はてなキーワード: 同業者とは
この数日間に渡り、乳幼児スナイパーのプロでなおかつ大人で常在戦場な俺の闘いの記録を記してきたが、とりあえず本稿にてて一区切りとさせて頂く。読んでくれてありがとう。またいつか何事も無かったかのように始めるかもしれないがそのときもよろしく。
この業界、標的への攻撃に関するさまざまなノウハウを持っている同業者は多いが、標的を確保拘束する際のノウハウを持たない者も多くいる。もちろん自身に子供がいる、近親者に子供がいる場合はこの限りではないが、そのいずれにも該当しない独り者の同業者はいざその事態に直面したときにたじろいでしまうことが多いと聞く。
なので常在戦場の大人のスナイパーとして、そんな同業者たちに対して標的の確保拘束に関する技術を記しておくので、その事態に備えていただきたい。なお俺もそんな事態に直面したことはないのだが。
まず左腕。ここは肘打ちの形に曲げる。ブロック塀くらいなら粉砕できる必殺のエルボーだ。肩の高さで構えてゆっくりと降ろして脇をしめる。瞬間的な破壊力は勿論だが長時間に渡る荷重、負荷に耐えうる筋力を身に付けておくことが望ましい。日頃から瓦割りなどで鍛錬を積んでおいて欲しい。
次に右腕。これは手のひらを上にして空手の貫手を作る。ベニヤ板くらいなら貫ける必殺の貫手だ。実戦の貫手と違う所は親指を曲げずにまっすぐにする所である。日頃から指立て伏せやボルダリングなどで鍛錬を積んでおいて欲しい。
型についてだが、まず左腕をエルボーの体勢にしてゆっくりと脇をしめたら、右腕の貫手をそっとその下にしのばせる。イメージとしては敵と対峙したさい、肘打ちでフェイントをかけ、肘の下にしのばせた必殺の貫手で仕留めるつもりで構える。この場合、左腕だけで拘束することはお勧めできない。不測の事態で腕をすり抜けて標的が落ち、そこをジャッカルされてしまう可能性があるからだ。必ず右の貫手をエルボーの下にしのばせること。
そうして標的の赤ん坊の後頭部をまず左のエルボーの内側に乗せる。正確には首が座ってない場合が多いので、首と後頭部の間だ。そして右の貫手の上に標的のお尻を乗せる。このとき指は添える程度にしておく必要がある。標的が拘束中にぐずり始めたら、日頃から指立てで鍛え上げた四本の指で標的の背中をポンポンとリズミカルに刺激することで「お前は逃げられないのだ」と静かに威嚇することができる。日頃から指の鍛錬を要するのはこれが理由である。
以上のプロセスと心構えでもって標的の捕獲拘束に成功したあかつきには、至近距離での視線、あるいはこの世の最期のような表情でもって、哀れな標的を心ゆくまで恐怖のどん底に突き落とすことが可能となるだろう。
またこのメソッドだが、基礎的な鍛錬はともかく実際に負荷をかけるより実戦的なトレーニングの場が少ない。そんな場合はスーパーの米売り場がお勧めである。「さてこの米の産地はどこかな?ほう新潟県魚沼産だと?しかも無洗米か」という顔をしながら5キロ程度の米袋を今言った型で持つことで、周囲の目を欺きながら実戦的なトレーニングが可能である。ただしポンポンまではしない方が良い。
それなら尚更その「積極的に名前を売りこみたい」先がどんな層によるかじゃないの
例えば紗倉まなもAbemaTVみたいな昼の世界?にも出ばってるけど、彼女の場合は高専在学中からAVバレしてたってとこからキャラ立ちしてたしそういう特異性はあるよね
「AVっていうあんまり綺麗なイメージのない媒体」がどうとかより、増田が今の属性のままでAVに出たくらいでお望みの層に名前を売りこめるかどうか(アングラ人気だけじゃなくて表の世界にも出たいなら特に)、そもそもそっちも心配したほうがいいのでは?
増田はたぶんまだ若いだろうからその辺もあんまり見当ついてないんだろうけど、実際まずそっちのほうが厳しそうと個人的には思ったよ。そうでなければ単にプロダクションにいいように使われるだけでおしまいよ?
ともあれ、まずは似たような感じでデリ嬢しながらビデオ出演した同業者に探りでも入れたほうがいいんじゃないの
Twitterの裏アカならあなたの属性とか知ってる人がリプしてくれるでしょ、それこそどんな層に名前が売れたらいいかとか、そういうことも合わせてアドバイスもらえると思うよ。少なくとも増田みたいな有象無象に聞くよりそっちのほうがいい
https://anond.hatelabo.jp/20191115002701の続き
奴はこともあろうに親に対してテロ行為を行った。気に入らないことがあれば正本副本併せて三通の抗議文書をしたためて正式な手続きを経て論理的に伝えるべきところを、言語による議論を拒み直接行動という暴挙に出たのだ。知性の欠片もないなんと身勝手極まりない所業。赤ん坊だからたぶん口にしていたのはパイパイだけらしく吐瀉されたものは白く少量ではあったがゲロはゲロでテロはテロである。
くそっ!こうなると不得意ではあるが標的の父親も含めた白兵戦による鎮圧しかない。俺はもうスタスタと父親と標的の元へ行った。折しも今日バッグの中に、世間では「粗品」と呼称される社名入りのタオルが装備されていたのだ。ガキめ、お前の身勝手のせいでお前とお前の父親は俺の会社のプロモーションの一環に取り込まれるのだ。因果よのう。
俺が「タオルありますよ!」と声をかけると「あっあっすいません!」とうろたえた様子の父親。俺がそんな決死の白兵戦を展開しているときにさっきの女の子も寄ってきた。一応ここでは彼女をマユと呼んでおこう。なんか儚げで愛らしい響きじゃないかマユ。やはりマユも同業者だったか。「あたしウェットティッシュ持ってます!」。ほう、やるじゃないかマユ。「これアルコールじゃないからお顔拭いても大丈夫ですよ!」。その気配り、君も相当の手練れだな?マユのトートバッグから出てきたウェットティッシュは俺が予想していたポケットティッシュサイズのそれとは違い、円筒形のケースに入ったやつだった。うーん。何でこんなでっかいの持ち歩いてるのかなあ。場所柄ひとつの仮説が脳裏に浮かんだが俺は大人なのですぐ封印した。だっていま戦場だし。
それにしてもこのガキ、今頃になって自分のしでかした事に恐怖を覚えたのか凍り付いた表情で「へけっ」などと歯を見せている。歯ははえてないので正確には歯茎だ。ハム太郎の真似などしても無駄だとばかりにマユがウェットティッシュでガキの口の周りと顎の下あたりを激しく攻める。どうだ心臓が止まりそうに冷たいだろう。ガキは「んっんっ」とか言いながら抵抗するがマユは容赦しない。何が、んっんっだ。これは鎮圧だ。制裁だ。なるほど、口の周りは四つに畳んでちょんちょんと拭くと標的に効率的なダメージが与えられるのか。やがてマユの攻撃にガキが大口を開けて断末魔の深呼吸をしている。よしそのまま落ちろ。
すると、俺の腰のあたりから「〇〇ちゃんゲボした♪」と声がする。お姉ちゃんがなぜかニコニコ不敵な笑みを浮かべながら参戦してきた、ほう、2対2か?俺とマユの挟撃から弟だか妹だかを救おうと言うのか?こしゃくな。すかさず俺は彼女を恫喝した。「んーでもおねえちゃんもあかちゃんのときにやってるとおもうよ?」「やってないよぉ!チャハハハ」。明らかに虚偽の発言なのであるがここは徹底的に論破して奈落の底に突き落とすことはせず、「おねえちゃんすごいじゃん!」と言って議論を終結させた。この大人ならではの老練さ。お前の援護射撃など文字通り赤子の手をひねるようなものだ。
そうこうしていると山盛りのエビチリをたいらげたか母親が店の外に出てきて、事情を知ると俺とマユに恐縮したように礼を言い、俺には「あの…タオル」と言うので俺はすかさず「あー!いいですいいです!それ会社の粗品ですから!株式会社〇〇をよろしくお願いします(笑)」と言って立ち去ろうとしたら、先ほどの恫喝が効いたと見えて標的の赤ん坊ではなくお姉ちゃんの方が俺に先ほどの虚偽の発言に対する懺悔を意味するバイバイをしてきたので、お前の懺悔など認めんという意思表示で俺は侮蔑のバイバイを返した。標的はママに抱っこされて俺のタオルを食べていた。
なおその家族と俺に会釈して立ち去ったマユの向かった方向にある個性的アーキテクチャの建造物群を考慮し俺は先ほどの仮説を確信に変えた。
おつとめごくろうさまです。
乳幼児スナイパーの主戦場は主に交通機関の中だが、俺のようなプロともなると「親が身動きできない状況」は概ねすべて戦場に様変わりすることも珍しくない。まさに常在戦場。かっこいいなあ、もう一回言ってみよう「常在戦場」。
ここは埼玉県でも有数のとある歓楽街。世を忍ぶ仮の姿で底辺リーマンである俺は仕事の打ち合わせを終え、乗り慣れない黄色の電車を降り、飯でも食って帰ろうと西口から出た。俺が子供のときに観てた、略すとプロレス団体みたいだったタイトルのドラマの舞台ともなった界隈。道行く人たちも何かそんな雰囲気である。俺は身長だけ長瀬智也に似ているので自然と口を開けながら歩いてしまう。
このあたりを歩いていると、黄色い電車の中にもいたが、制服なのになぜか化粧がプロ並みにバッチリ決まったアンバランス女子高生が散見され、大人の俺としては「きみもしかしてコンプライアンスにていしょくするバイトしてない?」と素朴に尋ねたくなるのもこの地ならではである。
立ち並ぶ飲食店の中、大人の疲れを癒してくれる居酒屋を物色して俺が彷徨っていると、おおよそこの界隈に相応しくない赤ん坊の声がする。やれやれ今の俺はオフなんだけどな。常在戦場の身としては仕方ないか。
とある飲食店の前で、泣いている赤ん坊を抱いて一生懸命あやしている父親の姿が見えた。傍らには赤ん坊のお姉ちゃんとおぼしき少女もいる。父親はスーツでお姉ちゃんもちょっとよそ行きの恰好をしており、俺のプロとしての経験則が素早くプロファイルする。「おそらくお出かけ帰りである」と。そして食事中にこいつが急に泣き出して周囲に迷惑だからと父親が抱きあげて席を立ち、お姉ちゃんは「あたしもいく!」とでも言いながら父親について来たのだろう。俺は大人だから瞬時に脳内で映像付きで再現された。もちろん4Kだ。
OK、周囲に迷惑をかけないよう赤ちゃんを連れ出す気配り。さらに嫁さんに食事のゆとりを与えるその思いやり。俺は嫌いじゃないせ。この子のママであるあんたの嫁さんは、あんたの優しい心遣いに安心して今頃好物のエビチリをザトウクジラがオキアミの群れを一気食いするように貪ってるんだろう?素敵な奥方じゃないか。
プロの出番が来るかどうかはわからないが常在戦場を信条とするプロのたしなみとして俺は漠然と戦略を立てていた。もちろん彼が自力で事なきを得た場合「いや俺大人なんで初めから関心ないっす」と言う顔で通過できるようゆっくりではあるが歩みを止めず距離を詰めていると、俺と同じような動作で対象との距離を詰めている者がいた。二十歳かそれを少し過ぎたくらいの女の子だった。む!同業者か?
前述のアンバランスJKの先輩かと勝手に錯覚させる雰囲気。キノコみたいな金髪。モヘアニットのワンピースからべろーんと出ている肩、妙に光沢のあるトートバッグを持っている。俺の経験則ではこういう風貌の女が同業者だったケースはまれで、むしろ赤ちゃんの泣き声に舌打ちするタイプのはずだが人は見かけによらないのかもしれない。なお、信仰上の理由なのか眉毛がない。
(蛇足ではあるが俺が生まれた西の地には「キャンディ☆スパッツ」と言う、主に壮年のご婦人のみで編成された大規模かつ凶暴な乳幼児プレデター軍団が存在するのだが彼女たちもおおむね眉毛がない)
「びゃぁぁん!けほっけほっびゃぁぁぁん!けほっ」。この咳込みながらの泣きに、くぐり抜けてきた修羅場で培った俺の本能が危険を知らせる。これは狙撃では間に合わないかもしれない。そしてこの父親はおそらく赤ん坊を独りであやすのに慣れていない。あの毛布みたいなタオルみたいな赤ちゃん用のふわっとした布が垂れ下がっても気づいてないあたり間違いない。そろそろ来るぞ!回避は間に合わないから衝撃に備えろ!
「っびゃぁぁぁれろろろろろ」そう、泣きゲロだ。
後編へつづく
本来なら横のつながりのない乳幼児スナイパーの業界で、唯一ひそかに徒党を組んでいると思われる同業者たちがいる。この季節になるとなぜかステンカラーのコートを好んで着たがる女性だけで構成されたその部隊を俺は「ステンカラーズ」と呼び警戒している。
コートの色がそれぞれ違うのは、きっと彼女たちの中で仲間を識別するためと思われ、特にベージュのそれを身にまとう者は士官クラスであると俺は踏んでいる。
ステンカラーズの恐ろしい所は、俺のように鬼気迫る一瞥や、標的を恐怖のどん底に突き落とす表情や、特殊攻撃モジュールも必要とせずに、「にっこり」と笑顔だけで乳幼児の動きを封じてしまうスキルにある。おそらくは精神波による強制暗示の使い手だろう。射程距離は多少短めだが、その分至近距離から確実に乳幼児を仕留める恐ろしい奴らだ。この業界における、目的のためには恫喝も白兵戦も厭わない彼女たちの専横ぶりを同業者たちの警戒を促すべくここに記す。
さて平日の朝の、ここはとある私鉄の某駅に停車中の車内である。乗り換えの急行から降りてきた家族連れが満員の車内に乗りこんできた。ベビーカーをたたみリュックを前に抱えたパパがいる。つまりそれはその背後にママに抱っこされた赤ん坊がいる事を意味している。あのスーパーのワゴンみたいなんじゃなくてたためるベビーカーと言うことは首が座ってるくらいの赤ん坊だろう。長年の電車通勤をしている大人の俺はそれを肌でわかっている。
果たして俺の狙撃の標的となるやもしれなかった赤ん坊はママに抱っこされてだらしなく口を開けて惰眠を貪っていやがった。何かおいしいものを食べてる夢でも見てるのかときおり口をもぐもぐさせている。いい気なもんだ。とりあえず勘弁してやろう。大人だからな。
状況が動いたのは表参道の駅で乗客が大勢入れ替わる乗り降りの瞬間だった。目を覚ました赤ん坊は周囲をキョロキョロして「あぁ」とか「たぁ」とかわけのわからない言葉を発し始めた。本当に語彙が貧困で活舌も悪いガキだ。もちろん俺は一瞥を開始している。しかし赤ん坊はなかなかこちらを見ない。にぶいガキだなあ。ところが「つぎはぁ霞ヶ関ぃ」とスピーカーから聞こえてきた瞬間泣き始めた。霞ヶ関に何かトラウマでもあったようだが、遂にプロの出番だ。しかし今日は立ち位置に問題がある。俺の隣にリュックとベビーカーを抱えて直立不動の父親がいるのだ。
「えへっえへっえへぇぇっ・・・・」と赤ん坊が肺の中の空気を残らず吐き出した。これはシン・ゴジラよろしく次の瞬間一気に「すうっ」と深呼吸して「っびゃああああ!」と大泣きするサインだ。プロの俺は知っている。乳幼児スナイパーが警戒すべきなのは親に気づかれることなのだが、周囲の目にも気を遣わなくてはいけない。目撃者の存在は自分を危険に追いやり、ときに社会的地位を脅かされるリスクもあるのだ。大人には大なり小なり社会的地位があるからな。たとえ底辺リーマンであってもだ。
しかしこれはA+級の泣き声を上げるサイン。ここは多少の傷を負うことは覚悟して俺はバッグの中にしのばせた、昨日酔っぱらってゲーセンのクレーンゲームで両替機に足を運んでまで入手した特殊攻撃モジュールの在り処を確認した。頭にゴム紐のついたライチュウ(ハロウィン仕様)のぬいぐるみだ。
間髪を入れず彼女は至近距離から「にっこり」攻撃で赤ん坊の精神を支配下に置いた。初弾でこの威力!まさにステンカラーズ。赤ん坊は恐怖のあまり泣き声をピタリと止めて凍り付いた表情で彼女を見つめている。
くそ!俺の獲物を貴様!頼むからそっち向いてつむつむでもやっててくれよ!そんな俺の殺気など意に介さず彼女は「ひとがたくさんでびっくりしちゃったねぇ」。なんと恫喝まで加えるコンビネーション。おそらくはステンカラーズの中でも相当の上級者と見た。
ステンカラーズの女の攻撃はなんと母親にまで及び「うちの甥っ子もこれくらいなんです」と恫喝し、母親のガードも破壊した。なお父親は空気である。俺も空気である。
多少ぐずりつつも少し落ち着いた赤ちゃんに、彼女は人差し指をそっと突き出した。おいやめろ、まさか白兵戦に引きずり込む気か。目の前に突き出された人差し指を赤ん坊は反射的にぎゅっと掴んだ。これは・・・指握手!ステンカラーズ士官のあざやかな手口に母親は「すみませぇん」父親は「ありがとうございます」と完全に彼女の支配下におかれた。俺は空気だった。俺のバッグの中のライチュウ(ハロウィン仕様)ももはや出番はなかった。
家族連れは日比谷で降り、なんと別れ際には赤ん坊の降伏を意味するバイバイまでせしめ、ステンカラーズの女は何事もなかったかのように二重橋前で颯爽と降りて行った。その後ろ姿はまさしく大人の女性の貫禄。
後から突然現れたステンカラーズに戦況をがらりと一変させられ、何もできず一方的な敗北を喫し車内に取り残された俺はぼんやりと、目に留まった週刊文春の中吊り広告に今週の原色美女図鑑をチェックしていた。ヤンジャンのグラビアのチェックじゃないぞ俺は大人だからな。
俺は交通機関の中で赤ん坊や幼児にちょっかい出すのが好きだ。言わば手を触れずに乳幼児を変顔だけであやすプロフェッショナルと言っていい。大抵のグズってる乳幼児は俺の厳しい視線や殺気に満ちた顔でぐずりを止める。あるいは極限の恐怖で命乞いのバイバイさえしてくる。
この業界横のつながりはないが同業者を見かけることがたまにあり、あるときに泣きじゃくる赤ん坊にまぶたのピアスをびよーんびよーんとやって見せてる男子高生くらいの同業者もいた。色々と攻撃の手段はあるものだと感心するばかりである。
さてここは終電まで一時間くらいの下りの電車。帰宅ラッシュが多少ひと段落した車内で一歳に満たないくらいの赤ん坊が泣いており、母親が周りを気にしながら一生懸命あやしている。プロの出番だな。
いいかガキよ。ここは電車の中で乗っているのは会社帰りの俺を含めたくたびれたリーマンやOLが家路を急いでるんだ。眠くて機嫌が悪いからってぐずるんじゃねえよ。ほらお前のママがうろたえながら一生懸命お前の背中をぽんぽんやってるじゃねえか。お前ママを温泉に連れてったりプレゼントしたりの親孝行したことあるか?俺たちはある。大人だからな。くやしいだろ。だがそんなお前にも今できるたった一つの親孝行、それがおとなしく眠ることだ。それができないと言うのなら俺が強制的に黙らせてやる。
そんな気合を込めた一瞥を俺は軽いジャブでガキに突き刺す。ママの肩越しに一瞬表情が凍り付くガキだが俺は容赦しない。すかさずこの世のものとも思えない殺意に満ちた表情を作りガキを威嚇する。酒が入ってるからほっぺたと唇の筋肉がピクピク言ってるが我慢だ。俺は大人だからな。
俺に視線をホールドされたガキが小賢しくもママの胸に顔を埋め、俺の威嚇を回避しようとする。バカめ!隠れたつもりか。ほら早くも肩越しに顔を出して俺のプレッシャーに晒されている。恐怖に満ちた黒豆のようなお目目が俺を見ている。ざまあみろ。
しばらくするとこのガキはまたしてもママの胸に退避しやがった。卑怯者め。だがそれは俺の思うつぼである。俺は表情を変えずにショルダーバッグに手を突っ込むと人差し指と中指に特別な攻撃モジュールを装備した。ゲーセンのクレーンゲームでついムキになって1000円くらい突っ込んで入手したアイテムだ。男は30過ぎると酒飲んだらクレーンゲームがやりたくてしょうがなくなるのだ。大人だからな。
5センチくらいのカンガルーとパンダの指人形を装備してピースの状態にすると、俺はこのガキが三たびママの肩越しから顔を出すのを狙った。もちろん殺意に満ちた表情の準備も万全だ。完璧な段取り。まさに大人。
だが次の瞬間ドアが開き、何と母親が笑顔で振り返り俺に軽く会釈して降りて行った。くっ!何だと?
確かに俺の攻撃が母親に悟られ「すみません」とにっこりガードされてしまうことはある。俺はこれを親テレパシーと読んでいるが、親テレパシーの感度が高まるのは、敵が隣に立つもしくは隣に座るときであり、今回俺の位置は真後ろである。しかも車内の混雑具合はとりあえず椅子が全部埋まってる程度で、立ってても新聞広げられるくらいだった。敵までの距離も一歩半程度と完璧だった。
次の瞬間ドアが閉まり俺は全てを悟った。
ドアの窓ガラスの中にカンガルーとパンダを指にはめた酔っぱらいのリーマンがいた。
ワイシャツの裾が片っぽ出てた。
https://mi111.hatenablog.com/entry/2019/11/01/013545
>正直昼間からSLACKで雑談ばかりしてる人たちは、何してんだろ…?仕事してるのかな…?と思っちゃうところもあります。
これめちゃくちゃ叩かれてるけど同じようにSLACKが導入されててもそれほど機能してない部署で働く身としては同じことを思っている。雑談していいの?みたいな。
雑談するなってことではなくSEの部署が何をしているかよく分からないままだと外から見たら雑談ばかりしてる光景はただただ謎なんだよね。
同部署の上司-部下ならともかく、別部署の部下-部下間の断絶は構造的に仕方ないのではないだろうか。
ネットでバンバン調べ物してるだけなのに社長からネットで遊ぶなって言われてるような、そんな感じの。
同業者っぽい人が「そりゃエンジニアも逃げるわ」「そういうとこやぞ」ってコメントを見ていて純粋に「そういうとこが何なんだ教えてくれ」となってしまった。
フェミさんは「女の魅力」でクソさに倍率かけられているクソ失礼な公共広告を叩く 宇崎とかキズナアイとか
編集のは(多分だけど)
・叩いてるのは女だけじゃない、なぜなら炎上理由に女で倍率がかかってる部分がないから
・編集がファンなどに告知をツイートすることは公共広告じゃない
がラノベ作家の新刊情報に興味ある人ならかならず見ることになるからそれなりに広い
あまり熱心じゃなさそうなところが同業者・ファンからみて怠慢にみえてて炎上
・作家があれは俺向けの個人ツイートだ、俺はうれしかったんだ、といって挽回を図ってる
けどじゃあ編集がDMで作家さんだけにおくればいいじゃん、ツイッターのシステムもしらんで公式ツイートしてるのか
・わかってなさ、プロ感のなさがすごいけどもしかしてツイート営業向いてないタイプの編集さんのでは?
まあ「わかってなさ」つまり素人感をあえて強めに打ち出す炎上マーケティングもあるんだろうから本人(作家と編集)がよけりゃいいんじゃないの・・
友人と話していてもやついたことを書く。
友人の同業者の話を聞いていた。
その人は同業他社に転職したそうで、近況報告で愚痴を友人に言っていたそうな。
曰く、
と。
それに対して友人は、準備や掃除なんてやるのが当たり前なのにそんなこともできないんじゃやってけないんじゃない?
たいした腕もないのに当たり前のこともできないんじゃ上達もしないと思う、とぶっていた。
正直、不快だった。
友人自体は、きちんと将来を見据えて昔から計画をたて着実に技術を身につけていまがある人で、自尊と自負に溢れている。
頭もよく実力もあり、まぁ多少そのせいで他者に厳しく、たまに「言いかたよ…」とげんなりしたり、自分の言いたいことをべらべらしゃべってこっちの話はあんまり聞かないなぁと思うこともあるが、人として気持ちのよい人と思っており仲良くしている。
というかたまにぐだぐだ飲みに行く飲み仲間である。
つまり、言葉が過ぎるタイプであるということは理解していたうえで、わたしは不快だと感じたのである。
これがなぜなのか、ずっと考えていた。
べき論ふりかざして関係ないことあげて人格否定したからだなぁと思い至った。
詳しく書くと特定がこわいので書かないけれど、その常識は他業種からみたらちょっとそこまでふりかざすものじゃないよね、という気がしたのもある。
というかそのへんの事前準備は必要だけど、それって業務時間内にやるもんじゃないのか?という。業務の一部では?
そうやって時間外で何かをすることを強要していて、業界が傾いて人がいねぇとか言われてもそらそうだろ搾取が目に見えてるじゃん…と…。
まぁそれはいい、他業種からはわからないポイントがあるのだろうなと思う。
ただそれをやらないからって、そんなんだからやってけないし腕も上がらないとか言うのは違うだろーーー!!
それと!これとは!!別の話!!!
あるいは心構えの部分の話しか?
知らんけど。
少なくとも、そんなんだからあいつはダメみたいなことを言う権利はなくない?
根性論か?自分はそれでやって来たし、は尊重するけど、だからできない人はダメ、はわたしは納得できない。
思い至った、とか書いたけれどまだもやついてる。
友人がナチュラル他者下げしたのにショックを受けただけなのかもしれない。
今まで他者に対して言い方きっついと思ったことはあれど、わたしに対して言われたことはなかったからよけいにか?
思ってることはあるだろうけど言わないのは優しさかな。
難しい。
そういうリアクションが来るとは思わなかった。確かに私は「残業代欲しさにダラダラ会社に残ってるヤツ最低」とか「明らかに自分のキャパを超える仕事を受けるぐらいなら逃げた方が勝ち」という価値観を持っているけど、うちの業界で残業しても残業代なんかほとんど出ないから、「いかに短時間で仕事を済ませて定時で帰るか」に命をかけてる人は多いと思う。その中で、ちゃんと仕事のクオリティを追求しているから同業者たちを尊敬するのだ。
今に始まったことではないけど、仕事に対して「頑張ろう」とか「きちんとやって締切に間に合わせよう」という意識が極めて薄い。
幸か不幸か上司は別室にいて、私の仕事の細かい進捗状況をチェックする余裕はない。同室の先輩は業務内容が私と違うし、勤務日数が私より少ないので事務所に私一人という日もけっこうある。
前の職場で上司の目の前の席(パソコンの画面が丸見え)でも、勤務時間がずれているのをいいことに何だかんだとサボって仕事と関係ないサイトを見たりしていた。
どうもその行動自体はシステム管理担当にバレていたようだが、「その職場で仕事と関係なさそうなサイトを見に行っている端末がある」程度の情報だったのか、「仕事と関係ないサイトを見るのは止めましょう。履歴を削除しても無駄です」というメールが届いただけで、個人的に注意を受けることはなかった。
やることがそれなりにあっても、人目がないと油断してすぐサボりたくなる。とりあえずやらないとヤバそうな仕事から片付けるが、その仕事の完成度を上げるには、自分で進捗状況をまとめておかないとあとあと面倒なことになる。…と分かっているけどなかなか前に進まない。
時々同業者の集まりがあって、その時に「この仕事について皆さんどうしてますか?」みたいな話になるのでヤバいと気付く。黙ってすっとぼける道もあるが、その集まりは勉強会も兼ねているので、恥を忍んで他の人に聞いた方が早いこともある。
みんなそれほど上司の監督の行き届かない場所で仕事している状況は一緒だ。それなのにきちんと進捗管理をきちんとしながら、仕事のクオリティを上げる努力をするモチベーションがどこから出てくるのか知りたい。「給料もらってるんだからそれなりの仕事をするのは当たり前」というのが模範解答なんだろうがそれが出来ない人間もいるんだよ。
今の目標は上司の覚えを良くすることでなく、同業者たちに「アイツは仕事の出来ないヤツ」と軽蔑されないことだ。別に出世したいとかエリート部署に行きたいとは思わない。ただ日々の仕事を無事に終わらせて、給料泥棒と呼ばれない程度の結果を出したい。
最近、Twitterでエンジニアアカウントを作り、同業者らしき人をそれなりの人数フォローしてみたが、この界隈の人が他者に対してマウントを取りがちだと感じるのは私だけだろうか。
誤解なきように書くのであれば、全ての中途半端なレベルのエンジニアほどマウントを取りがちな印象だ。
やれ初心者に対してマウントを取りたがる人がいたと思ったらやれフリーランス最強!雇われとか情弱かよとかこの言語(フレームワーク)は近い将来死ぬのにまだ使ってんの?といった痛々しいマウント合戦が繰り広げられているのを頻繁に見る。
そういった人たちはとても素晴らしい経歴と能力をお持ちなのだろうかと思えば見た限りそうでもない。
むしろ第一線で働いているような強いエンジニアは他者の疑問に対して的確なアドバイスをするか、のほほんとした日常の内容をツイートすることが多く、マウントを取ることが少ない印象なのだ。
大体がそこまで強くないエンジニアが他者に対して気持ちよくなるためだけにマウントを取っている。
内容がアドバイスやこっちの方が良いのでは?といった提案に近い形ならまだ分かるのだが、反論の余地も与えない程ボコボコにするまで気が済まないといったような形でひたすら自身より知識が劣っている相手に対してマウントを取り続けるのを見ていると、そういった行為を繰り返している人が所属している組織や関わっている人にも拒否反応が起こってしまうのは私だけではないはずだ。
私は見て不快になるくらいなら見なければよいという考え方なので、今はもうエンジニア界隈でそういった人たちをミュートして出来るだけ見ないようにしているのだが、なぜそこまでして他者に対して精神的に優位に立とうとするのかを理解できない。
決して現実と切り離された空間ではなく、ご丁寧に自身の所属する組織やバックグラウンドをプロフィールに書いているのに強い言葉で他人を攻撃し、勝ち誇ったような宣言をして次のマウント相手を探す。
5chなどの匿名性が強い空間ならまだしも自身の立場を名乗ってまでこのサイクルを続けたところで何が得られるのか私には分からない。
先日行われたPyconJP2019に参加してきた。
運営のみなさん、登壇者のみなさん、参加者のみなさんお疲れさまでした。
今年でもう4回参加したことになるが、色々思うところがあったけど、Twitterとかアカウントが紐づく場ではいいづらい感想を中心に書いていく。
先日別のコミュニティでも色々論争あったけど、運営サイドがボランティアでやってることなんて百も承知の上で、
ただこれだけは言わせてほしいなと思ったことを書いていくつもり。
運営はボランティアで大変なんだろうし褒められるべきなんだけどごめんよ。
会場変わった理由とか一切知らないけど、単純に場所のスペックとして早稲田の方が良くない?
広いし縦に長くないし部屋同士も行き来しやすいし。
参加人数もどんどん増えて、会場のキャパを超えてきてるよなーって気もする(ただしこれが早稲田で解決できたかはわからない)。
初心者殺しだよね。せめて「6F 会議室D※6Fへはエスカレーターでは移動できません。エレベーターもしくは階段で移動ください」
会場の問題もありつつ、発表内容と発表会場のマッチングがうまく行ってなさそうだなー
コンベンションホールの発表なのにガラガラとか、昼休み開けの発表で発表開始
30分前に行ってもC会議室まで満員とか。
機械学習・データ系とか、人気が出ることなんてわかってそうな講演なのに
立ち見できない部屋割り当てちゃうってどうなん?
それか、演題が出揃った時点で時間帯別に参加したい演題アンケートとって、発表会場
変えるとかできそうな気もする。
とある発表1つについて言えることだけど、日本人なのにあえて英語で発表するなら
最低限英語で発表練習してきてほしいなー。しかも運営サイドの人の発表。
英語の発表を増やしたい運営側の意図は何となく見えるんだけど、
ただ、会場に大きめの部屋あてがって、発表時間の3-4割「あー…well…」(しかもカンペ見ながら)で
占められるグダグダな発表聞かされる方の身にもなってほしい。
しかもこういう発表に限って広い部屋。えこひいき疑われても仕方ないんじゃないかなー。
英語得意じゃないなら練習するか、せめてカンペにカタカナ表記書いときなよ。
なんで参加人数多いのにあの狭い部屋に人押し込めるの?
去年みたいに1Fでやればよかったじゃん。
せめて狭い部屋に押し込めるならクローク用意するとかして、
クソデカリュックで来て、しかも背中に背負ってる人たちの荷物を預かって、その分クソデカリュック分の
スペース開放して人の往来楽にしようよ。
流石にあそこで食事したり人と話す気になれずに30分で退散したわ。
あと、壁際の料理がなぜか遅れて開放されたのも謎だし。
最初に1Fを開放して、それでも人が収まらければ小展示ホールでやるのならまだわかる。
プログラマーのカンファレンスなんだから仕組みで解決しようよ。
そのための仕組みを作れとは言わないから、レシーバーを渡す時に
名札とネックストラップを交換で回収するとか。
それなら少なくともレシーバー返却してない人は2日目は会場に入れないからお互い気づきやすいよね。
ここ数年流行りの機械学習分野で、「ディープラーニング入門」みたいな、
(クオリティの差はあれど)誰でもできる系の割と安直な発表が通らないのは良いとして、
機械学習系の発表でoptunaネタが2つかぶってたのはどうかなーと思ったり。
(一応補足しておくと、私はエンジニアなので、知り合いのデータサイエンティスト
数名に聞いたところ、どちらも発表の内容は素晴らしかったとのことです。
ただ、せっかくならいろんな出自の人に発表の機会を与えてあげたり
その他でもrejectされた発表の中に聞きたい内容があったりで、残念だなーとは思いました。
まあ、PyconJPに4回参加して良い発表聞けたり他社の同業者と会話して刺激になったり単純に
お祭り気分で楽しかったりと、今年もある程度楽しめたしどうせ来年も参加するんだろうなーと思いつつ、
今年に関しては特に色々気になったところもあったので発信した次第でした。
来年以降のPythonコミュニティのさらなる発展を願って、これが運営サイドの人の目に触れたり、
他の人も言いづらい感想を言ってくれたりしたら幸いです。
婚活を開始してある程度の期間が経過したので、情報をまとめておく。
ネット上で一方的に存じ上げているプログラマの方が「オミカレ」に転職した。それによって「婚活パーティ」というものが存在することを知った。
ttps://party-calendar.net/
その方がすごく楽しそうに仕事をしているのを見て、自分も婚活パーティに参加してみるか、と思うようになった。自分が諦めていた結婚というものも、まだ可能性があるかもしれないと考えた。
※こういったものに限らず、同業者の人が「面白い」と言っているものは自分にとっても面白いことが多いのである。その最たる例がゲームと漫画。
数々の下調べを踏まえた結果、婚活パーティに参加してみることにした。
事前の準備として、以下のことを実施した。
いざ意を決してパーティに申し込んだところ、前日の夜中に電話で「パーティはキャンセルになった」と言われた。明言はされなかったが、どうやら女性に比べて男性が多過ぎたのだろう。ここから得た学びは「直前に申し込むと、はみ出る」ということ。
前回の学びを生かして次に申し込んだパーティでは、実際に参加することができた。開催は土曜日の昼。8対8のパーティ。全ての女性と5分間程度会話できるものだった。普段の顧客折衝の仕事と同じ要領で話を聞き、こちらのことも喋ったりして手応えを感じたものの、誰ともマッチングせず。喋り方、容姿、学歴、収入、趣味、どれがダメなのかは不明。
自分の何がダメなのかわからないまま、2回目のパーティに参加することに。土日開催とは違う参加者層を期待して、平日の夜のパーティに参加してみた。6対6だった。ここではマッチングすることができて、とても嬉しかった。しかし、この方とは2回のお食事デートの後、3回目(年末年始)を前日キャンセルされてしまった。その後、次の回の日程調整を進めるものの2ヶ月間ほど全て無理と言われてしまったため、フラれたと判断。
次は土日開催のパーティに参加。8対8。ここで、2回目のパーティでマッチングしてフラれた方と再会して気まずい雰囲気に。
それはさておき、他の人ともマッチングすることは無くて、ここから「趣味が合うこと」が重要であることを推測し始めた。そう考えると、1回のパーティに参加して会うことのできる8人程度の女性の中から趣味の合う人と出会うのは相当に難しいのではないかと考えた。
もっと多くの候補者の中からお相手を見つけるのが良いだろうと考えた結果、結婚相談所を利用することを考え始めた。最初に行き着いたのは、これまでに参加した婚活パーティの一つの主催者でもある、恐らく最大手であろう「IBJ」が運営している「日本結構相談所連盟」だった。
この連盟に加盟している、近所の結婚相談所のWebページの様子を見に行ったのだが、ここで立ちはだかったのが、学歴の壁。
観測できる限りにおいて、IBJ加盟の全ての結婚相談所にて、会員登録するには短大・高専以上の卒業証明書が必須なのだ。おそらくIBJ本体の方針なのだろう。筆者はいくら入学試験の難しい大学に入ったとは言っても中退なので、このIBJの基準では高卒扱いなのだ。幸いにして、筆者は通信制の大学に編入して経営学を学び始め、2年後には卒業見込みであるため、2年後の時点でも結婚の目処が立っていないのならば結婚相談所のお世話になろうと考えた。
女性の立場になって考えれば、卒業証明書の提出を求めるような相談所じゃないと、高いお金を払いながら安心して婚活するのは無理だというのは筋の通った話なので、IBJ系列以外の結婚相談所のことは調べることすらしなかった。また、前年である2018年の年収の実績値が400万円程度しかないというのも、所得証明を求める結婚相談所の利用を延期する理由になった。
趣味の合う人を探す効率のことを考えると、同世代の人口の多いサービスを選ぶことが大事そうである。ネット上の噂を参考にすると、その条件に最も合致しそうなのは「ペアーズ」であると判断して利用し始めた。
ttps://pairs.lv/
使ってみた最初の感想は、「Facebookのタイムラインには一切何も投稿しない」のは本当だった!ということだった。権限も求められなかった。少なくとも筆者の利用時期&利用内容においては。(余計な投稿をされることは一番恐ろしい話だ)
まず、趣味の合いそうな人を探し始めた。とは言っても、キーワード検索等をするにはさらなる課金が必要であるため、次のようなルールで行動した。
という使い方をした。一番最初にマッチングした人にメッセージを送信したところ、数分後にブロックされるという洗礼を浴びた。
次にマッチングした方とは、互いのこれまでの人生の歩み方について3週間ほどメッセージを交わし、直接お会いすることになった。最初にお会いした際に別の通信方法が確立されたため、Pairsにはアクセスしないようになる。その後、3ヶ月間ほどに渡って何度かお会いしていたものの、1ヶ月間ほど連絡が途絶えた。ふと気になって久し振りにPairsを開いてみれば、ブロックされていた。恐らく、最後に会って話題が死生観になった際に、お相手の傷つくようなエピソードが含まれていたせいじゃないかと分析しているが、確かなことは何もわからない。
という訳で進捗はゼロに。
面の皮を厚くして「同時に複数の方とメッセージを交わす」ことを気にしないことにした。言い換えれば、己の清純さよりは、運命の相手に辿り着くまでの時間の短さを優先した。そのため、とても多くの方のプロフィールを閲覧することになった。
Pairsでは、お相手の検索結果の並び順は、30分〜1時間程度ごとに変わる。恐らく、時刻を種とした乱数を使って検索結果を並べ替えているのだろう。というわけで、デフォルトでは1ページ16件の検索結果が表示されるのだが、1ページ目を参照し終わって2ページ目に移動すると、さっき1ページ目で見た人が居る、ということが頻繁に起こる。もちろん、アイコンを全て覚えるなんてことは無理なので、同じ人に何度もアクセスすることになる。
更に、女性のプロフィールで時々見かけるこの言葉「同じ人に何度も足跡をつけられてて気持ち悪い」。これが心に刺さる。では、足跡を何度もつけることの無いように、より多くのプロフィールを閲覧するにはどのようにすれば良いのだろうか? まず、足跡は残さない設定にできる。しかし、それは「気持ち悪い」と思われてしまうことへの対策にしかなっておらず、同じプロフィールを何度も閲覧してしまうことへの対策にはなっていない。
そこで筆者は、閲覧したプロフィールは必ず、いいねを押すかブロックするかのどちらかの行動を取るようにした。この方法ならば、時間計算量 O(N) でのプロフィール閲覧が可能になる。弊害としては、ブロックした方は二度と Pairs 上では見ることができないし相手からも見られない、ということが挙げられる。悲しい話ではあるが、素早く運命の相手に辿り着くには仕方のないことだ。代替案として、ブロック機能ではなく「非表示」機能の利用も考えられるが、事実上はブロックと同じであるため、ブロックを採用した。
概ね、次のような基準で操作をした。まるでパケットフィルタ(ファイアウォール)の設定のようだ。
この結果、おおよそ1ヶ月間という短い期間でもなんと7人もの方とマッチングすることができたし、3人という大勢の方と直接お会いすることができた。これは絶大な成果であることは間違い無い。日常生活では絶対に得られることの無い成果だ。課金の価値はあった。
参考にどうぞ。
こうやって見てみると、メッセージを2往復することができれば直接会うことのできる確率は高いようである。試行回数が少ないあたりには目を瞑ろう。
直接お会いすることのできた方は前述のようにおられたものの、その後が続かない形になってしまったことと、精神的にも身体的にも疲れてしまった(システム利用はどうしても夜中になるので疲弊する)ことと、最初にPairsに支払った6ヶ月間の利用権も期限を迎えそうになったため、活動休止して退会した。でも、退会直前の利用方法ならば可能性は十分にあるかなという手応えだったので、前述の通信制の大学を卒業してから出直すこととする。
定職に就いて収入さえしっかりしていれば通常の恋愛結婚の場面では問題は無いだろうが、これらのお見合い的なシステムにおいては、やはり学歴等のフィルタにかけられることは多いだろうと推測している。やはり、フィルタで振るい落とされない 強いメタデータ というのは婚活する上ではとても重要なのだろうと思う。
仕事の研修で昔の友達らしき人を見かけた。その時は昔とかなり雰囲気が違うので同姓同名の別人かと思って声をかけなかった。が、その後共通の友達と会う機会があり、「○○ちゃんと同姓同名の人がいたんだよね~」と話してみた。そしたら彼女は私と同じ業界で働いているとのことで、私が研修で会ったのは○○ちゃん本人である確率が高いことが判明した。
それから仕事関係で同業者の名簿を見ると彼女の名前を探すようになった。見れば見るほど本人としか思えなかったけど、直接会う機会がなかった。研修の時見かけた彼女は昔よりスリムでお洒落で洗練されていた。失礼ながら昔は少々垢抜けない感じの女の子だったのに。
その後数ヶ月経って、ようやく仕事の勉強会で会う機会があった。たまたま女子トイレの洗面所の前で隣り合わせになり、ドキドキしながら「人違いだったらごめんなさいなんですけど、○○さんですか?」と聞いてみた。向こうも私のことを意識していたらしく、感慨深げな笑顔とともに「そうです!」と答えてくれた。いや~感動。
勉強会の途中だったのであまり近況報告も聞けなかったんだけど、とりあえず別れる前にLINEで友達になってもらった。そして有無を言わせず共通の友人グループに招待。LINEはやらないとか、勝手に他の人にIDを晒されるのがイヤな人もいるので、ちょっと強引だったかな。
フォローのため、家に帰ってから「今日は会えて嬉しかった。良かったらグループにも入ってね」とLINEしておいた。全員彼女の知ってる人たちのグループではあるけれど、ずっと会っていない人ばかりなので多少の躊躇はあったかも知れない。
でも彼女はグループに参加して「お久しぶりです」的なメッセージまで投稿してくれた。メンバーのみんなも温かく「△△です。○○ちゃん、久しぶり~!」みたいな返しをしてくれて嬉しかった。そんなに年がら年中会っているメンバーではないんだけど、たまにイベントとか飲み会があって何となくつながっている人々。
私は友達を作るのも、昔の仲間とのつながりをメンテナンスするのも下手くそだけど、今回は何だか上手く行った気がして嬉しかった。次にそのグループのメンバーで集まるのがいつになるか分からないけど、何か機会を作れると良いなぁと思う。