが本当にストレスだったらしく、B美はA子から貰った猫用トイレを恨みはじめた。SNSにもトイレを恨む八つ当たり風味な投稿が増えた。

まぁ、どう見ても大人猫用のでっかいトイレだったので、離乳したてレベルの子猫では上手に使えないだろうなという感じではあった。実際足が滑ってしまうため、結果的最後まで子猫が用を足すことは一切なかった



B美、SNSログインしなくなる


B美がSNSに現れなくなった。猫の悩みを吐露するたびにA子含む様々なフォロワーからアドバイスが色々を送られてきたりするのがしんどかったようだ。

いよいよこれはまずいな、と思い、A子に

「B美の様子を見てきます。多分トイレストレスになっていて、そういう状態の時はトイレを見るだけでイラつく可能性が高いか申し訳ないけどトイレ処分するかもしれない。」

と連絡を入れ、A子からも「OK!まだ新品に近いしメルカリに出してもいいよ」と返事をもらい、現地に向かった。

メンタル病んでる時にメルカリ交渉したり綺麗に洗って発送したりは無理だかからこれは処分だな、と考えながらB美の家へ。


子猫でも使いやすトイレ子猫用ちゅーるをプレゼントし、話を色々聞いてあげたらB美もちょっと元気を取り戻した。


明日プラゴミから明日トイレを捨てよう、リセットしたら気持ちちょっと切り替わるよ、ということで私は帰宅した。



A子、発狂する


これでひとまずひと段落だなと思い家でゴロゴロしていたら、A子から大量のLINEが。

「ひどすぎます。私の気持ち考えたことありますか?」

などなど、ご丁寧にクラファン支援からメッセージ写真付きでお気持ちバーッと送られてきていた。


何だ?何がどうした?と思っていたら、A子はずっとB美がトイレ八つ当たりしているSNS投稿を見ていなかったようで、この時はじめてそれに気づいたようだった。


「こんなにみんなが親切心で支援してくれているのに、それを踏みにじる行為をされて、とても傷ついています。」

増田さんは同じことされて許せますか?私はもうちょっと許せないです。」

「私はいつも不器用でこんな目にあってばっかりです。私だからB美もあんな言い方をしたんだと思います。」


などなど色々来ていて、「えー…めんどくさ…」と思ったので、とりあえず私は


「うん、そうだね。気持ちは分かるしB美の八つ当たりは良くなかったけど、B美もノイローゼなっちゃってるし、動物は人から貰ったものからって気を遣って使うとかできないし、仕方ないかなって私なら思うかなー。」


と返した。


なお、A子はそれと同時にB美に対して

「そのトイレは人から支援してもらったものなんだよ?気持ち踏みにじるなら返して。」

などと送っていたらしい。


え、メルカリで売っていいって言ってたのは何だったん?


ちなみに私の上記の返事はA子の気に障ったようで、気付いたらLINESNSブロックされていた。



悲劇のヒロインA子


自分生活もままならないくらメンタルが追い詰められている中のトイレ返せ騒動でB美の鬱は悪化した。

悪化したが、とりあえずこれ以上揉めたくないので、力を振り絞ってトイレ以外も全てA子から貰ったもの段ボールに詰めて送り返したらしい。


そしてその全てを送り返した行為がA子は当てつけと感じたようで、SNS

「あげたもの全て返すって、そういうことして欲しいわけじゃない。」

「私は猫は飼えないからせめて出来ることをしようって思っただけなのに、それが迷惑だったってこと?」

「なんで傷つけられた側の私が謝らなければいけないの?」

的なことを投稿していたらしい。

(私はブロックされたので見れないのだが、逆に何故かブロックされていないB美が教えてくれた。)


これは予想に過ぎないのだが、きっとそれに理解ある風のオジサマたちが「元気だして!」「A子ちゃんは悪くないよ!」とリプしてるんだなと思った。



総括


猫拾いに関わるつもりなかったはずなのに、揉めたくないからって日和って2回目のお金払った私の自業自得だなと大反省した。


あと、今まで偏見はよくないと思って来るもの拒まずで人付き合いはしてきたけど、メンタル弱い人に深入りしてはいけないと改めて思った。



私は疲れたので今日ちょっと贅沢なビールを飲みます

特別猫が好きなわけではないが、シュレーディンガーの猫みたいに生きているのを見ちゃったので、2匹の子猫が健やかに育って欲しいとだけ願っているよ。

2021-08-14

去年4月緊急事態宣言のせいでホームレスになりかけた話

大学中退したけど年齢も年齢だしストレートなら就職する頃だからという理由上京独り暮らしを始めたんだが独り暮らし1週間ほどで緊急事態宣言が出され 管理会社の都合で不利益な条件(契約後)を突きつけられたので即時解約して翌日引き払った

仕事があったらこんな強行手段には出られなかったので逆に仕事がなくてよかったと思う

そしてそれから実家に戻り別の家を探そうとすると審査に落ちたりして未だに実家暮らしている

幸い敷金礼金がなくて家賃後払いでキャリーバッグとリュックのみで出てきたので一円も払わずに退去出来たのだがホームレスになりかけたことは確かだ

近くの店でテントを買うところまでは来てた

当時は4月といってもまだ寒く コロナ禍で野宿は流石に厳しいと感じたのでギリギリ運行していた夜行バスに乗り込み事なきを得た

運転手の会話で「明日から運休か」と聞こえたときはほんとうに肝が冷えた

その後ネットで調べたところ、同じ会社が原因で野宿余儀なくされている人を発見した この人は本当に野宿をしたらしい

ホームレスからといって100%本人に落ち度があるのではないし 誰にでもホームレスになる可能性はあるのだと伝えたい

2021-08-13

anond:20210813023409

日本はそんなに技術力低くないぞ

まずテント式は選ばないと思うけどテントでもエアコン設置できるぞ

2021-08-05

anond:20210805101338

コロナ担当できる医療従事者ってテント立てたら配置できるぐらい余ってんの?

anond:20210804165854

ここの話でいうとテントは例えの話なのにテントじゃ意味ないとか充てがう医療従事者が居ねーよって話に終始されてしまうように、

近視眼的な馬鹿思考増田から政治中枢から中央官僚機構まで浸透してる国だから

2021-08-04

anond:20210804165854

隔離できないからって思ったけど、病院は全部コロナ用で閉鎖してしまって、ジジイババア暇つぶし外来テントでやりゃあ良いという案には賛成

緊急事態宣言なのに、何であれやらないの?

緊急事態宣言の要項には、「病院の外にテントプレハブなど臨時医療施設をつくろうとする場合知事土地建物の所有者の同意がなくても使うことができる。」というものがあるはずなのに、何で実施されないのでしょう?

土地接収するかは置いておいても、1年以上経っているのだからコロナ対応するための医療施設を国が保有する土地臨時にでも作ってもいいはずです。でもそういった話は国会から聞かない、医師会からも話しは出ない、テレビでもやらない、なんででしょう?

「現状の医療施設で充分対応可能」という事なら、医療崩壊起こしそうという報道おかしいし、東京都の全病床数の6%分しか用意されてないコロナ病床を早急に増やさなければ、医療施設を新たに作らない事に矛盾しています

ただ国が実は「1日数千人レベルなら臨時病院なんて必要いね。」と判断しているか臨時病院を建てない、なら話の筋としては納得は出来ますが、そうなると医師会マスコミが大げさに騒ぎすぎているという事になるでしょうか。

不思議でなりません。

2021-08-03

とある扁桃炎闘病記録

これはインフルエンザもかかったことがない自分記憶史上最大の大病を後世に残すために記録するものであるオチとかない。

1日目

4時ごろ喉の痛みに気付いて目覚める。風邪でよくある咳が出る系の痛みではなく、飲み込むとき違和感と強めの痛み。口にライトを当てて鏡で見ると、左の扁桃腺らしきものが明らかに赤黒く腫れ上がっている。その奥の喉も血管が太く赤くなっているが、扁桃腺に由来するものだろう。熱はなさそう。

コロナが少し頭をかすめる。コロナの症状的には「喉の痛み」もあるらしいが、咳に関連するものじゃないかなと自分をむりやり安心させる。嗅覚はある。

痛むとはいえ食事が若干つらい程度。味覚はある。

普通に活動でき、普段の1日を送る。

念のため、夕食後に体温を測ると36.7度だったが、就寝前は37.2度。あれ、やばいかも。明日医者に行こう。

2日目

36.9度

痛みはあいかわらず

午前は休みを取り、かかりつけと自分では思っているが10年ぶりくらいの内科へ。額で測定する体温計で37.4度だったが、すでに暑くなった時間に移動したせいじゃないのと思う。コロナ検査はできないと言われる。「扁桃腺が炎症を起こしてますねえ」との診断。知ってるし。何か他に症状はというから、痰が出やすいというと、色を聞かれて無色と答える。「抗生剤、炎症止め、解熱剤を出しておきますね」でおしまい。かかりつけやめるぞ。解熱剤はにわかに有名になったカロナールだった。

帰って測ったら36.9度。だから接触体温計とか信用できないんだよ。

午後は普通に出勤。この頃まで元気。

午後遅くなって頭が回っていないことに気づく。あと重い。幸い体温計を持ってきていたので測ると37.4度もしかしてあれは予知能力のある体温計だったのか、とか思いながらさっさと帰ることにする。熱とかあったらすぐ休めという柔軟性のある会社で良かった。

夕食には早いしとりあえずベッドに潜り込む。

20時ごろ目が覚め、測ると37.9度。これはやばいぞ。コロナ心配もふたたびよぎる。

夕食はなんとか食べ切れたが、あとから思えばかなり喉の痛みに堪えながらだった。処方された薬もちゃんと飲む。

21時ごろやはり37.9度。解熱剤を飲んで就寝。

就寝と言っても、途中何度も目覚め、連続した熟睡はない。痰がとても多く、それを気管から引っ張り出すのに喉が痛み、いちいち立って吐き出しに行けないので、それを飲み込むのに喉が痛む。一度に飲み込めなかったらやり直し。つらい。

3日目

6時ごろ37.4度

朝食のトーストを食べるのがつらい。なるべく小さくかじって何度も噛んで牛乳も追加で含んでドロドロにしても、飲み込むのに決死覚悟必要で、覚悟してても痛いものは痛い。食べなきゃいけないのに大きな苦痛。これ拷問になりませんかね。吐き気まで感じてきたので1枚で切り上げた。いつもは2枚食べるのに。足りないカロリーを補えそうなものはと冷蔵庫を見たら、何年も放置していたゼリードリンクを見つけた。やっぱり痛いけど喉に優しい。

疲れてしばらくまた寝る。

11時ごろ、そうだコロナ検査しようと思い立ち、都道府県ホームページ検査可能医療機関一覧を見つけ、割と近くの耳鼻科に連絡して事情を話す。「発熱感染疑いがある場合は診察と検査は屋外でしますが大丈夫ですか、熱中症対策してきてください」と言われかなり不安になる。

着いたら指示どおりインターホンを押して待つと、看護師が出てきて、医院の裏口の脇に連れられ、そこの椅子に座って問診票書いて待っててくれと言われる。ここで診察・採取会計するんだと。ここ、陽が差してるやん。屋外とは聞いたがテント的な屋根くらいない?普通しかエアコン室外機2台も唸ってるやん。こいつが吐き出した熱のおかげで、室内の他の患者人達涼しいってか。

持っててよかった折りたたみ傘。日傘代わりにさしながら、喉のことや薬のことを問診票に書いて渡し、医師を待つ。医師が来て喉を見せると「左の扁桃腺に炎症がありますねえ」。知ってるし2回目。「重症の」。そうか、だからあんなにつらいのか。薬は今出てるので十分に見えるが足りないのはないか確認される。症状に変化があったり薬を飲みきっても治らないようならまた来てと。何も考えず近さでここを選んだけど、たしか耳鼻科のほうが喉の専門だよな。

次は会計最後検体採取。綿棒の痛いやつかなと思ったら唾液だった。容器の一目盛分唾液を溜めて渡しておしまい。結果は夕方以降に電話でもらえるらしい。

返る途中、ポカリの大きいのとゼリードリンクを購入。

ちょっと横になってから遅めの昼食。毎回だがつらい。1食分食べるのに時間のかかること。

37.9度。解熱剤を飲む。

寝ていてつらいことの一つが痰の処理。飲み込むのが痛くてたまらない。意を決して、洗面器に水を少し入れてベッド脇に置き、ここに吐き出すことにした。そうすると、痰に関するストレスからは大きく解放された。

起きている気力はないので、ほぼ横になりっぱなし、たまに水分補給トイレで起き上がるくらい。

そうこうして外が暗くなった頃に電話が来る。本人確認して、「結果は陰性、マイナスです」と。淡々と礼を言い、電話を切る。安堵。

ベッドに横になったり四つん這いでうずくまったり座ったり。何をしても楽になれない。

遅い昼食に引きずられて遅い夕食。

38.1度。解熱剤を飲んで就寝。処方された3回分を飲みきったけど明日からどうしよう。

4日目

夜中は何度も目覚める。喉だけじゃなく奥歯まで痛く感じるし、頭も痛い。つらい。

とても遅い朝食。食パンまた1枚と牛乳ゼリードリンク

しばらくベッドで苦しみながら過ごしたが、解熱剤は必要なのでドラッグストアへ。近くにあって本当に助かる。たしかアセトアミノフェン系は見事に品切れ。まあなんでもいいだろうと店員扁桃炎の熱と痛みに効くのはあるか聞くと、やはりどれでも大丈夫だと。このへんがおすすめですよって最後さらっと指したのはめっちゃ高いプレミアムEXスペシャルクイックみたいなやつらだった。で、選んだのは、イブAと同成分の一番安いやつ。

空腹は避けたほうがよさそうなので、まずは昼食。これも完食できる気がしないのでいつもの半量程度にした。それでも食べるのに1時間くらいかかる。食後、解熱剤を飲む。37.8度

食べ疲れたのでベッドに倒れ込む。ときどき寝入ったりしながら検温したりとりとめもないことを考えたりする。ふと気づいたのが、そういえば喉が痛くなってから勃起してないぞってこと。朝立ちというが朝だけじゃなく浅い眠りのときはたいてい勃起してるのにそれがまったくない。痛みとか熱と関係あるのだろうか。エロ勃起するかしないかは今は試す気すらしないが。

夕方37.2度。珍しく少し下がった。イブAもどきが効いたのかな?あれ、そういえば痛みも少し和らいでる気がする。奥歯とか頭まで痛くなってない。このまま治っていけばいいがそう甘くはないかな。

甘くはなかった。遅い夕食頃37.7度。痛みもぶり返した。昼と同じくらいだけ食べるので精一杯。

就寝前に解熱剤を飲み横になる。何分くらいで効果が出るのか興味が出てきたので、頭痛が引くのを期待しながら待った。20〜40分のあたりで効果だんだん出てくる感じがわかって満足した。この薬は痛みも止めてくれる、このことで気持ちに余裕ができた。

5日目

7時ごろ36.6度。お、薬の効果がまだ続いてるにしては長いな。回復した?

朝食は食パン2枚食べられた。1日目の痛み程度かもしれない。ちょっと食べ過ぎ感がある。胃が小さくなったかも。

仕事に行けなくもない体調だが、少なくとも午前中は様子を見よう。

もう例の洗面器は必要ないだろう。何度か交換するのにそのままトイレに流していたが、ちょっとした好奇心が頭をもたげる。

痰の物性を知りたい。まずつまんでみる。痰部分と水部分がある程度分かれて1回分ごとのシマになっている気がする。まあそりゃそうだろう。ザルでも使えば水とある程度分離できそうだが、そんな用途に使えるザルはない。今度100均で買っておこう。今できそうな実験シマがなくなるように全部混ぜることくらいなので、指を突っ込んでぐるぐるかき混ぜたら、なんと結構な粘度の(アダルト意味での)ローションと同様の物質ができてしまった。痰そのものよりも水の方がはるかに多くてこの粘度であるムチン恐るべし。感染症があると痰の粘度も上がるらしいからその影響もあるか。

ではこの痰ローションはその目的に使えるのか。つまり前とか後ろに塗りたくればいつもの一人遊びに使えるのか。これはさすがに実行できなかった。まだ賢者だ。これ以上の実験は諦めてトイレに流した。とたん、熱耐性が気になった。実用のためには殺菌が必須だが、加熱殺菌が一番簡単からだ。ムチンはペプチドに糖鎖がいくつも生えている構造らしい。ペプチドが熱変性して物性が変わると困る。次の実験は決まった。あ、冷凍耐性も調べなきゃ。

こんなことを考えられるのも元気になってきた証拠だ。

昼食は少しの違和感がありながらも、問題なく食べられた。

36.8度大丈夫だとは思うが、大事をとって今日仕事休もう。

夕食はほぼ問題なし。

就寝するも寝入りは良くなかった。なんか夢と覚醒がぐちゃぐちゃに頭を駆け巡る感じがかなり続いた。

6日目

勃起した。

処方された薬はあと1日分あるから、念のためこれは飲みきろう。

扁桃炎でググるもっと高熱に苦しんだ人も多いらしい。今後苦しむことになる人はこの記事をみつけてくれるだろうか。もしみつけてくれて、経過の一例と少しでも快適にするための工夫を提供できたなら幸いである。

以上。扁桃炎闘病記録おわり。

2021-07-30

東浩紀 Hiroki Azuma on Twitter: "感染者数が増えると医療逼迫するというなら、がん患者が増えても医療逼迫するし、肥満が増えても医療逼迫するし、交通事故が増えても医療逼迫する。というかそもそも高齢者が増えれば当然医療逼迫する。医療逼迫しないことを目的にするという言説自体がぼくはどうも受け付けないんですよね。"

あずまんが批判されてるけど、武漢コロナ病院がひっ迫したとき

中国では巨大テント野戦病院みたいの作ってたじゃん?

日本も似たような施設を作ろうとしていたと思うのだけど、なんかいつの間にか立ち消えになって、

今になって騒ぎ出すのは、なんかすごく違和感あるのよね。

2021-07-28

庭でキャンプしたら、家族が溶けた。

うちの男どもはみんなキャンプバカで、私が小さい頃から、兄ちゃんもお父さんもおじいちゃんも、しょっちゅう仲間たちとキャンプ場に数日籠もっては、別人かってくらい日焼けして帰ってきていた。

お父さんの取引先?が持ってる山奥の豪華な別荘地に泊まる年とかもあって、

あとで写真とか動画を見せてもらうと、めっちゃ綺麗なコテージ。テントもピカピカしてて、楽しそうな雰囲気ではあるのだけど、

「じゃあメグも来るか?」と言われると、酒飲んで騒いだり、踊ったり、時には号泣するようなノリにはついていけないかな…と思ってしまう。

今は部屋で絵を描いてる方が楽しいし、私だって子供なりに友達付き合いとかあるし。

コロナになってすぐ、おじいちゃんゲーセン感染して入院してからも、残った二人はキャンプ活動を続けていた。

お母さんは心配そうにしてたんだけど、5月のある日、仕事から帰ってきたお父さんが嬉しそうに「今年はうちの庭でやることになった」と宣言したのを聞いて、とうとうキレる。

絶対ありえない!なんで勝手に決めてくるの?」

大丈夫だって絶対家には上げないから」

「うちの庭って、この庭でしょ?」

お母さんにつられて窓から薄暗くなった庭を見てみる。

広く見積もっても車2台も入らないと思う。私は聞く。

「何人来るの?」

10人くらい、の予定、あくまで」

さすがに私もこいつバカかと思ってしまう。

この庭で、10人の大人たちがテント張って、キャンプ

「でも、キャンプファイヤー実際に見たら…感動するよ?」

という訳のわからない弁解に、工場勤めから帰ってきた兄ちゃんが「それは確かにそうだ」と同意しだしてバカが一人増えるけど、看護師として働くお母さんは理路整然と撥ね付ける。

「誰かがウイルス持ってたらどうするの?検査簡単にできないし、ワクチンも間に合ってない状態で、集団感染しないようにキャンプする方法提示できる?できないよね?もし感染したらおじいちゃんの面倒を見れなくなるし、私も仕事できなくなるよ?」

キャンプの間、窓を締め切ってれば安全なんだよ!そのためにリーダー完璧マニュアルを」

ちょっと待った」

「なんだよ」

「……『リーダー』って誰よ」

その後の両親とバカ兄の喧嘩とも呼べないようなやり取りによると、お父さんは数年前からキャンパーズ」なるグループの一員になっていたらしい。

取引先やら飲み友達やらのキャンプ好きが集まって、毎年誰かの家や別荘とかでキャンプを開く、15人程度のサークルで(このあたりで兄ちゃんが「やべえ!」と叫んで会話が中断)、遂に今年のキャンプ地をうちが勝ち取った、それはとても名誉なことだし、今更覆せないと、お父さんは主張している。

リーダーの顔を潰すわけにはいかないんだよ絶対

「…え何、その人って会社上司なの?」

「いや違うけど」

取引先でもないんだよね?」

「だからさっきから言ってるだろ、行きつけのバーオーナーで」

「じゃあ断れるでしょ!」

「だから!ウチの理事も通ってる店で、理事友達なの!このキャンプがうまくいったら、確実に出世できるんだって!メグの進学とか……あるだろ?」

いきなり私の名前を出されてお母さんが黙り込み、グダグダだった空気に気まずさが加わる。

「…私はいいよ、大学行けなくても…このままでも」と私は言うけど、私の本音を知っているお母さんは何も言わない。

感染とか金は心配しなくていいから…絶対家には迷惑かけない。お前はいつも通りにしていい。きっといいキャンプになるよ。な?」

お母さんを抱きしめながら言うお父さんに、兄ちゃんが泣きながら頷いている。

私は誰とも目を合わせられない。



近所で感染者数が少しずつ増える中、1ヶ月後に控えた庭キャンプの準備は着々と進んでいる。

後で兄ちゃんから聞いたら、お父さんはキャンパーズに「うちの庭は狭いけど、キャンプには最適で、家族も大歓迎と言っている。そして何より病床の父に希望を与えたい」と、だいぶ話を盛ってプレゼンしていたらしい。

てか兄ちゃんもいつの間にかキャンパーズのメンバーになっていた。

キャンプで得られるサバイバルの知恵とか、協力することの素晴らしさとかを、食卓で私やお母さんに毎回説明してくるようになったけど、キャンプのもの否定しているわけではないことに、兄ちゃんは気づかない。

キャンプまで残り10日。

テントなどの資材がメンバー持ち込みじゃなくて全部うち負担だったことが発覚して、両親の喧嘩は激化する。

キャンプまで残り7日。

夜中、部屋で新しいペンタブを試していたら怒鳴り声がして、リビングに行くと、お母さんがテンティピの高級テントをケースから出して、裁ちバサミで切ろうとしていた。

「やめろ!」とお父さんが止めに入るけど、かんたんに撥ね飛ばされる。お母さんも長年の病院勤務で腕っぷしは強いのだ。

「これ、リーダーのために買ったんでしょ」静かな声でお母さんが言う。「キャンプが終わったらリーダープレゼントするって、ケンから聞いたけど」

あいつ」

ちゃん仕事と買い出しの連続で疲れて既に寝ている。

いくらしたの?」

「………」

領収書見せてよ。あるんでしょ?」

右手のハサミが反射でギラリと光る。

「…わかった。キャンパーズの事務所に置いてあるから明日持ってくる」

「……………」

「わかってくれよ…このキャンプで、きっと我が家はいい方向に進むんだ。メグの未来のために、な」

「…私をダシにしないで」

気づいたら口が勝手に動いていた。

「お父さんがキャンプしたいだけでしょ…?そんな高そうなテントとか、ピカピカのウッドデッキとか、バーベキューセットかいっぱい買ってきて、それも全部私のため?私の夢とホント釣り合い取れるの?」

「………」

「知ってる?クラスの皆、うちのことでヒソヒソ言い合ってんだよ?友達も遊びに誘ってくれなくなったし、フェイスブックで『殺人キャンプ一家』とか書かれて、すぐ先生が言って消してくれたけど…夏休みじゃなかったら、私…」

絶対泣きたくないと思ってたのに、出てきた涙は止まらなかった。

「もう夢とか言わないよ…キャンプなんてやだよ…」

お母さんが私の肩を抱いてくれるけど、お父さんは「絶対大丈夫から。お父さん疲れたから」とか言いながら2階に行ってしまって、私は追いかけられない。

翌日、お父さんが会社に行ったまま帰ってこなくなる。

その夜キャンパーからの連絡で、お父さんが胃炎理由キャンパーズを脱退したことを知る。

「もしかしたら癌かもしれない。続けられないのが無念でならないが、息子のケンが立派に後を継いでくれる」と言ってたらしいけど、癌は多分嘘だ。会社にはどっかから律儀に通っているらしく、後日フェイスブックで、ステーキを美味そうに完食してるのを撮られていた。

責任押し付けられた兄は、父を恨むこともなく、よりキャンプ一筋になる。

当然家からお金は出せないので、付き合ってる彼女借金を無心して、即座に振られる。かわいかったのに。



残り5日。

兄は「感動キャンプライブ配信」を掲げてSNSクラウドファンディングを呼びかけるけど、このご時世でのキャンプなんて世間理解を得られるわけもなく、その日のうちにバッシングをドバドバ浴びる。

でも、一部の好事家が結構な額を出してくれたらしく、リーダーからTwitterで褒められた兄ちゃんは泣いて喜ぶ。

残り4日。

昨日のクラファンがバズって、ネットニュースになる。

キャンパーズ」が金持ち道楽趣味で、中流階級から搾取しているみたいな大げさな記事もあって、反対意見が飛び交う中、「環境に優しい取り組み」「SDGsにも沿っている」「悪と断じるわけにはいかない」みたいな支持コメントもあって、兄ちゃんがまた泣く。

残り3日。

からキャンプに参加して欲しい」と頼まれる。

キャンパーズって、金持ちもそうでない人も、男も女も、どんな人種でも、誰でも参加できるキャンプを目指してるんだ」

最近女性メンバーが増えたキャンパーズが、ネットで脚光を浴びたのをきっかけに、世間に顔向けできる団体になろうとしてるらしい。

「だったら庭キャンプを中止してよ」と言いたいけど、兄のまっすぐな瞳を見上げて私は黙ってしまう。

ちゃんはすぐ泣くし鬼バカだけど、長年見てきてたか純粋キャンプ愛はわかる。

何があっても一つのことに打ち込む姿はかっこいいと思うし、だから私も叶わぬ夢に追いすがっている。

メンバーにメグのこと言ったら『大歓迎する』って」

「…窓から見てるだけじゃだめ?」

「うん…全然いいんだけど、キャンプファイヤーって実際に皆で囲んだ方が感動が大きいからさ…返事は当日でも良いよ」

そう言って兄ちゃんは買い出しに出かけていった。



残り2日。

リーダーがやってくる。

アウトドア派とは思えない、ゆったりとした体格で高そうなスーツに身を包んだリーダーは、玄関私たちに深々と頭を下げる。

「この度は、ここをキャンプ地としてくれて、ありがとうございます

ちゃんが例のテントを抱えて持ってくると、リーダーの隣りにいた使用人みたいな人が受け取って、なぜかベンツトランクに載せる。

それを確認したリーダーがうちの中を眺めながら「僕はどの部屋だい?」と聞いてきて、お母さんと私は「は?」と声を揃える。

あのバカ親父は、リーダーだけテントじゃなくて、部屋に寝泊まりすることを約束していたらしい。

お母さんは出ていった父の部屋を掃除して、ついでに父がキャンプの度に持ち帰ってきた古い雑誌コレクションをすべて処分する。

キャンプ前日。

おじいちゃんが死んだ。

葬儀キャンプ後に執り行って欲しい」というリーダーの頼みを、兄ちゃんは断れなかった。

お父さんに連絡すると「安全面を考えて明日キャンプファイヤーには参加しません」という謎メールが返ってきて、私はすぐ削除する。お母さんは手続き仕事で疲れて寝込んでいる。



キャンプ当日。

からちゃんは資材チェックや芝刈りを一心不乱にやっている。

隣近所の住民たちは、コロナ感染を恐れ隣町に行っていて、いつも以上に静かだ。

夕方我が家の庭に、リーダーを含む8人の男女が集まってくる。メンバー20人の半数以上が参加を辞退したらしいけど、それでもウチの庭には多すぎるような。

ちゃんに負けないくらい瞳がキラキラしているメンバー達は、準備していた資材をものすごい速さで組み立てていき、1時間もしないうちに庭がキャンプ場になる。

空間無駄なく活用して、コンパクトテントや炊事場、キャンプファイヤーが整然と並べられていくのを、窓越しに眺めながら思わず「凄い」とつぶやく

この日から連休を取ったお母さんは、時々メンバーの人にお水をあげたり、手伝ったりしている。せっかくの休みなのに、お母さんは本当に偉い。

そんな様子が兄ちゃんスマホ越しにインスタライブ配信されていて、1万人くらいが見ている。

やがて日が暮れて、キャンプファイヤーが始まった。

メンバーはそれぞれ、おしゃれな服に着替えて火を囲む。マスクカラフルだ。

ちゃんは既に泣いている。勝負服ジャージダサいけど、揺らめく炎に照らされてなんとなく様になってる。

昔はお父さんと一緒にキャンプしていたお母さんも、この時だけは幸せそうに火を眺めている。

窮屈そうだけど、ちゃんキャンプぽい感じ。

私も参加しなきゃと思うけど、恥ずかしくて窓を開けることができない。

リーダーが手を挙げ、マスクをはずして話し出す。

「皆さん、第20キャンパーズ定例キャンプへようこそ。この場所に集ってくれたすべてのキャンパー感謝を伝えます…」

それからしばらくの間、コロナとか社会情勢とかキャンプ用品に関する話が続くけど、死んだおじいちゃん名前は一回も出てこない。

「…そして今夜、新たなキャンパーが私達の仲間に加わってくれます。メグ!」

ウトウトしてたところで名前を呼ばれて、驚いて目を開けると、火を囲む皆がこちらを見ているのに気づく。体がビクってなったの見られてたかもしれない。

あなた希望象徴です。あなたの参加は、きっと世界中勇気を与えることになります。どうぞ、共にこの火を囲みましょう」

かなり大げさな歓迎ぶりは鼻につくし、恥ずかしいけど、お母さんを見たら優しく頷いてくれるから、窓を開けようと思った時、リーダーが「さあメグ、立ち上がって」と言った後「ヴフッ」と笑うのを見て、私は一気に冷める。

他のメンバーさんや兄ちゃんには悪いけど、こいつと同じ空気は吸いたくない。

私は窓に向かって中指を立てて、振り返り窓から離れる。

「どうしたんだメグ?…っ今から、君のエホッ、キャンブがっハ、始ばるんだよゼヒ」

リーダーの声が、いつのまにか強烈な咳に変わっていて、振り返るとリーダーの顔が真っ赤に歪んでいる。

ていうか、溶けてる?

「窓をッ、バハ、開げでぅレん」

そのまま崩れるように倒れ、シュウシュウ音を出しながら溶けていくリーダーを見たメンバーから悲鳴が上がる。

「ゲホッ、何だこデべ、デュぼホッ…」

見ると、他のメンバーも咳き込みながら、倒れはじめて、お母さんが駆け寄る。だめ、お母さんも感染する。

「お母さん!」

「開けちゃだめ!!!」と叫ぶお母さんも、苦しそうだ。

庭を見渡したけど、兄ちゃんはどこにもいなくて、勝負服ジャージが脱ぎ捨てられたみたいに芝生に落ちている。

「窓から、離れて、救急車ヲ…」

私は泣きながらスマホを取り出して911にかける。



2年前の冬、北欧で見つかった新型コロナウイルスALS-CoV」は、宿主の肺胞を溶解させてしまう、致死性ウイルスだった。

感染力は高いものの、寒冷地でのみしか発症例が無かったため、アメリカ南部では感染対策結構緩かった。

体が頑丈だったおじいちゃんも新型を甘く見ていて、ニューオリンズ郊外ゲーセン若いちゃんマスクをせず口論になった時にウイルスをもらって、肺が溶けて亡くなった。

そして、ルイジアナ州の一軒家で突然変異した「ALS-CoVζ+(ゼータプラス)」は、感染後即座に発症するだけでなく、内臓はおろか筋肉や骨組織まで溶かしてしまう最低最悪のウイルスだったらしい。

「らしい」というのは、私が入院中に看護師から盗み聞きしたり、SNSから拾ったりした眉唾情報からだ。どうやらネットニュースTVでは報道差し止められてるっぽい。

でも私はこの目で見た。

あの時、一番最初発症してたのは兄ちゃんだった。

きっと買い出しで熱い中毎日駆けずり回ってた超人的な兄ちゃんの体でウイルス変異したんだと私は勝手に決めつける。

我が家周辺が封鎖されて数ヶ月後、ゼータプラス株の全身溶解現象は消え、ショッキングライブ動画は「悪質な合成だった」という結論で、みんなすぐ追いかけるのに飽きていった。

残されたキャンパーズも解散、おじいちゃん葬儀は私の知らない所で執り行われ、お母さんと兄ちゃんのお墓はどこにもないままだ。

私は、CDC検査と手厚い補償を受けながら、病室で絵を描いている。

1ヶ月前、人懐こいマフィアみたいなおじさんがやってきて「ここに閉じ込めているお詫びがしたい」と、最新型のモジュールを持ってきた。

脳波カーボンがどうとかいう凄いものらしいけど断った。

かにそれも私の夢だったけど、私以上にその「足」を必要としてる人はいるはずだし、別に立ち上がらなくても、私は私だ。見世物じゃない。笑うヤツは溶けてしまえばいい。



そういえば、50年くらい前、同じようなウイルス流行の真っ只中で、大々的なスポーツイベントを行って世界中から人を集めた国があったらしい。

それまでなんとか感染者数を押さえていたのに、そのイベントの影響で感染者数が爆上がりして病院パンクしたとか。

きっと、その時も家族をなくして悲しんだ人がたくさんいたに違いない。

キャンプ当日の朝、兄ちゃんお母さんと3人で撮った写真は、ずっと枕元に置いてある。

父親からの連絡はない。



ニューヨーク美術大学への入学願書ができた。

学費心配はなくなったけど、「家族がいたあの頃に戻りたい」と、私はこれから先ずっと思い続けるのだろう。

私は、電動車椅子操作して病室を出る。

2021-07-27

anond:20210727085154

んー、オラオラ系のジョーク(整列させてるジャージ姿の生徒の一人を無作為に選んで股間を指差して「オイ!オマエ、テント張っとるぞ」)でわかせることはあったけど、性癖はフツーぽかったな

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