お笑い芸人のカズレーザーがめちゃくちゃ好きなんだけど好きと言える人が周りにいないのでここに書く。
ヒーローやコブラが好きで高校時代からずっと赤い服・金髪を貫いていて、
年間150~200冊くらい本を読んでいる長身の色白マッチョで、
顔は基本尾藤イサオ氏似だけど映りによってはそこそこキレイな顔をしていて、
キャラ渋滞とよく言われるように漫画みたいなエピソードや特徴をいっぱいもっていて、
上に挙げた以外にも、Mr.ビーンbotを手動で運営していたり、極度の偏食だったり、特撮オタだったり、重度のさだまさしファンだったりする。
手先が器用で、日常会話程度なら英語を話せて、プログラミングの知識があって、歌もそこそこ上手い。
運動はそんなに得意じゃないみたいだけど、カズレーザーは概ね何に対しても平均以上のことができる。
何より抜群に頭がいい。
私はお笑いについて全然詳しくないミーハーなので、カズレーザーを好きになったキッカケも、
「カズレーザークリニック」というお悩み相談番組的で、将来が漠然と不安だと話す東大生相手に、
カズレーザーのしたアドバイスが名言としてSNSでバズっていた。
「ハッピーエンドに決まってるのになんでバッドエンドにしたがるの?」
「理由を見つけて自分が不幸だなと思おうとしているだけで思わなければずっと幸せだからね」
カズレーザーはあくまでその東大生一人に向けてしたアドバイスであって、誰にでも当てはまるものじゃないと後のインタビューで語っていたけど、
先行きにただただ不安を感じてるような、毎日息苦しいような人達には良い言葉で、実際、私にもこの言葉はすごく響いたのだ。
薄っぺらいきっかけと言われたらそれまでだけど、私はそれからカズレーザーの出る番組を見まくるようになった。
番組を見まくっていて気付いたのは、カズレーザーがぜんぜん、天然ものじゃないことだった。
カズレーザーは売れていない時代から毎日最低一本はネタを書いていて、安藤なつとコンビを組んでM-1で売れた。
今はめちゃくちゃ勉強してクイズ番組で結果を残しまくっているし、バラエティ番組での切り返しの精度も上げてきている。
カズレーザーは素のメンタルが強いばかりでなく、鬼のように努力をする人なのだ。
その上で売れたのは「運が良かったからだ」と言う。
カズレーザーを色んな媒体で追ううちに、なんとなく、カズレーザーってこんな人っていうのが私の中で見えてきた。
好きなものへの探求心が強く、色んなジャンルに興味を持っているからその分深堀度がものすごい。
息を吸うように努力をするのが当たり前で、プロ意識が高く、売れるための努力を何もしていないのに口ばっかりで行動に移さない人や、高望みする人に対しては厳しい。
そのかわり、一生懸命努力している人たちへの面倒見はものすごくいい。
自分のことを冷静に見つめていて、過小評価に感じられるくらい、自分のお笑いの才能をこれっぽっちも信じていないかわりに、
周りの芸人仲間に対しては深い愛情をもっていて、仲間たちが売れることを自分のことのように無邪気に喜ぶ。
子ども相手でも大人相手でも、上からでもなければ下からでもない、同じような一定の距離感で接する。
感情が無いとかサイコパスっぽいとか言われるけど、そのフラットさの中に情がないわけじゃないんだということも分かってきた。
カズレーザーに何でこんなに惹かれるのか、私もまだよく分かっていないけど、とにかくスゴい人だ、と思っている。
欠点も山ほどあると思うけどそれ以上に目が離せない。
型にハマらないとか自由だとか飄々としているとか、色んなカズレーザー評を見てきたけど、まだ自分の中でカズレーザーをどういうカテゴライズにしていいのか分かっていない。
ただ、息苦しい気持ちになったときにこの人のことを思い出すとちょっと息継ぎができるような、私にとってはそういうスゴい人だ。
そういう努力家って大嫌い。天才の邪魔しているだけだから消えてほしい。
宗教の教祖とかもこんなかんじ?