はてなキーワード: M-1グランプリとは
『キングオブコント』(TBS系)や『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)での活躍もあって、ニューヨークは年末年始大忙し。その合間を縫って『ユニオンレコード渋谷』にやって来た嶋佐は、疲れているはずなのに、笑顔を絶やさなかった。そこに多種多様なレコードがあったからだ。店内にあるレコード一枚一枚をキラキラした目で見つめ「このアルバム懐かしい」「このバンドはサマソニで……」など、音楽トークも弾んでいたのが印象的だった。
テーマは『渋谷で聴きたくなる曲』。主戦場の劇場・ヨシモト∞ホールがある場所であり、PARCOがある流行最先端の街だ。果たして彼はどんな曲を選んだのだろうか? いつものごとく、“嶋佐流レビュー付き”でご覧いただきたい。
ミルクボーイが優勝だったけど個人的にはかまいたちのネタが好き
ぺこぱも決勝の決勝でもツッコまないツッコミの違うパターン見せてて面白かった
去年Twitterで最中の家系図を見たときにはなんのこっちゃと思ったけどああいうことか
2019の決勝3組はネタの傾向がめちゃめちゃわかりやすいコンビだなと思った
かまいたちは一つのさりげない話題から予想のつかないところに発展するし、ぺこぱはツッコミがオンリーワン
あと残りで好きなのはインディアンス、オズワルド、からし蓮根、ニューヨーク、すゑひろがりず
インディアンスとオズワルド、ニューヨークは今年のが好きだったからそこから好意的に見てた
からし蓮根は最後のボケがツッコミをはねるってシンプルなのが好き
見取り図は正直ピンと来ず
和牛もコンビ自体は好きだけど2019のネタは個人的にはそこまで
別のときに見たのは良かった
漫才にも種類があるけどM-1グランプリとあってもタイプが違うんだなと
はじめに断っておくと,自分は10年来のお笑いファンで,マヂカルラブリー(以下マヂラブ)をずっと推している.
彼らの単独ライブが開催されるとなれば必ず足を運ぶし,本拠地としている大宮ラクーン劇場の寄席も年に2桁回数は見にいく,という程度のファンだ.
件のマヂラブが,M-1グランプリで優勝した.日本一の漫才師になった.
当然嬉しいし,本当に彼らのファンでよかったという気持ちだ.今はTwitterでお笑いファン仲間と感想交換し合う最高の時間を過ごしている.
しかし,Twitter世論を見る限りでは「マヂラブ(あるいはおいでやすこが)は漫才でなくコント」という意見がそれなりの勢力を持っているようだ.
(詳しくはM-1グランプリ公式Twitterのリプ欄をご覧いただきたい.https://twitter.com/M1GRANDPRIX/status/1340652394300915712?s=20)
各コンビに対する面白い,面白くないの意見は個人の好みの範疇でしかないので自分が口を出すつもりはない.
いろいろな考え方があると思うが,一般に浸透している定義は下記の通りだと思われる。
漫才...素の人格そのままの芸人が,マイクと最低限の小道具のみを用い会話や掛け合いの妙で笑いを生み出す表現形態.
コント...ある舞台設定における登場人物を,芸人が演じることによって笑いを生み出す表現形態.
上記の定義に従えば,なるほど確かにマヂカルラブリーのネタの漫才性は低く,むしろ定義上はかなりコントに近いのかもしれない.
昨日の2本目のネタ「つり革」では特に顕著で,野田は4分間殺人電車に揺られる乗客を演じ続けているし,村上はそんな彼と同じ視座で会話や掛け合いをするでもなく,ずっと列車内のおかしな状況を第三者の視点から指摘し続け,漫才を終える.
じゃあ彼らがやっていることはコントなのか?例えば,キングオブコントのような大会で,小道具や音響を持ち込んで披露するべきネタなのか?
自分はそうは思わない.そもそも野田が電車内に散乱した死体を踏み越えたり,必死につかんだつり革が千切れてしまう表現は,実際にそのような小道具,エキストラを用意して演じるのは現実的ではないし,観客の視線をマヂラブの2人に集中させることができない.
村上の役回りをどう表現するかも難しい.野田が電車内で理不尽な目に逢う姿を観測できるのは同じ電車の中にいる乗客だけなのだから,状況に対してツッコミを入れる,という行為自体が不可能になる.
何より,彼らのネタでは,「本来会話を用いた芸で笑わせる場において,なんで地べたを這いずり回ってうーうー唸ってるんだ.なんてばかばかしいことをしているんだ」という観客側の感情が笑いにつながっている.
彼らは狭義の漫才のあるべき姿から外れる自分たちを笑いの種としている.漫才をすべき場で,漫才ではない何かをできることが,逆説的に彼らのネタをM-1の壇上で披露する必然性を生み出しているように思う.
今年15年目、M-1ラストイヤーの年だ。残念ながら、準々決勝で敗退した。
準々決勝で敗退したコンビの1組がワイルドカードとして準決勝に進むことができる。
進める方法は、Gyaoの準々決勝ネタ動画の再生数1位が進むことができる。
Dr.ハインリッヒは、女性の双子漫才師なのだが、双子を意識したネタはやっていない。
どんな漫才かと言われると、漫才というか芸術なんじゃないかと言われるくらい。
Dr.ハインリッヒ M-1グランプリ2020 準々決勝 https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5fb66b3a-f17a-45b5-a349-a14c60d437b3]
どうだった?気にはならないだろうか
今年の2回戦のネタも特殊なネタで準々決勝に行けるか心配だったが面白い。
Dr.ハインリッヒ M-1グランプリ2020 2回戦 https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5f9b1703-7990-4030-af0c-8375e91fa965]
どうだろう、他のネタも見たくなった人もいるはずだ。
岡村隆史氏のラジオでの女性蔑視(とされる)発言について問題となっているが、2019年M-1グランプリでの松本人志氏の女性蔑視発言を誰も問題にしていないのはなぜだろうと思った。
「9組中7組が初めてってことですもんね。これ、風俗店だったら最悪の店ですよね」
岡村隆史氏の発言が深夜ラジオだから許容されるべきということではないが、松本人志氏はM-1グランプリ放送開始直後くらいにこの発言をしている。夜6時半とか7時とかだろうか。大人から子供まで見る国民的番組の中でこういうセンシティブな発言はいかがなものだろうか。(余談だが、松本人志氏は同日のワイドナショーの中で性暴力事件の判決について「ただ一つ言えることは〜」という例の全く見当違いな発言もしている)
「9人中7人が新人さんの風俗店は最悪」と言っている。新人女性もある程度の矜持を持って風俗という仕事に取り組んでいるだろう。お店側だって同じだ。
それを「新人だから最悪」(支払ったお金に見合うサービスを受けることがその女性からは期待できない)というのは蔑視ではないのか。
皆さんはどう思いますか?
2007年にM-1グランプリに優勝、北海道新幹線、総務省、国交省、警視庁、NHK、花王、ユーキャンなどの広告に出演し、東日本大震災後の東北支援活動でしばしば一般紙やニュース番組にも取り上げられていたサンドウィッチマンなのに、はてブ民が誰もサンドウィッチマンのことを知らなくてビックリした。東大生には宇多田ヒカルやダウンタウンを知らない人間もいるという逸話を思い出した
- sai_arts サンドウィッチマン伊達?芸人かな?
- notomata すまんが知らないものに言及することは無理だ(お笑いに疎いので一瞬リアルなサンドウィッチマンがまだ街にいるのかと思ったぐらい)
- Cunliffe 「サンドウィッチマン伊達」すまんけど、誰そいつ? 増田
- OkadaHiroshi サンドイッチマン伊藤と言われても誰だかわからない。糸井重里は1980年代頃からサブカルでは有名なので知っている。
- shimasoba だれか知らんし。認知してない人のブログなんて見ないし…。
- xlc サンドイッチマンって誰だ?
- minamihiroharu 糸井は昔から大嫌いだから遠慮なくぶっ叩くが、サンドイッチマンとかいう人は知らないからなあ。
[B! 増田] ブクマカが糸井重里を叩きサンドウィッチマン伊達を叩かなかった理由 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20200419093615
多くの人はこちらのWikipediaの記事を参照していると思われる。
この記事も踏まえた上で、実際に主だった芸人を「活動開始時期」や「人気が出た過程」で並べ、あらためて世代分けを考えてみたい。
まず画期としては1953年のテレビ放送の開始が挙げられる。この時期に人気があったのは落語家や喜劇俳優であり、またコミックバンドも人気があった。上の表で言えばいとこい・ダイラケあたりが該当する。いわば「第0世代」であろうか。
次にやってくるのが「演芸ブーム」で、1963年開始のテレビ番組『大正テレビ寄席』を中心に数々の演芸番組が放送され、その勢いが1970年ごろまで続いた。一般にこの時期に人気が出た芸人が「第一世代」と呼ばれる。「寄席」をテレビでやるので落語・漫談・漫才・コント・コミックバンドなど幅広い芸人が登場した。てんぷくトリオを筆頭に三人組が多かったので「トリオ・ブーム」とも呼ばれた。1970年代はドリフと萩本欽一のコント番組が人気を二分した。やすきよもこの世代に含まれる。
続いて、1980年に放送された『花王名人劇場 激突!漫才新幹線』『お笑いスター誕生!!』『THE MANZAI』などが立て続けに高視聴率を取り「漫才ブーム」となった。このブーム自体は二年ほどで終息するが、若手漫才師がアイドル的な人気を得て「漫才」のイメージを変えたり、吉本興業が東京に進出したりするきっかけとなった。1981年から1989年まで続いた『オレたちひょうきん族』が『8時だョ!全員集合』の視聴率を超え、出演していたビートたけし・明石家さんま・山田邦子らは一躍スターとなった。たけし・さんまにタモリを加えた「BIG3」を中心に、漫才ブームやひょうきん族から出てきた芸人を「第二世代」とみなすべきだろう。
その次が「第三世代」と呼ばれる芸人たちで、お笑い養成所出身の若手が、小劇場のライブで腕を磨き、夕方番組や深夜番組をきっかけに人気を得て、ゴールデン帯で「バラエティ番組」を持つ、といったキャリアを踏むのが特徴である。とんねるず・ダウンタウン・ウッチャンナンチャンがこの世代の代表格となる。一般に「第三世代」は80年代デビュー組で区切るようだが、個人的には似たようなキャリアから早めにブレイクしたナイナイやロンブーあたりも含めるべきではないかと思う。
次に来るのが「ボキャブラ世代」である。1992年から1999年まで続いた『タモリのボキャブラ天国』は、当初は視聴者投稿型の番組だったが、徐々に芸人のネタ見せ番組に移行。この番組を登竜門に「キャブラー」と呼ばれる芸人が続々と登場した。吉本興業が首を突っ込みそこねたらしく非・吉本芸人が多い。またボキャブラ終了とともに一時的に低迷した芸人が、2000年代に復活するあたりも共通している。先述したとおり、ナイナイ・ロンブーなどを第三世代に含めるとすれば、この「第四世代」は爆笑問題・くりぃむしちゅー・ネプチューンあたりが代表格となる。
2000年代に入って「M-1グランプリ」が始まったことで「お笑いブーム」が醸成された。また同時期に『爆笑オンエアバトル』『エンタの神様』『笑いの金メダル』『爆笑レッドカーペット』などのネタ見せ番組がスタートしてお笑い人気に拍車をかけた。賞レースを目指してストイックに芸を磨く若手芸人と、多数のネタ見せ番組により短期的な人気を得た「一発屋」が混在し、芸人のレベルは底上げされたものの、数としては飽和した感がある。2010年にM-1グランプリが終了するとブームも終息し、多数の「ひな壇芸人」を出演させてトーク中心に作られる低予算の番組が増加した。(2010年までの)M-1でブレイクした芸人と「ネタ見せ番組」によって登場した芸人が「第五世代」といえるだろう。
2010年代になると、第二世代・第三世代がフェードアウトし、第四世代と第五世代がバラエティの「司会」の座を奪い合う群雄割拠の時代に入った。第五世代は図抜けた存在はいないものの層が厚いので、2000年代デビュー組の多くがつかえて中堅に留まっているように思える。そんな中で、霜降り明星および彼らが「第七世代」と称する2010年代デビュー組が既に台頭してきている。この場合は2000年代デビュー組が「第六世代」とされるわけだが、2000年代デビュー組は遅咲きになりそうなので、おそらく2000年代デビュー組と2010年代デビュー組をあわせて「第六世代」と呼ぶようになるのではないか。2020年現在、芸人の主戦場はYouTubeになりつつある。後世から振り返れば「第六世代」は「YouTube世代」と括られるのかもしれない。
無名コンビによる歴代最高得点、同じくほぼ無名による最後の直線からのまさかのマクリで和牛敗退とドラマチックにも程がある今年のM-1だった。どの組も大きくスベることもなく、去年のギスギス状態に比べ-たらまさにお祭り会場の楽しさ。心配してたテンポの悪さも改善されてた。そんな中で平場適性の高さを見せた東京吉本のエース、ニューヨークがネタ以外の本戦MVP。最悪や!は確実に番組にエンジンかけてくれたと思う。
笑い飯哲夫「角刈りとかまだ全然処理できてない(ミルクボーイ)」、パンブー佐藤「印象以上にテクニカル(かまいたち)」等々、興味深い分析が山盛りだったが省略。散々言われてた「反省会面白いけどファイナリストへの負担が大きすぎる」問題を中継でつなぐことで改善しようとしたっぽいね。一昨年の福徳、去年の川瀬と追い詰められた芸人の生き様は見応えあったけど可哀想になってくるからなー。小籔の司会は陰気臭いけど論理的で良かった。ここはMVP選出なしで。
相変わらず後輩たちに優しく、かつ納得感あるコメント多数の千鳥はすごいね。抜き出しはしなかったがぺこぱは2人とも平場がわりとナチュラルで、それがむしろ地肩の強さを感じさせる。ネタも実はキャラの前にシステムありきだからキャラ薄くしても笑えるし平場での応用もきくという。そんな中とにかく運が悪いというお笑い的強運を引き続けたオズワルドに打ち上げMVPを進呈したい。YouTube版ではちゃんと補完されてて良かった。
個人的に敗者復活戦だけは微妙なとこあったけど、それ以外は大満足のドラマチックな大会だった。とにかくすごい逆転劇を見させてもらったという感想。
去年に引き続き勝手にMVPとか偉そうでごめん。お笑い分析自体が寒いのも分かってるんだが語りたくて。増田で1万字近く書くとは思わなかった。
なにはともあれミルクボーイおめでとう!!
わりとみんな言ってるけど、今大会のキーワードは「人を傷つけない漫才」「ツッコミの時代」。
【ニューヨーク】
トップバッターの不利よりも、彼ら本来の毒のあるセンスのキャラが今大会に向いていなかった。毒のあるキャラはコントだと役柄の設定ということにできるが、漫才だとそのまま本人の人柄に見えてしまう。本人たちもそれを意識したようで、M-1向けに普段よりもソフトに好かれやすくネタを調整した結果、持ち味がさらにぶれてしまった。
そもそも例のニコ生事件以来あまり良い印象は持っていなかったが、今回の審査員コメントのところでも同じ過ちをしているように見えた。それは「今の時間主役は誰か?」をわからずに番組を壊してしまうということだ。審査員がしゃべっているとき視聴者は少しでもたくさん審査員の評価・解説を聞きたいと思っている。今大会でこれまでよりもその時間を多くとったのは成功していると思う。この時間は漫才師は脇役で、むしろ一言もしゃべらなくても良いくらいなのにニューヨークは自分たちのプロレスで評価・解説の時間を大きくロスさせてしまった。最初の「最悪やー」は特に悪くないが、その後すぐに松本の話に戻すべきだった。結局あの時間で松本が言いたかったことの半分くらいしか聞けなかったのではないか。
【和牛】
普段の和牛に比べると少し落ちる評価が多いが、今年のネタは彼らなりの「人を傷つけない漫才」であるところが自分はとても好きだった。通常は水田のサイコパス風の男に川西の演じる女性やお年寄りキャラが振り回されるネタが多く、川西に感情移入すると少し心が痛む。今回は不動産屋と客という関係性で川西が明確な弱者ではない。また前半水田に振り回されるのはいつも通りなのだが、最後の物件で川西の狂気が発動してむしろ上回って痛快だった。
【見取り図】
フット後藤や南キャン山里らによって急激に高度に昇華されたワードセンスによる「たとえツッコミ」。それをさらに純化させてツッコミでさえない「たとえ」を軸にしたネタになっている。「あおり運転の申し子」は最高。
ナイツ塙に鼻を触る手の動きを指摘されていたけど、そういえばアメトーーク!「ツッコミ芸人が選ぶ、このツッコミがすごい!!」で博多華丸が手の動きにムダが多いのは駄目と言っていて塙も同意していたのを思い出した。
【インディアンス 】
インディアンスにとって不幸な偶然であるが、先月10年ぶりにアンタッチャブルがテレビで漫才を披露したのは地味に効いている気がする。当時と変わらないかそれ以上のザキヤマのパワフルな動きが目に焼き付いていると、それと同系統の田渕のボケが若干見劣りしてしまった部分もあると思う。
【ぺこぱ】
キャラが定まらず迷走した結果、ひとつの方向性を見つけたのではなくて、迷走したまま洗練されてしまった感じがすばらしい。今大会「人を傷つけない漫才」「ツッコミの時代」の代表格。NON STYLE井上の正解はこれだったんじゃないかとも思わせる。「ノリつっこまない」と評されていたが、詳しく見ると長いツッコミフレーズの前半でセオリー通りの厳しいツッコミをやりかけて、後半で急激に優しさにハンドルを切る構成になっている。面白く、新しいだけでなく、松本がよく言う「緊張と緩和」をツッコミの1センテンスの中に詰め込んでいるのがテクニカル。
【かまいたち】
1本目は山内の狂気に見てる方がちょっと引くいつものかまいたち、2本目は少しソフトになった屁理屈漫才。好みはあるだろうが自分は2本目が今まで見た中で最も完成度が高い完璧な漫才に見えた。
【ミルクボーイ】
会場での最高評価のわりにネット上の感想ではまったく受け付けない人もいるミルクボーイ。大人から子供まで誰もがわかる「人を傷つけない漫才」というところに目が行きがちだが、かなりテクニカルでもある。ボケ、展開、オチはあえて全然面白くない作りなので、そこを重視する人には好まれないのだろう。ツッコミのワードセンスと声のトーンのみで笑いを作り、それを何度も重ねていく競技のようなストイックネタである。それだけにツッコミのフレーズや間は完璧に磨き抜かれている。ひとりごっつやIPPONグランプリなどストイックなボケ企画を生み出してきた松本がもしツッコミだったらこういうスタイルの笑いの実験をやっていたかもしれないと思った。
そういう点でミルクボーイもまた「ツッコミの時代」の象徴的なコンビだった。笑いはほとんどとらないが正確にトスを上げつづけるボケ?側も高い技術が必要なのは言うまでもない。
ミルクボーイの歴代最高得点獲得での優勝というセンセーショナルな結果であったが、その結果を演出した出場漫才師と審査員にまずは敬意を表したい。
個人的には、今回明らかに別次元のウケを見せたミルクボーイとトップ出番で最下位となってしまったニューヨークを除いた8組の点数付けを見ることで
各審査員の傾向が分かってくると考えている。
【上沼恵美子】
80点台が1組をないという甘めの審査基準。
これも1組目のニューヨークが高水準の漫才をした結果だと思われる。
明確な差をつけた上位三組が全て最終決戦に進出したのはさすがの審査と言うべきだろうか。
後半に出た見取り図、オズワルド、からし蓮根、インディアンスが全て94点なのは長丁場の収録で疲れて正確な判断ができなくなっていたのかもしれない。
その中で最後96点をたたき出したぺこぱの底力はすさまじかった。
【松本人志】
毎年ウケ量にかなり忠実な点数をつける審査傾向にある。
今回は個人的に好みでないニューヨークで低めの基準点から入ったが、次のかまいたちのウケ量が2番目にしてはものすごいものだったのでいきなり95点が出た。
その後得点の基準が高くなってしまい、結果的にニューヨークのみが損をする展開となってしまった。
同点をつけたのが少ないなかで審査上位3組が最終決戦に残っており改めてお笑いを審査する松本のうまさが光るものであったと思う
【中川家・礼二】
ウケ量を参考にしつつもコントではなくしゃべくり漫才に重きを置く審査基準となっている。
オズワルドを2位に押しておりやりとりの新しさを見せた彼らが礼二から評価されるのは必然と言えるだろう。
上下2組を除くと点数幅が4点しかないところが若干残念ではある。
【サンド・富澤】
ぺこぱ、かまいたちと上下2組以外にはすべて90,91点という評価
コメントでは高評価なことを言うのだが去年から傾向としては1点刻みの評価のため点数に評価が表現されにくい審査員ではある。
爆発や人間味というキーワードで評価をおこなっていることは明確なので今年爆発したコンビはミルクボーイだけという評価なのだと思う。
【立川志らく】
全体としての漫才の構成を理解しつつ言葉の新しさや動きも審査基準に取り入れられるバランスのよい審査
後半ベストの出順で出たインディアンスが明らかに出来がわるかったのを見抜いて最低点数をつけているところも高評価なポイント
【ナイツ塙】
客との連動性に重点をおいている傾向で今回突っ走ってしまったインディアンス、チェンジオブペースとなってしまったオズワルドへの評価が低かった。
【オール巨人】
ニューヨークのM-1グランプリ決勝10位で二年前のパンツマン騒動を思い出し、Twitterでサーチしてると未だに本気で怒ってる人が数名いて驚いた
内容はともかくとして「パンツマンを怒らせたニューヨークを許さない」という字面、めちゃくちゃシュールで笑っちゃう 本人たちはこれを至極真剣に言ってるのかと思うと余計に笑っちゃう
暇なのでついでにそういう類のツイートを突っついてみる
・パンツマンにちゃんと謝ってない←本人のツイートで正式な謝罪文が出たけど読んでないのだろうか…
・ほとんどの人がニューヨークおもんないって言ってる←主語でっか!!