はてなキーワード: 片想いとは
マッチングアプリで知り合った2人目と待ち合わせ、タリーズでカフェラテを飲みながら本を読んで待つ。連絡がある20時ごろになると緊張なのか手が震えてくる。店を出て店の前で待ってる。待てども来ない。緊急対応でオフィスに戻ったらしい。たしかコンサルだっけ。知らないけどお疲れ様だ。
というわけでドタキャン食らった私は栄の街を旅する。なかなか店が決まらずに彷徨う。イタリアンバルの店先にメニューを見ているとバイトのお兄さんに声をかけられる。まあここでいいかと店に入る。イタリアのビールを飲みながらサラダとナチョスをつまんで店員さんとおしゃべりする。
ドタキャン食らったこと。相手はマッチングアプリで知り合ったこと。彼氏に振られ、次の片想いもうまくいかず、寂しさと勢いでマッチングアプリを始めたこと。女子大生だといっぱいいいねが来て歪んだ承認欲求が満たされる気がすること。この間会った人は嫌な気はしなかったけど、今後どうしたいか自分でよくわからないこと。もし付き合った場合、家族や友達には出会いを明かしにくいこと。何も知らない店員さんだからこそなんでも話せた。
女子大生ブーストほんとすごい。いいねが3桁。自分が美人なのかと勘違いしてしまいそうになる。(ここになんとも言えない自意識の存在)
マッチングアプリでの出会いには抵抗感がある。大学生なんだからキャンパスやバイト先でのラブが自然というか、大学生そんな焦って恋人作らなくても。バイトと部活にぼちぼち行ってあとは寝るだけで一緒に旅行に行く友達もいないなんて寂しい夏休みを送ってるのがいけないのかな。忙しくなればどうでもよくなるかな。
先週のこと。一人目に出会った人は技術職の27歳。(ヤリモクを警戒して)アルコール無しの提案をしたらOKをくれたので会う前から少し信頼できた。メガネで穏やかな人だ。最初は緊張があったけど、次第に会話も弾んだ。持病の話も軽くできたし、おしゃべりで話しやすい人だった。帰り際に手を繋がれて、多少の動揺はあったものの悪い気はせず振りほどきはしなかった。次は来週末に会う約束がある。
二人目はコンサルの24歳。まだラインのやり取りしかしてないけど、最初からタメ口でいいよと提案してくれたり、文章から堅苦しさを感じない。少し手慣れているような感じもする。ただ個人的にコンサル男というものに悪い偏見を持っている。
今のところラインを交換しているのはこの二人だけ(他の人とのアプリのメッセージは面倒になって返してない)。この二人のどちらかと付き合うのだろうか。その場合片方とはどうやってやり取りを終えるのだろうか。
あと、マッチングアプリは恋愛のための出会いの場として機能してるわけで、出会った人たちとは恋愛ベースというか交際への道のりとしてのコミュニケーションが起こる。少し思わせぶりな態度や、恋人繋ぎに居心地の悪さがあった。信頼も情を構築するより速く恋愛が進行していく。友達から恋人になる場合とは明らかに違う。
そんな違和感を抱えつつもやめられないのは、きっと元彼から浴びるようにもらった承認と癒しをまた求めているからだろう。私の持病が一因で振られてしまったが、それまではめいいっぱいの愛情を注いでもらったと確信している。全く同じものを違う人に求めはしないけど、似たものが欲しくてたまらない。
私は中高が一貫の女子校で、その間ずっと恋する乙女だった。恋した相手の数は4人。すべて片想いだった。それでも楽しかった。しかし女でありながら女の人を好きだと言うのを周囲にバレるわけもいかず、恋バナなんてしたことがなかった。高校を卒業してから何年も経ち、多くの友人は共学の大学に通うようになったり、バイト先や職場で新しい出会いがあるらしく、日々好きな異性のことを沢山話してくれるようになった。聞いていて楽しいけれど、自分も中高の頃隠さずにこんな風に片想いの話を彼女達と共有できていたらさぞかし楽しかっただろうなと思うので覚えている思い出を放出する。前置きが長くなってしまって申し訳ない。とても長い内容のうえに素人文章なのでご注意
中学の時に好きになったのは、同じ陸上部の三個上のA先輩だった。一年生でまだまだガキだった私はそれが恋とは知らなかったけれど、校内で見かけるたびにドキドキしてしまうのでうまく挨拶ができなくて先輩方に叱られた。一年として学年全体で怒られた後に、私に「うちらも怒りたくて怒ってるわけじゃないよ。悲しまないでね。現状を良くしたいだけなの」とフォローしてくれた。一年は居残り時間が30分短く、先輩よりは下校時間が早くて一緒に変えることはできなかった。何かと理由をつけて部活後も校内に残って待ち伏せしたけど話しかけることはできなかった。きもいな。恋だとはわからないままでも自分はすごく乙女だった。部活の汗の匂いが気になって近寄って欲しいけど近寄れなかったり、少しでも可愛くなりたくてスキンケア用品もお小遣い貯めて買ってみたりした。(とはいっても洗顔料と化粧水だけ)。部活中は一つ結びしか許されていなかったから、無礼講の部内クリスマスパーティでは髪型を少し変えて気づいてもらえるか試したりした。気づいてはもらえなかった。
中2の時に好きになったのは当時仲が良かった友達Bちゃん。体育祭の時に疲れたと愚痴ると膝枕をしてくれた。その子自身は体育の男性教員が好きだったからいつも胸がモヤモヤしていた。夏休み、家族でハワイ旅行に行った時に友達用にお土産を大量買いしたけれど、彼女にはちょっと特別なものを他の子にバレないようにあげた。その時の笑顔が忘れられないほど綺麗だった。でも恋だとは自覚しないまま終わった。
高一の時に好きになったのは同じクラスのcさんだった。すごく仲がいいわけでもなく、勝手に好きになっていた。席替えで隣の席になれた時にすごく嬉しくて、夏休みに入る目前、恋だと自覚した。自覚してしまうといろいろ早くて(思春期なのもあって)キスしたい、ハグしたい、裸で触れ合いたいとか思うことが増えたけど、そんなことは顔に出すわけにはいかない。夜1人で妄想して、朝になったら忘れて何事もなかったかのように隣の席に座った。挙動不審にならないようにわざと冷たく当たってみたりもした。それでも彼女は優しくて、廊下とかですれ違っても「よっ!」と肩を叩いたりしてくれた。久しぶりに私から話しかけると、「やっと話しかけてくれた…無視されて辛かった」と言ってくれたけれど、彼女のそれが恋愛感情からくるものじゃないのは明らかだった。誰にでも優しくて、他人に注意を払うのがとてもうまかった。夕暮れで視界が悪いのに下校途中で私に気づいて手を振ってくれるのはすごく嬉しかった。
高3になってもcのことが好きだった。毎年クラス替えがあったけれど、また同じクラスになった。すごくすごく辛かった。クラスの中心的なその子と話す機会は減った。でもまた奇跡的に隣の席になれた。天にも昇る心地だった。脳内お花畑だったからこれはもう運命では?とさえ思った。調理実習で作ったクッキーを食べて欲しかったけど、スムーズに渡せなくて、席が近隣の子達におすそ分けって苦しい名目で周りに配ったら別の子Dに全部食べられてしまってCの手に渡ることはなかった。Dには怒りが湧いたけれど「美味しかったご馳走さま」と言ってくれたので許した。
しばらくして漫画みたいな出来事が起こった。Dが同じ町内にひっこしてきた。歩いて五分くらいの距離に。私の高校は私立で、近所に同じ学校の人がいるという感覚がこれまでなかったので純粋に嬉しかった。これによって謝恩会の準備や話し合いが放課後に近所でできるようになって純粋に楽だった。実は、もともとDの印象はすこぶる悪かった。Dは中3のとき、離れ離れのクラスになったBが新しいクラスで仲良くしていた子だったから。当時Bが好きだった私は勝手にBを取られたような気でどうしてもDを好きになれなかった。
高3になるとみんな受験で忙しくて、委員会なんてする人はいなくなった。でもクラスに必ず数人いなくてはならない卒業式後の謝恩会委員というポジションがあった。これがなかなか決まらないため、ホームルームが終わらない。Dが一緒にやろうと言ってきた。お前は受験はいいのか、と思いながらほかに立候補者もいないし、なんとなくすることにした。私のクラスは私たち2人だけだった。謝恩会委員はやることが意外に多くて、Dの受験が純粋に心配になった。私はAO推薦でほぼ確定だったので積極的に作業していた…と思う。ある日、Dの分である作業をなんとなく勝手に進めているととても感謝されて腰のあたりに抱きつかれた。cの前だったから恥ずかしくて腕を振りほどいた。CとDは髪型がとてもよく似ていた。うちの高校はキリスト教だったので、全員強制参加の式典が年に何度かあった。秋のある日の式典で、私はどうしても暇でCを目で追ってしまった。それに偶然気づいたDが小さく手を振ってきた。お前じゃない、と思いながらも実はちょっときゅんとした。
ある日の放課後、雑談をしながら謝恩会の作業中、何気もなしに部活の後輩が好きだったことがあると言ってきた。とてもびっくりした。自分も女子校内で片恋ばっかしている人間だったけれど、それを他人に話すということが異文化すぎた。気が動転してそれからしばらくはDのことを避けてしまった。
冬になってまた別の校内式典があった。それは義務ではなくて、行きたい人が行くものだった。99.9%の人が大学進学を希望するのでクラスの中では本番の迫る受験のために欠席する人、気休めと文字通り神頼みのために参加する人の二分だった。CもDもとても頭が良かったから参加するかどうかなんとなく気になった。Cは来ないというのを教室内の会話で知ってがっかりしたが、Dは来ると言っていた。なぜかとても嬉しかった。もしかしたらこれが終わって三学期になれば自由登校で友達に会えなくなるからかもしれないと勝手に納得した。
それからしばらくしてDに放課後に呼び出された。理由は私が避けすぎたためだったらしい。Dは私が最近は目も合わせてくれないと言って泣いた。とても驚いた。避けている自覚はあったけれど目を合わせていないなんて自覚はなかった。だから今度は目を見て話を聞こうと思った。でも出来なかった。そこで初めて私はDが好きなんだと自覚した。目を合わせられないのはあの有名な歌詞通り、見つめ合うと素直におしゃべりできないからだった。急に恥ずかしくなって帰りたくなった。でも帰ったら一緒にいられないと思うとどうすれば良いのかわからなくなって、とりあえず適当に謝ってから家が近所なこともあって一緒に帰った。
謝ったと言ってもそれでまたDとおしゃべりなんてできるようになるわけがなく、言いたいことは全部紙に書いて伝えるようになった。本当に恥ずかしくて会話ができない。でもDと交流したい。Dは手紙にして返事をくれたりした。とても嬉しかった。それから冬休みに入って、三学期になって学校に行くことがなくなっても手紙のやり取りは双方にとって近所の公園に貼り付けるという約束になって続いた。
バレンタインになった。何か渡したいけれども渡す時間を取らせるのも申し訳ない。公園に手紙と一緒に食べ物を置くのも憚られる。代わりに手作りで学業成就のお守りを使って置いておいた(重い上にキモい)。お世辞だろうとも喜んでくれた旨が手紙に書かれていた。嬉しくて家でニヤニヤしていたら家族にキモいと叱られた。
その後、彼女の第一志望の受験前日は3つも神社をお参りしてクジを引いたら大吉だった。うれしくなって、おみくじのことと、明日の受験頑張れと書いた手紙を貼った。結果発表の日が過ぎてもDから連絡は来なかった。催促するのもよろしくないのでそれから次の登校日まで待った。
合格者発表から数日経った次の登校日、学校に行くとほぼ全員受験のストレスから解放されていた。教室ではDが他の子達となんと恋バナをしていた。他のクラスメートたちが、受験期中に同じ塾の男の子相手に密かに恋をしていたこととかを話していた。D自身はどうなんだろうか、不安になった。聞きたいけど怖くて聞きたくないので「いいなぁ楽しそう。もっといろいろ聞かせて?」と他の子に聞いた。するとDが「じゃあ〇〇も恋バナすればいいじゃん。好きな人いないの?」と聞いてきた。胸がとても痛かった。その日のうちにD本人から、実は第一志望に合格していたと聞いた。嬉しかったけれど、どうしてすぐに伝えてくれなかったんだろう。そんなこと話す間柄とすら思ってもらえてないのかと、また胸が痛くなった。
卒業式の帰り、謝恩会も無事終わり、クラスの打ち上げも解散に近づいた頃、Dに、今日は一緒に帰ろうと言ってもらえた。とても嬉しかった。私の大学は地方だったから多分これがDに理由もなく会える最後だと思うと泣きたくなった。帰り道は何も話さなかった。誤差の範囲だけれどDの家に先についた。お別れの時だ、と思ったら、Dがマンションの共有スペースまで上げてくれた。一緒にケーキを食べた。告白するべきかしないべきか、すごく悩んでケーキを食べ終わってもずっと無言で泣いてしまった。Dは私が何かいうのを待っているようだった。その時、母親からもう帰って来いと電話が来たので仕方なくさよならを言った。Dは地方でも頑張ってと応援してくれた。私は泣きながら短い距離を帰った。
本当のところはわからないけれど、おそらくDは私がDを好きだと気付いていたんだと思う。でもわたしには告白する勇気もなければ、このあと地方に自分は行くのに、Dが大学で彼氏を作るのを見ているのは辛くて無理だった。大学に入ってしばらくして、私は、自身では記憶にないが飲み会で盛大に酔っ払ったらしく、ライン電話でDに泣きながら告白していたらしい、というのは飲み会に参加していた別の友人に聞いた。Dのリアクションはわからない。電話口だったので私にしか聞こえていなかったし、私本人が酔って忘れてしまった。そのうち、私が1回目の帰省をする頃には風の噂でDに年上の彼氏ができたことを聞いた。私は泣いた。多分もうDとも関わることなんて、同窓会以外ないだろう。私はいつまであの時に囚われているのかわからないけれど、あれ以来人を好きになったことがない。もう22だけれど、中高で経験した以上の恋愛ができる気がしない。それでもいいと思っている。後悔もない。充実した青春だったし。これが私が学生時代、仲の良かった友人としてみたくても出来なかった恋バナの内容。
私も女だけど。
二十歳を超えて本気で恋したのは趣味の合う同い年の女性だった。フラれたけど。
男の人も好きだ。
好きだけど、ガンダムとか働く車的なかっこよさを感じるだけで、多分恋愛感情ではない。筋肉かっけー!骨太い!から発展しない。
それどころか筋肉も骨もまるでない同じ女性の笑顔やまっすぐさにいつも恋する始末。女性に対してだけは異常に惚れっぽい。
養いたい。ひたすらに養いたい。
塩分を摂りすぎない程度に毎日おいしいものを食べて趣味に打ち込んで欲しい。
お金にならなくていいから働きがいのある職場で充実した日々を送って欲しい。
毎晩出迎えてくれなくていいから一緒に一軒家に住んでふかふかの布団でゆっくり休んで欲しい。
そんな風に幸せに暮らす所を誰よりも一番近い所で眺めていたい。出来れば私にだけ見せて欲しい。強欲の化身。
こんなことを長年考えておきながら、成人女性一人養うほどのお金を稼ぐこともままならない。
仕事が出来ないばっかりに。
アラサーで年収350万は頑張ってる方なのかもしれないけど、コミュ力ゼロだから出世からは程遠いし、350万で女二人不便なく暮らせるかと言われたらキツい。
二馬力ならいけるだろうけど、それなら男の人と結婚したい女性のほうが圧倒的に多いのも事実。
子供どうすんだとか、ご両親の説得とか考えるだけであまりにもハードルが高い。
あ〜〜〜〜石油王になりたい。
いよいよ新元号が始まってあちこちで『祝・令和!』ってやってるけど、平成は終わったんだからめでたさは差引ゼロだよなあ、と思う今日この頃。
真夜中、帰宅の車中で無性に叫びたくなる(というか叫んでる)。
最近夜になると妙に寂しいというか、不安というか、色んな形容し難い感情がごちゃ混ぜになった、どどめ色の感情が襲ってくる様になった。
クソ、以前はこんなこと無かったのに。給料が低くても、独り身でいることも全然苦では無かったのに。『番を見付けたり子孫を残すことが人生の至上の目的』、みたいな価値観に対して「せっかく人間に生まれてやることがそれかよ。けだものかよ」とまで思ってたのに。
いや待て、俺は独り身を苦痛と感じているのか? …否定しきれない自分が悔しい。思い直しかけてる自分がいる。「人間も所詮はけだものかもなぁ」と少し思うようになってきた。
しかし認めたからと言って、けだものとして生きる決心が付いたわけでもない。いや、仮に決心したとて何をどうすればけだものに成れるか、皆目見当が付かないのが正直なところだ。
結局俺はけだもの性を発露しない、『可能性のけだもの』として生きるしかないのかも知れない。いや、まあ可能性なんて無いんだがな。
別にそういうことを殊更嫌って生きてきたつもりもない。令和になったので平成の自分を振り返ってみたが、他人を好きになったこともあった…はず。いやあった。あれは高校生の頃だったよな…。20年前か。まあただの片想いでしかなかったが。
何で今なんだろう。こんな気持ち一生来なくて良かったのに。「独り身でいいや~」と一生思えていればもっと楽に生きられたのに。
僕が自覚的なのはいわゆる「ガチ恋勢」ではないからかもしれないが、これは誰にとっても同じだ。僕たちはあらかじめ失恋している。
ステージ上の彼女たちの笑顔や歌声に覚える胸の高鳴り、チェキにサインをもらう間わずかに言葉を交わしたときの嬉しさ、次のライブの待ち遠しさ、
どれを取っても紛れもなく恋愛感情といえる。けれど、アイドルとファンという関係性が横たわる限り成就することのない感情だ。すなわち僕たちは初めから失恋している。
これは悲しいことのように思えるけれど、僕たちにとっては救いでもある。彼女たちと僕たちの関係性は容易く崩せるものではないのだから、僕たちは誰もが平等に片想いしていられる。
もっとも、距離の近さを売りにしている場合には崩れることもありそうだけれど、そこに適応しているファンは「ワンチャンある」ことを織り込み済みで、あるいはそれを狙っているのかもしれない。
彼女たちが文春砲に轟沈させられるような行いをしない限りにおいて、恋心を抱き続けることができる。圧倒的な現実を突きつけられてなお、片想いし続けられる自信が今の僕には無い。
これはエゴの押し付けと思う向きもあるだろうけれど、アイドルとして輝くことを望んだ時点で恋愛する自由は彼女たちには無い。彼女たちの小さな肩には無数の叶わない片想いがへばりついている。
TS愛好歴35年からのセレクト。年寄りなので古い作品多いけれど。基本年代順。
ぼくの初体験:人妻の身体に脳移植。妊娠出産まで行く。古いドタコメなのでそこは注意
前略ミルクハウス:田舎者の少女と美しくて愉快な女装者の同居ラブコメ。女装ものの古典のひとつ
すーぱーあすぱらがす:男の子の心と体の女性化を淡々とじっくり書いたところから一転、戦隊もの→打ち切りだが最初は良作
ざ・ちぇんじ:平安文学「とりかえばや物語」が原作。どっちかというと男装の姉が主人公だが定番なので
ほとんど以上絶対未満:親友が女性化した少年の心の揺らぎ。桑田乃梨子なので基本明るい。おすすめ。
ミントな僕ら:双子の姉を追ってJCとして転校。主人公がかわいかっこいい。姉は惚れっぽすぎるが
僕と彼女の×××:弱気でおとなしい男子と野獣女子の入れ替わり。女子が男の体堪能しすぎw。最終巻は読むな
思春期ビターチェンジ:8歳で入れ替わった男女の入れ替わったままでの思春期。最近完結だが最終話だけはWeb版を読むべし
Mrボーイ:女装潜入捜査官。お色気寄りシリアス。バディものだが相棒がいつもヤキモキ
う~まんぼ!:絵が川崎のぼるなので好き嫌いあるかも。本気で女性化目指してる主人公と醜男との恋。入手難か?
クーデタークラブ:ピカレスクもの。色仕掛けで監禁犯と渡り合うところまでは良作。以後はゴミ
ニコイチ:素直な義息子と実は男のお母さんの親子愛が好き。てか男で母親とか憧れる。女との恋愛は邪魔なので最初だけ嫁
放浪息子:アニメにもなった有名作だけど女装というよりGID寄りなのでやや人を選ぶか。
ブロッケンブラッド:魔法少女兼国民的JCアイドルにされてしまった男子高校生の受難。かなりクセの強いギャグコメなのでまずは2巻まで
ヒメゴト~十九歳の制服:説明難しいから丸投げ→https://spice.eplus.jp/articles/119240
りばーしぶる!:わぁい!コミックだが全年齢。訳ありばかりの全寮制男子(?)校の青春。甘酸っぱい精神的BL
ぼくらのへんたい:訳ありの女装少年(女の子になりたい、男に恋した、姉の代わり)たちのシリアスドラマ
パパ×ママりばーしぶる:ママとして働くパパと一人娘の日常コメディ。娘の片思い相手がママ(偽)に惚れてる。入手難?
お兄ちゃんはおしまい!:天才妹が引きこもりの兄をクスリで妹化して愛でる。最近女子として中学生になった
女装してめんどくさい事になってるネクラとヤンキーの両片想い:お互い女装して女の子と付き合ってるつもり
今年もおしまいなので、今年バズった増田とブコメを振り返っていきます
https://anond.hatelabo.jp/20180114053554
「自分の意思で(好きになっていない)相手に自分を好きになってもらおうとする」片想いが
そんなことを推奨しまくるテレビドラマや歌曲がいかに下劣であるか
いつも考えさせられる
https://anond.hatelabo.jp/20180214230357
こども3人産みたい」とか言ってる女、「私は28ヶ月死にかけになりたい」って言っているのと同じだしどれだけマゾヒストなんだよって思う
「こども3人ほしい」って言っている男も「俺は最愛の女性を28ヶ月死にかけにしたい」と言っているのと同じだしどれだけサイコパスなんだよって思う
帰宅後すぐにPCを立ち上げ、ゲームの公式サイトを開いた。どうやらこのゲームは恋愛ものらしい。主人公が様々なタイプの男性たちを攻略していくストーリーだ。お相手となる男性キャラクターたちに声を当てているのは実力も人気もある声優たち。声優に詳しくない自分でも名前を知っている人たちだ。たとえお話が面白くなくとも、格好いい男性キャラクターたちの姿を眺め、彼らの口から発せられる格好いい声が聴ければ、それで充分楽しめるだろう。当時恋愛ゲームをほとんどプレイしたことがなかったこともあり、興味本位で購入を決めた。
このときはまだ「彼」は幾人もいる攻略キャラクターのうちの一人にすぎなかった。
ゲームを始めて約30分後、彼は物語に登場した。公式サイトやソフトの解説書で説明されている通り、明るい性格のキャラクターだ。主人公と出会う場面では、主人公に積極的に話しかけ、コミュニケーション能力の高さを遺憾なく発揮。かといって、押し付けがましいところはない。
それでも、正直好みではないと思った。容姿も微妙。担当声優も存じ上げない方で、イケボであるが好みの声質ではなかった。たとえ三次元にいても近づきたくないタイプの男だし、主人公と彼の恋愛にも興味がなかった。
その気持ちががらりと変わったのは、彼の個別ルートに入ってからだった。
恋愛ゲームに詳しくない方に説明すると、この手のゲームには共通ルートと呼ばれる序盤の全キャラクター共通のストーリーがある。共通ルートの選択肢如何で中盤以降の個別ルートが確定する。私は公式サイトを見たときから攻略したいと思っていたキャラクターがおり、共通ルートでも主人公とそのキャラクターが会話する度萌えに萌えていた。この人を手っ取り早く攻略するにはどうすればいいのか。ネット上で攻略情報を探した。すると、驚きの事実が判明。このキャラクターは初回プレイでは攻略できず、先に他のキャラクターを攻略しないと個別ルートが開かないのだという。そのような仕様ならば、今やるべきことは早急に誰かを攻略することである。
初回攻略可能キャラクターは限られていた。その中に彼はいた。彼ならシナリオ短めでさっくり終わりそうだ。彼から攻略することに決め、共通ルートでは彼寄りの選択肢を選んだ。
これ以上詳述するとゲームタイトルを特定されそうなので具体的な内容は伏せるが、共通ルートを終えて個別ルートに入った直後、私は彼のことが理解できなかった。主人公も彼に良い感情を持っていなかったと思う。彼は何故こんなに最低な振る舞いをするのか。ゲーム製作者は何故彼にこんな設定を負わせたのか。主人公と彼は本当に恋愛できるのだろうか。ストーリーを読み進めながら、頭には疑問符が浮かぶばかりだった。
共通ルート同様、個別ルートでも彼の行動は最低であった。人の話を聞かない、プライド高い、人の話を聞かない(大事なことなので二回書く)。主人公もイライラしていたし、画面前の私もイライラしていた。主人公が彼を捨てるバッドエンドが用意されているのも当然だ。こんな身勝手な男ついていけない。
それでも、主人公は彼を好きになった。身勝手な男が見せる寂しがり屋な一面に主人公は気付いたのだ。主人公が彼の側から離れようとすると、彼は寂しそうな素振りをしながら一緒にいたいと言う。甘えた声で彼は主人公を求めるのだ。そのなんと可愛らしいことか。決して強引に主人公を引き留めることはせず、主人公の意思を尊重しているところも健気だ。
「とりあえず終わらせよう」と思って彼のルートを始めたのに、いつしか「終わらせたくない。いつまでもプレイしていたい」と願うようになった。主人公が彼を好きになっていく過程を読み進めながら、私も彼に恋していった。
彼のハッピーエンドクリア後、主人公と彼が結ばれたことに感動しつつ、私は言いようのない寂寥感に襲われていた。彼はこのゲーム上にしか存在しない。ゲーム画面を閉じると、彼の人生はここで終わりなのだ。あんなに苦しんで頑張っていた彼の人生も所詮画面の中の話である。彼が生きた証はゲームの中にしかない。
彼が描かれた缶バッジを購入した。なんて素敵なのだろう。缶バッジという小さな物でも、彼の存在の証のように感じられた。さらに関連グッズを購入した。彼の存在がさらに強く感じられた。
スタッフコメントを読み、キャストコメントを聴く。原画家、シナリオライター、着色、声優、様々な人の才能が結集されて彼が誕生したことを知り感謝の気持ちが湧いた。特に、声優さんのコメントはキャラクター愛に満ちたもので嬉しくなった。
当時の私は彼に本気で恋をしていた。理解されにくいと思うが、誰にも渡したくないと思うほどに彼が好きで好きでたまらなかった。彼が二次元上の存在であることも、彼には特定の相手(主人公)もいることも分かっていた。自分が彼と結ばれたいと思う(所謂夢女子的思考)は持っておらず、彼と主人公の恋愛を眺めながら、永遠の片想いで構わないと思っていた。
ゲームに没頭し、グッズを集めた。精神的にも物理的にも彼でいっぱいに満たしたかった。いないけど、いるのだここに。
グッズを眺めながら、彼の声を聴く。私の中で彼の存在は確かなものになった。誰にも汚されない永遠の偶像。この世界でただ一つ信じられるのは彼の存在だけだった。
それを揺るがしたのは彼の声を務める声優である。仮にAさんとしておく。
アニメやゲームに疎いためAさんのお名前を知らなかったが、Aさんは人気声優であった。出演本数も多く、様々なキャラクターを演じられていた。彼と同じ声なのに、彼とは容姿も性格もまったく異なるキャラクターがこの世界に存在している。Aさんが他のキャラクターを演じている声を聴くと、否応なく彼は虚構の存在であると思い知らされた。
彼の声は唯一無二ではないという当たり前のことが受け入れられなかった。
新作ゲームやアニメのキャストが発表されるとAさんの名前がある。
やめて、出ないで、そんなもの見たくない。
新作ゲームやアニメのツイッターアカウントをブロックする。Aさんと共演した声優のアカウントもブロックする。見なかったことにすれば、存在しないも同然だ。
録画していたアニメもAさんが出演していると判明すると予約を取り消す。プレイしていた恋愛ゲームにAさんが出演していたので、最後までプレイできずに売ってしまった。
到底このゲームがAさんの代表作とは言えないことは頭では理解している。それでも、私にとってAさんと言えば彼なのである。Aさんにはずっと彼の声だけを担当してほしかった。
Aさんのアカウントもブロックした。彼の声は彼固有のものではなく、Aさんの声であるという事実すら受け入れられなくなった。Aさんなんて嫌いだと思った。
Aさんのファンをブロック。Aさんが出演したアニメの原作者と出版社もブロック。Aさんと共演していない声優も把握していないだけで共演している可能性があるし今後共演するかもしれないからブロック。ニュースサイトや新聞も、各種メディアも今後Aさんの活躍を報じるかもしれないからブロック。全部目に入れたくない。
Aさんが彼以外のキャラクターを演じることが憎かった。
Aさんが彼以外のキャラクターを代表作としていることが憎かった。
Aさんの華々しい出演歴の中で、何年も前に発売されたマイナーな恋愛ゲームはちっぽけで、Aさんが彼のキャラクターを覚えているかも分からない。代表作について語るAさんが許せず、数年間Aさんに声を当ててもらっているキャラクターが羨ましかった。
Aさんに対して手紙を送ることも出演イベントも行かなかったので、私が知っているのはネットの情報で見かけるAさんだ。Aさんに関する情報は事実か虚構か分からないが、どんな些細な情報でも心がざわついた。Aさんについて考えると胸が苦しくなった。二次元男性の存在を揺るがす憎い奴なのに何故こんな熱い気持ちをAさんに抱いているのだろう。
ぐるぐる考えていたある日、Aさんの恋愛に関する情報を得た。ショックで寝込んだ。ベッドの中で涙が止まらなかった。ツイッターを開くと、「恋愛を応援できるファンが本当のファン」というコメントが流れてくる。私はあんなにAさんを憎んでいたのだから、口が裂けてもファンとは言えないだろう。ファンではないから恋愛も応援できないのだ。
しかし、一般的に考えると、嫌いな人が誰かと付き合い始めても「悲しい」「ショックだ」という感情は湧かないのではないか。何故Aさんの恋愛でここまで寝込んでいるのだろう。まるで失恋したかのようだ。そこまで考えて、私はAさんを憎むのと同じくらいの熱量でAさんを好きになっていたことに気が付いた。
思い返せば、このキャラクターを好きになったのもAさんの演技力によるところが大きい。あの凛々しい声と甘える声は忘れられるものではない。
キャストコメントで彼の魅力を語るAさんに好感を持っていたことも事実だ。「演じて楽しかったです」の言葉が好きだった。
幼稚な感情にすぎないけど、確かに好きだったのだ。認めてしまえば簡単なものだった。キャラクターに恋をした延長でAさんにも恋心を抱いていたのだ。
絶対に私のものにはならない人に恋して、思い悩み、絶対に私のものにはならない人に失恋したのだ。
泣きながら、Aさんの恋愛を言祝ぐツイッターアカウントをブロックしていった。
キャラクターと声優を同一視するなんておかしいよね、と言いながらブロックしていった。
あの嵐のような日々からしばらく経った。
今でも私は彼のことが好きだ。彼以上の二次元男性はこの先現れないことだろう。ゲームを立ち上げると、彼は変わらぬ笑顔を見せてくれる。
Aさんの情報を見るともやもやした感情を抱くが、さっと目を背けることはできるようになった。Aさん出演のアニメもゲームも今後観ないだろうけれど、それでもAさんを憎むことはない。
恋することも憎むことも一人で始め、一人で終えることができる。誰も知らない自分一人の中で吹き荒れた感情の嵐の顛末をここに記したまでである。
好きな人がいる。
今の好きな人は、仕事が一緒で、その仕事のための勉強会で出会った。
彼の方が年下だけど、真面目で直向きで、正直わたしなんかより全然仕事が出来る。
人望も厚い。
時々、何で自分はこんなに出来ないんだろうとコンプレックスを感じることもある。
でも、彼はとても優しいし、勉強会で会って話していると安心する。趣向というか、感覚も合う気がする。
あと顔が好き。
彼を好きになって1年が経った。
赤裸々な話を書こうと思う。
そもそも、彼を好きだと気付いたのは、ひょんなきっかけだった。
まぁ、端的に言うと、別の人間からレイプ被害に遭って、その時に「あいたいな」と思いついたのが彼だったのである。
個人的には、すごい衝撃だった。
好きな人が出来なかったわけじゃなくて、好きな人とは付き合えなかったし、そういう雰囲気になった人もいなかった。
いい年なので、最近は一晩限りみたいな声の掛けられ方はするけど、気持ち悪くてほぼ全て断ってきた。
レイプ被害に遭う1年程前に、ものは試しと思って、あえてノッてみたことが一度だけあるけれど、それだけだ。
つまり、わたしは元カレと別れてから1回しかセックスしたことがなかったのである。
大したものではないので特筆しないが、別の経験からやや男性にトラウマを抱えてきたこともあり、誰かとセックスしたいと思ったことがこの10年近く、なかったのだ。
好きな人と以外したくないと思うのは間違っていないと思っているし、これでいいと思ってきた。
でも、もしかしたらそれも自分に自信がないからなのではないかと思い始めてしまったのである。
好きな人を仮にA君として、彼とは別に、職場で知り合った、顔がそこそこタイプで性格もいいB君という存在がいる。
B君はA君と同い年で、やはりわたしより年下だ。最初会った時から、いいなとは思っていた。ただ、A君と比べると、友人関係はB君の方が少し派手というかヤンチャな感じである。どちらかというと周りの人は苦手で、きっと見えないB君の部分はそういう性質なんだろう。
が、B君は童貞らしいのだ。それを聞いた時、ちょっとだけ「B君とセックスしてみたい」という気持ちが湧いたのである。
A君に対しては、正直お付き合いをしたいと心から思っている。でもどこかに出掛けてデートをしたいとか、そういうことではなく、ただ一緒にいたいのだ。くだらない話を聞いてほしかったり、好きなものを共有したかったり。手は繋ぎたいと思うけど、セックスしたいとはあまり思っていない。意識したこともない。
B君に対しては逆で、付き合いたいとは思わない。あくまで仕事での関係なので趣向もよく知らないし、交友関係を聞く限りわたしとは合わないだろう。真面目なところなどはA君に通ずるところがあるので、重ねて見ているのかもしれないけれど。
別にB君ともセフレになりたいとか、継続的な関係を望んでいるわけでもない。
デートしたいわけでもないし、何かを共有したり、手を繋いだりしたいわけでもない。
この気持ちは何なんだろう。
今まで、わたしにとって恋心とは性欲とイコールだと思ってきた。これは、直接的なセックスしたいということではなく、手を繋ぎたい、とかそういう意味である。
でも、レイプされて、改めて「男は好きじゃない相手とでも寝れるんだな」と、まざまざ感じた。無だった。
それでも、嫌いな相手とか全く魅力がない相手とはセックスしないだろうと思ってしまったのも、皮肉なものだ。
ちなみにレイプ相手は仕事で知り合った人間で、事件の後は直ぐに全ての連絡先を消した。元々苦手だなと思っていた相手だったので、余計に気持ち悪かったし、こんな男にしか好かれないのかと思うと悔しくて惨めだった。
わたしはとにかく自分に自信がない。直ぐ何かに根拠を求めるし、容姿も特段して美しいわけでも可愛いわけでもない。どちらかというとデブだし、卑屈で捻くれてる。自分がまず自分を愛さなきゃ、誰も愛してくれないとわかっていても、うまくいかない。
好きな人に好きになってもらえたことがない。それも、自信がない理由の一つと言える。
ずっと一人だったから今更恋人がいなくて寂しいとは思ってないし、このまま独り身だったらどうしようという漠然とした不安はあってもそれは現実的な問題ではなかった。
ただ、この年になって、誰も相手がいないイコールどこか欠陥がある人間と判断されてるのではないかという恐怖が増えた。
それでも、レイプされたことは、今でもすごく怖い。B君としてみたい、という感情とは矛盾するようだが、仮に実際に致せるかどうかは正直わからない。きっと、身体は竦むし、嫌悪は強いだろう。でも、A君もB君も、きっと無理強いはしないだろうと、勝手な妄想をしてしまうから、怖くないのではないかという淡い期待をするのだ。
友人たちは幸せそうに彼氏たちと過ごしている。それは羨ましいと思う。年齢的に結婚の話題もよく出る。
A君と付き合いたいと思う。でも、きっとA君の意識はわたしに向かないだろう。彼の周りには沢山の美しくて素敵な女性がいる。今は仕事が精一杯で恋愛に興味がないのは、見ていてわかる。A君に余裕が出来て、恋愛できるとなった時、候補に上がる自信がない。
でもB君は、候補には食い込めるのではないかと思ってしまうのである。それは、何となく態度や言動でそう思う。もちろん、彼の周りにも沢山の美しくて素敵な女性がいる。だから一軍ではないだろう。それでも、なんとなくナシじゃないという不思議な自信はある。初物だし。童貞を捨てたいなら、考えてくれるのでは。ちょっとでもいいなと思える人と、もしセックスが出来たら、少しは自信を持てるんじゃないか。
そんな気持ちから、B君とはしてみたいと思ったのではないかというのが今の見解である。
A君が大好きだ。いつでも会いたいと思うし、話を聞きたいし、聞いて欲しい。わたしは臆病者なので、自分から誘えないし、勉強会で会うのを心待ちにするだけだ。ウジウジしていて、他の女の人と彼がいい感じになっていても、どうせわたしなんか、と思う気持ちで納得するんだろう。めちゃめちゃ泣くと思うけど。
B君のことは、正直ほとんど考えない。共通の知り合いがいて、その人から話を聞くことはあるけど、それだけだ。会った時に、やっぱりB君は魅力的だなあと思うのである。付き合いたいとは思ってないけど、付き合うことになっても吝かでない。ただ、A君が段違いに好きだから、諦められないのかもしれない。
10年近くも恋人がいないというと、色んな人に心配される。両親含め、友人にも。わたしに欠陥があるから、そうなってしまうのではと思うのが辛い。
久し振りにこんなに好きになれたA君に振られたくない。もうちょっと距離を詰めたい。でも思い切ってアタックも出来ない。
周りの人には、グイグイ行かないと返ってこないよ、と言われる。わたしもそう思う。
それでも、怖い。
A君以上に素敵な人に会える自信がない。彼の恋愛候補にはなれないと思っているのに、運命だと信じたい自分もいる。
こじらせすぎなのかもしれない。でも、それでも、ちゃんと愛されたい。
A君がいい。
でも、行動に移せない。苦しい。
周りの皆がどうやって恋をして結ばれているのか、わたしには理解が出来ない。
親類、友人、職場、恋人にいたメンヘラを参考にしたメンヘラへの個人的な対処の備忘録。
メンヘラは心の隙間に漬けこもうとする。典型的な「あなたが好きよ」と「頼ってます」アピールは奴らの常套手段。
その言葉に意味はなく、メンヘラの「好き」は「言うことを聞いてくれる」、「頼る」は「利用するのに都合がいい」の訳。
自分を省みて、入り込む隙間を与えない。
ゴキブリはゴミのない家には入り込まない。メンヘラは澱みのない心には近寄れない。
メンヘラが好きなのは「無償の愛」。誰かが自分にくれるものが好きなだけなのに、「好き」を叫び続ける。
だが、メンヘラは絶対に心からの「愛している」は言わない。だって、言ったらみんなのものじゃなくなるから。
メンヘラが「愛している」を口にしたら、それは別の誰かにも同じことを言っていると思え。
メンヘラのお仕事はいっぱいいっぱいいろんな人からの愛を集めることです♥
たとえ親でも必ず見返りがあっての愛である。共に暮らす幸せ、金銭的な補助、将来性などなど、そういうものがあっての「愛」。
何の見返りも与えない、もしくは苦痛ばかりの親なら家族と思ってはいけない。それは親ではない。メンヘラだ。
奉仕をしていると思っていて
誰か一人の愛を求めるならば、自分はメンヘラではない。相手がメンヘラ、もしくはクソだ。今すぐ縁を切れ(ただし片想いは除く)
色んな人の愛を求めるならば、自分がメンヘラだ。いいか。お前がメンヘラだ。自分が愛したい相手を見つめ直せ。
メンヘラは全く異なる思考、文化圏、常識から成り立っているため、犬よりも意思疎通が難しい。
メンヘラに「1」と言えば「好き」と返ってくる。「山」と言えば、「ディス」が返ってくる。
メンヘラはほぼ全員が「●●王国の君臨者」で、そしてその王国は自分の生活圏全部。
メンヘラにつき従っているように見えるメンヘラも、結局「××王国の君臨者」。いつかいじめられてたといって叛逆するぞ。
自分の言うことが聞けないやつは追放。そして新しい場所を見つければ見つけるほどに開拓して侵略し、敵と味方に分けて敵を屠る。
何故なら、メンヘラの言語では「交渉」が「宣戦布告」にしか聞こえないからだ。
メンヘラは強い。中途半端に賢しく、ねちっこい。ゴキブリをもしのぐ生命力と被害者ヅラ。つるむと蔦のように絡んでめんどくさい。
だが、大体練った作戦が中途半端なので落ち着いて、証拠集めれば潰せるぞ。ただし、生命力は庭に植えられたミントも凌ぐのでご注意を。
気分が伝染するようにメンヘラも伝染する。
伝染すれば最後、メンヘラが望むようなメンヘラになってしまい、嘘っぱちの愛の囁きにずぶずぶ沈んでしまう。
よほどのマイペースか、マイナス思考と縁を切っている人間、心に隙がまったくない人間でもなければメンヘラの伝染力の前には膝を折るしかない。
メンヘラの傾向に気付いたら即刻、自分の周囲でメンヘラの可能性のある人間とは距離を置く。
もしも距離を置いて、そのままにしてくれる人間はメンヘラではない。
そこで「どうしたの?」「困っているなら話を聞くよ」「助けたいの」とか言ってくる者がいればそれがヤツだ。
メンヘラの傾向
(この人が喜べば私も喜ぶではなく、この人を喜ばせるしか考えない)
メンヘラは少しでも好意的な場合にはしがみついて離そうとしない。
一度でも離れれば、敵対者としてつるし上げ、周囲の人間を離れさせようと策略をめぐらせる。
メンヘラは如何に自分が被害者であり、離れた相手が惨い加害者であるかを自身の周囲とその人物の周囲に広めるかが力の強さになる。
だっていじめなんて悪い子のすることは、みんなのいい子はしないもん♥ むしろ、私がいじめられて悲しいからたすけてね♥
いじめではないが、相手が困るように逃げ道を潰して、自分に縋る以外に方法がないようにしてくる。
いじめではなく、いやがらせなら相手が困る程度なのでやってもいいと思っている。
でも大抵やり方がぬるいので逃げ道はいくらでもある。視野のせまいメンヘラに見えてないだけなのだ。
そして、メンヘラは相手の周囲を遠ざけるために、地味な悪口、いいふらしをしてくる。
相手の周囲から人が離れれば上々。それで困って私に盾突いたことを謝れば、心の広い私は許してあげる♥
だが、いやがらせ程度の本当にくだらない嘘を信じて離れていくような人間はメンヘラの寄生先になるだけ。
本当に自分を好いてくれている人間はそんな嘘など胸の中で笑って蹴っ飛ばしているものさ。
メンヘラの多くはおしゃべり好きでついつい相手がしゃべってしまう隙を狙っている。
そして、何気に大体覚えていたりする。
メンヘラの特技は「ここだけの話なんだけど」。ここだけと言いながら本人以外は全員知っている。
話を聞いているだけ聞いて、こちらはしゃべらずにいる方が相手も距離を取られていると察して寄生先候補から外してくれる。
聞かれた時だけあたりさわりのない範囲だけでしゃべるのは、メンヘラだけでなくプライバシーの観点からも身に着けておくべし。
ちなみに以下のワードのうち、いくつかが口から出たら8割メンヘラ
(そう言っておきながら死ぬ気がない)
兎にも角にもこの一言に尽きる。
自身の心を理解しているフリをして、醜い本心を隠していなければ、自分のアラを隠していなければ人間が寄ってこないことを分かっている。
相手の心を理解できないのではなく、理解しようとしないだけである。
嘘をついて魅力的な雰囲気を出しているだけで、自分に人間としての魅力がない、人間以外のものであることを理解している。
故に、自身の正当な評価を受け入れることはなく、それが客観的に見ればプラスの評価であっても、自身のほしい言葉でなければ攻撃としてみなす。
当然、正当な評価で悪い言葉があれば、自分への嫉妬による攻撃にしか見えない。
その時、自身の中に「●●という言葉が欲しい」ということを理解していないのに、欲しい欲しいだけを言うので微妙にずれたものを贈られると「誰もわかってくれない」と大泣きするわけで。
それがたとえどんなに醜いと自分が感じるものであっても、それは確かにあなた自身であり、そう感じるものを昇華なり、消化していくことが人間である。
もし、メンヘラ自身もそれを受け止めることができたなら、そのときはメンヘラの殻を破り、人間としての真の姿を得るに違いない。
タイトルの通り、最近神絵師のフォローを外した。それも何人も。
自分が上手いと勘違いし現実を直視できなくなった愚か者の戯言なので、興味のない人は読み飛ばしてほしい。
絵を描くのが好きでTwitterに二次創作のイラストや漫画を載せている。ジャンル効果もあってそれなりに評価も来る。神絵師と呼んでもいいようなレベルの相互フォロワーも何人かいるし、ありがたいことにそれなりに絡んでもらってもいる。
そういう相互フォロワーは、だいたいそのジャンルの中で大手と呼ばれるような人とも自然と繋がっている。時々リプライで会話していたりもする。
それを見ていられなくなってきてしまった。
神絵師がただただ雲の上の仰ぎ見るだけの存在だった頃はよかった。やっぱり神は神同士仲良くするものだよなぁと思っていた。でも今や、中途半端に評価を得てしまったために、変なプライドが芽生え始めてしまったのだ。
相互の神絵師が、別の超厳選フォローで当然のように私などはフォローしてくれないような神絵師と仲良さげに会話している。作品を褒め合っている。
神絵師同士なのだ。相互フォローでも仲良くしていても何もおかしくはない。だがその中に入れてもらえることのない自分が情けなくて仕方なくて、最近それを見ていられない。前は中に入れてもらおうなどとはチラッとも思ったことがなかったのに。
私の絵には何が足りないのだろう。何もかも足りない。描いても描いてもろくなものが描けない自分の手が憎らしく、すぐに描いたものをボツにするようになってしまった。
これでは本末転倒だと、片想いの神絵師のフォローを外した。フォローしようか迷っていた神絵師のこともフォローしないことにした。少し楽になった。神絵師の絵ならフォローしなくたって自然とTLに流れてくるし、当分これでいい。いつかまたフォローしたくなったら、フォローするかもしれないが。
10月18日。1年以上好きだった人を諦めた。諦めると言えば大そうに聞こえるが、1ミリの希望もない恋だった。
好きでいることをやめる。この1年と4か月、どれだけ冷たい態度をとられても、数少ない友人たちに口をそろえて諭されても、検討すらしなかった選択肢を今日、自分で選んだ。
好きな人がいた。顔を見た瞬間一目ぼれだった。誰が見てもわかるくらいに整っていた。バンドが好きないまどきの若者だった。
特別可愛いわけでもスタイルがいいわけでもない私は、ものの数日で目も当てられないくらい夢中になってあっという間にフラれた。好意もプライドもズタボロになって、しばらくは抜け殻みたいだった。一人でいたくなくて、マッチングアプリで知り合った男の子と頻繁に会っていた。彼は、その中の一人だった。
好きだった人と同じ髪型だったからLIKEして、マッチして、しょうもないやりとりをして、初めて会ったとき「ああハズレだな」と思った。タイプじゃなかった。背丈は私と同じくらいで、髪は写真よりもずっと短かった。
「どこか行きますか?」と聞いてもめんどくさそうな声で「どうしましょうね」と返ってきた。待ち合わせ場所でしばらくグズグズしていたけれど、ようやく入ったファミレスで彼はずっと携帯を触っていた。気を遣って話しかけるとようやく液晶から顔を上げる。眠そうな目がこちらを向くのも少し怖かった。
私が「ハズレ」だと思ったように、彼も私を「ハズレ」だと判断したのだろう、と自分を納得させた。ドリンクバーとデザートのみの会計は彼が払ってくれたけれど、それくらい自分で払いたかった。
いざ帰るとなったとき、彼は駅のホームまで送ってくれた。自分が乗る反対方面の電車が行ってしまっても、私が乗る電車が来るまで隣で待っていた。乗り込んだ電車が発車するまで見送り、すぐに「気を付けておかえり、また会おうね」とLINEをくれた。
これは「ハズレ」だとは思われていない?しばらく様子を伺いながら連絡を続けたけれど、彼のLINEは会う前と変わらず好意的で、なんなら会う前よりも少しくだけたように思えた。
「変わった人だなあ」が第一印象だった。
その後は以前よりも親しげに、日常的なこともLINEで話すようになった。なんとなくレスしていただけだったけれど、次に会うのが少し楽しみになった。
2回目に会ったときにはもう夏も間近で、2人でかき氷を食べた。くすりとも笑わずに、淡々と話をする彼は、言葉選びから仕草、視線の移し方に至るまで私のこれまで知る男の子とは違っていて面白かった。彼は、一通り二股にはげむ友人のクズエピソードを話し終えたあと、最後に残った餡子に向かって「もう1つくらい白玉入ってると思ったのに…」と小さく悪態をついていた。
それからは急速に仲良くなっていったように思う。そう思いたい私の記憶違いかもしれないが、7月に入るころには、無愛想な受け答えやつまらなそうな振る舞いに悪気はなく、それが彼の癖のようなものだとわかるようになっていた。「今日はどうしようか」と聞けば相変わらず「どうしようね、決めて」とめんどくさそうな返事が戻って来たけれど、「いつも私が決めるんだけど?」と軽口を返すことができた。彼に興味があった。見ていて飽きなかった。別れ際はいつももう少し一緒にいたかった。でもその感情は好奇心とよく似ていて、私はまだ自分の恋心が動きつつあることに気づかなかった。
「ホテルで映画見ようよ」と誘ったのは私だった。彼は一度断ったけれど、不機嫌な私の態度を見てか、「いいよ、行こう」と言い直した。何度も「たぶん俺すぐ寝るよ」と言っていたのに無視をした。私が選んだ映画を再生して、眠そうな彼を何度か起こして、エンドロールが流れるころには深夜2時を回っていた。彼は髪を撫でたり、頬を触ることはあってもそれ以上のことはしなかった。「ここまできてキスしないんだね」とけしかけたのも私だった。彼は「そういうこと言わなくていいから」と言った。私たちは付き合う前にセックスをした。
それ以降、泊まりが増えた。元々向こうのバイト終わりに会うことが多かったから、時間を気にしなくていいのは嬉しかった。お金に多少ルーズな彼と会うために、ホテル代は私が多めに出すことが多かった。
このころには、「彼のことを好きになれそうだ」と思い始めていた。まだ失恋を引きずっていたし、次に依存できる恋愛を見つけたかっただけかもしれない。
それでも男女の関係にありながら、普通に「この間会った男の子がね、」なんて彼に話していたし、彼はそれを興味なさそうに聞いていた。
彼はたまに、らしくない、思わせぶりなことを言った。「他の男の人の話されるの好きじゃない」と言ってみたり、「俺のあとに他の人に会いに行くって俺は気分良くないよ」と言ってみたり。失恋で自尊心を損なった私にはそれがとても気持ち良かった。ある土曜日、私は他の男の子との約束をやめて彼とホテルに泊まった。彼と会う前に少し嫌なことがあって、本当に本当に馬鹿だと思うけれど、抗不安薬をオーバードーズした。視界がぐらぐら揺れて、手足がしびれるような感覚がしていた。彼は私の腰を抱いて「馬鹿じゃないの」と叱ってくれた。嬉しかった。どうしようもない女だと思う。そこから記憶は途切れて、次のシーンはホテルのベッド。「他の男のところに行かせなくてよかった」そう言われて抱きしめられて、私はいとも簡単に恋に落ちた。あるいは、いとも簡単に落ちていた恋に気づいてしまった。
そこからはまた、一瞬だった。失恋を忘れたい、新たな恋愛に依存したいという気持ちが、このしょうもない恋愛にアクセルをかけた。踏み込んだら思った以上に加速した。告白をしたらもう止まれなかった。
「フるわけじゃないけど、今は付き合えない」
保留にされて、少し冷静になって、「あれ、ブレーキのかけ方知らないや」って気が付いたときにはもう遅かった。7月中旬には、彼を好きでいることが私のアイデンティティになっていた。どうして付き合ってくれないの?「もう好きに寄ってるよ」って言ってくれたのは嘘だったの?告白を保留にされていた期間は不安で心臓が千切れそうだった。幼稚な私はそれをそのまま彼に伝えて、彼は「わかるよ」とだけ言って肝心なことはいつもはぐらかした。それでも、どれだけ不安でも寂しくても辛くても悲しくても、このころが人生で一番幸せだった。
告白からひと月がすぎ、彼の返信は少しずつ遅くなっていった。「会いたい」といえば「忙しい」と言われた。
「好きでいることは迷惑ですか?」と聞いたことがある。彼は「これまたクズって言われると思うんだけど」と前置きをして、「好きでいてほしい」と言った。
8月14日。お盆休みの4日目。ようやく彼と約束を取り付けた。朝10時から連絡を取って、会えたのは18時。喫茶店で他愛もない話をしながらお茶をして20時には彼は駅のホームまで私を送って行った。「まだ一緒にいたい」というと「もう充分でしょ」と笑い、「充分に見える?」というと「俺はもう充分だから帰るよ」と返された。
「ホテル行こうよ」と誘ったのは私だった。彼は初めて誘ったあのときよりもずっとめんどくさそうな顔をして嫌だと言った。「これが最後だから」と腕を引っ張ると、「だったらお茶してまた会えた方がいいんだけど」と小さく言っていたけれど、すぐ「ホテル代タダならいいよ」と言い直した。ホテルを出た帰り道、彼は駅の階段の前で「じゃあ元気で」と言い、私の顔を見ると「また泣くじゃん、泣く前に帰ってね」と冷たく言い放って手を振った。ひとりホームまで歩いて電車に乗り、方面を間違えたことに気づいたら我慢できずに泣けてきた。
それでもこの頃の私は、この恋がこれまでしてきた恋と何一つ変わらないと思っていたし、こんな気持ちもまたひと月すれば忘れられると思っていた。
すぐに彼氏ができた。すごく優しい人だった。私に好きな人がいることも知ったうえで、「僕のことを好きにさせます」と言ってくれた。一緒にいれば楽しかったし、だんだん惹かれ
ていったのは確かだった。
でもデートをして、車で送ってもらい、別れ際にキスをして部屋に戻ると見るのは好きな人のSNSで、ただでさえ不安定気味な私の情緒はさらに揺れて、そう長くは続かなかった。
「好きだけどもう疲れた」と言われたとき、「やっぱり私には好きな人しかいないんだ」なんて馬鹿げたことを思った。
そこからまたひと月、ふた月と過ぎて、気持ちは一向に変わらず。最後だと言っておきながら彼に連絡をしては、無視をされたり冷たい言葉で返されるような日々が続いた。毎日毎日彼のことだけを考えた。いつしか私の生活は会うこともできない一人の男の子のためにあると思うようになった。SNSを盗み見るのが習慣になり、彼の友人に彼の写真をもらったり、彼の好きなものを調べては行きそうな場所で待ち伏せをした。
彼が手に入るなら何もいらなかったし、彼が手に入らないのなら生きている意味がなかった。それでも私が明日を生きるのは、明日返信が来るかもしれないから。数年先の未来には、彼の隣で私が笑っているかもしれないから。
彼は最後の日から今日にいたるまで、2回だけ、気まぐれに私に会ってくれた。
2月17日、たった1時間ちょっとの時間だったけれど、本当にこれまで頑張って生きていてよかったと思った。渡したバレンタインのチョコにお返しはなかったけれど、おいしいと言ってくれただけで嬉しかった。
2回目は、そこからまた4ヶ月。1年前、まだ仲が良かったころにも遊んだ6月17日。二人でウィンドウショッピングをした。人がごった返す渋谷駅で、私には彼だけが輝いて見えていた。彼は優しかった。面倒なセフレに対する態度ではなく、親しくない友人にするように。どんどん距離は離れて、それでも私は何も変わらず彼が好きだった。
10月16日。彼のSNSのひとつに鍵がついた。もうひとつのSNSでは落ち込んでいるような旨の投稿をしていた。彼の友人から、私との出会いのきっかけでもあるマッチングアプリを消したときいた。「真面目に生きる」のだそうだ。彼女ができたのだと思った。ついに恐れていた日が来てしまったと思った。
息がすえなくて抗不安薬をたくさん飲んだ。「もう薬たくさん飲んだりしちゃだめだよ」ってあの日優しく言ってくれた彼がちらついてあるだけ飲んだ。気絶するみたいに眠りについて、気がついたら15時間が経っていた。彼女かあ。彼女いいなあ。可愛い子なんだろうな。こんな惨めな女がいることなんて知りもせず、当たり前のように彼と手を繋ぎ、キスをして、セックスをするんだろうな。
悲しくて悲しくて、だけど好きな気持ちは変わらなかった。好きで好きで好きで好きで、笑った顔を思い出しては、彼がその彼女と楽しそうに過ごしているといいと思ったり、すぐに別れてほしいと思ったり、どうか幸せになってほしいと思ったり、殺してやると思ったりしていた。
これから私は彼女持ちの男に不毛な恋をしていくんだなあ、とぼんやり思っていた。
ただそんなことを考えながら泣いているだけで、丸1日が経った。
彼のSNSには相変わらず鍵がついていたけれど、祝福のコメントのひとつでも読んでやろうと彼あてのメッセージを検索した。涙も枯れて、何を見ようとこれ以上悲しいことなんてないと思った。でもこれが、彼を諦めるきっかけになった。
「両想いだと思っていた女性から連絡が来ず、傷心している」といった内容のことを彼の友人が茶化して書いていた。投稿に添付された写真には、大好きな彼が写っていた。やっぱり世界中の誰よりもかっこいいと思った。でも私の知らない横顔だった。私の好きな彼じゃなかった。
喉の奥がきゅっと詰まるような感覚がした。虚しくて、寂しくて、吐き気がして何度もえずいて、信じられないような気持ちで見返しても写真は変わらず切なげな表情の私の知らない好きな人だった。
好きな人が、私を好きにならないことにはとっくに諦めがついていた。でも私以外の誰かを好きになる好きな人は見たくなかった。私がどうやっても手に入らない彼の好意が、無下にされていることも虚しかった。私は誰かを好きだと思う彼を知らない。彼の事を知らない。これまで散々私と恋愛をする彼の妄想も私に愛をささやく彼の夢も見てきたけれど、現実の「恋をする彼」は、あまりに遠くて、遠くて、遠くて。もう潮時だと思った。大好きだけどもう好きでいてはいけないのだとようやく気が付いた。
SNSももう見ないと決めて、一番そばにいてくれた友人と姉に「諦める」と連絡をした。
私の人生で一番大きな恋が終わった。はたから見れば遊ばれたメンヘラ女の、惨めで愚かなよくある話だと思う。
今はどうしたらいいのかわからない。たった1年と数か月でも、もう彼は私の生活だった。彼に出会う前に何を思い何を考えて生きていたのかわからない。死にたくはない。
やめた方がいいのだとたくさんの人に言われたし、諦めたと言えば「頑張ったね」「よかったね」と大切な人が喜んでくれた。これは進歩なのだと思う。本当にできるのかもわからないけれど、彼を忘れることは喜ばしいことなのだ。私が彼を好きでいることは誰にとっても悪いことのようだったから。でも今はまだそれが悲しい。こうして、何度も思い返すうちにすりきれてしまったような曖昧な昔の記憶を引っ張り出しては誰にも言えない心情とともに匿名の日記にするくらいには悲しい。
本当に本当のことを言えば、これは備忘録だ。忘れることを強いられた私の最後の逃げ道だ。たとえ叶わなくても、私は君にずっと好きでいさせてほしかった。毎日がすごく苦しくて悲しくて幸せだった。君は迷惑だったかな。好きになってごめんなさい。ずっと好きでいてごめんなさい。気まぐれに言っただけの「好きでいてほしい」を一年以上も信じてごめんね。君は優しくてかっこよくて面白くて愛おしい、最高の男の子だから、絶対絶対絶対、幸せになってね。