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2023-05-08

新幹線認知症のおばあちゃんが隣だった

GW前の土日、所用で新幹線に乗って大阪へ行った。

自分は1ヶ月前から予約して、窓際の席を取っていた。隣に座ったのは80代くらいのおばあちゃん

通路を挟んだ隣に、家族と思われる50代くらいの女性が2人座った。おばあちゃん荷物を棚に載せていたので、家族ではないにしろ同行者。2人は談笑していて、おばあちゃんにはあまり目をくれていなかった。

気にせずお弁当お茶を広げ、新幹線景色を楽しんでいたら、にゅっと手が伸びてきて、私のお茶をつかんだ。

えっ?!と思って手の伸びる先を見ると、隣のおばあちゃんお茶をつかんでいる。びっくりして何も言えずにいたら、手を引っ込めた。おばあちゃんニコニコ笑っていた。

ここで、このおばあちゃんもしかして認知症なのか?と思った。でも、認知症ならさすがに家族が気にするだろうと思い、特に行動には起こさなかった。

その10分後、今度は私の腕を掴んだ。びっくりして、思わず払いのけた。

通路を挟んだ隣の家族は、相変わらず談笑していてこちらに目もくれない。

おばあちゃん、私の腕を掴んできたので席を変えてくれませんか?あなたたちが見ていてくれませんか?なんて言うにも言えず、どうしたらいいかからないし怖いしで、ぎゅっと窓際に身を寄せるしかできなかった。

その後も何度か腕を掴まれ苦笑いで払い除けるしかできなかった。半袖なので肌に直接触れられるし、指を舐めている様子もあって不快感でいっぱいだった。

自分祖母認知症なので、出かける時は気にかけていたけど、まったく気にかけない人もいるんだなと衝撃だった。

他人に、あなたのおばあちゃん認知症ですよ、こんなことをしてきましたよって文句をいうハードル個人的にとても高かったのだけど、こういう時ってどうしたらよかったんだろう。

2022-08-28

パイナップルの木

パイナップルは木になりません。くさをかきわけて、じめんからにゅっと、でてきます。しゃしんではじめてみたとき、ぼくはとてもびっくりしました。それまでは、なにもおもっていなかったけれど、

「おまえはこんなにへんなやつだったんだ!」

とかんげきしました。

このあいだ、ようちえんのみっちゃんとあそんだときに、パイナップルがじめんからでてくることをおしえてあげました。そしたらみちゃんは、

「ちがうよ。パイナップルはね、木になるんだよ。」

と言いました。ぼくはそのとき、みっちゃんは、ヤシの木のことをパイナップルの木だとかんちがいしているんだと思いました。ぼくもむかし、そう思っていたからです。なのでぼくは、

「みっちゃんが思ってるのは、ヤシの木のことなんじゃない?あれは、パイナップルの木とはちがうんだよ。」

と言いました。でもみっちゃんは、

「ちがうよ。」

と言ってききません。

そのとき、ずかんとか、アイパッドがなくて、しゃしんをみせることができなかったので、ぼくはパイナップルがじめんからでてくることをしょうめいすることができませんでした。だからぼくは、こうえんのじめんにあしで、パイナップルがじめんから出ているえをかいて、

「こんなかんじだよ。」

とおしえてあげました。するとみっちゃんは、

「ちがうよ。こうだよ。」

と言って、パイナップルが木からなっているえをかきました。でもそのパイナップルは、木よりもとても大きくて、こうえんのはんぶんくらい大きくて、なぜかとりがたくさんとまっていました。そのとりが、みんなばさばさしていてすごかったです。

それで、ぼくはみっちゃんに、

「とりすきなの?」

ときくと、みっちゃんは、

「うん。」

と言いました。そのあと、みっちゃんふたりで、パイナップルがボーにんげんやモンスターやくまんばちにたべられているえをかきました。たのしかったです。

またみっちゃんとあって、あそびたいです。

2022-08-08

anond:20220808214833

Togetterスマホブラウザで見るとイライラするものは山のようにあるが、人気がありそうな移動先にまつわるものはだいたい以下の2点かと思う

・ まとめのコメントを見ようとして画面上部のコメントタブを押そうとしたら一つ上の領域が下がってきて「今週の人気」とかタップする羽目になった

ランキングが(1時間10回くらいチェックしてるせいで)全く変動しないので新着まとめを見ようとスッとやってスッとタップしようとしたらへんなとこ押ささった(北海道弁


まとめのコメントページは、画面上部の不安定場所にあるコメントタブからだけではなく、画面右下の丸い吹き出しマークを押すことでも移動できる

吹き出しマークは画面スワイプでうにょうにょ移動したり出たり消えたりしないので、こっちを使うとストレスが減る

新着まとめを見たい場合一気に実ページの先頭までスワイプしてから実ページの最上部タブ領域を押すようにするとよい

中途半端な画面位置で画面上部ににゅっと親切めかして出るタブモドキに頼ってはダメ

あいつらちょっと画面動くといきなり消えて別なとこタップした判定になるぞ

2022-05-14

めっちゃネタバレ注意】ウルトラマン処女によるシン・ウルトラマン感想

本当に浅い。そしてウルトラマンをぜんぜん知らない人間感想

めっちゃネタバレしているので注意。

■筆者のウルトラマン知識(※間違っているかも)

昭和の人気特撮。白黒テレビ時代からやってた。

・Mなんとか星雲からやって来た正義宇宙人で、怪獣と戦ってくれている。

怪獣も倒すけど、足元の町並みもガンガン壊す。

日本怪獣対策室(地球防衛隊?)みたいな組織に在籍している隊員がウルトラマンに変身する。

必殺技スペシウム光線と八つ裂き光輪(うろおぼえ)なんかギザギザの輪っかが飛ぶやつ。

・水で戻す前の春雨っぽいバリアーも張れた気がする。

3分経つと戦えなくなるので、それを知らせてくれるカラータイマーが胸についている。

・ジュワッ! と言う。

兄弟がいっぱいいる。父と母もいる。タロウもいる。(でもウルトラマン性別男性なのかはちょっとよくわからない)

バルタン星人カネゴンは知ってる。

 

■『これは原作初代ウルトラマンリスペクトなのかな?』と思ったり、よくわからなかったところ。

最初ロゴくるくる回るやつ → ”懐かしのアニメ”みたいな番組ウルトラマンOPとして見たことある気がする。

銀色ウルトラマン → 白黒時代オマージュなのかな?

・「怪獣が以前のものと似ていてパーツ挿げ替えみたい」……的な発言 → 怪獣スーツを使いまわしていた的な話を聞いたことがあるのでそれかも。

・Y軸固定でビュンビュン回転するウルトラマン → 人形っぽいのでそういう特撮撮影技法があったのかも。

・手が痛い素振りを見せるウルトラマン → 妙に人間っぽい仕草なので、原作でそういうシーンがあったのかな?

・顔のアップが妙に近い → 意識してそういう撮り方をいているのはわかる。

戦闘シーンがもっさりしている → 特撮戦闘シーンを意識しているんだと思う。中に人間が入ってる感をわざと残しているのかも。

カラーターマーが無い → そのかわり3分というリミット提示されないが、活動時間が短い旨とその理由は語られていたので納得できたし違和感はなかった。

・なんで緑になるの? → エネルギー不足なのか、カラータイマーが無い代わりなのか?

 

エンドロールで気づいたこ

原作(昔のウルトラマン)の音楽がたくさん使われていたこと。 → 当たり前ですがぜんぜん気づきませんでした……が、違和感みたいなものも無かったです。

庵野監督名前がいろんなところにあって(ありすぎて)笑ってしまった。色々な意味でこだわりを感じた。

 

■好きだった演出

・変身モーションをした神永の下からウルトラマンの巨大な手のひらが現れ、ぎゅっと握りこぶしに包まれウルトラマンが登場するところ。めちゃくちゃかっこいい。

・車の座席の隣から怪獣の手がにゅっと出てくるところ。びっくりして声が出そうになった。なんかほかにもドッキリシーンがけっこうあった気がする。

・やっぱり情報戦アナログ最強なところ。

 

セクハラ? とネット言われていたシーン

映画を観終わってTwitter感想を漁るまで、そんな可能性には思い至らなかった。

そもそもウルトラマン外来生物宇宙人)という認識なので男女の機微があるとは思えないし。

個人的には浅見が神永に対して「(コーヒー入れないなんて)気が利かない」というめちゃくちゃ古風なパワハラムーブをしている方がよほど気になったかも。

サバサバ女子が苦手なだけかもしれない。

 

■全体の感想

めちゃくちゃ面白かった。地球を愛し、人類のために身を粉にして戦ってくれるウルトラマン最高。好き。かっこいい。劇場で泣いた。

人間めちゃくちゃ脆弱だし情弱だし、移り気で強欲で未熟だけど、それでもそんな人類希望見出してくれるウルトラマンマジ天使だし、そういうウルトラマンに胸を張って愛してもらえる人類でありたいと思った。

 

ちょっと残念だったところ

ウルトラマン人類をこんなにも愛してくれるようになった原因(要因)の部分があんまり描かれてないところ。

たぶん融合した神永さんがめちゃくちゃ良い人だったからなんだと思う(子供助けてくれてるし)んだけど、禍威獣特対室の面々との絡みがあんまり無いのも相まって、自己犠牲にしてまで人類を愛してくれた理由ちょっと薄いように思えた。

でも監督的にわざと省いたのかもしれないとは思う。

 

■その他感想

斎藤工さんの表情があまり動かない感じが宇宙人っぽくて良かったし、そんななかでも要所要所で内に秘めた心を映す正義の瞳を感じ取れた気がした。

・それに対してめちゃくちゃ表情豊かなのに、その表情に見合った感情を一切感じさせない山本耕史さんの怪演が凄かった。

・割り勘する宇宙人かわいい

・観終わってから「そういえばジュワッ!」て言ってなかったかも? と思った。

高層ビルにぶつかるウルトラマンを見ると、意外とサイズが小さい気がした。昔はあんまり高い建物無かったからかも。

CGの安っぽさみたいのはあんまり感じなかった気がする。

宇宙人さんにはもうちょっと「鍵」とか「ドア」とかの存在尊重してほしい。

・グッズが大人男性向けなのか、わりと普段遣いできそうで品が良いと思った(でも売り切れてた……)

シンゴジのときも思ったけど、怪獣が出ても会社に行くし、学校にも通う日本人。でも実際そんなもんなのかもしれない……と昨今の世界情勢も踏まえ感慨深かった。

ウルトラマンファンのひとだともっと小ネタが拾えて面白いんだと思う。なにか「これを観とくと良い!」という作品があったら教えてほしい。

・また観に行きます

2021-08-08

キンタマがやわらかい

暇だったから久しぶりに自分キンタマを触ってみた

昔はもっとコリコリした硬さがあった気がするんだが

なんか柔らかくなってるし大きさも小さくなったような気がする

あと場所ももっと玉袋に収まりよくどっしりかまえていたはずなんだが

太って玉袋が大きくなったのかなんとなくキンタマの収まりがよくない気がする

俺のちんこはとても小さい

通常時はゆで卵を細くしましたくらいの大きさだし勃ってもそこからさほど大きくはならない

彼女に口でしてもらう時AVなどで得ていた「ちんこ口の奥まで入れたらとても苦しい」という知識をもとに心配したら

大丈夫だよ奥まで入れてみる」と言ってくれたけどいざしてみたら全然苦しくなかったみたいで「え、エホ、エホ・・・

とめちゃくちゃわざとらしくえづいてくれたことがあった いい子だったな・・・


話が脱線してしまった

ちんこは小さくても別にいいんだけどキンタマ存在感のなさが気になる

一応検索して調べたりはしてみたけどキンタマが下に落ちてこないとかそういうのではなさそうだ

ただ左右の分かれ方に曖昧さがあるような気がする

昔は玉と呼ばれるにふさわしい硬さ、存在感があったはずなんだが

今はなんかもにゅっとした感じになった

キンタマいつか溶けてなくなってしまわないか心配

2021-07-10

「他の人はこちらも検索」がうざすぎる

最初から出てるなら1億歩ゆずって許せるが、

あるページに飛んだあと戻る押して検索結果一覧に戻ったときにゅっとでてくるのがほんとうざい

2020-07-15

anond:20200715163133

終わってたら

広告より1周りでかい当たり判定だの画面下部からにゅっと出てくるだのの広告開発されてねえよ

2020-06-14

他の人はこちらも検索がうざい

検索結果をクリックしてページに飛ぶ

戻る押して検索結果に戻る

いっこしたのページにアクセスしようとすると、「他の人はこちらも検索」がにゅっと出てきて誤クリックして、意味不明検索結果に飛ばされる





ああああああああああああああああああああああああああああ

2020-05-05

クソワロタンバリンシャンシャンカスタネットタンタンプップクプーシャンシャンブーチリリリリリンwwwwwwwww

エロgif整理してたら、

女の子ふたりこたつ之前に座ってる

おもむろにヨコから男が現れるけど、チャック前回で陰茎をボロンと出してる

陰茎にカメラが寄る

開いたわりばしが上からにゅっとでてきて陰茎をはさんでパチン

男が無言でうずくまる

っての見つけたwwww

なにこれwwwwww

2020-01-20

私はうんこを漏らしていない

私はうんこを漏らしていない。

 

毎週日曜日バイトをしている。知り合いの店の店長代理みたいなものである

で、その帰りには決まってラーメンを食べることにしている。デフォルトで大盛りのいわゆる二郎系というやつだ。そのラーメン屋はスープクリアで豚臭くないところがよい。大量の旨味調味料依存していないことは食べればわかる。

その日、私は体調が芳しくなかった。しかし、毎週の習慣には打ち勝てず、迷いながらも入店した。サイドメニュー無料クーポン券みたいなものを持っていたことも、入店を後押しした。期限が迫っていたのだ。

 

サイドメニュー餃子チャーシュー丼であった。ミニチャーシュー丼もあったが、せっかくだからミニではない方にした。コスパという言葉が好きだ。

メインディッシュは、普通ラーメンではなく、汁なしまそばにした。前に食べた記憶では、汁なしまそばラーメンに比べて全体的にやや量が少ない。さすがに山盛りラーメンサイドメニューミニでないものを平然と平らげられるほど私は食いしん坊ではない。どちらかというと痩せ型だ。

 

この時点で私はうんこを漏らしていない。

 

漏らすわけないだろう。意気揚々と注文をしながら漏らしてるって頭おかしい。もしそうならこの文章タイトルは「狂人日記」とでもなっているはずだ。私は狂っていないので、オーダーをしながら漏らすわけがない。

 

汁なしまそばは思ったよりも量が多かった。そして、ミニじゃないチャーシュー丼もそれだけで1食分くらいの量があった。おいおい。しかし、残すことは私の信念に反する。今までもこういったラーメン屋で残したことは一度もない。夕食を残したら父に激怒され家を締め出されるのではないかと怯えながら、出された飯を必死に食べていた幼年期が私の全てだ。

よし、食うぞ。

チャーシュー丼は非常に旨かった。サイコロ状のチャーシューご飯の上に乗る。ラーメンチャーシューとはまた違うトロトロチャーシューであった。ラーメンチャーシューちょっと硬い。

汁なしまそばも旨い。旨いよぉ。この店は最高だな。あまりにも最高なので毎週通って常連パスをゲットしたくらいに最高だ。

問題なのはミニではないチャーシュー丼と汁なしまそばをオーダーしてしまたことだ。

 

どちらも半分くらい食べたところでお腹がいっぱいになった。腹パンパン。変な汗がどんどん出てくる。体調が悪化していくのを感じた。

そもそも体調が悪かったので、メシをいっぱい食べればよくなるかもという目論見もあった。前にそんなことがあった。しかし、今日はそういう問題ではなかったらしい。

 

まだうんこを漏らしていない。まだってゆうか今後も漏らす予定はない。私の消化器系はところてん式ではない。食べたそばから漏らす仕組みにはなっていない。なってたら常にトイレで飯を食まなければならないじゃないか。この時点で便意は1グラムもなかった。

 

数週間前、違うラーメン屋で濃厚煮干中華そばを食べ、店内を出てすぐ嘔吐してしまった。本来は五年に一度ほどしか風邪を引かないほどの健康体なのに、昨年は3回も風邪を引いた。で、昨年の12月くらいからずっと体調が悪い。年末年始は謎の高熱で寝込んでいた。ここ数日は咳をする度に右の肋骨のあたりが尋常じゃなく痛い。

 

この症状についてパートのおばちゃんに話したところ「肺炎じゃないの?」と言われた。肺炎かー。肺炎という病気について私は寡聞であったのでウィキったところ、症状が当てはまるようであった。肺炎かー。いやだなあ。

 

閑話休題

尋常でない満腹であった。私は肉が大好きだが、目の前の二つの器には肉が結構残っていた。もちろん、米も麺も残っていたが、肉を口に入れるだけで吐き気がした。ここまで肉が憎いことは今まで一度もなかった。なぜならそれはダジャレからだ。

 

誤解を避けるために一応言うけど、ラーメン屋さんは悪くない。豚と小麦粉と米も悪くない。私の体調とオーダーが悪かった。

 

その後も頑張って食べ続けた。まじで頑張った。しかし、あと一口分のチャーシュー丼がどうしても食べられなかった。これ以上食べたら吐く、と本能が言っていた。汁なしまそばは完食した。「ごちそうさまでした」と言って逃げるようにラーメン屋を出た。大量の汗をかいていたので外に出た途端、非常に寒かった。

 

自転車で家まで帰る。店から出ておよそ30秒後、強烈な吐き気を催し、とっさに自転車を降りた。幸い、嘔吐することはなかったが、不快であった。家に着くまでに吐かなきゃいいな。吐くならせめて家に帰ってからだろう。

 

自転車を漕ぐ。家までは10分くらい。そのうち吐き気は収まってきたが、別の問題が浮上してきた。便意である

 

4年くらい前だろうか。同僚と飲んだ後、徒歩で帰っていた途中にうんこを漏らした。長い橋の真ん中あたり。完全に便が100%出切った。夜で一人だったのが幸いであった。誰にもバレていない。この時、私は確実にうんこを漏らした。懺悔します。

 

あの時は漏らしたが、私は今はうんこを漏らしていない。なにしろ今は自転車に乗っている。すいすい進む。大丈夫、間に合うだろう。

 

楽観に反して急速に便意が激しくなる。やばい結構やばい住宅街自転車で駆け抜けながら「やばいやばいよーまじでー」とだいぶ大きな声でひとりごちた。何でもいいから気を紛らわせないと脱糞しそうだった。肛門一世一代覚悟で頑張ってる。私は結婚していないし結婚をする意欲も予定もなく、私の肛門もそれはわかっていたと思うので、あり得たはずの孫の代までの肛門の力を発揮して頑張っていたと思う。

 

家まであと3分くらい。私はうんこを漏らしていない。

 

アパートに着いてすべきことはたくさんある。まず、自転車自転車置き場に停めなければならない。そして、自転車に鍵をかける→自転車ライトを消す→荷物を持つ→2階の部屋まで駆け上がる→鍵を開ける→部屋に入る。いつもやっているこれら行為のいちいちが煩瑣だ。その間に漏れちゃったらどうするんだ。焦っている時ほど鍵穴に鍵が入らなかったりする。荷物が上手に持てなかったりする。なぜなら、肛門に力を入れながらこれら日常行為もこなさなければならないかである。力と集中が分散されるのだ。

 

ようやく家に入った。家に入るまで私はうんこを漏らしていない。以前の俺とは違う。

 

懸案事項はもう一つあった。上着のチャックが馬鹿になっていることである。なぜだかわからないが上着を脱ぐときにチャックがスムーズに降りないのである。脱ぎ終わるまでに1分くらいかかることさえある。この非常事態にあっては、1分もあったら何が起きてもおかしくない。

 

荷物ぞんざいに室内に投げ入れ、上着のチャックを下ろそうとする。案の定スムーズ下りない。家の明かりをつけるのももどかしい。肛門 vs チャック。私のリソースは双方に注がれている。うんこテロリストだ。

 

私はうんこを漏らしていない。

 

チャックが下りるよりも先に肛門が緩みつつあるのを感じた。緊張と緩和とか言うけれど笑える事態ではない。別に上着を脱ぐ必要はないのだけれど、なんとなく便器には上着を脱いで座りたいじゃない。とは言え、いざとなったら上着のままトイレに駆け込めばいいのだ。最適解はそれしかない。

 

テロリストカウントダウンはない。いきなり勃発する。あ、と思った瞬間にはもうむにゅっと出てるのだ。4年前の経験から学んだ。

 

私はうんこを漏らしていない。上着のチャックは下りない。トイレまでは五歩くらいでたどり着く。

 

あ、

2019-09-19

特急の前席に足を載せるおっさんはどうにかならんのか。

肘掛深くひじを置いたら、むにゅっとおっさん靴下が触れて泣きそう。

そのあとも薄い背もたれ越しにずーっと足の感覚が伝わってくるし、もう最悪。

2019-08-27

触手欲しい。触手

21世紀なのになんで触手が売られてないんだろう?

 

もう40代だし、旦那セックスしてくれないし、かといって浮気かめんどくさいし。

そもそもこんな40代を抱こうって人もいないだろうし。

大人のおもちゃも買ったけどそうじゃないんだ。

自分で手を動かさないで、されるのが好きなんだよ。(するのも好きだけど)

それに一人でするのって本当に空しくなるので、しんどい

 

から触手さえ売ってれば、それで十分なのに、ない。

 

触手が売っててペットみたいに飼えたらいいのに。

もしくはバイオパンツみたいなのがあって、にゅっと生えてくるとか。

(昔、そういう漫画唯登詩樹さんのであってすごい憧れた。あれ欲しいって)

というかそういう未来が来るとわりと信じてたのに。

触手欲しいなぁ。なんでないのかなぁ、つらい。

2019-06-04

ゼラチンが食べたい

ゼラチンでできたゼリーが好きだ。つるりとした舌触り。ひんやり頬をすべる食感。むにゅっとした弾力に、体温で溶ける絶妙な口溶け。

ところがコンビニスーパーで気軽に買えるゼリーゼラチンが使われているものほとんど無いに等しい。市販ゼリーほとんどはゲル化剤か寒天でできている。ゲル化剤は多糖類で、寒天食物繊維だ。俺が食べたいのはゼラチンコラーゲンタンパク質アミノ酸なんだ。ゼラチンでできたゼリーもっと増えてほしい。作れば良いって話だが会社帰りにもっと気軽に買いたいんだ。

2018-11-01

アデノイド顔貌つらい

下顎が引っ込んでるから前に出そうと努力しているんだけど下唇がぶにゅっと出っ張っていてしゃくれというかなんかとにかくべちょっとしている

元来上顎に比べて下顎が引っ込んでいる感じの状態で唇の位置がかみ合っていたのが変に無理して下顎を出そうとしたことによって下唇だけが前方へ飛び出してしまうという状況に陥っている

もうだめだ しのう

2018-04-06

勃起クオリア

女の子勃起する感覚を正確に伝えるには、どのように表現すればいいんだろう?

乳首にゅっと立つ感じ?

2017-07-28

父の新しい趣味

昨年、父が定年退職した。

父は40年以上ずっと運送会社で働いていた。趣味も車で、休みの日は必ずドライヴテレビも見ない、本も読まない、ネットもやらない。昔はよく料理をしてたけど、今はぜんぜんしてない。

学生時代映画監督になりたかったらしい。だからだろうか、私が小さいころはよくカメラを持ち歩いていろんなもの撮影しまくっていた。8ミリハンディカム? くわしいことはわからない。とにかくビデオカメラで何でも撮ってた。旅行運動会七五三etc

でもいつしかそれもやめてしまった。それからは車一筋。ドライヴけが人生って感じだった。

私は父が心配だった。そんなんじゃボケちゃうよ。それにいくら車が好きだからって、もうなるべく運転は控えて欲しい。年なんだから

父はひとりで暮らしている。母は私が2才の時に癌で亡くなった。それからずっと父娘で暮らしてきたが、私は3年前に26で結婚して家を出た。

私は父にノートパソコンプレゼントした。父が車以外のことで時間を潰せるようになればいいなと思って。オンライン将棋なんかを勧めてみた。それが半年前。

で、驚くべきことが起きた。父がパソコン動画編集にはまってしまったのだ。

映画青年の血が騒いだのだろうか。父は短期間に相当な知識技術を身に付けていた。

スポーツカー ベスト10』なんていう2分ぐらいの動画を作ったりしてる。ランキング形式で車の映像が流れるのだ。

その車の映像、どうやって手に入れた!? BGMもついてるし、解説テロップも入ってる。文字がボヨーンと飛び出したりして。すげー。

いやー、よかった。これで老後の趣味ができたねー。

なんて、安心してたのも束の間。

なんと父は私の小さい頃の映像編集し始めたのだ! ねえ、その古いテープ達、どうやってパソコンに取り込んだの?変換とかできちゃうもんなの?とんでもない機材とか買ってない?大丈夫?散財してない?

その手の知識が全くない私はとにかく心配心配で。こんなことは簡単に出来ると父は言うのだけれど。本当だろうか?

そんな父から、先日、DVDを渡された。なんとそれ、私の思い出ムービーだっつうじゃないですか。いやあ、さすがに身構えた。

で、観たんですが、これがかなりぶっとんでまして。。よく言えば前衛的。はっきりいうと、めちゃくちゃ。

映像はいきなりビデオレター風に始まる。どこかの山の登山口にひとりで立つ父。カメラの前でぎこちなく笑いながら手を振ってる。テロップが出る。

なぜ高尾山!? どういう意図があるの?しかもこれ、三脚立てて一人で撮ったの!? 松居一代スタイル!?

父が私に呼びかける。

  • 覚えてますか~、ここは大昔に君とふたりで来た山です!

そうだっけ!? ごめん、覚えてない。。あ、でもなんか、すごく小さい頃、山の中でゴンドラに揺られたような記憶が、あるような無いような、、あれが高尾山

そこでなぜかBGM

永ちゃん!?なぜそのチョイス!?明るい山並みとぜんぜん合ってないよ。。完全に夜景向きの曲じゃん、、、

映像が変わり、実際に私が緑の中を歩いてる場面が流れる。すごくちっちゃい。たぶん幼稚園のころだ。何だかぐずっている。カメラの奥から父の腕がにゅっとのびて、私を抱き上げたところでフェードアウト

今度は私が運動会で走ってる映像が流れ始める。

これは良かった。なんと幼稚園から小学校5年までの私の徒競走映像ちょっとずつ繋いであるのだ。(ちなみに6年の時は休んだ)

走りながら成長してゆく私。たまにスローになったりして。かっこいいじゃん!BGM爆風スランプじゃ無ければさらに良かった。次から音楽担当は私にやらせて。

そっかー、父は毎年、私が走るところを必ず撮ってくれてたんだね。

そのあとも、七五三海水浴さくらんぼ狩り学芸会、お誕生日会と、まあ懐かしい映像が次々と。知恵熱が出そう。

さて、問題はここからですよ。再びカメラの前に現在の父が登場。

なんと私が小2の時に書いた手紙カメラの前で読み上げやがった!

完全に松居一代じゃん! 暴露ノート的なやつじゃん!もしかしてオマージュ!?影響受けたの!?

しか手紙文章テロップに起こして、ピアノBGMなんかつけちゃって、映画エンドロールみたいにして晒すという、、、まさに鬼畜所業。。

  • パパへ

おたんじょうびおめでとう

パパのオムライスが好きです

ごはんを食べるとき

パパはおもしろいはなしをたくさんしま

わたしケーキ屋さんになったら

たくさんケーキをたべてね

食べ物の話だけかいしかもこれ、テロップにする意味ある!?

ビデオはここで終わる。いやー、すごかった。いろんな意味で。

手紙、ずっと持ってたんだね。

私、ケーキ屋になりたかったんだなあ。ケーキ、作ってみるか。よし、今度作って父に食べさせよう。

代わりにオムライスを作ってもらおう。あれはね、世界一うまいんだ。

2017-02-18

最上もがを見ていると宮本フレデリカを思い出すが、どっちが先に出てきたかからない。しか記憶の根っこに向かうとにゅっと双葉紺が立ちはだかり

しかし洋の東西/次元を問わず金髪の女キャラってロング多くね

2016-12-06

はてぶのスマホページ広告

WELQ騒動で思い出したんだが、

はてぶのスマホページ開いたとき広告が表示されるときにゅっと下に伸びるからクリックするのやめろや!

と、いまどうなってるのか確認したら、なんかレイアウト変わってやがんの。

やればできんじゃねええええか!!!

最初からやれ!!!

2016-03-04

初めて美容室おっぱい経験した

都市伝説だと思ってたんだけどさ、さっき体験してきた。

美容室だと上向きでシャンプーするじゃん?薄い紙みたいの顔に乗っけて

んで後頭部洗うときって頭抱えるようにしてワシャワシャするんだよね

その時!

かいなーとわ思っていたけど新人アシスタントさんのカイデーパイオツに俺の顔面がむにゅっとめり込むわけ!

そのこはハイゲージニットを着てたから柔らかさも質感も重量感もめっちゃリアルに伝わってきて一瞬頭のなか真っ白になっちゃった

いや~あるんだね、ハプニングエロ、非日常だけにめっちゃキドキしてタオルを掛けてもらってるとはい下半身が隆起しないかヒヤヒヤしちゃったよ

ありがたやーありがたやー

2015-12-16

スター追加ボタンクリックした時の、あのぐにゅっとした感覚がたまらなくイイ…

絶妙チューニングされた遅延、はてなにはきっと優秀なUIデザイナーがいるに違いない。

2015-10-13

http://anond.hatelabo.jp/20151012154555

最近昴ってバレエマンガ全部読んで、興味持ってyoutubeボレロバレエ見てみたけどすごさわかんなかったなー

最初ボレロ自体自由振り付けかと思ったら一応決まった振り付けあるんだねあれ

釣りちょうだ~い、あるいは、お先にどうぞ~~みたいな、あごのしたから手をにゅっと前に出す振り付けが気になって仕方なかった

あとなんとなくすごいなって思うようになりだしたのは人数増えてからで、一人の踊りのすごさは結局わかんなかった

失礼だけどどこぞのマスゲームのほうがまだすごいんじゃないのという感じの印象を受けた

2015-04-15

ムゲンプチプチ

プチプチ梱包材)を潰す感覚を味わえるみたいなおもちゃあったけど

あれのニキビ版があったら流行ると思う。

というか欲しい。

実際に肌に貼って潰すと中から白い粘液を模したものにゅっと出てくると気持ちいいと思う。

鼻の毛穴アブラ版も欲しい。

2014-09-30

秋のりんごの話

良く晴れた、ある秋の日。

からころとカウベルのような音を立てて、喫茶店に一人の女性が入ってきた。

正確に言えば、扉に付いているのは高地で放牧されていた牛がつけていたもの喫茶店マスターが旅先でもらってきたものであるので、事実カウベルの音なのだが。

ふと、目をやると、カウンターの上に2つのりんごが置いてある。

りんごだ」

秋恵はそうつぶやいてから、ひどく恥ずかしくなった。りんごを見て、りんごだ、とつぶやくのはなんというか、あまりにもそのままだったからだ。

他に誰も聞いている人が居ないかを確認してから、秋恵は買い出して来た材料を片付ける為に、店の奥に向かった。さほど大きくはない喫茶店なのだが、カウンターの他に何故か調理室がある。

「……よし」

今日は、キッシュを作ろうと心に決めていた。しかし、調理室に入っていざ準備をしてみると、なぜか少し不安がある。秋恵の中では、料理は特技の中には入っていない。どちらかと言うと、手芸であるとか、もっと具体的に言えば手袋を編むのは中々のものだと思っている。

しかし、まだ季節は秋である手袋プレゼントにするには少し早い。

今日マスター誕生日なのだ

サプライズパーティーをする予定で、他のメンバーマスターを外に連れ出している。まずお茶時間ケーキちょっとしたものサプライズをして、夜はしっかりごちそうを作る予定だ。

まだキッチンは秋恵だけである。というよりも、料理に自信がなかったので、少し早めに来て先に進めようと考えていたのだ。

秋恵の不安は大きくなる。挽き肉とほうれん草カレーマスターに美味しいと褒められたので、パーティーらしくキッシュにしようと挽き肉とほうれん草を買ってきたのだが、良く考えたらカレーから美味しかったのであって、キッシュにしたらぱさぱさにならないか?チーズかいるのだろうか?

冷凍パイ生地を使って作ったことがあるのはアップルパイだけだ。アレは自分で食べたのだが中々美味しかった。先ほど見たりんごが脳裏をかすめる。

マスター趣味で、五香粉だのクミンシードだの、調理室には様々な香辛料が溜め込まれている。当然シナモンもある。

「……よし」

もし、誰かが使うつもりのものだったら謝ってあとでスーパーに買いに行けば良い。ちょうど2個あるし、使ってしまおう。

そう思って喫茶店内にとって返したところで、からころと音がなった。

秋恵がりんごに手を伸ばしたタイミングで、ちょうど目があった。

「あー!お姉ちゃんそれあたしのプレゼント!」

春香が大声を上げる。

「え?いや、ちょっと使わせてもらうかなーと思ったんだけど」

さすがの秋恵も、自分が買ってきたわけでない食材勝手に使おうとしていたのでしどろもどろに返答していたのだが、途中でハタと気がついた。

「……りんご?あんた、りんごプレゼントなの?」

「なによ!ちゃんとマスターにも聞いたんだからね、今欲しい物が何かって!」

それを直接聞くなよ、サプライズだぞ妹よ、と秋恵は思ったのだが口には出さない。どうせ面倒な事になるのが目に見えているからだ。この妹は基本的に善良で模範的市民なのだが、内弁慶である。そして、すぐに懐いて身内扱いするので、知り合いに対して弁慶である。もう、ほぼ弁慶だ。

「ひどい!4つも食べたの?信じらんない!だから彼氏にも逃げられるのよ!」

彼氏関係ないだろ。それにあたしまだ」

「ひどいひどい!マスターリンゴが6個食べたいって言ってたから、ちゃんと昨日のうちにスーパーで買って来て、これから磨こうと思ってたのに!」

りんご6個?」

ものすごく嫌な予感がする。秋恵は妹をこれ以上刺激しないようにしたいと心の底から思ったのだが、好奇心が勝った。

「それって、もしかしてApple6って言ってなかった?」

「そうよ!だからリンゴ6個買ってきて」

まだ妹が何かを喚いているが、秋恵は聞いていない。そう、妹はこういう奴なのだ春香ちゃんって天然だねと常連客に言われて、農薬なんか使ってませんと突然怒るような娘なのだ

秋恵がほんのりと妹の天然さ加減に心温めていると、ついに弁慶物理的に攻撃を仕掛けてきた。慌てて説明を再開する。

「いや、待てって。あたしはまだ使ってないって。これからちょっと借りてパイをつくろうと思ってただけで」

「借りるって使っちゃったら返せないじゃない!」

春香正論を語るが、論点はそこにはない。

「だから、まだ使ってないって。あんたのりんごには手を出してないから

「今触ってたじゃない!」

「いやだから

結局、春香が納得して残ったりんごを磨き始めるのに、45分かかった。大幅なタイムロスである

「もう!誰が4つ食べちゃったのよ」

「そりゃわかんないけど、意外とマスターあたりじゃないの?」

秋恵もなんとなくりんご磨きに付き合わされている。こんなことをしている場合ではないのだが、もはやキッシュを作るのと春香を同時に相手にするのは無理だと心の何処かで諦めている。

からころからころと、扉が大きめの音をたてる。

りんごを磨きながら扉を見やると、無理やり渋い顔を作っているマスターと、夏代が入ってくるのが見える。

「わたし食べた」

先ほどまでの騒動を三割増しで春香マスターに報告していると、夏代が唐突告白した。

春香が目を大きく見開いたのをみて、慌ててマスターが補足を入れる。

「僕が先に食べようって言ったんだよ。ね、夏代ちゃん?」

「先に見つけたのはわたし」

「どういうことよ!ナッちゃんマスターといつのまにそんな関係になったのよ!」

秋恵が黙ってりんごを磨きながら噛み合わない会話を聞いていると、なんとなく全貌が掴めてきた。

まり、こういうことだ。

昨晩、春香りんごを6個買ってきて、カウンターの上において帰った。どうやらビニール袋に入れたままだったようだ。プレゼントの扱いが雑だぞ妹よ、と秋恵は思ったが当然口には出さない。

閉店清掃をしていた夏代がカウンタービニール袋に目を留め、閉店前精算をしていたマスターが、りんごを剥いて夏代と一緒に食べたということのようだ。

「おいしかった」

「当然よ!あたしのプレゼントなんだから!」

もうぐだぐだであるマスターも一応気がつかないふりで渋い顔をしていたはずだが、すっかり嬉しそうな様子を隠そうともしない。

「まあまあ、結局は僕へのプレゼントを僕が食べたんだし、良いじゃない」

「もう!マスターがそう言うなら、しかたないけど!」

春香は、マスターに頭をなでてもらってすっかりご満悦である。秋恵は、磨いているりんごを夏代がじっと見つめてくるのが少し気になるが、取り敢えずは無視して気になっていることを聞くことにする。

「ナッちゃんさ、ふゆねぇは?」

ケーキを取りに行った」

もうサプライズでもなんでも無いなと秋恵は思ったが、主に春香のせいなので気にしないことにする。

「や、なんか変だなーとは思ったんだよね。冬美さんがお散歩しませんか、とか言うから。まあ今日は暇だし、ちょっと休憩がてらと思って、冬美さんと夏代ちゃんと一緒にお散歩に出たら」

冬美は散歩の途中で唐突に、厠に、と言ったらしい。マスターはそこがツボだったらしく、いやあ女性が言うと雅だねとか何とか言っているが、それにしてももう少しマシな言い訳は作れなかったのかと秋恵は思う。

「待ってるつもりだったんだけど、冬美さんも時間が掛かるから先に帰っててって言ってたし、先に帰ってきたんだよね」

お茶する予定だったから」

そのお茶サプライズパーティーという打ち合わせを昨晩きちんとしたはずだし、トイレ時間がかかると女性が言うのはどうだろうと秋恵は思ったが、もはや何を言っても無駄な気がしてきている。

からんころんという音とともに、冬美が大きな箱を持って店内に入ってきた。

「あら、みんなでお茶の準備かしら?」

本人は自然なつもりなのだろうが、どうみてもケーキが入っている箱を持っているし、不自然まりない入り方に秋恵は少し目眩がする。

「そうだね、じゃあお茶にしようか。コーヒーで良いかな?」

「わたしミルクティー」

「あたしははブラックミルクティーなんて子供ね!」

「じゃあ、わたしはマスター特製のブレンドにしようかしら」

「……あたしもブレンドで」

それでもお湯を沸かしカップを揃え、豆を挽いてミルクを温めてと、マスターを中心に淀みなく準備が進むのは、流石に喫茶店での作業に手慣れた姉妹ならではのものだ。

4人がカウンターに並んで座り、マスターカウンターの作業側に立っている。いつもの光景だ。

普段と違うのは、明らかにケーキが入っている箱が不自然中央に置かれていることだ。

「実はこのケーキは、……バースデーケーキなんですよ!」

冬美がたっぷりと溜めてから箱を開き、驚いたでしょう?という顔でマスターを見上げ、マスターはとても嬉しそうだ。まあ、嬉しそうだからもう何も言うまいと秋恵は諦めてりんごを磨いている。

「あたしも!りんご!ほら、お姉ちゃんも渡して!それあたしのプレゼント!」

春香に続き、秋恵も大人しくマスターりんごを渡す。ほんの少しだけ渡すのが寂しいと秋恵が思ったのは、丁寧に磨いたからだろうか。

「いや、嬉しいな。ありがとう。僕、結構りんご好きなんだよね」

秋恵がApple6がりんご2個になったと知ったらマスターがどんな顔をするだろうかとぼんやり想像していたが、隣からそわそわとした雰囲気が伝わってきたので、怪訝に思って見てみると、冬美が明らかに何かを企んでいる顔をしている。

これは何かまだプレゼントがあるな、サプライズ意味が解っている流石は最年長者だと素直に秋恵は感心した。

「実はですね~、もう一つ」

「え?りんごがまだあるのかな?良かった、生のりんごは好物でね」

「ナマの?」

秋恵は反射的に聞いてしまってから、後悔した。隣の冬美が笑顔のまま突然硬直したからだ。嫌な予感がする。

「そう、僕は焼きリンゴとかはギリギリ大丈夫なんだけど、アップルパイみたいに煮てあるやつがダメでね。くにゅっとした食感がどうにも苦手で」

マスター基本的には喫茶店マスターらしく空気を読むし、苦手な食べ物でも相手から出されたものは断らない。ましてや冬美がプレゼントするもの拒否することはありえない。例え砂まみれでも笑顔で食べるだろう。

「も、もう一つは……あ、あたしからの歌です!」

パイは出さないの?」

冬美の無理矢理のリカバリーを夏代が台無しにするが、まだマスター笑顔のままだ。

「な、ナッちゃんもほら、一緒に!ハッピバースデートゥーユー!」

ハッピバースデーディアと一緒に歌いながら、秋恵は思い出す。そういえば調理室でキッシュを作ろうとして不安になったのは、甘い匂いが残っていたからではなかったかシナモンが目立つ位置に出ていたのは何故だったかりんごは元々6個あり、マスターと夏代が食べて、今マスターが2個持っているということは、残りの2個はどこに行ったのか。そして、キッシュを作っていないことに気が付き溜息をつきそうになるが、嬉しそうに蝋燭の炎を消すマスターをみて、まあ、幸せそうならば良いかと秋恵は思い直す。

喫茶店の外は、秋らしく良く晴れている。

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【第0回】短編小説の集い

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