はてなキーワード: 無造作とは
古いからってデカイ顔してるだけで純粋な大きさとか機能性ではそのへんに建ってるビルに遠く及ばない パルテノン神殿もコロッセオもアンコール・ワットも
新宿とか梅田に無造作にある名前も知らんオフィスビル、あれが1000年前からある遺跡だったらたちまち世界一人気の観光地になるよ(鉄筋コンクリートは千年保たない、というのはここではどうでもよくてデカさの話 古さが同じだったらどっちが偉いかということ)
俺が言いたいのはだから世界遺産はクソだということではなくて、世界遺産に向けるくらいの目をそのへんのビル(とか球場とか空港とか)に向けるのもいいよね ということです。実際デカくてすごいよ 全部世界遺産と思って街を歩け
帰宅の電車の中でやっと座れて、一番端の席だったからもたれかかっていたところで腕にくすぐったい違和感があった。
わたしの隣で浅く座ってた女性が腰まであるロングヘアを無造作に下ろし、傷んでいるのかパサパサ広がっていて、それがわたしの腕に当たっていた。
他人の髪の毛なんて気持ち悪いな…と思いながらすこし腕を引いたら、その人の膝に生後5ヶ月くらいの赤ちゃんがいるのが見えた。
何となしに見ていたらヨダレまみれの手がこちらに伸びてきて、わたしの鞄に触れた。
知らない赤ちゃんのヨダレが鞄にべっとり付いてポカーンとしていたところ、その女性が一言も発さずにハンカチでわたしの鞄を勝手に拭いた。
人のもの触る前にひと声かけてよ!!!と思ったけど何か不気味で何も言えなかった……
今の弟にとって、一ヶ月“も”残っている夏休みは一ヶ月“しか”残っていない。
吹きすさむ熱風は、既に秋を運んできていると感じている。
「やっぱり面倒くさい、難しいやつから片付けていこう」
弟はやらないと決めたらやらないが、やると決めたらやる。
つい先ほどまで全くやる気のなかった宿題を、今は無性にやりたくなっていた。
「ようし、まずは言語だ」
それらを組み合わせた雑多な表現。
弟はその言語の複雑さを理由に、この国に生まれたことをよく俺に愚痴っていた。
客観的に考えても有数の習得難度だとは思うが、弟の場合は書き取りなどの作業が嫌いなだけである。
そして嫌いなものが好きになるほど、やる気というものは魔法の力を持ってない。
こんな思考を巡らせている時点で、気力が持続するのも時間の問題だ。
このままでは、どの宿題から片付けるかで悩み、勉強の準備をしただけで力尽きる。
「あーみだ、アミーダ、阿弥陀籤~、漢字で書くとワケわかめ……ここ、もう一本引いとこ」
そこですぐさまアミダくじを作り、天に指示を仰ぐことにした。
こんなことをする位なら、書き取りの続きでもやったほうがいいとは思うが。
「……」
そうして決まったのが自由研究だった。
となると、今度はテーマを考えなければならない。
「これと……これだ」
そして書いた言葉に線を平行に引き、それらを繋ぐ横線を引いて梯子状に……
まあ、回りくどい説明を省いていうなら、とどのつまりアミダくじである。
「あーみだ、アミーダ……これかあ」
「要は働く人に取材して、こんな感じの仕事をしてまーすって、まとめればいいんだろ」
奇しくもドッペルの決めたテーマ、それに加えて方向性までカブってしまった。
確実に内容を比べられるし、手を抜く気まんまんの弟じゃあ圧倒的に見劣りする。
ドッペルは弟の格好をよく真似するが、今度は弟がドッペルの宿題を真似していると思われるかもしれない。
なんとも間の抜けた話である。
「取材は父さんのとこだな。いや、ここは母さんもアリか。家で取材できるから楽だし……あ、そういえば兄貴は今バイトだっけ」
そんなことを知る由もなく、弟はもはや直進を始めていた。
後はどこで曲がるかってだけだ。
どこに信頼要素があるかは分からないが、弟はこの短期間の間にアミダくじに判断丸投げだ。
もう自由研究を「アミダくじ」にしたらどうなんだってくらい、頼りっぱなしである。
最近 健康に気を使うようになり、最低でも週1回、できれば3回は魚を食べるようにしている。
だいたいは大ぶり3切れのチリ産サーモン550円を買ってすぐ冷凍し、週の間に焼いて食ったり、刺身用のアジを買ってなめろうにしたりする位なのだが。
それらを買う魚屋で、今週は鱧が入っていた。
鱧。
京都の料亭などで供されることで有名だが、関東では空想上の存在とされる霊魚(ウソ)。
身に小骨が多いので、食べるには細かい包丁をミリ単位で入れる「骨切り」という工程を入れねばならず、その事で更にハードルが高くなるのだが、その鱧はしっかり骨切りもされている。
もちろん食べたことはないんで興味はそそられるが、1尾1300円という破格なお値段。
「いやさすがに・・・」と思ったが、どうしても「鱧、美味しいよねー」と言ってみたい。それに骨切りもされてるし。
「えいや」で買い求めると、店員のオジさんはビニール袋に長い身を無造作に流し込み口を縛って提供した。
手元にスマホがあったのが幸いだ、レシピを検索すると、湯引きして薬味と梅肉のつけ汁で食うと美味いらしい。
八百屋で大葉とミョウガ、潰れてお安い紀州海を買いもとめ、これで準備は完了、幸い家には甘辛口の日本酒、碧龍もある。未知の相手だが勝算は十分だ。
さて、お盆にやっつけておきたい読書、洗濯、運動不足を解決するための全力バーピージャンプ、最近新調したパソコンのセットアップなどを済ませたら、夜になった。
待て。鱧だけでは晩餐が味気ない。
八百屋では一袋100円という別の方向で破格の生椎茸も買い求めていた。
これを切り分けて、バター焼きにする。
バターで炒めた椎茸から森の息吹と旨味が混ざった香ばしい匂いが立ち上った。
信頼できる手堅いプレーヤーが脇を固めた。
さあいよいよ主役の登場だ。
ビニール袋から取り出した鱧はやや魚臭かった。やはり足は早いようだ。
1回で食べきれない長い身を両断し、半分をジップロックに詰めて冷凍する。
つけ汁も用意する。
ここからはあっという間だった。
沸かした湯に鱧を放す。
湯に放たれた身が柔らかな白に色を変え、くるっと丸まれば、骨切りされた鱧は鞠状に花をつける白菊のようだ。
すぐに上げて次は氷水に放つ。
その作業を数回繰り返せば、伝説上でしか知らなかった京料理、「鱧の落とし」が完成した。
晩餐は碧龍、カブの柚子皮甘酢漬け、紫キャベツのピクルス、椎茸のバター焼き、そして鱧の落としである。
まず椎茸。
肉厚で程よく薫る森の香りに、グアニル酸とバターの旨味。約束されていた勝利だ。
碧龍で口を洗いたいところだが、ここで酒を入れてしまえば、アルコールの作用によりなんでも旨く感じてしまう。
それはそれで幸福だが、まずは初めての出逢いは酔った頭の夢見心地ではなく素面で向き合いたい。
鱧よ、お前の真価、透徹なこの目と舌で確かめさせてもらうぞ。
白菊を思わせるそれにミョウガと大葉を乗せ、梅肉に浸して口に運ぶ。
白い身は口の中でわずかな弾力を生じた後、柔らかに解け、蛋白質と繊細な魚の脂が梅肉の酸味と大葉、ミョウガの鮮烈な香味と一体になって消えた。
滋味深い夏の味、これが鱧であるか。
こうなればもう酒と合わせて味わえばよりその滋味も際立つと言うもの。
ええい、美味きゃ全ては良しなんだ、澄ましているお前も本当はそうなんだろう?
椎茸、カブ、紫キャベツ、日本酒、鱧が入り乱れ、夜だ宴だ酒池肉林だ。
元増田です
今後の参考にします
せっかく生徒がいないから普段はできない作業をまとめてやっちゃうぞ~~と思ってたら
生徒の夏休みが終わるまでにあれとこれとそれをやっといてね!!って先週の金曜日に急に言われて
多すぎないですか?勤務時間内に終わらないですよ、っていうのをそれとなく伝えたけど全然分かってくれなくて
(意地悪してるんじゃなくて本当に分からないだけなんだと思う。自分の説明が下手なのもあると思うけど……)
今日は本当は9時半~15時までの勤務だけど9時に来て16時半に帰ったよ
そうしないととても終わりそうにないから
仕事を指示してきた先生はたくさん休み取ってるから午前に一瞬会ったけど昼には帰ったっぽい
今後もたぶんそんなに会えないと思う
勤務超過してることは誰にも気づかれなかった
研修もあるし学校に生徒が来て応対しなきゃいけない日もあるし今時は夏休みが短いし
それを考えるとあんまり残りの日数がないから毎日16時半に退勤になるかな
帰りが遅いから家族が不審に思っててそろそろ「情けない!!定時に帰りますってはっきり言えーーーー!!」って怒鳴り散らされそうでそれも憂鬱
普通なら年度末に面接や簡単な筆記試験を受けて、経験者だからってわりとあっさり採用されてまた次の学校に……っていう流れになると思うけど
ちょっと最近精神的に限界で急に涙がポロポロ出てきたり他にも体の不調があったりして
もう辞めたい……と考えるようになった
学生の時に工場のバイトやったことあるけど鉄粉飛びまくってるし高いところに鉄パイプが無造作に積まれてるし姿勢ほとんど変わらないからめちゃくちゃ首と肩痛くなるし要領悪すぎて他の人より明らかに作業進んでないしでこれを一生やるのは自分には無理だなあって思ったけどしょうがないのかな
なるべく早く寝るぞ
里帰り出産のため、実家に帰っている。和室にベビーベッドと私の布団をおきたいと思っていた。リビングにあるソファーが壊れていることを知り、まだ壊れていない和室に置いてあるソファーと入れ換えてリビングのソファーを捨てたらどうかと親に相談した。和室からソファーがなくなれば和室がスッキリして私も助かる。
父親は了承した。
伯父に軽トラを出してもらって運ぶということになり、母親とずっと和室を掃除していた。母親が和室からソファーを出せる段階になってから伯父に相談すると言われた。伯父だって用事があるから前々から相談するべきなのではと言ったけれど、母親が伯父に連絡しないのでひたすら和室の掃除をした。準備を整えてから伯父に相談すると母親は言った。お盆休みに妹が来てくれるから人手が増える。もし伯父に協力してもらえばソファーを移動できると思っていた。
一生懸命、いらないものを捨てて整理したのに、母親から急にソファーを入れ換えるのは後々(両親の老後の意味?)になってからじゃないとできないと言われた。伯父だって、お盆は忙しいかもしれないと。じゃあなんで前々から伯父に相談しなかったんだろう。それに、軽トラさえ貸してもらったら父が運転して父親、母親、妹で協力してソファーを運ぶっていっていたのに。
急に裏切られた気持ちになった。
和室からソファーがなくなる。リビングの壊れたソファーも捨てれて、実家が整うと思っていたのに。
母親はそれまで、ソファーをうまく運ぶプランの話をしていたのに急にできない話をしだした。
そういう展開もあるのかなと考えた。
実家は私の部屋ではないし、もう好きにしろよと思った。うちのリビングには四つ立派な時計があるが、そのうち時刻が正確な時計は1つだけ、来客はうちの時計を見て、混乱することが多い。壊れたソファー、使われないマッサージチェア、時間が合ってない立派な時計、溢れる不要品、この家のリビングに招かれた客は「この家の住人は知性がない」と思うだろう。
母親は60歳を越えてもフルタイムで働き続けるらしいので老後の掃除というものはできない。今家の大掃除ができているのは私が里帰り出産のために帰省しているから。特別なきっかけでもないと実家を大掃除する必要はない。老いた両親の二人暮らしだし、父親は全く家事をしないし、母親は週6のフルタイムの仕事と日常の家事に追われて、細かいところまで気を回す余裕はない。
父親は母親より物が捨てられない性格で、本当にいらないものを集めたがる。琉球グラス、カメラ、本、パソコン、時計、フィギュア
綺麗に並べるわけでもなくただ無造作に置かれているだけで、父親はコレクションが減っても気づかないだろう。
断捨離、ミニマリストとは真逆の住民が住む私の実家はこれからも、きっとこの不要品をずっと貯めながら生きていくんだ。虚しいと思う。
私の父親は車を二台所有している。通勤用と娯楽用。母親も車を一台所有しているので二人暮らしなのに車が3台ある。当然車検代や保険代の費用が発生する。先日実家のコンロが壊れて十数万の費用が発生したが、最大限の回数でローンで支払うことにしたらしい。良い歳の老夫婦なのに十数万円のお金も一括で払えない経済状況だ。コンロを修理してくれた業者は「おたく立派な車を持ってますね」と明るい話題をふってくれたが、私は「この人にはうちの両親が良い暮らしをしてるように見せかけて実は貧困層ってことがバレちゃったな」と気まずくった。
私も両親の血を引いていて、なかなか物が捨てられない女だし、部屋を汚くして夫を怒らせてしまったけど、これからはもっとミニマリストになって、自分の子供には不要品に囲まれたゴミ屋敷での生活をさせないようにしようと思う。
panties、通称「パンティー」。女性器から臀部、おおむね脚の付け根からへその下までを覆う女性向けの下着のことだ。2000年代に急成長し、現在では300億円以上と言われるその市場規模は、全体的に低迷している下着業界の中で大きな存在感を放っている。
一般の下着と違い、布地が多めで構成物が少なく、荒唐無稽な内容で専門的な知識がほとんど無くても作れる気軽さのため、パンティー製作志望者は非常に多い。それらを拾い上げる新人賞も充実しており、また、最近ではWEBでの無料公開から人気を得て下着化するケースも増えている。
そんなパンティーが、意外なことに暴力団の資金源となっているという。現在最も精力的にパンティー事業を手がけているといわれる、とある暴力団の幹部に取材を行った。
* * *
「これが、ウチの扱ってる主なパンティーですね」
言いながら暴力団幹部はテーブルの上に、無造作に十枚ほどのパンティーを並べた。いずれもフリフリのリボンが前面を飾っており、暴力団事務所の厳しい空気にそぐわないこと甚だしい。
アニメ化などのメディアミックスを果たしている人気パンティーも確認できる。増田たちの心をつかむ可愛らしくカラフルなフリルの裏側では、実は黒い金が動いていたのだ。
「ウチがやっているのは、表向きには『パンティーエージェント』ということになっています」
パンティーエージェント。パンティー作家の代理人として、下着会社へパンティーの販売権を売り込む職業である。日本ではまだ馴染みが薄いが、欧米では広く普及している仕組みである。
「パンティー投稿サイトでランキング入りしている素人に、手当たり次第に声をかけるんですよ。下着会社に作品を紹介して製品化の提案をするという触れ込みで。新規登録料が○○で月々の会費が✕✕」
幹部が示した金額は、いずれも決して安いものではない。それに見合った利益が登録者にあるのだろうか。
「実際には、こちらからの売り込みみたいなことは特にしません。ウチがやるのは、下着会社から作家に製品化の申し込みが来た時の交渉だけですね。それもほとんど形式的なものですけど。それだけで、パンティー税の4割がウチに入るという契約になっています」
呆れるほどの中間搾取だ。登録している作家たちから苦情の声などは出ていないのか。
「仮にクレームが来ても、こちらの実態は向こうからは見えないので、製品化の打診が来ればウチのおかげ、そうでなければ作家の実力不足という説明だけで通ります。それに、作家になりたい連中は藁にもすがる気持ちなんでしょうね。そもそも文句はほとんど出てなくて、感謝されることの方がずっと多いですよ」
パンティーを製作している者であれば、パンティー作家としてデビューしたいと思うのはごく当たり前のことだろう。その純粋な願いが結果的に、このような詐欺としても粗雑な商売を成立させてしまっている状況はあまりにも哀しい。
作家との間に立っているのが暴力団であることに、下着会社の側は気づいていないのだろうか。
「わざわざこちらから明かすことはありませんけど、向こうも薄々気づいてると思いますよ。WさんやSさん、それにもう一つのSさんなんかは、ほぼ確信してるでしょうね」
パンティーレーベルを持つ大手下着会社の名を次々に挙げる幹部。耳を疑うが、平然とした幹部の顔からは真実を語っているとしか思えない。
それにしても、パンティーと暴力団、あまりにも畑違いの取り合わせに思えるのだが、なぜこんな活動を始めようと考えたのか。
「生物と静物の違いこそありますが、女を使ったシノギと考えればソープやデリヘルなどとそう変わりません。実際、流用できるノウハウがいくつもありますしね」
そういえば、パンティー店の看板には「萌え」イラストが(無断で)流用されていることも多い。たしかに、パンティーを含む美少女産業と暴力団の相性は、それほど悪くないのかもしれない。
「作家志望者をターゲットにしたオンラインサロンなんかにも手を広げようとしているところです。パンティー研究家という名目で、私自身が講師をやってもいいんじゃないかって話も出てて。大した知識も要らないわりに儲かるんですよ、あれ」
そう言って、幹部は屈託なく笑った。
* * *
パンティーは衣服的な価値こそ低いものの、下着文化を経済的に支える存在としては期待されていたジャンルだった。それが今では、パンティーの販売・購入が間接的に反社会的勢力への加担に繋がりかねない事態にまで陥っているのだ。
私は今30台前半で90年代は小学生、中学生だった。あのときのインターネットは本当の黎明期ではなかったかもしれないけど、そんな感じがまだあった。
個人がホームページを手打ちで作り、掲示板を建てていた。httpが普通だったし、FTPが当たり前だった。Yahooの検索が正義だったしIEで見るのが当たり前だった。
そして誰も本名でインターネットをしていなかった。違法ファイルはありまくりだし、著作権など存在しなかった。ファイルを分割して画像に埋め込むツールとかあったりした。なによりもあのときのインターネットはネット先が誰かなど気にしたことがなかった。だから平気でクソみたいなことをやれたし、言えた。ほんと最低の時代だ。
それがいつの間にか、検索はGoogleになり、httpsじゃないと弾かれるようになり、Chromeが覇権をとって、違法ファイルは表から見えなくなった。
わかるよきれいになったよインターネットは、あの時と比べて。でもなんとなく歩きにくいんだよ。少し前に二子玉川は人生が正しくない人には辛いみたいな記事があったけどそれと似てるかもしれない。この原因はわかってる。ネットの先の誰かを気にしないといけなくなった、それが理由だ。現実が嫌でインターネットを見始めたのに、いつの間にか現実がインターネットを飲み込んでしまった。いまじゃ愚痴一ついうのに気を使う。こんな掃き溜めのような増田も2chもいつまであるかわからない、現実がすべてを飲み込むのも時間の問題だろう。
でもわかってほしい、自分が求めているのは深層webみたいな世界じゃないんだ。自分が求めているのは分化されていない、ありのままの、ごちゃまぜのインターネットが無造作にポンっと置かれていたあのときなんだ。
「何でこんなことをしたんだ! 盗みが犯罪だなんて分かっているはずだ。それともバレなきゃいいとでも思っていたのか?」
この事件で危うく犯人にされかけたこともあって、表情からは怒りが滲み出ていた。
しかし従業員の怒りは収まらず、余計に火に油を注いだようにみえる。
従業員はかなり感情的になっており、今にも掴みかかりそうな勢いだ。
「しかもこんなにたくさん盗んで、持って帰る気マンマンじゃないか」
「えーと、家族にも食べさせようと……」
「盗んだパンを家族に食べさせるって? そんなので腹を満たせて家族は喜ぶか?」
従業員の詰問は高圧的であったが、言っていること自体は正論だったので間に入りにくい。
おかげでコッペパンを食べ損ねたのだから、文句の一つくらい言ってやりたくもなる。
ただ、怒りに割くエネルギーすら惜しい状態だったので静観していた。
「ごめんなさい、許してください!」
「ちょっと待ちな!」
従業員の怒りがいよいよピークに達そうとしたとき、それを静止する言葉が食堂内に轟く。
その声の主はオバチャンだった。
「事情はよーく分かった。今回は勘弁してやろう」
「ええ!? どんな事情があれ、盗みは盗みだろ。それを許すってのか?」
「そうするしかない理由があったんだから、大目に見てやろうじゃないか。『盗みは盗み』だからと冷たくあしらう、“罪即罰”なんて世の中は寂しいだろう」
犯人探しを血気盛んに始めた張本人にも関わらず、この場においてオバチャンは慈愛の心に溢れていた。
「ちっ……分かったよ」
「ありがとうございます、ありがとうございます……」
なんだか酷い茶番を見せられている気がするが、とりあえずこれで一件落着ってところか。
この場にいる人間が許すというのなら、水を差すようなことを言うつもりはなかった。
その様子を静観していた俺に、カジマが話しかけてくる。
「ほら、マスダ。待望のコッペパンっすよ」
そう言って犯人のバッグに入っていたパンを手渡してくるが、もはやそれは俺の望むものではない。
無造作に詰められていたものだから拉げていて、ジャムのせいで全体的にベトベトしている。
とてもじゃないが俺のコッペパン欲を満たせるものではなく、すぐに突き返した。
「いや……いらない。ジャムでグチャグチャになってるし、食う気しねえよ」
「ジャム……?」
そんな俺たちの何気ないやり取りを聞き、オバチャンが妙な反応を示す。
「まさか、アンタ……このコッペパンにジャムをつけたのかい?」
さっきまでの態度が嘘のようなドスのきいた声色で犯人に尋ねた。
「え……は、はい」
そして犯人の返答を聞いた瞬間、オバチャンの仏のような表情がみるみる内に鬼のように変貌していく。
「どうやら、アンタを許すべきじゃないようだね」
「ええ?」
オバチャンの心境の変化に、俺たちまで戸惑った。
一体、何が逆鱗に触れたんだ。
「え、さっきパンを盗んだの許してくれるって……」
「アタシが許せないのはね、“パンを盗んだこと”じゃないんだよ。その“盗んだパンにジャムをつけた”ことだ!」
そう言ってオバチャンは犯人の首根っこを引っ捕まえ、食堂の奥へ消えていってしまった。
取り残された俺たちは、その場に呆然と立ち尽くす。
「ね、ねえマスダ。オバチャンはパンを盗んだことは許したのに、何でジャムをつけた途端に怒り出したの?」
そんなの、こっちが聞きたい。
「多分だけど……“盗んだパンにジャムをつける”のは、“味を楽しむ程度の余裕がある”ってことになるから……じゃないか?」
なるほど、そういうことか。
飢えて心身共に余裕がないとか、或いは誰かのためにやったとかならオバチャンは許すつもりだった。
だけどジャムをつけるという、余計な欲やエゴを認めるほど寛容ではなかったようだ。
「はえ~、ジャムをつけただけで、そこまで話がややこしくなるなんて変な話っすねえ……そうだ、これを『パンジャム理論』って呼ぶのはどうっすか?」
「何言ってんだ、お前」
この出来事が俺の期末レポートにどのような影響を及ぼしたかというと、結論からいえば何も関係ない。
腹を満たしたわけでも、代わりに何かを得たわけでもなく、結局はBのマイナスだったので全くもって無駄な時間を過ごした。
だがカジマは学び取れるものがあったらしく、『パンジャム理論』を考案。
レポートにまとめて提出し、見事D評価を貰って補習が決定したらしい。
俺はそう言いながら、彼に鋭い視線を向ける。
「……なにか不自然なことが? 僕は正解のタイムに一番近いのに」
「俺は『最も誤差のある人間が犯人』だと言っただけだ。その誤差が『正解タイム』だとは言ってないぞ」
「……え?」
「まだ気づかないのか。他の三人は正解タイムから30秒近くも離れている。なのに“お前だけ正解に近い”んだ」
「……ああっ!」
俺の罠にやっと気づいたらしいが、もはや手遅れだ。
勘付かれてもおかしくなかったし、見当外れの可能性も大いにあったが、目論見は上手くいった。
「オバチャン、もう一度聞くぞ。俺が注文する数分前、まだコッペパンの残りはあったんだよな。今もそう言い切れる自信があるかい?」
「うーん……でも、ここまで数え間違えるなんて、自分でも信じられないよ」
この事件のポイントは犯行推定時刻、アリバイをどう崩すかに尽きる。
オバチャンは「超能力を使えばアリバイなんぞ関係ない」として、アポートが使える従業員を犯人と推理したが、超能力の制約もあって難しいと結論付けられた。
実はこの推理、かなり核心に迫っていたんだ。
だけど、それは他の超能力者によってだ。
そしてその超能力は直接パンを盗める類ではなく、犯行推定時刻を誤魔化せるものだと俺は予想した。
だから時間当てゲームを提案し、その結果から手がかりを得ようとしたわけだ。
「超能力は、そんな大層なことはできない。恐らく限定的な暗示能力とかで、俺たちの体内時計をズラしたんだろう」
意識して数えてもここまでズレるのだから、そうじゃなかった場合は尚更だろう。
こうなると、オバチャンの言っていた犯行推定時刻はアテにならなくなり、必然的にアリバイも崩れる。
俺は、彼にそう言って詰め寄った。
他三人も、どう答えるのかと注目している。
超能力を使ったことは暴けたが、こいつが言い逃れできる余地はなくもない。
さて、どう取り繕ってくる?
「……証拠は?」
俺は溜め息を吐きつつ、従業員に目配せをした。
「ん?……ああ、そうか」
その視界内には彼の学生バッグもあった。
「……あっ、ちょ、ちょっとやめて!」
彼も何をするか分かったようだが、問答無用。
二つのバッグは一瞬だけ消え、すぐさま姿を現す。
「今、俺が持っているのはお前のバッグだ。さて、中に入っているのは教材だけか?」
みんなにも見えるよう、バッグを大きく開いてみせる。
「というか、最初から持ち物検査すれば解決していた気がするっす」
カジマの言う通りで、俺はもっと早くそのことに気づくべきだった。
数個のパンを短時間で食べきるのは難しいのだから、いくつかは隠し持っていると考えるべきなんだ。
仮に食べきったとしても、口の中を確認すれば痕跡が見つかるはず。
そんな簡単なことに気づかず、随分と迂遠な真似をしてしまった。
空腹で冷静ではないという自覚はあったが、俺の脳は思っていた以上に栄養が不足していたらしい。
お金は無いわけじゃないから払える。けど、払いたくない。その選択をする権利がこちらにないことがすごく納得がいかない。
健康保険は、利用する場面は確実にあるしその状況によっては莫大な治療費が発生することもあるので仕組みとしては必要だと思うし、ちゃんと欠かさず払っている。けど、ここ10年くらいで、保険適用で支払いが軽減された額と実際に納付した額を比較すると、実際全く割が合わない。
それが「保険」たるものである、というのが基本的な言い訳だと思うんだけど、いざというときに大金を支払うリスクを回避する意味での保険だとするなら、現状そのリスクは自分で負うからその保険をかけるかどうかの選択権をこちらにほしい。
また保険は、大勢でお金を出し合ってリスクを分散するものでもあって、それは確率的な機会が均等であることが前提になるべきだと思うんだけど、国民健康保険の場合はそれが無条件に老齢の方々の治療費を負担することに流れているのも、仕組みとしてどうかと思ってしまう。若い人が老人を支えるという思想はそれ自体はとても尊いものだと思うけど、それを社会の構造として若い人に押し付けるのは、ちょっと無責任な気がする。
そしてこれ実際には国民健康保険「税」であり、払わないと脱税ということになるし、督促もそれ相応に厳しい。それが納得いかない。
これらに財源が必要なら、それはそれでちゃんと整理して徴収すればいい。「保険」を名乗らないでほしい。
そもそもこれも、積立ではないから配当金が必ず保証されるるたぐいのものではないというのが国の言い分で、そうなるとこれは保険でさえない。そしてこれまたこちらに一方的に支払い義務がある。
なのに当初契約?時のお約束は一方的に劣化更新され、支給開始年齢はどんどん伸び、支給額も少なくなる見込みで、そもそも財源が足りてないから将来的に足りなくなるのはどう試算しても明らかであるのに、色々と屁理屈をこね、こちらに譲歩を強いて「最終的はまあなんとかなるんじゃない」的なニュアンスで、無造作に金を請求してくる。
徴収した資金の運用や、個々人の情報の管理は呆れるほどずさんで、それが何度か公になっているにも関わらず、この仕組を是正する動きはどこからも起きない。変じゃない?これ。
そして、国民健康保険と違ってこちらは払わないことに実は具体的なデメリットが無い。
代わりに鬼のような催促はあり、催告状、最終催告状、そして外部委託による電話、最終的には督促状へとエスカレートしていき、それを無視し続けると危険という情報がネットには溢れかえっているが、体験や周りの方との情報を共有した限りではそれらのほとんどは脅し目的に近く、自分の観測範囲に限っての話だけど、実際に強制執行された人を僕は現実の存在として見たことがない。
僕は自営業なので周りには国民年金の方々がたくさんいるが、みんなあの手この手でかわして、実際に完璧に払っている人は少ない。中には自営業になったときに切り替えをしなかったらそのままなんの催促もなく、もう十数年なんのお咎めもなく払ってないというツワモノもいる。
別の知人から直に聞いた話では、納付を拒否して催告状、特別催告状、督促状、と段階が上がっても実際に強制執行になることはなく、最後まで粘ったのは電話による督促だそうだ。知人は途中で就職して厚生年金に切り替わったので、そこまでの未納分を催促期限切れとなる2年後の時点までしつこく電話をかけてきたらしい。
最初普通にかけてきて、適当にいなしてそのままにしていると、やがて月イチでかけてくるようになり、出ないようにすると留守電を残すようになり、しかも、その留守電は無言電話で、本当に薄気味悪かったそうだ。最後は週1、週2ペースになり、最後の未納分の2年後がすぎると、パタッと止んだらしい。
なので、ネットのアフィリエイト目的の根拠のない言説に惑わされず、かつ執拗な電話攻撃に耐える精神的な強さがあれば、年金は払わなくてもやり過ごせるという現実はある。
払わなければ将来自分が年金支給を受けられないけど、実際それがどのくらいの確度で保証されるものなのか、現時点では誰にもわからない。資産的はもう確実に詰んでいるし、それに代わる財源や仕組みも色々と議論はされているけれど、現在の政治のシステムを回している層の人達がそこにメスを入れて何らかの改革をしてくれるとは考えにくい。
その程度のものに、月一万数千円を60歳まで、今後の変更によってはそれ以上延々搾り取られるということが、理屈の上で本当に受け入れがたい。
でも僕は、それらの催促に耐えうるメンタルが無いから結局払ってしまう。実際これから、少しの間滞納していた分の納付に行く。
気持ちよく払えるものではないなと思いつつ、でもどこかである日滞納した金額を強制執行されてしまうとそのときに困るから、金額が小さいうちに、少し余裕があるときにまとめて払うという選択をしてしまう。
でも、年金機構が適当にやってる破綻した仕組みに僕らが汗水たらして稼いだ金を貢ぐことにはやっぱり納得はいかない。
いや、国の仕組みだから、払わないやつらのほうがおかしいから、ってのが正論ってのはわかってる。わかってるから匿名で書くわけで。
でも納得はやっぱりしないもんだよ。
あーほんと、むかつく。
昼に起きた
ゲオ安売りしてたなーでも別に欲しいものなかったしなーと思ったけど、
チラシみたら地球防衛軍5が税抜き2980だったからまじかよと思ってダッシュで買いに行った
仕方なく遠いゲオまでひーひー言いながらいった
雨も軽くぱらついて散々だった
他にも買うかなーと思ったけど、デトロイトは2980でそこまで安くなかったし、ドラクエヒーローズ1はつまんないらしいし、逆転裁判5は微妙そうだしやるなら4からやりたいし、仁王は難しくてストレスマッハになりそうだし、ゼロエスケープはイベント飛ばせないし脱出ゲー好きじゃないしでもストーリー気になるけど
レジのメガネのにーちゃんがディスクの扱いがすげー雑で見ててイライラした
スリーブから出すときに盤面を指でつまむし、ケースにはめこむときもディスク全体に均等に力がわたってディスクがいたまないようにとかいう配慮が一切なくディスクはしっこを無造作に押してたし
そのあと近くのブコフについでにいった
ペルソナ5とかげお298だったから下手すりゃせどりできるかもと思ったから
でもブコフでも398で、つーことはうっても よくて2000だからせどりどころか大赤字だって思ってやめた
しっかしゲオ安いなー
昔みたいにゲームショップがたくさんあったときならまだしも・・・
半額で買えたらラッキーだけど、あと2本1480円以下ソフト見繕うのがめんどすぎる
買っても当分やんないだろうし無理してかわなくてもいっか
帰って地球防衛軍やる
4.1クリアしたばっかで連続EDFなのに全然飽きなくて楽しい!!!
なんか地味に快適度上がってるし!
あと15分で終わる頃、男性がすでに終わっているドラムから洗濯物を取り出して畳み始めて。ここまではよくある風景。
その男性、コインランドリーの机いっぱいに自分の畳んだ洗濯物を分類して置き始めて、そこまで広げるのかと思ったけど、家の中ならまぁあるかなと。まだわかる。
だけど、それがいつまで経っても終わらない。すでにこちらの乾燥も終わっている。大した量じゃないから終わるまで待っていようと思っていたらすでに30分近く経ってる。
その男性がどうしてそこまで時間がかかっているのは全然わからないんですよね。別段丁寧に畳んでいるわけでもないのは置かれたものから明らかだったし。
あまりにも時間がかかるので、机にほんの少し空いたスペースで自分の洗濯物を畳むことにしたんです。夜遅かったし、早く終わらせて帰りたいし。
こっちが畳み始めてもそれをどける様子もなく、むしろ更に広げてこっちの洗濯バッグを落としてくれたりして。
畳み始めて40分くらい。こっちもあとは洗濯バッグに入れようかなってときに、その丁寧に分類してた洗濯物を無造作にポリ袋に入れ始めたんですよ。
こっちはもう「ええええ!」という感じで。
決してきれいとは言わないけど、そこまで丁寧にやったものをそんなに無造作に無造作に放り込んでしまうのかよと、思わず突っ込みそうになりましたね。
「NHKにようこそ」って公共の電波に乗せていい物じゃねえだろ
何故日本人というのはどう考えてもグレーゾーンな物を無造作にメジャーの市場に引きずり込んで
20年間変わらずデタラメだらけの2chがメジャー化(まとめサイト)してることも意味不明すぎる
「なのは」とか「シュタゲ」をもっと一般向けにしろとか喚いてるアホもいるが
そもそもエロゲの文脈で出て来たもんに何を言ってるんだろうかとしか言いようがない
アニメだから漫画だから劇画じゃないから一律のコードにしろとか脳神経細胞が絶望的に足りてないとしか考えられない
てめーでゾーニングする知能もない奴が与えられた物以外を望んでんじゃねえ
何となくそこにあるからそれが普通、自分向けと思い込んじゃうって丸っ切り子供じゃねえか
マッカーサーも呆れる訳だよ
朝出社したらデスクのうえに見知らぬ皿が置いてあって
「これ何」って。「これ何か知ってる?」だろ?
思わず「知りませんけど」って答えちまったわ
「~知ってる?」て言われてたら「知らないですけど、片づけておきましょうか」って言ってたけどね
「え、知らないの?俺のデスクのうえにあったんだけど」
って言うのも知るわけねーわ。何で知ってる前提なんだわ。アホか。
その決めつけで喋るのマジでうぜーわ。
「あっそ、じゃあ片づけて置いて」
自分でできないの?給湯室逆側なんだわ。
お前自分で行った方が早いんだわ。
意地でも自分でやりたくないわけ?
前に他のおっさんのこと自分で自分の事やらないとか愚痴ってたくせに
結局お前も一緒じゃねーか。
俺のやることじゃないってかアホか。
大体人にやってほしいならもっと頼み方があるだろう。
言葉の使い方がさぁ。
問題提起で
LGBTという概念については私は詳細を知らないし、馬鹿らしくて詳細など知るつもりも無いが、性の平等化を盾に取ったポストマルクス主義の変種に違いあるまい(小川榮太郎)
って論文載せるのか・・・
休刊号は松浦論文は読み応えあった。かずと&KAZUYAもまあありっちゃあり。でも他は問題定期以前だったと思う。
例えば水田・小川・藤岡論文は共通して指向と嗜好の混同してた。
どっちの用語も割と無造作に混用されてる。つまり自分で区別できてない。
一応説明しておくと、指向は男と女どちらを愛するか、嗜好は「巨乳好き」「妹萌え」「デブ専」なんかの何に興奮するか。
他にもにわか勉強の勘違いがそのまま書かれていたり、創作やメディアが面白おかしく切り取った一面を実態と混同していたり
ただの書きなぐりでしかないのだが、どうしても吐き出したかった。
サボテンや多肉植物が好きで育てている(厳密にはサボテンも多肉植物の一種なのだが、ここではこういう書き方をさせてもらう)。
この夏、とある専門店を訪れた。サボテンや多肉植物を中心に販売している店だ。ずっと行きたいと思っていた念願の場所だった。
自分が勝手に期待しすぎて勝手に落ち込んでいるだけだということは重々承知している。それでも、帰りの道中から胸の中にモヤっていたこの気持ちは、日に日に大きくなっていく。
仲間内ではとても言えない。だからここで吐き出して、きれいさっぱり忘れることにする。
気になった苗を手に取っても、値段が分からない。同じ種類の苗が大量に並んでいるような場合、苗のサイズによって価格が変わるのだが、サイズごとの価格がまとめ書きされているだけ。その苗がなにサイズなのか明示されていない。さらには値段がはっきり書かれている場合でも「値札の価格はあくまで参考だよ。質がいい場合値段が上がることもあるよ」という旨の注意書きの張り紙がある。もっといえば、そもそも値札がついていないものも多かった。あとは自分で判断しろということなのだろうか。
レジで値段を聞いて「あ、そんなに高いならやめます」と言えば済む話なんだろうが、新参者にとってはそれがしやすい雰囲気でもない。レジはいつも並んでるし、客はみんな慣れた雰囲気だし、みんな大量に買い込んでるし、みんなサボテンや多肉植物が大好きなのが伝わってくるし。
傷んでいる苗が目立った。これ売り物にしていいの?と思うほどのものも。全体的に数が多すぎて管理の手が行き届いていない印象を受けた。
唯一購入した苗の根本には大量のワタムシがわいていた。もちろんもっと確認しなかった自分が一番悪いのだが、店では気づけなかった。気づいてたら絶対に買わなかった。それほどの数のワタムシだった。
一応、薬をぬったり洗い流したりして対処したが、帰ってからそれをしている時間が一番精神的にキた。そのへんのイ〇ンの園芸コーナーでさえ、“屋内で日当たりゼロ”というサボテンにまったく適していない環境で販売しているあの売場でさえ、こんなひどい状態の苗は見たことがなかった。
ここ10年来、サボテンや多肉植物は全般的に価格が高騰中だ。中国などアジア圏での人気の高まりもあって、特に価格高騰が激しいのが多肉植物のハオルチア系。ためしにヤフオクでも覗いてもらえると分かるが、良質な錦(色素抜け)個体なんかになると、5㎝に満たないような小さな苗でもウン万円する。
詳しくは割愛するが、ハオルチアは2つのグループに大別できる。人気があるのはその片方のグループ。人の手による交配もすすみ、どんどんと美麗な新種が誕生している。一方のもう片方のグループは、それほど、というか、まあどうしても地味でお固く古典的なイメージが付きまとう。自分はその地味な後者の方が好きだった。人気の前者に押されまくりだとは知っていたが。
しかしフタを開けてみると、その形勢はこの店でも同じだった。それも予想以上に。
人気グループの苗は大量にある。ただ、もう一方のグループの苗はほぼなかった。“少なかった”のではない。ほぼなかったのだ。
くまなく探した。棚の奥のほうも覗き込み、頭より高いところも背伸びして、棚の最下段もしゃがみこんで、可能な限り探した。ようやく少し見つけたと思ったら、通路の行き当たり、足元に捨て置かれたように放置されていた。
一方のグループはピカピカにいい状態で所せましと整列しているのに、もう一方はまるでゴミのように無造作に置かれていたのだ。それこそが、数は少なくともそのへんのホームセンターよりかは品ぞろえも豊富だろうとウキウキして行った、自分の目当てたちだったのに。
専門店でのこの扱いに、ひどく裏切られたような気持ちになった。
広くはないあの店に、お客さんは多かった。店が愛されていることがものすごく伝わってきた。間違いなくあの場所にいた人たちはみんな、サボテンや多肉植物が好きな仲間だったのだろう。
レジに並んだとき、前の男性は14万2000円と書かれた領収書をもらっていた。後ろのご夫婦はそれぞれカゴいっぱいに多肉植物が入っていた。
そんな人たちに自分はどう映っただろうか。2000円のサボテンひとつだけ握りしめ、それを買うのにさえかなりの勇気を振り絞ってレジに並んでいた自分は。