はてなキーワード: 救急車とは
某劇場へ観劇に。休憩時間に劇場内のめちゃくちゃ急な階段で躓いて落ちる。
滑落する、とか転げ落ちる、とかじゃない。落下。2階席だったが、とんだ(?)勢いで1階席へ転がり落ちるかと思ったくらいには落下した。幸い、2階席の一番下の席のあたりに落ちた。
スタッフが二人すっ飛んでくる。一部始終を見ていた他のお客さんが「大丈夫?」「結構落ちましたよ」と口々に言ってくれるが、私は「やべっワンピース破けてないかな、パンツ見えてへんかな」ということを考えていた。肩と肘に激痛があり、ついでに過呼吸のような症状になる。そして若干の吐き気。スタッフに適当な席に座らされ、ちょっとここで休みますといったものの、離席していた元々のお客さんが戻ってくるのでぜえぜえ言いながら自席へ。お手洗いから戻ってきた同行者(夫)が、「息荒いけどどうした?」と聞いてくる。
まあそうなるよね。少し座って休んでりゃ治るだろと思ったが一向落ち着かない。仕方なく席を離れると、心配していたらしいスタッフがすぐに飛んできた。ホールの外の廊下?みたいな場所のソファーに寝かされる。一番は回復されて観劇に戻られることですが、救急車やタクシーも呼べますよ、シップやばんそうこうもご用意できます、と言われ、とりあえずシップをもらい夫に水を買ってきてもらう。
痛みは治まらないが気持ち悪さはなくなってきたので、とりあえず後編観劇終わってから病院いこかな?とか
考えてたが、肩が一切上がらない。病院勤務(放射線技師)の夫は「落ちたとこ見てないし大して腫れてないとは思うけど、病院行っといたほうがいいと思うよ」ド正論。泣く泣く後半をあきらめた。
調べたら歩いていける距離に整形外科があったので徒歩で移動。レントゲンの結果肩の骨(厳密には腕の骨の一番上)が折れていた。嘘やん。
人生初骨折。人生初ギプス(じゃないけどなんか濡らしたら固くなる謎のどでかい包帯みたいなの。後いシーネと呼ぶと知る。取り外せる)
よくよく見たら肘もめちゃくちゃ擦りむいてたし両足も計4か所やばい色のあざが出来ていた。
処置後帰宅し、とりあえず着替えてからだを拭き眠る。薬を飲んでたと言え普通に爆睡した。
夫の勤務先で受診。会う人会う人に「お世話になっております」「こちらこそ普段夫がお世話になっております」とあいさつする。CTの結果、折れているというより砕けていることが判明。撮影自体は別の人だったが、機械に寝せたり説明したりするのは夫で、夫の仕事での一面を垣間見れて面白かった。
受診後即帰宅してコンビニご飯をスプーンでかっくらい在宅勤務を開始。夫も私を家に置いたのち病院へとんぼ返りした。そのまま当直である。
在宅勤務と言っても手を前に出せない(前ならえの姿勢をとれない)のでキーボードが叩けない。打ち合わせ以外はベッドの上に移動し、手の可動域に合わせて足の上にPCを置いて仕事する。ほとんど仕事にならなかった。
暇だったらしい夫から電話があり、夫の同僚からはどう思われてるのだろうと思い聞いてみたら、「トイレ行ってる間に転んで骨折ってたって言ったら「目ぇ話した隙に転んで骨折とか奥さん子どもなの?」って言われた」……うん……ごめん……。
夫が帰ってきたのでようやく風呂に入る。綿の三角巾をしながらシャワー。ほとんど夫に丸洗いしてもらった。
この日は待ち望んでいたアームホルダーが届く。三角巾のせいで首が限界に痛かった。全身体の中で一番痛いの首。腕を折った人、絶対にその日のうちにアームホルダーを買った方がいい。
アームホルダーと一緒に買ったスティックファンデを試す。手で塗り広げるのは無理があった。
この日も在宅勤務する。ワイヤレスキーボードを膝(左手の可動域)に置き、どうにかタイピングする。
終業後夫に頼んでguに行く。パジャマとカップ付きのタンクトップ、それとファンデーション用にスポンジを購入。
左手がこれまでなかったくらい浮腫んで指輪が外せなくなる。やば。肩は固定さえしていれば痛くないが、前かがみになったり肘から下を外側に向けることはできない。痛い。
シーネの下がめちゃくちゃかゆくて対処法をネットで調べたら「ギプスの中に突っ込んでかいかいする棒」ばかりサジェストされ悲しくなった。そうじゃなくてさあ……。
長時間座ってられないのと、仰向けか右向きにしか横になれず、我が家のレイアウト上テレビが見られないので、天井に投影するためにプロジェクターを購入。前から持ってたやっすいスピーカーをつないだら割とホームシアターっぽくなった。骨折以前、プロジェクター購入を勧めても「ええ~いらないよお」と言ってた夫、「もしかして、これ(プロジェクター)とてもいいものなのでは?」「これ、いいねえ……」としきりに言っていた。二コマ落ちすぎんか。
夫に体力を心配され、夕食後に散歩。仕事中は30分以上縦になれないが、結構歩く。
前開きじゃなくても襟ぐり広めの服ならどうにか着られるので、部屋着に買っておいたコットンのTシャツワンピばかり着るようになる。スキンケアのコツをつかんできて、片手でもどうにかできるようになってきた。
シーネの下に巻いてるサポーター(正式名称はストッキネット?というらしい)の代わりにガーゼを巻いたら死ぬほど痒い。肘裏?を掻き壊しかける。
仕事のスケジュールが詰まっていたのでかなり疲れる。なお骨折以降ずっと在宅勤務である。
午前中は初めて一人で洗濯をこなす。ハンガーにかけて干すのはできたがピンチに挟むことはできなかった。
夫が当直。買っておいた冷凍パスタを食べる。包丁と火を使うことを夫に禁じられているのでレンジでチンして食べられるものかカップ麺しか選択肢がない。
夫がいなくて暇なのでやりかけだったFGO2部5.5章の続きをやる。
3度目の診察。今日は肩周辺の専門?の先生?に見てもらう。夫がいないので電車とバスで移動。割とすいていたので問題なく移動できた。待ってる間に5.5章を終わらせる。終盤の勢いに全くついていけなかった。
今年入職したばかりだという夫の後輩にレントゲンを撮ってもらう。初々しくてかわいい。
先生にはシーネが取れるまで2~3か月、ある程度動かせるようになるまで半年、痛みがなくなるまで1年と言われた。なっが……本当は今月洋装前撮りをする予定だったのだが一体いつになるのだろう……。
またこの日は始めてリハビリ科へ。家でもできる簡単なリハビリを教えてもらう。リハビリの担当のお兄さんに「今の肩の状態ですが……あっご職業は?」と聞かれ、「普通の会社員です」と答えたら「ああ、よかった、詳しくないですね」と言われた。ちょっと面白かった。
椅子に登ればピンチに洗濯物も干せることに気づいたが、夫にばれたらめちゃくちゃ怒られそうだな、と思いつつ干す。洗濯物は干せるが皿は洗えない。夫に米炊いといてと頼まれるがお釜が洗えなくて断念する。つらい。
夫が「仕事から帰ってきて買い物して飯作って食べて風呂入らせてこの時間か……子育てってこんな感じかな……」と言い出す
午後から怒涛のノンストップオンライン顔だし打ち合わせで疲れ果てる。
以前よりはひっかかるが指輪が抜けるようになってきた。私が慣れただけなのか浮腫みが収まったのかはわからない。
プロジェクターでアマプラ三昧。前から気になってた「窮鼠はチーズの夢を見る」を夫とみるが夫は途中で寝た。乳首当てゲームで爆笑する。
寝るときは左肩にクッションを入れないと痛かったが、クッションがなくても寝られるようになった。
骨折って以来夕食の準備はすべて夫がやっているのだが、冷蔵庫にあるもので適当に作ることができないので買い物の頻度が激増した。調理の腕は上がっている。
恐れていた月経が来てしまった。お手洗いの度めちゃくちゃ気を使う。トイレ滞在時間が通常時の2倍くらいになった。「骨折った衝撃で止まるかと思った」と言ったら夫に哀れそうな顔をされた。でも周期ちょっと遅れてた。
終業後お夕飯にくら寿司へ。びっくらぽんが二度も当たりチョコとテディのマグネットをゲットする。シロモが欲しい。骨折ってから初めての外食だが、お寿司なら余裕で食べられた。
食べて出てきてまだ明るかったのでいったん家に帰ったのち散歩する。また新たな道を開拓した。
話の流れでドライブすることに。再び帰宅して適当に走る。夜景がきれいそうなところと海沿いとどこ行く?と言われたが「とりあえず適当に走ろうや」と言って適当に走る。海沿いには出たが「わざと波打ち際を歩いて靴をびちゃびちゃにする前科があるから浜辺には下りない」と車を停めてくれなかった。サンダルなのに……
肩はあいかわらず固定さえしていれば大して痛むことはないが、前かがみができるようになってきた。肘から先の可動域も少し広がってきたように思う。
打ち付けた足は、特に強く打ったらしい左のすねと右のふくらはぎがしこりっぽくなってきた。痣はだいぶ薄くなったがふくらはぎはまだ多少痛む。困った。
夫が肉巻きアスパラとオムライスを作ってくれる。確実に腕が上がっている。おいしい。
スマホのリズムゲーを再開してみる。実際はタブレットだけど。割と叩けたが夫に「お前肩どうなってるかわかってんの?」という顔をされる。とりあえず肩に痛みはない。
以前より楽器を習っていたのだが、その先生から腕の調子はどうかと電話がある。ぜんぜんまだ治りそうにないが、様子を見て来月あたりから片手だけでやれれば……と伝える。学生の時にやっていた楽器で、この春からようやく教室に再び習いに行き始めたばかりだったのでつらい。
夫に頼んでユニクロの限定Tシャツを買ってきてもらう。ついでに頼んでなかったクッションも買ってきてくれて大喜びしてたら「これが仕事遅くなって罪滅ぼしにプレゼントを買ってくる父親の気持ちか……」と言っていた。
朝、玄関に置くシューズラックが届き、ほとんど右手だけで組み立てる。やればできんじゃん。左腕の可動域が広がってきたことを感じるが調子に乗ると痛む。掃除機をかけて床を噴き上げ、トイレ掃除もこなした。
シューズラックと一緒にベッドに寝たまま使えるスマホスタンドが届く。快適すぎるだろ。腕折ってなくても便利すぎる。Youtubeを流し見ていたがこのままでは廃人になると思い、午後から近所のスーパーまで歩く。少し買い物をして帰宅。あとは一日某スマホゲーのメインシナリオを読んで(聞いて?)いた。
夫が帰ってくるなり丸洗いしてもらう。2日風呂入ってなかった。骨折ってから初めて湯船に浸かる。風呂に入るってこんな気持ちよかったんだな……。極力夫の手を借りずにできるところまで右手だけでやってみたが、右手の疲労感が半端なかった。
午後から大きめの商業施設へ買い物へ。久々にしっかり化粧する。骨折ったときしばらくコンタクトはお預けと思っていたが、思いのほか片手で入れられた。
夕飯は焼肉へ行く。正直自分でも焼けるが、夫が全部焼いてくれたのをありがたくいただいた。おいしい。
帰ってもう一度風呂に入る。
骨を折ってから初めての出勤。電車がまあまあ混んでいる。一縷の望みをかけて優先席の近くに立ってみたが空いてなかった。まあ立ったままでも問題ないっちゃそうなのでそのまま立つ。乗り換え後は空いてたので念のため座った。
エレベーターで会った別フロアにいる先輩に「腕大丈夫?階段から落ちたって?」と言われ、「えっ階段から落ちたことまでもうまわってるんですか……」と聞いたら「うん。誰に聞いたっけ、増田さんの部署の人じゃなかった気がする」と返され朝からしんどい気持ちになる。
・化粧
・コンタクトを入れる
・手を洗う
→このご時世致命的だな、と思っていたが、家の洗面所でならかろうじて洗えるようになった
→膝に置いてやればできる
・お風呂に入る(一部)
・爪を切る
→厳密にはやすりで削ってる。足は出来なさそうな気がする
・髪を結ぶ、髪を乾かす、寝ぐせをなおす
→髪に関することは本当に何もできない。切ろうかと思ったが前撮りのことを考えると難しい……
・右腕を洗う
→右腕に日焼け止めを塗る、右腕を拭く、もできない
・ピアス
→フックならまだしも一つ石タイプ?というかキャッチがあるタイプは難しい。耳に通すまではできるがキャッチがつけられない
・アルコールをシュッてやる
→自動タイプとか足でやるタイプ超ありがたい。自分で押すタイプは高さによっては無理
・眉毛を整える
→これは今度アイラッシュサロンでアイブロウワックスやってもらう予定
・プラグをさす
→例えばノートPCの左側にある電源プラグをさす、とか。右手でどうにかやるけどすっごいやりにくい。
・コンタクトを洗う
→できなくないが難易度が高い。もうこすり洗いしないで保存液入れてる。1dayとかがいいのかも。
・アームホルダー
→三角巾替わりの。これないと死ぬ。無理。三角巾の場合は首の後ろにタオルを挟むとちょっと楽になる
・トナーパッド、クレンジングシート
→本当にあってよかった、洗顔替わりにもなる。クレンジングシートはビフェスタのが使いやすいしよく落ちる。
・ムヒ
→最強
→夫に火と包丁を使うことを禁じられているので、在宅勤務の昼食はだいたいこれ。紙皿ごとチンするので、皿に移し替えなくていいし(というか多分できない)、洗い物もないのでかなり助かってる。あと純粋にうまい。
建物から出るときに三段くらい急階段になってるところでぼんやり空を見てて踏み外し、転けて下敷きにした右足がぐきっといった。
直後歩けず、立ち上がると立ちくらみがしたので座ってしばらく休んだ。足首をみるとくるぶしの下が腫れている。やばそうな感じ。
その後、引きずりながらも歩けそうに回復したので土曜だし薬局に行ってロキソニン湿布買って月曜日まで凌ごうと思った。
ところが、薬局に向かう途中で物理的には歩けるが痛み的に歩けなくなった。家にも帰れる気がしない。でも救急車呼ぶほどではないような。で、#7119に電話し病院の紹介を受けタクシーで向かった。土曜の午後だったのに一件目で受け入れてくれる病院に当たってラッキーだった。しかも丁寧に診察いただけた。
結果は右足踵の剥離骨折で、固定することになった。大人になって人生初の松葉杖生活。
すごい辛い。ちょっとの地面の傾きや坂が無理すぎる。あと私の四肢は右足が大黒柱で、右手は肩が痛く左手は手首が痛く左足は気持ち曲がってて関節硬いといった状態だったので病院とゴミ捨て以外は引きこもり生活を送ることとなった。左足は生まれつき感あるけど両手のことはちゃんと労っておけばよかった。。
今は骨折してから二週間経つが、ギプスで覆われた右足の様子はよくわからない。何もしてないと基本痛くないが挙上してないとすぐ浮腫んで僅かに見える指先が黒くなる。足をちょっと床につけるくらい平気だが夜になるとどういう体勢になっても居心地が悪い。
今週末診察を受ける予定だがギプス外せないかなと思うと同時に外すの怖いなとも思う。
捜査員がガルテン室内に入ると、その異様な臭いと光景で暫し立ち尽くした。
懐中電灯で照らされた暗い室内には、三つの乳幼児らしき死体が転がっていた。
腐敗が進み、白骨化が進んだ死体を見届けた後、奥の部屋から聞こえてくる打鍵音の方へ向かう。
奥の部屋には、物凄い形相でラップトップのキーを叩き続けるハンチング帽の男がデスクに座っていた。
捜査員員が声を掛けようとした刹那、ハンチング帽の男は突然金切り声で笑い始めた。
狂っている、そう感じつつもハンチング帽の男に語りかけた。
つづく
捜査員はハンチング帽の男に語りかけたが、男は不気味な笑みを浮かべたままキーを叩き続けるだけだった。
ラップトップの画面を覗くと、そこには何度も同じ文字が書き連ねてあった。
ーー何故、ぼくを置いて出て行った?
周囲には空の日本酒のビンが散乱し、ぷーんと酒の臭いが漂ってくる。
改めて懐中電灯で男を照らす。
崩れ落ちた男は白いシャツに花柄のスカートという異様な出で立ちをしていた。
「XXさんでよろしいですね?」
捜査員の問いかけに男はビクッと一瞬反応したが、そのまま動かなくなった。
顔を確認するため、ハンチング帽を取ろうとしたが何かで固定されているのかビクともしなかった。
少し力を入れて更に引っ張ると、鈍い音と共に大量の髪がハンチング帽と共に引き千切られた。
男の頭部が懐中電灯に照らされ、満月を思わせる煌々とした光を放った。
男はぶつぶつと呟き始める。
「ぼくの言う通りにやれば、サクッと月商百万は行きますねぇ。今ならこのnoteも貴方に百円で売ってあげましょう。
どうです?安いものですよ?」
つづく
ガルテンに捜査班が到達したのは、捜査員が連絡した1時間後だった。
ハンチング帽の男は、衰弱が激しいため救急車両に乗せられていった。
証拠品ではあるが、致し方ないだろう。
ハンチング帽の妻には直ぐに連絡が取れた。
麓の宗教団体の宿舎に世話になっているらしく、他の信者の付き添いがいる形での面会となった。
「あの人は家族を省みずパソコンに没頭していました。お酒が入ると豹変するんです。耐えかねた私は家を飛び出し、ここにお世話になりました。半年前くらいのことです。」
彼女は薄っすらと笑みを浮かべて、傍らの信者と寄り添っていた。
つづく
捜査員に鑑識からの連絡があったのは、宗教団体の宿舎を出て直ぐのことだった。
ハンチング帽の妻によると、娘が三人いるとの話だったが、おかしなことになった。
ーーーもう一人の女児がいない?
捜査員は意外な展開になったなと、急ぎ車を走らせた。
「春さん、遺体の検死結果はどうだった?」
袈裟春は神妙な表情で答える。
「ああ、遺体は三体とも他殺だった。
乳児は高いところから床に叩きつけられたようだ。死因は脳挫傷。
残る女児と男児は、共に斧の様なもので切りつけられたようで、死因は失血死だ。」
「他殺……ですか。」
捜査員は肝心の男児と居なくなっている女児について聞いてみた。
今、捜査班で手分けして女児の行方と男児の身元を聞き取り調査しているって話だ。」
袈裟春はそう伝えると、慌ただしく動く鑑識に指示を与え、部屋を出て行った。
捜査員はハンチング帽の男の様子を伺うため、取り調べ室に向かった。
つづく
取り調べ室の隣の部屋から、捜査員はハンチング帽の男の取り調べを眺めて居た。
ハンチング帽の男はうって変わって饒舌に取り調べに答えていた。
「やっこさん、ずっとあの調子なんですよ。
子供のことは全く知らぬ存ぜぬって感じで、自己責任とかよく分からないことを言うばかりで。」
ハンチング帽の男に依ると、子供は妻が連れて行った、自分へ全く知らないとのことだった。
男児のことも長女のことも全くわからないようで、ひたすらに自分の仕事の自慢を続けている。
「狂人ですね……。」
つづく
クラインガルテンから更に奥地にある荒地に建てられた小屋に、闇の中で蠢く何者かの姿があった。
人影が鈍く光る斧を翳すと、目の前の青年は驚きの形相でそれが振り下ろされるのを待つしか術はなかった。
あっと声をあげる間も無く、斧は青年の喉笛に一文字の醜い傷跡を刻みつけた。
その刹那、鮮血が宙を舞う。
崩れ去る青年は何かを掴もうとするように手を伸ばし空を握りしめた。
瞬く間に、物言わぬただの肉塊と化した青年を見下ろす人影。
ーーーこれは復讐……。プロブロガーは存在してはならない……。
そう呟いて、人影は返り血を拭いもせずに小屋を離れ、森の中に消えていった。
そして、荒地に再び静寂が訪れた。
つづく
その一報が入ったのは、捜査員がまだ寝室で静かに寝息を立てている時だった。
けたたましく携帯の鳴る音で安眠を妨害された彼は、不機嫌な声で応答した。
例のクラインガルテンの更に奥にある荒地の小屋に惨殺された遺体を発見したのは、同じNPO職員である森という男だった。
「猿さんが朝になっても戻って来ないので、探しに来たんです。
まさかこんなことになっているとは思わなくて……。」
彼の話によると、前日の夜にお世話になっている猟師の男のところに行くと言って出掛けたという。
死因は大量出血による失血死。
鑑識の話では凶器は周囲になく、犯人が持ち去った可能性が高いとのことだった。
念のためNPOの職員らのアリバイを聴取するも、時間が時間だけにアリバイがあるものはいなかった。
つづく
ハンチング帽の男は正気ではなかったし、その妻も他人事のようだった。
捜査線上に挙がった関係者のうちアリバイが成立したのはハンチング帽の妻のみであった。
三人の乳幼児の殺害方法について、まず脳挫傷の乳児は、ロフトの上から叩きつけられた可能性が高いことが分かった、
残る二人の幼児は、切り口に残った金属粉が荒地の小屋で殺害された青年の切り口のそれと一致したため、同じ凶器であると断定された。
しかし、誰が殺害したのか、行方不明の女児の行方や殺害された男児の身元については一向に掴めなかった。
荒地の小屋の事件の翌日、捜査員は殺害された青年が会いに行った猟師の家を訪ねたが長い間不在のようで彼の足取りも掴めなかった。
その後も、山奥の殺害現場では当然ながら目撃者もなく、徒らに時間が過ぎ去るのみだった。
つづく
衰弱はしていたものの、地下室には食料や水などが十分に用意されていたようで命に別状はなかった。
女児は血まみれの服を着ていた。
照合の結果、その血痕は殺害された三人の幼児のものと一致した。
しかし、女児の体力では斧を扱うことには難しく、殺害に関与することは難しく思えた。
「おとうさんが、みんないらないって。
おおきなぼうでみんなをたたいたの。」
女児の証言能力について認められ、ハンチング帽の男は緊急逮捕された。
彼は呟いた。
ぼくはずっとブログを書いてたのです。
早く、PCを返してください。
つづく
鬱蒼とした森の中、木の枝にぶら下がる人影が静かに揺れていた。
足元には黒光りする斧が投げ捨てられていた。
人影の顔が月明りに照らされると、そこには苦痛に歪んだ老人の顔があった。
その遺骸を見上げる人影が一つ。
彼は老人が確実に絶命しているのを確認すると、そこから離れた位置に落ちている猟銃を拾いその場を離れた。
男は猟銃を抱えたまま、また森の中に消えていった。
つづく
袈裟春は発見人の遺留品から唾液の入ったペットボトルを取り出して、軽くうなづいてみせた。
【作者からの挑戦状】
犯人は誰か?
解決編につづく
解決編1
「またお話をお聞きしたいことがありまして、お邪魔させて頂きました。」
ハンチング帽の妻は、少し怪訝そうな顔で捜査員の顔を見ていた。
ハンチング帽の妻はビクッと僅かに反応したが直ぐに冷静を取り繕った。
「我々がDNA鑑定したところ、長女はあなた方ご夫婦のDNA型と一致しませんでした。
貴女はご存知だったのでしょう?」
「あなた方夫婦に三人の娘がいるというのは、周囲でもよく知られたことだった。
しかし、何故か遺体には男児が含まれ、彼もDNA鑑定からはあなた方の子供である事実が判明しました。
ゴクリと息を飲む気配を感じる。
「多分ですが、生まれた時から女児と男児は入れ替わって暮らしていたのではありませんか?
一瞬の静寂の後、捜査員はこう告げた。
そう言って彼が目を合わせたのは、ハンチング帽の妻に寄り添う信者の男だった。
つづく
解決編2
捜査員は話を続ける。
そして、取り違えが起こった。
信者の男は少し怯んだが、直ぐに元の表情に戻った。
しかし、長女と男児が成長するにつれて違和感を感じるようになった。
そして、奥さんがDVを受けクラインガルテンから逃げ出してここに来た時に気づいてしまった。
そこに事件が起こったのです。
それをもう一人の娘が見ていた。
信者の男は不敵な笑みを浮かべて口を開いた。
「馬鹿馬鹿しい。では、男児も私が殺したと?私が殺す理由がない。」
捜査員は少しうなづいてこう返した。
奥さんと一緒になるにはハンチング帽の男の分身が邪魔だった。」
信者の男は凄い形相で睨み付けた。
「彼女は関係ない!私が彼女の安息のために自らの意志でやったことだ!」
ハンチング帽の妻が何か言おうとしたが、男がそれを遮る。
「神の啓示だ。プロブロガーがいる限り、私達家族に安息はないのだから……。」
つづく
解決編3
信者の男は告白するや否や、入り口のドアを開け部屋の外に飛び出した。
部屋を出た時には、別の部屋に男が飛び込むところだった。
彼が部屋の前にたどり着いたその刹那、部屋の中から銃声が響く。
扉を開いたそこには、猟師から奪ったと思われる猟銃で自殺を図った信者の男の骸があった。
しばらく立ち尽くしていると、ハンチング帽の妻がよろよろとその骸にしがみつき嗚咽し始めた。
つづく
<エピローグ>
事件の残る被害者については、ハンチング帽の妻から事情を聞くことができた。
NPO代表理事は、長女がハンチング帽の男の実子でないことに気づいたらしく、信者の男とハンチング帽の妻を強請ろうとしたために殺害されたとのことだった。
また、猟師の男については、罪をなすりつけるために自殺に見せかけて殺したようであった。
長女は責任能力のない年齢のため、当然罪には問われなかった。
また、ハンチング帽の妻も殺害に協力した訳ではないため、共犯の罪に問われることはなかった。
しかし、気が触れてしまったようで、クラインガルテンの周りを徘徊するのを度々目撃された後、ある日崖から転落してその人生を終えた。
つづく
<リ・プロローグ>
漆黒のクラインガルテンの中で、ハンチング帽の妻は自分の人生について悲壮感を感じていた。
まるで飯炊きの女中のような扱いが続き、自分の一生はこのまま終わるのかと思うと、涙が止まらなかった。
いつか白馬の王子さまが彼女を颯爽と救い出してくれる、そう願っていた。
そして、あの日。
ハンチング帽の男は一人で外出していた。
病院嫌いの人で、少し前から咳をして熱も出てたみたいなんだけど「大丈夫、大丈夫」と病院に行かなかった。
かなりの田舎だから周りにコロナの人も居なくて、楽観視してたんだよね。
心配性の母の懇願でやっと病院にいって「肺炎になってますね、2週間くらい入院しましょう」って言われて、親父も歳なんだな、何て思ってた。
抗生物質でよくなるはずだったんだよ。
でも、週明けたら酸素濃度がめちゃくちゃに下がって自発呼吸はできなくなって麻酔打って人工呼吸器。
地方のちょっとでかい病院じゃ対処できなくなって救急車で医大のICUに運ばれた。
びっくりだよ。
うそだろ?
孫も産まれておじいちゃんになったっていってもまだ60代だぜ?
薬が効いててなんの反応も示さねえの。
コロナ持ってて殺しちゃ悪いからな、なんて悪い冗談いって正月も帰らなかった。
あんなこと言わなければって、俺からも病院行けって言えばって、後悔しか浮かんでこないんだよ。
親父がICUに入って医大の先生の「全力を尽くします」を信じて待って。
いやー、しぶといね、うちの親父は。
5日たったところで病状は安定してきてICUは出てさ、なんとか意識も取り戻して、いまは一般病棟で良い方向に向かってるよ。
脳梗塞にもなった後遺症で麻痺が残ってリハビリ次第だけど脚を引きずるようにはなるかもしれないらしいけど、でも、一緒に話せて一緒に飯を食えるようになるみたいだ。
唐突にエンカウントし過ぎであることに気づいた。ノンフィクション
そういう店に行ったわけでもそういう出会いをSNSで求めたわけでもない。単純に道端でエンカウントする
池袋・歌舞伎町やその他ピンク街に住んでたりはしないのだが、仕事で外を回ってたりすると、
ミスカのノーパンに遭遇したり、ジーパンでフル勃起でバイブ突っ込みながら歩いてたり、ケツの周辺穴あきなジーンズで歩いてたり、
そんなヤツらによく遭遇した(すべて東京の話)
ここから始まる何かがあったり、見られた豚がブヒブヒ大喜びするとか逆にスーツで真面目に働いているワイの姿を見て我に返った豚が
反省するとかもなかったが、今思えば警察に通報してやるのが大人としての優しさだったような気がする
あと、見てくれ系の遭遇も多かった。これはアキバの営団地下鉄(現東京メトロ)で正月の早朝ようやく始発が動き出す時に
ブラとパンティーを身につけた20代前半くらいの男が5千円あげるので見て欲しいと詰め寄ってきた
始発に乗り遅れたくなかったので「歩きながらならいいですよ」と言ったところつまらそうに金を払わず去っていった
豚のクセに生意気過ぎでは?と思ったのですごくよく正確に覚えている。というか豚は基本的に生意気である
一時期、2次エロで無関心セックス(男はヘコヘコ腰を振っているが受ける側の女or男は無関心でスマホ弄ってたり
ゲームしてたりするながらセックス)が流行ったがあれは2次元限定だと思う
他にも全裸を見てくれ系もあったが特にお金の交渉とかしてこなかったので無視してそのまま歩いていったらなぜか罵られた
今思えば犯罪者のクセに生意気過ぎる豚だったので警察に通報しておくべきだったがこの頃までは警察や救急に通報することが
マゾ豚はシチュエーションや相手の外見にやたらこだわるのでそういう店が出来るのも納得感しかないのだが、
ヨシヨシして欲しい豚は割とその辺のことは男女ともどうでもいいらしい
ヨシヨシして欲しい豚には5人くらい出くわしている。例によって例のごとく道端である
コミケの1人を除いて全員ゴスロリ女装っ子かつ新宿区・墨田区でエンカウントである。なお男女とも可愛くはない
移住後は豚に出くわしていないことから東京は変態の街なんだなって思っている
思えば子どもの頃から交通事故に遭遇する機会が多かった気がする
はじめて遭遇したのは6歳の頃、友人の家の前
自転車に乗っていた小学生から中学生くらいの男の子が派手に車と衝突した
曲がり角を曲がった車に衝突したので一応減速はされており凄惨な光景にはならなかったが自転車はグチャっといっており
あの時の少年は無事だといいけれどと今もたまに思う。通報は友人の母親がした
それ以降もワイ自身が車や路面電車に接触したり事故は絶えなかったが東京は人が多いからか自ら通報する機会は無かった
あと道端で倒れてる人(倒れる人)に遭遇したのも東京では一度きりだ
東京で道端で倒れた人のことは今もよく覚えている。JR上野の駅の不忍口付近アトレ付近のエスカレーターでホームレスらしき人が目の前で倒れた
ワイはその日仕事だった。といっても重大な打ち合わせがあったわけでもなかったし、たとえあったとしても、
人命よりも優先されることはないのになぜか仕事の方を優先した
ホームレスの人はすぐ近くにいた身なりのいい女性が介抱し救急車を呼んだ
仕事を選んで放置は自分自身がした選択なのにすごく人間性を削られた気持ちだった
(脱線するがその頃の西新宿駅前から新宿中央公園付近はヤバかった
腰の完全に曲がったお爺さんが道端で寝ていたりどう見ても20代に見える若者が道に転がっていた
移住してからは仕事で西新宿へ行く機会がなくなったので現在はどうかは知らないが
全国に出張したけどあんな光景を見たのは後にも先にも東京だけだなと今も思う
まぁ移住後は移住後で東京で見なかったもの出くわさなかものにあうのでどっちもどっち感はある)
地方移住後は、交通事故に加えて、明らかにホームレスではないのに道端で倒れている人と遭遇するようになった
東京みたいにワラワラ人がいないのでワイが放置したらそのままになってしまうので発見・遭遇したら110番や119番をしている
110番は必要があれば割と気軽にしている。110番デビューは商店街でバットを振り回しながら歩いてる人を発見した時である
この日、例によって例のごとく仕事だったのと、バットを振り回してる人に対してワイが出来ることは何も無いように思われたので、
通報だけしてその場を後にした。110番しても住所氏名を伝えれば必ずしもその場に留まる必要がないことを学んだので
道端で寝ている酔っ払いやなんで道端に倒れてるのか不明な人を発見した時は110番している
119番しているのは、高齢者の段差での派手な転倒(出血あり)、自転車やバイクの派手な転倒(出血あり)、
ランニングしてたっぽい人が倒れて反応なし・呻いていて応答出来ずなのを発見した時である
こちらも必ずしもその場に留まる必要はないっぽいが一応救急車が来るまでその場にいる
何歳くらいに見えるかという質問をされるのがすごく困る
明らかに婆ちゃんの場合は高齢者の方ですとしておくが、アラフォーからアラ還くらいが困る
何歳なのかさっぱりわからんし間違ってたら失礼な気がするし
あとどこが辛いといってますか?も困る。だいたい問いかけも反応がないか呻いてるだけである
110番119番は(当事者がするので)しないが交通事故にも変わらずよく遭遇する
ちなみにペーパードライバーで職業ドライバーだったり日常的に車を利用していたりはしない
それでもなんか知らないがよく遭遇する
たとえば友人の車に乗車中に信号のないT字路で一時停止しなかった車に横腹突っ込まれるとか
ワイが事故を引き起こしたわけでもないし保険から金は降りるのだが非常に気まずい
あとはタクシーに乗ってる時に他の車が正面衝突とか、車間距離詰め過ぎだろって思ってた車が案の定カマ掘ったりだとか、
歩いてるときにクルマが派手に縁石に乗り上げてコケたりだとか、ガールレールに派手にぶつかったりだとか(どれもドライバーは無事だった)
あとワイ自身も徒歩で横断を渡ってる最中に歩行者無視して左折してきた車に轢かれた
この件はワイ自身が当事者だったので自分で警察と救急に電話した
交通量の多い交差点だったのと意識ははっきりしていたので通報しながら加害者の車に乗ってすぐ近くのコンビニまで移動したが
なぜ移動したのかと警察官に言われたことは今でも覚えている。本当、警察官はクソ。なお身内にも警察官はいる
救急車というか救護隊の人はすごく親切だった。こっちも身内にいるが爽やかで親切である。謎の上下関係があるとはとても思えない
マゾ豚、交通事故及び道端で倒れる人以外にもエンカウントし過ぎなものがあるが、面倒くさくなったのと気が滅入るので
今回は書くのやめておく
小学2年生のころに両親が離婚して、母と妹と3人で暮らすようになった。
とはいえ父親とは隔週くらいで会っていて、メダルゲームで遊んだりイトーヨーカドーでお洋服を買ってもらったりしていた。
わたしはパパっ子で「会ったら離れないといけないから会いたくない、でも会いたい」というメンヘラ女みたいに(実際そうだけど)会う前も会っている間も会った後も泣いて過ごしていた。特に帰り道の車の中では大号泣していた。
大人になった今でもわたしはわたしを傷つける男のことばかり好きになってしまう。
離婚する前、父親はかなり暴力的だったらしいけれど、わたしはなにも覚えていなくて、やさしい父親というイメージしかない。
職場で出会ったらしいけど無職になり、そのくせにえらそうなひとだった。わたしと妹に暴力をふるったりした。今思うと完全にダメ男なんだけど、母とそのひとが一度ケンカ別れのようなことをしたとき、わたしは「人と人との別れはとても辛く悲しく起こってはならないこと」だと思っていたので仲を取り持ってしまったことがある。その節は大変申し訳なかった。
母は毎日仕事帰りにパチンコにいっていて、わたしたち姉妹は、救急車の音が聞こえるたびに母を心配してそわそわし、夜の11時になるころふたりで母を迎えにいき、景品のブタメンを夜ごはんにして大人になった。
母が酔って帰ってきて、いきなり暴露話をはじめたことがある。父親とは16歳で上京したときに勤めたキャバクラで出会ったこと。父親は再婚だったこと。わたし達にはすこし年上の腹違いの兄がいること。そのひとの誕生日がわたしと同じだということ。わたしは予定よりかなり遅く、わざわざその日を選んで産まれてきたのだった。
これまで黙ってきて、どうしてそんな話をしたんですか。あなたが結婚したのはとても若いときで、わたしと近い精神構造なのであれば、それはそれは嫉妬で苦しんだことでしょうね。毎年、わたしが誕生日を迎えるたび、かなしい思いをさせていたのでしょうか。
母は10年前くらいに転職をすると言って仕事を辞めてからずっと働いていない。今は生活保護をうけて暮らしているはずだ。何年ものあいだ申請をしてくれず、わたしと妹で生活費をまかない、家賃が払えず都から訴えられていて、弁護士費用を負担したりした。
生活保護をうけるのが遅れたのは、働くつもりというか、働かなければならないという意識もあったのだろう。だけど一番はわたしも血を受け継いでいる「わたしにはできっこない」という気持ちが一番の要因だったのだろうと思う。わかるぜ
わたしたちだって、中卒でかろうじて就職したメンヘラ女と、的屋とキャバクラしか職歴のないあるあるシングルマザーだったのでとてもしんどかった。
ずっと、母を見捨てるわけにいかないと思って生きてきた。わたしはダメな人間であり続けなければならないと。母より幸せになってはいけないと。母を助けなければいけないと思って生きてきた。精神科に連れて行ったり、お散歩からはじめてはどうかしらときれいな写真を送ったり、週に一度実家に帰り妹と甥を呼んで料理を振る舞ったり、負担にならない程度に社会復帰に向かってもらえたらいいなと思っていた。
もう20年以上住んでいる団地はお風呂が壊れているらしく、母はほとんどお風呂に入らず、ときどき台所で髪を洗い、用事があるときは地元に残っている妹の家にシャワーを浴びに行っているとのことだった。なにかをしようとしたときに気軽に準備ができないことは、すべての可能性を奪うだろうと思ったので、お風呂の修理代をだすことに決めた。
いつもうまい話のサイトや動画をベッドの上でみているだけの母の社会へのアクセスになればと思い、「施工業者を選べるか」と尋ねるとできるということだったので、決まったら教えてと伝えて待っていた。連絡がこないので、「いいところあった?」と連絡してみたら、「ちょっと悩んでるんだよね」とのことだったので、「じゃあ一緒にみて決めようか」と伝え、今年の1月、ひかえめな花束を持って実家に帰った。
出してきたのは、ポストにたまたま入っていた一枚のチラシだけだった。
ああ、この人は、よくなる気がないんだと、そのとき初めて理解して、もう、そのあとの記憶はなく、なんとか家に帰り、縁を切ることを決めた。
妹に関しても、育児に向きあえているとは到底言えず、きっと精神が不安定な人間がまたひとり育っていくのだろうと思う。遊びたい時に母に甥を預けたりしているみたいなので、持ちつ持たれつやっていってくれと思っている。
家族を心配し続けて自分の人生がままならない苦しみと、ある日いきなり死んだ連絡を受ける苦しみ、まだ後者のほうが生産性があるのではないだろうかと思っている。
昔から3つ下の妹と折り合いが悪かった。
俺もいい兄ではなかったが妹も生意気で顔を合わせれば喧嘩ばかりしていた。。
家のリビングで妹がテレビをつけっぱなしでスマホをポチポチとしながら寝ころんでいたので「見てないならどけ」と言ったところ「見てるだろうが」という返答があった。俺はちょうど見たい番組があったので「見てねぇだろ、どけ」と言ったところ「ハッ」という小ばかにした返答が返ってきたので、カッとなって妹の頭にテレビのリモコンを投げつけた。
妹は相当驚いたのか俺の方を振り返り「何すんだ殺すぞ!」と涙目で訴えてきた。「やってみろ、どけ!」と返したところ妹は憤然と立ち上がり消えていった。空いたソファに座りテレビを見始めたところバタバタと足音をさせながら戻ってきた。なんだ忘れ物でもしたのかうぜえなと思ったらいきなりふともものあたりが熱くなった。
見ると妹が俺の左の太もものあたりを握りしめた両手で押さえていた。こいつ殴りやがった!と思い妹の手をはねのけようとしたところ、激痛が走った。白い棒が太ももから生えており、それを裏手で殴ってしまったのだ。は?と思った。意味が分からなかった。
妹の顔を見ると妹は真っ赤な顔で「死ねボケ!」と叫んだ。俺は思いっきり妹の顔を殴りつけた。妹はゴロゴロと転がった。追い打ちをかけようと立ち上がろうとしたが足に力が入らず身体を支え切れずに床で顔を打った。足元を見るとジーンズがなんだか濡れていて、これもしかして刺されたのかと思った。
転がった妹が大声で泣きだし、俺はあまりのショックに口がきけなくなった。マジか。刺された。
その尋常じゃない様子に母親が二階から降りてきてリビングでの惨状を発見し、おろおろしながら病院と父親に連絡。俺は救急車で、妹がどうしても同じ救急車に乗るのを嫌がったので後から母親と病院に向かった。妹は奥歯が折れていたそうだ。俺は足を3針縫った。100均の果物ナイフだったそうだ。命に別状は全くなく、ただクソ痛いだけだったが3日間入院した。
退院後、家族会議が開かれ、俺は家を出ることになった。松葉杖をついての初めての一人暮らしは普通にきつかった。23歳になるまで、口座に金は振り込まれたが両親は一度も俺に会いに来なかった。
それ以来一度も家に帰っていない。家族の顔も見ていない。
明らかに頭を打ってる・地面が染まるくらいに出血している時は返事待たずに救急車呼んでる
逃げちゃうけどね
同じく父が血まみれで帰ってきたことあった
確かに望まない入院は嫌かもだが死んだり後遺症が出るよりいい気がするよ
無事だといいけどな
救急車呼ぶべきかどうか迷ったら、
♯7119
これを知ってるか知らないかで生存率も救急隊員等への迷惑度も色々変わる。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
(稀に迷わず即決で119しとけってケースもあるからあくまで自己責任で)
それはそうと、結構生活習慣病とか加齢でリスクある年代(かつ不健康に生きてる人達?)は、まわりの救急搬送エピソードを聞いてしまってるぽい。
不満の多くが、”全然望んでない病院に連れていかれてめっちゃ望まない入院させられた”であるらしい。
救急車呼んでギリギリ助かるメリットより、救急車によって色々面倒な病院に強制的に連れてかれるデメリットが勝つみたいな。
うちの親父がそう思って、地力で病院行ってギリギリ診察間に合って生き永らえたんだけど、夜間とかで救急やってる病院が望んでないとこしかないとかだったら翌朝まで様子見ようかってなってた可能性もある。
たまたま症状が脳梗塞であれは一刻を争う(親父もその知識はあった)から多分どうしようもなければ救急車呼んではとは思うけど、
変にyoutubeの陰謀論者にハマりだして、「ワクチン接種は製薬会社の陰謀だ」とか言ってワクチンも受けずに平気で繁華街の飲食店で昼飯食ったりして。
そしたら急に高熱出し始めて、息もし辛いって言うから真夜中なのに救急車呼んだけど手遅れで。
症状が出てから死ぬまでがあまりにスピーディすぎて理解が追い付かなかった。
悲しいとかよりも先に、「なんで?」という感情が渦巻いた。何に対する「なんで?」なのかは自分でも正直分からない。
身近な人が亡くなったのは初めてだから、今自分がどういう感情なのか自分でも分かっていない。
そんな中で脳裏を過ぎるのは、「ワクチンを接種していればまた違う結果になったのでは」ということ。
勿論ワクチンを接種したからといって絶対掛からないなんて保証は無いが、結果としてコロナで亡くなっている。受けていればコロナに掛かっていなかったかもしれない。
コロナに対するワクチンが怖くて、結果コロナで死ぬなんて。言い方は悪いが馬鹿みたいだ。
よく「ワクチンありきの報道で不安を煽っている」とワクチン反対派が声高に叫んでいるが、「ワクチン受けると副作用がー」とか「医療従事者はワクチンを受けたがらないー」とか、不安を煽ってるのはどっちだよ。
「ワクチン接種を押し付けないでほしい」と声高に叫んで自分の主張を押し付けてるのはどっちだよ。ワクチン受けたくないなら別に受けなくてもいいから静かにしとけよ。
安全性が政府や医者によって保証されているからこそワクチン接種を推し進めているのに、それに反対する人たちは何?政府よりも偉いのか?
youtubeを見ていれば政府のお偉いさんよりも知識を得られるのか?医者は政府の手先で、毒を国民に打ってるとでも思ってるのか?
じいちゃんが死んだ責任を押し付けるつもりはない。ワクチンを受けないという選択を取ったじいちゃん自身の責任だから。
でももし高齢者が周りに居て、かつその人が大事ならワクチンは受けさせてあげた方がいい。俺は偉くもないし医学方面の知識もない、ただの大学生だけど、これは断言できる。
ワクチンを受けると"体調不良になるかもしれない"けど、コロナに掛かれば"高齢者は高い確率で死ぬ(もしくは重症)"。どっちの方がマシかは明らかだ。
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06 | 36 | 2465 | 68.5 | 35 |
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14 | 178 | 14727 | 82.7 | 41 |
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5分だから間に合った、15分だから間に合わなかったという事例ではない。
人の心の苦しい部分を押さえつけて楽しむ人は、それだけの不幸が自分に巡って戻ってくるんだよ。
楽しみだね。