はてなキーワード: 長身とは
暁の薄光、絡みつく葦の藪、もう動かない重い体、迫り来る野猿の牙
もう助からない――覚悟を決めた私を救ったのは、遠方から刺す一本の矢だった。
髪を凛々しく結い陽の光を背に弓を持った彼女は
※ ※ ※
彼女は私に歩み寄りながら話しかけてきた。綺麗な長い手が差し出される。
ティアラはそう言って本当に可笑しそうに笑った。
「じゃあタワヤミア(か弱い女の子の意)。みんなからそう言われてるし」
「ふぅん、じゃあこれからヤミアね。そう呼んでいい?よろしくね」
そう言ってティアラは私の手をとった。
帰り道の空はもう明るく、風も柔らかい。
あんなに恐ろしかった葦の大草原も、ティアラと手をつないていれば何も怖くなかった。
※ ※ ※
男性顔負けに馬を駆り、弓を引けば国一番の腕前、おまけに血筋は首長の娘だ。
それでいて決してお高く止まったりはしない。
国に来たばかりの私にも気さくに接してくれた。
「かっこいいよね…」ティアラの話になると、
機織りのときさえ時折手を止め話をしはじめ、よく怒られる。
「身近にあんな人いたら結婚する気なくなるわ…ハードルあがるもの」
婚礼の祭りは毎年、春分の日が過ぎた最初の新月の晩に行われる。
暗闇の中、年頃の男性たちが夜通し歌い踊り続け、
朝の明けるのを待って最も技巧みとされた男性から順に気に入った女性に声をかける。
※ ※ ※
今日はいつもの凛々しい結い髪ではなく、髪をおろし化粧を施した
大人の女性の姿だった。赤々とした夕日に映える、美しい姿だった。
話をしたくなった私は、櫓に這い登った。
「そろそろ大人の格好もしなきゃって婆ちゃんがね、婚礼の祭りもあるし」
ティアラは照れながら言った「変でしょ?」
「ううん、おしゃれしたティアラもすごく綺麗!」私は本心からそう言った。
「ティアラもお祭りに出るんだ…どんな男性が来るんだろうね。ドキドキするな。」
「ふふ、ああいうのって大体相手は決まってるのよ。特にあたしみたいに堅苦しい血筋だとさ。今年は海の民が踊りにくるじゃない?あそこの男と結婚するよ。」
その話を聞いて私は正直驚いた。海の民といえば荒くれ者で有名で、
人を招けば国を奪いに来ると警戒されていた。彼らと祭りをするとは。
「ほら、こないだ向こうの国から来たお嫁さんが3人、みんな女の子を産んだじゃない?あれが和解の印になったのよ。優しい女の子が生まれたから、侵略の意図はないんだって。」
「ええ、何かおかしくない?それ、あらかじめ『女の子が生まれたら海の民に侵略の意図はない』って言ってから生まれたのならわかるけど、順番逆ならなんとでも言えるじゃない…」
「ヤミアのゆーとーりだね。あたしもそう思うよ。」ティアラは寂しそうに言った「でもしょーがないじゃん。首長の娘が我儘言うとみんなが困るんだし。」
ティアラはふと欄干に足をかけ、夕暮れに矢を放った。いつもの凛とした所作だった。
「もう弓遊びも終わり。あたしも大人にならなくちゃね。」
そう言って櫓の梯子を降りていった。あたりには薄墨色の夕暮れ空だけが残っていた。
矢の行き先はわからない。
※ ※ ※
ほどなくして海の民の男性たちが国にやってきた。7日7晩逗留し、
「海の民、ガサツで嫌い…」ワカピルミアは口を尖らせた。「畑荒らしたり、そこらじゅうでお酒飲んだり…こないだ神殿で酔っ払って吐いたんだって。」
「まあ、風習の違いとかあるんじゃないの?」私は答えた。「畑とか手伝いたかったけど間違っちゃったとか。」
「おしゃべりをやめなさい!」
またワカピルミアが怒られた。私にとばっちりが来ないように目を伏せて機織りに勤しむ。
「綺麗どころがいっぱいじゃねえか!家に閉じこもって何してんだい?」
天井から大声が響いたかと思うと上から人馬が舞い降りてきた。否、人馬ではない。総面の馬皮の衣装を纏った海の民の男性だった。
機織り小屋は騒然となった。ワカピルミアは恐怖のあまり足腰も立たなくなっている。
私もどうしたらいいかわからず、あちこちを右往左往するばかりだった。
「無礼者!」凛とした声を張って助けに来てくれたのは、やっぱりティアラだった。
喉元に突きつけ組み伏せた。
ティアラが凄んだ。その時、後ろから声が聞こえた。ティアラの祖母、大婆様だった。
「大婆様…でも、こやつは機織り場で狼藉を…」
「だからといってあなたも乱暴をするのですか?嫁入り前の娘でしょう?」
ティアラはしぶしぶ立ち上がり、男性を開放した。男性は立ち上がるとティアラをしげしげと見つめた。
「元気のいい女は嫌いじゃないぜ?お前が首長の娘か?気に入ったよ。」
「俺は海の民の首長の子、ツツァ。祭りでは俺の踊りを見てくれ。」
ツツァと名乗った男性は、小屋の出口に向かいながら言い放った。
「惚れ直すぜ。」
※ ※ ※
婚礼の祭りの前日、酒を出し鶏と豚を屠り、国中が大忙しだった。
夜もふけると男性たちの踊りが始まる。海の民たちはもろ肌を脱ぎ帯をほとんど腰下まで押し垂れ、情熱的に踊る。ほとんどの観客は、普段の海の民の狼藉を忘れ夢中になって見ていた。
特にツツァの踊りは自負するだけあって力強く美しく、ティアラも本当に惚れ直すのではないかと思った。
そういえばティアラはどこにいったのだろう。夜更け過ぎから姿が見当たらない。
あたりを見回すと、松明を持って広場の外れに行く姿が見えた。
私は直感した。ティアラだ。祭りの真っ最中に何をしに行くのか、追いかけた。
行先は薄暗い洞窟で、ティアラは石扉を閉じて閉じこもってしまった。
「ヤミア?追いかけてきたの?」扉の向こうでティアラが答えた。「今は一人にして…」
「何言ってるのよ、あなたがいないとお祭りが終わらないじゃない。」
「でも」ティアラが聞いたこともない弱い声で答える。「ツツァと一緒に暮らし続ける自分が想像できない…」
石扉の前で私は立ち尽くした。もう夜が明ける。ティアラがここにいるとみんなに伝えるべきだろうか。
※ ※ ※
時が過ぎ、一人また一人と異変に気づいた。
そろそろ夜が明ける頃なのに、空が暗いままなのだ。
いつまでも明けぬ朝を目の前に、国の人々は誰彼となく噂をはじめた。
異変にはツツァも気づいていた。悪い噂に負けぬよう、一層情熱的に踊る。
しかし、その横でもうひとり、力強く踊る者がいた。
桶を伏せ足を踏み轟かせ、背をそらし高らかに歌い踊る。あたりは暗く、何者かはわからない。
みなはその者の踊りに夢中になった。
不吉な噂を忘れ、誰もが今宵の一番の踊り手を決めた時、日は東の空の中空からわずかずつ姿を現した。奇跡が起きた。みなはそう信じた。
「日は昇った!嫁を貰い受けに行く!」一番の踊り手は高らかに叫ぶと、
ツツァは目を凝らし一番手を見た。まだ薄暗く姿ははっきりと見えないが
洞窟の中にティアラは座っていた。いつまでもこんなところでいじけてはいけない。
それはティアラ自身がわかっていた。夜が明ける前に広場に戻ろう。そんなことを考えていた矢先、
扉の向こうから再びヤミアの声が聞こえた。
「ティアラ、出てきて。みんなが待ってる。ツツァより美しく、情熱的な踊り手があなたを迎えにきたよ。」
外は薄明るく、ようやく人の姿がわかるようだった。
開けて見えたのは、海の民の男たちのように胸をはだけ、帯を腰下まで垂れたヤミアだった。
「私が踊ったの。みんな私が一番だって認めたわ。」
一番手を追いかけ洞窟の前にたどりついた観客達は騒然となった。
あの激しく、美しく、情熱的な踊りを踊っていたのは、海の民ではなく、
まして男性ですらなく、か弱いタワヤミアだったのだ。
「ヤミア、あなたが踊ったの?!」ティアラは思わず声をあげ、そしてたまらないという表情で笑いはじめた。
「どうして笑うのよ…」
「まさか、あなたがこんなことできるなんて…もうあなた、タワヤミアなんて名前似合わないわ。今度からウンツミア(迫力のある女の子の意)とでも名乗ったら?」
「それもいいわね」私は今までで一番力強い笑顔で笑った。そして、ティアラの手をとり洞窟の入り口を出た。
「ねえ、ウンツミア。朝ってこんなに明るいのね。それにあんなに恐ろしかった洞窟への道も、あなたと手をつないていれば何も怖くないわ。」
ティアラは私にそう言った。私も同じ気分だった。
多大なるインスピレーションを与えてくれた id:guinshaly のブコメに感謝
はじめに言っておくと私はバーチャルジャニーズの中の人にもvtuberにも詳しくない人です。
なので本当は詳しい人が紹介ブログあげてくれるのを待って、「なるほどそういう視点が」などと外野として楽しんでいたかったのだ。
でも思ってたよりかなりおもしろいというか一般オタク受けしそうなコンテンツだったので今の私にできる限りの紹介をしてみます。
オタク、騙されたと思って一回見てみよ?
あれは凄いぞ。
バーチャルジャニーズとは、一週間ほど前に始まった、ジャニーズジュニアの子二人がバーチャルのアイドルとして別の人格を演じて配信する不可思議なコンテンツのことです。
賛否両論を巻き起こしたものの今までのジャニーズが絶対やらなかった革新的な試みであり、ジャニオタとvtuber界隈から大変注目が集まりました。
私がバーチャルジャニーズというものに触れて一番感銘を受けたのは、『アイドルはアイドルをやるのが上手い』ということでした。
一般人はやらない仕草、一般人は言わない言葉、一般人にはない発想。
やはりこれらは一朝一夕に身につくものではないです。アイドルをアイドルたらしめるのは顔の良さとかダンスとかより、アイドルとしての振る舞いなのだということがよくわかります。要はファンが何を求めているのかを察して自分なりにお出しする力。
あと設定が秀逸ですね。
元気可愛い系苺谷が長身王子の海道より年上、二人同居してて苺谷が食事作ってる、しょっぱなから不穏な空気出してくるプロデューサー前田くん(「僕は絶対に二人を裏切らない」)、イラストレーターヤマコさんへの名前間違いから発生した同級生女子ハナコなど。
★海堂飛鳥
・クール系王子様、ということになっているがその実おっとり優等生。
・「飛鳥ちゃんって呼ばないで」と言う言い方が可愛くてどう見ても飛鳥ちゃん。
・基本的に語調が優しい。声も優しい。たまに思い出したようにSキャラを出してくるが怖くない。
・苺ちゃんに振り回されている。
・苺ちゃんとデートに行くとほとんどの食べ物を取られる上にコーラにコーヒーを入れられる。その場は怒るがすぐに許してしまう。多分怒ってるうちに罪悪感が出てくるタイプ。
・下手な絵を「画伯」と揶揄する文化を知らず、素直に「ありがとう」と喜ぶ。
・中の人はお笑い大好きで自作の漫才が得意らしい。嘘だろ……片鱗も見えないぞ……。
★苺谷星空
・星空と書いてかなたと読む。
・「苺ちゃーんって呼んでね!」
・可愛い元気っ子であるのは間違いないがスピード感とぶっとび具合がヤバい。
・「好きなスポーツはなんですか」とラーメン屋さんというハンネの方に質問され、「好きなラーメンはねー」と答え始める(最後まで気づかない)。
飛鳥ちゃんと苺ちゃんの配信は正反対で、午後十時ごろから始まることもあり飛鳥ちゃんの癒される(悪く言うとたるい)内容にふんわりと眠気が誘われていると、苺ちゃんの「イェーイ!」に叩き起こされて刺激をがんがんぶっこまれるという精神衛生に良くない流れが確立されていましたが、視聴者の「苺谷配信のあと眠れない」の声があまりに多かったためか今週逆になりました。良かった……おかげで昨日は安らかな眠りを得られた……。
手っ取り早く知りたい方はyourubeの公式アーカイブ観てください。
何故か初回と第六回のやつしかないけど。どっちかといったら第六回の方がおすすめかな~。中の人が慣れてきてるので。
というのも配信中リアルタイムでコメントができるシステムがあるため、飛鳥ちゃん配信時は苺ちゃんが、苺ちゃん配信時は飛鳥ちゃんが視聴者に混じってコメントしてるんですよね。それもあわせて面白い。反応したりわざと無視したりしてるところから関係性が垣間見えて。
あと二人の話を聞くと全体像が見えるというエピソードが多いんですよ。
苺谷「飛鳥モテるんですよ~バレンタインの時数え切れないほどチョコもらってた。でも俺は0個なんですよね~」
飛鳥「星空ああいってたけど、本当はモテてるんですよ。女の子がチョコ渡そうとしても気づいてないだけで。渡そうとすると『イェーイイェーイ走るぜー!』ってやってるから……」
しかし飛鳥ちゃんがこの話をしているとき苺ちゃんはトイレに行ってて聴いていないという……。
細かい作りこみが凝ってて、単純に「あいつモテる」と言われるより説得力が増します。
オタクこういうの大好き。
これから後続もあることを匂わされてますが、現時点でかなりクオリティ高いのであとの人大変だろうなと思います。
とにかく苺谷星空のパンチが凄い。
受ける印象が可愛いゆえ当然のように「苺ちゃん」って呼んでますが、配信中必ず一回は「い、苺谷、お前ーっ!」ってなりますからね。
「飛鳥のお風呂覗いちゃいましたーw」とか飛鳥ちゃんが書いた苺ちゃんの絵を出してきて「はっきり言って下手ですよねw」とか。
そしてさんざん煽られてコメントで怒っていたのに最終的に「ゆるそうかな、、、」になる飛鳥ちゃん。
vtuber界隈の人男性が多いのですが、だいたいバーチャルジャニーズに言及するとき飛鳥ちゃん贔屓なの、さもありなんって感じです。チョロいつんでれだもんね、彼。
ただこのコンテンツ、外野は単純に楽しめるけど中の人ファンは気が気じゃないだろうなとも思います。
ちょっと前vtuberの蠱毒が話題になりましたが、ジャニーズジュニアなんて生身の人間で蠱毒やってるわけで、今関西ジュニアのデビュー最有力候補グループのメンバーをなんでわざわざ新しいアイドルを作るために使うんだ、って意見が出るのは致し方なし。
しかも苺ちゃんは初回から「デビュー目指してます」って言ってたしいずれCD出すような気配がある……その場合中の人はデビューできるのか? もしかしてバーチャルアイドル活動とリアルアイドル活動を両立させる気なのか? いや今既に両立させてますけど、デビューしたら比じゃなく激務になるのでは!?
そんな懸念はありつつも、当人たちは楽しそうにエンタメを提供してくれているのでなんだかんだで見てしまいます。
苺谷星空も海堂飛鳥も大橋和也も藤原丈一郎もみんなそれぞれに幸せになってほしい。
一人につき約三十分です。
公式が推奨してるので日に日に絵を描くファンの人も増えてきてオタクにとってはかなり居心地いい環境。
おすすめです。
俺は新婚ホヤホヤである。と言っても先日1年目の結婚記念日を迎えたから
ちなみにこのご時世で珍しいかもしれないが
つましく暮らしている。
俺が「ムチムチ体型のタヌキ顔の女が好き」
お互いが満たしていたと言うことだった。
すぐ仲直りしては、安定した関係を築いている。
一つだけ困っていることがある。
奴でもなかったので、そこは問題ない。
実にありがたい。いつもありがとう。
よくわからない。
(俺的には後者な気がしてならない。なぜなら人並みに
やられてもあまり嬉しくないと思う)
ベッドの中で「さて始めるか」という流れではなく
避妊をせずに挿入すると
ベッドの中でも、こっちが体位を変えようと
して動きをちょっと止めると、
「あっ奥でびくびく言ってるぅ」である。
なお俺はまだびくびく言ってない。
他にも色々あるのだが、具体例はこれくらいにする。
だけ与えるエンターテインメントだから、実際の女は
それをやっている。俺を喜ばせるためにやっている。
その気持ちは本当に嬉しいし、愛おしく思う。
かと言ってそれを実際にやられるとこちらは
萎え(そうにな)るのだ。
例えるなら、サンタさんがパパなのをすでに知ってる
これ、実はこう思ってるって妻に伝えると
すっごい恥かかせるような気がして言えないでいる。
どうしたものか。
故フレディ・マーキュリー「俺は出っ歯だったし歯並びもそれほど良くはなかったし長身でもなかったしなんなら白人でもないわけだが?」
ということで俺は既に高校の時はそれなりの足フェチになってしまっていたのだ。
文系人間だったから国語の古典か好きで、小説・評論とか読んでいるうちに、江戸時代とかに女性の鼻緒を古のイケメンが直すって言う展開があることを知った。
俺はいつも、それは足フェチ絶好のシチュエーションだし、でも女性を助けてもいるわけで、なんというかアウフヘーベンしているなと感じていた。
江戸時代の浮世絵なんか見てると、結構美女が下駄に素足で、足フェチの大先輩たちもこれを見て大いに感激していたのではないかと勝手に想像していた。
クラスの好きな女の子が、お祭りの時に鼻緒が切れてしまい、自分がそれを直して上手い具合に足の甲にキスする夢を見てから、それを想像するだけでオナニーができた。
ネットは既に人口に膾炙していたから、何の気なしに鼻緒の直し方をネットで調べていた。
とくに5円玉を使うやつは、自分でもできそう、と感じて、シチュエーションや相手の女の子(の足)を想像してドキドキしていた。
ほいで、今日はそれが実際に起こった話なんだけど。
ある日の神社の夏のお祭りの時、クラスのKさんの鼻緒が切れているのを見かけた。
俺は祭りに一人で来ていて、友達の集合に遅れてしまっていた。部活動があったんだ。
俺が来たころには田島の家に行ってスマブラしていたようで、俺は置いてけぼりになっていた。
田島の家に行こうとしたところ、クラスで一緒のKさんが灯篭的なところに佇立していた。
俺は素足の入れ食い状態だったので足下ばかりみていたのが幸いした。
Kさんと気付いてすぐに、彼女の鼻緒が切れていることに気が付いた。
「おつ、鼻緒切れた?」
「あー、うん」
Kさんはクラスでも目立たないグループにいて書道部の長身の女性で、自身もそんなに目立つタイプではない。
人の美醜にあれこれ言うつもりはないけど、クラスの派手なグループに属している女の子ではなかった。
「直す?」
「直せるの?」
「ネットで見た」
俺は薄手のハンカチを持っていた(なんでかは聴くまいね)。跪く。
5円玉を財布に探すも、ない。Kさんに聴いて、Kさんからもらう形になる。
にわかに理想のシチュエーションを迎え、いつの間にか俺の心臓は張り詰める。
ややおくれて、ちょっとあれだがあれも張り詰める(仕方ないじゃん高校生なんだから!)。
Kさんの足、大きくて形がきれいで指も長いし形がきれいだし、爪が大きくて奇麗でかっこよくて、また白い肌のきめの細かさや僅かに触れる肌の質感も印象的で忘れられない。
足を通して調整するときの足の蠢きにエロスを思わず感じてしまう。
ちょっと苦心したけど、完成する。
やや緩かったようだけれど歩けそうだとのこと。
少し歩いて、ほどけてしまう。
「ありゃ?」とか言いながらもう一度結び直す。
Kさんも、このやり方でできそうなことを察知して、もう一度足を差し出す。
ちょっときつく縛りなおして、今度こそ完成。
俺はここでミスって、思わず「Kさん、足きれい……!」とこぼしてしまった。
Kさんは鼻で笑うような感じでちょっと拒絶の色を見せつつも「もー、何言ってんの」と優しく答えてくれた。
「ありがとー」
「いえいえ」
「どっか行く予定だった?」
「田島の家」
「あーごめんね」
「いいのいいの」
「じゃあまたね」
そのあとKさんとは特に何もなく、俺は別に人生初めての彼女ができてすぐ別れたりした。
この前の正月、33歳になった我が学年の同窓会で、Kさんと向かい合わせになった。
面長はそのままに、ちょっと大人らしく美しく丸みを帯びた面貌。
お化粧も髪型もすっかり30歳の装いだった。
図書館の司書をしているらしく、会計年度任用職員の話で盛り上がった。
嘱託職員は大変だが、図書館司書はご存じの通り非正規の雇用が大変多くなっている。
話す際の手ぶりや料理を食べお酒を飲む仕草、いつの間にか大人びた挙措を備えており、自分(達)の至った年齢を改めて感ずる。
鼻緒の話になる。
彼女はちょっと酔った調子で「あのころが懐かしいねえ」と言いながら、掘りごたつの下で、かつて鼻緒を結んだ右足で私の足の甲を優しくペタペタ踏んできた。
宮野真守は世界中から注目されている映画「ファンタスティック・ビースト」の主役の吹き替えをやっている。その宣伝も兼ねてか、めざましテレビやミュージックフェアに出演していた。しかし、その裏では世間が蛇蝎のごとく嫌うであろう萌えアニメの主人公を演じていたのだ。そのタイトルは「ゾンビランドサガ」だ。まあ、萌えアニメを見慣れた人にとって「ゾンビランドサガ」はそんなに破廉恥じゃないけどね。
宮野真守が過去に主役を務めた「DOG DAYS」の方がもっとハレンチだ。このアニメでは、ヒロインは攻撃を受けるたびに服が破けてしまうのだ。それ故に、主人公はラッキースケベに遭遇することが多い。つまり、「DOG DAYS」はソフトな「ToLoveる」だ。
宮野真守は一般人の認知度が高く、女性からの人気が非常に高い長身イケメン男性声優である。
そんな声優が世間からの忌避感が強い男性向け萌えアニメの主人公を演じることは、世間を発狂させるスキャンダルだと思わないか。一般人からすれば、イケメンで女性人気が高い男性声優が萌えアニメの主役をやることは、菅田将暉や山崎賢人といったイケメン俳優がAV男優をやるようなものだろう。
宮野が男性向け萌えアニメの主役を演じたことがPTAやフェミニストが知ったら間違いなく発狂するだろう。
もっとも、女性から黄色い声を浴びているイケボ声優が下品な男性向け萌えアニメの主役を演じることは珍しい話ではない。
「ユーリ!!! on Ice」の主人公・勝生勇利を演じた豊永利行は著名な成人向け漫画家がイラストをやった「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」の主人公を演じている。
「おそ松さん」の一松を演じた福山潤はフェミニストに散々叩かれた「境界線上のホライゾン」の主人公を演じている。
NHKが推している「進撃の巨人」の主人公を演じた梶裕貴だって、いろんな汚れ仕事をしている。その中で特に世間の忌避感が強いアニメは、知る人ぞ知るロリコンアニメ「ロウきゅーぶ!」のとR15指定のお色気アニメ「ハイスクールD×D」だと思う。もちろん主人公役である。しかも、後者のヒロイン役は1期のEDを歌った日笠陽子だ。
GRANRODEOも、武道館でライブを行ったり、腐女子人気が高い「黒子のバスケ」の主題歌で知名度が上がったりしているけど、結成のきっかけはボーカルの谷山紀章が男性向け萌えアニメの主人公を演じてキャラソンを歌ったことだ。しかも、そのアニメの原作は18歳未満購入禁止の成人向け美少女ゲームだ。
でも、声優は仕事を選べないのだ。そんな贅沢ができる声優は小野賢章ぐらいだと思うよ。小野は女性向けアニメの出演は多いが、男性向け萌えアニメの出演は非常に少ない。(なら、どうやって小野賢章は花澤香菜と知り合ったんだ?共演作は2つしかないんだぞ。釘宮理恵と日野聡は不思議に思うだろう。)
女性の人気が高いイケボ声優が男性向け萌えアニメに出演することについて、どう思っているんだろうね。女性たちからすれば、死ぬほど嫌だろうね。何せ、腐女子にはフェミニストが多いと言われているし。
ラブドールをAmazonで検索したら、なんと、4万で160cmとか売ってて。
クオリティーは不安だけど、それが結構な点数、いろんな企業から出てる。
ちょっと待ってほしい。ラブドールって50万以上してたじゃん。
どーも、それはオリエンタル工業とかでそれは今でもそうらしいんだけど。
そういうんではなく、やや粗雑だったりアニメ的だったりしてそれでもエロとしてはクオリティ十分なのが20万台で売ってたりする。
ジャンプに載るエロと、エロ漫画のエロみたいな差なんだろうか。
確かに、脚と上半身が無い、尻の切り身みたいなやつは、もはや2万くらいだ。買ったことある人、ネットで見たことある人も多いかもしれない。僕も買った。
だが、全身が4万円かあ。
凄い時代になったなーと思う。
これまで手が出なかったり(小児趣味者)、リアルに存在しない長身美女(180センチくらいとか)が出るわけだ。
個人的にはロリコンではなく、長身女性が好きなので、これは凄いなと。
リアル女性では満たせない、高身長女性フェチを簡単に満たせるかもしれない。
4万円台ラブドールの進化は、今後の性産業に大きな力を持つのではないか。
高めの風俗一発の料金で、物凄い美女が買えるとしたら、かなり動くと思う。
4万円らぶどーる、まだ買ったこと無いが、どうなんだろう。
中世ヨーロッパ風だとか戦国時代風のRPG・アクションゲームを初めてプレイした時、
「人間でかっ!」
博物館で戦国時代日本や中世ヨーロッパの実寸大の甲冑(デカくても150~160センチ程度)を見ながらヨダレを垂らして、
平然と現代人の平均(170センチ)の体格の人間が中世風の街並みを闊歩している光景を
「その辺を歩いている町の人」の体格なのだ。
戦士となると平気で180~190センチ、2メートル越えのキャラクターも現れる。
日本だとまだいい方で、
どいつもこいつも胸板がデカすぎて、
甲冑の胸部装甲がもはや平たいエプロンみたいに引き伸ばされている惨状を呈している。
パパッとGoogleの検索で過去までさかのぼってネット上の書き込みを調べたところ、
どうも「文明に囲まれた現代人はひ弱で、昔の人は強かった」という思い込みと
「昔の騎士や武士はあんな重そうな甲冑を着て戦っていたのだから、さぞマッチョに違いない」という思い込みが
合体したことによって生まれたのが「騎士やサムライはマッチョ」というゲーム界隈のミームらしい。
さらに、このミームは進化して「騎士やサムライはマッチョじゃないとリアルじゃない」にまでなってしまった。
そして、ファンタジー世界の人間は際限を知らずにマッチョになっていった。
もし誰か一人でも博物館に行って、実物の甲冑を見たら考えを改めたのかもしれないが……
このミームの出所がアメリカだとしたら、「博物館で本物の甲冑を見ろ」というのは酷かもしれない。
白人がアメリカ大陸を開拓した時代には彼らはもう甲冑なんて着けていなかったのだから。
アメリカで本物の甲冑を見られる博物館なんて数少ないだろう(たぶん)。
実際には前述の通り、(昔といっても広いが概ね)昔の騎士やら武士やらは
160センチあればもう「長身」の世界。現代日本人の高校生がタイムスリップしたらもう「大男」で、
現代人のボディビルダー体形の人間が中世ヨーロッパにタイムスリップすればもはや「巨人」だ。
これは歴史学的には常識で、「たまたま例外的にデカい人間もいた」というだけで、
特に「中世の人は全体的にデカかったんだ!」という異論もあんまりない。
いや、「異論が無い」というか、実物を見れば誰でも一発でわかる。
当時の甲冑を博物館で見れば、どう見ても「昔の人は小さい」という結論以外は出せないだろう。
もし見たことが無いという人はぜひ博物館に行ってみてほしい(宣伝)。
(大量生産なんて当時はもちろん無かったので、全身鎧はオーダーメイド。
なので実物の甲冑の体格=当時の「戦う人」たちの実際の体格といえる)
他にも中世ヨーロッパの家具の実物、当時の人々が使っていた家の寸法……
あらゆる事実が昔の人は小さい、というか「現代人はデカい」という結論を示している。
毎日安定的にたんぱく質を摂取してる現代人の方が昔の人よりデカいのは栄養学的に当たり前だ。
しかし、
「人間の筋肉はたんぱく質をちゃんと摂取しないと成長しない」という保健体育の知識と
「畜産技術や輸送技術が未熟だった昔は今と違って肉を安定的に供給することはできなかった」という世界史・日本史の知識を合わせれば、
「昔の人の体格は小さかった」という合理的な結論がすぐわかりそうなものだが……
教科と教科がまたがっているので、
例として一つの注意喚起ツイートとそのレス上げてくけど、イベントでのセクハラは本当に良くある事としてザクザク出てくるんだが。
@uzigawaitaさんのツイート: https://twitter.com/uzigawaita/status/1052441060008431616?s=09
【注意喚起】
同人即売会等で、女性作家さんや売り子さんに対してナンパやセクハラまがいの語り掛けをする輩が出没しています。イベント後にDMをしてきたりもするといった報告を数件受けています。特徴が一致する人物もおり、最近実写エロコス系イベントから流れてきたようです。ご注意ください
私自身も昨年、特殊性癖オンリー同人イベント(成人向け)で付き纏いからの強姦未遂の被害に遭っています。
こちらの注意喚起ツイートで男性の方にもそういった輩の存在が周知されると思いますので非常に感謝しております。ありがとうございます。
私ではないですが5年前とあるオンリーでお隣のサークルの女性がナンパの被害に合っていました
重機を扱える自慢をするのが特徴です
ご参考までに
スケブを頼んできて、「下半身まで描いてください。局部まで、無修正で...」って常連さんが8年くらい前までいました。毎回やんわり断るんですが、しつこかったなあ。
うちだと、音楽サークルに粘着&地下アイドルへの嫌がらせテンプレしたのと、他所のコスプレイベントで出禁くらったのが流れて来てますね。把握して徹底マークで対処、もめごと起こした人は出禁にしました(延べ10万人参加で初めて)。運営としてルール守っている人は守らないとね!
自分はオールジャンルで個人として23年半出展して来ました(ここ2年程は出展休み時々一般にて伺う事有り)。
この立合のは昔から有りましたが、この頃は相当増えてるなぁ、というのが印象です。。。
私生活落ち着いたら→続く
今も昔も変わりませんなぁ。昔女性レイヤーの更衣室覗ける位置で股間のエクスカリバー出してた奴いたし、もうそういう風俗にでも行けよと
その昔、踊り手の女の子に警告しておきながらも、出会いを求めてネットで女の子絡もうとした某貝塚勃起土竜が存在したようです。
以前、コスプレイベントで中学生くらいの女の子のスカートを地面に這いつくばって撮る→女の子が嫌がってスカートの前を押さえる→他のカメコが後ろから這いつくばって撮るという、もう強制わいせつだろって状況は見たことあります…今なら一人でもとっつかまえて運営に引き渡したのですが…
ということです
『ガチンコファイトクラブ』を楽しんだ人はいるだろう。
見ている当時は興奮したものだ!
そういう、「やらせ」を全面的に出した作品や映画がここ10年くらい流行っている。
マッコイ斉藤というテレビプロデューサーが好きな手法だったりするんだが。
『クローバーフィールド』、『REC』、『ブレアウィッチプロジェクト』というホラーが多い。
この面白さに気付いたのは、「秋葉あかね」というAV女優の作品です。
身長177cmということから、登場の時から、「もしかしてあの宝塚の!?」という話だった。
なんと、SODすらも、それにあやかろうとしてか、「あれから3年、、、(その宝塚の人が3年前にヘアヌード写真集を出した)」という釣りを行った。
それで、顔を見せずに、「森の中でうつむいた長身美女の映像」が流れる。
2chを見ると、結構な人数がつられていたようだ。
そして、顔写真が公開されると、「ゼンゼン違うじゃん」となる。
しかし、AVデビュー作品を見ると、「私は身長が高すぎるので、それがコンプレックスで、女性らしくできなかったから、女性らしくなりたい」
緊張した面持ちで、「演技」をする。
周りも、もちろん、その演技と流れを成立させるために、「乗っかかって」演技をする。
これが、本当に、往年の『ガチンコファイトクラブ』を見ていた時の雰囲気なんですよ。
周りが、もちろんおかしくても、話を合わせる。
その妙味、これからどうやって落としどころをつけるのか?という緊張感。
僕が指摘したいのは、何と言っても、最後のシーン。
あの森で、デビューの時の、あの格好で、顔をこちらに向けている。
あ~あのデビューの時の。
「私の幸せは、、、男の人と、生でセックスして、中に射精してもらうこと」
分かるだろうか?
これなんですよ、これ!
「ポカーン( ゚д゚)」ってなるでしょ?
フェイクドキュメンタリーの、「違和感マックスの終わり方」が好きなんですよ。
おすすめは、「あやのあんだーばーぱーぷる」や、「宮野真尋」や、「星空もあ」
もちろん、色々あるんですが。
お笑い芸人のカズレーザーがめちゃくちゃ好きなんだけど好きと言える人が周りにいないのでここに書く。
ヒーローやコブラが好きで高校時代からずっと赤い服・金髪を貫いていて、
年間150~200冊くらい本を読んでいる長身の色白マッチョで、
顔は基本尾藤イサオ氏似だけど映りによってはそこそこキレイな顔をしていて、
キャラ渋滞とよく言われるように漫画みたいなエピソードや特徴をいっぱいもっていて、
上に挙げた以外にも、Mr.ビーンbotを手動で運営していたり、極度の偏食だったり、特撮オタだったり、重度のさだまさしファンだったりする。
手先が器用で、日常会話程度なら英語を話せて、プログラミングの知識があって、歌もそこそこ上手い。
運動はそんなに得意じゃないみたいだけど、カズレーザーは概ね何に対しても平均以上のことができる。
何より抜群に頭がいい。
私はお笑いについて全然詳しくないミーハーなので、カズレーザーを好きになったキッカケも、
「カズレーザークリニック」というお悩み相談番組的で、将来が漠然と不安だと話す東大生相手に、
カズレーザーのしたアドバイスが名言としてSNSでバズっていた。
「ハッピーエンドに決まってるのになんでバッドエンドにしたがるの?」
「理由を見つけて自分が不幸だなと思おうとしているだけで思わなければずっと幸せだからね」
カズレーザーはあくまでその東大生一人に向けてしたアドバイスであって、誰にでも当てはまるものじゃないと後のインタビューで語っていたけど、
先行きにただただ不安を感じてるような、毎日息苦しいような人達には良い言葉で、実際、私にもこの言葉はすごく響いたのだ。
薄っぺらいきっかけと言われたらそれまでだけど、私はそれからカズレーザーの出る番組を見まくるようになった。
番組を見まくっていて気付いたのは、カズレーザーがぜんぜん、天然ものじゃないことだった。
カズレーザーは売れていない時代から毎日最低一本はネタを書いていて、安藤なつとコンビを組んでM-1で売れた。
今はめちゃくちゃ勉強してクイズ番組で結果を残しまくっているし、バラエティ番組での切り返しの精度も上げてきている。
カズレーザーは素のメンタルが強いばかりでなく、鬼のように努力をする人なのだ。
その上で売れたのは「運が良かったからだ」と言う。
カズレーザーを色んな媒体で追ううちに、なんとなく、カズレーザーってこんな人っていうのが私の中で見えてきた。
好きなものへの探求心が強く、色んなジャンルに興味を持っているからその分深堀度がものすごい。
息を吸うように努力をするのが当たり前で、プロ意識が高く、売れるための努力を何もしていないのに口ばっかりで行動に移さない人や、高望みする人に対しては厳しい。
そのかわり、一生懸命努力している人たちへの面倒見はものすごくいい。
自分のことを冷静に見つめていて、過小評価に感じられるくらい、自分のお笑いの才能をこれっぽっちも信じていないかわりに、
周りの芸人仲間に対しては深い愛情をもっていて、仲間たちが売れることを自分のことのように無邪気に喜ぶ。
子ども相手でも大人相手でも、上からでもなければ下からでもない、同じような一定の距離感で接する。
感情が無いとかサイコパスっぽいとか言われるけど、そのフラットさの中に情がないわけじゃないんだということも分かってきた。
カズレーザーに何でこんなに惹かれるのか、私もまだよく分かっていないけど、とにかくスゴい人だ、と思っている。
欠点も山ほどあると思うけどそれ以上に目が離せない。
型にハマらないとか自由だとか飄々としているとか、色んなカズレーザー評を見てきたけど、まだ自分の中でカズレーザーをどういうカテゴライズにしていいのか分かっていない。
ただ、息苦しい気持ちになったときにこの人のことを思い出すとちょっと息継ぎができるような、私にとってはそういうスゴい人だ。
とにかく、(縦に)身体が大きい女性を好む性的指向を持っている。
既婚だが、妻は身長160cmくらい、体型はやや痩せ型。
同い年の三十路で、いわゆる「夫婦生活」は充実しているが、上記の性的指向は妻には打ち明けられていない。
おそらく説明しても、理解してもらうのはほぼ不可能だろう。そんなことは分かっている。
「身長は絶対180cm以上、できれば体型もぽっちゃりめで体重三桁でも興奮するなぁ」なんて言ったところで相手もリアクションに困るだろう。
そんな自分の性的指向が叶える場所が、幸いにして、存在するのである。
そう、風俗だ。
考えてもみてほしい、貴方の周りに身長が180cm以上の女性がどれくらいの割合で存在するだろうか。
全くいないわけではないだろうが、少なくとも、私の周囲では、170cm台後半の女性すら皆無である。
好みの女性が「物理的に存在しない」となると、アタックもしようがないのだ。
だが、そんな希少価値のある女性でも、風俗を利用すればご対面できるのである。
流石に180cm以上の長身の女の子となると、都内にも数えるほどしかいないが、「いる」のである。
風俗を利用することについて嫌悪感を覚える人もいると思うが、とにかく身長が高く、身体が大きい子に相手してもらう…いや、リアルで確実に出会えるのは、風俗以外にない。
そして、私が一番お世話になっている女の子こそ「身長185cm、体重90kg」の大きな身体の持ち主である。
理解できない人には全く理解できないと思うが、その希少価値ゆえ、むしろ予約指名が難しかったりする。
顔だとか、肌質だとか、この際どうでもいい。少なくとも嫌悪感を覚えるほどでもないし、何よりもう慣れた。
家庭のこともあり、頻繁に通うわけではないが、かれこれ数年もお世話になっており、すっかり顔見知りだ。
大きくて肉付きのよい身体に抱き寄せられ、見下ろされることを想像するだけで勃起する。
正直、ノーマルな性的指向だったらどれほど楽だっから…とも思う。
おそらく風俗なんて一生利用することは無かっただろう。
でも、この特殊な性的指向を抱えている以上、捨てることはできない。大げさかもしれないが、自分のアイデンティティを構成する重要な要素だ。
昔は「エロ本/エロゲなんかがあるから性犯罪が発生するんだ!」って言ってたかと思うと
まあ大したエビデンスも得られなかったのか「ゾーニングぐらいはちゃんとやろうね!」ってくらいに落ち着いたかと思ったら今度は
「エロ本なんて女性を性的消費して道具扱いしてる!それ自体が悪だ!性差別だ!」かよ
いやこんなん言い出したらゾーニングとか関係なくAVどころか二次エロ本すら全部アウトだし
逆に少女漫画が長身のハンサムばっかなのも仮面ライダーを毎年イケメンがやるのだって性的消費じゃん
下手するとオードリーヘップバーンの美しさを語るのすらルッキズム主義の社会悪とか言われかねんわ
やだよ俺ポリコレに配慮してブスしかいない恋愛作品見せられたり誰も憧れないダッサい男が仮面ライダーやらざるを得ない社会なんて。
出会うかもしれませんが、大丈夫ですので~」みたいな通知が来た。
「お疲れ様です」と声をかけると異様に大きな声で返事をされた。
表情の変化が一切ないところが問題なのかな?と思いつつも何も起こることはなく
逆に「真面目に掃除する良い子たち」という認識で1年間何事もなく過ごした。
会社は1階にあるんだけど、4つの会社が集まってる感じでとても広い。
会社を出た共通廊下のところを通ってトイレに行くことが出来る。
トイレを通り過ぎたところに、引き戸のドアを開けると自動販売機がある。
そして先日、掃除用具(モップ)を運んでいるところに出くわした。
私は自動販売機で飲み物を買おうと小銭をチャリチャリしていたときだった。
「土日雨振ったんだよ」
……あれ? 私より後に入ってきてるし、社外とはいえ年下だよな?と思いつつ
「はぁ」と返した。何が言いたいのかぴんと来なかった。
何より「雨が降ったんだよ」って何?何の話?
「土曜日、雨が凄くってさぁ」
「ザーザーでさあぁ!!!」
「困りますよね」
色々考えてたら、過去知的障がい者と思われる人に襲われたことを思い出した。
当時は小学生だった……。
色々思い出して怖くなったので、自席に戻って先輩に話してみたら