2021-06-21

車中

日々運転をしていると、たまに道路の真ん中で止まっている車を見かける

事故ではなさそうで、きっと運転手は具合が悪くなったのだろうと思う

私は車を止めて、その車の主へ声をかけたら良いだろう

それで困ってる人が救える

もしその人が死にかけて、それを悟って停止した人であれば

その命を救える

でも私は、いつもそれをしないのだ

関われば、どれだけの時間が拘束されてしまうか

そして私が請け負っている仕事にどう影響が出てしまうか

或いは、疲れて早く家に帰りたいだの

私が出たところで、何ができるか自信がないだの

面倒臭がってる

普段は命を重んじる素振りをしながら

YES/NOであれば当然のように命は大事だと言いながら

人権大事だのなんだのと宣いながら

私にとっての他人の命や人生がなんと軽いことか

私は冷酷だ

その人の家族だったら、時間を巻き戻してでもその場に居たかった瞬間かもしれない

私はそれをいつも無為にしてる

きっと私が逆の立場になる時がいつかくるんだろう

どんなに助かりたくても誰も助けてくれないその時間

私は名も知らない、私が粗雑にしてきた人たちに申し訳なさを感じながら、謝りながら

その自業自得を、因果応報を受け入れるのだと思う

私の最期はきっとしょうもなくてちっぽけで孤独

  • 俺の母親は脳溢血だったんだけど まさにその状況で救急車を呼んでくれた人がいて助かったんだよね しかも気分が悪くなって車を止めたのは路肩にだったから おかしいと思って声かけ...

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