つらーっと上澄みだけ読んだ結果、凄く良くできた秀作だなあと。下の増田が言うように天才ではないけど、まとめる才能がないとあの構成できないから。間違いなく学習型の才能。つまり秀才。
主人公への出題の仕方がいいんだよ。要するに主人公への問題提起とその乗り越え方を演劇の技術論を通しつつ語ってゆく。片方づつではなく同時にやるのがうまい証拠。並の作者の場合技術論と心象風景が分離する。更にこの原作者には余裕があって、銀河鉄道のメタ発言をキャラの思惑に乗せて、作者が言いたいであろう心情を上手にカモフラしつつ物語のメッセージ性へと昇華している点。その中でキャラの相関と化学反応を上乗せして物語の難読化を図っている。たった1~2巻程度しか登場しない演出家兼脚本家大御所と、その男によって人生を台無しにされた女優の凄絶で深い愛憎なんかもよく言葉少なに語れるもんだと思う。大変うまい。圧倒的経験値。
ただ巧み味走りすぎて誰にも寄り添ってない感じがして、自分は揺さぶられないと言うか。まさに表面上のカメラ写りと演技を知り尽くしたサブヒロインの彼女のような、達観した気持ちで原作者が描いてると思うんだよね。だから自分の才に溺れて有頂天になった結果今回の事件かなと。個人的に「強制」じゃなけりゃ性的交渉は単なる商取引に過ぎないので良いと思ってますが、強制はまあなあ……。
そんな元増田のおすすめの漫画は?
https://anond.hatelabo.jp/20200815034854ㅤ