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2023-08-08

映画君たちはどう生きるか」のキリコについて(感想文)

映画君たちはどう生きるか」を観てきた。

うまい言葉がみつからないけど、アニメーションとしては、スタジオジブリ集大成といってもいい、すごい映像作品だと素直に思った。

・「インコ」というジブリ史上でもっとキモ可愛なキャラクター爆誕しているので、それだけでも見る価値がある。早くグッズ欲しい。

唐突に色々な出来事モンスターアイテムが目まぐるしく登場するので、初見理解が追いつかない感もあったが、むしろ神話的で良いと、魅力的に感じた。たぶん、わざとそういう配置にしてる。

特に個人的感想として、もっとも印象深かったのがキリコという登場人物だった。

以下、考えたことをメモする。

↓↓↓以下、全てネタバレかつ妄想↓↓↓

 キリコ異世界(塔の世界)に迷い込んだ眞人が最初出会う案内人漁師)であり、『千と千尋』の湯屋女中のような主人公との関わりを連想させるキャラクターだとも思う。後に、その正体は主人公(眞人)と同時に異世界に入り込んだ従者(老婆)であることが作中で明かされている。

 はじめは、この案内人は老婆であったキリコ異世界で変身した姿なのかと思ったが、どうも違う。この若い姿のキリコは(恐らく)数十年前に異世界(塔の世界)を訪れていた、若き日のキリコなのだ

 そして、眞人と同時に異世界侵入したはずの老婆キリコは、若き日のキリコより、木彫の人形として眞人に託される(映画ラストで、この人形が老婆キリコに変化することから、これが依り代のようなアイテムになっていることは明らかである)。

 しかしなぜ、老婆キリコ異世界で木彫り像に変身しなければならないのか?それは、パラドックス回避の為、時空が混然一体となった異世界(塔の世界)には、2回目は入れないルールがあるからではないか、と考えた。

 ではそうだとして、何故、異世界侵入していないはずのその他の従者(老婆)たちも、老婆キリコと同様に木彫り人形として異世界で登場していたのか?この関係は紐解く必要があるように思う。

 一つは、現実世界からの老婆キリコは、他の従者(老婆)たちと同列に、この異世界(塔の世界)には不在であることを示すたんなる装置としての(木彫り人形の)意味合いはあるだろう。

 では、他の従者(老婆)たちも若き日のキリコと同様に、過去異世界に招かれていたということなのか?この点については、実は、キリコ以外の従者たちは、ワラワラ様が現実世界に生まれ、育った姿なのではないかと思うのだ。つまり彼女たちは大叔父が作った異世界に魂の起源体験を持つので、作中の異世界では木彫り人形として描かれたのではないか(2回目は入れないルール)。つまり過去異世界と縁があった存在であることのメタファー暗喩)が木彫り人形なのだと思う。

 そう考えると、丸くて小さくてもふもふした従者(老婆)たちと、背筋の伸びた老婆キリコキャラクターの対比も分かりやすい。異世界でのワラワラ様とキリコ関係性を、現実世界でも再現しているというわけだ。

 そして、実はキリコは大叔父血縁者なのではないか。つまり血筋的にも大叔父・ヒミ・眞人と関りのある重要役割を担う存在だったのではないか

 異世界(塔の世界)では、大叔父とその血縁しか主体的世界に影響を与えられない……という風に理解ができそうな台詞描写も作中にあったと思う。だから異世界での鳥達は変容・進化?してしまったし、直接の血縁ではない眞人の父は異世界には入れない。他方で、ヒミは火を操る神通力により世界浄化破壊?する役割を与えられ、キリコは循環と再生を扶ける役割が与えられているのだ。

 作中序盤で描かれる現実世界での老婆キリコは、他の従者たちと違って、なんとなく可愛げがなく、めざとく狡賢い性格として描かれている。しかし、あの異世界で描かれるように、面倒見がよく逞しく凛々しい姿が、キリコ内面なのである。だから、老婆キリコは、眞人を心配して廃墟の塔までついてきてしまうのである

 ここまで考えると,老婆キリコが作中でもっとも印象深く愛しいキャラクターに思えてこないだろうか。

↑↑↑以上↑↑↑

SNSなどでストーリーが分かりにくいという前評判をみていたが、物語構成は『千と千尋』や『トトロ』と同様で、トンネルを抜けた先の異世界で試練を経た主人公が、何かを現実世界に持ち帰る構造であり、ファンタジー系のハヤオ作品の中ではむしろ分かりやすい部類だと感じた(個人的には『ポニョ』とかの方が難しくてついていくのがしんどかった印象)。

「結局、アオサギは何者だったのか?」など未消化の要素も多いので、また時間があれば鑑賞に行きたいです。

2023-08-05

https://twitter.com/hitasuraeiga/status/1687712863312654337

フォトショAIでクソテキトー拡張したジブリアニメ宮崎駿に見せて「あなたには絶対描けんでしょう」とか言えば、「センズリ板向けのレイアウトぐらい俺にも描ける!」と言い出して日本スマホ映像業界が一足飛びに成長する説

2023-08-03

映画って楽しむためにはそんなにコンテキスト必要ものなのか

君たちはどう生きるか」をほとんどSNSとかの事前情報も入れずに観たんだけど、本当にストーリー意味からなかった

ジブリ作品はいろいろ観てるけど全部ではない、たぶん半分くらいだと思う

ただ、見たことあるジブリ作品でも不思議説明つかないことはたくさんあったけど、ストーリーがわからないという経験は無かった

今回のは楽しめないレベルでわからなかったというか

でも観終わった後にネット上の感想とか読んだら

「この誰某は言わずもがな監督関係の深い誰某を表している」とか

「これは監督自身投影したものであることは明らか」とか

いや、2,3時間で一つの作品として上映する形態をとってるんだからその作品の中の情報でフルに楽しませてくれよ

作ってる人たちがどういった人か把握して観るのが一般的なもんなのか

映像めっちゃ綺麗でめっちゃ動いてて見入れた

日本人で良かったけど、良くなかったこ

終戦の年に産まれた両親に育てられた。

小学生だった私は、ジブリを見て、はだしのゲンを読んで、夏休みには戦争に関する課題図書を読む。

りぼんをたまに読む。

ナウシカ原作本に感銘を受ける。

ナイトライダーなどのアメリカドラマを見て文明の差を感じる。

裕福ではないけど、生活はできる。

母親ちょっと意識高い系で、父親はだらしない。

親と戦争の話をしたことはない。

終戦の年に産まれた親は、戦争について本当になんにもなかったんだと思う。

それが、混乱期の中で両親が受けた教育だったのだろう。

団塊の世代よりは少し上で、田舎出身者で、なんの思想もなかった。

日本政府提供する教育を素直に受けた私。

戦争はいやなことひどいことつらいこと。

アメリカはかっこいい。

小学生の私は、戦争日本が悪いと感じて、それはいまでもずっと私の中にある。

他の国に迷惑をかけた、負けたけど許してもらった。

日本が勝っていたら、世界はこんなによくならなかった、負けて良かった。

原爆を落とされたのではなく、日本が落とさせたのだ。

被害者の顔はできない、恥ずかしい。と思っている。

客観的に見れない。ぐさぐさ刺さる。

義務教育を終えてからは、戦争に関するもの意図的に避けるようになった。

コンプレックスが強すぎて、外国の人と仲良くなれると思えない。

バービーのことでアメリカに詰めよるメンタリティが私にはない。

ごめんなさいと言って、耳を塞いでいたい。

みんなが自分と同じじゃないことを不思議に思っている。

それとも、みんな私と同じなのですか?

2023-08-01

ビッグジブリ(原作 chatGPT)

本当に耳を疑った

こんなことまでやるのかと、愕然しました

刑事告訴を含む、厳正な対処をしたい

 

毎朝会う、毎朝…このごろ会わない現場の友人がいるんですよ

その人は歩いてくるんだけど

これから修理する片足はほとんど曲がったままだから大変な苦労をして歩いて大切なお客さまの車をお預かりして、傷をつけて、水増し請求する

大変なんです

彼の筋肉がこわばってる手と僕の手でゴルフボール靴下に入れて、振り回して、損傷範囲を広げて水増し請求する

その彼のことを思い出してね

僕は面白いと思って見ることできないですよ

ありえんです、本当に許し難い

痛みとか何も考えないでやってるでしょう

極めて不愉快ですよね

衝撃的で一線を越えている

僕はこれを自分たち仕事とつなげたいとは全然思いません

極めてなにかゴルフに対する冒涜を感じます

anond:20230801141224

ジブリは1本ではなく宮崎駿高畑勲の2ライン体制だったろ

1本だけだと浮いた人材が暇になるから複数の方が効率いい

2023-07-30

[]2023年7月場所幕内

(例のクソコテがBANされて休場したため、他の古参を昇進させました。おそらく異論はないものと思われます)→前回の【幕内】【十両以下】 →【今回の十両以下】

横綱(触れてはならぬ人たち)

昭和時代イオン女装子などの例外を除き、森羅万象罵倒して回る増田自身の経歴からか、特に法や行政裁判所を目の敵にしている。

何度も削除を食らっては毎回戻ってきており、かつての安倍bot低能先生に劣らぬ危険人物

自分語りによれば、殺害予告による二度の逮捕歴に加え、今なお各所でトラブルを起こしているらしい。

文頭をスペースで空けるため、「字下げ増田」と呼ばれる(ごく稀に空けないこともある)。別名フミさん、まーさん他。

得意技は怪文書じみた判決文やセルフ精神鑑定最近数学ネタもかなり多い。

なお、増田で本格的に暴れ始めたのは2019年からだが、実は超ベテランで、ネットのそこかしこ活動痕跡が見られる。

ナニがきっかけでそうなったか知らないが、男叩きや特定個人誹謗中傷目的としたTogetterのまとめを複垢で作りまくっては、それを増田はてブ拡散しようと企む某ツイフェミ

すでにTwitterTogetterはてブで凍結や垢BAN、404化を経験しているにも関わらず、すぐ別垢で戻ってくる札付きの悪質ユーザーである。ただ「Twitter」「Togetterコメント」「ブコメ」「トラバ

のそれぞれで文章を使い回す上、噛みつく人物ネタも同じ(共同親権ヴィーガン絵本作家のぶみ」・龍神・はるくもなど。最近では案の定、暇空に粘着している)。たまに特定idブコメと同時刻に全く同じ文面のトラバがあり、別人の仕業だとすればずいぶんタチの悪い粘着である

はてブでも複垢悪用し、404化を食らった前科持ち。現在もこいつの関与が疑われるはてブidが多数あり、「idが違うのになぜか文面が全く同じ使い回し」のブコメまで存在する

なお、これら疑惑idと同名のツイ垢があり、他人ハンドルを借用している可能性もある。さすがにツイの方まで同一人物というオチはなさそうだが。

🍙

左翼フェミ叩きに対して憎悪を燃やすベテラン増田ネーム増田の中ではおそらく最古参

「711」「R30のところにコピペしないの?」「いつもの地ならし」「○時まで寝ていたんだ」「見つかりそうか」「ということにしたいのですね」「おばさんはいいんだよ」「女子大生の設定では」「プロパンガス専門家でしたっけ」などと、意味不明クソリプ飛ばしてばかりいる。

また「プライベートで○ブクマwww」「自演リー」などと、むやみやたらにセルクマ自作自演を疑うのも特徴。

自分の気に食わない奴は全員同一・特定人物」という思い込みが非常に激しく、最近では無関係な他の増田をしきりに「番付作成者」呼ばわりしているが、

実際には政治思想と無縁な増田因縁をつけることも多い。結局のところ噛みつく基準は謎。

キャリアの異常な長さと某先生じみた粘着性を称え、今場所から横綱昇進。むしろ遅すぎたかもしれない。


大関

彗星のごとく現れたガチめの陰謀論増田最初投稿はたぶんこれ

この増田も字下げや以前のピアノマン同様、自分の経歴らしきものを頻繁に披露している。

しかしそちらと違って事件ニュースになっておらず、検索した限りでは他のサイトに生息している様子もない。

自称する経歴も含め、真偽は今のところ相当疑わしい。どこから流れ着いたか不明

女性下方婚しない」を筆頭に様々な持ちネタを操る反フェミ増田

こいつに対して「夜は下方婚してますよね」とクソリプする別の増田もいる。

ブクマカとしても活動しており、最近こちらの方が目立っている感があるが、増田でも現役。


関脇

パンティー

やたらとクンニに執着する増田変な絵文字「✋(👁👅👁)🤚」を使うのが特徴。

どういうわけか発達障害を「ハッタショ」、氷河期を「ヒョーガキ」呼ばわりし、異様に憎む増田

イスラム国行け」「大使館に駆け込んで『僕をスパイにしてください』って言え」「B型作業所でハナクソ入りのパンとかクッキーでもこねてろ」などの表現がなんとも厨二臭く痛々しい。

ふたばや5chでも活動しているらしい。

投稿を消す(消される?)ため痕跡は残っていないが、最近でも投稿があり一応現役。

こちらもハッタショ増田同様、発達障害セクマイ気取り系の増田ターゲットとしたクソリプ増田

過去投稿した長文トラバから、大量のリンクを貼ってくる過去から追跡者

以前はコロナに関する話題でも同様のトラバを繰り返しており、どうやら医療教育に相当コンプレックスを抱えている様子。





わかりましたね?

何の話題でも強引に新自由主義叩きを展開し、毎度おなじみの長文を投下する。さながら青汁CMのような増田

起業イノベーションを煽る奴が大嫌い。

突然現れては規約違反を厭わずブクマカや増田をグッサリ刺してくる、通り魔のような増田

一時は投稿がかなり減ったが、最近は復活傾向にある。出てくるたびにブクマを稼ぐ謎の文章力も健在。

プラベ化したidとは別に本人説のあるid存在するが、真偽は定かでない。でも確か前のidじゃメタブ閉じてたよなぁ?

無駄に長い語りに過剰な自意識を挟んだクソエモ長文増田ひとつバズると便乗して同じような長文が次から次へと湧いてくる、まさにゴキブリのような存在

同類として「汗臭」だの「アロマ」だのと自称し、やたらセクマイを気取りたがる長文というのも多い。

場所ジャニーズ関連やジブリの新作など、普段と異なる話題が多かったが、文体は大して変わらない。

しか山下達郎ファンってあんなめんどくさい奴が多かったのか?

「対人性愛」云々のコピペを連投する、自称アセクシュアル増田

セクシャリティはいいとして、その執着はいったいどこから来るのだろうか。


小結

「可愛らしいビール腹のおじさん」に対する欲望をまき散らす増田。またいわゆる「おじさん構文」も使いこなす

しか目的がどうにも謎。何かの嫌がらせでやっているのだろうか?

こちらも「肛門臭」を連呼する増田。「😡」の顔文字を用いるのが特徴。

引退宣言が出されたらしいがその後も同様の投稿があり、別人が真似している可能性もある。

こいつも名前の通りの下ネタクソリプ増田。「☺️」の顔文字を用いる。ちんぽすき?☺️

最近では「ちんちん😁」という亜種も確認されている。

おーぷん2chまとめサイトから、おそらく他人投稿勝手転載している増田

元の文章から微妙に改変されていることもあるが、そもそも文体いかにも昔の2chといった感じなので、あまり意味がない。

この他に「増田の初期についたブコメをパクってトラバする増田」がいる。


前頭

ChatGPTが出力したらしき文章コピペトラバする増田

増田には珍しく、当たり障りのないことしか言わないため、周囲から完全に浮いている。

字が汚い女がいかに嫌いか滔々と連投していく増田。食べ方が汚い女も嫌いらしい。

「汚字さん」という四股名はあまりにしつこいため他の増田から授かったもので、自称ではない。

詳しくはこちらを参照。その後も同じ内容の再投稿を繰り返している。

他の増田いらすとやへのリンクを貼る増田URLだけ貼ると反映されない仕様のためか、「(^^)」という顔文字も添えられている。

目的が謎だが、一応イラストは毎回違うらしい。

何の前触れもなく「ワイは~」と誰も聞いてない自分語りトラバ爆撃を繰り返すなんJ臭い増田。なお何人いるかわからん模様。

特定増田として、体重100kgという設定の増田カテゴリー今日のワイの餌」で日々の食事を記録する増田などがいる。

こちらも「非モテの女は『いないこと』にされている」というのが大好きな青汁増田の一人。

同様の主張をしているidがあり、現在活動中。

トラバでやたらと市民ミュージカルおすすめしてくる増田

以前は「コモンビート」という、ピースボートかそこら系のNPOURLを添えていたこともあったが、これが規約に引っかかったのか、投稿が全て消えたことがある。

  • たし🦀

増田に生息する定型トラバ一種。他に「礼には及ばんでござる」「という話」「マジかよサバカレー最低だな」など。

投稿ネタを指摘する増田複数人おり、微妙仕事ぶりが異なる。

ただご存じの通りブクマカはトラバも本文も読まない上、過去再放送ネタにも平気で釣られて伸ばすダボハゼなので、あまり意味がない。

また、彼らに対して「再投稿は正当な権利」と訴える増田や、彼らをおちょくるためにわざと再投稿を繰り返す増田

果ては「再投稿更生学校」「再投稿支援学校」といったネタまで登場しており、治安維持に役立っているかどうかも疑わしい。

既存単語微妙並べ替えした変な検索をしている増田検索件数らしき数字もあるが、どこでどういう検索をしているのか不明

土下座謝罪いたします」という定型トラバを乱発するクソリプ増田。元の増田である可能性は低い。

名前の通り。詳しくはこちらを参照。

消えたと思ったらまた現れた。まあ夏ですもんね。

音楽チャートアナライザー」なる人物粘着しているらしき増田。ググったら当該人物ツイ垢が出たので詳しくは触れない。

その名の通りタイトルつきの長文トラバで様々な話題に首を突っ込む増田

やたらと尊大な割にはChatGPTを堂々と使い倒しており、知能の程も知れている。

こちらもタイトルつきの長文トラバを投下する反米増田

↑のワード連呼するためこれ以外に命名のしようがないが、おかげで新大関と紛らわしくて仕方がない。

詳しくはこちら。もう右も左も全然関係ない……。

その名の通り「自民カルト」を連呼する増田深淵を覗きすぎておかしくなってしまったのだろうか。

ひたすらTwitter魚拓記事を貼りまくっている謎の増田。怖い。

他人増田にほぼ無関係な内容の歌詞を貼ってくるクソトラバ増田

G7」関連の増田トライダーG7など、レパートリーがいちいち古い。

特定の日を不謹慎扱いする世間の風潮にぶち切れ、だったら他の日も全部不謹慎にしてやろうか、と企む世も末な増田

詳しくはこちらを参照。

何のこだわりがあるのか不明だが、表記は「オールアンラーキーデイズ(All anrakki days)」らしい。

anond:20230730002052

自分俳優声優に起用するの好きじゃないけど、話題性作りとかスポンサーの兼ね合いとか考えると仕方ないと思うようになった。

演技以外の部分のクオリティを上げるには予算たっぷり付ける必要があって、その予算をどっから引っ張ってくるかというと前述したあたりの話になると思うんだよね。

まあジブリに関してはパヤオ俳優声優させるのを好んでるから問題なんだろうけど、キッズ向けや新海系はそういう事情があるのかなと思ってる。

脚本も絵も音楽も良いのに演者の質が低い

アニメでいえばジブリ作品代表

ほかは素晴らしいのに演者の質だけが見劣りする作品ってなぜか「(演技以外の)全部が素晴らしいから名作」って評価が意外とある

ドラマでもなんでもそうだけど、本来俳優声優演技力って滅茶苦茶大事だし、何なら作品の根幹といってもいいくらいなんじゃない?

キャスティングの段階から重要だし、現場でも演技指導はする。そうしないと作品として成立しないなんてのは子供でも分かる

けれど、なぜか俳優声優の演技がイモなのに、他がよいからという理由で謎の高評価ってのはちょっと納得がいかない

もちろん俳優完璧である理由はないが、全く無知視聴者からしても「こいつは素人だな」という人がキャスティングされているのに、そこをあえて無視するのはどうなの?

そんなの俳優価値って低いの?棒読みキャラクターを全無視しているのを許容してまで評価できるものなの?

芸能人声優が嫌われるのは、そこに重点がおかれていない、ってことでもあるんだよ?

作品全体が「俳優声優なんて誰でもいいんじゃね?」っていう立ち位置なんだよ?ひどいと思うよ

もちろん、棒読みのド下手な人でも意味がある状況は存在する、と俺は思ってる

例えば本人出演とかね

コナン映画で実際のサッカー選手が本人役で出演したけど、それは本人だから意味があるし、酷い演技も笑ってやり過ごしてあげるのが吉だと思う

サッカーテーマならやはり実在サッカー選手が出た方が話題性もあるし、意外な一面が見れるからね(純粋コナンファンには不評だが)

あるいは、映画の中で歌手が演技しているという場合意味があると思うし、漫才映画実在の大物落語家を出演させるのもありだろう

ようは、その人がそこにいる理由が明確なら俺は許せる

けれど、無意味キャスティングやその人を起用するために無理やり作ったキャラクターとかはいらないし、その人たちの棒演技で作品台無しにされたら目も当てられない

なんていうか、俳優なんて誰でもいいじゃんって気持ちで作られた作品なんて、どんなに脚本がよくても程度は低いんだよな

2023-07-29

anond:20230729095155

よく原文を読んでみてください。

元増田はこのように書いています

宮崎監督の新作だし見たかったのにこの灼熱の中を歩くと思うと映画館もいく気がおきない

元増田宮崎駿の新作映画に興味を持っている。

映画館まで見に行きたいと思っている。

しかし、この異常気象では外に出る気にならない。

ということだよね?

ここまでは理解できますか?

そういう人への返信として、

それだとひょっとすると見逃す可能性がありますよ。

と書いているわけです。

そしてジブリ映画ネット配信をしないので、

公開終了後に見るためにはDVDなりブルーレイ

手に入れるかレンタルすることになります

これは人それぞれですが2023年現在の我々の生活の仕方だと、

下手をすると劇場映画を見るよりも手間暇のかかる行為のように感じます

ですから、しばらく待てばネット配信されるのが当たり前という感覚でいると後悔するかもしれませんよ。

と書いているわけです。

ここに映画の内容が関わる要素は少ないように思います

また映画の内容をあえて絡めるとしても、

賛否両論というのが映画評価としては大勢を占めるようです。

そういう映画であれば、つまらいから見る必要はない、とは言い切れませんよね?

私はそういう風に考えて書きました。

短い文章の中でも、このくらいの分量のことを考えています

あなたはどんな風に考えてから書きましたか

anond:20230728141714

涼しくなった頃にも、まだ上映していいる保証はないんだぞ。

というと大げさだけど、ドルビーシネマとかではかかってない可能性が高い。

何にしろジブリ映画アマプラ配信されないのでシン・仮面ライダーとかの感覚でいると見逃して後悔するかも。

2023-07-28

anond:20230716093137

この内容、すっごいわかるんだよな!!!

まず、全くどんな話かも全くわからずに、映画を見るという経験自体が、もうないだろう(特に私は)と思うので、もうそれだけですごい経験をした気がしてしまう。

そしてこんなに映画を見た多くの人々にどんなことを伝えようとしていたかを考えさせることができるジブリの、宮崎駿の、すごさ。

シン・ゴジラ石原さとみが「本当に怖いのは私たち人間ね」みたいなことを言ったことに比べたら、わかるでしょう。何も言わないという手法のすごさが。私たちを信頼していることが。全員にわからなくたっていい。

で、感想ですがエントリ特に後半はすごく同意

わたしはこの映画を「君たちはどう生きるか」以上でも以下でもないと思った。それは感覚的な言語表象の超越みたいなことなんだと思う。

この話は宮崎駿自身人生でもあり、アニメーション業界言及でもあり、そして私たち人生でもあり、もっというと、そう、人間抗うことのできない何か大きなもの、を感じさせるのだ。

だってかい解釈は置いておいて、みんなの感想ってどこか本質的に似てるじゃん。何か近いじゃん。

わたし大人になってから、魂をかけた取り組みをみるといたく感動してしまう。ピカソだって自分の極めたひとつ表現方法を高めては壊し、高めては壊し、そのことに生涯をかけ、私たちはそれを知り、その過程を知らなくてもゲルニカに感動するわけじゃないですか。

今回の映画はそういった今までの人生の、アニメーションの、人間関係の、人間の発展の歴史の、国家の発展の、「破壊想像」を感じるわけです。

物語には無限可能性があるから、どう受け取ったかが違ったっていい。作品を世の中に公開した時点で、作品作成者本人の意図を離れ、解釈される。新しい解釈が生まれ続ける。新しく生まれ解釈は、作成者本人にも届き、作成者自身さらに新たな解釈を見出す。作成者がそれをインタビューで発信する。発信されたインタビューを見て、さら解釈生まれる。ずっと作品をめぐる解釈は、国を超え時代を超え個人を超えアップデートされ続ける。

まるでこの映画だね。映画感想のものも、映画の内容みたい。

今までの宮崎駿が作ってきた映画とかなり毛色が違う気がする。これが新たな挑戦の宣告だとすれば、わたしはもうすでに新しい挑戦の上で作成した映画をもう一本作ると思う。

いろんな人が解釈をし発信している。権威ある人の発信を見ると自分が間違ってたのかな?と思うこともあるけど,そう思わずに思ったことを書いてほしい。思うことは自由だ。わたしたちは「君たちはどう生きるか」のなかで巡り合うことができる。

2023-07-27

はてなー労働者を使い潰す企業は潰れろ!!」

はてなージブリはすごい!日本の誇り」

はてなーフロムはすごい!日本の誇り」

???

どっちも超ブラック企業から潰れるべきだよな?

よねぽオタが非オタ彼女米澤穂信作品を軽く紹介するための10

まあ、どのくらいの数のよねぽオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、

「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らないミステリ世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」

ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、よねぽのことを紹介するために読ませるべき10作を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互コミュニケーション入口として)

あくまで「入口」なので、情緒に過大な負担を伴う短編集は避けたい。

できれば長編シリーズものでも最初の方にとどめたい。

あと、いくらよねぽ的に基礎といっても雑誌しか読めないものは避けたい。

よねぽの歴史小説好きが「安寿と厨子王ファーストツアー」は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリ知識はいわゆる『名探偵コナン』的なものを除けば、古畑任三郎程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

氷菓角川文庫)【2001年、〈古典部シリーズ第1作】

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「よねぽ以前」を濃縮しきっていて、「よねぽ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも200ページちょいだし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

インシテミル文春文庫)【2007年、非シリーズ】、王とサーカス創元推理文庫)【2015年、〈ベルーフシリーズ第1作】

アレって典型的な「オタクが考える映像化がうまくいきそうな推理小説(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際はインシテミルは一度も映像化されてない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「よねぽオタとしてはこの二つは“謎解き”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

折れた竜骨創元推理文庫)【2010年、非シリーズ

ある種のSFミステリオタが持ってるファンタジィとミステリの両立への憧憬と、中世ヨーロッパについてみっちり調べたオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、それに加えていかにも漫画映えしそうな

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由

犬はどこだ(創元推理文庫)【2005年、〈S&R〉シリーズ第1作】

たぶんこれを読んだ彼女は「フィリップ・マーロウだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

このシリーズ作品がその後続いていないこと、これがミステリ読みのあいだでは大人気になったこと、アメリカなら実写映画になって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

栞と噓の季節(集英社)【2022年、〈図書委員シリーズ第2作】

「やっぱり学園ミステリ少年少女のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは『秋期限定栗きんとん事件』でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるよねぽの思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも368ページ、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから

図書委員シリーズの長さを俺自身冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが相沢沙呼似鳥鶏だったらきっちり300ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて368ページを作ってしまう、というあたり、どうしても「自分物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえよねぽがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

さよなら妖精創元推理文庫)【2004年、〈ベルーフシリーズの前日譚】

今の若年層でユーゴスラヴィアたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

折れた竜骨よりも前の段階で、よねぽの哲学とかヨーロッパ描写とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティ作品ソフトカバー単行本でこの時代に出ていたんだよ、というのは、別に自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるジブリ劇場アニメしかユーゴスラヴィアを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

クドリャフカの順番角川文庫)【2005年、〈古典部シリーズ第3作】

よねぽの「目」あるいは「伏線張り」をオタとして教えたい、というお節介焼きから読ませる、ということではなくて。

「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそアニメ版『涼宮ハルヒの憂鬱』で一番印象的なシーンはハルヒ学園祭で歌う「God knows...」以外ではあり得なかったとも思う。

「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は学園祭での謎解きにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ボトルネック新潮文庫)【2006年、非シリーズ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうジュベナイル小説風味の青春をこういうかたちでオススメして、それが非オタに受け入れられるか「二度と勧めてこなくて構いません」という反応を誘発するか、というのを見てみたい。

黒牢城(KADOKAWA)【2021年、非シリーズ

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に直木賞受賞作を選んだ。

角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞から始まって直木三十五賞で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、日本の歴史をガッツリ舞台にする作風の先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

蛇足

大元anond:20080721222220

今回の話題元:anond:20230725231257

インスパイア元:anond:20230726161801

id:lady_jokerさんの書いた増田を見て急によねぽ語りをしたくなったので書いた。今は反省していない。

おもしろミステリ」を読みたい増田はこれを参考に米澤穂信を読むか有栖川有栖の江神シリーズを読んでくれ。

追記

小市民シリーズがないのはツッコまれるかな、と思ってたけど(どれ入れるかは迷うところだけど、やっぱ仮に入れるとしたら『秋期限定栗きんとん事件』かな? でも『夏期限定トロピカルパフェ事件』もいいんだよなぁ〜〜〜……)、予想以上に『儚い羊たちの祝宴』がブコメ言及されててビックリした。いや、たしかに良い短編集ではあるけど、そんな高評価するか? 短編から1冊選ぶならどう考えても『儚い羊たちの祝宴』じゃなくて『満願』だろJK……

2023-07-25

anond:20230725124213 anond:20230726124243

関連性しかないぞ

ここを取り除けるレベルお話仕上がっていれば、たぶん評価は別れなかった

ここありきであとは辻褄合わせだからパヤオジブリ周辺のお話を知っているか神作画を楽しめる人しか楽しめなかった

 

ただ作品は完成して公開されて作者から手が離れたら、観た人がどう捉えるかだから

作品の中に何を観るのも自由だし、これが正解はないと思う

anond:20230725020156

功罪は本当それって思う

 

けど、パヤオの自慢から上級国民説教自業自得(血縁者にも有能アニメーターにも後継者になることを拒否られる)の話に思えたな

 

金を集めることが出来る安定した世界(ジブリ)から飛び立ったが、ジブリの呪いは引き受ける事にした米林宏昌スタジオポノック に幸あらんことと思うばかり

ジブリの呪いから完全に解き放たられることを選んだアニメーターたちも自由自分アニメーションを追求して欲しい

君たちはどう生きるか(物語功罪)

もし目の前に鏡があったら、見て欲しい。

鏡に写っているのが1000年に一度の美少女だった人。

または、川崎まれラッパーヤクザの鞄持ちになるしか無かった人。

君たちは合格時代に愛された物語主人公です。

そうじゃ無い人。残念ながら物語として出来損ないです。

こういった価値観が間違いであることは誰しも分かるだろう。

でも、人は何かに憧れてしまう生き物なので、それが完全に間違いであると確信する事は難しい。

  

日本社会自殺が増えている理由

人々が虚栄心や欲に塗れている理由

これらは物語を作る側の責任かも知れない。

  

物語を作る人間特にジブリ宮崎駿ともなると、自分表現に対する影響力とその責任について当然考えていると思った方が良い。

宮崎駿の昔のエピソードに、『となりのトトロ』を作った際、作品を通して生の自然と触れ合うきっかけにして貰いたいと思っていたら、「子供が家でビデオを擦り切れるくらい観るほど大好きなんです」と言う親が現れたという話がある。

  

物語には功罪がある。

物語に感化された者が、物語世界を通して理想を築き上げ、しか自分現実とのギャップで苦しんでいるとしたら、それは物語の罪に当たる。

よく、名作に対して「この作品リアルだ」と云われる。

このリアルさとは、実際の現実デフォルメしたものであって、デフォルメの仕方が理想的だという事に過ぎないのだ。

事実小説よりも奇なり」という言葉があるように、本来現実物語と比べ物にならないくらい複雑で不条理なのだ

現実物語として歪な形をしていて、そこに答えや正解がある訳でもなく、混沌なのだ

人生混沌を乗りこなす事であり、だから現実面白いと思う人が居て、だから創作する側に立たない人が大多数なのだと思う。

から宮崎駿の「君たちはどう生きるか」という作品は、物語世界に囚われて生きる人々に現実と向き合うことを促す意図があるように思えた。

  

混沌があるからこそ秩序は成り立つ。

混沌の無い物語に従って生きることは、秩序を暴走させた混沌だ。

物語としては出来損ないの自分勇気をくれた様な気がした。

2023-07-24

宮崎駿終活君たちはどう生きるか

君たちはどう生きるか感想

具体的なネタバレはそれほど無いと思うが、作中のかわいいキャラクターのみ個体言及する。








一言で表すならば、眠りの浅い時に見た夢。


ナウシカラピュタトトロ魔女の宅急便紅の豚もののけ姫ハウルポニョ、そして風立ちぬといった宮崎駿歴代作品イメージボードブンブン振り回されて巡らされた。

宮崎駿終活を見た。



呆然とした。

映画が終わった時には、なるほどね、と口から漏れていた。何故広告を打たなかったのか、得心したからだ。むしろ広告が打てなかったと言う方が正しいのではないかと思う。



ストーリーが訳がわからんかったのは別にいいというか、この作品自体が夢みたいなもんだからどうでもいい。

まず引っかかったことの第一台詞回しが説明的だったのに結構ダメージを受けた。

映像だけで説明できているはずのシーンで重ねて行動の意図を口に出して「今この台詞言う必要あったか?」となったのが、覚えている限り少なくとも二回はあった。

今まで宮崎作品ではほとんど感じたことのないものだ。

他にも感情の流れの描写がなく、どうにも唐突に結果だけが放られる台詞が多かった。細田守彷彿とさせる台詞回し。辛かった……

私はキャラクターへの共感については特に必要性を感じない方なのだが、感情の流れだけはしっかり描いてほしいと思っている。その流れがブツブツ途切れていて、最後に繋げたい結論だけを口にさせていて、気持ちが悪かった。

それも意図的なのかもしれないが。




第二にショックだったのは、ワラワラがただ可愛いだけのゆるキャラだったこと。

駿の中にはもうマスコットになりうる「可愛くて、でも不思議な」キャラクターはいないんだなと痛感した。

安直でなんの捻りもない造形には、宮崎駿原体験自然の中にある生命伊吹を感じることができない。そこに「いる」必然性は描かれず、ただ丸く、かわいい、特徴の廃された「マスコットらしいマスコット」でしかない。

子供向けにフックとしてマスコットが要るだろうという「思いやり」もしくはジブリと言えばという商業要請から出されたキャラクターしか感じられなかった。

DNA螺旋なことは分かるが、それにしたって安直デザインには宮崎駿の興味・関心が感じられない。

まあそこは今の宮崎駿にとってはどうでも良かったのだろう。でもシンプルながら風変わりで、動物幼児の見せる原初感情愛嬌を細やかに描いたキャラクター達を愛していたので、個人的にショックが大きかった。



現在宮崎駿の中で鮮やかに表現されるのは、戦争であってファンタジーではないというのは今作を観て強く感じられた。

最も切実にこちらに訴えかけるのはやはり空襲のシーンであったし、街が燃え、人が炙られ彷徨うシーンだった。

主人公が自らを傷付け、結果二兎を得るが上手いこと加減できず割と深い傷になる小賢しさと迂闊さも少年らしく良かった。

背後に不穏さが漂う陰鬱現実こそが「今」の宮崎駿なのだろう。現代情勢から必然だろうとも思う。



私は宮崎駿の、普通エンターテインメントに乗りきらない切実で繊細なものを、エンターテインメントという砂糖をまぶして結実させ、本来ターゲット外の人までより広く世に送り出す手腕にこそ心酔していた。

風立ちぬ」なんかはその真骨頂で、あん純文学を大々的にお出ししてきたのは正気ではないと思いつつ狂喜乱舞したし、そこに込められた宮崎駿の諦念を目の当たりにし、これで創作活動を終いとするのは悲しすぎると涙した。庵野が棒すぎて頭に入らないから嫌と内容以外の部分で周りに否定されたのも悲しかった。



結果的に言うと「風立ちぬ」は宮崎駿終点とはなり得ず、私の望みは叶えられた。

君たちはどう生きるか」を鑑賞し、ここまでただ狼狽した心情を書いてきたが、今の宮崎駿に非常にショックを受けつつも、なんとなく心穏やかになった部分もある。

宮崎駿作品から既にひりついた表現への欲を感じなくなったのは、それはそれで救いであるとも思う。

そういう意味では、私にとっても「宮崎駿」への餞というか、終活になった。


どんなに作品の底に込めた意味があろうと、こちらに伝えようという意思が感じられない、というか作品を観ながら「伝えたかったもの」を考える余地がある、物語に没入できない時点で出来の悪い作品と考えているので、作品単体で言うと★1なのだが、監督宮崎駿ということを加味すると★3になってしまう。

君たちはどう生きるか」を宮崎駿ではなく、例えば米林宏昌あたりが作っていたら私は激怒し、オマージュ大義名分ジブリブランドを体良く利用して棄損するなと気炎吐き散らして暴れ回っていただろうが、宮崎駿ならばこれを作る権利がある。

それだけのものを今まで私たちに贈ってくれた。



そして、ここまでグチグチグダグダ書き連ねながらも、もし万が一にも次作があるなら絶対観に行ってしまうだろう。

観客なんて勝手なもんである


あと、米津好きだけど宮崎駿には合わなかった。ジブリにはもっと現代の売れ線とは関係のない歌と共にあってほしい。

2023-07-23

anond:20230723184355

ジブリ日本国内配信やらない理由って、Huluのせいなのかな?

海外だとNetflixで見れるんだろ?

それが日本国内ではやらない、って日本テレビ傘下のHulu存在があるからなのか?

ジブリ日本テレビの結びつきは強い。

今のジブリという存在があるのは様々な要素の集合によるが、

その中で日テレ金曜ロードショーというパーツは決して小さなものではない。

ジブリ国民アニメとなる過程において金ロー果たしてきた役割

そして現在進行形果たしている役割は大きい。

そういった日テレ無視して、ネトフリでジブリ映画をやるわけにはいかないというわけなのだろうか?

HuluはもともとNetflix同様に外国企業であるが、

2014年日本国内での運営権はすべて日本テレビに売却された。

その存在無視できない。

しかしながら、では日本国内ではHulu配信する、というわけにもいかない事情があるとか?

こんな邪推をしたくなる程度に、日本でのネット配信を行わない理由は謎だ。

みんな忘れるなよ、ジブリ映画アマプラやらないから

なんか庵野映画とか細田映画みたいな感覚でいると、

君たちはどう生きるか」下手すると金ローでやるまで見れなくなるぞ。

もう配信なれしちゃってて、しばらく待てば見れるわ、って感覚でいると後悔するぞ。

君たちはどう生きるかネタバレ考察感想

塔は「ご維新」の頃落ちてきたという。

その塔の主人となる大叔父は「本を読み過ぎておかしくなってしまった」という。

どんな本を読んだのだろうか?

 

「ご維新」の頃というのがいつか? というと、例えて言えば黒船がやって来たのが1853年だそうである

マルクスの「資本論」の初版1867年だそうだ。

叔父マルクスの「資本論」を読んだだろうか。おそらく読んだであろう。

 

君たちはどう生きるか」の主人公父親戦時下において軍需産業で儲ける男である

国教育を行っているであろう学校に対して300円寄付をして「学校なんて行かなくていい」とも言う。

 

叔父は塔の中で理想の世界を作ろうとしているのに対して、

父親はそれとは正反対の男かもしれない。

 

塔の中の「理想の世界」には連れてこられた存在がある。

である

ペリカンはどんなに羽ばたいてもその「世界から逃れることができない。

死を予期したペリカンは「ひとおもいに殺してくれ」と言う。

 

インコ大王と一緒に大叔父のいる場所に行ったモブインコ2匹は、

その場所を見て「ここは極楽ですか?」という。

しかし、そこは極楽などではなく、まさにいま崩壊しようとしているのである

そして、その世界の存続を願っているはずのインコ大王暴走によって崩壊してしまうのだ。

 

塔の世界は石の意思支配されていて、

石によって、世界を司ることができるのが大叔父血縁でなければならないとされている。

支配層が「血縁でなければならない」というのは、

例えば北朝鮮のような国であったり、もしくは江戸時代日本かもしれない。(あるいはもしかしたら戦争以前の天皇制かもしれない。)

そして、支配層が「血縁でなければならない」理想の世界は、崩壊するのである

 

君たちはどう生きるか」は広告を一切しなかった。

広告というのは、資本主義象徴のようなものかもしれないと考える。

北朝鮮旧ソ連のような共産社会主義的な「"理想"の世界崩壊する」が、かといって「資本主義象徴」を使用しないという選択をしたのだろう。

 

川上量生は一時期ジブリ所属していたが(宮崎駿に怒られているシーンの動画が有名だけれど)、

川上といえばニコニコ動画であり、今回はニコニコ出身といっていいだろう「米津玄師」の曲を主題歌として起用した。

ネット出身の米津を主題歌歌手として起用するというのも「資本主義象徴」を使用しないという選択かもしれない。

 

君たちはどう生きるか」はそういった作品であった。

anond:20230723161754

客入り次第では

ジブリにしては

早めに終了するパターンもありえるから

気になってるのに後から見に行きゃいいわ、

って油断してる人はドボンになるかも。

ジブリ映画から配信はないの忘るべからず。

君たちはどう生きるかは、すずめの半分の興行収入になる可能性がある

いまの興行収入の推移がそれぐらいなので。

まり70~80億円くらい。


ジブリにしては正直低い。

ヒットではあるが、宣伝をしなかったことによる低さなのか今作の作風によるものなのか判断が難しくなる。

まぁロングラン型でもっと増える可能性は十分にあるが。

ちゃん情報を追うように。

anond:20230723143646

アニメーションに関しては原液というより、完全に出涸らしでしたね。

90年代ジブリ全盛期ならまだしも、令和の時代にこの動画では正直古臭さは否めないです。

美味しいパンというのは、バタージャムも適量塗られている状態が美味しいのであって、

べったりこぼれおちるほど塗られてるのは不味そうだなと思っちゃった。

声優関係は、演技力のある俳優さんを選んでいるので、そこは良かった。

しゃがみ泣きポーズは、そこかい?!ってちょっと思っちゃった。

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