はてなキーワード: スタジオポノックとは
2018年に公開されたスタジオポノック制作の短編アニメ映画、透明人間。
これを見て非常に感銘を受けました。
古ぼけたアパートに暮らす、ひとりの青年。ワイシャツを着て、歯をみがき、めがねをかけて、いつものとおり家を出る。しかし、何かが違った、彼は、透明人間だった!だれも彼のことが見えない。コンビニの自動ドアも、ATMすら彼を認識しない。透明人間はついに重力からも見放され、次第に舞い上がっていく。このままだと消えてしまう、いのちも....。
都会の隅に生きる見えない男のたった一人の闘いを、スペクタルアクションで魅せる究極の野心作。
様々な解釈が生まれる作品だと思いますし、あくまで私の中での認識、感想だと思って読んでください。
この作品の真意は「あなたを必要とする人がいる」であると思う。
物語序盤、主人公は誰からも必要とされず認識されない。主人公はそこに存在してもしなくても変わらない存在なのである。主人公は「自分なんかが生きていても意味が無い」、そう感じているはずだ。
物語終盤、彼はトラックに轢かれそうになる乳母車に乗った赤ちゃんを助ける。赤ちゃんは主人公の顔を見て笑い、その後主人公は身体を取り戻す。
自分なんていてもいなくても一緒だ。
そう考えたことがある人は沢山いると思う。誰からも必要とされない、ならいっそ死んだ方がいいんじゃないか...
そんなことはないんだよ、とこの映画は教えてくれる。
あなたがいることで笑顔になれた人がいる。あなたのおかげで前を向ける人がいる。あなたがいるから生きれる人がいる。だから生きて、と。
こういったメッセージ性だけでなく、主人公が空に浮くシーンや赤ちゃんを助けるシーンでの手に汗握るアクション映像も見物です。
15分弱程度の映画で気軽に見れるので気になった方は是非見てみてください。
近年は宮崎駿・高畑勲両監督の後継がいないことにヤキモキしていました。ゲドとアリエッティは論外。
コクリコ坂は好きだなと思っていたら脚本が宮崎駿と知って頭を抱えました。スタジオジブリが製作部門を解体のニュースを見てある意味ホッとしました。このまま有象無象の作品を作るより、ジブリはこれまでの作品の管理会社となるのが一番平和な道だと、そう思いました。毛虫映画が出来るのと宮崎駿が死ぬのとどっちが先か、そんなときに「メアリと魔女の花」ジブリかと思ったらジブリじゃない。スタジオポノック!何それ!でも予告を見て期待しました。「ジブリだ!ジブリが帰ってきた!」と思いました。
私はスタジオポノックを応援しています。良い意味でのジブリイズムを後世に伝えていって欲しいと思っています。けれど「メアリ」を周りの人にオススメ出来るかと言われたら無理。アリエッティよりは500倍面白いと思うけど、お金を出してまで観る価値ある?金ローまで待ったらいいんじゃない?レベル。
起承転結が薄い。人物像がぼんやりしてて、何の感情も動かされない原作ありきの作品で、かつ原作未読なので本当はどういう話なのか分からないけど、それにしたって全然盛り上がらない。
魔法の力を得たら猫が喋ったり、眠っていた魔女の血が目覚めるみたいな展開も欲しかった。ピーターが自ら魔法の力を望む闇落ち展開とか。
どうしてもナウシカやラピュタやもののけ姫と比べてしまって、勝手にガッカリしています。でもジブリイズムを引き継ぐならそれも覚悟の上でしょう、とまた勝手に思ってみたり。
とりあえずスタジオポノックには今後も頑張って欲しいです。2作、3作と作り続けていつか宮崎御大に負けない作品が生まれることを願っています。