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2022-01-16

文学部になんか行くなって言え、の筆者による反省

昨日か一昨日、『文学部になんか行くな、勉強しても報われないぞって初めから言え』のエントリを書いた人間です。

追加で記事を書くのは言い訳がましい。

でもめっちゃ風評被害をまき散らしてしまったので、ちょっとだけ冷えた頭で過去を捉えなおした記事を書きたいと思いました。

あれを読んで嫌な気持ちになった人に謝れるわけではないし限りなく自己満足ですが、ネットの海に放流しておきたかったので。

文学部は俺の未来に害を及ぼしたわけではない

就活で心が折れてしまった上に、俺の性格が極端で未熟だったことによるところが大きい。

かに客観的に見れば貴重なことを文学部で学んだのかもしれない。

文学部の人や人文学に触れたことがある人は知っていると思うが、文学部感想文を書き散らすところでは断じてない。

まずは対象となる作品に触れて、自分で疑問を発見したり、隠されたものがあるのでは?と気づく。

そしたら、その疑問や発見を足掛かりにさらに深くテクストを読み込み、適切な研究書・論文を探して読んで根拠を集める。

必要場合は、過去理論適用して新たな気づきがないか探したり、自分立場を明らかにする。

そうして根拠を十分集めて、最初の疑問や発見に対する結論を導きだす。これが俺の学んだ手法

思い出してみれば、自分一年生の時から成績がよかったわけではなかった。

なぜなら入学当初、課題発見力が限りなくゼロに近かったから。お得意の受験勉強では全く何もできなくて、最初に書いたレポートは散々でした。

で、レポートを書けるようになりてえと思った。正直言うとその動機はお子様なもので、アカデミック論文冷徹に真理を追究してるみたいでかっこよく見えたから。

まあ悔しかったのか文学が好きだったのか、今ではよく分からんがとにかく少しでも大学学問に触れたいと思って、そこから色々やった。

教授質問したり、レポート上手い友達にどうすればいいか助けを求めたり、『レポートの書き方』とかロジカルシンキングの本を読んだり。

それで成績が上がったんでした。

コメントでも指摘があるように俺は自分評価を限りなく外部に依存する悪癖があり、成績を自分判断基準にしすぎというのは真っ当な指摘です。

でも、その外部から評価を得るために自分でいろいろやったなあ、ということをガン無視していたので、それはちょっと認めてもいいのかもしれないと思った。

ということで、もらったコメントを受けて考えてみれば、文学部に行ったから俺の未来がどうこうなんじゃなかったということです。

それどころか、文学部勉強して知った「テクスト客観的に読んで課題発見し、資料を参考にしながら結論を出す」という手法はどこにでも通用する教訓なのかもしれない。

いや、そうじゃないかもしれない。俺は社会に出てもいないし、就活にしても本選考が始まったわけではないし、本当に社会通用するのかは今知りようがない。

とにかく考え直してみた結果、俺は価値ある学びを身につけられたのかもなあ、と思った。

文学部の人、文学部に行きたいと思ってた人、すみませんでした。グチャグチャメンタル軽率に貶したりして、本当に馬鹿でした。

この謝罪は読んだ人への媚び売りではなく、もらったコメントを読んで自分の学んだもの価値を思い出した結果だと思っている。多分。

これが万人に通用する真理かどうかも知らない。今のところの自分結論というだけ。まだ未熟な部分が腐るほどあるんだろう。

・ただ文学部関係ないけど、俺がやらかしたことに変わりはない

そうは言ったところで、俺が人付き合いから目をそらしてきた事実は変わらない。

なので、自分ゼロ地点にいることを自覚したんだから、今度こそ自分でなんかやろうと思った。

今の時点ではまず進路をどうにか決めるのが先だが、その先はバイトボランティアグループ立ち上げか、とにかく人と会わなきゃと思う。

がむしゃらにただ会うんじゃなくて、自分相手の対流みたいなもんを作ればいいのだろうか、よくわからないけども。

しかも、あれだけ叱責のコメントをもらってすら未だに周りの人間を恨んでいる節がある。

ただ、これもコメントにあったことだが、実際には「コミュニケーションをとれ」というアドバイスをもらいながら目を背けていただけの気がする。

自分には合わないから!机に向かってれば楽だから!そういう自分本位の理由アドバイス無駄にしてたんだろうな。

それで俺に愛想をつかした人、多分たくさんいるだろうと思います

あと根本的な問題点として何かに失敗するのがどうしても嫌というプライド不安があるのも分かった。

なので失敗したら引きこもるのではなく、どこがダメだったか考えて再試行するのを人付き合いで繰り返そうと思う。怖いですが。

・なぜ「勉強頑張った」とガクチカで書けないのか

勉強を頑張れるのは一つの長所」という励ましのコメントをくれた人が数人いました。今はまだ大事ものを取りこぼしたしくじり感が強いけど、将来「勉強したことが血肉になってるんだな」と思える日がくればいいと思う。

その一方、「ガクチカでそれを書けばいいじゃないか」というコメントにはあまり同意しない。

なぜなら、就活本に書いてあったガクチカについての説明がとても筋の通ったものだったからです。

就活始まってたくさん読んだマニュアルの大半には、「ガクチカ大学内でのことを書くと視野が狭いと思われる」という指南が書いてあった。

そして具体的なアドバイスとして、「社会人としての素養コミュ力社会性をアピールするため大学外部のことを書け」という対策が書いてある。

からみんなサークルゼミのことをアピールするのは極力避け、アルバイトボランティアのことを書こうとするんです。

これは筋が通っていると俺は思う。なら、上に書いた文学部での学業ガクチカとして不十分だ。特に俺はほとんど一人で動いてしまたから、社会性とコミュ力アピールにはならない。

で、その上でガクチカをどう書くかはまだ決められてません。とりあえずキャリセンと外部の講座に頼ります

自分語り(コミュニケーションが苦手、人格が幼いことについて)

これを治せないのかは分からない。

ただずっとコミュニケーションが嫌いだったかというとそういうわけではなくて、その方法を限りなく間違え続けたあげく人間関係で病んだのがきっかけだった。

小学生の時にいじめを受けていて、それで辛い人の気持ちが分かったつもりになった。

で、自分は優しい人でありたいと思ったので、それ以来誰彼かまわず相手に尽くしまくった。

ただ人格形成が遅かったのか、はたまたその時から他責性格自分の成長を怠ったのか、自他の区別がつけられず優しさと甘やかしの違いが分からなかった。

その結果メンヘラ製造機になり、それを抱えきれなくて自分メンヘラになった。

横になって壁見ることしかできねえ何もできねえ何も食えねえみたいな時期が続き、高校教室に行けなくなった。

精神科には行かずにスクールカウンセリング一年ぐらい受けたけど、結局克服には至らず。

で、大学に行ったらぼっち謳歌するぞ、友達なんかいらないぞと思って、それを実行した。

ここで周りの「他人と向き合え」というアドバイスが実際あったのに無視したとすれば、それがさら人格形成をサボる分岐点だったんでしょう。

上で「友人にレポートアドバイスを聞き…」と書いたように、確かに数人は大学の友人がいる。しか自分から全く外部に行かなかったので成長できてないんだと思う。

根本的な原因としては「甘やかすことと優しくすることの違いが分かってない」=「自分がない」なんでしょうか。

ただしばらく考えてもこれを解決する方法が分からない。でも今まで頭でっかちで失敗してきたのは確か。なので今までの沈考から趣向を変え、トライアンドエラーを繰り返す方式他人と関わろうと思う。

大学生になる人、俺みたいに「人間関係しんどいから一人でいるぞ!」って逃げずに自分から人を見つけに行け、めちゃくちゃ遠回りすることになるから

・で、将来どうするのか

明確には決められていない。決めたことは、

1.とにかく民間就活は続ける。

2.キャリセンなりガクチカ講座なり行って、相変わらず涙目になりながら自己PR文章を助けを得つつ書く。

(3.橋にも棒にもひっかからなくて全滅したら、大学に推薦があるか聞きにいったり、お金ためて来年公務員試験を狙ったりする。)

これで全部。

コメント読んでて確かにそうだなと思ったのは、そもそも文学部選んだのだって、恵まれ環境があって自分で決めたんだろうということ。

もうこれは客観的に見てそうなんだろうけど主観的にはまだ周りを恨む他責思考が抜けきってない。改心するのは時間がかかる。

本好きだなあ、もっと知りたいなあ、文学部行きたいなあ、って思った高校生を周りが尊重してくれた、というのが事実なんだろう。

今「尊重」と書いてて思ったけど、周囲の人たちは「文学部通用しないと知りながら黙ってた」ではなくて、「周りの忠告も聞こえないぐらいなら尊重してあげよう」と思ったのだろうか。

入学して学業の難しさ、つまり「本好き」だけでは文学研究は成り立たないことを知ったわけだが、学業入り口入り口ぐらいには立てたと思うので、本懐を遂げたと言っていいのだろう。

・まとめ

一言で言うと、「恵まれ環境にあぐらをかいている+おそらく価値あることを学んだのだろうが、価値自分で認めきれない+学んだことの活かし方が分からない+今まで逃げてきたこのしっぺ返しを食らってパニクっている」ですかね。

座学じゃない勉強が足りねえんだわ。

これからどうするかは決められてません。大学三年間ずっと他人との向き合い方を学びませんでしたから、未だに絶望感はあります

ここからは周りに甘えた上に責任転嫁するのはやめて(そもそも周りの責任じゃなかったような気がしてきたので)、自分人生ここから自分で何とかするって気持ちでいたい。

これを書いてもなんかうわべだけの解決になっているような気がして不安だが、もう内にひきこもるのだけはやめる。

ボランティア募集見つけたんで、これ投稿したらそれに応募する。相手クソ迷惑だろうな…ごめんな…

気象庁なんて結局は日本のお役所からそれ相応の仕事しか出来ないでしょ

なんかやたらと気象庁を持ち上げて「気象庁様が言うんだからマジで凄いことになってるんだ!」と言ってる奴ら痛すぎる……。

専門家の誰それ博士とコレソレ教授が言ってるんだからコレはマジで凄いぞ……」とかじゃなくて「気象庁が」って……。

お前ソレ「自衛隊が」や「神奈川県警が」でも同じように言えるの?

無理でしょ?

気象庁も何も変わらないよ。

日本のお役所はどれも日本のお役所レベル仕事しか出来ないの。

権威付けや法律的な融通をチラつかせて専門家仕事を買い叩いて自分たちの成果みたいに自慢することしか出来ない。

しか法律に雁字搦めで自縄自縛がすごいか仕事は超遅い。

3年後に結局何があったのかをまとめたりするんだったらまだ信頼できても、何かが起きた直後の瞬間的な判断においてはゴミのものでしょ。

マジさあ程度が知れるから言わないほうがいいよ「気象庁様が仰るには」みたいなの

2022-01-14

anond:20220114215311

ちょっと考えてみればわかるだろ?

日本仕事文系の院卒でないと務まらない職があるか?ないよな

大抵の仕事は学卒で十分だ

まり院卒であることにアドバンテージはない

逆に年齢がプラス2年な分、ディスアドだ

といっても院卒でないとダメ仕事わずかながらある

教授職だ(学卒以下でもなれることがあるがそんなもんは超レアケース)

だが教授ポストなんてのはほんとに限られたポストの奪い合いであり、実力勝負もあるにはあるがもはや運の世界

からはっきりいって文系の院に進むのはモラトリアムを延長したいバカ者か、研究大好き人間のどっちかだ

anond:20220114213823

未来ってなんだよ

自分未来自分でつかみ取るものだろ

一部上場企業就職したいだとかありきたりな上級生活を求めてるならやめとけ

ずっと好きな研究がしたいなー、そのうえでワンチャン教授になれたらいいなー、無理なら一生バイトでもいいかーくらいの博打感覚で目指すのが文系の院だ

まじで無理なもんは無理

大学の専門科目ガチセンスない分野に紛れ込んでしまってほんとうに無理

例えると高校数学センスなくてちんぷんかんぷんな人が理数系に入ったレベル学科勉強無理

どれだけやっても頭に入らない〜暗記してもテストで点取れない〜

教授やってる奴らみんなその専門得意で好きでやってるからセンスないやつの言うこと理解できないしただちゃんとしてないサボってるやつ扱いされるし事あるごとに嫌味言ってくるしタヒねこっちはまじめに時間割いて勉強してこれじゃボケ

こっちの得意分野でぼこぼこに殴りたいけど大学だと専門科目が正義なので殴られるしかない〜まじでゴミ氏んでくれ

anond:20220114012255

ワイくんが気になっている大学院

ありがたい数々のお言葉をくださる教授がいる慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 は、

お笑いコンビロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんが「これからも学び続けます!」と慶應大学院修了を報告をしたことで有名ですね

田村淳さんの修士論文はまだ見れないけど見れるようになるといいですね

見れるようになっていました ↓

https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40001001-00002020-0846.pdf?file_id=160596

 

⭐️なお、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科特別招聘教授で(内閣府)規制改革推進会議議長デジタル有識者メンバー夏野氏ありがたいお言葉の数々 ↓

夏野氏

「あと、言いにくいが、税金払ってない人の2倍の投票権税金払っている人に与えていいと思う。どちらにしろ東京の人の票の重さは鳥取の半分以下だし。最高裁も2倍までいいと言ってたらしいしね。」

国民に高いコストを払わせてお世話になっているくせに当然の権利のようにTPP反対デモしている農民を見ると、事実上倒産しているくせに解雇に反対するJAL組合かぶる。どちらも既得権益を守ろうとしているだけで、決して弱者ではないことに注意」

「30年くらい先を見越すと、都会か地方か、ではなく、人口減少下のニッポンである一定人口密度以下の場所に住むということはそこの公共サービスを維持するために莫大な税金必要となり、ものすごく贅沢なことになるという認識を持たざるを得なくなる。」

 

 ↓

 

Twitter民

人口密度の高い地域電気水道水、食料はどこの地域からのものでしょう?どれだけの恩恵人口密度の低い地域に頼ってますか?

利用者が少ないからとせっかく築きあげてた鉄道廃線になり、どこの地域にもあった学校も統廃合でスクールバス通学、最低賃金格差人口減少に向かわせた政策です。」

他人より稼げているのは社会システムによる富の分配の偏りの恩恵で、能力より役割ですよね。所得が少ない人は税金払ってないというのなら法治国家のもの崩壊しますよ。教授は食料作り出せないでしょ。低収入農家バカにしないで。」

 

 ↓

 

夏野氏「はあ。」

 ※小馬鹿にして「はあ。」と返すのがお好きなようで @tnatsu はあ で検索するとたくさん引っかかる

夏野氏竹中さんに大いに期待する。竹中さんの明確すぎる論に反発する感情的な人たちが日本のガンなのだ。 / 英雄?悪玉?竹中氏に再び脚光 戦略特区メンバーの有力候補浮上」

夏野氏税金払ってないくせに格差問題視する若者、将来に希望なし。」

夏野氏税金も払ってないのに年金社会保障要求し、公共事業仕事を作れという方が傲慢じゃない?」

夏野氏「今年選挙があるからだと思います。公平感?そんなクソなピアノの発表会なんかどうでもいいでしょ、オリンピックに比べれば。一緒にするアホな国民感情に今年選挙があるから乗らざるを得ない」

(「オリンピック羽田侵入経路が緩和されて五反田の上に(飛行機が)通るんだって。これに反対してる(人たちがいる)わけ」)

 

 ↓

 

夏野氏「その航路を開くときに、取り合えずB-2爆撃機でそのへん、絨毯爆撃したらいいよ。そいつら全員殺せ。いらねえよ」

 

2022-01-13

高学歴専業主婦セレブバイト大学教授ツイート炎上から学ぶ現実

https://diamond.jp/articles/-/273652

給付型奨学金をもらって大学院に通う主婦ってやつを見てこれを思い出したんだけど

まあ『セレブバイト』ってネーミングセンスはどうかと思うし全部に賛同する訳でもないけれど

実際高度な学歴や専門知識を有する既婚女性が安い賃金で高度な労力を提供するのが当たり前になって

その結果全体の賃金が低く抑えられているってのは事実としてあると思うんだよね

それで割を食うのは同じような仕事をしたい独身女性

自分一人で稼いで生きていかなきゃならないけれど、それを可能にするだけの賃金が得られる仕事自分の専門分野には殆どないっていう。

物事ってすぐ男女の二項対立にされがちだけど、少なくとも大学主婦の人みたいに経済力のある夫がいて自由にさせてもらえる既婚女性

「女」枠でなくて「男」枠で語るべきなんじゃないのって思う。

こういう女性と対比して語るべきは男性ではなく男の庇護の無い独身女性であるべきだと思う。

なんでこういう話になると女性は必ず結婚出産をする事を前提として

自分や夫の両親から「無理して働くことはない」「家事をおろそかにしてまで働くなんて」「子どもがかわいそう」と言われることも、いまだに実際にある。」

とかこういう話になっちゃうのかね。

男と結婚せず(出来ず)、自分一人で生きていかなきゃならない女性存在無視なの?って思う

2022-01-12

遠藤さんの文章はいつみてもわかりやすく内容が豊富だなあ

習近平三期目は異例ではない――鄧小平神話から脱却せよ

遠藤誉

中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授理学博士

1/12(水) 13:09

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習近平中共中央総書記写真:ロイター/アフロ

 今年秋に開催される第20党大会習近平の三期目が決まるが、建国以来の中国の動きから見れば異例ではなく、むしろ鄧小平個人指名による江沢民政権胡錦涛政権けが異例だった。鄧小平神話中国真相を見抜く目を曇らせている。

歴代指導者の君臨期間に関して

 1949年中国中華人民共和国)を誕生させた毛沢東は、事実上1976年9月逝去するまで実権を握っていた。途中で国家主席の座から降ろされてしまった時期があったが、それでも中共中央委員会主席現在中共中央総書記)と中央軍事委員会主席ポジションだけは維持し続けたので、27年間にわたって実権は毛沢東の手の中にあった。

 鄧小平は最終的には1977年7月に開催された第10党大会三中全会から復権し、職位としては中共中央副主席国務院常務委員会副総理中央軍事委員会副主席と、「副」でしかなかったが、1981年中共中央軍事員会主席、83年から国家中央軍事員会主席になるなどして「軍」だけはトップの職位を要求している。

 職位が何であろうと、実権を握っていたのは鄧小平で、鄧小平一言は「神の声」として恐れられていた。

 1994年健康を害して政治舞台から退いたが、それまでの17年間は、実際上の実権を握った最高指導者として君臨していた。

 恐るべきは、鄧小平の一存で天安門事件後の中国を統率する指導者江沢民とすると決めてしまい、その期限を10年と定めて、江沢民の次の代の指導者胡錦涛として決めてしまたことだ。

 こうして江沢民政権を基本10年間、胡錦涛政権を基本10年間と、鄧小平の「神の声」が決めてしまったのである

 もっとも、江沢民場合は、1989年6月4日天安門事件があったために指名しているので、1992年10月に開催された党大会まで3年間余分に中共中央総書記をしており、国家主席になったのは1993年である

 したがって江沢民中共中央総書記ポストに「13年間」就いており、国家主席だけ1993年から2003年まで「10年間」就いている。

 その意味で、中共中央総書記および国家主席就任期間「10年間」を正確に守ったのは、中国建国以来、「胡錦涛一人だけ」だったということが言える。

 中央軍事委員会に関しても1982年末の憲法改正により国家中央軍事委員会設立され83年からは「中共中央軍事員会と国家軍事委員会」が一つになり「中央軍事委員会」となったが、江沢民はこの中央軍事委員会主席1989年全人代では1990年から2004年(全人代では2005年)まで「15年間」も務めている。

 というのも、中共中央総書記にも中央軍事委員会主席にも任期期間に関する制限がないことを利用して、2002年に胡錦涛中共中央総書記になったというのに、江沢民中央軍事委員会主席の座を胡錦涛に譲らず、「駄々をこねて」降りようとしなかったからだ。

 しかし反対者が多く、中共中央委員会では2004年に、全人代では2005年にようやく中央軍事委員会主席の座を胡錦涛に明け渡したのである

 その意味で、中央軍事委員会主席に関しては、誰一人「10年間」という期限を守っていない。胡錦涛江沢民任期内に食い込んできたために、二期で合計「8年間」しか主席でいることができなかった。

習近平は、鄧小平によって指名された最高指導者ではない。

 その意味では、鄧小平によって指名されるという異様な事態を、「元に戻した」だけであるとも言えよう。

中国建国以来、鄧小平以上に独裁的だった者はいない

 では歴代指導者の中で、独裁度に関しては、どうだったのか?

 毛沢東の「鶴の一声」が法律となるというほど人治国家であったことは、今さら言うまでもないだろう。

 しかし、毛沢東はたった一人の国家主席劉少奇)を、その座から引きずり下ろすために、わざわざ文化大革命1966年1976年)を引き起こすということまでして、引きずり下ろす正当性を求めようとした点は注目すべきだ。

 それに比べて鄧小平はどうだろうか?

 いったい何名の国家主席あるいは総書記(当時は中共中央委員会主席)を、鄧小平の一存で引きずり降ろしたか、それをしっかり認識している人は少ない。

 拙著習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』に書いたように、建国後、鄧小平が、毛沢東生存中は陰謀により、毛沢東死後は一存により、失脚に追い込んだ国家指導層あるいはその予定者は数知れない。その名前と時期を以下に列挙してみよう。

1954年毛沢東後継者に考えていた高崗を、事実捏造により自殺に追い込んだ。 

 1962年毛沢東周恩来後継者として大事にしていた習仲勲を、冤罪により失脚させた(16年間、軟禁・投獄・監視)。

1980年華国鋒国務院総理辞任へと追い込んだ。

1981年華国鋒中共中央主席軍事委員会主席辞任)を失脚へ追い込んだ。

1981年華国鋒の代わりに自分の思い通りに動く胡耀邦中共中央主席就任させる(但し、1982年9月中央主席制度廃止中共中央総書記制度に)。

1986年胡耀邦中共中央総書記)を「気に入らない」として失脚させ、趙紫陽を後任に就ける。

1989年天安門事件とき言動が気に入らないとして、趙紫陽中共中央総書記)を失脚に追い込んだ。

1989年趙紫陽の代わりに、江沢民鄧小平の一存で中共中央総書記中央軍事委員会主席指名した。

1992年胡錦涛を隔代指導者に、鄧小平の一存で決定した。

 これだけの独裁ぶりを発揮した指導者がいただろうか。

 いずれも中共中央委員会常務委員会多数決議決制度がある中での出来事だ。この制度毛沢東時代からあった。そのような中での鄧小平独裁ぶりは群を抜いている。

 だというのに、鄧小平の老獪(ろうかい)な言動に騙されて鄧小平神格化した日本政府は、「中国孤立させてはならない」として天安門事件後の対中経済封鎖を積極的に解除させ、鄧小平応援して今日中国経済繁栄大国化を招いている。

鄧小平神格化が招いた中国経済繁栄

 何度も同じ図を持ち出して申し訳ないが、中国中央行政省庁の一つである商務部が『中国外資統計公報 2021』というのを出していて、その中に「対中投資企業数と外資実行額の変遷(1982-2020)」という図がある。

 それを日本語に訳して文字調整などをしたのが以下の図表1である

   図表1:対中投資企業数と外資実行額の変遷(1982年-2020年)

中国商務部データを作者が日本語訳し編成

 日本1989年天安門事件発生後の対中経済封鎖解除に動き、1992年には天皇訪中迄実現させた成果が、赤線で示した中国投資に参入した新規企業者数で如実に表れている(2018年の赤線ピークは香港関連)。

 恐るべきは、2017年にはトランプ政権中国制裁を加え始め、バイデン政権になってからも、あれだけ対中制裁叫びながら、何のことはない、投資額は年々増えているではないかコロナにもめげず増えている。

 いや、アメリカ日本はそんなことはしてないはずだと言う人のために、念のために2020年における国・地域別の対中投資企業と金額を見てみよう。

 上記公報にある当該図表を新規企業数の多い順に並び変え、日本語に訳したのが以下の図表2だ。

  図表2:対中投資新規企業数と実行額の国・地域トップ15(2020年)

中国商務部データから作者が日本語訳して編成

 ご覧の通り、アメリカ日本も、キチンと対中新規投資をし続けているのである。ここでは引用しないが、2019年も同じだ。

 これは鄧小平神格化し、その姿勢で習慣づいてしまった対中投資が、どんなにアメリカ制裁叫び日本が「アメリカと一体である」かのごときポーズを取ってみたところで、減少することはないのを如実に示したデータである

 ちなみに、香港マカオは「中華人民共和国特別行政区」なので新規企業数が多いのは仕方ないとしても、あれだけ日米に寄り添おうとしている台湾が、香港に次いで多いことも注目される(台湾に関しては別の機会に論じる)。

◆「習近平三期目は異例」より注目すべきは「鄧小平神話」の罪悪

 習近平は三期目以降を目指すため憲法改正まで行っているので、中国流ではあるものの、一応、憲法を重視しているということは言える。逆に憲法改正するところまで持って行っているので、三期目以降は既定路線と考えていいだろう。

 若者をはじめ中国庶民は、「中華民族の偉大なる復興」を政権スローガンとして経済的にアメリカに追いつこうとしている中国共産党政権を、悪くは思っていない。むしろ「強い中国経済」に自尊心を刺激され愛国主義が行き過ぎて、ネットナショナリズムに向けて燃えている若者習近平は手を焼いているくらいだ。

 しか日本は「習近平、異例の三期目」、「習近平独裁強化」、「習近平権力闘争路線対立」あるいは「中国経済は今度こそ崩壊する」といった類のセンセーショナル報道に飛びついて「安堵する」傾向にある。

 気持ちは分からないではないが、現実とかけ離れた情報に喜び虚実空間に酔いしれている間に、世界投資先は間断なく中国に向けて注がれており、中国共産党の一党支配体制強靭にすることに貢献しているのである

 現実マクロ視点で見るように、注意を喚起したい。

遠藤誉

中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授理学博士

1941年中国まれ中国革命戦を経験1953年日本帰国中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授理学博士中国社会科学院社会学研究所客員研究員教授などを歴任。著書に『裏切り陰謀中国共産党建党100年秘史  習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐』、『ポストコロナの米中覇権デジタル人民元』、『激突!遠藤vs田原 日中習近平国賓』、『米中貿易戦争の裏側 東アジア地殻変動を読み解く』,『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子 中国建国の残火』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。

2022-01-11

それでは某は理工学部に来るのがどういう奴なのか語ってあげましょう

学生キモオタが5割

2割がチャラ男オタク。2割がオタクじゃなかったのに染まった一般人オタクに染まれなかった一般人のうち半分は退学いたしますですはい

受験同期は「ソニーで偉くなってPS7辺りで俺が指揮を取る」「荷電粒子砲を搭載したロボットを作る」「カチャカチャターンで世界を制する」「コミュ障でも理系なら仕事があると聞いて」「メイドロボを嫁にしたい」「やっぱデジタルって業績いいんでしょ」みたいな感じでござるね。もちろん上から順に。

ぶっちゃけビビるぐらいオタクだらけで候。高校時代クラスの上位5%に入るスーパーキモいオタクがここだと上位40%ぐらいの範囲に入り、未知の世界から来た未知のオタクがそのさらに上とはコレ以下に。さすがの拙者もヤバイオタクが多すぎて漫研SF研は回避したほどゆえ。

なんだかんだオタクは遊びに飢えていますから成績は悪いのが多かったと思われ。成績上位は勉強という現実の中でオタクだらけの現実を逃避する矛盾回路を形成した一般人の者共なり。奴らが気まぐれにエロゲを欲しがった時に割れを流してやることでノートを借りて皆で写すこれ勝利の方程式なり。

教授一般人無自覚アスペ物理オタク=5:3:2でしょうかね

先程述べたとおりにオタクに囲まれ世界狂気位置づけ勉強という現実に逃げ込んで正気を維持したガリ勉パンピーが成績上位常連なわけで、それがそのまま学校側に唆されて助教にまでなってしまうわけですな。そのまま気づいた頃には教授になって、死ぬまで幼児性に満ちたオタク共を二十歳超えてるやつしかない幼稚園介護して一生を終える道を選ぶのですから人生とは恐ろしい恐ろしい

教授テンプレといえば無自覚アスペでごじゃりまして、こちらは説明するまでもなく一般社会への適応能力マイナス200%2回生まれ変わっても魂の穢が酷すぎて社会適応100%負荷な確率が100%の超天然物スーパーアスペであるからして象牙の塔に骨を埋めるわけですな。世の中にはその職業存在のもの社会保障と言われる所謂公務員だの用務員だのと言った仕事がありまするがIQが過剰に高く社会適当出来ないアルジャーノンを最高なベクトルで拗らせたような輩の墓場教授という仕事なわけで。

残りは大体がアニメゲームでなく物理学のオタクでして、クルマやでんちゃが大好きな人が多いのですよ。ブーブーの業界最近ではプログラミングを売りつけて共同開発できるチャンスがバリバリ多いですしお金も持っていますので生き残りやすいのかも知れませぬ。鉄の者につきましても業界規模の大きさゆえに割と強いですな。はぇ^~ゲイは身を助けるんすねぇ~見とけよ見とけよ~。


えっ、イメージどおり?

こんなのオープンキャンパス行ったら分かる?

せ・や・な

anond:20220110101732

the***** |5時間東大官僚出身大学教授なんかでも未だのZoomをきちんと使いこなせていないのを見ると、ITリテラシーってこは、頭の良し悪しじゃなくて、英語力とかスポーツみたいに訓練してどうにかする系のスキルなのかなと思えてしまう。

anond:20220110101732

それ世代差なんだよな。

 

20世紀までの社会学部ってのは、変人のあつまるところだった。

終わったはずの大学闘争に興味をもあっている奴、ガチ社会貢献したいやつ、社会に適合できないか社会研究したいやつ。

そういうのが沢山いたし、そういうのしかいなかった。

 

でも21世紀ぐらいから、大学側が学部の再編をしたからね。

それこそ「国際○○学部」だの「人間○○学部」だのをつくって、社会学をやる場所はそこになった。

すると旧来社会学部に来てた少数のやつだけじゃなくて、国際○○とかなんか曖昧だし楽ちんそう、って学生が沢山きた。

あと人間○○学部には、社会不適合者来ないし。人間興味ないから。

まあ大学学生たくさん釣るために学部再編したんだからね。だいたいその意図通りなんだと思う。

 

教授陣は前者の環境で育ってるからね、そりゃガチ思想だし、コミュ力も低めだよ。

 

俺は過渡期の学生だったから、学生の種類がどうやら変わっていってるらしい、って肌で感じてたね。

2022-01-10

NHKドラマワンダーウォール」を見た。東大学生力は京大学生力に完敗していると感じた。

教養学部教授らの主導により、駒場寮が廃寮になる前に、

駒場寮を舞台にしたドラマ学生が作っていたら東大大学自治歴史は変わっていたかもしれない。

社会学者ってどういう人がなるものなのか実体験に基づいて解説する

最初に言うけど、俺はあくま社会学学士

文系だけどちゃん大学出る時に論文は書いてる。

そのとき研究室における思い出を中心に語る。

ぶっちゃけ配属されるころには社会学者だいたい嫌いになってて外と付き合いないか教授レベルはN=10ぐらい。

学生はN=30ぐらいかな。

ぶっちゃけ大学あんま人脈作れてないんよな。

サークル下半身的なアレが面倒くさくなって途中で抜けたし。

社会学部への志望動機は「文学部よりは学歴としてちゃんとしてそう。コンサルとかで濡れ手に粟でお金稼げそう」が多い

これマジ。

経済学部と間違えて入っただろお前って人ばっか。

経済学部って数字とか多くて難しそうだけど社会学ならまあ国語力でいけるだろみたいな感じの人も多かったね。

最初は世の中を良くしたいんです云々みたいな事言ってた人が、まあ異性の前でイキってたり教授の前だから真面目なこと言ってただけで、話を聞いてみると楽そうに感じたとか受験科目が少ない中では学歴になりそうだったとかが本音だとあとで知ること多し。

意識高い系は国際なんちゃら学部とかが多かったなあ、単にイキって意識高いこと言う人が多かっただけなのかもだが。

尊敬する人みたいな話になると芸能人エジソンがよく出てくるしオイオ社会学者じゃないのかってなるよ。

マルクスヒトラー名前上げる人がすっげーマトモに見える。

それが社会学

教授まで行く人は流石に「思想が濃い」

でも同時に「口先やペン先だけ動かしてれば世の中が勝手自分思想が正しいと認めてくれるはず」みたいな謎の思い込みを持ってる人も多い。

ゾっとするレベルで「俺が言ってることこそが本当に正しいんだよな。馬鹿には理解できねーらしーけどー」みたいな考えの教授が多いね

他の業界がどうなのかはよく分からんけど、少なくとも社会学教授はそんなんばっかだよ。

表向きは「いろんな考えがあるよね。人間だもん」みたいな事言ってた人が酒呑んで豹変したら中身は結局「俺が正しいのに認めねえ奴が多いからさ、仕方なく表向きは考え押し付けてない感じにしてやってんだよ」みたいな事ガンガン言うもの

本当に多様性を認めてる人はぶっちゃけいなくて、「現代において俺の思想比較マイナーから一時的多様性を認めることで生存を図るが、最終的には俺の思想に反するやつが消える社会が正しいんだよ」みたいな感じで多様性を認めていくと抜かしてる。

あと大体は強烈なコンプレックスを持ってるんだよなあ。

フロイトユング治療して貰ったほうがいいんじゃないですかねってレベルで色々拗らせてる。

拗らせきった自分社会に合わせられないから、社会自分に合わせるための力が欲しくて社会学者になったみたいな人ばっかだなあ。

マジでヤベー世界だった。

2022-01-09

出資法違反だよねぇと思ったら

はてなキーワードちゃんと書いてあった

模合(一般)【もあい

沖縄における「無尽講」のこと。

複数個人法人グループ組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭給付を受け取る金融の一形態である飲み会資金拠出のためといった小規模なものから事業運転資金調達といった大規模なものまで様々なものがある。今なお、沖縄では根強く行われており、「模合帳」という帳簿が市販されているほど。

相互扶助無尽に対してこれを取り締まる法律はないため、出資法違反ではないことに注目。

ただし、中には「相互扶助」の目的から大きくかけ離れた利殖目的模合銀行で借り入れのできない法人個人に対する貸付。利率が高いので手を出す人間もいる。ほとんど出資法ギリギリ領域)、模合責任者が金だけ集めて雲隠れする詐欺模合、それらの原因に伴う模合破綻企業倒産自己破産。前述したが、銀行から借り入れのできない企業個人が「模合」を使って資金を融通するケースが多い)など、現在に至るまで沖縄の大きな社会問題となっている。

グレーゾーンぎりぎりなんだな

すると大学教授のいう「横のつながりが強いため」も意味深

2022-01-08

anond:20220108021252

教授激似男優が出ているAVを鑑賞会したの思い出して涙が溢れてきた。訴訟

anond:20220108020425

増田の言い分だと失恋したならいいじゃん!

今考えると微妙言動とかは書き込んでないし!

教授セックス出来たらここで消耗してないよ!!!!!!

anond:20220108014052

べ、別に教授以外の人に好かれなくてもいいですし…

大学教授に告ハラした女だけど

今日増田怖い。

大学教員増田女子大生増田火花を散らしてる。

かに女子大生側の言い分も分かるけど、男?の先生に期待してもしょうがないよ。

日頃優しくしてくれるとは言え、目上の存在から敬おうぜ…礼儀だいじ。

2022-01-06

小学生大学教科書読むのはセコいって言うのはいじめじゃん」

大学教授は君を生意気だと思うかな?やるじゃんと思うかな?

2022-01-05

anond:20220105223655

テロール教授ほどじゃないね

昴君は恫喝する雰囲気ないし話せばわかる人に見える

遅刻する友達

学生時代友達、いつも遅刻してきてた。

予約してても遅刻してくるから恥ずかしい思いも何度かした。

たとえば、2時間制のお店を予約してて、15分遅れるから先入ってて!と言われ入ったら結局90分遅れてくるとか。

大学教授アポとって2時間時間取ってもらったのに、100分遅刻してくるとか(しか友達研究に関することを聞きに行った)

自分我慢したことは数知れず。途中から約束の1.2時間前に現地行ってカフェに入り、読書研究に勤しみ遅刻されてもいいように行動するようになった。

ただ、なぜわたし友達のために金も時間も余計に使わなきゃいけないんだ?と思うことはあった。

なんどか友達遅刻しないでほしいと言ったことあるんだけど、家出る2時間前に起きててもなぜか遅刻してしまって原因がわからないと言っていた。

から発達障害?とか?最近聞くやつなのかなって思ってなにも言わないようにした。

だけどさ、最近お互い社会人になったら、向こうに彼氏ができたりしてわかったんだけど、そこに関しては遅刻しないんだよね。

結局、その子特性のせいで遅刻ちゃうんじゃなくて、わたしを1時間、2時間待たせたって、恥かかせたっていいって程度の人だと思ってたってことよね。

あーあ、学生時代時間損したわ。これからは損しないようにしよーっと。

遅刻する友達

学生時代友達、いつも遅刻してきてた。

予約してても遅刻してくるから恥ずかしい思いも何度かした。

たとえば、2時間制のお店を予約してて、15分遅れるから先入ってて!と言われ入ったら結局90分遅れてくるとか。

大学教授アポとって2時間時間取ってもらったのに、100分遅刻してくるとか(しか友達研究に関することを聞きに行った)

自分我慢したことは数知れず。途中から約束の1.2時間前に現地行ってカフェに入り、読書研究に勤しみ遅刻されてもいいように行動するようになった。

ただ、なぜわたし友達のために金も時間も余計に使わなきゃいけないんだ?と思うことはあった。

なんどか友達遅刻しないでほしいと言ったことあるんだけど、家出る2時間前に起きててもなぜか遅刻してしまって原因がわからないと言っていた。

から発達障害?とか?最近聞くやつなのかなって思ってなにも言わないようにした。

だけどさ、最近お互い社会人になったら、向こうに彼氏ができたりしてわかったんだけど、そこに関しては遅刻しないんだよね。

結局、その子特性のせいで遅刻ちゃうんじゃなくて、わたしを1時間、2時間待たせたって、恥かかせたっていいって程度の人だと思ってたってことよね。

あーあ、学生時代時間損したわ。これからは損しないようにしよーっと。

ネット女性蔑視批判した日々の全てが黒歴史に思える

小学校先生がなかなか嫌な(婉曲表現)先生で、何かにつけて「男のくせに~~するな」「男なら~~しろ」というのが口癖だった。私はその先生が本当に嫌で、誇張や比喩ではなく学校が怖くて夜にはよく泣いていたし、割と慢性的自殺を考えたりしていた。そんな経験があったので、私がジェンダー論や性差別に興味を持つのはごく自然な流れだった。「女性になりたい」と思ったことや、「私はもしかしたら"男性"ではないのかもしれない」と思ったこともある。今となってはそれはトラウマ思春期による揺らぎの一種であったと認識していて、性自認に関しては私はシス男性だと自認しているけれども。

私の初恋は、とある絵本キャラクターだった。絵本児童文学を読みながら、キャラクター同士の親密な関係(カップリング)や、窮地に陥ったキャラクター(ヒロピン)などに触れて、何かいけないものを見ている気分で、こっそり楽しんだ。同級生達の、「どの女の子かわいい」とか、「誰とそれが付き合ってる」とか、そういう話は嫌いだった。その頃から私はフィクトセクシュアルだったと思う。

ふたりはともだち』はBLですよね?異論は認めません。

当時放送していたアニメと言えば、『幻想魔伝 最遊記』とか、『しあわせ荘のオコジョさん』とか。テレビゲームだと『テイルズシリーズ』とか。そういうのを見て育ったオタクなので、「オタクたるもの、男でもBLくらい嗜んでしかるべし!」くらいに思っていたし、今でも思ってる。ちょうどニコニコ動画流行った世代でもあって、(今の倫理観では褒められたことではないにせよ、)「ホモネタ」でケラケラ笑うのも楽しかった。

先にオタクになったのは私よりも兄の方だった。当時の私は兄を「ホモソーシャル(という言葉は当時知らなかったが)に親和的な人」と見下していたが、兄は兄で色々と思うところがあったと今では思う。兄はあまり頭が良くないので、私のように細かく言語化したりはしないが、おそらく私たち世代の平均的な「オタク」だと思う。美少女美少年が好きで、百合BLが好きで、口では「恋人欲しい」なんて言うけど、内心エロゲで満足してる。そういう人。『ガンダムSEED』が「腐女子向け」と叩かれていたのを兄も知らないはずはないが、兄はそんなSEEDに心からハマっていた。『テイルズシリーズ』については私よりも兄の方がハマっていたから、いのまたむつみ美少年絵は兄の琴線に強く触れたのだろうと思う。

兄が好んだ「ちょっとえっち」な漫画ゲームを、私は内心見下しながらも、それは常に身近にあった。エロ漫画について伊藤剛先生が『MANGAの自由 平成から令和へ』の中で、「あんまいいもんじゃないだろうという感じで、手に取ろうとはしなかった。」と語っているけど、私もそういう感じ。読まず嫌いだった。でも実際にはむしろその中にこそ多様なジェンダーセクシュアリティが描かれていることに気付いた。セックスパロディし、時に嘲笑うことが、セックスを相対化するのだと。

少なくとも私にとって、ジェンダーセクシュアリティ呪いから逃げられる空間が、オタク文化だった。


2ちゃんねる(今は5ちゃんねる)というのは、今も昔も治安悪い場所だった。大学院生から無敵の人」まで、全く知識・知能・倫理観レベルの違う人々が同じ空間で同じ顔をして過ごしている。まともな精神じゃできない書き込みなんていくらでもあったが、それはほんのひと握りの底辺書き込みしかなかったのだろう。そしてそんな底辺書き込みの一つは「女性蔑視」だった。当時の私はまだ子供で、ジェンダーセクシュアリティ話題に興味のある子供だったから、それがどうしても許せなくて、「論破しなければいけない」ものだと思い込んでいた。今思えばそれは逆効果だったのかもしれない。私が来る日も来る日も女性蔑視的な書き込みを「論破」しても、その勢力が衰えることは無かった。昨日論破したばかりの同じような書き込みを、今日明日も繰り返すような、そんな連中ばかりだった。

しかし、ネット空間というものが、誰もが使う表の空間に成り下がると同時に、そうしたネットの闇はあっさりと自然消滅していった。厳密に言うと消滅はしていないが、その権威はもはや見る影もなくなった。犯罪誹謗中傷は取り締まられ、多くの暴言も各種サービス規約によって削除されやすくなった。何よりも、そのような暴言を吐くのは、少数の異常者であることが露呈した。

私は安堵した。しかし、そんな時代になっても、「表現の自由」を掲げて「フェミ叩き」を頑張っている人達がいるらしい。私は呆れた。非実在児童ポルノ騒動の時、表に立って漫画擁護してくれたフェミニストの人々のことを忘れたのかと。

私はほんの少し、Twitterフェミニストの人々と繋がってみた。とても勉強になる話をたくさん聞いた。その話は納得できるものが多かった。しかし、次第に違和感を覚えてくるようになった。その違和感がなんなのか、すぐに言語化することは出来なかったが、どうも彼らは「フィクション性的対象とする」というセクシュアリティについて、全くと言っていいほど無知で、配慮がないどころか、むしろ憎んでさえいるのだ。恥ずかしながら私自身、「エロ漫画」や「えっち表現」というものを読まず嫌いしていた時期もあるから他人のことは言えないのかもしれない。しかし、ジェンダー論や文学研究している大学教授などが、そうしたセクシュアリティについて全くの無知で、研究など出来るのだろうかと心配になった。そして怖くなった。現代の「ジェンダー論」というものは、そのような前提の元に立脚しているのかと。そして「エロ漫画女性蔑視」のような前時代封印したはずのトンデモ言説が、再び亡霊のように復活しつつあることを。あの「非実在児童ポルノ騒動の時、表に立って漫画擁護してくれたフェミニストの人々」ですら、彼らが味方する対象ではなかった。

結局私は苦しくなってTwitterもやめてしまった。トランプ大統領当選した時、オバマは「国の歩みはジグザグだ」と言った。もしもわたし第三者立場であれば、昨今のフェミニズムの暴走も、「ミソジニーに対する反動」として呑み込む事が出来たと思う。「今はまだ無知でも、時間解決してくれる」と、民衆の成長を待つことができたと思う。でも残念なことに私は当事者だった。私は、性差別を憎む二次元性愛者の一人だった。

とにかく怖くて仕方がない。苦しくて仕方がない。そして、憎い。ああ、これは、かつて2ちゃんねる女性蔑視の書き込みを見た時と同じ感情だと思った。

今では私は子供ではないから、もう少しだけ冷静に論じたいと思う。でも、行動を多少抑えることは出来ても、感情それ自体を抑えることは難しい。悔しいとか情けないとか。無力感とか徒労感とか。

2ちゃんねる女性蔑視を批判した日々は無駄だったのだろうか。実際、無駄だったのかもしれない。でも、せめて、それをした私自身のことは誇りたい。誇りに思えるだろうか。彼らをのさばらせた責任の一端は、私にもある。

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