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はてなキーワード: 演出家とは

2020-12-16

anond:20201216163157

富野と言うのは空を飛べなかった人なんですよ。富野は両親を嫌っていますが、その両親がいなければ今の富野が生まれ得なかったというのは本人の弁です。監督という仕事をやるようになってからも、富野と言うのは雇われの演出家ですから作品について全く自由にやりたいことをやるというわけにはいかなかった人です。理想思想では新座市に買った家のローンは払えませんから、地に足を付けるしかなかったんですよ。

私としては、「理想的な在り方では無いにしても、今という時に地に足を付けて考えてみれば、子孫を残す為に男と女セックスをして女性が子を宿し、家族形成してその子供を育てなければならない」というのが富野思想である様に思いますし、その上で「どうすればこの状況をより良い物に変えられるのか考えるのがお前たちの責任だ」というのが富野メッセージなのではないでしょうか。

2020-12-09

anond:20201209022707

演出家アニメーター自分たち芸術家作品をつくってるという意識がどっかにあるのかな。

製品をつくって納品する、という現実との間で苦しむのがこういう仕事の人なんだろうね。

2020-11-29

若俳推し担降りした話

朝の通勤中電車でTLを見てたら推しが今夜配信をやると告知していた。

次の瞬間「あ、もういいや」と何のためらいもなく推しの有料チャンネルを解約した。

五年も追いかけてたのに未だに何の感慨もなく自分でも不思議に思う。

  

元々二次元オタク推しとの出会いも2.5舞台だった。

推しキャラを演じているという訳でもないのに何となく気になり

その後彼の出ている知らない2.5舞台を見に行ったりと気がつくと追いかけていた。

私は二次元オタク舞台オタクだった。東宝四季新感線etc面白ければ何でも見ていた。

下手に目が肥えていたせいもあり、最初は何でこの人がこんなに気になるのか

自分でも理解できなかった。彼の演技は正直稚拙だった。

表情は変わらないしセリフは棒だし動きは硬い。

殺陣アクションスピード感がなく見てて退屈だったし、実際演出家から期待もされて

いないんであろう、彼の見せ場は他の役者に比べるといつも少なかった。

ただ集客力だけはそこそこあり、そこに不安のある舞台にメインではなくサブキャラとして呼ばれることが多かった。

全国制覇を目指す○○部のレギュラー…ではなくマネージャーとか

大人アイドルグループメンバー…ではなく一話限りのゲストキャラとか

正義のために暗躍する組織の一員…ではなくブレインとか。

メインを演じられたのは片手で足りるほどで、その数少ないメインも

客入りが振るわなかったのか原作を完走する前に無理矢理完結させられた。

  

ここ数年は2.5のサブキャラと身内の小劇場を交互に年に数本こなすばかりで正直飽きてはいた。

反復横跳びばかりで上にいかないというか。

推し役者として成長してほしかったが、五年見ていてそれを実感する機会はほとんどなかった。

顔がいいスタイルがいい声がいい歌が上手いと散々言われ、強力な武器をたくさん持っているのに

演技は相変わらず、歌はちょっと上手いカラオケレベルミュージカル歌唱ができる訳でもなく

他の若俳が次々に声優業で成功している中、端役をちょっともらって以来声優業もご無沙汰。

映像にも出てないし2.5で新しい大きな役もない。刀剣男士にもなれない。

先輩面して可愛がっていた後輩たちが次々とドラマ特撮アニメソシャゲ帝劇にと躍り出ていく中

彼はずっと同じような場所から動かなかった。

  

生き馬の目を抜く芸能界ポジションキープしているだけでも大変なことだとは思う。

でもこのまま歳を取れば2.5の需要はなくなるしその後はどういうキャリアを積み上げるつもりなんだろうか。

3040でも帝劇までいきつつ2.5とも上手く両立している役者はいるがあくま帝劇レベルの実力があっての2.5での需要だろう。

推しそもそも帝劇何それ美味しいのレベルだ。帝劇が何かすら知らないと思う。

そもそも2.5ミュージカルといいつつ出ている役者の大半はミュージカルに興味もないし本物(と敢えて言う)を見てないのもおかしな話だと思う。

部活でやってる中学生だってプロ野球サッカーを見るだろうに)

  

この先30も半ばを過ぎたら初代テニミュ活躍してたあの人とかその人みたいな

映像のチョイ役や地味な小劇場メインの役者になるんだろうなーと想像がついてしまった。

そしてそれはつまらないなと思った。そしてあの朝がきた。そういうことだ。

  

私の想像なんて軽々と裏切ってほしいけど多分それはないだろう。

せめて刀剣男士にはなれるといい。そしたらまた見に行こうと思う。

  

2020-10-03

anond:20201003135236

原作者大事にしていたものと現時点で表現するとイタコかと言われそうではある

「我々がドラえもんだと思っていたもの」が正しいのかな

で、これだとつまり脚本家演出家や横やり屋で変化するのはありうるねという納得にも繋がる

抗議で変わるものだろうか…商業の辛いところでもあるな…

2020-10-01

三浦春馬出演のカネ恋演出木村ひさしのインスタグラムが今熱い

主に誹謗中傷意味

いやーすごいね。近年インターネットでここまでの罵詈雑言飛んでるのウヨサヨ界くらいだと思ってたけど、Instagramなんてキラキラ空間人種差別死ね死ね呪うに逮捕されろのヘイトスピーチてんこもりが見れるとは思わなかったね

女性利用者が多いか自然ヘイト煮詰まって(エコーチェンバーっていうんだっけ?)こうなるんだろうが、木村花氏がインスタグラム誹謗中傷で自ら生を手放したことがなーーーーーんにも響いてないんすねこ人達。いやはやすごい。

それはさておき、昨今の三浦春馬に関する陰謀論の盛り上がり方は異常だと思う

まあね、突然のことだからね、悲しみに暮れたり一生懸命前を向いたり、受け止め方は色々あるさ。

ただね、それで誰かを傷つけちゃならんと思うし、情報も精査してほしい。

見てると「病院関係者」「元警察OB」なんて陰謀論定番モノから、「自称竹内結子の従兄弟」「自称霊と話せる女」「著名なイタコ」「占い師」と何でもかんでも「三浦春馬の死はおかしい」と言う人の言葉鵜呑みにする

特にイタコだの占い師だの常識的に考えたらおかしいだろ!?なんで信じるの!?と思う。私も思う。でも奴らは信じる。

何故なら「自分の描いた事件真相」を補強してくれるから

誰かが「きっとあのドラマの主役は春馬キュンなのに○○が盗ったのかもしれない!」と「願望」を呟けば、それがいつの間にか「あのドラマの主役は春馬キュンなのに○○が盗 っ た」と「確定事項」になる

そしてそれをどんどん広めて、該当の○○を叩く。

木村ひさし氏も、アミューズもそうだ。誰かの描いた「かもしれない」が、誰かの妄想の補強にはうってつけで、いつのまにか事実になっている。

ガスライティングてそれ極度の被害妄想のことですよ?精神病よ?お前ら春馬キュンメンヘラにするのか?

多分ずーーーっとこの調子なので、もはや彼女たちが望むとおりにアミューズ演出家が会見しようと彼女達は納得しないだろう。自分達の思い描いた「事件真相」出ない限り、嘘を付くな!何かを隠している!とほざきまわるだろう。

しかし、何人か開示請求されて裁判所にしょっぴかれれば目が覚めてくれるだろうか。

とにかく私が言いたいのは、株式掲示板探偵ごっこすんのいい加減にしてお前らだけでチャットかなんか作れよってことです

2020-09-10

anond:20200910095731

うそういうの切り捨てないとダメなんだと思うよ

例えば将棋界なんか一昔前は変人という以前に人格的にどうなんだ的なエピソードが割と多かったし、そういうのを新聞筆頭にスポンサーも許容していたけど

そういうのはおそらく米長さんあたりが最後で、今じゃずいぶんおとなしくなったでしょ

ひふみんも猫関係トラブルはあれど、基本的には愛されキャラ路線で売っている)

芸能界も相変わらずの部分はあるけど、さすがに灰皿投げる演出家なんて今時存在が許されないだろう

そうやって特殊世界が俺ルールで回ろうとしたらリベラル様が横から真顔で小突いてくるのが今の世の中なわけで、アート界隈だけが変人のまま許されようとしていることの方がおかしいんだわ

アートだろうが社会お気持ちを損ねるような奴はどんどん排除していかないといけない

2020-08-15

アクタージュは分析してないので詳しくは書けないが

つらーっと上澄みだけ読んだ結果、凄く良くできた秀作だなあと。下の増田が言うように天才ではないけど、まとめる才能がないとあの構成できないから。間違いなく学習型の才能。つまり秀才

主人公への出題の仕方がいいんだよ。要するに主人公への問題提起とその乗り越え方を演劇技術論を通しつつ語ってゆく。片方づつではなく同時にやるのがうまい証拠。並の作者の場合技術論と心象風景が分離する。更にこの原作者には余裕があって、銀河鉄道メタ発言キャラの思惑に乗せて、作者が言いたいであろう心情を上手にカモフラしつつ物語メッセージ性へと昇華している点。その中でキャラの相関と化学反応を上乗せして物語の難読化を図っている。たった1~2巻程度しか登場しない演出家脚本家大御所と、その男によって人生台無しにされた女優の凄絶で深い愛憎なんかもよく言葉少なに語れるもんだと思う。大変うまい。圧倒的経験値

ただ巧み味走りすぎて誰にも寄り添ってない感じがして、自分は揺さぶられないと言うか。まさに表面上のカメラ写りと演技を知り尽くしたサブヒロイン彼女のような、達観した気持ち原作者が描いてると思うんだよね。だから自分の才に溺れて有頂天になった結果今回の事件かなと。個人的に「強制」じゃなけりゃ性的交渉は単なる商取引に過ぎないので良いと思ってますが、強制はまあなあ……。

なんにせよ作品は才能によるものなので、風評気にせず牢屋から書かせてやってほしいですね。

2020-08-05

16年間、小学校からの付き合いだった飼い犬が死んだ。感情吐露する

リン、飼い犬のリン今日死んだ。いや人気者過ぎて神様だか上位存在のもとに出張してやったのか、あるいはグルメだったから今の世界に飽きてちょっと三千世界だの並行世界だのを渡り歩きに行ったのかもしれない。

感情が高ぶっている。だからこの高ぶりが残っているうちにこうして文章を残す。

伝えたいテーマ気持ちがあるわけではない。

ただ今人生で一番の悲しみが、哀しみが、非常に緩やかに、それでいて確実に風化してしまう、過去になってしまう、忘れてしまうことが恐ろしい。

そう、全部昔のことになって、リンのことが、お犬ドッグ、猫ドッグ痕跡がすべて消えるのがたまらなく恐ろしい

からこの高ぶりが残っているうちにこうして文章に残す。

この犬の歴史を、私の感想を、感情を、願望を

ごちゃまぜにしたまま

整理もせずただ出力する

誰かの目に当たることを前提としてはしていない。もしかしたら自分からあてにいくことはあるかもしれない。

もしこれを誰かが見ているのだとしたら、恐らく自分自分からこれを公開したのだろう。恥ずかしいやつだ。

だけどこれは、この感情が風化してしまう前に、本当にあったんだぞと。この喪失は、悲しみは確かに此処にあったのだぞと歴史に傷跡を残したい一心で残すだけの文である

いや文ですらない、言葉っぽい何かが連なっているだけだ。いつか赤ら顔で悶絶しながら読み返すのかもしれない自分、それ以外の不幸と幸運の数奇の嵐の

旅路の中でここに立ち寄ったあなたにこれだけは忠告しておきたい。ここから読んでも何も得るものはない。

リン2004年我が家にやってきた。

その時のことは割と覚えている。確か小学校入学を控えた私が出先でペットショップをみかけ、そこで売られていたチワワに一目ぼれして買って!とせがんだ数日後、

母親がケースに入れて

家にやってきたのがこのダックスフントロングのリンである。えぇ・・・となったものだが

それ以前に「犬を飼うなんて!世話とかできんやろ!」という兄弟たちの猛烈な親への抗議に押されてそれどころではなかった



話は変わるが私の小学校入学までの歴史うんこである。なんだったか、親がアメリカ真剣争いしただの外国人雇って私を誘拐しただのろくでもないワードが飛び交っている。

そのせいでPTSDだのなんだのを幼くして発症した私は家に引きこもることとなり、入学までに備えておくべき社会性だのなんだのというものはまるでなかった。

当然、学校が始まってからというものまったく馴染めなかった。なんなら字もかけなかったし口もきけなかった。

当然、つらい

そんな私を救ってくれたのがお犬様のリンだった。

何せこいつは素直だった。ごはんがあるとわかるやすり寄ってくるし、おもちゃやらなにんやらを取られるとか不快な思いをするとすぐ威嚇してくる。一般的にはワリとクソ犬の類だったと思う。

だが、やたらとクソみたいな口撃でマウントを取ってくるDQN同級生、肝心な時と肝心じゃないときにまったく役にたっても味方になってもくれない家族、クソみたいな気づかいぐらいしかできない新興宗教にハマってる女性担任先生

本人がクソなら周りもクソが集まる中、お犬はストレート感情を示してくれたし見た目も人畜生より何倍もよかったから目の保養にもなった。本当にこれだけが私の支えだった。

支えの代価としてドッグフードではなくミンチ肉を要求され続けることになるとは思ってもいなかったが。いやマジでドッグフード単品だと食べなかったよあいグルメかよ。

んでそんなお犬様を連れて散歩などをしていると、公園に生息している同級生たちはその可愛さにつられてホイホイ♂やってくる。そして当然散歩してる自分との会話になる。こうして私は犬から社会立場まで与えられたのだ。お犬様バンザイ

こうして私とお犬ドッグの日々は続いた。日々飽きるごはん!(日替わりじゃないとやだ)テコでも動かない散歩!(俺はこっちの方向に行きたいんだ人間風情が決めるな)

もふもふ!(もふもふ!)とまぁ輝かしい思い出はいっぱいある

途中で良性の腫瘍で手術することになったり、悪性のがんで手術したりしたがなんか生き残ってた。すごいなリンちゃん

これが2015年ぐらいのお話。当時大学受験を控えていた私は大層メンタルを乱されたがお犬はケロっと生きていた。だからだろう。なんとなくお犬はずっと一緒に居続けるなんて幻想無意識のうちに抱いていた。

大学に入ったころあたりに耳が聞こえなくなった

私は焦った。犬の老化を、ひいては死を実感してしまたから。

お犬自身はへーきそうに日々を過ごしていた。

18年19年ごろにはぴょんぴょんはねていたような段差が登れなくなった

それでもごはんはいっぱい食べてたし、まぁ多少はねという気持ちだった

20年に入ってからごはんを食べなくなった。元から飽き性だったので中々気が付かなかったが、肝臓が半分ダメになってた。それでもお肉はちょこちょこ食べてたし、大丈夫だろうと自分をいいきかせつつ、注射器ミルクを与えるなどをやっていた

今年20年の5月ごろ、私は仕事のため家を離れていたが

発作のようなものが起きたらしく病院へ。

てんかんと診断された。あと心臓が止まりがちなのも判明した

お薬はもらったし、容体も安定してるからまだ

8月に死んだ死んだしああ駄目だ。

16年だ。16年以上一緒にいたのに思い出せない。楽しいと感じてたはずのあの日々が思い出せない。いや大まかにはわかる。でもディティールがわからない。あのとき具体的にどんなことがあってどんな気持ちだったのが、リンと何したのか、リンはどんな顔してたかリンとどんなことしたのか、リンは、リン

思い出してやりたいのにずっと最近の畳みかけるような悪化の一途の記録だけが頭をよぎる。

つらい。悲しい。ひどい。

あいつは走るのが好きだった。それはもうべらぼうに早くて、当時ディープインパクトなんて馬が流行っていたかディープコンパクトなんて親が呼んでた。近所の小学生自転車すらものにしなかった。昨日までだって散歩してたぐらいだ

でもだんだん走ることはしなくなった。ジャンプだってしなくなった

あいつは食べるのが好きだった。しかグルメドッグフードを与えたところまったく口にせず、苦肉の策の一環でミンチ肉を混ぜてやったらバクバク食べた。以降、それが彼女の常食になった。医師からも適量であればと言われ、犬自身もそれじゃないと食べないのだからこっちは懐痛めてお肉代も出さねばならなかった。それを食べてなお、台所で何かをあさったり、おやつ野菜の切れ端をやると飛んでやってきて全てをかみ砕いて食べていった。さながらブラックホールだった。

でもだんだん食べなくなった。大好きなミンチ肉も、ささみも、きももいらないとそっぽを向いた、おやつだって途中で残した。

耳がよかった。あいつの前で隠れても物音を立てればすぐ見つかった。

聞こえなくなった。

目もよかった。遠くから俺を見つけた瞬間しゅばばばばっと風のようにやってきた

あんまり見えなくなった

昨日まで生きてた

生きてなくなった

できなくなった、なったなったなった

老化というのは、時の流れというのはあんまり残酷ではないだろうか

あいつにはいろんな楽しみがあった。色んな特技があった。色んなやりたいことがあったはずだ

でも全部時の流れに奪われた。挙句の果てにまだ生きられたはずなのにみんなが寝てる間に布団が絡まって呼吸困難になったのが原因で死んだ。

きっと、病魔に蝕まれたりするよりは楽だったのかもしれない

それでもあんまりじゃないか。もうちょっと穏やかな死でもよかったじゃないか

何故私の血肉は、命は、寿命は分け与えるように、捧げられるように作られていないのか。

神様はひどい。こんなことばっかするんだもの

それから。忘れられるのもつらい。

リンは、犬は確かに此処にいたはずなのに、もういない。

から忘れられていく。いつか痕跡もなくなって、私の中から過去になってしま

この悲しみが、喪失が、リン存在が、

ただ過去にあっただけという設定に成り下がってしまう。

5年前、がんと最初に診断されたときからリンが死んでしまうこと、リンが忘れられてしまうことがたまらなく恐ろしかった。恐ろしかたから、目をそらし続けた。

逸らし続けた結果がこれだ。感情を抑えきれず、認められず、八つ当たりのように何かを打ち続けてないとおかしくなりそうだ。

嘘。半分嘘

何かをやってないと狂いそうなのは本当

でもそれは全部じゃない。

書いている間。ちょうどこの欄をかいてるあたり、気持ちが落ち着いてきた

落ち着いてしまった。

まさしく上に書いた通り過去になろうとしてる。まだ知らせを聞いて数時間しかたってないのに。亡骸みて2時間程度なのに。私の悲しいとやらの感情はそんな程度だったのか。16年とはそんなに軽かったのか。自分への失望が、時の流れへの絶望で砕けそうだからそれからまた目をそらすために、文として意味を成すかも怪しい文章をつづり続けている。

話はここで終わり。

オチなんてない。きっと明日もっと落ち着いてしまっている。過去にしてしまっている

から、この感情迸りだけは、残しておきたかった。その100文の1でも、読んだ誰かに伝わればいいけど。いや無理だなこりゃ

あ、でもちょっとだけ光明もあったんだ。

これを記さないのは嘘だから、こっちも付け加える。

犬が死んだことについてLINEで知人に送りまくった。

天に召されたようちの犬、時々でいいから思い出してやってね。と

さながらスパムメールだ。忘れられてしまう恐怖に勝てずにありったけの種を無造作にばらまいたのだ。

そしたら、結構な人が反応をしてくれた。前から連絡のあった知人についてはすごい心のこもったであろう言葉と、忘れないという宣言をいただいた。

無理やり引き出したような感じではあるが、とても、とても救われた。クソな環境だのなんだのと一番上で言ってたが、今ではいい知人・友人に恵まれてる。というかこの知人友人みんなリンきっかけにできたやつらばかり。また犬に救われてしまった。

あと、もう一つ。緊急されたって連絡が来たその時間自分はまだ夢の中だったわけだけど

夢の中でそのリンが出てきた。

ケージの中に入れられてるリンが目の前にいて、おやおやと思って出して撫でてやるとすごい喜んで、顔を擦り付けてくるし伸し掛かってゴロゴロしてくるしでおおどうしたどうしたと、なぜか感じたリアルな重みと温かさを感じていた。そしてメールが着て目がさめて、あとはご存じのとおり。

あいつの人生ならぬ犬生の後半は特にだが、私は飼い主として至らない点が多すぎた

今回死んだのだって、私が交通云々を考えずに実家にいれば防げたかもしれないのだ。

つらい。あまりにも申し訳がない。

でも、でも、夢に出てきたんだ。それっぽい挨拶をしていきやがったんだ。

きっとあいつ的には、私は及第点だったんだろうか。そう思いたい。

こうして書いてると、ディティールのつぶれた思い出がちょっと輪郭を取り戻してくる。

なんというかあいつはもふもふで、何かとみんなを魅了していた。

それでいて家では猫のようにそっけなくふるまうし、膝にのって寝てくる。ネコドオオッグ

気ままなやつだった。だから入れ込んだ。

あいつは老化と共にできないことばかりになっていった

だけど最後にわかたことがある。

あいつはクソ演出家だ。

散々救わせておいてほとんど見返りを渡さなかった私に対して

最期は夢の中にきて如何にもな挨拶をして去っていった。

陳腐ドラマにありそうな展開だ

夢なんて人の脳が手元の情報をもとに作りだすまやかしだ。

今回だってたまたますごい偶然を引き当てただけなんだろう

それでも、それでも、私はこんな都合のいい夢にすがっている。救われてしまっている。

お前にしてはまあよくやったのだとあいつに言ってもらえてるような気がして。崩れ去る寸前のところで踏みとどまれしまっている。

嗚呼リン。俺がお前にしてやれることはもうないけど、たぶんお前はいっぱいいいことをしたから、あの世やら並行世界やら生まれ変わりやら、どのルートでも幸せになれるよ。

あんなに人を笑顔にして、俺も救ったんだもの。誰も文句はいわないって。

から、俺がソッチに逝ったときはまた気が向いたら顔見せてほしい。

いやどうせお盆だ。夢の中にでも出てきておくれ。

これから俺はお前の居ない世界で生き続けていくんだけど、さすがにつらいから。

もうちょっと、お顔見せてほしい。

いやしめくくりとしてこの執着はちょっとあれだな。

とにかく、また会ってもふもふさせてくれる日を待っている。

よくぞ俺のそばに来てくれた。ありがとう

2020-07-21

書いたな、俺の前で、アクタージュの話を!

anond:20200715160608

まりはそういうことなんだが、アクタージュ好きなんよ。私はね。

ちょっと前にチェンソーマンおよび藤本タツキ激推しお気持ち文書いたんだけど、この増田に対してあのレベル激推し文が書けるほどのバックボーンが私にはない。ただアクタージュってワードに反応して語りたく成った迷惑早口キモオタだ。許せ。

漫画マニアなら、演劇漫画と言えば大御所大御所金字塔金字塔ガラスの仮面が思いつくだろう。累も大好きだけど、あれは演劇主体かと聞かれたら微妙なところだ。アクタージュの凄さ面白さは、ガラスの仮面を下敷きにしながらきっちり少年漫画に落とし込む上手さ、現代性の取り入れ方だ。演劇なんてジャンプっぽくない題材で、どうやって少年漫画に落とし込むか?という方向性に疑問が行くだろう。しかし、違うのだ。元々のガラスの仮面、このガラスの仮面こそが、極めて少年漫画的で、かつ化け物じみた少女漫画なのだ

ガラスの仮面において、しばしば主人公マヤ狂気性がクローズアップされる。どれだけ弱めても「狂気」だ。少女漫画はえてして、人間関係のドロドロを誇張含めて描きがちであるガラスの仮面ファンも、アンチも、なんとなく読んだことがある人も、「こいつはヤバい」と思っただろう有名エピソードとして「泥まんじゅう」がある。ネタバレは出来るだけ避けるが、この狂気性はどうしても伝えたい。ガラスの仮面をこれから読む人でネタバレが気になる人はさよならだ。まあ流石に居ないだろ。

基本的には、マヤは「月影先生や速水の寵愛を受け、美味しいところを持っていく」役柄で、作中でもきちんと周りから指摘され、嫉妬される。なろう系のように「さすマヤ状態にはならない。それこそ、ほぼ殺人未遂の石(本物)を舞台上で投げつけられたりする。まんじゅう泥団子すり替えられたりする。さすがのマヤも手が止まる。だが、「おらぁトキだ!」と、マヤが演じるトキになりきって、泥まんじゅうを満面の笑みで食ってしまうのだ。もはや「さすマヤである。あまりにも強烈過ぎる自己否定だ。彼女マヤではなく、あの瞬間、間違いなくトキだったのだ。マヤは、自らがマヤであること、演技力がある人間であること、紫のバラの人に憧れを抱く人間であることなど、そんなアイデンティティほとんど執着がないのだ。劇中で自分ではない何かに成った自分こそが彼女アイデンティティなのだ物語に没入していなければ「なんだこいつ」だし、没入してても「狂気」だ。「演劇をやりたい」という極めて明確な目標を元に、自分すらも捨て去る。演劇主体として見ればとても少年漫画的であり、生き様としてみれば少女漫画エッセンスがこれでもかと濃縮されている。不朽の名作だ。

さて、アクタージュの話だ。主人公の夜凪景は、いわゆる演目になりきる憑依型のアクターだ。まんまマヤであるさらライバルキャラの百城千代子もほぼ亜弓である。そして主人公演劇界に引っ張り上げた演出家には、いつかやりたい「幻の演目」……当然ながら「ガラスの仮面」への類似性への指摘されるし、あの名作と比較してどんな差別化をしてくれるのか、と比較される読み方をされていたと思う。ガラスの仮面を読んだことがない人も、ガラスの仮面ファンにも、ちゃん面白いと思ってもらわなければ連載は続かない。

アクタージュは、必ず「この人はなぜこうなったか」「なぜそれができるか」「なぜそうするか」が描写される。つまり描写される演技には必ず「アクター個人としての」アイデンティティが関わってくるように描かれている。ガラスの仮面のあまりにも強烈過ぎる自己否定など、微塵もない。この一点こそ、マヤと夜凪の、ガラスの仮面アクタージュの決定的に違うところだ。ガラスの仮面ファンもニッコリ。

そしてもう一つ大きな違い、「個と組織」の違いだと考えている。ガラスの仮面は圧倒的に「個」だ。読めば分かるが、ガラスの仮面組織組織の強みを生かしたシーンが実は少ない。組織の良くない、ドロドロしたところの描写のほうが多いくらいだろう。マヤ理解である月影先生劇団主催ではあったものの、強烈な周りに理解されない天才、「個」だ。速水さんも明確な「個」である。強烈な個がぶつかり合う様でガラスの仮面は成り立っている。

アクタージュは、組織的なものちゃん組織として役割を担っている。それだけだと、ただ主人公ライバル活躍するだけの漫画かと思ってしまうが、きちんと「組織」が役柄をもっているため、組織の存続に関する視点が本筋に関わっていく。商業的な視点も取り入れながら、きちんと少年漫画をやっている。実に現代的な視点であり、ガラスの仮面リバイバルとしても十分に面白作品となっている。ガラスの仮面知らない人もニッコリ。

強烈過ぎる自己否定からくる演技への執着、それによって誰にでもなる、なってしまガラス「仮面」マヤ、時には暴走するが、自らのバックボーンを捨てることなリアル演出する「アクター」ジュの夜凪。対比として美しいって書いてて思った。

どっちかのファンでもどっちも知らない人でも、片方読めば楽しめるし、両方読めば4倍楽しめる。1+1で2じゃないぞ、2の2乗で4倍だ4倍。読んでくれ、特にガラスの仮面

anond:20200715161132

嘘つけよ死にそーな演出家弟子入りしてお涙頂戴ムーブするだけじゃん。

2020-07-15

anond:20200715130434

別におかしくはない。

演劇だったら、脚本家以上に演出家がその脚本の魅力を理解して表現できることが多い。

音楽だって歌手本人の魅力とその引き出し方を理解した音楽プロデューサーの指導でヒットに繋がる。

2020-07-14

演劇は終了

小劇場が相次いで閉鎖

劇団終了

脚本家役者は消える

次に来るのはドラマ映画劣化

脚本演出してるのはプロデューサーでなく脚本家演出

音頭を取れる人がいなくて、面白くなるわけがない

2020-07-10

推し舞台が虚無だった話(フェイク入れてます)

推しの、舞台が、虚無だった。

ひたすらに虚無だった。

というだけのただの愚痴です。まとめる気もない。

多分こんな状況下で座組の皆さんもかなり苦労して稽古したんだと思うし、やってくれたことには深く感謝している。

でも、虚無だった(9割主観)。

そもそも舞台というものは、観る側の協力が不可欠なコンテンツだというのはわかっている。その理論でいけばあの舞台は別段虚無ではなかったのかもしれない。

ただ私があれを受け止める気持ちになれなかっただけで。

自粛期間が続いたせいで観劇スイッチが切れていたのかもしれない。そうかもしれない。わからない。

とにかく言えることは、私はあの舞台を見ている間中虚無だったし、共感性羞恥で2時間客席で消えたくなっていたってことだ。

そんなことここでわざわざ匿名で書かなくても、と思われるかもしれない。

でも、Twitterで繋がっているファン仲間はみんな「今回の推しもやばかった!」と満足気だしとても言い出せない。

ここで言わせてくれ。頼む。あの舞台は虚無だったし、推しを差っ引いてもお金返してほしかったし、クライマックスではひたすら下を向いて何も視界に入れないようにしていた。ごめんなさい。

かに推しの演技はいつも通り良かった。

特に終盤の推しセリフは虚無舞台の中でも虚無じゃなかったし、これこれ!!と、一瞬オタク(私)を生き返らせた。感情の持っていき方、抑え方、緩急のつけ方、これこれこれだよ!!!と。

よい役者さんも沢山出ていた。そういう方々に巡り会えただけでも感謝すべきなのかもしれない。

しかし、オタク(私)はまた虚無に飲み込まれていくのであった……

虚無舞台でどうにもつらいのって、舞台からにじみ出る独りよがり感なんじゃないだろうか。なんだろうな、あれ。お客さんを置いていかないでくれ。ごめんそのノリ全然ついていけない。

まず、とにかく説明が多かった。

そこは要らないか!!!!ってとこまでとことん説明する。匂わせるということを知らないのか。10を伝えるために20話してる感じ。言葉にならないかエモいという単語が生まれるのであって言葉にされると冷める。ごめん。

一事が万事そう。

10を伝えたい時に、1を徐々にいろんなところに散らばせて、最終的に7くらいまで形づくっておくのか伏線なんじゃないかと思うんだけど、今回の舞台では5と5を隣において、はい伏線!!だった。

なんなら伏線回収の時も「これ、コレとコレで!!!ほら!!!10だよ!!!10!!すごいでしょ!!!!!」の勢いだった。

みんな知ってた。

人物紹介も長い。始まってから40分くらいずっと登場人物を順に紹介してるだけじゃなかったですか??の、わりに個々の登場人物エピソードにどうしてか説得力というか現実感がなくて愛着わかないし。

説明長いわりに人の行動は謎なとこも多いし。

なんなんだまったく。

あと申し訳ないんだけどセリフが聞き取れない。情報量が多いのに早口でがなりたてる言い方が多くてついていけない。

せめて伝えようとしてほしいし、演出は伝わるかどうか吟味してくれ、しまたかすみません素人がこんなこと言って。

なによりつらかったのが盛り上がりの急さ。登場人物に大した愛着もわかず、話の内容にもあまりついていけていないのに、話はどんどん進んでクライマックスに近づいていく。舞台の上のキャラクター達は悲しんだり苦しんだり葛藤したりしている、らしい。

しか申し訳ないが全くわからない。

そういう表現をしていることはわかるが、なぜそこまでの気持ちになっているのか全くわからない。そして無駄に人が死ぬ。人を殺して盛り上げるな!!!頼む!!!

人が死ぬ!(え、なんか急に人死んだ)

人が叫ぶ!(なんか大変そうだな…?)

人が苦しむ!(大変そうだな)

人が泣く!!(あ、泣いてる)

それはわかる、が、なに?

観客を泣かせたいんだな、観客を驚かせたいんだな、ということしか伝わってこなかった。本当にそれしか伝わってこなかった。

こうしたら感動的だからこうしよう、こうしたら意外性があるだろうからこうしようetc.

その意図がどこまでも伝わってきてしまって非常につらかった。ここ、共感性羞恥ポイントです。その狙い、バレてます。偉そうですみません

狙ってるのがわかっても、その意図通りにまんまとひっかかったら清々しく泣けるし驚けるけど、下手なんや狙い方が(ゴメンなさい)。

というかあの狂言回し立場の人は一体誰。結局もう1人のあれはなに。

なに、なにが、なんだったんだあの舞台は……

最後に、演出家で検索したらその作品が再演であったことがわかって絶望した。

嗚呼

anond:20200710174122

ゲイかどうかを表明しなきゃいけないのもなんか嫌な感じがする

演者ゲイでも脚本家演出家がそうでなかったら結局内容はどうなの?とも思うのでそういう部分に気を遣うのであれば演者どうこうより監修する立場当事者を置いた方がいい気がする

というかBLに限らずファンタジーなのでニッチマイナー二次元エロ業界は注意書きを付けて目立たないように隠れとくくらいが現実的 

2020-05-11

赤旗による公開処刑

検察庁法案 空前の抗議 ツイッターで急上昇 400万件突破

著名人も続々

「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを付けて投稿したのは、

俳優浅野忠信さん、

城田優さん、

秋元才加さん、

タレント大久保佳代子さん、

演出家宮本亞門さん、

歌手きゃりーぱみゅぱみゅさん、

漫画ガラスの仮面」作者の美内すずえさんら。

小泉今日子さんが代表を務める会社アカウント投稿もありました

2020-05-10

演劇界構造問題

新型コロナがどうのではなく、本来ある問題に向き合わずに話してしまうとそこを突かれてしまう。

守るべき文化だと言いながら、コロナ以前から大きな問題を抱えていることが発覚し、それに対処すらしてなかった大御所がたくさん釣れて楽しいみたいな路線を辿りつつあるな。

しかし、一演出家に対しての反対が演劇界かいう大きな主語への八つ当たりになると思うのはどうなんだろうな。

2020-05-09

平田オリザ発言演劇界の闇を垣間見る

平田オリザ氏の発言が絶賛炎上中だ

演劇界の窮状はわかるが下手な比喩で別の業界に例えようとして滑ってるだけと言えばそうなのだが、下手な比喩比喩なりに発言者の考えを読み解く鍵になりえるもの

  

さらに、照明、音響スタッフなどフリーランスの方たちの収入が極端に減っており、ここが一番、たいへんになっています

世界中に、漫画を読むと感染するウイルスが発生したと思ってください。漫画家さんは過去印税でしばらくはしのげるかもしれませんが、アシスタントさんは全員、解雇ですよね。」

  

とのことであるが、荒唐無稽な前提から漫画業界への例えは確かにアクロバット何言ってんだこいつというのが第一印象

ではこの発言から読み取れることは何であろうか

  

まず、漫画家は貯えがあるがアシスタントにはないことを当然のこととして語っているということだ

漫画家もアシスタント漫画が描けない状況になればどちらも収入は著しく減少することだろう

その状況でも漫画家には貯えがあるからしばらくしのげるが、アシスタントはそうではない、と対比されているのだから

アシスタントには貯えがないからしのげない、と平田氏は言っているのだと解釈すべきだろう

  

実際の漫画業界がどういう収益配分になっているかは俺にもわからない

漫画家のアシスタントとは下積みでギリギリ生活できるだけの食い扶持をもらって貯蓄する余裕がないものなのかもしれないし、そうでないかもしれない

極端なことを言えば実際のところはどうでもいい、問題になるのは平田氏にとってこの例えが演劇界比喩足りえるものだという点だ

  

この漫画業界への例えを演劇業界に再投影してみよう

漫画家に相当するのは監督演出家、主演俳優といったところだろうか

アシスタントはまさしく音響や照明だろう

すると演劇業界においては「監督演出家、主演俳優過去の貯えでしのげるが、音響や照明は貯えがないのでしのげない」ということだろうか

  

しか演劇関係は下積み時代稽古の合間に複数バイトの掛け持ちで苦労するなんて話はよく耳にするしお金にはならないものなのだろう

音響や照明の裏方にしても十分な給料が支払われているかと言えばそうではないのだろう

一方で売れっ子にさえなれば一攫千金というのが芸能というものなのだろう

  

実際の演劇業界収益配分も俺にはわからない、しかしこれに近い状況がなければあの比喩は出てこないのではないか

もしそうだとすればそれは演劇業界構造上の問題

一部の上位者収益の大部分をかすめ取り、大半の下位の者は食うや食わずでやり繰りするというのは様々な業界にありうるものだろう

しかしその構造上の問題放置しておきながら上位者たるものが「うちの業界の下っ端が困っているから援助してくれ」はいささか都合がよすぎるのじゃないかという気もするのである

2020-05-06

演劇業界は、今こそVR演劇を作るべきである

演劇業界は、今こそVR演劇を作るべきである

シルク・ド・ソレイユYouTube配信している180°VRの”ImmerCirque” ( https://www.youtube.com/results?search_query=%23ImmerCirque ) は、演劇業界の人々は見るべき価値のあるシリーズで、これをOculus Goで視聴した時は、正直演劇における革新だと思った。画質はまだクリアとは言えないが、それでもあれは十分に、間違いなく「演劇を観てる」体験であった。舞台中継を通じたTVによる視聴で確かに演劇を見ることはできる。しかし、それは行為のものが「舞台を観る」からTVを観る」に変異してしまっているため、演劇鑑賞とは極めて縁遠いものだと思う。だがVRによる観劇はそれが少しも変異しないと感じた。つまり演劇演劇のままとしてVRゴーグルで観ることができたのだった。演劇とは「その場でドラマを観賞する」体験のものが売りであり、観客はそこに対価を支払うことから、その体験をそのまま提供できなければ演劇あるいは観劇とは言えない。よって2D映像配信演劇のものではない。だが、VR演劇は、間違いなく演劇体験だった。

これは演劇革新だと思う。なぜなら、VR演劇世界で初めて流通可能演劇」を誕生させる可能性があるからである劇場に閉じ込められていた演劇VR演劇としてネット配信し、それによって対価を得られるようになれば、観客数は劇場の客席数×公演回数に限定されなくなり、また公演期間にも限定されることなく、作品が恒久的にお金を稼ぎ続けることができる資産価値を持つようになる。これまでの演劇の最大の弱点は、劇場しか客に対して作品提供できず対価を得られなかったことだけでなく、製作した作品が公演期間を終了すると同時にその資産価値実質的消滅するところにあった。映像などの媒体に転換することで一部の価値保全できうるが、舞台作品実体としては確実に消滅し、そして再現不能である。これが演劇経済的に不利な立ち位置にある最大の理由である。「後世に残る作品を作りたい」と演出家が言ったところで、それはそもそも残らないしお金も稼いでくれないのが演劇本質であった。しかVR演劇なら、空間のものを記録・再生できる特性から、それが可能になる。

流通可能VR演劇によって、観客は過去作品にも自由アクセスできるにようなり、いわゆる「伝説の公演」、それを観たものけがその価値享受特別存在でいられるような、極めて優れた作品群も体験できるようになる。そしてここが重要だが、外国語字幕を付けることで海外の観客を新たに獲得することも可能となるだろう。これまで、舞台における字幕プロニアム型の劇場ではプロニアム・アーチ外縁の上部や左右、または舞台の上部に吊ったスクリーンなどに表示していたが、実に見づらい上に公演回ごとに微妙に変化する台詞回しのスピードに同期しないケースがあり、正直使える印象は皆無であったが、VR演劇なら見やす位置に配置し、台詞回しと同期でき、そしてあらゆる言語を表示可能になる。またこれによって、耳が不自由な観客にも演劇を届けることができるようにもなるし、さらには演劇初の「吹き替え版」を作ることもできるだろう。

また演劇が持つ基本的舞台表現の幅も無限に広がるだろう。つまりVR演劇では舞台は必ずしも劇場である必要はなく、ビル住宅などの一室や、ショッピングモール海辺、森の中など、使用可能なあらゆる場所舞台とすることもできるようになる。過去にあった、アパートの一室で押入れを客席にしたような演劇とか、KAKUTAがやった遊園地を丸ごと使った同時多発演劇、またかつての維新派のようなだだっ広いグランド演劇などが、より低コスト自由製作でき、あらゆる人々に配信できるようになる。そしてそれらの空間使用したドラマ演出は、舞台演出家こそができる技術であるVR演劇以降は、舞台演出家VR演劇演出家として新しい活動の場を獲得できると思う。

最後に、もちろんこれらのことは全て演劇に新たなお金をもたらすだろう。日々の稽古と並行して別の職の仕事をし、その上チケットノルマも課されるような、今で言えば真っ黒もいいところのブラック労働であったものが、VR演劇が恒久的に稼ぐ売上によって浄化され、大きな産業として成長するだろう。演劇補助金が不可欠とか言う必要もなくなるし、日本演劇の諸悪の根元であるチケットノルマも葬り去ることができる。また、これまで舞台の規模として商業的には全く成り立たないが、しかしながら極めて価値の高い優れた作品についても、きちんとお金を稼ぎ、演出家俳優達は新たな作品制作に集中できるようになるだろう。

このVRによる演劇革新によって、演劇を楽しむ観客人口の桁が2つか3つ増えれば、社会における日本演劇重要性も変わるだろうし、いわゆる必要不可欠な文化としての立ち位置を獲得できるのではないかと思う。それを得られないうちは永遠に義務教育科目に「美術」「音楽」はあっても「演劇」はないだろうし、補助金くれくれ言い続けるしかないだろう。

2020-05-05

演劇業界への支援は誰が

演劇界売れっ子様が助けてやればいいよ。たくさんいるだろ。偉そうな演出家とか、うんちく垂れる大御所俳優とか

偉そうに言う前に松本人志みたいに自腹を切ってみろよ

今の時期、お笑いに限らず自分所属業界を助けようと自腹を切っている人たちはたくさんいる

自分の才能を見てもらう仕事エンターテイメント系の人はある程度ファンがいるだろ

ファンだって推しをなんとかしようとネットで購買活動したり

今助けてくれる先輩やファンがいないのって己のしょうもなさのつけがまわってきただけだろ

国の支援の違いを海外比較してたけど、お前ら良く言うよ。実力の差は無視

2020-05-03

演劇って搾取だよね

演劇ってさ、演出家役者を拘束するけど

給料保証されるわけじゃないんだよね

とくに底辺演劇人ってバイトしながら舞台稽古しなきゃいけなくて

演出家のこだわりで何日も拘束されてもその分の給与保証されるわけじゃない

出演してもたいしてお金もらえない

演出家脚本家の都合があるから仕事が安定してるわけでもない

演劇人って反体制ぶりたがるけど、やってること搾取だよ

やりがい搾取嫌なら辞めろも、やってることワタミと同じじゃん

潰れてよくね?

2020-03-25

anond:20200325191046

というか話は変わるけどさ、SMAPの一件からもわかる通り、前時代的なものがまかり通る芸能界の中でも群を抜いて家父長的な組織だったわけじゃんアレは

はっきり言えば「灰皿ぶん投げる演出家」みたいな存在がなんとなく許されてた時代体制産物なわけ

そして彼らに群がる女連中、あいつらはそういう昭和じみた構造ごと無邪気に無批判に消費してきたわけだよ

価値観アップデート」とか抜かす奴らは、ああいう人らにもきちっと罪悪感を自覚させてしかるべきだ

それもできないやる気もないっていうなら、そもそも他人の好みにケチをつけて回る資格などありはしない

2020-01-10

2年間の追っかけ活動に幕を閉じた


2.5のイケメン俳優等にハマってる人達が楽しそうで憧れてたんだけど、自分もやっと面白いと思える舞台作品出合い、いわゆるイケメン俳優で「推そう」と思う人ができた。それが2年前のことだった。

それからはその俳優が出る作品を中心に、2.5やそうでない舞台を観に度々劇場へ足を運んだ。

推しキラキラした外見とスタイルの良さが売りで、どんな舞台に出ても「彼はこのイケメンだらけのお話世界観の中でも格別なイケメンキャラなのである」と思わせる華があった。しかしそれ以上にアクションが上手で、いつかまた板の上で大暴れしてほしいなと思っていた。

そんな彼を追いかけているうちに直面したのは、彼の演技力の低さだった。最初は気にならなかったのだが、観劇の回数を重ねるうちに彼の演技はいわゆる「棒」であり、時には主演にもかかわらず共演の元アイドル女優にすら食われている状況だった。これまでは同じくらいのレベルイケメン俳優とばかり共演していたので気にならなかったのだが、長年活躍しているバイプレイヤーたちとの共演では、彼の台詞回しは抑揚の無さが目立っていた。

私は元々映画が好きだったので、彼がいつか映画に出るまでは応援したいという目標があった。もし舞台を観に行かなくなっても、年間3000円ちょっとくらいのファンクラブ会費はしばらく払い続けてもいいかと思っていた。

今年の年明けにファンクラブから年賀メールが届いた。それは夢小説のように自分名前が本文に何度か出てくるもので、最終的にメル画で見たような甘ったるい台詞推しが喋っている体の文章で締められていた。

そのことをネタにしようと思ってスクショを取ったが、私に推しができて楽しそうにしているのを見守ってくれた友人各位にそんなものを見せたくないなと思った。

それから少し迷ったのだけれど、まだ更新期間までだいぶ時間のあるファンクラブを、昨日やっと退会した。

自分の中で「ガチ恋営業のように女性に夢を売る商売をやってのける俳優は、たぶんファンに対して誠実ではない」というイメージがあり、推しがその片鱗を見せたことが残念で仕方なかった。

これまで彼からはそういう匂いがしなかったので安心していたのだが(交流イベント等は定期的にあったが、自分作品を通した彼が見たいためそれには一度も参加しなかったので雰囲気不明)、正月メルマガを見て「この人も事務所も、俳優としての限界を感じたからこういう方向に舵を切ったのでは」という疑いを持ってしまったのだ。

きっと彼はこれから俳優として成長するのは難しい。いつか有名監督映画に出演してそのアクション能力を充分に発揮してくれることを願っていたが、その願いに投資しても望みは叶わないだろう。

彼は私があらかじめ覚悟していたようなスキャンダル炎上もなかった。その辺は本当にきちんとしていて有難かった。それでも、生きている人間応援し続ける事はとても難しいのだ。それがわかっただけで充分だった。

彼のお陰でいろんな俳優(男女含む)、演出家脚本家や小劇団を知ることができた。俳優を軸に作品出会うことは今までにない体験だったし、生で見る舞台面白さも理解できた気がする。

また、残念ながら元推しから感じることはできなかったが、自分にとって「刺さる演技」が何なのか非常に明確に理解できるようになったような気がする。これは今後いろんな実写作品を見る上で役に立つ観点であろう。

かに熱狂的にハマっている人は楽しそうだ。だが自分はその真似事しかできなかった。だって相手は生きてる人間なのだから他人自分勝手理想希望を託し、期待することでエネルギーを得る生き方は、私には無理だった。「ガチ恋営業的な方向に行くのでは」と懸念している自分気持ち悪かった。

彼の演技が成長してないとか勝手に難癖をつけてしまったけれど、俳優自身のほうが数百倍もっといろいろなことで悩み、苦労しているだろう。頑張っている「人間」そのもの批評することは、作品批評することと全く違うように思え、私には心苦しかった。世間的にはアイドル俳優偶像)であっても、私にとっては尊重すべき他人の一人だったから。

彼が仕事でどんなキャリアを積みたいのか、そんな事は私にはわからない。だからこそ自分の「俳優として頭角を現してほしい」という望みを託してしまうのは間違いだったのだと思う。

いろいろ書いたけれど、彼を追いかけていた2年間で得たものは、チケット代よりもはるかに多かったと思う。彼が知名度のある脚本家作品や、ビッグタイトルに抜擢されるたびにテンションが上がった。追っかけ界隈の文化を色々学べた。現場で出くわす同担たちの会話を隣の席でこっそり聞くのも楽しかったし、ファンたちが心を込めて送ったであろうフラワースタンドの凝った意匠などにも都度感心したものだった。

ファンクラブを退会したことで非常に心が軽くなったことは確かだ。それでも、彼やスタッフたちには感謝気持ちしかない。追っかけ活動はまさに生涯学習であり、適度に楽しめた私は幸せ者だったと思う。

2020-01-02

神は死んだのに、学者けが神でいられるわけねえだろ

昔々、あらゆる世界には神様がいて、とにかくそつの言うことには黙って従えという時代があった

父親だったり村の偉い人だったり、もちろん大学教授もそうだった

医師方針には絶対服従だし、演出家が灰皿ブン投げてきても文句ひとつ言えない

そして神はもう死んだ、そんな時代過去のものになった

なんなら昔は本当に神扱いされてた一族のゼニの使い道にすら、今や堂々とケチをつけられるようになった

今でも日曜の朝にやたら偉そうにしている神様がいるが、たぶんそのうちいなくなるだろう

もちろんそれはいいんだよ、そういう世の中の方がいいに決まってるんだから

でもそれはみんなが例外なく裸にフラットになることであって、学術権威にしたって同じはずだ

既存権威を軒並み破壊しておいて、なぜか自分たち権威だけはそのまま残る、そんなわけないだろう

引き続き偉そうにし、黙って言うことを聞かせられ、おまけに税金も好き放題に使える、そう思う方が間違いだし思い上がりってもんだろう

特に社会学者、てめえら新しい神にでもなるつもりか

ちょっとヤバいアニメ5選

俺もいくつか候補はあったんだけど、他の人とできるだけかぶらないように選んだら5つしか出せなかった。

レディスポ

『従来のテレビアニメと異なり、動画使用せず、原画のみで構成する「イラストアニメーションムービー」』らしい。

それってつまりアニメーションじゃないのでは?

原画の枚数自体も少ないし、単なる手抜きの言い換えに思える。

本当の意味での“手抜き”って、こういうアニメ(?)に投げかけるべきだと思う。

ぱすてるメモリーズ

節操のないパロディオンパレード

中にはトレースしたせいで円盤にも収録されないエピソードもある。

ストーリー構成はかったるいし、キャラクターもごちゃごちゃしてる。

演出家監督をやると、アニメイマイチな出来になりやすい。

バーチャルさんはみている

本作をアニメとして評価するなら間違いなくクソだと思う。

Vtuberたちが学芸会をやっているという目線で観るなら、かろうじてってレベル

1話クオリティ最後までずっと続くから一貫性があるし、合わない人は即切りできるから親切。

気になるのは、これをきっかけにVtuberに興味持つ人どれ程いるかという点。

悪偶 天才人形

中華アニメで一番ハチャメチャが押し寄せてくるのはコレだと思う。

独特な設定と、突拍子もない展開、意味不明なバトルシーン。

それらに主人公がほぼ関わらないという点も含めて異彩を放ってる。

どうせなら、これくらい突き抜けてて欲しいと思う次第。

異世界居酒屋「のぶ」

原作の設定からして、ちょっとツッコミどころもあるけれど、このアニメ問題点は概ねスタジオ責任だと思う。

あの酷いテロップ地獄は、クソアニメ演出部門ならノミネートは確実だろう。

オマケのコーナー含めて、本作に関わった人たちは本作をどうしたかったのか。

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