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はてなキーワード: 拡散とは

2019-02-09

anond:20190209172607

録音されたな。

多分ネットに上がってる。

SNS拡散されまくるぞ

カノン進行を大逆循環と呼ぶことについてを書いたが、パッヘルベルカノンのようなほとんど無名だった曲が後世の神アレンジで有名になるということを考えたい。パッヘルベルカノンが有名になった経緯というのは謎に包まれている。参考:【訃報】流石だったよなパイヤールhttp://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1366627357/ 他の曲ではヴィヴァルディ四季なんかもとてもバロック時代との作品とは思えないので後世の味付けで有名になったのだと思う。そういう曲は結構あるはずだ。

そもそもクラシック指揮者はどういうところで評価されるのかを考えると、曲の発掘という面もあるとおもう。フルトヴェングラーカラヤン、C. クライバー小澤征爾などもそういう発掘曲があるのだと思う。ヴィヴァルディ四季場合を調べると、イ・ムジチ合奏団が有名で日本レコードがすごく売れたらしい。合奏団が有名なケースもあるようだ。

ネットではカノンのJPOPへの影響が拡散されているが、現代での過去曲の評価作曲者評価が上がることになる。演奏指揮より作曲者評価が上なのは正当な評価だろう。実際パッヘルベルカノンのような美しい同度3声カノンをかける作曲者現代にいるとは思えない。でも場合によってはすごいのは誰なのか評価が安定しない事もありえると思った。

anond:20190207165514

逆に空売りしてからすぐにああい動画拡散するほうが確実に短期で儲かりそうだなぁって、

すき家ゼンショーくら寿司くらコーポレーションビッグエコー第一興商

全て東証一部上場企業だったけど、そういうこと考えて真似する人が出てきたら嫌だな

2019-02-08

anond:20190207004138

ぶっちゃけだいぶ前から三浦瑠璃の言うことは結構真っ当だと思っている。

スリーパーセル発言も、俺が見た文字起こしの全体を見れば、

そういう人が居る可能性もあるから、どうせ被害のあうのは東京だけだから大丈夫では無く

戦争に反対しているんだ。という論調別にそんなにおかしいことを言っていたとも

思わなかった。

朝日安全保障に関する世論調査コメントして、自分たち憲法に合うと思う兵器に関しては

軍備拡張に賛成のようだとコメントした件に対しても、軍備拡張に反対のほ方が

多いぞ!何を見てるんだ?素人が。のような批判コメント拡散されてたが、

イージスアショア配備に賛成が多いという部分に対して、それがミサイルディフェンス

名前は付いているものの、露からは中距離核弾頭ミサイル(INF)を発射できる物で、

日本の米由来の兵器システムアメリカに属しているとみなさざるを得ず、

IMF禁止条約違反するというロジックに、日も米も反論しないまま配備するのは

攻撃兵器とみなされても仕方が無いという意味で、考え方としては間違っていないと思う。

アメリカ中国報復関税を決めたときは、貿易戦争とは言えない。

仮に貿易戦争ならこの程度ではすまないはずだと言っていたが、

その後の発言は追ってないが、ファーウェイ幹部逮捕されたりして、

どこかで、ここまで来たら貿易戦争だといったんだろうと思う。

韓国に対しても日韓でもめている場合ではないという論調だったと思うが、

自分嫌韓をあおっておいて今になってあわてて抑えているのか?w

みたいな批判を受けていたけど、はなから勘違されているだけだと思われる

まぁ空気は読めてない人だが、その分リアリストなんだと思う

2019-02-07

立川志らくテレビに出てきた理由

単純に言うと大手芸能事務所所属たから。

ワタナベエンターテイメント文化人枠に数年前から所属してる。

その頃からワイドショー(ひるおび)のコメンテーターとなり毒吐きキャラとして活躍

大手所属タレントからスポーツ紙発言記事として取り上げネット拡散され知名度も急上昇という流れ。

 

落語家としてはもちろんそれ以前から売れっ子だったが大手芸能事務所所属というのは更に広くこうも影響力を与えることが可能なのだ

https://twitter.com/shiraku666/status/772828371948449792

どう見ても嘘松だろと思ったらめちゃくちゃ拡散されている

Twitterゴマちゃんという人の、薬を飲もうとしたら子持ち様から非常識だと非難されたツイートが回ってきた。

文章嘘松臭かったので本人を見に行くと、ホスト狂いバンギャホスト真実の愛を見つけて4回結婚して、ホストクラブの酒で薬を飲んで、22歳の年下旦那は平均男性より稼いでるけどゴマちゃんはその何倍も稼いで、就職したての頃は憧れの企業年収千万貰って働きながらホステスもして毎晩ホームパーティーもしていました、実家資産家でドン・キホーテに行った話をしたらドン・キホーテに行くくらい困ってるならすぐ言いなさいと大金振り込んでくれましたみたいな、とにかく全体的にウワァって感じだったのでそっと閉じた。

やばい虚言癖の人を見たと思ってたらそれが三万リツイート突破してYahooニュースになって、派生ツイートが何個か万超えリツイート突破してと話題になっているようで何度も流れてくる。

ゴマちゃんも大喜びだろう。

お前ら冷静に考えて、薬飲むのがマナー違反だと狂ったように注意する人なんか見た事有るんかと、大騒ぎするような話題かと言いたい。

これだけあからさまにヤバそうな人のツイートでもこれだけ信じられて拡散されるもんなんだなぁ。

2019-02-06

anond:20190206100141

女子大学生が茨城県神栖市で遺棄された事件で、逮捕された広瀬容疑者は「あなたのことを拡散すると言われ、携帯電話を取ろうと思ったら騒がれた」と話していることが判明しました。

余計なこと言わなければよかったのだろうか

2019-02-05

anond:20190205131852

あれは尿を薄めることで尿中アンモニア蒸発拡散を遅らせる効果があるんだよ。

まり、臭さが弱まるの。

2019-02-03

anond:20190203203107

警察とか、鉄道会社に直接言えばいいんじゃないですか!

駅のホームにはカメラがあって録画されています

危険行為であれば警察も動いてくれるはず。

こんな真偽不明な内容が善意によって拡散されているのが恐ろしいんです。

ストーカーが、逃げた女の人を「妻が行方不明です、連絡求む」と言って女の人を殺した事件と同じ、危険行為なんです。

これ実はただの通行人だった時に誰が責任とるの?

これ、私刑だよね?

こんなので拡散されちゃうようだと怖くて街中歩けない

なんの証拠もないのにただのおっさん犯罪者として拡散される

おそろしすぎる

https://twitter.com/amecomi_news/status/1091705930700320768

思い込み佐久間まゆ」に基づいたSSR批判の間違い

デレステガチャ1月31日更新され、新たにSSR「想いプレゼント佐久間まゆ実装された。

これについて、一部のまゆPが不満を表明している。

要するに、「佐久間まゆ左手首が露出している」ということが受け入れがたいということらしい。

その理由として、主に以下の2点を挙げている。


佐久間まゆキャラクターとして右手首を他人に見せない設定がある。

佐久間まゆ左手首は、これまで必ずリボン手袋で隠されていた。


なるほど、確かにこれが事実であれば、キャラクターの根幹にかかわる設定が

何の前触れもなく変わったという意味で大変問題である

しかし、事実はどうなのだろうか。まゆPの主張する「設定」は、正しいのだろうか。

結論を言うと、NOである

まゆに左手首を他人に見せない設定などはないし、まゆの左手首はこれまで複数回にわたって露わとなっている。

一部まゆPの批判は、シンプルに「思い込み」が原因なのであって、またその批判安易鵜呑みした周りの人間

不確かな情報不用意に拡散させていると言える。

もちろん、事実を把握した上で、どう意見を表明するかは自由である。が、その前提となる事実が誤って伝わることは好ましくない。

したがって、今回の投稿議論の前提となるトピックについて、それぞれ誤解を解く目的作成したものである


■実際の佐久間まゆについて

佐久間まゆ2012年6月に、モバゲーデレマス広島エリア追加時の新規アイドルとして登場した。

いわゆるヤンデレとしての特徴を強く持ったキャラクターであり、初カードであるR佐久間まゆフレーバーテキストを見ると

Pへの強烈な愛情女性に対するライバル心、Pから好意の渇望など、闇を感じさせる部分が多い。


マイスタジオ     「他の子との話、楽しいですかぁ」

            「まゆを置いてかないで下さいね

            「このリボンが○○さんに繋がってればいいのに…」


また、R佐久間まゆの特訓前カードイラストを見ると

両腕に赤いリボンが巻き付けられ、手首は露出していない。同じく特訓後は左手首にのみ手袋がつけられており、

やはり手首はうかがい知れない。

これらのイラストテキスト描写から典型的ヤンデレキャラの特徴としてありがちな手首への自傷行為痕を隠している、

といった推測がされることもあった。おそらく、「左手首を見せない設定」というのはそのあたりから類推され、広まったものであろう。


だが、その後の登場においてまゆが手首や手袋について言及したことは――各カードフレーバーテキストだけでなく、

アニメシンデレラマスターCDまで引っ張り出してきて確認したが――ただの一言存在しない。


一関係すると思われるのは、シンデレラガールズ劇場 第343話における、以下の会話である



凛 「まゆのリボンコーデはその頃からのこだわり?」

まゆ「この…リボンですか? 意識して取り入れるようになったのアイドルを始めてから…なんですよ」

  「ちょっとした願掛けで…子供っぽいでしょうか」

美嘉「いや~それは乙女っぽい★なんだよ~」

卯月リボンで願掛けって…どういうお願いなんでしょうか?」

まゆ「知りたい…ですか?」

  「きつく結ばれて…『絶対ほどけませんように』…って」



これを読めばわかるように、まゆがキャラクターとして重視しているのは「リボンである

実際、フレーバーテキストには「リボン」についての言及が数多くある。


※「恋愛シンドローム佐久間まゆ+ 「ふたりを繋ぐ…運命の赤いリボン

 「深紅の絆」佐久間まゆ+     「まゆの物語は◯◯さんと出会って始まったの…だから運命の赤いリボン貴方に繋がってるって信じてるんです。

                   このリリボンが絡みついて…貴方と私を強く結びつけてくれるって…」

 ぷちエピソード ステップアップ2「それに、もしトップアイドルになったとしても、まゆとプロデューサーさんのこの運命の赤いリボンは切れませんからね♪

                  まゆのココロとカラダを縛るリボンですけど……プロデューサーさんとずっと繋がったまま。ずっと、ずっと、永遠に……うふふふふ♪」

                

要するに、まゆというキャラクター尊重するのであれば重視するべきなのはリボンの有無であり、その結ぶ場所がどこかは問題でない。

実際、「ハロウィンパーティ」特訓後は左手首でなく首に、「バレンタインパーティー」特訓後は右腕から首にかけて、リボンを結んでいる。

ましてや、左手首の露出云々についてはキャラクター本質と全く無関係だ。




そもそも、「左手首が露出しているイラストがない」というのも事実でない。



例えば「深紅の絆」では両腕とも全く何も身に着けていない姿で登場し、まゆは何の忌憚もなくそれをPに見せつけている。



また、仮にこれが温泉という特殊な状況だからと除外したにしても、「CDデビュー」では、特訓前は左腕にシースルーと思われる手袋をつけ

容易に手首が確認できる状態であるし、特訓後に至ってはリボンの巻き付けが非常に緩く、完全に左手首が視認できるイラストとなっている。

(肝心な部分はマイクで隠されているようにも見えるが、右手位置比較する限り、隠れているのは手のひらであり手首ではない)


また、CD「恋が咲く季節」のジャケットにおいて、まゆは左手首にもつけていない。

速水奏の「愛くるしい」SR特訓前映り込みでも、左手首は無防備である


要するに、まゆというキャラクター左手首の露出抵抗はないし、イラストでも結構頻繁に露出させているのである

この事実を、まず皆さんに知っておいていただきたい。

ネット匿名感覚で徹底的に追い詰めるから死ぬことになる

情けは人の為ならずで落ち武者に逃げ道を用意してやれば生きていられた

逮捕された男は「あなたのことを拡散すると言われ、携帯電話を取ろうと思ったら騒がれた」と話していることが分かりました。 ”

2019-02-02

anond:20190202191209

ハゲ拡散すると言われても逆上しないようにね

2019-02-01

anond:20190201090047

実業之日本社ね、覚えた

ミソジニー企業として通報するわ

twitterでも拡散して徹底的に追い込まないとジャップオスの意識は変わらない

2019-01-30

自衛官をやっつけよう」という表現について

※1/31追記しました

これは、公立小学校に通う子どもが、学校でもらってきたチラシに書かれていたことばです。

どのようなチラシかというと、地域で行われる、防災意識を高めるイベントのものでした。

自衛隊災害派遣車輌の展示や、自衛隊災害派遣カードゲームの配布などがあり、自衛官と対戦できるカードゲーム大会も行われるようです。

その、カードゲーム大会説明文が、「自衛官をやっつけよう!!」だったのです。

もし、これが「警察官をやっつけよう!!」だったらどうでしょうか?使うとまずい表現だと感じませんか?

この表現が許されそうな場面を考えてみました。

力士子どもたちの交流イベントで、力士と取組ができるというものであれば、「おすもうさんをやっつけよう!!」という表現でも良さそうです。

ここで問題なのは、これが「公立小学校で配られたチラシ」であるということです。

議論をするつもりはないので、問題提起にとどめておきます

釣りなんじゃないの!?」と思われた方は、このイベントを知っている方の目に付くまで拡散するよう、お願いしますね。

きっとそのうちのどなたかが、証拠画像を上げてくれるでしょう。

追記

どこに問題があるのか分かりにくかったようなので追記しますね。

災害時にお世話になることになる自衛官に対して、あまりにも失礼だと感じるのですよ。

ここで無難表現は、せいぜい「自衛官と対戦しよう」「自衛官と一緒に遊ぼう」くらいではないか、と。

自分たちを守ってくれる方々に、敬意がないのです。

こういうチラシで、こういう表現を平気で使ってしま感覚が恐ろしい。

このイベントに参加される自衛官の方が、このチラシを見てどう感じるのかは、気になるところです。

自分自衛官立場であれば、どう感じるでしょうか?

エロ広告でおなじみのNTTよ、ネット汚染をいいかげんにしろ

一切エロサイト開いてないのに、ネットをするとエロ漫画広告ばかり表示されて困る。

こう言うと“それは普段からエロサイトばっか見てるからだ”指摘マン大量発生する訳ですが、仕事しか使ってないスマホにもブラウザ開けば大量に出てくる訳でして、エロ関係ない掲示板ニュースサイトにも表示されていることから無差別エロ漫画広告しまくっているのは明白であり、一人一台スマホつのが当たり前のこの時代小学生の所持するスマホにも表示されているであろうし、非常に鬱陶しいことこの上ないのであります

「さっきはてブでバズってた記事読んでみよう」と昼休みレストランで開いたところ、デカデカエロ漫画広告が表示され料理を運んできたウエイトレスさんに見られ、非常に気まずい思いを何度したことか。

普通のらぶらぶえっちエロ漫画ならまだしもキモいオッサンブサイク男に美少女レイプされるみたいな内容が特に多く、不快指数ゴキブリ並みな訳です。

で、このエロ漫画広告出してるのはどこの企業かと何度か踏んでみた訳ですが、大体がコミックシーモア、つまりNTT西日本の子会社NTTソルマーレな訳です。

コミックシーモアトップページを開けばワンピース名探偵コナンだとジャンプマーガレットなど一般漫画誌掲載作品ばかり並んでおり、オッサン女子高生レイプ不快広告ネット上に無差別拡散しているところとは思えないのも腹立たしいですね。

こう書くとアホなオタク文章ろくに理解せず条件反射的に勝手勘違いして騒ぎたてるのがいつものことなのですが、別にエロ漫画をこの世から無くせと言っている訳ではなく、

そりゃあAmazonやその辺の書店でもエロ本は売っている訳ですし、書店エロ本があって当然なのはこちらも理解してます

ただ、Amazonやその辺の書店がわざわざエロ漫画広告を出している訳でもなく、なぜこう漫画専門電子書籍サイトエロ漫画広告ばかり出すのでしょうか。

エロ漫画でなくとも、壮絶なイジメにあっている不幸な女性主人公レディースコミック広告も多く、これもゴキブリ並みに不快になる訳です。

つまるところ、レイプイジメだと、ヒトの醜い欲望を刺激する広義の“ポルノ”ばかりを宣伝するやり方は、不快に思っている人が多数いる以上改めるべきではないでしょうか。

一般書店での漫画売り上げはもちろんワンピース名探偵コナンだの国民漫画作品が売り上げ上位になるのですが、漫画専門電子書籍販売サイトの売り上げ上位はエロ漫画ばかりで、国民一般漫画はまったく売れないというのを聞いたことがあります

ワンピース名探偵コナンだは書店で買ってるけど、書店の対面レジでは恥ずかしくて買えないようなエロ漫画電子書籍サイトでは人目を気にせず買い放題なのでタガが外れるのでしょうね。

電子書籍サイトは建前上一般漫画“も”売っていることをアピールせねばならぬのですが、看板作品はやっぱりエロ漫画な訳で、看板商品宣伝をしたいこともわからぬ訳でもないのですが、

やっぱりエロ漫画広告エロサイトのみの展開としてほしいところであります

広告の内容にいちいちイラっとすることなく、快適にネットさせてくれと言っているだけなんですよ。

そりゃあ俺だって健全な男なので家のパソコンエロサイトは見ますが、仕事中に目にすると不快になるのは当然でしょう。

俺の性癖的にエロ漫画ではおちんちんが立たない(生身の人間でないと興奮しない)ので、絵という“モノ”でオナニーするという行為理解できないのですが、生身の人間の裸が堂々と掲載されたエロ広告エロサイトしか表示されないのに

なんでエロ漫画広告なら許されているのか、しかもその不快広告の筆頭が大企業NTT様という倫理的おかしいこの状況、なぜ今まで誰も問題視することなくまかり通ってきたのでしょうか。

NTTエロ広告無差別展開」なんて、世間が許すはずのないフレーズですけどね。

NTTソルマーレ運営するコミックシーモアは、日本でも最古の部類に入る老舗漫画専門電子書籍販売サイトのようですが、

日本電子漫画を長年支えてきたと喧伝するのなら、電子漫画代表者としてマナーを徹底する矜持を示してほしいところです。

このままでは「パパ、これ気持ち悪い」の人や「コンビニエロ本置かずオムツ置け」の人に騒がれるのは時間問題であり、その結果日本コンビニからエロ本が全撤去される憂き目に合っている訳ですから電子書籍エロ漫画を守るためにも、大して騒がれていない今のうちに対処することをおすすめしてこの稿を締めさせていただきます

2019-01-29

anond:20190129112340

まらない発言って、ネット文章にしても価値が変わらないから、実はそっちのほうが拡散力あるんだよ。

まらないのはネットなので、気になってきたら離れたほうがいい。

2019-01-28

1年前の「MMD日本3DCG破壊した」について

https://anond.hatelabo.jp/20180207165151増田だ。見覚えあるエントリタイムラインに現れ、なんで今拡散されているんだと驚いた。

色々ブコメやらツイートやらの反応があったので興味深いと思った反応に対する意見とかを落書きがてら書こうと思う。このエントリも書ききれなかったことを何度か加筆していることは許してほしい。

ブコメよりもTwitterでの反応が多いようで、以下の内容はエゴサした中から拾ってる物が多い。(https://twitter.com/search?f=tweets&vertical=default&q=MMD%E3%81%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE3DCG%E3%82%92%E7%A0%B4%E5%A3%8A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%A3%E3%81%9F&src=typd)

全体的にはTwitterMMDerが多く、ブコメOSS系の開発者が多いように感じた。

また、記事を読まずにタイトルだけでMMD自体への批判である条件反射している人も多かったようだ。

明らかに煽るタイトルにしたのは増田のせいなので仕方ないのだが、MMDについて全否定しているつもりは全く無いので前のエントリ最後まで読んでほしい。いっそ記事名を「ガラパゴス化した」に書き換えるべきかもしれないがもう遅いか

逆に、あのような煽るようなタイトルの中で冷静に読んでくれてブコメなりTwitterなりで意見を書いてくれた人には本当に感謝している。

なお、ここに書いていない反応に対しても賛否わず理解を示したものもある。

「今のVRC/Blenderを中心としたモデリング技術について、まったく知らなそう」「VTuber全盛期で皆がUnity使ってる時代に何を言ってるんだ」

これは申し訳ないとしか言いようがない。1年前は一過性ブームだろと思ってたがVR ChatもVTuberも一大ジャンルになった。それにも関わらず自分VRC界隈の情報を追ってないのでその辺で認識が不足しているのは言い訳できない。

VR Chat周りのモデルに関する雰囲気自分でも調べてみるが、気が向いた人がいたら教えてほしい。

「敷居を下げたのは事実」という趣旨の反応

同じような反応が多数あったが、それには同意する。そもそも先のエントリでもそれは否定はしていない。

ただし、下がった敷居から入った人がMMDからツールに移った瞬間に見向きもされなくなるのが3DCG動画画像コミュニティにとって問題だと思っている。

Blenderを使えばもっと凄い作品が作れるような動画投稿者でも、再生数を集めるには「MikuMikuDance」というタグに縋るしかない。

MMD視聴者は「制約が多いMMDで作ることが凄い」「MMDでここまで作れて凄い」というメガデモに近い発想を持っているので、BlednerとAfterEffectsで美麗な映像を作ったところで「MMDじゃない」として一蹴されるだろう。

実際、アイマス動画でPMXデータをBlenderか何かに読み込ませた動画において「でもこれMMDじゃないじゃん」といったコメントを何度か見かけた。もちろんそれが全てのユーザスタンスではないのは承知しているが、一定数そういった声がある時点で投稿者障壁になるだろうと思う。

3DCGMMDが分断してしまっているこの状況を「MMD3DCG破壊した」と書いたつもりである

これもVRCの活発化で状況が変わるといいんだが、どうなるかわからない。いや、もしかしたら既に変わっている可能性がある中、昔の認識でこのようなことを思っている可能性があるのでそうであれば申し訳ない。

追記)「MMDerを批判してるというより、MMD作品しか伸びないからどんなにすごい技術を持ってる人でも次のステップに上がらずMMDに留まってる→この現状が『日本3d技術破壊』している。…という解釈であってるかな。」

まさにその通りで、ちゃんと読んでくれて嬉しい。

増田もこの人みたいに整然とした文章がきちんと書ければよかったなという反省があるし、書けていれば炎上はしなかったんだろうなと思う。

「いまだにIE使ってる人が多くてヤバいって話してるときにおまえ一人がChromeインスコして解決すんのか?」

まさにそうで、MMDマジョリティである時点で一人がどう動こうと変わらないのが現状。

MMDを超えるプラットフォームが作れない時点で敗者」

同意。確かに負けは負けだしBlender等が勝っているとかは思わない。

日本企業でWindows XPIEが使われ続けるのと似たようなもので、劣っているものでもそれじゃないと満たせないニーズがあるんだなと思う。

アマプロをごちゃまぜにして『3DCG』って考えるのは良くない」

昔のニコ動もそうだが、最近アマプロの境目が曖昧じゃないか

アマチュアが作成したデータプロが使うこともあるし、アマチュア投稿者商業案件を請けてプロになる機会も増えているだろう。

「じゃあオープンソースMMD互換ソフトウェア作ってよ」

文句を言うなら作れ」って子供かよ。仮にMMDOSSになればコミットするつもりはあるが、それでは不十分か?

樋口が秘匿している仕様を解析してフルスクラッチするスキルがないとMMD界隈に疑問を呈することもできないのだろうか。

追記)「MikuMikuPenguin等のOSSがあり、それにコミットせずにこういう記事を書いているのは口だけであり甘え」という指摘があった

開発が4年前に停止したこと宣言されたOSSコミットするのは難しいだろう。そもそもサードパーティOSS開発が停止してしまう状況自体に苦言を呈している。いや、元のエントリではそう書いてなかったか後出しするのは卑怯だな、すまない。まあとにかくそういう風に考えている。

本家OSSに動かない限り、「MMD」のOSS化は進まないと思っている。

追記)「これ(MMDの外部レンダラー連携ツール)すら知らなかったみたいだしOSSのこともろくにしらなそー。OSSは『自分要望を投げつけたら勝手に好みのものが出てくる打ち出の小槌』じゃねーぞ。」

そんな革新的ツールがあったのは知らなかった。偉そうなエントリ書いたわりにリサーチ不足なのは申し訳なく思っている。

しかし、MMD固有のサードパーティツールを知っているかどうかとOSS分野に詳しいかは全く別ではないだろうか。議論すり替えだろう。

増田は確かにMMDBlender関連のOSSコミットしたことはないが、某Webフレームワークコミッタである。もちろん匿名なのでこれも嘘と思われても仕方がないのだが。

そのフレームワークに限らず、Issueで提案した改善点を議論の末にwont fixにされた経験もあるので打出の小槌のようには捉えていない。特にコミッタの人数が数百に上るようなコミュニティではIssueやPull Requestの多くがwont fixになるのは知っているつもりである

MMDは他のソフトに比べて低品質からオープンソースにしてどんどんアップデートしろよという話かな(自分がするとは言ってなかった)」

これもOSS自体に馴染みがない人には分かりづらいかもしれないので補足しておきたいが、「オープンソースにしてほしい」という話は他力本願で「アップデートしろよ」というスタンスになるのではなく、「自分も開発に関わらせてほしい」という意思である

スキルドメイン知識問題コードに落とし込めない部分があってもIssueで議論に加わることはできるし、それがオープンソースの強みである

これは私のような文句を言いたがるタイプ人間だけでなく、純粋MMDファンである動画作成者たちが抱いている不満やバグ報告も反映されやすいことを意味している。

現時点でMMDerの方々もMMD完璧ツールだとは考えていないだろうし、OSS化されるとユーザにもメリットが増えると思うのだが何故これを否定するのかがわからない。

もちろん、開発者である樋口氏が「OSSにしたくない」と意見を表明するのであれば分かるのだが、何故MMDユーザまでOSS化を否定するのだろうか。

神格化とは言いますが、自分が大いに楽しませてもらってるツールしか無料)の開発者に敬意を払うのは当然では」

敬意を払う事と批判的な立場を取ることは別では。

コミュニティのためにならないことであっても盲目的に肯定するのは敬意ではないと思う。

「いわばMMD文化の外の人と意見が相容れないのは、彼らは利用していないか感謝気持ちがない」

まず増田MMDやPMX Editorの利用者だったことが伝わっていないせいもあるだろう。利用した上での弱点を述べているのだが、それは感謝が足りないということになるのだろうか。

「不備や弱点を指摘することはそのソフトウェアが好きだから行う」というのはOSS特有文化なのか?よくわかっていない。

「大多数がアニメゲーム二次創作から モデル作ってる人はあまりオープンにして欲しくないだろう」

モデルライセンス曖昧なのはこれが一番大きい理由なんじゃないかと思っている。CCライセンスなんかで二次創作モデルを配布すれば大問題だろう。

ただ、モデルではなくMMDソフトウェア自体オープンにしても問題ないんじゃないかとは思う。

「「基本的無料」で手に入る大量の『MMD用3Dモデル存在する』ってーのが妬ましいんじゃないかなぁ。勝手に羨んでて良いから、こっち来んな。」

前の記事でも上にも書いている通り、自分が主に問題だと思っているのは「MMD」と「3DCG」が分断された点である

これは個人的な話になるが、自分自身が動画を作ったときモデルデータをすべて自力作成していたので潤沢なリソースがあることに魅力は感じていなかった。

もちろんリソースを魅力に感じている人も居ると思うので「妬ましいんじゃないかな」という指摘自体否定できないが、増田が指摘している内容とはズレているのでちゃんと読んでほしかったと思う。

記事冒頭に貼ったTwitter検索リンクを見てもらえれば分かるが、このツイート以外でもMMDerからは「羨ましいんだろう」という反応がかなり多かった。少なくともこのエントリはそういう意図ではないのだが、どうしてそう解釈されたのかはわからない。

「件の記事の方はじゃあ自分ではモデルを作って配布したり作品を完成させているのか?」「書いた人MMD弄った事ないでしょw」

おそらくエントリの中身を読んでいないと思うからもう一度書くが、先のエントリではモデリングソフト〜PMX Editor〜MMDワークフローが面倒であるということを書いている。弄ったことないのに知っていたらそれはそれですごい。

増田は数は少ないがニコニコ動画、BowlRollにPMXデーはいくつか上げたことがある。その上で思った事が先のエントリである匿名日記だしID晒すつもりはないので「嘘乙w」と言われたら反論しようがないのだが。

実際、この経験からボーン入れ・リギングが大変面倒なことを痛感し、キャラクタモデリングキャラクタアニメーションをやっている人には頭が上がらないなと思うようになった。

からモデラーMMD自体貶めるつもりはないし、むしろ尊敬している。あくまで先のエントリコミュニティ雰囲気MMDのものが孕む問題についての指摘である

MMDCGに不満があるなら貴方の素晴らしい作品を見せてもらいたいなぁ。CGにはCGで殴るべきでしょう。」

CGがわからないくせに文句を言うなと言いたいのかもしれないが、素晴らしい作品を出しながらコミュニティのあり方について文句を言うのは気が狂っていると思う。それただのマウンティングゴリラだろ。

BlenderMaya作成し、レンダリングした画像を添付しながら「MMDオープンソース化すべき」と主張する人間が来た場合自分だったらキレてしまうと思う。

「変えたいのなら記事を書いた貴方が頑張ればいい。偏見しかない意見しか言えない人には無理だと思う」

現にこの記事でも「勝手に羨んでて良いから、こっち来んな」という反応を受けているし、以前はVR系の開発者がPMXを読めるようにしただけでMMDerがブチ切れている。(https://togetter.com/li/984614)

そんなコミュニティに対して「頑張ればいい」って無理だろう。北センチネル島先住民に会いに行くような真似は誰もしたくないし、したところで何も変わらない。

自動車でいけば速いのに自転車(MMD)を限界チューンして走ってるみたいなところは確かにある」

すごく的を得ていると思う。

もちろん「趣味なんだから自転車に乗りたければ乗れば良いじゃん」「お前は車でも飛行機でも使ってりゃいいだろ」っていう話は分かるのだが、前述のVRの件のように自転車乗りが車道を塞ぐような事は避けてほしいとは思う。

追記)「ただ的は射てほしかった」

増田ドヤ顔誤用をやってしまったのかと思って焦ってググったのだが、どっちでもいいらしい。(https://twitter.com/IIMA_Hiroaki/status/412139873101807616)

勉強になった、ありがとう

のじゃおじの信者かよ

彼(彼女)には申し訳ないのだが、のじゃおじ氏はむしろ好きではない方だ。彼が批判されたことに怒りを覚えてエントリを書いたわけではない。

anond:20190128172640

でも自分に都合のいい叫びがあるとブクマして提灯ブコメしてしまいには外部に拡散ちゃうんですよねプププ

いじめられてる場面を撮影してネットに上げれば拡散して反撃になるんじゃねえの?

ブギーポップ視聴者が笑えない糞ラノベアニメ

さらセカイ系(笑)の出来損ないみたいな90年代ラノベ引っ張りだしたところで、ガキが食いつくわけもないと分かりきってるのがクソ。どうせ昔のファンも大半はとっくに趣味変わってるだろ。

無意味時間が行ったり来たりするのがクソ。カッコイイとでも思ってんのか?分かりにくいだけだわアホ。

キャラデザ全員モブ過ぎて誰が誰だか分からないのがクソ。ブギーポップは分からない(爆笑

ラノベ業界もそろそろ弾切れで苦しいのは分かるけどさあ、さすがにこんなもん引っ張り出してくるぐらいなら、他にもっといい原作あるだろ。たとえば……お留守バンシーとか!





 そこまで打ち込んだところで〝増田〟は確認画面に進み、実際に表示される際の見え方をチェックする。特に問題のないことを確認して「この内容を登録する」ボタンクリックした。

 大きく息を吐き、しばし目を閉じて時間が過ぎるのを待つ。ヘッドホンからは、路地裏の秘密クラブについて女性ボーカルが歌うハスキーな声が流れているが、別に増田〟の趣味ではない。無音よりは多少の「雑音」があった方が集中しやすいという程度の理由で、適当にまとめて違法ダウンロードしたファイルランダム再生しているだけだ。

 曲が終わったのを合図に目を開き、さきほど投稿した「記事」のページをリロードした。夜の10時過ぎというお誂え向きの時間だけあり、セルクマなどという姑息な真似をせずともブックマークが既に30ほど集まり始めている。トラックバックも、上から目線傲慢評価への反発が7割、同意が2割、元記事ほとんど無関係独りよがりのつまらないネタが少々という予想通りの傾向で、活発に反応してくれている。

 当然だ。〝増田〟の書く記事が狙いを外すことは有り得ない。

 たった今書き込んだ記事で扱ったアニメにも、その原作ライトノベルにも、〝増田〟は特に興味がなかった。ただ、SNSなどでの他人発言を眺めていて、こういうことを書けば「バズる」だろうなというイメージが、なんとなく頭に浮かんだのだ。あとは、このアニメを叩きたい人間の「設定」に自分を重ねるだけで、溢れるように文章が湧き出してくるのだった。

「……」

 自分がそれを書いたという証が何一つない文章が、回線の向こうで人々の注目を集めるさまを、〝増田〟は静かに見つめた。

増田〟は昔から、「自分」というものを持たない人間だった。

 自己主張が少なく控えめな性格、という程度の話ではない。何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか、人に聞かれるたびに例外なく言葉に詰まった。単にそれを表現するのが下手というだけではなく、自分がどんな人間なのか〝増田自身どうしてもよく分からないのだった。

 そのため、自己紹介はいつもひどく苦労させられた。胸の内を語ることのない秘密主義人間と見なされ、親しい友人を作ることも難しく、いつも孤独に過ごすこととなったが、それが嫌なのかどうかすら〝増田〟には判断ができなかった。

 その感覚は、対面での音声によるコミュニケーションだけではなく、ネットでの文字を介したやり取りでも特に変わりがなかった。たとえ単なる記号の羅列に過ぎないとしても、自分を表すIDが表示された状態で、何か意味のあることを言おうという気にはどうしてもなれなかった。

 そんな〝増田〟がある時、一つの匿名ブログサービス出会った。

名前を隠して楽しく日記。』

 良識のある人間ならば眉をひそめるであろう、その醜悪な売り文句に、増田はなぜか強く引きつけられた。

 そこに書き込まれる、誰とも知れぬ人間の手による、真偽のさだかならぬ無責任言葉たち。数日の間、寝食を忘れてむさぼるように大量の匿名日記を読みふけった後、それらのやり方を真似ることで、〝増田〟は生まれて初めて自発的文章を書き出したのだった。

 特に書きたい内容があったわけではない。ただ、睡眠不足と空腹でからっぽになった頭を満たす、得体の知れない衝動に従いキーボードを叩いた。

 出来上がったその文章は、保育園の子供の入園申し込みをしていたが落選してしまった母親、という「設定」で、政治批判もまじえつつ全体としてはどうにもならない怒りを乱暴な口調で八つ当たり気味にぶつける、といった感じの記事になった。

 実際には、保育園への申し込みどころか、当時から現在に至るまで〝増田〟は結婚すらしてはいないのだが。

 これを軽い気持ち匿名ブログ投稿したところ、予想外の爆発的な大反響を呼んだ。ブクマは2000以上付き、「記事への反応」は100を超え、ニュースサイトどころか国会で取り上げられる事態にさえ発展した。

 遂には記事タイトルがその年の流行語大賞トップテンにまで入ってしまたこの一連の動きに、もちろん驚きはあった。だがそれ以上に、自分の指を通して生まれ落ちた自分のものではない言葉、という捩れた存在自体に、〝増田〟は震えるような感動を覚えたのだった。

 ここでなら、自由に「言葉」を操ることができる。

 その確信を得てからは、坂を転がり落ちるように、この匿名ブログへとのめり込んでいった。

 様々な立場人間になったつもりで書いた記事投稿し続けるうちに、〝増田〟は奇妙な現象に気がつく。ひとたび題材を決めて書き始めてしまえば、それまで全く知識も関心も無かったどんな分野についても、どういうわけか淀みなく言葉が湧き出すのだ。

 ある時は、フリーランス13年目のWebデザイナーだったり。

 ある時は、新人賞を受賞してデビューしたもの限界を悟って引退を決意した兼業作家だったり。

 ある時は、セクシーキャバクラの元女性接客係だったり。

増田〟は、記事を書くたびにありとあらゆる種類の人間に「なった」。そしてそれらの「設定」の元に、このwebサービスの読者たちに、感動や、怒りや、笑いを提供してきた。〝増田〟にとって、読者から引き出す感情の種類はなんでもかまわない。自分の書いた言葉が、多くの人間に読まれることだけが重要なのだ

 実際、〝増田〟の書いた記事には、著名人ブロガーですら不可能なほどの高確率100を超えるブクマが次々と付いた。SNSでも拡散され、ネット上の話題を取り上げる(といえば聞こえは良いが他人の褌で相撲を取るしか能がない)ニュースサイト元ネタにもなり、つまり――「バズって」いた。

 本格的に活動を始めてから、〝増田〟は毎日多数の記事投稿し続けている。〝増田〟以外の利用者は誰一人気づいていないが、今ではこの匿名ブログサービスにおける人気記事の、実に九割以上が〝増田〟一人の手によるものなのだった。もはやここは〝増田のしろしめす王国なのである

 そして、〝増田〟の支配電脳空間にとどまらずより大きく広がろうとしている。〝増田〟の記事が読者から引き出す強感情。これを利用し、流されやすい一部の読者の行動を誘導することで、〝増田〟は既に現実でも大小さまざまな事件を引き起こす「実験」を成功させていた。だが、それぞれの事件自体に関連性は全くなく、膨大な投稿量を多数のID分散しているため、運営会社ですら事件の背後にいる〝増田〟の存在には手が届いていなかった。

 この影響力の、深く静かな拡大。これが順調に進めば、いずれはサービス運営会社の中枢に食い込むことすら時間問題だった。

 匿名ブログ支配過程で〝増田〟の掴んだ情報によれば、この運営会社はただのIT企業ではない。その実態は、途方もなく巨大なシステム下部組織なのだ。そこを足がかりに、「世界」にまで手が届くほどの――

「……っ……っ」

 果てのない野望の行く先に思いを馳せ、〝増田〟は声もなく笑った。

 そこに、

――♪

「……?」

 ランダム再生にしていたメディアプレイヤーから、奇妙な曲が流れ始めた。

 口笛である

 音楽に興味のない〝増田〟でさえ聴き覚えがあるほど有名なクラシック曲を、どういうわけかわざわざ口笛で演奏しているのだった。それは、アップテンポで明るく力強い原曲を巧みに再現してはいものの、しかしやはり口笛としての限界で、どこか寂寥感のある調べとなっていた。

「……」

 これのタイトルはなんだっただろうかと〝増田〟にしては珍しく気にかかり、プレイヤーの最小化を解除して現在再生中の曲名を表示した。そこにはこうあった。

 John Cage『4'33"』

「!!」

 違う。この口笛は、ヘッドホンから流れている音ではない。

 その事実に気づいた〝増田〟はヘッドホンを頭からむしり取り、音の出どころを探った。

「――♪」

 耳を澄ますまでもなかった。口笛は、明らかに増田〟の背後から聴こえてきている。それも、ごく至近距離で。

「……!」

 背筋を貫く寒気を振り払うように、〝増田〟は回転式のデスクチェアごと素早く振り返った。

 片付いているというより極端に物の少ない部屋の中央。そこに、それは立っていた。

 金属製の丸い飾りがいくつか付いた、筒のような黒い帽子。全身を覆う黒いマント。男とも女ともつかない白い顔に浮かぶ唇までが、黒いルージュで塗られている。

 まったく見覚えのない顔であり、衣装だった。

 普通に考えれば、異常な格好をした不法侵入者ということになる。今すぐに警察通報するべきだ。だが〝増田〟は、そんな常識的思考をこの黒帽子適用することが、なぜかできなかった。

 部屋のドアには鍵を掛けておいたはずだが、こじ開けられた様子もなくきれいに閉じている。いくらヘッドホンから音楽が流れていたとはいえ人間がドアを開け閉めして部屋に侵入した物音に全く気づかないということがあるだろうか?

 カーテンを閉め切り照明の消えた部屋の中、ディスプレイの微かな灯りに照らし出された黒帽子の姿は、床から突然黒い柱が生えてきたようにも見えた。

匿名アノニマス)、か――」

増田〟の当惑をよそに、黒帽子は口笛を止めて言葉を発した。黒い唇からこぼれる声は澄んだボーイソプラノで、やはり性別特定することはできなかった。

「人には、自分にとって切実な何かを伝えるために、敢えて何者でもない立場をいっとき必要とすることもある。だが、『匿名』こそが本質であり立ち返るべき『自分』を持たない存在――それは『自分』という限界に縛られないが故に、無目的にただ領土だけを広げ続け、遠から世界を埋め尽くすことだろう。その新世界では、根拠となる体験を欠いた空虚感情けがやり取りされ、真の意味での交流永遠に失われる……間違いなく、世界の敵だな」

 人と世界について語りながらその声はどこまでも他人事のようだったが、最後の断定には一点の迷いも無かった。

 世界の敵、という言葉が指す意味の本当のところは分からない。だがこいつは、〝増田〟こそが「それ」だと言っているのだった。

 なぜ初対面の異常者にそんな決めつけをされるのか。そもそもこいつは一体何者なのか。

 そんな疑問を込めて、〝増田〟は目の前の怪人物を睨み付けた。黒帽子にはそれだけで意図が伝わったらしい。

「人に名前を訊ねる時は、まず自分から名乗ったらどうだい?」

増田〟の耳にその言葉は、それができるものなら、という挑発を含んで聞こえた。

 できないわけがない。変質者に名前を教えるのは危険だが、自宅に押し込まれている時点で大差ないだろう。

増田〟は椅子から立ち上がって息を吸い込み、自分名前を告げようとした。

 しかし、

「…………!」

 声が出なかった。いくら喉に力を込めても、最初の一音すら形にならずに、ただかすれた吐息漏れるばかりだ。

「それこそが、君が世界の敵である証なんだよ」

 そう言った黒帽子が肩ほどの高さに上げた右手を、ついっと振った。その指先から細い光の線が伸びてきて、空気を切るような鋭い音がしたかと思うと、〝増田〟の首の周りに熱い感触が走った。

「?」

 次の瞬間には、〝増田〟の視界はゆっくりと下降――いや、落下し始めていた。

 途中で回転した視界の中で〝増田〟が目にしたのは、頭部を失ったまま直立する、肥満した成人男性身体だった。

「……っ!?

 直前までまとっていた「自称アマチュアアニメ批評家」の「設定」が霧散したことで、〝増田〟は意識を取り戻した。思わず首の周りに手をやるが、傷一つ付いてはいない。

「なるほど。君の能力にはそういう働きもあるわけだ」

 感心したように言って、黒帽子は宙空をかき混ぜるように右手の指を動かした。そこにまとわりつくように、光の線が見え隠れする。目を凝らして見れば、それは極細のワイヤーだった。

増田〟の首に巻き付けたあれを素早く引くことで、瞬時に切断を行なったのだと、遅れて事態を把握する。

「……」

 いま首を斬られたのは、あくまで〝増田〟の「設定」に過ぎない。だが、味わった「死」の感覚は本物だった。それを実行した黒帽子は、今も平然とした顔をしている。

 目の前の怪人が何者であろうと、もはやこれだけは間違いがない。こいつは〝増田〟を殺しに来たのだ。無慈悲に、容赦なく

「……!」

 黒帽子と向き合ったまま〝増田〟は、後ろ手に恐るべき速度でキーボードを叩いた。わずか数秒で4000字超の記事を書き上げると、そのまま確認もせず匿名ブログ投稿する。

『現役警察官ですが、容疑者を射殺したことがあります

 記事はすぐさま炎上気味に100オーバーブクマが付き、新たな「設定」が〝増田〟の全身を覆った。そこに立っている姿は既に、制服を着た男性警察官そのものだった。

 実のところ〝増田〟にとっても、匿名ブログのこのような使い方は初めてのことだった。だがその事実意識することすらなく、〝増田〟はこの応用をごく自然に行っていた。まるでこれが本来用法だったかのように。

 警察官の〝増田〟は、いかにも手慣れた動きで腰のホルスターから素早く拳銃を引き抜いて安全装置を外すと、黒帽子の頭に狙いをつける。この距離なら外すことはないだろうし、さすがに銃弾を正面から受けても平気ということはあるまい。

 しか弾丸が発射されるより早く、引き金にかけた〝増田〟の指をめがけて光が走った。

「そんな危ないものは下ろした方がいい」

 切断された指がぽろぽろと床に転がり、〝増田〟は拳銃を取り落とした。重い金属が床に叩きつけられる、ごとん、という音が響く。

「!」

 失った指の痛みにのたうち回る間もなく、再び飛び来たワイヤーが〝増田〟の首に絡みついた。鋼糸はそのまま、いともたやすく肉に食い込み――

「……!」

 一瞬のブラックアウトの後、警察官の「設定」もあえなく消え去ったことを〝増田〟は悟る。

増田〟は、次の「設定」を求めて、慌ててキーボードを叩き始めた。殺されないためにはそうするしかない。

 黒帽子がワイヤーを一振りするたびに、現在の〝増田〟の「設定」が消滅する。〝増田〟は超スピード匿名ダイアリー記事書き込み、新たな「設定」を得る。その繰り返しが続いた。

 格闘家ヤクザ猟師力士刃渡り50センチ牛刀で前足を切り落として熊を倒した撮り鉄、1200万ドル機械義手を身につけ「捕らわれざる邪悪」の二つ名を持つ元アメリカ特殊部隊員……

 考えうる限りの、個人戦能力の高い人間立場で書かれた記事投稿し、その「設定」を使って制圧を試みる。だが、いずれの力をもってしても、〝増田〟は黒帽子の体に触れることさえできなかった。

「……」

 異常なまでの適性ゆえに普段意識せずに済んでいたが、この匿名ブログサービス本来、少しでも油断すると「あれ?増田さん、この話前にもしませんでしたっけ?」と指摘を受ける、投稿者に厳しい場だ。いかに〝増田〟の記事とはいえ、短時間に似たようなネタを続けて投稿したのでは、ブクマPVを稼ぐことなどできない。「設定」を定着させるためには、読者からのそういった「承認」を得なくてはならないのだ。

 少なくとも同じ職業ネタにすることは避ける必要があった。とすれば、「設定」を潰されるたびに書ける記事選択肢は少しずつ限られていく。

増田〟は、徐々に追い詰められつつあった。

 その焦りが引き金となったのか。

「!!」

――字数制限

anond:20190128020421

2019-01-27

ピザの夢を見た

修学旅行の帰り道、途中でバスを降ろされた自分お腹が空いていることに気づきたまたま目についたドミノピザに入った。

テイクアウトでMサイズ。何を頼んだのか商品名まではちょっとからない。きのこ系のやつだったと思う。

ピザが出てきてびっくりした。

普通ピザ屋のピザは薄いダンボール状の箱に入っている。ところが渡されたピザは厚紙の上にピザが載っているだけだった。ピザ丸出し。

僕「え?」

店員「え?」

考えた。このまま厚紙の上にさらけ出されたピザを外に持ち出したらピザは埃だらけになってしまうだろう。ただ、食べ歩きというのもあるし、一概に不正解とは言えないかもしれない。もしかしたらドミノピザは食べ歩き推奨なのかもしれない。Mサイズだし。でもダンボールはいざってときに役に立つし……

僕「あの、なんで箱に入ってないんですか? 家まで持って帰る頃にはピザは埃だらけですよ! それともドミノピザはそういう方針なんですか?」

店員マニュアルで決まっておりますので……」

僕「でもこれを写真にとってTwitter拡散したらドミノピザは大変なことになりますよ! それでもいいんですか!」

店員マニュアルで決まっておりますので……」

仕方なく厚紙の上に載ったピザを持って店を出た。やれやれ今日は災難続きだ。

車の行き来がそれなりにある。ピザかばいながら歩いていく。しばらくすると後ろから誰かが走り寄ってくる音が聞こえ、「お客さーん」と呼ばれた。

店員ドミノピザもう一枚つけますので、その、ネット書き込みするのは……。ドミノピザが終わってしまます!」

僕「は、はあ……」

店員は走って店へ戻る。無視しても良かったのだけど、ドミノピザがもう一枚無料でもらえるというのは愉快な話なので後に続いた。

店につくと、店員ピザが焼き上がるまでこれをと包装されたままのマドレーヌを差し出してきた。

店員「私のおやつなんですが、差し上げますよ!」

い、いらねー……

僕「気にすることはないですよ。マニュアルで決まっているのだからあなた責任ではありません」

ピザが焼き上がるには時間がかかるので近くの図書館で待っているように言われた。そわそわしながら図書館で待つ。大量の本を見てふと気づく。ここは図書館か!

図書館の中を何か高く売れそうな本はないかと物色していると、そのうち店員がやってきてピザはまだかかると言う。

店員「私のおやつなんですが、差し上げますよ!」

飴をもらった。

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