はてなキーワード: 猫耳とは
と、最終回を迎える作品がポツポツ出てきた今急にこんな日記を書きたくなった。
基本的にどのクールも何かしら面白いアニメがあってそれを自分は楽しんでるんだけど、そんな自分からしても今期は何故か特に面白いと感じた。
という訳で自分が面白かった!と思ったアニメを書いていく事にする。
そんなに滅茶苦茶大好きって訳でもないけど、逞しい女主人公がイケメン達を助け助けられる展開が中々痛快だった。
同じ今期の女性向けアニメでも虫かぶり姫よりこっちの方が自分には合ってたかな。
お前ら早くくっ付け!早くくっ付けよ!と思いながら見てたけど、今期も先輩と宇崎ちゃんがお互い好きだと自覚しただけでまだ付き合うには至らなかった。
宇崎ちゃんのお父さん(CV石川英郎さん)がめっちゃ好き。というか宇崎家のキャラ皆好き。多分三期もあると思うけどどうなるかなぁ
今になってうたわれるものの続編ってマジかよ?って思ってたけど、毎週楽しんでみてる。まだ最終回は迎えていない。
藤原啓治さんの後を引き継いだ利根健太郎さんの演じるハクがマジで藤原さんのハクにしか聴こえなくて、それだけで評価の鰻上りが止まらない…
ビルドシリーズ除くと鉄血のオルフェンズ以来5年振りの完全新作ガンダム。総集編とか隔週とかで焦らされるのはテンポ悪いなぁと思うけど、それを差し引いても滅茶苦茶楽しんでるアニメ。多分ここ数年で一番。
OPのミステエエエエリアスが癖になる。今期の女性向けアニメで一番好きだったと思う。まだ最終回は見てない。主人公の寿雪が受け身じゃなくて自分から動いて情報収集するアクティブなタイプなのが良いなあって感じた。
これも最終回はまだ見てない。
やっぱりジョジョは面白い。ネット配信だと最終回まで一挙公開済みらしいけど、こっちはTVで後三ヶ月楽しむ事にする。
きらら系?のアニメかと思ったらファンタジア文庫原作だった。RPG不動産を見た時も思ったけど、自分はこういうファンタジー+きらら系みたいな作品が好きなんだろうなって思う。
原作ファンから大不評みたいだけど、OPがスッゲー好きで本編の雰囲気も嫌いじゃないんで自分は好きな奴。正直アクションシーンは爽快感無いなと思うけど、作画綺麗で好きなんだよね。最終回まだだっけ。
転生したらスライムだった件とか蜘蛛ですが何か?の二番煎じかと思ったら、所謂なろう系の作品の中でも一二を争うくらい好きだった奴。最終回はまだ見てない。
多分転生者である師匠じゃなくてフランって現地人の女の子が主人公なのが良いんだろうなって思ってる。昔の角川スニーカーのラグナロクってラノベみたいな感じで。
ゆるーい雰囲気の女子部活物。声優さんが被ってるのもあってこれと水星の魔女で今期はダブル百合アニメか!と思った。キャラが皆やんわり好感持てて、見てると癒される感じの作品だった。
一話を見た段階だと全く期待してなかったのに、途中から毎回楽しみになってた奴。
作画的には紙芝居アニメ?みたいな感じなんだけど、先が気になるストーリーが面白かったし主人公の佐竹さんが好感持てるお人好しで見易かった。
これも一話を見た段階だと全く期待してなかったのに、結果的に今期の恋愛アニメで一番好きだったかも。まさか不徳のギルドや恋愛フロップスよりエロいとは思わなかった。
これだけ言うとエロアニメみたいだけど、ED曲がしっとりお洒落で良い感じだった。キャラクターが全員善人で悪人が居らず、嫌な感じにならずに見る事が出来るのも良かった。俺達の戦いはこれからだエンドだったけど。
一年振りの続編。一期の段階で面白かったんだけど、二期も変わらず面白い。
ヴィンランドサガや進撃の巨人もそうだけど、NHKのちょいグロ要素がある漫画原作アニメって本当どれも面白い。不滅のあなたへはほぼ主人公視点だからこの世界どうなってんの?って疑問はあるけど。
ブリーチのアニメ見るのはこれが初めてなんだけど、滅茶苦茶力入ってるな…って初見でも分かる。確か監督はブラクロの人だったっけ。
やっぱり久保帯人師匠のセンスは唯一無二だな~と見ていてヒシヒシ感じる。スタジオぴえろって本気出したらこんな作画良いアニメ作れるのね。
また女性向けサッカーアニメ?ってキャラデザと声優陣を見た段階だと思ってたけど、内容的にはサバイバルというかギャンブル物みたいな必死さがあるサッカーアニメだった。これも面白い。
ヒロアカは一期からずっと見てるけどやっぱずっと好き。まだ原作は未完だからこれからも続くんだろうな。
作画とか演出のクオリティでずーっとネタにされてたけど、原作が面白いからか話は中々面白かった。原作読んでなくてもこれ絶対原作面白い奴だろ!ってあの最終回で確信した。
アニメとしてのクオリティはプラネットウィズの足元にも及ばないだろうけど、個人的にはこっちの方がプラネットウィズより好きだったかな。2クール目のED曲がスゲー良かった。
https://www.youtube.com/watch?v=kQeeCjPdD3A
内容的な意味ではそこまで飛び抜けてるとは思わないけど、キャラデザがとにかく良い。特にメインヒロインのカナデはここ数年のアニメで一番可愛いと思ってる。
元々は一本の映画だった作品を五本に分割した作品だとか何とか。最近中華アニメ結構好きになってたんだけど、これも良かった。戦闘シーンはアニメで見るマトリックスレボリューションみたいな感じだった。
→まだ最終回見てないけど中々好きな感じのアニメ。お色気全振りかと思ったらシリアスパートの魔物とのガチバトルが中々面白い。
→嫌いじゃないけどPAWORKSのアニメならパリピ孔明の方が好きだったなあ。ヤクザ物の良さがよく分からないから、キャラデザは好きだけどハマりきれなかった。嵐子さんVSソーヤの格闘描写がめっちゃ良かった。
→最終回まだだっけ?終わったら一気見しようかなって思ってる。7話までが面白かった分、一気に1クールかけ抜けたら熱量落ちずに楽しめたんだろうなって思った。
→一見百合作品に見せかけて、実際はらくだとか文鳥師匠とか歌緑師匠とか女性向け作品っぽいイケメン描きてえんだろうなぁ…って凄い伝わってきた。まめだは可愛いけど…アンバランスに感じた。
→4クールやるって本当だろうか?とりあえずうる星やつらという作品に対するスタッフの愛が凄いんだろうなって事はアニメも原作漫画もよく知らない自分にも伝わってきた。
→マイルドなオバロって聞いてたけど、確かにマイルドなオバロっぽい作品だなーと思った。
→ゴールデンカムイのアニメ見るのはこれが初めてだけど、クオリティ高くて面白い分途中でスタッフさんが無くなって放送休止になったのは残念だなあ…と思った。
→一期は全話見たけど二期は録画ミスったせいで一回も見てない。一期好きだったのに悔しい。再放送して欲しい。
→まだ最終回見てない。全く期待してなかったけど、可愛いキャラデザに反して内容エグくない…?って驚いた。音楽が良いなあって思った。
→主人公最強物かと思ったら主人公より強い奴が結構居たり、主人公の主な攻撃手段がパンチだったり、コメディかと思ったら主人公の過去が凄いシリアスだった。多分二期無いのに俺達の戦いはこれからだエンド…
→ここ数年金銀編20年ぶりくらいにポケモン見てるんだけど、サトシついにチャンピオンになったね。今となっては知らないキャラやポケモンの方が多かった。ミュウに会いたいゴウはあんまり報われてない感じがしてる。
→まだ最終回見てない。きららアニメなのにめっちゃ話題になってるなこれ…って思ってる。ぼっちちゃんはアイシールド21みたいに自分がギターヒーローである事がバレるんだろうか?
→録画したけど全然見てない。一期は一年前に全話見たけど、駆け足だったけど結構楽しめた。今期数少ないロボアニメだし楽しみにしてる。
→女性向けアニメ。勘違いラブファンタジーというキャッチコピー通りに主人公が「本当に自分は殿下に愛されてるんだろうか…?」と基本的にうじうじ悩んでるアニメだった。敵役が不愉快なゲスばかりで見てて嫌だった。
→まだ最終回見てない。放送前は期待してなかったけど意外と面白かったなって奴。犯沢さん、一人称私だしもしかして女性なんだろうか?
→これもまだ全然見てない。というか一期も途中で止まってる。ゲッターロボっぽくて面白そうだしいつかは見なくちゃいけないと思ってるけど、見れるかな。
→セブンスと比べてもデュエルしない回多くない?って思ってる。前作と似た容姿のキャラが悪役になるのは嫌だなあって感じてる。ニャンデスターがキャラデザも声も凄い好き。
→これもまだ最終回見てない。あそびあそばせっぽい感じかな?放送前に期待値上げすぎちゃったなって自分で思った。
→確かまだ最終回放送してなかったと思う。途中まで変なラブコメアニメだなあ…と思ってたけど、終盤急に面白くなってきた。個人的に今一番最終回が気になるアニメかもしれない。
以上。こうやってざっと感想書くと結構本数見てるなって思ったけど、こういう日記を書きたくなるくらい今期のアニメは個人的にスッゲー面白かった!
誤字を直したよ。
【追記】
「さみだれみたいな糞アニメを楽しんだとかお前正気か?あたまおかしいのか?」みたいなブコメが結構来たけど俺的には悪い所込みでも好きだよさみだれ
バジリスク〜桜花忍法帖〜ってアニメが自分がこれまで見た2クールアニメの中だと一番面白くなかったんで
あれと比べたら惑星のさみだれはまだストーリーや設定が面白かったし、大空直美さん演じる姫が可愛いし、主題歌も良かったし真っ当な大団円だったんで好きだよ
【追記2】
「何であれ(続き物)見てないの?」ってトラバやブコメが幾つか来たけど基本的に続き物は以前から追ってる物じゃないとあんまり見ない
どれのことを言ってるんだ
https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5947
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
きっかけは今期に放送している令和のデ・ジ・キャラットを観たことによるものだ。
正直デ・ジ・キャラットに関してはその名前をうっすら聞いたことある程度で、他は何も知らなかった。
オタク向けコンテンツだと何処かで耳にしていたので「ああ昔の萌えアニメね」と認識していた。
猫耳の可愛らしい女の子ってだけで人気出るとか、昔のオタクってチョロいなwとさえ思っていた。
でだ。
圧倒された。
訳が分からなかった。
でも、面白かったのだ。
不思議な魅力に取り付かれ、俺は4分の1話目を延々と繰り返し観た。
Youtubeで昔のデ・ジ・キャラットが公式から全話無料で公開していたので、すぐに全話観た。
いや、気づくと観ていた。惹き込まれていた。最終回の16話目で泣いた。
気づくと俺はデ・ジ・キャラットの魅力にどっぷりに引き込まれ、沼の中へと誘われていた。
ただの萌えアニメじゃなかった。
ああ、この感覚…そうだ。十年前、カナダに旅行してロッキー山脈を観て圧倒された、あのときの感覚に似ている…。
それだけは事実だ。
見てないのもそこそこ
一覧、あらすじはアニメイトのサイトが便利(https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=5947)
前期で面白かったのはリコリス、よふかしのうた、神クズ、ちみも
感想には偏りが強い
今期おすすめ
ガンダムとなっているものの過去作との繋がりが一切ない新作なので新規でも大歓迎
以下順不同
1話時点だと秋葉原舞台でメイドが人を殺しまくる謎アニメすぎて…
任侠モノが軸らしいんだけどいかんせん続きを見ないとわけがわからないカオス具合
クオリティは良さげ
2話見ても何がなんだか、ヤクザドラマのヤクザがメイドになった的な.
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
まるで少女漫画、転生して乙女ゲーの悪役になるのもそろそろ供給過多
あまり目新しさは感じない、魔王に婚姻申し込んで魔王が適宜照れるのが見どころか?
ASMRアニメらしいんだけどこういうのYouTubeでやった方がよさげ
宇崎ちゃんは遊びたい!ω
うちの師匠はしっぽがない
ちょっと話の進みが遅い、刺激的ではないのと軸の落語にハマれるか否かで面白さが変わる
程よく緩い
散々宣伝してただけあって完成度高い
原作も旧アニメも見てないけどこんなテンポ良く進むのが意外、しかも面白い
どういう導入?とか気になる前にサクサク話が進んでしかもラブコメ、面白い
陰の実力者になりたくて!
中高生男子の妄想をアニメ化、学校で目立たないけど実は最強の俺とヒロイン達
世代によってはかなり刺さる
後宮の烏
よさげな雰囲気はあるものの所々出てくる単語に馴染みがなくて話追えないのでほぼ字幕必須
ミステリー系っぽいが数話見ないとわからない、マンガ「薬屋のひとりごと」を思い出す感じ
忍の一時
2話からラノベ的な流れ、光学迷彩あるなら最初から使えとか主人公の決心までが少し長いとか
きらら感
1期でどこまで話進むかわからんけど独特の世界観すぎて人を選ぶ可能性あり
毎週ed変えるのに予算入れるなら先に連続2クール確定させて欲しいタイプのストーリー
結局オレツエーになってる
剣になる発想は新しいけどその先見飽きたパターン
Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-
ノーストレスで見るならこれその2
2,3話踏まえて良作、話の展開は早くないが作中の雰囲気と相まって満足度高い
酷い、ニンジン投げてドラゴン爆散させて主人公のセリフ「そうか強くなったんだっけ」
サバイバル系というかどういう人の死に方があるかを見ていく感?(なお死なない)
高校生でクラスの誰かと強制同棲生活、夫婦らしさ上位はメンバー替okってなんだそれ
導入が雑で無理矢理、どうせこうなるだろうの先がもう見える気がする
不徳のギルド
BLEACH 千年血戦篇
とにかくよく動く、このクオリティでソウルソサエティ編やってくれ
新規がゼロから入るには話進みすぎ感ある、この1話で面白そうと思ったら是非原作へ
一護の声ってこんなだっけ?
いちいちキャラの顔が怖い、目剥きっぱなし
導入雑だしボール蹴るなら靴履かせてあげて欲しいし細かいところが気になる
ぼっち・ざ・ろっく!
ネガティブ思考染まりすぎて笑えるラインと悲しくなるラインの綱渡り
虫かぶり姫
3話まででやっと1章、結局少女漫画のノリなのか?
手荷物満載でハメられたシーンは面白かったからそこがピークじゃないことを祈る
15分なのがもったいない、コナン好きに向けた小ネタ満載すぎる
ただただ蒼井翔太の声
これまでの再編集版っぽい
新規歓迎として作られてそう
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う
猫耳娘がワンパンできるモンスターに襲われてるのを助けるってさすがに導入としても意味不明
助けた後にテイマーなら従属させてよ!ってなんだそれ
結局オレツエーで着地
4人はそれぞれウソをつく
ひたすら勢いで突き進むコメディ
恋愛フロップス
羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
隠れた名作かもしれない、期待できる
どういうストーリーで展開していくのが謎だけどこのクオリティならかなり期待できる
とりあえず最初にまさか...そんな...猫耳カチューシャ...を最近知って素晴らしいものを読ませて頂けたことへ最大級の賛辞を贈りたい。
猫耳カチューシャは心を豊かにするのだと心新たにすることができた。
では本題だけれども、ボクのリベラルの根源はGNU宣言とフリーソフトウェア運動というエントリを読み、猫耳カチューシャ増田であると記名して書こうという思いに至って実際に行動している。
端的に言えば「猫耳カチューシャを装着するという自己決定を擁護する側のケモノミミストであり、その自己決定の制御権は他者に侵害されるべきではない」と考えている次第だ。
男であれ女であれ性別の型に依らず猫耳カチューシャを装着する自由があるべきだし、年齢がどうのとかどうでも良いじゃんと、猫耳カチューシャを装着したいなら、猫耳カチューシャでパートナーを誘惑したいなら好きにやったら良いじゃんと思うのだ。
これまで猫耳カチューシャ増田はソーシャルリベラリズムに「猫耳カチューシャの自由」の根拠を求めていたが、近年の、特にインターネット上で支持される類のソーシャルリベラリズムはその理念に反して自己の発露を抑制し、あまつさえ規制しようという動きがあるのは否定できないはずだ。
あろうことか野党は与党が自己の発露を擁護しようという立場へ立った際に、与党と差別化しようと政局しか考えず自己の発露の抑制へ歩みを進めるという愚を犯してしまった
共産主義政党は別として、与党よりもソーシャルリベラリズム政党として認識されていながらソーシャルだけに注力しリベラルを棄てるとは、そしてそんな政党を支持してしまうインターネット上のソーシャルリベラリズム界隈には猫耳カチューシャの自由を預けることが正直出来ない。
いつしか猫耳カチューシャが店頭やネットショップから消えて流通されなくなってしまうのではないかと恐怖を覚えてしまうのだ。
あなた達は言ったじゃないか、特定の商品が流通しないように社会合意をはかっていくと。
そんな恐怖に怯えている最中に読んだのが上記の「ボクのリベラルの根源はGNU宣言とフリーソフトウェア運動」だ。
読めば読むほどGNU派にはケモノミミストが求める猫耳カチューシャの自由があるではないか!
猫耳カチューシャを装着する自由、ウサ耳カチューシャを装着する自由、4つ耳であっても良い、髪でヒト耳を隠せば良いじゃないかという自由、そしてケモノミミを装着しなくても良い自由すらある!
我々とあなた達の自己決定をGNUは担保する!
ソーシャルリベラリストよ、このエントリのバカバカしさを受け止められるか?
「夫に猫耳カチューシャを着けたら最強じゃね?」という妻のバカバカしい声を受け止められるか?「猫耳カチューシャを着けた妻の可愛い姿を観たい」という夫のバカバカしい声を受け止められるか?
自分は、猫耳カチューシャ増田はGNU派へ転向したからこそソーシャルリベラリスト達の「GNU派ってバカなのか?」という声すら受け止めようじゃないか!
サイトを眺めたところ、新着のおススメ欄に自分のやつがあった。クリックしてみると……「ランキング 24時間1位」とあった。「ファッ!?」という声が出た。無意識だった。あんな声が人間から出るのだなと素朴に感じた。
「pixivで活躍している絵師です」と自分のことを紹介してくれる人がいた。嬉しかった。コメントを読んでいると、こんなに多くの人が気持ちよくなってくれたんだと思って涙が出た。自分がやったことは無駄ではなかったんだ、これでよかったんだ、と心臓の奥からじんわりとした感情が湧き出した。
マックのフライヤーに真新しいオイルを入れた時の、あの澄んだ小麦色の油面が脳裏に浮かんだ。生卵をそこに割って落として、ポーチドエッグを作って食べるのが当時の朝マッククルーの楽しみだった(追記 お湯に落とすのが本来のポーチドエッグです。当時の呼び方を尊重しました)。
朝五時くらいの周囲がまだ暗い中、夜マックから朝マックに切り替わるまさにその時、みんなでワイワイと集まって創作料理をやっていた。自分が作るのはポーチドエッグと相場が決まっていた。皆、おいしいと言ってくれた。そんな記憶が、あのランキング1位の画面を観た時に脳裏をよぎった。
デビュー作品を投稿した年だけで1000万以上も稼いだ。図に乗った自分は、また同じ系統の作品を作り始めた。再び三ヶ月程度は労しただろうか。前作と同程度の執筆期間だ。
いよいよその時だ。満を持して販売開始ボタンを押した。はっきりいって二番煎じだった。濃さについては前作よりも強いつもりだ。
売れ行きは……前回とほとんどいっしょだった。24時間ランキングは1位だったし、1週間ランキングでも、1ヵ月ランキングでも一番になった。コンテンツに需要があると確信した瞬間だった。
次作はこれとは違う作品を作ってみようと思い立った。妹凌辱ものではなくて、もっと社会的に健全とされるエロ分野に挑戦してみようと思った。多くの大家のページを巡っていったところ、クリムゾン先生のページに辿り着いた。販売作品をひとつずつ見ていったところ、「この人すげー安定してるな」と感嘆したのを覚えている。それでいて創作ペースも早い。
自分の場合はこうはいかない。下書きの段階では絵も字も死ぬほど汚いし、ペンタブを握ってもそんなに変わらない。初稿は売り物にならないレベルで、第二稿、第三稿と繰り返すたびにちょっとずつ売れる絵になっていき、販売開始をクリックする頃には第7稿とかになっている。
クリムゾン先生の安定感は素晴らしいとは思ったけど、自分には到底真似できないことも理解した。でも、これでいいのだ。自分の場合は遅筆で、年に投稿できる作品は少ないけど、その代わり、とびっきり質のいいやつを出してやろう。それで読者に喜んでもらえばいい。
DLsiteやFANZAから個別に連絡があって、「今度、このようなキャンペーンで~~」といった内容で、いわゆる商談というやつだ。あとは出版社からも連絡があった。オリジナル作品をウチで出してみないか? という提案が。乗り気ではなかったが、編集者がいい人だったので1冊だけ紙の本を出した。
社会のことをもっと勉強しておけばよかった。会社員の人って、みんなけっこうシャキンとしていて、キビキビとしていて、マナーレベルが高かったりするだろう。絵描きというのは社会経験がない人が多いので、そのあたりはルーズだ。
例えば、FANZAとかで滅茶苦茶に売れている大御所の人で、態度が凄まじく横柄な人がいる。出版社の人や、イラストレーターや、もっというと初対面の人が誰だかわかっていなくても、自分が神であるかのような傲慢な態度で望む。20代はもちろん、30代、40代の人でさえそういう行動を取る人はいる。お金があれば何をしてもいいんだ、という心が透けて見えるようで気分が悪い。
自営業にとっては自然なことだ。自分が作った世界で勝負して、それでお金を稼いでいるのだから、会社員みたいに礼儀やマナーを身に着ける必要はない。傲慢だろうと誠実だろうと、ご飯を食べていけるならそれでいい。他者への態度は、その人が自分の責任で決めることだ。
かくいう自分も失敗をした。
二作目を売りに出してから少し時間が経っていた。通帳をみると、一作目の投稿から数えて約二千万円が入金されていた。このお金で何かしてみようと思ったところ、秋葉原にあるメイドカフェで豪遊してみようと思い立った。
専門学生だった頃に、友人と2回ばかり行った経験があるのだが、そこにはいい年をしたおっさん連中がいた。メイドさん達をわが物のように扱い、ほかのお客のところに行かせないようにしていた。彼らというのは基本的に、ものすごくうるさくて、ありえないほど近い距離でメイドさんに接する。心理的にも物理的にも。ああいうのは苦手だ。
対照的に、もの静かに食事を嗜んでいるおじさんや若い人もいたが、少数派だった――年齢は関係ない。大人びた人というのは、大抵は子どもの頃から大人だったりする。
結局、学生だった当時は、メイドさんとロクに喋ることはできず、40分ほど滞在して割高なオムライスを食べて帰った。世知辛い思い出だ。
ある秋の日、自分は一人でその店を訪れた。当時と変わらない佇まいだった。木目調のカウンターに色とりどりの置物が飾ってある。メニューもおしゃれだ。簡素だけど、手作り感が満載の。
あの時と一緒だった。おっさん連中が三人ほどいて、お気に入りのメイドさんにドリンクを飲ませていた。
観察してみると、カラオケのサービスを頼む際にメイドAさんの胸を人差し指でタッチしたり、フロアに立っているメイドBさんの隙を探して肩を揉んだりしていた。
40を過ぎた大人が、若い女の子に対してお金と引き換えにセクハラをする場――学生などお呼びではない。それが当時のメイドカフェに対する認識だった。
でも今は違う。今の自分は専門学生ではなく、pixiv発のいっぱしのプロの絵描きなのだ!
「お帰りなさいませ(はぁと)。ご主人様」
紋切り型の楽しげな挨拶を受けて、カウンターの椅子に腰かけた。今のはメイドCさんとする。ちょっとしゃがんで、上目遣いでこちらを見上げている。猫耳を付けていた。リボン付きの首輪も。
「初めてですか?」
「はい。初めてです」
「ご注文は何にいたしましょう? ご主人様」
「オムライスください」
「『くまたんはんばーぐ☆オムライス』にします。ドリンクは『ふりふりしゃかしゃか♥オレンジじゅーちゅ』で。何分くらいで来ますか」
「了解です」
オレンジジュースはすぐに来た。メイドの人がふりふりしゃかしゃかすると、魔法がかかって味が変わるらしい。「今回はいいです」と断って、その場でグラスの半分まで飲んでみた。普通にうまい。前回は、お金がなかったのでウーロン茶を頼んだはずだ。
「オムライスはあと20分お待ちください。私はあちらのご主人様の方にいますので、何かあったら呼んでくださいね」
「そうですか。では待っている間にシャンパンを飲みます。これをください」
メニューの一番右上にあるシャンパンを指さした。ドンペリ白だった。当時、ドンペリが何なのかわかっていなかった。とりあえず高い酒ということは知っていたが。メニューには55,000円とあった。
メイドCさんは、「えっ!?」という声にならない声を上げて、おじさん方の接客をしているメイドAさんとBさんのところに駆けていった。
一時的にキッチンの中に引っ込んでの作戦会議の後に、メイドBさんとCさんが自分のところにドンペリを――おそるおそる持ってきた。今思えばけっこう揺れていたかもしれない。Aさんは接客に戻っている。
ドンペリの瓶について、ずんぐりとした形状だったのを覚えている。天井のLEDに照らされた酒瓶は、生まれたてのナイフのような恥じらいを帯びていた。鈍い色の光沢が煌めいてる。生涯で初めてのドンペリだ。
「こちらでよろしいですか」
「OKです」
「開け方がわかりません」
「そうなんですか。実は私達も開けたことがなくて」
「何……だと……?」(ブリーチ)
Aさんの前にいるおじさん3人がこちらを睨んでいる。メイドAさんなら開け方がわかりそうなものだが、色々と事情があったのかもしれない。
やけくそだった。なんかもう適当にねじねじとしたやつを外して、ボトルの蓋を解体していった。コルクだけになったところで携帯電話をパカッと開いて、ようつべでドンペリの開け方を調べた。どうやら、ねじねじとしたやつは残しておくものらしい。
ようつべの画面に映ったバーテンが、コルクの栓を捩じりながら開けていくのを見て成功の確信を得た。自分も真似してやってみよう。メイド2人が手元をまじまじと眺めている。
何十秒かそこらだったと思うが、ずっとコルクを捩じり続けていた――ポォンッ!! という音を立てて、コルクが天井に突き刺さった。すごい音だった。直後、メイドBさんの方にコルクが落っこちるのを観た。
冷たい、と感じた。見れば膝にドンペリが零れているではないか。テーブルの上はさらにヒドイことになっている。
やってしまった、ドンペリの瓶を揺さぶり過ぎたのだ。炭酸がこんなに強いなんて。当時の自分は知らなかった。ドンペリの四分の一くらいが零れたのを見て、さっきのおじさん達がゲラゲラと笑っていた。メイドAさんがこっちに向かってきて、BさんとCさんを悲しそうな目で見た後で、
「申し訳ありませんご主人様!」
と謝罪したのを覚えている。
「いいですよ。みんなでゆっくり飲みましょう」としか言いようがなかった。零れたものはしょうがないのだ。これが現実なのだ(ハム太郎)。
メイドさんとしばらく話をした。あれは楽しかった。初めての体験というのが大きい。以下に抜粋してみよう、うろ覚えだ。BさんとCさんとの会話がメインで、Aさんは傍で見ていてたまにしゃべる感じだった。半ば酔っていたので、お見苦しい発言がいくつもある。
「千葉の端っこからきました」(比企谷くんの近所に住んでます)
「もしかして家が隣かもね」(なんてね!)
「かもしれませんねー」
「このお店、やって長いんですか。この木目調のカウンターとか。古さがいい感じです」(i'm lovin' it!)
「へぇ、バーですか。どおりで。照明を消したらバーになりそうですね。ところで姉さん、失礼ですが年はおいくつですか」(24とみた)
「えー、いくつに見えますか?」
「22」
「ブー、違います」
「うーん、25?」
「違います!」
「27?」
「ブー、ぜんぜん違います」
「参った。正解を教えてよ」
「正解は……17才です!」
「あー、そっちかー」
「意味わかるんですか? おにいさ……ご主人様」
「わかるよ。有名な声優さんのやつ。で、ぶっちゃけ本当は年いくつ? 自分は26。見た目はおにいさんじゃないけどね」(おにいさんってあなた、もしかして夜の店で働いてた?)
「こないだ19になりました」
「若いね。ところでなんだけど。なんかさ、たばこの匂いがするよ?」(この子まじでヤニ臭いんですけど……)
(ここで一瞬、AさんとBさんが神妙な顔つきに。Bさんが話してくる)
「うん。アニメ好きです。毎季いろいろ見てます!」(うえぃ、酔いが回ってきた)
「え。アニメ好きなんですね。今のだったらどんなのおススメですか? 観てみたい」
「うーん。すぐにはちょっと。頭の回転が追い付かない。Bさんは、どんな感じのがお好み?」(装甲騎兵ボトムズとか? あまり答えたくないな。恥ずかしいし)
「笑えるやつがいいです」
「泣けるのが好きかな~。わたしにもおススメ教えてくださいよ」
「あー、ご主人様かわいい。頭ひねってる」
・うちのメイドがウザすぎる!
・俺が好きなのは妹だけど妹じゃない ○
・やがて君になる ○
・ゾンビランドサガ
「アニマエールは一見やんちゃなようで、友情がしっかりしていて面白いんで見ることにしましたよ。やがて君になるも捨てがたいですねェ」(戸愚呂弟)
「緩くて、緩くて、緩いところかな。1話を見たらわかる。それだけでいい」(語彙貧困)
「ご主人様、すごいですね」
「恐縮です。Bさんのおススメはある?」(もっと褒めてもいいんですよ)
「色づく世界の明日から、てゆうのが感動できます。泣きますよ~」
「素晴らしい作品を見てるんだね」(そんなの知らない!)
「ご主人様、見る目あるんですね」
「どういたしまして」(ヘヘッ!)
(※翌年、全話視聴してガン泣きした)
「ところで。そちらのお姉さんはベテランさんですか?」(Aさん!Aさん!)
「へー。オープンから!! それはそれは!! 大事な役割を任されてるんですねェ。今日の開店時間からずっといるんですねェ」
「そういう意味じゃありません」
「ごめんなさいwww」
(※このあたりから記憶がない。ドンペリ白をほとんど飲み干していた)
「ご主人様ってなんか。自分をお持ちのお顔ですね。アニメだけではなくてー、ほかにもいろいろ趣味が多そうな気がします」
「持ってますとも」
「見せてくださいよー」
「また今度ね。もっと別の、楽しい話題に移りませう」(絶対みせないでをかう……)
「その時が来たら見せますよ! ところで、自分さっき、どの漫画のキャラの真似してたかわかりました?」
「アニメ版の戸愚呂弟かなって思いました」
「あんたもなかなかやるねェ」(ヘ、ヘッ!)
「戸愚呂が一番好きなんです」(へへッ!)
「わたし、戸愚呂兄のモノマネが得意なんですよ。今からやってみますね!」
(割愛)
しばらく喋っているうちにドンペリ(3/4)をほぼ1人で飲み切り(メイドAさんとCさんが2杯ずつ飲んだ)、美味しいオムライスを食べた後、現金でお会計を済ませると、のんびり歩いて秋葉原駅まで行った。
おじさん連中には、キッチンから出てきた料理担当とおぼしきメイドさんが対応していた。あの時のおじさん達のことは今でも覚えている。自分がカウンターを立って会計をする時も、物笑いにするような目つきでこちらを眺めていた。
それで、実家への帰り道の途中、酩酊した状態で自転車に乗っていたものだから、見事に転んでコンクリートの水路蓋に頭を打ちつけた――転んだ自分の目の前に、青い空が映っていた。千葉県某所の空に、みたいなタイトルが頭をよぎった。当時は若かった。今の自分は飲酒運転など絶対にしない。
しかし。真の失敗は飲み方の汚さにあった。あの時以降も、グラスに注いだ高い酒をペースを考えずにグイグイと飲みまくった。どう考えても見た目が悪い。高い酒を飲むやつが偉いだろうと心の奥底で考えていた。その時点で、あのおじさん達と同じ穴の狢というわけだ。
今はそういう飲み方をすることはなくなった。世の中には優しいおじさんもいて、ある時だった。別のメイドカフェで、ピンクのドンペリを直飲みでイッキして騒いでいたところ、隣にいたおじさんが言ったのだ。
「君の飲み方は汚い。もっと周りのことを考えて吞みなさい」
はっとした。そのとおりだった。自分は調子に乗っていたのだ。「ごめんなさい」と謝ったら、「俺もね、あなたくらいの時にお酒で失敗してね……」といろいろ話してくれた。
お金を稼げたから、それだけで偉いなんてことはない。人間の偉さがあるのだとしたら結局、人柄とか、人格とか、行動とかで見られるんだと思う。まだ30手前だけどわかる。人生の明らかな事実だ。
次で最後です
日間ランキング経由で最近 白の平民魔法使い を読み始めたけれど、書籍化って書いているし結構知られているんだろうか?
過去に読んだ有名な作品は、テンプレすぎて今思えば苦手なものも結構あるなーと思っていた。でも日間ランキングから適当に読んだ後に有名作品を読むと、やっぱり読みやすい。読み進めるのが苦痛じゃない。文章がしっかりしている。
昔はラノベを更に崩した感じだなーと思っていたけれど、全然ちゃんとしてる。
そんなわけで、文章がちゃんとしているなろう小説は無いだろうか?
とりあえず自分の読んだものでおすすめを書いておく。似たような傾向で面白い作品はないものか。
殿堂入り。王道ファンタジー。よくあるなろう系ではなくハリーポッターみたいなファンタジー観。こんな普通のファンタジー小説になろうテンプレをうまくミックスできることある?
異世界転生で知識チートで小さい頃に魔力を鍛えたチートで成り上がりモノ。それなのになろう系とは言いたくないほどちゃんとファンタジーしている。世界観も文章力も素晴らしい。
読んだのが昔過ぎてあんまり覚えてないんだけど、サバイバルファンタジー?あっさり読めてすっきり完結。独特の世界観が良かった。
いかにもありきたりななろう系、チートモノで村人が魔王を倒す話。と思いきや…。なろうテンプレを別のテンプレで上書きする、その構成が良かった。なろうテンプレのおすすめならコレ。サラリーマンの不死戯なダンジョンとか、そういう閉鎖空間的なやつ?いや違うか。
アビス・コーリング〜元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら〜
ゲーム転移モノ。この作者は堕落の王とか嘆きの亡霊は引退したいとか、だいたい全部面白い。その中でもノリが軽くメタ的なアビス・コーリングが一番好き。綺麗に完結してオチも付くので読後感がすっきりする。
コメディーとシリアスの落差よ。コメディーとシリアスと言えば猫耳猫だけれども、それをもっと長く真面目に丁寧にやった感じ。
更新停止中。ブクマを読み返していると、ゾンビもの(?)や不死系(?)が結構好きみたいだ。単に見飽きてないだけかもしれない。こってりしたなろう系を摂取しすぎると、ダークな世界観とか読みたくなるからね。
グロい。ちょっと人にはオススメしづらい。ひたすら強く不幸になっていく物語。そしてグロい。R18まではいかないレベルなのでちょうどいいグロさ(?)。こんな強さと不幸さが正比例するの!?っていう何とも言えない作品。セカイ系。
他にはリゼロとか無職転生とか転スラとか、セーブロード宿屋とかくまクマ熊ベアーとか蜘蛛子とか、異世界料理道とかリアデイルとか勇者、或いは化物と呼ばれた少女 とか、定番のやつ。
変わらぬモノとかシャバの「普通」は難しいとか魔法少女を助けたいとかキョーハク少女とか、ちょっと変わったやつ。
まのわとかマギクラフト・マイスターとか軍オタ転生とかはぐるまどらいぶ。とか長いやつは途中まで読んでたはず。
僕と彼女と実弾兵器、星間国家の悪徳領主みたいなのも読んでる。
塔の管理をしてみよう とか 金色の文字使いとか昔読んでいたものは今読むとテンプレなろう系すぎて読みづらい。
定番テンプレチートをちょっと外したやつ、メタ的なやつ、ダークなやつ、ループもの、そういうなろう小説は何か無いだろうか。
7/7 追記
「水属性の魔法使い」「異世界より愛を込めて」「ペテン師は静かに眠りたい」「黒の魔王」「異世界迷宮の最深部を目指そう」以外は読んでない!
まず単発なのに文章が上手すぎる
時間の流れを感じる構成によって夫が今でも女として見てくれるのかという焦りがドン・キホーテのある駅に着いてしまうという部分で夜の生活は加齢によっていつまでも出来ない、時間はあっという間に過ぎることを上手く暗喩していて印象付けするようになってる
電車に乗ってることでスピード感があり、残りの駅の数をカウントダウンしているところも焦る心を加速させていく。今ドン・キホーテがある駅で降りれば女の性が間に合うかも知れないという演出だ
こういう印象を強めるテクニックがこの短い文章の中に結構散りばめられていて、その当時から腕のある増田だったのではないかと
懐かしさを感じさせ久々に良いもの読んだと言いたい
例の増田を読んだ。
そして私の通勤経路にはドン・キホーテがある。
電車に揺られながら例の増田が人気記事へ上がっていることに気付いて読んだんだけれど、読了した時点であと2駅進めばドン・キホーテのある駅。
確かに最近そういうサプライズみたいなことはしていない。
いつもはどちらかがそういう雰囲気を出し、それを察し、流れのままぬるりと始まるんだけれど、新婚当初はもうちょっと直接的な誘い方をしていたなと思い出す。
あと1駅。
ドン・キホーテのある駅が近付いてくると何かよくわからない焦りみたいなものが湧いてきた。
いやだって、もう40超えてるし、子供も中学生だし、最近ご無沙汰だし、いやでも本当に効果あるのか?
猫耳カチューシャを装着した自分の姿を想像するだけでコレは無いなと冷静に判断できるのだけれど、若い頃にそういう下着とかでお誘いしたときは夫は毎度ガッと来たなと。
空気感だけで何となく始まるんじゃなく、私の姿を見た瞬間に目をまん丸くして勢いのまま来て、その場で始まってしまいそうなのを必死でこらえてくれたのかお姫様抱っことかで寝室に連れて行ってくれたりした。
そう考えて降車した。
これはパーティーグッズ、パーティーなのだからと無駄に部屋の飾りや、ついでとばかり少し欲しかった調理器具、日用品などもカゴへ放り込み精算をした。
店員さんがパーティーグッズを手に取ると無性に何とも言えないような感情が湧き上がる。
帰宅。
リビングでいつもどおりダラッとスマホをイジる子供。
その瞬間、一気に感情が日常へ引き戻され私は何をバカなことを考えたのかと気を取り直し、もういいやと思って普通に晩御飯を作った。
調理している間に夫も帰ってきて普段と変わらない日常だ。
晩御飯食べて、夫が晩酌を始めて、それにちょっと付き合って、片付けて、お風呂入って、寝る。
もうベッドもそれぞれシングル2つの別々になっていて一緒に寝ることもほぼ無くなっているのだけれど、私は夫のベッドに潜り込んだ。
猫耳カチューシャを付けて。
晩酌を終えて眠りに来た夫が寝室に入ってきた。
何故か夫のベッドに潜り込んでいる私に夫は気付いたのを確認して布団から私は顔だけを出した。
「ニャア...」
必死に出した私の声が細く裏返る。
夫は目をまん丸にした。
妻が好きだという前提で妻が猫耳カチューシャを装着している可愛い姿の想像だけで喜んでる光のはてなーと、バブル残滓デート文化を令和に持ち出してサイゼを嘲笑する闇のはてなーが居ることに多様性を感じるね
まぁどう考えても光のはてなーの方が幸福指数高いだろうし、何なら若い頃に2人でデートしていたときと同じく今でも「妻の可愛い姿を見たいな」「妻に猫耳カチューシャ着けたらメッチャ可愛いんじゃね?」と思ってくれている夫が存在することを闇のはてなーたちはどう感じるんだろうか
何も感じない?バブル残滓デート文化を持ち出してるのに?
あの頃のチヤホヤを今でも素で続けてくれてる夫の居る女性が存在してるんだよ?
当時と同じ様に「可愛いね綺麗だね愛してるよ」と表現してくれる夫の居る女性と比較して、いまだにバブル残滓デート文化にこだわってる自分が悲しくならない?
光のはてなーたちはサイゼのパスタやドン・キホーテに売ってる猫耳カチューシャで幸せなのに、それじゃ幸せを感じることができないなんて随分と狭い幸せで高価な愛だねw