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2016-07-07

http://anond.hatelabo.jp/20160707210435

その増田の心情を触れたら誰もがもう離婚しろって思うって話でしょ。

別にみんな同じ価値観を持ってる訳じゃない。

それで辛い気持ちになってる人にその人に向いた助言めいた独り言をつぶやいてるだけだよみんな。

んんん?いやそうでもないか

2016-07-06

今週は忙しいって言ってんのに仕事を頼んでくる使えない上司

思いやりのない人が今の上司です。

夏季休暇があり人が少ない状況の中わがままを言う。

私が朝の仕事休みの人の代理)を行っていると別の事を頼む。

少なくとも今週は代わりに朝の仕事をしなければならないので思い切って

「今週は朝の仕事があるので別の人に頼んで頂けませんか?」と言った。

気持ちでは怒っているがそんな顔で言ったら相手も怒るだろうから笑いながら言った。

その日はわかったと言って私に頼もうとしてた仕事を別の人に頼んでくれた。

ところが次の日、また同じ仕事を私に頼んできた。

もう一度「朝の仕事があるので別の人に頼んでください」と言った。

だけどだめだった。「だからやってくれよ!」と言われた。

呆れた。自分勝手にもほどがある。

おかげで他の人にも迷惑をかけることになった。

その上司は降格されて今の部署に来ている。

普段の様子も変だ。書類確認を頼むと聞こえる独り言で「またかよ」「これじゃ仕事ができない」

自分が一番暇なのに言い、係長確認を投げる。

職場では喧嘩したくないし、平社員なので私はこの上司を下に見ることにした。

するとだいぶ気分が楽になった。「この人には何を言ってもダメ人間として腐っている。」

こう思いながら仕事をすると怒りが消えていった。

また明日も私が忙しいということにも気付かず仕事を頼むんだろう。

少しは周りを見て堅い頭を柔らかくしてほしい。使えない上司がいると困ったもんだ。

「こういう大人になりたくないなぁ」と思う人の特徴

街の中、電車の中、喫茶店の中…

他にも仕事で関わった人達の中で「こういう大人になりたくないなぁ」と思う人の特徴。

生理的にムリなので近寄って欲しくない。

ギャンブルとか女好きビッチ、偉そう、意識高いとかは、なまぬるくその人を見守れば良いので特に気しない。

体形も色々と人によって異なるので何とも言えない。

上記の行動が卑しく思えて自分的に嫌なんだろうなぁ。

2016-07-05

同人のしいです

少し前からオタクアカウントのほうに、同人やめました系の記事がいくつかRTされてくる。

当方オタク歴はそれなりに長く、どちらかといえば一人で考察妄想を繰り返しのめり込む内向き型。キャラに対してキャーキャー言ったり、流行ネットスラングを羅列するような交流は苦手なので、RTされてきた記事を読んで、うんうんそこは昔のほうがよかったよね、と思うこともある。

しか記事を書かれた方々との状況はまったく逆だ。

近頃はまったジャンルにて、私はようやく同人活動イベント醍醐味みたいなものが分かってきて、今とても楽しい

過去色々なジャンルにはまったものの、今まではネット上で見たり書いたり、昔からオタク友達に話を聞いてもらうくらいで満足していた。

twitter交流しよう、オンリーに行ってみよう、自分でも本作ってみようか、というところまで手を出すほどになった作品はこれが初めてだ。

なんでなのか?ちょっと振り返り5点。


1.時間に余裕のある生活

ハマるのと同時期くらいに生活環境が変わり、時間に余裕ができた。これが一番大きいかも。元々面倒くさがりなので、寸暇を惜しんでまではきっとここまでやってない。忙殺されて余暇ほとんどなかった時期にハマっていた別ジャンルは、それはそれで生きる支えになったものだが、交流創作にかけられる時間は少なく、落書きで欲求を消化するのみだった。

学生時代サイトにこもってたので、オフ活動もっと早く興味持ってたら違ってたかも。


2.ジャンルの懐の広さ

ハマったのは息が長くファンの多い作品で、ファンの年齢も傾向も幅広い。キャラ萌えしてる人からひたすら原作考察する人まで色々。流行のピークは過ぎて久しく、今や大手さんの解釈公式扱いされているような風潮は薄いし、個々の解釈否定されにくい気がする。が、これは体感なので単に私が鈍感なだけかも。

もちろん作品自体の素晴らしさが第一にある。それに加えてこの界隈の自由雰囲気がいいなと思う。


3.厳選した交流がうまくいってる

そういう雰囲気に浸かってると、同士さんたちの詳しい活動や語りを追いたいという欲求がわいてくる。

そこで主にtwitterを利用するわけだけど、様々なファンがいるのと自身が万人ウケするタイプではないので、交流する際には特別注意をはらう。元々アカウントを取ったのは同士さんアカの鑑賞兼独り言用だぞ、それが第一だぞと常に言い聞かせる。それを曲げて交流しまくれば承認欲求が加速して本来やりたい創作考察ができなくなる。だからいくらいいねRTがほしいと思っても決めた期間以外鍵は開けないし、フォローフォロワー関係には気持ち悪いぐらい用心する。最近のやめました系記事にもSNS疲れがよく言及されてるし、対人関係が原因で作品を好きでいられなくなるみたいな本末転倒事態絶対に避けたいので、慎重すぎるくらい慎重に。

結構経ったがまだそれなりに守れている…と思うし、この前提があるからこそ色々割り切ることができているんだと思う。

具体的な自分ルールもまとめてたんだけど、すごい長くなってしまったのでカット

で、いろんな自分ルールを遵守しつつ厳選したTLは、自分と波長の合う人たちと情報アカ程度で構成され、とても穏やか。交流相手を絞ることで私のような面倒くさがりでも続けることができ、時々リプをし合ったり、タグ系の遊びを一緒にやったりしてくれる存在ができた。そしてその信頼できる方々のご好意により、イベントオフ会に足を運ぶきっかけをいただいた。


4.即売会初心者の私でも行ける落ち着いた雰囲気イベント

年齢層が幅広いためか、息が長いからか、他と比べ空気がゆったりしているように感じた。(といってもこれまで全ジャンル合わせて片手で数えるほどしか参加したことがないんだけど)

一番安心したのが、エロの公開度が低いこと。前にハマっていたジャンルもそれなりの規模・年数で、以前オールジャンルの際にそのエリアに立ち寄ってみたのだが、カッコイ男性キャラがたいへん色っぽい感じになってる大きいポスターがたくさん並んでいていたたまれず、なんかもう本を買うどころではなかった。エロは全く、BLほとんど嗜まない者なので、あの空間は耐えられなかった…

今回もそんなだったらどうしよう、とドキドキしながら参加してみたところ、主流はBLR指定ものも多数あるが、過激な掲示はさほど目に付かなかったので安心した。男女CPコメディ傾向の作品もそれなりにあり、買い物も楽しめた。サークルの皆さんは、うろうろと挙動不審な私にもよかったら見ていってください、とやさしく声をかけてくれた。またネットで見知っていた方や、既刊を拝読させていただいた方に感想を伝えたり、少しお話をしたりもできた。作家さんとのお話ってこんな普通にできるんだ、これが話に聞くイベント醍醐味か…!!と感動してしまった。(今まで買い物の会話以外交わしたことがなかった)見れば他にも立ち話をしている人たちは結構いる。このジャンルはいわゆる古き良き(?)即売会の姿が面影を残しているのかもしれない。いやしらんけど。

そしてイベントでこんなに居心地がよかったのは初めてで自分でも驚いている。今まで一般だと落ち着け場所がなくて何となく居づらかったのだが、今回はそういうこともなく。また行きたいと思った。


5.創作意欲を支えてくれる人々の存在

自身二次創作は、基本的自己満足だ。いいねブクマなどはもちろんうれしいが、それを得るためだけの創作はしないのだと心に決めている。なので本をつくりたい!となったのも最初は「皆さんの本素敵だな。私もここまでのめり込んだ作品は初めてだから、記念に自分なりの解釈をこういう形にしてみたいな」というのがきっかけだった。

どこへ出す予定もなく書き始めたのだが、少しその話をした際に思いがけず、ほしい、見てみたいというお声をいただいた。

ものすごいエネルギーを与えられた気分だった。この自己満足の塊を、まさか楽しみにしてくれている人がいるなんて!

さらに、4のイベントお話させていただいた方にも「本は出されないんですか」とお言葉をいただいた。嬉しすぎた。本を作るというのは大変な作業で、もし本当に一人きりで進めていたら、延び延びになって結局頓挫、みたいなことになりかねないなと思った。ここまでに散々他人主体をおかない的なことを書いておきながらなんだけど、それでもやっぱり、こういう身に余る挑戦をするときには、3で得た信じられる人の言葉の力を少しお借りしてもいいかな、と思った。


以上が、今私が同人活動のしい!となっている要因と考える。

自己分析のつもりが途中から感想文みたいになってしまった。分けて書こうかとも思ったけど、その良い思い出とかもひっくるめて要因だし、まあいいや。

今のジャンルじゃなくても、これまでもこういう体験ができる機会はあったのかもしれない。

でもこの引きこもりで、心配性で、人見知りな私をここまで連れ出してくれたのは、いろんなタイミングの重なり、そして魅力的な作品と素敵なファンの皆様だろうと思う。

この出会い感謝したい。そして原稿がんばります

2016-06-28

明日が来るのが嫌で、眠りたくない

また朝が来たら研究室へ行って、教員に何をしても嫌味を言われる時間に耐えなければいけないんだなと思うと、寝るのが怖い

やらないでよいと言ったことを忘れてなんでやらなかったんだと怒られたり、教官イライラしてるタイミングで指示を仰ぎに行くと八つ当たりされたり、数えていたらキリがない

なるべく気にしないように過ごしているけど、最近時々ふと体の力が抜けて椅子から立ち上がれなくなったり、トイレの個室から怖くて出られなくなったりする

色々言われてきたけど、中でも「俺、〜さんの彼氏じゃないから」以来嫌いという感情を通り越して気持ち悪くて仕方がない

うまく言葉にできないけど、とても気持ち悪い。彼氏という発想が気持ち悪い。親と言ってくれればまだよかったのに。

もうドアの開け閉めで無駄に大きな音を立てることも、足音も、独り言も全部気持ちが悪くて同じ部屋にいることが苦痛

明日のことを考えると気分が悪くなるから、やっぱり寝るのが怖い

2016-06-24

http://anond.hatelabo.jp/20160615085752

状況に関わらず、大声で独り言メンに出会えばこんな感想も出てこようというもの

電車の中にも時々いる。

2016-06-22

独り言族が会社の席周りに多すぎる

しかも声がでかい

黙って仕事しろー!!

2016-06-21

[]21:増田公方

 一年以上の準備期間を費やして増田連合軍北方異民族追討の兵をあげた。

遠征軍には中心的な増田四家の当主がすべて参加し、統治の安定ぶりを誇示している。

会談では他家に強敵を任せる流れだった増田家(四)も戦後立場を考えれば一家だけ参戦しない判断はできなかった。

そこまで読んでの決断なら増田家(八)の当主は大した奴だと、ちんぽこ将軍は半ば安心していた。

 遠征軍には他の増田家に連なる人間も、北は増田軍(三)ごと降伏した増田家(一)の亡命武将から

南は降伏以来実家に帰っていない増田家(士)の敗戦処理当主まで参加していた。

増田家(六)は増田家(四)の当主兼任

 彼らの総兵力は二十万に達する。まさに増田島の総力を結集した史上初の増田連合軍と言えた。

 二十万人の増田増田領(一)と増田領(三)の境界をなす増峠、その南に広がる大きな盆地邀撃の陣を構えた。

 増峠を越えてやってきた北方異民族軍勢が、平原の北を赤黒く染める。

傭兵を導火線に、全球的な寒冷化に押されて、南下してきたなどの同情できる動機は彼らになく、欲得ずくである

北方異民族支配階級は南からイノシシの子供を輸入し、

肥育したものを潰して塩漬けにし、金の容器に封入保存する風習で知られていた。

 これは缶詰の起源ともされるもので、彼らの文化はともかく、技術は決して侮ることはできない。

また増田島にはない特有兵科を持っていた。

 ?騎兵である

増田島の住民が知らない角のやたらと大きく広い動物?を騎乗可能品種改良したもの騎兵で、威圧感は馬の比ではない

中にはチャリオット形式の敵もいて、赤い服をまとった御者の姿は、何故か増田たちの本能的な殺意を呼び起こした。

 両翼に展開した?騎兵相手取るのは、カラトラヴァ騎士団増田騎馬軍団だ。

尤も、彼らの数はどんなに集めても合計で五千を超えないので左翼に集められている。

右翼には各家から集中された騎乗士を、前列に配置された武熊が補強する状態だった。

 目算では敵の?騎兵は左右共に一万から一万五千。これに数千の軽装歩兵が加わっている。

味方は右翼騎乗士一万に武熊五十頭、左翼騎士団三百に騎馬軍団四千五百、その他が五千であった。

 バックボーン構成する歩兵の数では増田連合軍が確実に上回っている。

上回るように動員し、補給体制を整えてきたのだから劣勢だったら大問題であった。

前衛言い出しっぺの法則増田家(八)本国衆四万がつとめる。指揮官増田出羽守

「このいくさに勝てば、殿が増田家(四)の姫を紹介してくれる……」

 独り言をつぶやいているのは、おめでたいからではなく、恐怖をまぎらわすためだ。

十万人に迫る目前の異民族

https https」「スマフォ」「ニッキニッキ」「タノシクタノシク」

などと口々に意味不明言葉供述しており、受け身の意識でいると狂気に引き込まれる。


特にwww」や「//」と笑ったり恥ずかしがったりしている輩が憎々しいでござる。

 笑ったり恥ずかしがったりできなくしてやるでござる!」

 増田出羽守の後方で増田家(五)の先鋒をつとめる増田左混は言った。

江川の敗北で一時干されていた彼であるが、大軍をひきいた経験はやはり貴重なため、起用されていた。

彼は転がり込んできたカラトラヴァ騎士団と合同訓練を積むことで戦術視野を広げていた。

 中軸を構成する増田軍(五)全体の兵力比較戦場に近いこともあり五万を数える。

彼らの領土は一度も本格的な戦闘舞台になったことがなかった。実に幸せな家であった。


 増田左混の右手には増田家(四)を中核とする歴戦の精鋭たちがいた。

「昔は傭兵にしていたくらいで話が通じる連中だったので候が、そやつらがさらに遠方の異民族まで呼び集めたようでござる」

 増田家(一)の亡命武将が、当主説明する。峠の向こうが冬の間に地獄になったことを想像しながら、

長い準備期間を耐えてきた彼はこのいくさで退くなら果てる覚悟を決めていた。

 戦意の高すぎることが心配される増田軍(四)は合わせて三万であった。

なお、増田軍(四)には旧増田領(二)などに展開している他の部隊存在する。

「ついに増田島を縦断してしまった……」

 反対側の中央左翼よりには増田家(十)の当主がいた。故郷が遠く、別に海上輸送負担があるため、彼らの軍役は軽い。

武熊がトラウマになっている旧増田家(九)家臣団も寄騎につけられて総勢三万だった。


 最後増田家(八)当主がひかえる後衛には、四万人が集まっている。

輜重兵が一部混じった雑多な集団であり、味方にはあまり期待されていなかった。

「この地は我々のシマだ(お腹グルグルしてきた……)!!」

 実はこの当主戦術レベルで戦いに参加するのは初めてだった。


 最初に動いたのはもう一つの部外者であるカラトラヴァ騎士団だった。

恐怖を知らない騎士たちは三十倍を超える敵にむかってまっすぐ突っ込んでいく。

「キホウキホウ」「ツカエツカエ」

 敵はおめきながら迎撃の体勢を整えた。先頭をはしる騎士団グランドマスダーは異国語で部下に叫ぶ。

「カラコール戦法だ!」

 彼が槍を掲げると騎士たちは一斉に顔を左手のあらぬ方向にねじ曲げた。そちらに指をさす。

「「あっ!!?」」

 言語の壁を通じて通用するしぐさをみて、?騎兵たちは一斉に右手をみた。

「「??」」

 何もないことを不審に思って視線を戻した先には視界一杯の白銀騎士たち。

 ごあ、ぐあっしゃゃあああああん!!

 耳を聾する轟音をかなでて敵味方が激突する。?の大きな角も馬にまで装甲を施したカラトラヴァ騎士団相手には障害にならず、敵の右翼は切り裂かれた。

 彼らがこじ開けた突破口を五千の騎乗士が拡張する。一方、増田騎馬軍団は大きく左に回り込む機動をおこなった。

騎士のいない反対翼の戦いは増田連合軍の有利には展開しなかった。

「com.com.」

 ?チャリオットが耳障りな音を立てて迫り、旋回しながら武熊に矢の雨霰をふらす。

「ぶおっ、まおっ」

 武熊たちは腕で頭をかばい、いやいやをした。さらに射られるとたまらず敗走する武熊が現れる――味方の方向へ。

「こっちくんな!」

「やっぱり武熊は増田の敵」

「敵に回すと恐ろしいが、味方にしても頼りないっ!」

 武熊とハサミは使いようなのだが、右翼騎兵勝手なことをわめいて混乱をきたした。

そこに?騎兵たちが威勢よく突っ込んでくる。

「「うわあああああっ」」

 戦場東側での戦いは幸先の悪いものになった。

「すべての増田が我らの背中をみているぞ!」

 増田出羽守は由緒正しいスカラベの前立てを部下に向かって反射させ、刀で敵を指し示した。

五万の雑魚ナメクジがうねうねと敵に向かって進む。時折、敵味方の矢が飛び交い、飛翔音が恐怖を煽り立てる。

至近距離に近づいたことで増田兵は黒い毛皮をまとった敵の中に、本物の生きた毛皮が混ざっていることに気付いた。

「敵の武熊だ!」

「いや、セルクマだ!」

 そいつの身体は増田島の武熊より一回り大きかった。しかも、暴れた時の危険無視して敵兵が大武熊の近くにまとわりついていた。

増田たちはさっそく脱糞する。それでも槍にすがってへっぴり腰で向かっていく。

「イチランイチラン!」「モウケモウケ!」

 異民族は突然騒ぎだし増田の肝をつぶした。ほとんど気を呑まれ状態中央での戦いがはじまった。

右翼の連中は何をやっておる!」

 増田ちんぽこ将軍右翼崩壊をみて叫んだ。事前に打ち合わせた作戦があっさり台無しになってしまった。

「右を向けぇい!」

 烏合の騎兵集団を破砕した敵の?騎兵が奇声をあげて駆け寄ってくる。三万の歩兵は味方の右側面を守るために戦いはじめた。

「やっぱダメだ~~っ」

 同じ頃、中央でも増田家(八)軍団が後退に追い込まれていた。

あれだけ意気込んで進んだのに、撃退されるとは情けない。

負け上手の増田出羽守は無理して流れに逆らうことはせず、部下と一体になって逃げた。

「姫との結婚は無理でござるな……」

 敵の中央はいきおいに乗って増田連合軍を追ってきた。増田家(五)が汚れた尻拭いに割ってはいる。

「必ず負ける兵は必ず勝つ兵と同じ。やはり、軍師にとっては使いやすいわい」

 増田匿兵衛はうそぶいて銅鑼を鳴らせた。前衛が引き出した敵を左右の歩兵が側撃する――計画だったのだが、右側は?騎兵への対処必要だったため機能したのは左側の増田家(十)軍団だけだった。

「放てぇ~~っ」

 自慢の手銃が火を吹き、防備の薄い斜め右から撃ちまくられた蛮族がバタバタ倒れる。

コミュニケーション不能な連中もさすがに怯んだ。そこに増田家(士)の尖兵が斬り込んでいく。

「……この兵があれば天下も狙えたはずでござるが」

 自分のではない脱糞臭いがして、増田中弐は邪念を追い払った。

 戦場西側では増田軍が圧倒していた。鋼鉄戦士たちが?騎兵中央を食いちぎる一方で、増田騎馬軍団が側面や背後に回り込み、騎射で滅多撃ちにする。

増田島の湿潤な気候が蛮族の合成弓にあわなかった影響もあり、一方的射撃戦になる。

 このまま敵の後方を回り込んで、東の騎兵戦も勝利に導けば完勝。

そんな、計画だったのだが、味方の右翼時間稼ぎに失敗したため計画根本から狂っている。

喧騒の中、増田騎馬軍団指揮官たちは、その事実を忍びに聞かされた。

「父上!」

 ある増田騎馬が北を弓でさした。増田典厩は頭をつるりと撫でる。

「まったく、とんだぢゃぢゃ馬ぢゃわい……」

 増田騎馬軍団はじゃじゃ馬が導く方へ進んだ。

 増田軍(四)は敵左翼騎兵の攻勢をしのぎ続けていた――むしろダメージは?騎兵の方が大きかった――が、

動力にまさる敵の動きを拘束することはできず、敵左翼の一部はついに本陣にまで乱入してきた。

精強な増田軍(四)に近い右寄り本陣をおいた方が安全という読みが裏目に出た。

「うろたえるな。うろたえるではない!」

 と叫ぶ増田家(八)当主が一番うろたえていた。尻は腸そのものを体外に排出してしまった感触だ。

ナマコならそれを囮にして逃げるのだが、最高司令官ともなれば、そういうわけにもいかない。

「ipip!」

 馬廻りが角の派手な?騎兵相手にしている間に、随伴していた軽装歩兵が足下まで迫ってくる。

「ひかえろ、下郎が!!」

 当主悲鳴をあげると、腰の大業物を抜いて、一刀のもとに小鬼を斬り捨てた。

!?

「://」

 敵は一瞬硬直する。増田家(八)の当主はかつて伝説的な剣士師事し、

免許皆伝を受けた腕前であり、その太刀筋は異様に鋭かった。

「ぬりゃ!てりゃっ!」

 漏らしながらも、バターのように雑魚ナメクジを斬りまくる。

「それ以上、いけませぬ」

 太刀が刃こぼれだらけになったところで馬廻りが主を止めた。四万の後衛は?騎兵を軒並み倒しおえていた。

普段輜重を護衛している彼らが、増田家(八)では最精鋭なのであった。

輜重が奪われない信頼があるからこそ、増田軍(八)は安心して戦えた(負けられた)。

そして、彼らが防衛された食糧を期待して本隊への合流を目指すことで全体が敗北から早期に立ち直るのであった。

 だが、やはり実戦経験の乏しさは問題であり、頭領がみずから戦う事態後衛はそうとう混乱していた。

そんな最悪のタイミングで敵中央から東にこぼれた大量の歩兵軍団が襲いかかってきた。

 最初東西に引かれていた戦線はいつのまにか、南北に引かれる状態になっており、本陣最右翼最前線だった。

敵味方が増田左混が戦っているあたりを中心にして、回転扉のように右回転した結果である

「ここは一旦、お引きを」

 増田匿兵衛が進言する。当主は言い返しかけたが考えを改めて軍師にしたがった。

くそっ」

 当主の隣で馬を攻める軍師は尋ねた。

「お腰の物は味噌ですかな?」

「……たわけ。うんこに決まっておろうが」

「某もでござる」

 見ると増田匿兵衛も漏らしていた。

 大将敵前逃亡したことで増田連合軍士気は低下、思い思いの方向に退却をはじめた。

あくまでも退却をこばんだ増田家(一)の旧臣たちは敵に突入して討ち死にを遂げた。

「むごい……」

 と漏らしつつも、増田家(四)の当主も、死兵の抵抗を利用して戦場から離脱した。

前回

http://anond.hatelabo.jp/20160620020153

次回

http://anond.hatelabo.jp/20160622000404

2016-06-20

マネーモンスターを見た(ネタバレがあるよ)

なんかモヤモヤした。

全体的に面白かったんだけどね。

ハラハラしてなかなか引き込まれたし。

カイルモリーにボロクソ言われるところとかも

泣かしどころかと思ったらそっちか!ってなったし。

でもなんかオチスカッとしない感じだった。

最後の流れ

リーカイル連邦公会堂へキャンビーに会いに行く。

生放送中のカメラの前でキャンビーの悪事が暴かれる。

カイル警察に撃たれて死亡。

エピローグ

みたいな。

なんつーかカイルは救われてないんじゃないのかと。

結局キャンビーは社会的制裁は受けるっぽいけどカイル死んじゃってるしね。

キャンビーが言うように確かに法律を犯してるわけじゃなくて

でもそのキャンビーのしたことによって被害を被る人が出てきて

でも株価が上がってればその人達だってなんの文句もなくて。

最後プラスチック爆弾ベスト(実際はただの粘土)を着せられた

キャンビーに向かってカイルが言うんだ、謝れ、って。間違ってたと言えって。

銃を突き付けられ、起爆装置リモコンを目の前にかざされ、脅された状態

キャンビーは悪かった、wrongと叫ぶ。

それを聞いたカイルは納得したかのように、目的が達成されたかのようにリーの方を振り向き

起爆装置キャンビーへ放り投げる。(スイッチから手を離すと爆発する設定だったが実際は粘土なので爆発はしない)

瞬間、周りを取り囲んでいた狙撃から発砲され、カイルは命を落とす。

カイルはそれで満足だったのかなぁって思ってしまった。

キャンビーの企みによって全財産を失わされ(自業自得の面があるにせよ)

テレビ局に乗り込んでキャスター人質にとってまでやりたかったことが

悪かった、といわせることだったのかなぁと。

エピローグニュースで、キャンビーが起爆装置を放り投げられた時に慌てふためくカット

コラ動画としてvine拡散しているというニュースがあった。

今っぽいなぁと思った。キャンビーがしたことに対して、規制を強めようという動きが出るとか。

なにかしらの運動が起こるとか。そういうんじゃなくて、面白おかし編集して

嘲り笑う対象にするだけで終わり。(海外なんちゃら法で罰が与えられるってニュースもあったけどさ)

みんななんとかならないかな、と思っているんだけど、なにもしない、なにもできない。

ちょっと馬鹿にして、すっきりするだけ。そんな印象だった。

リーカイル連邦公会堂へ向かうところも印象的だったなぁ。

周りには野次馬がたくさんいて、番組でやっていたダンスを踊っていたり、カイル応援していたり。

またウォール街占拠だ!って息巻いていたり。

でもカイルが、イヤホンリーに渡しに来たロンを撃ってしまう。

そしたら蜘蛛の子を散らすように野次馬が逃げ惑う。

カイルはその中で、違うんだ、間違っただけなんだ、と独り言ちる。

なんかね、群衆無責任さを実感させられるような感覚だった。

やっぱり、解決してないんだよね。この一つの事件としては一定収束をむかえたけどさ。

ジョディ・フォスターが答えを示してないって言ってたっけ。うん、問題提起映画なんだなぁと。

ティが言う、来週はどういう番組にしようか?

この先どうなるんだろうね、どうしたいの?って聞かれてるみたいだった。

やっぱうまく言葉に出来ない。なんか良い感想書いてくれる人いないかなぁ。

2016-06-16

感情的で余裕がなく、いっぱいいっぱいなのが周囲にダダ漏れ状態であることについて

あー・・・みっともない上に迷惑なもんだな、と思った。

今までそういうタイプに接したことがあまりなくて、感情的で素直というのは良いことなんでは?なんて思ってた。

けど実際に体験してみると違う。

不機嫌な顔をしてしょっちゅうネガティブテンションで汚い言葉を吐く。

たとえ矛先が自分や仲間内じゃなかったとしても、気分は悪いもんだと知った。

それが上司だと、かなりの苦痛

大変なのは分かるんだけど。力にもなりたいけども。

しょっちゅう舌打ちして独り言親会社を罵ってるのは、怖いばかりで親しみを感じるものではなく。

ネガティブを一切言うな!なんて決していうつもりはないけど

感じはよくないもんなんだな、と今更ながらに知った。

同じようなふるまいを意識せずにやってた過去の己を省みつつ。

2016-06-15

松屋泥酔おじさん

無性に松屋牛めしが食べたい。そう思って松屋のドアをくぐると、泥酔したおじさんがいた。

中肉中背、ともすれば瘦せ型だった。頭は地肌の見える短髪白髪。髭は無造作に生え、見た目の年齢は50〜60くらい。水色のポロシャツはそこまで汚れていなかった。

テーブルの上には、カレーと牛皿、それに瓶ビールが2本。1本はすでに空いていた。カレーも牛皿もほとんど手つかずで、コップに注がれたビールも、僕が牛めしをかきこむ間ほとんど減ることはなかった。

おじさんはとにかく独り言を繰り返していた。独り言、というには声量は大きく、誰かに話しかけているような語調。ろれつが回っていなかったのか、べらんめぇのようで、実際はなにを言ってるかまったくわからなかった。たまに近くの席の人に声を投げかけていたが、返事がなくても気にしていない様子だった。いずれにせよ、おじさんがここにはいない何者かと話しているように見えて、それが余計に「酔っぱらい」を連想させた。

泥酔している、とは書いたものの、本当は泥酔などしていなくて、単に頭のおかしいおじさんだったのかもしれない。しかし、もし瓶ビール1本で、あそこまで泥酔できたとしたら、それはそれで幸せだろうなとも感じた。それも白昼の松屋酩酊できるならば、なんとコストパフォーマンスに優れた人生か。

今や、富士そばソーセージレーベンブロイをいただける時代だ。松屋で一杯ひっかけるというのは、別段不思議なことではない。しかし、「白昼の松屋」「中年」「一人」「瓶ビール」「泥酔」「独り言」といった要素が重ね合わさった途端、どうしようもない末期感がそこに生まれる。

彼とて、なにも松屋で真昼間からへべれけになるために、この世に生まれたわけではあるまい。あのおじさんは、どこから来て、なぜあの状況に行き着いたのだろう。そしておじさんは、この先どこへ行くのだろう。

2016-06-06

職場ブツブツ独り言言わないで

日中小声で「お、ヤベッ」とか「あ、そっか」とか本当にイライラする

何で黙って作業できないんだ? 

何かの主人公にでもなったつもりなの?

かっこよく働いてる自分をみんなが見てると思ってるの?

家と職場区別がつかないの?

子供なの?

自分がうるさいんじゃないかとか考えたことすらないの?

治せないの?

脳の病気なの?

2016-05-20

電車自分の隣に人が座らない現象外国人説明できるか

電車自分の隣に人が座らない現象」を外国の人は自分差別されているのではないかと考えてしまうらしい。


日本にくる外国人あるある現象らしいんだけど日本人に聞いても「差別であるとは言われず大抵曖昧言葉否定される。

これは日本人ならなぜそう答えるのか大体わかるんだけど、いくら説明しても海外の人は差別であるといい続けるしその疑念がぬぐえないみたいだ。


まずそもそも「電車自分の隣に人が座らない現象」は外国人だけではなく日本人経験している人が多い。

その理由として挙げられるのは以下のような理由である


・顔が怖い、表情が怒っているように見える

・外観(髪型服装や態度)がガラが悪そう、ヤンキーっぽい、あるいはオタクっぽい

・不潔(非常に汗をかいている、風呂に入らない、服を着替えない)

特にワキガ自分では気付かないことが多い)。この中で最悪かも。

・太っている(隣に座れない、狭い)。

・一人の世界に浸ることが好き。独り言をよく言う、車内でパソコンなど場所を取ることをやる、等。

・足の位置(意外に重要)。足を組んだり、大きく開かないと安定が悪くて落ち着けない。他人迷惑です。

Yahoo知恵袋引用 -http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1070593140


電車自分の隣に人が座らない現象」は多くの日本人自身がそもそも経験しており、更に上記のように複数理由が考えられるため

「外観が原因である。」

という理由だと特定できない。

まさか隣に座らずなぜか立っている人にいちいち聞くわけにもいかないし、そもそも特定できないのだ。

なのでネット上で検索すると「女性に席を移動された(意図不明)」「誰も俺の隣に座らない(臭いからか?)」「私の香水が臭かった?(よくわからない)」みたいな悲しい事例があふれるほど出てくる。


よって、「電車自分の隣に人が座らない現象」は差別が原因であるとは断定できず、更に考えられる理由複数あるため日本人反論は「差別とは限らない」みたいな曖昧な返事になってしまうわけだ。


なのでこの反論を聞いた外国人はかならず「本当は差別だけど日本を悪く言われたくないか日本人適当言い訳しているんじゃないか」と思うことになる。


上記の理由からかこの話題過去から現在まで延々とループし続けている。

海外ではこの現象は発生しづいか日本に来て目立つのか、そもそも日本人パーソナルスペースが広いとか干渉を避けたがるとか色々理由はあるとは思う。

でも差別が原因だとは容易に特定するのはそもそも不可能だ。

なにか外国人でもこの事情をズバッと理解できるような明快かつ簡単説明や例えは思いつかないだろうか。

2016-05-19

~Change The World~

Mサイズブラックコーヒーと、サンドイッチ

これがいつもの組み合わせだ。

先月転職して入社したばかりの会社の近くにあるコンビニ

徐々にデスクで食べる朝ごはんパターンも決まってきた。

はいつも忙しい。

遅刻ギリギリ時間に起きて、急いで顔を洗い、歯を磨き、化粧をして服を着替えて家を飛び出す。

ちょうど会社に着く頃にお腹がすくので、デスクメールチェック兼朝ごはんだ。

独身アラサー女性の朝なんてこんなもんだろう。

私は毎日生活でいっぱいいっぱいなのだ

早朝からおしゃれカフェに集合して英字新聞を読み合うような高尚な民族にはなれる気もしない。

大体どうして女性ばかりがアラサー独身だと肩身の狭い思いをしなければならないのだ。

税金だって多く納めているというのに。

「このロリコン国家め。」

コンビニの袋に同封してあったチラシに載っているキャンペーンアイドルグループだった。

チラッと視界に入るやいなや、私はそのチラシを不毛感情とともにデスクゴミ箱に捨てた。

自分が変えようもない環境について不平不満を言っても、損するだけだろう。

他人は変えられないのだ。

私は現実を受け入れながら、どうにか沈没しないように生きていくだけで精一杯だ。

ちょっと気を抜くと、あっという間に沈没してしまいそうな船。

遭難しないように必死に漕ぐしかない。

じゃあ、なんで航海に出たの、という疑問については考えない。

だって自分意思で出た航海じゃないのだから

さて、入社して一ヶ月半が経過した。

だんだん職場人間関係が見えてくる。

この職場ではどうやら栗原が裏ボスだ。

栗原事務職女性で、40歳は超えているだろう。

それを確認できるような勇気の持ち主はもちろんこの会社にいない。

入社してもう8年になるらしい。

おそらく、最後に異性とデートをしたのは何年も前だろう。

チームの上司武田だ。

おそらく50歳を超えた、典型的な家庭持ちサラリーマンだ。

栗原は表向き、武田を立てている。

しかしその裏では陰口ばかりのようだ。

ランチタイム栗原派閥は連れ立ってカフェテリアスペースで時間を過ごしている。

全員女性で、事務職総合職が混じっている。

弁当を持参している人ばかりだ。

その場でどんな会話が繰り広げられているかは、わざわざ派閥に入らなくても大体分かる。

武田をはじめとする社員の影口、悪口大会だ。

私も社会に出て6年目になるので、特に驚いたりもしない。

日本中職場で見られるごく当たり前の光景だ。

この会合目的はこうだ。

まず同盟状態確認

私たち仲間だよね。お互いに守り会おうね。」という暗黙の了解

メンバー同士の結束をその出席を持って確認するのだ。

つぎに経済制裁の発動だ。

同盟状態を抜けたものには「悪口」と「無視」という手痛い罰則が課されるのだ。

職場で「無視」をされるということは必要情報が入らない可能性がある。

それは仕事の出来に直結する。

そして罰則ついでに自分ストレスも発散できるという、

「おまけ」付きだ。

私は入社したばかりということもあり、

色々なチームのランチに一緒させてもらうという日々を送っていた。

何とか逃げていたわけだ。

ただし、その言い訳もそろそろ厳しい時期が来ていることは肌で感じていた。

「ピローン」

考えていたことを見透かされているかのようなタイミングで、

社内チャットの着信画面がポップアップした。

送信者は栗原の手下の山本だ。

鈴木さん、今日ランチのご予定ありますか?

もしなかったら、私たちと一緒にランチしませんか♪

あ、もし別にご予定があったら大丈夫です〜!!

ご都合お知らせ下さいませ^^山本

ついに来た。私のデスクにも赤札が貼られたのだ。

相手の都合に配慮しているように見せかけて、

すぐに返信しなければならないチャットという手段

そしてこの言い方。

頼む、キリシタンへの踏み絵のような誘い方は辞めてくれ。

私は悩んだ。

のるか、そるか。

分かっているのだ。

この手の会合は一度入ると、

抜けることはとても困難だと。

入隊は気軽に出来ても、除隊には理由がいるのだ。

それも普通OLにはとても用意できないような理由が。

「お」

「さ」

「そ」

チャットの返信を一文字文字打つだけで、手が震える。

何せ、もう既読マークはついてしまっているのだ。

早く返さなきゃ、早く返さなきゃ。

でもどうやって?

入隊したくない、入隊したくない、入隊したくない・・・

頭をどんなに高速で回転させてみても、

理想的な回答は思い浮かばなかった。

どんなにたくさんのシミュレーションをしても、

円満に断る方法が見当たらないのだ。

鈴木さん、ちょっと来て。」

そこに武田から呼ばれた。

から呼ばれてこんなに嬉しかったのは初めてだ。

何でも昨日出した資料の不備を、

今日中に直すようにとのこと。

大切な会議使用する資料なのでせっつかれた訳だ。

かしこまりました!申し訳ありませんでした。本日中に提出し直します。」

私はわざとフロアに響くような大きな声で返事をした。

そしてデスクに戻ると、やけに忙しいふりをして作業に集中した。

本当は2時間くらいあれば終わる修正だが。

このようにしてあっという間にお昼時になった。

相変わらずチャットへの上手い返しが思いつかない。

頭の中がスタック状態になっていたのだ。

そこで、山本がやってきた。

鈴木さーん。

さっきはいなりチャットしちゃってごめんね。

それで、今日ランチどうする?」

来た、来た。

しかも隣に裏ボス栗原もいるじゃないか

「あ、あ、あの・・・。」

私は軽いパニックになっていた。

彼女たちとは絶対ランチを取りたくない。

一回一緒したら最後、ずっと抜けられなくなることは分かっている。

毎日繰り返される自由を奪われたランチタイムなんて拷問だ。

でも、上手い断り方が思いつかない。

それに、この職場に馴染むためには彼女たちに嫌われることは避けられたい。

思考が巡りに巡り、5秒が永遠に感じられた。







何か言わなきゃ。何か言わなきゃ。

何か上手いこと言わなきゃ。





「ごめんなさい、私レズなんです。」





これが私の口からついて出た言葉だ。

自分でも何を言っているのか分からない。




レズなんです。

こんなに綺麗な人たちとランチしたら、私、気が変になっちゃう。

午後の仕事差し支えちゃう。」






栗原山本は目を丸くしてこっちを見ている。


自分の身体が自分のものじゃないみたいだ。





「今まで、女の人とした付き合ったことないんです。

からこの年齢でも独身なの。私綺麗な女の人に弱いんです。

見た瞬間に嬉しくなっちゃうんです。

とくに栗原さんすっごくタイプ・・・。だから、ごめんなさい!」




私は自分自分が何を言ったのか分からないまま、ダッシュでデスクに戻った。

そしてカバンを取ると、急いで会社の外に出た。


その日以来、

私は栗原軍団ランチを誘われることは無くなった。

それどころか、飲み会にもほとんど呼ばれなくなった。

特にプライベート話題には誰も一切触れてこなくなった。


かと言って仕事に支障が出たかと言われば、

そんなことはなく、むしろやりやすくなった。

事務職の人たちがやけに優しくなったのだ。


栗原けが知っている武田スケジュールをこっそり教えてくれるようになった。

このお陰で武田の予定に合わせて仕事の手を抜くことができるようになった。

社内のマニュアルをこっそり回してくれる人もいた。

お菓子を分けてくれる人もいた。

腫れ物認定されたことは少しこたえたが、

それは自分さえ気にしなければいい。

代わりに職場の人と距離感

取れるようになった。





「なーんだ、世界なんて簡単に変えられるじゃん。」





私はサンドイッチについていたシール剥がし

キャンペーンの応募用紙に貼った。

そしてコーヒーを飲みながら、

心の中でそう独り言ちた。






<完>

2016-05-16

エアリプについての愚痴

エアリプっていうと聞こえはいいかもしれないけど、それって結局はただの独り言じゃん?

悪意のある場合は完全に陰口・悪口だし、

そんな事でしかコミュニケーションできない困った人たちは頼むから滅んでくれ

そういう奴らに限って「エアリプをやめろ」と言ったら逆ギレしてこっちをコミュ障扱いしてくるから困るよな

2016-05-15

http://anond.hatelabo.jp/20160515150203

この問題時系列に並べると

1.艦これ関連のdisをした(要検討)枕狐氏の発言

2.1に対して独り言を言ったさくらい氏の発言

3.2に対してIDをつけて返信した枕狐氏の発言

となる。

で、どこを発端とするかで意見割れているってことでいいのかな。

2016-05-07

twitterfacebook2ちゃんも続かなかったけど、増田は続けられる気がする。

会話形式じゃなくて独り言からかな

2016-05-06

http://anond.hatelabo.jp/20160503145044

オナニーで気分高める時くらいしか声出さないのに、彼女に髪で背中さわさわされた時は、メッチャ自然にうんうん声出たで。

性感帯は別腹なんじゃね。

ちなみに独り言多いタイプ。小指ぶつけたら「あいた!」って叫ぶし、ゴキブリ出たら周りに誰もいなくても実況中継する。

2016-05-05

http://anond.hatelabo.jp/20160505085036

独り言

銀行取り付け騒ぎみたい

マイナスマインドが負の連鎖に繋がる

低価格品質に誇りをもっていて

完璧主義で精細で繊細

ほんとは

乗り物や配送なんて何時間遅れてもたいしたことなくて

郵便物も届くか届かないかわからいくらいが丁度良い

治安も注意していないと、いつ刺されるかわかならいぐらいが普通

買った製品も7割動けばOK

品質と適切な費用

品質コストに比例するのに、企業努力してコストを下げたら、給与帯も下がる

安くて良いものはみんな買うもんね

良いものは高くないといけないのにね

買う人が品質技術に敬意を払っていないんだろうね

人件費

品質品種での対応人件費の占める割合が高すぎる

給与を下げる以外で対応可能な方法を求む

品質を下げると売れなくなり悪循環、人を切らないといけなくなる、けど切れないので

人を雇わないようにする(派遣にする)、可能な限り自動化する

日本が死んでいる?

日本が死んでるのではなくて、労働に対する対価というブルーカラー的なもの世界的に死んでいるのではないかな

ブルーカラー人間しかいない日本では働いた分の報酬要求するので

お金がどう生まれるかと切り離されていて、報酬を得る知識が乏しい

■目先のこと

労働に対する対価を求めるのなら、技術を身につけよう

自分次第で技術は深くも広くも身につけることができる

仕事で身につかないと嘆くなら、仕事以外の時間で身につけよう

時代のこと

ほんの一時期(戦後数十年~現在~??)能力が低くても、誰でも生きることができる豊かな日本があった

歴史普通は、これから普通はどうなんだろう

予防線

強く書くと反応が激しく、弱く書くと反応しない

とりとめなく書くと誰も読まない

多数派は読解力がなくて、鈍い人達

自分もその一人

2016-05-03

枕狐の件って、絵師クラスタの反応おかしくね?

これは俺の感覚おかしいだけなのかどうかを確認しておきたい。

ツイッターで枕狐の事で盛り上がってるじゃん?

枕狐批判の有志がTogetterで経緯をまとめたり、ご丁寧に簡易イラストに描き起こして話を広めようとしてるじゃん?

あれ、なんなんだ?

あれ、何度読んでも、対立している相手さくらい氏?)の事を全力で擁護する気になんてなれないんだが、なぜあそこまで盛り上がれるんだ?

公序良俗法令という観点で言えば圧倒的に枕狐オバサンに分が悪いのは理解できるんだが、さくらいなる人物の初動があまりにも女々しくて、それが全てを萎えさせるんよ。

Togetterでは、好きな同人作家(要するに枕狐)がゲームにかまけて新刊落とすことを、独り言でネチネチとボヤいてるところまでご丁寧にまとめてあるのよ。

まとめた奴は枕狐に批判的なんだろうけど、こんなもん見たら、その気も失せるわ。

さくらい氏の当初の言い分としては「1年前にゲームにかまけて新刊落とすことを批判してたくせに、今のてめえはそうなってるだろ。いつ新刊出すんだよ」ってことなんだけど、これ、俺は引いたんだけど、お前らどう?

どうも絵師界隈の連中はそうではないらしく、一様に枕狐批判に走ってるのよ。独り言ツイートに絡んだ枕狐サイドも頭悪いけど、それでも尚俺は引いた。

あと、なんでこれ当事者以外の連中の方がヒートアップしてるんだ?このあたりもよくわからんのよ。

2016-05-02

ニート諸君GWを楽しんでいるかい?

と言っても、ガチニートはこのタイトル記事を開く度胸は無いだろうから

ここに書くのは、まあ独り言みたいなもんだ。

俺も無職だった期間があるんだが、

平日より土日や祝日のほうが辛いんだよね。

休みってのは、日頃働いてるから嬉しいものであってさ。

土日祝日になると、外で楽しそうな声が聞えるわけだ。

そのたびに思うわけよ。

「彼らの今日という自由の日は、やる事をちゃんとやって次の給料日にはウン十万が銀行口座に振り込まれる人が、思い切り羽根を伸ばせる素敵な日だ。明日に向けて贅沢できる日だ。

それに比べて、俺にとって今日という日は昨日と変わらない。ただ崖に向かって失っていくだけの日だ。

彼らは明日になれば仕事があるが、それは居場所があるって事だ。俺には明日も居場所がない」

ってな。

職がないってのは、毎日休日なんじゃない。

毎日がただひたすら耐える日なんだ。

地獄だろ。

悪いことは言わないからハローワークに行きな。

まあ、読んでないんだろうけどさ。

2016-05-01

http://anond.hatelabo.jp/20160501133230

ショックだったんだろうけど、辛い経験や、自分と故人は違うって切り分けようとし過ぎて、なんか極端な精神状態になってるんじゃないか?

自殺に対してのこの考え方が自分に定着したらまずいよ。

虐待受けた人が自分の子供に甘すぎて駄目にするとかあるじゃん。そのままだと、その類の、度過ぎた拒否から反動からの悪いもの生みそう。

今は必死でわかんないと思うけど、三段目ジョーク本音じゃなくても、不謹慎自覚してても、押しつぶされそうでも、聞いた人がどんな立場でも笑えんこと言ってる。周りはそれ見てるよ。

独り言ならいいけど、毒は人にぶつけん方が良いと思う。

2016-04-29

4月から東京販売指導をしてるんだが

東京人って絶望的に空気読めないんだな…。

あと、お客さんの独り言やお客さん同士で会話している話を聞いていない。

お前ら話しかけられないと聞けないのか?と思う。

販売必要スキルは盗み聞きと空気を読むだからな…。

必要無さそうな時は話掛けない、困ってる時は声を掛けられなくても助ける。

なぜか西の人間はやたら上手いんだが、東の人間は全く出来無い。

場の空気を読んでくれ。

あと何で店員仕事中に店員同士で雑談して良いと思ってんだよ、喋るなアホ。

から東京店舗満足度いつまでも低いんだぞ…。

2016-04-26

足元を見られると利用される

あるキャバクラ従業員独り言です。


店の準備をしないで座席スマホいじりをしている。

助けてくれと被害アピールして金を貸してくれと言ってくる。

借金を断ると「じゃあヤミ金に借りる」と謎の逆ギレ

女の子の送りもやらない。ビールを飲んで「俺酒のんから運転できない」アピール

うぜええんだよ。てめえのせいで水商売がこんな奴ばかりだと思われたくないから今すぐにでも仕事をやめろや!

2016-04-24

人気も疎らな閑静なホテルロビーでのことだった。

久しぶり。元気にしてた?

偶然の出会いだったこともあり、私の口調は妙に馴れ馴れしく、それでいてどことな余所余所しいものになってしまった。本当はとても驚いていたはずなのに。胸裏を満たした懐かしさと感慨を、薄っぺらい声色で覆い隠してしまった。

唐突に、そして呆気なく別れてしまったあの日から、もうかれこれ十数年。過ぎ去った月日の分だけ大人になったのはあなただけで、私は私のまま、変わらぬ姿のままで、いま再びであなたと向かい合っている。

けれどもあなたは返事をしてくれない。大きなガラスの外壁越しに聞こえてくる小鳥のさえずりだけが私たちの間をとりなしている。

ふいに私は、今日まで旅をしていたのと口にした。海を渡り、赤茶けた奇岩がそびえる岩石砂漠を仰いだことを。空を飛んで、湖畔に浮かぶ水上の宿で猛烈なスコールに見舞われたことを。多種多様な人々が行き交う大都市の雑踏を前にしたことや、人っ子一人いない秘境の地で一夜を明かしたことまで、流れるように話し続けた。

ただじっと見つめられるだけの沈黙に耐え切れなかったために――そしてきっと互いの知らない時間を少しでも埋め合わせたいがために――語らずにはいられなかったのだ。

どれもこれもが壮大で美しく、圧倒される出来事ばかりだった。おかげで思いがけず国に戻ってきてしまうくらいに疲れてしまったのだと話の終わりに苦笑すると、あなたが腰を下ろしているソファースプリングが微かな音を立てたような気がした。

……ねえ、これからどこへ行くの。何か予定はあるの。

訊ねてみても、あなたは決して答えない。口を開く素振りさえ見せてはくれない。

私の衝動は、もしよかったら、と続けかけたところで行くあてを失ってしまう。ぺらぺらとした薄い小声は、今回もあなたの鼓膜を震わせることができなかったのだ。

十数年前と同じ。私の声は、今も昔もあなたの耳には届いてくれない。たった一度きりでさえ。

かなしい。さみしい。くやしい。

思いが溢れてくる。輪郭が滲んで、身体がふやけてしまいそうになる。

けれど、それでもいまは、たとえ僅かな時間だけでもあなたの側に居られるのなら――

私の表を見、裏を見て、少なからずの驚嘆が入り混じった息を漏らしたあなたは、やがて誰に聞かせるでもなくぽつん一言独り言ちた。

「久しぶりに見たなあ、二千円札

そうして私を財布に滑り込ませると、ソファーから立ち上がって足早に移動し始めた。程なくして小鳥のさえずりがはっきりと聞こえてくるようになる。春の陽気に誘われたのか、伸びやかな鳴き声は代わる代わるに響いている。突然、少し強く風が吹いたらしい。一瞬止まった靴音の合間を縫うようにして木々のざわめきがざあざあと降り注いできた。

私は再び歩き出したあなたの小気味良い足音を感じ取りながら微睡んでいく。遠くない未来に揺るぎのない別れを予期しながらも、束の間の安らぎに身を委ねてそっと目を閉じた。

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