2019-02-06

カノン進行を大逆循環と呼ぶことについて

ググったときに、カノンの進行の正式名称は大逆循環である、などという説は怪しいということが上に出るように増田さんの力を借りたい。俗称の一つとしてならまあ問題はない。いや逆循環コードとは意味が違うので困るという意見もあるが、そんなに呼びたいならしょうがないだろう。ただしかっこいいから呼んでるだけ、にすぎないということだ。

wikipediaの[カノン_(パッヘルベル)]の項目に「パッヘルベルカノンにおける和声進行は大逆循環[2]とも呼ばれ、」とあるがこの出典はどこぞのツイートであり特に説明をしてるわけではない。たとえばカノンコードカノン進行などとという呼び方俗称であるので、適当に大逆循環と呼んでもいいとしても、それが正式名称であるかのような解釈は誤解に過ぎない。ネット上の音楽講座がこの根拠のないwikipedia記述を出典とした実態のない大逆循環を広めている状況に歯止めをかけたい。得体の知れない言葉を好んで使いたがるのはなんとかしたほうがいい。

そもそも日本カノン_(パッヘルベル)の項目にはパイヤールの記述がない点で問題がある。今のカノンが広まったのはパイヤール編曲以後の話でパッヘルベルカノンパイヤールの編曲と言っても過言ではない。この編曲は今普通にカノンとして知られてるもので、バロック音楽としてはありえないような現代風のアレンジだ。パイヤールの録音が1968年なので、実は今のようなカノンが定着してからまだ50年そこらの話でしかない。時期的にはビートルズ活動してた頃の話。パッヘルベルの死後(1706年)からずっと今のように愛されてきたわけではない。

wikipedia勝手に直せってのはなしで、書き込んだことがないので。徐々に知られていけば良い。

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