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はてなキーワード: せっかくだからとは

2020-03-21

雲の家

母方の祖父母の家に行くときは必ず雨が降っているか曇っていて、あそこで晴れ間を見たことが本当に一度もない

祖父母は優しかったし家の構造も好きだったんだけど、絶対に天気が悪いのがやはりちょっと嫌だった

別に一年中天気が悪い土地だってことはない でも俺が行くと絶対に天気が悪くなる 奇跡的に続いてるジンクスみたいなもので、せっかくだから途切れないでほしいと思ってる間に祖父母が死んで家は売られ、もう行くことはなくなってしまった

俺にとってあの家は常に曇った家だったし、あの町は常に曇った町だった 晴れているとき写真は見たことがあるけど、ちょっと信じがたい感じがした

2020-03-19

ソープランド童貞卒業してセックスコミュニケーションだと悟った

「そんなことも知らなかったのか」と言われそうだが、つまりはただの感想文だ。


ソープランドに行くまでは童貞だったと胸を張って自称するにはいささか躊躇いがある。彼女いたことは何度かあるし、その中で性交渉を持つ機会もあった。ただ、相手結婚するまでは処女でいたいと言われたり、いざセックスをしようとしても入れられなかったりして、未だ挿入には至っていない。釣りと思う人もいるかもしれない。


福岡に住む高校時代の友人に会いに行った。盆や年末年始帰省したら会うような仲だったが、相手の家に行ったことはなかったので観光を兼ねて訪れることにしたのだ。

家に泊めてもらって夜に酒を飲む程度の心づもりでいたら、ソープランドへ行かないかと誘われた。いわく、風俗に興味があるが1人で行くのは不安だ、でも同行者が見つからないとのことだった。偶然自分も長らく独り身で彼女ができる見通しもなく、風俗で性行為するしかないが一人だと勇気が出ないと考えていたので、二つ返事でOKした。詳しくないが福岡ソープランドが有名らしく、せっかくだからということでソープランドに行くことにした。


2人のスケジュール関係で平日午前に行くことにした。店は先に調べて決めていたが、予約をする勇気はなかった。そうしたら、性欲をかきたてられない顔の嬢(好みの話であって決して不細工というわけではない)と初勤務の嬢の二択を迫られ、悩んだ末に経験妥協した。

とはいえ、初勤務というのはこの店舗でという話であり、十分な経験を積んでいるようだった。おまけに写真より顔が良く、結果的に良い選択だったと思う。


さすがプロだけあって、手コキもフェラも本番も上手く、気持ちよくさせてもらった。しかし、ただ奉仕してもらうだけというわけにはいかない。前戯もなしに挿入が非常識なことはさすがに知っているから、性感帯をいじる。挿入して動く。これが体力的にも技術的にも存外大変だった。AVでいとも簡単ピストン運動する男優がただ者でないことを思い知らされた。

話が脇道にそれたが、そうすると、嬢はいかにも感じているように喘ぐのだ。素人が当てずっぽうに動くだけでそんなに気持ちよくなれるのか。そもそも初対面の顔も良くない男と性行為をしてそう簡単気持ちよくなるのか。好きでもない男に言い寄られて大層迷惑する女の話がインターネットに氾濫するこの世界で。そういう思いがむくむく湧き上がってきて、心が萎えしまったのだ。

嬢の接客が悪かったと言いたいわけではない。もしかしたら客観的に見て演技が下手だったのかもしれないが、自分は他の例を知らないので何とも言えない。感じていること自体が本当に思えなかったので、どうやっても心が萎えていたような気がする。でもマグロの方がいいなんて客はおそらく滅多に遭遇しない異常者だと思う。そんな存在念頭に置いて仕事をしていたら、その嬢は人気が落ちて偉い人に怒られ、収入は減ってしまうだろう。


萎え萎えたと言ってもちんこの方は萎えずに済んで(これでちんこ萎えていたら嬢に申し訳が立たなかった)、挿入した状態射精もできた。だから必要なだけ気持ちよくはあったが、同時に虚しさも感じてしまった。

自分行為相手気持ちよくさせられるのだと全く信じられないのだ。だから嬢の反応が嘘に思えてしまう。そうすると自分気持ち萎えしまう。これが例えばピンサロだったら、嬢が気持ちよくなりうる要素がないから、後ろめたさを感じずに気持ちよくなれるのかもしれない。もしくは恋人セックスするなら、恋愛感情補正相手気持ちよくなっていると信じ込めるのかもしれない。


そんなわけで、セックスを楽しむには自分気持ちよくしてもらっているという感覚と、自分気持ちよくしているという確信の両方が必要なのだと感じたのでした。

結構拗らせている自覚はあるので狂人だなあと読み流してもらえれば。

2020-03-18

大学の2外でドイツ語を取った。第二外国語が必修でない中ひとりで頑張って取った。30人教室学生は3人しかいなかった。私の代は人気が無かった。

せっかくだからドイツ語検定取っておけばよかったかな。きっと1年分なら5級くらいは取れたよね。あー、履歴書に書けるのは3級からかな?じゃあいいか

私のドイツ語モチベーションドイツ人名が読めるようになりたいだった。 Schrödingerが読めるようになりたかったのだ。正直最初の2時間でも受ければ目標は達成してしまった。あとは惰性。

もうすっかり忘れてしまったな。文法はまともに思い出せない。

2020-03-10

[]これってよくできてるー。白タイツで作ればいいかも。マスク

2020-03-02

詰め替え用増田チャレンジんれゃ地だ住まう酔え亀津(回文

おはようございます

もうさ超ウケるんですけど、

笑い話聞いてくれる?

洗濯で使ってる粉末漂白剤、

詰め替え用を買ってなくなったら詰め替えてるいるんだけど、

いまいち1つ入れてもパンパンにならないのよね。

なんかモヤモヤする量しか入らないからなおさらで,

ずっーともうちょっとなにか詰め替え用の量多くしてくれないのかしら?って思ってたけど、

そう簡単にはそういうものっていかないものじゃない。

それが世の中の仕組みよ。

そんでね、

私は気が付いてしまったの。

その容器にもしかして詰め替え用が2つ分入るんじゃないかしら?って

チャレンジ精神豊富かつ旺盛な私はそのチャレンジ精神に基づいてスポーツマンシップには則りはしなかったけど、

詰め替え用を2つ買ってきてチャレンジすることを宣誓したのよ!

早速空になった容器に2つ入ればいいなって陽気かつご機嫌さんで挑んだの。

1つ目は問題なく入るわよね。

だって詰め替え用だもの

2つ目はぎりぎり入らなかったの!

なんたるちゃーと思ったけど、

相手は粉モンよトントントンと容器を陽気にマンボナンバー5の曲にあわせてたたくと

お察しの通り粉だから少し詰まってぎゅってなるじゃない、

その空いた隙間にぎりぎり入ったのよ!

2つ目の詰め替え用が!

これ詰め替え史上初めてじゃない!?

本来の容器に対して2つ入ったことが判明したのは!

もう本当に入っちゃったから笑っちゃったわ。

そんでもって

私の詰め替え用をパンパンの量で詰め替える欲もジャストで満たしてくれるから

私のこのチャレンジ後生に受け継いでいかなければとしっかりとここに刻むことにしたの。

これを読んだ未来の誰かがまた

詰め替え用は詰め替え用容器に2つ入っちゃうかも!と言う問に対しての疑問にもうすでに答えは出ていたってことで。

今度から私は詰め替え用を2つ単位で買うことにしたのはちょっと出費がかさむけど、

詰め替え用を容器にぴったり入れれると思えば、

背に腹はかえられないわ!

私が抱えていた永年のモヤモヤを見事解決してくれて

スッキリした1日だったわよ。

これをいち早く報告したかったし本当によかったわ!

気持は裁判所を出てくる人が勝訴って半紙を掲げてわーいって出てくる気持と一緒だわって思ったし、

詰め替え用のものを2つ入った時の気持を表現する漢字文字熟語を知らないから、

その裁判所半紙のようにはいかないけど、

気持はほんとあの気持と一緒よ!

あ、そうそ

簡単にやってのけているけど

実は粉塵爆発との危険背中と隣り合わせだったことは知ったこっちゃないわよね。

あの粉末を几帳面に入れることはとても難しくて危険ことなの!

良い子は真似しちゃ駄目よ!

分かった?

うふふ。


今日朝ご飯

昨日パン屋さんでハード系のクルミイチジクが入ったパンを買ってきたので、

それとコーヒーでいただいたわ。

そのパン屋さん久しぶり行ったんだけど、

イチゴバナナのフェアーやってて、

おもわずイチゴバナナの美味しそうなパンを2つ買っちゃったわ。

イチゴの甘酸っぱさは春が間近に訪れることを期待してやまない美味しさで、

バナナはこのイチゴパンと同様の雰囲気で気の効いたことは書くことができないぐらい美味しかったわよ。

バナナの甘みがバナナって感じで。

デトックスウォーター

春の新茶のようにって春は新茶の季節だか分からないけど、

急須で煎れたホッツ緑茶ウォーラよ。

知ってる?

意外とアジア圏じゃない外国の人って緑茶を飲むの苦手みたいなのよ。

抹茶抹茶ってあんなに言ってるのに、

飲むお茶はあまりお好みじゃないらしいわ。

と言うのも事務所に来る海外からのお客さんへも

せっかくだから日本洗礼を喰らわしてやろうって、

べつに意地悪してるわけないんだけど

ごくごく普通緑茶お出しするんだけど、

なんか不評で飲んでくれないのよね。

そういった感じで、

日本ガチ緑茶って意外とそんなもんなのねーって。

でも逆に緑茶好きの海外の人から見たら

緑茶はどのお店に行ったら飲めるのか!?って尋ねられたりするから

そう考えるとお店に行ってわざわざお金出す緑茶ってハードル高くなるし、

喫茶店緑茶がないってことに不満のふの字をって行ってたわ。

あんまり意識したことなかったけど、

喫茶店緑茶ないわよねー。

海外からのお客さんへ

普通急須で煎れた緑茶をお店で飲めたらまたいいのかしらって思うけど、

普通緑茶お金取るのかよ!ってまたいらん日本人の緑茶警察の人たちに取り締まわれないか心配にもなるわ。

となると

やっぱり意外と緑茶って飲めるところがないんだってーって言ってたわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!

2020-03-01

anond:20200301130901

神田うのスキーニュースで思い出したのが既婚の友人

子供休みになるため自身仕事を休まざるを得ず、せっかくだから旅行に行こうかと…と言っていた

いやそれは本末転倒では、と思ったがどうなのか

2020-02-29

画面を揺らすな

メトロイドヴァニアが好きなんだが、画面振動させるのやめろ。

目が悪くなる。

演出は目が悪くならない範囲でやってくれ。

最悪、衝突した時に揺れる位なら許容してもいいが、

なんかクライマックスみたいなステージでずーっと揺れ続けるの勘弁してくれ。

洞窟物語の「血塗られた聖域」とか、せっかくだからクリアしたいけど目が悪くなりそうで物理的にやりたくねーんだよ。

oriも頑張ってクリアしたけど、水・風・火の解放時のステージが何度もやらんとクリアできない難易度のくせに振動しまくりで本当にツラい。

2Dだけでなく3Dゲームでも、隕石命中しまくりとかで年がら年中ガクガク揺れる系の画面はマジつらい。

テストプレイする人達大丈夫なのかね。

オプションに「画面が振動しない」ってのは無いのかね。

2020-02-28

感染の見分け方

語尾にコロナがつく。

会社休みにならないコロナ

マスクを食べないと死んじゃう。

→おれのマスクー!早くマスクー!

イベント中止を心配できる優しさ。

観光に行って現地を応援しに行かないと!

週末はのんびり過ごす。

せっかくだから映画でも見に行こう。

きっちり状況を理解したい。

不安から説明会を開いて直接説明すべき!

2020-02-27

うつになって2年経った

うつになって1年経った

https://anond.hatelabo.jp/20190227221346


1年前、こんな増田を書いた。

あれからさらに1年経った。だいぶ状況とか心境が変わったので、せっかくだから今のことを書いてみようと思う。


増田を書いて少し経って、勤めていた会社退職した。皮肉だけど、評価面談で厳しい評価をされたことが背中を押してくれた。

休みがちだったし評価が下がることは自分でも分かっていて、それでもそれなりに成果は出していたつもりだったけど、思った以上に厳しい評価だった。

この会社にいる間は常に全力で走り続けないといけなくて、一度でも休んだり道が逸れてしまった人間の居場所はないんだなと痛感したし、

そもそも休職することになったのは膨大な業務押し付けてきた会社が原因なのに…とカチンときしまい、勢いで退職届を出してしまった。


それからしばらくは家でゆっくり休んだ。もともと家事が苦手なので、仕事しない代わりに家事しなきゃ…って覚悟してたけど、夫が「家事をやるためじゃなくて、休むために会社辞めたんだから家事とか気が向いたときでいいよ」と言ってくれた。

おかげで、あらゆる義務から解放され、本当にゆっくりさせてもらった。夫のことは一生大切にしたい。


会社を辞めてから、目に見えて体調が良くなった。元同僚とはたまに会うけど、「めちゃくちゃ顔色良くなった」「憑き物が落ちたみたい」「辞めて正解だったね」と言われる。自分でもそう思う。

今後のキャリアとか収入面とか考え始めると不安な面も残るし、辞める以外の選択肢もたくさんあった気もするけど、あのとき辞めて本当によかった。


今は家の近くの会社で、週に数日だけパートで働いてる。「新しい環境に慣れるまでに恐ろしくストレスがかかってまたぶり返すんじゃないか」って思ってたけど、割とすぐに慣れた。

仲良くなった社員さんが、以前から覚えてみたいと思っていた知識スキルガンガン教えてくれて、仕事自体楽しい正社員じゃないから、会社理念とか面倒なことを考えずに済むのも心地良い。

毎日家でだらだらするより、たまに外に出て仕事をする適度な緊張感が自分に合っているみたいで、

ついに先日、毎日飲んでいた薬はもう飲まなくていいよ、と医者から言われるくらい調子が良くなってきた。


1年前の自分と比べて大きく変わったことは、「ちゃん自分の体と向き合う」ようにしたことだと思う。

1年前の増田で「うつは治らない、うまく付き合っていくしかない」「ちゃん知識つけましょう」といったコメントをもらって、腹を括るとまではいかないけど「悲観的になるのはやめて、自分のためにできることをしよう」と思えるようになった。

まず、当たり前のことだけど食事運動睡眠に気を配り、整った生活を送ることを心掛けた。

それから今日は何をしたか、何の薬を飲んだか、毎日のことを記録を残すようにした。

医者に言われて始めたのが、その日の体調を10点満点で評価すること。一日の中で変動が激しければ、最低点と最高点をそれぞれつけておく。

そういうデータを貯めていってようやく、体調が悪くなるトリガーとか、好調・不調の周期を把握できるようになった。

ちゃんと点数つけられるようになるまで時間がかかった。うつになる前は、自分の体調を「会社に行けるか、会社行けないくらい具合悪いか」くらいでしかはかっていなかったので、「普通」と「好調」の違いがよくわからないし、1から10まで点数を割り振るのが難しかった。)


ただ、だいぶ元気になったとは思っているけど、仕事を週5フルタイムに戻したらあっという間にぶり返しそうな予感はある。

石橋を叩きながら慎重に進むしかない状況がもどかしいけど、焦らず時間をかけて回復していけたらいいなと思う。

2020-02-23

究極の暇つぶし手段が集まってくるマス #コロナコロリ

コロナウイルスこわくて遊びに行けない。

せっかくだから引きこもりを極めてやろうと思って、とりあえずネコ動画をずっとみてる。

こういうのもいいですね。

お前らは何してんの

2020-02-17

せっかくだから同一人物認定できるすべての増田名前をつけてやろうとでも思ったが思い返してみるとろくな増田がいないな。触れると喜びそうなのもいるからやっぱりやめた。

2020-02-03

オタクフェミが戦っている。

それはそれとしてオタクカルチャーは滅亡する!

オタクカルチャーの滅亡はもはや既定路線なのかもしれない。

そこで未来歴史家とかが「なぜオタクカルチャーは滅んだのか?」みたいな歴史書を書くと仮定しよう。

「当時のオタクは将来的にどんな未来に繋がると思っていた」という当時の意見のようなものミッシングリンクとなるだろう。

なぜなら探してみても全然見つからないためである

そこで、せっかくだから現代オタクの「理想未来予想図」をコレクションしたいと思った(使命感)。

しかし実際に見つかるのはやっぱり「フェミとかポリコレといった敵対勢力のせいで破滅的な未来が訪れる」→「オタクはこれらの侵略者と断固戦うのだ」→「大勝利」みたいなのばっかり。

おわかりだろうか?これって内部に問題が抱えた組織が外部に敵を作り出して結束を図るってやつじゃないの?(オタク内部の問題ってなんなんだろうね?)

とにかく「これからオタクカルチャーますます発展していって将来的にはこんな理想未来が待っているんだ」みたいなのが全く見受けられないのである

オタクは一体どこを目指しているんだ?(一体どこを目指しているんだ?)

やはりオタク自身オタクカルチャーは将来的に滅亡不可避だと思っているのだろうか?

2020-01-29

助けてくれ、政策提言をする機会を得た

からアンケート手紙が来た。

なんでも、無作為抽出した市民に出しているらしい。

市民の声を市政に活かしたいとのこと。

私は是非とも、はてなリベラル価値観を盛り込んで答えたいのだが、一人で思いだすのに限りがあるからはてな民として良いの思いついたら教えてほしい。

とりあえず私が思いついたのは、

子宮頸癌ワクチン推進

LGBT配慮した制服デザイン

PTA任意加入の徹底

不払い養育費の立替、徴収(明石市がやってるやつ)

組体操禁止

自治体レベルでできそうなやつで、はてな価値観を反映した政策があれば教えて下さい。せっかくだから、世の中を良くしたい。

(追記しました)はてなにいる女性たちはどうやってメイク買ってるの

化粧品がわからない。色とか多すぎる。種類も多い。何がどう作用するのかさっぱりわからない。チークの入れ方だけでなんか見た感じ二十種類くらいある。そんなに種類があってどうやって使い分けているのかわからない。

化粧品がわからない女は40000円持ってコスメカウンターに行けとTwitterで言ってる人がいて、そりゃあいいと思った。ノウハウを持った人にでかい金を渡して身を預けるのは良策だと思えた。40000円持って行った。化粧を持って帰った。顔には綺麗な化粧が塗ってあった。家族が行った。なんだその舞台化粧。

家族、大爆笑だった。まったくわからなかった。化粧もわからない。なんでみんな正しい化粧をわかるんだろう。自分だけ出てなかった授業でもあるんだろうか。みんなはその授業を受けたから化粧の正解がわかるんだろうか。

四万円の化粧が手元にあって、封はまだ開けてない。開けていいのかわからない。普段金銭感覚だったら絶対に開けない。メルカリで売る。

でもいい加減化粧しなきゃ駄目なんだよ。周りはみんな化粧してる。私と違う正しい化粧。どこに行ったらしてもらえるんだろう。

コンサバと言われているものは私の年齢には合わないらしい。王道フェミニンとやらは男顔の私には合わないらしい。MACとかのモード系統はとんでもないらしい。自然派の薄化粧は、それこそ男女だ。

はてなには、私に似たひとがいると思う。みんながわかることがわからなくて、「どうしてみんなわかるの」って聞いたら「そんな堅苦しく考えるからダメなんだよ」って言われて、それじゃあと自由に振る舞ってみたらやっぱり笑われる。

はてなの女の人たちはどうやって化粧してるの。男の人も、こういうときどうやって解決してるの。

(以下追記)

たくさんの方に返信、ブコメをいただけて驚きました。まだ全ては読めていませんが、紹介していただいた本、化粧品教室、探してみようと思います

また、綺麗な化粧だったんじゃないかと言ってくださった方々もありがとうございます。実は結構気に入っていました。

懸けていた方法がうまくいかず、手段を全て失ったような気がしていましたが、自分にもまだできることが残されていると気づけました。

4月からの進学のために「せっかくだから身だしなみを整えよう」と思い立ったはずが、いつのまにか「化粧がうまくいかなければ新環境にも失敗する」というようなプレッシャー支配されていたようです。

皆さんから励ましていただけて、視界が開けたような気がします。ありがとうございました。

2020-01-22

anond:20200122204649

現代社会はいらないと言っているのに、今の東京は使おうとしている時点で詰んでいる件


 しか平成には多くの若者自然参加した素晴らしい「新鮮な日本」は使おうとしない

平成10年から東京を中心に灘、開成江戸川取手女子御三家などの有名私立高校の(自慢を兼ねた)全国的高校偏差値差別ブームの到来

Z会などが用意した新しい教材が全国的に読まれ添削指導にも花が咲いた

その後も、福岡大阪東京で、ネットカフェ吉野家マクドナルドなどの初オープンという、それまでになかった鮮やかな新型文化パレードがあった

そして河合駿台代ゼミなどの予備校で花開いた爆笑講義や、東大京大早慶などの冠模試

これらを使い倒して現在東京都心部の文化形成した、3、40代真夏のような旋風があった

その渦中にいた者たちは「醜悪国家排斥し、自分たち新しい時代を作る」と、肩で風を切ってこの島を席巻した

多くの頭脳派が夜も寝ずに使える教材は使い倒し、やりがいをもって生きて生きて生きまくった、真夏のような時代だった

その過程で、全国の学問大学は切り捨てられ、大学東大京大早慶けが残された

学問はつまらないものは切り捨てられた


 そんな「新鮮な日本」があったのが平成、今後もそんな様にできないならお先真っ暗だ

何か一発革命的な存在を中心に据えない限り、誰も何もすることがない社会

今の日本の状況は腐れ果てていて誰もついてこない



せっかくだから添削してみたが、それでも意味わからん

ひょっとしたらセンター試験終了のことを批判しているのかな?とは思った

2020-01-20

私はうんこを漏らしていない

私はうんこを漏らしていない。

 

毎週日曜日バイトをしている。知り合いの店の店長代理みたいなものである

で、その帰りには決まってラーメンを食べることにしている。デフォルトで大盛りのいわゆる二郎系というやつだ。そのラーメン屋はスープクリアで豚臭くないところがよい。大量の旨味調味料依存していないことは食べればわかる。

その日、私は体調が芳しくなかった。しかし、毎週の習慣には打ち勝てず、迷いながらも入店した。サイドメニュー無料クーポン券みたいなものを持っていたことも、入店を後押しした。期限が迫っていたのだ。

 

サイドメニュー餃子チャーシュー丼であった。ミニチャーシュー丼もあったが、せっかくだからミニではない方にした。コスパという言葉が好きだ。

メインディッシュは、普通ラーメンではなく、汁なしまそばにした。前に食べた記憶では、汁なしまそばラーメンに比べて全体的にやや量が少ない。さすがに山盛りラーメンサイドメニューミニでないものを平然と平らげられるほど私は食いしん坊ではない。どちらかというと痩せ型だ。

 

この時点で私はうんこを漏らしていない。

 

漏らすわけないだろう。意気揚々と注文をしながら漏らしてるって頭おかしい。もしそうならこの文章タイトルは「狂人日記」とでもなっているはずだ。私は狂っていないので、オーダーをしながら漏らすわけがない。

 

汁なしまそばは思ったよりも量が多かった。そして、ミニじゃないチャーシュー丼もそれだけで1食分くらいの量があった。おいおい。しかし、残すことは私の信念に反する。今までもこういったラーメン屋で残したことは一度もない。夕食を残したら父に激怒され家を締め出されるのではないかと怯えながら、出された飯を必死に食べていた幼年期が私の全てだ。

よし、食うぞ。

チャーシュー丼は非常に旨かった。サイコロ状のチャーシューご飯の上に乗る。ラーメンチャーシューとはまた違うトロトロチャーシューであった。ラーメンチャーシューちょっと硬い。

汁なしまそばも旨い。旨いよぉ。この店は最高だな。あまりにも最高なので毎週通って常連パスをゲットしたくらいに最高だ。

問題なのはミニではないチャーシュー丼と汁なしまそばをオーダーしてしまたことだ。

 

どちらも半分くらい食べたところでお腹がいっぱいになった。腹パンパン。変な汗がどんどん出てくる。体調が悪化していくのを感じた。

そもそも体調が悪かったので、メシをいっぱい食べればよくなるかもという目論見もあった。前にそんなことがあった。しかし、今日はそういう問題ではなかったらしい。

 

まだうんこを漏らしていない。まだってゆうか今後も漏らす予定はない。私の消化器系はところてん式ではない。食べたそばから漏らす仕組みにはなっていない。なってたら常にトイレで飯を食まなければならないじゃないか。この時点で便意は1グラムもなかった。

 

数週間前、違うラーメン屋で濃厚煮干中華そばを食べ、店内を出てすぐ嘔吐してしまった。本来は五年に一度ほどしか風邪を引かないほどの健康体なのに、昨年は3回も風邪を引いた。で、昨年の12月くらいからずっと体調が悪い。年末年始は謎の高熱で寝込んでいた。ここ数日は咳をする度に右の肋骨のあたりが尋常じゃなく痛い。

 

この症状についてパートのおばちゃんに話したところ「肺炎じゃないの?」と言われた。肺炎かー。肺炎という病気について私は寡聞であったのでウィキったところ、症状が当てはまるようであった。肺炎かー。いやだなあ。

 

閑話休題

尋常でない満腹であった。私は肉が大好きだが、目の前の二つの器には肉が結構残っていた。もちろん、米も麺も残っていたが、肉を口に入れるだけで吐き気がした。ここまで肉が憎いことは今まで一度もなかった。なぜならそれはダジャレからだ。

 

誤解を避けるために一応言うけど、ラーメン屋さんは悪くない。豚と小麦粉と米も悪くない。私の体調とオーダーが悪かった。

 

その後も頑張って食べ続けた。まじで頑張った。しかし、あと一口分のチャーシュー丼がどうしても食べられなかった。これ以上食べたら吐く、と本能が言っていた。汁なしまそばは完食した。「ごちそうさまでした」と言って逃げるようにラーメン屋を出た。大量の汗をかいていたので外に出た途端、非常に寒かった。

 

自転車で家まで帰る。店から出ておよそ30秒後、強烈な吐き気を催し、とっさに自転車を降りた。幸い、嘔吐することはなかったが、不快であった。家に着くまでに吐かなきゃいいな。吐くならせめて家に帰ってからだろう。

 

自転車を漕ぐ。家までは10分くらい。そのうち吐き気は収まってきたが、別の問題が浮上してきた。便意である

 

4年くらい前だろうか。同僚と飲んだ後、徒歩で帰っていた途中にうんこを漏らした。長い橋の真ん中あたり。完全に便が100%出切った。夜で一人だったのが幸いであった。誰にもバレていない。この時、私は確実にうんこを漏らした。懺悔します。

 

あの時は漏らしたが、私は今はうんこを漏らしていない。なにしろ今は自転車に乗っている。すいすい進む。大丈夫、間に合うだろう。

 

楽観に反して急速に便意が激しくなる。やばい結構やばい住宅街自転車で駆け抜けながら「やばいやばいよーまじでー」とだいぶ大きな声でひとりごちた。何でもいいから気を紛らわせないと脱糞しそうだった。肛門一世一代覚悟で頑張ってる。私は結婚していないし結婚をする意欲も予定もなく、私の肛門もそれはわかっていたと思うので、あり得たはずの孫の代までの肛門の力を発揮して頑張っていたと思う。

 

家まであと3分くらい。私はうんこを漏らしていない。

 

アパートに着いてすべきことはたくさんある。まず、自転車自転車置き場に停めなければならない。そして、自転車に鍵をかける→自転車ライトを消す→荷物を持つ→2階の部屋まで駆け上がる→鍵を開ける→部屋に入る。いつもやっているこれら行為のいちいちが煩瑣だ。その間に漏れちゃったらどうするんだ。焦っている時ほど鍵穴に鍵が入らなかったりする。荷物が上手に持てなかったりする。なぜなら、肛門に力を入れながらこれら日常行為もこなさなければならないかである。力と集中が分散されるのだ。

 

ようやく家に入った。家に入るまで私はうんこを漏らしていない。以前の俺とは違う。

 

懸案事項はもう一つあった。上着のチャックが馬鹿になっていることである。なぜだかわからないが上着を脱ぐときにチャックがスムーズに降りないのである。脱ぎ終わるまでに1分くらいかかることさえある。この非常事態にあっては、1分もあったら何が起きてもおかしくない。

 

荷物ぞんざいに室内に投げ入れ、上着のチャックを下ろそうとする。案の定スムーズ下りない。家の明かりをつけるのももどかしい。肛門 vs チャック。私のリソースは双方に注がれている。うんこテロリストだ。

 

私はうんこを漏らしていない。

 

チャックが下りるよりも先に肛門が緩みつつあるのを感じた。緊張と緩和とか言うけれど笑える事態ではない。別に上着を脱ぐ必要はないのだけれど、なんとなく便器には上着を脱いで座りたいじゃない。とは言え、いざとなったら上着のままトイレに駆け込めばいいのだ。最適解はそれしかない。

 

テロリストカウントダウンはない。いきなり勃発する。あ、と思った瞬間にはもうむにゅっと出てるのだ。4年前の経験から学んだ。

 

私はうんこを漏らしていない。上着のチャックは下りない。トイレまでは五歩くらいでたどり着く。

 

あ、

2020-01-19

センター試験体験

いつだったか忘れたけど、センター試験を受けたことがある。

当時は今ほど人々のライフスタイル多様化していなくて、学校に言われるがままセンター試験を受ける人がほとんどだった。

親はセンター試験で満点を取ったらしく厳しく育てられたが、私は昔から勉強けが全てではない」と考えていたため、重要視していなかった。

センター試験は受けさせられることになったものの、普段どおりの生活を心がけ、前日も夜遅くまで友達電話した後、その時ハマっていたラジオを聴いていた。

気がつけば3時位だったと思う。

寝て起きたら8時だった。

いつもの休日のように新聞を読んだ後家族とご飯を食べようとすると父親に「お前、今日センター試験じゃないか?」と言われてハッと気づく。すっかり忘れていた。

他の受験者はこういう日は気合入れてもっと早く起きるんだよね。

それでも焦ることはなく身支度をして雪の降る中会場へ行くと、テレビで見たとおり既にたくさんの人でごった返しており、何とか自分教室にたどり着いた。これが「センター試験か。人生で一度くらい経験してもいいかな」と思った。

周りの受験者は直前まで勉強していたが、私は普段試験と同じように気楽に受けた。

センター試験に向けては特に勉強せず、私の生活勉強といえば学校の授業を人並みに聞いているだけだった。

子供の頃から授業で聞いたことは大体覚えられた。

いざ試験が始まってみると「なんだ。どれもこれも授業で習ったことばかりじゃないか」と思ったが、センター試験に命をかけている女学生は教科が終わると泣きじゃくる者もいた。勉強したのに報われなかったのだろう。

私はというと、自分の力は出したが、センター試験対策はしていなかったから、手応えがあるのかすら分からなかった。

結果が返ってくると「こんなものか」と思ったが、東京大学を目指していた友達には「普通勉強していなかったらこんな点数取れないよ」と評価された。

英語世界史は得意だったが、ケアレスミスで何問か間違えてしまったのでそんな評価をされるとは思わなかった。

高校教師には「せっかくだから大学に行ったらどうだ?」と提案されたが、たった1日の出来事で人生観が変わることもなく、大学はいかなかった。

勉強が全てではない」という予感は的中し、今は勉強とは関係のない世界線人生を歩んでいる。

センター試験は今年で終わるらしいが、こんな私が歴史の一ページに加われた事は良い思い出だ。

2020-01-15

吉野晃一が好きだった話

寒くなってきましたね。

寒くなってくると、嫌でも思い出してしまうことがある。

あれから一週間、1ヶ月、半年一年と経つたびに整理しようと文章を書こうとしたけど、いつも纏まらなかった

なぜか今なら書ける気がするので、書いておきたい

ある冬の日、ももクロ有安杏果さんが辞める話を聞いた。

それで急にいつか必ず来る、吉野くんがやめた時のことを真剣に考えようと思った。

「その時が来たときは青いペンライト持って、KMBときはユーキさんだけを双眼鏡で追って、新曲は3枚買って、タカシくんの歌を真剣に聞くのだ」

具体的なプランを据えて、私は推し引退に備えられる優秀なオタクだなぁなんて誇らしげにしてた。

翌朝、起きて一番に見たのが吉野晃一が脱退するという報告だった

正直昨日の今日でこんなことある?って頭で自分は笑っているつもりだったし、「分かっていたことだから仕方ない」と落ち着いてるように錯覚してた。

ただ頭から順番に爪先まで急に血が凍ったみたいに冷たくなって、自分意思で動かせない肉の塊になったのは感じていた。

きっと身体の方が正直だったのだと思う。

その日は学校があったから、動かないと思っていた肉の塊をなんとか人間みたいに仕立て上げて家を出た。

涙は出なくて、まだ悲しいも寂しいも腹が立つも感じることはできてなかった

今思えばよくやったなぁと思う。

脱退する、と未来形みたいな言い方だったけどもう仕事はなくて、今撮り終えたもの放送が終わればその時点でいなくなる

事実上の事後報告だった。

ファンと直接お別れする場がないどころか、何かの放送を通してメンバー吉野くんを送り出す事もない

極め付けは脱退報告の謝罪文が、リョウガさんのものだったことだった。

何回読んでも分からない。

方向性の違い」?

ギャグ漫画バンド解散シーンじゃねぇんだぞ!!!!!!

何も悪くないリーダー謝罪させておいて自分一言も発さずこのまま逃げるつもりなのか?

個人更新してるブログで謝る可能性は充分にあったけど、公式の脱退発表での報告は本人のものであれよ。

そろそろ2年も経つし、すっかり忘れたつもりでも思い出す度に腹わたが煮え繰り返る感覚を思い出す。

からボーッとする頭で授業を受けているうちに頭が正常に戻り始める。

脳が回り始めるとだんだん疑問が生まれてきて、感情が沸き起こってくる。

悲しいとか寂しいとかより真っ先に悔しいとムカつくが溢れ出してきて、昼まではとにかく笑うしかないっていつもよりハイテンションだったのが、午後から一言でも発せば大暴れしてブチギレてしまいそうで喋れなくなった

初めて涙が出たのは夕方実習が終わってやっと1人になった帰り道で、「お前が辞めても絶対超特急東京ドーム行くからな」と思った瞬間だった

だって本当に、上がり目だったんだ

この調子で行けば絶対ドームも夢じゃなかった

日に日に大きくなるキャパティと分かりやすく伸びていくYouTube再生回数を見れば誰だって分かった

超特急が今一番最強の7人だってファンに思わせることができる人たちだった

そんなところにこんな最悪の水の差し方するなんて、推しとか関係なく許せなかった。

辞めることはわかりきってたくせに、いざ辞めると言われれば「もっと後でよかったじゃん」とか言ってる自分が滑稽だったけど、理性で感情は抑えられないものだと知った

そんな怒りは一週間も続いて、怒って泣いてを繰り返すうちに、ある日やっと寂しいという感情が湧いてきた。

好きなところを思い返したり過去映像を見たりして吉野くんが恋しくて泣くようになった。

もう彼が楽しそうに歌う姿もクセ強すぎて目立つダンスも、MCときニヤニヤしながら6人を眺める姿も何もかも見れなくなると思うと辛くて苦しくて寂しくて耐えられなかった。

早く彼のことを綺麗さっぱり忘れたかった

そう、脱退が発表されて初めて涙を流してから、私はずーっと吉野晃一という存在忘却たかった

好きだったことを引きずるのは超特急応援するのに邪魔だった

差し迫るテストに集中するのに、彼を思い出してる暇なんてなかった

好きだったこと、寂しいこと、怒ってること、悲しいこと、彼に付随してくる感情はどれも強すぎて私の心では受け止めきれなかった

から早く忘れたかった

心を守る正常な防衛本能だったと思う。だって彼を忘れてしまえばこんな不毛感情は全部消える。

早く穏やかになりたかった

私にとってコーイチは初めて好きになったアイドルだったけど、その後色んなグループを好きになっていたか情報の海に飲まれようと思った。

ライブにもたくさんいったし、色んな番組見たし、雑誌もたくさんかって色んなところに散らばった好きな人たちを追うことで忘れようとしてた

私にとって、他のグループ超特急グループとして特徴づけるための比較対象として見ている部分があったことに、そこで気が付いた気がする。

例えば後輩グループ超特急が切り開いた道を広げてくれる人たちだったし、もっと大きな事務所グループは追い越す対象だった。

超特急は私にとってアイドルだったけど、いろんなアイドルを見ることによって超特急はやっぱりちょっと王道じゃないことを確認できた。

から他のグループを見ていると、どうしてもこれからコーイチの脱退によって落ちるであろう超特急の人気のことを考えてしまっていた気がする。

その辺の時期の記憶はあまりなくて、ただ段々自分アイドル応援に疲れていることをなんとなく自覚していた。

特に、脱退発表直後から自分絶対コーイチがいなくなったことに引きずられない」と豪語していたくせに、日を追うごとに周りが好きなタレント純粋応援できていることを羨む気持ちが芽生えてしまっていることがつらかった。

あんなこと言ったくせに、自分はいつまでも彼を引きずっていることが恥ずかしくて言えなかった。

そうして私は、夏のある日ぷっつりとアイドルを見るのをやめてしまった。

情報が全く入ってこないアカウントで、いろんな二次元ジャンルに手を出してみたりした。

昔好きだった作品をたくさん見返して、今までちゃんとできてなかった勉強をして、私がドルヲタしてたことを知ってる周りの友達には何度も「休日何してるの?」と聞かれた。

本当に何してたかあんまり記憶がないけど、その間にもずっと吉野君のことは忘れたかった。まだ思い出してチクチク胸が痛んでいたし、考えることがなくなると吉野君のことばかり思い出してしまっていた。

早い段階で彼は個人での活動を開始していたけど、早く忘れたいから見なかったことにしていた。超特急が進むための一員としての彼が好きだったから、自分のために歌う彼は私にとって知らない人だった。

維持を張っていたから、今でも超特急CD絶対買っているしFC更新も迷わずしているけど、現場に行くことはなくなってしまったし全ての仕事は追っていない。

今、二年目の冬にしてやっと、吉野くんが好きだったことを忘れ始めている

そして同時に、忘れることが怖くなってきている。

このままきっと私は吉野くんのソロ現場に行くこともないし、昔の友達に会って吉野君の話をすることもないと思う

十年引きずるだろうと思っていたけど、案外1/5の時間記憶はなくなってきた

彼のどんなところが好きだったかは思い出せるけど、それで胸がぎゅっとなったりはしないし、彼の顔やかたちは鮮明に思い出せるけどそれで死にたくなったりはなくなった

きっと今思い出せることもいつかばやけていって消えるのだ

私が一番怒って泣いて傷ついて死にたくなったのはタカシ君のことをかんがえるときだった

私は吉野くんと太陽くんが二人なのが好きだった

まだ二人が実家に住んでいたとき仕事東京に行くのは二人だった

タカシくんが実家から東京に行くとき、泊まるのが吉野くんの家になった夜は二人だった

動物園に行った二人

初めて顔を合わせて、「めっちゃ真面目」「すごい人」と思い合った二人

ボーカルなのに後ろに立たされて悔しかった二人

最年長と最年少だった二人

凸凹だった二人

黒と白だった二人

月と太陽だった二人

背中合わせの二人

超特急ボーカルだった二人

きっと気もそんなに合わなかったと思う

大親友でもなかったし、家族でもなかったし、師弟でもなかった気がする

だけど二人だった

日に日に歌が上手くなるタカシいつまでも待っていた吉野くんと、いい加減並んだように見えるのにいつまでも吉野くんを遠い目標みたいに語るタカシくん

みんなが持ち上げるほど濃い仲じゃなかったと思っているけど、きっと蓋を開けてみれば私が思いもしない仲があったような気もする

ここが好きとか、こういうエピソードがあったから好きとかじゃなくって、二人が出会って一緒に歌を歌うことになって、超特急としてふたりが奏でる歌声が大好きだった

私は勝手に、タカシくんがおいていかれたと思った。捨てられた、放り出された、一人にされたって勝手に傷ついていた。

きっとそんなことはなくて、タカシくんは私が思うよりずっと大人でそうでなくとも五人が守ってくれた

だけど吉野くんがタカシくんと袂を分かつ決断したことが本当に本当にショックだった

色んな「ふたり」の別れを聞いたけど、こんなにつらいことはないと思った。

だってお互い話し合って決めた別れじゃなくて、一方の明確な拒絶なんだ。そんなの受け入れなきゃいけないのはつらすぎるし、そんなことを言い渡す方は最低だと思った。

不幸なんて比べれるものじゃないってわかってたけど、その時心の中で私は世界一不幸だと思った。

1・17更新されたタカシくんのブログは、他のみんなと違ってまだ受け入れられていないのが感じられて涙が止まらなかった

カイくんがタカシサポートするから安心して、って言ってくれたのがうれしかったけど、やっぱり吉野くんがいなくなることで一番助けが必要になるのがタカシくんなんだって思うと悔しくて悲しかった

こんな終わり方は嫌だった。ずっと嫌だ。

二人の物語は、きれいでなくてもいいからせめて終わらせてほしかった。

かなわないと知りながらも、今でも二人が終わらせてくれるのを待ってる。

吉野くんのことを好きになったのは彼が我慢できないくらい楽しそうに歌う姿を見たからだ。こっちが笑っちゃうくらい、馬鹿みたいに楽しそうにステージで歌い舞う姿は誰よりもかっこよく見えた。

しゃべるとおもしろくて、もっとしゃべってるところを見たいと思った。

日本語の曲もバラードも全く聞かなかったけど、この人とタカシくんが歌うならずっと聞いていたいと思った。

好きな理由なんていくらでも後付けできるからあんまり意味はないけど、アイドルが嫌いだった私がこんなにも人を応援したいと思わせてお金時間感情も捧げるようになったのは吉野くんのせいだってことは事実で、それが何より私にとっての影響の大きさを示していると思う。

大好きだった。きっと今も大好きだ。だけど、それを確かめることはもう怖くてできない。

あんなに強い感情は、今の私にはきっと重すぎる

これから先、誰も応援できないとは限らない。きっと浮気性で人間観察が好きな私だから好きなアイドルができて、自主的コンサートも行けるかもしれない。

しかしたら、その人のために何かしてあげたいと思えるような人が現れるかもしれない。

だけど、きっと吉野くんのことみたいに全てを投げ出して好きになることはないだろう。

それは初めて好きになって、一番長く見ていたからでもあるけど、なってはいけないとも思うからだ。

きっとあれは私にとっては毒で、あなたにとっても重荷だった。だからそんなことはないと、明言しておきたい。

そうして世界に、吉野晃一が私という人間の中では世界一存在であり続けるということをささやかながら伝えておきたい。

ずっと悔しいから言えなかったけど、せっかくだから最後に言っておこう

吉野晃一くん、どうかこれからあなた幸せでありますように。

微塵も思えなかったあの日から二年が経って、やっぱりあなた幸せじゃないと誰も報われないと思うから

そんな不純な動機だけど、あなたにとっても私にとってもこれから比率が小さくなるあの大好きだった時間は、やっぱり本当だったと思うから

それを忘れたくない、と思う今なら幸せになってほしいと心の底から願える気がする

あなたにとっての幸せが私にはわからいから、あなたがそう思える形に落ち着けますように。




っていうのを一か月前に書いたんだけど、マジで今回の炎上でなにもかもぶち壊されました

大嫌いだと思えば思うほど好きだったこと、今もまだ実は好きなことを思い出す

大好きだった時間否定しなきゃいけないのがつらくてしんどい

赤の他人に入れ込むことのこわさを知ったよね

2019-12-22

なんねんもこつこつがんばって

いっしょうけんめいためて

だめになっちゃった

なんねんもこつこつがんばって

いっしょうけんめいためて

だめになっちゃった

仕事もない かねもない おんなもない

うらみもない

しぬのはこわい

いきていたくない

がんばってる

 

ただ下手なやつががんばるとこうなる。

とられちまうことは考えろ

一生懸命10年分ためました

たにんからみれば、奪い時

あとは、投資が難しいとおもわない人の

せっかくだから増やしてあげたい新設とか

ためるとそうなる

こまめにつかえ

家はなるべくちいさくてやすいのかったほうがいいとおもうが専門家

2019-12-14

鬼滅の刃面白みを教えて

鬼滅の刃名前はよく聞くし1巻分無料だったから読んでみたんだけど、いまいち面白みがわからなかった。鬼こわいし。

だったら別に読まなきゃいいじゃんって話なんだけど、なんかみんな楽しそうに読んでるし、どこに惹かれるのかせっかくだから教えてほしい。

2019-12-11

お空の上から選びました・前(短編小説)

「またやっちゃった…」

ヒロコは苛立ちと罪悪感でいっぱいになった胸を抑えて深く溜め息を付いた。

間も無く3歳になる娘のユウが赤くなったあどけない頬をめいっぱい歪ませて泣きじゃくっている。

嫌な周波数の泣き声がヒロコの脳に刺さり容赦なくさぶる。

片付けても片付けてもおもちゃを散らかし、いたずらばかりするユウをきつく叱りつけたのだ。

手をあげる必要などなかったことはわかっている。

同じことを何度繰り返せばいいのか、また抑えきれない怒りを発してしまった。

掌がヒリヒリと痺れている。

我に返った時には遅く、ユウは火が付いたように泣き出した。

それでもヒロコはすぐには動けなかった。

その様子を他人事のように見詰め、抱き寄せる事も出来ず、これを宥めるのも自分仕事かとうんざりし、またそう考えてしま自分が嫌だった。

夫の帰りは今日も遅いのだろう。

激務の為、終電になることがほとんどだ。最後に娘が起きている時間に帰ってきたのはいつの事だったろうか。

日が傾き始めた窓の外に目をやり、逃れられない娘の泣き声と孤独感にヒロコはまた溜め息をついた。

──

「こんなはずじゃなかったのに」

ヒロコはサキの家のリビングクッキーを齧りながら言った。

「イヤイヤ期は大変よね」

サキは応じる。

ヒロコの学生時代の友人だ。

サキの子供はユウの2つ上の男の子で、サキ企業勤めのいわゆるワーママである

ヒロコにとっては気の置けない親友であり、育児の先輩だ。

最近は忙しくて会う機会も減っていたがサキが2人目の出産を間近にして産休に入った為、久しぶりにお茶でもどうかと招待を受けたのだ。

「可愛くない訳じゃないんだけどね、時々イライラが止まらないの。本当にひどいんだよ。なんで何回言ってもわからないんだろう」

自分の家にはない、物珍しいおもちゃの数々に目を輝かせているユウを横目に、ヒロコはまた溜め息をつく。

「片付けは出来ないし、気付いたらすぐ散らかすし、昨日もリビングに水をぶちまけるし、トイレットペーパーは全部出しちゃうし…。毎日毎日片付けに追われてる…!すぐにビービー泣いてうるさくて頭おかしくなりそう。この子、私のこと嫌いなのかなって本気で思う事がある」

愚痴は次から次と溢れ出す。

サキは時折自身体験を交えながらヒロコの言葉にうんうんと耳を傾ける。

ヒロコがアドバイスなどを求めていないことはよくわかっている。

ただただ言葉を吐き出したいだけなのだ

まだ意思の疎通もままならない子供と一日過ごしているだけでどれだけ気力と体力が削られるかサキもよく覚えている。

久しぶりに人と話をしている高揚感と充実感に夢中になるヒロコの気持ちはよくわかった。

「…そろそろ保育園のお迎えに行かないと」

サキカップを置いた。

時間が過ぎるのはあっという間だ。

長居してごめんね」

ヒロコも席を立ち、ユウの散らかしたおもちゃを片付ける。

「帰るよ」

その一言でユウの顔がぷうと膨れた。

「やだ」

ヒロコの目が吊り上がった。

「また始まった…!ワガママ言わないで!!」

「やあぁー!あそぶ!あそぶの!!」

ユウはおもちゃギュッと握りいやいやと首を振る。

「もう時間なの!これ以上いたら迷惑でしょ!」

さなから乱暴おもちゃを取り上げると、ユウはわぁっと泣き声を上げた。

「はぁ…。もううるさい!泣かないでよ!行くよ!」

ヒロコはユウを抱き上げようとしたが、ユウは泣いて暴れ、その手から逃がれようとする。

カァッと目の前が赤くなるような感覚に襲われ、反射的にヒロコの右手にグッと力が入ったが視界にサキの姿が入り、ヒロコは震わせた拳を抑えた。

その分声はヒートアップする。

「泣いたって時間から仕方ないの!暴れないで!」

強引にユウを引き寄せ、そのまま引きずるようにして玄関へ向かう。

「みっともない所見せてごめんね。いつもこんなで…ホントごめん」

辛そうに頭を下げるヒロコにサキは困ったような笑顔を返すと、本棚から一冊の本を取り出してヒロコに渡した。

「ね、良かったらこれ、読んでみて」

──

ヒロコは疲れていた。

「こんなはずじゃなかったのに」

もっと育児って楽しいものだと思ってたのに。

お母さんだからメイクもお洒落ちゃんと出来なくて、髪を振り乱して鬼の形相で子供に怒鳴り、お母さんだから子供の為に我慢ばかりで辛い事ばかり。

ユウの寝顔を見て愛しいと思っても、朝になればまたあの1日が始まると思うと恐怖すら感じた。

の子を産んでいなければ…考えても仕方のないifが頭の中を駆け巡る。

夫は今夜も終電での帰宅になると連絡があった。

めしい。子供の事など考えず、仕事だけしていればいい夫が恨めしかった。

独りの時間はとても長く、虚無で満たされていた。

ふとヒロコはサキに渡された絵本の事を思い出す。

(絵本か…)

本屋へは何度か行ったが子供に何を選べばいいのかわからず、無難そうな物を数冊買ったきりだ。

読み聞かせをしてもユウはすぐに飽きてしま最後まで読み切れた事もなく、読んでいる最中絵本を破かれて怒って以来、開くのをやめた。

サキは何故、絵本なんかを渡して来たのだろう。

から取り出し、表紙を撫ぜた。

『この子は、ママをおこらせるためにいきています

絵本はそんな一文から始まった。

「えぇ…どういうこと?」

口の端に自然と笑みが浮かんだ。

静かなリビングにページをめくる乾いた音が響く。

いたずらで母親を困らせる可愛くない子供が、デフォルメされた絵柄で描かれていた。

(そう、毎日こうよ。嫌になる。この子ユウみたい)

嫌な感情が胸を巡る。

気分が悪くなり、一度は絵本を閉じようかと思った。

しかし、めくるごとにヒロコの手が震えだした。

(あ、このママ…)

絵本の中の母親自分が重なっていく。

(私だ…私がいる…)

『はっきり言って、おこらないママなんかダメだと思う!

あたしがあんたをうんだんだもん!

大好きすぎるからおこるのよ!あんたにはママよりしあわせになってほしいの!!

それがおこるってことなのよ!』

絵本の中のママは涙と鼻水で顔を汚しなから子供に叫んでいた。

ヒロコの目から知らずに涙がこぼれた。

(うん、私、怒りたいんじゃない。ユウが大好き。大好きだから怒ってしまうんだ…!私、間違ってなかったんだ…!)

胸が、身体中がカァッと熱くなった。

堰を切ったようにとめどなく涙が溢れてくる。

ヒロコは絵本を抱き締めて嗚咽を上げた。

ヒロコは昨夜泣き腫らしてむくんだ瞼をこすりながらも、穏やかな気持ちでいた。

今朝も早くからユウは冷蔵庫野菜室に積み木を放り込むいたずらをしていた。

いつものように怒鳴り付けたヒロコだったが、泣いているユウを自然に抱き締める事が出来た。

「あのね、ママはユウが好きだから怒ったんだよ。わかる?ユウの事がどうでもよかったら、怒ったりもしないの。だからユウが悪い事をしたら怒るのよ」

そう。こうやって子供に素直な気持ちを伝えれば良かったのだ。

今はまだ全ては伝わらないかも知れない、けれどきっとわかってくれるはず。

心持ちが違うだけでこんなにも余裕を持っていられるなんて。ヒロコは晴れやかさすら感じていた。

──

もしもしサキ?昨日はありがとう絵本、読んだよ」

追い詰められていた自分気持ち理解し、黙って絵本を渡してくれたサキ感謝を伝えようとヒロコは電話を掛けた。

「何て言うか、助けられた気持ち。私、いっぱいいっぱいだったんだと思う…」

「私もそうだよ」

サキの声は安堵したような響きがあった。

「いい絵本だったでしょう?私も辛いときに読んでるんだ。怒るのは悪いことじゃない、子供の為だって思えると気が楽になるよね」

「うん。ユウにちゃんと向き合えた気がする」

しばらく話を続けたあと、あぁそうだとサキは言った。

「あの絵本を書いた作家さんの講演会が再来週あるんだけど行ってみない?」

講演会?」

そんな堅苦しいのはちょっと…とヒロコは尻込みした。

「ユウも騒ぐしそんな所に連れていけない…」

大丈夫子供連れでも安心して行ける講演会なの。作家さんが子供と遊んでくれたり、絵本読み聞かせをしてくれたりするんだ。親も子供も楽しめていい息抜きになるよ」

本を一冊読んだだけ、どんな人かもわからない絵本作家講演会に3000円も出すのは専業主婦のヒロコにとっては少し高いなと思う金額だった。

だが、子供も沢山来ると言う話だし、ユウにもいい刺激になるかも知れない。

熱心に勧めてくれるサキに押され、せっかくだからと参加を決めた。

講演会と聞いて構えていたが、会場に入って拍子抜けした。

椅子も置かれていないホールブルーシートが敷かれているだけ。

子供大人もその上で体育座りをして待っている。

「なんなの、これ?」

わず口をついて出た言葉サキが拾った。

「知らないとちょっと驚くよね。まぁ座って座って」

サキに促されるまま、ブルーシートの端にそっと腰を降ろした。

キョトキョトと辺りを見回しているユウにサキが声を掛ける。

「ユウちゃん、これから楽しいお兄さんが来て遊んでくれるよ。ご本も読んで貰おうね」

サキの息子ケンタは場馴れしているのか、サキに寄り掛かるようにして静かに座っていた。

ケンタくん、お利口さんだね。ユウとは大違い」

「そんなことないよ。全っ然ダメな子なんだから今日はユウちゃんいるから良い子のフリしてるだけ。もうすぐ赤ちゃんも産まれるんだからもっとお兄ちゃんらしくして貰わないと困っちゃう。ね?ケンタ?…あ、ほら始まるよ!」

それはヒロコが想像していた作家講演会とは全くかけ離れたものだった。

絵本作家と聞いてかなり年配なのだろうと勝手に思っていたヒロコは、40半ばに見える気取らない格好をしたこ男性絵本作家その人であることも驚いた。

作家本人が壇上を降りて子供と触れ合い、子供達が楽しめるように趣向を凝らした様々な遊びが繰り広げられた。

時には大人も一緒に歓声をあげるような賑やかなもので、気付けばユウもキャッキャと声を上げて遊びの輪の中で満面の笑みを浮かべていた。

(凄い…)

今まで自分が知らなかった世界が広がっている。

絵本作家って本当に子供好きなんだね」

そっと囁くとサキ悪戯っぽく笑う。

「この人は特別だよ。こんなに子供の為に自分からやってくれる作家さんなんて聞いたことないもの。生の意見を聞きたいって日本中回って年に何本も講演会開くんだよ。絵本も発売前に講演会読み聞かせして、感想を聞いて手直しするの。凄いでしょ?」

サキ、詳しいね

「前にね、仕事でこの人のイベントに関わった事があって。妥協しないでこだわりを貫く姿勢とか、誰に対してもフランクで、作家なのに偉ぶらない所とか、凄く温かみがあって純粋な人だからファンなっちゃったんだ。しかも、ちょっとかっこいいじゃない?」

作家の事を語るサキの瞳はキラキラと輝いていた。

絵本読み聞かせもなんて上手なんだろう、とヒロコは思った。

子供達は食い入るように作家の手元を見詰め、声を上げて笑っている。

(これがプロ読み聞かせ…!ユウなんて私が読んでも最後まで聞かないのに、こんなに子供の心を掴むなんて。やっぱりプロは違うのね。私もあんな風に感情を込めて読んでみたらいいのかな)

作家は、二冊の本を読み終わり、次が最後読み聞かせだと告げた。

講演会も佳境である

もう終わってしまうのか…と残念な気持ちになるヒロコは気付かないうちにもうこの作家ファンになっているのだ。

新作だと言うそ黄色い表紙の絵本は、作家が渾身の思いを注いで全国のママ達の為に描き上げたのだそうだ。

この明るくて楽しい、優しさに溢れた人が私達ママの為に描いてくれた絵本とは一体どんなものなのだろう。

ヒロコの胸は期待に掻き立てられた。

世界中でママにしたい人はたったひとりでした』

読み上げられた一文にヒロコは頭を殴られたような気がした。

何故子供を産んでしまったのかと後悔が過る事もあった。

周りを見れば大人しい子供もいるのに何故ユウのようないたずらばかりする子だったのかと妬ましい気持ちになることもあった。

子供が親を選んで産まれてきただなんて考えたこともなかったのだ。

作家感情を溢れさせた独特の声音絵本を読み進め、ページを捲っていく。

空の上から下界を覗き、ママになる人を探す沢山の赤ちゃん達。

ひとりぼっちで寂しそうなママを喜ばせたいんだと飛び込んでいく魂。

ヒロコの心は激しく揺さぶられた。

気付けば茫沱たる涙が頬を濡らしていく。

子供は空の上で己の人生を決めてから母の胎内に降りてくる。

母に喜びを与える為に産まれるのだ。

ヒロコは肩を震わせしゃくり上げて泣いた。

その背中を優しくさするサキの頬にも涙が伝う。

そこかしこから鼻をすする音が聞こえる。

作家の声もいつの間にか涙声に変わっていた。

作家を中心に会場の空気が一つになったような感覚をヒロコとサキは味わった。

同じように感じる来場者は他にもいたのではないだろうか。

(自分絵本を読みながら泣くなんて、とても繊細な人なんだ…)

作家自分に寄り添ってくれるような気持ちになり、ヒロコはその涙が温かく感じた。

ママ…?」

ヒロコが泣いている事に気付いたユウが、どうしたの?と母の頬に手を伸ばす。

ヒロコは反射的にその小さな体をギュウと抱き締めた。

「ユウ、ありがとう

何故かはわからない。無性にそう言いたくなった。

「私の為に産まれてきてくれたんだね。ありがとう

講演後に開かれた即売会でヒロコは迷わず黄色い表紙の絵本を買った。

そのまま作家サインが貰えると言う。

感動と感謝を伝えているとまた涙が溢れてきた。

作家はにこにこしながら『ユウひめ、ヒロコひめへ』と言う宛名の下に2人の似顔絵を描いて手渡してくれた。

──

翌日からヒロコはユウに、そのサインの入った絵本積極的読み聞かせた。

講演会で見た絵本作家の姿を脳裏に思い浮かべ、それと同じように読み聞かせをしたのだ。

冗談を言うシーンでユウは笑う。

もう一度ここを読んでとヒロコにせがむ。

こんなこと今まで一度だってなかったのに。

この絵本はまるで魔法のようだと思った。

「ユウもこんな風にお空の上からママを選んだんだって。覚えてる?」

「うん。おじいちゃん

ユウは絵本の中の神様を指差す。

「このおじいちゃんにユウも会ったの?」

「うん」

幾人もの子供たちから聞いた話を元に絵本を描いたとあの作家は言っていた。

本当だ、ユウも産まれる前の記憶を持っているんだ、とヒロコは確信した。

「どこが良くてママを選んだの?」

「うーん…ママかわいい

照れたように小首を傾げながら舌足らずに答えるユウをヒロコはきゅっと抱き締める。

ママ嬉しい~!ユウも可愛いよ!可愛いママを選んだんだからユウが可愛いのも当たり前だよね~!」

ヒロコは幸せ気持ちで満たされていた。

子供からこんなにも愛を貰えると気付かせてくれたこ絵本は、ヒロコにとって正にバイブルとなったのだ。

後半はこちら↓

https://anond.hatelabo.jp/20191211112403

2019-12-05

独身おっさんなので

田舎なのと親と共有してた軽自動車がもうそろそろあれで車検も切れるしで車を買う事になった。

自分で買う車はこれがはじめて。

今まで車に興味なくてセダンやらコンパクトカーやらでいろいろ迷ったが、

独身おっさんなので2シーターでもいい事に気づいてロードスターRFを買った。

せっかくだからかっこいいのを。

親はもとからある軽トラに乗っている。

家には2ドア2シーターの車しかない。

2019-11-17

嵐と北海道経済

遠方に住む妹が嵐の熱狂的なファンで、

かれこれ十数年、東京大阪名古屋と、一緒にコンサートに行っている。

ご存知の通り、嵐は活動を休止する。

「これが最後かも」と言う願いから、

コンサートの第四希望の「いつでもどこで」に初めてチェックを入れたら、

見事に札幌ドーム当選した。

当選してからホテルをおさえ、飛行機を予約して、

仕事の都合をつけて、家族迷惑を掛けないようにと準備して。

遠征」ってやつだ。

ジャニオタ!オタ活!お金がかかるね!!

それで初めての札幌に降り立ったのだけど、

右も左も嵐ファン空港からずっと嵐ファンに囲まれていた。

(今回のツアーバッグ持ってるからすぐわかる。)

嵐のコンサート感謝感激雨嵐はさて置き、

どこに行っても嵐ファンだらけ。

すごく行きたかった訳じゃないけど、

せっかくだからと、観光をした「羊ケ丘公園」「白い恋人パーク」とか嵐ファンだらけ。

せっかくだから函館にも行ったけど、嵐ファンだらけ。

私達は嵐のバッグを持ってなかったけど、

居酒屋の人に「嵐ですか?」とか聞かれて笑った。

嵐の札幌ドームコンサートで、

一体どれだけの経済効果があるんだろうって思った。

普段札幌事情は知らないけど、

平日なのに行列ラーメン屋さんとか、どう思ってるんだろう?とか思った。

ファン迷惑してるって言うSNSカキコミは見た事あるけど、

嵐は別にきじゃないけど、

嵐のおかげで、売り上げが立てれて、

ハウハしてる人の話とか聞きたい。

それなりに潤うなら、

嵐休止後はどうなるんだろうなー?とか思った。

札幌ドーム周辺のお店とか。

あのイトーヨーカドーとか。

余談:嵐がいなかったら、妹と二人で旅行する事なんてないから、

楽しい時間が過ごせてよかったなーって思う。

2019-11-14

anond:20191114160652

知らないだけじゃない?やったことないことに心理的ハードルがあるのって当たり前だよね。せっかくだから教えてあげなよ。

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