はてなキーワード: フィジカルとは
日本人は責任を取りたがらないので安全な方にしかパスを出さない。
なので「縦ポンすればいけるだろ、足そこそこ速いし」みたいな勘違いをするけど結局ゴール前でも責任を取らないのでシュートを打たない。
だから点が取れないので勝てない。
ハリルはそれに4年近く気づかずにずっと同じことばっかりやっていた。
だいたい縦ポンした後にボールを収める力とか後ろに抜け出す力が弱いんだからあまり意味がない。
テストばっかりせずにある程度同じ選手を使い続けて多少の失敗には目をつぶることも必要だったけど、すぐに人を入れ替えるから出た選手は失敗しないように消極的なプレイをする。
そうするとハリルが怒って選手を替える→出てきた選手もビビって消極的→ハリル怒るの繰り返し。
求心力が失われたのも選手が信用されてないと感じたからではないか。
あとフィジカルは弱いしハリルもフィジカルで戦おうとはしていなかった。
デュエルで負けるなとは言ってたけどだからといってデュエルに強い選手を使うこともなかった、縦ポンだから。
要するに何をしたいのかがわからず選手もどうしていいのかわからずハリルはずっと怒ってるから選手が「何なんあいつ」となって崩壊した。
見てる方もずっと「何なんあいつ」と思っていた。
というもので、ようするにハリルホジッチという人は「日本人選手はバカで技術力がないがとにかく体力がすごくあり体が強い」という人達であると考えていたことがわかる。
しかしハリルホジッチ解任後の新方針は https://www.footballchannel.jp/2018/04/12/post265082/ を見ると
縦への攻撃というのも間違いなく必要ですが、タイミングなど質を上げていく。1対1の場面でもパワー的なことも要求したいですけれども、なかなかフィジカル的なことで戦えないこともあるので、別の角度から戦っていく。日本的なフットボールというのはあるし、技術力を最大限に生かしたい。技術を生かして戦って、化学反応を起こして戦っていける強さを生かして構築していく必要があると思うし、自分自身もそう思う
とある。つまり日本サッカー協会自身はハリルホジッチと全く正反対の日本人像を抱いていることがわかる。「日本人選手は体力がなく体が弱いが頭がよく技術力がある」と。
これ、果たしてどちらが正しいのであろうか。やはりハリルホジッチが正しい可能性が高いと僕は思う。実際に起きていることはこうではないのか。
人はたいてい自分のなかの能力の低い部分について根拠のない自信を持ってしまう。苦手なことについて正しい情報を得ることは難しいから、それにより自分の位置を正しく認識できないのだ。
ではハリルホジッチで勝てたのかといえばそんなわけはないと思う。「お前はバカだが強いからとにかくバカでいいから犬みたいに走り回れ」などという態度で接する人間に従うような日本人がいるわけがない、というか人間全体でもそんなもんだろう。彼は人をおだてながら動かすという技術を持っていなかったように見える。またハリルホジッチは一点大きな見落としをしている。日本人はバカなのではなく、頭がよく頭ごなしに何か言われるのは嫌だがかといって自分の責任で何かを考えるのも嫌、という性質をもっているということだ。このあたりのことを見てうまくおだてていかなければ人間というのは動かない。
アルジェリア代表はもともと欧州(というかフランス)に近いこともあってフィジカルよりテクニック重視だぞ。
中心選手であるマフレズはテクニック自慢のコネコネドリブラー。
あとコートジボワール代表のメンバーはこれ。
http://worldcdb.com/cotedivoire.htm
フィールドプレイヤーで190cm越えてるのはCBの一人だけだし、
MFには170cm以下のやつすらいる。
「アフリカだからフィジカルゴリ押しサッカーに違いない」なんて先入観にすぎんわ。
「戦術的に成熟されてないからフィジカルに頼るしかない」というのはあるかもしれんが、
ハリルが結果を出した国はアルジェリアやコートジボワールだったわけでしょ。なので、ハリルの戦術にドハマリするのは、フィジカルに強い人が多い国と思ったのさ。マリを想定していたわけではなかった。(体脂肪率12%以下とか昼寝の時間、散歩の時間も自由に取らないってストレスたまるよね)
まー確かに強いチームとやると、実際に地域リーグで元Jリーガーとやった経験からして、フィジカル強かったな...。強豪高校も早いし当たり強いし。。遠藤保仁が国見出身とは思えんのだよな。
アフリカ人みたいなフィジカルお化け(身体能力に恵まれた人種)で成功したやり方が、日本人に合うことなかったんだな。
対戦国の分析能力でオーストラリア戦では、能力を発揮した人も育成的なことは苦手だったってことかな。
ま、育成と言うよりは選手起用と採用する戦術ってことになるか...。
日本ラグビーは、フィジカルを強化して成功したっていうじゃない。
しかし、五郎丸以降の選手とか神戸の学校の件とか合ってあんまり、継続して成功してるイメージは無いが。
女子マラソンも、まだまだ根性論がまかり通っているイメージあるし。
実際は、知らない。
科学的なトレーニングみたいなことって、フィジカルお化けの前では無力なのかな。
それにしても、相撲もレスリングもサッカーも最後は政治というか、権力を持った人間の意向や感情で動くって残念ですな。
長くなったので分割したやつのつづき。前のは → https://anond.hatelabo.jp/20180402204454
11話まで。
「よりもい」ってのは「宇宙よりも遠い場所」のひらがなの部分だけを読んで「よりもい」。この手の略称は「はがない」以外に定着した試しがない。
正直にいうとストーリーはそれほど好みじゃない。序盤で「わたしを馬鹿にしやっがって、ざまあみろ!」みたいなシーンがあったけれど、なんとも思わなかった。
ツイッターで「抑えるべき感情をあらわにした、その正々堂々たる姿勢に感動した」という旨の感想を見て、なるほどなあと思った。
あのシーンに感動しなかった理由はふたつ。ひとつは、単純にああいうストレートな物言いをあまり好まないこと。
もうひとつは、情熱に満ちた人を小馬鹿にする人間というのは、自分の言ったことをたいして覚えていない、深く考えないことがほとんどだから、「ざまあみろ!」と言ったところで、「クソ!してやられた~!」なんて思わないということ。何事もなかったかのようにスルー。いじめられた側はいじめの記憶が脳に焼きついているけれど、いじめっ子はまったく覚えていないことがよくある、というのに似ている。
こんな考えだからか、ストーリーにはあんまり入っていけなかったし、最後どうなるかがそんなに気にならない性格なんでラスト一歩手前で視聴終了。じゃあ、なにを観ていたかというとアニメーションの出来の良さとギャグシーンだ。
まず、キャラデザ。美形のキャラと美形じゃないキャラがちゃんと描きわけられている。かといって、美形じゃないキャラもちゃんとかわいく描かれている。このバランスの良さがすごい。
つぎに、テンポの良さ。軽すぎず重すぎず、適度にギャグシーンが挟まれ、見やすさと納得感をうまく両立させている。最後に映像の鮮やかさ。地味なシーンでもアニメーションの鮮やかさが加えられ、青春の輝きがうまく描写されている。
まあ一言でいうと、マッドハウスのアニメーションが好きだなあ~!ってことだ。マッドハウスは好きなんだけど、なかなか好みの内容のものをやってくれないからフラストレーションがたまる一方(森見登美彦はもういいよ……)。でもマッドハウスにはこれからも期待してるし楽しみにしている。
七話まで。
アクションシーンは手間がかかっているわりに楽しくないし迫力もいまいち、もっさりしているように感じた。コクピットの露骨なエロ要素は、変に視聴者を絞っているだけだからやらないほうがいいし、やるならもっと徹底してやってほしい。
一話から六話までのストーリーは主人公の挫折と苦難と達成の話でそれはいいんだけど、スランプに悩んでいてそれを解決しようと積極的に行動している主人公が、うじうじしているように見えるのはもったいないと思った。
設定をつくり込んでいるのは好意的に見ると察することができるけど、画面からその設定の奥行きが匂ってこない。なにかのメタファーっぽい設定(パラサイトと呼ばれるパイロット、男女がエロ態勢で操縦するロボ、パパと呼ばれる上層部など)もそんなのもういいよ……としか思えない。
いまどき、うじうじして許されるのはシンジ君くらいだし、メタファーをやって許されるのはイクニ監督だけだ。つまり九十年代の覇者の特権だ。
あと、キスってなあに?ってのは古臭いしEDのセンスもちょっと古い。大人と子供がどうたらってのもどうでもいいし七話の展開はいまさら一話みたいな展開をしてどうするさっさと話をすすめてくれ一話完結だとしてもおもろくねえよ次回予告を見ても話がすすみそうにないしもういいや。
たぶん深夜アニメを見慣れていれば見慣れているほど中途半端さを感じるんじゃないかと思う。
七話まで。
留年という萌えにまったくつながらない設定をどう調理するんだろう?という興味で観つづけたけど、余計な設定でしかないというのが結論だ。
留年設定もそうだけどキャラの関係性もいまいちだし、話の起点が留年以外になにもなく、その結果、下ネタに頼らざるを得なくなるという始末。日常系で露骨なエロは悪手だ。
あと、無駄にもにょもにょ動いてたのはなんだったんだろう?その八割以上がかわいい動作でもないし、演技でもなかった。手間をかけていたわりに作品の魅力に全然つながっていない。
この作品は、かわいければそれでOK!という萌え玄人にしかおすすめできない。
六話まで。
バトル系のラノベアニメとしてよくできていると思った。展開は少年マンガのように熱いし、将棋のことをほとんど知らないから解説の多さも鬱陶しくないどころか、ありがたく感じる。
ローキューブが切り開いた(?)ネタ系のロリも貪欲に吸収していて、作品のエッセンスになっている。念のためにいっておくが、作者はロリコンではない。将棋とロリ系作品を研究した成果がこの作品だ。
でも、いまいち好みじゃなかった。窮屈さを感じた。
どういうことかというと、ありえなさそうな、おもしろい設定・状況のほとんどに現実の将棋界の根拠があるのがなんか嫌だった。
たとえば、マントをつけて試合に挑む棋士。ありえねえ~とおもしろがっていたら、どうもこれは将棋ファンならだれでも佐藤天彦名人が元ネタになっているとわかるらしい。
ほかにも、試合中に喋りまくったりするのも一応は可能らしいし、一番ありえなさそうな、女子小学生が住み込みで弟子入りですら実例があるらしい。用意周到すぎる。
なんでこんなに用意周到に現実とリンクさせてるかっていうと、現実の将棋界がおもしろいからってのももちろんあるけど、ネット上でのツッコミ(叩き)を避けるためだ。
ありえない設定・状況・展開に「こんなのありない!現実的ではない!このアニメは糞!」となんの考えもなしで書き込む輩が大量発生するけれど(ここ五、六年でさらに増えたような気がする)、それを避けるためだ。こういういまの状況は窮屈だ。木を見て森を見ないどころか、木も森も見ず、枝がたった一本折れているのを見ただけで、みんなで寄ってたかって糞!糞!と叩きまくる。SNSの時代の窮屈さ。それに巧みに順応している原作小説ひいてはアニメ作品にも窮屈さを感じてしまった。
七話まで。
一言でいうと萌え以外のポテンシャルが低めのダリフラ。設定を詰めこみすぎて、うまく回せていない。
とくに序盤はダメで、いちおうフックらしきものはあったけれど雑然とした展開の犠牲になっていたし、急な展開に無理やりキャラが動かされている印象があった。やっぱ序盤でコンセプト・ストーリーの展望をはっきり打ち出すのは大事だよ。
それでもなんとな~く観つづけたのは古き良き萌えアニメの匂いを感じたからであって、途中からストーリーや設定が見えてきたものの、なんとな~く観るのをやめてしまった。
でも嫌いじゃないし録画はまだ残しているし、春アニメがつまらなかったらなんとな~く視聴を再開するかも。
五話まで(一話未視聴)。
ネットでの評判がよかったのでひさしぶりにプリキュアを観てみたけれど、なんかいろいろテーマ性やらメッセージ性やらが、これでもかとてんこ盛りで鬱陶しかった。
力のプリキュアがフィジカルの問題で苦悩する、つまりみずからの強みが強いがゆえに自分自身を苦しめる、というのは女児向けアニメには難しすぎるよ。
でも、今年のプリキュアが世の中の大半の教育者よりもまともなのはよくわかった。道徳教育よりは断然まともなんで、作中キャラと同年代の中学生に観てもらえればいい影響があるんじゃないかと思う。
こういうことを書くと、子供を馬鹿にしすぎだ、完全に理解はできなくともなにか大切なものは伝わるはずだ、とか言う人がいるけれど、ガキの頃に観た「オトナ帝国の逆襲」になにか大切なものを感じたかと問われれば「とくに感じなかった!」と言い切ることができる。たしかに、しんちゃんが東京タワーを駆け上るシーンは印象に残ってたけど、ただのお涙ちょうだいモノとの区別がつかなかった。まあガキだったからしかたない。「オトナ帝国」で感動・感心するのは大人だけの特権だ。
子供が楽しんで観れて、大人も唸るテーマ性・メッセージ性を組みこむバランスは、女児向けアニメのなかではやっぱり「プリパラ」が頭ひとつ抜けてうまい。とくに、このあいだ最終回を迎えた「アイドルタイムプリパラ」の後半部分の夢を巡る物語はとくにうまかったと思う。
アニメ作品としては良作になるのかもしれないけど女児向けアニメとしてはちょっと間違っていて、キャラデザが萌えに寄っていて好みだっただけに残念だった。
【小泉さん】二話まで。食べるとき不必要にエロい顔するのいい加減やめてください。ラーメン屋行ってとなりにああいう奴がいたらどう思うよ?
【バイオレット】二話まで。京アニの高級感ただようアニメーションが好きな人は好き、嫌いな人は嫌いってだけの、ある意味とってもわかりやすい作品。
【シトラス】二話まで。百合という枠・様式に甘えすぎ。内輪で評価されても外では通用しない。
【ビートレス】二話まで。この原作小説をアニメ化するのに必要なクオリティが全然足りていない。まあディオメディアだしね……。原作ファンには同情する。
【たくのみ】二話まで。こういう雑学系のやつはマンガで事足りる。あと不必要にエロくするのはいい加減やめてください。
【戦記】二話まで。硬派なの?軟派なの?どっちかに振り切ったほうがいい。サクサク進みすぎて戦記物なのにあっさり感がある。
【ハクミコ】三話まで。マンガ喫茶で既刊全巻読んじゃった。そのほうが手っ取り早いしおもしろい。
【恋雨】三話まで。マンガ喫茶で既刊全巻読んじゃった。そのほうが手っ取り早いしおもしろい。
【メルヘン・メドヘン】二話まで。ダメなアニメ化の典型。二話までの展開は20分あれば余裕でやれる。「俺様ならもっとおもしろくアニメ化できるぜ!」なんてズブの素人に思わせちゃいかんだろ。
特にiPhoneXなんてのは仮に使いこなせないにしても他の人の耳目を集める。
結果的に使い方を学べたりして損はしない格好になるだろ。
お金はかかるが、少ない情報から導き出せる安牌としてこれ以上の答えは無いだろ。
次点で「タブレット」だが、ご老輩だからといってタブレットを持ち歩きたいと思ってるかどうかは微妙。
ファブレットすら死詞になりつつある昨今、タブレットは「ダサさ」の象徴とみなされてる可能性もさもありなん。
老人のフィジカルとユースケースを考えればアリな選択肢ともいえるが、ご老人だからこそプライドの高さはあるもの。傍目にダサいものをプレゼントされて喜べるかどうか。親を辱めるためにプレゼントをしたいなら止めないよ?
そして、タブレットには漏れなく種類大杉問題が纏わりつく。安全牌のiPadですら選択肢を間違えるとただの物置のガラス板だ。
Day.0
出発前
3月、人生で2度目の自分で計画した海外旅行に行くことにした。
行き先は香港。
今回も書きながらの旅行としたい。
きっと長くなる。気が向いた人が読んでくれると嬉しい。
あと、誤植は多分沢山あるけど、気にしないで欲しい。
さて、なぜ香港に決めたのかというと、昨年の台湾旅行が自分としてはとても良く、「意外と一人でも海外に行けるものだな」と思ったのと、台湾で現地の料理を食べたことで、香港や大陸の人はどんなものを食べているのか興味を持ったこと、そしてこの界隈で話題になっている、2次元バーコード決済をこの目で見て見たかったからだ。
また、自信を持ったとはいえ、語学の怪しい自分にとって、台湾の次に行きやすい海外はどこかとなった時、香港か韓国くらいしかなさそうだ、というのもあった。
ただ、今回は、現地ガイドが入出国に付き合ってくれた台湾と違い、全くの1人となる。
ハードルは1段、いや2段くらいは上がったと思う。
旅行には達成目標を定めて1個1個クリアして行くタイプだけど、目標のいくつかは低めに設定した。
まずは出国して、空港からホテルにたどり着き、英語か広東語でチェックインすることからだ。
今回の出発便も前回と同じ様に羽田発の早朝便。
旅行になるといつもそうなのだが、夜の移動や待機時間に眠ることができなくて、こういう時に定刻まで眠れる人が羨ましいと思う。
とはいえじっとしているのも辛いので、現地で言葉が通じなかった時のために、メモ帳にイラストを描いたり、簡単な広東語のおさらいをしたりした。
広東語に関しては本を買ったり、3ヶ月間、広州や香港の人のYouTubeを見たり、香港ポップスのMVを見たりしたが、聞き取れるまでに至らなかった。
同じ発音でも発する声の高さで意味が変わる広東語は、単純に「話す、聞く」というフィジカルな部分がとても難しい。
翻訳アプリに広東語を話して翻訳させるという手段で練習したが、どれくらい通じるものか。
広州出身のレイちゃんがYouTubeで教えてくれた「片思いの相手を呼び出して告白する時のシークエンス」を使う機会はなさそうだ。
ところで、深夜の羽田空港国際ターミナルで周囲を見渡すと、共に出発を待つ人達がやけに若い。
ベンチの向こうでは、大学生と思しき男子の一団がUNOらしきゲームをやっている。
Day.1
上晝・晏晝
機内に日本語が飛び交ったせいか、やや弛緩した気分で香港国際空港に到着したのは現地時間で11:15分頃。
長い長い入国審査の列に一瞬うんざりしたが、審査員は列を誘導して次々と人を通して行く。
さすが世界でも有数に人が行き交う空港だけあって、手際がいい。
1.「日帰りで深圳にいき、翌日広州に行くために必要なものはあるか」
3.「オクトパスカードが欲しい」
「我想去深圳一日遊、下個聽日、想去廣州。要乜嘢?」
「◯×◯×◯×…」
しまった、ちょっと懸念していたけど、「決まり文句は話せるのものの、聞き取れない」というのは思った以上に深刻だぞ。
なまじ話せるだけに、向こうもちゃんとした広東語で返してくる。
かなりビビったものの、いかつい面相と違って親切なにいちゃんは、「乜嘢?」と聴き返してくれて、「日本人はビザはいらない」と笑顔で答えてくれた。
しかし次の両替はもう少しハードルが高く、言っていることを聞き取ってもらえなかった。
「港幣」という単語でなんとかクリア。英語の方がまだマシだったかもしれない。
オクトパスカードの購入も一悶着あり、「我想買八達通」と言うと、「いくつかの選択肢があるが何が欲しいのか」と多分言っているであろうことを聞かれ、当然答えられないので、お互い困り顔で天を仰ぐという有様。
「weit here」指さされた列に並び、列に従ってたどり着いたカウンターでなんとか購入することができた。
ちょっと凹むが、一応やりたいことは1つひとつクリアしているのであり、60点くらいのクオリティであると納得するしかないかぁ。
それにしても腹が減った。
昼の時間だ。
一瞬、マクドナルドで済まそうと思った昼食だが、空港を散策すると、チャーハンとか、カレー煮込み的な何かなど、いかにも香港っぽいものを出している店があったので、せっかくなのでそこにする。
「loast goose,milk tea」何より食券売りのお姉ちゃんが怖かったので、無理をせず英語で注文する。
食券を渡してしばらくするとおばちゃんが叫んだ。
「ンーロッパーツァッ」「あ、5687番か、俺だ」数字の読み方勉強しといて良かった。
やはり南洋の中華料理は台湾と似ていて、全体的にあっさりしているらしい。
でも全部食べたら丁度いいような味付け。
下晝
地下の無印良品には日本語のパッケージの商品が並んでいて驚く。
ローカライズされてないんだな。
オクトパスカードを買っているので移動が楽。
日本の気候に合わせてきたので、香港の蒸し暑さに少し参りながら、尖沙咀駅に降り立ち、地上に出ると、その光景に圧倒されてしまった。
香港は狭くて人が多い。
人の多さもその人種も、行き交うスピードもエネルギーも尋常ではない。カオスだ。
平日の昼でこの有様だと、旧正月のようなイベントにどうなるのか想像もできない。
この異常なくらいエネルギッシュな街で暮らすというのはどういうことなのだろうか。
蒸し暑さと人のエネルギーに当てられて少し疲れてきた。
尖沙咀のちょっとだけ外れにあるホテルが今回の宿だったが、実際見てみると思った以上に大きくて驚いた。もう少しアットホームなホテルじゃないかと勝手に思っていたので、少しビビる。
さてここで次の目標、「英語か広東語でチェックインする」だが、レセプションの小柄なお姉さんに広東語がまったく通じない。
それでもカタコト英語でチェックインはできたが、「日本語できる人いますか」さえ通じず、ちょっと凹みつつモチャモチャやってると、50代くらいの女性に声をかけられた。
「何かお困りですか」日本語だ。
「英語部のリーと言います。何かお困りでしたら、お伝えください。」
助かった。
これでシャワーの使い方がわからなくても、失敗して鍵を部屋の中に忘れて閉めてしまってもなんとかなる。
もちろんそんなことがなければ一番だが。
尖沙咀がどんなところかと問われれば「新宿と銀座と青山と道頓堀を配分がどうとか考えずにグチャっと混ぜて、そのまま沖縄に放り込んだような場所」だ。
ヴィトンの斜向かいに怪しいインド系の人達がたむろする巨大な雑居ビルがあり、そのあいだのヤシの木が植えられた大通りを2階建のバスが怖いくらいのスピードで次々と疾走する。
件の怪しい雑居ビル、重慶大厦で両替をしながら「こんな暑いところでこのエネルギーで生きていて疲れないのだろうか」と思った。
それにしても尖沙咀はいままでちょっと記憶にないくらい騒がしい街だ。
ガイドブックによると中環から上環にかけては、ややゆったりしたエリアらしい。
途中、MTRを乗り継ぎ、地上に出る。
どこがだよ、ここも騒がしいじゃねーか。
お茶を買いに行くまで元気が持つだろうか。
メロンパンとの違いが気になっていたパイナップルパンは、クッキー生地をつかっているもののふんわりした食感で、甘さ控えめな代わりにバターががっつり挟まっている。
やはり南洋中華料理は甘さや塩味は優しいが、油は惜しみなくねじ込んでくる。
ちなみに「ビンサッ(アイスで)」と頼んだが、ホットで出てきた。やはり広東語が怪しい。
挨晩・夜晩
台湾と香港では飲まれているお茶が違う。ここ香港でもお茶を買うことにした。
比較的リーズナブルにお茶が買えるという、事前に調べたお茶屋さんに向かう。
件の店は庶民的と紹介されてた割りには綺麗な店構えで、「意外とお高いかもしれないからゆっくり選ぼう」と思ったら、入るやいなや「どのお茶を選ぶの?」とお店の女士。
あまりの出足の速さに面食らってすっかり飲まれてしまいそうになる。
「あ、ちょっと見るから」と止めて一旦ははなれたけど、3分もしないうちに「どれにする?」圧倒的なスピード感だ。
「じゃあ普洱と白牡丹と・・・」初めからある程度決めてなかったら飲まれて鉄観音とか買ってたと思う。
入店から決済まで、あまりのスピードに高かったのか安かったのかさえも判然としない。
路地裏でやっと見つけた静かなバーで、アジア風のサテ風味の麺とビールで夕食をとって、ホテルに戻ることにした。
香港の人はよく食べるというが、なんとなくわかった。
とにかく食べないと、この街のスピードとエネルギーについていけない。
中身は雑貨屋さんで何をパクったのか判然としないが、そんなことを気にしていてはこの街では置いていかれる。
街中に沢山ある両替の店の多くはレート的にはボッタクリであるというが、店もお客もやましい空気は微塵もない。
中環駅のホームでなぜかウェディングドレスを着た女性を見たけど、この街なら何でもありだ。
ホテルに戻る道すがら、漢方茶のカフェで、女性がボーッとしていた。
きっと明日に備えて充電しているのだろう。
食べて、稼いで、友達と騒いで、恋をする。
この街は、人間の欲望の明るさを全力で肯定して前に進む空気に満ちている。
あれ凄く面倒なんですよね。女は皆歩幅と靴の関係で足がクソ遅いので、どうしても抜かす事になり
追い抜いた瞬間にビクッ!!てされる事が多々あり。近付く足音に警戒して無駄に加速する女なんかも居ます。
遠回りして前方に出れるような道なら良いですが、街灯一つ無い道の前方に女が一人で歩いていると
痴漢扱いされたら詰むなぁとゲンナリしながら対応を考える事となる。面倒な事この上無い
女側の気持ちもわかります。いざとなったら力尽くでどうにでもされるヤベー奴が真後ろに居るとかどう足掻いても警戒しますよね。
体格差的には一般人男性の後ろにロシアの親父くらいのガタイの奴が付けてる感覚だと思うと、理解はできます。
なので対策を考えてきました。クソ生意気男奴~~!とか思われるかもしれませんが、一応聞いておいてください。
1.暗い夜道は歩かないようにしよう
街灯のある人通りの多い大通りがあるなら、帰宅が10分遅れてでもそちらを通るようにしましょう。
ショートカットして裏通り突っ切るような事はしてはいけません。裏通りを無警戒で歩く女は結構居ますよ。
2.人の波に乗ろう
駅からの帰宅ルートの場合、明らかに無難そうな人の付近に居た方が良いです。女の一人連れや、子連れの夫婦とか
3.迎えを呼ぼう
正直これに尽きます。女は暗い夜道を一人で歩いてはいけません。明るい商店街とかだったらまた話は別ですが、田舎のベッドタウンは基本まっくらですよね。
貴方が吉田●保里並のフィジカルを備えていれば話は別ですが、殆どの女は体力的にクソ弱いです。で、突発的な暴力は一番に恐れるべきものです。
学生であれば父親か男の兄弟を呼びましょう。夕飯以降の時間で迎えに来てくれない奴だったら失敗ファミリーなので次の手段へ移ります。
信用できる男を見つけましょう。男と違って女は一人だと行動の制限が相当多いです。男女差別とかではなく、生まれ持った区別と言えます。
これが出来たら苦労しねーよとか思ったかと思いますが、ある程度は寄せていけるので努力しましょう。
仕事の帰宅時間は1.2.3のどれか一つを意識するだけでいらないリスクを減らせます。
男は深夜2時に寝間着で20分くらいの距離にある暗い道を通り、コンビニに行ってもリスクは低いですが
不公平感からクソ生意気男奴~~!と思った方が結構居るとは思いますが
共感して「わかるーつらいよねー」とか言ってお茶を濁すより、解決策を見直して判断した方が後の生活の幸福度に貢献すると思うので
聞いてほしい。
はてなー達の思考や言動は、次の2項3軸、計6つに分けられると思うのだ。
偽 ⇔ 真
悪 ⇔ 善
醜 ⇔ 美
これらを順に説明したい。増田であれ、ブクマカであれ、おおむねどの項目にも思い当たる人間がいることだろう。
はじめに「真」なるものの対極を考えよう。すなわち「偽」である。
あなたが他人を「偽」に導く傾向があるならば、あなたはソフィスティカルなのはの一派に属する。
あなたは圧倒的な説得力と拡散力を持って、嘘の情報を流通させることができる。
嘘の内容は、人や社会の行く末を左右する重大なものかもしれないし、身の回りの出来事のレベルに留まるかもしれない。
注意しなければならないが、本来ここに分類されるのは、意図して人を騙す者のみである。しかし「真」なるものを志向していても技術が不足すれば容易に「偽」に転じてしまう。
あなたがどの立場であろうと、何をもって真偽の判断を下すのかは慎重に考えるべきだ。
あなたがこの立場にいるならば、真理を主張するためには相応の技術、忍耐、慎重さ、そして誠実さが必要であることをあなたは知っている。
荒唐無稽な意見を見ても傾聴せよ。正しいのは相手の方かもしれない。
不快な放言を投げかけられたら自省せよ。あなたに見えていない真実を相手が見ているかもしれない。
あなたの考えが論理的であればあるほど、第三者からの攻撃には弱くなるだろう。それが論理の本質である。
真理に至れるのは、自身のその弱さに、そして弱いままで居続けることに耐えられる者だけなのだ。
それは利得のためかもしれないし、偽善者の自己欺瞞を白日の下にさらすため、あえて露悪的に振舞っているのかもしれない。
あるいは、純粋な復讐心に突き動かされているのかもしれない。はたして、苦しみに満ちたこの世の中で悪意を抱かずにいることは可能だろうか?
どちらかといえば、あなたの拠り所はあなた自身の中にある悪意であり、それをぶつける相手を具体的にイメージしているわけではないことが多い。
ただ、あなたが好むと好まざるにかかわらず、あなたの悪意は周囲に伝染し、永遠に新たな悪意を生み出し続けるだろう。
しかし場合によっては逆説的に、同じ苦しみを持つ人を慰める結果となるかもしれない。
あなたのあらゆる行動が、そしてあなたが取らなかったあらゆる行動が、常に無数の可能性を生み出し続け、あなたはそのすべてに責任を持とうとするからだ。
善悪の判断は何よりも難しい。あなたは悪を滅ぼすことこそが善だという考えに与するかもしれない。
あるいは、悪の敵は別の悪だと考えて、ひたすら悪から距離を置こうとするのかもしれない。
場合によっては、あなたはあえて深く考えず、ただ素朴に善くあろうとするだけかもしれないし、それが多くの人を元気づけ、本当に世の中を善くするかもしれない。
人をあざ笑ったり馬鹿にしたりすることを是とするあなたは、シニカルなのはの一派だ。
エビルなのはと異なるのは、相手の醜さと愚かさを強調し、相手を否定し不快にさせることを最も重視するという点である。
あなたの攻撃は的確に相手の精神と発言力を削り、場合によっては再起不能にし、ひいては社会をも動かすかもしれない。
あなたがこのような行動に出るのは、あなたの信じる正義のためかもしれないし、他の理由かもしれない。
あなたの言動は多くの人間の気持ちを代弁することとなり、非難と同時に多くの支持をも集めるだろう。
また皮肉や罵倒の技術を高めた者同士の口論は、一種の高度な格闘技の様相を呈し、見る者に活気を与えることになるかもしれない。
感傷を、情緒を、時にはユーモアを、快く美しい言葉を紡いで歌い上げることだ。
真偽や善悪がいったい何になるだろうか。よしんばそれらが重要だとしても、それはあなたの仕事ではないのだ。
美しければそれでいい。
その美しさは力となり、様々な効果を生むかもしれないが、それはまた別の話である。
以上の分類は、複合・派生・細分化によって新たな分類を生み出しうる。エコノミカルなのは、テクニカルなのは、フィジカルなのは、などが代表例だろう。
他にも、ケミカルなのは、トロピカルなのは、マダガスカルなのは、なんてのもいるかもしれないが、このへんの人達の行動原理は不明である。
さて、いうまでもないことだが、もっとも知名度が高いのは「リリカルなのは」である。検索すれば分かるだろう。
しかし実態が知名度に追いついているとは到底言い難い。過去に栄華を誇ったかもしれないが、それは過去であり、今ではないのだ。
今こそ、リリカルなのはの再興が待ち望まれているのではないだろうか。それなくして、未来は暗い。
お分かりいただけただろうか。
(追記)
「それぞれに理由がある。」というブコメがうれしかった。大喜利要素で茶化しちゃったけど、ほんとはこれを言いたかった。(「偽」の項の理由がちょっと足りなかったのは失敗。)あとリリカルなのはが好きなのは本当です。
そですね。正直、どれも天使ではないし極悪人でもないかなと思うのと、自分は若輩者ですがわりとストレス耐性高めだと思うので、選択できる中で好みで決めればいいかなーみたいのはあります。
身体の関係を持つなら、自分も独占欲があるのでギブアンドテイクというか、結果的にはそれなりに一途に好きになっちゃいますよ。
美容師お姉さんはビビりました。たぶん痴女ですよね。最近の美容院ってシャンプー台が暗くとざされたスペースで癒やしの空間みたいになっているんですよね…。ただ、ちょっと前に比べるとラクな体勢のままシャンプーできるようにシャンプー台も進化してて、ボディコンタクトしづらくなったなーと思ってたんですけど。リズミカルに左右にゆれながらスリスリしてましたね。
最近ツイッターとか見てると、”e-sportsは体を動かさないからスポーツじゃない”という主張に対してスポーツはもともと競技という意味だから問題ないんですよ!という話題が流れてくる
まあ実際問題、職業の地位向上を目指すという点でこの反論は大事だし、論理としても通ってると思う
しかしツイッターの闇というか、一度話題が上がるとハイエナのごとき人々がこぞってツイートを始めるんですね
「私の知り合いの外国人が」「英語圏に住んでる友人に」「俺今アメリカにいるけど」などなど
何よりもイタいのが日本人を馬鹿にしているような言い方をしてるツイート
辞書とか翻訳とかが溢れてるから忘れがちだけど、そもそも違う言語ではどうしても齟齬が生じがちなわけ
先人たちが見える範囲で単語を理解して、教えてもらって、その単語を使ってより難しい単語を説明してもらって、徐々に感覚を近づけた結果にあるのが今の言語理解なわけで、絶対的に意味が同じの状態ってまあないわけでしょ
なのに偉そうに「そもそも」とか原理主義的な話をしてもそれは逆に普及は遠のくじゃん、言われた方は気悪いし
ていうかそもそも論ならオリンピアの祭典がクッソフィジカルで始まって今に至ったこと考えるとe-sportsオリンピック採用に関して違和感生じてもしょうがないでしょ
ていうか!そもそもe-sportsオリンピック採用に関しては外国でも賛否両論だからな!googleでe-sports olympics comments とかreactionsで検索すれば色々出てくるから!
あれって聖戦(特攻)的な意味合いで理解されてるけど、本来は「努力」って意味らしいのよ
どっかの記事で見かけたんだけど、最初は近所の人から白い目で見られてたモスク運営してたイスラム教徒の人ができるだけ地域交流して受け入れられるようになった
さらに震災の時にはいち早く駆けつけて炊き出しを100回も続けた
この記事を見てああ、これからは軽々しくジハードだとか言わないようにしよう、とかイスラム教徒ってだけで身構えるのは良くないな、とか思ったんですわ
でもこれを例えばイスラム教徒でもない、ていうかお前誰みたいな奴に日本人は遅れてる、ジハードって別に特攻って意味じゃないしwww的な言われ方したら
「はあ?でも911とかテロとかで奴らがジハードとかいって何人も死んでるねんぞ調子のんなハゲこら」ってなるじゃん
なんていうか、外国では〜とか一面的なこという奴に限って英語できないし外国人の友人(一人か二人レベル)な気がする
そして別に日本人のe-sportsへの意見を変えようとか思ってなくて、単にrtが欲しかったり上から目線でモノ言いたいだけだと思う
いつだってことをややこしくするのは当事者ではなくて、調子乗ってる外野だったりするんだよね
メンタルもフィジカルも弱いけど応援のお陰で最高の演技ができた、というコメントは素晴らしいと思うけど、それが本当なら他の選手との違いは何なのだろう?
穿った解釈すると「勝てない人達はフィジカルもメンタルも強いのに才能と努力と人望が足りてなくてかわいそう」って意味?
何をどうすればそこまで至ったのか、本気のコメントが聞きたい。もちろん企業秘密的な部分はあるだろうけど、できるようになってからではできない自分を再現できないだろうから、生の感触をなるべく伝えて欲しい。自分の中に留めておいて後で出すのではなく、リアルタイムでオープンにしなければ埋もれてしまう発見もあると思う。
一流の人は才能も努力も群を抜いてるのかもしれないけど、その才能とか努力にも多少は具体的な正体があるはずだし、いい加減それを一括りに天才とまとめてしまうのは止めて欲しい。
村人たちが「その一帯では熊がたびたび出没し、暴れ回って困っている」と話しているのを耳にしたんだ。
私は村人を安心させてやろうと、熊退治に乗り出した。
ただ殺すだけでは解決しないと私は思った。
そこで熊に決闘を申し込み、ちゃんとした戦いのもと納得して貰うことにしたんだ。
フィジカル勝負で勝てないことは分かりきっていたから、私は人間の培った技術で熊を翻弄したのさ。
勝てないことを悟った熊は負けを認め、私を背中に乗せて村人たちに服従の意を示した。
よほど感心したのか、貴族は私に貴族の階級とファーストネームをくれたんだ。
こうして私はマスダキントキと名を改め……
「叔母さん、“やったな”」
「はあ、また粗探しかい」
あそこまでフカシておいて、よく俺の指摘を「粗探し」の一言で片付けられるな。
「なんで薪割りしているのかってことはまだいいよ。なんなら熊と戦って勝ったのも百歩譲って信じる。でも『マスダキントキ』はふざけすぎだ」
「お偉いさんから名前を貰うことはそこまで珍しい話ではないよ。古今東西、色んな英雄たちは二つ名や、あだ名とか、改名後の方が有名だし」
「その名前が『マスダキントキ』って、完全に金太郎のパクりじゃん。坂田金時の逸話だろ、それ」
俺がそう言うと、叔母さんはゲームのコントローラーを盛大に手から滑り落とした。
ほんと分かりやすいな、この人。
「へえ~、金太郎ってそんな感じの話なんだ。マサカリと熊くらいしか知らないから気づかなかった」
「その金太郎の話自体が逸話なのに、それを更に自分用に翻案するという、バカげたことをやったわけだ」
叔母さんはバツが悪そうだ。
で、こういう時にとる叔母さんの行動は相場が決まっている。
「はあ~、嫌な子だねえ。私の話を台無しにしようとして」
こんな感じで、指摘した箇所について辻褄合わせをするのでもなく、俺の人格問題に摩り替えようとするのだ。
「意識しなくても、既存の話と多少はカブっちゃうこともあるよ。それに、翻案することの何が悪い。現代だって色んなものをモチーフにして、色んな話が作られているじゃないか」
こうなった叔母さんに、人の話をマトモに聞き入れられる余裕はもはやなく、俺たちは黙るしかない。
「仕方ない。お気に召さないなら、アンタらが好きそうな、とっておきの話をしてあげるよ」
「え? まだやんの」
俺も弟もさすがにウンザリしてきていたが、叔母さんは懲りずに話を続ける気マンマンだった。
「だったら年寄りどもの巣窟に行くかい? 私の話より有意義だと思えるなら話は別だが」
俺たちは老人組のいる、居間の方をおそるおそる覗く。
「お前さん飲みすぎだぞ。さすがにそんなのと一緒にするのはヒッピーが可哀想だ」
「そうじゃそうじゃ。それに括りが雑じゃ。リベラルっていっても色々あるんだから。クラリベ、モダリベ、ネオリベ、ニューリベ、カタリベ、スイヘイリーベー……」
「……『エバンゲリオン』を語る際にはラカンの精神分析理論を知っているかどうかが重要なんだよ」
「……つまりな、『ファイヤポンチ』は偶像と戦うことをテーマに描かれた群像劇なわけ。ヒーロー戦記じゃない」
「まあ、それを踏まえたうえで面白くなかったけどな。1話がバズっただけの、期待はずれな作品」
「なんだとコノヤロー!」
大分みんな酔いがまわってきてるな。
飲んでない人まで周りにあてられているのか場酔いしている。
酒の席で政治やアニメ・マンガの話はやめろって昔から言われていただろうに、しちゃうんだもんなあ。
こうなると、叔母さんの話を聞いていたほうがまだマシだな。
「じゃ、次の話いくよ」